JP2015068980A - ストレッチラベル - Google Patents

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英司 疋田
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崇平 永島
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Abstract

【課題】 被着体に装着後、手で簡単に分断できるストレッチラベルを提供する。
【解決手段】 本発明のストレッチラベルは、自己伸縮性フィルム5を筒状に形成した筒状体を有し、前記筒状体には、一方向に断続的に並んだ複数の貫通孔4からなるミシン目線が形成され、各貫通孔4が、前記一方向を長手とする細長開口からなり、前記各貫通孔4の開口周縁部のうち前記一方向第1側の先端縁部が前記自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが小さい薄肉部6とされている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ストレッチラベルに関する。
ストレッチラベルは、拡張力を加えることによって拡径し、拡径させた状態で被着体に嵌挿し、その後、拡張力を解除することによって復元して被着体に装着され得る筒状ラベルである。ストレッチラベルは、ストレッチ筒状ラベル、自己伸縮性筒状ラベルとも呼ばれる。
かかるストレッチラベルは、弾性力を有するフィルムの両側端部を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着することにより形成された筒状体からなる(特許文献1)。
容器などの被着体に装着されたストレッチラベルは、使用後、リサイクルのために被着体と分別される。
前記ストレッチラベルを被着体から分別する場合には、消費者などがカッターなどでストレッチラベルを分断する。しかしながら、消費者などがカッターなどの切断具を常に持ち合わせているとは限らない。
この点、特許文献2には、レーザービームによってシュリンクラベル(熱収縮性筒状ラベル、シュリンクフィルムなどとも呼ばれる)に、分断用のミシン目線を形成することが開示されている。ストレッチラベルについてもこれと同様に、レーザービームによって、複数の貫通孔からなる分断用のミシン目線を形成することが考えられる。
しかしながら、かかる特許文献2に記載のミシン目線は、その貫通孔の開口周縁部に、フィルムの厚みよりも大きい厚肉部が形成されているので、かかるミシン目線をストレッチラベルに形成しても、そのミシン目線に沿ってストレッチラベルを分断し難いという問題点がある。
特開2002−132160号公報 特開2002−316360号公報
本発明の目的は、被着体に装着後、手で簡単に分断できるストレッチラベルを提供することである。
本発明のストレッチラベルは、自己伸縮性フィルムを筒状に形成した筒状体を有し、前記筒状体には、一方向に断続的に並んだ複数の貫通孔からなるミシン目線が形成され、前記ミシン目線の各貫通孔が、前記一方向を長手とする細長開口からなり、前記各貫通孔の開口周縁部のうち前記一方向第1側の先端縁部が前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが小さい薄肉部とされている。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記薄肉部が、前記貫通孔から離れるに従って厚みが大きくなるように形成されている。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記薄肉部が、前記貫通孔から離れるに従って幅狭になるように形成されている。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記貫通孔の開口周縁部のうち前記一方向に沿った両側縁部が、それぞれ前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが大きい側縁厚肉部とされている。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記貫通孔の開口周縁部のうち、前記一方向第1側の先端縁部とは反対側の先端縁部が、前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが大きい先端縁厚肉部とされている。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記先端縁厚肉部の厚みが、前記側縁厚肉部の厚みよりも大きい。
本発明の好ましいストレッチラベルは、前記自己伸縮性フィルムの表面から厚み方向に凹んだ表面凹みと、前記表面凹みに対応し且つ自己伸縮性フィルムの裏面から厚み方向に凹んだ裏面凹みと、が形成されており、前記薄肉部が、前記表面凹みと裏面凹みとの間で挟まれた部分からなる。
本発明のストレッチラベルは、貫通孔の開口周縁部のうち一方向第1側の先端縁部に薄肉部が形成されているので、ストレッチラベルを被着体に装着後、ストレッチラベルの端部を手で摘んで引き出すことにより、ミシン目線に沿って簡単に分断できる。
1つの実施形態に係るストレッチラベルの斜視図。 同ストレッチラベルの正面図。ただし、ストレッチラベルを扁平状にした状態で表している。 図2の一部拡大正面図。 図3のIV−IV線断面図。 1つの貫通孔及びその周囲を拡大した正面図。 図5のVI−VI線断面図。 図5のVII−VII線断面図。 自己伸縮性フィルムにミシン目線を形成する工程の参考図。 他の実施形態に係るストレッチラベルの貫通孔及びその周囲の拡大断面図(図5のVII−VII線と同様の箇所で切断した断面図)。 実施例1のストレッチラベルの貫通孔の拡大写真図。 比較例のストレッチラベルの貫通孔の拡大写真図。
以下、本発明の具体的な実施態様について適宜図面を参照しつつ説明する。
各部の用語の接頭語として、第1、第2などを付す場合があるが、この接頭語は、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣などを意味しない。自己伸縮性フィルムの表面は、筒状に形成した際に外側となる面を指し、自己伸縮性フィルムの裏面は、筒状に形成した際に内側となる面を指す。また、本明細書において、「PPP〜QQQ」という記載は、PPP以上QQQ以下を意味する。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[ストレッチラベルの概要]
図1乃至図4において、本発明のストレッチラベル1は、筒状にした自己伸縮性フィルム5からなる筒状体2と、前記筒状体2の面内に形成されたミシン目線31,32と、を有する。ミシン目線31,32は、筒状体2の一方向に形成された複数の貫通孔4からなる。この複数の貫通孔4は、筒状体2の一方向に断続的に並んで形成されている。各貫通孔4は、筒状体2(自己伸縮性フィルム5)の厚み方向に貫通した開口であって、前記一方向を長手とする細長開口からなる。各貫通孔4の開口周縁部には、薄肉部及び厚肉部が形成されている。
筒状体2は、自己伸縮性フィルム5を丸め、そのフィルム5の第1側端部51の表面上に第2側端部52の裏面を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を接着することにより構成されている。前記接着方法としては、接着剤などを用いた接着、ヒートシールなどが挙げられる。
