JP2011233829A - 集積型半導体光素子および集積型半導体光素子モジュール - Google Patents

集積型半導体光素子および集積型半導体光素子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】リッジ導波路構造を備え、迷光を吸収することができる、高温特性の良好な高信頼性で長寿命の集積型半導体光素子を提供すること。
【解決手段】MMI光合流器13の出力端の辺に、半導体光増幅器14を結合する部分を除いた領域に迷光を導波させるための迷光導波メサ15−1,15−2が形成されており、迷光導波メサ15−1,15−2はコア層として活性層を含む構造を備えるため、活性層で迷光を吸収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信等に用いられる、リッジ導波路構造を有する集積型半導体光素子および集積型半導体光素子モジュールに関するものである。
近年、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)光通信用の波長可変光源として、集積型半導体レーザ素子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図9は、従来の集積型半導体レーザ素子100を模式的に表した平面概略図である。この集積型半導体レーザ素子100は、複数のDFB(Distributed Feedback)型のレーザストライプ101−1〜101−n(nは2以上の整数)と、複数の光導波路102−1〜102−nと、多モード干渉型(Multi Mode Interferometer :MMI)光合流器103と、半導体光増幅器104を一つの基板上に集積したものである。このような集積型半導体レーザ素子は、波長選択レーザ100とも呼ばれている。
次に、この集積型半導体レーザ素子100の動作を説明する。まず、レーザストライプ101−1〜101−nの中から選択した1つのレーザストライプを駆動する。光導波路102−1〜102−nのうち駆動するレーザストライプと光学的に接続されている光導波路は、駆動するレーザストライプからの出力光を導波する。MMI光合流器103は、光導波路を導波した光を通過させて出力ポート103aから出力する。半導体光増幅器104は、MMI光合流器103の出力ポート103aから出力された光を増幅して出力端104aから出力する。
このような集積型半導体レーザ素子100は、内部で発生する迷光が半導体光増幅器104の出力端104a側へ伝搬して素子の前方へ出射するという問題があった。特に、MMI光合流器103については、例えばN入力ポート、1出力ポートのMMI光合流器を、どの入力ポートからの入力光も出力ポートから均一に出力されるように設計した場合、入力光強度の1/Nのみが出力ポートに結合し、入力光強度の(N−1)/Nは出力ポートに結合せずに損失となり、そのほとんどが出力ポート側の端面から放射される迷光となる。このような迷光がある集積型半導体レーザ素子100を半導体レーザモジュールに用いた場合、パワーモニタによる光出力の検出に誤差が生じるために光出力制御に問題が生じる。
そこで、図10に模式的に示すように、迷光を反射溝106a,106bによって除去する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この方法によれば、MMI光合流器103の光伝播方向前方に深く形成された反射溝106a,106bがあるために、迷光が後方に反射されて除去されるようになっている。このような迷光除去用の反射溝106a,106bは、レーザストライプ101−1〜101−nをそれぞれ電気的に絶縁するためのトレンチ溝105−1〜105−mと同時に形成されていた。このため、迷光除去のための構造を追加することで新たな工程数の増加は生じなかった。
ところで,上記のような集積型半導体レーザ素子100においては,InP基板上に形成されたGaInAsPがその活性層材料として旧来多く用いられている。近年、低コスト化、低消費電力化のために半導体光素子には高温動作が求められており、そのためには高温特性が良いInP基板上のAlGaInAsを半導体光素子の活性層材料として用いることが行われている。
AlGaInAsは、その構成元素としてアルミニウム(Al)を含むために、空気中で酸化されやすいという問題がある。集積型半導体レーザ素子において、活性層が酸化されると特性および信頼性に深刻な影響を与えるため、非常に好ましくない。GaInAsP活性層を用いた集積型半導体レーザ素子では活性層をストライプ状に加工してその両脇に電流狭窄半導体層を形成する埋め込み導波路構造が用いられているが、このような埋め込み導波路構造では活性層を加工するために製造工程でのAlGaInAsの酸化を引き起こしやすい。このため、AlGaInAsを活性層材料として用いる場合には、活性層への加工を必要としないリッジ導波路構造が好んで用いられる。リッジ導波路構造とは、平面状のコア層の上部にストライプ状に突出した上部クラッドが形成されている構造である。このような背景から、リッジ導波路構造を用いた波長選択レーザの実現が求められる。
