JP6460263B2 - ステアリングホイールの上下位置調節装置 - Google Patents

ステアリングホイールの上下位置調節装置 Download PDF

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Description

この発明は、ステアリングホイールの上下位置調節装置の改良に関する。当該調節装置は、例えば自動車を操舵する為のステアリングホイールの上下位置を調節可能である。
自動車用ステアリング装置は、例えば、図15に示す様に構成される。自動車用ステアリング装置は、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する。ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されている。ステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6が軸方向に挿通された状態で、ステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続する。中間シャフト8の前端部は、別の自在継手9を介して、入力軸3に接続している。
上述の様なステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構や、前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備える事が、従来から考えられている(例えば特許文献1参照)。図示の構造では、チルト機構を構成する為に、ステアリングコラム6の前端部に固定したハウジング10の上部前端部を、車体11に対し、幅方向(幅方向とは、車体の幅方向を言い、左右方向と一致する。本明細書及び特許請求の範囲全体で同様である。)に配置したチルト軸12により、揺動変位を可能に支持している。又、ステアリングコラム6の軸方向中間部下面に、変位ブラケット13が設けられる。変位ブラケット13を幅方向両側から挟む状態で、支持ブラケット14が設けられている。そして、支持ブラケット14に、上下方向(上下方向とは、ステアリングコラム6の軸方向と垂直で、且つ、前記幅方向と垂直である方向である。上下方向は、例えば図2〜10,11(B),12〜14,17のように、ステアリングコラム6の軸方向に対して直交する断面で見たときの、上下方向と一致する。本明細書及び特許請求の範囲全体で同様である。)に長いチルト調節用長孔15が、形成されている。変位ブラケット13のうちで、両チルト調節用長孔15の一部に整合する部分に、前後方向(ステアリングコラム6の軸方向)に長いテレスコ調節用長孔16が、形成されている。そして、調節ロッド17は、チルト調節用長孔15及びテレスコ調節用長孔16を幅方向に挿入されている。又、これに合わせて、ステアリングシャフト5及びステアリングコラム6が伸縮可能な構造とされている。そして、調節ロッド17の一端部に設けられた図示しない調節レバーが操作される事で、支持ブラケット14により変位ブラケット13を幅方向両側から挟持する力が調節され、ステアリングホイール1の位置を上下及び前後に調節できる様にしている。
ステアリングホイールの位置調節装置を備えたステアリング装置のより具体的な構造について、図16、17を参照しつつ説明する。
ステアリングコラム6は、後側に配置されたアウタコラム18の前部と、前側に配置されたインナコラム19の後部と、が摺動可能に嵌合されることにより、全長が伸縮可能である。例えば軽合金をダイキャスト成形する事により造ったアウタコラム18の前部にスリット20が設けられて、アウタコラム18の前部の内径が弾性的に拡縮可能とされる。又、スリット20を左右両側から挟む部分に左右1対の被挟持板部21a、21bが設けられ、両被挟持板部21a、21bにより変位ブラケット13が構成される。又、両被挟持板部21a、21bには、前後方向に長いテレスコ調節用長孔16a、16bが形成されている。又、支持ブラケット14に設けられた左右1対の支持板部22a、22bは、変位ブラケット13を左右両側から挟持する部分に配置される。両支持板部22a、22bには、チルト軸12(図15参照)を中心とする部分円弧状で上下方向に長い、チルト調節用長孔15a、15bが形成されている。そして、両チルト調節用長孔15a、15b及び両テレスコ調節用長孔16a、16bに、調節ロッド17が幅方向に挿通されている。
更に、調節ロッド17の軸方向一端部には、スラストベアリング25が設けられる。調節ロッド17の軸方向他端部には、ナット24が設けられる。調節ロッド17の軸方向中間部一端寄り部分には、調節レバー23と、駆動側カム26及び被駆動側カム27により構成されるカム装置28と、が設けられる。このように、調節レバー23の揺動に基づいて両支持板部22a、22bの内側面同士の間隔を拡縮するロック機構が構成される。上述の様な調節ロッド17は、両チルト調節用長孔15a、15bに沿って昇降できるが、調節レバー23の揺動に伴って回転する事はない。
ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、調節レバー23を所定方向(一般的には下方)に揺動させて、駆動側カム26をアンロック方向に回転させる。そして、カム装置28の幅方向寸法を縮め、被駆動側カム27とナット24との間隔を拡げる。この結果、両支持板部22a、22bの内側面と、両被挟持板部21a、21bの外側面と、の当接部の面圧が低下又は喪失すると同時に、アウタコラム18の前端部の内径が弾性的に拡がり、アウタコラム18の前端部内周面と、インナコラム19の後端部外周面と、の当接部の面圧が低下する。そして、この様なアンクランプ状態では、調節ロッド17が両チルト調節用長孔15a、15b及び両テレスコ調節用長孔16a、16b内で動ける範囲で、ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置が調節可能である。
ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、ステアリングホイール1を所望位置に移動させた後、調節レバー23を逆方向(一般的には上方)に揺動させる。これにより、駆動側カム26を、ロック状態に切り替える際の回転方向であるロック方向に回転させる。そして、カム装置28の幅方向寸法を拡げ、両支持板部22a、22bの内側面同士の間隔を縮める。この結果、両支持板部22a、22bの内側面と、両被挟持板部21a、21bの外側面と、の当接部の面圧が上昇すると同時に、アウタコラム18の前端部の内径が弾性的に縮まり、アウタコラム18の前端部内周面と、インナコラム19の後端部外周面と、の当接部の面圧が上昇する。この為、この様なクランプ状態では、ステアリングホイール1を調節後の位置に保持可能である。