この重ね合わせて接着した部分は、一般にセンターシール部と呼ばれる。なお、図示例では、センターシール部Sは、第1側端部51の表面上に第2側端部52の裏面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着することにより構成されているが(この接着方法は、通称、封筒貼りとも呼ばれる)、これに限定されない。例えば、特に図示しないが、センターシール部は、第1側端部の裏面に第2側端部の裏面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着する、或いは、第1側端部の表面に第2側端部の表面を重ね合わせ、この重ね合わせ部分を接着する、ことにより構成されていてもよい(これらの接着方法は、通称、合掌貼りとも呼ばれる)。
本発明では、自己伸縮性フィルム5の第1側端部51と第2側端部52の重ね合わせ部分のうち、両側端部51,52が接着された部分をセンターシール部Sという。
センターシール部Sの幅(周方向長さ)は、特に限定されないが、0.2mm〜10mm程度であり、好ましくは、0.3mm〜5mmであり、より好ましくは、0.4mm〜2mmである。
[ミシン目線]
ミシン目線31,32は、ストレッチラベル1を手で容易に分断するために設けられている。本発明のミシン目線31,32は、細長開口からなる貫通孔を有し、筒状体2の一方向に延びており、好ましくは、筒状体2の縦方向に延びている。ミシン目線31,32は、前記一方向(好ましくは縦方向)と平行に延びていてもよいし、或いは、前記一方向(好ましくは縦方向)に対して鋭角で傾斜して延びていてもよいし、或いは、前記一方向(好ましくは縦方向)と平行に延びる部分と鋭角で傾斜して延びる部分とを有していてもよい。前記鋭角は、例えば、一方向に対して零を越え30度以下である。
図示例では、ミシン目線31,32は、その全体が筒状体2の縦方向と平行に延びている。もっとも、前記ミシン目線31,32の形成方向はこれに限定されず、例えば、1本又は複数本の前記ミシン目線を筒状体2の周方向(横方向)に形成してもよいし、或いは、斜め方向に形成してもよい。
前記ミシン目線31,32は、筒状体2の上端部(又は下端部)から下方(又は上方)に延びている。好ましくは、図示したように、ミシン目線31,32は、筒状体2の上端部から下端部にまで形成される。もっとも、ミシン目線31,32は、筒状体2の上端部(又は下端部)から筒状体2の縦方向中途部にまで形成され、筒状体2の下端部(又は上端部)にまで形成されていなくてもよい。
また、前記細長開口からなる貫通孔を有する本発明のミシン目線31,32は、筒状体2の上端部及び/又は下端部のみに形成されていてもよい。この場合、本発明のミシン目線31,32を補助ミシン目線として利用し、その近傍に、別途、従来公知の貫通孔からなるミシン目線(例えば、ミシン針等によって形成したミシン目線)を設けてもよい。
ミシン目線31,32の本数は特に限定されず、1本でもよいが、好ましくは少なくとも2本である。ミシン目線31,32が少なくとも2本形成されていれば、その2本のミシン目線31,32の間を分断起点として摘み易くなる。
ミシン目線31,32の配置は、特に限定されないが、好ましくは、センターシール部Sを挟んでその両側に少なくとも1本ずつ設けられる。センターシール部Sの両側にミシン目線31,32が少なくとも1本ずつ設けられていれば、2本のミシン目線31,32の間に、筒状体2の他の部分よりも比較的硬い部分であるセンターシール部Sが存在するので、その間を分断起点として摘み且つ引き出すことにより、センターシール部Sを利用しつつストレッチラベル1を縦方向に容易に分断できる。なお、少なくとも1本のミシン目線31は、センターシール部S上に形成されていてもよい。センターシール部S上に少なくとも1本のミシン目線31を形成することにより、ストレッチラベル1を被着体に装着した際の、センターシール部Sの皺発生を低減できる。
図示例では、ミシン目線31,32は2本形成されている。以下、それらを区別して説明する必要があるときには、一方のミシン目線31を、第1ミシン目線31と記し、他方のミシン目線32を、第2ミシン目線32と記す。第1ミシン目線31及び第2ミシン目線32を含んだ総括的な説明をする場合には、単に、ミシン目線31,32と記す。
好ましくは、図4に示すように、ミシン目線31,32は、自己伸縮性フィルム5の第1側端部51の縁51aに対応するセンターシール部Sの第1縁S1から周方向に3mm未満の領域A1以外(好ましくは5mm未満の領域以外)の領域A3及び自己伸縮性フィルム5の第2側端部52の縁52aに対応するセンターシール部Sの第2縁S2から周方向に3mm未満の領域A2以外(好ましくは7mm未満の領域以外)の領域A4に形成されていることが好ましい。
換言すると、自己伸縮性フィルム5の第1側端部51の縁51aに対応するセンターシール部Sの第1縁S1から周方向一方側に3mm未満ずれた領域A1(好ましくは5mm未満ずれた領域)、及び、自己伸縮性フィルム5の第2側端部52の縁52aに対応するセンターシール部Sの第2縁S2から周方向他方側に3mm未満ずれた領域A2(好ましくは7mm未満ずれた領域)、並びに、センターシール部Sには、ミシン目線31,32が設けられていないことが好ましい。そして、センターシール部Sの第1縁S1から周方向一方側に3mm以上ずれ、好ましくは5mm以上ずれた領域A3内に、第1ミシン目線31が設けられ、且つ、センターシール部Sの第2縁S2から周方向他方側に3mm以上ずれ、好ましくは7mm以上ずれた領域A4内に、第2ミシン目線32が設けられている。
貫通孔4からなるミシン目線31,32は、ラベルのデザインを損ねるので、ミシン目線31,32はセンターシール部Sにできるだけ近いことが好ましい。
このような観点から、第1ミシン目線31は、センターシール部Sの第1縁S1から周方向一方側に3mm〜45mmずれた領域A3内に形成されていることが好ましく、センターシール部Sの第1縁S1から周方向一方側に5mm〜40mmずれた領域A3内に形成されていることがより好ましい。他方、第2ミシン目線32は、センターシール部Sの第2縁S2から周方向他方側に3mm〜45mmずれた領域A4内に形成されていることが好ましく、センターシール部Sの第2縁S2から周方向他方側に7mm〜40mmずれた領域A4内に形成されていることがより好ましい。
ミシン目線31,32は、ミシン針の縫い跡の如く筒状体2(自己伸縮性フィルム5)の表裏面に貫通する貫通孔4が断続的に形成された線である。従って、ミシン目線31,32は、複数(2つ以上)の貫通孔4と、前記複数の貫通孔4の間に存在する非貫通部(貫通処理されていないフィルム部分)と、からなり、これら複数の貫通孔4及び非貫通部が交互に連なった集合である。ミシン目線31,32の一端部及び他端部は、それぞれ最も端にある貫通孔4に相当する。
具体的には、ミシン目線31,32の貫通孔4の長さM1(1つの貫通孔4の一方向第1側の先端縁から一方向第2側の先端縁までの直線長さ)は、0.3mm〜1.0mmであり、好ましくは0.4mm〜0.8mmである。ミシン目線31,32の非貫通部の長さM2(隣合った2つの貫通孔4であって、上側の貫通孔4の一方向第1側の先端縁から下側の貫通孔4の一方向第2側の先端縁までの直線長さ)は、0.5mm〜2.5mmであり、好ましくは、0.5mm〜1.5mmである。
なお、ミシン目線31,32を構成する複数の貫通孔4の長さ及び非貫通部の長さは、それぞれ上記範囲内であれば異なっていてもよいが、通常、1つのミシン目線31,32を構成する複数の貫通孔4の長さは、同じとされ、その複数の非貫通部の長さも同じとされる。
