JP2012004279A - 光半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】100GbEのLR4、ER4規格に対応可能であって、制御が簡便で、低コスト、低消費電力であり、小型化できる光半導体装置を提供することにある。
【解決手段】半導体混晶からなる基板1上に設けられ、発振波長の異なる複数の半導体レーザ部21および複数の電界吸収型光変調器部23からなる光源と合波器部24とが形成された構成の光半導体装置であって、基板の半導体混晶がInPであり、電界吸収型光変調器部の活性部の井戸層及びバリア層はIn1-x-yAlxGayAsであり、電界吸収型光変調器部の活性部は、量子井戸数が7から9であり、量子井戸層の歪量が0.17%から0.73%(プラス符号は引張歪)であり、バリア層のバンドギャップ波長が0.9μmから1.05μmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体装置に関し、より詳しくは、歪量子井戸層を有する電界吸収型光変調器集積半導体レーザのような光半導体装置に関する。
現在のインターネットの爆発的な広がりから、ネットワークの光化は大都市間の基幹網からFTTH(Fiber To The Home)に代表されるアクセス網までも広がっており、通信の種類としても従来のテレコミュニケーション用途からデータ通信まで多岐に亘りはじめている。特に最近ではイーサネット(登録商標)の光化が議論されており、その送受信機に関して、各種の形態、性能に関する標準化が進められている。
その中でも次世代ネットワークの一つとして議論されている100ギガビットイーサネット(100GbE)用送受信機は将来の超高速ネットワークとしてさかんに研究されている。100GbEでは伝送距離に応じて各種の規格が議論されているが、シングルモードファイバ(Single Mode Fiber:SMF)を伝送媒体に用いる中距離(10km)、長距離(40km)の伝送に関しては、規格の名前がそれぞれ100GBASE−LR4(以下、LR4と称す)、100GBASE−ER4(以下、ER4と称す)と規定されており、1294.53nm〜1296.59nm(lane1)、1299.02nm〜1301.09nm(lane2)、1303.54nm〜1305.63nm(lane3)、1308.09nm〜1310.19nm(lane4)という、4.5nm間隔、全体で15nmにもわたる、4波分の送信機を用意し、各レーンをそれぞれ25Gbit/sで動作させ、なおかつ、各送信機のサイドモード抑圧比(Side Mode Suppression Ratio:SMSR)が30dB以上、動的消光比がLR4に対して4dB、ER4に対して8dB以上必要であるなど、要求される性能が細かく設定されている。
100GbE用送信機中の光源としては、現在、電界吸収型変調器集積レーザ(Electroabsorption Modulator integrated with DFB laser:EADFBレーザ)が有望視されている。EADFBレーザでは、半導体レーザ部と変調器部を独立に最適化できるため、高速の変調には非常に有利なことが知られており、特に100GbEのER4に対しては動的消光比が8dB以上必要であり、高消光比を得ることが容易なEADFBレーザがほぼ必須となっている。また、LR4、ER4ではペルチエ素子による一定温度動作が前提であるが、室温よりも少し温度の高い、40〜50℃で動作させると最も消費電力が小さくなることが知られている。一般に半導体レーザの性能は温度が高くなると劣化するために、これらの温度で動作させても性能劣化の少ない構成にする必要がある。
100GbE用の送受信機として、現在、CFP MSAトランシーバという規格のパッケージが提案されており、その中では、4つの光送信機(Transmitter Optical SubAssembly:TOSA)が並べられていて、それとは別に合波器が設置されている。トランシーバ中にはその他にも4つの受信機、分波器、電気信号処理部があり、そのサイズは75mm×140mmと非常に大きくなっている。それぞれのTOSAには、25Gbit/sで動作する光源の他に、温度制御のためのペルチエ素子、光ファイバに集光するためのレンズ、戻り光を防ぐためのアイソレータ、光ファイバが含まれ、それ自体のサイズも大きい上に、レンズ、アイソレータ、ペルチエ素子、光ファイバが4つの波長ごとに必要となっており、部材コスト、消費電力共に大きくなってしまう。
T. Fujisawa, M. Arai, N. Fujiwara, W. Kobayashi, T. Tadokoro, K. Tsuzuki, Y. Akage, R. Iga, T. Yamanaka, and F. Kano, "25 Gbit/s 1.3μm InGaAlAs-based electroabsorption modulator integrated with DFB laser for metro-area (40 km) 100 Gbit/s Ethernet system", IEE Electronics Letters, vol.45, no. 17, pp.900-901, 2009年8月13日 W. Kobayashi, M. Arai, T. Yamanaka, N. Fujiwara, T. Fujisawa, M. Ishikawa, K. Tsuzuki, Y. Shibata, Y. Kondo, and F. Kano, "Wide temperature range (-25℃-100℃) operation of a 10-Gb/s 1.55-μm electroabsorption modulator integrated DFB laser for 80-km SMF transmission", IEEE Photonics Technology Letters, vol.21, no. 15, pp.1054-1056, 2009年8月1日 T. Saito, T. Yamatoya, Y. Morita, E. Ishimura, C. Watatani, T. Aoyagi, and T. Ishikawa, "Clear eye opening 1.3 μm-25/43Gbps EML with novel tensile-strained asymmetric QW absorption layer", Proc. ECOC 2009, paper 8.1.3, 2009.
