JP2014180908A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーフロックの発生を抑制できるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】ロック動作の初期に、締付方向K1に移動した第2カム35(締付部材)の第3傾斜歯63の山頂部63Tが、テレスコ用長孔24の第1傾斜歯61の山頂部61Tに当接する場合がある[図6(a)]。第1傾斜歯61と第2傾斜歯62の位相がずらされている。ロック動作が進行して、第2カム35が締付方向K1にさらに移動すると、第1傾斜歯61の山頂部61Tが、第3傾斜歯63の山頂部63Tをテレスコ用長孔24の第2傾斜歯62の谷部62V側へ押す[図6(b)]。第2カム35の第4傾斜歯64の山頂部64Tが第2傾斜歯62の谷部62Vに入りみ、第4傾斜歯64と第2傾斜歯62とが噛み合う。
【選択図】図6

Description

本発明はステアリングコラム装置に関する。
運転者の最適運転姿勢の確保を目的として、ステアリングホイールを上下方向へ傾動調節(チルト調節)可能、かつ、軸方向へ伸縮調節(テレスコ調節)可能としたステアリングコラム装置が提供されている。
通例、ステアリングホイールの位置を調節した後、ジャケットに固定された可動側のブラケットと車体に固定された固定側のブラケットとを両ブラケットを貫通するロック軸によって締め付けて摩擦係合させ、チルトロックおよびテレスコロックを達成している。
しかしながら、摩擦係合によるロックでは、ブラケットの剛性(変形抵抗)のばらつきや、摩擦係合面の摩擦係数のばらつき等の影響で、ロックの保持力がばらつくという問題がある。
そこで、固定側部材に設けられた歯と、可動側部材に設けられた歯とを噛み合わせて、強いロック状態を達成するステアリングコラム装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開平8−99640号公報
しかしながら、特許文献1では、固定側の歯の山部と可動側の歯の山部とが当接した状態でロックが達成されることがある(いわゆるハーフロック状態の発生)。この場合、何らかの衝撃で、両歯の山部どうしの係合が外れて、互いの山部と谷部とが噛み合う状態になると、ロック軸の軸力が弱まり、ロックが弱まるおそれがある。
本発明の目的は、ハーフロックの発生を抑制することができるステアリングコラム装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、ステアリングシャフト(4)を回転可能に支持するジャケット(8)と、チルト用長孔(32)が形成された固定側板(25)を有し、車体(14)に固定された固定ブラケット(18)と、テレスコ用長孔(24,240)が形成された可動側板(22)を有し、前記ジャケットに固定された可動ブラケット(17)と、前記チルト用長孔および前記テレスコ用長孔を挿通するロック軸(21)と前記ロック軸によって前記ロック軸の軸方向(K1)に移動可能に保持された締付部材(35;35A)とを含み、前記ロック軸の中心軸線(C1)回りに回転する操作レバー(20)2の回転操作に伴って前記締付部材によって前記固定側板を前記可動側板側へ押圧するロック機構(19)と、前記テレスコ用長孔の互いに対向する第1内縁部(24a)および第2内縁部(24b)にそれぞれ設けられ、互いの間隔が前記締付部材の締付方向(K1)に向かうにしたがって狭くなる第1傾斜面(51)および第2傾斜面(52)と、前記第1傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第1傾斜歯(61)と、前記第2傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第2傾斜歯(62)と、を備え、前記締付部材は、前記チルト用長孔および前記テレスコ用長孔に挿通された本体部(39)と、前記本体部から延設され前記固定側板を前記可動側板側へ押圧する締付部(40)と、を含み、前記本体部は、前記第1傾斜面に対向する第3傾斜面(53)と、前記第3傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第3傾斜歯(63)と、前記第2傾斜面に対向する第4傾斜面(54)と、前記第4傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ第4傾斜歯(64)と、を含み、前記第1傾斜歯と前記第2傾斜歯との位相、および前記第3傾斜歯と前記第4傾斜歯との位相の何れか一方が互いにずらされ、他方が同位相とされているステアリングコラム装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記テレスコ用長孔の第1内縁部および第2内縁部は、それぞれ、前記ロック軸の中心軸線に平行であってテレスコ調節時に前記ロック軸をテレスコ方向に案内する第1平坦面(71)および第2平坦面(72)を含んでいてもよい。
