JP2002164608A - 光半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

光半導体装置およびその製造方法

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JP2002164608A JP2000359193A JP2000359193A JP2002164608A JP 2002164608 A JP2002164608 A JP 2002164608A JP 2000359193 A JP2000359193 A JP 2000359193A JP 2000359193 A JP2000359193 A JP 2000359193A JP 2002164608 A JP2002164608 A JP 2002164608A
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semiconductor
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coupler
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Keisuke Matsumoto
啓資 松本
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    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
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    • H01S5/4087Array arrangements, e.g. constituted by discrete laser diodes or laser bar emitting more than one wavelength

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合器の埋込成長の際に発生する多結晶の付
着や異常成長による突起を防止した半導体レーザ装置を
構成する。 【解決手段】 この半導体レーザ装置は、発振波長が異
なる複数の単一波長半導体レーザ18を有するレーザ部
12と出力部16の光変調器26とを接続する多モード
干渉導波路24を有する結合器部14を、レーザ部12
の電流ブロック構造36と同じ材料構成の埋込半導体層
25により覆うとともにこの結合器部14を埋め込んだ
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光半導体装置お
よびその製造に係り、特に光通信用として用いられる波
長分割多重技術に用いられる半導体レーザ装置とその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバの伝送容量を高める波
長分割多重(Wavelength Division Multiplex)技術
(以下、WDM技術という)が注目されている。WDM
技術を用いれば、敷設済みの光ファイバの伝送能力を一
気に数十倍以上に高めることができる。このシステムの
光源として用いられる分布帰還型半導体レーザ(Distri
buted Feedback Laser Diode)(以下、DFB−LDと
いう)においては、広い波長範囲、例えば10〜50ナ
ノメートル(nm)において等間隔、例えば0.4や
0.8nm間隔、に発振波長をそろえる必要があり、こ
のため各発振波長に対応した単体の半導体レーザを用い
て光源としたが、光源数の増加に伴ってコストが上昇す
る。
【0003】さらに波長多重度が増すにつれて、コスト
の上昇により対応することができなくなり、その解決策
として一つのチップで電流値を変えることにより多くの
波長に対応できる波長可変LDや多くの波長に対応した
複数のLDをアレイ化して同一チップに集積化したLD
などの光源が求められている。ここでは一括してこれら
の光源を多波長レーザ光源という。この多波長レーザ光
源は実システムの光源として用いられるだけでなく、W
DM伝送装置のバックアップ用光源として多くの光源を
一つのチップで確保することができれば、信頼性の高い
伝送システムを安価に構成することができ、コストメリ
ットが大きい。
【0004】さらにはレーザの出力波長を変えることに
よりネットワークの異なった地点に情報を伝送するため
のルーティングを行う、すなわち波長ルーティングを行
うなど、安価な多波長レーザ光源が将来の全光ネットワ
ークの構築に重要なキーデバイスになる。このように多
波長レーザ光源として一つのチップで電流値を変えるこ
とにより多くの波長に対応できる波長可変LDや多くの
波長に対応した複数のLDをアレイ化して同一チップに
集積化したLD、などに光変調器を集積化したデバイス
の研究が盛んになっている。
【0005】例えば、2000年3月米国ボルチモアで
行われた国際会議予稿集記載の“Compact High-Power W
avelength selectable Laser for WDM”( Optical Fib
er Communication Conference Technical Digest, Tul
1, March 5-10, 2000, Baltimore, Maryland )では、
3.18nm間隔に8波長のアレイ状レーザを形成し、
これらの出力を一つの出力に束ねる結合器、及び半導体
光増幅器を集積化したチップが報告されている。このチ
ップで8波長のうち任意の波長を選択して動作させる導
