JP2015074871A - 巻上機のロープおよびエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータにおける巻上機の新規のロープを提供。
【解決手段】巻上機のロープ(11)はベルト形状をなして耐荷重部材(10)を複数含み、各耐荷重部材は、ベルト形状のロープ(11)の幅方向に離隔して配向され、共通のコーティング(30)内に埋め込まれ、耐荷重部材(10)のそれぞれは、まとめて撚られた複数の耐荷重ストリング(1)を含む。耐荷重ストリング(1)は、ポリママトリクス内に埋め込まれた強化用繊維を含む複合材料で作られている。
【選択図】図3a

Description

本発明は、巻上機のロープに関し、具体的には乗客および/または物を運ぶためのエレベータのロープに関するものである。
エレベータは一般に、垂直に移動可能なエレベータカーを吊り下げるための巻上ローピングを含む。またエレベータは、エレベータ制御システムの制御の下でエレベータカーを駆動する駆動装置を含む。駆動力は一般に駆動装置から巻上ローピングを介してカーへ伝達される。駆動装置は一般に、モータと、巻上ローピングの個々のロープに係合する駆動輪とを含み、各ロープは駆動輪の周縁を通過してカーに接続されている。ロープの素材および全体構造はロープのさまざまな特性に影響を与えるため、エレベータにとって重要である。具体的には、ロープの最小曲げ半径、ロープの重さ、ロープ自体の力伝達能力、ならびにロープと駆動輪の間の係合による力伝達能力等は、ロープの素材および全体構造の影響を全体的に受ける。これらの特性はエレベータ全体の特性に影響を与える。具体的には、ロープの最小曲げ半径は、エレベータ内でロープが通過する滑車の半径の下限値がこれに依存するため、重要である。曲げ半径が大きいと、エレベータの空間効率が減ることがあるだけでなく、エレベータのレイアウトが複雑になることがある。また駆動輪は、トルク生成および回転速度の観点からは最適半径より大きく設計する必要がある。各ロープが重すぎると、ローピング全体の重さでエレベータのエネルギー効率が低下する。したがって、各ロープの力伝達能力はロープの重さに対して可能な限り大きくすべきである。例えば国際公開第2009/090299号公報(特許文献1)に、これらの特性が最適化されたロープが開示されている。この具体的な例では、幅広面をロープに形成して駆動輪との安定した係合を実現している。この面の素材は、ロープ内部を保護する機能を持ち、および/または高い摩擦抵抗を備えるエラストマ材であり、それによって駆動輪との安定した係合を実現している。
従来技術による解決方法の問題は、次のようなロープの形成が難しいことである。すなわち、そのようなロープとは、ロープの重さに対する耐荷重能力(とくに、引張強度)が高いとともに適度に小さな曲げ半径で曲げることのできるロープとしつつ、内部の良好な保護および/または表面を介した良好な力伝達能力を実現可能な表面を備えるものである。
国際公開第2009/090299号公報
本発明は、とりわけ、上述の公知のやり方における欠点、および発明の説明において後述する問題点を解決することを目的とする。本発明は、ロープの重さに対する耐荷重能力が高く適度に小さな曲げ半径で曲げることができるロープとしつつ、内部の良好な保護および/または表面を介した良好な力伝達能力を実現可能な表面を備える新規なロープおよび新規なロープを備えたエレベータを開示することを目的とする。提示される実施例では、とりわけ、ロープにおける耐荷重部分ではない部分の全断面積に対する耐荷重部材の全断面積が大きく、ロープにおける耐荷重部分でない部分によるロープの重さの増加が最小限であるロープによって、ロープの重さに対する耐荷重能力が高くなる。
以下、とりわけエレベータにおける巻上機の新規のロープを説明する。本ロープはベルト形状をなし、ベルト形状のロープの幅方向に離間して配置され共通のコーティング内に埋め込まれた複数の平行な耐荷重部材を含んでいる。各耐荷重部材は撚り合わされた複数の耐荷重ストリングを含み、耐荷重ストリングはポリママトリクス内に埋め込まれた強化用繊維を含む。これによって、本発明の目的の少なくとも1つを達成する。よって、たとえば、ロープ重量に対する耐荷重能力が高い(とくに、強化用繊維によって得られる引張強度が大きい)ロープを得ることができ、また同時に、適度に小さな曲げ半径で曲げることができ、しかも内部の良好な保護および/または表面を介した良好な力伝達能力を実現可能な表面を備える柔軟なロープを製造することができる。またコーティングによって、耐荷重ストリングの拘束が可能になり、少量のコーティング材の使用ですむ断面を構成する。
好ましい一実施例では、少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの耐荷重部材が、実質的に少なくとも一定の材料厚のコーティングで覆われた少なくとも実質的に平らな外側面を少なくとも1つ有する。耐荷重部材の外側面に配されたコーティングの部分は、耐荷重部材の平らな外側面と平行に延伸する外側面を有し、この外側面がロープ自体の外側面の一部を形成する。平らな面をコーティングすることにより、コーティングされた面の全領域について単純にコーティングの厚さを薄く保つことができる。このようにして、コーティング材の量を簡単に最小にすることができ、これは、不必要な材料の使用の削減のために効果があるだけでなく、ロープの全重量を減らすことに効果がある。実際には、少なくともいくつかのロープの耐荷重部材は、少なくとも実質的に一定の材料厚のコーティングで覆われた少なくとも実質的に平らな側面を複数含む。したがって、コーティングの厚さは、少なくともいくつかの耐荷重部材の一方の側部よりも薄くでき、それによって上述の効果を大きくできる。
好ましい一実施例では、ロープの耐荷重部材の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれが、ベルト形状のロープの幅方向に延伸する少なくとも1つの実質的に平らな外側面を少なくとも1つ有する。よって、ロープの厚さを薄くしつつも、ロープの断面を耐荷重機能に効率的に利用できる。したがって、耐荷重部材の平らな外側面に配されたコーティングの厚さも薄くでき、このようにして、コーティング材の量を簡単に最小にすることができ、不必要な材料の使用を削減できるだけでなく、さらにはロープの全重量を減らすことが可能である。
好ましい一実施例では、少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの耐荷重部材が、少なくとも実質的に平らな外側面を複数有する。これは、ロープの断面を効率的に用いるという目的において有利である。とくに、このようにすることで、共通のコーティングの材料厚を数箇所で薄くできる。したがって、コーティングによるロープの重量増を最小限にできる。これは、耐荷重部材のそれぞれが矩形または三角形または五角形または六角形の断面形状を有する実施例で達成できる。
好ましい一実施例では、少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの耐荷重部材が、少なくとも実質的に平らな外側面を4面有する。これは、ロープの断面を効率的に用いるという目的において有利である。とくに、このようにすることで、共通のコーティングの材料厚を数箇所で薄く形成できる。したがって、コーティングによるロープの重量増を最小限にできる。