これらの課題を解決するためには、4つの送信機と合波器を集積化することが有効である。集積の方法には、異種材料を用いて集積するハイブリッド集積と、一つの基板上に集積するモノリシック集積の2種類がある。ハイブリッド集積では、例えば、ある材料系で作製した合波器に、別の材料系で作製した4つの光源をなんらかの方法で集積する、という方法をとるが、4つの送信機と合波器の間での結合ロスを低減するためにアクティブアラインメントはほぼ必須であり、実装工程の複雑化は避けられない。また、送信機と合波器を別々に作製するために、集積化とは言っても、サイズの小型化には自ずと限界があり、作製、実装工程も複雑である。
一方、モノリシック集積では、一つの基板上に送信機と合波器を作りこんでしまうために、アラインメントがそもそも必要なく、実装は容易であり、1回の実装で4つの素子の実装が終了する。また、2つの素子が直接結合されているために、小型化も容易である。さらに、TOSA作製に必要なペルチエ素子、レンズ、アイソレータの数は1個で済むために、大幅な部材コスト、消費電力の低減が可能である。しかし、現在提案されているEADFBレーザは25Gbit/sという高速変調を可能にするために、その光導波路にリッジ構造を採用している。この構造では光の閉じ込めが弱く、光導波路の曲げ損失が大きく、曲げ半径を小さくできないために合波器が大きくなり、小型化には限界がある。また、EA変調器の層構造が均一になってしまうために、100GbEで必要な15nmという広い波長範囲にわたって、その規格を満足する消光比を確保できるような層構造の設計が必須である。さらに、4つの光源を同時に25Gbit/sという高速のデータレートで変調させるために、素子間のクロストークを抑圧することが大きな問題として残っている。また、EA変調器を駆動する際には、バイアス電圧と電圧振幅を設定する必要があるが、従来技術では、電圧振幅一定動作は報告されているが、バイアス電圧は波長ごとに変化させており、複雑な制御が必要であった。
したがって、本発明は上述したような課題を解決するために為されたものであって、100GbEのLR4、ER4規格に対応可能であって、制御が簡便で、低コスト、低消費電力であり、小型化できる光半導体装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光半導体装置は、
半導体混晶からなる基板上に設けられ、発振波長の異なる複数の半導体レーザ部、および前記複数の半導体レーザ部のそれぞれに対して設けられ、当該複数の半導体レーザ部から出射する信号を変調する複数の電界吸収型光変調器部からなる光源と、コア部とこのコア部の上下に設けられたクラッド部とを有し、前記光源より出射された信号を一つにまとめる合波器部とが形成された構成の光半導体装置であって、
前記基板の半導体混晶は、InPであり、
前記半導体レーザ部が、量子井戸層、バリア層及び回折格子形成層を含む多重量子井戸構造の活性部とこの活性部の上下に設けられたクラッド部とを有し、
前記電界吸収型光変調器部が、量子井戸層、バリア層及び光閉じ込め層を含む多重量子井戸構造の活性部とこの活性部の上下に設けられたクラッド部とを有し、
前記電界吸収型光変調器部の活性部の井戸層及びバリア層はIn1-x-yAlxGayAsであり、
前記電界吸収型光変調器部の活性部は、量子井戸数が7から9であり、量子井戸層の歪量が0.17%から0.73%(プラス符号は引張歪)であり、バリア層のバンドギャップ波長が0.9μmから1.05μmである
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る光半導体装置は、
第1の発明に係る光半導体装置であって、
前記基板上における、前記半導体レーザ部と前記電界吸収型光変調器部との間に設けられ、コア部とこのコア部の上下に設けられたクラッド部とを有し、前記半導体レーザ部と前記電界吸収型光変調器部を電気的に絶縁するパッシブ層を具備し、
前記パッシブ層のコア部は、前記電界吸収型光変調器部の活性部と同じ多重量子井戸構造である、もしくはバンドギャップ波長1.1μmから1.2μmのIn1-xGaxAsy1-yバルクである
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る光半導体装置は、
第1または第2の発明に係る光半導体装置であって、
前記半導体レーザ部の活性部の量子井戸層は、室温での利得が最大となる波長を1.25μmから1.35μmとする材料が選択され、その波長を達成する厚みおよび歪を有している
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第3の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記半導体レーザ部の活性部の回折格子形成層には、そのブラッグ波長が、40〜50℃において、1.29μm〜1.31μmとなる深さおよび周期を有する回折格子が形成されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る光半導体装置は、
第4の発明に係る光半導体装置であって、
前記電界吸収型光変調器部の活性部の量子井戸層は、室温での吸収端の波長が、前記ブラック波長から40nm〜80nm短くなる波長を達成する厚みを有している
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る光半導体装置は、
第2乃至第5の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記半導体レーザ部、前記電界吸収型光変調器部、および前記パッシブ層は、リッジ構造の光導波路を有し、その両脇を半導体よりも誘電率の小さな有機材料で埋め込まれている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第6の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記合波器部のコア層は、バンドギャップ波長が1.1μmから1.2μmのIn1-xGaxAsy1-yバルクである
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第7の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記合波器部は、ハイメサ構造の光導波路を有し、その両脇を半導体よりも誘電率の小さな有機材料で埋め込まれている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第9の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第8の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記合波器部の上部のクラッド部は、ノンドープのInPである
