JP2008205113A - 光半導体集積素子及びその製造方法 - Google Patents

光半導体集積素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストが大きくならないようにしながら、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようにする。
【解決手段】光半導体集積素子を、利得を発生しうる利得導波路部1Aと、発振波長を制御しうる波長制御導波路部1Bとを有する波長可変レーザ1と、半導体光増幅器2とを備えるものとし、波長可変レーザ及び半導体光増幅器を同一基板上に集積し、半導体光増幅器の積層構造と波長可変レーザの利得導波路部の積層構造を同じにし、且つ、半導体光増幅器を構成する活性層15Bの厚さが波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信などに用いられる光半導体集積素子及びその製造方法に関する。
近年の通信需要の飛躍的な増大に伴い、波長の異なる複数の信号光を多重化することで1本の光ファイバで大容量伝送を可能とする波長分割多重通信システム(WDM通信システム)の開発が進められている。
このような波長分割多重通信システムにおいて、柔軟かつ高度な通信システムを実現するために、広い波長範囲で高速に所望の波長を選択しうる波長可変レーザが強く求められている。
そこで、広帯域な波長可変レーザを実現する手段として、図9に示すように、例えば数nm〜十数nmの波長可変範囲を持つ複数の波長可変レーザ(波長可変レーザアレイ)、曲がり導波路、光合流器(光結合器)及び光増幅器を同一基板上に集積したアレイ集積型波長可変レーザが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このようなアレイ集積型波長可変レーザにおいて、広帯域かつ高速波長可変動作を実現するためには、集積される個々の波長可変レーザの波長可変範囲を広くし、かつ、波長可変動作を速くすることが要求される。
例えば、このようなアレイ集積型波長可変レーザに用いることができる波長可変レーザとして、特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献1に開示されているようなDFBレーザ(分布帰還形レーザ:Distributed Feed Back Laser)や、特許文献4に開示されているようなDBRレーザ(分布反射形レーザ:Distributed Bragg Reflector Laser)がある。
このうち、非特許文献1に開示されているようなTDA(Tunable Distributed Amplification)−DFBレーザは、利得を発生する利得導波路と、電流注入などによって導波路の屈折率を変えて発振波長を変化させる波長制御導波路とが光軸方向に交互に周期的に並んだ構造になっており、高速で、かつ、連続的に発振波長を変化させることができる。
特開2003−198049号公報 特許第2804838号公報 特開平11−238943号公報 特開平7−273400号公報 Hiroyuki Ishii, et al. "A Tnanble Distributed Amplification DFB Laser Diode (TDA-DFB-LD)" IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 10, No. 1, January 1998, pp.30-32
ところで、TDA−DFBレーザ、光導波路、半導体光増幅器(SOA)を集積したアレイ型集積素子を作製する手順として、本出願人は、図10(A)〜(G)に示すような手順を採用していた(例えば特願2006−009923号参照)。
つまり、まず、図10(A)に示すように、回折格子を含む回折格子層101が形成されたInP基板100上に、TDA−DFBレーザ及びSOAの活性層102及びクラッド層103を、例えば有機金属気相成長法(MOCVD法)によって成長させて形成する。
次に、図10(B)に示すように、クラッド層103上に、TDA−DFBレーザの波長制御層を形成するためのマスク(波長制御層用バットジョイントマスク)104を形成した後、図10(C)に示すように、クラッド層103及び活性層102の一部をエッチングし、その後、図10(D)に示すように、TDA−DFBレーザの波長制御層105及びクラッド層106をバットジョイント成長させて形成する。
次いで、波長制御層用マスク104を除去した後、図10(E)に示すように、光導波路を形成するためのマスク(光導波路用バットジョイントマスク)107を形成し、図10(F)に示すように、波長制御層105及びクラッド層106の一部をエッチングし、その後、図10(G)に示すように、TDA−DFBレーザ部とSOA部との間に光導波路部を形成すべく[図10(B)参照]、光導波路のコア層108及びクラッド層109をバットジョイント成長させて形成する。
このような手順で作製する場合、SOAの活性層の構造はTDA−DFBレーザの活性層の構造と同一となる。
しかしながら、通常、この活性層はTDA−DFBレーザの活性層として最適化された積層構造にするため、SOAの活性層として使用するには膜厚が厚すぎ、光閉じ込めが大きくなってしまう。このため、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られていない。
SOAの飽和光出力を上げるためには、SOAの活性層の厚さを薄くし、光閉じ込めを小さくする必要がある。
しかしながら、上述のような作製手順を用いてSOAの活性層の厚さを変更するためには、TDA−DFBレーザの活性層とSOAの活性層とを別々に成長させる必要があり、この場合、バットジョイント成長を1回追加して行なわなければならないため、製造コストが大きくなってしまうことになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、製造コストが大きくならないようにしながら、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようにした、光半導体集積素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
