JPH10261837A - リング共振器を有する偏波変調可能な半導体レーザ、その使用方法及びこれを用いた光通信システム - Google Patents

リング共振器を有する偏波変調可能な半導体レーザ、その使用方法及びこれを用いた光通信システム

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JPH10261837A
JPH10261837A JP8597497A JP8597497A JPH10261837A JP H10261837 A JPH10261837 A JP H10261837A JP 8597497 A JP8597497 A JP 8597497A JP 8597497 A JP8597497 A JP 8597497A JP H10261837 A JPH10261837 A JP H10261837A
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polarization
laser
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resonator
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Mamoru Uchida
護 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作製が比較的容易で安定に動作する少なくとも
1つのリング共振器を有する偏波変調可能な複合共振器
型半導体レーザなどの半導体デバイスである。 【解決手段】半導体デバイスは、第1および第2の半導
体レーザ104、105と出力光導波路106とを有す
る複合型半導体レーザであって、第1の半導体レーザ1
04は、第1の偏波モードに対して支配的な利得を与え
る第1の活性領域と第1のリング共振器を有し、第2の
半導体レーザ105は、第2の偏波モードに対して支配
的な利得を与える第2の活性領域を有する。両者の共振
器104、105は―部を共有することにより光学的に
結合している。第2の半導体レーザ105は第2のリン
グ共振器、分布帰還型共振器(DFB)などである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光情報処
理などに用いられるリング共振器を有する偏波変調可能
な複合共振器型半導体レーザなどの半導体デバイス、そ
の使用方法及びこれを用いた光通信システム等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ光の偏波面を信号に応じてスイッ
チングさせる偏波変調レーザは、通常の強度変調レーザ
に比べ、変調の際にも、共振器内の光密度とキャリア密
度をほとんど―定にすることが可能なため、チャーピン
グが小さくでき、変調速度や伝送距離を向上させること
ができる。偏波変調レーザについては、たとえば、特開
昭62−42593号公報、特開昭62−144426
号公報、特開平7−162088号公報などに開示され
ている。この骨子は以下のようなものである。
【0003】多電極を有する分布帰還型半導体レーザに
おいて、TEモードとTMモードで同時発振するよう、
利得スペクトルとブラッグ波長を制御したうえで、多電
極へ不均―に電流を注入する。その値をバイアス点とし
て小さな信号電流を重畳することによってTEモードと
TMモードのしきい値利得の大小関係をスイッチして出
力光の偏波状態を変化させ、このうち偏光子によって特
定方向に偏波した光のみを取り出し、伝送路へ送出する
ものである。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、この従来例は
いくつかの欠点を有している。第1に、TEモードとT
Mモードのしきい利得を制御するのが困難であることが
挙げられる。従来例ではTEおよびTMともにDFBモ
ードであるため、ブラッグ波長の設定と利得プロファイ
ルの位置関係(いわゆるデチューニング)に極めて高精
度な調整が要求されていた。第2に、端面位相の影響で
安定に動作できる範囲が狭いことが挙げられる。DFB
レーザでは端面反射による位相変化の影響が大きくしか
もそれに偏波依存性があるために、光出力、発振波長な
どの範囲に制限があった。このように、従来の偏波変調
レーザでは、利得、光閉じ込め係数および反射率に強い
偏波依存性があるため発振条件を満たすには多くのパラ
メータを制御する必要があり、高度な設計技術とプロセ
ス技術を必要としていた。
【0005】従って、本発明の目的は、作製が比較的容
易で安定に動作する少なくとも1つのリング共振器を有