波路結合器には8×1の多モード干渉導波路 (Multi-m
ode interference)(以下、MMIという)を用いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12は従来の半導体
レーザ装置の斜視図である。図12において、200は
半導体レーザ装置、202はレーザ部、204は結合器
部、206は出力部である。208はレーザアレイ、2
10はレーザアレイ208の電極、212は4×1のM
MI、214は電界吸収型光変調器(Electroabsorptio
n Modulator、以下EAMという)、216はEAMの
電極、218はInP埋込層である。
【0007】次に従来の半導体レーザ装置の製造方法に
ついて説明する。図13は製造工程に従って示した従来
の半導体レーザ装置の斜視図である。図14は製造工程
における問題点を模式的に説明した従来の半導体レーザ
装置の斜視図である。まず図13において、n伝導型
(以下n伝導型を“n−”で、p伝導型を“p−”で表
記する。)InP基板220にn−InPクラッド層2
22、レーザ活性層224、p−InPクラッド層22
6、を形成する。その後レーザ部分を残しそれ以外を除
去し、除去した部分にn−InPクラッド層228、光
導波路層230、p−クラッド層232を形成する。こ
のときレーザ部202のn−InPクラッド層222、
あるいはp−InPクラッド層226の内部に回折格子
層(図示せず)を形成する。
【0008】この後、積層の表面に絶縁膜を形成し、レ
ーザ部202の部分は幅1〜2μmの帯状のアレイに、
MMI212は幅5〜50μmで共振器方向長さが20
〜500μmの長方形に、光変調器は幅が1〜2μmの
帯状に、マスクパターン234を形成し、深さがレーザ
部のレーザ活性層224や光導波路層230を越えるま
で、あるいは基板が露呈するまでマスクパターン234
をマスクとしてエッチングし、リッジ形成を行う。この
工程の結果が図13に示されている。この後、エッチン
グに使用したマスクパターン234を選択成長マスクと
してInP埋込層218で埋込成長を行なう。
【0009】次いで、レーザ部202にコンタクト用電
極210を、また出力部206のEAM214にコンタ
クト用の電極216を形成し、さらに基板220の裏面
を研磨により100μmに薄くし、裏面電極を形成す
る。これにより図12に示した半導体レーザ装置200
が完成する。しかしながら、図14に示すように、この
半導体レーザ装置200においては、MMI212の上
面の面積が広いので、選択成長マスクを用いて埋込成長
を行うとMMI212の導波路上の絶縁膜にInPの多
結晶238が付着し、以後のプロセスにおいてレジスト
破れが生じるなどの不具合が発生する場合があった。
【0010】また図15はもう一つの従来の半導体レー
ザ装置の斜視図である。図15において、240は半導
体レーザ装置、242は分岐導波路である。半導体レー
ザ装置240は、MMI212のかわりに分岐導波路2
42を適用したものである。図16は製造工程に従って
示した従来の半導体レーザ装置の斜視図である。また図
17は製造工程における問題点を模式的に説明した従来
の半導体レーザ装置の斜視図である。
【0011】半導体レーザ装置240の製造方法は、レ
ーザ部202と結合器部204および出力部206との
積層構造を形成する方法は半導体レーザ装置200と同
様である。その後積層構造表面に絶縁膜を形成し、レー
ザ部202の部分は幅1〜2μmの帯状のアレイに、こ
のレーザ部のアレイに接続した幅1〜2μmの分岐導波
路242に対応した形状に、光変調器は幅が1〜2μm
の帯状に、マスクパターン244を形成し、マスクパタ
ーン244をマスクとしてレーザ部202の活性層や、
その他の部分の導波層を越える程度にエッチングを行
い、リッジ形成を行う。この工程の結果が図16であ
る。
【0012】次いで、マスクパターン244を選択成長
マスクとし、InP埋込層218により埋込成長を行
う。次いでレーザ部202に電極210、また出力部2
06のEAM214にコンタクト用の電極216を形成
する。さらに基板220の裏面を研磨により100μm
に薄くし、裏面電極を形成する。これにより図12に示
した半導体レーザ装置200が完成する。しかしなが
ら、図17に示すように、InP埋込層218によって
レーザ部、出力部とともに分岐導波路242の埋込成長
を行うときに、分岐導波路242の分岐部分で異常成長
による突起246が生じ、以後のプロセスにおいてレジ
スト破れなどが生じるなどの不具合が発生する場合があ
った。
【0013】結合器部の埋込成長を従来の製造方法によ
り行うと上述したように、多結晶238が発生したり、
異常成長による突起246が発生すると、プロセス上の
不都合が発生し、光半導体装置の歩留まりが低下し、ま
た信頼性に欠ける場合があった。この発明は上記の問題
点を解消するためになされたもので、第1の目的は、歩
留まりが高く信頼性の高い光半導体装置を提供すること
であり、第2の目的は、信頼性の高い光半導体装置を歩
留まりよく形成する製造方法を提供することである。
【0014】なお公知文献としては、特開平11−21
1924号公報がある。これは電界吸収型半導体光変調
器を内蔵した複数の単一縦モード半導体チップからの出
射光を伝播させる複数のコアと多モード干渉型光合流器
と1以上の出力用石英系光導波路をシリコン基板上に備
えたものであるが、多モード干渉型光合流器の埋込構造
については記載がない。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光半導体
装置は、活性層を含む光導波路リッジそれぞれの両側に
