JP2009137314A - ステアリングホイールの位置調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受側歯部26aを構成する各受歯35a、35bの先端縁と押付側歯部32aを構成する各押付歯37、37の先端縁とが突き合わされた状態のまま操作レバーを、ステアリングホイールの位置を固定すべく所定方向に回動させた場合でも、上記両歯35b、37の先端縁同士の突き合わせ状態が容易に解消される構造を実現する。そして、上記各歯35a、35b、37同士の噛合部で不快な金属音が発生する事を防止する。
【解決手段】上記受側歯部26aを構成する複数の受歯35a、35bのうち、配列方向中央部に存在する受歯35b、35bの高さを、上記受側歯部26aの幅方向に関して漸次変化させて、当該受歯35b、35bをガイド歯とする。そして、上記受側歯部26aと押付側歯部32aとの位置関係が、上述の様に不正規の場合、これら各受歯35b、35bの先端縁を、上記各押付歯37、37の先端縁と点接触させる。
【選択図】図7

Description

この発明は、自動車を操舵する為のステアリングホイールの高さ位置や前後位置を調節可能とするステアリングホイールの位置調節装置の改良に関する。具体的には、ステアリングホイールを位置調節後の位置に保持する動作の確実化を図れる構造を実現するものである。
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さ位置や前後位置を調節可能とする為に従来から、各種構造のステアリングホイールの位置調節装置が使用されている。この様なステアリングホイールの位置調節装置では、一般に、操作レバーによって、位置調節に関するロック状態と非ロック状態とを切り換えられる様にしている。又、このロック状態を実現する方式として従来から、構成部材同士を強く押し付け合う事により発生する摩擦力を利用する方式が多く採用されている。ところが、この様な方式では、上記摩擦力に打ち勝つ様な大きな力がステアリングホイールに加わった場合に、このステアリングホイールの位置が不用意に変化してしまう可能性がある。
これに対し、特許文献1〜3には、上記ロック状態をより強固に実現できる方式として、構成部材同士を噛合させる事により発生する機械的係合力を利用する方式が記載されている。図13〜19は、このうちの特許文献1、2に記載された方式を採用したステアリングホイールの位置調節装置の1例を示している。後端部(図13の左端部)に図示しないステアリングホイールを固定するステアリングシャフト1は、ステアリングコラム2を構成する円筒状のインナコラム3の内側に、図示しない転がり軸受を介して回転自在に支持している。又、上記インナコラム3の中間部乃至前端部は、このインナコラム3と共に上記ステアリングコラム2を構成する円筒状のアウタコラム4の内側に、このアウタコラム4に対する軸方向の摺動変位可能に支持している。又、このアウタコラム4の前端部(図13の右端部)は、図示しない車体に対し、やはり図示しない横軸(このアウタコラム4の軸方向に対して直角方向で、且つ、水平方向に配置される軸)を中心とする揺動変位可能に支持している。
又、上記アウタコラム4の後端部(図13の左端部)は、車体に固定した固定ブラケット5により、上下位置の調節を自在に支持している。この固定ブラケット5は、互いに平行な1対の鉛直板部6、6を備える。そして、これら各鉛直板部6、6の互いに整合する位置に、それぞれ上下方向(上記横軸を中心とする円弧に接する方向)に長い直線状の長孔7、7を形成している。又、上記アウタコラム4の後端部で、軸方向に関して互いに間隔をあけた2個所位置にそれぞれ、幅方向(図14の左右方向)両側に突出する、それぞれが二股の突出板部8、8を、1対ずつ設けている。そして、これら各突出板部8、8の先端縁を、それぞれ上記各鉛直板部6、6の内側面のうち、上記各長孔7、7の両側部分に当接させている。
又、上記アウタコラム4の幅方向(図14の左右方向)中央部で、直径方向両側(図14の上下方向両側)となる2個所位置に、それぞれ上記アウタコラム4の後端縁に開口する切り欠き9、9を、このアウタコラム4の後端縁から中間部に掛けて軸方向に形成している。これにより、上記アウタコラム4の後端部乃至中間部の径方向に関する剛性を低下させて、上記1対の鉛直板部6、6により上記アウタコラム4の後端部を、上記各突出板部8、8を介して左右両側から強く挟持した場合に、このアウタコラム4の後端部乃至中間部の内周面を、上記インナコラム3の外周面に強く押し付けられる様にしている。