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第10の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第9の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記合波器部は、テーパ構造の入出力導波路を具備する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第11の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第10の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記光源と前記合波器部は、不連続テーパ構造の接合部を介して接続される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第12の発明に係る光半導体装置は、
第1乃至第11の発明の何れか1つに係る光半導体装置であって、
前記光源を4つ有し、
前記4つの光源の隣接する光源は、400μm〜600μmで配置される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第13の発明に係る光半導体装置の制御方法は、
第1乃至第12の発明の何れか1つに係る光半導体装置を制御する光半導体装置の制御方法であって、
前記複数の電界吸収型光変調器部を駆動する際に、それぞれのバイアス電圧、電圧振幅を一定とする
ことを特徴とする。
本発明に係る光半導体装置よれば、100GbEのLR4、ER4規格で求められる大きな消光比を確保し、バイアス電圧、電圧振幅一定制御を実現できるため、これら規格に対応可能な、制御が簡便で、低コスト、低消費電力な、超小型モノリシック集積光源を構成することが可能となる。
本発明に係る光半導体装置の基本的な構造を示した断面図である。 本発明の第1,第2の実施例に係る光半導体装置の構造を示した斜視図である。 第1の実施例に係る光半導体装置が具備する電界吸収型光変調器における井戸層吸収量の井戸層歪量依存性を示す図である。 光導波路の構造を模式的に示した図であって、図4(a)に埋め込み型の場合を示し、図4(b)にリッジ型の場合を示し、図4(c)にハイメサ型の場合を示す。 光源間クロストークの光源間隔依存性のシミュレーション結果を示す図である。 リッジ型光導波路、ハイメサ型光導波路の曲げ損失の曲げ半径依存性を示す図である。 MMIカプラの構造図である。 リッジ型MMIカプラ内の電界分布を示す図であって、図8(a)にそのコア中心における電界分布の縦断面を示し、図8(b)に伝搬距離225μmにおける電界分布の横断面を示す。 ハイメサ型MMIカプラ内の電界分布を示す図であって、図9(a)にそのコア中心における電界分布の縦断面を示し、図9(b)に伝搬距離250μmにおける電界分布の横断面を示す。 テーパ構造つきMMIカプラの構造図である。 テーパ構造つきMMIカプラの結合効率のMMI長依存性を示す図であって、図11(a)に入力導波路幅が2.0μmの場合を示し、図11(b)に入力導波路幅が2.5μmの場合を示す。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置で用いた光導波路の電界分布を示す図であって、図12(a)にリッジ型光導波路の場合を示し、図12(b)にハイメサ型光導波路の場合を示す。 従来の、異種の光導波路を接合するテーパ構造接合部の平面図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置で用いた光導波路における不連続テーパ構造接合部の説明図であって、図14(a)にその平面を示し、図14(b)にその斜視を示す。 不連続テーパ構造接合部による結合効率とハイメサ型光導波路の幅方向の大きさとの関係を示すグラフである。 不連続テーパ構造接合部による結合効率と不連続テーパ構造接合部のテーパ長との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を具備する素子の写真である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を具備する素子の発振スペクトルを示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を具備する素子の静的消光比を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を具備する素子の小信号周波数応答を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を具備する電界吸収型光変調器部における動的消光比のバイアス電圧依存性を示す図である。 本発明に係る光半導体装置の断面図であって、図22(a)に第1の実施例の場合を示し、図22(b)に第2の実施例の場合を示す。 本発明に係る光半導体装置が具備する電界吸収型光変調器部内で発生したフォトキャリアの流れ方を説明するための図であって、図23(a)に第1の実施例の場合を示し、図23(b)に第2の実施例の場合を示す。
以下、本発明に係る光半導体装置の実施例について具体的に説明する。
はじめに、本発明に係る光半導体装置の基本的な構造について図1を参照して説明する。
図1に示すように、本発明に係る光半導体装置は、モノリシック集積光源であって、半導体混晶からなる基板1上に、半導体レーザ活性部(Laser diode:LD部)21と、パッシブ層(光導波部)22と、電界吸収型光変調器部(Electroabsorption modulator部:EAM部)23と、合波器部24とが形成された構成となっている。
LD部21は、量子井戸層、バリア層及び回折格子形成層を含む多重量子井戸構造の活性部2と、この活性部2の上下に設けられたクラッド部3,4とを有している。
EAM部23は、量子井戸層、バリア層及び光閉じ込め層を含む多重量子井戸構造の活性部5と、この活性部5の上下に設けられたクラッド部6,7とを有している。
パッシブ層22は、コア部8と、このコア部8の上下に設けられたクラッド部9,10とを有している。
合波器部24は、コア部11と、このコア部11の上下に設けられたクラッド部12,13とを有している。
基板1の下面には下部電極14が設けられる。LD部21における上部のクラッド部3の上面と、EAM部23における上部のクラッド部6の上面には、コンタクト層15を介して上部電極16が設けられている。一方、パッシブ層22における上部のクラッド部9の上面にはコンタクト層も上部電極も設けられておらず、パッシブ層22はLD部21とEAM部23とを電気的に絶縁している。合波器部24における上部のクラッド部12の上面にはコンタクト層も上部電極も設けられていない。なお、LD部21と後述するフォトダイオード部25との間にもパッシブ層22が設けられており、このパッシブ層22はLD部21とフォトダイオード部25とを電気的に絶縁している。
本発明の第1の実施例に係る光半導体装置について図2を参照して説明する。
図2に示すように、本実施例に係る光半導体装置である100GbE用モノリシック集積光源は、半導体混晶からなる基板1上に4つのレーン31A,31B,31C,31Dが設けられた構成になっている。各レーン31A〜31Dには、フォトダイオード部(PD部)25とLD部21とEAM部23が設けられており、PD部25とLD部21とEAM部23は光導波路を介して同一基板1上で接続されている。4つのLD部21は、波長の異なる信号をそれぞれ出射する機器である。そして、4つのレーン31A〜31Dは、合波器部24である多モード干渉型カプラ(MultiMode Interference coupler:MMIカプラ)により各レーン31A〜31Dを導波した光は1つに合波される。