好ましい一実施例では、少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの耐荷重部材は、その断面が少なくとも矩形である。たとえば断面が円形の耐荷重部分と比較して、この形の各耐荷重部分は、互いに、および/またはロープの表面(薄い材料厚でコーティングされた)に密接させて配することが容易である。この構造は、ロープの断面積を耐荷重機能のために効率的に利用する場合に有利である。また、このようにすることで、コーティング材の量を最小にでき、これは不必要な材料の使用を減らすという目的だけでなく、さらにはロープの全重量を減らすという目的において有利である。より詳細な実施例では、各耐荷重部材は、その断面が少なくとも実質的に正方形である。このようにすることで、容易に耐荷重ストリングを互いに同じ寸法および断面形状に形成することができる。
好ましい一実施例では、少なくとも1つ、好ましくはそれぞれの耐荷重部材は、丸みのある角部を有している。したがって、耐荷重部材の外側の角部およびコーティングの内側の角部を摩耗や破砕から保護することができる。
好ましい一実施例では、ロープは、ロープの長手方向に向いた溝を備えた外形側面を有し、溝は、ロープの幅方向に隣り合う耐荷重部材間の中央に配設されている。したがってコーティングは、耐荷重部材の部分で最も厚く、また隣り合う耐荷重部材間の隙間の部分で最も薄い。これは、とりわけ、耐荷重部材を最小の厚さのコーティングで保護できるため、全重量の軽いロープを可能にするためには非常に有利である。
好ましい一実施例では、ロープは、ロープの長手方向に向いた溝を備えた外形側面を有し、この溝はロープの幅方向に隣り合う耐荷重部材間の中央に位置して第1の深さを有する第1の溝と、ロープの幅方向における耐荷重部材の近くに位置して第2の深さを有する第2の溝とを含み、第2の深さは第1の深さより浅い。したがって、密集した溝パターンの場合、コーティングの量を少なくできるだけでなく、コーティングが耐荷重部材の近くで過度に薄くならないため、十分な保護および/または力伝達手段を提供することが可能である。この機能は、こうして最小のコーティング厚で達成でき、これは全重量の軽いロープを実現するには重要である。エレベータ装置での使用では、上記の外形側面は、ロープの外形側面に対応部分を形成する駆動輪の外形周面に合わせて通すのが好ましい。この周面は、上述のロープの各溝内へ延伸するリブを有している。
好ましい一実施例では、耐荷重ストリングは中心ストリングの周囲で撚られている。中心ストリングもまた耐荷重複合ストリングであることが好ましい。中心ストリングは、好ましくは、耐荷重部材の長手方向およびロープの長手方向に平行であり、またその角部は丸いと好ましい。
好ましい一実施例では、耐荷重ストリングの少なくとも一つの層は中心ストリングを囲み、最内側層が中心ストリングに接し、すなわち寄り掛かっている。
好ましい一実施例では、上記の層にある各耐荷重ストリングは、その断面がくさび型(耐荷重部材の中心に向かって細くなる)である。
好ましい一実施例では、最内側層の各耐荷重部材は、中心ストリングに接する側面を有し、この側面は、中心ストリングの凸形状に対応する凹形状を有している。
好ましい一実施例では、各耐荷重ストリングはその周囲に、当該ストリングを隣接の耐荷重ストリングから離す薄いポリマコーティングを含む。
好ましい一実施例では、耐荷重部材はロープの長手方向に平行である。したがって耐荷重部材は、ロープを引張った際の力の方向に向き、これによりロープに高い引張剛性と強度をもたらす。
好ましい一実施例では、強化用繊維は耐荷重ストリングの長手方向に平行である。とくに、同じ耐荷重ストリングにある各強化用繊維は、互いに実質的に撚り合わさっていないのがよい。したがって、強化用繊維はロープを引張った際の力の方向に向き、これによりストリングに高い引張剛性と強度をもたらす。
好ましい一実施例では、強化用繊維は炭素繊維である。炭素繊維は軽量であって、またそれ自体、引張特性、とくに引張剛性および強度が良好である。したがって炭素繊維は、巻上機のロープに耐荷重能力を与える用途にとても適している。
好ましくは、ポリママトリクス内で個々の強化用繊維を均質に分散させる。耐荷重ストリングの断面積の50%を超える部分が上記の強化用繊維から成ることが好ましい。
好ましい一実施例では、共通のコーティングは、シリコンまたは実質的にシリコン系材料またはポリウレタンまたは実質的にポリウレタン系樹脂などのエラストマ材料で作られている。エラストマ材料、とくに上述した材料は、耐荷重部材を保護するものである。またこのような材料で作られたコーティングは、耐荷重部材へ外力を伝える媒体として効率的に利用できる。
好ましい一実施例では、ロープの耐荷部材は全体として、ロープの断面における幅の大部分、好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、最も好ましくは80%以上、より最も好ましくは85%以上に及んでいるとよい。かくして、ロープの幅の少なくともほとんどを効果的に利用でき、ロープは、軽量で曲げ方向に薄く形成して曲げ抵抗を減らすことができる。
好ましい一実施例では、ポリママトリクスにおける弾性率(E)は、2GPaより大きく、より好ましくは2.5GPaより大きく、さらに好ましくは2.5〜10GPaの範囲内であり、これらのうちで最も好ましいのは2.5〜3.5GPaの範囲である。かくして、マトリクスが強化用繊維を実質的に支える構造、とくに曲がること防ぐ構造が達成される。とりわけ耐用年数が長い点で有利である。この場合、曲げ半径は、大きな曲げ直径に対応する上述の手段がとくに有利なほど大きく形成される。
また、以下に、垂直方向に移動可能なエレベータカーと、少なくとも1本のロープを含んでカーを吊り下げるローピングとを含む新規のエレベータを説明する。ローピングは、上述した、または本願の他の場所で述べるロープを、少なくとも1つ、好ましくは複数本含む。したがって、ロープの繊維によってもたらされる引張特性によって、良好なエネルギー効果および高い昇降能力を備えたエレベータが実現される。良好な曲げ特性により、ロープは小さな半径の駆動輪で駆動可能である。これによって、必要に応じて高回転速度を有する駆動輪が設計が可能になり、および/または駆動輪構造の選択自由度が向上する。また、エレベータの駆動輪および/または転向滑車を1回以上巻回するローピング経路についても、ローピングの配置を高い自由度で簡単に形成することが可能である。
好ましくは、本エレベータはさらに、とくに乗客からの呼びに応答する場合に、エレベータ制御システムの制御の下でエレベータカーを駆動する駆動装置を含む。好ましくは、駆動装置は上述のローピングのロープと係合する駆動輪を含む。ローピングのロープは、とくに各ロープの幅広側が駆動輪の周縁に接するようにして駆動輪の周りを通る。したがって、駆動輪およびローピングを介してモータからカーへ、また好ましくはエレベータがカウンタウェイトを含む場合にはそれへも、駆動力を効果的に伝達して、カーおよび好ましくはカウンタウェイトも移動させることができる。好ましくは、エレベータは、カーに相互接続されローピングで吊り下げられて垂直に移動可能なカウンタウェイトを含む。よって、ローピングのロープは駆動輪の周りを通ってエレベータカーと、好ましくは駆動輪の反対側にあるカウンタウェイトも懸垂する。
他の箇所で上述したように、本エレベータは、好ましくは建物内に設置されるが、これは必須でない。カーは、好ましくは2以上の階床間を走行するように構成される。カーは、好ましくは階床における呼び、および/またはカー内からの行先階指示に応答して、階床にいる乗客および/またはカー内の乗客を運ぶものである。カーは、好ましくは、乗客を迎える内部空間を有している。