電流ブロック構造が配設された発振波長の異なる複数の
単一波長半導体レーザを有するレーザ部と、第1の導波
路層とこの第1の導波路層を間に挟んで上下に配設され
た第1の上クラッド層および第1の下クラッド層とを有
するとともに、レーザ部からの光を出力する一つの出力
部と、第2の導波路層とこの第2の導波路層を間に挟ん
で上下に配設された第2の上クラッド層および第2の下
クラッド層とを有し、一方の端部においてレーザ部と接
続されるとともに他方の端部において出力部と接続され
た結合器部と、レーザ部、出力部および結合器部を配設
した半導体基板と、この半導体基板上に配設され、レー
ザ部の電流ブロック構造と同じ材料構成を有し結合器部
を覆うとともにこの結合器部を埋め込んだ埋込半導体層
と、を備えたもので、歩留まりが高く信頼性の高い構成
とすることができる。
【0016】さらに、埋込半導体層がFeドープInP
層を含み埋込半導体層の上に高不純物濃度の半導体層が
配設されたもので、高不純物濃度の半導体層の不純物が
結合器部に拡散するのをFeドープInP層により阻止
され、伝搬損失を少なくすることができる。
【0017】さらに、結合器部の平面形状が矩形状で、
レーザ部の複数の単一波長半導体レーザがともに結合器
部の同じ端面に接続されたもので、結合器部に多モード
干渉導波路を有する光半導体装置において、歩留まりが
高く信頼性の高い構成とすることができる。
【0018】またさらに、結合器部は、第2の導波路
層、第2の上クラッド層および第2の下クラッド層を有
するY字分岐を単位とし、単一波長半導体レーザに対応
した数のY字分岐を末端としてY字分岐を組み合わせ順
次分岐の数を減らし、一のY字分岐によって出力部と接
続されるとともに、Y字分岐の末端にレーザ部の単一波
長半導体レーザが接続されたもので、結合器部に分岐導
波路を有する光半導体装置において、歩留まりが高く信
頼性の高い構成とすることができる。
【0019】さらに、出力部に、光吸収層を有する光変
調器部または光増幅器部を備えたもので、光変調器また
は光増幅器付きの光半導体装置において、歩留まりが高
く信頼性の高い構成とすることができる。
【0020】また、この発明に係る光半導体装置の製造
方法は、半導体基板上に半導体レーザ用積層を形成し、
レーザ部を残して除去し、この半導体レーザ用積層と接
続された、第2の導波路層とこの第2の導波路層を間に
挟んで上下に配設された第2の上クラッド層および第2
の下クラッド層とを有する結合器部積層、及びこの結合
器部積層に接続された、第1の導波路層とこの第1の導
波路層を間に挟んで上下に配設された第1の上クラッド
層および第1の下クラッド層とを有する出力部積層を形
成する第1の工程と、半導体レーザ用積層、結合器部積
層及び出力部積層の表面上に誘電体膜を形成し、写真製
版工程とエッチング工程により、半導体レーザ用積層上
に複数の帯状マスクパターン、結合器部積層上に所定形
状のマスクパターン、及び出力部積層上に一つの帯状マ
スクパターンを形成し、これらのマスクパターンをマス
クとしてエッチングし、複数の半導体レーザ部の光導波
路リッジ、結合器部、及び出力部リッジを形成する第2
の工程と、結合器部上の誘電体膜を除去し、残りの誘電
体膜のマスクパターンを選択成長マスクとして、半導体
レーザ部の電流ブロック構造を構成する半導体層により
結合器部上を覆いかつ結合器部を埋め込む第3の工程
と、を含むので、結合器部の埋込成長の際に結合器部上
に多結晶の成長や異常成長による突起の生成を防止する
ことができ、以降のプロセスを支障無く遂行することが
できる。
【0021】さらに、第2の工程の結合器部積層上に形
成されるマスクパターンの形状を矩形としたもので、多
モード干渉導波路を有する結合器部の埋込成長に際し
て、結合器部上に多結晶の成長を防止することができ、
以降のプロセスを支障無く遂行することができる。
【0022】またさらに、第2の工程の結合器部積層上
に形成されるマスクパターンの形状を、半導体レーザ用
積層上に形成される複数の帯状マスクパターンに対応し
たY字分岐を末端とし、Y字分岐を組み合わせて順次分
岐の数を減らし一つになるようにしたもので、分岐導波
路を有する結合器部の埋込成長に際して、結合器部上に
異常成長による突起の生成を防止することができ、以降
のプロセスを支障無く遂行することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態1
の光半導体装置は、発振波長が異なる複数の単一波長半
導体レーザを有するレーザ部と出力部の光変調器とを接
続する多モード干渉導波路を有する結合器部を、レーザ
部の電流ブロック構造と同じ材料構成の埋込半導体層に
より覆うとともにこの結合器部を埋め込んだものであ
る。図1はこの発明の実施の形態1に係る半導体レーザ
装置の一部透過斜視図である。
【0024】図1において、10は波長多重通信用の半
導体レーザ装置、12はレーザ部、14は結合器部、1
6は出力部である。18はレーザ部12の発振波長の異
なった複数の単一波長のDFB−LDである。ここでは
DFB−LD18は4個記載されているが数はこれに限
らず、広い波長範囲、例えば10〜50ナノメートル
(nm)において等間隔、例えば0.4や0.8nm間
隔、に発振波長をそろえたレーザアレイになっている。
20はDFB−LD18を分離する溝部である。22は
各DFB−LD18の電極である。
【0025】結合器部14は、この実施の形態1では平
面形状が矩形状のMMI24で形成されている。25は
このMMI24を埋込みかつMMI24上を覆って配設
された埋込半導体層である。また25aは埋込半導体層
25が結合器部14を覆っている山状部分で、図1にお
