JP2015067196A - ステアリング装置 - Google Patents

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【課題】強固な締付が可能となり、且つカムの不用意な変形を抑制することができるステアリング装置を提供する。【解決手段】ロック機構が、車体に取り付けられた支持側板とステアリングコラムに固定されたコラム側板とを挿通する締付軸によって支持された回転カムと固定カム33とを備える。例えば回転カムに、少なくとも3つのカム突起を形成し、固定カム33に各カム突起と係合するカム面48A〜48Dを形成する。各カム面48A〜48Dは、低位面48AL〜48DLと、高位面48AH〜48DHとを含む。高位面48AH〜48DHの高さ(リフト量LA〜LD)が不均一である。固定カム33の内径部の径が、軸方向の中央部から軸方向の両端に向かうに従って大きくされ、前記内径部の断面が、ラウンド形状に形成される。【選択図】図8

Description

本発明はステアリング装置に関する。
特許文献1では、操作レバーの回転に伴って、車体取付ブラケットの左右の側板の内側面が、締付ロッドの軸心近傍と締付ロッドの軸心よりも車体上方側へ離れた位置の両方で、コラムの側面に当接してコラムを締め付けるステアリング装置が提案されている。
特許文献2では、ステアリングコラム固定装置に用いる可動カムの複数のカム突起と固定カムの対応するカム面との間で摩擦が生ずる部分を、可動カムの回転中心に近づけることで操作レバーの操作力を軽減する技術が提案されている。
特開2013−129411号公報 特開2008−143396号公報
通例、各カム面の高位面の高さは等しくされている。
一方、下向きに開放する溝形をなす固定ブラケットの一対の取付側板によって対応するコラム側板を締め付ける場合、取付側板の撓み剛性のばらつき等を考慮して、ロック時に、ロック解除時において、一対の取付側板がハの字状に拡がる構成とされている。すなわち、ロック時に略平行になることを企図している。しかしなから、実際には、固定ブラケットの一対の取付側板は、ロック保持位置による剛性変化を考慮した非平行形状に形成される。このため、非平行である一対の取付側板の製作後において、形状、寸法等の部品管理作業が煩雑になる。
また、カムに不用意な力が負荷されると、カムが変形し、所望の締付力が得られないおそれがある。
そこで、本発明の目的は、強固な締付が可能となり、且つカムの不用意な変形を抑制することができるステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、一端に操舵部材(2)が連結されたステアリングシャフト(4)と、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラム(8)と、一対の支持側板(22)と前記一対の支持側板のチルト方向(Y)上端間を連結した天板(27)とを含み車体(14)に取り付けられた支持ブラケット(18)と、前記ステアリングコラムに固定されチルト調節時に前記ステアリングコラムとチルト方向に同行移動する一対のコラム側板(24)を含むコラムブラケット(17)と、前記支持側板に設けられたチルト用の第1挿通孔(23)および前記コラム側板に設けられた第2挿通孔(25)を挿通した締付軸(21)と、前記締付軸の中心軸線(C1)回りに前記締付軸と一体回転する操作レバー(20)と、前記操作レバーのロック方向への回転に伴って前記支持側板を前記コラム側板に締め付ける締付機構(31)と、を含み、前記ステアリングコラムの位置をロックするロック機構(19)と、を備え、前記締付機構は、前記締付軸の外周に支持され、前記操作レバーと一体回転する環状の回転カム(32)と、前記締付軸の外周に前記締付軸の回転を許容するように支持され、前記第1挿通孔によって回転規制された環状の固定カム(33;33P)と、を含み、前記回転カムおよび前記固定カムの何れか一方に、少なくとも3つのカム突起(45A,45B,45C,45D)が形成され、前記回転カムおよび前記固定カムの他方に、各カム突起と係合するカム面(48A,48B,48C,48D;50A,50B,50C,50D)が形成され、各カム面は、低位面(48AL,48BL,48CL,48DL;50AL,50BL,50CL,50DL)と、前記低位面よりも高位である高位面(48AH,48BH,48CH,48DH;50AH,50BH,50CH,50DH)と、前記低位面と前記高位面との間を接続する斜面部(48AS,48BS,48CS,48DS;50AS,50BS,50CS,50DS)と、を含み、前記回転カムおよび前記固定カムの前記一方は、前記少なくとも3つのカム面の高位面の高さが不均一とされた不均一カム(33;32P)を構成し、前記不均一カムの内径部(49;51P)の径(M)が、前記不均一カムの軸方向(K)の中央部(491)から軸方向の両端(492,493)に向かうにしたがって大きくされ、前記不均一カムの内径部の断面が、ラウンド形状に形成されているステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、ロック解除時において、前記一対の支持側板は平行であり、前記不均一カムの少なくとも3つのカム面の高位面のうち、ロック時において前記締付軸よりもチルト方向上方(Y1)であって且つ前記締付軸よりも前記操舵部材側に配置される高位面(48AH;50AH)が、残りの高位面よりも高くされていてもよい。