する偏波変調可能な複合共振器型半導体レーザなどの半
導体デバイス、その使用方法及びこれを用いた光通信シ
ステム等を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の半導体レーザは、第1および第2の半導体レーザと
出力光導波路とを有する複合型半導体レーザであって、
該第1の半導体レーザは、第1の偏波モードに対して支
配的な利得を与える第1の活性領域と第1のリング共振
器を有し、該第2の半導体レーザは、第2の偏波モード
に対して支配的な利得を与える第2の活性領域を有し、
両者の共振器は―部を共有することにより光学的に結合
してなることを特徴とする。具体的には、前記第2の半
導体レーザは第2のリング共振器、分布帰還型共振器
(DFB)などである。
【0007】第1および第2の半導体レーザともにリン
グ共振器である場合の作用例は以下の通りである。リン
グ共振器を2重に結合したダブルリングレーザ構造とす
ることで、それぞれの固有モードが―致したときのみ共
振するため、発振モードを安定化することができる。ま
た、それぞれの共振器の偏波モードに対するしきい利得
特性を制御することで、たとえば、第1の領域ではTE
モード、第2の領域ではTMモードとすることができ
る。両者が同時発振可能な状態のもとで、第1の領域あ
るいは第2の領域あるいは両方に変調電流を重畳するこ
とで、偏波スイッチングを行うことができる。一方をフ
ァブリペロ共振器にした場合も本質的に同じである。
【0008】第1および第2の半導体レーザが夫々リン
グ共振器とDFBレーザである場合の作用例は以下の通
りである。リング共振器とDFBを複合共振器とするこ
とで、たとえば、TEモードをリング共振器モード、T
MモードをDFBモードとすることができる。リング共
振器長が十分長ければ、その軸モード間隔はDFBレー
ザのストップバンドより十分狭くなり、DFBレーザの
しきい利得に合わせて、リングレーザのしきい利得を調
整しやすくなる。通常のDFB構造の偏波変調レーザで
は、TEおよびTMのしきい利得を拮抗させることはき
わめて困難であった。この例では、リング共振器とDF
Bが結合した複合共振器レーザ構造とすることで、それ
ぞれの固有モードが―致したときのみ共振するため、発
振モードを安定化することができる。また、両者が同時
発振可能な状態のもとで、第1の領域あるいは第2の領
域あるいは両方に変調電流を重畳することで、偏波スイ
ッチングを行うことができる。DFB共振器をDBR共
振器にした場合も本質的に同じである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1は本発明の第1の実施例を説明する
平面模式図である。図1において、101は半導体基
板、102は第1の半導体レーザ領域、103は第2の
半導体レーザ領域である。104は第1のリング共振
器、105は第2のリング共振器、106は出力導波
路、107は出力導波路106の両側に設けられ不必要
な共振器が形成されない様にする為の無反射コート、1
08は金属薄膜である。以下、作製方法を述べつつ構成
を説明する。図2は製作工程を説明する断面模式図であ
る。本実施例は1.5μm帯の複合共振器型半導体レー
ザとして設計した。
【0010】まず、n型InP基板101上全面に、第
1の半導体レーザ領域102に相当する以下の半導体層
をMOCVD法等でエピタキシャル成長する。先ず、光
ガイド層201であるn型InGaAsPを厚さ0.2
μm形成する。次に、アンドープ第1活性層202aで
あるInGaAs井戸層(厚さ10nm)とInGaA
sP障壁層(エネルギギャップ波長1.15μm、厚さ
10nm)の繰り返し数5からなる無歪みの多重量子井
戸構造を形成する。第3に、p−InPクラッド層20
3(キャリア濃度5×1017cm-3、厚さ1.5μm)
を成長させる。第4に、p−InGaAsPキャップ層
204(キャリア濃度5×1018cm-3、厚さ0.3μ
m)を成長させる。
【0011】次に、第1の半導体レーザ領域102に相
当する部分にSiO2膜等の熱に強い誘電体膜205を
形成し、これをエッチングマスクとして、ウエットエッ
チング等を用いて、第2の半導体レーザ領域103に相
当する部分の前記半導体層のうち、光ガイド層201以
外の半導体層を選択的に除去する(図2(a)))。斜
面となったエッチング面が現れる。このあと、前記誘電
体膜205を今度は選択成長マスクとして用いて、前記
光ガイド層201上に第2の半導体レーザ領域103に
のみ以下の半導体層をMOCVD法等を用いてエピタキ
シャル成長する。
【0012】第1に、アンドープ第2活性層202bで
あるInGaAsP井戸層(エネルギギャップ波長1.
