JP2014218228A - ステアリング装置 - Google Patents

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僚太 岡野
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Abstract

【課題】ハーフロックを抑制でき、且つ製造し易いステアリング装置を提供する。
【解決手段】チルト調節時にステアリングホイールと共に移動しない被規制部材(固定側板29L)に、チルトロック用の固定歯列80を設ける。チルト調節時にステアリングホイールと共にチルト方向Yに移動する可動部材(締付部材としての第2カム40)に、チルトロック用の可動歯列90を設ける。可動歯列90は第1可動歯91と第2可動歯92を備える。第1可動歯91の歯先部としてのR状部95の第1曲率半径R1を、第2可動歯92の歯先部としてのR状部98の第2曲率半径R2よりも小さくする(R1<R2)ことで、第1可動歯91の歯たけH1を、第2可動歯92の歯たけH2よりも高くする(H1>H2)。第1可動歯91が先に固定歯列80の対応する固定歯81と噛み合う。
【選択図】図7

Description

本発明はステアリング装置に関する。
例えば、チルト調整可能なステアリング装置において、第1ロック歯を第2ロック歯に噛み合わせるときに、一部の第1ロック歯の頂部から突出する案内突起を、残りの第1ロック歯よりも、先に、対応する第2ロック歯に噛み合わせて、第1ロック歯と第2ロック歯の全体を整合させることで、ハーフロックを防止する構造が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
また、特許文献2では、歯の噛み合わせを用いたロック構造において、一部の山部である特定山部の高さを高くし、且つ一部の山部である特定山部の圧力角を他の山部の圧力角よりも小さくすることが提案されている。
特開2010−264870号公報 特開2008−81026号公報
特許文献1では、頂部から突出する案内突起は、強度的に弱く、また、成形性が悪いので、製造上、不利である。また、特許文献2では、一部の歯の圧力角を変えるため、製造が困難である。
そこで、本発明の目的は、ハーフロックを抑制でき、且つ製造し易いステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、チルト調整またはテレスコ調整のときに、ステアリングホイール(2)とともに変位することが規制される被規制部材(29L;40D)と、チルト調整またはテレスコ調整のときに、前記ステアリングホイールとともに変位する可動部材(40;22L)と、操作レバー(20)の回転操作に応じて締付方向(K1)に沿って前記可動部材と前記被規制部材を締め付ける締付機構(19)と、前記被規制部材に設けられた固定歯列(80;80D)と、前記可動部材に設けられ、前記固定歯列と噛合可能な可動歯列(90;90A;90B;90C;90D)と、を備え、前記固定歯列および前記可動歯列の何れか一方は、少なくとも1つの第1歯(91;91A;91C;81D)と、残りの第2歯(92;82D)と、を含み、前記第1歯と前記第2歯の圧力角は互いに等しくされ、前記第1歯の歯先部としてのR状部(95;85D)の第1曲率半径(R1;R1D)を、前記第2歯の歯先部としてのR状(98;88D)部の第2曲率半径(R2;R2D)よりも小さくすることにより、前記第1歯の歯たけ(H1;H1D)を、前記第2歯の歯たけ(H2;H2D)よりも高くしているステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記ステアリングホイールが一端に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムジャケット(11)と、挿通溝が形成されて前記コラムジャケットに固定されたコラム側板(22L)と、を備え、前記被規制部材は、前記固定歯列をチルトロック用として有し、チルト方向(Y)に延びるチルト溝(36L)が形成された固定側板(29L)であり、前記固定側板のチルト方向の上端(29LU)が、車体(14)に固定される固定端であって、前記固定側板のチルト方向の下端(29LL)が、チルトロックが解除された状態で前記固定端よりも外側方に配置される自由端であり、前記締付機構は、前記固定側板のチルト溝と前記コラム側板の挿通溝(28L)とを挿通する締付軸(21)と、前記可動歯列をチルトロック用として有し、前記締付軸によって軸方向(K)に移動可能に支持されて前記固定側板を前記コラム側板側へ締め付け、チルト調節時に前記可動部材として機能する締付部材(40)と、を含み、前記固定歯列の固定歯および前記可動歯列の可動歯のそれぞれは、チルト方向に並び、前記可動歯列は、前記第1歯としての第1可動歯(91;91A;91C)と、前記第2歯としての第2可動歯(92)とを含み、前記第1可動歯は、前記締付軸の中心軸線(C1)よりもチルト方向の下方に配置されていてもよい。
また、請求項3のように、前記第1可動歯は、前記可動歯列のなかでチルト方向の最も下方に単一で設けられていてもよい。
また、請求項4のように、前記第1可動歯の歯幅(W1)が、前記第2可動歯の歯幅(W2)よりも短くされていてもよい。
また、請求項5のように、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域として、欠歯領域(NT)を含んでいてもよい。