上述の様な構成を有する従来構造のステアリングホイールの位置調節装置の場合、ステアリングホイール1の位置が保持可能であるクランプ状態に於いて、調節ロッド17の外周面と、両テレスコ調節用長孔16a、16bの内面(上面及び下面)と、の間に、図17に誇張して示す様な、上下方向隙間29a、29b、29c、29dがそれぞれ設けられる。具体的には、調節ロッド17の外周面と、幅方向片側(図17の左側)のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの上面及び下面と、の間に、それぞれ上下方向隙間29a、29bが設けられると共に、調節ロッド17の外周面と、幅方向他側(図17の右側)のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの上面及び下面と、の間に、それぞれ上下方向隙間29c、29dが設けられる。
又、従来構造の場合には、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの上面と調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29aの大きさと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの上面と調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29cの大きさと、が同じである。又、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの下面と調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29bの大きさと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの下面と調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29dの大きさと、が同じである。つまり、従来構造の場合には、調節ロッド17の外周面からテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの上面及び下面までの上下方向隙間の大小関係が、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aと幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bとで同じである。この為、クランプ状態に於いても、アウタコラム18は、調節ロッド17に対して、両上下方向隙間29a、29cの大きさ分だけ、実質的に下方への変位が可能であると共に、両上下方向隙間29b、29dの大きさ分だけ、実質的に上方への変位が可能である。従って、ステアリングホイール1の支持剛性感を向上させて、運転者の操舵感を向上する面からは、未だ改良の余地がある。
日本国特開2009−227181号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上させて、運転者の操舵感を向上する事ができる構造を実現すべく発明されたものである。
ステアリングホイールの上下位置調節装置は、1対の被挟持板部と、1対の通孔と、1対の支持板部と、1対のチルト調節用長孔と、調節ロッドと、1対の押圧部と、拡縮機構と、を備える。
1対の被挟持板部は、前記ステアリングコラムの一部に幅方向に離隔した状態で設けられており、変位側ブラケットを構成する。
又、前記1対の通孔は、前記両被挟持板部に対し、幅方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記1対の支持板部は、車体に支持される支持ブラケットの一部に前記両被挟持板部を幅方向両側から挟む状態で設けられている。
又、前記1対のチルト調節用長孔は、それぞれ上下方向に長い長孔であり、前記両支持板部に対し、幅方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記調節ロッドは、前記両通孔及び前記両チルト調節用長孔を幅方向に挿通する状態で設けられている。
又、前記1対の押圧部は、前記調節ロッドのうちで前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられている。
更に、前記拡縮機構は、例えばカム装置であり、前記両押圧部同士の間隔を拡縮する為のものである。
尚、ステアリングホイールを上下方向だけでなく、前後方向にも位置調節可能とする場合には、前記各通孔を前後方向に長いテレスコピック調節用長孔とし、上下方向にのみ位置調節可能とする場合には、前記各通孔を単なる円孔とする。
特に、又、前記両押圧部同士の間隔を縮め、且つ、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持した、クランプ状態で、前記調節ロッドの外周面から前記両通孔のうち一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なってもよい。前記調節ロッドの外周面から前記両通孔のうち他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なってもよい。且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側{上下方向隙間がゼロ及びゼロ以下(締め代を有する状態)になる場合も含む}が、上下方向に関して逆側に位置してもよい。
前記両押圧部同士の間隔を拡げ、且つ、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持する力を解除した、アンクランプ状態で、前記両通孔のうち一方の通孔の内面と他方の通孔の内面とが、前記調節ロッドの外周面に対し、それぞれ上下方向に関して何れか一方でのみ当接してもよい。
又、例えば、前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とを、それぞれ水平方向(被挟持板部に対して直角方向)に配置した状態で、互いに上下方向にずらしてもよい。
或いは、前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とを、互いに一致させると共に、水平方向に対して上下方向に傾斜させてもよい。
又、例えば、前記各被挟持板部に形成した下孔に弾性材製で環状のスリーブを装着し、このスリーブの内面により、前記各通孔を構成してもよい。
或いは、この様なスリーブなどの別部材を設けずに、前記各被挟持板部に形成した孔をそのまま、前記各通孔として利用してもよい。言い換えれば、前記各被挟持板部に、前記各通孔を直接形成してもよい。
又、例えば、前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成した一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成した他方の下孔の中心軸とを、上下方向にずらしてもよい。
例えば、前記一方の下孔に装着するスリーブと、前記他方の下孔に装着するスリーブとを同じとした場合にも、前記両通孔の中心軸を上下方向にずらしてもよい。