いてはこの山状部分25aを透過図で示している。出力
部16は、この実施の形態1ではEAM26で構成され
ている。この出力部16はEAM26に限らず、光増幅
器(SOA)でもよく、EAM26とSOAの両方を設
けてもよい。28はEAM26の電極である。30はE
AM26を分離する溝部である。
【0026】またレーザ部12、結合器部14の埋込半
導体層25及び出力部の表面上には、図1では図示され
ていないがSiO2などの絶縁膜27が配設されてい
る。DFB−LD18の頂部及びEAM26の頂部には
絶縁膜27に開口29(図1では図示せず)が設けられ
電極22及び電極28とその下層との導通がはかられて
いる。32はn−InPの基板である。
【0027】図2は半導体レーザ装置10のレーザ部1
2のII−II断面における断面図である。図2におい
て、DFB−LD18は、基板32の表面上にバンドギ
ャップ波長λg=1.55μmのMQW活性層34aを
間に挟んでn−InPの下クラッド層34bとp−In
Pの第1層上クラッド層34cとを有するレーザ導波路
リッジ34が配設され、基板32側から順次積層された
FeドープInPの埋込層36aとn−InPの電流ブ
ロック層36bとを有する電流ブロック構造36がレー
ザ導波路リッジ34の両側の基板32表面上に形成され
ている。
【0028】レーザ導波路リッジ34と電流ブロック構
造36との上にp−InPの第2層上クラッド層38、
高不純物の半導体層としてのp−InGaAsコンタク
ト層40が配設され、発振波長が異なった単一波長DF
B−LD18毎に分離溝20で分離されている。さらに
表面上にSiO2などの絶縁膜27が配設され、このp
−InGaAsのコンタクト層40上に開口29が形成
され、電極22とコンタクト層40とが開口29を介し
て接続している。
【0029】図3は半導体レーザ装置10のIII−I
II断面における結合器部14の断面図である。図3に
おいて、基板32上に平面形状が矩形のMMI24が配
設される。MMI24は、第2の導波路層としてのバン
ドギャップ波長λg=1.3μmの結合器導波路層24
aを第2の下クラッド層としてのn−InP下クラッド
層24b及び第2の上クラッド層としてのp−InP上
クラッド層24cにより上下に挟んだ積層構造をしてい
る。矩形の形状は幅がDFB−LD18の幅に分離溝を
加えたもののレーザ個数倍程度の幅で長手方向は共振器
長さで、例えばMMI24の幅は5〜50μmで、共振
器方向長さが20〜500μmの長方形である。MMI
24の導波路方向の一端の平面に複数のDFB−LD1
8が接続されており、この一端に対向する他の一端に出
力部のEAM26が接続されている。
【0030】このMMI24は、FeドープInPの埋
込層36aとn−InPの電流ブロック層36b、さら
にp−InPの第2クラッド層38及びp−InGaA
sのコンタクト層40が配設された埋込半導体層25で
覆われるとともに埋め込まれている。FeドープInP
の埋込層36aとn−InPの電流ブロック層36bは
DFB−LD18の電流ブロック構造36と同じ層構成
である。p−InPの第2クラッド層38及びコンタク
ト層40は埋込半導体層25としては必ずしも必要では
ない。さらに埋込半導体層25上を絶縁膜27が覆って
いる。
【0031】図4は半導体レーザ装置10のIV−IV
断面における出力部12の断面図である。図4におい
て、出力部16のEAM26は、基板32の表面上にバ
ンドギャップ波長λg=1.4〜1.5μmの光吸収層
44aを間に挟んで第1の下クラッド層としてのn−I
nPの下クラッド層44bと第1の上クラッド層として
のp−InPの第1層上クラッド層44cとを有する光
変調器導波路リッジ44が配設され、基板32側から順
次積層されたFeドープInPの埋込層36aとn−I
nPの電流ブロック層36bとを有する電流ブロック構
造36が光変調器導波路リッジ44の両側の基板32表
面上に形成されている。
【0032】光変調器導波路リッジ44と電流ブロック
構造36との上にp−InPの第2層上クラッド層3
8、高不純物の半導体層としてのp−InGaAsコン
タクト層40が配設され、分離溝30で光変調器リッジ
が分離されている。さらに表面上にSiO2などの絶縁
膜27が配設され、このp−InGaAsのコンタクト
層40上に開口29が形成され、電極28とコンタクト
層40とが開口29を介して接続している。
【0033】次に半導体レーザ装置10の製造方法につ
いて説明する。図5、図6、図7は製造工程に従って示
した半導体レーザ装置10の斜視図である。まず図5に
おいて、n−InP基板32にn−InPクラッド層3
4b、レーザ活性層34a、p−InPクラッド層34
c、を形成する。その後レーザ部12の積層50を残し
それ以外を除去し、除去した部分にn−InPクラッド
層24b、光導波路層24a、p−クラッド層24cを
有する積層52を形成する。
【0034】このときレーザ部12の積層50のn−I
nPクラッド層34b、あるいはp−InPクラッド層
34cの内部に回折格子層(図示せず)を形成する。こ
の結果を示すのが図5である。なお、この製造方法で
は、結合器部14のn−InPクラッド層24b、光導
波路層24a、およびp−クラッド層24cと、出力部
16のn−InPの下クラッド層44b、光吸収層44
a、およびp−InPの第1層上クラッド層44cとを
それぞれ同じ材料構成で形成する方法で説明するが、必
要に応じて、結合器部14のn−InPクラッド層24
b、光導波路層24a、およびp−クラッド層24cと
出力部16のn−InPの下クラッド層44b、光吸収
