JP2011211010A - 半導体光集積素子 - Google Patents

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Nobuhiro Nunotani
伸浩 布谷
Hiroyuki Ishii
啓之 石井
Shigeru Kanazawa
慈 金澤
Nobuhiro Kawaguchi
悦弘 川口
Takeshi Fujisawa
剛 藤澤
Akira Oki
明 大木
Ryuzo Iga
龍三 伊賀
Hiromi Ohashi
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Abstract

【課題】同一基板上に光半導体素子が並列に複数個配置されてチップ幅が広くなった場合においても、光出射端面での反射を防止しつつ、レンズなどの光学部品を最適に配置することが可能となる構成の半導体光集積素子を提供する。
【解決手段】半導体光集積素子11の構成を、光を出射するための光出力導波路16が、光出射端面11bに対して斜めに形成され、チップ幅W(mm)が、光出力導波路16の角度θ1(deg)として、W > 5.5/θ1を満たしている半導体光集積素子であって、光出力導波路16の光出射位置が、光出力導波路16が傾斜している側の半導体光集積素子11の辺11cから前記光出射位置までの距離をΔY(μm)、光出力導波路16の屈折率をn1、光出力導波路16の角度をθ1(deg)としたとき、150μm > ΔY×n1×sinθ1を満たすように配置されていることを特徴とする構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバ通信用の光源などとして用いられる変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子などの半導体光集積素子に関するものである。
光ファイバ通信における波長多重通信方式では、複数の異なる波長の光信号を一本の光ファイバで伝送する。一般的に、光ファイバ通信の光源として単一モードで動作する半導体分布帰還型(DFB)レーザが用いられている。従って、波長多重通信のためには、異なる波長で動作するDFBレーザを複数個用い、それぞれを直接変調もしくは外部変調し、それらの光出力を、光結合器を用いて合波して伝送する。
また、システムの小型化、低消費電力化のために、集積デバイスの開発も行われている。図4に従来の半導体光集積素子を示す。図4に示す半導体光集積素子(以下、これをチップとも称する)1は、同一基板1a上に作られた4つのDFBレーザ2A,2B,2C,2Dの光出力を、高周波信号を入力(印加)するための電極パッド3A,3B,3C,3Dを備えた4つの電界吸収型(EA)の外部変調器4A,4B,4C,4Dでそれぞれ変調し、光結合器5によって1本の光出力導波路6に合波する機能を有するEA‐DFBレーザ7A,7B,7C,7Dのアレイ素子である。これにより、パッケージ5を1つにすることができるため、個別に温度調節機構やレンズなどを持たせる場合に比べ、低消費電力、コスト削減を図ることが可能である。
なお、図4において、9はチップ1の光出射端面(半導体端面:ヘキ開面)1bにコーティングされた無反射コート、矢印Aはチップ1(光出力導波路6の光出力端6a)からの光の出射方向、10はレンズなどの光学部品である。
単一モードで動作するDFBレーザなどの単一モードレーザは、一般的に反射光に弱いことが知られている。つまり、一度レーザ共振器外部に放出された光が反射されて再び共振器内部に入射することにより、反射波の強度や位相に応じて線幅の増大などを招き、通信の品質が劣化する。この反射波の影響はレーザ出射端面近傍の反射よりも、遠方の反射の方がより問題が大きい。そこで、非特許文献1のレーザアレイのように、レーザの後に半導体から空気中に出射するまでに光導波路が長く続くような素子の場合、半導体のヘキ開面(光出射端面)に無反射コートを施すだけでなく、光出力導波路をヘキ開面に対して斜めに配置することが行われており、無反射コートを施したヘキ開面でのわずかな反射光も光出力導波路に戻らないような構造としている。
図5には光出力導波路6が、チップ1の光出射端面1bに対して斜めに形成した場合の構造を示す。なお、図5のチップ1の他の構成については、図1のチップ1と同様である。
Hiroyuki Ishii et. al., "Widely Wavelength-Tunable DFB Laser Array Integrated With Funnel Combiner," IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol. 13, no. 5, pp. 1089-1094, September/October 2007.
