JP2014236161A - 半導体光素子およびその製造方法ならびに集積型半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子およびその製造方法ならびに集積型半導体光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性が高い半導体光素子およびその製造方法、ならびにこれを用いた集積型半導体光素子を提供する。【解決手段】Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含み、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路と、光導波路の光出力端面側に形成され、光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部5、6と、を備える半導体光素子100。Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含む半導体積層体を、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路に形成するメサ構造形成工程と、前記光導波路の光出力端面側に、前記光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部を形成する窓構造部形成工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体光素子およびその製造方法ならびに集積型半導体光素子に関するものである。
近年、光通信に用いられる光素子に低消費電力化が求められている。出力する光の波長の精密制御のために、温度調整素子を用いる信号光源においても、従来よりも高い温度で動作、例えば活性層に従来のInGaAsPを用いたものでは良好な光出力特性を得ることができない温度である60℃以上での動作をさせるセミクールド動作の実現は、低消費電力のために有用である。このため、高温環境下で有効な特性が期待されている化合物半導体材料であるAlGaInAs材料からなる活性層を備える半導体光素子を用いた信号光源が有望視されている(非特許文献1参照)。さらに、近年の大容量光通信用においては、信号光源や光増幅器として用いられる半導体光素子により高光出力が求められている。
T. Yamamoto, et. al, Conf. Dig., ISLC 2006,p.p.15-16. 伊賀健一著、「半導体レーザ」、オーム社、1994年10月、p.240
しかし、半導体光素子から出力される光の強度が増大するにつれて、その出力端面における光強度密度が増大する。その結果、端面において瞬時光学損傷(Catastrophic Optical Damage:COD)が発生するおそれがある。このようなCODが発生するおそれがあると、半導体光素子の信頼性が低下する。また、AlGaInAs材料からなる活性層は、その組成に含まれるアルミニウム(Al)が酸化しやすい。そのため、AlGaInAs材料からなる活性層を備えた半導体光素子において、出力端面で活性層が外気に暴露されると、暴露した活性層が酸化し、さらにCODが発生しやすくなる場合があり、半導体光学素子の信頼性がさらに低下するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、信頼性が高い半導体光素子およびその製造方法、ならびにこれを用いた集積型半導体光素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る半導体光素子は、Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含み、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路と、前記光導波路の光出力端面側に形成され、前記光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記光導波路のメサ構造を埋め込む埋め込み部を有することを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記窓構造部は埋め込み構造を有し、前記埋め込み部と同一工程で形成されたものであることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記第1半導体材料はAlGaInAsであり、前記第2半導体材料はInPであることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記テーパ部の出力端面での幅は、前記光の強度による、前記活性層の出力端面における瞬時光学損傷が防止される幅であることを特徴とする。
本発明にかかる半導体光素子は、上記発明において、前記テーパ部の出力端面での幅は、前記出力端面での光強度密度が前記活性層の出力端面における瞬時光学損傷が発生する光強度密度よりも弱くなるような幅であることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記テーパ部の幅は、前記光をシングルモードで伝搬する幅であることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、前記光導波路の光出力端面からの光出力の強度が50mW以上であることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子は、上記発明において、60℃以上の素子温度で動作することを特徴とする。
