JP2019008179A - 半導体光素子 - Google Patents

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硴塚 孝明
Takaaki Kakizuka
孝明 硴塚
浩一 長谷部
Koichi Hasebe
浩一 長谷部
松尾 慎治
Shinji Matsuo
慎治 松尾
拓郎 藤井
Takuro Fujii
拓郎 藤井
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Abstract

【課題】作製工程が簡易で、かつ高性能な電界吸収変調器集積レーザを実現する。【解決手段】基板上に形成された量子井戸層をコア層とする導波路構造に沿って形成された電界吸収変調器領域とレーザ領域から構成される半導体光素子であって、前記導波路構造は、前記量子井戸層を含んだコア層の、前記量子井戸層の積層面に平行な方向の両側にpクラッド層とnクラッド層を配置した導波路構造から形成され、前記変調器領域と前記レーザ領域のコア層が同一の量子井戸構造であることを特徴とする半導体光素子とした。【選択図】図5

Description

本発明は、光送信器用光源などに利用される半導体光素子の構造に関する。より詳細には、半導体レーザと光変調器を集積した変調器集積光源に用いられる半導体光素子に関する。
インターネットの普及に伴うネットワークトラフィック量の爆発的な増大により、光ファイバ伝送の高速・大容量化が著しい。半導体レーザは、光ファイバ通信を支える光源デバイスとして発展を続けてきた。特に、分布帰還型(Distributed Feedback:DFB)半導体レーザによる単一モード光源の実現は、時分割多重方式、及び波長分割多重(Wavelengh Division Multiplexing:WDM)方式による光ファイバ通信の高速化、大容量化に大きく寄与してきた。
近年、光通信はコアネットワークやメトロネットワーク等のテレコム領域に限らず、データセンタ間、ラック間、さらにはボード間の短距離のデータ通信にも適用されている。例えば、100GbitイーサネットはWDM型の多波長アレイ光源の構成を用いて標準化されており、短距離光通信の大容量化が急速に進んでいる。これらの背景に際し、光送信器の高速化かつ低消費電力化は必須であり、集積されたレーザ光源からの光を電気信号で変調して出力する高性能な変調光源として、変調器集積型半導体レーザが進展してきた。
特に単一モードDFBレーザと電界吸収(ElectroAbsorption:EA)型光変調器を同一基板上にモノリシックに集積したEA−DFBレーザは、小型でかつ消費電力が低く、40Gbit/sを超える高速変調が可能であるため(非特許文献1)、100km以下の比較的短距離用の光送信器として実用化されている。2017年現在、400Gbitイーサネットの標準化が整いつつあり、50Gbit/s級のPAM(Pulse Amplitude Moduation)に対応可能なEA−DFBレーザが望まれるところである。
W. Kobayashi et al., "Design and Fabrication of 10−/40−Gb/s, UncooledElectroabsorption Modulator Integrated DFB Laser With Butt−Joint Structure,"IEEE Journal of Lightwave Technology, vol. 28, no.1, pp.164−171, 2010 S. R. Jain et al., "Integrated Hybrid Silicon Transmitters," IEEE Journal of Lightwave Technology, vol. 30, no. 5, pp. 671−678, 2012. U. Troppenz et al., "1.3 μm Electroabsorption Modulated Lasers forPAM4/PAM8 single channel 100 Gb/s," Int. Conf. on Indium Phosphide and Related Materials, paper Th−B2−5, Montpellier, France, 2014. D. A. B. Miller et al., "Electric field dependence of optical absorption near the band gap of quantum−well structures", Physical Review, vol. B32, pp. 1043−1060, 1985.