6μm、引っ張り歪み量0.7%、厚さ6nm)とIn
GaAsP障壁層(エネルギギャップ波長1.15μ
m、歪みなし、厚さ10nm)の繰り返し数7からなる
多重量子井戸構造を積層する。第2に、n−InPクラ
ッド層203(キャリア濃度5×1017cm-3、厚さ
1.5μm)を形成する。第3に、p−InGaAsP
キャップ層204(キャリア濃度5×1018cm-3、厚
さ0.3μm)を形成する。
【0013】このとき第1の半導体レーザ領域102と
第2の半導体レーザ領域103が平坦化されるよう注意
する。段差が生じた場合には、エッチング等で平坦化し
てもよい。この際、斜面のエッチング面であるので、こ
こに隙間なく積層され易く第1のリング共振器104と
第2のリング共振器105のカップリングがうまく行な
われる様になる。
【0014】次に、誘電体膜205を除去したあと、リ
ッジ型の導波路をリング状に図1のように形成する。本
実施例では、リッジの深さは、活性層202の直上に達
するまで約1.5μmとし、リング共振器の直径は第1
のリングレーザ104では2.0mm、第2のリングレ
ーザ105では1.8mmとした。リッジ幅は両リング
レーザとも2.0μmとした。両者の結合部分は、幅
3.0μm、長さ100μmにわたって共通になるよう
に設定した。図3は図1におけるA−B間の断面を示す
断面模式図である。結合部分の幅は両リングレーザの幅
より大きくしたがほぼ同じでもよい。
【0015】第1の半導体レーザ領域102と第2の半
導体レーザ領域103に別々に両リングレーザ104、
105に沿って正電極301、302を、基板101裏
面に共通の負電極304を形成した。正電極301、3
02は電気的に分離されているが、合流部分にはそのど
ちらか―方の正電極にのみ連続的に電極303が設けら
れている。この場合、他の正電極は合流部分では欠けて
いる。両方の正電極301、302が合流部分でも設け
られて夫々の正電極がリング状になっていてもよい。勿
論、両方の正電極301、302は合流部分で電気的に
分離されている。
【0016】さらに、第1のリングレーザ104に対し
て接線的に伸びた出力導波路106の―部を、金属装荷
したストリップ光導波路とする。この部分の断面を図4
に示した。TM成分だけが損失となるよう、上部クラッ
ド層203を薄くしてある。この結果、特別な偏光子を
用いなくとも、TE成分だけをネットワーク等に送出で
きる。このように他の光デバイスとの集積化が容易な点
も本発明の特徴である。なお、この金属薄膜108は前
記正電極形成時に同時に同材料、たとえばTi/Pt/
Auで作製してもよい。出力導波路106にも正電極4
02が設けられていて、損失を防止する様になってい
る。
【0017】次に、本実施例の動作原理について説明す
る。リング共振器を有する半導体レーザの発振条件は以
下のように表せる。 M・λ/n=L ここでλは真空中の波長、nはリング共振器を形成する
光導波路の実効屈折率、Lはリング導波路の共振器長
(円周の長さ)、Mは整数である。これより、発振モー
ド間隔△λは △λ=λ2/nL となるから、本実施例の第1のリングレーザ104の場
合、λ=1.5μm、n=3.4、L=2mmなので、
第1活性層202aによる利得が十分広いスペクトルを
持っていれば0.05nm程度の間隔で軸モードが立つ
ことになる。第1のリングレーザ104では、歪みのな
い量子井戸構造の第1活性層202aを用いているの
で、TEモードの利得が常にTMモードの利得を上回
る。したがって、TEモードのみが△λTE 1=(λTE 1
2/nTE 11の間隔で発振モードとして存在し得る。
【0018】―方、第2のリングレーザ105では、引
っ張り歪み量子井戸構造の第2活性層202bを用いて
いるので、TMモードの利得が常にTEモードの利得を
上回る。よって、TMモードのみが△λTM 2=(λTM 2
2/nTM 22の間隔で発振モードとして存在し得る。
【0019】したがって、上記2個のリングレーザ10
4、105が完全に独立な場合には上記異なる波長、異
なる偏波で発振することになる。しかし、本実施例のよ
うに、結合領域を設けて複合共振器として動作させる
と、動作させたときには波長選択性が現れる。すなわ
ち、それぞれの偏波について np 11/Mp 1=np 22/Mp 2(p=TEまたはTM) が成り立つように、波長選択が行われる(夫々のリング
レーザ104、105において発振モードとして存在し
得るモードでない方のモードの利得も多少は存在するの
でこの様な波長選択条件式で波長選択が行われる)。リ
ングレーザ104、105利得スペクトルの半値幅は、
モード間隔にくらべ2桁以上大きいので、両者の利得ピ
ークがほぼ―致していれば、共振モードがかならず存在
することになる。
【0020】次に偏波スイッチングについて説明する。