本発明に係る集積型半導体光素子は、上記発明の半導体光素子を備えることを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子の製造方法は、Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含む半導体積層体を、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路に形成するメサ構造形成工程と、前記光導波路の光出力端面側に、前記光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部を形成する窓構造部形成工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る半導体光素子の製造方法は、上記発明において、前記窓構造部形成工程は、前記光導波路のメサ構造を半導体層によって埋め込む工程に含まれることを特徴とする。
本発明によれば、信頼性が高い半導体光素子を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る半導体光素子の模式的な平面図である。 図2は、図1に示す半導体光素子の光伝搬方向とは垂直な面での光導波路の断面図である。 図3は、図1に示す半導体光素子の光伝搬方向に沿った面での光導波路の断面図である。 図4は、実施の形態2に係る半導体光素子の模式的な平面図である。 図5は、図4に示す集積型半導体光素子のA−A線要部断面図である。 図6は、図4に示す集積型半導体光素子のB−B線要部断面図である。 図7は、図4に示す集積型半導体光素子のC−C線要部断面図である。 図8は、図4に示す集積型半導体光素子のD−D線要部断面図である。 図9は、図4に示す集積型半導体光素子の製造方法を説明する図である。 図10は、図4に示す集積型半導体光素子の製造方法を説明する図である。 図11は、図4に示す集積型半導体光素子の製造方法を説明する図である。 図12は、図4に示す集積型半導体光素子の製造方法を説明する図である。 図13は、実施の形態3に係る集積型半導体光素子の模式的な平面図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る半導体光素子およびその製造方法ならびに集積型半導体光素子の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する構成要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法や寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体光素子の模式的な平面図である。図1に示すように、この半導体光素子100は、半導体光増幅素子として構成されており、光導波路である半導体光増幅器1と、半導体光増幅器1の周囲に形成された埋め込み部2と、光入力側の端面に形成された反射防止膜3と、光出力側の端面に形成された反射防止膜4と、半導体光増幅器1の光出力端面1a側に形成された窓構造部5と、半導体光増幅器1の光入力端面1b側に形成された窓構造部6とを備えている。反射防止膜3、4は、誘電体等からなり、その反射率はたとえば0.1%以下である。半導体光増幅器1の光伝搬方向(半導体光増幅器1の光入力から光出力への方向)の長さはたとえば1500μmである。
図2は、半導体光素子100の、光伝搬方向とは垂直な面での光導波路の断面図である。図2に示すように、半導体光素子100は、n型InP基板21上に、下部クラッド層を兼ねるn型InPバッファ層22と、組成を連続的に変化させた下部AlGaInAs−SCH(Separate Confinement Heterostructure)層23と、複数の障壁層と複数の発光層である井戸層とが交互に積層した多重量子井戸(MQW:Multi Quantum Well)構造の活性層24と、上部AlGaInAs−SCH層25と、InPスペーサ層26と、p型InPクラッド層28と、が順次積層した構造を有する。p型InPクラッド層28からn型InPバッファ層22の途中に到る深さまでは半導体光増幅器1を構成するメサ構造となっている。メサ構造の幅方向両側は、埋め込み部2を構成するp型InP電流ブロッキング層32とn型InP電流ブロッキング層33との積層構造により埋め込まれている。なお、活性層24はMQW構造に限られず、層全体が発光層であるバルク構造でもよい。
活性層24はAlを含む第1半導体材料であるAlGaInAsからなる。活性層24を構成するAlGaInAsの組成は、井戸層においては、そのバンドギャップ波長が、半導体光素子100で光増幅すべき光の波長(たとえば1550nm帯)より長い波長となり、障壁層においては、そのバンドギャップ波長が、光増幅すべき光の波長より短い波長となるように設定されている。なお、バンドギャップ波長とは、半導体材料のバンドギャップエネルギーに相当するエネルギーを有する光の波長を意味する。