EA変調器は、変調される光の通過する光導波路コアとなる量子井戸活性層に、変調電気信号による電界を与えたときの光吸収係数の変化により光変調動作する。
図1(a)に、一般的な従来のEA変調器の基板断面図を示す。図1(a)において、変調される光は、基板面内方向(紙面垂直方向ないし紙面内の左右方向)に量子井戸層(コア層、活性層)1を通過するものとする。
量子井戸層1は、バンドギャップの大きい材料で構成されたバリア層とバンドギャップの小さい材料で構成された井戸層を、交互に周期的に複数積層した多層構造である。この量子井戸層1(通常は非ドープの真性半導体であり、i型と表現される)の上下に、p型クラッド層(例えばp−InP)2、n型クラッド層(例えばn−InP)3を配置した3層で、pin半導体構造が形成されている。半導体構造を挟んで面対向する上下の電極により、変調信号源41からの変調電気信号とともに逆バイアスで、上下方向(量子井戸層1に垂直な方向)に電界が印加される。このようにして、量子井戸層1を通過する光に対する光吸収係数が制御され、光が変調される。
図1(b)は、電界ゼロ(実線)と電界印加(点線)の2つの場合の、上記量子井戸構造のEA変調器の吸収係数(光吸収スペクトル)の変化を示す図である。量子井戸構造の光吸収スペクトルは、バンド間遷移波長に対応するバンド間吸収(図1(b)の「バンド端」の左側区間)と、その長波長側にある励起子吸収ピークからなる。
電界を印加すると、量子井戸層1内のキャリアの局在により光吸収スペクトルの励起子吸収ピークが低下し、さらに実効的なバンドギャップが縮小することにより吸収スペクトルが長波長シフトする、いわゆる量子閉じ込めシュタルク(QCSE)効果が生じる。レーザ発振波長における吸収係数の電界による変化で、光変調動作が達成される。
一方で、同じ量子井戸半導体構造にレーザ発振のため順バイアスを与えた際の光利得は、バンド端付近で最大になる。したがって、レーザ領域の活性層と変調器領域の活性層が同一材料の量子井戸半導体構造の場合においては、利得領域が励起子吸収領域と重なってしまう。これを避けるため、従来は変調器領域のバンドギャップ波長をレーザ領域の活性層のバンドギャップ波長よりも短波長側に設定するように、両領域を別組成で異なる量子井戸半導体構造とする必要があった。
図2に、一般的な従来のEA−DFBレーザの、光導波路コア層に沿った基板断面図を示す。EA−DFBレーザ素子10は、光導波路コア層に沿って電界吸収変調器領域8とレーザ領域9により構成され、レーザ領域9で発生したレーザ光が電界吸収変調器領域8で変調されて出力光となる。
図2のEA−DFBレーザ素子10では、n基板上のnクラッド層(n−InPクラッド層/基板)3の上に変調器のコア層(量子井戸層、活性層)1とレーザコア層(量子井戸層、活性層)4が別組成で別々に形成され、光導波路で結合されている。レーザコア層4の上部には、レーザの発振波長を決める回折格子11が形成される。両コア層の上部には、共通のpクラッド層2と2つのpコンタクト層7、p電極6が形成されている。変調器領域8とレーザ領域9はコンタクト層7の間の領域によって電気的に分離されており、独立にバイアス駆動される。n基板の下のn電極5は共通でよい。
このEA−DFBレーザ素子10の製造工程においては、選択成長技術等を用いて変調器領域とレーザ領域を別々に成長する必要があり、レーザ単体と比較すると素子作製の工程数が増大する。また、高速化に向けては素子容量の抑制が重要であるが、コア層に垂直方向の電界を用いた変調器では、素子上下に電極を電極面対向で配置するために容量が電極面積で制限され、電極下の浮遊容量の発生が避けられない。
素子の製造工程を簡略化するために、同一活性層を用いてレーザ領域と変調器領域の活性層を作製する手法が提案されている。例えば、量子井戸を用いて、変調器領域の量子井戸組成を無秩序化して短波長化を行う方法が報告されている(非特許文献2)。しかしこの方法では、コア層の一部に選択的な無秩序化プロセスの追加が必要となる。