例えば、前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成した一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成した他方の下孔の中心軸とを互いに一致させてもよい。そして、前記一方の下孔に装着する一方のスリーブの内面により構成される一方の通孔の中心軸と、前記他方の下孔に装着した他方のスリーブの内面により構成される他方の通孔の中心軸とを、上下方向にずらしてもよい。
例えば、前記一方のスリーブと前記他方のスリーブとで、上端部及び下端部の厚さ寸法が互いに異なるものを使用してもよい。
又、前記各通孔を前記スリーブの内面により構成する場合には、例えば、前記クランプ状態で、何れかの通孔の内面と前記調節ロッドの外周面とを上下方向に関して締め代を有する状態で当接させてもよい。
又、例えば、前記クランプ状態で、前記一方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間を設けると共に、前記他方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間を設けてもよい。言い換えれば、上述した請求項6に記載した発明の様に、前記各通孔の内面のうちの上下各面と前記調節ロッドの外周面とを、締め代を有する状態で当接させずに、上下何れの部分にも隙間を設けてもよい。
更に、例えば、前記両支持板部のうち、一方の支持板部の曲げ剛性を、他方の支持板部の曲げ剛性よりも高くしてもよい。
又、前記両通孔のうち、幅方向に関して前記一方の支持板部側に配置された通孔の中心軸を、残りの通孔(他方の支持板部側に配置された通孔)の中心軸よりも上下方向に関して前記ステアリングコラムに近い側に配置してもよい。そして、前記一方の支持板部側に配置された通孔の内面の上下各面のうち、上下方向に関して前記ステアリングコラムから遠い側の面に向け、前記調節ロッドの外周面を弾性部材により付勢してもよい(前記遠い側の面に調節ロッドの外周面を押し付けてもよい)。
上述の様に構成するステアリングホイールの上下位置調節装置によれば、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
即ち、クランプ状態で、調節ロッドの外周面から一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせると共に、前記調節ロッドの外周面から他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせている。且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側を、上下方向に関して逆側に位置させている。
この為、前述した従来構造の場合の様に、一方の通孔と他方の通孔とで、調節ロッドの外周面から内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離の大小関係を同じにした場合に比べて、前記調節ロッドに対しステアリングコラムが実質的に上下方向に変位可能となる距離(変位量)を小さく抑える事ができる。従って、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
実施形態の第1例を示す、ステアリング装置の部分側面図である。 アウタコラムを取り出して、該アウタコラムの中心軸に直交する仮想平面にて切断した状態を示す断面図である。 (A)は、アンクランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 (A)は、クランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 実施形態の第2例を示す、図4(B)に相当する図である。 実施形態の第3例を示す、図4(B)に相当する図である。 実施形態の第4例を示す、図2に相当する図である。 (A)は、実施形態の第5例を示す、アンクランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 (A)は、実施形態の第5例を示す、クランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 実施形態の第6例を示す、図2に相当する図である。 (A)は、実施形態の第7例を示す、ステアリングコラムの部分側面図であり、(B)は、(A)のB−B断面図である。 (A)は、実施形態の第8例を示す、アンクランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 (A)は、アンクランプ状態からクランプ状態へと切り替わる途中の状態を示す、図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は、(A)の部分拡大図である。 (A)は、実施形態の第8例を示す、クランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 ステアリング装置の1例を示す部分側面図である。 ステアリングホイールの位置調節装置の具体的な構造を説明する為の部分側面図である。 図16のC−C断面図である。
[実施形態の第1例]
実施形態の第1例について、図1〜4を参照しつつ説明する。本例のステアリングホイールの上下位置調節装置が適用されたステアリング装置においては、車体に支持された円筒状のステアリングコラム6aの内側に、図示しない複数の転がり軸受を介して、ステアリングシャフト5aが回転自在に支持されている。そして、ステアリングコラム6aの後端開口よりも後方に突出した、ステアリングシャフト5aの後端部分に、ステアリングホイール1(図15参照)が固定される。
又、ステアリングコラム6aの前端部に、補助力を付与する為の動力源となる電動モータ30が、ステアリングコラム6aの前端部に固定したハウジング10aに支持されている。そして、電動モータ30の出力トルク(補助力)が、ハウジング10a内に設けられた減速機を介して、ステアリングシャフト5aに付与される。ハウジング10aの上部には、支持管31が幅方向に配置されている。当該支持管31がチルト軸である図示しないボルトによって挿通されることにより、ハウジング10aは、車体の一部に、揺動変位を可能に支持されている。
本例のステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構、及び、前後位置を調節する為のテレスコピック機構を、それぞれ備えている。