第1ミシン目線31は、センターシール部Sを基準にしてその周方向一方側に設けられており、第2ミシン目線32は、センターシール部Sを基準にしてその周方向他方側に設けられている。
第1ミシン目線31及び第2ミシン目線32は、それぞれ、その一端部が筒状体2の上端部に位置し、且つ、その他端部が筒状体2の下端部に位置している。図3に示すように、各ミシン目の上端部の貫通孔4は、(筒状体2の上縁に交差せず)筒状体2の上縁から少し離れていることが好ましい。特に図示しないが、各ミシン目の下端部の貫通孔4も、(筒状体2の下縁に交差せず)筒状体2の下縁から少し離れていることが好ましい。このように貫通孔4を筒状体2の上縁及び/又は下縁に交差させないように、第1及び第2ミシン目線31,32を形成することにより、筒状体2の上縁及び/又は下縁の直線性が保たれるので、ストレッチラベル1を比較的大きく拡径しても、上縁又は下縁からストレッチラベル1が破断することを防止できる。
第1ミシン目線31及び第2ミシン目線32の各貫通孔4は、筒状体2の一方向を長手とする細長い開口からなり、巨視的には、図2に示すように、平面視直線状に見え、微視的には、図5に示すように、開口周縁形状が平面視細長楕円状に見える。
図5は、貫通孔及びその周囲を拡大した正面図であり、図6及び図7は、貫通孔を含む自己伸縮性フィルム(筒状体)の一部分の断面図である。
各貫通孔4の開口周縁部のうち一方向第1側の先端縁部は、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが小さい薄肉部6とされている。図示例では、前記一方向第1側は、縦方向下側である(つまり、薄肉部6は、縦方向下側の先端縁部に形成されている)。図5において、薄肉部6が形成された範囲に、無数のドットを付加している。薄肉部6は、厚みが一様ではなく、貫通孔4から離れるに従って厚みが大きくなっている。薄肉部6は、貫通孔4に臨む先端縁が尖状となっており、そこから徐々に厚みが大きくなっている。従って、薄肉部6は、図6に示すように、断面視細長三角形状となっている。
なお、本発明において、「自己伸縮性フィルムの肉厚」は、貫通孔が形成されていない箇所における自己伸縮性フィルムの厚みである。
詳しくは、前記各貫通孔4の開口周縁部のうち一方向第1側の先端縁部には、自己伸縮性フィルム5の表面から厚み方向に凹んだ表面凹み61と、表面凹み61に対応し且つ自己伸縮性フィルム5の裏面から厚み方向に凹んだ裏面凹み62と、が形成されている。薄肉部6は、前記表面凹み61と裏面凹み62との間で挟まれた部分からなり、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが小さい部分である。表面凹み61は、貫通孔4に臨む先端縁から筒状体2の外側に傾斜した外向き傾斜面からなる。裏面凹み62は、前記先端縁から筒状体2の内側に傾斜した内向き傾斜面からなる。なお、図6及び図7においては、表面凹み61(外向き傾斜面)と裏面凹み62(内向き傾斜面)は、自己伸縮性フィルム5の表面と平行な直線を中心線として線対称形状で表されているが、実際は、正確に線対称形状となっているわけではないことに留意されたい。
また、薄肉部6は、幅が一様ではなく、図5に示すように、貫通孔4から一方向第1側へと向かうに従って幅狭となっている。詳しくは、薄肉部6の幅は、貫通孔4に臨む先端縁が最も大きく、貫通孔4から一方向第1側へと向かうに従って徐々に小さくなり、貫通孔4から最も離れた箇所で最も小さくなっている。従って、薄肉部6は、図示のように、平面視細長三角形状となっている。
さらに、貫通孔4の開口周縁部のうち両側縁部(貫通孔4を挟んで一方向に沿った両側縁部)は、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが大きい側縁厚肉部71,72とされている。各側縁厚肉部71,72は、一方向第1側から第2側へと延びている。両側縁厚肉部71,72は、貫通孔4の両側から薄肉部6の両側にまで至って延びている。また、薄肉部6の一方向第1側は、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが大きい端厚肉部73とされている。この端厚肉部73は、両側縁厚肉部71,72のそれぞれに連なっている。従って、薄肉部6は、貫通孔4と、2つの側縁厚肉部71,72の下方部と、それに連なる端厚肉部73と、で囲われている。
さらに、貫通孔4の開口周縁部のうち一方向第2側の先端縁部は、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも厚みが大きい先端縁厚肉部74とされている。なお、一方向第2側は、一方向第1側とは反対側をいう。この先端縁厚肉部74は、両側縁厚肉部71,72のそれぞれに連なっている。従って、貫通孔4の開口周縁部は、2つの側縁厚肉部71,72の上方部と、それに連なる先端縁厚肉部74と、側縁厚肉部71,72に連なる薄肉部6と、で囲われている。
前記側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74の各厚みは、自己伸縮性フィルム5の厚みよりも大きければ特に限定されない。好ましくは、前記側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74の各厚みは、それぞれ独立して、自己伸縮性フィルム5の厚み(肉厚)の1.1倍〜3倍であり、より好ましくは、自己伸縮性フィルム5の厚み(肉厚)の1.2倍〜2.5倍である。各厚肉部71,72,73,74の厚みが小さすぎると、ストレッチラベル1を被着体に装着すべく、ストレッチラベル1を拡径した際に、貫通孔4の開口縁から裂け目が生じるおそれがあり、他方、各厚肉部71,72,73,74の厚みが大きすぎると、貫通孔4の周縁部に比較的大きな凸状が生じ、ストレッチラベル1の外観を損ねるおそれがある。
前記側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74の各厚みは、同じでもよいし、或いは、任意に選ばれる2つの厚肉部の厚みが同じで且つ残る1つの厚肉部の厚みがそれらよりも大きい又は小さくてもよいし、或いは、それぞれ異なっていてもよい。
好ましくは、先端縁厚肉部74の厚みが、側縁厚肉部71,72及び端厚肉部73の各厚みよりも大きい。この場合、各厚肉部の関係は、先端縁厚肉部74の厚み>側縁厚肉部71,72の厚み≧端厚肉部73の厚み、で表される。より好ましくは、先端縁厚肉部74の厚みが、側縁厚肉部71,72の厚みよりも大きく、側縁厚肉部71,72の厚みが、端厚肉部73の厚みよりも大きい。この場合、各厚肉部の関係は、先端縁厚肉部74の厚み>側縁厚肉部71,72の厚み>端厚肉部73の厚み、で表される。貫通孔4は、細長開口であるので、装着時にストレッチラベル1を拡径した際、引裂き力が貫通孔4の一方向第1側の縁部及び一方向第2側の縁部に加わり易い。この点、先端縁厚肉部74の厚みを最も大きくすることにより、拡径時に貫通孔4の一方向第2側先端縁からストレッチラベル1が破断することを効果的に防止できる。なお、2つの側縁厚肉部71,72の各厚みは、同じでもよいし、僅かに異なっていてもよい。
前記側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74は、それぞれ、自己伸縮性フィルム5の表面から厚み方向に突出した表面凸部と、前記表面凸部に対応し且つ自己伸縮性フィルム5の裏面から厚み方向に突出した裏面凸部と、から構成されている。換言すると、側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74は、貫通孔4の周りに形成された細長環状の表面凸部及び裏面凸部から一連に構成されている。
