JP2006117196A - ステアリング装置 - Google Patents

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Kazuhiko Matsutani
和彦 松谷
Seiji Ichida
誠治 市田
Nobuhiro Ishii
暢浩 石井
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Abstract

【課題】 車体に固定した受側歯部26aとステアリングコラム2に支持した押付け側歯部32aとを噛合させる事に基づき、このステアリングコラム2の高さ位置を固定するステアリング装置に於いて、部品点数の削減を図る。
【解決手段】 上記受側歯部26aを構成する複数の歯の形状を、それぞれ円弧形状とする。これと共に、上記押付け側歯部32aを構成する歯の形状を、円形状とする。これにより、これら両歯部26a、32a同士を、互いの回転方向の位相の影響を受けずに噛合可能とする。そして、この様な構成を採用する事により、上記押付け側歯部32aを上記ボルト27aの頭部29aに一体形成できる様にする。この結果、上記押付け側歯部32aを形成する為の別個の部材と、この別個の部材の位置決めを図る為の部材とを省略できる分、部品点数を削減できる。この為、上記課題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車を操舵する為のステアリングホイールの高さ位置や前後位置を調節可能とするステアリング装置の改良に関する。
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さ位置や前後位置を調節可能とする為に従来から、位置調節機能を備えた、各種構造のステアリング装置が使用されている。この様なステアリング装置では、一般に、操作レバーによって、上記ステアリングホイールの位置調節に関するロック状態と非ロック状態とを切り換えられる様にしている。又、このロック状態を実現する方式として従来から、構成部材同士を強く押し付け合う事により発生する摩擦力を利用する方式が多く採用されている。ところが、この様な方式では、上記摩擦力に打ち勝つ様な大きな力がステアリングホイールに加わった場合に、このステアリングホイールの位置が不用意に変化してしまう可能性がある。
これに対し、特許文献1には、上記ロック状態をより強固に実現できる方式として、構成部材同士を噛合させる事により発生する機械的係合力を利用する方式が記載されている。図27〜33は、この様な特許文献1に記載された方式を採用したステアリング装置の1例を示している。後端部(図27の左端部)に図示しないステアリングホイールを固定するステアリングシャフト1は、ステアリングコラム2を構成する円筒状のインナーコラム3の内側に、図示しない転がり軸受を介して回転自在に支持している。又、上記インナーコラム3の中間部乃至前端部は、このインナーコラム3と共に上記ステアリングコラム2を構成する円筒状のアウターコラム4の内側に、このアウターコラム4に対する軸方向の摺動変位可能に支持している。又、このアウターコラム4の前端部(図27の右端部)は、図示しない車体に対し、やはり図示しない横軸(このアウターコラム4の軸方向に対して直角方向で、且つ、水平方向に配置される軸)を中心とする揺動変位可能に支持している。
又、上記アウターコラム4の後端部(図27の左端部)は、車体に固定した固定ブラケット5により、上下位置の調節を自在に支持している。この固定ブラケット5は、互いに平行な1対の鉛直板部6、6を備える。そして、これら各鉛直板部6、6の互いに整合する位置に、それぞれ上下方向(上記横軸を中心とする円弧に接する方向)に長い直線状の長孔7、7を形成している。又、上記アウターコラム4の後端部で、軸方向に関して互いに間隔をあけた2個所位置にそれぞれ、幅方向(図28の左右方向)両側に突出する、それぞれが二股の突出板部8、8を、1対ずつ設けている。そして、これら各突出板部8、8の先端縁を、それぞれ上記各鉛直板部6、6の内側面のうち、上記各長孔7、7の両側部分に当接させている。
又、上記アウターコラム4の幅方向(図28の左右方向)中央部で、直径方向両側(図28の上下方向両側)となる2個所位置に、それぞれ上記アウターコラム4の後端縁に開口する切り欠き9、9を、このアウターコラム4の後端縁から中間部に掛けて軸方向に形成している。これにより、上記アウターコラム4の後端部乃至中間部の径方向に関する剛性を低下させて、上記1対の鉛直板部6、6により上記アウターコラム4の後端部を、上記各突出板部8、8を介して左右両側から強く挟持した場合に、このアウターコラム4の後端部乃至中間部の内周面を、上記インナーコラム3の外周面に強く押し付けられる様にしている。
又、上記1対の鉛直板部6、6同士の間に配置された、上記アウターコラム4の後端部のうち、軸方向に関して上記1対ずつの突出板部8、8同士の間部分に、当該部分を囲む状態で、矩形枠状の枠体10を設けている。この枠体10は、上記アウターコラム4の後端部を左右両側から挟む状態で互いに平行に配置した、それぞれが直線状である1対の枠材11a、11bと、これら両枠材11a、11bの両端部同士の間にそれぞれ挟持した、1対の円管状部材12、12と、これら各円管状部材12、12に挿通した状態で上記両枠材11a、11bの両端部同士を互いに結合した、1対の結合ボルト13、13とから成る。
尚、上記両枠材11a、11bと上記アウターコラム4の外周面との間、並びに、これら両枠材11a、11bと上記1対の鉛直板部6、6の内側面との間には、それぞれ所定幅の隙間を介在させている。これにより、これら各隙間の分、上記枠体10を上記アウターコラム4の幅方向に変位させる事ができる様にしている。又、上記1対ずつの突出板部8、8と上記枠体10との間には、それぞれ上記アウターコラム4の軸方向に関する若干の隙間を設けている。これにより、これら各隙間の分、上記枠体10を上記アウターコラム4の軸方向に変位させる事ができる様にしている。これに対し、上記両円環状部材12、12と上記アウターコラム4の外周面との間には、それぞれ実質的な隙間を設けていない(設けたとしても、僅かな隙間しか設けていない)。これにより、上記アウターコラム4の幅方向と直角方向(図28の上下方向)に関する、上記枠体10のがたつきを抑えている。
又、上記1対の枠材11a、11bのうち、一方(図28の左方)の枠材11aの外側面(図28の左側面)の軸方向中央部に円杆状のスタッド14を、この外側面から垂直方向(図28の左方向)に突出する状態で一体的に設けている。そして、このスタッド14を、上記1対の鉛直板部6、6のうちの一方(図28の左方)の鉛直板部6に形成した長孔7に挿通している。