層44a、およびp−InPの第1層上クラッド層44
cの材料構成を変えてもよい。
【0035】次に、積層の表面に絶縁膜を形成し、レー
ザ部12の部分は幅1〜2μmの帯状のアレイに、結合
器部14は幅5〜50μmで共振器方向長さが20〜5
00μmの長方形に、出力部16は幅が1〜2μmの帯
状にしたマスクパターンを形成し、深さがレーザ部の活
性層、結合器部14の光導波路層24a、出力部16の
光吸収層44aを越えるまでマスクパターンをマスクと
してエッチングし、レーザ部のレーザ導波路リッジ3
4、MMI24、及び出力部16の光変調器導波路リッ
ジ44のリッジ形成を行う。
【0036】この後、結合器部14上の部分の絶縁膜を
除去し、レーザ部12上の絶縁膜54および出力部16
の絶縁膜56は残す。この工程の結果を示したのが図6
である。次に、レーザ部12上の絶縁膜54および出力
部16の絶縁膜56を選択成長マスクとして埋込成長を
行う。すなわち、絶縁膜54および絶縁膜56を選択成
長マスクとして、基板32上に下層側からFeドープI
nPの埋込層36a、およびn−InPの電流ブロック
層36bにより、レーザ導波路リッジ34、MMI2
4、及び光変調器導波路リッジ44の埋込成長を行う。
この工程の結果を示したのが図7である。
【0037】次にレーザ部12上の絶縁膜54および出
力部16の絶縁膜56を除去し、基板32上全面に、p
−InPの第2層上クラッド層38およびp−InGa
Asコンタクト層40を形成し、レーザ導波路リッジ3
4の両側に分離溝20を、また光変調器導波路リッジ4
4の両側に分離溝30を形成し、基板32上全面にSi
O2などの絶縁膜27を形成し、レーザ導波路リッジ3
4上及び光変調器導波路リッジ44上に開口を形成した
後、電極22及び電極28を形成する。この後基板32
の裏面を研磨し100μm程度に薄くし、電極を形成
し、図1に示した半導体レーザ装置10として完成す
る。
【0038】このようにして形成された半導体レーザ装
置10は、レーザ導波路リッジ34、MMI24、及び
光変調器導波路リッジ44の埋込成長を行う際に、MM
I24上には選択成長マスクがないので、このMMI2
4上にもFeドープInPの埋込層36a、およびn−
InPの電流ブロック層36bが積層されるが、従来例
で生じたような多結晶の付着は発生しないので、以降の
プロセスにおいてマスク破れなどの不都合は発生しな
い。
【0039】また、p−InPの第2クラッド層38及
びコンタクト層40は埋込半導体層25としては必ずし
も必要ではないがプロセス上残るもので、コンタクト層
40の不純物濃度が高いからコンタクト層40とMMI
24との間にFeドープInPの埋込層36aが配設さ
れることによりコンタクト層40のp型不純物のZnが
結合器導波路層24aに拡散し難く伝搬損失を少なくす
る効果がある。
【0040】なお、p−InPの第2層上クラッド層3
8およびp−InGaAsコンタクト層40を形成した
後、MMI24上は埋込半導体層25の山状部分25a
として残るが、この部分は電極形成も行わないので、特
に支障は生じない。
【0041】従って、この製造工程で製造された半導体
レーザ装置10は歩留まりが高くなり、安価なものとな
る。またプロセス上の不安定要因がないので信頼性の高
い半導体レーザ装置となる。またこの半導体レーザ装置
の製造方法は、エッチングマスクを用いて選択成長マス
クとし結晶成長する際に、MMI24上の絶縁膜を除去
するという簡単な方法で、半導体レーザ装置の歩留まり
を高めることができる。
【0042】実施の形態2.実施の形態2は、発振波長
が異なる複数の単一波長半導体レーザを有するレーザ部
と出力部の光変調器とを接続する分岐導波路を有する結
合器部を、レーザ部の電流ブロック構造と同じ材料構成
の埋込半導体層により覆うとともにこの結合器部を埋め
込んだものである。
【0043】図8はこの発明の実施の形態2に係る半導
体レーザ装置の一部透過斜視図である。図8において、
60は波長多重通信用の半導体レーザ装置、結合器部1
4はこの実施の形態2では分岐導波路62である。ま
た、分岐導波路62は幅1〜2μmのY分岐を単位と
し、単一波長半導体レーザ18に対応した数のY字分岐
を末端としてY字分岐を組み合わせ順次分岐の数を減ら
し、一のY字分岐に収束した形状をしている。末端のY
字分岐には発振波長の異なった単一波長半導体レーザ1
8を接続し、一のY字分岐に収束した収束側端面に出力
部としてこの実施の形態2ではEAM26が接続されて
いる。また実施の形態1と同様に出力部としては光増幅
器(SOA)に接続されても、光増幅器(SOA)とE
AM26との両方が接続されてもよい。
【0044】また25aは埋込半導体層25が結合器部
14を覆っている山状部分で、図8においてはこの山状
部分25aを透過図で示している。レーザ部12のDF
B−LD18及び出力部のEAM26は実施の形態1と
同じ構成である。また実施の形態1と同じ符号は同じも
のかまたは相当のものを示す。
【0045】図9は半導体レーザ装置60のIX−IX
断面における結合器部14の断面図である。図9におい
て、分岐導波路62は第2の導波路層としてのバンドギ
ャップ波長λg=1.3μmの結合器導波路層62aを
第2の下クラッド層としてのn−InP下クラッド層6
2b及び第2の上クラッド層としてのp−InP上クラ
ッド層62cにより上下に挟んだ積層構造をしている。
【0046】この分岐導波路62は、FeドープInP
の埋込層36aとn−InPの電流ブロック層36b、
さらにp−InPの第2クラッド層38及びp−InG
aAsのコンタクト層40が配設された埋込半導体層2
5で覆われるとともに埋め込まれている。FeドープI