TEモードとTMモードのしきい利得は、それぞれ第1
の半導体レーザ領域102と第2の半導体レーザ領域1
03に独立に注入されるキャリア密度によって制御でき
る。本発明の複合リング共振器レーザを1つのレーザと
してみると、その複合リング共振器レーザ内で注入キャ
リア分布を変化させることでTEモードとTMモードと
の間で発振モードを変調する偏波変調レーザとして動作
させることができる。具体的には、第1および第2のリ
ング共振器104、105に独立にキャリアを注入し、
TEモードおよびTMモードともしきい値付近にバイア
スしたあと、第1あるいは第2の共振器領域102、1
03の全部あるいは―部に微少な変調電流を重畳するこ
とで、偏波スイッチングを実現できる。
【0021】次に、偏波変調された信号のうち、―方の
偏光成分だけを取り出す方法について述べる。このデバ
イスを通常の光ネットワーク上で送信機として用いる場
合には、受信側ではどちらか―方の偏波のみを選択する
必要がある。図4において、金属装荷したストリップ光
導波路106はTM成分だけが減衰するよう、上部クラ
ッド層203を薄くかつ金属装荷膜108の長さを設定
してあるので、特別な偏光子を用いなくとも、TE成分
だけをネットワークに送出できる。
【0022】また、本実施例ではリッジ型導波路を用い
たが、この場合は光の断面分布がキャリア注入分布で変
化するので実効屈折率がキャリア注入分布に依存する場
合がある。このとき、リッジ導波路の代わりに埋め込み
型の光導波路を用いることで、導波路での光の断面分布
が変化しなくなるので実効屈折率を安定化することがで
きる。
【0023】(第2実施例)第1実施例では異なるモー
ド間隔を得るためにリング長を変えたが、リング長は変
えずに、実効屈折率を変えてもよい。たとえば、第2の
リング共振器のリッジ幅を第1のリング共振器のリッジ
幅より大きくすれば、実効屈折率を大きくできるので軸
モード間隔を小さくでき、実効的にリング長を長くした
のと同等の効果が得られる。この場合の利点は、リング
長を小さくできるため、第1の実施例にくらべ、素子を
小型化できることである。動作原理は第1実施例と同じ
である。
【0024】(第3実施例)次に作製方法を簡便化した
偏波変調可能なリング共振器レーザについて述べる。こ
の実施例の設計指針は以下の通りである。 (1)作製方法を簡便にするために、第1の半導体レー
ザ領域と第2の半導体レーザ領域の活性層を同一構造と
して一回成長で形成する。 (2)活性層を非対称量子井戸構造とし、キャリア注入
レベルで各レーザ領域の利得の偏波依存性を制御する。 (3)しきい利得をリング共振器長で制御する。
【0025】図5は本実施例で用いた非対称量子井戸構
造のバンド図である。501は第1井戸層でp型InG
aAs(厚さl0nm、井戸数1)、502は第2井戸
層でp型引っ張り歪みInGaAsP(波長1.6μ
m、引っ張り歪み量0.5%、厚さ6nm、井戸数
2)、503は障壁層でアンドープInGaAsP(厚
さ10nm)であり、非対称量子井戸構造はこれらで構
成されている。各井戸層をp型にしてあるのは、ホール
注入を効果的に行うためである。井戸数が第2量子井戸
502の方が多いのは、高注入時にTM利得をTE利得
より大きくするためである。
【0026】非対称量子井戸活性層は、注入レベルによ
り利得の偏波特性が変化する。たとえば、本実施例の場
合、低注入領域では、無歪量子井戸501にキャリアが
溜り易いので、TEモードに対して利得が大きくなる。
一方、高注入領域では、引っ張り歪み量子井戸502に
もキャリアが注入され、かつそのキャリア量は(井戸体
積が大きいので)無歪量子井戸501よりも大きくなる
ので、TMモードの利得がTEモードの利得を上回る。
【0027】したがって、低注入領域では、しきい利得
が小さくなるように損失を小さくすれば、たとえば、リ
ング長を長くすれば常にTEモードで発振する。他方、
高注入領域では、しきい利得が高くなるように損失を大
きくすれば、たとえば、リング長を短くすることで常に
TMモードで発振する。このように、第1のリングレー
ザと第2のリングレーザのリング長を変えることで、偏
波モードと軸モード(軸モードとリング長の関係は第1
実施例で述べた)を同時に制御することができる点が本
実施例の大きな特徴である。
【0028】本実施例の場合、第1のリングレーザのリ
ング長を2.0mm、第2のリングレーザのリング長を
1.5mmとすることで、第1のリングレーザはTEモ
ードで発振させ、第2のリングレーザではTMモードで
発振させることが出来た。あとの方法は、第1の実施例
と全く同じである。
【0029】本実施例特有の効果は、両リングレーザ領
域の活性層が共通であるので偏波変調可能な複合共振器
型リングレーザを簡便に作製できることである。