ないし 本発明の様々な実施例に係る好ましいロープの断面図である。 耐荷重部材の好ましい内部構造を示した図である。 図1aのロープを三次元で示した図である。 図1aと図3aに示した断面の部分拡大図である。 エレベータの好ましい実施例を示した図である。
以下、添付図面を参照しながら実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
図1aから図1gはそれぞれ一実施例に係るロープ11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22の断面を示している。このロープは、ベルト状の形をしているため、ロープ11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22を横断方向に見た厚さより幅の方が大きい。ロープ11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22は、ベルト形状のロープ11〜12の幅方向に離隔して隣り合うように同じ高さで配向され長手方向に平行に延伸する長尺状耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を複数含んでいる。耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は、これらすべてに共通のコーティング30に埋め込まれ、コーティング30がロープ11〜22の表面を形成している。コーティング30は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を互いに離隔しながら1つに拘束し、各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’が互いに擦れ合わないように保護するという利点をもたらし、また各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を互いに的確に配置するという利点をもたらす。各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’はいくつかの耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を含んでいる。耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、図2に示すように、ポリママトリクスm内に埋め込まれた強化繊維fを含む複合材料からなる。したがって、上述の各耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’における各強化用繊維は互いにポリママトリクスmで拘束され、これらがまとまって均一の耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を形成している。よって各耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、1本の硬くて長尺状の棒状部材である。各々の耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、図3aに3次元で示すようなやり方で1本に撚られる。こうして上述のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’はらせん構造をしている。簡単にするため、図1aのロープ11のみを3次元で示している。各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の複合ストリング1は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’のぞれぞれの耐荷重要素である。
このベルト形状によってロープ11〜22には、牽引力をロープ11〜22に伝えるための幅広面とロープ11〜22の曲げを容易にする狭い断面とが達成される。各ロープ11〜22は、ロープ11〜22の幅方向(図1a〜図1lにおける上下方向)の中心軸を中心として曲がる。ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の繊維強化複合材料は軽量であって、良好な引張強度特性を有している。しかし、繊維強化複合材料は比較的脆弱であるため、複合材料が裂ける危険性なくして急峻に曲げることが難しい。この材料特性による欠点は、とくに図1a〜図1lに示すようなロープの内部構造部品の配置によって最小になる。この撚り構造は、曲がってもストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’が直状で、わずかに再組織化するため、ロープ11〜22の曲げ特性が改善する。したがってロープ11〜22は、各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’がかなり薄くなる(ロープの厚さ方向から見て)ことなく小さな曲げ半径を達成できる。したがって、撚られた複合ストリングで耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を形成すれば、ロープ11〜22は大きな耐荷重断面積を得ることができる。よって、ロープ11〜22の断面は、耐荷重機能に効果的に利用できる。したがって、ロープの全重量に対してコーティング30の占める割合を減らすことができ、よってロープ11〜22の全重量を効果的に耐荷重機能のために利用できる。
上述の強化繊維fは、炭素繊維であるのが軽量性およびそれ自体の良好な引張り特性の双方の点、とくに引張強度および引張剛性の点で最も好ましい。したがって、巻上機のロープに耐荷重特性を与えるのにとても適している。しかし別の例では、炭素繊維に代わって他の強化繊維を用いてもよい。とくにガラス繊維は、引張剛性が中程度であるが、安価で入手しやすく、エレベータ使用に適していることがわかっている。強化繊維fは、最も好ましくはできるだけ、ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の長手方向と平行であり、したがって少なくとも実質的に撚り合わされていない。よって、強化繊維fは、当該ストリングを引張ると、力の方向に配向する。したがって、ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は良好な引張剛性および引張強度を有している。
