JP2011233828A - 半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2011233828A
JP2011233828A JP2010105286A JP2010105286A JP2011233828A JP 2011233828 A JP2011233828 A JP 2011233828A JP 2010105286 A JP2010105286 A JP 2010105286A JP 2010105286 A JP2010105286 A JP 2010105286A JP 2011233828 A JP2011233828 A JP 2011233828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor optical
optical device
inp
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010105286A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Kiyota
和明 清田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2010105286A priority Critical patent/JP2011233828A/ja
Priority to US13/094,312 priority patent/US20110268402A1/en
Publication of JP2011233828A publication Critical patent/JP2011233828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/125Bends, branchings or intersections
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/13Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method
    • G02B6/131Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method by using epitaxial growth
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/28Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
    • G02B6/2804Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers
    • G02B6/2808Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers using a mixing element which evenly distributes an input signal over a number of outputs
    • G02B6/2813Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers using a mixing element which evenly distributes an input signal over a number of outputs based on multimode interference effect, i.e. self-imaging

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】AlGaInAs活性層の酸化を抑制でき、素子特性の劣化を防止することにより高信頼性で長寿命の半導体光素子および集積型半導体光素子を提供すること。
【解決手段】半導体レーザ100の長さ方向Lの両端面に、長さ方向Lの中央に位置する部分の、下部SCH層112、多重量子井戸活性層113、上部SCH層114の代わりに、Alを含まないGaInAsPでなる、受動導波路層としてのコア層123が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、光通信等に用いられる、リッジ導波路構造を有する半導体光素子関するものである。
光通信システムにおいて、半導体光素子は無くてはならないものである。光通信における信号光源としての半導体発光素子や半導体光変調器には、InP基板上に形成されたGaInAsPがその活性層材料として旧来多く用いられている。近年、低コスト化、低消費電力化のために半導体光素子には高温動作が求められており、そのためには高温特性が良いInP基板上のAlGaInAsが半導体光素子の活性層材料として用いられている。
AlGaInAsはその構成元素としてアルミニウム(Al)を含むために、空気中で酸化され易いという問題がある。活性層が酸化されることは、半導体光素子の特性および信頼性に深刻な影響を与えるため、非常に好ましくない。活性層をストライプ状に加工してその両脇に電流狭窄半導体層を形成する埋め込み導波路構造はGaInAsP活性層の場合によく用いられる。しかし、このような埋め込み導波路構造の活性層としてAlGaInAsを用いた場合、活性層を加工するための製造工程においてAlGaInAsの酸化を引き起こし易い。このため、AlGaInAsを活性層材料として用いる場合には、活性層への加工を必要としないリッジ導波路構造が用いられる。
光通信システムの高度化に伴い、半導体光素子に複数の機能を集積することが求められる場合がある。この場合には、集積すべき要素に求められる特性を集積素子の各部で実現するため、複数の活性層または受動導波路層を、バットジョイント法などを用いて順次接続することがなされている(例えば、特許文献1および非特許文献1を参照)。