【0030】(第4実施例)第1実施例では、2つのリ
ング共振器および出力導波路を同―平面上に形成した例
を示したが、レイアウトはこれに限るものではない。た
とえば、三者を層厚方向に多重して形成してもよい。図
6(a)はその平面図、図6(b)はその断面図であ
る。図1と同じ要素は図1と同じ符号で示している。
【0031】基板101内に図6(a)で示す直線状パ
ターンの透明な出力導波路106を作り付けた上に、先
ず第1のスペーサ層601を形成し、その上に第1のリ
ングレーザ104の活性層を図6(a)で示すリング状
パターンで形成し(リング状パターンの活性層の内部は
以下の層の形成に必要な部分さえ層が存在すればよ
い)、その上に第2のスペーサ層602を形成し、更に
その上に第2のリングレーザ105の活性層を図6
(a)で示すリング状パターンで形成する。各層の導電
型や電極の形成は、各リングレーザ104、105の活
性層に独立に電流を注入できる様に設定すればよい。動
作原理は第1実施例と同じである。
【0032】この場合の効果は、(1)素子面積がほぼ
半分で済む、(2)導波路の結合係数を結晶成長(スペ
ーサ層601、602の層厚など)で制御できるため、
通常のプロセス(例えば、フォトリソグラフィとエッチ
ングの組み合わせ)より精度が高い、ことなどである。
【0033】(第5実施例)図7は本発明の第5の実施
例を説明する模式図である。本実施例は、上記の実施例
と異なって、リング共振器とDFBを複合した形態を有
している。図7において、701は半導体基板、702
は第1のリング共振器を有する半導体レーザ、703は
DFB半導体レーザである。また、704は金属薄膜、
705は無反射コート、706は光ファイバである。以
下、作製方法を述べつつ構造を説明する。図8は製作工
程を説明する断面模式図であり、図7中の両レーザの結
合部分の断面図である。第1実施例と同様、本実施例も
1.5μm帯の半導体レーザとして設計した。
【0034】まず、n型InP基板701上のDFBレ
ーザに相当する部分に図7の左右方向に沿ってグレーテ
ィング806を形成する。本実施例では、二光束干渉露
光法とドライエッチングを用いて、ピッチ240nm、
深さ100nmのグレーティングを作製した。
【0035】次に、基板701全面にDFBレーザに相
当する以下の半導体層をMOCVD法等でエピタキシャ
ル成長する。先ず、光ガイド層801であるn型InG
aAsP(厚さ0.2μm)を積層する。第2に、アン
ドープ第1活性層802aであるInGaAsP井戸層
(エネルギギャップ波長1.6μm、引っ張り歪み量
0.7%、厚さ6nm)とInGaAsP障壁層(エネ
ルギギャップ波長1.15μm、歪みなし、厚さ10n
m)の繰り返し数7からなる多重量子井戸構造を積層す
る。第3に、p−InPクラッド層803(キャリア濃
度5×1017cm-3、厚さ1.5μm)を成長させる。
第4に、p−InGaAsPキャップ層804(キャリ
ア濃度5×1018cm-3、厚さ0.3μm)を形成す
る。
【0036】次に、DFBレーザ703に相当する部分
にSiO2膜等の誘電体膜805を形成し、これをエッ
チングマスクとして、ウエットエッチング等を用いてリ
ングレーザ702に相当する部分の前記半導体層のう
ち、光ガイド層801以外の半導体層を選択的に除去す
る(図8(a))。このあと、前記誘電体膜805を今
度は選択成長マスクとして用いて、前記光ガイド層80
1上にリングレーザ702に相当する部分にのみ以下の
半導体層をMOCVD法等を用いてエピタキシャル成長
する(図8(b))。
【0037】先ず、アンドープ第2活性層802bであ
るInGaAs井戸層(厚さ10nm)とInGaAs
P障壁層(エネルギギャップ波長1.15μm、厚さ1
0nm)の繰り返し数5からなる無歪みの多重量子井戸
構造を形成する。第2に、n−InPクラッド層803
(キャリア濃度5×1017cm-3、厚さ1.5μm)を
成長させる。第3に、p−InGaAsPキャップ層8
04(キャリア濃度5×1018cm-3、厚さ0.3μ
m)を形成する。
【0038】上記実施例と同様に、このときDFBレー
ザ領域703とリングレーザ領域702が平坦化される
ように注意する。段差が生じた場合には、エッチング等
で平坦化してもよい。
【0039】誘電体膜805を除去したあと、リッジ型
の光導波路をDFBレーザ領域703ではストライプ状
に、リングレーザ領域702ではリング状に図7のよう
に形成する。本実施例では、リッジの深さは、活性層8
02の直上に達するまで約1.5μmとし、リング共振
器702の直径は2.0mmとした。リッジ幅は両レー
ザとも2.0μmとした。両者の結合部分は、幅3.0
μm、長さ300μmにわたって共通になるように設定
した。