また、変調器とレーザに同一活性層を用いたEA−DFBレーザが報告されている(非特許文献3)。この構造は作製プロセスが容易になるが、前述のようにレーザの発振波長が励起子吸収領域と重なるため、変調器の吸収損の増大が避けられない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、作製工程が簡易で、かつ高性能な電界吸収変調器集積レーザを実現することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(発明の構成1)
基板上に形成された量子井戸層をコア層とする導波路構造に沿って形成された電界吸収変調器領域とレーザ領域から構成される半導体光素子であって、
前記導波路構造は、前記量子井戸層を含んだコア層の、前記量子井戸層の積層面に平行な方向の両側にpクラッド層とnクラッド層を配置した導波路構造から形成され、
前記電界吸収変調器領域と前記レーザ領域のコア層が同一の量子井戸構造である
ことを特徴とする半導体光素子。
(発明の構成2)
発明の構成1に記載の半導体光素子であって、
前記基板が、シリコン基板上にSiO2層が形成された2層構造の基板である
ことを特徴とする半導体光素子。
(発明の構成3)
発明の構成1に記載の半導体光素子であって、
前記基板が、単層の半絶縁性(SI)InP基板である
ことを特徴とする半導体光素子。
(発明の構成4)
発明の構成1から3のいずれか1項に記載の半導体光素子であって、
前記導波路構造に沿った前記レーザ領域の後段に、光吸収層として機能し、レーザ後段の端面反射による戻り光を抑制する後段導波路領域を更に有する
ことを特徴とする半導体光素子。
(発明の構成5)
発明の構成1から3のいずれか1項に記載の半導体光素子であって、
前記導波路構造に沿った前記レーザ領域の後段に、受光領域として動作して前記レーザ領域の後段からの光出力をモニタすることができる埋め込みpin構造のモニタ領域を更に有する
ことを特徴とする半導体光素子。
上記のような本発明によれば、簡易な作製方法により、小型かつ高速なEA−DFBレーザを実現することが可能となる。
従来のEA変調器の基板断面図(a)と、QCSE効果による光吸収スペクトルの変化を示す図(b)である。 従来のEA−DFBレーザの光導波路コア層に沿った基板断面図である。 本発明に係る半導体光素子の、量子井戸層の積層面に平行な方向に電界を印加した場合の変調器領域の吸収スペクトルの変化(a)と、レーザ領域の利得スペクトル(b)を表す図である。 本発明に係る半導体光素子の量子井戸層の積層面に平行な方向に6通りの電界を印加した場合の吸収スペクトルの変化(a)と、量子井戸層の積層面に垂直方向に6通りの電界を印加した場合の吸収スペクトルの変化(b)を比較する図である。 本発明の実施例1の半導体光素子の斜視図である。 本発明の実施例1の半導体光素子の上面図である。 本発明の実施例1の半導体光素子の断面図である。 図8(a)は本発明の実施例1の半導体光素子の変調器の消光特性、図8(b)は従来型のQCSE型変調器の消光特性を表す図である。 本発明の実施例1の変形例の半導体光素子の変調器の消光特性を表す図である。 本発明の実施例2の半導体光素子の斜視図である。 本発明の実施例2の半導体光素子の断面図である。 本発明の実施例3の半導体光素子の斜視図である。 本発明の実施例3の半導体光素子の上面図である。 本発明の実施例4の半導体光素子の斜視図である。 本発明の実施例4の半導体光素子の上面図である。
本発明の半導体光素子は、電界吸収変調器領域とレーザ領域から構成される変調器集積レーザであって、量子井戸を含んだコア層の両側にpクラッド層とnクラッド層を配置した導波路構造から形成され、変調器領域とレーザ領域のコア層が同一の量子井戸構造であることを特徴とする。
この構成により、変調器領域とレーザ領域のコア層を別々に形成する必要がなく、作製工程が簡易になる。また、量子井戸への横方向(量子井戸層の積層面に平行な方向)電界印加を用いることにより、変調効率が増大する。また、量子井戸層の両側にn層、p層を設けて電圧を印加する構造であることから、変調器の上下に屈折率の低い領域を挟んだ薄膜構造を採用することが可能であり、高い光閉じ込めを実現できる。また、電気的観点からは、素子容量が電極面積の影響を受けにくく、薄膜のpクラッド層およびnクラッド層の厚さにより規定されるため、垂直方向電界型の変調器と比較して単位長あたりの容量を抑制できる。
以上より、高い光閉じ込めにより変調器の変調電圧振幅の低減、変調器長の短縮をもたらし、低寄生容量と短素子化により変調器の高速動作が実現される。