また、請求項3のように、前記不均一カムは、前記固定カム(33)であってもよい。
請求項1の発明によれば、ロック状態で不均一カムの各高位面が、他方のカムの対応するカム突起と係合する。締付軸の中心軸線回りの各高位面の位置によって、各高位面が他方のカムのカム突起を押圧する押圧力を変えることができる。したがって、支持側板の弾性変形の態様に応じて全体として強固な締付が可能となる。また、各高位面の配置によって、任意の位置に押付力を配分することができる。不均一カムの内径部が軸方向の中央部から両端に向かって拡径されるように不均一カムの内径部の断面をラウンド形状とすることにより、ロック状態で不均一カムが締付軸に対して自律調整的に傾倒するので、不均一カムと締付軸とのガタを常に最小とすることができる。
請求項2の発明によれば、ロック解除時に平行となる一対の支持側板を、ロック時に締付軸の軸力によって締め付けた場合、一対の支持側板の、締付軸よりもチルト方向上方の部分間の間隔よりも、一対の支持側板の、締付軸よりもチルト方向下方の部分間の間隔が狭くなる(いわゆる逆ハの字状になる)傾向にある。これに対して、不均一カムにおいて、ロック状態で締付軸よりもチルト方向上方で且つ操舵部材側に配置される高位面の高さを最も高くしている。これにより、一対の支持側板の、締付軸よりもチルト方向上方の部分で且つチルト中心からの距離が遠い部分で、締付力を確保することで、高い締付力を得ることができる。
請求項3の発明によれば、不均一カムが、回転規制された固定カムであるので、各高位面の位置が固定されている。したがって、締付軸の中心軸線回りの各位置における押付力の配分を狙い通りに達成し易くなり、支持ブラケット(支持側板)の寸法管理が容易となる。
本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成の模式的側面図である。 図1のステアリング装置の要部の断面図であり、図1のII−II線に沿う断面図に相当する。 締付機構の回転カムの斜視図である。 図3の回転カムの平面図であり、固定カム側から見た図である。 締付機構の固定カム(不均一カム)の斜視図であり、回転カム側から見た図である。 図5の固定カムの平面図であり、回転カム側から見た図である。 固定カムの断面図であり、図6のVII −VII 線に沿う断面図に相当する。 (a)〜(d)は、固定カムの外周面側から見た回転方向に関する各カム面の展開図である。 (a)〜(c)は、ロック解除状態、中間状態およびロック状態を順次に示す ステアリング装置の一部破断概略側面図であり、各高位面の配置を示している。 本発明の別の実施形態における回転カム(不均一カム)の平面図であり、固定カム側から見た図である。 図11の実施形態において、固定カムの平面ずであり、回転カム側から見た図である。
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態の操作レバーを含むステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵するステアリング機構3とを備えている。ステアリング機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
操舵部材2とステアリング機構3とは、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介してステアリング機構3に伝達されるようになっている。また、ステアリング機構3に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト4は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを有している。操舵部材2は、アッパーシャフト6の一端に連結されている。また、ステアリングシャフト4は、その軸方向Xに伸縮可能である。ステアリングシャフト4は、筒状のステアリングコラム8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してステアリングコラム8によって回転可能に支持されている。
ステアリングコラム8は、相対摺動可能に嵌合されたアッパージャケットとしてのアウージャケット11とロアージャケットとしてのインナージャケット12とを有している。ステアリングコラム8は、軸方向Xに伸縮可能である。アウタージャケット11は、軸受9を介してアッパーシャフト6を回転可能に支持している。また、アウタージャケット11は、軸受9を介して、ステアリングシャフト4の軸方向Xに同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。