nPの埋込層36aとn−InPの電流ブロック層36
bはDFB−LD18の電流ブロック構造36と同じ層
構成である。p−InPの第2クラッド層38及びコン
タクト層40は埋込半導体層25としては必ずしも必要
ではない。さらに埋込半導体層25上を絶縁膜27が覆
っている。
【0047】この実施の形態2においても埋込半導体層
25の山状部分25aは結合器部14の分岐導波路62
を覆っている部分である。図8においてはこの山状部分
25aを透過図で示している。半導体レーザ装置60の
VIIIa−VIIIa断面の断面図は図2と同じであ
り、VIIIb−VIIIb断面の断面図は図4と同じ
である。
【0048】次に半導体レーザ装置60の製造方法につ
いて説明する。図10及び図11は製造工程に従って示
した半導体レーザ装置60の斜視図である。まず、n−
InP基板32に、レーザ部12の積層50、および結
合器部14と出力部16との積層52を形成するのは実
施の形態1と同じで、この工程の結果は図5と同じであ
る。
【0049】次に、積層の表面に絶縁膜を形成し、レー
ザ部12の部分は幅1〜2μmの帯状のアレイの、結合
器部14は幅1〜2μmでレーザ部12の帯状のアレイ
に接続されたY字分岐を末端としてY字分岐を組み合わ
せ順次分岐の数を減らし、一のY字分岐に収束した形状
をした分岐状の、また出力部16は収束されたY字分岐
に接続された幅が1〜2μmの帯状のマスクパターンを
形成し、このマスクパターンをマスクとして深さがレー
ザ部の活性層、結合器部14の光導波路層24a、出力
部16の光吸収層44aを越えるまでエッチングし、レ
ーザ部のレーザ導波路リッジ34、分岐導波路62、及
び出力部16の光変調器導波路リッジ44のリッジ形成
を行う。
【0050】この後、分岐導波路62上の部分の絶縁膜
を除去し、レーザ部12上の絶縁膜54および出力部1
6の絶縁膜56は残す。この工程の結果を示したのが図
10である。次に、レーザ部12上の絶縁膜54および
出力部16の絶縁膜56を選択成長マスクとして埋込成
長を行う。すなわち、絶縁膜54および絶縁膜56を選
択成長マスクとして、基板32上に下層側からFeドー
プInPの埋込層36a、およびn−InPの電流ブロ
ック層36bにより、レーザ導波路リッジ34、分岐導
波路62、及び光変調器導波路リッジ44の埋込成長を
行う。この工程の結果を示したのが図11である。
【0051】以後の、p−InPの第2層上クラッド層
38およびp−InGaAsコンタクト層40の形成、
レーザ導波路リッジ34の両側の分離溝20および光変
調器導波路リッジ44の両側の分離溝30の形成、基板
32上全面の絶縁膜27の形成、電極22及び電極28
の形成、基板32の裏面研磨、裏面の電極形成は実施の
形態1と同様で、図8に示した半導体レーザ装置60と
して完成する。
【0052】このようにして形成された半導体レーザ装
置60は、レーザ導波路リッジ34、分岐導波路62、
及び光変調器導波路リッジ44の埋込成長を行う際に、
分岐導波路62上には選択成長マスクがないので、この
分岐導波路62上にもFeドープInPの埋込層36
a、およびn−InPの電流ブロック層36bが積層さ
れるが、従来例で生じたような分岐部分での異常成長に
よる突起が生じないので、以降のプロセスにおいてマス
ク破れなどの不都合は発生しない。
【0053】また、p−InPの第2クラッド層38及
びコンタクト層40は埋込半導体層25としては必ずし
も必要ではないがプロセス上残るもので、コンタクト層
40の不純物濃度が高いからコンタクト層40と分岐導
波路62との間にFeドープInPの埋込層36aが配
設されることにより、コンタクト層40のp型不純物の
Znが結合器導波路層62aに拡散し難く、伝搬損失を
少なくする効果がある。なお、p−InPの第2層上ク
ラッド層38およびp−InGaAsコンタクト層40
を形成した後、分岐導波路62上は埋込半導体層25の
山状部分25aとして残るが、この部分は電極形成も行
わないので、特に支障は生じない。
【0054】従って、この製造工程で製造された半導体
レーザ装置10は歩留まりが高くなり、安価なものとな
る。またプロセス上の不安定要因がないので信頼性の高
い半導体レーザ装置となる。またこの半導体レーザ装置
の製造方法は、エッチングマスクを用いて選択成長マス
クとし結晶成長する際に、分岐導波路62上の絶縁膜を
除去するという簡単な方法で、半導体レーザ装置の歩留
まりを高めることができる。
【0055】
【発明の効果】この発明に係る光半導体装置は以上に説
明したような構成を備えており、またこの発明に係る光
半導体装置の製造方法は以上に説明した工程を含んでい
るので、以下のような効果を有する。この発明に係る光
半導体装置においては、活性層を含む光導波路リッジそ
れぞれの両側に電流ブロック構造が配設された発振波長
の異なる複数の単一波長半導体レーザを有するレーザ部
と、第1の導波路層とこの第1の導波路層を間に挟んで
上下に配設された第1の上クラッド層および第1の下ク
ラッド層とを有するとともに、レーザ部からの光を出力
する一つの出力部と、第2の導波路層とこの第2の導波
路層を間に挟んで上下に配設された第2の上クラッド層
および第2の下クラッド層とを有し、一方の端部におい
てレーザ部と接続されるとともに他方の端部において出
力部と接続された結合器部と、レーザ部、出力部および
結合器部を配設した半導体基板と、この半導体基板上に
配設され、レーザ部の電流ブロック構造と同じ材料構成
を有し結合器部を覆うとともにこの結合器部を埋め込ん
だ埋込半導体層と、を備えたもので、歩留まりが高く信
頼性の高い構成とすることができる。延いては安価で信
