JP2015068918A - 半導体光素子、光モジュールおよび半導体光素子の製造方法 - Google Patents

半導体光素子、光モジュールおよび半導体光素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の集積型光変調素子間での消光比のばらつきが抑制された半導体光素子および光モジュールを提供する。【解決手段】光モジュール10は、波長合波器12を備えている。波長合波器12は、複数の集積型光変調素子21、22、23、24のEAM部122a、122b、122c、122dそれぞれの出射光を合波し、その合波光を出力する。集積型光変調素子21は、信号入力端子31と、レーザ素子部121と、EAM部122と、を備えている。LDBG波長差ΔλLDBGは、集積型光変調素子21、22、23、24それぞれにおいて、各素子の発振波長λLDとバリア層バンドギャップ波長λBGとの差の絶対値である。ΔλLDBG1、ΔλLDBG2、ΔλLDBG3、およびΔλLDBG4の値のばらつきを、?1nmの範囲内に収める。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体光素子、光モジュールおよび半導体光素子の製造方法に関する。
従来の光通信では、波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing)という通信方式が用いられている。波長分割多重通信方式では、一本の光ファイバーケーブルに複数の異なる波長の光信号を同時に乗せている。
近年、波長分割多重通信方式において、最も短波長側レーザ素子の発振波長と最も長波長側レーザ素子の発振波長との差が大きくなっている。具体的には、例えば、通信規格によってはこの発振波長の差が15nmもの大きさになる。
波長分割多重通信に用いる光モジュールとして、複数の集積型光変調素子を1つのパッケージにまとめた光モジュールが知られている。集積型光変調素子として典型的なものは、レーザ素子部と電界吸収型光変調器部とを同一の半導体基板上に並べて成長させたものがある。
従来、例えば特開平10−117040号公報の図4等に開示されているように、集積型光変調素子を1つの半導体基板上に複数個並べて形成した光モジュールが知られている。波長分割多重通信方式では複数の異なる光源が必要になるので、互いに発振波長が異なる複数のレーザ素子部が集積化されている。各レーザ素子部からの異なる波長のレーザ光に対して、各電界吸収型光変調器を用いて光変調を行うことができる。
なお、この公報の段落0019によれば、この公報にかかる装置では、集積型光変調素子それぞれの電界吸収型光変調部に、互いに異なる光吸収端波長を持たせている。さらに、この公報の段落0020によれば、この公報にかかる装置では、発振波長と光吸収端波長との差が一定範囲に設定されている。
特開平10−117040号公報 特開2001−144367号公報 特開2001−326414号公報
電界吸収型光変調器の特性値として、光吸収層として用いる多重量子井戸コア層を用いる場合におけるそのバリア層のバンドギャップ波長λBGと、光吸収層のフォトルミネセンス波長λPLとがある。複数のレーザ素子部がそれぞれ有する発振波長と、複数の電界吸収型光変調器がそれぞれ有するこの2つの特性値λBGおよびλPLとの間には、差が存在する。
本願発明者は、鋭意研究の結果、この発振波長と2つの特性値λBGおよびλPLとの差が、複数の光変調器間での消光比ばらつき等の特性へ影響を与えることを発見した。
上述したように、近年では最も短波長側レーザ素子の発振波長と最も長波長側レーザ素子の発振波長との差が大きくなってきている。このため、従来考慮されていなかった発振波長と2つの特性値λBGおよびλPLとの差を重視する必要がある。そこで、本願発明者は、従来用いられていなかった新規な設計パラメータを用いることで、複数の集積型光変調素子を備えた光モジュールにおいて消光比のばらつきを抑制することができることを見出した。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数の集積型光変調素子間での消光比のばらつきが抑制された半導体光素子および光モジュールを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、レーザ素子部および電界吸収型光変調器とを複数有する半導体光素子を製造する方法において、消光比のばらつき抑制に適した製造方法を提供することである。
第1の発明は、複数の集積型光変調素子を備えた半導体光素子であって、
前記複数の集積型光変調素子それぞれが、
発振波長を有するレーザ光を出射するレーザ素子部と、
前記レーザ素子部からのレーザ光を受ける量子井戸コア層を備え、入力電気信号に従って光変調を行う電界吸収型光変調器部と、
を備え、
前記複数の集積型光変調素子のうち第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長よりも、前記複数の集積型光変調素子のうち第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長のほうが長く、
前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長よりも、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長のほうが長いことを特徴とする。
第2の発明は、複数の集積型光変調素子と、前記複数の集積型光変調素子の電界吸収型光変調器部それぞれの出射光を合波する波長合波器と、を備えた光モジュールであって、
前記複数の集積型光変調素子それぞれが、
信号入力端子と、
発振波長を有するレーザ光を出射するレーザ素子部と、
前記レーザ素子部からのレーザ光を受ける量子井戸コア層を備え、前記信号入力端子からの電気信号に従って光変調を行う電界吸収型光変調器部と、
を含み、
前記複数の集積型光変調素子のうち第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長よりも、前記複数の集積型光変調素子のうち第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長のほうが長く、
前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長よりも、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長のほうが長いことを特徴とする。
第3の発明は、1つの半導体基板上に複数の集積型光変調素子をモノリシックに集積した半導体光素子を製造する製造方法であって、
前記複数の集積型光変調素子は、
第1レーザ素子部および第1電界吸収型光変調部を備えた第1集積型光変調素子と、
前記第1レーザ素子部と発振波長が異なる第2レーザ素子部および第2電界吸収型光変調部を備えた第2集積型光変調素子と、
を含み、
第1電界吸収型光変調部は、バリア層が第1バンドギャップ波長を備えた第1量子井戸コア層を備え、
第2電界吸収型光変調部は、バリア層が前記第1バンドギャップ波長と異なる第2バンドギャップ波長を備えた第2量子井戸コア層を備え、
前記半導体基板上に、前記第1量子井戸コア層を成長させる工程と、
前記半導体基板上において、前記第2量子井戸コア層を成長させるべき領域以外にマスクを形成し、前記第1量子井戸コア層をエッチングで除去する工程と、
前記マスクを用いて、前記エッチングで露出した面に、前記第2量子井戸コア層をバットジョイント成長させる工程と、
を有することを特徴とする。
第4の発明は、1つの半導体基板上に複数のレーザ素子部および複数の電界吸収型光変調器部をモノリシックに集積した半導体光素子を製造する方法であって、
半導体基板上に、量子井戸コア層を成長させる工程と、
前記量子井戸コア層の上における前記複数の電界吸収型光変調器部を形成すべき形成予定領域に、複数のマスクを設ける工程と、
前記複数のマスクを用いて、前記形成予定領域それぞれの前記量子井戸コア層にエッチングを行う工程と、
前記エッチング後に、前記形成予定領域それぞれに、前記量子井戸コア層を光吸収層として、電界吸収型光変調器部を形成する工程と、
を備え、
前記複数のマスクは、それぞれ、
前記量子井戸コア層の上で、変調させるべき光の進行方向に伸びる第1マスク部分と、
前記半導体基板の面内で前記第1マスク部分と平行に伸び、前記第1マスク部分と離間し、かつ前記第1マスク部分と同じ幅を有する第2マスク部分と、
を備え、
前記複数のマスクのうち第1マスクは、前記第1マスク部分および前記第2マスク部分が第1の幅を備え、
前記複数のマスクのうち第2マスクは、前記第1マスク部分および前記第2マスク部分が前記第1の幅と異なる第2の幅を備えることを特徴とする。
第1および第2の発明によれば、レーザ素子部の発振波長と電界吸収型光変調器部の量子井戸コア層のバリア層バンドギャップ波長との関係を適切に定めることにより、複数の集積型光変調素子間での消光比ばらつきを抑制することができる。
第3および第4の発明によれば、レーザ素子部の発振波長と電界吸収型光変調器部の量子井戸コア層のバリア層バンドギャップ波長との関係を調整するのに好適な製造方法が提供される。