図3は、本発明に係る半導体光素子の、量子井戸層の積層面に平行な方向に電界を印加した場合の、変調器領域の吸収スペクトルの変化を示す図3(a)と、レーザ領域の利得スペクトルを示す図3(b)である。
量子井戸層の積層面に平行な方向に電界を印加した場合の吸収係数変化は、主として電界による励起子吸収の遮蔽効果により生じる(非特許文献4)。図3(a)で示すように、電界印加により励起子吸収ピークが抑制されて吸収スペクトルが広がり、加えてバンド端吸収が2次元フランツ・ケルディッシュ効果により変化し、励起子吸収ピークに対して長波長側で吸収係数が増大する。
一方、図3(b)に示すように本発明のレーザ領域においては、電流注入に伴うバンドギャップ縮小効果により、利得スペクトルがバンド端から長波長側にシフトするため、レーザの発振波長を利得ピークに対して長波長側に設定することによって、変調器領域においても吸収係数の低い領域で動作させることができる。
図4は、変調器領域の量子井戸層を、厚さ10nm、バンドギャップ波長1.45μmのInGaAsP量子井戸構造として、6通りの電界強度で電界を印加した場合の吸収係数スペクトルの変化を、電界方向を変えて比較する図である。図4(a)は、本発明で量子井戸層の積層面に平行な方向に電界を印加した場合の図であり、図4(b)は、従来と同様に量子井戸層の積層面に垂直な方向に電界を印加した場合の図である。電界強度の範囲は、0kV/cmから100kV/cmの間を20kV/cm刻みとした。
例えば1.5μmよりも長波長側の動作波長で見ると、図4(a)の平行電界の場合は0kV/cmから20kV/cmの間で既に吸収係数が大きく変化している。これに対し、図4(b)の垂直電界の場合は、0kV/cmと20kV/cmの間では吸収係数にほとんど変化は見られず、図4(a)の平行電界の場合と同様な吸収係数変化を得るには少なくとも60kV/cm以上の電界が必要である。すなわち、量子井戸層の積層面(基板面)に平行に電界を印加した方が、低電界での吸収係数の変化量が大きく、光変調器の動作に非常に有利である。
したがって、量子井戸層の積層面に平行に電界を印加すれば変調器領域の素子長の短縮が可能であり、損失の低減に加え、素子の寄生容量の抑制により変調帯域の増大の効果もある。このように、変調器とレーザ領域に同一組成の量子井戸構造を使用しても量子井戸層に平行な方向に電界を印加すれば、特性に優れたEA−DFBレーザが得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図5は、本発明の実施例1の半導体光素子の構造を示す斜視図である。図6は、本発明の実施例1の半導体光素子の半導体領域のみを示した上面図である。
また、図7は、図6の変調器領域8の断面7A−A‘の断面図7(a)、および変調器領域8とレーザ領域9の接続部13の断面7B−B’の断面図7(b)である。レーザ領域9の断面図は、表面回折格子12を除き構造としては変調器領域8と同様であるため示していない。
図5にあるように本発明の実施例1の半導体光素子では、基板はシリコン基板20上にSiO2層21が形成された2層構造であり、その上のi−InP層22の中に電流注入構造を有する埋め込みコア層が形成されている。
EA変調器領域8のコア層23とレーザ領域9のコア層24は、ともに例えば6層InGaAsP量子井戸から形成され、同一の量子井戸構造である。
両コア層のコア幅は、ともに0.7μmである。コア層を含むスラブ層の厚さは350nmである。量子井戸層の基底準位間波長は1.48μm、励起子ピーク波長は1.49μmである。
両コア層の活性層の両側は、量子井戸層(通常は基板面に並行である)の積層面に平行な方向の電流注入のために異なるタイプのドーピングが施されたInPクラッド層25,26により埋め込まれている。
すなわち、図5,6,7(a)のコア層23の左側には、ドーピング濃度1×1018cm-3のSiのn型クラッド層25、コア層23の右側には、ドーピング濃度1×1018cm-3のZnのp型クラッド層26が形成されている。レーザ領域9のコア層24も同様なクラッド層で埋め込まれた構成である。