また、請求項3のように、前記ロック軸に支持され、前記締付部材を締付方向とは反対方向に付勢する付勢部材を備えていてもよい。
また、請求項4のように、前記ロック機構は、前記ロック軸に支持され前記操作レバーと一体回転する第1カム(34)と、前記ロック軸にロック軸の軸方向に移動可能に支持され且つチルト用長孔によって回転規制されて前記第1カムに係合する前記締付部材としての第2カム(35;35A)とを含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、第3傾斜歯と第4傾斜歯とが同位相で、第1傾斜歯と第2傾斜歯との位相がずらされているか、または第1傾斜歯と第2傾斜歯とが同位相で、第3傾斜歯と第4傾斜歯との位相がずらされている。操作レバーの操作によるロック動作の初期に、締付方向に移動した締付部材の第3傾斜歯の山頂部が、テレスコ用長孔の第1傾斜歯の山頂部に当接する場合がある。この場合にも、操作レバーの操作でロック動作が進行して、締付部材が締付方向にさらに移動すると、テレスコ用長孔の第1傾斜歯の山頂部が、締付部材の第3傾斜歯の山頂部を第2傾斜歯側へ押す。これにより、締付部材の第4傾斜歯の山頂部が、テレスコ用長孔の第2傾斜歯の谷部に入り込み、第4傾斜歯と第2傾斜歯とが噛み合う。したがって、ハーフロックの発生を抑制して、確実なテレスコロックを達成することができる。
また、請求項2の発明によれば、ロックが解除されたテレスコ調節時に、テレスコ用長孔の第1平坦面および第2平坦面によって、ロック軸をテレスコ方向に案内することができる。
また、請求項3の発明によれば、ロック解除時に、ロック軸に支持された付勢部材が、締付部材を締付方向とは反対方向に付勢する。これにより、対応する傾斜歯どうしの噛み合いを確実に解除することができる。
また、請求項4の発明によれば、カム機構の第2カムと締付部材とが、兼用されるので、構造を簡素化することができる。
本発明の一実施形態のステアリングコラム装置の一部破断模式的側面図であり、ステアリングコラム装置の概略構成を示している。 ステアリングコラム装置の概略断面図であり、図II−II線に沿う断面を示している。 ステアリングコラム装置の要部の拡大断面図であり、図2の一部を拡大した図に相当する。 可動側板の要部の外側面図である。 締付部材としての第2カムの概略斜視図である。 (a)および(b)は、ロック機構の要部の概略断面図である。(a)はロック動作の初期で第1傾斜歯と第2傾斜歯の山頂部どうしが当接した状態を示している。(b)は、ロックが完了して、第3傾斜歯の山頂部が第4傾斜歯の谷部に入り込んで、第3傾斜歯と第4傾斜歯とが噛み合わされた状態を示している。 本発明の別の実施形態において、別体で形成された互いに連結された第2カムと締付部材の概略断面図である。
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態のステアリングコラム装置を含むステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置100は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵するステアリング機構3とを備えている。ステアリング機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
操舵部材2とステアリング機構3とは、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介してステアリング機構3に伝達されるようになっている。また、ステアリング機構3に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト4は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを有している。操舵部材2は、アッパーシャフト6の一端に連結されている。また、ステアリングシャフト4は、その軸方向X1に伸縮可能である。ステアリングシャフト4は、筒状のジャケット8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してジャケット8によって回転可能に支持されている。