好ましい実施例における耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の撚り構造とは、いくつかの耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’がロープ11〜22の長手方向と平行な中心ストリングを中心に撚られていることである。また中心ストリングは、好ましくは、ポリママトリクス内に強化繊維fを含む複合材料からなる耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’であり、これによって中心ストリングを中心に撚られる複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’と対応する構造および特性を有している。好ましい実施例では、耐荷重複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の少なくとも1層が中心ストリングを囲み、最内側層が中心ストリングに接し、すなわち寄り掛かっている。この層のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は中心ストリングを中心とするらせん構造をしている。図1aおよび図1bに示す実施例では、中心ストリングの周りにこのような層が1つ存在している。図1cから図1gに示す実施例では、中心ストリングの周りにこのような層が2つ、すなわち中心ストリングを囲む最内側層、および最内側層を囲む最外側層が存在する。この層の各ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は断面がくさび形であるため、各ストリングは耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の断面内に密に配置することが可能である。くさび形という用語は、ワイヤの断面積が、とくにロープの中心線に向かって、均等に先細りしているという意味である。好ましい実施例では、最内側層のストリングは、中心ストリングに接して中心ストリングの凸形状と対をなす凹形状の側面を有している。各ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、ストリング自体を隣のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’から離すためにその周囲に薄いポリマコーティング(図示せず)を含むのが好ましいが、これは必須でない。これにより各ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’間の動きがより良くなるが、それは、隣り合うストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を囲む膜が耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の曲がる際に相対的動くような小さい摩擦係数のポリマを有利に選択できるためである。複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’間では、摩耗により生じる根本的な擦り切れが発生しない。これによってロープ11〜22の寿命が長くなる。中心ストリングは断面が円形であることが好ましく、それによって中心ストリングに接するストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、支障なく微小な動きが可能になる。
上述の共通のコーティング30は、ポリウレタンもしくは実質的にポリウレタン系材料などのエラストマ材料で作られるのが好ましい。別の例では、シリコンもしくはシリコン系材料などのいくつかの他のエラストマ材料で作ってもよい。エラストマ材料、とくに上述した材料は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を保護するものである。またこのような材料で作られたコーティング30は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’へ外力を伝える媒体として効率的に利用できる。
ロープ11〜22の各耐荷重部材は、その断面形状が矩形または円形または三角形または五角形または六角形であるのが好ましい。矩形の断面形状である耐荷重部材10、10’を用いた実施例を図1a〜図1dに示す。円形の断面形状である耐荷重部材10’’を用いた実施例を図1e〜図1gと図1jに示す。六角形の断面形状である耐荷重部材10’’’、10’’’’を用いた実施例を図1h〜図1iに示す。三角形の断面形状である耐荷重部材10’’’’’を用いた実施例を図1kに示す。五角形の断面形状である耐荷重部材10’’’’’’を用いた実施例を図1lに示す。
図1a〜図1dおよび図1h〜図1lに示すように、好ましい実施例では各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は、一定の材料厚のコーティング30で覆われた平らな側面を少なくとも1つ含むとよい。これによって、コーティング30の耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の平らな外側面と対向する部分は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’と平行に延伸する平らな外側面を有し、この平らな外側面はロープ自体の外面の一部をなす。このようにして、平らな外側面と対向配置されるコーティング30は厚さを薄くできるので、相応してコーティング30の材料の量を容易に少なくすることができる。これは、不必要な材料を減らすという目的のみならず、ロープの総重量を減らすという目的でも極めて有利である。実際に、ロープにおける少なくともいくつかの耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は、上述のコーティング30により一定の材料厚で覆われる平らな外側面を複数含んでいる。したがってコーティング30の厚さは、いくつかの耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の1つの側面より薄くすることで、上述の利点が高まる。耐荷重部材およびロープの平らな外側面は、図1a〜図1lおよび図3a〜図3bにおいて耐荷重部材またはロープの断面の縁を示す直線で示されている。
図1a〜図1d、図1h、図1i、図1kおよび図1lに示す好ましい実施例では、ロープ11〜14、18、19、21、22の各耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は、ベルト形状のロープ11〜14、18、19、21、22の幅方向に延伸する平らな外側面を少なくとも1つ有している。したがって、ロープの厚さを薄く保ちながら、ロープ11〜14、18、19、21、22の断面積を耐荷重機能に効率的に役立てることができる。とくに、平らな外側面と対向して位置するコーティング30は厚さを薄くできるので、相応してコーティング30の材料の量を容易に最小化することができる。これは、不必要な材料を減らすという目的のみならず、ロープの総重量を減らすという目的においても極めて有利である。
有利には、耐荷重機能としてロープ11、12、13、14の断面をより効率的に用いる目的で、耐荷重部材10、10’はそれぞれ、平らな外側面を4つ有するとよい。この目的で、図1a〜図1dに示す好ましい実施例では、ロープ11、12、13、14の各耐荷重部材10、10’の断面がさらに長方形である。そこで、各耐荷重部材10、10’は、ベルト形状のロープ11〜14の厚さ方向に延伸する平らな外側面を含んでいる。とくに、互いに向かい合って隣り合う耐荷重部材10、10’の外側面は、平らで平行である。かくして、ロープの厚さ方向から見た場合の隙間の全長よりも、隣り合う耐荷重部材10、10’間の隙間を狭くできる。したがって、耐荷重部分は、ロープの厚さ方向から見た場合の隙間の全長より狭い隙間で近接させて配向できるだけでなく、ロープ11、12、13、14の表面と耐荷重部材10、10’との間に配置されるコーティング30の厚さを容易に耐荷重部材10、10’の全長より薄くできる。コーティング30に対して鋭い縁部があるとコーティング30を傷つける恐れがあるので、耐荷重部材10、10’の角部は図示するように丸くなっているのが好ましい。各耐荷重部材10、10’は、断面が少なくとも実質的に正方形であることが好ましく、これによってストリング1、1’の断面形状は、互いに実質的に同じようにすることが容易である。したがってストリングは、当該ストリングの鋭い縁部の耐久性を阻害してしまうような非常に鋭いくさび形状にする必要がない。