半導体光素子においては、劈開によって光入出力の端面を形成することが通常行われる。AlGaInAs活性層を用いた半導体光素子では、劈開によって形成された端面でAlGaInAs活性層が露出する。このため、端面付近でAlGaInAsが酸化するという問題あり、これによって半導体光素子の特性および信頼性に悪影響があった。このような問題に対して、劈開後に形成される端面にコーティングする材料を工夫して端面付近でのAlGaInAsの酸化を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−324936号公報 特開2005−175111号公報
IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS, VOL. 45, NO. 9, pp. 1201
しかしながら、上記のように、劈開された端面にAlGaInAsの酸化を抑制する材料をコーティングする方法では、劈開してから端面に材料をコーティングするまでの間の酸化を抑制することは難しい。また、このように端面にコーティングする材料が限定されると、それによって端面コーティングの光学的設計が限定され、所望の光反射特性を得ることが難しくなる。したがって、上記のように劈開端面に酸化を抑制する材料をコーティングする方法は、光学的設計上の観点からも利用しづらいものであった。
一般に、半導体レーザの端面を低反射化するために、端面付近で導波路となる層構造を除去し、その部分に透明な半導体材料を形成する窓構造と呼ばれる構造が用いられる。窓構造においても、層構造の除去後に形成される半導体材料がアルミニウム(Al)を含まないものであればAlGaInAs活性層の端面酸化を抑制する効果は得ることができる。また、埋め込み導波路構造においては、導波路脇の埋め込みと端面の窓構造形成を同時に行うことで窓構造の形成を行うことが容易である。しかし、リッジ導波路構造において窓構造を形成しようとした場合、層構造の除去とリッジの形成を同時に行うことができない。層構造の除去は、鉛直方向の導波路構造が無くなることを意味するため、非点隔差を生じないために層構造を除去する場所においてはリッジの形成を行わないことが必要となる。しかし、これら2つの工程は同時に行えないため、その位置合わせ精度が作製上の問題となる。このため、特にAlGaInAs活性層に好適なリッジ導波路構造においては窓構造の形成は難しく、この方法による端面酸化の抑制は難しかった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、AlGaInAs活性層の酸化を抑制でき、素子特性の劣化を防止することにより高信頼性で長寿命の半導体光素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる半導体光素子は、半導体基板上に、前記半導体基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に配置されたコア層と、前記コア層上に配置された上部クラッド層と、を少なくとも有し、前記コア層は、アルミニウム(Al)を含む材料からなる活性層と、アルミニウムを含まない材料からなる受動導波路層とが光伝播方向に順次接続されてなり、光が入出力される端面における前記コア層は前記受動導波路層であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、前記下部クラッド層および前記上部クラッド層は、アルミニウムを含まない材料からなることを特徴とする。
さらに、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、前記上部クラッド層の少なくとも一部がメサ状に突出していることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、前記アルミニウムを含む材料はAlGaInAsであり、前記アルミニウムを含まない材料はGaInAsPであることを特徴とする。
さらに、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、前記半導体基板は、InPでなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、光が入出力される端面における前記受動導波路層の長さは、100μm未満であることを特徴とする。
さらに、この発明にかかる半導体光素子は、上記の発明において、受動導波路による機能部分を含む集積型半導体光素子構造を有することを特徴とする。
この発明によれば、AlGaInAs活性層の酸化を抑制でき、素子特性の劣化を防止することにより高信頼性で長寿命の半導体光素子を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの平面図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザにおいて上面の電極を省略した状態を示す平面図である。 図3は、図1のIII−III断面図である。 図4は、図1のIV−IV断面図である。 図5は、図1のV−V断面図である。 図6−1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造工程におけるシリコン窒化膜のパターンを示す工程断面図である。 図6−2は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造工程におけるシリコン窒化膜のパターンを示す工程平面図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法における活性層のエッチング工程を示す工程断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法におけるコア層の埋め込み工程を示す工程断面図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法におけるコア層の埋め込み工程の後に、上部クラッド層およびコンタクト層を積層する工程を示す工程断面図である。 