ジャケット8は、相対摺動可能に嵌合されたアッパージャケットとしての筒状のアウタージャケット11とロアージャケットとしての筒状のインナージャケット12とを有している。ジャケット8は、軸方向X1に伸縮可能である。アウタージャケット11は、軸受9を介してアッパーシャフト6を回転可能に支持している。また、アウタージャケット11は、軸受9を介して、ステアリングシャフト4の軸方向X1に同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。
インナージャケット12の外周に一体移動可能に固定されたロアー側の可動ブラケット13が、車体14に固定されたロアー側の固定ブラケット15に、チルト中心軸16を介して回動可能に支持されている。これにより、ジャケット8およびステアリングシャフト4は、チルト中心軸16を支点にして回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心軸16を支点にしてステアリングシャフト4およびジャケット8を回動(チルト)させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト4およびジャケット8を軸方向X1に伸縮させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
アウタージャケット11には、アウタージャケット11と一体移動可能なアッパー側の可動ブラケット17(ディスタンスブラケットに相当)が固定されている。また、車体14には、アッパ側の固定ブラケット18が固定されている。可動ブラケット17と固定ブラケット18とが、ロック機構19によってロックされることにより、ジャケット8の位置が車体14に対して固定されて、操舵部材2の位置が固定されるようになっている。ロック機構19は、運転者が手動で回転操作可能な操作レバー20と、操作レバー20と一体回転可能であって両ブラケット17,18を挿通するロック軸21とを備えている。
ステアリングシャフト4、ジャケット8、可動ブラケット17、固定ブラケット18およびロック機構21等を含んで、ステアリングコラム装置1が構成されている。ステアリングコラム装置1から突出するステアリングシャフト4のロアーシャフト7の端部が、インターミディエイトシャフト5を介してステアリング機構3に連結される。
図2は、図1におけるII−II線に沿うステアリング装置1の図解的な断面図である。図2を参照して、可動ブラケット17は、図2において、上向きに開放する溝形の部材であり、左右対称にされている。すなわち、可動ブラケット17は、相対向する一対の可動側板22(被挟持側板)と、一対の可動側板22の一端(図2において下端)間を連結する連結板23とを含む。
各可動側板22には、軸方向X1(図2において紙面と直交する方向)に延びる横長孔からなりロック軸21を挿通させるテレスコ用長孔24が形成されている。ステアリングシャフト4およびジャケット8は、テレスコ用長孔24の長手方向(軸方向X1)の長さの範囲で伸縮できるようになっている。各可動側板22の他端(図2において上端)は、アウタージャケット11の外周面に固定されている。
固定ブラケット18は、相対向する一対の固定側板25と、一対の固定側板25の一端(図2においての上端)間を連結する連結板26と、連結板26の上面に固定された板状の取付ステー27と、一対の固定側板25の縁部からそれぞれ外側方へ向けて直交状に延設された一対の補強用の延設板28とを含む。一対の固定側板25と連結板26とで、図2において下向きに開放する溝形部が構成されている。ステアリングシャフト4、ジャケット8および可動ブラケット17は、図2において、固定ブラケット18の一対の固定側板25の間に配置されている。
また、固定ブラケット18は、取付ステー27に連結された一対の取付体29を介して車体14に固定されている。各取付体29と取付ステー27とは、それぞれ取付ステー27を貫通し衝撃吸収時に破断可能な合成樹脂製のピン30によって連結されている。各取付体29は、固定ボルト31によって車体14に固定されている。