インナージャケット12の外周に一体移動可能に固定されたロアー側のコラムブラケット13が、車体14に固定されたロアー側の支持ブラケット15に、チルト中心軸16を介して回動可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム8およびステアリングシャフト4は、チルト中心軸16を支点にして回動可能(チルト可能)となっている。 チルト中心軸16を支点にしてステアリングシャフト4およびステアリングコラム8を回動(チルト)させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト4およびステアリングコラム8を軸方向Xに伸縮させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
アウタージャケット11には、アウタージャケット11と一体移動可能なアッパー側のコラムブラケット17(ディスタンスブラケットに相当)が固定されている。また、車体14には、図示しない公知のカプセル機構を介して、二次衝突時に車体14からコラム移動方向に離脱可能に支持されたアッパ側の支持ブラケット18が固定されている。
コラムブラケット17と支持ブラケット18とが、ロック機構19によってロックされることにより、ステアリングコラム8の位置が車体14に対して固定されて、操舵部材2の位置が固定されるようになっている。ロック機構19は、運転者が手動で回転中心C1回りに操作可能な操作レバー20と、操作レバー20と一体回転可能であって両ブラケット17,18を挿通する締付軸21とを備えている。
具体的には、締付軸21は、支持ブラケット18の支持側板22に設けられチルト方向Yに延びるチルト用長孔23と、コラムブラケット17のコラム側板24に設けられテレスコ方向(軸方向Xに相当)に延びるテレスコ用長孔25とを挿通している。また、操作レバー20の回転中心は、締付軸21の中心軸線と一致している。
アッパー側の支持ブラケット16は、図示しないカプセル機構を介して車体14に離脱可能に支持された取付板26と、取付板26に沿って固定された天板27と、天板27の両端からチルト方向Yの下方に延びる一対の支持側板22とを備えている。一対の支持側板22は、ロック解除状態で互いに平行になるようにされている。
コラムブラケット17は、支持ブラケット18の一対の支持側板22にそれぞれ対向する一対のコラム側板24と、一対のコラム側板24のチルト方向Yの下端間を連結する連結板28とを備えた溝形をなしている。
締付軸21は、支持ブラケット18の両支持側板22のチルト用長孔23およびコラムブラケット17の両コラム側板24のテレスコ用長孔25を貫通するボルトからなる。締付軸21の一端の頭部29は、操作レバー20と一体回転可能に固定されている。締付軸21の他端に設けられたねじ部にナット30が螺合している。
操作レバー20と支持ブラケット18の一方の支持側板22との間には、操作レバー20の回転操作に伴って、チルトロックおよびテレスコロックを達成するカム機構からなる締付機構31が介在している。締付機構31は、締付軸21の軸部により支持された環状の回転カム32と環状の固定カム33とを備えている。
回転カム32は、操作レバー20と一体回転可能に連結され、締付軸21に対する軸方向Jの移動が規制されている。すなわち、操作レバー20は締付軸21の頭部に対する回転が規制されている。回転カム32は、環状板34と、環状板34の中心孔の周囲に設けられて操作レバー20の挿通孔に一体回転可能に挿通されたボス35とを備えている。
固定カム33は、回転カム32の環状板34と対向し支持ブラケット18の他方の支持側板22に対向する締付部としての環状板36と、環状板36から延びるボス37とを備えている。固定カム33のボス37が、支持ブラケット18の一方の支持側板22のチルト用長孔23に挿入されることにより、固定カム33の回転が規制されている。固定カム33は、締付軸21によって、締付軸21の軸方向Jに移動可能に支持されている。
ナット30と支持ブラケット18の他方の支持側板22との間には、締付軸21により支持された環状の第1介在部材38と環状の第2介在部材39とが介在している。第1介在部材38は、支持ブラケット18の他方の支持側板22に対向する環状板381と、環状板から延びるボス382とを備えている。第1介在部材38のボス382が、支持ブラケット18の他方の支持側板22のチルト用長孔23に挿通されることより、第1介在部材38の回転が規制されている。
第2介在部材39は、ナット30と第1介在部材38との間に介在するワッシャ40と、ワッシャ40と第1介在部材38との間に介在する針状ころ軸受41とを備えている。
締付軸21の軸部の外周には、例えばセレーション嵌合により締付軸21と一体回転するスリーブ42が嵌合している。スリーブ42の外周には、押上カム43が一体回転可能に設けられている。