さらに、半導体光素子100は、p型InPクラッド層28およびn型InP電流ブロッキング層33の上に順次形成された、p型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35、AuZn/Au構造を有するp側電極39を備えている。このように、活性層24と、活性層24を上下から挟むn型InPバッファ層22とp型InPクラッド層28、34とは導波路構造を構成している。なお、図1では、p側電極39の記載を省略している。半導体光素子100は、さらに、n型InP基板21の裏面に形成されたAuGeNi/Au構造からなるn側電極40を備えている。
図3は、半導体光素子100の、光伝搬方向(半導体光増幅器1の光入力から光出力への方向)とは垂直な面での半導体光増幅器1の断面図である。図3に示すように、この半導体光素子100では、窓構造部5、6も、p型InP電流ブロッキング層32とn型InP電流ブロッキング層33との積層構造で構成され、半導体光増幅器1を構成するメサ構造を埋め込む埋め込み構造となっている。
窓構造部5、6を構成する第2半導体材料であるInPは、そのバンドギャップ波長が919nmであり、この半導体光素子100で光増幅すべき光の波長(たとえば1550nm帯)より短いものである。
また、図1に示すように、半導体光増幅器1は、光の伝搬方向の全体にわたって、光出力端面1a方向に向かって直線的かつ連続的に幅が広くなるテーパ部として形成されている。半導体光増幅器1は、光入力端面1bにおいて活性層幅(メサ幅)W1が2μmであり、光出力端面1aにおいて活性層幅W2が4μmで、下部AlGaInAs−SCH23、活性層24、および上部AlGaInAs−SCH層25の合計厚さが150nmである。
つぎに、この半導体光素子100の動作について説明する。まず、p側電極39とn側電極40との間に電圧を印加し、活性層24に電流を注入する。この状態で、半導体光素子100の光入力側から反射防止膜3を介してたとえば波長1550nm帯の信号光を入力すると、半導体光増幅器1は活性層24を導波路コアとして信号光を導波しながら活性層24の光増幅作用によって信号光を増幅し、光強度が増大された信号光を、反射防止膜4を介して光出力側から出力する。
この半導体光素子100では、半導体光増幅器1の活性層24は、Alを含む半導体材料であるAlGaInAsからなるので、伝導帯のバンドオフセットを従来のGaInAsPの場合と比較して大きくできるので、活性層24の井戸に注入された電子があふれにくいため、60℃以上、たとえば75℃程度での素子温度でも、たとえば利得や光出力強度などの光学特性の低下が少なく良好である。したがって、この半導体光素子100では、60℃以上の素子温度でも、次世代の光伝送システム用等の用途に必要な50mW以上の強度の信号光を出力できる。また、このように高い素子温度でも高い強度の光出力を実現できるので、高温環境下でも半導体光素子100を温度調整(主に冷却)するための素子の消費電力も少なくて良いので、低消費電力のためにも有用である。
さらに、この半導体光素子100では、半導体光増幅器1の光出力端面1a側に、信号光の波長である1550nm帯よりもバンドギャップ波長が短く、1550nm帯の光を実質的に吸収しないInPからなる窓構造部5が形成されている。その結果、活性層24の光出力端面1aが大気中に暴露されず、酸化されにくいので信頼性が高くなる。また、窓構造部5は1550nm帯の光を実質的に吸収しないので、光強度の損失も抑制される。なお、活性層24は、波長1550nm帯の信号光を光増幅するために、その量子井戸層のAl組成は0.1以下と低いため、より酸化が抑制される。
さらには、半導体光増幅器1は、信号光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有しているので、光出力端面1aにおける活性層24の断面積が大きくなり、端面での信号光の強度密度を小さくできる。これによって、この半導体光素子100では、高出力化を実現しつつ、CODが発生することが抑制され、さらに信頼性が高いものになる。
また、この半導体光素子100では、窓構造部5、6は、埋め込み部2と同様の埋め込み構造であるため、後述するように同一の工程で形成できるものである。
半導体光増幅器1の活性層幅については、光出力端面1aでの活性層幅W2は、信号光の出力による、活性層24の光出力端面1aにおけるCODが防止される幅であることが好ましい。
たとえば、50mWの光出力強度を得たい場合に、活性層幅が2μmの場合では、活性層24の光出力端面1aでの光強度密度はおよそ4×10W/cmであり、GaAs材料においてCODが発生するとされている光強度密度である2〜3×10W/cmを超える値となるので、当該光出力強度での信頼性が低下してしまう(たとえば、非特許文献2参照)。しかし、活性層24の光出力端面1aでの活性層幅W2を4μmとすることで、光出力密度を2×10W/cmと半減することができ、信頼性劣化を大きく改善することができる。これにより、50mWの大きな光出力強度での高い信頼性を実現することも可能となる。
このような信頼性を実現するためには、例えば、テーパ部の出力端面1aでの幅が、当該出力端面での光強度密度が活性層24の光出力端面1aにおける瞬時光学損傷が発生する光強度密度よりも弱くなるような幅であるようにすればよい。