又、上記スタッド14の中間部で上記一方の鉛直板部6の外側面と隣接する部分に、円輪状の第一のカム部材15を、隙間嵌めで外嵌している。この第一のカム部材15は、片側面(図28の左側面)に第一のカム面16を、他側面(図28の右側面)に係合凸部17、17を、それぞれ設けている。そして、これら各係合凸部17、17を上記一方の鉛直板部6に形成した長孔7に係合させる事により、上記第一のカム部材15の回転防止を図っている。又、上記スタッド14の中間部で上記第一のカム部材15の片側に、円輪状の第二のカム部材18を、隙間嵌めで外嵌している。この第二のカム部材18は、片側面(図28の右側面)に第二のカム面19を設けており、この第二のカム面19を上記第一のカム面16に係合させている。そして、この様に第一、第二の両カム面16、19同士を互いに係合させた状態で、上記第一、第二の両カム部材15、18同士を両方向に相対回転させる事に基づき、これら両カム部材15、18同士を軸方向に遠近動させられる様にしている。
又、上記第二のカム部材18の他側面(図28の左側面)に、操作レバー20の基端部を結合固定している。更に、この状態で、上記スタッド14の先端部にナット21を螺合し、更に緊締する事により、スラストニードル軸受等のスラスト軸受22を介して、上記操作レバー20の基端部外側面を抑え付けている。
又、上記1対の鉛直板部6、6のうちの他方(図28の右方)の鉛直板部6の外側面で、前記長孔7の周囲部分に、矩形環状の受側部材23を固定している。この為に、図示の例では、この受側部材23の内側面(図28〜29の左側面)の両端寄り部分に形成した1対の係合凸部24、24を、それぞれ上記長孔7の両端部内側にがたつきなく係合させると共に、上記受側部材23の内側面を上記他方の鉛直板部6の外側面に、接着、溶接等により固定している。この様な受側部材23の内側には、上記長孔7と整合する長孔25を形成している。図示の例の場合、この長孔25は、図31に詳示する様に、幅寸法が上記長孔7と等しく、長さ寸法がこの長孔7よりも少し(上記両係合凸部24、24の長さ分)だけ小さい。又、この様な受側部材23の外側面(図28〜29の右側面)の長さ方向中間部には、受側歯部26を形成している。この受側歯部26は、それぞれが上記各長孔7、25の長さ方向と直交する方向に直線状に形成された複数の歯を、これら各長孔7、25の長さ方向に関して等間隔に配置して成る。
又、前記枠体10を構成する1対の枠材11a、11bのうち、他方(図28の右方)の枠材11bの軸方向中央部に、杆状部材であるボルト27の杆部28の先端部を螺合固定している。これと共に、このボルト27の杆部28を、上記各長孔7、25に挿通している。又、上記ボルト27の杆部28には、このボルト27の頭部29側から、中央部に円孔を設けた矩形の押付け側部材30と、円筒状のスペーサ31とを、それぞれ隙間嵌めで(上記杆部28に対して回転可能に)外嵌している。そして、このうちのスペーサ31を上記一方の枠材11bと上記押付け側部材30との間で突っ張らせる事により、この押付け側部材30を上記頭部29の内側面に、軽く抑え付けている。
又、上記受側部材23の外側面と対向する上記押付け側部材30の内側面(図28〜29の左側面)のうち、上記各長孔7、25の長さ方向に関する中央部に、上記受側歯部26に噛合可能な押付け側歯部32を形成している。この押付け側歯部32は、上記受側歯部26と同様、それぞれが直線状に形成された複数の歯を、これら各歯の形成方向と直交する方向に関して等間隔に配置して成る。尚、後述するステアリングホイールの位置調節時には、図28〜29に示す様に、上記受側部材23の外側面と上記押付け側部材30の内側面との間に、上記受側歯部26と上記押付け側歯部32との係合が完全に外れるだけの隙間が生じる様に、各部の寸法を規制している。又、上記押付け側部材30の内側面の幅方向両端部には、それぞれガイド片33、33を設けている。そして、これら両ガイド片33、33を上記受側部材23の幅方向両側縁にがたつきなく(摺動可能に)係合させる事により、上記受側歯部26を構成する歯の方向と上記押付け側歯部32を構成する歯の方向とを互いに一致させている。これにより、上記受側部材23の外側面に上記押付け側部材30の内側面を押し付けた際に、上記受側歯部26と上記押付け側歯部32とを互いに噛合させられる様にしている。
更に、前記アウターコラム4の後端部と上記他方の枠材11bとの間には、上記枠体10を前記他方の鉛直板部6側に変位させる方向の弾力を付与する、圧縮コイルばね34、34を設けている。尚、図示の例では、上記枠体10(前記スタッド14を含む)と、前記第一、第二の各カム部材15、18と、前記操作レバー20と、前記ナット21(及びスラスト軸受22)と、上記ボルト27と、上記各圧縮コイルばね34、34とが、係脱手段を構成する。
上述の様に構成するステアリング装置の場合、前記ステアリングホイールの位置を固定する際には、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事により、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15から遠ざかる方向(図28の左方向)に変位させる。そして、上記スタッド14により上記枠体10を引っ張り、上記押付け側部材30を上記受側部材23に近づく方向(図28〜29の左方向)に変位させて、上記押付け側歯部32を上記受側歯部26に噛合させる(押し付ける)。又、この様に押付け側歯部32を受側歯部26に押し付ける事に伴い、前記1対の鉛直板部6、6同士の間隔を狭める事で、これら両鉛直板部6、6により前記アウターコラム4の後端部を、前記各突出板部8、8を介して左右両側から強く挟持する。これにより、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力、並びに、上記アウターコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナーコラム3の外周面との間に生じる摩擦力を、それぞれ十分に大きくする。
そして、この状態で、上記受側歯部26と上記押付け側歯部32との噛合部に作用する機械的係合力、並びに、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力に基づいて、上記アウターコラム4が前記横軸を中心として揺動する事(上記スタッド14及び上記ボルト27が前記各長孔7、25に沿って移動する事)を阻止して、上記ステアリングホイールの高さ位置を固定する。又、上記アウターコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナーコラム3の外周面との間に生じる摩擦力に基づいて、上記インナーコラム3が上記アウターコラム4の内側で軸方向に変位するのを阻止する事により、上記ステアリングホイールの前後位置を固定する。