本発明の実施の形態1にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体光素子および光モジュールの動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体光素子および光モジュールの動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体光素子および光モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法における製造プロセスを示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体光素子および光モジュールの製造方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の装置の構成]
(光モジュールの構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光モジュール10を示すブロック図である。光モジュール10は、100Gbit/s光通信システムに用いられる波長分割多重通信用光モジュールである。光モジュール10は、1つのパッケージ内に出射光の波長が異なる4つの集積型光変調素子21〜24を備えている。ただし、集積型光変調素子21〜24は、それぞれが別々の半導体基板上に形成された素子である。
集積型光変調素子21は、信号入力端子31と、レーザ素子部121aと、EAM部122aと、を備えている。EAM(Electro−absorption Modulator)とは電界吸収型光変調器を意味している。集積型光変調素子22、23、24も同様に、それぞれ、信号入力端子32、33、34と、レーザ素子部121b、121c、121dと、EAM部122b、122c、122dと、を備えている。レーザ素子部121b、121c、121dをまとめてレーザ素子部121とも称し、EAM部122b、122c、122dをまとめてEAM部122とも称す。
光モジュール10は、波長合波器12を備えている。波長合波器12は、複数の集積型光変調素子21〜24のEAM部122a、122b、122c、122dそれぞれの出射光を合波し、その合波光を出力する。波長合波器12から出力された合波光は、波長多重信号SWDMとして、光ファイバ等の光導波路上を伝送される。
図2は光モジュール10に搭載される集積型光変調素子21の上面図である。集積型光変調素子21は、1つの半導体基板上にレーザ素子部121aおよびEAM部122aが一体に形成され、その端面に窓構造123を備えている。レーザ素子部121aは導波路124を、EAM部122aは導波路125を備える。
図3は、図2に示すA−A‘線に沿うEAM部122aの断面図である。EAM部122aは、n型InP基板101に、n型InPクラッド層102、i型InGaAsP量子井戸コア層103、p型InPクラッド層104、およびp型InGaAsコンタクト層105が順次積層されたものである。以下、簡略化のため、多重量子井戸(multi quantum well)コア層を、MQWコア層と記載する。
MQWコア層103は、井戸層103aとバリア層103bを有し、これらが交互に積層されたものである。例えば、井戸層103aの数は5〜15として井戸層103aの厚さは5〜15nmとしてもよく、バリア層103bの厚さは3〜12nmとしてもよい。このような井戸層103aおよびバリア層103bの設計値は、同一の光モジュール10の中で設けられた複数のMQWコア層103の間では同じ値とする。
i型InGaAsPMQWコア層103は、レーザ素子部121aからのレーザ光を受ける。信号入力端子31からの電気信号に従ってi型InGaAsPMQWコア層103の光吸収係数が制御されるので、EAM部122aで光変調を行うことができる。なお、i型InGaAsPMQWコア層103のバリア層厚は、3nm以上かつ12nm以下の範囲内であるものとする。
p型InPクラッド層104は両脇がエッチングされることでリッジ部とされている。絶縁膜106が、これらの積層構造の上面を覆っている。n型InP基板101の下面には、n側電極107が形成されている。p型InGaAsコンタクト層の上面には、p側電極108が形成されている。
図2に示した導波路125は、図3でいうところのリッジ部(p型InPクラッド層104より上の構造)を示している。
なお、レーザ素子部121aの断面構造は図示しないが、図3に示すEAM部122aの断面構造と同様に、レーザ素子部121aにもリッジ部を備えた半導体レーザ素子が形成されている。n型InP基板101にn型InPクラッド層102が形成されるのはEAM部122aと同様である。さらにその上に4元混晶i型MQWコア層と、p型InPクラッド層とが積層されている。p型InPクラッド層の層内には、4元混晶の回折格子層133aが設けられている。なお、レーザ素子部121aは、各種公知の半導体レーザ素子の構造を適用すればよいので、詳細な説明は省略する。
また、実施の形態1のようなレーザ素子部とEAM部(つまり電界吸収型光変調器部)とを集積した集積型光変調素子は、既に各種の構造および製造技術が公知であり、新規な事項ではない。したがって、これ以上の詳細な説明は省略する。
集積型光変調素子22、23、24も、集積型光変調素子21と同様に、レーザ素子部121b、121c、121dおよびEAM部122b、122c、122dを備えている。ただし、集積型光変調素子21〜24は、互いに、それぞれのレーザ素子部121a〜121dの活性層およびそれぞれのEAM部122a〜122dのMQWコア層の半導体材料の組成比が異なっている。これは、集積型光変調素子21〜24の間で、互いに、レーザ素子部の発振波長、それぞれのEAM部のバリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長を異なるものとするためである。
所望の発振波長、バリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長を得るためにレーザ素子部の活性層およびそれぞれのEAM部のMQWコア層の構造を設計する技術は、公知技術に属するので、ここでは説明を省略する。
(実施の形態1の装置のパラメータ)
以下、実施の形態1にかかる光モジュール10において、集積型光変調素子21〜24が有する設計パラメータを説明する。本願発明者は、下記の設計パラメータに着目することで、集積型光変調素子21〜24の間の消光比のばらつきを抑制することができることを見出した。
・発振波長λLD
・バリア層バンドギャップ波長λBG
・MQWコア層のフォトルミネセンス(PL)波長λPL
・LDBG波長差ΔλLDBG
・LDPL波長差ΔλLDPL
(1)発振波長λLD
先ず、発振波長λLDを説明する。発振波長λLDは、集積型光変調素子21〜24それぞれのレーザ素子部121a〜121dの設計パラメータである。レーザ素子部121aは、その発振波長がλLD1である。レーザ素子部121bは、その発振波長がλLD2である。レーザ素子部121cは、その発振波長がλLD3である。レーザ素子部121dは、その発振波長がλLD4である。
より具体的には、本実施形態の材料および構造では、発振波長λLD1、λLD2、λLD3、λLD4は次のとおりである。λLD1は1294.53nm〜1296.59nmであり、λLD2は1299.02nm〜1301.09nmであり、λLD3は1303.54nm〜1305.63nmであり、λLD4は1308.09nm〜1310.19nmであるものとする。これは、IEEE802.3baの規格を満たす。
実施の形態1では、後述する式(1)以降の計算に用いる値は、上記のλLD1〜λLD4の各範囲の中央値である。つまり、計算に用いるλLD1は、1295.56nmである。計算に用いるλLD2は1300.055nmであり。計算に用いるλLD3は1304.585nmである。計算に用いるλLD4は1309.14nmであるものとする。実施の形態1では、λLD1<λLD2<λLD3<λLD4という大小関係が成立している。
このように、実施の形態1にかかる光モジュール10では、レーザ素子部121a〜121dの発振波長λLDが1.3μm帯である。ここで、1.3μm帯とは1250nm以上かつ1350nm以下の範囲を意味し、1.1μm帯とは1000nm以上かつ1120nm以下の範囲を意味する。
(2)バリア層バンドギャップ波長λBG
次に、バリア層バンドギャップ波長λBGを説明する。バリア層バンドギャップ波長λBGは、EAM部122a〜122dの設計パラメータである。
集積型光変調素子21では、EAM部122aがi型InGaAsPMQWコア層103を備えている。一般にMQW層(つまり多重量子井戸コア層)はバリア層を備えており、このi型InGaAsPMQWコア層103もバリア層を備えている。このバリア層のバンドギャップ波長を、バリア層バンドギャップ波長λBG1とする。
同様に、集積型光変調素子22のEAM部122bにおけるバリア層バンドギャップ波長を、λBG2とする。集積型光変調素子23のEAM部122cにおけるバリア層バンドギャップ波長を、λBG3とする。集積型光変調素子24のEAM部122dにおけるバリア層バンドギャップ波長を、λBG4とする。
実施の形態1では、λBG1が1080nm、λBG2が1084.5nm、λBG3が1089nm、λBG4が1093.5nmとなるようにした。実施の形態1では、λBG1<λBG2<λBG3<λBG4という大小関係が成立している。
このように、実施の形態1にかかる光モジュール10では、EAM部122a〜122dにおけるバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4が1.1μm帯である。
(3)MQWコア層のフォトルミネセンス(PL)波長λPL
さらに、フォトルミネセンス(PL)波長λPLを説明する。フォトルミネセンス(PL)波長λPLは、EAM部122a〜122dのもう1つの設計パラメータである。EAM部122aにおけるi型InGaAsPMQWコア層103のフォトルミネセンス波長を、λPL1とする。