また、固定ブラケット18の各固定側板25の内側面25bが、可動ブラケット17の対応する可動側板22の外側面22aに対向している。各固定側板25には、図2において上下方向(チルト方向Y)に延びる縦長孔からなり、ロック軸21を挿通させるチルト用長孔32が形成されている。ロック機構19のロック軸21は、一対のテレスコ用長孔24および一対のチルト用長孔32に挿通されている。
ロック機構19は、固定ブラケット18を挟持して、その固定ブラケット18によって可動ブラケット17をロックさせるとともに、インナージャケット12を押圧して、アウタージャケット11に対してインナージャケット12をロックする機能を果たす。
具体的には、ロック機構19は、前記操作レバー20と中心軸線C1回りに一体回転可能な前記ロック軸21と、ロック軸21の一端部に形成されたねじ部に螺合するナット33と、ロック軸21の軸部21bの外周に嵌合されて両側板22,25を締め付けるための環状の第1カム34および環状の第2カム35(締付部材)を含むカム機構36と、インナージャケット12をチルト方向の上方Y1へ押圧するための押上カム37とを備えている。
押上カム37は、ロック軸21の軸部21bに例えばセレーション嵌合を用いて一体回転可能に嵌合されたスリーブ38と単一の材料で一体に形成されている。押上カム37のカム面37aは、ロック軸21の中心軸線C1に対して偏心した中心を有する円筒面に形成されている。押上カム37は、ロック機構19によるロック時に、アウタージャケット11の開口11aを通してインナージャケット12をチルト方向の上方Y1へアウタージャケット11の内周に押圧する機能を果たす。
第1カム34および第2カム35は、ロック軸21の頭部21aに近接して配置されている。第1カム34および操作レバー20が、ロック軸21の頭部21aに一体回転可能に連結されている。
締付部材としての第2カム35は、ロック軸21の軸部21bの外周に相対回転可能に嵌合されている。第2カム35(締付部材)は、テレスコ用長孔24およびチルト用長孔32に挿通された筒状の本体部39と、本体部39から径方向外方へ延設され一方(図2においては左方)の固定側板25を一方(図2においては左方)の可動側板22側へ押圧する締付部40とを備えている。
第1カム34と第2カム35の締付部40との互いの対向面に、互いに噛み合うカム突起(図示せず)がそれぞれ設けられている。第2カム35の締付部40は、第1カム34に対向する前記対向面とは反対側の面を、固定ブラケット18の一方(図2においては左方)の固定側板25の外側面25aに対向させている。
第2カム35の本体部39は、固定ブラケット18の一方の固定側板25のチルト用長孔32および可動ブラケット17の一方の可動側板22のテレスコ用長孔24に、各長孔24,32の延びる方向に沿って移動可能に嵌合されている。また、本体部39は、固定側板25のチルト用長孔32に嵌合する部分の外周に二面幅等の回転規制部391を形成している。本体部39の回転規制部391がチルト用長孔24に係合することによって、第2カム35の回転が規制されている。
ロック軸21の一端部に螺合されたナット33と固定ブラケット18の他方(図2においては右方)の固定側板25との間には、第1介在部材41と第2介在部材42とが介在している。第1介在部材41は、第1部分411と第2部分412とを有している。第1介在部材41の第1部分411は、固定ブラケット18の他方の固定側板25の外側面25aに沿わされている。第1介在部材41は、第1部分411を介して、他方の固定側板25を他方の可動側板22に締付方向K2に締め付ける。
第1介在部材41の第2部分412は、固定ブラケット18の他方の固定側板25のチト用長孔32および可動ブラケット17の他方(図2においては右方)の可動側板22のテレスコ用長孔240に、各長孔240,32の延びる方向に沿って移動可能に嵌合されている。また、第2部分412は、他方の固定側板25のチルト用長孔32に嵌合する部分に二面幅等を形成することで、チルト用長孔32によって、その回転が規制されている。
第2介在部材42は、第1介在部材41の第1部分411とナット33との間に介在するスラストワッシャ43と、スラストワッシャ43と第1介在部材41の第1部分411との間に介在するスラスト用の針状ころ軸受44とを備えている。針状ころ軸受44を含む第2介在部材42の働きで、ナット33がロック軸21とともにスムーズに回転できるようになっている。