このため、本発明の光半導体集積素子は、利得を発生しうる利得導波路部と、発振波長を制御しうる波長制御導波路部とを有する波長可変レーザと、半導体光増幅器とを備え、波長可変レーザ及び半導体光増幅器が同一基板上に集積されており、半導体光増幅器の積層構造と波長可変レーザの利得導波路部の積層構造が同じであり、且つ、半導体光増幅器を構成する活性層の厚さが波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層の厚さよりも薄いことを特徴としている。
また、本発明の光半導体集積素子の製造方法は、半導体基板上に、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造を形成し、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の上に、波長可変レーザの利得導波路部を形成するための利得導波路部形成用マスクを形成し、利得導波路部形成用マスクを用いて波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の一部を除去し、利得導波路部形成用マスクを用いて選択成長によって波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層と半導体光増幅器を構成する活性層とを同時に形成する、各工程を含むことを特徴としている。
したがって、本発明の光半導体集積素子及びその製造方法によれば、製造コストが大きくならないようにしながら、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようになるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光半導体集積素子及びその製造方法について、図1〜図3を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光半導体集積素子は、例えば図3に示すように、異なる波長可変幅を持ち(例えば数nm〜十数nmの波長可変範囲を持ち)、かつ、互いに並列に配置されている複数の波長可変レーザ(波長可変レーザアレイ;ここではTDA−DFBレーザ)1と、半導体光増幅器(SOA)2と、波長可変レーザ1とSOA2との間に設けられた光結合器3と、これらを接続するように設けられた光導波路4とを、同一半導体基板上に集積したアレイ集積型波長可変レーザである。
本光半導体集積素子は、図1(G)に示すように、波長可変レーザ1が形成されている領域(波長可変レーザ部;ここではTDA−DFBレーザ部)20と、光結合器3及び光導波路4が形成されている領域(光導波路部)21と、SOA2が形成されている領域(SOA部)22とを備える。なお、光導波路部21には、光導波路4が形成されており、その一部が光結合器3として機能するように構成されている。
ここで、波長可変レーザ1は、図1(G)に示すように、利得を発生しうる利得導波路部1Aと、電流注入によって発振波長を制御しうる波長制御導波路部1Bとを備え、これらが光軸方向に交互に配置されたものとして構成される。
また、波長可変レーザ1は、図1(G)に示すように、利得導波路部1A及び波長制御導波路部1Bによって構成される光導波路の全長にわたって、この光導波路に沿って回折格子(回折格子層11)が設けられている。
SOA2は、図3に示すように、波長可変レーザ1から出射され、光結合器3及び光導波路4を介して入射する光を増幅するようになっている。
光導波路4としては、図3に示すように、複数の波長可変レーザ1のそれぞれから出射される光を光結合器3まで伝搬する複数の光導波路4Aと、光結合器3によって結合された光をSOA2まで伝播する光導波路4Bとが設けられている。
特に、本光半導体集積素子は、図1(G)に示すように、SOA2の積層構造と波長可変レーザ1の利得導波路部1Aの積層構造が同じであり、且つ、SOA2を構成する活性層15Bの厚さが波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなっている。
具体的には、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さが、SOA2を構成する活性層15Bの厚さよりも15%以上厚くなっている。
次に、本光半導体集積素子の製造方法について、図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、図1(A)に示すように、半導体基板10上に回折格子を含む回折格子層11を形成した後、この回折格子層11上に波長可変レーザ(ここではTDA−DFBレーザ)1の波長制御導波路部1Bの積層構造、即ち、波長制御導波路部1Bを構成する波長制御層12及びクラッド層13を、例えば有機金属気相成長法(MOCVD法)によって成長させて形成する。
次に、図1(B)に示すように、波長可変レーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造の上に(即ち、クラッド層13上に)、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを形成するためのマスク(利得導波路部形成用マスク;活性層形成用バットジョイントマスク)14を形成した後、図1(C)に示すように、マスク14を用いて、波長可変レーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造の一部(即ち、クラッド層13及び波長制御層12の一部)をエッチングして除去し、その後、図1(D)に示すように、マスク14を用いた選択成長によって、波長可変レーザ1の利得導波路部1A及びSOA2の積層構造、即ち、波長可変レーザ1の利得導波路部1A及びSOA2を構成する活性層15及びクラッド層16を同時にバットジョイント成長させて形成する。