図5に示すように、光出力導波路6を光出射端面1bに対して斜めに配置した場合には、光の出射方向(矢印B方向)も光出射端面1bに対して斜めになる。従って、パッケージ8内での光学部品10の配置を簡便にするためには、パッケージ8内で、チップ1を斜めに配置し、矩形のパッケージ1の横方向(水平方向:x軸方向)に対して平行に光を出力する必要がある。
簡単化のために平面波としてスネルの法則によって角度を考えると、半導体部分と空気の屈折率によって、光出力導波路6を角度θ1(即ち光出力導波路6と、光出射端面1bと直交する方向との成す角度θ1)だけ斜めにした場合には、光出射方向Bは角度θ2(即ち光出射方向Bと、光出射端面1bと直交する方向との成す角度θ2)となり、チップ1もその分傾ける必要がある。もし、チップ1を傾けない場合には、パッケージ8内でチップ1からパッケージ8まで光を導く経路上で光を曲げる必要があり、部品点数が増えることや、光軸調整に手間がかかり実装コストの増大を招くなどの問題が生じる。ここで、無反射コーティングなどを施し、半導体と空気の間に別の層があったとしても、図6の式から明らかのように、最終的な出力導波路6の角度と光出力方向の関係は同じである。
図7は、半導体(光出力導波路6)の屈折率n1と出力角θ2の関係について、入力角すなわち光出力導波路6の角度θ1を変えて計算した結果である。
チップ1を傾けた場合、各EA-DFB7A〜7Dへ高周波信号を入力する各EA変調器4A〜4D部の各電極パッド3A〜3Dを結んだラインL1が、パッケージ8に対して斜めになってしまう。高周波信号はパッケージ8外から導入されるが、パッケージ8の枠からチップ1までは金ワイヤーなどで接続することになる。金ワイヤーはなるべく短い方が他の配線の影響などを受けにくい。そのため、フレキシブル配線基板などをチップ1上方に配置して、パッケージ8の枠からチップ1上まで配線した後、チップ1に接続する部分のみにワイヤーを用いる。しかしながら、チップ1の電極パッド3A〜3Dの位置がばらばらだと、フレキシブル配線基板から各電極パッド3A〜3Dまでの距離がばらばらになってしまい、フレキシブル配線基板とチップ1(各電極パッド3A〜3D)間を結ぶワイヤーの長さがそれぞれ異なることになり、高周波信号の品質がそれぞれ異なることになる。
図5のような配置の場合、電極パッド3A〜3DのラインL1が斜めになっているため、ワイヤー長さ(フレキシブル配線基板から各電極パッド3A〜3Dまでの距離)を同一にしようとすると、フレキシブル配線基板を斜めに配置するなどの工夫が必要であるが、作製上の手間が増えるとともに、距離を均一にすることも困難となる。また、フレキシブル配線基板を斜めに配置した場合、フレキシブル配線基板の方も工夫した形状にしないと、パッケージ8内でフレキシブル配線基板が他の部品に干渉するなどの問題が生じる。また、フレキシブル配線基板の形状を複雑にすると、フレキシブル配線基板を設置する際の許容誤差の余裕が少なくなるため、実装が困難になる。従って、結局のところ、フレキシブル配線基板は単純な形状にすることが必要となる。
更に、図5のようにチップ1を斜めに配置した場合、チップ1の幅Wが広いと、チップ1の角とレンズなどの光学部品10が干渉する。この干渉を防止するため、レンズなどは、焦点距離によって決まる最適位置があるが、最適な位置に設置するための余裕が小さくなる。最悪の場合、チップ1と光学部品10と干渉を防止するため、チップ1(光出力導波路6の光出力端6a)と光学部品10との距離dが離れ過ぎてしまい、光学部品10を最適位置に設置できないという問題が生じる。例えば、図4の構成の場合、チップ1と光学部品10の距離dに制限は無く、チップ1の直近まで光学部品10近づけることが可能である。しかし、図5のように光出力導波路6を角度θ1だけ斜めにした場合、光出射方向Bはチップ1に対して角度θ2となるため、その分だけチップ1を傾けて配置する必要がある。従って、光出力導波路6の光出力端6aと光学部品10との距離dの最小値は、おおよそ
d=W/2×sinθ2 ・・・(1)
となり、これ以上光学部品10をチップ1に近づけることができない。
チップ幅Wは、並列に配置したEA−DFB7A〜7Dの間隔DMOD及び個数(図5の例では4個)によって決まる。変調信号(高周波信号)の素子(EA−DFB7A〜7D)間での相互干渉を抑えるため、素子間隔DMODを広くとることが求められる。また、今後、チャネル数の増加に伴い並列配置の素子数が増加する。従って、チップ幅Wは拡大する傾向にあるため、チップを斜めに配置した場合の影響がより大きくなってしまう。