操作レバー20の回転に伴って、回転カム32が固定カム33に対して回転することにより、固定カム33が締付軸21の軸方向Jに移動されて、固定カム33の環状板36および第1介在部材38の環状板間で、支持ブラケット18の両支持側板22が挟持されて締め付けられる。これにより、支持ブラケット18の各支持側板22が、コラムブラケット17の対応するコラム側板24に圧接されて、チルトロックおよびテレスコロックが達成される。また、押上カム43がロアージャケット10を押し上げることにより、両ジャケット9,10間のロックが達成される。
図3および図4に示すように、回転カム32の環状板34は、固定カム33の環状板36に対向する環状の対向面34aを備えている。回転カム32の環状板34の対向面34aには、平坦なベース面44と、ベース面44から隆起する少なくとも3つ(本実施形態では4つ)のカム突起45A,45B,45C,45Dとを備えている。カム突起45A〜45Dは、対向面34aの周方向に等間隔を隔てて配置されている。4つのカム突起45A〜45Dは、互いに等しい高さhに設定されている。
図5および図6に示すように、固定カム33の環状板36は、回転カム32の環状板34に対向する対向面36aを備えている。固定カム33の環状板36の対向面36aには、平坦なベース面46と、ベース面46から隆起した少なくとも3つ(本実施形態では4つ)のカム突起47A,47B,47C,47Dと、ベース面46から一部が隆起した少なくとも3つ(本実施形態では4つ)のカム面48A,48B,48C,48Dとを備えている。回転カム32の各カム突起45A,45B,45C,45Dが、固定カム33の対応するカム面48A,48B,48C,48Dに係合する[図9(a)〜(d)を参照]。
図5および図6に示すように、カム突起47A〜47Dとカム面48A〜48Dとは、周方向に交互に配置されている。すなわち、カム面48Aは、周方向に関してカム突起47Aとカム突起47Bとの間に配置されている。カム面48Bは、周方向に関してカム突起47Bとカム突起47Cとの間に配置されている。カム面48Cは、周方向に関してカム突起47Cとカム突起47Dとの間に配置されている。カム面48Dは、周方向に関してカム突起47Dとカム突起47Aとの間に配置されている。
図5、図6および図8(a) に示すように、カム面48Aは、ベース面46とは同位であってカム突起47Bに周方向に近接する低位面48ALと、低位面48ALよりも高位であってカム突起47Aに周方向に隣接する高位面48AHと、低位面48ALと高位面48AHとの間を接続する斜面部48ASとを備えている。
図5、図6および図8(b) に示すように、カム面48Bは、ベース面46とは同位であってカム突起47Cに周方向に近接する低位面48BLと、低位面48BLよりも高位であってカム突起47Bに周方向に隣接する高位面48BHと、低位面48BLと高位面48BHとの間を接続する斜面部48BSとを備えている。
図5、図6および図8(c) に示すように、カム面48Cは、ベース面46とは同位であってカム突起47Dに周方向に近接する低位面48CLと、低位面48CLよりも高位であってカム突起47Cに周方向に隣接する高位面48CHと、低位面48CLと高位面48CHとの間を接続する斜面部48CSとを備えている。
図5、図6および図8(c) に示すように、カム面48Dは、ベース面46とは同位であってカム突起47Aに周方向に近接する低位面48DLと、低位面48DLよりも高位であってカム突起47Dに周方向に隣接する高位面48DHと、低位面48DLと高位面48DHとの間を接続する斜面部48DSとを備えている。
図8(a)〜(d)に示すように、各カム面48A,48B,48C,48Dの高位面48AH,48BH,48CH,48DHの、ベース面46からの高さ(ベース面46と同位である対応する低位面48AL,48BL,48CL,48DLからのリフト量LA,LB,LC,LDに相当)が、不均一とされている。すなわち、固定カム33は、高位面48AH,48BH,48CH,48DHの高さ(低位面48AL,48BL,48CL,48DLからのリフト量LA,LB,LC,LD)が不均一とされた不均一カムを構成している。具体的には、リフト量LA〜LDの関係は、LA>LB>LC>LDとされている。
また、拡大断面図である図7に示すように、不均一カムである固定カム33の内径部49の径Mが、固定カム33の軸方向Kの中央部491から軸方向Jの両端492,493に向かうにしたがって大きくされている。また、不均一カムである固定カム33の内径部49の断面が、ラウンド形状に形成されている。これにより、固定カム33の軸方向Kが締付軸21の中心軸線C1に対して微小角度だけ傾倒できるようにされている。