また、請求項6のように、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域に、前記第2可動歯の歯形と等しい歯形を持つ第3可動歯(100)を含んでいてもよい。
また、請求項7のように、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域に、第1可動歯と歯すじ方向に連続する第3可動歯(100C)を含み、前記第3可動歯の歯たけ(H3C)が、前記第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにつれて前記第1可動歯の歯たけ(H1C)と等しい歯たけから連続的または段階的に低くされていてもよい。
また、請求項8のように、前記第3可動歯の歯先部としてのR状部(101C)の曲率半径が、前記第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにしたがって前記第1可動歯の第1曲率半径と等しい曲率半径から連続的または段階的に大きくされていてもよい。
また、請求項9のように、前記ステアリングホイールが一端に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持しテレスコ調節時にテレスコ方向に移動するコラムジャケットと、前記可動歯列(90D)をテレスコロック用として有し、前記コラムジャケットに固定されてテレスコ調節時に前記可動部材として機能するコラム側板(22L)と、を備え、前記固定歯列(80D)の固定歯および前記可動歯列の可動歯のそれぞれは、テレスコ方向に並び、前記固定歯列は、前記第1歯としての第1固定歯(81D)と、前記第2歯としての第2固定歯(82D)とを含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、可動部材が締付方向に沿って被規制部材側へ締め付けられようとするときに、残りの可動歯(第2可動歯)よりも歯たけが高い第1可動歯が、残りの可動歯(第2可動歯)よりも先に、固定歯列の対応する固定歯と噛み合うことで、残りの歯(第2可動歯)と対応する固定歯列の対応する固定歯との噛み合いを案内することができる。したがって、ハーフロックの発生を抑制することができる。また、第1可動歯の歯先部(R状部)の曲率半径を第2可動歯の歯先部(R状部)の曲率半径よりも小さすることで、第1可動歯の歯たけを第2可動歯の歯たけよりも高くすることを実現しており、第1可動歯の圧力角と第2可動歯の圧力角とは等しくされているので、製造し易い。
また、請求項2の発明によれば、チルトロックが解除された状態では、固定側板のチルト方向の下端(自由端)側が外側方に拡がる傾向にあり、固定側板に設けられたチルトロック用の固定歯列も、チルト方向の下端に近いほど、外側方に配置される傾向にある。したがって、締付軸の中心軸線よりもチルト方向の下方に配置された歯たけの高い第1可動歯が、固定歯列の対応する固定歯と噛み合い易くなる。その結果、チルトロック時のハーフロックの発生を一層抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、歯たけの高い第1可動歯が、可動歯列のなかでチルト方向の最も下方に単一で設けられているので、チルトロック時のハーフロックの発生をより一層抑制することができる。
また、請求項4の発明によれば、第1可動歯の歯幅を第2可動歯の歯幅よりも短くすることにより、チルトロック時のハーフロックの発生を一層抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、可動歯列において、第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ第2可動歯とチルト方向に対向する領域を欠歯領域とすることで、チルトロック時のハーフロックの発生をより一層抑制することができる。
また、請求項6の発明によれば、可動歯列において、第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域に、第2可動歯の歯形と等しい歯形を持つ第3可動歯を設けることで、ハーフロックの発生をより一層抑制しつつ、ロック時の両歯列の噛み合い強度を向上することができる。
また、請求項7の発明によれば、第1可動歯と歯すじ方向に連続する第3可動歯の歯たけが、第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにつれて連続的または段階的に低くされていので、ハーフロックの発生をより一層抑制しつつ、ロック時の両歯列の噛み合い強度を向上することができる。
また、請求項8のように、第3可動歯の歯先部としてのR状部の曲率半径が、第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにしたがって連続的または段階的に大きくされることで、第3可動歯の歯たけを所望に設定することができ、製造し易い。