LD部21は、n型のInP基板1上に形成され、InP基板1側から順番に、下部のn−InPクラッド部4と、InAlGaAsバリア層、InAlGaAs量子井戸層及びInAlGaAsP回折格子形成層を含む多重量子井戸構造の活性部2と、上部のp−InPクラッド部3とを有して成るものである。このようにLD部21にアルミニウムを含むInAlGaAsを用いることにより、温度特性を改善することができる。
EAM部23は、n型のInP基板1上に形成され、InP基板1側から順番に、下部のn−InPクラッド部7と、InAlGaAsバリア層及びInAlGaAs量子井戸層を含む多重量子井戸構造の活性部5と、InAlGaAsPガイド層と、上部のp−InPクラッド部6とを有して成るものである。
パッシブ層22のコア部8および上下のクラッド部9,10は、EAM部23と同様の構成となっている。すなわち、パッシブ層22は、n型のInP基板1上に形成され、InP基板1側から順番に、下部のn−InPクラッド部10と、InAlGaAsバリア層及びInAlGaAs量子井戸層を含む多重量子井戸構造の活性部からなるコア部8と、InAlGaAsPガイド層と、上部のp−InPクラッド部9とを有して成るものである。ただし、パッシブ層22によってPD部25とLD部21とEAM部23とを電気的に絶縁するため、パッシブ層22には上部電極が設けられていない。
PD部25は、各レーン31A〜31Dの一方の端部側に設けられている。PD部25は、LD部21とほぼ同じ層構造であって、n型のInP基板1上に形成され、InP基板1側から順番に、下部のn−InPクラッド部と、InAlGaAsバリア層及びInAlGaAs量子井戸層を含む多重量子井戸構造の活性部と、InAlGaAsPガイド層と、上部のp−InPクラッド部とを有して成るものである。
本実施例では、上述したような構造の100GbE用モノリシック集積光源において、LD部21の活性層2としてバンドギャップ波長が1.3μmとなるような多重量子井戸構造を用い、EAM部23の活性層5として井戸層のバンドギャップ波長はLD部21との離調が室温で70nmとなるように、与えられた歪に対して第1量子化準位間波長が1.23μmとなるような混晶を用いる。合波器部24に関しては、コア層11をバンドギャップ波長1.15μmのInGaAsPとし、下部クラッド13をn−InPとする。
バリア材料の組成は基板に格子整合するものとしているが、歪補償の目的でバリア層に歪を導入しても問題は無い。半導体混晶の組成比は、歪量、井戸幅、第一量子化準位間波長によって特定し、必要が無ければ具体的に述べない。
本発明は前述したとおり、100GbE用の1.3μm帯の光源に対するものであり、そこで用いられる波長の範囲は各種の規格において1.25μm〜1.35μm程度である。したがって、LD部21の活性層2の量子井戸層は、室温での利得が最大となる光波の波長を1.25μm〜1.35μmとする材料(In1-x-yAlxGayAs)が選択され、その波長を達成する厚み及び歪を有していれば良い。
次に、本実施例に係る光半導体装置である100GbE用モノリシック集積光源の製造方法について説明する。
まず、n型のInP基板1上に、InP基板1側から順番に、下部のクラッド部と多重量子井戸構造の活性部とを成長させる。これにより、LD部21およびPD部25における下部のクラッド部および活性部が作製される。また、パッシブ層22、EAM部23および合波器部24における下部のクラッド部が作製される。
次に、この成長させた多重量子井戸構造の活性部のうち、LD部21およびPD部25として必要な部分以外の部分をウェットエッチングによって削り取り、多重量子井戸構造の活性部と多重量子井戸構造の活性部からなるコア部とをバットジョイント再成長させる。これにより、EAM部23の活性部5およびパッシブ層22のコア部8が作製される。
そして、このバットジョイント再成長させた活性層5およびコア部8のうち、EAM部23およびパッシブ層22として必要な部分以外をウェットエッチングによって削り取り、合波器部24のコア部11をバットジョイント再成長させる。
続いて、LD部21に回折格子を形成した後、LD部21、パッシブ層22、EAM部23、合波器部24、およびPD部25のそれぞれに上部のクラッド部を2μm成長させ、さらに、p−InGaAsのコンタクト層15を成長させることで、PD部25、LD部21、パッシブ層22、EAM部23、および合波器部24が作りこまれたウェハーが完成する。ここで、このまま、合波器部24のMMIカプラを作りこむと、上部のクラッド部がp−InPであるために、光の損失が大きく、出射光パワーが小さくなってしまう。そこで、ここでは、この状態からさらに、合波器部24の上部のクラッド部をエッチングによって削り取り、ノンドープのInPをバットジョイント再成長させる。
完成したウェハーに、LD部21、EAM部23、パッシブ層22、PD部25にリッジ型導波路用メサ形成プロセス、合波器部24にハイメサ型導波路用メサ形成プロセス、及び電極形成プロセス(ただしパッシブ層22および合波器部24には上部電極を形成しない)を実施し、へき開後、チップの前後端面に無反射コーティング(図示せず)を施すことによって完成となる。
完成した光半導体装置(デバイス)は、次のような制御方法で使用する。それぞれのLD部21に電流を注入し、連続光を発生させる。EAM部23に入射した光は、あるバイアス電圧を中心に、ある電圧振幅で駆動して、光を変調する。PD部25に入射した光は吸収電流に変換され、この電流の値によってLD部21の発振波長を求め、それをLD部21の注入電流にフィードバックし、発振波長が変化しないように、波長モニタとして用いる。
ここで、PD部25はEAM部23に入射される前の光出力をモニタするためにLD部21の後端側に配置する。通常LD部21では、前、後端面の両側から光が出力されるが、この配置にすることで、出力された光を無駄なく信号光、モニタ光として用いることができ、エネルギー利用効率向上の効果がある。
以下では、本素子における個別デバイスの特徴について述べる。
まず、LD部21、EAM部23の構造について説明する。
LD部21の発振波長は規格で厳密に定められているため、LD部21に形成する回折格子の周期、深さは、決められた波長(ここでは1.29μm〜1.31μm)で発振するように決定する必要がある。但し、光源を駆動する際に、消費電力を低減するために、室温よりも高い温度で駆動するために、40〜50℃において、上記発振波長を達成するように設定する。また、発振波長を安定化させるために、回折格子中に位相シフト領域を設けてもよいが、その際には、前端面からの出力が大きくなるように、位相シフトを挿入する位置を前端面側に寄せる。また、本素子は100GbEのLR4、ER4への適用を目的としているため、一つのEAM部の層構造で、15nmという広い波長範囲にわたって、25Gbit/sの高速変調が可能で、所望の消光比を得る必要がある。EAM部において大きな消光比を得るためには、量子井戸自体の設計のほかに、井戸層数、変調器長を増やす、という選択肢もあるが、層数を増やすと挿入損が増加し、変調器長を長くすると、寄生容量が増加し25Gbit/sの変調に必要な帯域が得にくくなるため、一つの井戸当たりの消光量を増やすことが極めて重要である。