ここでは、利得導波路部形成用マスク14として、例えば図2に示すようなマスクを用いる。
このようなマスク14を用いてバットジョイント成長させる場合、波長可変レーザ1を形成する波長可変レーザ部20は、マスク14による被覆率が高いため、選択成長効果が大きく、一方、SOA2を形成するSOA部22は、マスクが存在しないため、選択成長効果が得られない。
このため、バットジョイント成長(選択成長)させる際に、波長可変レーザ部20では、SOA部22よりも成長速度が速くなり、図1(D)に示すように、波長可変レーザ部20に形成される波長可変レーザ1の利得導波路部1Aの活性層15の厚さは、SOA部22に形成される活性層15の厚さよりも厚くなる。つまり、SOA部22に形成される活性層15の厚さは、波長可変レーザ部20に形成される活性層15の厚さよりも薄くなる。
ところで、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようにするためには、波長可変レーザ(ここではTDA−DFBレーザ)1の活性層の厚さはSOA2の活性層の厚さよりも15%以上厚くすることが望ましい。
例えば、図2に示すように、複数のTDA−DFBレーザ1の間隔(アレイ間隔)(Wa)を60μmとし、各TDA−DFBレーザ1の幅(利得導波路部形成用バットジョイントマスクの幅)(Wm)を10μmとし、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1A(活性層)及び波長制御導波路部1Bの長さをいずれも30μmとし、TDA−DFBレーザ部20の長さを700μmとし、光導波路部21の長さを1200μmとし、SOA部22の長さを800μmとして実験したところ、TDA−DFBレーザ1の活性層の厚さはSOA2の活性層の厚さよりも20%厚くなることが確認できた。
なお、アレイ間隔(Wa)を狭くしたり、利得導波路部形成用バットジョイントマスクの幅(Wm)を大きくしたり、成長室の圧力を高くしたりすることによって、TDA−DFBレーザ1の活性層の厚さをSOA2の活性層の厚さよりも15%以上厚くすることは可能である。
また、光導波路部21の長さ(即ち、TDA−DFBレーザ部20とSOA部22との距離)は、少なくとも150μm以上あれば、TDA−DFBレーザ1の活性層の厚さをSOA2の活性層の厚さよりも15%以上厚くすることができる。
次いで、利得導波路部形成用マスク14を除去した後、図1(E)に示すように、波長可変レーザ1の利得導波路部1A、波長制御導波路部1B及びSOA2の積層構造の上に(即ち、クラッド層13,16上に)、光導波路4(光結合器3を含む)を形成するためのマスク(光導波路形成用バットジョイントマスク)17を形成し、図1(F)に示すように、マスク17を用いて波長可変レーザ1の利得導波路部1A又はSOA2の積層構造の一部(即ち、活性層15及びクラッド層16の一部)をエッチングして除去する。これにより、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15A及びクラッド層16A、並びに、SOA2を構成する活性層15B及びクラッド層16Bが形成される。
その後、図1(G)に示すように、波長可変レーザ部20とSOA部22との間に光導波路部21を形成すべく、マスク17を用いて選択成長によって、光導波路4(光結合器3を含む)を構成するコア層18及びクラッド層19をバットジョイント成長させて形成する。
このように、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aと波長制御層12を成長させる順番を入れ替えることによって、1回の成長で波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15AとSOA2を構成する活性層15Bとを同時に形成しながら、SOA2を構成する活性層15Bの厚さがTDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなる構造を実現できることになる。
したがって、本実施形態にかかる光半導体集積素子及びその製造方法によれば、製造コストが大きくならないようにしながら、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようになるという利点がある。
つまり、本光半導体集積素子は上述のような製造方法によって製造することで、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15AとSOA2を構成する活性層15Bとが、例えば有機金属気層成長法を用いた選択成長によって同時に形成されるようにして、バットジョイント成長の回数を増やすことなく、SOA2を構成する活性層15Bの厚さが波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなるようにすることができる。
このようにしてSOA2を構成する活性層15Bの厚さを薄くすることによって、光閉じ込めを小さくすることができ、本出願人が先願で採用していた手順で作製する場合と比べ、SOA2の飽和光出力を増加させることができ、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようになるという利点がある。
また、各TDA−DFBレーザ1の波長制御層12への注入電流を同一にした場合、本出願人が先願で採用していた手順で作製する場合と比べ、上述のような製造方法によって製造した方が、各TDA−DFBレーザ1の波長可変量(波長可変幅)が大きくなることが確認されている。