又、上記1対の鉛直板部6、6同士の間に配置された、上記アウタコラム4の後端部のうち、軸方向に関して上記1対ずつの突出板部8、8同士の間部分に、当該部分を囲む状態で、矩形枠状の枠体10を設けている。この枠体10は、上記アウタコラム4の後端部を左右両側から挟む状態で互いに平行に配置した、それぞれが直線状である1対の枠材11a、11bと、これら両枠材11a、11bの両端部同士の間にそれぞれ挟持した、1対の円管状部材12、12と、これら各円管状部材12、12に挿通した状態で上記両枠材11a、11bの両端部同士を互いに結合した、1対の結合ボルト13、13とから成る。
尚、上記両枠材11a、11bと上記アウタコラム4の外周面との間、並びに、これら両枠材11a、11bと上記1対の鉛直板部6、6の内側面との間には、それぞれ所定幅の隙間を介在させている。これにより、これら各隙間の分、上記枠体10を上記アウタコラム4の幅方向に変位させる事ができる様にしている。又、上記1対ずつの突出板部8、8と上記枠体10との間には、それぞれ上記アウタコラム4の軸方向に関する若干の隙間を設けている。これにより、これら各隙間の分、上記枠体10を上記アウタコラム4の軸方向に変位させる事ができる様にしている。これに対し、上記両円環状部材12、12と上記アウタコラム4の外周面との間には、それぞれ実質的な隙間を設けていない(設けたとしても、僅かな隙間しか設けていない)。これにより、上記アウタコラム4の幅方向と直角方向(図14の上下方向)に関する、上記枠体10のがたつきを抑えている。
又、上記1対の枠材11a、11bのうち、一方(図14の左方)の枠材11aの外側面(図14の左側面)の軸方向中央部に円杆状のスタッド14を、この外側面から垂直方向(図14の左方向)に突出する状態で一体的に設けている。そして、このスタッド14を、上記1対の鉛直板部6、6のうちの一方(図14の左方)の鉛直板部6に形成した長孔7に挿通している。
又、上記スタッド14の中間部で上記一方の鉛直板部6の外側面と隣接する部分に、円輪状の第一のカム部材15を、隙間嵌めで外嵌している。この第一のカム部材15は、片側面(図14の左側面)に第一のカム面16を、他側面(図14の右側面)に係合凸部17、17を、それぞれ設けている。そして、これら各係合凸部17、17を上記一方の鉛直板部6に形成した長孔7に係合させる事により、上記第一のカム部材15の回転防止を図っている。又、上記スタッド14の中間部で上記第一のカム部材15の片側に、円輪状の第二のカム部材18を、隙間嵌めで外嵌している。この第二のカム部材18は、片側面(図14の右側面)に第二のカム面19を設けており、この第二のカム面19を上記第一のカム面16に係合させている。そして、この様に第一、第二の両カム面16、19同士を互いに係合させた状態で、上記第一、第二の両カム部材15、18同士を両方向に相対回転させる事に基づき、これら両カム部材15、18同士を軸方向に遠近動させられる様にしている。
又、上記第二のカム部材18の他側面(図14の左側面)に、操作レバー20の基端部を結合固定している。更に、この状態で、上記スタッド14の先端部にナット21を螺合し、更に緊締する事により、スラストニードル軸受等のスラスト軸受22を介して、上記操作レバー20の基端部外側面を抑え付けている。
又、上記1対の鉛直板部6、6のうちの他方(図14の右方)の鉛直板部6の外側面で、前記長孔7の周囲部分に、矩形環状の受側部材23を固定している。この為に、図示の例では、この受側部材23の内側面(図14〜15の左側面)の両端寄り部分に形成した1対の係合凸部24、24を、それぞれ上記長孔7の両端部内側にがたつきなく係合させると共に、上記受側部材23の内側面を上記他方の鉛直板部6の外側面に、接着、溶接等により固定している。この様な受側部材23の内側には、上記長孔7と整合する長孔25を形成している。図示の例の場合、この長孔25は、図17に詳示する様に、幅寸法が上記長孔7と等しく、長さ寸法がこの長孔7よりも少し(上記両係合凸部24、24の長さ分)だけ小さい。又、この様な受側部材23の外側面(図14〜15の右側面)の長さ方向中間部には、受側歯部26を形成している。この受側歯部26は、それぞれが上記各長孔7、25の長さ方向と直交する方向に直線状に形成された複数の歯を、これら各長孔7、25の長さ方向に関して等間隔に配置して成る。
又、前記枠体10を構成する1対の枠材11a、11bのうち、他方(図14の右方)の枠材11bの軸方向中央部に、杆状部材であるボルト27の杆部28の先端部を螺合固定している。これと共に、このボルト27の杆部28を、上記各長孔7、25に挿通している。又、このボルト27の杆部28には、このボルト27の頭部29側から、中央部に円孔を設けた矩形の押付側部材30と、円筒状のスペーサ31とを、それぞれ隙間嵌めで(上記杆部28に対して回転可能に)外嵌している。そして、このうちのスペーサ31を上記一方の枠材11bと上記押付側部材30との間で突っ張らせる事により、この押付側部材30を上記頭部29の内側面に、軽く抑え付けている。