ここでは、一つの井戸当たりの消光量を増やすために、InAlGaAs系材料を用いた引張歪量子井戸を用いる。InAlGaAs系材料を用いることによって、大きな伝導帯バンドオフセットを得ることができ、電圧印加時にも、電子と正孔の波動関数のオーバーラップが大きくなり、消光比を大きくすることができる。また、引張歪量子井戸を採用することによって、価電子帯のヘビーホールとライトホールのバンドの両方を吸収に用いることができ、より吸収量を大きくすることができる。
図3に、EAM部23の井戸幅を10nmとし、バリア層のバンドギャップ波長を1μmとした場合における井戸層吸収量の井戸層歪量依存性を示す。ここで、負の歪量は圧縮歪を表し、正の歪量は引張歪みを表すものとする。図3からわかるように、引張歪0.5%で1井戸当たりの消光量が最大となり、量子井戸層の歪量が0.17〜0.73%のときに、0.5%の時の消光量の90%を確保することが可能であり、0.25〜0.65%のときに95%を確保することが可能となる。この物理的な理由は、価電子帯ヘビーホールとライトホールの第1バンドのエネルギー差が小さくなり、Γ点での状態密度が大きくなることによる。また、バリア層のバンドギャップ波長に関しては、小さすぎると、クラッドよりもバンドギャップが大きくなり、大きすぎると、井戸内の閉じ込めが弱くなるため、0.9μm以上、1.05μm以下であることが望ましい。量子井戸数については、多すぎると挿入損が増加し、少なすぎると、消光比が小さくなるため、7から9が望ましい。LD部の発振波長とEAM部のバンド端波長の差(離調)に関しては、小さすぎると挿入損失が大きくなり、大きすぎると消光に必要な電圧が大きくなりしかも消光比が小さくなる。ここでターゲットとしている100GbEの用途に対しては、40nm〜80nmとしておくことが望ましい。
次にEAM部23の導波路構造について図4を用いて説明する。
半導体光デバイスに用いられる光導波路構造には主に、埋め込み型光導波路、リッジ型光導波路、ハイメサ型光導波路の3種類があり、それぞれの模式図を図4(a)、図4(b)、図4(c)に示す。
埋め込み型光導波路100は、図4(a)に示すように、基板101上に、下部のクラッド部102、多重量子井戸(MQW)構造の活性層103、上部のクラッド部104を順番に形成し、MQW構造の活性層103の両脇を基板101に達するまでエッチングしてMQW構造の活性層103の両脇をけずり、半導体105により埋め込んだ構造であり、放射性が良く、効率的な電流の注入が可能である。また、ビームの形状を円に近づけることができるため、光ファイバとの結合が容易で、これまで半導体レーザに広く用いられてきた。しかし、EAM部への適用を考えた場合、誘電率の大きな半導体の上部に電極を形成するため、寄生容量が増加し、100ギガ規格に必要な高速変調が難しいという問題点がある。また、InAlGaAs系の材料は空気に触れると酸化するために、活性層両脇のエッチングの際に活性層がむき出しになるため、結晶の品質が劣化する可能性がある。
リッジ型光導波路110は、図4(b)に示すように、基板111上に、下部のクラッド部112、MQW構造の活性層113、上部のクラッド部114を順番に形成し、MQW構造の活性層113を削らずに、上部のクラッド部114のみをエッチングすることによってメサを形成し、導波路を形成したものである。メサの両脇を、ベンゾシクロブタン(BCB)などの誘電率の小さな有機物115で埋め込むことによって、EAM部での寄生容量を大幅に減らすことが可能なため、高速変調に有利であると考えられる。また、上部のクラッド部114とMQW構造の活性層113の間にエッチングストップ層を挟むことによりMQW構造の活性層113を空気中に晒すことなく作製可能で、InAlGaAs系の材料を用いる場合には、活性層の結晶の品質を守ることが可能である。不利な点としては、ビームの形状が楕円になるためファイバとの結合が埋め込み型に比べると難しいことが挙げられる。
ハイメサ型光導波路120は、図4(c)に示すように、基板121上に、下部のクラッド部122、MQW構造の活性層123、上部のクラッド部124を順番に形成し、MQW構造の活性層123の両脇を基板121に達するまでエッチングし、通常、そこをBCBなどの誘電率の小さな有機材料125で埋め込んだ構造である。この光導波路では、MQW構造の活性層123と横方向の屈折率の差が非常に大きくなることから、光が強く閉じ込められるため、光導波路を曲げても光が放射しにくい、という利点があるが、MQW構造の活性層123の両脇をエッチングするために、結晶品質の劣化は避けられない。そこで、ここでは、LD部21、EAM部23共に、InAlGaAs系の結晶品質を保護し、大きな変調帯域を確保できる、有機物埋め込みのリッジ構造を採用する。
本素子において、上記光源を一つのチップに集積するのに際し、各光源を25Gbit/sという高速のレートで変調するために、各光源間での電気的なクロストークが問題となる。そのため、光源のチップ内レイアウトには十分に気を使う必要がある。図5は、光源間クロストークの光源間隔依存性のシミュレーション結果を示す図である。図5から、通常必要とされる、クロストーク量でおおよそ−40dB以下を達成するには光源間隔を400μm以上とする必要があることがわかる。しかし、あまりに光源間の間隔が大きいと、合波器まで達するための光導波路の長さが長くなってしまい、光の損失が大きくなってしまうため、600μm以下であることが望ましい。本実施例においては光源間の間隔を500μmとした。また、本実施例においては、高速の変調器を有する多チャネル光素子の変調器として、EAM部23を用いている。従来の多チャネル集積素子用変調器としてはマッハ・ツェンダー干渉計型の光変調器を用いるのが一般的であったが、この場合、一つの変調器につき2つの高周波用進行波型電極が必要となり、素子を実装するパッケージの端子が多くなってしまうことや、素子長が非常に大きく(〜1mm)なるという問題があった。EAM部23を変調器に採用して集積素子を構成することにより、高周波用の電極は一つの変調器につき一つで済み、クロストーク抑圧、パッケージ、チップサイズの小型化に非常に有効である。
次に、合波器部24の構造について説明する。