従って、本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、同一基板上に光半導体素子が並列に複数個配置されてチップ幅が広くなった場合においても、光出射端面での反射を防止しつつ、レンズなどの光学部品を最適に配置することが可能となる構成の半導体光集積素子を提供することを課題としている。
上記課題を解決する第1発明の半導体光集積素子は、光を出射するための光出力導波路が、半導体光集積素子の光出射端面に対して斜めに形成され、
半導体光集積素子の幅W(mm)が、光出力導波路の角度θ1(deg)として、
W > 5.5/θ1
を満たしている半導体光集積素子であって、
前記光出力導波路の光出射位置が、前記光出力導波路が傾斜している側の半導体光集積素子の辺から前記光出射位置までの距離をΔY(μm)、前記光出力導波路の屈折率をn1、前記光出力導波路の角度をθ1(deg)としたとき、
150μm > ΔY×n1×sinθ1
を満たすように配置されていること、
を特徴とする。
また、第2発明の半導体光集積素子は、第1発明の半導体光集積素子において、
前記光出力導波路の角度が、半導体端面に対して3度以上傾斜していることを特徴とする。
また、第3発明の半導体光集積素子は、第1又は第2発明の半導体光集積素子が、
変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子、もしくは、直接変調可能な半導体レーザのアレイ素子、もしくは、変調器のアレイ素子であることを特徴とする。
また、第4発明の半導体光集積素子は、第1〜第3発明の何れか1つの半導体光集積素子において、
同一の列に配置する高周波信号を光半導体素子へ入力するための電極の数をN、電極間隔をDMODとし、半導体光集積素子からの光の出射方向の角度をθ2(deg)とすると、
DMOD×(N−1)×sin(θ2)> 100μm
であることを特徴とする。
本発明の半導体光集積素子によれば、同一基板上に光半導体素子が並列に複数個配置されてチップ幅が広くなった場合においても、光出射端面での反射を防止しつつ、レンズなどの光学部品を最適に配置することが可能となる。
本発明の実施の形態例に係る半導体光集積素子の構造を説明する図である。 本発明の実施の形態例に係る半導体光集積素子の構造を説明する図であってフレキシブル配線基板を配置した状態を示す図である。 光出力導波路の位置と光出力導波路(半導体導波路)の屈折率、光出力導波路の傾きを説明する図である。 従来の半導体光集積素子の構造を説明する図である。 従来の半導体光集積素子の構造を説明する図である。 光の屈折を説明する図である。 光出力導波路と光出射角度の関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態例に係る半導体光集積素子(以下、これをチップとも称する)11は、同一のInP基板11a上に波長1.3μm付近に利得を持つGaInAsP多重量子井戸構造を活性層に持ち、回折格子を形成することで単一モード動作が可能な半導体分布帰還型(DFB)レーザ12A,12B,12C,12Dと、波長1.3μmより短波長側に吸収ピークを持つAlGaInAs多重量子井戸構造を吸収層とする電界吸収型(EA)変調器13A,13B,13C,13Dとをそれぞれ直列に集積した4つのEA-DFBレーザ14A,14B,14C,14Dを、等間隔DMODで並列に配置して集積し、それらの光出力を1本の光導波路にまとめるための1.1μm波長のバンドギャップを有するGaInAsPをコアとする光結合器(合波器)15及び光出力導波路16を集積したものである。
EA変調器13A〜13Dは、高周波信号を入力(印加)するための電極パッド17A,17B,17C,17Dをそれぞれ備えている。
光出力導波路16は、チップ11の光出射端面(半導体端面:ヘキ開面)11bに対して斜めに形成形成されている。
なお、図1において、22はチップ11の光出射端面11bにコーティングされた無反射コート、矢印Cはチップ11(光出力導波路16の光出力端16a)からの光の出射方向、21はレンズなどの光学部品、17はパッケージである。
そして、本実施の形態例1では、チップ11をパッケージ17内で斜めに配置した場合においても、変調信号(高周波信号)を入力する電極パッド17A〜17Dは、各電極パッド3A〜3Dを結んだラインL2が、矩形のパッケージ18の横方向(水平方向:x軸方向)に対して垂直になるように並んでいる。なお、ここでパッケージ18の横方向(水平方向:x軸方向)は、チップ11の光出射方向Cと同じであり、パッケージ18の縦方向(垂直方向:y軸方向)は、光出射方向Cと直交する方向であるとしている。従って、電極パッド17A〜17Dは、光出射方向Cに対して直交する方向に一列に配置されている。光出射方向Cは光出射端面11bに対して斜めになっている。