又、上記受側部材23の外側面と対向する上記押付側部材30の内側面(図14〜15の左側面)のうち、上記各長孔7、25の長さ方向に関する中央部に、上記受側歯部26に噛合可能な押付側歯部32を形成している。この押付側歯部32は、上記受側歯部26と同様、それぞれが直線状に形成された複数の歯を、これら各歯の形成方向と直交する方向に関して等間隔に配置して成る。尚、後述するステアリングホイールの位置調節時には、図14〜15に示す様に、上記受側部材23の外側面と上記押付側部材30の内側面との間に、上記受側歯部26と上記押付側歯部32との係合が完全に外れるだけの隙間が生じる様に、各部の寸法を規制している。又、上記押付側部材30の内側面の幅方向両端部には、それぞれガイド片33、33を設けている。そして、これら両ガイド片33、33を上記受側部材23の幅方向両側縁にがたつきなく(摺動可能に)係合させる事により、上記受側歯部26を構成する歯の方向と上記押付側歯部32を構成する歯の方向とを互いに一致させている。これにより、上記受側部材23の外側面に上記押付側部材30の内側面を押し付けた際に、上記受側歯部26と上記押付側歯部32とを互いに噛合させられる様にしている。
更に、前記アウタコラム4の後端部と上記他方の枠材11bとの間には、上記枠体10を前記他方の鉛直板部6側に変位させる方向の弾力を付与する、圧縮コイルばね34、34を設けている。尚、図示の例では、上記枠体10(前記スタッド14を含む)と、前記第一、第二の各カム部材15、18と、前記操作レバー20と、前記ナット21(及びスラスト軸受22)と、上記ボルト27と、上記各圧縮コイルばね34、34とが、係脱手段を構成する。
上述の様に構成するステアリングホイールの位置調節装置の場合、前記ステアリングホイールの位置を固定する際には、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事により、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15から遠ざかる方向(図14の左方向)に変位させる。そして、上記スタッド14により上記枠体10を引っ張り、上記押付側部材30を上記受側部材23に近づく方向(図14〜15の左方向)に変位させて、上記押付側歯部32を上記受側歯部26に噛合させる(押し付ける)。又、この様に押付側歯部32を受側歯部26に押し付ける事に伴い、前記1対の鉛直板部6、6同士の間隔を狭める事で、これら両鉛直板部6、6により前記アウタコラム4の後端部を、前記各突出板部8、8を介して左右両側から強く挟持する。これにより、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力、並びに、上記アウタコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナコラム3の外周面との間に生じる摩擦力を、それぞれ十分に大きくする。
そして、この状態で、上記受側歯部26と上記押付側歯部32との噛合部に作用する機械的係合力、並びに、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力に基づいて、上記アウタコラム4が前記横軸を中心として揺動する事(上記スタッド14及び上記ボルト27が前記各長孔7、25に沿って移動する事)を阻止して、上記ステアリングホイールの高さ位置を固定する。又、上記アウタコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナコラム3の外周面との間に生じる摩擦力に基づいて、上記インナコラム3が上記アウタコラム4の内側で軸方向に変位するのを阻止する事により、上記ステアリングホイールの前後位置を固定する。
一方、運転者の体格等に応じて、上記ステアリングホイールの高さ位置及び前後位置を調節する際には、上記操作レバー20を上記所定方向と反対方向に回動させる事により、前記各圧縮コイルばね34、34の弾力を利用して、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15に近づく方向(図14の右方向)に変位させる。又、これと同時に、上記押付側部材30を上記受側部材23から遠ざかる方向(図14〜15の右方向)に変位させて、これら図14〜15に示す様に、上記押付側歯部32と上記受側歯部26との噛合を完全に外す。又、この様に押付側歯部32と受側歯部26との係合を外す事に伴い、上記1対の鉛直板部6、6同士の間隔を広げる事で、これら1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力、並びに、上記アウタコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナコラム3の外周面との間に生じる摩擦力を、それぞれ十分に小さくする。これにより、上記アウタコラム4を上記横軸を中心として揺動させられる(これと同時に、上記スタッド14及び上記ボルト27を上記各長孔7、25に沿って移動させられる)様にすると共に、上記インナコラム3を上記アウタコラム4の内側で軸方向に移動させられる様にする。