図1b、図1d、および図1e〜図1lに示されているように、好ましい実施例では、ロープ12、14、15〜22は、ロープ12、14、15〜22の長手方向へ向いた溝32、34、36、37、38、41、42、44、46、48を備えた外形側面を含んでいる。コーティング30は、溝32、34、36、37、38、41、42、44、46、48の外面と、ロープ12、14、15〜22の溝以外の部分の外面とを形成している。ロープ12、14、15〜22の表面の溝32、34、36、37、38、41、42、44、46、48を用いて1つ以上の様々な技術的利点をもたらすことができる。これらの溝は、ロープを駆動輪に固く係合させるために用いることができる。これに加えて、またはこれに代わって、これらの溝は、とくに溝がロープの幅方向で隣り合う耐荷重部材間の中央に位置している場合、直線状態からわずかに曲がった状態へロープを簡単に曲げることに利用することができる。これに加えて、またはこれに代わって、コーティング30の全重量を減らすために溝を利用することができる。
図1b、図1d、図1f、図1g、図1j、図1kまたは図1lに示されているように、ロープ12、14、16、17、20〜22は、深い溝を有しているため、とくに、ロープ12、14、16、17、20〜22の外形部分の対向面となる駆動輪51の外周にロープの外形側面を合わせて通すようなエレベータ装置に使用するのに適している。上記の外周は複数のリブを備え、各リブはロープ12、14、16、17、20〜22の各溝32、34、36、37、38、44、46、48内へ延伸するものである。この種の係合形状はとくに、固い係合を実現し、またロープが長手方向にも横断方向にもスリップし難くなる点で有利である。
図1e、図1f、および図1g〜図1jに示されているように、ロープ15、16、17〜20は、ロープ15、16、17〜20の幅方向で隣り合う耐荷重部材間10’’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’の中央に溝36、38、40、41、42、43、44を備えた外形側面を2面有している。したがって、コーティング30の全重量は減る。よってロープ15、16、17〜20は、直線状態からわずかに曲がった状態へ曲げることがより容易である。したがって、エレベータシステムにおいてロープ15、16、17〜20の案内に用いることがある山型周面ローラすなわちキャンバローラに対してロープを容易に適合させることができる。
ロープは溝付き面を有しているが、これは必須ではない。例えば、図1aおよび図1cに示されているように、ベルト状ロープの幅広面は滑らかであってよい。図1aおよび図1cに示されているようなロープ11、13をエレベータ装置に用いる場合、駆動輪51の表面も滑らかであることが好ましい。この場合、各ロープ11、13は、ガイドリブまたはガイド用溝もしくは歯を有さない広く滑らかな側部を有し、滑らかな外周の駆動輪と係合してこれを通るように使用され、駆動輪の外周は、わずかに山型すなわちキャンバであることもあるが、必須ではない。
以下、好ましい本実施例における好ましいロープの詳細を述べる。図1b、図1d、図1f、図1g、図1j、図1k、図1lに示すように、好ましい実施例では、ロープ12、14、16、17、20、21、22は、ロープ12、14、16、17、20、21、22の長手方向へ向いたバー31、33、35、39、45、47、49と、ロープの長手方向へ向いてバー31、33、35、39、45、47、49の間に形成されている溝32、34、36、37、38、44、46、48とを含んでいる。図1および図1e〜図1lに示す実施例では、溝32、34、36、37、38、41、42、44、46、48は、ロープ12、16、17、20、21、22の幅方向で隣り合う耐荷重部材間10、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の中央に配設された溝32、36、37、38、41、42、44、46、48を含んでいる。したがってコーティングは、その最厚部分が耐荷重部材10、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’のところであり、隣り合う耐荷重部材10、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’間の隙間に最薄部分がある。したがって、耐荷重部材10、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’はコーティング30の最も薄い厚さで良好に保護することができる。図1gに示す好ましい実施例では、ロープ17は、ロープ17の長手方向に向いた溝37、38を備えた外形側面を含んでいる。ロープ17はロープの幅方向で隣り合う耐荷重部材10’’間の中央に第1の深さで配設された溝38と、ロープ17の幅方向で耐荷重部材10’’の中央に第2の深さで配設された溝37を含み、第2の深さは第1の深さより浅い。隣り合う(ロープの幅方向で)一連の溝37と溝38の組同士の間には、バー39が存在する。これらのバー39は、ロープ17の幅方向の中心面から互いに同じ距離だけ延伸している。
図1kおよび図1lに示す実施例では、耐荷重部材は、隣り合う平らな外側面の間が鋭角をなす断面形状を有している。この場合、ロープ21、22は、ロープの長手方向に向いてロープの幅方向で隣り合う耐荷重部材10’’’’、10’’’’’’間の中央に配設された溝46、48を備えた外形側面を有するため、とくに有利である。とくに好ましくは、ロープ21、22は、隣り合う耐荷重部材10’’’’、10’’’’’’間で延伸すような溝46、48を含んでいるとよい。このような構成の溝付ロープ面は、最小のコーティング材で形成できる。
図4は、好ましい実施例に係るエレベータを示している。エレベータは、昇降路Sと、エレベータカーCと、昇降路Sを垂直に移動可能なカウンタウェイトCWとを含み、カーCとカウンタウェイトCWはローピングRにおけるロープ11〜22で相互に接続されている。ロープ11〜22は、本願の他の箇所で説明し、また図示したものである。エレベータは、エレベータ制御システム10の制御の下でエレベータカーCを駆動する駆動装置Mを有している。駆動装置Mはモータ50および駆動輪51を含む。駆動輪51はエレベータローピングRと係合し、ローピングは駆動輪51の周縁を通ってエレベータカーCとカウンタウェイトCWを吊り下げている。したがって、駆動力は、モータ50から駆動輪51とローピングRを介して、カーCおよびカウンタウェイトCWへ伝えられてカーCおよびカウンタウェイトCWを移動させる。
上述のように、ロープ11〜22はベルト形状であり、詳細には互いに向かい合う2つの広い側面を有している。ロープ11〜22の幅/厚さの比は、好ましくは少なくとも2であり、より好ましくは少なくとも4である。かくして、幅方向軸を中心とする曲げ能力が良好であって、耐荷重部材の固い材料を備えた大きな断面積のロープに実現できる。好ましい実施例では、ロープに含まれる耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は全体として、ロープ11〜22の断面幅の大部分、好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、最も好ましくは80%以上、最も好ましくは85%以上に及んでいる。したがって、ロープ11〜22の幅を効率的に利用することができる。よって、ロープ幅の全横寸法に対するロープの支持能力は良好であり、ロープを厚くする必要がない。