図10は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法におけるリッジ導波路とサポートメサとの間をエッチングする工程を示す工程断面図である。 図11は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法におけるリッジ導波路とサポートメサとの間の凹部に平坦化ポリマーを埋め込む工程を示す工程断面図である。 図12は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法における電極形成工程を示す工程断面図である。 図13は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法における劈開工程を示す工程断面図である。 図14は、本発明の実施の形態2に係る集積型半導体レーザ素子の平面図である。 図15は、図14のXV−XV線における断面図である。 図16は、図14のXVI−XVI線における断面図である。 図17は、図14のXVII−XVII線における断面図である。 図18は、図14のXVIII−XVIII線における断面図である。 図19は、レーザストライプおよび半導体光増幅器のリッジ導波路より幅広のストライプでかつ端面付近を除くマスクパターンを示す平面図である。
以下に、本発明の各実施の形態にかかる半導体光素子について図面を参照して説明する。但し、図面は模式的なものであり、各層の厚みや厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。したがって、具体的な寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。
(実施の形態1)
図1〜13は、本発明の実施の形態1に係る半導体光素子としての半導体レーザ100を示している。なお、図1はこの実施の形態に係る半導体レーザの平面図、図2は電極を省略した半導体レーザの平面図である。
この実施の形態に係る半導体レーザ100は、リッジ導波路構造を有している。図2に示すように、この半導体レーザ100では、直線ストライプメサ状のリッジ導波路101が形成されており、その幅方向Wの両側に距離を隔ててこのリッジ導波路101を保護するためのサポートメサ102,103が形成されている。
図3は図1のIII−III線における断面図、図4は図1の長さ方向Lに平行なIV−IV線における断面図、図5は図1のV−V線における断面図である。図3に示すように、半導体レーザ100の層構造は、n−InP基板110上に、順次、下部クラッド層であるn−InPバッファ層111、AlGaInAsでなる下部SCH(Separate Confinement Hetero)層112、波長1.55μmに利得帯域を有するAlGaInAsでなる多重量子井戸活性層113、AlGaInAsでなる上部SCH層114、上部クラッド層の一部である、p−InPでなるスペーサ層115、GaInAsPでなるエッチングストップ層116、メサ形成されるp−InPでなるクラッド層117およびp−GaInAsでなるコンタクト層118を積層したものである。
図3に示すように、この半導体レーザ100においては、メサ形成された層構造の上にリッジ導波路以外への電流を阻止する絶縁膜119、平坦化ポリマー120、Ti/Pt/Auでなるp側電極121が形成されている。また、半導体レーザ100の裏面には、AuGeNiでなるn側電極122が形成されている。
図4および図5に示すように、半導体レーザ100の長さ方向Lの両端面では、長さ方向Lの中央に位置する部分の、下部SCH層112、多重量子井戸活性層113、上部SCH層114の代わりに、Alを含まないGaInAsPでなる、受動導波路層としてのコア層123が形成されている。なお、多重量子井戸活性層113の利得が波長1.55μm帯である場合、コア層123の組成は、波長1.55μmの光に対して透明な、例えばバンドギャップ波長1.3μmとなるような組成のものが選ばれる。
半導体レーザ100の端面付近のコア層123の長さ方向Lの長さは、劈開の位置精度に対して充分な長さであれば良く、数10μmで足りる。ここで、端面付近のコア層123の長さが長すぎると素子が大きくなり、1枚のウェハから取れる素子の数が少なくなる。このため、コア層123の部分の長さは劈開の位置精度より大きい範囲でなるべく小さい値、具体的には100μm未満になるように設計することが好ましい。
次に、本実施の形態に係る半導体レーザ100の作製方法を説明する。
まず、図6−1に示すように、n−InP基板110上にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などによって下部クラッド層であるn−InPバッファ層111、AlGaInAsでなる下部SCH層112、AlGaInAsでなる多重量子井戸活性層113、AlGaInAsでなる上部SCH層114、上部クラッド層の一部であるp−InPでなるスペーサ層115、p−GaInAsPでなるエッチングストップ層116、p−InPでなるクラッド層117の一部をなすクラッド層117Aをこの順に積層する。そして、全面にシリコン窒化膜(SiN)127を堆積した後、フォトリソグラフィーによってリッジ導波路より幅広のストライプでかつ端面付近を除くように、図6−1(断面パターン)および図6−2(平面パターン)に示すようなパターンになるようにパターニングを行う。
次に、図7に示すように、パターニングされたシリコン窒化膜127をエッチングマスクとして用いてエッチングを行い、p−InPでなるクラッド層117A、エッチングストップ層116、スペーサ層115、および下部SCH層112までの活性層(能動導波路層)としての積層構造を除去し、n−InPバッファ層111を露出させる。図7に示すように、このエッチングにより形成され、長さ方向Lに沿って並ぶシリコン窒化膜127同士の間の凹部128の長さlは20μm以上200μm未満となるように設定されている。