同様にして、EAM部122bにおけるMQWコア層のフォトルミネセンス波長を、λPL2とする。EAM部122cにおけるMQWコア層のフォトルミネセンス波長を、λPL3とする。EAM部122dにおけるMQWコア層のフォトルミネセンス波長を、λPL4とする。
(4)LDBG波長差ΔλLDBG
次に、LDBG波長差ΔλLDBGを説明する。LDBG波長差ΔλLDBGは、集積型光変調素子21〜24それぞれにおける、レーザ素子部121a〜121dとEAM部122a〜122dとの間の設計パラメータである。
LDBG波長差ΔλLDBGは、集積型光変調素子21〜24それぞれにおいて、各素子の発振波長λLDとバリア層バンドギャップ波長λBGとの差の絶対値である。すなわち、集積型光変調素子21の設計パラメータであるΔλLDBG1は、λLD1とλBG1の差の絶対値であり、下記の式(1)で求められる。
ΔλLDBG1 = |λLD1−λBG1| ・・・(1)
同様に、集積型光変調素子22の設計パラメータであるΔλLDBG2、集積型光変調素子23の設計パラメータであるΔλLDBG3、および集積型光変調素子24の設計パラメータであるΔλLDBG4についても、下記の式(2)〜(4)で求められる。
ΔλLDBG2 = |λLD2−λBG2| ・・・(2)
ΔλLDBG3 = |λLD3−λBG3| ・・・(3)
ΔλLDBG4 = |λLD4−λBG4| ・・・(4)
実施の形態1では、ΔλLDBG1、ΔλLDBG2、ΔλLDBG3、およびΔλLDBG4の間のばらつきを、所定範囲内に収める。実施の形態1では、この所定範囲を、目標値−1nm以上かつ目標値+1nm以下の範囲とする。このように、実施の形態1では、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4のうちの最大値と最小値の差が2nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4を設定する。
具体的には、実施の形態1では、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4が216nm±1nmという範囲内に収まるようにλLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4を設定している。216nmがこの場合の目標値である。数式で表すと、下記の式(5)のとおりである。
215nm≦ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4≦217nm ・・・(5)
(5)LDPL波長差ΔλLDPL
次に、LDPL波長差ΔλLDPLを説明する。LDPL波長差ΔλLDPLは、レーザ素子部121a〜121dとEAM部122a〜122dとの間のもう1つの設計パラメータである。
LDPL波長差ΔλLDPLは、発振波長λLD1〜λLD4それぞれとフォトルミネセンス波長λPL1〜λPL4それぞれとの差の絶対値である。すなわち、集積型光変調素子21の設計パラメータであるΔλLDPL1は、λLD1とλPL1の差の絶対値であり、下記の式(6)で求められる。
ΔλLDPL1 = |λLD1−λPL1| ・・・(6)
同様に、集積型光変調素子22の設計パラメータであるΔλLDPL2、集積型光変調素子23の設計パラメータであるΔλLDPL3、および集積型光変調素子24の設計パラメータであるΔλLDPL4についても、下記の式(7)〜(9)で求められる。
ΔλLDPL2 = |λLD2−λPL2| ・・・(7)
ΔλLDPL3 = |λLD3−λPL3| ・・・(8)
ΔλLDPL4 = |λLD4−λPL4| ・・・(9)
実施の形態1では、ΔλLDPL1、ΔλLDPL2、ΔλLDPL3、およびΔλLDPL4の間のばらつきを、所定範囲内に収める。実施の形態1では、この所定範囲を、目標値−1nm以上かつ目標値+1nm以下の範囲とする。つまり実施の形態1では、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のうちの最大値と最小値の差が2nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλPL1〜λPL4を設定する。
[実施の形態1の装置の作用効果]
実施の形態1にかかる光モジュール10では、上述した式(5)に示すように、発振波長λLD1〜λLD4およびバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4を設計している。つまり、バリア層バンドギャップ波長λBGと発振波長λLDの差をΔλLDBGとした場合に、集積型光変調素子21〜24が有するΔλLDBG1、ΔλLDBG2、ΔλLDBG3、ΔλLDBG4のばらつきの大きさが、−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に収まるようにしている。
このように設計すると、発振波長が異なる集積型光変調素子21〜24の間でレーザ光の光吸収量を均一化することができ、集積型光変調素子21〜24の間での消光比ばらつきを、−0.1dB〜+0.1dBの範囲内に収めることができる。消光比のばらつきが抑制できるので、光出力ばらつきも抑制することができる。なお、消光比ばらつきを0.1dB以下にすることは、実用的な光モジュールに要求される性能のひとつである。
また、集積型光変調素子21〜24の間で変調特性をそろえることができる。これにより、光モジュール10の制御性が良くなるという利点もある。
以下、上記の効果が得られる理由を説明する。
EA変調器は、量子閉じ込めシュタルク効果を利用しており、MQWコア層に電界を印加することで光吸収係数を制御する方式の光変調器である。バリア層バンドギャップ波長λBGが短くなり量子井戸が深くなると、電子・ホールの閉じ込めが強くなるので、エキシトンの結合が強くなる。すると電界を印加した際にエキシトンの結合が壊れにくくなるので、吸収係数がより急峻に変化するようになる。量子井戸深さは、消光比の制御のための重要な特性のひとつである。
図4は、電界印加によってMQWコア層の光吸収係数が変化する様子を模式的に表している。図4において、実線は、EAM部122aに電界を加えないときの特性である。破線は、EAM部122aに電界を加えたときの特性である。
図4(a)と図4(b)とでは、量子井戸の深さが異なる2つのEA変調器がそれぞれ有する光吸収係数の波長特性を図示したものである。図4(a)は量子井戸が深く、電界印加時にもエキシトンが壊れにくい場合を示している。図4(b)は図4(a)の場合よりも量子井戸が浅く、電界印加時にエキシトンが壊れやすい場合である。
図4(a)では、電界を印加することでピークS1からピークS2へとエキシトンピークのシフトが起きている。図4(b)では、電界によりエキシトンピークが小さくなっている(ピークS3)。
消光比は図4の光吸収係数の変化量ΔAで決定される。図4(a)と図4(b)を比較すると、図4(a)のΔAのほうが、図4(b)の変化量ΔAよりも大きい。このように、図4(a)の量子井戸が深く、電界印加時にもエキシトンピークが残っている場合のほうが、高い消光比が得られる。
発振波長λLDとフォトルミネセンス(PL)波長λPLの差が、消光比に大きく影響する。例えば、集積型光変調素子21で言えば、発振波長λLD1とフォトルミネセンス波長λPL1の差は、集積型光変調素子21の消光比に大きく影響する。
図4(c)に示すようにΔλLDPL1よりもΔλLDPL2が大きいとき、λLD1、λLD2それぞれに対応する光吸収係数の変化量はΔA1よりもΔA2のほうが小さい。つまり、発振波長がλLD1からλLD2へと変化すると、ΔA1からΔA2へと消光比が低下している。
実際のEA変調器において使用される波長範囲を、図4(c)に実使用範囲Rとして示している。実使用範囲Rの内側では、ΔλLDPLが大きくなると電界印加時の光吸収係数が小さくなるという傾向がある。この傾向にしたがって、実使用範囲R内では、ΔλLDPLが大きいほど消光比も低下する。
波長分割多重通信で使われる程度の波長範囲では、量子井戸の深さは消光比に有意な影響を与えないと考えられていた。したがって、実施の形態1にかかる光モジュール10のような複数の集積型光変調素子を備えた光モジュールでは、それぞれの集積型光変調素子の設計パラメータとして量子井戸深さを制御するという発想は従来存在していなかった。
本願発明者は、レーザの発振波長λLDおよびバリア層バンドギャップ波長λBGの差に注目し、この差が消光比に大きな影響を与えることを発見した。
図5(a)は、EAM部122aのi型InGaAsPMQWコア層103のバンド構造の模式図である。図5(b)は、EAM部122bのMQWコア層(図示せず)のバンド構造の模式図である。消光比に大きな影響を与えるパラメータとして、ΔλLDPLとΔλLDBGがある。
ここでは下記の3つの式が成り立っているものとする。
λBG1=λBG2 ・・・(10)
ΔλLDPL1=ΔλLDPL2 ・・・(11)
ΔλLDBG1=ΔλLDBG2 ・・・(12)
2つの集積型光変調素子の間で消光比に対するΔλLDBGの影響を考えるために、ここでは集積型光変調素子21のΔλLDPL1と集積型光変調素子22のΔλLDPL2とが等しいものとする。これが上記の式(11)であらわされている。バンドギャップ波長λBG1およびλBG2が互いに等しい、つまり式(10)が成立しているものとする。この場合には、式(12)に示すようにΔλLDBG1とΔλLDBG2の差が発振波長λLD1とΔλLD2の差と一致する。