EA-DFBレーザ14A〜14D(DFBレーザ12A〜12D及びEA変調器13A〜13D)の間隔DMODは、高周波信号の相互干渉を避けるために余裕を持たせ500μmとした。チップ11の幅Wは2mmである。光出力導波路16の傾き角度θ1(即ち光出力導波路16と、光出射端面11bと直交する方向との成す角度θ1)は7度とした。光出射方向Cの傾き角度(即ち光出射方向Cと、光出射端面11bと直交する方向との成す角度)はθ2である。従って、その分、チップ11も傾けている。
図7から、光出力導波路(半導体導波路)16の屈折率n1を3.29とすると、出力角度は23.6度となるため、チップ11の配置もパッケージ18に対して23.6度傾けて配置している。
図5の従来の半導体光集積素子1のようにEA変調器4A〜4Dがチップ1のX軸上(横方向)の同じ位置に並んでいると、電極パッド3A〜3DのラインL1も23.6度傾いた状態となる。従って、図5の半導体光集積素子1の場合、一番上のEA-DFB7AのEA変調器4Aの電極パッド3Aと一番下のEA-DFB7DのEA変調器4Dの電極パッド3Dの位置は、パッケージ8の横方向(x軸方向)で見ると、600μm以上もずれていることになる。
これに対して、図1の本発明の半導体光集積素子11では、EA変調器13A〜13Dの間隔DMODを500μmに保ったまま、EA変調器13A〜13Dの電極パッド17A〜17DのラインL2をパッケージ18の横方向(x軸方向)に対して垂直に保つため(即ち垂直ラインL2が光出射方向Cに対して直交する方向であるため)、チップ11上でEA-DFBレーザ14A〜14Dを、チップ11のX軸方向(横方向)にΔXだけスライドさせて(ずらして)配置させた。ΔXは、以下の計算式で算出できる。
ΔX=DMOD×sin(θ2)=DMOD×n1×sinθ1 ・・・(2)
即ち、半導体(光出力導波路16)の屈折率n1と光出力導波路16の角度θ1に応じて、素子(EA-DFBレーザ14A〜14D)のスライド量(ずれ量)ΔXを決定すればよい。
これにより、図2のフレキシブル配線基板19上で、それぞれの配線が等価になるようにしておけば、図2のように、フレキシブル配線基板19の各配線端子19A,19B,19C,19Dからチップ11上の各電極パッド17A,17B,17C,17Dまでの距離を同一にすることができ、これらの配線端子19A〜19Dと電極パッド17A〜17Dとをそれぞれ接続するワイヤー20A,20B,20C,20Dの長さを同一にすることができるため、全ての素子(EA-DFBレーザ14A〜14D)を同じように駆動することが可能となる。また、そのためにフレキシブル配線基板19も単純な形状でよく、パッケージ18の横方向(x軸方向)に対して垂直に設置することができるため、フレキシブル配線基板19の実装が容易になる。また、チップ11の前方に設置されたレンズなどの光学部品21などとフレキシブル配線基板19との干渉も容易に回避可能となる。
通常の電極パッドのサイズが最低でも数十μm角であるので、100μm程度の位置ずれであれば、ワイヤーを接続する位置の調整で対処可能である。しかしながら、それ以上に電極パッドの位置がずれていると、ワイヤーの長さを大きく変えるか、フレキシブル配線板を傾けて設置する必要が生じる。従って、チップを傾けてパッケージ内に設置したときに、電極パッド位置の垂直ラインからのズレが100μm以上あるような素子の場合、パッド位置を垂直ラインに並ぶようにスライドさせて設置すればよい。
即ち、並列配置する変調器の数をNとし、本発明の効果が現れる最小の電極パッドのズレ量をΔDとすると、
DMOD×(N−1)×sin(θ2)> ΔD ・・・(3)
となる。
前述のように、電極パッドサイズを考えた場合では、ΔD=100μmの時に、本発明の効果が得られる。例えば、本実施の形態例1のように、4つのEA変調器13A〜13Dが並列に並んでおり、外部への光出射角度θ2が23.6度の場合、EA変調器13A〜13Dの間隔DMODが83.3μm以上となるような設計が必要な場合、本発明を適用すれば、上述の効果が得られる。また、これに更にパッケージ内への各部品の搭載精度が数十μmであり、これを考慮した場合であっても、ΔD=100μm〜200μmの時に効果が得られると考えられる。実際に搭載した結果では、繰り返し搭載位置制度は10μmであった。