操作レバー20の回転操作に伴ってロック軸21が回転すると、第1カム34が第2カム35を固定ブラケット18の一方の固定側板25側に向けて移動させる。これにより、締付部材としての第2カム35の締付部40と、第1介在部材41の第1部分411とが、固定ブラケット18の一対の固定側板25を外側から挟持する。これにより、固定ブラケット18の一対の固定側板25が、可動ブラケット17の対応する可動側板22を挟持し、一対の固定側板25がそれぞれ対応する可動側板22に圧接される。これにより、固定ブラケット18により可動ブラケット17がロックされる。
インナージャケット12は、金属ジャケット45と、金属ジャケット45の外周に嵌合された樹脂ジャケット46とを備えている。樹脂ジャケット46には、複数の凸部47がその周方向Z1に間隔を隔てて形成されている。図示はしないが、複数の凸部47は、樹脂ジャケット46の軸方向に間隔を隔てた複数の箇所に形成されている。なお、樹脂ジャケット46が廃止されて、凸部47が、金属ジャケット45の外周に形成されていてもよい。
本実施形態では、テレスコロックに関してハーフロックの発生を抑制するために、下記の特徴を有している。すなわち、図3および一方の可動側板22を外側面図である図4にに示すように、一方の可動側板22のテレスコ用長孔24の互いに対向する第1内縁部24aおよび第2内縁部24bは、互いの間隔が締付部材としての第2カム35の締付方向K1(図4では紙面裏側へと紙面と直交する方向である。)に向かうにしたがって狭くなる第1傾斜面51および第2傾斜面52をそれぞれ備えている。
第1傾斜面51には、テレスコ方向(軸方向X1に相当)に並ぶ複数の第1傾斜歯61が設けられている。第2傾斜面52には、テレスコ方向に並ぶ複数の第2傾斜歯62が設けられている。第1傾斜歯61の山頂部(山部の頂部)61Tは、第1傾斜面61と平行である。第2傾斜歯62の山頂部(山部の頂部)62Tは、第2傾斜面62と平行である。
一方、図3および締付部材としての第2カム35の概略斜視図である図5を参照して、第2カム35(締付部材)には、ロック軸21の軸部21bを挿通させるロック軸挿通孔350が設けられている。また、第2カム35(締付部材)の本体部39は、回転規制部391よりも先端側(締付部40とは反対側)に、第1傾斜面51に対向する第3傾斜面53と、第2傾斜面52に対向する第4傾斜面54とを備えている。第3傾斜面53および第4傾斜面54は、互いの間隔が締付部材としての第2カム35の締付方向K1に向かうにしたがって狭くなる。
第3傾斜面53には、テレスコ方向に並ぶ複数の第3傾斜歯63が設けられている。第4傾斜面54には、テレスコ方向に並ぶ第4傾斜歯64が設けられている。第3傾斜歯63の山頂部(山部の頂部)63Tは、第3傾斜面63と平行である。第4傾斜歯64の山頂部(山部の頂部)64Tは、第4傾斜面64と平行である。
また、第1傾斜歯61、第2傾斜歯62、第3傾斜歯63および第4傾斜歯64のそれぞれの配置ピッチは、互いに等しくされている。
図4に示すように、第1傾斜歯61と第2傾斜歯62との位相がずらされている。すなわち、テレスコ方向(軸方向X1に相当)に関して、第1傾斜歯61の山頂部61T間に、第2傾斜歯62の山頂部62Tが配置され、第2傾斜歯62の山頂部62T間に、第1傾斜歯61の山頂部61Tが配置されている。換言すると、テレスコ方向(軸方向X1に相当)に関して、第1傾斜歯61の山頂部61Tが、第2傾斜歯62の谷部62Vの位置に配置され、第2傾斜歯62の山頂部62Tが、第1傾斜歯61の谷部61Vの位置に配置されている。
一方、図5に示すように、第3傾斜歯63と第4傾斜歯64との位相は同位相とされている。すなわち、テレスコ方向(軸方向X1に相当)に関して、第3傾斜歯63の山頂部63Tの位置と、第4傾斜歯64の山頂部64Tの位置とが、互いに一致し、第3傾斜歯63の谷部63Vの位置と、第4傾斜歯64の谷部64Vの位置とが、互いに一致している。ただし、図示していないが、第1傾斜歯61と第2傾斜歯62との位相が同位相であって、第3傾斜歯63と第4傾斜歯64との位相がずらされていてもよい。
テレスコ用長孔24の第1傾斜面51と第2傾斜面52との間に、締付部材としての第2カム35の本体部39の、回転規制部391よりも先端側の部分(第3傾斜歯63を形成した第3傾斜面53および第4傾斜歯64を形成した第4傾斜面54)が挿通されている。
テレスコ用長孔24の第1内縁部24aおよび第2内縁部24bは、第1傾斜面51および第2傾斜面52よりも内奥側(締付方向側)に、ロック軸21の中心軸線に平行であって、互いの間にロック軸21の軸部21bを挿通させる第1平坦面71および第2平坦面72をそれぞれ備えている。