図5(a)と図5(b)を比較すると、発振波長の短いほうの集積型光変調素子21は、集積型光変調素子22よりも、その量子井戸が浅くなる。量子井戸が浅いほうが、電子およびホールの閉じ込めが弱くなり、消光比も小さくなる。
発振波長λLD1とλLD2の差と、集積型光変調素子21、22の消光比の差には相関がある。よって、2つの集積型光変調素子21、22を比較した場合、集積型光変調素子21、22の間で発振波長の差が大きくなればなるほど、集積型光変調素子21、22の間で量子井戸深さの差が大きくなり、集積型光変調素子21、22の間で消光比の差が大きくなるという傾向がある。逆に、集積型光変調素子21、22の間で発振波長の差が小さければ小さいほど、集積型光変調素子21、22の間で量子井戸深さの差が小さくなり、集積型光変調素子21、22の間で消光比の差が小さくなる。
そこで、本願発明者は、このような傾向を利用するという新規な着想を得て、消光比ばらつきを抑制した新規な半導体光素子および光モジュールを発明した。
レーザ素子部121a〜121dにおける発振波長λLD1〜λLD4は互いに異なっている。実施の形態1では、レーザ素子部121a〜121dの発振波長λLD1〜λLD4のうち、大きな発振波長を有するレーザ素子部に対しては、EAM部のバリア層バンドギャップ波長も大きく設定する。つまり、λLD1よりもλLD2のほうが大きい場合には、λBG1よりもλBG2を大きく設定する。また、λLD3よりもλLD4のほうが大きい場合には、λBG3よりもλBG4を大きく設定する。
まとめると、実施の形態1では、λLD1<λLD2<λLD3<λLD4という関係が成り立っているので、これに合わせてλBG1<λBG2<λBG3<λBG4という傾向にバリア層バンドギャップ波長の値を設定する。上述した実施の形態1におけるλLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4の具体的数値においてもこの傾向が成り立っている。
このようにすることで、レーザ素子部121a〜121dが有する発振波長の傾向に合わせて、バリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4の大きさを適切に変化させることができる。その結果、発振波長とバリア層バンドギャップ波長との差が大きくなりすぎることを抑制でき、消光比ばらつきが大きくなりすぎるのを抑制することができる。
実用的には、集積型光変調素子21〜24の間の消光比ばらつきを0.1dB以下にすることが望ましい。そこで、本願発明者は、実施の形態1にかかる光モジュール10において、ΔλLDBGが消光比に与える影響について実験および計算を行った。
この実験、計算では、λLD1〜λLD4が1.3μm帯であり、λBG1〜λBG4が1.1μm帯であり、かつi型InGaAsPMQWコア層103のバリア層厚が3〜12nmであることを条件とした。その結果、消光比ばらつきを0.1dB以下にするためには、ΔλLDBGのばらつきの大きさが−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に入れば良いことが判明した。
また、本願発明者は、実施の形態1にかかる光モジュール10において、ΔλLDPLが消光比に与える影響についても実験および計算を行った。この実験、計算では、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4が室温において40nm〜90nmにそれぞれ収まることを条件とした。その結果、消光比ばらつきを0.1dB以下にするためには、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4が有するばらつきの大きさが、−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に入れば良いことが判明した。
ΔλLDBGの値とΔλLDPLの値は、それぞれ、消光比に対して独立に影響を与える。実用的な光モジュールを設計するためには、ΔλLDBG1〜λLDBG4のばらつきの大きさとΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のばらつきの大きさを、両方ともそれぞれ−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に収めることが好ましい。
なお、実施の形態1にかかる光モジュール10は、リッジ型の導波路125をもつEAM部122を備えている。しなしながら、本発明はこれに限られない。埋め込み型あるいはハイメサ型導波路を有するEAM部を設けてもよい。
実施の形態1では、EAM部122a〜122dそれぞれのMQWコア層を、i型InGaAsPMQW層とした。しかしながら本発明はこれに限られない。3元混晶または4元混晶のi型量子井戸コア層を用いることができる。InGaAsPに代えて、EAM部122a〜122dそれぞれのMQWコア層を、AlGaInAs、InGaAs、AlInAsとしてもよい。
また、実施の形態1にかかる光モジュール10は、4つの集積型光変調素子21〜24を備えている。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。2つ以上の集積型光変調素子を備えた光モジュールに対して、本発明を適用することが可能である。
なお、必ずしも、EAM部122a〜122dそれぞれの光出射端面に窓構造123を備えなくともよい。また、集積型光変調素子21〜24が、その光出射端面やその中央部などにパッシブ導波路を備えてもよい。
なお、実施の形態1では、集積型光変調素子21〜24それぞれのΔλLDBGのばらつきの大きさが、−1nm以上かつ+1nm以下の範囲に入るようにした。しかしながら、本発明はこれに限られない。任意に選択した2つの集積型光変調素子の間でのみ、ΔλLDBGのばらつきの大きさが、−1nm以上かつ+1nm以下の範囲に入るようにしてもよい。
例えば、もっとも短波長側の集積型光変調素子ともっとも長波長側の集積型光変調素子の2つのみにおいて、その2つの集積型光変調素子の間でのΔλLDBGの差が−1nm以上かつ+1nm以下の範囲に入るようにしてもよい。これにより、選択した2つの集積型光変調素子の消光比の差を小さくすることができる。
なお、実施の形態1では、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4の間のばらつきを、−1nm以上かつ+1nm以下という所定範囲内に収めることが好ましいと述べた。つまり、実施の形態1では、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4のうちの最大値と最小値の差が2nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4を設定することが好ましいと述べた。これと同様に、実施の形態1では、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のばらつきの大きさも−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に収めることが好ましいと述べた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。
第1変形例として、ΔλLDBG1〜λLDBG4のばらつきの大きさを−3nm以上かつ+3nm以下という所定範囲内に収めるようにしてもよい。つまり、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4のうちの最大値と最小値の差が6nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4を設定してもよい。
また、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のばらつきの大きさを−3nm以上かつ+3nm以下という所定範囲内に収めるようにしてもよい。つまり、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のうちの最大値と最小値の差が6nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλPL1〜λPL4を設定してもよい。
このような所定範囲を設定することで、消光比ばらつきを±0.3dB程度に抑えることができる。また、EAM部122a〜122dのうち隣り合うもの同士で、MQWの構造を統一できるという効果がある。複数のEAM部に同じMQW構造を設けてもよいということは、モノリシック集積を行う製造工程において、EAM部を製造するためのバットジョイント回数を減らせるという利点がある。
また、第2変形例として、ΔλLDBG1〜λLDBG4のばらつきの大きさを−5nm以上かつ+5nm以下という所定範囲内に収めるようにしてもよい。つまり、ΔλLDBG1〜ΔλLDBG4のうちの最大値と最小値の差が10nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλBG1〜λBG4を設定してもよい。
または、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のばらつきの大きさを−5nm以上かつ+5nm以下という所定範囲内に収めるようにしてもよい。つまり、ΔλLDPL1〜ΔλLDPL4のうちの最大値と最小値の差が10nm以下になるように、λLD1〜λLD4およびλPL1〜λPL4を設定してもよい。
このような所定範囲を設定することで、EAMの駆動条件を調整することにより異なる波長間で同等の特性を実現できるという効果がある。
実施の形態2.