一方、運転者の体格等に応じて、上記ステアリングホイールの高さ位置及び前後位置を調節する際には、上記操作レバー20を上記所定方向と反対方向に回動させる事により、前記各圧縮コイルばね34、34の弾力を利用して、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15に近づく方向(図28の右方向)に変位させる。又、これと同時に、上記押付け側部材30を上記受側部材23から遠ざかる方向(図28〜29の右方向)に変位させて、これら図28〜29に示す様に、上記押付け側歯部32と上記受側歯部26との噛合を完全に外す。又、この様に押付け側歯部32と受側歯部26との係合を外す事に伴い、上記1対の鉛直板部6、6同士の間隔を広げる事で、これら1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に生じる摩擦力、並びに、上記アウターコラム4の後端部乃至中間部の内周面と前記インナーコラム3の外周面との間に生じる摩擦力を、それぞれ十分に小さくする。これにより、上記アウターコラム4を上記横軸を中心として揺動させられる(これと同時に、上記スタッド14及び上記ボルト27を上記各長孔7、25に沿って移動させられる)様にすると共に、上記インナーコラム3を上記アウターコラム4の内側で軸方向に移動させられる様にする。
この様な状態にしたならば、次いで、上記アウターコラム4を上記横軸を中心として揺動させる(これと同時に、上記スタッド14及び上記ボルト27を上記各長孔7、25に沿って移動させる)事により、上記ステアリングホイールを所望の高さ位置に移動させる。尚、上述の様にアウターコラム4を横軸を中心として揺動させる際に、上記各長孔7、25に挿通した上記スタッド14及び上記ボルト27は、上記横軸を中心とする円弧に沿ってではなく、上記各長孔7、25の中心線である直線に沿って移動する。この様に直線に沿って移動する事は、上記アウターコラム4を揺動させる際に、前記枠体10をこのアウターコラム4の軸方向に変位させる事により許容する。又、この様にボルト27が上記直線に沿って移動する際に、上記押付け側部材30は、前記各ガイド片33、33を上記受側部材23の幅方向両端縁に係合させたまま、上記直線に沿って変位する。従って、上記ステアリングホイールの高さ位置を調節した後も、上記受側歯部26を構成する歯の方向と上記押付け側歯部32を構成する歯の方向とを、互いに一致したままの状態にできる。
又、必要に応じて、上述の様にステアリングホイールを所望の高さ位置に移動させると共に、上記インナーコラム3を上記アウターコラム4の内側で(前記ステアリングシャフト1と共に)軸方向に移動させる事により、上記ステアリングホイールを所望の前後位置に移動させる。そして、この様にステアリングホイールを所望の高さ位置及び前後位置に移動させた状態で、再度、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事に基づき、上記ステアリングホイールの高さ位置及び前後位置を固定する。
上述の様に構成し作用するステアリング装置の場合には、上記ステアリングホイールの高さ位置を固定する為の力として、上記1対の鉛直板部6、6の内側面と上記各突出板部8、8の先端縁との間に作用する摩擦力に加え、上記受側歯部26と上記押付け側歯部32との噛合部に作用する機械的係合力を利用している。この機械的係合力は、上記摩擦力に比べて遥かに大きい。この為、上述したステアリング装置の場合には、上記高さ位置を固定する為の力として上記摩擦力のみを利用する構造に比べて、この高さ位置の固定状態を、より強固にできる。
ところが、上述した様なステアリング装置の場合には、次の様な不都合な点がある。即ち、上述したステアリング装置の場合、上記受側部材23の外側面に設けた受側歯部26を構成する歯と、上記押付け側部材30の内側面に設けた押付け側歯部32を構成する歯とを、それぞれ直線状に形成している。一方、上記アウターコラム4が上記横軸を中心として揺動する際に、上記押付け部材30を支持したボルト27は、上記各長孔7、25の内側で自身の中心軸周りに回動する。この為、上記押付け部材30を上記ボルト27に固定すると、上記アウターコラム4が揺動する事に伴って、上記押付け側部材30が上記ボルト27と共回りし、上記受側歯部26の歯の形成方向と上記押付け側歯部32の歯の形成方向とが互いに不一致となる。従って、この様な不都合が発生するのを防止すべく、上記ボルト27と上記押付け部材30とは、相対回転可能に組み合わせる必要がある。この為に、上述したステアリング装置の場合には、上記ボルト27の杆部28に上記押付け側部材30を隙間嵌めで外嵌している。
ところが、上述の様にボルト27と押付け部材30とを相対回転可能を組み合わせる場合には、この押付け部材30を軸方向に位置決めする部材(例えば、円管状のスペーサ31)が必要となり、その分だけ部品点数が増大する。又、上記ボルト27と上記押付け部材30とを相対回転可能に組み合わせる必要がある為、これらボルト27と押付け部材とを一体的に構成する事による、部品点数の削減を図る事もできない。
特許第3517453号公報
本発明のステアリング装置は、上述の様な事情に鑑みて、長孔に挿通する杆状部材に押付け側部材を固定又は一体形成できる様にする事により、部品点数を削減できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリング装置のうち、請求項1に記載したものは、後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通し、その前端部を車体に対して横軸により枢支したステアリングコラムと、このステアリングコラムの側方に配置すると共に車体に固定した鉛直板と、この鉛直板の一部に形成した、上下方向に長い長孔と、この長孔に挿通すると共に、上記ステアリングコラムに直接又は他の部材を介して支持した杆状部材と、上記鉛直板の側面でこの長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した受側歯部と、上記杆状部材の一部でこの受側歯部と対向する部分に設けられ、この受側歯部と対向する面をこの受側歯部に噛合可能な押付け側歯部とした押付け側部材と、上記受側歯部に対して上記押付け側部材を遠近動させる事により、この受側歯部と上記押付け側歯部との係脱を行なう係脱手段とを備える。
特に、請求項1に記載したステアリング装置に於いては、上記受側、押付け側各歯部を構成する歯を、それぞれ円弧形状又は円形状としている。
又、請求項2に記載したステアリング装置は、後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通し、その前端部を車体に対して横軸により枢支したステアリングコラムと、このステアリングコラムの側方に配置すると共に車体に固定した鉛直板と、この鉛直板の一部に形成した、上下方向に長い第一の長孔と、上記ステアリングコラム又はこのステアリングコラムに固定した変位ブラケットの一部で上記第一の長孔と対向する部分に形成した、上記ステアリングコラムの軸方向に長い第二の長孔と、これら第一の長孔と第二の長孔とに挿通した杆状部材と、上記鉛直板の側面でこの第一の長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した第一の受側歯部と、上記第二の長孔を形成した部材の側面でこの第二の長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した第二の受側歯部と、上記杆状部材の一部で上記第一の受側歯部と対向する部分に設けられ、この第一の受側歯部と対向する面をこの第一の受側歯部に噛合可能な第一の押付け側歯部とした第一の押付け側部材と、上記杆状部材の一部で上記第二の受側歯部と対向する部分に設けられ、この第二の受側歯部と対向する面をこの第二の受側歯部に噛合可能な第二の押付け側歯部とした第二の押付け側部材と、上記第一の受側歯部に対して上記第一の押付け側部材を、上記第二の受側歯部に対して上記第二の押付け側部材を、それぞれ同期して同位相で遠近動させる事により、上記第一、第二の各受側歯部と上記第一、第二の各押付け側歯部との係脱を同時に行なう係脱手段とを備える。