次に、上記凹部128内にコア層の埋め込みを行う。すなわち、図8に示すように、シリコン窒化膜127のマスクをそのまま選択成長のマスクとして用いて、MOCVD法により、i-InGaAsPコア層123、i-InP層124、i−GaInAsPでなるエッチングストップ層125、i−InP層126をバットジョイント成長する。なお、i-InP層124、エッチングストップ層125、i−InP層126は、導電型がp型となるようなドープ層であっても良いが、価電子帯間吸収による損失を低減する観点からはノンドープであることが好ましい。
次に、図9に示すように、シリコン窒化膜127のマスクを除去し、p−InPクラッド層117Aの上全面に、クラッド層117の残りの部分であるp−InPクラッド層117B、およびp−GaInAsPコンタクト層118をこの順に積層する。
次に、p−GaInAsPコンタクト層118の上に、全面に亘ってシリコン窒化膜129を堆積した後、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニングを行う。図10に示すように、パターニングされたシリコン窒化膜129をエッチングマスクとして用いて、リッジ導波路101とサポートメサ102および103の間に相当する部分のエッチングを公知のエッチング方法を用いて行う。この際、エッチングはGaInAsPでなるエッチングストップ層116に達するまで行われる。
続いて、シリコン窒化膜129を除去した後、または除去しない状態で、図11に示すように、全面にシリコン窒化膜でなる絶縁膜119を堆積した後、平坦化ポリマー120をスピンコートし、フォトリソグラフィーによって平坦化ポリマー120をパターニングしてリッジ導波路101とサポートメサ102および103の間に相当する部分のみに残す。そして、平坦化ポリマー120を硬化させた後、電極を形成する部分のみ絶縁膜119を除去する。その後、図12に示すように、Ti/Pt/Auでなるp側電極121を形成する。さらに、n−InP基板110を所望の厚さになるように研磨した後、裏面の全面にAuGeNiでなるn側電極122を形成する。
最後に、図13に示すように、n−InP基板110を、半導体レーザ100が幅方向W(図2参照)に複数並んだバー状となるように図13の一点鎖線で示す箇所(GaInAsでなるコア層123を設けた部分)で劈開し、両端面に所望の反射率を得るコーティングをコートしたのち、半導体レーザ100が複数並んだバー状のものを、それぞれの半導体レーザ100毎に分離することにより、半導体レーザ100の製造は完了する。
本実施の形態に係る半導体レーザ100では、端面にAlGaInAsが露出しないためにAlGaInAsの酸化が起こらない。したがって、本実施の形態では、素子特性の劣化を防止することにより高信頼性で長寿命の半導体光素子を得ることができる。
なお、本実施の形態の半導体レーザ100に対して、端面付近へのバットジョイント成長時にi-InGaAsPコア層123を形成せず単にInPのみを形成した窓構造のものに比べると、本実施の形態の半導体レーザ100では積層方向の導波路構造であるために端面付近での光の拡散が無く、余分な光損失が起こりにくいという利点がある。また、リッジ導波路におけるコア層123を設けた部分は、積層方向に導波路構造を有するため、非点隔差を生じないという点で有利である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る半導体光素子としての、集積型半導体レーザ素子について説明する。図14は、この実施の形態の集積型半導体レーザ素子130の平面図である。
図14に示すように、本実施の形態1に係る集積型半導体レーザ素子130は、複数のDFB(Distributed Feedback)型のレーザストライプ131−1〜131−n(nは2以上の整数)と、複数の光導波路132−1〜132−nと、多モード干渉型(Multi Mode Interferometer:MMI)光合流器133と、半導体光増幅器134とを一つの半導体基板上に集積した構造を有する。
レーザストライプ131−1〜131−nは、各々が幅2μm、長さ600μmのストライプ状のリッジ導波路構造を有する端面発光型レーザであり、集積型半導体レーザ素子130の一端において幅方向Wに例えば25μmピッチで形成されている。レーザストライプ131−1〜131−nは、各レーザストライプに備えられた回折格子の間隔を互いに異ならせることにより、出力光の波長が1530nm〜1570nmの範囲で相違するように構成されている。また、レーザストライプ131−1〜131−nのレーザ発振波長は、集積型半導体レーザ素子130の設定温度を変化させることにより調整することができる。すなわち、集積型半導体レーザ素子130は、駆動するレーザストライプ131−1〜131−nの切り替えと温度制御により、広い波長可変範囲を実現している。
MMI光合流器133は集積型半導体レーザ素子130の中央部付近に形成されている。また、光導波路132−1〜132−nはレーザストライプ131−1〜131−nとMMI光合流器133との間に形成されており、レーザストライプ131−1〜131−nとMMI光合流器133とを光学的に接続する。半導体光増幅器134は、集積型半導体レーザ素子130のレーザストライプ131−1〜131−nとは反対側の一端側に形成されている。
次に、この集積型半導体レーザ素子130の動作を説明する。まず、レーザストライプ131−1〜131−nの中から選択した1つのレーザストライプを駆動する。次に、複数の光導波路132−1〜132−nのうち駆動するレーザストライプ131−1〜131−nのいずれかと光学的に接続している光導波路132−1〜132−nのいずれかは、駆動するレーザストライプからの出力光を導波する。MMI光合流器133は、光導波路132−1〜132−nを導波した光を通過させて出力ポートから出力する。半導体光増幅器134は、MMI光合流器133から出力した光を増幅して出力端から出力する。この半導体光増幅器134は、駆動するレーザストライプ131−1〜131−nからの出力光のMMI光合流器133による光の損失を補い、出力端から所望の強度の光出力を得るために用いられる。
