JP2007212622A - ピンホール眼鏡 - Google Patents

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健 畑山
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Abstract

【課題】常時装着が可能で視野が広く、且つ、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要なピンホール眼鏡を提供する。
【解決手段】本発明にかかるピンホール眼鏡は、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、第一の偏光板と一つ以上のピンホールを形成した第二の偏光板とを配置し、第一の偏光板と第二の偏光板はどちらか一方を制御し、ピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替える機構を有したことを特徴とするものであって、通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)、ピンホール以外の部分を透過から遮光に切り替えることでピンホール効果によって鮮明に光(対象物)を認識することが可能となる。また、一般的な眼鏡と同様の形状をしているため、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、屈折異常者(近視、遠視、乱視、老眼)の視力を補正するレンズに関するものであって、より具体的にはピンホールレンズと通常のレンズとを切り替えて使用するピンホールメガネに関するものである。
従来、眼鏡レンズにピンホールを配置し、ピンホール現象(所定の見る対象物から出た光を小さなピンホールを通して見る場合、光が屈折せずに光の直進性により光が網膜に直接達するために対象物をはっきり見える現象のことを言う。)により視力補正を行うレンズは知られている。通常、このようなピンホール眼鏡は、外側から内側(目の側)へ通過する光をピンホールからのみとして遮光するものとなっている。すなわち、ピンホール以外の部分からの透光量が多いとピンホール現象が得られなくなるため、レンズの透光率は非常に小さくする必要がある。
例えば、一つのピンホールが直径0.7mmから2mmの円もしくはこの円に内接または外接する正多角形を有し、ピンホールを一辺の長さが2mmから5.5mmの正三角形をなす千鳥状位置に複数個配置し、その他の部分は不透明部分からなるレンズなどが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
また、例えば、使用者の瞳孔位置に対応したピンホールを配置した有色透明部材と眼鏡レンズとを重合させた(重ね合わせた)構造のピンホール脱着可能な眼鏡が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
特許第2556989号公報 特開平01−154022号公報
しかしながら、上記のピンホール眼鏡においては以下のような課題がある。
前者については、屈折異常者(近視、遠視、乱視、老眼)は眼鏡を使用するが、体調や場所等により屈折率が変動し、視力に差異が生じる。また、不透明な遮光レンズに無数のピンホールを形成した場合、常時サングラス状態はピンホール眼鏡の原理上しかたないものであるが、不透明な遮光レンズ部分に無数のピンホールが開いたサングラスをかけているような外観では第三者から見て見栄えが悪い。更に常時装着するには不透明な遮光レンズを用いているため視野が狭くなり、歩行や自動車の運転などに使用することは大変危険である。
後者については、前記有色透明部材のピンホールが使用者の瞳孔位置に配置する構造のものであり、ピンホールの配置位置からして視界の中心の狭い範囲にピントを合わせることしかできない。また、ピンホール部分が眼鏡フレームより脱着が可能なため、ピンホールを瞳孔前方に再配置するのは困難なものである。
本発明は、これら従来の課題を解決するもので、常時装着が可能で視野が広く、且つ、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要なピンホール眼鏡を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明のピンホール眼鏡は、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、第一の偏光板と少なくとも一つ以上のピンホールを形成した第二の偏光板とを配置し、第一の偏光板と第二の偏光板は少なくともどちらか一方を制御してピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替える機構を有したことを特徴とするものである。
また、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、二枚の透過軸を垂直に配置した偏光板の間にピンホールを形成した電極であるガラス基板を対向するように配置し、その対向したガラス基板の間に液晶を封入してピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替えることを特徴とするものである。