また、逆に変調器の間隔が200μmとすると、Nが4の場合は、θ2が9.6度程度以上の場合、上述の(3)式を満たす。変調器の間隔が100μmではθ2が19.5度程度以上となる。従って、半導体(光出力導波路)の屈折率n1はおおよそ図7の横軸の範囲内に入るので、図7から明らかなように、変調器間隔が200μmのときには、光出力導波路の角度θ1が3度以上のとき、変調器間隔を100μmとしても光出力導波路の角度θ1が6度以上のときに、本発明を適用すれば効果が得られる。変調器間隔が更に広い場合や、Nの数が増えた場合は、更に光出力導波路の角度θ1が浅い場合でも本発明を適用すれば効果が得られることは明らかである。
更に、本実施の形態例では、チップ11と光学部品21との干渉を避けるために、光出力導波路16の光出射位置(光出射端面16bの位置)、即ちチップ11の辺(光出力導波路16が傾斜している方向の辺)11cから前記光出射位置までの距離ΔYに工夫を施した。
従来の配置だと、同じ素子の並列配置であることから、図4のように上下対称構造を基本に光出力導波路6のみを傾けるという手法をとり、図5のようにチップ1のほぼ中央部に光出射導波路6の光出射位置(光出射端面6aの位置)がある構造がとなる。そのため、光出力導波路6の光出射位置とレンズなどの光学部品10との距離dは、おおよそ式(1)の解となる。
光出力導波路6の光出射位置と光学部品10との距離dは、光学部品10が例えばレンズである場合、当該レンズの焦点距離や搭載精度、光学軸調整方法などにもよるが、150μm程度まで近づける必要が生じる。しかしながら、チップ1の幅Wが2mmで、光出射角度θ2が23.6度とすると、光出力導波路6の光出射位置がチップ1の中央部にあるとすると、距離dは400μm程度となってしまい、光学部品10に150μm程度まで近づけることが不可能となってしまう。
そこで、本実施の形態例では、チップ11の上辺(光出力導波路6が曲がっている方向の辺)11aから光出力導波路16の光出射位置まで距離をΔYとすると、
150μm > ΔY×sinθ2 = ΔY×n1×sinθ1 ・・・(4)
を満たすように光出力導波路16の光出射位置を設定している。このように設定することで、光学部品21とチップ11との接触を防ぎつつ、光出力導波路16の光出射位置と光学部品21との距離dを適切な位置まで近づけることが可能となる。つまり
ΔY(μm)< 150/(n1×sinθ1) ・・・(5)
となるように設定すればよい。
図3は、光出力導波路(半導体導波路)16の屈折率n1と光出力導波路16の位置ΔYの関係を、光出力導波路16の傾きθ1を変えて計算したものである。光出力導波路(半導体導波路)16の屈折率n1は、図3の横軸の範囲にほぼ収まる。また、
ΔY < W/2 ・・・(6)
のときに光出力導波路16の光出射位置をチップ11の中央部から上方(チップ11の辺11c寄り)にシフトする必要がある。
本実施の形態例の場合、図3から、チップ11の幅Wが2mmであるので、光出力導波路の傾きθ1を3度とした場合であっても、光出力導波路16の光出射位置を上方(チップ11の辺11c寄り)にシフトする必要がある。チップ11の幅Wが1.5mmの場合は光出力導波路16の傾きθ1が4度以上で、チップ11の幅Wが1.2mmの場合は光出力導波路16の傾きθ1が5度以上で、チップ11の幅Wが1mmの場合は光出力導波路16の傾きθ1が6度以上で、チップ11の幅Wが0.8mmの場合は光出力導波路16の傾きは7度以上で、光出力導波路16の光出射位置を上方(チップ11の辺11c寄り)にシフトする必要が生じる。この関係は、つまり、
W/2 > 150/(n1×sinθ1) ・・・(7)
ということである。
チップ11の幅をW(mm)とし、光出力導波路16の角度をθ1(deg)とすると、屈折率n1が小さい、即ち、光出力導波路16の光出射位置のチップ11の上辺11cからの距離ΔYを大きく取れるn1=3.1のときであっても、光出力導波路16の光出射位置をシフトする必要があるチップ11の幅Wは、おおよそ、
W(mm) > 2×150/3.1×180/3.14×1/θ1(deg)=5.5/θ1(deg) ・・・(8)
となる。
以上説明したように、本実施の形態例1のチップ11を用いることにより、同一基板上に光半導体素子が並列に複数個配置されてチップ幅が広くなった場合においても、光出射端面での反射を防止しつつ、レンズなどの光学部品を最適に配置することが可能となる。
なお、半導体光集積素子における各素子の配置は、例えば、一般的にパターン形成に用いられる投影露光法などにより容易に決定することができる。すなわち、上記で説明した配置になるように設計し、投影露光法で用いるマスクを作成し、これを用いて半導体を加工するためのマスクとなるレジストに転写し、エッチングや金属蒸着およびリフトオフなどを行えばよい。