さらに、本出願人が先願で採用していた手順で作製する場合と比べ、同じ波長可変量を得るためにTDA−DFBレーザ1の波長制御層12に流す電流を約20mA程度低減でき、TDA−DFBレーザ1の低消費電力化を実現することが可能となり、TDA−DFBレーザ1をWDM通信システムに適用することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
また、上述の実施形態では、本発明の光半導体集積素子を、複数の波長可変レーザ、光結合器、半導体光増幅器、光導波路を備えるアレイ集積型波長可変レーザに適用した場合を例に説明しているが、これに限られるものではない。
例えば、一つの波長可変レーザ、半導体光増幅器、光導波路を同一基板上に集積した光半導体集積素子に本発明を適用することもできる。
また、例えば、波長可変レーザ、半導体光増幅器、電界吸収型光変調器(EA変調器)を同一基板上に集積した光半導体集積素子に本発明を適用することもできる。
この場合、光半導体集積素子は、図4(G)に示すように、波長可変レーザ1が形成されている領域(波長可変レーザ部;ここではTDA−DFBレーザ部)20と、SOA2が形成されている領域(SOA部)22と、EA変調器60が形成されている領域(EA変調器部)61とを備える。なお、図4では、図1に示したものと同一のものには同一の符号を付している。
この光導波路集積素子も、上述の実施形態のものと同様に、SOA2の積層構造と波長可変レーザ1の利得導波路部1Aの積層構造が同じであり、且つ、SOA2を構成する活性層15Bの厚さが波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなっている。
以下、本変形例にかかる光半導体集積素子の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
まず、図4(A)〜(D)に示すように、上述の実施形態[図1(A)〜(D)参照]と同様に、波長可変レーザ1及びSOA2の積層構造が形成される。
次に、利得導波路部形成用マスク14を除去した後、図4(E)に示すように、波長可変レーザ1の利得導波路部1A、波長制御導波路部1B及びSOA2の積層構造の上に(即ち、クラッド層13,16上に)、EA変調器60を形成するためのマスク(EA変調器形成用バットジョイントマスク)62を形成し、図4(F)に示すように、マスク62を用いてSOA2の積層構造の一部(即ち、活性層15及びクラッド層16の一部)をエッチングして除去する。これにより、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15A及びクラッド層16A、並びに、SOA2を構成する活性層15B及びクラッド層16Bが形成される。ここでは、波長可変レーザ1とSOA2は光導波路を介さずに直接接合されたものとして形成される。
その後、図4(G)に示すように、SOA部22の端部に接合されるようにEA変調器部61を形成すべく、マスク62を用いて選択成長によって、SOA2を介して入射する光を変調するEA変調器60を構成する活性層63及びクラッド層64をバットジョイント成長させて形成する。
このように、波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aと波長制御層12を成長させる順番を入れ替えることによって、1回の成長で波長可変レーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15AとSOA2を構成する活性層15Bとを同時に形成しながら、SOA2を構成する活性層15Bの厚さがTDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層15Aの厚さよりも薄くなる構造を実現できることになる。
これにより、製造コストが大きくならないようにしながら、SOA2の飽和光出力を増加させることができ、光通信システムに適用するための十分な飽和光出力が得られるようになり、EA変調器60からの光出力を増加させることが可能となる。
また、上述の実施形態にかかる光半導体集積素子、即ち、複数の波長可変レーザ、光結合器、半導体光増幅器、光導波路を備えるアレイ集積型波長可変レーザにおいて、さらに、半導体光増幅器の端部に電界吸収型光変調器(EA変調器)を集積したものに本発明を適用することもできる。
なお、上述の実施形態では、波長可変レーザの波長制御導波路部に電流注入を行なうことによって発振波長を制御しているが、これに限られるものではなく、例えば波長制御導波路部に波長制御電極を介して電圧印加を行なうことによって発振波長の制御を行なうように構成しても良い。
以下、実施例1,2によって本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例1,2によって限定されるものではない。
[実施例1]
ここで、図5,図6は、本実施例1にかかる光半導体集積素子、即ち、TDA−DFBレーザ(波長可変レーザ)1、光導波路4(光結合器3を含む)、SOA2を集積化した素子の製造工程を示している。
まず、図5(A)に示すように、n型InP基板30上に、必要に応じてn型InPバッファ層を介して、例えば電子ビーム露光法等によってn型InGaAsPからなる格子パターンを形成し、このn型InGaAsP格子パターンを埋め込むように、例えばMOCVD法によってn型InPスペーサ層32を形成し、TDA−DFBレーザ1を形成する領域(波長可変レーザ部;TDA−DFBレーザ部)20にDFBレーザ用のn型InGaAsP回折格子層31を形成する。
なお、光導波路4(光結合器3を含む)及びSOA2を形成する領域(光導波路部21及びSOA部22)のn型InP基板30上には、図5(A)に示すように、例えばMOCVD法によって、n型InPスペーサ層32が形成される。