頼性の高い光半導体装置を得ることができる。
【0056】さらに、埋込半導体層がFeドープInP
層を含み埋込半導体層の上に高不純物濃度の半導体層が
配設されたもので、高不純物濃度の半導体層の不純物が
結合器部に拡散するのをFeドープInP層により阻止
され、伝搬損失を少なくすることができる。延いては伝
送距離の長い光半導体装置を構成でき、低コストの通信
ネットワークを構成することができる。
【0057】さらに、結合器部の平面形状が矩形状で、
レーザ部の複数の単一波長半導体レーザがともに結合器
部の同じ端面に接続されたもので、結合器部に多モード
干渉導波路を有する光半導体装置において、歩留まりが
高く信頼性の高い構成とすることができる。延いては安
価で信頼性の高い多モード干渉導波路を有する光半導体
装置を得ることができる。
【0058】またさらに、結合器部は、第2の導波路
層、第2の上クラッド層および第2の下クラッド層を有
するY字分岐を単位とし、単一波長半導体レーザに対応
した数のY字分岐を末端としてY字分岐を組み合わせ順
次分岐の数を減らし、一のY字分岐によって出力部と接
続されるとともに、Y字分岐の末端にレーザ部の単一波
長半導体レーザが接続されたもので、結合器部に分岐導
波路を有する光半導体装置において、歩留まりが高く信
頼性の高い構成とすることができる。延いては安価で信
頼性の高い分岐導波路を有する光半導体装置を得ること
ができる。
【0059】さらに、出力部に、光吸収層を有する光変
調器部または光増幅器部を備えたもので、光変調器また
は光増幅器付きの光半導体装置において、歩留まりが高
く信頼性の高い構成とすることができる。延いては安価
で信頼性の高い光変調器付き光半導体装置または光増幅
器付き光半導体装置を構成することができる。
【0060】また、この発明に係る光半導体装置の製造
方法においては、半導体基板上に半導体レーザ用積層を
形成し、レーザ部を残して除去し、この半導体レーザ用
積層と接続された、第2の導波路層とこの第2の導波路
層を間に挟んで上下に配設された第2の上クラッド層お
よび第2の下クラッド層とを有する結合器部積層、及び
この結合器部積層に接続された、第1の導波路層とこの
第1の導波路層を間に挟んで上下に配設された第1の上
クラッド層および第1の下クラッド層とを有する出力部
積層を形成する第1の工程と、半導体レーザ用積層、結
合器部積層及び出力部積層の表面上に誘電体膜を形成
し、写真製版工程とエッチング工程により、半導体レー
ザ用積層上に複数の帯状マスクパターン、結合器部積層
上に所定形状のマスクパターン、及び出力部積層上に一
つの帯状マスクパターンを形成し、これらのマスクパタ
ーンをマスクとしてエッチングし、複数の半導体レーザ
部の光導波路リッジ、結合器部、及び出力部リッジを形
成する第2の工程と、結合器部上の誘電体膜を除去し、
残りの誘電体膜のマスクパターンを選択成長マスクとし
て、半導体レーザ部の電流ブロック構造を構成する半導
体層により結合器部上を覆いかつ結合器部を埋め込む第
3の工程と、を含むので、結合器部の埋込成長の際に結
合器部上に多結晶の成長や異常成長による突起の生成を
防止することができ、以降のプロセスを支障無く遂行す
ることができる。延いては信頼性の高い光半導体装置を
簡単な工程で歩留まりよく製造することができる。
【0061】さらに、第2の工程の結合器部積層上に形
成されるマスクパターンの形状を矩形としたもので、多
モード干渉導波路を有する結合器部の埋込成長に際し
て、結合器部上に多結晶の成長を防止することができ、
以降のプロセスを支障無く遂行することができる。延い
ては信頼性の高い多モード干渉導波路を有する光半導体
装置を簡単な工程で歩留まりよく製造することができ
る。
【0062】またさらに、第2の工程の結合器部積層上
に形成されるマスクパターンの形状を、半導体レーザ用
積層上に形成される複数の帯状マスクパターンに対応し
たY字分岐を末端とし、Y字分岐を組み合わせて順次分
岐の数を減らし一つになるようにしたもので、分岐導波
路を有する結合器部の埋込成長に際して、結合器部上に
異常成長による突起の生成を防止することができ、以降
のプロセスを支障無く遂行することができる。延いては
信頼性の高い分岐導波路を有する光半導体装置を簡単な
工程で歩留まりよく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る半導体レーザ装置の一部透過
斜視図である。
【図2】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図3】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図4】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図5】 製造工程におけるこの発明に係る半導体レー
ザ装置の斜視図である。
【図6】 製造工程におけるこの発明に係る半導体レー
ザ装置の斜視図である。
【図7】 製造工程におけるこの発明に係る半導体レー
ザ装置の一部透過斜視図である。
【図8】 この発明に係る半導体レーザ装置の一部透過
斜視図である。
【図9】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図10】 製造工程におけるこの発明に係る半導体レ
ーザ装置の斜視図である。
【図11】 製造工程におけるこの発明に係る半導体レ
ーザ装置の斜視図である。
【図12】 従来の半導体レーザ装置の斜視図である。
【図13】 製造工程における従来の半導体レーザ装置
の斜視図である。
【図14】 製造工程における問題点を模式的に説明し