特開2003−258368号公報 特開2007−250889号公報
しかしながらリッジ導波路構造では、リッジ形成の段階で各レーザストライプ間の絶縁がなされている。このため、リッジ導波路構造を用いた集積型半導体レーザ素子では反射溝の形成は工程数の増加を生じさせるという問題がある。またリッジ導波路構造では埋め込み型に比べて基板上の凹凸が多いため、反射溝の形成によるさらなる凹凸の追加は製造プロセスの困難さを引き起こすという問題があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リッジ導波路構造を備え、迷光を吸収することができる集積型半導体光素子および集積型半導体光素子モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる集積型半導体光素子は、複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザからの出力光を合流させることができる光合流器と、前記光合流器からの出力光を増幅する半導体光増幅器とを集積した集積型半導体光素子であって、半導体基板と、前記半導体基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に配置されたコア層と、前記コア層上に配置された上部クラッド層と、を少なくとも有し、前記上部クラッド層の少なくとも一部がメサ状に突出しているリッジ導波路構造からなり、前記光合流器の出力端に前記半導体光増幅器となる部分を除いた辺に迷光を導波させるための迷光導波メサが形成されており、前記迷光導波メサはコア層として活性層を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる集積型半導体光素子は、上記の発明において、光合流器は、多モード干渉型光合流器であることを特徴とする。
さらに、この発明にかかる集積型半導体光素子は、上記の発明において、前記光増幅器をなすリッジ導波路と前記迷光導波メサの間隔は、2μm以上5μm未満であることを特徴とする。
本発明に係る集積型半導体光素子モジュールは、上記の集積型半導体光素子と、前記半導体光素子からの出力光を透過および分岐する光分岐素子と、前記光分岐素子を透過した光を伝送する光ファイバと、前記光分岐素子により分岐した光の強度を検出する光検出器と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、リッジ導波路構造を備え、迷光を吸収することができる集積型半導体光素子を実現できる。また、この発明によれば、迷光の放出を防ぐことで、光出力の検出誤差が生じることを抑制して光出力の制御性を向上できる集積型半導体光素子モジュールを実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る集積型半導体レーザ素子の平面図である。 図2は、図1のII−II断面図である。 図3は、図1のIII−III断面図である。 図4は、図1のIV−IV断面図である。 図5は、図1のV−V断面図である。 図6は、実施の形態1の集積型半導体レーザ素子の製造方法において、レーザストライプより幅広のストライプのパターンおよび半導体光増幅器と迷光導波メサより幅広のストライプパターンを示す平面図である。 図7は、実施の形態1の集積型半導体レーザ素子の製造方法において、レーザストライプ、光導波路、MMI光合流器、半導体光増幅器と迷光導波メサのそれぞれの脇に相当する部分のエッチングを行う領域のパターンを示す平面図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る集積型半導体光素子としての集積型半導体光素子モジュールの概略構成を示す説明図である。 図9は、従来の集積型半導体レーザ素子の平面図である。 図10は、その他の従来の集積型半導体レーザ素子を示す平面図である。
以下に、本発明の各実施の形態に係る半導体光素子について図面を参照して説明する。但し、図面は模式的なものであり、各層の厚みや厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。したがって、具体的な寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る集積型半導体光素子としての集積型半導体レーザ素子10について説明する。図1は、集積型半導体レーザ素子10の概略平面図である。図1に示すように、この集積型半導体レーザ素子10は、DFB(Distributed Feedback)型の、複数のレーザストライプ11−1〜11−n(nは2以上の整数)と、複数の光導波路12−1〜12−nと、MMI光合流器13と、半導体光増幅器14とを一つの半導体基板上に集積した構造を有する。