また、請求項9の発明によれば、テレスコロック時のハーフロックの発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態のステアリング装置の模式図であり、ステアリング装置の概略構成を示している。 図1のステアリング装置の断面図であり、図1のII−II線に沿う断面図に相当する。 締付機構の締付軸と、第2カム(可動部材としての締付部材)と、左側の固定側板(被規制部材)との概略分解斜視図である。 第2カム(可動部材としての締付部材)を裏側から見た斜視図である。 固定ブラケットの模式図であり、チルトロック状態を二点鎖線で示し、チルトロックが解除されて両固定側板が弾性復元力によってハの字状に開いた状態を実線で示している。 チルトロックが解除された状態において、左側の固定側板(被規制部材)に設けられた固定歯列と、第2カム(可動部材としての締付部材)に設けられた可動歯列との概略図である。 チルトロックが解除された状態からチルトロック状態に移行する途中の状態を示し、第1可動歯のみが、対応する固定歯と噛み合った状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る可動歯列の概略斜視図である。 図8可動歯列を歯すじ方向から見た概略図である。 本発明の第3実施形態に係る可動歯列を歯すじ方向から見た概略図である。 本発明の第4実施形態に係る可動歯列の概略斜視図である。 図11の可動歯列を歯すじ方向から見た概略図である。 本発明の第5実施形態に係る固定歯列と可動歯列の概略図である。
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵するステアリング機構3とを備えている。ステアリング機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
ステアリングホイール2とステアリング機構3とは、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介して機械的に連結されている。ステアリングホイール2の回転は、ステアリングシャフト4およびインターミディエイトシャフト5等を介してステアリング機構3に伝達されるようになっている。また、ステアリング機構3に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト4は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを有している。ステアリングホイール2は、アッパーシャフト6の一端に連結されている。また、ステアリングシャフト4は、その軸方向に相当するテレスコ方向Xに伸縮可能である。ステアリングシャフト4は、筒状のステアリングコラム8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してステアリングコラム8によって回転可能に支持されている。
ステアリングコラム8は、相対摺動可能に嵌合されたアウター側の筒状のアッパージャケット11(可動ジャケット)とインナー側のロアージャッケト12とを有している。ステアリングコラム8は、可動ジャケットとしてのアッパージャケット11がロアージャケッ12に対して軸方向(テレスコ方向X)に摺動して伸縮可能である。アッパージャケット11は、軸受9を介してアッパーシャフト6を回転可能に支持している。また、可動ジャケットとしてのアッパージャケット11は、軸受9を介して、ステアリングシャフト4の軸方向(テレスコ方向Xに相当)に同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。
ロアージャケット12の外周に一体移動可能に固定されたロアー側の可動ブラケット13が、車体14に固定されたロアー側の固定ブラケット15に、チルト中心軸16を介して回動可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム8およびステアリングシャフト4は、チルト中心軸16を支点にして回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心軸16を支点にしてステアリングシャフト4およびステアリングコラム8をチルト方向Yに回動(チルト)させることで、ステアリングホイール2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト4およびステアリングコラム8を軸方向(テレスコ方向X)に伸縮させることで、ステアリングホイール2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
アッパージャケット11には、アッパージャケット11と一体移動可能なアッパー側の可動ブラケット17(ディスタンスブラケットに相当)が固定されている。また、車体14には、アッパ側の固定ブラケット18が固定されている。可動ブラケット17と固定ブラケット18とが、締付機構19によって締め付けられてロックされることにより、ステアリングコラム8の位置が車体14に対して固定されて、ステアリングホイール2の位置が固定されるようになっている。締付機構19は、運転者が手動で回転操作可能な操作レバー20と、操作レバー20と一体回転可能であって固定ブラケット18と可動ブラケット17とを挿通する締付軸21とを備えている。
図2は、図1におけるII−II線に沿うステアリング装置1の図解的な断面図である。図2を参照して、可動ブラケット17は、図2において、上向きに開放する溝形の部材であり、左右対称にされている。すなわち、可動ブラケット17は、相対向する左右一対の可動側板22L,22Rと、一対の可動側板22L,22Rの一端(図2において下端)間を連結する連結板23とを含む。