特に、請求項2に記載したステアリング装置に於いては、上記第一、第二の受側、押付け側各歯部を構成する歯を、それぞれ円弧形状又は円形状としている。
上述の様に、本発明のステアリング装置の場合には、互いに噛合可能な、受側歯部(第一、第二の受側歯部)を構成する歯と、押付け側歯部(第一、第二の押付け側歯部)を構成する歯とを、それぞれ円弧形状又は円形状としている。この為、杆状部材の中心軸を中心とする回転方向に関して、受側歯部と押付け側歯部との位相が変化した場合でも、これら受側歯部と押付け側歯部とを噛合可能に対向させる事ができる。従って、杆状部材に押付け側部材を固定する構成や、杆状部材の一部に押付け側部材を一体的に形成する構成を採用する事により、ステアリングホイールの位置調節時に、ステアリングコラムを揺動させる事に伴って杆状部材と押付け側部材とが共回りした場合でも、常に、受側歯部と押付け側歯部とを噛合可能に対向させる事ができる。
この様に、本発明の場合には、受側歯部と押付け側歯部との噛合動作に不都合を発生させる事なく、杆状部材に押付け側部材を固定する構成や、杆状部材の一部に押付け側部材を一体的に形成する構成を採用する事ができる。これらの構成を採用すれば、杆状部材に対する押付け側部材の軸方向の位置決めを図る部材を省略できる為、部品点数の削減を図れる。特に、杆状部材の一部に押付け側部材を一体的に形成する構成を採用すれば、押付け側部材を単独の部品として設ける必要がなくなる為、更なる部品点数の削減を図れる。従って、本発明の場合には、部品点数の削減によるコストの低減を図れる。又、本発明の場合には、この様に部品点数を削減できる事に加え、上述の様に杆状部材の中心軸を中心とする回転方向に関して受側歯部と押付け側歯部との位相を調節しなくても、これら受側歯部と押付け側歯部とを噛合可能に対向させる事ができる為、組立作業を容易に行なえる。
更に、本発明の場合には、受側歯部を構成する歯と押付け側歯部を構成する歯とを、それぞれ円弧形状又は円形状としている為、これら受側歯部と押付け側歯部との噛合部に、長孔に挿通した杆状部材がこの長孔の幅方向に変位する事を阻止する機械的係合力が働く。この為、例えば、長孔の幅寸法が杆状部材の径寸法よりも一回り以上大きく、これら長孔の幅方向両側縁と杆状部材の外周面との間に比較的大きな隙間が生じている場合でも、上記機械的係合力により、杆状部材が長孔の幅方向にがたつく事を防止できる。これに対し、前述した従来構造の様に、受側歯部を構成する歯と押付け側歯部を構成する歯とを、それぞれ長孔の長さ方向と直交する直線形状とした場合には、これら受側歯部と押付け側歯部との噛合部に、長孔に挿通した杆状部材がこの長孔の幅方向に変位する事を阻止する機械的係合力は殆ど働かない(この機械的係合力に比べて遥かに小さい摩擦力のみが働く)。
本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項3に記載した様に、(第一、第二の各)受側歯部を、それぞれの中心点が、当該受側歯部に隣接する(第一、第二の各)長孔の中心線上に存在する円弧形状又は円形状の歯を複数、当該中心線の方向に配列して成るものとする。これと共に、押付け側歯部を、杆状部材の中心軸を中心とする円形状の歯から成るものとする。
又、上述した請求項3に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項4に記載した様に、受側歯部を構成する、それぞれが円弧形状である複数の歯を、それぞれ当該受側歯部に隣接する長孔の中心線上及びその近傍部分にのみ存在させる。
又、本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項5に記載した様に、押付け側部材を、杆状部材に螺合固定したナット、又は、この杆状部材の外周面に一体的に形成した鍔部(例えば、杆状部材であるボルトの頭部)とする。
この様な構成を採用すれば、部品点数の削減を図れる。
又、発明を実施する場合に、好ましくは、請求項6に記載した様に、鉛直板に形成した長孔の内側で杆状部材を、ステアリングコラムの揺動中心を中心とする円弧に沿って移動させる構成を採用する。これと共に、上記長孔を上記ステアリングコラムの揺動中心を中心とする円弧状に形成する。
この様な構成を採用すれば、上記長孔の形状を上記円弧に接する直線状に形成する場合よりも、上記長孔の幅寸法を、上記杆状部材の径寸法に十分に近づける事ができる。この為、受側歯部と押付け側歯部との係合が外れている場合でも、上記杆状部材が上記長孔の幅方向にがたつく事を抑える事ができる。
図1〜7は、請求項1及び3〜5に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、受側部材23aと、押付け側部材の機能を備えたボルト27aとの構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図27〜33に示した従来構造の場合と同様である為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合、上記受側部材23aの外側面(図1〜2の右側面)に設けた受側歯部26aを構成する複数の歯を、それぞれ円弧形状としている。図3〜4に詳示する様に、これら複数の歯の形状である円弧はそれぞれ、上記受側部材23aに設けた長孔25の中心線α上にそれぞれの中心点を有し、且つ、この中心線αに沿って等間隔に配列された複数の円の一部{これら各円のうち、上記受側部材23aの外側面に対応する部分(上記中心線α上及びその近傍部分に存在する部分)}である。尚、上記中心軸αの方向に関する上記受側歯部26aの形成範囲は、上記ボルト27aの杆部28aを、他方(図1の右方)の抑え板部6及び上記受側部材23aに形成した各長孔7、25の内側のどの位置に移動させた場合でも、上記受側歯部26aと次述する押付け側歯部32aとを確実に噛合させる事ができる範囲としている。
又、本実施例の場合、上記ボルト27aの基端部(図1、2、7の右端部)に一体的に設けた円形の鍔部である頭部29aを、押付け部材として機能させる様にしている。この為に、この頭部29aの内側面(図1、2、7の左側面)の外周縁部分に全周に亙り、上記ボルト27aの中心軸を中心とする円形状の歯を1つ設け、この1つの歯を、上記受側歯部26aに噛合可能な押付け側歯部32aとしている。