レーザストライプ11−1〜11−nは、各々が幅2μm、長さ600μmのストライプ状のリッジ導波路構造を有する端面発光型レーザであり、集積型半導体レーザ素子10の一端において幅方向Wに沿って25μmピッチで形成されている。これらレーザストライプ11−1〜11−nは、各レーザストライプに備えられた回折格子の間隔を互いに異ならせることにより、出力光の波長が1530nm〜1570nmの範囲で相違するように構成されている。また、レーザストライプ11−1〜11−nのレーザ発振波長は、集積型半導体レーザ素子10の設定温度を変化させることにより調整することができる。すなわち、集積型半導体レーザ素子10は、駆動するレーザストライプの切り替えと温度制御により、広い波長可変範囲を実現している。
MMI光合流器13は、集積型半導体レーザ素子10の中央部付近に形成されている。また、光導波路12−1〜12−nは、レーザストライプ11−1〜11−nとMMI光合流器13との間に形成されており、レーザストライプ11−1〜11−nとMMI光合流器133とを光学的に接続している。
半導体光増幅器14は、集積型半導体レーザ素子10のレーザストライプ11−1〜11−nとは反対側の一端に形成されている。
集積型半導体レーザ素子10は、MMI光合流器13からの出力のうち、半導体光増幅器14に結合しない光を導波させる迷光導波メサ15−1および15−2を有している。これら迷光導波メサ15−1,15−2は、MMI光合流器13の出力端に半導体光増幅器14となる部分を除いた辺の半分以上に亘って形成されていることが好ましい。そして、後述するように、迷光導波メサ15−1,15−2は、コア層として活性層を含む構造を有している。
図2は図1の長さ方向Lに沿ったII−II線における断面図、図3は図1の幅方向Wに沿ったIII−III線における断面図、図4は図1のIV−IV線における断面図、図5は図1のV−V線における断面図である。
図3に示すように、導波路部16の左右に導波路部をメサとするためのトレンチ17、導波路部16のメサを保護するためのサポートメサ18が設けられている。図2および図3に示すように、レーザストライプの導波路部16における半導体の層構造は、n−InP基板20上に、順次、下部クラッド層であるn−InPバッファ層21,AlGaInAsでなる下部SCH(Separate Confinement Hetero)層22,波長1.55μmに利得帯域を有するAlGaInAsでなる多重量子井戸活性層23,AlGaInAsでなる上部SCH層24,上部クラッド層の一部であるp−InPでなるスペーサ層25,GaInAsPでなるエッチングストップ層26,グレーティング層27をその中に含みメサ形成されるp−InPでなるクラッド層28およびp−GaInAsでなるコンタクト層29をこの順に積層したものである。また、図3に示すように、メサ状に形成された層構造の上に、リッジ導波路以外への電流を阻止する絶縁膜30と、Ti/Pt/Auのp側電極31が形成されている。トレンチ17には平坦化ポリマー32が形成されている。そして、n−InP基板20の裏面にはAuGeNiでなるn側電極33が形成されている。
図4に断面を示すように、光導波路12(12−n)は、レーザストライプの断面構造に設けられていた、下部SCH層22,多重量子井戸活性層23,上部SCH層24の代わりに、GaInAsPでなるコア層34が形成されている。ここで多重量子井戸層23の利得が波長1.5μm帯である場合、GaInAsPでなるコア層34の組成は波長1.55μmの光に対して透明な、例えばバンドギャップ波長1.3μmとなるように選ばれる。
なお、図3に示すように、サポートメサ18おいて、導波路部16から離れた部分にも、下部SCH層22,多重量子井戸活性層23,上部SCH層24の代わりにGaInAsPでなるコア層34が形成されている。
図5に示すように、半導体光増幅器14およびその幅方向Wの両側の迷光導波メサ15−1,15−2は、図3に示したグレーティング層27が無いということ以外はレーザストライプの層構造とほぼ同様の層構造を有しているが、導波路から幅方向Wへ離れた部分にも活性層が存在しているところがレーザストライプと異なる。
以下に、この集積型半導体レーザ素子10の動作を説明する。
まず、レーザストライプ11−1〜11−nの中から選択した1つのレーザストライプを駆動する。すると、複数の光導波路12−1〜12−nのうち駆動するレーザストライプ11−1〜11−nのいずれかと光学的に接続している光導波路12−1〜12−nは、そのレーザストライプからの出力光を導波する。MMI光合流器13は、光導波路12−1〜12−nを導波した光を通過させて出力ポートから出力する。半導体光増幅器14は、MMI光合流器13から出力した光を増幅して出力端から出力する。この半導体光増幅器14では、駆動するレーザストライプからの出力光のMMI光合流器13による光の損失を補い、出力端から所望の強度の光出力が得られるようにしている。
上述した本実施の形態のような迷光導波メサ15−1,15−2を設けない場合には、MMI光合流器13の出口で半導体光増幅器14を除く部分ではメサが存在しない。この場合、メサが存在しない部分では上部クラッドが薄いために、層構造によるスラブ導波路が基本モードカットオフとなる。このためMMI光合流器13からの出力のうち半導体光増幅器14に結合しない光(迷光)はコア層34または活性層を導波せず、基板側に放射される。このように一旦放射されてしまうと、その後の迷光の除去は困難になる。