一方、半導体光増幅器1の活性層幅については、光入力端面から光出力端面までにおいて信号光をシングルモードで伝搬する幅であることが、単一モードの光出力を得る上で、好ましい。この半導体光素子100では、半導体光増幅器1の光入力端面1bにおいて活性層幅W1が2μmであり、光出力端面1aにおいて活性層幅W2が4μmであるので、波長1.55μm帯の信号光をシングルモードで伝搬できる。
つぎに、本実施の形態1に係る半導体光素子100の製造方法の一例について説明する。まず、n型InP基板21上に、有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法を用いて、n型InPバッファ層22、下部AlGaInAs−SCH層23、活性層24、上部AlGaInAs−SCH層25、InPスペーサ層26、p型InPクラッド層28を順次堆積する。
つぎに、全面にSiN膜を堆積した後、図1に示した半導体光増幅器1に対応するパターンになるようにパターンニングを施す。そして、このSiN膜をマスクとしてエッチングして、テーパ形状の半導体光増幅器1に対応するメサ構造を形成するとともに、n型InPバッファ層22を露出させる。
つぎに、直前の工程で用いたSiN膜のマスクを選択成長のマスクとして、MOCVD法を用いて、露出したn型InPバッファ層22上に、p型InP電流ブロッキング層32、n型InP電流ブロッキング層33を順次堆積する。これによって、メサ構造が埋め込まれ、埋め込み部2と同時に窓構造部5、6が形成される。ついで、SiN膜のマスクを除去した後、MOCVD法を用いて、全面にp型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35を順次堆積する。
つぎに、SiN膜のマスクを除去した後、全面にAuZn/Auからなる2層の導電膜を堆積した後、パターンニングすることによってp側電極39を形成する。一方、n型InP基板21の裏面にはAuGeNi/Auからなる2層構造のn側電極40を形成する。最後に、n型InP基板21を、半導体光素子100が複数並んだバー状にへき開し、へき開面に反射防止膜3、4を形成したのち、各半導体光素子100に分離することにより、半導体光素子100が完成する。
本実施の形態1に係る半導体光素子100は、半導体光増幅素子として構成されているが、たとえば反射防止膜3、4を、それぞれ反射率が100%、数%程度の高反射率膜、低反射率膜に置き換えることで、半導体レーザ素子として構成することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る集積型半導体光素子の模式的な平面図である。図4に示すように、本実施の形態2に係る集積型半導体光素子200は、集積型半導体レーザ素子として構成されており、光導波路である複数のDFBレーザストライプ11−1〜11−n(nは2以上の整数)と、複数の光導波路12−1〜12−nと、光導波路であるMMI(Multi Mode Interferometer)合流器13と、光導波路である半導体光増幅器14とを一つの半導体基板上に集積し、これらの周囲に埋め込み部15および窓構造部16を形成した構造を有する。また、DFBレーザストライプ11−1〜11−n間にはトレンチ溝17−1〜17−m(m=n―1)が設けられている。
DFBレーザストライプ11−1〜11−nは、各々が幅1.5〜3μm、長さ600μmのストライプ状の埋め込み構造を有する端面発光型レーザであり、集積型半導体光素子200の光出力側の端面200aとは反対側の一端において、幅方向に25μmピッチで形成されている。DFBレーザストライプ11−1〜11−nは、各DFBレーザストライプに備えられたグレーティングの間隔を互いに異ならせることにより、出力光の波長が1550nm帯(たとえば1530nm〜1570nm)の範囲で相違するように構成されている。また、DFBレーザストライプのレーザ発振波長は、集積型半導体光素子200の設定温度を変化させることにより調整することができる。すなわち、集積型半導体光素子200は、駆動するDFBレーザストライプの切り替えと温度制御により、広い波長可変範囲を実現している。
光導波路12−1〜12−nは、DFBレーザストライプ11−1〜11−nと、光合流器であるMMI光合流器13との間に形成されており、DFBレーザストライプ11−1〜11−nとMMI光合流器13とを光学的に接続する。
半導体光増幅器14は、MMI光合流器13の出力ポート13aに接続されている。半導体光増幅器14は、全体長さとして1500μmを有している。また、半導体光増幅器14は、長さが1000μmの定幅部14aと、長さが500μmのテーパ部14bとを備えており、テーパ部14b側に光出力端面14cを有している。窓構造部16は半導体光増幅器14の光出力端面14c側に形成されている。テーパ部14bは、光出力端面14c方向に向かって直線的かつ連続的に幅が広くなっている。半導体光増幅器14は、定幅部14aにおいて活性層幅W3が2μmで一定あり、光出力端面14cにおいて活性層幅W4が4μmで、下部AlGaInAs−SCH23、活性層24、および上部AlGaInAs−SCH層25の合計厚さが150nmである。
図5、6、7、8は、それぞれ、集積型半導体光素子200のA−A線要部断面図、B−B線要部断面図、C−C線要部断面図、D−D線要部断面図である。