本発明にかかるピンホール眼鏡は、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、第一の偏光板と一つ以上のピンホールを形成した第二の偏光板とを配置し、第一の偏光板と第二の偏光板はどちらか一方を制御してピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替える機構を有したことを特徴とするものであって、通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)、ピンホール以外の部分を透過から遮光に切り替えることで鮮明に光(対象物)を認識することが可能となる。
また、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、二枚の透過軸を垂直に配置した偏光板の間にピンホールを形成した電極であるガラス基板を対向するように配置し、その対向したガラス基板の間に液晶を封入してピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替えることを特徴とするものであって、通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)、ピンホール以外の部分を透過から遮光に切り替えることで鮮明に光(対象物)を認識することが可能となる。
以上のように本発明のピンホール眼鏡を使用することで、常時装着が可能で視野が広く、且つ、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要なピンホール眼鏡を可能とする。
以下に、本発明のピンホール眼鏡の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
本発明の実施例1について図1、図2、図3、図10を用いて説明する。
実施例1は屈折異常(近視、遠視、乱視、老眼)をピンホール現象のみで矯正する偏光板を使用したピンホール眼鏡を説明する。
図1は本発明の偏光板を使用したピンホール眼鏡1の構成を示す図である。
本発明のピンホール眼鏡1は眼鏡フレーム2、第一の偏光板3、第二の偏光板4より構成されている。詳細には、眼鏡フレーム1に第一の偏光板3が固定され、その前方または後方に、ピンホールを形成し光軸を中心に回転可能な機構を有した第二の偏光板4が配置されている。また、眼鏡フレームへの固定方法としてはこれに限られるものではない。
第一の偏光板3または第二の偏光板4は、あらゆる方向に振動している光から透過軸と同一方向に振動している光だけを透過させる透明基板であって、このような効果を得られる透明基板であれば如何なるものでも良い。
第二の偏光板4の回転機構としては、手動にて回転させる方法と原動機等を用いてスイッチ操作によって回転させる方法等が挙げられる。(図示せず)また、回転角度としては第一の偏光板3の透過軸と第二の偏光板4の透過軸とが並行となる角度から光を遮光する第一の偏光板3の透過軸と第二の偏光板4の透過軸と垂直となる角度まで回転すればよく、好ましくは90度回転すれば良い。
第二の偏光板4のピンホール5は、図2に示すように貫通孔もしくは部分的に偏光軸を無くすことによって形成すればよく、図10に示すように、視力の異なる屈折異常者にピンホール5の直径Dが異なったレンズを装着し視力検査を行った結果、個人によってバラツキはあったもののピンホール5の直径Dは0.5mmから2mmに最も明確に見えるピークがあり、この範囲であることが好ましい。図2においてはピンホール5を円にて記載しているが、これに限られるものではなく、例えばこの円に内接または外接する正多角形をなしているピンホール5でも良い。
また、ピンホール5の配置に付いては図2に示すようにピンホール5間の長さLが2mmから5mmの位置に1個以上配置することが好ましい。また、ピンホール5は実施例1では第二の偏光板4に形成しているが、第一の偏光板3または第二の偏光板4のどちらか一方にピンホールが形成されていれば良い。
本発明のピンホール眼鏡1の動作方法について図3を用いて説明する。
通常使用時には、図3(a)に示すように、第一の偏光板3と第二の偏光板4の透過軸は同じ方向になっているため、透過軸方向の光(対象物)6は偏光板全体を透過することが出来る。詳細には光(対象物)6が第一の偏光板3に入射すると第一の偏光板3の透過軸7aの方向に偏光される。次に第一の偏光板3によって偏光された光(対象物)6は第一の偏光板3の透過軸7aと同じ方向に第二の偏光板の透過軸8aを配置した第二の偏光板4を透過して眼9によって図3(a)の見え方9aに示すようにレンズ全体で光(対象物)を認識する。
次に、屈折異常の矯正時には図3(b)に示すように、第一の偏光板3の透過軸に対して第二の偏光板4の透過軸を90度回転させてピンホール5以外の部分を遮光とし、ピンホール5からのみ光(対象物)6を透過することが出来る。詳細には光(対象物)6が第一の偏光板3に入射すると第一の偏光板3の透過軸7bの方向に偏光される。次に第一の偏光板3によって偏光された光(対象物)6は第一の偏光板3の透過軸7bと90度透過軸が異なるように回転させた第二の偏光板4に入射すると、第二の偏光板の透過軸8bが90度異なっているため、ピンホール5が形成している以外の部分は遮光されて図3(b)の見え方9bに示すようにピンホール5からのみ光(対象物)6が透過し、小さなピンホールを通して見た場合、水晶体の内部を光が屈折せずに光の直進性により光が網膜に直接達するためにピンホール効果によって鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。