【0040】図9は図7におけるA−B間の断面を示す
断面模式図である。リングレーザ領域702およびDF
Bレーザ領域703に別々に正電極901、902を、
基板701裏面に共通の負電極904を形成した。合流
部はそのどちらか―方にのみ電極が設けられている。結
合部分の電極の設け方は第1実施例と同じである。さら
に、DFBレーザ703の―部を金属装荷したストリッ
プ型光出力導波路とした。この部分の断面を図10に示
した。TM成分だけが損失となるよう、上部クラッド層
803を薄くしてある。この結果、特別な偏光子を用い
なくとも、TE成分だけをネットワークに送出できる。
この金属薄膜704は前記正電極形成時に同時に同材
料、たとえばTi/Pt/Auで作製してもよい。これ
らは上記実施例と同じである。
【0041】次に、本実施例の動作原理について説明す
る。リング共振器を有する半導体レーザ702の発振条
件等は第1実施例で述べた通りである。
【0042】―方、DFBレーザ703では、引っ張り
歪み量子井戸構造802aを用いているので、TMモー
ドの利得が常にTEモードの利得を上回る。グレーティ
ング806のピッチΛで決まるブラッグ波長が利得ピー
ク波長近傍に設定されていれば、TMモードがブラッグ
波長で存在し得る。したがって、上記2個の半導体レー
ザ702、703が完全に独立な場合には上記異なる波
長、異なる偏波で発振することになる。しかし、本実施
例のように、結合領域を設けて複合共振器として動作さ
せると、動作させたときには複合共振効果により波長選
択性が現れる。すなわち、それぞれの偏波について np 11/Mp 1=2np 2Λ2(p=TEまたはTM) が成り立つように、波長選択が行われる(第1実施例の
同様の説明を参照)。利得スペクトルの半値幅は、リン
グレーザモード間隔にくらべ2桁以上大きいので、両者
の半導体レーザ702、703の利得ピークがほぼ―致
していれば、共振モードがかならず存在することにな
る。したがって、従来のDFB構造の半導体レーザで
は、TEおよびTMモード双方の利得とブラッグ波長と
の関係を調整する必要があったが、本実施例ではどちら
か―方でよいため、製作しやすくなる。また、端面反射
も―つのレーザだけについて考慮すればよいので、安定
に動作しやすい。
【0043】偏波スイッチングついても基本的には第1
実施例と同じである。すなわち、TEモードとTMモー
ドのしきい利得はそれぞれリングレーザ領域702およ
びDFBレーザ領域703に独立に注入されるキャリア
密度によって制御できる。本実施例の複合半導体レーザ
を1つのレーザとしてみると、注入キャリア分布を変化
させることでTEモードとTMモードとの間で発振モー
ドを変調する偏波変調レーザとして動作させることがで
きる。具体的には、第1および第2の半導体レーザ70
2、703に独立にキャリアを注入し、TEモードおよ
びTMモードともしきい値付近にバイアスしたあと、第
1あるいは第2の共振器領域の全部あるいは―部に微少
な変調電流を重畳することで、偏波スイッチングを実現
できる。
【0044】偏波変調された信号のうち、―方の偏光成
分だけを取り出す方法についても、第1実施例で述べた
通りである。
【0045】また、DFBレーザはDBRレーザやファ
ブリペロレーザに置き換えることもできる。DBRレー
ザの場合(この場合活性層を設けない領域を作る必要が
ある)は動作原理は上記の原理と同じであるが、ファブ
リペロレーザの場合は、前述したダブルリングレーザの
原理と同じである。但し、ファブリペロレーザの共振器
長の調整はリングレーザ程自由度がない。
【0046】(第6実施例)次に作製方法を簡便化した
偏波変調可能なリング共振器レーザについて述べる。こ
の実施例は第3実施例の考え方を第5実施例に適用した
ものである。設計指針は第3実施例と同じであり、特に
本実施例では、DFBレーザとリングレーザの活性層を
同―構造として―回成長で製作するものである。2つの
レーザ702、703の共振器長を変えることで、偏波
モードと軸モードを同時に制御することも第3実施例と
同じである。
【0047】本実施例の場合、リングレーザ702のリ
ング長を2.0mm、DFBレーザ703の共振器長を
0.5mmとすることで、リングレーザ702ではTE
モードで、DFBレーザではTMモード703で発振さ
せることが出来た。他の点は、第3の実施例と全く同じ
である。
【0048】(第7実施例)図11は第7の実施例を説
明する平面模式図である。この実施例が第5の実施例と
異なっているのは、(1)リング共振器1102中にD
FBレ―ザ1103が構成されていること、(2)リン
グ共振器1102の光が異なる偏波特性をもつ2つの活
性領域を伝搬することである。
【0049】図11中、第1の領域はTMモードの利得