図5に示すように、DFBレーザストライプ11−2、11−3は、n型InP基板21上に、下部クラッド層を兼ねるn型InPバッファ層22と、下部AlGaInAs−SCH層23と、活性層24と、上部AlGaInAs−SCH層25と、InPスペーサ層26と、グレーティングが形成されたInGaAsPグレーティング層27と、p型InPクラッド層28と、が順次積層した構造を有する。p型InPクラッド層28からn型InPバッファ層22の途中に到る深さまではDFBレーザストライプ11−2、11−3を構成するメサ構造となっている。メサ構造の幅方向両側は、埋め込み部15を構成するp型InP電流ブロッキング層32とn型InP電流ブロッキング層33との積層構造により埋め込まれている。
活性層24はAlを含む第1半導体材料であるAlGaInAsからなる。活性層24を構成するAlGaInAsの組成は、そのバンドギャップ波長が、DFBレーザストライプ11−1〜11−nのレーザ発振波長より長い波長となるように設定されている。
さらに、DFBレーザストライプ11−2、11−3は、p型InPクラッド層28およびn型InP電流ブロッキング層33の上に順次形成された、p型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35を備えている。このように、活性層24と、活性層24を上下から挟むn型InPバッファ層22とp型InPクラッド層28、34とは導波路構造を構成している。また、トレンチ溝17−2、17−3は、InGaAsコンタクト層35からn型InPバッファ層22の途中に到る深さまで形成されている。SiN保護膜38は、InGaAsコンタクト層35の表面およびトレンチ溝17−2、17−3の内表面を覆うように形成されている。p側電極39は、DFBレーザストライプ11−2、11−3に対応する領域で、SiN保護膜38に形成された開口部からInGaAsコンタクト層35と接触するように形成されている。なお、図4では、p側電極39の記載を省略している。集積型半導体光素子200は、さらに、n型InP基板21の裏面に形成されたn側電極40を備えている。なお、DFBレーザストライプ11−1〜11−nは、いずれもDFBレーザストライプ11−2、11−3と同様の構造を有する。
図6に示すように、MMI光合流器13は、n型InP基板21上に、n型InPバッファ層22と、InGaAsPコア層30と、i型InP層31とが順次積層した構造を有する。InGaAsPコア層30を構成するInGaAsPの組成は、そのバンドギャップ波長が、DFBレーザストライプ11−1〜11−nのレーザ発振波長より短い波長となるように設定されている。i型InP層31からn型InPバッファ層22の途中に到る深さまではMMI光合流器13を構成するメサ構造となっている。メサ構造の幅方向両側は、埋め込み部15を構成するp型InP電流ブロッキング層32とn型InP電流ブロッキング層33との積層構造により埋め込まれている。
さらに、MMI光合流器13は、i型InP層31およびn型InP電流ブロッキング層33の上に順次形成された、p型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35、SiN保護膜38を備えている。このように、InGaAsPコア層30と、活性層24を上下から挟むn型InPバッファ層22とp型InPクラッド層28、34とは導波路構造を構成している。SiN保護膜38は、InGaAsコンタクト層35の表面を覆うように形成されている。
なお、光導波路12−1〜12−nも、いずれもMMI光合流器13と同様の構造を有する。ただし、MMI光合流器13では、InGaAsPコア層30のコア幅(メサ幅)は、MMI光合流器13として機能するように設定されているのに対して、光導波路12−1〜12−nでは、対応するInGaAsPコア層のコア幅(メサ幅)は、DFBレーザストライプ11−1〜11−nのレーザ発振波長の光をシングルモード伝搬するように設定されている。
図7に示すように、半導体光増幅器14は、n型InP基板21上に、n型InPバッファ層22と、下部AlGaInAs−SCH層23と、活性層24と、上部AlGaInAs−SCH層25と、InPスペーサ層26と、p型InPクラッド層28と、が順次積層した構造を有する。p型InPクラッド層28からn型InPバッファ層22の途中に到る深さまでは半導体光増幅器14を構成するメサ構造となっている。メサ構造の幅方向両側は、埋め込み部15を構成するp型InP電流ブロッキング層32とn型InP電流ブロッキング層33との積層構造により埋め込まれている。
さらに、半導体光増幅器14は、p型InPクラッド層28およびn型InP電流ブロッキング層33の上に順次形成された、p型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35、SiN保護膜38を備えている。p側電極39は、半導体光増幅器14に対応する領域で、SiN保護膜38に形成された開口部からInGaAsコンタクト層35と接触するように形成されている。
図8に示すように、窓構造部16は、n型InP基板21上に、n型InPバッファ層22と、p型InP電流ブロッキング層32と、n型InP電流ブロッキング層33と、p型InPクラッド層34と、InGaAsコンタクト層35と、SiN保護膜38とが順次積層した構造を有する。このように、窓構造部16は、埋め込み部15と同様の埋め込み構造を有している。