この様な状態にしたならば、次いで、上記アウタコラム4を上記横軸を中心として揺動させる(これと同時に、上記スタッド14及び上記ボルト27を上記各長孔7、25に沿って移動させる)事により、上記ステアリングホイールを所望の高さ位置に移動させる。尚、上述の様にアウタコラム4を横軸を中心として揺動させる際に、上記各長孔7、25に挿通した上記スタッド14及び上記ボルト27は、上記横軸を中心とする円弧に沿ってではなく、上記各長孔7、25の中心線である直線に沿って移動する。この様に直線に沿って移動する事は、上記アウタコラム4を揺動させる際に、前記枠体10をこのアウタコラム4の軸方向に変位させる事により許容する。又、この様にボルト27が上記直線に沿って移動する際に、上記押付側部材30は、前記各ガイド片33、33を上記受側部材23の幅方向両端縁に係合させたまま、上記直線に沿って変位する。従って、上記ステアリングホイールの高さ位置を調節した後も、上記受側歯部26を構成する歯の方向と上記押付側歯部32を構成する歯の方向とを、互いに一致したままの状態にできる。
又、必要に応じて、上述の様にステアリングホイールを所望の高さ位置に移動させると共に、上記インナコラム3を上記アウタコラム4の内側で(前記ステアリングシャフト1と共に)軸方向に移動させる事により、上記ステアリングホイールを所望の前後位置に移動させる。そして、この様にステアリングホイールを所望の高さ位置及び前後位置に移動させた状態で、再度、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事に基づき、上記ステアリングホイールの高さ位置及び前後位置を固定する。
上述の様に構成し作用するステアリングホイールの位置調節装置の場合には、上記ステアリングホイールの高さ位置を固定する為の力として、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に作用する摩擦力に加え、上記受側歯部26と上記押付側歯部32との噛合部に作用する機械的係合力を利用している。この機械的係合力は、上記摩擦力に比べて遥かに大きい。この為、上述したステアリングホイールの位置調節装置の場合には、上記高さ位置を固定する為の力として上記摩擦力のみを利用する構造に比べて、この高さ位置の固定状態を、より強固にできる。
ところで、上述の様なステアリングホイールの位置調節装置の場合、上記受側歯部26を構成する受歯の先端縁と上記押付側歯部32を構成する押付歯の先端縁とを突き合わせた状態のまま、上記操作レバー20を上記所定方向に回動させる可能性がある。この様な場合、上記受側歯部26と上記押付側歯部32とが噛合せず、上記ステアリングホイールの位置を確実に固定できない状態のまま、上記操作レバー20を上記所定方向に回動させる為に要する力が大きくなる。この状態では、この操作レバー20の位置が、本来ステアリングホイールの位置を固定できる位置からずれる。そこで、運転者が、例えばステアリングホイールを揺すりながら上記操作レバー20を更に上記所定方向に強く回動させると、上記受歯の先端縁と上記押付歯の先端縁との係合が外れ、上記受側歯部26と上記押付側歯部32とが勢い良く噛合する。この際、これら受側歯部26と押付側歯部32との噛合部で、金属同士が勢い良く衝突する事で耳障りな金属音が発生し、運転者を含む乗員に不快感を与える。
特許第3517453号公報 特開2006−117196号公報 米国特許第5743150号明細書
本発明は、上述の様な事情に鑑み、受側歯部を構成する受歯の先端縁と押付側歯部を構成する押付歯の先端縁とが突き合わされた状態のまま操作レバーを、ステアリングホイールの位置を固定すべく所定方向に回動させた場合でも、上記両歯の先端縁同士の突き合わせ状態が容易に解消される構造を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置は、前述した従来から知られているステアリングホイールの位置調節装置と同様に、ステアリングコラムと、鉛直板と、長孔と、杆状部材と、受側歯部と、押付側部材と、係脱手段とを備える。
このうちのステアリングコラムは、後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通した状態で、車体に対し位置調節可能に支持している。
又、上記鉛直板は、上記ステアリングコラムの側方に配置した状態で車体に固定している。
又、上記長孔は、上記鉛直板の一部に形成したもので、上記ステアリングホイールの位置を調節すべき方向に長い。
又、上記杆状部材は、上記ステアリングコラムに直接又は他の部材を介して支持した状態で、上記長孔に挿通している。