次に、図5(A)に示すように、n型InGaAsP回折格子層31及びn型InPスペーサ層32上に、例えばMOCVD法によって、InGaAsPからなる下部SCH層33、InGaAsPからなる波長制御層34、InGaAsPからなる上部SCH層35、p型InPからなるクラッド層36、p型InGaAsPからなるキャップ層37、p型InPからなるキャップ層38を順に積層し、TDA−DFBレーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造を形成する。なお、図5(A)〜(G)では、下部SCH層33、波長制御層34、上部SCH層35をまとめて示している。
なお、ここでは、後述の選択成長の際に、選択成長させた層の表面を平坦にすることができるように、p型InGaAsPキャップ層37及びp型InPキャップ層38を形成している。
次いで、p型InPキャップ層38上にSiO2膜を成膜し、例えばリソグラフィー技術によってパターニングして、図5(A)に示すように、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを形成するためのマスクパターン(第1マスクパターン)を有する利得導波路部形成用バットジョイントマスク39を形成する。
次に、図5(B)に示すように、利得導波路部形成用バットジョイントマスク39をエッチングマスクとして、TDA−DFBレーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造の一部をエッチングして除去する。ここでは、p型InPキャップ層38からInGaAsP下部SCH層33までの各層を選択的にウェットエッチングする。
ここでは、まず、p型InPキャップ層38を、例えば塩酸と酢酸と水の混合液によってエッチングし、次いで、p型InGaAsPキャップ層37を、例えば硫酸と過酸化水素水と水の混合液によってエッチングする。この場合、図5(B)に示すように、マスクの下側までえぐられるようにp型InPキャップ層38及びp型InGaAsPキャップ層37はサイドエッチングされ、利得導波路部形成用バットジョイントマスク39及びp型InPキャップ層38がひさし状に残ることになる。
次いで、p型InPクラッド層36を、例えば臭化水素酸によってエッチングした後、InGaAsP上部SCH層35、InGaAsP波長制御層34及びInGaAsP下部SCH層33を、例えば塩酸と過酸化水素酸と水の混合液によってエッチングする。この場合、図5(B)に示すように、エッチングされた後の断面はひさし状の構造が形成される。
このようにして、TDA−DFBレーザ1の波長制御導波路部1Bが形成される。
次に、エッチングされた領域[TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1A、光導波路部21及びSOA部22]に、図5(C)に示すように、利得導波路部形成用バットジョイントマスク39を用いて、例えばMOCVD法によって、InGaAsPからなる下部SCH層40、InGaAsP/InGaAsPからなるMQW活性層41、InGaAsPからなる上部SCH層42、p型InPからなるクラッド層43、p型InGaAsPからなるキャップ層44、p型InPからなるキャップ層45を順に選択成長(バットジョイント成長)させ、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1A及びSOA2の積層構造を同時に形成する。つまり、TDA−DFBレーザ1の活性層とSOA2の活性層とが選択成長によって同時に形成される。
この場合、利得導波路部形成用バットジョイントマスク39として図2に示すようなマスクを用いており、TDA−DFBレーザ部20は、マスク39による被覆率が高いため、選択成長効果が大きいが、SOA部22は、マスクが存在しないため、選択成長効果が得られない。このため、バットジョイント成長(選択成長)させる際に、TDA−DFBレーザ部20では、SOA部22よりも成長速度が速くなり、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層41の厚さは、SOA2を構成する活性層41の厚さよりも厚くなる。つまり、SOA2を構成する活性層41の厚さは、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層41の厚さよりも薄くなる。
このようにして、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aが形成される。
次に、利得導波路部形成用バットジョイントマスク(第1マスクパターン)39を除去した後、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1A、波長制御導波路部1B及びSOA2の積層構造の上に、再度、SiO2膜を成膜し、例えばリソグラフィー技術によってパターニングして、図5(D)に示すように、光導波路を形成するためのマスクパターン(第2マスクパターン)を有する光導波路用バットジョイントマスク46を形成する。
次に、図5(E)に示すように、光導波路用バットジョイントマスク46をエッチングマスクとして、波長可変レーザ1の利得導波路部1A又はSOA2の積層構造の一部をエッチングして除去する。ここでは、上述のTDA−DFBレーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造のエッチングと同様の手順で、p型InPキャップ層45からInGaAsP下部SCH層40までの各層を選択的にウェットエッチングする。この場合も、エッチングされた後の断面は同様にマスクの下側までえぐられて、ひさし状の構造となる。
このようにして、SOA2が形成される。
その後、エッチングされた領域[光導波路部21]に、図5(F)に示すように、光導波路用バットジョイントマスク46を用いて、例えばMOCVD法によって、InGaAsPからなるコア層47、n型InPからなるクラッド層48を順に選択成長(バットジョイント成長)させ、光導波路4(光結合器3を含む)の積層構造を形成する。