[実施の形態2の装置の構成]
図6は本発明の実施の形態2にかかる光モジュール210のブロック図である。光モジュール210は、100Gbit/s光通信システムに用いられる波長分割多重通信用光モジュールである。
光モジュール210は、モノリシック光素子221およびモノリシック光素子222を備えている。モノリシック光素子221は、2つの集積型光変調素子部221a、221bが1つの半導体基板上にモノリシックに集積されたものである。同様に、モノリシック光素子222は、2つの集積型光変調素子部222a、222bが他の1つの半導体基板上にモノリシックに集積されたものである。
素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部221a、221b、222a、222bは、実施の形態1にかかる集積型光変調素子21〜24とそれぞれ同じ構成を備えている。
すなわち、素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部221aは集積型光変調素子21と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部221aは、集積型光変調素子21と同じく、発振波長λLD1、バリア層バンドギャップ波長λBG1、およびフォトルミネセンス波長λPL1を備えている。
素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部221bは集積型光変調素子22と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部221bは、集積型光変調素子22と同じく、発振波長λLD2、バリア層バンドギャップ波長λBG2、およびフォトルミネセンス波長λPL2を備えている。
素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部222aは集積型光変調素子23と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部222aは、集積型光変調素子23と同じく、発振波長λLD3、バリア層バンドギャップ波長λBG3、およびフォトルミネセンス波長λPL3を備えている。
素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部222bは集積型光変調素子24と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部222bは、集積型光変調素子24と同じく、発振波長λLD4、バリア層バンドギャップ波長λBG4、およびフォトルミネセンス波長λPL4を備えている。
このため、実施の形態1にかかる光モジュール10と同じく、光モジュール210も、ΔλLDPLとΔλLDBGのばらつきの大きさが両方とも、所定範囲内に収められている。実施の形態2でも、この所定範囲は−1nm以上かつ+1nm以下の範囲とする。
図7は、モノリシック光素子221の上面図である。モノリシック光素子221は、集積型光変調素子部221a、221bに、レーザ素子部121a、121b、EAM部122a、122b、および窓構造123を備えている。モノリシック光素子222は、集積型光変調素子部222a、222bに、レーザ素子部121c、121d、EAM部122c、122d、および窓構造123を備えている。レーザ素子部121a〜121dはそれぞれ導波路124を備え、EAM部122a〜122dはそれぞれ導波路125を備える。
光モジュール210によれば、2つの集積型光素子部を1つの半導体基板上にモノリシック光素子にしている。このため、各集積型光素子部を別々の半導体基板上に形成した実施の形態1に比べて、光モジュールを小型化することができる。
[実施の形態2にかかる製造方法]
図8〜図12は、本発明の実施の形態2にかかる光モジュール210の製造プロセスを示す図である。図13は、本発明の実施の形態2にかかる光モジュール210の製造方法を示すフローチャートである。
実施の形態2にかかる製造方法によれば、同一半導体基板上に異なるバリア層バンドギャップ波長のMQWコア層を成長することができる。実施の形態2にかかる製造方法によれば、実施の形態1で述べた発振波長、バリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長の調節が容易である。
(ステップS201)
まず、図8に示すようにn型InP基板101上に有機金属気相成長法(MOCVD)で、n型InPクラッド層131、4元混晶のi型MQWコア層132、p型InPクラッド層133を成長する。p型InPクラッド層133の層内には、4元混晶の回折格子層133aが設けられている。
(ステップS202)
その後、レーザ素子部121a、121bの活性層となる部分にSiOマスク201を形成し、p型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。除去した状態が図9である。このエッチングにより、n型InP基板101の上面の一部101aが露出している。
(ステップS203)
次に、図10に示すように、SiOマスク201を選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で、集積型光変調素子部221aのためのn型InPクラッド層102、i型InGaAsPMQWコア層103、およびp型InPクラッド層104をバットジョイント成長する。このときの上面図が図11である。
図10は図11のB−B’線に沿う製造途中のモノリシック光素子221の断面図である。図11のモノリシック光素子221の紙面上方半分の部分2211aが、光モジュール210の最終完成後に集積型光変調素子部221aとなる部分である。図11のモノリシック光素子221の紙面下方半分の部分2211bが、光モジュール210の最終完成後に集積型光変調素子部221bとなる部分である。
(ステップS204)
その後、一度、SiOマスク201を除去する。除去の後、集積型光変調素子部221aのレーザ素子部121aの活性層部分、集積型光変調素子部221bのレーザ素子部121bの活性層部分、および集積型光変調素子部221aのEAM部122aの吸収層形成部分に再びSiOマスクを形成し、p型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS205)
次にSiOマスクを選択成長マスクとして、上記ウェットエッチングで露出した面に、再びMOCVD装置で、集積型光変調素子部221bのためのn型InPクラッド層、i型InGaAsPMQWコア層、p型InPクラッド層をバットジョイント成長する。各層の組成比は、必要なバリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長などに合わせて調節する。バットジョイント成長後、SiOマスクを除去する。
図12は、バットジョイント成長後の上面図である。部分2211a、2211bには、集積型光変調素子部221a、221bそれぞれのレーザ素子部121a、121bのp型InPクラッド層133と、集積型光変調素子部221aのEAM部122aのp型InPクラッド層104と、集積型光変調素子部221bのEAM部122bのp型InPクラッド層141が積層されている。p型InPクラッド層133の層内には、4元混晶の回折格子層133aが設けられている。
(ステップS206)
その後、集積型光変調素子部221aのレーザ素子部121aの活性層部分、集積型光変調素子部221bのレーザ素子部121bの活性層部分、集積型光変調素子部221aのEAM部122aの吸収層形成部分、および集積型光変調素子部221bのEAM部122bの吸収層形成部分に、再びSiOマスクを形成し、この再形成したSiOマスク以外の部分のp型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。SiOマスクを設ける部分は、図12に太い破線で示した枠内の領域である。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS207)
ステップS206で再形成したSiOマスクを選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で今度は窓構造123のためのInP層を成長する。その後SiOマスクを除去し、再びMOCVD装置でコンタクト層を成長する。その後、エッチングによりリッジ導波路を形成し、コンタクト層上にp側電極を形成する。その後、n型InP基板101を研磨で薄くし、最後にn型InP基板101の裏面にn側電極を形成する。
以上により、モノリシック光素子221の製造が完了する。
(ステップS208)
その後、モノリシック光素子221の完成後に、同様にモノリシック光素子222が製造される。モノリシック光素子221、222、波長合波器12、および信号入力端子31〜34を含めてパッケージングが施されることで、光モジュール210が提供される。
以上説明した実施の形態2にかかる製造方法により、図7に示すように1つのn型InP基板101上に、2つの集積型光変調素子部221a、221bをモノリシックに集積できる。その結果、異なるバリア層バンドギャップ波長を持つ2つのEAM部122をモノリシックに集積できる。
なお、MQWコア層のフォトルミネセンス(PL)波長が異なる複数の集積型光変調素子部をモノリシックに集積するときにも、MQWコア層の成長工程を適宜に変更することにより、実施の形態2と同様のプロセスで集積することが可能である。
実施の形態2では、2つの集積型光変調素子部をモノリシックに集積している。しかしながら本発明はこれに限られるものではない。3つの集積型光変調素子部を、実施の形態2にかかる製造方法を用いてモノリシックに集積しても良い。このとき、集積型光変調素子部の数だけ、MQWコア層のバットジョイント成長を行う。なおバットジョイント成長技術そのものは公知技術であり、新規な事項ではないので、その詳細な説明は省略する。
実施の形態3.