又、上記受側歯部は、上記鉛直板の側面で上記長孔の近傍部分に固設したものである。 又、上記押付側部材は、上記杆状部材の一部で上記受側歯部と対向する部分に設けられ、この受側歯部と対向する面に、この受側歯部と噛合可能な押付側歯部を設けている。
更に、上記係脱手段は、上記受側歯部に対してこの押付側部材を遠近動させる事により、この受側歯部と上記押付側歯部との係脱を行なうものである。
特に、本発明のステアリングホイールの位置調節装置に於いては、上記両歯部を構成する複数の歯のうち、少なくとも何れかの歯部を構成する少なくとも1個の歯であるガイド歯の先端縁の形状を、相手歯部を構成する歯の先端縁と点接触する形状としている。そして、このガイド歯の位置を、上記ステアリングホイールの全調節範囲で、少なくとも1個のガイド歯が相手歯部と噛合する位置としている。
この様な本発明のステアリングホイールの位置調節装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記受側歯部を、複数の受歯を長孔に沿って配置したものとする。又、上記押付側歯部を、これら各受歯の数よりも少ない複数の押付歯をこれら各受歯の配列方向と同じ方向に配列したものとする。そして、これら各受歯のうちの配列方向中央位置に存在する1乃至複数の受歯をガイド歯とする。
又、上述の様な本発明のステアリングホイールの位置調節装置を実施する場合に、例えば請求項3に記載した発明の様に、各歯部を構成する複数の歯の配列方向を各歯部の長さ方向とした場合に、上記ガイド歯を、当該歯部の幅方向に関して、高さ寸法を漸次変化させた形状とする。又、上記ガイド歯以外の歯の高さ寸法を、幅方向に関して一定とする。そして、このガイド歯のうちで高くなった部分の高さ寸法を、上記ガイド歯以外の歯の高さ寸法よりも大きくする。
この様な請求項3に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、上記受側歯部を構成する複数の受歯のピッチと、押付側歯部を構成する複数の押付歯のピッチとを、ガイド歯を含めて同一若しくは整数倍の関係とする。そして、上記ガイド歯の側面の傾斜角度は、基部から頂部迄、最底部と最頂部とを除き実質的に一定とする。これに対して、ガイド歯を含む歯部を構成する複数の歯のうち、ガイド歯以外の歯の側面の傾斜角度は、基半部でガイド歯の側面の傾斜角度と同じとし、先半部でこのガイド歯の側面の傾斜角度よりも緩くする。
或いは、上述の様な本発明のステアリングホイールの位置調節装置を実施する場合に、請求項5に記載した発明の様に、上記ガイド歯を、先端縁に円すい状の突起を形成したものとする。そして、この突起を除き、このガイド歯の形状及び高さ寸法と、このガイド歯以外の歯の形状及び高さ寸法とを互いに同じとする。更に、相手歯部の歯底部に、上記突起との干渉を防止する為の逃げ凹部を設ける。
上述の様に構成する本発明のステアリングホイールの位置調節装置によれば、受側歯部を構成する受歯の先端縁と押付側歯部を構成する押付歯の先端縁とが突き合わされた状態のまま操作レバーを、ステアリングホイールの位置を固定すべく所定方向に回動させた場合でも、上記両歯の先端縁同士の突き合わせ状態が容易に解消できる。この為、上記操作レバーを軽く操作するだけで、上記受側歯部と上記押付側歯部とを確実に噛合させられる。この結果、上記操作レバーを過度に強く操作する事に伴う金属音の発生を防止して、運転者等の乗員に不快感を与える事を防止できる。
[実施の形態の第1例]
図1〜11は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、受側部材23aに設けた受側歯部26aを構成する複数の受歯35a、35bのうち、配列方向中央位置に存在する複数の受歯35b、35bの形状を工夫して、当該受歯35b、35bをガイド歯とした点にある。ステアリングホイールの上下位置及び前後位置を調節自在とする為のチルト・テレスコピック式ステアリング装置自体の構造としては、前述の特許文献1、2に記載された構造を含め、従来から知られている構造と、基本的に同じである。
因に、図1〜2に示した構造の場合、ステアリングコラム2aを構成するアウタコラム4aを、下部に切り欠き9aを有して直径を拡縮可能な構造とし、このアウタコラム4aの内径側にインナコラム3aを、ガイドピン36により案内する事で、軸方向の変位のみ可能に支持している。そして、操作レバー20aにより、第一のカム部材15aと押圧側部材30aとの距離を拡縮自在としている。そして、この距離を拡大した状態で、上記ステアリングホイールの位置調節を可能としている。これに対して、この距離を縮めた状態では、上記押圧側部材30aの押圧側歯部32aと上記受側部材23aの受側歯部26aとを噛合させると共に、固定ブラケット5aに設けた1対の鉛直板部6a、6aの間隔並びに上記アウタコラム4aの直径を縮め、上記ステアリングホイールの位置を調節後の位置に固定できる様にしている。