この集積型半導体光素子200の動作を説明する。まず、DFBレーザストライプ11−1〜11−nの中から選択した1つのDFBレーザストライプを駆動する。駆動されたDFBレーザストライプはレーザ光を出力する。トレンチ溝17−1〜17−mはDFBレーザストライプ11−1〜11−n間を電気的に分離するのでDFBレーザストライプ間の分離抵抗が大きくなり、DFBレーザストライプ11−1〜11−nの中の1つを選択して駆動することが容易にできる。
つぎに、複数の光導波路12−1〜12−nのうち駆動されたDFBレーザストライプと光学的に接続している光導波路は、駆動されたDFBレーザストライプからのレーザ光を導波する。MMI光合流器13は、光導波路を導波したレーザ光を通過させて出力ポート13aから出力する。半導体光増幅器14は、出力ポート13aから出力したレーザ光を増幅して、光出力端面14cから、端面200aを介して外部に出力する。
半導体光増幅器14は、駆動するDFBレーザストライプからのレーザ光のMMI光合流器13による光の損失を補い、出力端から所望の強度のレーザ光出力を得るために用いられる。
この集積型半導体光素子200では、半導体光増幅器14の活性層24は、Alを含む半導体材料であるAlGaInAsからなるので、60℃以上の素子温度でも、光学特性の低下が少なく良好である。したがって、この集積型半導体光素子200では、60℃以上の素子温度でも50mW以上の強度の信号光を出力できる。また、このように高い素子温度でも高い強度の光出力を実現できるので、高温環境下でも集積型半導体光素子200を温度調整するための素子の消費電力も少なくて良いので、低消費電力のためにも有用である。
さらに、この集積型半導体光素子200では、半導体光増幅器14の光出力端面14c側に、DFBレーザストライプ11−1〜11−nのレーザ発振波長よりもバンドギャップ波長が短いInPからなる窓構造部16が形成されている。その結果、活性層24の光出力端面14cが大気中に暴露されず、酸化されにくいので信頼性が高くなる。また、窓構造部16はDFBレーザストライプ11−1〜11−nからのレーザ光を実質的に吸収しないので、光強度の損失も抑制される。なお、活性層24は、DFBレーザストライプ11−1〜11−nからのレーザ光を光増幅するために、その量子井戸層のAl組成は0.1以下と低いため、より酸化が抑制される。
さらには、半導体光増幅器14は、レーザ光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部14bを有しているので、光出力端面14cにおける活性層24の断面積が大きくなり、端面での信号光の強度密度を小さくできる。これによって、この集積型半導体光素子200では、高出力化を実現しつつ、CODが発生することが抑制され、信頼性が高いものになる。
また、この集積型半導体光素子200では、窓構造部16は、埋め込み部15と同様の埋め込み構造であるため、後述するように同一の工程で形成できるものである。
半導体光増幅器14の活性層幅については、光出力端面14cでの活性層幅W4は、レーザ光の出力による、活性層24の光出力端面14cにおけるCODが防止される幅であることが好ましい。一方、半導体光増幅器14の活性層幅については、レーザ光をシングルモードで伝搬する幅であることが好ましい。この集積型半導体光素子200では、半導体光増幅器14の定幅部14aにおいて活性層幅W3が2μmであり、テーパ部14bの光出力端面14cにおいて活性層幅W4が4μmであるので、レーザ光をシングルモードで伝搬できるとともに、信頼性劣化を大きく改善することができる。
つぎに、図9〜12を用いて、本実施の形態2に係る集積型半導体光素子200の製造方法について説明する。図9〜12は、各製造工程において、図4に示す集積型半導体光素子200のE−E線に沿った断面を概略的に示すものである。
まず、n型InP基板21上に、MOCVD法を用いて、n型InPバッファ層22、下部AlGaInAs−SCH層23、活性層24、上部AlGaInAs−SCH層25、InPスペーサ層26、InGaAsPグレーティング層27、p型InPクラッド層28を順次堆積する(図9参照)。なお、図中の領域S1〜S5は、それぞれDFBレーザストライプ11−1〜11−nを形成する領域、光導波路12−1〜12−nを形成する領域、MMI光合流器13を形成する領域、半導体光増幅器14を形成する領域、窓構造部16を形成する領域を示す。
つぎに、全面にSiN膜を堆積した後、領域S1のDFBレーザストライプ11−1〜11−nのそれぞれを形成する位置に、互いに周期の異なる回折格子のパターンになるようにパターンニングを施す。また、領域S4にもパターンニングを施す。そして、SiN膜をマスクとしてエッチングして、領域S1のInGaAsPグレーティング層27に回折格子となる格子溝29(図10参照)を形成するとともに、領域S4のInGaAsPグレーティング層27を全て取り除く。つぎに、SiN膜のマスクを除去した後に領域S1〜S5の全面にp型InPクラッド層28を再び堆積する。