テレスコピック機構を構成する為に、ステアリングコラム6aが、前方に配置されたインナコラム19aの後端部に、後方に配置したアウタコラム18aの前端部を、軸方向に関する相対変位を可能に緩く嵌合される。このように、ステアリング装置は、全長が伸縮可能である。又、アウタコラム18aは、支持ブラケット14aに対し、前後方向に移動可能に支持されている。又、ステアリングコラム6aの内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト5aは、インナシャフト32とアウタシャフト33とがスプライン係合等により、トルク伝達可能に、且つ、伸縮可能に組み合わせられた構造である。尚、本例の場合、アウタコラム18a全体が、例えば軽合金をダイキャスト成形する事により構成されている。なお、不図示であるが、ステアリングコラム6aは、前方に配置されたアウタコラム18aの後端部に、後方に配置したインナコラム19aの前端部を、軸方向に関する相対変位を可能に緩く嵌合されてもよい。
又、チルト機構を構成する為に、ステアリングコラム6aを車体に対して、幅方向に設置したチルト軸を中心とする揺動変位を可能に支持すると共に、アウタコラム18aを、支持ブラケット14aに対し、上下方向に移動可能に支持している。
又、アウタコラム18aを、支持ブラケット14aに対し、前後方向及び上下方向に移動可能に支持する為に、アウタコラム18aの前端寄り部分の上部に、軸方向に伸長したスリット20aが形成されている。これにより、アウタコラム18aの前端寄り部分が欠円筒に構成されて、当該前端寄り部分の内径が弾性的に拡縮可能となる。そして、アウタコラム18aの前端寄り部分の上面で、スリット20aを幅方向両側から挟む部分に、変位ブラケット13aを構成する1対の被挟持板部21c、21dが設けられている。又、両被挟持板部21c、21cには、幅方向に貫通すると共に前後方向(アウタコラム11aの軸方向)に伸長した、テレスコ調節用長孔16c、16dが設けられている。本例の場合には、これら両テレスコ調節用長孔16c、16dが、特許請求の範囲に記載した1対の通孔に相当する。
支持ブラケット14aは、鋼やアルミニウム系合金等の十分な剛性を有する金属板製である。支持ブラケット14aは、取付板部34と、1対の支持板部22c、22dと、を有している。取付板部34は、通常時には車体に対し支持されているが、衝突事故の際には、二次衝突の衝撃に基づいて前方に離脱し、アウタコラム18aの前方への変位を許容する。この為に、取付板部34の後端縁には、開口する状態で、1対の切り欠き35、35が形成されている。そして、両切り欠き35、35には、それぞれボルト又はスタッド等の固定部材により車体に固定された係止カプセル36が係止されている。
両支持板部22c、22dは、取付板部34から下方に向けて垂下する。両支持板部22c、22dは、アウタコラム18aの前端寄り部分を幅方向両側から挟む状態で、互いに平行に設けられている。又、両支持板部22c、22dのうち、幅方向に関して対向する位置(互いに整合する位置)で、且つ、各テレスコ調節用長孔16c、16dの前後方向の一部と整合する部分には、それぞれ上下方向に長いチルト調節用長孔15c、15dが形成されている。そして、各テレスコ調節用長孔16c、16dと各チルト調節用長孔15c、15dとに、調節ロッド17aを幅方向に挿通している。又、本例の場合には、図3、4に示す様に、アウタコラム18aに形成したスリット20a内に、ゴム等の弾性材製で断面矩形状のガイド部材42が設けられている。そして、ガイド部材42の上面は、調節ロッド17aの幅方向中間部の下面を下方側から支持している。
又、調節ロッド17aの軸方向一端部(図3、4の左端部)に形成された頭部37と、両支持板部22c、22dのうちの幅方向片側(図3、4の左側)の支持板部22cと、の間部分に、支持板部22cの側から順に、被駆動側カム27aと、駆動側カム26aと、調節レバー23aと、を配置している。被駆動側カム27a及び駆動側カム26aはカム装置28aを構成する。調節ロッド17aの軸方向他端部(図3、4の右端部)に形成された雄ねじ部に螺合されたナット24aと、両支持板部22c、22dのうちの幅方向他側(図1の右側)の支持板部22dと、の間部分に、支持板部22dの側から順に、押圧プレート38と、スラストベアリング25aと、を配置している。これにより、調節レバー23aの揺動操作に基づき、駆動側カム26aを被駆動側カム27aに対して相対回転させる事で、カム装置28aの幅寸法(軸方向寸法)を拡縮可能としている。
本例の場合、調節ロッド17aのうちで両支持板部22c、22dの外側面から突出した部分に設けられた、押圧プレート38及び被駆動側カム27aが、特許請求の範囲に記載した1対の押圧部に相当する。同様に、カム装置28aが、特許請求の範囲に記載した拡縮機構に相当する。
ステアリングホイール1の位置を調節する際には、調節レバー23aを所定方向(一般的には下方)に回動させて、カム装置28aの幅寸法を縮め、被駆動側カム27aと押圧プレート38との距離を拡げる。この結果、両支持板部22c、22dの内側面同士の距離が拡がり、両支持板部22c、22dの内側面と、両被挟持板部21c、21dの外側面と、の当接部の面圧が低下又は喪失する(外側面を挟持する力が解除される)。この状態で、変位ブラケット13aに対する支持ブラケット14aの支持力が低下又は喪失するので、調節ロッド17aが両テレスコ調節用長孔16c、16d及び両チルト調節用長孔15c、15d内で動ける範囲で、アウタコラム18aを変位させる事が可能になる。そして、この変位により、ステアリングホイール1の位置(上下位置と前後位置との一方又は双方)を調節する事が可能となる。
これに対し、ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、調節レバー23aを、所定方向とは逆方向(一般的には上方)に回動させて、カム装置28aの幅寸法を拡げ、被駆動側カム27aと押圧プレート38との距離を縮める。この結果、両支持板部22c、22dの内側面と、両被挟持板部21c、21dの外側面と、が強く当接し、ステアリングホイール1の上下位置が固定される。同時に、両被挟持板部21c、21dが設けられたアウタコラム18aの前端寄り部分の直径が縮まり、アウタコラム18aの前端部内周面とインナコラム19aの後端部外周面とが強く当接する。そして、ステアリングコラム6aが伸縮不能になり、ステアリングホイール1の前後位置が固定される。この結果、ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持可能となる。
本例のステアリング装置の基本的な構成は、以上の通りである。次に、本例の特徴部分について詳しく説明する。
本例の場合には、上述した様なクランプ状態で、ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する為に、両テレスコ調節用長孔16c、16dの内面のうちの上面及び下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間の上下方向隙間の関係を、前述した従来構造とは異ならせている。この為に、本例の場合には、図2に示した様に、両テレスコ調節用長孔16c、16dのうち、調節レバー23aが配置される幅方向片側(図2の左側)のテレスコ調節用長孔16cの中心軸Ocが、幅方向他側(図2の右側)のテレスコ調節用長孔16dの中心軸Odよりも下方側にずらして配置されている。ここで、中心軸Ocは、被挟持板部21cの幅方向片側面47aに対して垂直に延びており、中心軸Odは、被挟持板部21dの幅方向他側面47bに対して垂直に延びている。なお、被挟持板部21cの幅方向片側面47a及び被挟持板部21dの幅方向他側面47bは、ステアリングコラム6の軸方向と垂直で、且つ、車体の幅方向と垂直である方向に延びている。すなわち、被挟持板部21cの幅方向片側面47a及び被挟持板部21dの幅方向他側面47bは、上下方向に延びている。