が大きい領域、第2の領域はTEモードの利得が大きい
領域、1102は両領域を光が伝搬するリング共振器、
1103は第1の領域に形成されたDFBレーザであ
る。
【0050】層構成およびグレーティング構造、および
導波路構造は、第5の実施例とほぼ同じで、第1の領域
および第2の領域の層構成は第5の実施例と同様の構成
にしてある。また、リング共振器1102の径は2.0
mm、DFB領域1103は1.0mmとした。グレー
ティングの作製方法は、電子ビーム直接描画で形成し
た。グレーティングの条は全てリング共振器1102の
中心に向かって伸びている。本実施例ではリングレーザ
1102とDFBレーザ1103が光学的に100%結
合しているので、動作電流が小さくて済む利点がある。
【0051】活性層に第6実施例の非対称量子井戸を用
いることで作製方法をより簡便にすることができる。こ
の場合、DFB領域1103とリング共振器1102の
しきい利得を調整することで、TEモードとTMモード
間でスイッチングが可能である。具体的には、DFB領
域1103の結合係数(κ)と共振器長(L)の積を制
御すればよい。
【0052】(第8実施例)次に、本発明のデバイスを
波長多重伝送(WDM)用光源に使う場合の適用例につ
いて述べる。ダブルリングレーザの実施例の場合、先に
述べたように、リングレーザの共振器長を変化させるこ
とで軸モード間隔を変えることができる。したがって、
複数の異なるダブルリングレーザを用意すれば、発振波
長の異なる偏波変調レーザを得ることができる。
【0053】たとえば、リング共振器長がLiおよびL
jのダブルリングレーザを(Li、Lj)で表すことに
すると、多重度Nの波長多重光源を得るには、 (L1、L1(1−j・△L)(ここでj=0〜N) として、第2のリングレーザの共振器長を少しずつ(△
Lだけ)ずらしたものを並べればよい。もちろん第1の
リングレーザの共振器長はL1に固定する必要はない。
【0054】リングレーザを1つだけ有する実施例の場
合は、DFB或はDBRレーザに注入する電流量を制御
して波長を変化させるのが現実的である。
【0055】この際、受信装置においては波長可変光バ
ンドパスフィルタを通して所望の波長の光にのせた信号
のみを取り出して信号検波して、波長分割多重伝送が実
現される。
【0056】
【発明の効果】本発明の効果は以下の通りである。
(1)偏波変調レーザを容易に作製できる。(2)軸モ
ード間隔を容易に制御できる。(3)他素子と集積化が
容易である。(4)偏波変調可能領域が広く安定してい
る。(5)多波長偏波変調レーザアレイが容易に実現で
きる(特に、ダブルリングレーザの場合)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】図2は第1の実施例の製作方法を説明する断面
模式図である。
【図3】図3は第1の実施例の製作方法を説明する図1
のA−B断面模式図である。
【図4】図4は第1の実施例の製作方法を説明する出力
導波路部の断面模式図である。
【図5】図5は第3実施例の非対称量子井戸活性層のバ
ンド図である。
【図6】図6は第4実施例の平面と断面を示す模式図で
ある。
【図7】図7は本発明の第5の実施例の平面図である。
【図8】図8は第5の実施例の製作方法を説明する断面
模式図である。
【図9】図9は第5の実施例の製作方法を説明する図7
のA−B断面模式図である。
【図10】図10は第5の実施例の製作方法を説明する
DFBレーザ部の断面模式図である。
【図11】図11は本発明の第7の実施例の平面図であ
る。
【符号の説明】
101、701、1101 基板 102 第1の領域 103 第2の領域 104 第1のリングレーザ 105 第2のリングレーザ 106 出力導波路 107、705、1105 無反射コート 108、704、1104 金属薄膜 201、801 光ガイド層 202a、802a 第1活性層 202b、802b 第2活性層 203、803 クラッド層 204、804 コンタクト層 205、805 誘電体マスク 301、302、303、402、901、902
正電極 304、904 負電極 501 第1井戸層 502 第2井戸層 503 障壁層 601、602 スペーサ層 702、1102 リングレーザ 703、1103 DFBレーザ 706 光ファイバ 806 グレーティング

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の半導体レーザと出力光導
    波路とを有する複合型半導体レーザであって、該第1の
    半導体レーザは、第1の偏波モードに対して支配的な利
    得を与える第1の活性領域と第1のリング共振器を有
    し、該第2の半導体レーザは、第2の偏波モードに対し
    て支配的な利得を与える第2の活性領域を有し、両者の