図15は図14のXV−XV線における断面図、図16は図14のXVI−XVI線における断面図、図17は図14のXVII−XVII線における断面図、図18は図14のXVIII−XVIII線における断面図である。なお、図14のA−A線における断面図とB−B線における断面図は、図17に示す断面図と略同一である。
図16に示すように、半導体の層構造は、n−InP基板140上に、順次、下部クラッド層であるn−InPでなるバッファ層141、AlGaInAsでなる下部SCH層142、波長1.55μmに利得帯域を有するAlGaInAsでなる多重量子井戸活性層143、AlGaInAsでなる上部SCH層144、上部クラッド層の一部であるp−InPでなるスペーサ層145、GaInAsPでなるエッチングストップ層146、メサ形成されるp−InPでなるクラッド層147およびp−GaInAsでなるコンタクト層148を積層したものである。
また、集積型半導体レーザ素子130では、図16に示すように、メサ形成された層構造の上にリッジ導波路以外への電流を阻止する絶縁膜149、平坦化のためのポリマー150、Ti/Pt/Auでなるp側電極151が形成されている。また、裏面にはAuGeNiのn側電極152が形成されている。
光導波路132−1〜132−nにおいては、AlGaInAsでなる下部SCH層142、AlGaInAsでなる多重量子井戸活性層143、AlGaInAsでなる上部SCH層144の代わりに、Alを含まないGaInAsPでなる、受動導波路層としてのコア層153が形成されている(図17参照)。ここで多重量子井戸層143の利得が波長1.55μm帯である場合、GaInAsPでなるコア層153の組成は波長1.55μmの光に対して透明な、例えばバンドギャップ波長1.3μmとなるものが選ばれる。端面付近のGaInAsPでなるコア153の長さは、酸化防止の観点からは数100nmあればよい。設計上は作製精度に応じて決定するが、工程の中で誤差の大きい劈開の位置精度に対して充分な長さであれば良く、100μm未満で足りる。
図18に示すように、図16で示した断面においてリッジ導波路を構成するp−InPでなるクラッド層147中にグレーティング層158が含まれる。
次に、本実施の形態2に係る集積型半導体レーザ素子130の製造方法について説明する。
まず、n−InP基板140上に、順次、MOCVD法などによって下部クラッド層であるn−InPでなるバッファ層141、AlGaInAsでなる下部SCH層142、AlGaInAsでなる多重量子井戸活性層143、AlGaInAsでなる上部SCH層144、上部クラッド層の一部であるp−InPでなるスペーサ層145、p−GaInAsPでなるエッチングストップ層146、GaInAsPでなるグレーティング層158を含むp−InPでなるクラッド層147の一部(図中符号147Aで示す。)を積層する。
次に、全面にシリコン窒化膜(SiN膜)を堆積した後、レーザストライプ131−1〜131−nのそれぞれを形成する位置に、互いに周期の異なる回折格子のパターンになるようにパターンニングを施す。そして、シリコン窒化膜をマスクとしてエッチングして、GaInAsPでなるグレーティング層158に回折格子を形成するとともに、その他の領域のGaInAsPでなるグレーティング層158を全て取り除く。
次に、シリコン窒化膜のマスクを除去した後に、p−InPでなるクラッド層147Aを再び堆積する。
その後、全面にシリコン窒化膜を堆積した後、図19に示すように、フォトリソグラフィー技術によってレーザストライプ131−1〜131−nおよび半導体光増幅器134のリッジ導波路より幅広のストライプでかつ端面付近を除くパターン161−1〜161−nおよび162になるようにパターニングを行う。パターニングされたシリコン窒化膜をエッチングマスクとして用いてエッチングを行い、p−InPクラッド層147の一部よりAlGaInAsでなる下部SCH層142までを除去する。
次に、シリコン窒化膜のマスクをそのまま選択成長のマスクとして、MOCVD法により、i-InGaAsPでなるコア層153、i-InP層154、i−GaInAsPでなるエッチングストップ層155、i−InP層156をバットジョイント成長する。なお、i-InP層154、i−GaInAsPでなるエッチングストップ層155、i−InP層156は導電型がp型となるようにpドープであっても良いが、価電子帯間吸収による損失を低減する観点からはノンドープであることが好ましい。
その後、シリコン窒化膜のマスクを除去し、全面にp−InPでなるクラッド層147の残りの部分147Bおよびp−GaInAsでなるコンタクト層148をこの順に積層する。
次に、全面にシリコン窒化膜を堆積した後、フォトリソグラフィー技術によってパターニングを行う。パターニングされたシリコン窒化膜をエッチングマスクとして用いて、レーザストライプ131−1〜131−n、光導波路132−1〜132−n、MMI光合流器133、半導体光増幅器134とサポートメサ(図示しない)の間に相当する部分のエッチングを公知のエッチング方法を用いて行う。この際のエッチングはGaInAsPでなるエッチングストップ層146に達するまで行われる。
続いて、全面にシリコン窒化膜でなる絶縁膜149を堆積した後、平坦化ポリマー150をスピンコートし、フォトリソグラフィー技術によってパターニングしてレーザストライプ131−1〜131−n、光導波路132−1〜132−n、MMI光合流器133、半導体光増幅器134とサポートメサ(図示しない)の間に相当する部分のみに残す。平坦化ポリマー150を硬化させた後、電極を形成する部分のみ絶縁膜149を除去する。その後、Ti/Pt/Auでなるp側電極151を形成する。さらに、n−InP基板140を所望の厚さになるように研磨した後、裏面の全面にAuGeNiでなるn側電極152を形成する。
最後に、n−InP基板140を、集積型半導体レーザ素子130が複数並んだバー状に劈開し、両端面に低反射コーティングをコートしたのち、集積型半導体レーザ素子130毎に分離することにより、集積型半導体レーザ素子130の製造が完成する。