た従来の半導体レーザ装置の斜視図である。
【図15】 従来の半導体レーザ装置の斜視図である。
【図16】 製造工程における従来の半導体レーザ装置
の斜視図である。
【図17】 製造工程における問題点を模式的に説明し
た従来の半導体レーザ装置の斜視図である。
【符号の説明】
34 光導波路リッジ、 36 電流ブロック構造、
18 単一波長レーザ、 12 レーザ部、
44a 光吸収層、 44c p−InPの第1層上
クラッド層、 44b n−InP下クラッド層、
16 出力部、 24a 結合器導波路層、 2
4c p−InP上クラッド層、 24b n−In
P下クラッド層、 14 結合器部、 32 半導
体基板、25 埋込半導体層、 36a Feドープ
InP層、 40 コンタクト層。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層を含む光導波路リッジそれぞれの
    両側に電流ブロック構造が配設された発振波長の異なる
    複数の単一波長半導体レーザを有するレーザ部と、 第1の導波路層とこの第1の導波路層を間に挟んで上下
    に配設された第1の上クラッド層および第1の下クラッ
    ド層とを有するとともに、上記レーザ部からの光を出力
    する一つの出力部と、 第2の導波路層とこの第2の導波路層を間に挟んで上下
    に配設された第2の上クラッド層および第2の下クラッ
    ド層とを有し、一方の端部において上記レーザ部と接続
    されるとともに他方の端部において上記出力部と接続さ
    れた結合器部と、 上記レーザ部、出力部および結合器部を配設した半導体
    基板と、 この半導体基板上に配設され、レーザ部の上記電流ブロ
    ック構造と同じ材料構成を有し上記結合器部を覆うとと
    もにこの結合器部を埋め込んだ埋込半導体層と、を備え
    た光半導体装置。
  2. 【請求項2】 埋込半導体層がFeドープInP層を含
    み上記埋込半導体層の上に高不純物濃度の半導体層が配
    設されたことを特徴とする請求項1記載の光半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 結合器部の平面形状が矩形状で、レーザ
    部の複数の単一波長半導体レーザがともに上記結合器部
    の同じ端面に接続されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光半導体装置。
  4. 【請求項4】 結合器部は、第2の導波路層、第2の上
    クラッド層および第2の下クラッド層を有するY字分岐
    を単位とし、単一波長半導体レーザに対応した数の上記
    Y字分岐を末端としてY字分岐を組み合わせ順次分岐の
    数を減らし、一のY字分岐によって出力部と接続される
    とともに、上記Y字分岐の末端にレーザ部の単一波長半
    導体レーザが接続されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光半導体装置。
  5. 【請求項5】 出力部に、光吸収層を有する光変調器部
    または光増幅器部を備えたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1項に記載の光半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に半導体レーザ用積層を形
    成し、レーザ部を残して除去し、この半導体レーザ用積
    層と接続された、第2の導波路層とこの第2の導波路層
    を間に挟んで上下に配設された第2の上クラッド層およ
    び第2の下クラッド層とを有する結合器部積層、及びこ
    の結合器部積層に接続された、第1の導波路層とこの第
    1の導波路層を間に挟んで上下に配設された第1の上ク
    ラッド層および第1の下クラッド層とを有する出力部積
    層を形成する第1の工程と、 半導体レーザ用積層、結合器部積層、及び出力部積層の
    表面上に誘電体膜を形成し、写真製版工程とエッチング
    工程により、半導体レーザ用積層上に複数の帯状マスク
    パターン、結合器部積層上に所定形状のマスクパター
    ン、及び出力部積層上に一つの帯状マスクパターンを形
    成し、これらのマスクパターンをマスクとしてエッチン
    グし、複数の半導体レーザ部の光導波路リッジ、結合器
    部、及び出力部リッジを形成する第2の工程と、 結合器部上の誘電体膜を除去し、残りの誘電体膜のマス
    クパターンを選択成長マスクとして、半導体レーザ部の
    電流ブロック構造を構成する半導体層により結合器部上
    を覆いかつ結合器部を埋め込む第3の工程と、を含む光
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第2の工程の結合器部積層上に形成され
    るマスクパターンの形状を矩形としたことを特徴とする
    請求項6記載の光半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第2の工程の結合器部積層上に形成され
    るマスクパターンの形状を、半導体レーザ用積層上に形
    成される複数の帯状マスクパターンに対応したY字分岐
    を末端とし、Y字分岐を組み合わせて順次分岐の数を減
    らし一つになるようにしたことを特徴とする請求項6記
    載の光半導体装置の製造方法。
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