又、本例の場合には、両テレスコ調節用長孔16c、16dが、両被挟持板部21c、21dに対し直接形成されない。すなわち、両被挟持板部21c、21dに幅方向に貫通する状態で形成されたテレスコ用下孔39a、39bのうち、幅方向外半部の内側に、弾性材製で環状のスリーブ40a、40bを装着する事で、両テレスコ調節用長孔16c、16dが構成されている。つまり、両テレスコ調節用長孔16c、16dが、両スリーブ40a、40bの内面により構成されている。この為、本例の場合には、両テレスコ用下孔39a、39bのうち、幅方向片側のテレスコ用下孔39aを、幅方向他側のテレスコ用下孔39bよりも下方に形成している。又、両スリーブ40a、40bは、例えば、ゴムの如きエラストマーや、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリアセタール樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等の摺動性に優れた合成樹脂製である。両スリーブ40a、40bは、厚さ寸法等の諸元が互いに同じである。
図3には、カム装置28aの幅寸法を縮め、両支持板部22c、22dにより被挟持板部21c、21dを挟持する力を解除したアンクランプ状態が示されている。図2には、両スリーブ40a、40bの内面の直径がφAで示され、幅方向片側のスリーブ40a(スリーブ40bよりも下方に位置するスリーブ40a)の内面の最上部を通り、幅方向片側の被挟持板部21cの幅方向片側面47aに対して垂直方向に延びる直線がCで示され、幅方向他側のスリーブ40b(スリーブ40aよりも上方に位置するスリーブ40b)の内面の最下部を通り、幅方向他側の被挟持板部21dの幅方向他側面47bに対して垂直方向に延びる直線がDで示され、直線C及びDの間の上下方向幅がBで示されている。ここで、直径φAは、上下方向幅Bよりも小さい(φA<B)。したがって、アンクランプ状態では、幅方向片端部に支持した調節レバー23aの重量に基づくモーメント力より、調節ロッド17aの幅方向片端側が下方に変位する方向に傾き、且つ、調節ロッド17aの幅方向他端側が上方に変位する方向に傾く。この為、アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には比較的大きな上下方向隙間41aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、比較的大きな上下方向隙間41bが存在する状態となる。尚、本例の場合には、調節ロッド17aを、調節レバー23aの重量により傾ける場合について説明したが、例えばスリット20a内に配置したガイド部材42の弾力を利用して、調節ロッド17aを傾ける事もできる。
これに対し、調節レバー23aの回動操作に基づき、上述した様なアンクランプ状態から、カム装置28aの幅寸法を拡げ、両支持板部22c、22dにより被挟持板部21c、21dを挟持したクランプ状態へと切り替えると、図4に示した様な状態となる。すなわち、調節ロッド17aは、図3に示した状態から揺動し、両支持板部22c、22dに対して直交する向き(水平方向)に配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間41cが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間41dが存在する状態となる。
つまり、本例の場合には、クランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面は、調節ロッド17aの外周面に当接する(上面と外周面との間の上下方向隙間がゼロになる)。又、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、上下方向隙間41cが存在する状態となる。又、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面は、調節ロッド17aの外周面に当接する(下面と外周面の間の上下方向隙間がゼロになる)。幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間41dが存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例のステアリング装置によれば、ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
即ち、本例の場合には、クランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、を当接させると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、を当接させており、調節ロッド17aの外周面に対する当接位置が、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cと幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dとで上下方向に関して逆側になる。この為、前述した従来構造の場合の様に、幅方向片側の通孔と幅方向他側の通孔とで、調節ロッドの外周面から内面うちの上面及び下面までの上下方向隙間の大小関係を同じとした場合に比べて、調節ロッド17aに対しアウタコラム18aが実質的に上下方向に変位可能となる距離(変位量)を小さく抑える事ができる。従って、ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
更に、本例の場合には、アンクランプ状態では、調節ロッド17aの外周面に対し、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cでは下面のみを当接させ、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dでは上面のみを当接させている。この為、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間に、比較的大きな上下方向隙間41aを設ける事ができると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間に、比較的大きな上下方向隙間41bを設ける事ができる。従って、上述した様に、クランプ状態では、調節ロッド17aに対するアウタコラム18aの実質的な上下方向への変位を抑えられるのにもかかわらず、アンクランプ状態では、調節ロッド17aに対してアウタコラム18aを前後方向にスムーズに移動させる事が可能になる。この結果、ステアリングホイール1の前後方向に関する位置調節作業の操作性を良好にする事もできる。