第1平坦面71と第2平坦面72との間隔は、第1傾斜面51と第2傾斜面52との最小間隔よりも狭くされている。第1傾斜面51と第1平坦面71との間には、一方の可動側板22の外側面22aに平行な平坦面であってテレスコ方向に延びる第1座面81が形成されている。また、第2傾斜面52と第2平坦面72との間には、一方の可動側板22の外側面22aに平行な平坦面であってテレスコ方向に延びる第2座面82が形成されている。
第1座面81および第2座面82は、締付部材としての第2カム35の本体部39の端面392に対向している。第2カム35の本体部39の端面392と両座面81,82との間には、ロック軸21の軸部21bによって支持され、締付部材としての第2カム35を締付方向とは反対方向に付勢する付勢部材90が介在している。付勢部材90は、例えば図示のように、ロック軸21の軸部21bを取り囲む環状の1または複数の皿ばねであってもよい。また、図示していないが、付勢部材は、皿ばねに代えて、圧縮コイルばねであってもよい。
本実施形態によれば、締付部材としての第2カム35の第3傾斜歯63と第4傾斜歯64とが同位相で、可動側板22のテレスコ用長孔24の第1傾斜歯61と第2傾斜歯62との位相がずらされている。したがって、第1傾斜歯61と第3傾斜歯62の山頂部61T,63Tどうしが対向した状態で、第2傾斜歯64の山頂部64Tは、第2傾斜歯62の谷部62Vと対向することになる。
操作レバー20が操作されて第2カム35が締付方向K1に移動するロック動作の初期に、図6(a)に示すように、締付方向K1に移動した第2カム35(締付部材)の第3傾斜歯63の山頂部63Tが、テレスコ用長孔24の第1傾斜歯61の山頂部61Tに当接する場合がある。
この場合にも、操作レバー20の操作でロック動作がさらに進行すると、図6(b)に示すように、第2カム35が締付方向K1にさらに移動し、テレスコ用長孔32の第1傾斜歯61の山頂部61Tが、第2カム35の第3傾斜歯63の山頂部63Tを第2傾斜歯62の谷部62V側[図6(a)ではチルト方向の下方Y2]へ押す。押された第2カム35が第2傾斜歯62の谷部62V側へ変位し、第2カム35の第4傾斜歯64の山頂部64Tが、テレスコ用長孔の第2傾斜歯62の谷部62Vに入り込んで、第4傾斜歯64と第2傾斜歯62とが噛み合う。したがって、ハーフロックの発生を抑制して、確実なテレスコロックを達成することができる。
また、テレスコ用長孔24の第1内縁部24aおよび第2内縁部24bにそれぞれ設けられた第1平坦面71および第2平坦面72が、ロックが解除されたテレスコ調節時に、ロック軸21をテレスコ方向に案内するので、各傾斜歯61〜64の新設に拘らず、テレスコ調節を円滑に行うことができる。
また、ロック解除時に、ロック軸21に支持された付勢部材90が、第2カム35(締付部材)を締付方向K1とは反対方向に付勢する。これにより、ロック解除時に、対応する傾斜歯61,63;62,64どうしの噛み合いを確実に解除することができるので、各傾斜歯61〜64の新設に拘らず、テレスコ調節を円滑に行うことができる。
また、カム機構36の第2カム35と締付部材とが、兼用されるので、構造を簡素化することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、締付部材としての第2カム35がワンピース構造であったが、これに代えて、図7に示すように、締付部材としての第2カム35Aの本体部39Aを、締付部40Aに連結された第1部分39A1と、第3傾斜歯63および第4傾斜歯64を形成した傾斜歯形成部としての第2部分39A2とに分割し、両部分39A1,39A2を一体回転可能に連結した2ピース構造としてもよい。具体的には、第1部分39A1および第2部分39A2の対向端面の何れか一方に設けられた嵌合孔353に、他方に設けられた嵌合突起354を嵌合させてもよい。図7の本実施形態の構成要素において、図3の実施形態の実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図3の実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