なお、図6及び図7においては、表面凸部と裏面凸部は、自己伸縮性フィルム5の表面と平行な直線を中心線として線対称形状で表されているが、実際は、正確に線対称形状となっているわけではないことに留意されたい。
[自己伸縮性フィルム]
前記自己伸縮性フィルム5は、少なくとも1つの方向(1つの方向は、筒状にしたときの周方向に相当する)に伸縮性を有するフィルムであれば、特に制限なく使用できる。自己伸縮性フィルム5は、他の方向(他の方向は、筒状にしたときの縦方向に相当する)にも伸縮し得るフィルムでもよい。
なお、自己伸縮性フィルム5は、所定温度(例えば70℃〜100℃)で1つの方向に熱収縮し得るフィルムでもよいが、好ましくは前記温度で実質的に熱収縮しないフィルムが用いられる。
自己伸縮性フィルム5の厚みとしては、特に限定されないが、10μm〜100μmであることが好ましく、より好ましくは15μm〜80μm、特に好ましくは20μm〜50μmである。
本発明においては、汎用タイプの自己伸縮性フィルム5を用いてもよいし、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5を用いてもよい。好ましくは、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5が用いられる。
(汎用タイプの自己伸縮性フィルム)
汎用タイプの自己伸縮性フィルム5は、筒状体2としたときに、その周方向に伸張倍率1.25倍以上1.60倍未満に伸張可能で、且つ、1.25倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が10.5%以下であるものが好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下がより好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが8%以下が特に好ましく、同1.25倍に伸張後の瞬間歪みが6%以下が最も好ましい。
さらに、前記自己伸縮性フィルム5は、伸張倍率1.40倍以上1.60倍未満に伸張可能で、且つ、1.40倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が10.5%以下であるものが好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下がより好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが8%以下が特に好ましく、同1.40倍に伸張後の瞬間歪みが6%以下が最も好ましい。
なお、前記自己伸縮性フィルム5の伸張倍率の上限は、特に制限はないが、例えば、2.0倍以下である。また、前記自己伸縮性フィルム5の瞬間歪みの下限は、理論上では零であるが、実際に零という場合は少ない。このため、前記自己伸縮性フィルム5の瞬間歪みの下限は、0%を越え、好ましくは1%以上である。
前記伸張倍率は、伸張後の長さ/伸張前の長さ、で求められる。
前記瞬間歪みは、次のようにして測定できる。
自己伸縮性フィルム5を、他の方向(筒状体2の縦方向に相当)に長さ15±0.1mm、1つの方向(筒状体2の周方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向を測定方向として、所定の伸張倍率(1.25倍又は1.40倍)になるまで引張り、サンプル片の標線間距離を測定する。
前記測定は、例えば、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(試験時の伸張速度:50mm/分)を用いて、所定の荷重(N)を加えてサンプル片の標線間距離が所定の倍率になるまで伸ばし、この直後に荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を読み取る。その測定値を以下の計算式に代入して、瞬間歪み(%)を算出する。
瞬間歪み(%)=100×ΔL2/L2。
前記L2は、引張る前のサンプル片の標線間距離(mm)を示し、前記ΔL2は、伸張後に荷重を戻したときのサンプル片の標線間距離の増加(mm)を示す。
なお、永久歪み(%)は、前記引っ張り試験後、試験機から取り外し、23℃の恒温槽で4週間保管した後に上記標線間距離を読み取って算出できる。
汎用タイプの自己伸縮性フィルム5の材質は、特に限定されず、一般的には、ポリエチレン系などのポリオレフィン系の樹脂などが挙げられる。前記ポリエチレン系の樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン系ポリエチレン(メタロセン系触媒を用いた重合によって得られる直鎖状低密度ポリエチレン)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、アイオノマーなどが挙げられる。これらは単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
前記自己伸縮性フィルム5の材質として、好ましくは線状低密度ポリエチレン(LLDPE)が用いられ、より好ましくは、メタロセン系ポリエチレンが用いられる。
また、前記自己伸縮性フィルム5は、無延伸でもよいが、TD方向及びMD方向にそれぞれ1.01倍〜1.3倍延伸されているものが好ましく、特に、1.05倍〜1.15倍延伸されているものがより好ましい。
(高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム)
高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5は、筒状体2としたときに、その周方向に伸張倍率1.60倍以上に伸張可能で、且つ、周方向に1.60倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下となるものが好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが11.5%以下となるものがより好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが10.5%以下となるものが特に好ましく、同1.60倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下が最も好ましい。
さらに、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5は、筒状体2の周方向に伸張倍率1.75倍以上に伸張可能で、且つ、周方向に1.75倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下となるものが好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが11.5%以下となるものがより好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが10.5%以下となるものが特に好ましく、同1.75倍に伸張後の瞬間歪みが10%以下が最も好ましい。