各可動側板22L,22Rには、テレスコ方向X(図1を参照。図2において紙面と直交する方向)に延びる横長の挿通溝としてのテレスコ溝28L,28Rが、それぞれ形成されている。ステアリングシャフト4およびステアリングコラム8は、テレスコ溝28L,28Rの長手方向(テレスコ方向X)の長さの範囲で伸縮できるようになっている。各可動側板22L,22Rの他端(図2において上端)は、アッパージャケット11の外周面に固定されている。
固定ブラケット18は、相対向する左右一対の固定側板29L,29Rと、一対の固定側板29L,29Rの一端(図2においての上端。後述するチルト方向Yの上端29LU,29RUに相当)間を連結する連結板30と、連結板30の上面に固定された板状の取付ステー31と、一対の固定側板29L,29Rの縁部からそれぞれ外側方へ向けて直交状に延設された一対の補強用の延設板32とを含む。
一対の固定側板29L,29Rと連結板30とで、図2において下向きに開放する溝形部が構成されている。ステアリングシャフト4、ステアリングコラム8および可動ブラケット17は、図2において、固定ブラケット18の一対の固定側板29L,29Rの間に配置されている。
固定側板29Lは、固定端であるチルト方向Yの上端29LUと、自由端であるチルト方向Yの下端29LLとを有している。また、固定側板29Rは、固定端であるチルト方向Yの上端29RUと、自由端であるチルト方向Yの下端29RLとを有している。固定ブラケットの模式図である図5に示すように、チルトロック状態(図5において二点鎖線で示す)から、チルトロックが解除された状態(図5において、実線で示す)になると、各固定側板29L,29Rは、弾性復元力によって、下端29LL,29RLに近づくほど外側方へ変位するように開く傾向にある。すなわち、両固定側板29L,29Rが、ハの字状に拡がる傾向にある。
再び図2を参照して、固定ブラケット18は、取付ステー31に連結された一対の取付体33を介して車体14に固定されている。各取付体33と取付ステー31とは、それぞれ取付ステー31を貫通し衝撃吸収時に破断可能な合成樹脂製のピン34によって連結されている。各取付体33は、固定ボルト35によって車体14に固定されている。
また、固定ブラケット18の各固定側板29L,29Rの内側面29Lb,29Rbが、可動ブラケット17の対応する可動側板22L,22Rの外側面22La,22Raに対向している。各固定側板29L,29Rには、図2において上下方向(図1のチルト方向Yに相当)に延びる縦長のチルト溝36L,36Rが、それぞれ形成されている。締付機構19の締付軸21は、一対のテレスコ溝28L,28Rおよび一対のチルト溝36L,36Rに挿通されている。
締付機構19は、固定ブラケット18を挟持して、その固定ブラケット18によって可動ブラケット17をロックさせるとともに、ロアージャケット12を押圧して、アッパージャケット11に対してロアージャケット12をロックする機能を果たす。
具体的には、締付機構19は、前記操作レバー20と中心軸線C1回りに一体回転可能であってチルト溝36L,36Rおよびテレスコ溝28L,28Rを挿通する前記締付軸21と、締付軸21の一端部に形成されたねじ部に螺合するナット37と、締付軸21の軸部21bの外周に嵌合されて両側板29L,22L;29R,22Rを締め付けるための第1カム38および締付部材としての第2カム40とを備えている。また、締付機構19は、第1締付部材60と、第2締付部材70と、ナット37と、ロアージャケット12をチルト方向Yの上方へ押圧するための押上カム50等を備えている。第1カム38と第2カム40(締付部材)とで、カム機構CMが構成されている。
押上カム50は、締付軸21の軸部20bに例えばセレーション嵌合を用いて一体回転可能に嵌合されたスリーブ51と単一の材料で一体に形成された偏心カムである。押上カム50は、締付機構19によるロック時に、アッパージャケット11の開口52を通してロアージャケット12をチルト方向Yの上方へアッパージャケット11の内周に押圧する機能を果たす。
カム機構CMの第1カム38および第2カム40の互いの対向面には、互いに噛み合う複数のカム突起(図示せず)が形成されている。第1カム38および第2カム40は、締付軸21の頭部21aに近接して配置されている。第1カム38および操作レバー20が、締付軸21の頭部21aに一体回転可能に且つ締付軸21に対して締付軸21の軸方向Kに移動不能に連結されている。締付部材としての第2カム40は、締付方向K1(締付軸21の軸方向Kの一方側に相当)沿って固定側板29Lを締め付ける。
操作レバー20側(左側)の固定側板29Lは、(左側の)チルト溝36Lのステアリングホイール2側(右側)の第1縁部36L1と、第1縁部36L1とは反対側(左側)の第2縁部36L2とを含む。
本実施形態では、図1および後述する図3に示すように、操作レバー20側(左側)の固定側板29Lにおける、チルト溝36Lの第1縁部36L1(右側の縁部)のみに、固定歯列80が形成されている。固定歯列80は、チルト方向Yに並ぶ同一仕様の複数の固定歯81により構成されている。第2縁部36L2(左側の縁部)は、平坦面に形成されている。
図3は、締付軸2、第2カム40(締付部材)および左側の固定側板29Lの分解斜視図である。図4は、第2カム40(締付部材)を裏側から見た斜視図である。図3および図4を参照して、締付部材としての第2カム40は、締付軸21を挿通させる挿通孔40hを有し、締付軸21の軸部21bの外周に相対回転可能に嵌合されている。