図7(a)にあるように、クラッド層25,26の上部には、それぞれ電流注入用のInGaAsコンタクト層27,28が形成され、それぞれドーピング濃度1×1019cm-3のn型ドーピング、p型ドーピングが施されている。さらに、コンタクト層27,28の領域上には電流注入用の電極29、30が形成され、表面にSiO2保護膜31が形成されている。見易さのため、図5の斜視図にはSiO2保護膜31は表示していない。
図6の上面図に示すように本発明の実施例1の半導体光素子は、変調器領域8とレーザ領域9、接続導波路領域13から構成されている。レーザ領域9の活性層長は600μm、変調器領域8の活性層長は200μm、接続導波路領域13の長さは20μmである。
図5の斜視図に示すように、レーザ領域9のコア層24の上部には厚さ20nmのSiN絶縁膜が形成され、SiNとSiO2からなるブラッグ波長1.55μmのλ/4シフト回折格子構造が、表面回折格子12を形成している。
また、接続導波路領域13は、図7(b)の断面図に示すように、コアの埋込み導波路により構成されている。接続導波路領域13のコア層も変調器領域8とレーザ領域9のコア層と同一の量子井戸構造であるが、レーザ発振や光変調の機能は無い。
図6に示すように、変調器領域8とレーザ領域9は、両領域間のInP領域をエッチングすることで分離される。また、変調器領域8およびレーザ領域9のn型クラッド層25、p型クラッド層26は、それぞれの領域の必要な部分のみに形成されている。
この導波路構造を持つ素子を作製するにあたり、SiO2/Si基板上へInP薄膜を形成するには、ウエハ接合等の技術を用いることができる。また、InP、InGaAsP等の結晶成長には有機金属気相成長法(MOVPE)を用いることができ、レーザ導波路構造および回折格子の作製にはウェットエッチングまたはドライエッチング等の一般的な半導体レーザの作製方法を用いることができる。
活性層(コア層)23,24の左右の電流注入用のクラッド層25,26は、n型ドーピングのInPおよびp型ドーピングのInPを、それぞれ埋め込み再成長によって形成することができる。また、活性層の形成後に、真性InPを埋め込み再成長し、その後にイオン注入または熱拡散等の手法で、不純物半導体を形成しても良い。また、表面回折格子12は、レーザ表面への電子ビーム露光によるパタン形成とエッチングにより形成することができる。
(実施例1の消光特性)
図8(a)に、本実施例1の半導体光素子の変調器の消光特性(オフ/オン比)を示す。レーザの発振波長を1.55μmに設定することにより、電圧振幅0.8Vと、1V以下の低電圧振幅で10dBの消光特性を実現できる。量子井戸構造の基底準位間波長は1.48μmであり、70nmの離調幅があるが、量子井戸の発光スペクトルの波長広がりは半値幅で約60meV、すなわち125nm程度であり、加えて電流注入に伴うバンドギャップ縮小効果および熱による長波長シフトが生じることから、同一活性層を使用してもレーザ動作可能である。すなわち、レーザの発振波長を量子井戸構造の基底準位間遷移波長に対して長波長側に設定し、離調幅をエネルギー換算で60meV以下となるように設定すれば、本発明の高い効果を有する変調器集積光源が得られる。 図8(b)には比較のため、従来型のQCSEを用いたEA変調器の消光特性を示した。変調器長は同一の200μmとし、コア層厚は200nmである。この構造でも波長1.55μmでの消光特性が得られ、同一活性層を用いたEA−DFBは構成可能であるが、10dBの消光特性を実現するには2V近い電圧振幅が必要であり、本発明における動作バイアス電圧および変調振幅電圧の有利性は明らかである。
また、伝搬損の増大を許容すれば、バンドギャップ波長を長波長化し波長を短波長化することは可能である。図9は、量子井戸構造の基底準位間波長1.49μm、変調器領域長150μmとした場合の、本発明の実施例1変形例の変調器の消光特性である。波長1.55μmの低電圧における光吸収は−4dBに増加しており、光損失の増大は見られるが、10dBの消光特性を実現するための変調振幅電圧特性は図8(a)とほぼ同等であり、共振器長短縮の効果により高速変調動作を可能とする。