本実施の形態2に係る集積型半導体レーザ素子130においては、端面にAlGaInAsが露出しないためにAlGaInAsの酸化が起こらないという利点が得られる。また、本実施の形態2のように受動導波路による機能部分を含む集積型半導体レーザ素子130では、端面付近に受動導波路を形成することによる工程数の増加が無いため、特に本発明の実施の形態としては好適である。
(その他の実施の形態)
以上、この発明の実施の形態について説明したが、上記の実施の形態1および2の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものではない。この開示から当業者に様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施の形態1および2では、受動導波路層の材料として、GaInAsPを用いたが、導波路の形成が可能な、アルミニウムを含まない他の材料を適用してもよい。
また、上記実施の形態1および2では、半導体レーザ素子100および集積型半導体光素子構造を有する集積型半導体レーザ素子130に本発明を適用した説明したが、コア層が、アルミニウム(Al)を含む材料からなる活性層と、受動導波路層とが光伝播方向に順次接続された構造を有する他の半導体光素子にも適用することができる。
100 半導体レーザ
101 リッジ導波路
102 サポートメサ
110 InP基板
111 InPバッファ層
112 下部SCH層
113 多重量子井戸活性層
114 上部SCH層
115 スペーサ層
116 エッチングストップ層
117 クラッド層
117A InPクラッド層
117B InPクラッド層
118 コンタクト層
119 絶縁膜
120 平坦化ポリマー
121 p側電極
122 n側電極
123 コア層
124 InP層
125 エッチングストップ層
126 InP層
127,129 シリコン窒化膜
130 集積型半導体レーザ素子
131 レーザストライプ
132 光導波路
133 MMI光合流器
134 半導体光増幅器
140 InP基板
141 バッファ層
142 下部SCH層
143 多重量子井戸活性層
144 上部SCH層
145 スペーサ層
146 エッチングストップ層
147 クラッド層
148 コンタクト層
149 絶縁膜
150 平坦化ポリマー
151 p側電極
152 n側電極
153 コア層
154 InP層
155 エッチングストップ層
156 InP層
158 グレーティング層

Claims (7)

  1. 半導体基板上に、前記半導体基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に配置されたコア層と、前記コア層上に配置された上部クラッド層と、を少なくとも有する半導体光素子であって、
    前記コア層は、アルミニウム(Al)を含む材料からなる活性層と、アルミニウムを含まない材料からなる受動導波路層とが光伝播方向に順次接続されてなり、光が入出力される端面における前記コア層は前記受動導波路層であることを特徴とする半導体光素子。
  2. 前記下部クラッド層および前記上部クラッド層は、アルミニウムを含まない材料からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
  3. 前記上部クラッド層の少なくとも一部がメサ状に突出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体光素子。
  4. 前記アルミニウムを含む材料はAlGaInAsであり、前記アルミニウムを含まない材料はGaInAsPであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  5. 前記半導体基板は、InPであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  6. 光が入出力される端面における前記受動導波路層の長さは、100μm未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体光素子。
  7. 受動導波路による機能部分を含む集積型半導体光素子構造を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体光素子。
JP2010105286A 2010-04-30 2010-04-30 半導体光素子 Pending JP2011233828A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010105286A JP2011233828A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 半導体光素子
US13/094,312 US20110268402A1 (en) 2010-04-30 2011-04-26 Semiconductor optical device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010105286A JP2011233828A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 半導体光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011233828A true JP2011233828A (ja) 2011-11-17

Family

ID=44858319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010105286A Pending JP2011233828A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 半導体光素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20110268402A1 (ja)