図3を参照して、第2カム40は、左側の固定側板29Lの外側面29Laにおけるチルト溝36Lの第1縁部36L1(右側の縁部)を締め付ける第1締付部41と、左側の固定側板29Lの外側面29Laにおけるチルト溝36Lの第2縁部36L2(左側の縁部)を締め付ける第2締付部42と、第1締付部41と第2締付部42との間に設けられてチルト溝36L内に挿入されるチルト案内部43と、チルト案内部43から延設され(左側の)テレスコ溝28L内に挿入されるテレスコ案内部44とを備えている。
図4に示すように、第1締付部41には、チルト溝36Lの第1縁部36L1の固定歯列80を締め付けるように、固定歯列80に噛み合う可動歯列90が設けられている。可動歯列90は、少なくとも1つの(本実施形態では単一の)第1歯としての第1可動歯91と、残りの第2歯としての第2可動歯92とをチルト方向Yに並ぶように配列して構成されている。第2締付部42は、第2縁部36L2に合致するように平坦面に形成されている。
図6に示すように、第1可動歯91は、締付軸21の中心軸線C1よりもチルト方向の下方に配置されている。特に、本実施形態では、第1可動歯91は、可動歯列90のなかでチルト方向Yの最も下方に単一で設けられている。ただし、第1可動歯91は、複数設けられていてもよい。
第1可動歯91は、互いに逆向きに傾斜する第1歯面93および第2歯面94と、第1歯面93と第2歯面94との間を連結する歯先部としてのR状部95とを含む。一方、第2可動歯92は、互いに逆向きに傾斜する第1歯面96および第2歯面97と、第1歯面96と第2歯面97との間を連結する歯先部としてのR状部98とを含む。第1可動歯91の圧力角と第2可動歯92の圧力角は互いに等しくされている。図示していないが、圧力角は、歯形上の任意の点を通る半径線と歯形の接線とのなす角度のことである。換言すると、半径線に対する歯面の傾きに相当する。
第1可動歯91のR状部95の第1曲率半径R1を、第2可動歯92のR状部98の第2曲率半径R2よりも小さくすることにより(R1<R2)、第1可動歯91の歯たけH1を、第2可動歯92の歯たけH2よりも高くしている(H1>H2)。
チルト案内部43は、締付機構19による締付が解除された状態で行われるチルト調節時に、チルト溝36L内での締付軸21のチルト方向Yへの移動を案内する機能を果たす。チルト方向Yに関するチルト案内部43の長さである第1長さL1が、チルト方向Yとは直交する方向YAに関するチルト案内部43の長さである第2長さL2よりも大きくされている(L1>L2)。
図2を参照して、テレスコ案内部43は、締付機構19による締付が解除された状態で行われるテレスコ調節時に、(左側の)テレスコ溝28L内での締付軸21のテレスコ方向X(図2において紙面とは直交する方向。図1参照))への移動を案内する機能を果たす。
締付軸21の一端部に螺合されたナット37と固定ブラケット18の他方の固定側板29との間には、第1介在部材60と第2介在部材70とが介在している。
第1介在部材60は、固定ブラケット18の右側の固定側板29Rの外側面29Raに沿い右側の固定側板29Rを締め付ける締付面61aを有する締付部61と、固定ブラケット18の右側の固定側板29Rのチルト溝36Rにチルト方向Yに摺動可能に嵌合されてチルト調節時に締付軸21のチルト移動を案内するチルト案内部62と、可動ブラケット17の右側の可動側板22Rのテレスコ溝28Rにテレスコ方向X(図2において紙面とは直交する方向)に摺動可能に挿入されてテレスコ調節時に締付軸21のテレスコ移動を案内するテレスコ案内部63とを備えている。
図示していないが、チルト案内部62は、右側の固定側板29Rの縦長のチルト溝36Rに嵌合する部分に二面幅等を形成することで、チルト溝36Rによって、その回転が規制されている。
第2介在部材70は、第1介在部材60の締付部61とナット37との間に介在するスラストワッシャ71と、スラストワッシャ71と第1介在部材60の締付部61との間に介在するスラスト用の針状ころ軸受72とを備えている。針状ころ軸受72を含む第2介在部材70の働きで、ナット37が締付軸21とともにスムーズに回転できるようになっている。
操作レバー20の回転操作に伴って締付軸21が回転すると、第1カム38が第2カム40(締付部材)を固定ブラケット18の左側の固定側板29L側に向けて移動させる。これにより、第2カム40の各締付部41,42と第1介在部材60の締付部61とが、固定ブラケット18の一対の固定側板29L,29Rを外側から挟持して締め付ける。その結果、固定ブラケット18の一対の固定側板29L,29Rが、可動ブラケット17の対応する可動側板22L,22Rを挟持し、一対の固定側板29L,29Rが対応する可動側板22L,22Rに圧接される。
このとき、第2カム40(締付部材)の第1締付部41の可動歯列90の各可動歯91,92が、対応する左側の固定側板29Lにおけるチルト溝36Lの第1縁部36L1(右側の縁部)の固定歯列80の対応する固定歯81に噛み合う。これにより、固定ブラケット18によって可動ブラケット17が締め付けられて強固なロックが達成される。
ロアージャケット12は、金属チューブ47と、金属チューブ47の外周に嵌合された樹脂チューブ48とを備えている。樹脂チューブ48には、複数の凸部49がその周方向Zに間隔を隔てて形成されている。図示はしないが、複数の凸部49は、樹脂チューブ48の軸方向に間隔を隔てた複数の箇所に形成されている。なお、樹脂チューブ48が廃止されて、凸部49が、金属チューブ47の外周に形成されていてもよい。