又、本例の場合、二次衝突が発生し、アウタコラム18aに対し前方且つ上方に向いた力が作用した場合に、両テレスコ調節用長孔16c、16dのうち、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面により、調節ロッド17aの幅方向他端寄り部分が押圧される。この結果、調節ロッド17aが傾く傾向(幅方向に関する、被駆動側カム27aと押圧プレート38との距離が狭まる傾向)となる為、両部材27a、28により、両支持板部22c、22dを幅方向両側から強く押圧する事ができる。従って、支持ブラケット14aによる変位ブラケット13aの保持力を増大する事ができる。この結果、二次衝突が発生した際に、支持ブラケット14aを車体から前方へと離脱させ易くする事が可能なり、運転者の保護充実を図る事が可能になる。
[実施形態の第2例]
実施形態の第2例について、図5を参照しつつ説明する。本例の特徴は、クランプ状態で、調節ロッド17aの外周面に対し、幅方向片側(図5の左側)のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面、及び、幅方向他側(図5の右側)のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面を、それぞれ締め代を有する状態で当接させる点にある。即ち、本例の場合には、アンクランプ状態からクランプ状態への切り替えに伴い、調節ロッド17aを揺動させた際に、調節ロッド17aの外周面により、テレスコ調節用長孔16cを構成するスリーブ40cの内面のうちの上面、及び、テレスコ調節用長孔16dを構成するスリーブ40dの内面のうちの下面を、それぞれ押圧して、両スリーブ40c、40dをそれぞれ弾性変形させる様にしている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、実施形態の第1例の場合に比べて、調節ロッド17aに対しアウタコラム18aが上下方向により変位しにくくできる。この為、ステアリングホイール1の上下方向に関する剛性感をより向上させる事ができる。
その他の部分の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第3例]
実施形態の第3例について、図6を参照しつつ説明する。本例の特徴は、クランプ状態で、テレスコ調節用長孔16c、16dの内面のうちの上面及び下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間に、それぞれ上下方向隙間が設けられる点にある。
即ち、本例の場合には、アンクランプ状態からクランプ状態への切り替えに伴い、調節ロッド17aを揺動させた際に、幅方向片側(図6の左側)のテレスコ調節用長孔16cの内面のうち、下面と調節ロッド17aの外周面との間に比較的大きな上下方向隙間43aが設けられると共に、上面と調節ロッド17aの外周面との間に上下方向隙間43aよりも上下方向寸法の小さい上下方向隙間43bが設けられている。又、幅方向他側(図6の右側)のテレスコ調節用長孔16dの内面のうち、上面と調節ロッド17aの外周面との間に比較的大きな上下方向隙間43cが設けられると共に、下面と調節ロッド17aの外周面との間に、上下方向隙間43cよりも上下方向寸法の小さい上下方向隙間43dが設けられている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、実施形態の第1例の場合に比べて、調節ロッド17aに対しアウタコラム18aが上下方向に変位可能となる距離が大きくなるが、前述した従来構造に比べれば、その距離を十分に抑える事ができる。又、アンクランプ状態で、アウタコラム18aを前後方向に、よりスムーズに移動させる事が可能になる。
その他の部分の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第4例]
実施形態の第4例について、図7を参照しつつ説明する。本例の特徴は、1対のテレスコ調節用長孔16c、16dの中心軸Oc、Od同士を、実施形態の第1例とは別の構成によりずらした点にある。
即ち、本例の場合には、幅方向片側の被挟持板部21cに形成したテレスコ用下孔39cの中心軸と、幅方向他側の被挟持板部21dに形成したテレスコ用下孔39dの中心軸とを、上下方向にずらさずに、水平方向に配置した状態で互いに一致させている。これに対し、幅方向片側のテレスコ用下孔39cに装着するスリーブ40eと、幅方向他側のテレスコ用下孔39dに装着するスリーブ40fとで、上端部及び下端部に於ける厚さ寸法が互いに異ならせている。具体的には、上端部に於ける厚さ寸法(径方向寸法)を、幅方向片側に配置されるスリーブ40eで、幅方向他側に配置されるスリーブ40fよりも大きくし、下端部に於ける厚さ寸法を、幅方向片側に配置されるスリーブ40eで、幅方向他側に配置されるスリーブ40fよりも小さくしている。尚、本例の場合には、この様な寸法関係を得る為に、両スリーブ40e、40fとして、外周面に対し内周面が上下方向に偏心したものを使用すると共に、両スリーブ40e、40fを両テレスコ用下孔39c、39dに対し、位相を180度ずらした状態で(上下逆に)取り付ける様にしている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、幅方向片側のテレスコ用下孔39cと幅方向他側のテレスコ用下孔39dとを同軸上に形成する事ができる為、実施形態の第1例の場合に比べて加工コストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第5例]
実施形態の第5例について、図8〜9を参照しつつ説明する。本例の特徴は、アンクランプ状態での、調節ロッド17aの傾きを、実施形態の第1例の場合とは反対にした点にある。
即ち、本例の場合には、1対のテレスコ調節用長孔16e、16fのうち、幅方向片側(図8の左側)のテレスコ調節用長孔16eの中心軸Oeよりも、幅方向他側(図8の右側)のテレスコ調節用長孔16fの中心軸Ofが下方側にずれて配置されている。この為に、本例の場合には、幅方向片側のテレスコ用下孔39eよりも、幅方向他側のテレスコ用下孔39fが下方に形成されている。そして、この様なテレスコ用下孔39e、39fに、弾性材製で環状のスリーブ40a、40bが装着される事で、両テレスコ調節用長孔16e、16fが構成されている。
以上の様な構成を有する本例の場合、アンクランプ状態では、図8に示した様に、調節ロッド17aが、幅方向片端側が上方に且つ幅方向他端側が下方にそれぞれ変位する方向に傾く。この為、アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、比較的大きな上下方向隙間44aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、比較的大きな上下方向隙間44bが存在する状態となる。