合波器部24においても当然、光導波路構造が必要であるが、求められる性能は光送信部であるLD部21、信号変換部であるEAM部23とは異なる。一つのチップ上に多数の素子を集積するためには、一つの素子から出た信号を出力部まで配線するに当たって、通常光導波路を曲げることを避けることはできない。光導波路を曲げたときには、曲げに対して外側の領域に光が放射していくことが知られており、これを曲げ損失と呼ぶ。この損失はゆるやかに曲げるほど(曲げ半径が大きいほど)小さく、急激に曲げるほど(曲げ損失が小さいほど)大きい。そして、この損失の大きさは光導波路のコア部の屈折率とそれを囲むクラッド部の屈折率の差によって決まる。この屈折率の差が大きいほど光はコア部に良く閉じ込められるが、小さいとクラッド部に大きく漏れ出し曲げ損失が大きくなる。そのため、曲げ損失が小さければ、より急激な角度で導波路を曲げることが可能なため、チップの小型化に有利である。また、MMIカプラにおいても、導波路のコアとクラッドの屈折率差が大きいほど光の放射損失を抑えることができる。これらの観点から集積部に用いる導波路構造を考えた場合、リッジ型、埋め込み型の光導波路では曲げ損失が大きく、集積用の光導波路には適さないと考えられる。ハイメサ型光導波路は導波路のコア部と横方向のクラッド部の屈折率差が非常に大きく、曲げ損失を少なくすることが可能で、なおかつMMIカプラにおける放射損失も抑えることが可能である。但し、光導波路のコア部には、酸化の問題のあるInAlGaAsよりもInGaAsPのほうが適していると考えられる。
図6は、合波器部24のコア層11におけるInGaAsPのバンドギャップ波長を1.15μmとし、コア層11の厚さを0.3μmとし、合波器部24へ入る光の波長を1.3μmとし、導波路幅を1.5μmとした場合における、リッジ型光導波路、ハイメサ型光導波路の曲げ損失の曲げ半径依存性を示す図である。許容曲げ半径は光の配線の長さにも依存するが、仮に許容曲げ損失を10-4dB/μmとした場合、許容曲げ半径は、ハイメサ型光導波路で130μm、リッジ型光導波路で400μm程度となり、約3分の1程度まで小さくすることが可能となる。合波器部24のコア層11のバンドギャップ波長は、レーザの発振波長に近すぎると吸収による損失が大きくなるため、それよりも十分短波長である必要があり、発振波長よりも100nm程度短波であればこの吸収損失は問題にならない。本実施例の場合、発振波長が1.3μm付近であるため、コア層11のバンドギャップ波長は1.2μm程度より短波長である必要がある。しかし、あまりに波長が短いと、基板との屈折率差がとれなくなり、小さな光導波路構造を作りにくくなる。InP基板1に対して、通常と同じ大きさの光導波路を作成することのできるコア層11のバンドギャップ波長は通常1.1μm以上であり、本実施例における発振波長1.3μmのレーザに対しては、コア層11のバンドギャップ波長は1.1μm〜1.2μm程度が最適となる。本実施例では、コア層11のバンドギャップ波長を1.15μmとしているが、1.1μm以上であれば同様の効果を得ることができる。
また、合波器部24のMMIカプラについて、図7にMMIカプラの構造図を示す。図7に示すように、MMIカプラ150は、4つの波長の光を一つの導波路に集光するために4つの入力ポートと1つの出力ポートからなり、4つの入力導波路151,152,153,154と、1つの出力導波路155とを具備する。MMIカプラ150の導波路幅をWとし、出力導波路155の幅をWhmとする。図8(a)は出力導波路幅Whm=1.5μm、MMI幅W=20μmの場合のリッジ型MMIのコア中心での縦方向断面電界分布を示している。図8(b)は、伝搬距離225μmでの横方向断面電界分布を示している。図9(a)は、MMI幅W=20μmの場合のハイメサ型MMIのコア中心での縦方向断面電界分布を示している。図9(b)は、伝搬距離250μmでの横方向断面電界分布を示している。これらの図から明らかなように、リッジ型MMIカプラでは、断面内への光の放射が大きいのに対して、ハイメサ型MMIカプラでは光の放射がほとんど無く、放射損失を抑えることができることがわかる。
更に波長依存性を低減するために、図10に示すような、入力導波路161〜164および出力導波路165にテーパ構造を設けたMMIカプラ本体からなるMMIカプラ160を用いる。入力導波路161〜164および出力導波路165の幅は、それぞれMMIカプラ本体側に向けて徐々に太くなるように形成されている。ここで、MMI入出力端における導波路幅をWtaperとする。図11(a)、(b)は、Wtaper=2.0μm、2.5μmの場合の、4つの波長(1295nm、1300nm、1305nm、1310nm)における、入力ポートから出力ポートへの結合効率のMMI長さ依存性をそれぞれ示している。これらの図から、Wtaperを大きくすることで、波長依存性が低減されていることがわかる。しかし、あまりにWtaperが大きいと、隣の導波路との間隔が狭くなり、作製することが難しくなる。MMIカプラの入出力導波路を作製する、通常のフォトリソグラフィーの工程では、導波路と導波路の間には少なくとも1μm以上の大きさがなければ精度の良いパターンが転写できないため、MMI幅20μmの場合、4つの導波路をそれぞれ5μmの幅に収めなければならないので、Wtaperは2.5μmから3μm程度が最適である。また、本実施例では、テーパ部の長さは100μmとした。
最後に、リッジ型導波路とハイメサ型構造の接続部の構造について述べる。
図12(a)、(b)は、リッジ型導波路、ハイメサ型導波路の電界分布をそれぞれ示している。図から明らかなように、2つの導波路の電界分布は非常に異なっているため、単純にバットジョイント結合しただけでは結合損失が多きくなり、反射点となってしまう。このような場合、図13に示すようなテーパ構造の光導波路130を用いて電界分布を断熱的に変換する手法が良く行われている。この光導波路130は、リッジ型光導波路141に接続すると共に、ハイメサ型光導波路142に接続している。光導波路130の一方の端部131の幅は、リッジ型光導波路141の幅Wridgeと同じに形成されている。光導波路130の他方の端部132の幅は、ハイメサ型光導波路142の幅Whmと同じに形成されている。光導波路130の幅は、一方の端部131から他方の端部132に向けて徐々に狭くなるように形成されている。しかし、図12(a)に示すように、リッジ型導波路の電界分布は、リッジメサの下で、リッジメサよりも広い範囲に分布しているため、図13に示すようなテーパ構造光導波路130では、メサの外側に分布している光に関しては、損失となってしまう。
そこで、本実施例では、図14に示すような、不連続テーパ構造接合部を用いる。不連続テーパ構造接合部は、図14に示すように、リッジ型光導波路41およびハイメサ型光導波路42に接する光導波路であって、所定の長さLtaperを有する不連続テーパ構造接合部本体50からなる。不連続テーパ構造接合部本体50の一方の端部51は一方の導波路41と接し、不連続テーパ構造接合部本体50の他方の端部52は他方の導波路42と接する。一方の導波路41は、当該一方の導波路41を導波する光の横方向の広がりが、他方の導波路42を導波する光の横方向の広がりよりも広くなるように形成された構造を有している。一方の光導波路41のメサの高さが、他方の光導波路のメサの高さよりも低く形成されている。不連続テーパ構造接合部本体50の幅は、一方の端部51から他方の端部52に向けて徐々に狭くなるように形成されている。不連続テーパ構造接合部本体50における一方の端部51の幅Wtaperが一方の導波路41の幅Wridgeよりも広く形成されている。このような不連続テーパ構造接合部本体50により、リッジ型光導波路である一方の導波路41と、ハイメサ型光導波路である他方の導波路42の接合部で、ハイメサ型光導波路の幅を広くすることにより、リッジ構造中のメサの外側に分布している光も、ハイメサ導波路に取り込むことが可能である。不連続テーパ構造接合部は、ハイメサ型導波路用メサ形成プロセスにて作製されており、不連続テーパ構造接合部本体50のメサの高さは、他方の導波路42のメサの高さと同じである。なお、図14には、導波路41,42および不連続テーパ構造光導波路本体50における、光の導波に関与するメサを図示し、それ以外の部分の図示を省略している。