このようにして光導波路4(光結合器3を含む)の積層構造を形成した後、光導波路用バットジョイントマスク(第2マスクパターン)46を除去するとともに、TDA−DFBレーザ部20及びSOA部22に形成されているp型InPキャップ層38,45及びp型InGaAsPキャップ層37,44を除去し、図5(G)に示すように、例えばMOCVD法によって、p型InPクラッド層49、p型InGaAsコンタクト層50を順に積層する。
なお、ここでは、電流特性を良くするためにp型InPキャップ層38,45及びp型InGaAsPキャップ層37,44を除去しているが、これらの層をそのまま残しておいても良い。
次に、SiO2膜を成膜し、例えばリソグラフィー技術によってパターニングして、図6(A)に示すように、メサストライプを形成するためのマスクパターン(メサストライプ形成用マスクパターン)を有するメサストライプ形成用マスク51を形成し、例えばドライエッチングによって、例えば幅1〜2μmのメサストライプ52を形成する。
その後、図6(B)に示すように、例えばMOCVD法により、メサストライプ52の両側に半絶縁性InP層53を形成してメサストライプ52を埋め込んだ後、図6(C)に示すように、メサストライプ形成用マスクパターン51を除去し、コンタクト層50上にp側電極54を形成するとともに、基板裏面側にn側電極55を形成する。
このようにして、TDA−DFBレーザ1、光導波路4(光結合器3を含む)、SOA2を集積化した光半導体集積素子(アレイ集積型波長可変レーザ)が製造される。
[実施例2]
ここで、図7,図8は、本実施例2にかかる光半導体集積素子、即ち、TDA−DFBレーザ(波長可変レーザ)1、SOA2、EA変調器60を集積化した素子の製造工程を示している。なお、図7では、図5に示したものと同一のものには同一の符号を付している。また、図8では、図6に示したものと同一のものには同一の符号を付している。
なお、本実施例2では、上述の実施例1のものに対し、TDA−DFBレーザ1とSOA2は光導波路を介さずに直接接合されており、SOA2の端部に接合されるようにEA変調器60が配置された構造になっている点が異なる。
まず、図7(A)〜(C)に示すように、上述の実施例1[図5(A)〜(C)参照]と同様に、波長可変レーザ1及びSOA2の積層構造が形成される。
ここでは、TDA−DFBレーザ1の活性層とSOA2の活性層とが選択成長によって同時に形成される。特に、SOA2を構成する活性層41の厚さは、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1Aを構成する活性層41の厚さよりも薄くなる。
次に、利得導波路部形成用バットジョイントマスク(第1マスクパターン)39を除去した後、TDA−DFBレーザ1の利得導波路部1A、波長制御導波路部1B及びSOA2の積層構造の上に、再度、SiO2膜を成膜し、例えばリソグラフィー技術によってパターニングして、図7(D)に示すように、EA変調器60を形成するためのマスクパターン(第2マスクパターン)を有するEA変調器用バットジョイントマスク65を形成する。
次に、図7(E)に示すように、EA変調器用バットジョイントマスク65をエッチングマスクとして、SOA2の積層構造の一部をエッチングして除去する。ここでは、上述のTDA−DFBレーザ1の波長制御導波路部1Bの積層構造のエッチングと同様の手順で、p型InPキャップ層45からInGaAsP下部SCH層40までの各層を選択的にウェットエッチングする。この場合も、エッチングされた後の断面は同様にマスクの下側までえぐられて、ひさし状の構造となる。
このようにして、SOA2が形成される。
その後、エッチングされた領域[EA変調器部61]に、図7(F)に示すように、EA変調器用バットジョイントマスク65を用いて、例えばMOCVD法によって、InGaAsPからなる活性層66、p型InPからなるクラッド層67を順に選択成長(バットジョイント成長)させ、EA変調器60の積層構造を形成する。
このようにしてEA変調器60の積層構造を形成した後、EA変調器用バットジョイントマスク(第2マスクパターン)65を除去するとともに、TDA−DFBレーザ部20及びSOA部22に形成されているp型InPキャップ層38,45及びp型InGaAsPキャップ層37,44を除去し、図7(G)に示すように、例えばMOCVD法によって、p型InPクラッド層49、p型InGaAsコンタクト層50を順に積層する。
なお、ここでは、電流特性を良くするためにp型InPキャップ層38,45及びp型InGaAsPキャップ層37,44を除去しているが、これらの層をそのまま残しておいても良い。
次に、SiO2膜を成膜し、例えばリソグラフィー技術によってパターニングして、図8(A)に示すように、メサストライプを形成するためのマスクパターン(メサストライプ形成用マスクパターン)を有するメサストライプ形成用マスク51を形成し、例えばドライエッチングによって、例えば幅1〜2μmのメサストライプ52を形成する。
その後、図8(B)に示すように、例えばMOCVD法により、メサストライプ52の両側に半絶縁性InP層53を形成してメサストライプ52を埋め込んだ後、図8(C)に示すように、メサストライプ形成用マスクパターン51を除去し、コンタクト層50上にp側電極54を形成するとともに、基板裏面側にn側電極55を形成する。
このようにして、TDA−DFBレーザ1、SOA2、EA変調器60を集積化した光半導体集積素子が製造される。
以下、上述の実施形態に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
利得を発生しうる利得導波路部と、発振波長を制御しうる波長制御導波路部とを有する波長可変レーザと、
半導体光増幅器とを備え、
前記波長可変レーザ及び前記半導体光増幅器が同一基板上に集積されており、