これに対し、クランプ状態へと切り替えると、図9に示した様に、調節ロッド17aは、図8に示した状態から揺動し、両支持板部22c、22dに対して直交する向き(水平方向)に配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、上下方向隙間44cが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、上下方向隙間44dが存在する状態となる。
その他の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第6例]
実施形態の第6例について、図10を参照しつつ説明する。本例の特徴は、1対のテレスコ調節用長孔16g、16hの中心軸Og、Oh同士を上下方向にずらさずに、これら両テレスコ調節用長孔16g、16hの内面のうちの上面及び下面と、調節ロッド17a(図3、4等参照)の外周面と、の間の上下方向隙間の関係を、前述した従来構造の場合とは異ならせた点にある。
即ち、本例の場合には、両テレスコ調節用長孔16g、16hのうち、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの中心軸Ogと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの中心軸Ohとを、互いに一致させると共に、水平方向に対して上下方向にα度だけ傾斜させている。この為に、幅方向片側のテレスコ用下孔39gと、幅方向他側のテレスコ用下孔39hとを、水平方向に対して角度αだけ傾斜した状態で、同軸上に形成している。そして、この様なテレスコ用下孔39g、39hに、弾性材製で環状のスリーブ40g、40hを装着する事で、両テレスコ調節用長孔16g、16hを構成している。図10には、幅方向両側のスリーブ40g、40hの内面の直径がφEで示され、幅方向片側のスリーブ40gの内面のうち幅方向片側端部の最上部を通り、幅方向片側の被挟持板部21cの幅方向片側面47aに対して垂直方向に延びる直線がGで示され、幅方向他側のスリーブ40hの内面のうち幅方向他側端部の最下部を通り、幅方向他側の被挟持板部21dの幅方向他側面47bに対して垂直方向に延びる直線がHで示され、直線G及びHの間の上下方向幅がFで示されている。ここで、直径φEは、上下方向幅Fよりも小さい(φE<F)。
以上の様な構成を有する本例の場合、アンクランプ状態では、調節ロッド17aの幅方向片端部に支持した調節レバー23a(図3、4等参照)の重量に基づくモーメント力より、調節ロッド17aの幅方向片端側が下方に変位する方向に傾き、且つ、調節ロッド17aの幅方向他端側が上方に変位する方向に傾く。この為、アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には比較的大きな上下方向隙間が存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、比較的大きな上下方向隙間が存在する状態となる。
これに対し、クランプ状態へと切り替えると、調節ロッド17aは、支持板部22c、22d(図3、4等参照)に対して直交する向きに配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの下面、と調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間が存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの上面、と調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間が存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例の場合には、両テレスコ用下孔39g、39hを同軸上に形成している為、両テレスコ用下孔39g、39hの加工コストを、実施形態の第1例の場合に比べて抑える事ができる。
その他の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第7例]
実施形態の第7例について、図11を参照しつつ説明する。本例の特徴は、ステアリングホイール1(図15参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備えずに、上下位置を調節する為のチルト機構のみを備えた点にある。
この為に、本例の場合には、アウタコラム18aの前端寄り部分の下方に設けた1対の被挟持板部21e、21fに、幅方向に貫通する状態で、単なる円孔45a、45bが形成されている。更に、幅方向片側の円孔45aの中心軸O45aが、幅方向他側の円孔45bの中心軸O45bよりも上方側にずらされて配置されている。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、実施形態の第1例の場合と同様に、クランプ状態で、両円孔45a、45bを幅方向に挿通した調節ロッド17a(図3、4等参照)に対しアウタコラム18aが実質的に上下方向に変位可能となる距離を小さく抑える事ができる。
その他の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第8例]
実施形態の第8例について、図12〜14を参照しつつ説明する。本例の場合には、支持ブラケット14bを構成する1対の支持板部22e、22f同士の間で、幅方向に関する曲げ剛性を異ならせている。即ち、幅方向片側の支持板部22eの板厚を、幅方向他側の支持板部22fの板厚よりも大きくする事で、幅方向片側の支持板部22eの曲げ剛性を、幅方向他側の支持板部22fの曲げ剛性よりも高くしている。又、1対のテレスコ調節用長孔16i、16jのうち、曲げ剛性の高くなった支持板部22eが配置された幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの中心軸Oiが、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの中心軸Ojよりも、アウタコラム18aの中心軸に近い下方側にずらされて配置されている。そして、本例の場合には、アウタコラム18aのスリット20a内に設けた弾性材製のガイド部材42aにより、調節ロッド17aの外周面のうちの下面が上方に向けて弾性的に押圧されている。
以上の様な構成を有する本例の場合、調節ロッド17aが、ガイド部材42aによる押圧力によって上方に向けて押し上げられる。この為、図12に示したアンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には比較的大きな上下方向隙間46aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には、比較的大きな上下方向隙間46bが存在する状態となる。