[実施の形態3の装置の構成]
図14は本発明の実施の形態3にかかる光モジュール310のブロック図である。光モジュール310は、100Gbit/s光通信システムに用いられる波長分割多重通信用光モジュールである。
光モジュール310は、モノリシック光素子321を備えている。モノリシック光素子321は、4つの集積型光変調素子部321a、321b、321c、321dを備えており、これらがモノリシックに集積されたものである。
素子単体で見た場合には、集積型光変調素子部321a〜321dは、実施の形態1にかかる集積型光変調素子21〜24とそれぞれ同じ構成を備えている。
すなわち、集積型光変調素子部321aは集積型光変調素子21と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部321aは、集積型光変調素子21と同じく、発振波長λLD1、バリア層バンドギャップ波長λBG1、およびフォトルミネセンス波長λPL1を備えている。
集積型光変調素子部321bは集積型光変調素子22と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部321bは、集積型光変調素子22と同じく、発振波長λLD2、バリア層バンドギャップ波長λBG2、およびフォトルミネセンス波長λPL2を備えている。
集積型光変調素子部321cは集積型光変調素子23と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部321cは、集積型光変調素子23と同じく、発振波長λLD3、バリア層バンドギャップ波長λBG3、およびフォトルミネセンス波長λPL3を備えている。
集積型光変調素子部321dは集積型光変調素子24と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部321dは、集積型光変調素子24と同じく、発振波長λLD4、バリア層バンドギャップ波長λBG4、およびフォトルミネセンス波長λPL4を備えている。
このため、実施の形態1にかかる光モジュール10と同じく、光モジュール310も、ΔλLDPLとΔλLDBGのばらつきの大きさが両方とも−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に収められている。
図15は、モノリシック光素子321の上面図である。集積型光変調素子部321a〜321dは、それぞれ、レーザ素子部121a〜121d、EAM部122a〜122d、および窓構造123を備えている。レーザ素子部121a〜121dは導波路124を、EAM部122a〜122dは導波路125を備える。
集積型光変調素子部321aのEAM部122aが備えるバリア層バンドギャップλBG1と、集積型光変調素子部321bのEAM部122bが備えるバリア層バンドギャップλBG2は等しい。集積型光変調素子部321cのEAM部122が備えるバリア層バンドギャップλBG3と、集積型光変調素子部321dのEAM部122dが備えるバリア層バンドギャップλBG4は等しい。
[実施の形態3にかかる製造方法]
図16〜図21は、本発明の実施の形態3にかかる光モジュール310の製造プロセスを示す図である。図22は、本発明の実施の形態3にかかる光モジュール310の製造方法を示すフローチャートである。
実施の形態3にかかる製造方法によれば、同一半導体基板上に異なるバリア層バンドギャップ波長のMQWコア層を成長することができる。実施の形態3にかかる製造方法によれば、実施の形態1で述べた発振波長、バリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長の調節が容易である。
(ステップS301)
まず、図16に示すようにn型InP基板101上に有機金属気相成長法(MOCVD)で、n型InPクラッド層131、4元混晶のi型MQWコア層132、p型InPクラッド層133を成長する。p型InPクラッド層133の層内には、4元混晶の回折格子層133aが設けられている。
(ステップS302)
その後、レーザ素子部121の活性層となる部分にSiOマスク201を形成し、p型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。除去した状態が図17である。
(ステップS303)
次に図18に示すように、SiOマスク201を選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で、集積型光変調素子部321a、321bのためのn型InPクラッド層102、i型InGaAsPMQWコア層103、p型InPクラッド層104をバットジョイント成長する。
図19は、ステップS303直後の製造途中の光モジュール310の上面図である。図18は、ちょうど図19のC−C’断面である。図19の紙面上方から紙面下方に向かって、部分3211a、3211b、3211c、3211dが完成している。部分3211a、3211b、3211c、3211dは、それぞれ、光モジュール310の最終完成後に集積型光変調素子部321a、321b、321c、321dとなる部分である。
(ステップS304)
その後、一度SiOマスク201を除去する。除去した後、集積型光変調素子部321a、321b、321c、321dのレーザ素子部121の活性層部分および集積型光変調素子部321a、321bのEAM部122の吸収層形成部分に再びSiOマスクを形成する。この状態を図20に示す。SiOマスク以外の部分のp型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS305)
次に、再び形成したSiOマスクを選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で、集積型光変調素子部321c、321dのためのn型InPクラッド層、i型InGaAsPMQWコア層、n型InPクラッド層をバットジョイント成長する。バットジョイント成長後に、SiOマスクを除去する。
図21は、バットジョイント成長後の上面図である。p型InPクラッド層133と、集積型光変調素子部321a、321bのp型InPクラッド層104と、集積型光変調素子部321c、321dのp型InPクラッド層141までが積層されている。
(ステップS306)
その後、レーザ素子部121a〜121dの活性層部分およびEAM部122a〜122dの吸収層形成部分に再びSiOマスクを形成し、この再形成したSiOマスク以外の部分のp型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。SiOマスクを設ける部分は、図21に太い破線で示した枠内の領域である。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS307)
ステップS306で再形成したSiOマスクを選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で今度は窓構造123のためのInP層を成長する。その後SiOマスクを除去し、再びMOCVD装置でコンタクト層を成長する。その後、これまで成長させた半導体積層構造を部分的にエッチングすることによりリッジ部を形成する。リッジ部上面のコンタクト層の上にp側電極を形成する。その後、n型InP基板101を研磨で薄くし、最後にn型InP基板101の裏面にn側電極を形成する。
以上により、モノリシック光素子321の製造工程が終了する。
(ステップS208)
モノリシック光素子321、波長合波器12、および信号入力端子31〜34を含めてパッケージングが施されることで、光モジュール310が提供される。
以上説明した実施の形態3にかかる製造方法により、図15に示すように、1つのn型InP基板101上に、4つの集積型光変調素子部321a〜321dをモノリシックに集積できる。その結果、異なるバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4を持つ4つのEAM部122a〜122dをモノリシックに集積できる。
なお、MQWコア層のフォトルミネセンス(PL)波長が異なる複数の集積型光変調素子部をモノリシックに集積するときにも、MQWコア層の成長工程を適宜に変更することにより、実施の形態3と同様のプロセスで集積することが可能である。
実施の形態3にかかる製造方法では、EAM部122a〜122dのMQWコア層を成長させる工程が、2回である。集積型光変調素子部321a、321bのEAM部122a、122bそれぞれのMWQコア層を同時に成長させている。更に、集積型光変調素子部321c、321dのEAM部122c、122dそれぞれのMWQコア層を同時に成長させている。このため、2回の成長工程によって、4つのEAM部122a〜122dのMWQコア層を形成することができる。
仮に4つの集積型光変調素子部それぞれのためにMQWコア層のバットジョイント成長を行うと、合計で4回の成長工程が必要になる。これに比べると、実施の形態4では2回の成長工程で済むので、工程数を削減することができる。
集積型光変調素子部321a、321bのバリア層バンドギャップ波長λBG1、λBG2は互いに同じ値である。集積型光変調素子部321c、321dのバリア層バンドギャップ波長λBG3、λBG4は互いに同じ値である。
λBG1、λBG2の値をλBGAとし、λBG3、λBG4の値をλBGBとする。ここで、λLD1とλBGAの差の絶対値をΔλLDBGAとし、λLD3とλBGBの差の絶対値をΔλLDBGBとし、それぞれ下記の式で求められる。
ΔλLDBGA =|λLD1−λBGA| ・・・(13)
ΔλLDBGB =|λLD3−λBGB| ・・・(14)
実施の形態3において、ΔλLDBGAとΔλLDBGBの差を−1nm以上かつ+1nm以下の範囲以下とする。これにより、異なる集積型光変調素子部の間での特性のばらつきは抑制することが可能である。
実施の形態3では、3波長以上の電界吸収型光変調器をモノリシック集積する場合において、MQWコア層のバットジョイント成長の回数を減らす効果がある。
実施の形態4.