本実施形態によれば、可動部材(締付部材としての第2カム40)が締付方向K1に沿って被規制部材側(固定側板29L)へ締め付けられようとするときに、第2可動歯92の歯たけH2よりも高い歯たけH1を有する第1可動歯91が、図7に示すように、第2可動歯92よりも先に、固定歯列80の対応する固定歯81と噛み合うことで、第2可動歯92と対応する固定歯列80の対応する固定歯81との噛み合いを案内することができる。したがって、ハーフロックの発生を抑制することができる。
また、第1可動歯91の歯先部(R状部95)の曲率半径R1を第2可動歯92の歯先部(R状部98)の曲率半径R2よりも小さくすることで、第1可動歯91の歯たけH1を第2可動歯92の歯たけH2よりも高くすることを実現しており、第1可動歯91の圧力角と第2可動歯92の圧力角(図示せず)とは等しくされているので、製造し易い。
また、チルトロックが解除された状態では、図5に示すように、固定側板29L,29Rのチルト方向Yの下端29LL,29RL(自由端)側が外側方へ拡がる傾向にあり、固定側板29Lに設けられたチルトロック用の固定歯列80も、チルト方向Yの下端に近いほど、外側方に配置される傾向にある。したがって、締付軸21の中心軸線C1よりもチルト方向Yの下方に配置された高い歯たけH1を持つ第1可動歯91が、固定歯列80の対応する固定歯81と一層噛み合い易くなる。その結果、チルトロック時に、ハーフロックの発生を一層抑制することができる。
特に、第2可動歯92の歯たけH2よりも高い歯たけH1を有する第1可動歯91が、可動歯列90のなかでチルト方向Yの最も下方に単一で設けられているので、チルトロック時のハーフロックの発生をより一層抑制することができる。
(第2実施形態)
次いで、図8および図9は本発明の第2実施形態に係る可動歯列90Aを示している。図8および図9を参照して、第2実施形態が、図4の第1実施形態と主に異なるのは、下記である。すなわち、図4の第1実施形態の可動歯列90では、第1可動歯91と第2可動歯92の歯幅は互いに等しくされている。
これに対して、図8に示すように、第2実施形態の可動歯列90Aでは、第1可動歯91Aの歯幅W1を、第2可動歯92の歯幅W2よりも狭くしている(W1<W2)。可動歯列90Aにおいて、第1可動歯91Aの歯すじ方向に隣接し且つ第2可動歯92と歯厚方向(チルト方向Yに相当)に対向する領域が、図8および図9に示すように、欠歯領域NTとされ、具体的には、平坦部Pにより構成されている。
図8および図9の第2実施形態の構成要素において、図4の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図4の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本第2実施形態によれば、第1実施形態と同じ作用効果を奏することができ、しかも、第1可動歯91Aの歯幅W1を、第2可動歯92の歯幅W2よりも小さくすることで、チルトロック時のハーフロックの発生を一層抑制することができる。
(第3実施形態)
次いで、図10は、第2実施形態の変更例としての、本発明の第3実施形態に係る可動歯列90Bを示している。図10を参照して、本第3実施形態が、図9の第2実施形態の可動歯列90Aと異なるのは、下記である。すなわち、図9の第2実施形態の可動歯列90Aでは、歯幅の狭い第1可動歯91Aの歯すじ方向に隣接する領域は、欠歯領域NTとされ、平坦部Pにより構成されている。
これに対して、図10の本第3実施形態の可動歯列90Bは、第1可動歯91Aの歯すじ方向に隣接し且つ第2可動歯92と歯厚方向(チルト方向Yに相当)に対向する領域に、第2可動歯92の歯形と等しい歯形を持つ第3可動歯100を設けている。すなわち、第3可動歯100は、第2可動歯92の歯先部としてのR状部98と等しい形状の歯先部としてのR状部101を有している。
図10の第3実施形態の構成要素において、図9の第2実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図9の第2実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本第3実施形態によれば、ハーフロックの発生をより一層抑制しつつ、ロック時の可動歯列90Bと固定歯列との噛み合い強度を向上することができる。
(第4実施形態)
次いで、図11および図12は、第3実施形態の変更例としての、本発明の第4実施形態に係る可動歯列90Cを示している。図11を参照して、本第4実施形態が、図10の第3実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、図10の第3実施形態の可動歯列90Bでは、第1可動歯91Aの歯すじ方向に隣接し且つ第2可動歯92と歯厚方向(チルト方向Y)に対向する領域に、第2可動歯92の歯形と等しい歯形を持つ第3可動歯100を設けている。
これに対して、図11の第4実施形態の可動歯列90Cは、第1可動歯91Aに相当する第1可動歯91Cの歯すじ方向に隣接し且つ第2可動歯92と歯厚方向(チルト方向Y)に対向する領域に、第1可動歯91Cと歯すじ方向に連続する第3可動歯100Cを備えている。第3可動歯100Cの歯たけH3Cが、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにつれて、第1可動歯91Cの歯たけH1Cから漸次に低くなるように連続的に変化している。