前記半導体光増幅器の積層構造と前記波長可変レーザの利得導波路部の積層構造が同じであり、且つ、前記半導体光増幅器を構成する活性層の厚さが前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層の厚さよりも薄いことを特徴とする光半導体集積素子。
(付記2)
前記波長可変レーザからの光を伝播する光導波路を備え、
前記波長可変レーザ、前記半導体光増幅器及び前記光導波路が同一基板上に集積されていることを特徴とする、付記1記載の光半導体集積素子。
(付記3)
前記波長可変レーザとして、異なる波長可変幅を持つ複数の波長可変レーザが並べて設けられており、
前記波長可変レーザと前記半導体光増幅器との間に備えられる前記光導波路の一部が光結合器として機能するように構成されることを特徴とする、付記2記載の光半導体集積素子。
(付記4)
前記半導体光増幅器を介して入射する光を変調する電界吸収型光変調器を備え、
前記波長可変レーザ、前記半導体光増幅器及び前記電界吸収型光変調器が同一基板上に集積されていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光半導体集積素子。
(付記5)
前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層の厚さが、前記半導体光増幅器を構成する活性層の厚さよりも15%以上厚いことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の光半導体集積素子。
(付記6)
半導体基板上に、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造を形成し、
前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の上に、前記波長可変レーザの利得導波路部を形成するための利得導波路部形成用マスクを形成し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の一部を除去し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて選択成長によって前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層と半導体光増幅器を構成する活性層とを同時に形成する、各工程を含むことを特徴とする光半導体集積素子の製造方法。
(付記7)
半導体基板上に、波長制御層、クラッド層、キャップ層を順に積層して、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造を形成し、
前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の上に、前記波長可変レーザの利得導波路部を形成するための利得導波路部形成用マスクを形成し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の一部を除去し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて選択成長によって前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層と半導体光増幅器を構成する活性層とを同時に形成し、
前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層及び前記半導体光増幅器を構成する活性層上に、クラッド層、キャップ層を順に積層して前記波長可変レーザの利得導波路部及び前記半導体光増幅器の積層構造を形成し、
前記利得導波路部形成用マスクを除去した後、前記波長可変レーザの波長制御導波路部、利得導波路部及び前記半導体光増幅器の積層構造の上に、光導波路を形成するための光導波路形成用マスクを形成し、
前記光導波路形成用マスクを用いて前記波長可変レーザの利得導波路部又は前記半導体光増幅器の積層構造の一部を除去し、
前記光導波路形成用マスクを用いて選択成長によって前記光導波路を構成するコア層及びクラッド層を形成した後、前記キャップ層を除去する、各工程を含むことを特徴とする、光半導体集積素子の製造方法。
(付記8)
半導体基板上に、波長制御層、クラッド層、キャップ層を順に積層して、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造を形成し、
前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の上に、前記波長可変レーザの利得導波路部を形成するための利得導波路部形成用マスクを形成し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の一部を除去し、
前記利得導波路部形成用マスクを用いて選択成長によって前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層と半導体光増幅器を構成する活性層とを同時に形成し、
前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層及び前記半導体光増幅器を構成する活性層上に、クラッド層、キャップ層を順に積層して前記波長可変レーザの利得導波路部及び前記半導体光増幅器の積層構造を形成し、
前記利得導波路部形成用マスクを除去した後、前記波長可変レーザの波長制御導波路部、利得導波路部及び前記半導体光増幅器の積層構造の上に、電界吸収型光変調器を形成するための電界吸収型光変調器形成用マスクを形成し、
前記電界吸収型光変調器形成用マスクを用いて前記半導体光増幅器の積層構造の一部を除去し、
前記電界吸収型光変調器形成用マスクを用いて選択成長によって前記電界吸収型光変調器を構成する活性層及びクラッド層を形成した後、前記キャップ層を除去する、各工程を含むことを特徴とする、光半導体集積素子の製造方法。