又、本実施例の場合、上記ボルト27aの杆部28aの基端部に、上記各長孔7、25の幅Wとほぼ等しい直径D(D≒W)を有する大径部35を、同じく中間部に、この幅Wよりも少しだけ小さい直径d(d<W)を有する小径部36を、それぞれ設けている。これと共に、上記大径部35の外周面と上記小径部36の外周面とを、この大径部35に向かう程直径が大きくなる円すい面37により連続させている。又、この円すい面37の大径側端縁(上記大径部35の先端縁)と、上記押付け側歯部32aの歯の先端縁とを、単一の仮想平面P内に配置している。
これにより、ステアリングホイールの高さ位置の調節時、上記受側歯部26aと上記押付け側歯部32aとの噛合を外した状態(上記ボルト27aの杆部28aのうち上記大径部35及び上記円すい面37部分を、上記各長孔7、25の外側に変位させた状態)で、上記杆部28aの小径部36を、上記各長孔7、25に沿って移動させ易くしている。これと共に、上記受側歯部26aと上記押付け側歯部32aとを噛合させる際に、案内面となる上記円すい面37と上記大径部35とを、順次、上記長孔25の内側に進入させる事に基づいて、上記受側歯部26aに対する上記押付け側歯部32aの調心を行なえる様にしている。これにより、上記受側歯部26aに上記押付け側歯部32aを確実に噛合させられる様にしている。
上述の様に構成する本実施例のステアリング装置の場合には、ボルト27aの頭部29aの内側面に押付け側歯部32aを形成している。この為、ステアリングホイールの高さ位置の調節時には、アウターコラム4を横軸(図示せず)を中心として揺動させる事に伴い、上記押付け側歯部32aが上記ボルト27aと共に、このボルト27aの中心軸を中心として回動する。但し、本実施例の場合には、受側歯部26aを構成する複数の歯を上述した様な円弧形状とし、上記押付け側歯部32aを構成する歯を上述した様な円形状としている。この為、上述の様に押付け側歯部32aがボルト27aと共に回動した場合でも、常に、上記受側歯部26aと上記押付け側歯部32aとを噛合可能に対向させる事ができる。従って、上記ステアリングホイールの高さ位置の調節を行なう際に、上記受側歯部26aと上記押付け側歯部32aとが噛合不能となる事はない。
又、本実施例の場合には、上記押付け側歯部32aを上記ボルト27aの頭部29aに一体的に形成している為、その分だけ部品点数の削減を図れる。具体的には、前述の図27〜33に示した従来構造に比べて、軸方向の位置決め部材であるスペーサ31、及び、単独の部材として設けていた押付け側部材30を省略できる分、部品点数を削減できる。従って、本実施例の場合には、部品点数の削減によるコストの低減を図れる。又、本実施例の場合には、この様に部品点数を削減できる事に加え、上記ボルト27aの中心軸を中心とする回転方向に関して上記受側歯部26aと上記押付け側歯部32aとの位相を調節しなくても、これら受側歯部26aと押付け側歯部32aとを噛合可能に対向させる事ができる為、組立作業を容易に行なえる。
次に、図8〜12は、請求項1及び3〜6に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、1対の鉛直板部6及び受側部材23bに設けた各長孔7a、25aの内側で、スタッド14(図1参照)及びボルト27aの杆部28aを、それぞれアウターコラム4の揺動中心である横軸(図示せず)を中心とする円弧に沿って移動する様にしている。この為に、本実施例の場合には、上記スタッド14及びボルト27aを固設又は固定した枠体10を、上記アウターコラム4の後端部に対し、上記スタッド14及びボルト27aの軸方向(図8〜9の表裏方向)の変位のみ可能に支持している。これと共に、本実施例の場合には、上記各長孔7a、25aを、上記横軸を中心とする円弧形状としている。又、これに伴い、上記受側部材23bの外側面に設けた受側歯部26bを構成する複数の円弧形状の歯(の曲率中心)を、それぞれ上記各長孔7a、25aの中心線(上記横軸を中心とする円弧)βに沿って配列している。これにより、ステアリングホイールの高さ位置の調節時に、押付け側歯部32aの中心軸が上記中心線βに沿って変位した場合にも、この押付け側歯部32aを上記受側歯部26bに噛合させられる様にしている。
上述の様に、本実施例のステアリング装置の場合には、上記各長孔7a、25aの内側で上記スタッド14及びボルト27aの杆部28aを上記横軸を中心とする円弧に沿って移動させる構成を採用すると共に、上記各長孔7a、25aを上記横軸を中心とする円弧形状としている。この為、これら各長孔7a、25aの幅寸法Wa を、上記スタッド14及び杆部28aの直径寸法dに十分に近づける事ができる。
即ち、上述の様にスタッド14及び杆部28aを上記横軸を中心とする円弧に沿って移動させる構成を採用する場合、これと共に、図12(A)に示す様に、上記各長孔7(25)を当該円弧に接する直線形状とする場合には、これら各長孔7(25)の内側縁と上記杆部28a(及びスタッド14)とが突っ張り合う{これら各長孔7(25)の内側でこれら杆部28a(及びスタッド14)が移動できなくなる}のを防止する為に、上記各長孔7(25)の幅寸法Wを、上記スタッド14及び杆部28aの直径寸法dよりも十分に大きく(W≫d)する必要がある。即ち、上記幅寸法Wを上記直径寸法dに十分に近づける事ができない。
これに対し、本実施例の如く、図12(B)に示す様に、上記各長孔7a(25a)を上記横軸を中心とする円弧形状とする場合には、これら各長孔7a(25a)の形成方向と上記杆部28a(及びスタッド14)の移動方向とが一致する為、上記各長孔7a(25a)の幅寸法Wa を、上記杆部28a(及びスタッド14)の直径寸法dに十分に近づける事ができる。従って、本実施例の場合には、ステアリングホイールの高さ位置の調節時に、上記杆部28a(及びスタッド14)が、上記各長孔7(25)の内側でこれら各長孔7a(25a)の幅方向にがたつく事を抑える事ができる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
次に、図13〜20は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施例3を示している。後端部(図13の右端部)にステアリングホイール38を固定したステアリングシャフト1は、ステアリングコラム39の内側に、図示しない転がり軸受を介して回転自在に支持している。又、このステアリングコラム39の前端部(図13の左端部)は、車体に固定した固定ブラケット5aの前端部に対し、横軸{水平方向(図13の表裏方向)の軸}40を中心とする揺動自在に支持している。又、この横軸40は、上記固定ブラケット5aの前端部に設けた前後方向に長い支持孔41に挿通する事により、この支持孔41に沿って変位できる様にしている。