複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、本願では耐荷重複合ストリングとも称し、その場合、複合とは、繊維強化された複合材料を意味する。具体的には、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の内部構成は好ましくは、より具体的に図2に示し以下に説明するものである。複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の個々の繊維は、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の長手方向と平行である。これによって、繊維fは、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’がロープ11〜22の引張りにより生じる張力下にあるときの力と方向が一致している。各強化用繊維fはポリママトリクスで拘束され、全体で均一な複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を形成している。したがって、各複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、1本の硬い長尺状の棒状部材であるが、その形状は、ロープ11〜22に含まれるロープの耐荷重部材10、10’、10’の撚り構造により、らせん状をなしている。強化用繊維fは、好ましくは、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の全長にわたって延伸した長い連続繊維であるのがよい。複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’における、好ましくは可能な限り多くの繊維f、より好ましくは実質的にすべての繊維fが複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の長手方向に配向されている。この場合、同じ複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’にある強化用繊維fは、実質的に撚り合っていない。これによって複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の構造は、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の全長にわたってその断面が可能な限り均一に続くようにすることができる。強化用繊維fは、上述の複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’において可能な限り均一に分布させることが好ましく、それにより複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の横断方向において可能な限り均質になろう。提示した構造の利点は、強化用繊維fを囲むマトリックスmによって強化用繊維fの介在状態が基本的に不変になることである。このような構造によって、繊維に加わる力の分布がそのわずかな弾性で均等になり、ロープの繊維同士の接触および内部の損耗が減るため、ロープの寿命が延びる。強化用繊維fが炭素繊維の場合、とりわけ、優れた引張剛性および軽量構造、ならびに良好な熱的性質を実現できる。各繊維は、断面積が小さくても良好な強度特性および剛性特性を備えるため、特定の強度または剛性条件でのローピングのスペース効率が向上する。また、各繊維は高温にも耐えるため、発火の危険性も下がる。また、熱伝導率が良好であれば、とりわけ、摩擦熱の前方への伝導も助けるので、ロープの各部における熱の蓄積が減る。複合マトリックスmは、各繊維fが可能な限り均等に配置され、最も好ましくはエポキシ樹脂であり、エポキシ樹脂は、補強材に対して良好な接着性を有し強度があるので、炭素繊維と同様に有効な振る舞いをする。他の例として、たとえばポリエステルやビニルエステルも用いることができる。または、他の材料もいくつか使用可能であり、用いる強化用繊維fに適したものが知られている。図2には、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の長手方向から見た複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の部分断面における表面構造を同図の円内に示す。同断面図によると、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’における繊維fは、好ましくはポリママトリクスm内に組織される。
図2は、強化用繊維fを囲んで繊維fと結合するポリママトリクスm内に個々の強化用繊維が実質的に均等に分布している様子を示している。ポリママトリクスmは、各強化用繊維fの間の領域を満たし、マトリクスm内の実質的にすべての強化用繊維fを互いに均一の硬い部材として結束している。よって複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’における実質的にすべての強化用繊維fがマトリクスmに埋め込まれ、よってマトリクスはこれらすべてに共通のものとなる。こうすれば、強化用繊維f同士の摺動、および強化用繊維fとマトリクスmとの間の摺動は実質的に防止される。各強化用繊維f、好ましくはそのすべてとマトリクスmとの間に化学結合が存在し、これは、とりわけ構造の均一性において有利である。化学結合を強化するため、必須ではないが、実繊維によるコーティング(図示せず)が強化用繊維fとマトリクスmとの間に存在してもよい。ポリママトリクスmは、本願の他の箇所で述べた種類のものであり、したがって、基材ポリマへ添加する物としてマトリクスの諸特性微調整用の添加剤を含有してもよい。ポリママトリクスmは、硬い非エラストマであることが好ましい。本願において、ポリママトリクス材内に埋め込まれた強化用繊維fを含む複合材料とは、たとえばポリママトリクスの溶融材料中に強化繊維を浸す製造工程において、ポリママトリクスmで互いに結合された強化繊維fをいう。このとき、ポリママトリクスで互いに結合された各強化用繊維間にある隙間は、マトリクスのポリマ材を含有している。このようにして、ロープの長手方向において互いに結合された大量の強化用繊維をポリママトリクス内に分布させる。強化用繊維は、ロープの断面方向において複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’が可能な限り均一になるように、実質的に均一にポリママトリクス内に分布させるのが好ましい。換言すれば、耐荷部材の断面では繊維密度がそれほど大きく変化しない。強化用繊維fは、マトリクスmとともに、均一の複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を形成し、その内部には、ロープを曲げても相対的摺動が発生しない。各複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の個々の強化用繊維は、主にポリママトリクスmで囲まれているが、繊維同士の接触が所々発生してよい。なぜなら、ポリマによる一斉含浸の際に繊維同士の位置を制御することは難しく、また他方で、繊維同士のランダム接触をすべてなくすことは、本発明の効果からみて必要ないからである。