ロック解除状態では、図9(a)に示すように、回転カム32のカム突起45Aが、対応するカム面48Aの低位面48ALと係合している。操作レバー20をロック方向に回転させると、図9(b)に示すように、回転カム32のカム突起45Aが、対応するカム面48A斜面部48ASを経由して、図9(c)に示すように、対応するカム面48Aの高位面48AHと係合し、ロックが達成される。図9(a)および図9(c)に示すように、固定カム33のカム突起47A,47Bは、回転カム32のカム突起45Aの回転ストッパとして機能する。
図示していないが、回転カム32の残りのカム突起45B,45C,45Dの動作についてもカム突起45Aの動作と同様である。すなわち、ロック解除状態では、回転カム32のカム突起45B,45C,45Dが、それぞれ、対応する48B,48C,48Dの低位面48BL,48CL,48DLと係合している。操作レバー20をロック方向に回転させると、45B,45C,45Dが、対応する48B,48C,48Dの斜面部48BS,48CS,48DSを経由して、対応する48B,48C,48Dの高位面48BH,48CH,48DHと係合し、ロックが達成される。
模式図である図10に示すように、不均一カムである固定カム33のカム面48A,48B,48C,48Dの高位面48AH,48BH,48CH,48DHのうち、ロック時において締付軸21よりもチルト方向上方Y1であって且つ締付軸21よりも操舵部材2側に配置される高位面48AHの高さ(リフト量LAに相当)が、残りの高位面48BH,48CH,48DH(リフト量LB,LB,LCに相当)よりも高くされている。
本実施形態によれば、ロック状態で不均一カム(固定カム33)の各高位面48AH,48BH,48CH,48DHが、他方のカム(回転カム32)の対応するカム突起45A,45B,45C,45Dと係合する。締付軸21の中心軸線C1回りの各高位面48AH,48BH,48CH,48DHの位置によって、各高位面48AH,48BH,48CH,48DHが他方のカム(回転カム32)のカム突起45A,45B,45C,45Dを押圧する押圧力を変えることができる。したがって、支持側板22の弾性変形の態様に応じて全体として強固な締付が可能となる。また、各高位面48AH,48BH,48CH,48DHの配置によって、任意の位置に押付力を配分することができる。
不均一カム(固定カム33)の内径部49が、軸方向Kの中央部491から両端492,493に向かって拡径されるように内径部49の断面をラウンド形状とすることにより、ロック状態で不均一カム(固定カム33)が締付軸21に対して自律調整的に傾倒するので、不均一カム(固定カム33)と締付軸21とのガタを常に最小とすることができる。
また、ロック解除時に平行となる一対の支持側板22を、ロック時に締付軸21の軸力によって締め付けた場合、一対の支持側板22の、締付軸21よりもチルト方向上方Y1の部分間の間隔よりも、一対の支持側板22の、締付軸21よりもチルト方向下方Y1の部分間の間隔が狭くなる(いわゆる逆ハの字状になる)傾向にある。これに対して、不均一カム(固定カム33)において、図10に示すように、ロック状態で締付軸21よりもチルト方向上方Y1で且つ締付軸21よりも操舵部材2側に配置される高位面48AHの高さを最も高くしている。これにより、一対の支持側板22の、締付軸21よりもチルト方向上方Y1の部分で且つチルト中心(チルト中心軸16)からの距離が遠い部分で、十分な締付力を確保することができるので、高い締付力を得ることができる。
また、不均一カムが、回転規制された固定カム33であるので、各高位面48AH,48BH,48CH,48DHの位置が固定されている。したがって、締付軸21の中心軸線C1回りの各位置における押付力の配分を狙い通りに達成し易くなり、支持ブラケット18(支持側板22)の寸法管理が容易となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、固定カム33が不均一カムであるが、図11に示すように、回転カム32Pを不均一カムに構成し、図12に示すように、環状板36Pの対向面36Paにおいてカム面を廃止し、対向面36aにおいてカム突起47A〜47D以外の領域をベース面46Pとした固定カム33Pを用いてもよい。
すなわち、図11に示すように、回転カム32Pの環状板34Pの対向面34Paに、カム面50A,50B,50C,50Dを設け、各カム面50A,50B,50C,50Dに、対応する低位面50AL,50BL,50CL,50DLと、対応する高位面50AH,50BH,50CH,50DHと、対応する斜面部50AS,50BS,50CS,50DSとを設ける。各カム面50A,50B,50C,50Dの高位面50AH,50BH,50CH,50DHの高さ(ベース面44Pと同位の低位面50AL,50BL,50CL,50DLからのリフト量)が、不均一とされている。
また、環状の回転カム32P(不均一カム)の内径部51Pの径が、図示していないが、回転カム32Pの軸方向(図11の紙面とは直交する方向)の中央部から軸方向の両端に向かうにしたがって大きくされている。また、回転カム32P(不均一カム)の内径部51Pの断面が、ラウンド形状に形成されている。