以上のようなピンホール眼鏡1を使用することで通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)においても第二の偏光板4を90度回転させることで鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。また、一般的な眼鏡と同様の形状をしているため、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要となる。
次に本発明の実施例2について、図4、図5を用いて説明する。
実施例2は屈折異常(近視、遠視、乱視、老眼)をピンホール現象および矯正用レンズを用いて2つ以上の屈折異常を矯正する偏光板を使用したピンホール眼鏡を説明する。
図4は本発明の偏光板を使用したピンホール眼鏡の構成を示す図である。
本発明のピンホール眼鏡10は実施例1のピンホール眼鏡1の第一の偏光板3および第二の偏光板4の前方あるいは後方に矯正用レンズ11を配置したものである。矯正用レンズ11としては、通常で近視の矯正が必要な場合においては凹レンズを用い、遠視の矯正が必要な場合においては凸レンズを用いることが出来る。本発明においてはこれに限られるものではなく、その他のレンズを用いても良い。
本発明のピンホール眼鏡10の動作方法について図5を用いて説明する。
通常の矯正時においては、5(a)に示すように、第一の偏光板3と第二の偏光板4の透過軸は同じ方向になっているため、透過軸方向の光(対象物)6は偏光板全体を透過することにより矯正用レンズ11全体によって見ることが出来る。詳細には光(対象物)6が第一の偏光板3に入射すると第一の偏光板3の透過軸7aの方向に偏光される。次に第一の偏光板3によって偏光された光(対象物)6は第一の偏光板3の透過軸7aと同じ方向に第二の偏光板の透過軸8aを配置した第二の偏光板4を透過し、更に矯正用レンズ11を透過して眼9によって図5(a)の見え方9cに示すようにレンズ全体で光(対象物)6を認識する。
次に、その他の屈折異常の矯正時には図5(b)に示すように、第一の偏光板3の透過軸に対して第二の偏光板4の透過軸を90度回転させてピンホール5以外の部分は遮光してピンホール5からのみ光(対象物)6を透過することが出来る。詳細には光(対象物)6が第一の偏光板3に入射すると第一の偏光板3の透過軸7bの方向に偏光される。次に第一の偏光板3によって偏光された光(対象物)6が第一の偏光板3の透過軸7bと90度透過軸が異なるように回転させた第二の偏光板4に入射すると、第二の偏光板の透過軸8bが90度異なっているため、ピンホール5が形成している以外の部分は遮光されて図5(b)の見え方9dに示すようにピンホール5からのみ光(対象物)6が透過する。よって小さなピンホールを通して見た場合、矯正用レンズ11を透過し、更に水晶体の内部を光が屈折せずに光の直進性により光が網膜に直接達するためにピンホール効果によって鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。
実施例2に記載のピンホール眼鏡10は基本的に、屈折異常を2つ以上有する場合、例えば近視の屈折異常者で且つ老眼の屈折異常を持つ人や遠視の屈折異常者で且つ老眼の屈折異常を持つ人に有効であり、以上のようなピンホール眼鏡10を使用することで通常生活での矯正も行い且つ急遽その他の矯正が必要になった場合においても第二の偏光板4を90度回転させることで鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。また、一般的な眼鏡と同様の形状をしているため、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要となる。
本発明の実施例3について、図6、図7、図8を用いて説明する。
実施例3は屈折異常(近視、遠視、乱視、老眼)をピンホール現象のみで矯正する液晶を使用したピンホール眼鏡を説明する。
図6は本発明の液晶を使用したピンホール眼鏡の構成を示す図である。
本発明のピンホール眼鏡17は眼鏡フレーム2、液晶12、ガラス基板13、偏光板A14a、偏光板B14b、電源16、切り替えスイッチ17より構成されている。詳細には、液晶12を2枚のガラス基板13に挟み込み、周りがシールされた構造を有している。ガラス基板13の内面には、液晶12に電圧を印加する透明な電極が設けられており、一つ以上のピンホールが形成されている。これらの前後に偏光板A14a、偏光板B14bを配置し、これらを眼鏡フレーム1に固定できる構造になっている。また、液晶12に電圧を印加する手段として電極に電源15と切り替えスイッチ16を具備している。
液晶12としては、ネマチック液晶、カイラルコレステリック液晶、コレステリック液晶、スメクチィック液晶、スメクチィックC液晶、強誘電性液晶等を用いることが出来る。また、液晶12の厚みとしては、光を透過し、且つ容易に液晶12を動作できる厚みである2μmから1mmであればよく、さらに好ましくは、液晶12の厚みが厚くなればなるほど液晶12を動作させるときに高電圧が必要となり、且つ応答性も低下するため、2μmから100μmにすることで、液晶12の動作が30V以下で可能となり、応答性も1Sec以下にすることが可能である。
次にガラス基板13の内面の成膜する電極としては、透明で抵抗値が低く形状を作製するのが容易であれば良く、好ましくはITO(酸化インジウム+酸化スズ)、IZO(酸化インジウム+酸化亜鉛)である。また、透明電極にはピンホール5が形成されており、透明電極を成膜する際にマスクを行って形成したり、エッチングによって形成したりすることが出来る。このときのピンホール5の直径としては、実施例1と同様に0.5mmから2mmであることが好ましい。ピンホール5の形状としては円に限られるものではなく、例えばこの円に内接または外接する正多角形をなしているピンホール5でも良い。