しかし、この実施の形態においては、迷光導波メサ15−1,15−2が存在しているために迷光は活性層を導波して伝播する。迷光導波メサ15−1,15−2はさらに活性層を有しておりこの活性層には電流注入されないから、導波する迷光は活性層によって吸収される。
ここで、半導体光増幅器14と迷光導波メサ15−1,15−2の間隔は、迷光を効率的に導波する観点からはなるべく狭いことが望ましい。MMI光合流器13は数10μmの幅であるため、半導体光増幅器14と迷光導波メサ15−1,15−2の間隔はそれよりも充分小さい値である5μm未満であることが好ましい。
一方、半導体光増幅器14を導波する光は、増幅器の導波路をなすメサの左右にエバネッセント波の成分を有している。この成分は導波路メサから離れるに従って指数関数的に減衰するが、充分に減衰しないほど近い位置に迷光導波メサがある場合には半導体光増幅器14から迷光導波メサ15−1,15−2に光が漏れ出てしまう。このため、半導体光増幅器14と迷光導波メサ15−1,15−2の間隔は一定の値よりも小さくすることはできない。具体的には、2μm以上であることが必要である。
次に、本実施の形態に係る集積型半導体レーザ素子10の製造方法について説明する。
まず、n−InP基板20上に、順次、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などによって下部クラッド層であるn−InPバッファ層21,AlGaInAsでなる下部SCH層22,AlGaInAsでなる多重量子井戸活性層23,AlGaInAs上部SCH層24,上部クラッド層の一部であるp−InPでなるスペーサ層25,p−GaInAsPでなるエッチングストップ層26,GaInAsPでなるグレーティング層27を含むp−InPでなるクラッド層の一部28aを積層する。
次に、全面にSiN膜を堆積した後、レーザストライプ11−1〜11−nのそれぞれを形成する位置に、互いに周期の異なる回折格子のパターンになるようにパターンニングを施す。そして、SiN膜をマスクとしてエッチングして、GaInAsPでなるグレーティング層27に回折格子を形成するとともに、その他の領域のグレーティング層27を全て取り除く。次に、SiN膜のマスクを除去した後にp−InPでなるクラッド層28を再び堆積する。
その後、全面にSiN膜を堆積した後、図6に示すように、フォトリソグラフィー技術によってレーザストライプ11−1〜11−nより幅広のストライプのパターン19−1〜19−nおよび,半導体光増幅器14と迷光導波メサ15−1,15−2より幅広のストライプパターン19Aになるようにパターニングを行う。パターニングされたSiN膜をエッチングマスクとして用いてエッチングを行い、p−InPでなるクラッド層の一部28aよりAlGaInAsでなる下部SCH層22にいたるまでを除去する。
次に、上記のSiN膜のマスクをそのまま選択成長のマスクとして、MOCVD法により、i-GaInAsPでなるコア層34、i-InPでなるスペーサ層25,i−GaInAsPでなるエッチングストップ層26,クラッド層の一部28bをバットジョイント成長する。なお,スペーサ25,i−GaInAsPでなるエッチングストップ層26,クラッド層の一部28bはp型の導電型にドープされたものであってもよいが、価電子帯間吸収による損失を低減する観点からはノンドープであることが好ましい。
次に、上記のSiN膜のマスクを除去し、全面にp−InPでなるクラッド層の残りの部分28cおよびp−GaInAsでなるコンタクト層29をこの順に積層する。
その後、全面にSiN膜を新たに堆積させた後、フォトリソグラフィー技術によってパターニングを行う。パターニングされたSiN膜をエッチングマスクとして用いて、レーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13、半導体光増幅器14と迷光導波メサ15−1,15−2のそれぞれの脇に相当する部分(図7に示す太い実線で示す領域9)のエッチングを公知のエッチング方法を用いて行う。この際のエッチングはGaInAsPでなるエッチングストップ層26に達するまで行う。
続いて、全面にSiNでなる絶縁膜30を新たに堆積させた後、平坦化ポリマー32をスピンコートし、フォトリソグラフィー技術によってパターニングしてレーザストライプ11−1〜11−n、光導波路12−1〜12−n、MMI光合流器13、半導体光増幅器14とサポートメサ(図示しない)の間に相当する部分のみに残す。平坦化ポリマー32を硬化させた後、電極を形成する部分のみ絶縁膜30を除去する。その後Ti/Pt/Auでなるp側電極151を形成する。そして、n−InP基板20を所望の厚さになるように研磨した後、裏面の全面にAuGeNiでなるn側電極33を形成する。