JP (1) JP2011233828A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082411A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Japan Oclaro Inc 半導体光集積素子及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8913897B2 (en) * 2011-04-29 2014-12-16 Huawei Technologies Co., Ltd. Laser diode, method for manufacturing laser diode and passive optical network system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150181A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Hitachi Ltd 半導体レーザの製造方法
JP2008218585A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Eudyna Devices Inc 半導体レーザチップおよびその製造方法
JP2009253097A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体光集積素子

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889913A (en) * 1995-03-15 1999-03-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical semiconductor device and method of fabricating the same
JP2009239260A (ja) * 2008-03-07 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザおよびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150181A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Hitachi Ltd 半導体レーザの製造方法
JP2008218585A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Eudyna Devices Inc 半導体レーザチップおよびその製造方法
JP2009253097A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体光集積素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082411A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Japan Oclaro Inc 半導体光集積素子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20110268402A1 (en) 2011-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5387671B2 (ja) 半導体レーザ及び集積素子
JP3104789B2 (ja) 半導体光素子およびその製造方法
EP2544319B1 (en) Laser source for photonic integrated devices
WO2010116460A1 (ja) 光素子及びその製造方法
WO2016056498A1 (ja) 半導体光集積素子およびその製造方法
WO2011096040A1 (ja) 半導体レーザ素子、半導体レーザ素子の製造方法および光モジュール
JP5182362B2 (ja) 光素子及びその製造方法
US20080069493A1 (en) Integrated optoelectronic device and method of fabricating the same
US9088132B2 (en) Semiconductor optical element, integrated semiconductor optical element, and semiconductor optical element module
JP2013061632A (ja) 光デバイス、光モジュール、及び光デバイスの製造方法
JP2010263153A (ja) 半導体集積光デバイス及びその作製方法
JP6588859B2 (ja) 半導体レーザ
JP2011233829A (ja) 集積型半導体光素子および集積型半導体光素子モジュール
US20160336719A1 (en) Integrated semiconductor laser device and semiconductor laser module
US20050074197A1 (en) Integrated surface emitting laser and light amplifier
WO2020250291A1 (ja) 半導体光集積素子および半導体光集積素子の製造方法
JP2011233828A (ja) 半導体光素子
JP2017204600A (ja) 半導体レーザ
JP3264321B2 (ja) 導波路型半導体光集積素子およびその製造方法
JP2014236161A (ja) 半導体光素子およびその製造方法ならびに集積型半導体光素子
WO2019225331A1 (ja) 半導体レーザ
JPH11163456A (ja) 半導体レーザ
JP5163355B2 (ja) 半導体レーザ装置
JP2002043688A (ja) リッジ型分布帰還半導体レーザ素子
JP2019012769A (ja) 半導体レーザ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140507