又、上記固定ブラケット5aの後端部には、互いに平行な1対の鉛直板部6a、6aを設け、これら各鉛直板部6a、6aの互いに整合する位置に、それぞれ上下方向に長い第一の長孔42、42を形成している。又、上記ステアリングコラム39の後端寄り部下面には、十分な剛性を有する金属板を曲げ形成して成る昇降ブラケット43を、溶接等により固定している。この昇降ブラケット43は、上記1対の鉛直板部6a、6aの間に挟まれる位置に設けている。又、この昇降ブラケット43を構成する互いに平行な1対の側板部44、44の一部で、互いに整合する部分に、それぞれ上記ステアリングコラム39の軸方向に長い第二の長孔45、45を形成している。そして、これら各第二の長孔45、45と上記各第一の長孔42、42とに、杆状部材であるボルト46の杆部47を挿通している。
又、上記1対の鉛直板部6a、6aのうちの一方(図14〜15の右方)の鉛直板部6aの外側面で、上記第一の長孔42の周囲部分には、矩形環状の第一の受側部材48を、溶接等により固定している。この様な第一の受側部材48の中央部には、上記第一の長孔42と整合する(同形・同大の)、第一の長孔42aを設けている。又、上記第一の受側部材48の外側面(図14〜15の右側面)には、図19に詳示する様な、それぞれが円弧形状である複数の歯から成る第一の受側歯部49を設けている。これら複数の歯の形状である円弧はそれぞれ、上記第一の受側部材48に設けた第一の長孔42aの中心線α1 上にそれぞれの中心点を有し、且つ、この中心線α1 に沿って等間隔に配列された複数の円の一部{これら各円のうち、上記第一の受側部材48の外側面に対応する部分(上記中心線α1 上及びその近傍部分に存在する部分)}である。尚、上記中心軸α1 方向に関する上記第一の受側歯部49の形成範囲は、上記ボルト46の杆部47を上記各第一の長孔42、42aの内側のどの位置に移動させた場合でも、上記第一の受側歯部49と次述する第一の押付け側歯部50とを確実に噛合させる事ができる範囲としている。
又、上記ボルト46の基端部(図14〜15の右端部)には、円形の鍔部である頭部29bを、一体的に設けている。そして、この頭部29bの内側面(図14〜15の左側面)の外周縁部分に全周に亙り、上記ボルト46の中心軸を中心とする円形状の歯を1つ設け、この1つの歯を、上記第一の受側歯部49に噛合可能な第一の押付け側歯部50としている。又、上記一方の鉛直板部6aの外側面と上記頭部29aの内側面との間には、軸方向に関して上記頭部29aに上記一方の鉛直板部6aから離れる方向の弾力を付与する、台形状の板ばね56を設けている。
又、前記1対の側板部44、44のうちの一方(図14〜15の左方)の側板部44の内側面(図14〜15の右側面)で、前記第二の長孔45の周囲部分に、長矩形環状の第二の受側部材51を、溶接等により固定している。この様な第二の受側部材51の内側には、上記第二の長孔45と整合する(同形・同大の)、第二の長孔45aを設けている。又、上記第二の受側部材51の内側面(図14〜15の右側面)には、図20に詳示する様な、それぞれが円弧形状である複数の歯から成る第二の受側歯部52を設けている。これら複数の歯の形状である円弧はそれぞれ、上記第二の受側部材51に設けた第二の長孔45aの中心線α2 上にそれぞれの中心点を有し、且つ、この中心線α2 に沿って等間隔に配列された複数の円の一部{これら各円のうち、上記第二の受側部材51の内側面に対応する部分(上記中心線α2 上及びその近傍部分に存在する部分)}である。
尚、上記中心軸α2 方向に関する上記第二の受側歯部52の形成範囲は、上記ボルト46の杆部47を上記各第二の長孔45、45aの内側のどの位置に移動させた場合でも、上記第二の受側歯部52と次述する第二の押付け側歯部53とを確実に噛合させる事ができる範囲としている。又、上記第二の受側歯部52のうち、曲率方向が互いに逆となる円弧形状の歯を複数、互いに重複形成する領域(軸方向中間部)では、同方向の歯同士の間に設けられる円弧形状の溝の一部が、逆方向の歯の一部によって塞がれない様にすべく、当該円弧形状の溝を優先的に形成している。
又、上記ボルト46の杆部47の中間部で、上記第二の受側歯部52と対向する部分には、ナット54を、このナット54が上記杆部47に対して回転するのを防止する為のロックナット55と共に螺合固定している。上記第二の受側歯部52と対向する上記ナット54の片側面(図14〜15の左側面)には、このナット54の中心軸を中心とする円形状の歯を1つ設けている。そして、この1つの歯を、上記第二の受側歯部52に噛合可能な第二の押付け側歯部53としている。尚、本実施例の場合には、上記ナット54の軸方向位置を規制する事により、上記ボルト46を軸方向に変位させる事に基づいて、上記第二の受側、押付け側両歯部52、53同士の噛合部と、前記第一の受側、押付け側両歯部49、50同士の噛合部との係脱を、同時に行なえる様にしている。
又、上記ボルト46の杆部47の先端部で、前記1対の鉛直板部6a、6aのうちの他方(図14〜15の左方)の鉛直板部6aの外側面と隣接する部分に、円輪状の第一のカム部材15を、隙間嵌めで外嵌している。この第一のカム部材15は、片側面(図14〜15の左側面)に第一のカム面16を、他側面(図14〜15の右側面)に係合凸部17、17を、それぞれ設けている。そして、これら各係合凸部17、17を上記他方の鉛直板部6aに形成した第一の長孔42に係合させる事により、上記第一のカム部材15の回転防止を図っている。又、上記ボルト46の杆部47の先端部で上記第一のカム部材15の片側に、円輪状の第二のカム部材18を、隙間嵌めで外嵌している。この第二のカム部材18は、片側面(図14〜15の右側面)に第二のカム面19を設けており、この第二のカム面19を上記第一のカム面16に係合させている。そして、この様に第一、第二の両カム面16、19同士を互いに係合させた状態で、上記第一、第二の両カム部材15、18同士を両方向に相対回転させる事に基づき、これら両カム部材15、18同士を軸方向に遠近動させられる様にしている。
又、上記第二のカム部材18の他側面(図14〜15の左側面)には、操作レバー20の基端部を結合固定している。更に、この状態で、上記ボルト46の杆部47の先端部にナット21を螺合し、更に緊締する事により、スラストニードル軸受等のスラスト軸受22を介して、上記操作レバー20の基端部外側面を抑え付けている。
又、本実施例の場合も、前述した実施例1に於けるボルト27a(図7参照)の場合と同様、上記ボルト46の杆部47の基端部には、上記第一の受側部材48に形成した第一の長孔42aにがたつきなく挿入自在な大径部35と、この大径部35を挿入する際の案内面となる円すい面37とを設けている。これと共に、上記杆部47の残部(上記大径部35及び円すい面37以外の部分)の直径寸法を、上記第一、第二の各長孔42、42a、45、45aの幅寸法よりも少しだけ小さくしている。この様な構成を採用する事により、後述するステアリングホイール38の位置調節時に、上記第一、第二の各受側歯部49、52と上記第一、第二の各押付け側歯部50、53との噛合を外した状態(上記杆部47のうち上記大径部35及び上記円すい面37部分を、上記第一の受側歯部49に形成した第一の長孔42aの外側に変位させた状態)で、上記杆部47の残部を、上記第一、第二の各長孔42、42a、45、45aに沿って移動させ易くしている。これと共に、上記第一、第二の各受側歯部49、52と上記第一、第二の各押付け側歯部50、53とを噛合させる際に、案内面となる上記円すい面37と上記大径部35とを、順次、上記第一の長孔42aの内側に進入させる事に基づいて、上記第一、第二の各受側歯部49、52に対する上記第一、第二の各押付け側歯部50、53の調心を行なえる様にしている。これにより、上記第一、第二の各受側歯部49、52に上記第一、第二の各押付け側歯部50、53を確実に噛合させられる様にしている。