上述の様な、チルト・テレスコピック式ステアリング装置自体の構造及び作用は、上述の様に、従来から知られている構造と基本的に同じであるから、説明を省略する。尚、図1〜2中の引っ張りばね39は、ステアリングホイールの高さ位置調節時に、このステアリングホイールと共に、昇降する部分の重量を支える為のものである。以下、本発明及び本例の特徴である、上記押圧側部材30aの押圧側歯部32aと、上記受側部材23aの受側歯部26aとの噛合部の構造及び作用に就いて説明する。
この受側部材23aは、上記固定ブラケット5aに設けた1対の鉛直板部6a、6aのうちの一方(図1の右方)の鉛直板部6aの外側面に支持している。そして、この鉛直板部6aに形成した長孔7の上下両端部に、上記受側部材23aの内面の上下2個所位置に形成した係合凸部24a、24aを係合させている。この状態で、上記長孔7と、上記受側部材23aに形成した長孔25aとを整合させている。
この受側部材23aの外側面には、上記長孔25aを幅方向(前後方向)両側から挟む状態で、前記受側歯部26aを設けている。この受側歯部26aを構成する複数の受歯35a、35bは、それぞれ頂部が小さな曲率半径の円弧形である、略三角形状である。そして、これら各受歯35a、35bのうち、配列方向(上下方向)中央位置に存在する複数(図示の例では、上記長孔25aの片側2本ずつ、合計4本)の受歯35b、35bの形状を工夫して、これら各受歯35b、35bをガイド歯としている。これらガイド歯となる各受歯35b、35bは、上記受側歯部26aを構成する上記複数の受歯35a、35bの配列方向に対し直角方向である、上記受側歯部26aの幅方向に関して、高さ寸法を漸次変化させている。
これに対して、上記ガイド歯となる各受歯35b、35b以外の受歯35a、35aの高さ寸法を、幅方向に関して一定としている。そして、このガイド歯となる各受歯35b、35bのうちで高くなった部分の高さ寸法Hbを、上記ガイド歯となる各受歯35b、35b以外の受歯35a、35aの高さ寸法haよりも大きくしている。又、上記ガイド歯となる各受歯35b、35bのうちで低くなった部分の高さ寸法hbを、上記ガイド歯となる各受歯35b、35b以外の受歯35a、35aの高さ寸法ha(図4参照)とほぼ等しく(hb≒ha)している。
一方、前記押圧側部材30aの内面(図1の左面、図6、7の右面)に、複数の押付歯37、37を、上記受側歯部26aを構成する上記複数の受歯35a、35bの配列方向と同方向に、これら各受歯35a、35bのピッチpの2倍のピッチP(=2p)で設けて、上記押圧側部材30aの内面に前記押圧側歯部32aを設けている。上記各押付歯37、37の高さH37(図7参照)は、上記ガイド歯となる各受歯35b、35bのうちで高くなった部分の高さ寸法Hbよりも大きく(H37>Hb)している。
又、上記受側歯部26aを構成する上記各受歯35a、35b、及び、上記押圧側歯部32aを構成する上記各押付歯37、37の側面の形状を工夫して、上記各部の高さ寸法Hb、hb、ha、H37の相違に拘らず、ステアリングホイールの位置固定時に、上記受側歯部26aと前記押圧側歯部32aとががたつきなく(しっかりと)噛合する様にしている。即ち、図7から明らかな様に、上記各受歯35a、35bのうち、ガイド歯となる上記各受歯35b、35bの側面の(配列方向に対し平行な仮想平面αに対する)傾斜角度θ1 は、基部から頂部迄、最底部と最頂部とに存在する曲率半径の小さな曲面部を除き、実質的に一定である。これに対して、上記ガイド歯となる各受歯35b、35b以外の受歯35a、35aの側面の傾斜角度は、基半部で上記ガイド歯となる上記各受歯35b、35bの側面の傾斜角度θ1 と同じとし、先半部で、この傾斜角度θ1 よりも緩い、θ2 (<θ1 )としている。又、上記各押付歯37、37の側面の傾斜角度に就いても、ガイド歯となる上記各受歯35b、35bの側面の傾斜角度θ1 と同じとしている。
上記ガイド歯となる各受歯35b、35bの設置位置は、前述した様に、上記受側歯部26aを構成する複数の受歯35a、35bの配列方向中央位置としている。この為、上記ガイド歯となる各受歯35b、35bのうちの少なくとも何れかの受歯35bは、図6の(A)〜(G)に示した、ステアリングホイールの全調節範囲で、何れかの押付歯37と噛合する。そして、上記図6の(A)〜(G)に示した何れの状態からでも、上記受側歯部26aと前記押付側歯部32aとの位置関係が、上記各受歯35a、35bのピッチpの1/2分(p/2)だけずれると、図7の(B)及び図10〜11に示す様に、上記何れかの受歯35bの先端縁のうちで最も高くなった部分(高さ寸法がHbである部分)と、上記何れかの押付歯37の先端縁とが突き当たる。