[実施の形態4の装置の構成]
図23は本発明の実施の形態3にかかる光モジュール410のブロック図である。光モジュール410は、100Gbit/s光通信システムに用いられる波長分割多重通信用光モジュールである。
光モジュール410は、モノリシック光素子421を備えている。モノリシック光素子421は、4つの集積型光変調素子部421a、421b、421c、421dを備えており、これらがモノリシックに集積されたものである。
素子部ごとに積層構造を比較した場合には、集積型光変調素子部421a〜421dは、実施の形態1にかかる集積型光変調素子21〜24とそれぞれ同様の構成を備えている。
すなわち、集積型光変調素子部421aは集積型光変調素子21と同様の構成を備えている。したがって、集積型光変調素子部421aは、集積型光変調素子21と同じく、発振波長λLD1、バリア層バンドギャップ波長λBG1、およびフォトルミネセンス波長λPL1を備えている。
集積型光変調素子部421bは、集積型光変調素子22と同じく、発振波長λLD2、バリア層バンドギャップ波長λBG2、およびフォトルミネセンス波長λPL2を備えている。
集積型光変調素子部421cは、集積型光変調素子23と同じく、発振波長λLD3、バリア層バンドギャップ波長λBG3、およびフォトルミネセンス波長λPL3を備えている。
集積型光変調素子部421dは、集積型光変調素子24と同じく、発振波長λLD4、バリア層バンドギャップ波長λBG4、およびフォトルミネセンス波長λPL4を備えている。
このため、実施の形態1にかかる光モジュール10と同じく、光モジュール410も、ΔλLDPLとΔλLDBGのばらつきの大きさが両方とも−1nm以上かつ+1nm以下の範囲内に収められている。
図24は、モノリシック光素子421の上面図である。集積型光変調素子部421a〜421dは、それぞれ、レーザ素子部121a〜121d、EAM部122a〜122d、および窓構造123を備えている。レーザ素子部121a〜121dは導波路124を備え、EAM部122a〜122dは導波路125を備える。
[実施の形態4にかかる製造方法]
図25および図26は、本発明の実施の形態4にかかる光モジュール410の製造プロセスを示す図である。図25は、製造途中の光モジュール410の断面図であり、図25は、製造途中の光モジュール410の上面図である。図27は、本発明の実施の形態4にかかる光モジュール410の製造方法を示すフローチャートである。
実施の形態4にかかる製造方法によれば、同一半導体基板上に異なるバリア層バンドギャップ波長のMQWコア層を成長することができる。実施の形態3にかかる製造方法によれば、実施の形態1で述べた発振波長、バリア層バンドギャップ波長およびフォトルミネセンス波長の調節が容易である。
(ステップS401)
図25の断面図に示すように、n型InP基板101上に、MOCVDで、n型InPクラッド層131、4元混晶のi型MQWコア層132、p型InPクラッド層133を成長する。p型InPクラッド層133の層内には、4元混晶の回折格子層133aが設けられている。
(ステップS402)
次に図26の上面図に示すように、p型InPクラッド層133の上面に、SiOマスク201、202、203、204、および205を形成する。具体的には、レーザ素子部121a〜121dの活性層部分にSiOマスク201を形成する。
なお、図26に示す製造途中の図では、図26の紙面上方から紙面下方に向かって、部分4211a、4211b、4211c、4211dが完成している。部分4211a〜4211dは、それぞれ、光モジュール410の最終完成後に集積型光変調素子部421a〜421dとなる部分である。
部分4211aの吸収層形成部分151は、集積型光変調素子部421aのEAM部122aを形成すべき部分である。この吸収層形成部分151の両脇に、SiOマスク202を形成する。SiOマスク202は、吸収層形成部分151を挟み込むように平行に伸びる2つのマスク部分(つまり第1部分および第2部分)からなる。
SiOマスク203〜205もこれと同様である。すなわち、部分4211bの吸収層形成部分152は、集積型光変調素子部421bのEAM部122bを形成すべき部分である。この吸収層形成部分152の両脇に、SiOマスク203を形成する。部分4211cの吸収層形成部分153は、集積型光変調素子部421cのEAM部122cを形成すべき部分である。この吸収層形成部分153の両脇にSiOマスク204を形成する。部分4211dの吸収層形成部分154は、集積型光変調素子部421dのEAM部122dを形成すべき部分である。この吸収層形成部分154の両脇に、SiOマスク205を形成する。SiOマスク203〜205も、それぞれ、吸収層形成部分152〜154それぞれを挟み込むように平行に伸びる2つのマスク部分からなる。
ここで、SiOマスク202、203、204、205は短手方向の幅W1、W2、W3、W4を備えている。これらの幅W1、W2、W3、W4の大きさは互いに異なる。具体的には、W1<W2<W3<W4である。
SiOマスク202〜205を形成しない部分のp型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS403)
次にSiOマスク201〜205を選択成長マスクとして、EAM部122a〜122dのn型InPクラッド層、i型InGaAsPMQWコア層、およびp型InPクラッド層を同時に成長する。
SiOマスク202〜205の幅W1〜W4により、集積型光変調素子部421a、421b、421c、421dそれぞれのバリア層バンドギャップ波長λBG1、λBG2、λBG3、λBG4を所望値に調整することができる。
(ステップS404)
その後一度SiOマスクを除去した後、レーザ素子部121a〜121dの活性層およびEAM部122a〜122dの光吸収層となるべき部分に、再びSiOマスクを形成する。この再形成したSiOマスク以外の部分のp型InPクラッド層133、i型MQWコア層132、およびn型InPクラッド層131をエッチングで除去する。SiOマスクを設ける部分は、図26に太い破線で示した枠内の領域である。このエッチングでn型InP基板101の表面の一部が露出する。
(ステップS405)
ステップS404で再形成したSiOマスクを選択成長マスクとして、再びMOCVD装置で今度は窓構造123のためのInP層を成長する。その後SiOマスクを除去し、再びMOCVD装置でコンタクト層を成長する。その後、エッチングによりリッジ導波路を形成し、コンタクト層上にp側電極を形成する。その後、n型InP基板101を研磨で薄くし、最後にn型InP基板101の裏面にn側電極を形成する。
以上により、モノリシック光素子421の製造工程が終了する。
(ステップS406)
モノリシック光素子421、波長合波器12、および信号入力端子31〜34を含めてパッケージングが施されることで、光モジュール410が提供される。
以上説明した実施の形態4にかかる製造方法により、図24に示すように、1つのn型InP基板101上に、4つの集積型光変調素子部421a〜421dをモノリシックに集積できる。つまり、異なるバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4を持つ4つのEAM部122a〜122dをモノリシックに集積できる。
実施の形態4にかかる製造方法では、EAM部122のMQWコア層をバットジョイント成長させる工程が、1回である。SiOマスク202〜205の幅W1〜W4によりバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4を調整するようにしているので、成長工程が1度で済むからである。
幅W1〜W4によりバリア層バンドギャップ波長λBG1〜λBG4を調整する際には、発振波長λLD1〜λLD4を考慮する。つまり、実施の形態1と同様に、ΔλLDBG1、ΔλLDBG2、ΔλLDBG3、およびΔλLDBG4の値のばらつきを、所定範囲内に収めるように、幅W1〜W4を調整すればよい。
実施の形態4では4つの集積型光変調素子部421a〜421dをモノリシックに集積している。しかしながら本発明はこれに限られるものではない。2つ以上の集積型光変調素子部をモノリシック集積する場合にも、SiOマスクの幅によりバリア層バンドギャップ波長を調整するようにすればよいので、実施の形態4の製造方法を同様に使用することができる。
201、202、203、204、205 マスク、21、22、23、24 集積型光変調素子、31、32、33、34 信号入力端子、121、121a、121b、121c、121d レーザ素子部、221a、221b、222a、222b、321a、321b、321c、321d、421a、421b、421c、421d 集積型光変調素子部、10、210、310、410 光モジュール、12 波長合波器、101 n型InP基板、102 n型InPクラッド層、103 i型InGaAsP量子井戸コア層、104 p型InPクラッド層、105 p型InGaAsコンタクト層、106 絶縁膜、107 n側電極、108 p側電極、122、122a、122b、122c、122d 電界吸収型光変調器部(EAM部)、123 窓構造、124、125 導波路、131 n型InPクラッド層、132 i型MQWコア層、133 p型InPクラッド層、133a 回折格子層、141 p型InPクラッド層、151、152、153、154 吸収層形成部分、221、222、321、421 モノリシック光素子、SWDM 波長多重信号、λBG1、λBG2、λBG3、λBG4 バリア層バンドギャップ波長、λLD1、λLD2、λLD3、λLD4 発振波長、λPL1、λPL2、λPL3、λPL4 フォトルミネセンス波長

Claims (24)

  1. 複数の集積型光変調素子を備えた半導体光素子であって、
    前記複数の集積型光変調素子それぞれが、
    発振波長を有するレーザ光を出射するレーザ素子部と、
    前記レーザ素子部からのレーザ光を受ける量子井戸コア層を備え、入力電気信号に従って光変調を行う電界吸収型の光変調器部と、
    を備え、
    前記複数の集積型光変調素子のうち第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長よりも、前記複数の集積型光変調素子のうち第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長のほうが長く、
    前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長よりも、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長のほうが長いことを特徴とする半導体光素子。
  2. 前記複数の集積型光変調素子が、さらに第3集積型光変調素子を含み、
    前記第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD1とし、前記第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD2とし、前記第3集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD3とし、
    前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG1とし、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG2とし、前記第3集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG3とした場合に、
    λLD1<λLD2<λLD3であり、かつλBG1<λBG2<λBG3であることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
  3. 前記複数の集積型光変調素子のうち第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長と前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長との差の絶対値を第1波長差とし、
    前記複数の集積型光変調素子のうち第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長と前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長との差の絶対値を第2波長差とし、