加えて、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5は、筒状体2の周方向に伸張倍率1.60倍以上(好ましくは1.75倍以上)に伸張可能で、且つ、周方向に1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪み(6000mm/分)が30%以下となるものが好ましく、同1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪みが20%以下となるものがより好ましく、同1.60倍(好ましくは1.75倍)に伸張後の瞬間歪みが18%以下となるものが特に好ましい。
なお、前記自己伸縮性フィルム5の伸張倍率の上限は、特に制限はないが、例えば、2.0倍以下である。また、前記自己伸縮性フィルム5の瞬間歪みの下限は、理論上では零であるが、実際に零という場合は少ない。このため、前記自己伸縮性フィルム5の瞬間歪みの下限は、0%を越え、好ましくは1%以上である。
前記伸張倍率は、伸張後の長さ/伸張前の長さ、で求められる。
前記瞬間歪みは、次のようにして測定できる。
自己伸縮性フィルム5を、他の方向(筒状体2の縦方向に相当)に長さ15±0.1mm、1つの方向(筒状体2の周方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向を測定方向として、所定の伸張倍率(1.60倍又は1.75倍)になるまで引張り、サンプル片の標線間距離を測定する。
前記測定は、例えば、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(試験時の伸張速度:50mm/分又は6000mm/分)を用いて、所定の荷重(N)を加えてサンプル片の標線間距離が、所定の倍率(1.60倍又は1.75倍)になるまで伸ばし、この直後に荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を読み取る。その測定値を以下の計算式に代入して、瞬間歪み(%)を算出する。
瞬間歪み(%)=100×ΔL2/L2。
前記L2は、引張る前のサンプル片の標線間距離(mm)を示し、前記ΔL2は、伸張後に荷重を戻したときのサンプル片の標線間距離の増加(mm)を示す。
なお、永久歪み(%)は、前記引張り試験後、試験機から取り外し、23℃の恒温槽で4週間保管した後に上記標線間距離を読み取って算出できる。
以下、引張り試験とは、前記瞬間歪みの測定法における、引張試験機を用いてサンプル片を引き伸ばすことをいう。
また、前記高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5のストレッチ特性は、永久歪みによっても表すことができる。永久歪み(%)は、瞬間歪みと同様に、引張り試験後にサンプル片が元の長さに戻らずに変形した度合いを示すが、荷重を取り除いた4週間後に測定する点で瞬間歪みと異なる。永久歪みを測定するときの引張り試験におけるサンプル片の伸張速度は、「50mm/分」である。
永久歪みが小さいほど、ラベルの復元性が高く、ストレッチ特性に優れる。中でも、周方向に伸張倍率1.60倍に伸張後の永久歪み(50mm/分)は、11%以下が好ましく、8%以下がより好ましく、7%以下が特に好ましく、6%以下が最も好ましい。
また、印刷層を位置ずれなく形成するためには、縦方向の引張り応力が4.3N/mmであるときの、自己伸縮性フィルム5の縦方向の伸び(50mm/分)が、9%以下(例えば、1%〜9%)であることが好ましく、4%〜9%であることがより好ましく、5%〜8%が特に好ましい。
前記縦方向の伸びは、引張り応力と伸び(歪み)との応力歪み曲線から求めることができる。
具体的には、自己伸縮性フィルム5を、他の方向(筒状体2の縦方向に相当)に長さ200mm(標線間距離100±2mm)、1つの方向(筒状体2の周方向に相当)に長さ15±0.1mmの長方形に切り取り、サンプル片を作製する。このサンプル片の長辺方向(ストレッチラベル1の縦方向)を測定方向として、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機(伸張速度:50mm/分)を用いて、サンプル片を引張り、そのときの応力歪み曲線を得る。その曲線から求められる、引張り応力4.3N/mmのときのサンプル片の伸び(%)を、前記縦方向の伸びとする。
また、前記自己伸縮性フィルム5は、筒状体2としたときに、少なくとも周方向に対して伸張倍率1.10倍に伸張させたときの引張り応力(以下、F10値とする)が、好ましくは1〜10N/mm、より好ましくは2〜8N/mm、特に好ましくは3〜7N/mmである。
また、前記少なくとも周方向に対して伸張倍率1.60倍に伸張させたときの引張り応力(以下、F60値とする)は、好ましくは1〜12N/mm、より好ましくは2〜10N/mm、特に好ましくは3〜9N/mmである。なお、F10値及びF60値の下限値が低すぎると伸張した状態で容器の締め付け力が弱くなりすぎ、見栄えの良い装着状態が得られない場合がある。
前記F10値及びF60値は、前記瞬間歪みの測定法の引張り試験により得られる、引張り応力と伸び(歪み)との応力歪み曲線から求めることができる。
上記のように、周方向の伸張倍率が1.60倍以上と高く、且つ周方向に1.60倍に伸張後の瞬間歪み(50mm/分)が13%以下、周方向のF10値が10N/mm以下といういずれも小さな値を示す高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5を用いた場合には、その筒状体2は、従来のストレッチラベル1にはない優れたストレッチ特性を有している。さらに、かかる筒状体2は、優れたストレッチ特性を有しながら、上記のように、良好な製造適性を有する。
高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5は、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)を主成分として構成されていることが好ましい。前記自己伸縮性フィルム5は、複数種の線状低密度ポリエチレンを用いて積層構造とすることもできる。また、一種の線状低密度ポリエチレンを用いて形成される単層構造であってもよい。
前記線状低密度ポリエチレンは、エチレンと、αオレフィンとの共重合体であることが好ましい。αオレフィンとしては、炭素数が3〜20のαオレフィンであることが好ましく、炭素数が4〜8のαオレフィン(例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテンなど)であることが特に好ましい。αオレフィン成分の含有量は、単量体成分の全重量に対して、好ましくは1〜20重量%であり、より好ましくは2〜15重量%であり、特に好ましくは5〜10重量%である。また、線状低密度ポリエチレンは、メタロセン系触媒を用いて重合されたものが特に好適である。これら線状低密度ポリエチレンは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記線状低密度ポリエチレンの密度は、上記のように、0.880〜0.930g/cmである。密度がこの範囲内であれば、良好なストレッチ特性が得られる。なお、線状低密度ポリエチレンの密度は、0.890〜0.925g/cmであることが好ましく、0.900〜0.920g/cmであることがより好ましく、0.905〜0.915g/cmであることが特に好ましい。
前記線状低密度ポリエチレンのMFR(190℃、2.16kg)は、1〜30g/10分である。MFRがこの範囲内であれば、生産性が良好になる。なお、線状低密度ポリエチレンのMFRは、1〜20g/10分であることがより好ましく、1〜10g/10分であることが特に好ましい。