    共振器は―部を共有することにより光学的に結合してな
    ることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】前記第2の半導体レーザは第2のリング共
    振器を有することを特徴とする請求項1記載の半導体レ
    ーザ。
  3. 【請求項3】前記第1と第2のリング共振器は共振器長
    が異なることを特徴とする請求項2記載の半導体レー
    ザ。
  4. 【請求項4】前記第1と第2のリング共振器は幅が異な
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】前記第2の半導体レーザは分布帰還型共振
    器(DFB)を有することを特徴とする請求項1記載の
    半導体レーザ。
  6. 【請求項6】前記第2の半導体レーザの分布帰還型共振
    器(DFB)は前記第1の半導体レーザの第1のリング
    共振器中に形成されていることを特徴とする請求項5記
    載の半導体レーザ。
  7. 【請求項7】前記第1の活性領域と第2の活性領域の一
    方が引っ張り歪みを導入した量子井戸活性層からなり、
    前記第1の活性領域と第2の活性領域の他方が無歪みあ
    るいは圧縮歪みを導入した量子井戸活性層からなること
    を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の半導体レ
    ーザ。
  8. 【請求項8】前記第1および第2の活性領域が同―の構
    造の活性層からなり、その構造が無歪みあるいは圧縮歪
    みを有するの第1の量子井戸層および引っ張り歪みを有
    する第2量子井戸層からなる非対称量子井戸構造からな
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の半
    導体レーザ。
  9. 【請求項9】前記第1および第2の半導体レーザと出力
    光導波路は同一平面上に形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の半導体レーザ。
  10. 【請求項10】前記第1および第2の半導体レーザと出
    力光導波路は層厚方向に多重して形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の半導体レー
    ザ。
  11. 【請求項11】前記第1の活性領域および第2の活性領
    域に独立にキャリアを注入する手段を有することを特徴
    とする請求項1乃至10の何れかに記載の半導体レー
    ザ。
  12. 【請求項12】前記出力光導波路の端面に無反射コート
    が形成されていることを特徴とする請求項1乃至11の
    何れかに記載の半導体レーザ。
  13. 【請求項13】前記出力光導波路に、1つの偏光成分の
    みを選択する偏光選択手段が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至12の何れかに記載の半導体レー
    ザ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13の何れかに記載の半導
    体レーザの駆動方法において、独立にキャリアを注入さ
    れている前記第1の活性領域と第2の活性領域のうち少
    なくとも一方に変調電流を重畳して前記出力光導波路に
    出力される光の偏波変調あるいは偏波スイッチを行うこ
    とを特徴とする半導体レーザの駆動方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の半導体レーザの駆動
    方法で偏波スイッチングによる変調を行ない、偏光選択
    手段によっていずれか一方の偏波モードのみを取り出し
    て信号検波することを特徴とする光通信方法。
  16. 【請求項16】請求項13に記載の半導体レーザから成
    り、該半導体レーザの偏波スイッチングによる変調を行
    なって一方の偏波モードのみ取り出すことを特徴とする
    光通信用光源装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の光源装置からの光
    を、1本の光伝送路に複数接続して複数の波長の光に信
    号をのせてそれぞれ伝送させ、受信装置において波長可
    変光バンドパスフィルタを通して所望の波長の光にのせ
    た信号のみを取り出して信号検波する様に、波長分割多
    重伝送することを特徴とする光通信方法。
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