このように本発明の構成によれば、変調器領域とレーザ領域に同一コア層を用いた簡易な作製工程で、高速変調可能なEA−DFBレーザを実現できる。特に、本構造は屈折率の低いSiO2上に350nmと薄いInPスラブ領域を構成しているために、コア層の光閉じ込めが向上し、変調器領域の短縮が可能である。加えて変調器領域とレーザ領域はエッチングにより完全に分離され、必要な領域のみに不純物を構成することができる。このことで良好な電気的な分離が確保される。また、素子容量はスラブ厚を断面とした構成となり、単位長あたりの素子容量が抑制されるために50Gbit/sを超える高速応答を実現できる。
(実施例2)
図10は、本発明の実施例2の半導体光素子の構造を示す斜視図である。図11は、実施例1の図7と同様に、本発明の実施例2の変調器領域8の断面図11(a)、および変調器領域8とレーザ領域9を接続する接続導波路領域13の断面図11(b)である。
図10の本発明の実施例2では、図5の実施例1と同じ部分は同じ符号で示すが、実施例1と異なり、基板は単層の半絶縁性(SI)InP基板40であり、その上に電流注入構造を有する埋め込みコア層が形成されている。
EA変調器領域8のコア層23とレーザ領域9のコア層24は、ともに例えば20層InGaAsP量子井戸から形成され、コア幅は0.8μmである。埋め込み層の厚さは400nmである。量子井戸層の基底準位間波長は1.48μm、励起子ピーク波長は1.49μmである。活性層(コア層)23,24の両側は、量子井戸層の積層面に平行な方向(基板面に水平方向)の電流注入のために、異なるタイプのドーピングが施されたInPクラッド層25,26により埋め込まれている。
すなわち、図11(a)のコア層23の左側には、ドーピング濃度1×1018cm-3のSiのn型クラッド層25、コア層23の右側には、ドーピング濃度1×1018cm-3のZnのp型クラッド層26が形成されている。
図11(a)にあるように、クラッド層25,26の上部には、それぞれ電流注入用のInGaAsコンタクト層27,28が形成され、それぞれドーピング濃度1×1019cm-3のn型ドーピング、p型ドーピングが施されている。さらに、コンタクト層27,28の領域上には電流注入用の電極29、30が形成され、表面にSiO2保護膜31が形成されている。見易さのため、図10の斜視図にはSiO2保護膜31は表示していない。
図10に示すように実施例2の半導体光素子は、変調器領域8とレーザ領域9、接続導波路領域13から構成されている。レーザ領域9の活性層長は600μm、変調器領域8の活性層長は150μm、接続導波路領域13の長さは20μmである。
図10の斜視図に示すように、レーザ領域9のコア層24上部には厚さ20nmのSiN絶縁膜が形成され、SiNとSiO2からなるブラッグ波長1.55μmのλ/4シフト回折格子構造が、表面回折格子12を形成している。
また、接続導波路領域13は、図11(b)の断面図に示すように、変調器領域8から続くコアの埋込み導波路により構成されている。
図10に示すように、変調器領域8とレーザ領域9は、両領域間のInP領域をエッチングすることで分離される。また、変調器領域8およびレーザ領域9のn型クラッド層25、p型クラッド層26はそれぞれの領域の必要な部分のみに形成されている。この構成も実施例1と同様に一般的な半導体素子の作製方法により作製できる。
本実施例2の構造は、InP基板40上にレーザを構成しているために放熱の効果が高い。また、光のモードが低損失な半絶縁性InP領域に広がっているために損失が低く、レーザの光出力の増大に有利である。
(実施例3)
図12は、本発明の実施例3の半導体光素子の斜視図である。また、図13は、実施例3の上面図である。いずれの図においても、図5の実施例1と同じ部分は同じ符号で示す。
本実施例3は、実施例1の構造の後段に接続導波路13と同様の埋め込み導波路を用いた後段導波路領域50を形成したものである。この後段導波路領域50が光吸収層として機能し、レーザ領域後段の端面反射による戻り光を抑制できるため、レーザの発振動作を安定させることができる。
図13の上面図に示されるように、変調器領域8、接続導波路13、レーザ領域9および後段導波路領域50の光導波路のコア層はすべて同一の量子井戸構造で形成されている。実施例2の構造の後段にも、同様の後段導波路領域を形成することも可能であるのは明らかである。
(実施例4)
図14は本発明の実施例4の半導体光素子の斜視図である。また、図15は実施例4の上面図である。いずれの図においても、図5の実施例1と同じ部分は同じ符号で示す。