図11の回転カム32Pの構成要素において、図4の回転カム32の構成要素と同じ構成要素には、図4の回転カム32の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。また、図12の固定カム33Pの構成要素において、図6の固定カム33の構成要素と同じ構成要素には、図6の図6の固定カム33の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
また、前記各実施形態において、不均一カムの相手方のカムに少なくとも3つのカム面を設け、各カム面が、低位面、高位面および斜面部を有し、各カム面の高位面のリフト量が互いに等しいものであってもよい。さらには、回転カムおよび固定カムの両方を不均一カムとしてもよい。
また、図2の実施形態では、締付軸21がステアリングコラム8のチルト方向Yの下方に配置されているが、これに代えて、図示していないが、締付軸21がステアリングコラム8のチルト方向上方Y1に配置されていてもよい。
その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、4…ステアリングシャフト、8…ステアリングコラム、17…支持ブラケット、18…コラムブラケット、19…ロック機構、20…操作レバー、21…締付軸、22…支持側板、23…第1挿通孔、24…コラム側板、25…第2挿通孔、26…取付板、27…天板、29…頭部、30…ナット、31…締付機構、32…回転カム、32P…回転カム(不均一カム)、33…固定カム(不均一カム)、33P…固定カム、34;34P…(回転カムの)環状板、34a;34Pa…対向面、36;36P…(固定カムの)環状板、36a;36Pa…対向面、45A,45B,45C,45D…(回転カムの)カム突起、46…(固定カムの)ベース面、48A,48B,48C,48D…(固定カムの)カム面、48AL,48BL,48CL,48DL…低位面、48AH,48BH,48CH,48DH…高位面、48AS,48BS,48CS,48DS…斜面部、49…内径部、491…中央部、492,493…端部、C1…(締付軸の)中心軸線、50A,50B,50C,50D…カム面、50AL,50BL,50CL,50DL…低位面、50AH,50BH,50CH,50DH…高位面、50AS,50BS,50CS,50DS…斜面部、J…(締付軸の)軸方向、K…(固定カムの)軸方向、M…(内径部の)径、LA,LB,LC,LD…リフト量(高位面の高さ)、Y…チルト方向、Y1…チルト方向上方

Claims (3)

  1. 一端に操舵部材が連結されたステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
    一対の支持側板と前記一対の支持側板のチルト方向上端間を連結した天板とを含み車体に取り付けられた支持ブラケットと、
    前記ステアリングコラムに固定されチルト調節時に前記ステアリングコラムとチルト方向に同行移動する一対のコラム側板を含むコラムブラケットと、
    前記支持側板に設けられたチルト用の第1挿通孔および前記コラム側板に設けられた第2挿通孔を挿通した締付軸と、前記締付軸の中心軸線回りに前記締付軸と一体回転する操作レバーと、前記操作レバーのロック方向への回転に伴って前記支持側板を前記コラム側板に締め付ける締付機構と、を含み、前記ステアリングコラムの位置をロックするロック機構と、を備え、
    前記締付機構は、前記締付軸の外周に支持され、前記操作レバーと一体回転する環状の回転カムと、前記締付軸の外周に前記締付軸の回転を許容するように支持され、前記第1挿通孔によって回転規制された環状の固定カムと、を含み、
    前記回転カムおよび前記固定カムの何れか一方に、少なくとも3つのカム突起が形成され、前記回転カムおよび前記固定カムの他方に、各カム突起と係合するカム面が形成され、
    各カム面は、低位面と、前記低位面よりも高位である高位面と、前記低位面と前記高位面との間を接続する斜面部と、を含み、
    前記回転カムおよび前記固定カムの前記一方は、前記少なくとも3つのカム面の高位面の高さが不均一とされた不均一カムを構成し、
    前記不均一カムの内径部の径が、前記不均一カムの軸方向の中央部から軸方向の両端に向かうにしたがって大きくされ、
    前記不均一カムの内径部の断面が、ラウンド形状に形成されているステアリング装置。
  2. 請求項1において、ロック解除時において、前記一対の支持側板は平行であり、
    前記不均一カムの少なくとも3つのカム面の高位面のうち、ロック時において前記締付軸よりもチルト方向上方であって且つ前記締付軸よりも前記操舵部材側に配置される高位面が、残りの高位面よりも高くされているステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記不均一カムは、前記固定カムであるステアリング装置。
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