最後に、n−InP基板20を、集積型半導体レーザ素子10が複数並んだバー状に劈開し、両端面に低反射コーティングをコートしたのち、各集積型半導体レーザ素子10毎に分離することにより、製造が完了する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る半導体光素子としての半導体レーザモジュールについて説明する。本実施の形態に係る半導体レーザモジュールは、実施の形態1に係る集積型半導体レーザ素子10を備えるものである。
図8は、本実施の形態2に係る集積型半導体光素子モジュール40の概略を示す説明図である。以下、本実施の形態2に係る集積型半導体光素子モジュール40の構成およびその動作を説明する。集積型半導体レーザ素子10は、駆動するレーザストライプ11−1〜11−nの何れかに対応する波長の光を出力する。コリメートレンズ41は、集積型半導体レーザ素子10からの出力光を平行光線とする。光アイソレータ42は、コリメートレンズ41からの平行光線を一方向にのみ透過する。ビームスプリッタ43は、コリメートレンズ41からの平行光線の大部分を透過し、一部を分岐する。パワーモニタPD44は、ビームスプリッタ43により分岐した光を検出し、検出した光強度に応じた電流が流れる。一方、集光レンズ45は、ビームスプリッタ43を透過した光を集光して光ファイバ46に結合する。光ファイバ46は、結合した光を伝搬し、伝搬した光は信号光などとして用いられる。
本実施の形態2に係る集積型半導体光素子モジュール40は、迷光の素子前方への放射を抑制することができる集積型半導体レーザ素子10を備えているので、パワーモニタPD44に流れる電流と光ファイバ46からの光出力との間のオフセットが大幅に小さくなる。したがって、レーザストライプ11−1〜11−nの光出力の経時的な低下や設定温度などによるパワーモニタPD44の検出電流の変動がきわめて小さくなり、光ファイバ出力を一定にするための制御が容易になる。
(その他の実施の形態)
以上、この発明の実施の形態について説明したが、上記の実施の形態1および2の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものではない。この開示から当業者に様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施の形態1では、迷光導波メサ15−1,15−2を半導体光増幅器14と同程度の長さとしたが、半導体光増幅器14よりも短い長さであってもよい。
10 集積型半導体レーザ素子
11−1〜11−n レーザストライプ
12−1〜12−n 光導波路
13 MMI光合流器
14 半導体光増幅器
15−1,15−2 迷光導波メサ
16 導波路部
17 トレンチ
18 サポートメサ
20 n−InP基板
21 n−InPバッファ層
22 下部SCH層
23 多重量子井戸活性層
24 上部SCH層
25 スペーサ層
26 エッチングストップ層
27 グレーティング層
28a,28b,28c クラッド層
29 コンタクト層
30 絶縁膜
31,31A p側電極
32 平坦化ポリマー
33 n側電極
34 コア層
40 集積型半導体光素子モジュール
41 コリメートレンズ41
41 光アイソレータ
43 ビームスプリッタ
44 パワーモニタPD
45 集光レンズ
46 光ファイバ46

Claims (4)

  1. 複数の半導体レーザと、前記複数の半導体レーザからの出力光を合流させることができる光合流器と、前記光合流器からの出力光を増幅する半導体光増幅器とを集積した集積型半導体光素子であって、
    半導体基板と、前記半導体基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に配置されたコア層と、前記コア層上に配置された上部クラッド層と、を少なくとも有し、前記上部クラッド層の少なくとも一部がメサ状に突出しているリッジ導波路構造からなり、
    前記光合流器の出力端に前記半導体光増幅器となる部分を除いた辺に迷光を導波させるための迷光導波メサが形成されており、前記迷光導波メサはコア層として活性層を含むことを特徴とする集積型半導体光素子。
  2. 前記光合流器は、多モード干渉型光合流器であることを特徴とする請求項1に記載の集積型半導体光素子。
  3. 前記光増幅器をなすリッジ導波路と前記迷光導波メサの間隔は、2μm以上5μm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の集積型半導体光素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の集積型半導体光素子と、
    前記半導体光素子からの出力光を透過および分岐する光分岐素子と、
    前記光分岐素子を透過した光を伝送する光ファイバと、
    前記光分岐素子により分岐した光の強度を検出する光検出器と、
    を備えることを特徴とする集積型半導体光素子モジュール。
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