また、本発明の半導体光集積素子を作成するための材料は、InP基板上のGaInAsPやAlGaAsPに限定することはなく、GaAs基板や、GaInAs、AlGaAs、GaInNAsなど、その他の光半導体デバイスを作成することのできる材料を用いることができる。また、本発明の特徴は、集積デバイスの個々の要素の配置にあるため、作成方法も特定の方法に限定するものではなく、マスクを用いる露光法の他に、電子ビームを用いたEB露光などを用いてもよい。
また、本発明は、EA変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子だけでなく、別の種類の変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子や、直接変調することのできる半導体レーザのアレイ素子、変調器のみのアレイ素子などの半導体光集積素子にも適用できる。即ち、高速な変調信号を入力するための複数個の電極がパッケージの横方向に対して垂直に並ぶこと(半導体光集積素子からの光の出射方向に対して直交する方向に並んで配置されていること)が重要であるため、電極によって変調信号(高周波信号)が与えられる光半導体素子(半導体光集積素子に集積されている光半導体素子)が、変調器や半導体レーザなど、何であってもよい。
また、光出力導波路の光出射位置に関しては、チップ幅の比較的広い半導体光集積素子、又は、光出力導波路の傾きが大きい半導体光集積素子の場合に本発明を適用すると効果が大きい。
本発明は光ファイバ通信用光源などとして用いられる変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子などの半導体光集積素子に関するものであり、特に、同一基板上(1つのチップ上)に形成された高周波信号を光半導体素子へそれぞれ入力(印加)するため複数個の電極を有し、且つ、光を出射するための光出力導波路が、半導体光集積素子の光出射端面(へき開面)に対して斜めに形成され、前記光出射端面に対して斜めに光を出射する構成の半導体光集積素子に適用して有用なものである。
11 半導体光集積素子(チップ)
11a InP基板
11b 光出射端面
11c 半導体光集積素子の辺
12A〜12D DFBレーザ
13A〜13D EA変調器
14A〜14D EA-DFBレーザ
15 光結合器
16 光出力導波路
16a 光出力端
17A〜17D 電極パッド
18 パッケージ
19 フレキシブル配線基板
19A〜19D 配線端子
20A〜20D ワイヤー
21 光学部品
22 無反射コート

Claims (4)

  1. 光を出射するための光出力導波路が、半導体光集積素子の光出射端面に対して斜めに形成され、
    半導体光集積素子の幅W(mm)が、光出力導波路の角度θ1(deg)として、
    W > 5.5/θ1
    を満たしている半導体光集積素子であって、
    前記光出力導波路の光出射位置が、前記光出力導波路が傾斜している側の半導体光集積素子の辺から前記光出射位置までの距離をΔY(μm)、前記光出力導波路の屈折率をn1、前記光出力導波路の角度をθ1(deg)としたとき、
    150μm > ΔY×n1×sinθ1
    を満たすように配置されていること、
    を特徴とする半導体光集積素子。
  2. 請求項1に記載の半導体光集積素子において、
    前記光出力導波路の角度が、半導体端面に対して3度以上傾斜していることを特徴とする半導体光集積素子。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体光集積素子が、
    変調器を集積した半導体レーザのアレイ素子、もしくは、直接変調可能な半導体レーザのアレイ素子、もしくは、変調器のアレイ素子であることを特徴とする半導体光集積素子。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体光集積素子において、
    同一の列に配置する高周波信号を光半導体素子へ入力するための電極の数をN、電極間隔をDMODとし、半導体光集積素子からの光の出射方向の角度をθ2(deg)とすると、
    DMOD×(N−1)×sin(θ2)> 100μm
    であることを特徴とする半導体光集積素子。
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