さらに液晶12と接触するガラス基板13の電極には配向処理が行われており、好ましくはツイスト配向(2枚の基板間に挟まれた液晶分子群の長軸方向が基板面に平行で、上下の基板間でねじれている配向状態。図7の液晶12の状態。)である。配向処理の方法としては、ポリイミドやPVA(ポリビニルアルコール)を用いて配向を行っている。ポリイミドの場合、ポリイミドをスピンーコータにてスピンコーティングを行い、次にポリイミドを焼成する。次に焼結したポリイミドに不織布を用いてラビング処理を行い、ガラス基板13の配向処理を行っている。
偏光板A14a、偏光板B14bは、あらゆる方向に振動している光から透過軸と同一方向に振動している光だけを透過させる透明基板であって、このような効果を得られる透明基板であれば如何なるものでも良い。偏光板A14a、偏光板B14bの設置方向としては、ガラス基板13の配向方向と同じ方向にしておくことが好ましく、ツイスト配向を行った場合、透過軸が垂直交わる必要がある。
液晶12に印加する電源15としては、液晶12を動作させて且つ保持できればよく、直流、交流どちらでも良い。
電源15の切り替えスイッチ16としては、液晶12を動作させるために電源15をオン/オフできればよく、眼鏡フレーム2に切り替えスイッチ16を装着しても良い。装着場所はこれに限られるものではなく、眼鏡以外の場所に切り替えスイッチ16を設置しても良い。
本発明のピンホール眼鏡17の動作方法について図7、図8を用いて説明する。
通常使用時には図7に示すように、電源15をオフの状態にて使用し、液晶12と偏光板A14a、偏光板B14bが透過するためにレンズ全体で見ることが出来る。詳細には、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光される。次に偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6はガラス基板13を透過してツイスト配向された液晶12により、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6がねじれて偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換される。次に偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換された光(対象物)6は、偏光板B14bの透過軸B18bが同じであるために透過して眼9によって図7の見え方9eに示すように光(対象物)を認識する。
次に、屈折異常の矯正時には図8に示すように電源15をオンの状態にて使用し、ガラス基板13の電極部分の液晶12が動作するため、ピンホール5以外の部分は遮光してピンホール5からのみ光(対象物)6を見ることが出来る。詳細には、液晶12に電圧を印加することによって、今までツイスト配向によってガラス基板13とほぼ平行に配列していた液晶12の粒子が、ピンホール5を形成した部分以外でガラス基板13に対して垂直になる。そのため、ガラス基板13に電極が形成した部分では、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光され、偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6は、液晶12の粒子がガラス基板13に対して垂直になっているため、光(対象物)6が液晶12を通過してもねじられることなく偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6となる。そして、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6は偏光板B14bの透過軸B18bが異なるために、ガラス基板13に電極が形成した部分では偏光板B14bによって光(対象物)6を遮光する。しかし、ピンホール5の部分では電源15がオフのときと同様に、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光され、偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6はガラス基板13を透過し、ツイスト配向された液晶12により、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6がねじれて偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換される。次に偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換された光(対象物)6は、偏光板B14bの透過軸B18bが同じであるため、ピンホール5の部分では透過する。このように電源15をオンにすることによって、ピンホール5以外の部分は遮光して図8の見え方9fに示すようにピンホール5からのみ光(対象物)6が透過し、小さなピンホール5を通して見た場合、水晶体を光が屈折せずに光の直進性により光が網膜に直接達するためにピンホール効果によって鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。
以上のようなピンホール眼鏡17を使用することで通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)においても液晶12に電圧を印加することで鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。また、一般的な眼鏡と同様の形状をしているため、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要となる。