前記線状低密度ポリエチレンは、市販品を用いることができる。適用可能な市販品としては、例えば、宇部丸善ポリエチレン(株)製の「ユメリット(登録商標)715FT,1540F,0540F」が挙げられる。
線状低密度ポリエチレンは、エチレン及び上記αオレフィン以外の単量体成分、例えば、酢酸ビニル(VA)等のカルボン酸ビニル、アクリル酸(AA)等の不飽和カルボン酸、メタクリル酸メチル(MMA)等の(メタ)アクリル酸エステルなどを含有していてもよい。また、「主成分」とは、本発明の目的を損なわない範囲で上記線状低密度ポリエチレン以外の樹脂や添加剤(例えば、滑剤や帯電防止剤等)などを含んでもよいという意味であって、例えば、自己伸縮性フィルム5を構成する樹脂の総重量に対して上記線状低密度ポリエチレンが70重量%(70重量%以上)であってもよい。特に好ましくは、上記線状低密度ポリエチレンが90重量%以上含有される。
さらに、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5は、筒状体2としたときの縦方向の屈折率が、厚み方向の屈折率よりも大きく、且つ1.507〜1.528である。前記縦方向の屈折率は、好ましくは1.510〜1.525である。また、自己伸縮性フィルム5の周方向の屈折率は、縦方向の屈折率と同等又は縦方向の屈折率よりも小さく、且つ1.500〜1.528であることが好適であり、より好ましくは1.503〜1.520である。そして、自己伸縮性フィルム5の周方向の屈折率は、厚み方向の屈折率と同等又は厚み方向の屈折率よりも大きいことが好ましい。自己伸縮性フィルム5の厚み方向の屈折率は、1.500〜1.510が好ましい。
特に、高伸縮タイプの自己伸縮性フィルム5の伸張性(ストレッチ特性)を損なうことなく、且つ伸張させたときに部分的な自己伸縮性フィルム5の歪みを防ぐために、自己伸縮性フィルム5の周方向の屈折率は、厚み方向の屈折率よりも大きく、且つ縦方向の屈折率と同等又は縦方向の屈折率よりも小さいことが好ましい。
また、前記自己伸縮性フィルム5の厚み方向の屈折率(Rtとする)に対する縦方向の屈折率(Rhとする)の比率(Rh/Rt)は、1.001〜1.030が好ましく、1.002〜1.020がより好ましく、1.003〜1.015が特に好ましい。
自己伸縮性フィルム5の厚み方向の屈折率(Rt)に対する周方向の屈折率(Rcとする)の比率(Rc/Rt)は、1.000〜1.030が好ましく、1.001〜1.020がより好ましく、1.002〜1.015が特に好ましい。
自己伸縮性フィルム5の縦方向の屈折率(Rh)に対する周方向の屈折率(Rc)の比率(Rc/Rh)は、0.980〜1.005が好ましく、0.985〜1.000がより好ましく、0.990〜0.999が特に好ましい。
前記フィルムの屈折率は、JIS K 7105、7142に準拠して測定できる。
前記屈折率は、例えば、JIS K 7142のA法に準拠した、アッベ屈折計((株)アタゴ製の製品名「アッベ屈折計NAR−2T」。Na白色光源)を用いて、測定波長589nmで測定できる。
自己伸縮性フィルム5の上記屈折率は、自己伸縮性フィルム5の主成分である上記線状低密度ポリエチレンの組成、及び自己伸縮性フィルム5の延伸を制御することにより実現できる。特に、縦方向、周方向、及び厚み方向における屈折率の差は、自己伸縮性フィルム5の延伸方向及び延伸倍率を制御することにより実現できる。
延伸倍率は、ストレッチ特性及び製造適性の両立の観点から、TD方向及びMD方向にそれぞれ1.01〜1.40倍であり、好ましくは1.03〜1.35倍、特に好ましくは1.05〜1.30倍である。前記自己伸縮性フィルム5は、筒状体2の周方向に延伸されていなくてもよいが、好ましくは、縦方向と同等以下の倍率で延伸されているものが好ましい。特に、延伸倍率が1.05〜1.30倍の範囲において、筒状体2の周方向及び縦方向に対して同等の倍率で延伸されている自己伸縮性フィルム5が好適である。
自己伸縮性フィルム5の裏面には、所望のデザインを表示するために印刷層(図示せず)が設けられている。印刷層は、公知のインキ及び印刷法にて設けることができる。
なお、前記印刷層は、自己伸縮性フィルム5の表面に設けられていてもよいし、或いは、自己伸縮性フィルム5の表面及び裏面の双方に設けられていてもよい。
もっとも、センターシール部Sの接着強度の低下を招かないようにするため、センターシール部Sを構成する第1側端部51の表面及び第2側端部52の裏面には、前記印刷層を設けないことが好ましい。
[ストレッチラベルの製法]
本発明のストレッチラベル1は、例えば、次のようにして製造できる。
まず、上記自己伸縮性フィルム5の面内に、ミシン目線31,32を形成する。複数の貫通孔4を自己伸縮性フィルム5の他の方向(筒状体2としたときに縦方向となる)に断続的に形成することによって、前記ミシン目線31,32を形成できる。
貫通孔4の形成方法は、特に限定されないが、上記薄肉部6及び各厚肉部71,72,73,74を簡易に形成できることから、レーザービームなどを用いて自己伸縮性フィルム5を穿孔する方法が好ましい。具体的には、図8(a)に示すように、レーザー照射装置のレーザーヘッドの下方に、自己伸縮性フィルム5を配置する。フィルム面に対してレーザービームを間欠的に出射しながら、前記自己伸縮性フィルム5を他の方向に所要速度で搬送することにより、他の方向に延びるミシン目線31,32が形成された自己伸縮性フィルム5を得ることができる。図8(a)のように、レーザービームを当てるフィルム面とは反対側に、受け台を設けない(つまり、自己伸縮性フィルム5のレーザーヘッドと対向している面とは反対側の面を、フリーな状態にしておく)ことにより、図5乃至図7に示すような、フィルムの表裏面に薄肉部6及び各厚肉部71,72,73,74を有する貫通孔4を形成できる。
レーザービームの種類としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、アルゴンレーザー、半導体レーザーなどを用いることができる。レーザービームの照射条件は、適宜設定される。例えば、炭酸ガスレーザーを用いる場合、レーザー照射強度としては、100W〜500Wであり、周波数としては、0.2〜0.6kHzである。前記自己伸縮性フィルム5の搬送速度としては、例えば、50〜180m/minである。
得られたミシン目線31,32付き自己伸縮性フィルム5を筒状にし、第1側端部51と第2側端部52を接着することにより、筒状体2を得ることができる。ストレッチラベル1の製造においては、通常、長尺状の自己伸縮性フィルム5が用いられるので、筒状体2も長尺状となる。この長尺状の筒状体2を所要長さに裁断することにより、本発明のストレッチラベル1が得られる。
[ストレッチラベルの使用法]
本発明のストレッチラベル1は、拡張力を加えることによって拡径させ、その状態で容器などの被着体の所定位置に嵌挿し、その後、拡張力を解除することによって被着体に装着できる。
被着体としては、代表的には、飲料容器、調味料容器、シャンプーなどのサニタリー容器、洗剤容器、化粧品容器、医薬品容器などの各種容器が代表的に挙げられる。
本発明のストレッチラベル1は、貫通孔4の周囲に、先端縁厚肉部74、側縁厚肉部71,72及び端厚肉部73が形成されている(つまり、貫通孔4は、各厚肉部71,72,73,74で囲繞されている)ので、ストレッチラベル1を拡径した際に、貫通孔4から不用意に破断することを防止できる。