具体的には、第3可動歯100Cの歯先部としてのR状部101Cの曲率半径(図示せず)が、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにしたがって第1可動歯91Cの第1曲率半径(図示せず)と等しい曲率半径から連続的に大きくされることで、第3可動歯100Cの歯たけH3Cが、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにつれて漸次に低くなるように連続的に変化している。
図11および図12の第4実施形態の構成要素において、図10の第3実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図10の第3実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第4実施形態によれば、ハーフロックの発生をより一層抑制しつつ、ロック時の可動歯列90Cと固定歯列(図示せず)との噛み合い強度を向上することができる。第3可動歯100Cの歯先部としてのR状部101Cの曲率半径が、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにしたがって漸次に大きくされることで、第3可動歯100Cの歯たけH3Cを所望に設定することができ、製造し易い。
なお、図示していないが、図11の第4実施形態の変更例として、第3可動歯100Cの歯先部としてのR状部101Cの曲率半径が、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにしたがって段階的に大きくされることで、第3可動歯100Cの歯たけH3Cが、第1可動歯91Cから歯すじ方向に遠ざかるにしたがって段階的に大きくされてもよい。 (第5実施形態)
前述した第1〜第4実施形態は、チルトロック用の固定歯列と可動歯列を設けている。これに対して、図13に示す第5実施形態では、テレスコロック用の固定歯列80Dと可動歯列90Dを設けている。
すなわち、コラム側板22Lは、テレスコ調節時にステアリングホイールと共にテレスコ方向Xに移動する可動部材として機能する。一方、締付部材としての第2カム40Dは、テレスコ調節時にテレスコ方向Xへの移動を規制される被規制部材として機能する。
そこで、テレスコ調節時に被規制部材としての機能する第2カム40Dに、テレスコロック用の固定歯列80Dを設け、テレスコ調節時に可動部材として機能するコラム側板22Lに、テレスコロック用の可動歯列90Dを設ける。
可動歯列90Dの可動歯91Dは、テレスコ方向Xに並んでいる。また、固定歯列80Dは、少なくとも1つの第1歯としての第1固定歯81Dと、残りの第2歯としての第2固定歯82Dとを備えている。固定歯列80Dの第1固定歯81Dおよび第2可動歯82Dは、テレスコ方向Xに並んでいる。
第1固定歯81Dは、互いに逆向きに傾斜する第1歯面83Dおよび第2歯面84Dと、第1歯面83Dと第2歯面84Dとの間を連結する歯先部としてのR状部85Dとを含む。一方、第2固定歯82Dは、互いに逆向きに傾斜する第1歯面86Dおよび第2歯面87Dと、第1歯面86Dと第2歯面87Dとの間を連結する歯先部としてのR状部88Dとを含む。第1固定歯81Dの圧力角と第2固定歯82Dの圧力角は互いに等しくされている。
第1固定歯81DのR状部85Dの第1曲率半径R1Dを、第2固定歯82DのR状部88Dの第2曲率半径R2Dよりも小さくすることにより(R1D<R2D)、第1固定歯81Dの歯たけH1Dを、第2固定歯82Dの歯たけH2Dよりも高くしている(H1D>H2D)。
本第5実施形態によれば、ハーフロックの発生を抑制することができる。また、第1固定歯81Dの圧力角と第2固定歯82Dの圧力角とは等しくされているので、製造し易い。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、チルトロック用の固定歯列は、左側の固定側板29Lにおいてチルト溝36Lの第1縁部26L1および第2縁部36L2の少なくとも一方に設ければよい。また、チルトロック用の固定歯列は、右側の固定側板29Rのチルト溝36Rの第1縁部または第2縁部の少なくとも一方に設けてもよい。その場合、第1介在部材60に可動歯列(図示せず)が設けられる。その他、本発明は、請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…ステアリングホイール、4…ステアリングシャフト、8…ステアリングコラム、11…アッパージャケット(コラムジャケット)、14…車体、17…可動ブラケット、18…固定ブラケット、19…締付機構、20…操作レバー、21…締付軸、22L,22R…コラム側板(テレスコ調節時の可動部材)、28L,28R…テレスコ溝(挿通溝)、29L,29R…固定側板(チルト調節時の被規制部材)、29LU,29RU…チルト方向の上端(固定端)、29LL,29RL…チルト方向の下端(自由端)、36L,36R…チルト溝、38…第1カム、40…第2カム(締付部材。チルト調節時の可動部材)、40D…第2カム(締付部材。