    前記第1波長差と前記第2波長差との差が、10nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体光素子。
  4. 前記第1波長差と前記第2波長差との差が、6nm以下であることを特徴とする請求項3に記載の半導体光素子。
  5. 前記第1波長差と前記第2波長差との差が、2nm以下であることを特徴とする請求項4に記載の半導体光素子。
  6. 前記複数の集積型光変調素子が、3つ以上の集積型光変調素子を含み、
    前記3つ以上の集積型光変調素子は、それぞれの集積型光変調素子のレーザ素子部の発振波長と前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長との差であるLDBG波長差を備え、
    前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDBG波長差のうち、最大値と最小値の差が10nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体光素子。
  7. 前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDBG波長差のうち、最大値と最小値の差が6nm以下であることを特徴とする請求項6に記載の半導体光素子。
  8. 前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDBG波長差のうち、最大値と最小値の差が2nm以下であることを特徴とする請求項7に記載の半導体光素子。
  9. 前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のフォトルミネセンス波長よりも、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のフォトルミネセンス波長のほうが長いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体光素子。
  10. 前記複数の集積型光変調素子が、さらに第3集積型光変調素子を含み、
    前記第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD1とし、前記第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD2とし、前記第3集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD3とし、
    前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のフォトルミネセンス波長をλPL1とし、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のフォトルミネセンス波長をλPL2とし、前記第3集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のフォトルミネセンス波長をλPL3とした場合に、
    λLD1<λLD2<λLD3であり、かつλPL1<λPL2<λPL3であることを特徴とする請求項9に記載の半導体光素子。
  11. 前記第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長と前記第1集積型光変調素子が有する前記光変調器部のフォトルミネセンス波長との差の絶対値を第3波長差とし、
    前記第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長と前記第2集積型光変調素子が有する前記光変調器部のフォトルミネセンス波長との差の絶対値を第4波長差とし、
    前記第3波長差と前記第4波長差との差が、10nm以下であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体光素子。
  12. 前記第3波長差と前記第4波長差との差が、6nm以下であることを特徴とする請求項11に記載の半導体光素子。
  13. 前記第3波長差と前記第4波長差との差が、2nm以下であることを特徴とする請求項12に記載の半導体光素子。
  14. 前記複数の集積型光変調素子が、3つ以上の集積型光変調素子を含み、
    前記3つ以上の集積型光変調素子は、それぞれの集積型光変調素子のレーザ素子部の発振波長と電界吸収型光変調器部のフォトルミネセンス波長の差であるLDPL波長差を備え、
    前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDPL波長差のうち、最大値と最小値の差が10nm以下であることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の半導体光素子。
  15. 前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDPL波長差のうち、最大値と最小値の差が6nm以下であることを特徴とする請求項14に記載の半導体光素子。
  16. 前記3つ以上の集積型光変調素子がそれぞれ有するLDPL波長差のうち、最大値と最小値の差が2nm以下であることを特徴とする請求項15に記載の半導体光素子。
  17. 前記レーザ素子部の発振波長は、1250nm以上かつ1350nm以下の範囲内であり、
    前記量子井戸コア層のバンドギャップ波長は、1000nm以上かつ1120nm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の半導体光素子。
  18. 前記複数の集積型光変調素子が1つの半導体基板上にモノリシック化されたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の半導体光素子。
  19. 複数の集積型光変調素子と、
    前記複数の集積型光変調素子の電界吸収型光変調器部それぞれの出射光を合波する波長合波器と、
    を備えた光モジュールであって、
    前記複数の集積型光変調素子それぞれが、
    信号入力端子と、
    発振波長を有するレーザ光を出射するレーザ素子部と、
    前記レーザ素子部からのレーザ光を受ける量子井戸コア層を備え、前記信号入力端子からの電気信号に従って光変調を行う電界吸収型光変調器部と、
    を含み、
    前記複数の集積型光変調素子のうち第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長よりも、前記複数の集積型光変調素子のうち第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長のほうが長く、
    前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長よりも、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長のほうが長いことを特徴とする光モジュール。
  20. 前記複数の集積型光変調素子が、さらに第3集積型光変調素子を含み、
    前記第1集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD1とし、前記第2集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD2とし、前記第3集積型光変調素子が有するレーザ素子部の発振波長をλLD3とし、
    前記第1集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG1とし、前記第2集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG2とし、前記第3集積型光変調素子が有する前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長をλBG3とした場合に、
    λLD1<λLD2<λLD3であり、かつλBG1<λBG2<λBG3であることを特徴とする請求項19に記載の光モジュール。
  21. 1つの半導体基板上に複数の集積型光変調素子をモノリシックに集積した半導体光素子を製造する製造方法であって、
    前記複数の集積型光変調素子は、
    第1レーザ素子部および第1電界吸収型光変調部を備えた第1集積型光変調素子と、
    前記第1レーザ素子部と発振波長が異なる第2レーザ素子部および第2電界吸収型光変調部を備えた第2集積型光変調素子と、
    を含み、
    第1電界吸収型光変調部は、バリア層が第1バンドギャップ波長を備えた第1量子井戸コア層を備え、
    第2電界吸収型光変調部は、バリア層が前記第1バンドギャップ波長と異なる第2バンドギャップ波長を備えた第2量子井戸コア層を備え、
    前記半導体基板上に、前記第1量子井戸コア層を成長させる工程と、
    前記半導体基板上において、前記第2量子井戸コア層を成長させるべき領域以外にマスクを形成し、前記第1量子井戸コア層をエッチングで除去する工程と、
    前記マスクを用いて、前記エッチングで露出した面に、前記第2量子井戸コア層をバットジョイント成長させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体光素子の製造方法。
  22. 前記第1レーザ素子部の発振波長と前記第1バンドギャップ波長との差の絶対値を第1波長差とし、
    前記第2レーザ素子部の発振波長と前記第2バンドギャップ波長との差の絶対値を第2波長差とし、
    前記第1波長差と前記第2波長差との差を所定範囲内に収めるように、前記第1レーザ素子部の発振波長、前記第1バンドギャップ波長、前記第2レーザ素子部の発振波長、および前記第2バンドギャップ波長を設定することを特徴とする請求項21に記載の半導体光素子の製造方法。
  23. 前記第1量子井戸コア層および前記第2量子井戸コア層が、3元混晶または4元混晶のi型量子井戸コア層であることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体光素子の製造方法。
  24. 1つの半導体基板の上に複数のレーザ素子部および複数の電界吸収型光変調器部をモノリシックに集積した半導体光素子を製造する製造方法であって、
    半導体基板の上に、量子井戸コア層を成長させる工程と、
    前記量子井戸コア層の上における前記複数の電界吸収型光変調器部を形成すべき形成予定領域に、複数のマスクを設ける工程と、
    前記複数のマスクを用いて、前記形成予定領域それぞれの前記量子井戸コア層にエッチングを行う工程と、
    前記エッチングの後に、前記形成予定領域それぞれに、前記量子井戸コア層を光吸収層として、電界吸収型光変調器部を形成する工程と、
    を備え、
    前記複数のマスクは、それぞれ、
    前記量子井戸コア層の上で、変調させるべき光の進行方向に伸びる第1マスク部分と、
    前記半導体基板の面内で前記第1マスク部分と平行に伸び、前記第1マスク部分と離間し、かつ前記第1マスク部分と同じ幅を有する第2マスク部分と、
    を備え、
    前記複数のマスクのうち第1マスクは、前記第1マスク部分および前記第2マスク部分が第1の幅を備え、
    前記複数のマスクのうち第2マスクは、前記第1マスク部分および前記第2マスク部分が前記第1の幅と異なる第2の幅を備え、
    前記第1マスクでエッチングした前記量子井戸コア層を備える第1電界吸収型光変調部における前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長を第1バンドギャップ波長とし、
    前記第1電界吸収型光変調部にレーザ光を入射するレーザ素子部における発振波長を第1発振波長とし、
    前記第2マスクでエッチングした前記量子井戸コア層を備える第2電界吸収型光変調部における前記量子井戸コア層のバリア層のバンドギャップ波長を第2バンドギャップ波長とし、
    前記第2電界吸収型光変調部にレーザ光を入射するレーザ素子部における発振波長を第2発振波長とし、
    前記第1バンドギャップ波長と前記第1発振波長の差の絶対値を第1波長差とし、
    前記第2バンドギャップ波長と前記第2発振波長の差の絶対値を第2波長差としたときに、
    前記第1波長差と前記第2波長差との差を所定範囲内に収めるように、前記第1の幅および前記第2の幅を設定することを特徴とする半導体光素子の製造方法。
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