しかし、このようなランダムな発生を減らしたいのであれば、個々の強化用繊維fをポリマコーティングであらかじめコーティングしてポリマコーティングで各繊維を囲繞してから、個々の強化繊維を互いに結束してもよい。本発明では、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の各強化用繊維は、ポリママトリクスから成る材料を繊維の周囲に含んでもよく、この場合、ポリママトリクスmを強化用繊維の直ぐ隣に配置するか、または、製造工程において、強化用繊維の表面に配設してマトリクスm材料の化学的接着性を改善するプライマ等の薄いコーティングを間に置くこともできる。個々の強化用繊維を均一にそれぞれの複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’に分布させ、各強化用繊維fにある隙間をポリママトリクスmで満たすようにする。複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’における各強化用繊維fの隙間の、最も好ましくは大部分、好ましくは実質的にその全部をマトリクスmのポリマ材で満たす。複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’のマトリクスmの材料特性は、硬いのが最も好ましい。硬いマトリクスmは強化用繊維fの支持に役立ち、硬い材料が繊維fを支持するので、とくに、ロープを曲げた際、曲がったロープにおいて強化用繊維fが曲がるのを防ぐ。したがって、とりわけ、強化用繊維の曲がりを抑え、かつロープの曲げ半径を小さくするには、ポリママトリクスmは硬いことが好ましく、よって何よりも好ましいのはエラストマ(エラストマの例として、ゴム)であり、他には、非常に弾性的な材料または屈曲する材料が好ましい。最も好ましいのは、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、またはビニルエステルである。ポリママトリクスmは、非常に硬いのが好ましく、その弾性率(E)は、2GPaより大きく、最も好ましくは2.5GPaより大きい。この場合、弾性率(E)は、好ましくは2.5〜10GPaの範囲内であり、最も好ましいのは2.5〜3.5GPaの範囲である。好ましくは、複合ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の断面積の50%を超える部分が上述の強化用繊維から成り、好ましくは50%〜80%が上述の強化用繊維から成り、より好ましくは、55%〜70%が上述の強化用繊維から成り、残りの面積の実質的に全部がポリママトリクスmで成ることがよい。最も好ましいのは、断面積のおおよそ60%が強化用繊維から成ることであり、また、断面積のおおよそ40%がポリママトリクスm(好ましくはエポキシ樹脂)で成ることである。このようにして、ロープの長手方向の良好な強度を実現できる。
本願において、耐荷重部材または耐荷重ストリングという用語は、(当該ロープ11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22の)長尺状の構造部分であって当該ロープ11〜22の全長にわたって継続している部分を言う。耐荷重部能力によって、当該構造部分は、単独で、または実質的に同様の他の構造部分とともに、当該ロープの長手方向に加わる引張荷重の大部分に破損することなく耐えることができる。引張荷重は、耐荷重部材/ストリングの一方の端部から他方の端部へ向けて耐荷重部材/ストリングの内部を伝わることができるので、好ましいエレベータではエレベータカーCからカウンタウェイトCWへ張力を伝わることができる。
以下、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の製造する実行可能な好ましい方法を複数述べるが、特定の方法に保護を限定するわけではない。好ましい一方法では、ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、これらが平行にストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の高密度外側層を形成するように、中心ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の周りに配向する。ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、事前にこれらの最終形状に拘束することが可能である。別の例では、ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’は、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の製造時に耐荷重部材の一部として組み込む際、ストリングの最終形状に圧縮することによって成形する。これは、たとえば製造前のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’全体をノズルによって圧縮することで実現される。圧縮に際してストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を加熱することで、圧縮の結果、製造中のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’はその形状に固化する。この場合、製造にかけるストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’におけるマトリックス材は熱硬化性である。好ましくは、製造前のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の素材の少なくとも一部の周りを事前に薄いポリマでコーティングしておくとよく、このコーティングは、製造にかけるストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の内部素材を圧縮によって最終的な恒常形状にする温度でも、実質的にその表面特性を維持する。コーティングは、好ましくは、複合ストリングの熱固定温度より実質的に低い融点を有するのがよい。こうしてコーティングされた製造にかけるストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の素材は、いずれの処理段階でも互いに付着せず、もし付着するとしてもそれは含まれる複合材の処理温度でコーティングが柔らかくなりすぎた場合であろう。コーティングは好ましくは、ストリングの表面を覆うポリマフィルムを製造前のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の素材に巻き付けることによって、または編み込むことによって、行なう。またコーティングは、吹付けによって、またはポリマタンクにストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’の素材を浸すことによって施すことも可能である。そうすればコーティングは、たとえば紫外線照射による硬化性塗料の形でよい。その結果、たとえばコーティングは、コーティング30を支えるのに良好な土台を構成する。