図15に不連続テーパ構造接合部における、リッジ型光導波路とハイメサ型光導波路の結合効率のテーパ幅Wtaper依存性を示す。図15に示すように、テーパ幅Wtaper、すなわち不連続テーパ構造接合部本体50の一方の端部51の幅を大きくしていくと結合効率が大きくなり、ある幅以上では結合効率は減少する。図15から、95%以上の結合効率を得るには、テーパ幅Wtaperは2.0μm以上2.8μm以下とすればよいことがわかる。
図16に、不連続テーパ構造接合部におけるテーパ幅Wtaper=2.5μmのときの結合効率のテーパ長さ依存性を示す。テーパ長Ltaperが40μm以上で結合効率が飽和しており、テーパ長Ltaperが20μmで95%以上の結合効率が得られ、テーパ長Ltaperが40μm以上で98%以上となり、実用上問題無いことがわかる。但し、光導波路そのものの損失があるので、あまり長すぎると、導波路損失が大きくなってしまうので、せいぜい100μm程度にするのがよい。また、図10に示した、テーパつき入出力導波路161〜164,165をもつMMIカプラ160のテーパ長Ltaperも同様に40μm以上とすればよい。
図17に、上述した構成の光半導体装置を元に作製した素子の外観を示す。チップサイズは合波器部でのハイメサ型導波路の採用により、2×2.6mm2という非常に小さなサイズに抑えることができた。もし、合波器部にリッジ型導波路を用いると、曲げ損失の見積もりから、少なくともこの3倍の大きさが必要である。図18に、上述した構成の光半導体装置を元に作製した素子のそれぞれの半導体レーザ部の発振スペクトルを示す。図18に示すように、光半導体装置が具備する半導体レーザ部における回折格子の周期、深さを調整することにより、100GbE規格で求められる波長範囲内でレーザを動作させることができることがわかる。
図19に、上述した構成の光半導体装置を元に作製した素子の静的消光比を示す。測定は全て、モジュール消費電力を小さくするために、室温よりも少し高い40℃で行った。4レーン全ての波長において、16dB以上の静的消光比が得られており、後に示すように、動的消光比の8dBを得るためには十分な値であることがわかった。図20に、上述した光半導体装置を具備する素子の小信号応答を示す。図20に示すように、両脇をBCBで埋め込んだリッジ構造の導波路を用いることで、4レーン全てにおいて、20GHz程度の3dB帯域を得ることができ、25Gbit/sの変調には十分であることがわかる。図21は、変調速度25Gbit/s、変調振幅2Vの場合における電界吸収型光変調器部の動的消光比のバイアス電圧依存性を示している。図21に示すように、LR4に要求される動的消光比4dBは、表示している全ての範囲で得られており、どこを用いてもよいことがわかる。またER4に要求される動的消光比8dBに関しては、バイアス電圧−2Vで全てのレーンで満たしており、バイアス電圧を−2Vにしておけば、変調振幅2Vで、バイアス電圧、変調振幅一定動作が可能であることがわかる。従来のEAM部では、動作波長が異なる場合、バイアス電圧を変化させて駆動するということが常識であったが、適切な設計をすることによって、一つの構造で15nmという広い波長範囲にわたって、バイアス電圧、変調振幅一定制御が可能であることがわかる。このことは、作製したデバイスの制御が簡単になることを意味している。以上、EAM部に、本実施例による、適切な設計に基づいたInAlGaAs系の引張歪量子井戸を用い、有機物埋めこみのリッジ構造の光導波路を用いることで、100GbEのLR4、ER4規格に求められる性能を満たし、なおかつ、従来のEAMでは常識であった、動作波長に応じてバイアス電圧を変更すること無しに、バイアス電圧、電圧振幅一定動作が可能なことを実証した。
したがって、本実施例に係る光半導体装置によれば、一つのチップ上に光源、合波器部24をモノリシック集積し、なおかつ、EAM部23のバイアス電圧、電圧振幅を一定で制御可能な100GbEのLR4、ER4用光源を実現することが可能となり、送信機の構成に必要な部材、消費電力はおよそ4分の1となり、産業上大きな効果を得ることができる。
なお、誘電率の小さな有機材料115,125として、BCBの他にポリイミドを用いることも可能である。
本発明の第2の実施例に係る光半導体装置について、図2、図22、図23を参照して説明する。
本実施例に係る光半導体装置である100GbE用モノリシック集積光源は、図2に示すように、半導体混晶からなる基板1上に4つのレーン31A,31B,31C,31Dが設けられた構成になっている。各レーン31A〜31Dには、フォトダイオード部(PD部)25とLD部21とEAM部23が設けられており、PD部25とLD部21とEAM部23は光導波路を介して同一基板1上で接続されている。4つのLD部21は、波長の異なる信号をそれぞれ出射する機器である。そして、4つのレーン31A〜31Dは、合波器部24である多モード干渉型カプラ(MultiMode Interference coupler:MMIカプラ)により各レーン31A〜31Dを導波した光は1つに合波される。
本実施例に係る光半導体装置は、上述した第1の実施例に係る光半導体装置が具備するパッシブ層のコア部を、EAM部と同様の層構造ではなく、In1-xGaxAsy1-yバルクとした構成であって、それ以外は上述した第1の実施例に係る光半導体装置と同じ構成を有している。ここで、In1-xGaxAsy1-yバルクのバンドギャップ波長は、上述した第1の実施例における合波器部24の部分の議論から、1.1μm〜1.2μmが最適となる。
次に、本実施例に係る光半導体装置である100GbE用モノリシック集積光源の製造方法について説明する。
本実施例に係る光半導体装置の場合、EAM部23の活性部5をバットジョイント再成長させた後、合波器部24のコア部11をバットジョイント再成長させる際に、LD部21とEAM部23の間をもう一度ウェットエッチングによって削り、その後、合波器部24と同じ組成のInGaAsPバルクを再成長させる。その他の製造工程については、上述した実施例1と同じである。
図22は、本発明に係る光半導体装置の断面図であって、図22(a)に第1の実施例の場合を示し、図22(b)に第2の実施例の場合を示す。なお、図22には、LD部21とパッシブ層22,26とEAM部23のみを図示している。図22(a)に示すように、第1の実施例に係る光半導体装置の場合、パッシブ層22の光導波路層構造としてEAM部23と同じ層を再成長することになるので、すなわち、複数の組成の複数の層からなる層構造を再成長することになるので、バットジョイント端面近傍では、組成の制御が難しく、結晶の品質が悪くなり、形状も劣化する。このことは、LD部21とEAM部23の結合効率を劣化させ、長期信頼性も低下させる。しかし、本実施例に係る光半導体装置では、図22(b)に示すように、LD部21とEAM部23の間のパッシブ層26における下部のクラッド部10の上層をエッチングによって削り、バルクの結晶を再成長したコア部18を作製している。このように、光導波路層が単一組成で単一層構造となるバルク材料からなるコア部18としたほうが、組成や膜厚の制御が容易であるため、バットジョイント端面の凹凸が少なくなり、再成長界面での組成変動も小さくなる。