本発明の実施例4について、図9を用いて説明する。
実施例4は屈折異常(近視、遠視、乱視、老眼)をピンホール現象および矯正用レンズを用いて2つ以上の屈折異常を矯正する液晶を使用したピンホール眼鏡を説明する。
図9は本発明の液晶を使用したピンホール眼鏡の構成を示す図である。
本発明のピンホール眼鏡19は実施例3のピンホール眼鏡17の偏光板A14aの前方または偏光板B14bの後方に矯正用レンズ11を配置したものである。矯正用レンズ11としては、通常で近視の矯正が必要な場合においては凹レンズを用い、遠視の矯正が必要な場合においては凸レンズを用いることが出来る。本発明においてはこれに限られるものではなく、その他のレンズを用いても良い。
本発明のピンホール眼鏡19の動作方法について説明する。
通常の矯正時においては図7に示すように、電源15をオフの状態にて使用し、液晶12と偏光板A14a、偏光板B14bが透過するため、これらのレンズの前方または後方に設置することで矯正用レンズ11によって見ることが出来る。詳細には、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光される。次に偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6はガラス基板13を透過し、ツイスト配向された液晶12により、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6がねじれて偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換される。次に偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換された光(対象物)6は、偏光板B14bの透過軸B18bが同じであるために透過し、更に矯正用レンズ11を透過し、眼9によって実施例3の図7の見え方9eと同様にレンズ全体で光(対象物)6を認識する。
次に、その他の屈折異常の矯正時には図8に示すように、電源15をオンの状態にて使用し、ガラス基板13の電極部分の液晶12が動作するため、ピンホール5以外の部分は遮光してピンホール5からのみ光(対象物)6を見ることが出来るため、これらのレンズの前方または後方に設置した矯正用レンズ11は影響が小さくなる。詳細には、液晶12に電圧を印加することによって、今までツイスト配向によってガラス基板13とほぼ平行に配列していた液晶12の粒子が、ピンホール5を形成した部分以外でガラス基板13に対して垂直になる。そのため、ガラス基板13に電極が形成した部分では、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光され、偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6は、液晶12の粒子がガラス基板13に対して垂直になっているため、光(対象物)6が液晶12を通過してもねじられることなく偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6となる。そして、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6は偏光板B14bの透過軸B18bが異なるために、ガラス基板13に電極が形成した部分では偏光板B14bによって光(対象物)6を遮光する。しかし、ピンホール5の部分では電源15がオフのときと同様に、光(対象物)6が偏光板A14aに入射すると偏光板A14aの透過軸A18aの方向に偏光され、偏光板A14aによって偏光された光(対象物)6はガラス基板13を透過し、ツイスト配向された液晶12により、偏光板A14aの透過軸A18a方向の光(対象物)6がねじれて偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換される。次に偏光板B14bの透過軸B18b方向の光(対象物)6に変換された光(対象物)6は、偏光板B14bの透過軸B18bが同じであるため、ピンホール5の部分では透過する。このように電源15をオンにすることによって、ピンホール5以外の部分は遮光して実施例3の図8の見え方9fと同様にピンホール5からのみ光(対象物)6が透過し、小さなピンホールを通して見た場合、矯正用レンズ11を屈折せずに透過し、更に水晶体でも光が屈折せずに光の直進性により光が網膜に直接達するためにピンホール効果によって鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。
実施例4に記載のピンホール眼鏡19は基本的に、屈折異常を2つ以上有する場合、例えば近視の屈折異常者で且つ老眼の屈折異常を持つ人や遠視の屈折異常者で且つ老眼の屈折異常を持つ人に有効であり、以上のようなピンホール眼鏡19を使用することで通常生活での矯正も行い且つ急遽その他の矯正が必要になった場合(例えば老眼など)においても液晶12に電圧を印加することで鮮明に光(対象物)6を認識することが可能となる。また、一般的な眼鏡と同様の形状をしているため、ピンホールの瞳孔位置への再配置が不必要となる。