この様な点接触での突き当たり状態は不安定で、小さな力が加わるのみで、平衡状態(突き当たったまま保持される状態)が崩れる。この為、前記操作レバー20aを、上記ステアリングホイールを調節後の位置に支持すべく、通常の力(若しくは通常の力よりも僅かに大きな力)で所定方向に操作するのみで、上記何れかの受歯35bの先端縁が上記何れかの押付歯37の先端縁から側方に外れる。そして、これら両歯35b、37の先端縁同士が外れると、これら両歯35b、37の側面同士の係合に基づき、上記受側歯部26aと上記押付側歯部32aとが正規の位置関係に変位し、図6、図7の(A)及び図8〜9に示す様に、これら両歯部26a、32aを構成する上記各歯35a、35b、37同士が噛合する。
この様に、図7の(B)及び図10〜11に示した、上記各歯35b、37の先端縁同士が突き合わされた状態から、図7の(A)及び図8〜9に示した、上記各歯35a、35b、37同士が噛合した状態に移る過程で、各押付歯37、37の先端縁が、上記ガイド歯となる各受歯35b、35b以外の受歯35a、35aの側面で、傾斜角度θ2 が緩い部分を滑る。この状態では、上記各押付歯37、37の先端縁が上記受側歯部26aに押し付けられる勢いが弱められる。この結果、これら各押付歯37、37の先端縁が上記各受歯35a、35bの底部に嵌り込む際の衝突が緩和され、金属同士の衝突音が抑えられる。この為、運転者を含む乗員に不快感を与える事がない。更に、図7の(A)及び図8〜9に示した、上記各歯35a、35b、37同士が噛合した状態では、上記各受歯35a、35bの少なくとも基半部側面と上記各押付歯37、37の少なくとも先半部側面とがほぼ隙間なく(密に)当接する。この結果、前記受側部材23aと前記押付側部材30aとが、上記各歯35a、35b、37の配列方向に関してがたつきなく係合し、上記ステアリングホイールが、調節後の位置にがたつきなく支持される。この様な効果は、図6の(A)〜(G)から明らかな通り、上記ステアリングホイールの高さ位置が何れであっても得られる。
[実施の形態の第2例]
図12は、請求項1、2、5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、受側部材23bに設けた複数の受歯35c、35dのうちの、配列方向中央側の受歯35d、35dの先端縁に、円すい状の突起38、38を形成して、当該受歯35d、35dをガイド歯としている。そして、これら各突起38、38を除き、これら各ガイド歯となる各受歯35d、35dの形状及び高さ寸法と、このガイド歯以外の受歯35c、35cの形状及び高さ寸法とを互いに同じとしている。更に、相手歯部である押付側歯部の歯底部に、上記各突起38、38との干渉を防止する為の逃げ凹部(図示省略)を設けている。
この様な本例の構造の場合も、操作レバーを、ステアリングホイールを調節後の位置に支持すべく、通常の力(若しくは通常の力よりも僅かに大きな力)で所定方向に操作するのみで、上記何れかの受歯35d、35dの先端縁が何れかの押付歯37(例えば図6〜7参照)の先端縁から側方に外れる。そして、上記両歯35d、37の先端縁同士が外れると、これら両歯35d、37の側面同士の係合に基づき、上記受歯35c、35dを設けた受側歯部26bと押付側歯部32a(例えば図6〜7参照)とが正規の位置関係に変位し、これら両歯部26b、32aを構成する上記各歯35c、35d、37同士が噛合する。
本発明は、図示の様な、ステアリングホイールの高さ位置及び前後位置を調節する為のチルト・テレスコピック式ステアリング装置として実施できるだけでなく、ステアリングホイールの高さ位置のみを調節する為のチルト式ステアリング装置として実施する事もできる。更には、ステアリングホイールの前後位置のみを調節する為のテレスコピック式ステアリング装置として実施する事もできる。更に、受側歯部及び押付側歯部を構成する各歯の形状に就いても、直線状に限らず、前述の特許文献2に記載された様な、円弧状とする事もできる。又、各歯部を直線状とする場合でも、これら各歯部を構成する各歯の方向を、これら各歯の配列方向に対し直角な方向に対し多少傾斜させても良い。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図14と同様の断面図。 図1の右方から見た図。 受側歯部を設けた受側部材を取り出して示す斜視図。 図3のイ部拡大図。 図3のロ−ロ断面図。 押付側部材と受側部材との係合状態の7例を図1と反対側から見た状態で示す図。 受側歯部と押付側歯部とが正しく噛合した状態を示す拡大断面図(A)と不正規に突き合わされて噛合しない状態を示す拡大断面図(B)。 受側歯部と押付側歯部とが正しく噛合した状態を示す側面図。 図8の中央部拡大図。 受側歯部と押付側歯部とが不正規に突き合わされて噛合しない状態を示す部分切断斜視図。 図10の中央部拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、受側部材の側面図(A)及び平面図(B)。 ステアリングホイールの位置調節装置の従来構造の1例を、このステアリングホイールの位置調節装置の周辺に組み付ける他の部材と共に示す斜視図。 図13のハ−ハ断面図。 図14のニ部拡大図。 図14のホ矢視図。 一部を省略して示す、図16と同様の図。 受側部材と押付側部材とボルトとスリーブとの分解斜視図。 図18のヘ矢視図。