本実施例4は、実施例1の構造の後段に変調器領域8およびレーザ領域9と同様の埋め込みpin構造領域をモニタ領域60として形成したものである。このモニタ領域60のpn電極(モニタ電極61,62)間に逆バイアスを印加して受光領域として動作させ、レーザ領域後段からのレーザ光出力をモニタすることができる。製造工程としては追加プロセスなしで、モニタ機能を形成することができる。
図15の上面図に示されるように、変調器領域8、接続導波路13、レーザ領域9およびモニタ領域60の光導波路のコア層はすべて同一の量子井戸構造で形成されている。実施例2の構造の後段にも、同様のモニタ領域を形成することも可能であるのは明らかである。
以上説明したように、本発明によって、簡易な作製方法により、小型かつ高速なEA−DFBレーザを実現することができる。なお、本発明に係る半導体光素子の構造は各実施例の形態に留まらない。動作波長は1.55μmとしたが、1.3μm帯等、その他の波長に対しても設計変更の範囲で実現できる。例えば、InP基板上のInGaAsP系レーザの構成であれば、動作波長1μmから2μmの範囲で実現できる。
また、レーザのコア層はInGaAsP系としたが、InGaAlAs系など、他の化合物半導体材料も適用することができる。また、回折格子はSiNとSiO2により構成したが、SiONやSiOx等、その他の絶縁膜で構成しても構わないし、InPの表面をエッチングすることで形成しても構わない。また、レーザのコア層の上下に回折格子を形成することもできる。
以上のように本発明によれば、簡易な作製方法により、小型かつ高速なEA−DFBレーザを実現することが可能となり、光通信システム用の光送信器に広範に利用することができる。
1 量子井戸層(コア層、活性層)
2 p型クラッド層(p−InP)
3 n型クラッド層(n−InP)/基板
41 変調信号源
4 レーザコア層(量子井戸層、活性層)
5 n電極
6 p電極
7 pコンタクト層
8 電界吸収変調領域
9 レーザ領域
10 EA−DFBレーザ素子
11 回折格子
12 表面回折格子
13 接続導波路領域
20 シリコン基板
21 SiO2
22 i−InP層
23、24 コア層(量子井戸層、活性層)
25 n型クラッド層
26 p型クラッド層
27,28 コンタクト層
29、30 電極
31 SiO2保護膜
40 InP基板
50 後段導波路領域
60 モニタ領域
61、62 モニタ電極

Claims (5)

  1. 基板上に形成された量子井戸層をコア層とする導波路構造に沿って形成された電界吸収変調器領域とレーザ領域から構成される半導体光素子であって、
    前記導波路構造は、前記量子井戸層を含んだコア層の、前記量子井戸層の積層面に平行な方向の両側にpクラッド層とnクラッド層を配置した導波路構造から形成され、
    前記電界吸収変調器領域と前記レーザ領域のコア層が同一の量子井戸構造である
    ことを特徴とする半導体光素子。
  2. 請求項1に記載の半導体光素子であって、
    前記基板が、シリコン基板上にSiO2層が形成された2層構造の基板である
    ことを特徴とする半導体光素子。
  3. 請求項1に記載の半導体光素子であって、
    前記基板が、単層の半絶縁性(SI)InP基板である
    ことを特徴とする半導体光素子。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体光素子であって、
    前記導波路構造に沿った前記レーザ領域の後段に、光吸収層として機能し、レーザ後段の端面反射による戻り光を抑制する後段導波路領域を更に有する
    ことを特徴とする半導体光素子。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体光素子であって、
    前記導波路構造に沿った前記レーザ領域の後段に、受光領域として動作して前記レーザ領域の後段からの光出力をモニタすることができる埋め込みpin構造のモニタ領域を更に有する
    ことを特徴とする半導体光素子。
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