つぎに、全面にSiN膜を堆積した後、領域S1、S4のそれぞれに、DFBレーザストライプや半導体光増幅器よりもやや幅広の形状のパターンになるようにパターンニングを施す。そして、SiN膜をマスクとしてエッチングして、図10に示すように、下部AlGaInAs−SCH層23までを除去してn型InPバッファ層22を露出する。このとき領域S2、S3は下部AlGaInAs−SCH層23まで全て除去される。
つぎに、SiN膜のマスクをそのまま選択成長のマスクとして、MOCVD法により、図11に示すように、InGaAsPコア層30、i型InP層31を順次堆積する。
つぎに、SiN膜のマスクを除去した後、新たにSiN膜を堆積し、図4に示したDFBレーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13、半導体光増幅器14に対応するパターンになるようにパターンニングを施す。そして、このSiN膜をマスクとしてエッチングして、DFBレーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13、半導体光増幅器14に対応するメサ構造を形成するとともに、n型InPバッファ層22を露出させる。
図12はこの工程を行った後の状態を説明する平面概略図である。領域S1〜S4においては、DFBレーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13、テーパ部14bを有する半導体光増幅器14のそれぞれに対応する形状をしたメサ構造M1〜M4が形成される。また、領域S5においては、n型InPバッファ層22が露出される。
つぎに、直前の工程で用いたSiN膜のマスクを選択成長のマスクとして、MOCVD法を用いて、露出したn型InPバッファ層22上に、p型InP電流ブロッキング層32、n型InP電流ブロッキング層33を順次堆積する。これによって、埋め込み部15および窓構造部16の埋め込み構造を同時に形成できる。ついで、SiN膜のマスクを除去した後、MOCVD法を用いて、領域S1〜S5の全面にp型InPクラッド層34、InGaAsコンタクト層35を順次堆積する。
つぎに、全面にSiN膜を堆積した後、およびトレンチ溝17−1〜17−mに対応するパターンになるようにSiN膜にパターンニングを施す。そして、このSiN膜をマスクとしてエッチングして、トレンチ溝17−1〜17−mを形成する。
トレンチ溝17−1〜17−mについては、例えばn型InPバッファ層22に到る深さまで形成するが、DFBレーザストライプ11−1〜11−n間が電気的に分離できる深さまで形成すればよい。
つぎに、SiN膜のマスクを除去した後、全面に再びSiN膜を堆積し、DFBレーザストライプ11−1〜11−nと半導体光増幅器14に対する開口部を形成してSiN保護膜38とし、全面にAuZn/Auからなる2層の導電膜を堆積した後、DFBレーザストライプ11−1〜11−nと半導体光増幅器14とに対応する形状にパターンニングすることによってp側電極39を形成する。一方、n型InP基板21の裏面にはAuGeNi/Auからなる2層構造のn側電極40を形成する。上記製造工程により、半導体光増幅器14、DFBレーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13が、同時に形成される。
最後に、n型InP基板21を、集積型半導体光素子200が複数並んだバー状にへき開し、DFBレーザストライプ11−1〜11−n、半導体光増幅器14を形成した両端面に反射防止膜をコートしたのち、各集積型半導体光素子200ごとに分離することにより、集積型半導体光素子200が完成する。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3に係る集積型半導体光素子の模式的な平面図である。図13に示すように、本実施の形態3に係る集積型半導体光素子200Aは、図4に示す実施の形態2に係る集積型半導体光素子200において、半導体光増幅器14、窓構造16を、それぞれ半導体光増幅器14A、窓構造16Aに置き換えた構成を有する。
半導体光増幅器14Aは、全体長さとして1500μmを有している。また、半導体光増幅器14Aは、長さが1000μmの定幅部14Aaと、長さが500μmの曲がりテーパ部14Abとを備えており、曲がりテーパ部14Ab側に光出力端面14Acを有している。窓構造部16Aは半導体光増幅器14Aの光出力端面14Ac側に形成されている。曲がりテーパ部14Abは、約120μmの長さにわたって曲がりを有しており、光出力端面14Ac方向に向かって連続的に幅が広くなっている。この曲がりの曲率半径はたとえば1mmである。ここで、軸XAは、集積型半導体光素子200Aの光出力側の端面200Aaの法線を示している。軸XBは、光出力端面14Acにおける曲がりテーパ部14Abの光軸を示している。軸XAに対する軸XBの傾斜角θはたとえば7度である。
本実施の形態3に係る集積型半導体光素子200Aは、実施の形態2に係る集積型半導体光素子200と同様な効果が得られる。これとともに、本実施の形態3に係る集積型半導体光素子200Aでは、曲がりテーパ部14Abの曲がりによって、集積型半導体光素子200Aの光出力側の端面200Aaや、半導体光増幅器14Aの曲がりテーパ部14Abの光出力端面14Acにおけるレーザ光の反射が抑えられるので、レーザ光の低ノイズ化を実現することができる。