被着体とそれに装着されたストレッチラベル1とを有するラベル付き被着体(包装体)について、ストレッチラベル1と被着体を分別する際には、ストレッチラベル1の上端部を指で摘んで引き出し、ストレッチラベル1を縦方向に分断する。
ミシン目線31,32が2つ形成されている場合には、第1ミシン目線31と第2ミシン目線32の間におけるストレッチラベル1の上端部と被着体の間に指を差込み、前記両ミシン目線31,32の間の上端部を引き出すと、第1及び第2ミシン目線31,32に沿って裂け目が生じ、ミシン目線31,32で挟まれた帯状の領域をストレッチラベル1から切り出すことができる。特に、ミシン目線31,32は、センターシール部Sの両側に形成されているので、分厚いセンターシール部Sを利用して前記帯状の領域を確実に切り出すことができる。
本発明のストレッチラベル1は、ミシン目線31,32の貫通孔4の開口周縁部のうち一方向第1側の先端縁部に、自己伸縮性フィルム5の肉厚よりも小さい薄肉部6が形成されている。このため、装着後のストレッチラベル1の上端部を引き出すと、薄肉部6が容易に破断し、貫通孔4の開口周縁部の一方向第1側(薄肉部6)から生じた破断が、さらに次の貫通孔4に伝搬する。なお、薄肉部6が一旦破断すると、その破断の勢いによって、薄肉部6の先に存在する端厚肉部73や、隣接する他の貫通孔4の先端縁厚肉部74も破断する。よって、ミシン目線31,32に沿ってストレッチラベル1を容易に分断できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。
例えば、上記実施形態において、薄肉部6は、自己伸縮性フィルム5の表裏面に形成された表面凹み61及び裏面凹み62から構成されているが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、薄肉部6は、自己伸縮性フィルム5の表面から凹んだ表面凹み61のみから構成されていてもよく、或いは、特に図示しないが、薄肉部は、自己伸縮性フィルムの裏面から凹んだ裏面凹みのみから構成されていてもよい。
また、上記実施形態において、側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74は、それぞれ、自己伸縮性フィルム5の表裏面に形成された表面凸部及び裏面凸部から構成されているが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74は、それぞれ、自己伸縮性フィルム5の表面から突出した表面凸部のみから構成されていてもよく、或いは、特に図示しないが、側縁厚肉部、端厚肉部及び先端縁厚肉部は、それぞれ、自己伸縮性フィルムの裏面から突出した裏面凸部のみから構成されていてもよい。
図9に示すような薄肉部6及び各厚肉部71,72,73,74を有するストレッチラベルは、上記実施形態のストレッチラベルの製造方法に準じて製造できるが、表面凹みからなる薄肉部6及び表面凸部からなる側縁厚肉部71,72、端厚肉部73及び先端縁厚肉部74は、図8(b)に示すように、自己伸縮性フィルムの裏面側に受け台を設けた状態で、自己伸縮性フィルムの表面側からレーザービームを照射して貫通孔を穿孔することによって形成できる。なお、裏面凹みからなる薄肉部及び表面凸部からなる各厚肉部は、自己伸縮性フィルムの表面側に受け台を設けた状態で、自己伸縮性フィルムの裏面側からレーザービームを照射して貫通孔を穿孔することによって形成できる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明をさらに詳述する。ただし、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
[自己伸縮性フィルムの作製]
線状低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「ユメリット715FT」)に、スリップ剤としてエルカ酸アミド(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「M405」)を全量に対して0.08質量%、アンチブロッキング剤として合成ゼオライト(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「24201M」)を全量に対して0.8質量%それぞれ加えて、樹脂組成物を調製した。合流方式がフィードブロック2種3層型の押出し機を用いて、前記樹脂組成物を210℃で溶融させ、これをTダイのスロットから25℃のキャスティングドラム上に押し出して急冷固化し、1種3層の未延伸フィルムを作製した。
この未延伸フィルムを、延伸温度52℃で、MD方向に1.06倍延伸し、続いて、延伸温度82℃でTD方向に1.06倍延伸することにより、厚み50μmの二軸延伸フィルムを作製した。なお、延伸は、テンター方式で行った。この二軸延伸フィルムは、実質的に熱収縮しないフィルムであり、実施例及び比較例で、これを自己伸縮性フィルムとして使用した。
前記二軸延伸フィルムの屈折率を、JIS K 7142のA法に準拠した、アッベ屈折計((株)アタゴ製の製品名「アッベ屈折計NAR−2T」。Na白色光源。測定波長589nm)を用いて測定した。
その結果、二軸延伸フィルムのMD方向の屈折率は、1.515、TD方向の屈折率は、1.513、厚み方向の屈折率は、1.508であった。
前記二軸延伸フィルムの1.60倍伸張後の瞬間歪み、引張り応力4.3N/mmのときの伸び、F10値及びF60値を測定した。
その結果、伸張速度50mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、9.8%、伸張速度6000mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、3.5%、引張り応力4.3N/mmのときの伸びは、6.8%、F10値は、5.2N/mm、F60値は、7.5N/mmであった。
1.60倍伸張後の瞬間歪み、F10値(1.10倍に伸張させたときの引張り応力)及びF60値(1.60倍に伸張させたときの引張り応力)は、次のようにして測定した。
二軸延伸フィルムを、MD方向に長さ15±0.1mm、TD方向に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、第1サンプル片を作製した。この第1サンプル片のTD方向を測定方向として、1.60倍になるまで引張り、第1サンプル片の標線間距離を計測した。なお、後述するように、二軸延伸フィルムのTD方向は、ストレッチラベルの周方向に対応し、MD方向は、縦方向に対応する。
次に、クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機を用いて、第1サンプル片の標線間距離が前記1.60倍に引張ったときに計測した標線間距離になるまで、伸張速度50mm/分で伸ばし、その直後に荷重を0(N)に戻したときの引張り応力と伸び(歪み)とからなる応力歪み曲線からF10値及びF60値を求めた。同時に、前記荷重を0(N)に戻したときの標線間距離を計測し、式:瞬間歪み(%)=100×(伸張後に荷重を戻したときの第1サンプル片の標線間距離の増加(mm)/引張る前の第1サンプル片の標線間距離(mm))、に従って伸張速度50mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みを算出した。
伸張速度6000mm/分での1.60倍伸張後の瞬間歪みは、伸張速度6000mm/分としたこと以外は、上記と同様にして測定し、算出した。