また、図示していないが、他方の固定側板25を他方の可動側板22に締め付ける第1介在部材41に、締付部材を一体または別体に設けてよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリングコラム装置、2…操舵部材、4…ステアリングシャフト、14…車体、17…可動ブラケット、18…固定ブラケット、19…ロック機構、20…操作レバー、21…ロック軸、21…軸部、22…可動側板、24;240…テレスコ用長孔、24a…第1内縁部、24b…第2内縁部、25…固定側板、32…チルト用長孔、33…ナット、34…第1カム、35;35A…第2カム(締付部材)、353…嵌合孔、354…嵌合突起、36…カム機構、39;39A…本体部、391…回転規制部、392…端面、39A1…第1部分、39A2…第2部分、40;40A…締付部、41…第1介在部材、51…第1傾斜面、52…第2傾斜面、53…第3傾斜面、54…第4傾斜面、61…第1傾斜歯、62…第2傾斜歯、63…第3傾斜歯、64…第4傾斜歯、61T,62T,63T,64T…山頂部、61V,62V,63V,64V…谷部、71…第1平坦面、72…第2平坦面、90…付勢部材、100…ステアリングシャフト装置、K1…(締付部材の)締付方向、X1…軸方向(テレスコ方向)、Y1…チルト方向の上方、Y2…チルト方向の下方

Claims (4)

  1. ステアリングシャフトを回転可能に支持するジャケットと、
    チルト用長孔が形成された固定側板を有し、車体に固定された固定ブラケットと、
    テレスコ用長孔が形成された可動側板を有し、前記ジャケットに固定された可動ブラケットと、
    前記チルト用長孔および前記テレスコ用長孔を挿通するロック軸と前記ロック軸によって前記ロック軸の軸方向に移動可能に保持された締付部材とを含み、前記ロック軸の中心軸線回りに回転する操作レバーの回転操作に伴って前記締付部材によって前記固定側板を前記可動側板側へ押圧するロック機構と、
    前記テレスコ用長孔の互いに対向する第1内縁部および第2内縁部にそれぞれ設けられ、互いの間隔が前記締付部材の締付方向に向かうにしたがって狭くなる第1傾斜面および第2傾斜面と、
    前記第1傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第1傾斜歯と、
    前記第2傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第2傾斜歯と、を備え、
    前記締付部材は、前記チルト用長孔および前記テレスコ用長孔に挿通された本体部と、前記本体部から延設され前記固定側板を前記可動側板側へ押圧する締付部と、を含み、
    前記本体部は、前記第1傾斜面に対向する第3傾斜面と、前記第3傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ複数の第3傾斜歯と、前記第2傾斜面に対向する第4傾斜面と、前記第4傾斜面に設けられテレスコ方向に並ぶ第4傾斜歯と、を含み、
    前記第1傾斜歯と前記第2傾斜歯との位相、および前記第3傾斜歯と前記第4傾斜歯との位相の何れか一方が互いにずらされ、他方が同位相とされているステアリングコラム装置。
  2. 請求項1において、前記テレスコ用長孔の第1内縁部および第2内縁部は、それぞれ、前記ロック軸の中心軸線に平行であってテレスコ調節時に前記ロック軸をテレスコ方向に案内する第1平坦面および第2平坦面を含むステアリングコラム装置。
  3. 請求項1または2において、前記ロック軸に支持され、前記締付部材を締付方向とは反対方向に付勢する付勢部材を備えるステアリングコラム装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、前記ロック機構は、前記ロック軸に支持され前記操作レバーと一体回転する第1カムと、前記ロック軸にロック軸の軸方向に移動可能に支持され且つチルト用長孔によって回転規制されて前記第1カムに係合する前記締付部材としての第2カムとを含むステアリングコラム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017030726A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社ジェイテクト ステアリング装置およびツース部材
JP2017087763A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 日本精工株式会社 ステアリング装置

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