(A)〜(G)は、本発明の一実施形態にかかる光半導体集積素子の構成及びその製造方法を示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光半導体集積素子の製造方法において用いられる利得導波路部形成用バットジョイントマスクを示す模式的平面図である。 本発明の一実施形態にかかる光半導体集積素子の構成を示す模式的平面図である。 (A)〜(G)は、本発明の一実施形態の変形例にかかる光半導体集積素子の構成及びその製造方法を示す模式的断面図である。 (A)〜(G)は、本発明の実施例1にかかる光半導体集積素子の製造方法を示す模式的断面図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例1にかかる光半導体集積素子の製造方法を示す模式的斜視図である。 (A)〜(G)は、本発明の実施例2にかかる光半導体集積素子の製造方法を示す模式的断面図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例2にかかる光半導体集積素子の製造方法を示す模式的斜視図である。 従来のアレイ集積型波長可変レーザの構成を示す模式的斜視図である。 (A)〜(G)は、先願で採用されている光半導体集積素子の製造方法を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 波長可変レーザ(TDA−DFBレーザ)
1A 利得導波路部
1B 波長制御導波路部
2 半導体光増幅器(SOA)
3 光結合器
4,4A,4B 光導波路
10 半導体基板
11 回折格子層
12 波長制御層
13 クラッド層
14 マスク(利得導波路部形成用マスク;活性層形成用バットジョイントマスク)
15,15A,15B 活性層
16,16A,16B クラッド層
17 マスク(光導波路形成用バットジョイントマスク)
18 コア層
19 クラッド層
20 波長可変レーザ部(TDA−DFBレーザ部)
21 光導波路部
22 SOA部
30 n型InP基板
31 n型InGaAsP回折格子層
32 n型InPスペーサ層
33 InGaAsP下部SCH層
34 InGaAsP波長制御層
35 InGaAsP上部SCH層
36 p型InPクラッド層
37 p型InGaAsPキャップ層
38 p型InPキャップ層
39 利得導波路部形成用バットジョイントマスク
40 InGaAsP下部SCH層
41 InGaAsP/InGaAsPMQW活性層
42 InGaAsP上部SCH層
43 p型InPクラッド層
44 p型InGaAsPキャップ層
45 p型InPキャップ層
46 光導波路用バットジョイントマスク
47 InGaAsPコア層
48 n型InPクラッド層
49 p型InPクラッド層
50 p型InGaAsコンタクト層
51 メサストライプ形成用マスク
52 メサストライプ
53 半絶縁性InP層
54 p側電極
55 n側電極
60 電界吸収型光変調器(EA変調器)
61 EA変調器部
62 マスク(EA変調器形成用バットジョイントマスク)
63 活性層
64 クラッド層
65 EA変調器用バットジョイントマスク
66 InGaAsP活性層
67 p型InPクラッド層

Claims (6)

  1. 利得を発生しうる利得導波路部と、発振波長を制御しうる波長制御導波路部とを有する波長可変レーザと、
    半導体光増幅器とを備え、
    前記波長可変レーザ及び前記半導体光増幅器が同一基板上に集積されており、
    前記半導体光増幅器の積層構造と前記波長可変レーザの利得導波路部の積層構造が同じであり、且つ、前記半導体光増幅器を構成する活性層の厚さが前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層の厚さよりも薄いことを特徴とする光半導体集積素子。
  2. 前記波長可変レーザからの光を伝播する光導波路を備え、
    前記波長可変レーザ、前記半導体光増幅器及び前記光導波路が同一基板上に集積されていることを特徴とする、請求項1記載の光半導体集積素子。
  3. 前記波長可変レーザとして、異なる波長可変幅を持つ複数の波長可変レーザが並べて設けられており、
    前記波長可変レーザと前記半導体光増幅器との間に備えられる前記光導波路の一部が光結合器として機能するように構成されることを特徴とする、請求項2記載の光半導体集積素子。
  4. 前記半導体光増幅器を介して入射する光を変調する電界吸収型光変調器を備え、
    前記波長可変レーザ、前記半導体光増幅器及び前記電界吸収型光変調器が同一基板上に集積されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光半導体集積素子。
  5. 前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層の厚さが、前記半導体光増幅器を構成する活性層の厚さよりも15%以上厚いことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光半導体集積素子。
  6. 半導体基板上に、波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造を形成し、
    前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の上に、前記波長可変レーザの利得導波路部を形成するための利得導波路部形成用マスクを形成し、
    前記利得導波路部形成用マスクを用いて前記波長可変レーザの波長制御導波路部の積層構造の一部を除去し、
    前記利得導波路部形成用マスクを用いて選択成長によって前記波長可変レーザの利得導波路部を構成する活性層と半導体光増幅器を構成する活性層とを同時に形成する、各工程を含むことを特徴とする光半導体集積素子の製造方法。
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