なお、上記実施の形態1に係る半導体光素子100では、半導体光増幅器1は、光の出力方向の全体にわたって、該出力方向に向かって直線的かつ連続的に幅が広くなるテーパ部として形成されている。しかしながら、光導波路の形状は全体にわたってテーパ形状でなくてもよい。たとえば、半導体光増幅器1は、実施の形態2に係る集積型半導体光素子200の半導体光増幅器14と同じように、光入力側から1000μmの長さの部分は、活性層幅が2μmで一定のストレート形状であり、1000μmから1500μmの長さの部分は、活性層幅が直線的かつ連続的に広がるテーパ形状であり、最終的に光出力端面での活性層幅が4μmである形状を有していてもよい。または、半導体光増幅器1は、実施の形態3に係る集積型半導体光素子200Aの半導体光増幅器14と同じように、曲がりを有していてもよい。
また、上記実施の形態では、第1半導体材料はAlGaInAsであるが、Alを含み、バンドギャップ波長が使用する光の波長より長いことによって活性層を構成できる半導体材料であれば特に限定はされない。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1、14、14A 半導体光増幅器
1a、14c、14Ac 光出力端面
1b 光入力端面
2、15 埋め込み部
3、4 反射防止膜
5、6、16 窓構造部
11−1〜11−n DFBレーザストライプ
12−1〜12−n 光導波路
13 MMI光合流器
13a 出力ポート
14a、14Aa 定幅部
14b テーパ部
14Ab 曲がりテーパ部
17−1〜17−m トレンチ溝
21 n型InP基板
22 n型InPバッファ層
23 下部AlGaInAs−SCH層
24 活性層
25 上部AlGaInAs−SCH層
26 InPスペーサ層
27 InGaAsPグレーティング層
28 p型InPクラッド層
29 格子溝
30 InGaAsPコア層
31 i型InP層
32 p型InP電流ブロッキング層
33 n型電流ブロッキング層
34 p型InPクラッド層
35 InGaAsコンタクト層
38 SiN保護膜
39 p側電極
40 n側電極
100 半導体光素子
200、200A 集積型半導体光素子
200a、200Aa 端面
M1、M2、M3、M4 メサ構造
S1、S2、S3、S4、S5 領域
W1、W2、W3、W4 活性層幅
XA、XB 軸

Claims (12)

  1. Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含み、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路と、
    前記光導波路の光出力端面側に形成され、前記光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部と、
    を備えることを特徴とする半導体光素子。
  2. 前記光導波路のメサ構造を埋め込む埋め込み部を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
  3. 前記窓構造部は埋め込み構造を有し、前記埋め込み部と同一工程で形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の半導体光素子。
  4. 前記第1半導体材料はAlGaInAsであり、前記第2半導体材料はInPであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  5. 前記テーパ部の出力端面での幅は、前記光の強度による、前記活性層の出力端面における瞬時光学損傷が防止される幅であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  6. 前記テーパ部の出力端面での幅は、前記出力端面での光強度密度が前記活性層の出力端面における瞬時光学損傷が発生する光強度密度よりも弱くなるような幅であることを特徴とする請求項5に記載の半導体光素子。
  7. 前記テーパ部の幅は、前記光をシングルモードで伝搬する幅であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  8. 前記光導波路の光出力端面からの光出力の強度が50mW以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  9. 60℃以上の素子温度で動作することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の半導体光素子を備えることを特徴とする集積型半導体光素子。
  11. Alを含む第1半導体材料からなる活性層を含む半導体積層体を、光の出力方向に向かって幅が広くなるテーパ部を有するメサ構造の光導波路に形成するメサ構造形成工程と、
    前記光導波路の光出力端面側に、前記光の波長よりもバンドギャップ波長が短い第2半導体材料からなる窓構造部を形成する窓構造部形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体光素子の製造方法。
  12. 前記窓構造部形成工程は、前記光導波路のメサ構造を半導体層によって埋め込む工程に含まれることを特徴とする請求項11に記載の半導体光素子の製造方法。
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