テレスコ調節時の被規制部材)、80;80D…固定歯列、81…固定歯、81D…第1固定歯(第1歯)、82D…第2固定歯(第2歯)、85D…R状部(第1固定歯の歯先部)、88D…R状部(第2固定歯の歯先部)、90;90A;90B;90B;90C;90D…可動歯列、91;91A;91C…第1可動歯(第1歯)、91D…可動歯、92…第2可動歯(第2歯)、95…R状部(第1可動歯の歯先部)、98…R状部(第2可動歯の歯先部)、100;100C…第3可動歯、101;101C…R状部(第3可動歯の歯先部)、C1…(締付軸の)中心軸線、H1;H1C…(第1可動歯の)歯たけ、H1D…(第1固定歯の)歯たけ、H2…(第2可動歯の)歯たけ、H2D…(第2固定歯の)歯たけ、K…(締付軸の)軸方向、K1…締付方向、NT…欠歯領域、P…平坦部、R1…(第1可動歯のR状部の)曲率半径、R1D…(第1固定歯のR状部の)曲率半径、R2…(第2可動歯のR状部の)曲率半径、R2D…(第2固定歯のR状部の)曲率半径、W1…(第1可動歯の)歯幅、W2…第2可動歯の)歯幅、X…テレスコ方向、Y…チルト方向

Claims (9)

  1. チルト調整またはテレスコ調整のときに、ステアリングホイールとともに変位することが規制される被規制部材と、
    チルト調整またはテレスコ調整のときに、前記ステアリングホイールとともに変位する可動部材と、
    操作レバーの回転操作に応じて締付方向に沿って前記可動部材と前記被規制部材を締め付ける締付機構と、
    前記被規制部材に設けられた固定歯列と、
    前記可動部材に設けられ、前記固定歯列と噛合可能な可動歯列と、を備え、
    前記固定歯列および前記可動歯列の何れか一方は、少なくとも1つの第1歯と、残りの第2歯と、を含み、
    前記第1歯と前記第2歯の圧力角は互いに等しくされ、
    前記第1歯の歯先部としてのR状部の第1曲率半径を、前記第2歯の歯先部としてのR状部の第2曲率半径よりも小さくすることにより、前記第1歯の歯たけを、前記第2歯の歯たけよりも高くしているステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記ステアリングホイールが一端に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムジャケットと、
    挿通溝が形成されて前記コラムジャケットに固定されたコラム側板と、を備え、
    前記被規制部材は、前記固定歯列をチルトロック用として有し、チルト方向に延びるチルト溝が形成された固定側板であり、
    前記固定側板のチルト方向の上端が、車体に固定される固定端であって、前記固定側板のチルト方向の下端が、チルトロックが解除された状態で前記固定端よりも外側方に配置される自由端であり、
    前記締付機構は、前記固定側板のチルト溝と前記コラム側板の挿通溝とを挿通する締付軸と、前記可動歯列をチルトロック用として有し、前記締付軸によって軸方向に移動可能に支持されて前記固定側板を前記コラム側板側へ締め付け、チルト調節時に前記可動部材として機能する締付部材と、を含み、
    前記固定歯列の固定歯および前記可動歯列の可動歯のそれぞれは、チルト方向に並び、 前記可動歯列は、前記第1歯としての第1可動歯と、前記第2歯としての第2可動歯とを含み、
    前記第1可動歯は、前記締付軸の中心軸線よりもチルト方向の下方に配置されているステアリング装置。
  3. 請求項2において、前記第1可動歯は、前記可動歯列のなかでチルト方向の最も下方に単一で設けられているステアリング装置。
  4. 請求項2または3において、前記第1可動歯の歯幅が、前記第2可動歯の歯幅よりも短くされているステアリング装置。
  5. 請求項4において、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域として、欠歯領域を含むステアリング装置。
  6. 請求項4において、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域に、前記第2可動歯の歯形と等しい歯形を持つ第3可動歯を含むステアリング装置。
  7. 請求項4において、前記可動歯列は、前記第1可動歯の歯すじ方向に隣接し且つ前記第2可動歯とチルト方向に対向する領域に、第1可動歯と歯すじ方向に連続する第3可動歯を含み、
    前記第3可動歯の歯たけが、前記第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにつれて前記第1可動歯の歯たけに等しい歯たけから連続的または段階的に低くされているステアリング装置。
  8. 請求項7において、前記第3可動歯の歯先部としてのR状部の曲率半径が、前記第1可動歯から歯すじ方向に遠ざかるにしたがって前記第1可動歯の第1曲率半径と等しい曲率半径から連続的または段階的に大きくされているステアリング装置。
  9. 請求項1において、前記ステアリングホイールが一端に連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持しテレスコ調節時にテレスコ方向に移動するコラムジャケットと、
    前記可動歯列をテレスコロック用として有し、前記コラムジャケットに固定されてテレスコ調節時に前記可動部材として機能するコラム側板と、を備え、
    前記固定歯列の固定歯および前記可動歯列の可動歯のそれぞれは、テレスコ方向に並び、
    前記固定歯列は、前記第1歯としての第1固定歯と、前記第2歯としての第2固定歯とを含むステアリング装置。
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