図23は、光半導体装置が具備する電界吸収型光変調器部内で発生したフォトキャリアの流れ方を説明するための図であって、図23(a)に第1の実施例の場合を示し、図23(b)に第2の実施例の場合を示す。第1の実施例に係る光半導体装置では、図23(a)に示すように、パッシブ層22がEAM部23と同じ層構造であり、EAM部23で発生したフォトキャリア60がパッシブ層22に進入し、変調特性に悪影響を及ぼす。これに対し、本実施例に係る光半導体装置では、図23(b)に示すように、パッシブ層26のコア部18をバンドギャップの大きなバルク材料に置き換えることによって、フォトキャリア60のパッシブ層26のコア部18への進入を減少させることが可能なため高速変調に有利である。
本発明は光半導体装置に関するものであり、100GbEのLR4、ER4用光源を実現することが可能となり、小型化、低コスト化、低消費電力化することができるので、光通信産業などにおいて、極めて有益に利用することができる。
1 基板
2 多重量子井戸構造の活性部
3,4 クラッド部
5 多重量子井戸構造の活性部
6,7 クラッド部
8 コア部
9,10 クラッド部
11 コア部
12,13 クラッド部
14 下部電極
15 コンタクト層
16 上部電極
18 コア部
21 半導体レーザ活性部(LD部)
22 パッシブ層(光導波路部)
23 電界吸収型光変調器部(EAM部)
24 合波器部
25 フォトダイオード部(PD部)
26 パッシブ層(光導波路部)
31A〜31D レーン
50 不連続テーパ構造接合部本体
51 一方の端部
52 他方の端部
60 フォトキャリア
160 テーパつきMMIカプラ
161〜164 入力導波路
165 出力導波路

Claims (13)

  1. 半導体混晶からなる基板上に設けられ、発振波長の異なる複数の半導体レーザ部、および前記複数の半導体レーザ部のそれぞれに対して設けられ、当該複数の半導体レーザ部から出射する信号を変調する複数の電界吸収型光変調器部からなる光源と、コア部とこのコア部の上下に設けられたクラッド部とを有し、前記光源より出射された信号を一つにまとめる合波器部とが形成された構成の光半導体装置であって、
    前記基板の半導体混晶は、InPであり、
    前記半導体レーザ部が、量子井戸層、バリア層及び回折格子形成層を含む多重量子井戸構造の活性部とこの活性部の上下に設けられたクラッド部とを有し、
    前記電界吸収型光変調器部が、量子井戸層、バリア層及び光閉じ込め層を含む多重量子井戸構造の活性部とこの活性部の上下に設けられたクラッド部とを有し、
    前記電界吸収型光変調器部の活性部の井戸層及びバリア層はIn1-x-yAlxGayAsであり、
    前記電界吸収型光変調器部の活性部は、量子井戸数が7から9であり、量子井戸層の歪量が0.17%から0.73%(プラス符号は引張歪)であり、バリア層のバンドギャップ波長が0.9μmから1.05μmである
    ことを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記基板上における、前記半導体レーザ部と前記電界吸収型光変調器部との間に設けられ、コア部とこのコア部の上下に設けられたクラッド部とを有し、前記半導体レーザ部と前記電界吸収型光変調器部を電気的に絶縁するパッシブ層を具備し、
    前記パッシブ層のコア部は、前記電界吸収型光変調器部の活性部と同じ多重量子井戸構造である、もしくはバンドギャップ波長1.1μmから1.2μmのIn1-xGaxAsy1-yバルクである
    ことを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記半導体レーザ部の活性部の量子井戸層は、室温での利得が最大となる波長を1.25μmから1.35μmとする材料が選択され、その波長を達成する厚みおよび歪を有している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光半導体装置。
  4. 前記半導体レーザ部の活性部の回折格子形成層には、そのブラッグ波長が、40〜50℃において、1.29μm〜1.31μmとなる深さおよび周期を有する回折格子が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の光半導体装置。
  5. 前記電界吸収型光変調器部の活性部の量子井戸層は、室温での吸収端の波長が、前記ブラック波長から40nm〜80nm短くなる波長を達成する厚みを有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置。
  6. 前記半導体レーザ部、前記電界吸収型光変調器部、および前記パッシブ層は、リッジ構造の光導波路を有し、その両脇を半導体よりも誘電率の小さな有機材料で埋め込まれている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載の光半導体装置。
  7. 前記合波器部のコア層は、バンドギャップ波長が1.1μmから1.2μmのIn1-xGaxAsy1-yバルクである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の光半導体装置。
  8. 前記合波器部は、ハイメサ構造の光導波路を有し、その両脇を半導体よりも誘電率の小さな有機材料で埋め込まれている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の光半導体装置。
  9. 前記合波器部の上部のクラッド部は、ノンドープのInPである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の光半導体装置。
  10. 前記合波器部は、テーパ構造の入出力導波路を具備する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の光半導体装置。
  11. 前記光源と前記合波器部は、不連続テーパ構造の接合部を介して接続される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の光半導体装置。
  12. 前記光源を4つ有し、
    前記4つの光源の隣接する光源は、400μm〜600μmで配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の光半導体装置。
  13. 請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の光半導体装置を制御する光半導体装置の制御方法であって、
    前記複数の電界吸収型光変調器部を駆動する際に、それぞれのバイアス電圧、電圧振幅を一定とする
    ことを特徴とする光半導体装置の制御方法。
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