上述の様に構成する本実施例のステアリング装置の場合、上記ステアリングホイール38の位置を固定する際には、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事により、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15から遠ざかる方向(図14〜15の左方向)に変位させる。そして、これと同時に、前記頭部29a及びナット54を上記第一、第二の各受側部材48、51に近づく方向(図28〜29の左方向)に変位させる事により、図18に示す様に、上記上記第一、第二の各押付け側歯部50、53を上記第一、第二の各受側歯部49、52に噛合させる(押し付ける)。又、これに伴い、前記1対の鉛直板部6a、6a同士の間隔を狭める事で、これら両鉛直板部6a、6aの内側面と前記1対の側板部44、44の外側面との間に生じる摩擦力を十分に大きくする。
これにより、上記摩擦力、並びに、上記第一の受側、押付け側両歯部49、50同士の噛合部に作用する機械的係合力に基づいて、前記ステアリングコラム39が前記横軸40を中心として揺動する事(上記ボルト46の杆部47が上記各第一の長孔42、42aに沿って移動する事)を阻止して、上記ステアリングホイール38の高さ位置を固定する。又、上記摩擦力、並びに、上記第二の受側、押付け側両歯部52、53同士の噛合部に作用する機械的係合力に基づいて、上記ステアリングコラム39が前記固定ブラケット5aに対して前後方向に変位する事(上記横軸40が前記支持孔41に沿って、上記ボルト46の杆部47が上記各第二の長孔45、45aに沿って、それぞれ移動する事)を阻止して、上記ステアリングホイール38の前後位置を固定する。
一方、運転者の体格等に応じて、上記ステアリングホイール38の高さ位置及び前後位置を調節する際には、上記操作レバー20を上記所定方向と反対方向に回動させる事により、前記板ばね56の弾力を利用して、上記第二のカム部材18を上記第一のカム部材15に近づく方向(図14〜15の右方向)に変位させる。これと同時に、上記頭部29a及びナット54を上記第一、第二の各受側部材48、51から遠ざかる方向(図14〜15の右方向)に変位させる事により、これら図14〜15及び図16〜17に示す様に、上記上記第一、第二の各押付け側歯部50、53と上記第一、第二の各受側歯部49、52との噛合を完全に外す。又、これに伴い、上記1対の鉛直板部6a、6a同士の間隔を広げる事で、これら両鉛直板部6a、6aの内側面と上記両側板部44、44の外側面との間に生じる摩擦力を十分に小さくする。これにより、上記ステアリングコラム39を上記横軸40を中心として揺動させられる(上記ボルト46の杆部47を上記各第一の長孔42、42aに沿って移動させられる)様にすると共に、上記ステアリングコラム39を上記固定ブラケット5aに対して前後方向に変位させられる(上記横軸40を上記支持孔41に沿って、上記杆部47を上記各第二の長孔45、45aに沿って、それぞれ移動させられる)様にする。
この様な状態にしたならば、次いで、上記ステアリングコラム39を上記横軸40を中心として揺動させる事により、上記ステアリングホイール38を所望の高さ位置に移動させる。これと共に、上記ステアリングコラム39を上記固定ブラケット5aに対して前後方向に変位させる事により、上記ステアリングホイール38を所望の前後位置に移動させる。そして、この状態で、再度、上記操作レバー20を所定方向に回動させる事に基づき、上記ステアリングホイール38の高さ位置及び前後位置を固定する。
尚、本実施例の場合には、上記第一、第二の各受側歯部49、52を構成する歯を、それぞれ前述した様な円弧形状とすると共に、上記第一、第二の各押付け側歯部50、53を構成する歯を、それぞれ前述した様な円形状としている。この為、上述の様にステアリングコラム39を揺動させる事に伴い、上記第一、第二の各押付け側歯部50、53が上記ボルト46の中心軸を中心として回動した場合でも、常に、上記第一、第二の各受側歯部49、52と上記第一、第二の各押付け側歯部50、53とを噛合可能に対向させる事ができる。従って、上記ステアリングホイール38の高さ位置の調節を行なう際に、上記第一、第二の各受側歯部49、52と上記第一、第二の各押付け側歯部50、53とが噛合不能となる事はない。
又、本実施例の場合には、上記第一の押付け側歯部50を上記ボルト46の頭部29aに一体的に形成すると共に、上記第二の押付け側歯部53を上記ボルト46の杆部47に螺合固定したナット54に一体的に形成している。この為、その分だけ部品点数の削減を図れる。具体的には、上記第一の押付け側歯部50を形成する部材として、上記杆部47に回転可能に外嵌した第一の押付け側部材を採用する構造に比べ、この第一の押付け側部材の軸方向の位置決めを図る部材、及び、単独の部材として設ける上記第一の押付け側部材を省略できる分、部品点数を削減できる。又、上記第二の押付け側歯部53を形成する部材として、上記杆部47に回転可能に外嵌した第二の押付け側部材を採用する構造に比べ、軸方向に関して前記ロックナット55の反対側に設けるもう1つの軸方向位置決め部材、及び、単独の部材として設ける上記第二の押付け側部材を省略できる分、部品点数を削減できる。従って、本実施例の場合には、部品点数の削減によるコストの低減を図れる。又、本実施例の場合には、この様に部品点数を削減できる事に加え、上記ボルト46の中心軸を中心とする回転方向に関して上記第一、第二の各受側歯部49、52と上記第一、第二の各押付け側歯部50、53との位相を調節しなくても、これら第一、第二の各受側歯部49、52と第一、第二の各押付け側歯部50、53とを噛合可能に対向させる事ができる為、組立作業を容易に行なえる。
次に、図21〜25は、やはり請求項1〜5に対応する、本発明の実施例4を示している。本実施例の場合、ボルト46aの頭部29は、操作レバー20の基端部の外側に設けている。又、上記ボルト46aの杆部47の先端部にナット54aを、このナット54aがこの杆部47に対して回転するのを防止する為のロックナット55と共に螺合固定している。そして、第一の受側部材48と対向する上記ナット54aの片側面(図21〜22の左側面)に、第一の押付け側歯部50を一体に形成している。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、(第一、第二の各)受側、押付け側各歯部を構成する歯の断面形状は、例えば、図26(A)に示す様な三角形状、同図(B)に示す様な台形状、同図(C)に示す様なインボリュート歯車を構成する歯の如き形状等、各種の形状を採用できる。又、上記歯の噛み合い面にはクラウニングを施しても良い。