場合によってはたとえばフィルムでコーティングされた多数の製造前のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を圧縮ノズルを介してリールから同時に送るという連続的な処理によって、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を製造することが好ましく、このノズルは、製造中のストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を相互に密着させ、上述の圧縮を耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’の半径方向に生じさせるものである。ノズルは、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’に持たせる形状の種類に応じた矩形または円形であってよい。また別の方法も存在する。耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’はそれぞれ、国際公開第2008129116号公報に記載され図示されたロープで使用されている方法のいずれかで製造することが可能である。耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’は、それぞれ、国際公開第2008129116号公報に記載され図示されたロープで使用されている構造のいずれかを有することが可能である。ロープ11〜22を製造する場合、たとえば上述のやり方の一つにより得られた複数の耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を、これらすべてに共通のコーティング内に埋め込む。
図1a〜図1lおよび図3はそれぞれ、複数の耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を有する耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を示している。耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’をすべて参照符号で指定しているわけではないが、図3aの詳部を示す図3bから明らかなように、影付き部分は耐荷重ストリング1、1’、1’’、1’’’、1’’’’、1’’’’’、1’’’’’’を示す。
各実施例ごとに、耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’はすべて同様のものである。これはロープの構造および動きをより均一にするのに好ましい。しかし、これは必ずしも必須ではなく、別の例として、本願で開示した耐荷重部材10、10’、10’’、10’’’、10’’’’、10’’’’’、10’’’’’’を組み合わせれば、ロープは違った構造の耐荷重部材を有することができるであろう。
上述の説明および添付図面は、本発明を例示するものにすぎないことを理解されたい。当業者には明白なことであろうが、本発明の構想はさまざまな方法で実現され得る。本発明およびその実施例は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲内で変更可能である。
1 耐荷重ストリング
10 耐荷重部材
11 ロープ
30 コーティング

Claims (15)

  1. 複数の平行な耐荷重部材を含みベルト形状をなすロープであって、該耐荷重部材は、該ベルト形状のロープの幅方向に離隔して配向され、共通のコーティング内に埋め込まれ、前記耐荷重部材のそれぞれは、まとめて撚られた複数の耐荷重ストリングを含む巻上機のロープにおいて、前記耐荷重ストリングはポリママトリクス内に埋め込まれた強化用繊維を含む複合材料で作られていることを特徴とする巻上機のロープ。
  2. 請求項1に記載のロープにおいて、前記耐荷重部材の1つ以上は、前記コーティングによって少なくとも実質的に一定の材料厚で覆われた少なくとも1つの実質的に平らな外側面を有することを特徴とするロープ。
  3. 請求項1または2に記載のロープにおいて、前記耐荷重部材の1つ以上は、前記ベルト形状のロープの幅方向に延伸する少なくとも1つの実質的に平らな外側面を有することを特徴とするロープ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のロープにおいて、前記耐荷重部材の1つ以上は、少なくとも実質的に矩形または三角形または五角形または六角形の断面形状を有することを特徴とするロープ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のロープにおいて、前記耐荷重部材の少なくとも1つは、少なくとも実質的に正方形の断面形状を有することを特徴とするロープ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のロープにおいて、該ロープは、該ロープの長手方向に配向された溝を備えた外形側面を有し、該溝は、該ロープの幅方向で隣り合う耐荷重部材間の中央に配設され溝を含むことを特徴とするロープ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のロープにおいて、該ロープは、該ロープの長手方向に配向された溝を備えた外形側面を有し、該溝は、該ロープの幅方向で隣り合う耐荷重部材間の中央に第1の深さで配設された溝と、該ロープの幅方向で耐荷重部材の位置に第2の深さで配設された溝とを含み、第2の深さは第1の深さより浅いことを特徴とするロープ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のロープにおいて、前記強化用繊維は前記耐荷重ストリングの長手方向に平行であることを特徴とするロープ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のロープにおいて、前記耐荷重ストリングは、中心ストリングの周りで撚られた耐荷重ストリングを含むことを特徴とするロープ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のロープにおいて、前記中心ストリングは、前記耐荷重部材の長手方向に平行であることを特徴とするロープ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のロープにおいて、前記強化用繊維は炭素繊維であることを特徴とするロープ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のロープにおいて、前記コーティングは、シリコンまたは実質的にシリコン系材料またはポリウレタンまたは実質的にポリウレタン系材料などのエラストマ材料で作られていることを特徴とするロープ。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のロープにおいて、前記耐荷重ストリングの少なくとも1つの層は前記中心ストリングを囲み、最内側層は該中心ストリングに接し、該層の耐荷重ストリングはそれぞれ、好ましくは前記中心ストリングへ向かって細くなるくさび型の断面形状を有していることを特徴とするロープ。
  14. 請求項13に記載のロープにおいて、前記少なくとも1つの層の耐荷重ストリングは中心ストリングの周りでらせん構造をなしていることを特徴とするロープ。
  15. 垂直方向に移動可能なエレベータカーと、該カーを吊り下げるローピングとを含み、該ローピングは少なくとも1つのロープを含んでいるエレベータにおいて、前記ローピングは、請求項1ないし14のいずれかに記載のロープを少なくとも1つ含むことを特徴とするエレベータ。
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