符号の説明
1 ステアリングシャフト
2、2a ステアリングコラム
3、3a インナコラム
4、4a アウタコラム
5、5a 固定ブラケット
6、6a 鉛直板部
7 長孔
8 突出板部
9 切り欠き
10 枠体
11a、11b 枠材
12 円管状部材
13 結合ボルト
14 スタッド
15、15a 第一のカム部材
16 第一のカム面
17 係合凸部
18 第二のカム部材
19 第二のカム面
20、20a 操作レバー
21 ナット
22 スラスト軸受
23、23a、23b 受側部材
24、24a 係合凸部
25、25a 長孔
26、26a、26b 受側歯部
27 ボルト
28 杆部
29 頭部
30、30a 押付側部材
31 スペーサ
32、32a 押付側歯部
33 ガイド片
34 圧縮コイルばね
35a、35b、35c、35d 受歯
36 ガイドピン
37 押付歯
38 突起
39 引っ張りばね

Claims (5)

  1. 後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通した状態で、車体に対し位置調節可能に支持したステアリングコラムと、このステアリングコラムの側方に配置した状態で車体に固定した鉛直板と、この鉛直板の一部に形成した、上記ステアリングホイールの位置を調節すべき方向に長い長孔と、上記ステアリングコラムに直接又は他の部材を介して支持した状態でこの長孔に挿通した杆状部材と、上記鉛直板の側面でこの長孔の近傍部分に固設した受側歯部と、この杆状部材の一部でこの受側歯部と対向する部分に設けられ、この受側歯部と対向する面に、この受側歯部と噛合可能な押付側歯部を設けた押付側部材と、上記受側歯部に対してこの押付側部材を遠近動させる事により、この受側歯部と上記押付側歯部との係脱を行なう係脱手段とを備えたステアリングホイールの位置調節装置に於いて、これら両歯部を構成する複数の歯のうち、少なくとも何れかの歯部を構成する少なくとも1個の歯であるガイド歯の先端縁の形状を、相手歯部を構成する歯の先端縁と点接触する形状とし、このガイド歯の位置を、上記ステアリングホイールの全調節範囲で、少なくとも1個のガイド歯が相手歯部と噛合する位置とした事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。
  2. 受側歯部が、複数の受歯を長孔に沿って配置したものであり、押付側歯部が、これら各受歯の数よりも少ない複数の押付歯をこれら各受歯の配列方向と同じ方向に配列したものであり、これら各受歯のうちの配列方向中央位置に存在する1乃至複数の受歯をガイド歯としている、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  3. 各歯部を構成する複数の歯の配列方向を各歯部の長さ方向とした場合に、ガイド歯が、当該歯部の幅方向に関して、高さ寸法を漸次変化させた形状を有し、上記ガイド歯以外の歯の高さ寸法は幅方向に関して一定であり、このガイド歯のうちで高くなった部分の高さ寸法は、上記ガイド歯以外の歯の高さ寸法よりも大きい、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  4. 受側歯部を構成する複数の受歯のピッチと、押付側歯部を構成する複数の押付歯のピッチとは、ガイド歯を含めて同一若しくは整数倍の関係にあり、ガイド歯の側面の傾斜角度は、基部から頂部迄、最底部と最頂部とを除き実質的に一定であり、ガイド歯を含む歯部を構成する複数の歯のうち、ガイド歯以外の歯の側面の傾斜角度は、基半部でガイド歯の側面の傾斜角度と同じであり、先半部でこのガイド歯の側面の傾斜角度よりも緩い、請求項3に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  5. ガイド歯が、先端縁に円すい状の突起を形成したものであり、この突起を除き、このガイド歯の形状及び高さ寸法と、このガイド歯以外の歯の形状及び高さ寸法とが互いに同じであり、相手歯部の歯底部に、上記突起との干渉を防止する為の逃げ凹部が設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
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