本発明の実施例1を示す、図28と同様の図。 図1のA部拡大図。 図1のB矢視図。 一部を省略して示す、図3と同様の図。 受側部材と押付け側部材を備えたボルトとの分解斜視図。 図5のC矢視図。 一部を切断して示す、押付け側部材を備えたボルトの側面図。 本発明の実施例2を示す、図3と同様の図。 一部を省略して示す、図8と同様の図。 受側部材と押付け側部材を備えたボルトとの分解斜視図。 図10のE矢視図。 長孔の形状を直線形状から円弧形状に変える事により、円弧軌道を描くボルトの横方向のがたつきを抑えられる理由を説明する為の略図。 本発明の実施例3を示す略側面図。 図13のF−F断面図。 図14のG−G断面図。 非ロック時の状態で示す、受側部材と押付け側部材とボルトとロックナットとの斜視図。 図16のH矢視図。 ロック時の状態で示す、図16と同様の図。 第一の受側部材の側面図。 第二の受側部材の側面図。 本発明の実施例4を示す、図14と同様の図。 図21のI−I断面図。 非ロック時の状態で示す、受側部材と押付け側部材とボルトとロックナットとの斜視図。 図23のJ矢視図。 ロック時の状態で示す、図23と同様の図。 本発明を実施する場合に採用できる、受側、押付け側各歯部を構成する歯の断面形状の3例を示す図。 ステアリング装置の従来構造の1例を、このステアリング装置の周辺に組み付ける他の部材と共に示す斜視図。 図27のK−K断面図。 図28のL部拡大図。 図28のM矢視図。 一部を省略して示す、図30と同様の図。 受側部材と押付け側部材とボルトとスリーブとの分解斜視図。 図32のN矢視図。
符号の説明
1 ステアリングシャフト
2 ステアリングコラム
3 インナーコラム
4 アウターコラム
5、5a 固定ブラケット
6、6a 鉛直板部
7 長孔
8 突出板部
9 切り欠き
10 枠体
11a、11b 枠材
12 円管状部材
13 結合ボルト
14 スタッド
15 第一のカム部材
16 第一のカム面
17 係合凸部
18 第二のカム部材
19 第二のカム面
20 操作レバー
21 ナット
22 スラスト軸受
23、23a、23b 受側部材
24 係合凸部
25 長孔
26、26a、26b 受側歯部
27、27a ボルト
28、28a 杆部
29、29a、29b 頭部
30 押付け側部材
31 スペーサ
32、32a 押付け側歯部
33 ガイド片
34 圧縮コイルばね
35 大径部
36 小径部
37 円すい面
38 ステアリングホイール
39 ステアリングコラム
40 横軸
41 支持孔
42、42a 第一の長孔
43 昇降ブラケット
44 側板部
45、45a 第二の長孔
46、46a ボルト
47 杆部
48 第一の受側部材
49 第一の受側歯部
50 第一の押付け側歯部
51 第二の受側部材
52 第二の受側歯部
53 第二の押付け側歯部
54、54a ナット
55 ロックナット
56 板ばね

Claims (6)

  1. 後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通し、その前端部を車体に対して横軸により枢支したステアリングコラムと、このステアリングコラムの側方に配置すると共に車体に固定した鉛直板と、この鉛直板の一部に形成した、上下方向に長い長孔と、この長孔に挿通すると共に、上記ステアリングコラムに直接又は他の部材を介して支持した杆状部材と、上記鉛直板の側面でこの長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した受側歯部と、上記杆状部材の一部でこの受側歯部と対向する部分に設けられ、この受側歯部と対向する面をこの受側歯部に噛合可能な押付け側歯部とした押付け側部材と、上記受側歯部に対して上記押付け側部材を遠近動させる事により、この受側歯部と上記押付け側歯部との係脱を行なう係脱手段とを備えたステアリング装置に於いて、上記受側、押付け側各歯部を構成する歯を、それぞれ円弧形状又は円形状とした事を特徴とするステアリング装置。
  2. 後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを挿通し、その前端部を車体に対して横軸により枢支したステアリングコラムと、このステアリングコラムの側方に配置すると共に車体に固定した鉛直板と、この鉛直板の一部に形成した、上下方向に長い第一の長孔と、上記ステアリングコラム又はこのステアリングコラムに固定した変位ブラケットの一部で上記第一の長孔と対向する部分に形成した、上記ステアリングコラムの軸方向に長い第二の長孔と、これら第一の長孔と第二の長孔とに挿通した杆状部材と、上記鉛直板の側面でこの第一の長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した第一の受側歯部と、上記第二の長孔を形成した部材の側面でこの第二の長孔の近傍部分に直接又は他の部材を介して形成した第二の受側歯部と、上記杆状部材の一部で上記第一の受側歯部と対向する部分に設けられ、この第一の受側歯部と対向する面をこの第一の受側歯部に噛合可能な第一の押付け側歯部とした第一の押付け側部材と、上記杆状部材の一部で上記第二の受側歯部と対向する部分に設けられ、この第二の受側歯部と対向する面をこの第二の受側歯部に噛合可能な第二の押付け側歯部とした第二の押付け側部材と、上記第一の受側歯部に対して上記第一の押付け側部材を、上記第二の受側歯部に対して上記第二の押付け側部材を、それぞれ同期して同位相で遠近動させる事により、上記第一、第二の各受側歯部と上記第一、第二の各押付け側歯部との係脱を同時に行なう係脱手段とを備えたステアリング装置に於いて、上記第一、第二の受側、押付け側各歯部を構成する歯を、それぞれ円弧形状又は円形状とした事を特徴とするステアリング装置。
  3. 受側歯部は、それぞれの中心点が、当該受側歯部に隣接する長孔の中心線上に存在する円弧形状又は円形状の歯を複数、当該中心線の方向に配列して成り、押付け側歯部は、杆状部材の中心軸を中心とする円形状の歯から成る、請求項1〜2の何れか1項に記載したステアリング装置。
  4. 受側歯部を構成する、それぞれが円弧形状である複数の歯は、それぞれ当該受側歯部に隣接する長孔の中心線上及びその近傍部分にのみ存在する、請求項3に記載したステアリング装置。
  5. 押付け側部材を、杆状部材に螺合固定したナット又はこの杆状部材の外周面に一体的に形成した鍔部とした、請求項1〜4の何れか1項に記載したステアリング装置。
  6. 鉛直板に形成した長孔の内側で杆状部材を、ステアリングコラムの揺動中心を中心とする円弧に沿って移動させる構成を採用すると共に、上記長孔を上記ステアリングコラムの揺動中心を中心とする円弧状に形成した、請求項1〜5の何れか1項に記載したステアリング装置。
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