引張り応力4.3N/mmのときの伸び、F10値及びF60値は、次のようにして測定した。
二軸延伸フィルムを、TD方向に長さ15±0.1mm、MD方向に長さ200mm(標線間距離100±2mm)の長方形に切り取り、第2サンプル片を作製した。第2サンプル片のMD方向を測定方向として、伸張速度50mm/分で第2サンプル片を引っ張り、前記クロスヘッド速度一定型又は振子型引張試験機を用いて応力歪み曲線を作成した。その曲線から引張り応力4.3N/mmのときのMD方向の伸び、F10値(1.10倍に伸張させたときの引張り応力)及びF60値(1.60倍に伸張させたときの引張り応力)を求めた。
[実施例1]
前記自己伸縮性フィルムに、炭酸ガスレーザー照射装置を用いて、ミシン目線を形成した。ミシン目線の具体的な形成方法は、次の通りである。
前記照射装置のレーザーヘッドの下方に、実質的に熱収縮しない自己伸縮性フィルムを載せた。なお、レーザーを照射する側とは反対側には受け台を設けなかった。前記自己伸縮性フィルムを、100m/minの速度でMD方向に搬送しながら、前記照射装置から出力200W、周波数0.416kHz(ON/OFF周期)でレーザービームを照射することにより、MD方向に複数の貫通孔が断続的に並んだミシン目線を形成した。
実施例1で形成したミシン目線の1つの貫通孔の拡大写真を図10に示す。図10の(a)及び(b)は、いずれも自己伸縮性フィルムの表面の同一箇所の拡大写真図であって、同(a)は、自己伸縮性フィルムの搬送方向と直交する方向の斜めから写した、80倍拡大写真図であり、同(b)は、自己伸縮性フィルムの搬送方向上流側の斜めから写した、100倍拡大写真図である。
実施例1の自己伸縮性フィルムには、写真図からも明らかな通り、平面視細長楕円状の貫通孔が形成され、その周縁部の先端縁部に、フィルム厚よりも厚みが小さい薄肉部が形成され、さらにその周りに、フィルム厚よりも厚みが大きい厚肉部が形成されていた。
ミシン目線を形成した後の自己伸縮性フィルムを、所定の長方形状に裁断し、TD方向が周方向となるようにして丸め、その第1側端部の表面上に第2側端部の裏面を重ね合わせてヒートシールにより接着することにより、センターシール部で接合された筒状のストレッチラベルを作製した。
このストレッチラベルの周長は、142mm、縦方向長さは、128mmであった。
[実施例2]
自己伸縮性フィルムの搬送速度を75m/minに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてミシン目線を形成し、それを筒状にしてストレッチラベルを作製した。
実施例2の自己伸縮性フィルムにも、実施例1と同様に、細長楕円状の貫通孔の周縁部の先端縁部に、薄肉部が形成され、且つその貫通孔の周りに厚肉部が形成されていた。
[比較例]
自己伸縮性フィルムの搬送速度を25m/minに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてミシン目線を形成し、それを筒状にしてストレッチラベルを作製した。
比較例で形成したミシン目線の1つの貫通孔の拡大写真を図11に示す。図11の(a)及び(b)は、いずれも自己伸縮性フィルムの表面の同一箇所の拡大写真図であって、同(a)は、自己伸縮性フィルムの搬送方向と直交する方向の斜めから写した、150倍拡大写真図であり、同(b)は、自己伸縮性フィルムの搬送方向上流側の斜めから写した、180倍拡大写真図である。
比較例の自己伸縮性フィルムには、写真図からも明らかな通り、平面視円形に近い楕円状(達磨外形状)の貫通孔が形成され、(薄肉部を有さず)その貫通孔の周縁に、フィルム厚よりも厚みが大きい厚肉部が形成されていた。
[装着試験]
実施例1及び2並びに比較例の各ストレッチラベルについて、容器に装着する際にミシン目線の貫通孔が大きく拡がるかどうかの確認を行った。
容器として、周長215mmの円筒状の胴部と、その胴部の上方に連続して縮径した肩部と、を有する市販のPETボトルを用いた。
ストレッチャーを用いて、各ストレッチラベルをそれぞれ約1.6倍に伸張させ、容器に被せた後、ストレッチャーを引き抜き、ミシン目線の上端部が容器の肩部に対応するようにしてストレッチラベルを容器胴部に装着した。
得られたラベル付き容器について、ストレットラベルのミシン目線の外観を目視で観察した。その結果、各実施例のストレッチラベルについては、貫通孔の開口周縁部から裂け目は生じていなかった。
[分断試験]
装着試験で得られた、実施例1及び2並びに比較例の各ストレッチラベルを装着したラベル付き容器について、ストレッチラベルの分断性の確認を行った。
具体的には、各ラベル付き容器のストレッチラベルのセンターシール部の上端部(一対のミシン目線の間)と容器との間に指を差し込み、センターシール部を利用してストレッチラベルを分断できるかどうかを試験した。その結果、実施例1及び2のストレッチラベルは良好に分断できたが、比較例のストレッチラベルは分断できなかった。
1…ストレッチラベル、2…筒状体、31,32…ミシン目線、4…貫通孔、5…自己伸縮性フィルム、6…薄肉部、61…表面凹み、62…裏面凹み、71,72…側縁厚肉部、73…端厚肉部、74…先端縁厚肉部

Claims (7)

  1. 自己伸縮性フィルムを筒状に形成した筒状体を有し、
    前記筒状体には、一方向に断続的に並んだ複数の貫通孔からなるミシン目線が形成され、
    前記ミシン目線の各貫通孔が、前記一方向を長手とする細長開口からなり、
    前記各貫通孔の開口周縁部のうち前記一方向第1側の先端縁部が前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが小さい薄肉部とされている、ストレッチラベル。
  2. 前記薄肉部が、前記貫通孔から離れるに従って厚みが大きくなるように形成されている、請求項1に記載のストレッチラベル。
  3. 前記薄肉部が、前記貫通孔から離れるに従って幅狭になるように形成されている、請求項1または2に記載のストレッチラベル。
  4. 前記貫通孔の開口周縁部のうち前記一方向に沿った両側縁部が、それぞれ前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが大きい側縁厚肉部とされている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のストレッチラベル。
  5. 前記貫通孔の開口周縁部のうち、前記一方向第1側の先端縁部とは反対側の先端縁部が、前記自己伸縮性フィルムの肉厚よりも厚みが大きい先端縁厚肉部とされている、請求項1乃至4の何れかに記載のストレッチラベル。
  6. 前記先端縁厚肉部の厚みが、前記側縁厚肉部の厚みよりも大きい、請求項5に記載のストレッチラベル。
  7. 前記自己伸縮性フィルムの表面から厚み方向に凹んだ表面凹みと、前記表面凹みに対応し且つ自己伸縮性フィルムの裏面から厚み方向に凹んだ裏面凹みと、が形成されており、
    前記薄肉部が、前記表面凹みと裏面凹みとの間で挟まれた部分からなる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のストレッチラベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020050431A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社フジシール 筒状ラベル付き容器

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