本発明にかかるピンホール眼鏡は、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、第一の偏光板と少なくとも一つ以上のピンホールを形成した第二の偏光板とを配置し、第一の偏光板と第二の偏光板は少なくともどちらか一方を制御し、ピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替える機構を有したことを特徴とするものであって、通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)、ピンホール以外の部分を透過から遮光に切り替えることでピンホール効果によって鮮明に光(対象物)を認識することが可能な遠近両用のピンホール眼鏡として有用である。
また、眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、レンズとして、二枚の透過軸を垂直に配置した偏光板の間にピンホールを形成した電極であるガラス基板を対向するように配置し、その対向したガラス基板の間に液晶を封入し、ピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替えることを特徴とするものであって、通常生活では矯正が必要でない人が急遽矯正が必要になった場合(例えば老眼など)、ピンホール以外の部分を透過から遮光に切り替えることでピンホール効果によって鮮明に光(対象物)を認識することが可能な遠近両用のピンホール眼鏡として有用である。
本発明の実施例1における偏光板を使用したピンホール眼鏡の構造を示す図 本発明のピンホール眼鏡におけるピンホールの構成を示す図 本発明の実施例1における偏光板を使用したピンホール眼鏡の動作方法を示す図 本発明の実施例2における偏光板を使用したピンホール眼鏡の構造を示す図 本発明の実施例2における偏光板を使用したピンホール眼鏡の動作方法を示す図 本発明の実施例3における液晶を使用したピンホール眼鏡の構造を示す図 本発明の実施例3における液晶を使用したピンホール眼鏡の動作方法を示す図 本発明の実施例3における液晶を使用したピンホール眼鏡の動作方法を示す図 本発明の実施例4における液晶を使用したピンホール眼鏡の構造を示す図 本発明のピンホール眼鏡におけるピンホールによる改善を示す図
符号の説明
1 ピンホール眼鏡
2 眼鏡フレーム
3 第一の偏光板
4 第二の偏光板
5 ピンホール
6 光(対象物)
7a 第一の偏光板の透過軸
7b 第一の偏光板の透過軸
8a 第二の偏光板の透過軸
8b 第二の偏光板の透過軸
9 眼
9a 見え方
9b 見え方
9c 見え方
9d 見え方
9e 見え方
9f 見え方
10 ピンホール眼鏡
11 矯正用レンズ
12 液晶
13 ガラス基板
14a 偏光板A
14b 偏光板B
15 電源
16 切り替えスイッチ
17 ピンホール眼鏡
18a 透過軸A
18b 透過軸B
19 ピンホール眼鏡

Claims (8)

  1. 眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、前記レンズとして、光軸上に配置された第一の偏光板と、前記第一の偏光板と同じ光軸上に配置され、少なくとも一つ以上のピンホールを形成した第二の偏光板とを配置し、前記第一の偏光板と前記第二の偏光板は少なくともどちらか一方を制御する制御手段を有し、前記ピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替える機構を有することを特徴としたピンホール眼鏡。
  2. 前記制御手段は機械的制御または電気的制御であることを特徴とした請求項1記載のピンホール眼鏡。
  3. 前記第一の偏光板および前記第二の偏光板の光軸上の前方もしくは後方に矯正用レンズを配置することを特徴とした請求項1記載および請求項2のいずれか記載のピンホール眼鏡。
  4. 前記第一の偏光板と前記第二の偏光板のどちらか一方を、光軸を中心に回転させることで、前記第一の偏光板の透過軸と前記第二の偏光板の透過軸の交わりによってピンホール以外の部分の透過光量を調整することを特徴とした請求項1〜3のいずれか記載のピンホール眼鏡。
  5. 前記第一の偏光板と前記第二の偏光板は、前記第一の偏光板の透過軸と前記第二の偏光板の透過軸とが垂直に交わるように少なくともどちらか一方の透過軸を90度回転できることを特徴とした請求項4記載のピンホール眼鏡。
  6. 眼鏡フレームに装着され、且つ、瞳孔前方に配置されるレンズとからなる眼鏡において、前記レンズとして、二枚の透過軸を垂直に配置した偏光板の間にピンホールを形成した電極であるガラス基板を対向するように配置し、その対向したガラス基板の間に液晶を封入し、ピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替えることを特徴としたピンホール眼鏡。
  7. 前記レンズの光軸上の前方もしくは後方に矯正用レンズを配置することを特徴とした請求項6記載のピンホール眼鏡。
  8. 前記ガラス基板の電極に電圧を印加することで電極に形成したピンホール以外の部分を透過あるいは遮光に切り替えることを特徴とした請求項6および請求項7のいずれか記載のピンホール眼鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101252103B1 (ko) 2011-06-29 2013-04-12 경일전자 주식회사 시력 교정용 안경
JP2015075746A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 旭化成イーマテリアルズ株式会社 偏光部材、眼鏡レンズ、偏光サングラス、ならびにコンバイナ

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