これに対し、上述した様なアンクランプ状態からクランプ状態へと切り替えていくと、図12→図13→図14に示した順に、調節ロッド17aは、曲げ剛性の高い支持板部22eが配置された幅方向片側部分を起点として、水平方向に向けて揺動する。そして、図14に示した様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接したまま、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、が当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの下面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間46aが存在したままの状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの上面と、調節ロッド17aの外周面と、の間には上下方向隙間46cが存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例の場合には、アンクランプ状態からクランプ状態に切り替える際に、調節ロッド17aを、曲げ剛性の高い支持板部22eが配置された幅方向片側部分を起点として、水平方向に向けて揺動させる事ができる為、調節ロッド17aの外周面のうちの幅方向片端側部分を、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面に当接させたままにする事ができる。この為、クランプ状態に移行する際に、調節ロッド17aの外周面が、テレスコ調節用長孔16iの内面(スリーブ40aの内面)に対して強く当接する事を防止できる。
その他の構成及び作用効果については、実施形態の第1例の場合と同様である。
本出願は、2015年12月3日出願の日本特許出願2015−236862に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明を実施する場合に、1対の通孔(テレスコ調節用長孔)の上下方向に関するずれ量、ずれ方向、及び、水平方向に対する中心軸の傾斜角度(実施形態の第6例の場合)は、前述した実施形態の各例の構造に限定されずに実施する事ができる。又、実施形態の各例の構造は、適宜組み合わせて実施する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10、10a ハウジング
11 車体
12 チルト軸
13 変位ブラケット
14、14a、14b 支持ブラケット
15a、15b チルト調節用長孔
16a〜16j テレスコ調節用長孔
17、17a 調節ロッド
18、18a アウタコラム
19、19a インナコラム
20、20a スリット
21a〜21f 被挟持板部
22a〜22f 支持板部
23、23a 調節レバー
24、24a ナット
25、25a スラストベアリング
26、26a 駆動側カム
27、27a 被駆動側カム
28、28a カム装置
29a〜29d 上下方向隙間
30 電動モータ
31 支持管
32 インナシャフト
33 アウタシャフト
34 取付板部
35 切り欠き
36 係止カプセル
37 頭部
38 押圧プレート
39a〜39f テレスコ用下孔
40a〜40f スリーブ
41a、41b 上下方向隙間
42、42a ガイド部材
43a〜43d 上下方向隙間
44a〜44d 上下方向隙間
45a、45b 円孔
46a〜46c 上下方向隙間
47a 幅方向片側面
47b 幅方向他側面

Claims (9)

  1. ステアリングコラムの一部に幅方向に離隔した状態で設けられた1対の被挟持板部と、
    前記両被挟持板部に幅方向に貫通する状態で設けられた1対の通孔と、
    車体に支持される支持ブラケットの一部に前記両被挟持板部を幅方向両側から挟む状態で設けられた1対の支持板部と、
    前記両支持板部に幅方向に貫通する状態で設けられたそれぞれが上下方向に長いチルト調節用長孔と、
    前記両通孔及び前記両チルト調節用長孔を幅方向に挿通する状態で設けられた調節ロッドと、
    前記調節ロッドのうちで前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられた1対の押圧部と、
    前記両押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    を備え、
    前記両押圧部同士の間隔を縮め、且つ、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持した、クランプ状態で、前記調節ロッドの外周面から前記両通孔のうち一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なり、且つ、前記調節ロッドの外周面から前記両通孔のうち他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なり、且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側が、上下方向に関して逆側に位置している
    事を特徴とするステアリングホイールの上下位置調節装置。
  2. 前記両押圧部同士の間隔を拡げ、且つ、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持する力を解除した、アンクランプ状態で、前記一方の通孔の内面と前記他方の通孔の内面とが、前記調節ロッドの外周面に対しそれぞれ上下方向に関して何れか一方でのみ当接する、請求項1に記載のステアリングホイールの上下位置調節装置。
  3. 前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とが上下方向にずれている、請求項1又は2に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  4. 前記各通孔が、前記各被挟持板部に形成された下孔に装着した弾性材製で環状のスリーブの内面により構成されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  5. 前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成された一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成された他方の下孔の中心軸とが、上下方向にずれている、請求項4に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  6. 前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成された一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成された他方の下孔の中心軸と、が一致しており、
    前記一方の下孔に装着した一方のスリーブの内面により構成される一方の通孔の中心軸と、前記他方の下孔に装着した他方のスリーブの内面により構成される他方の通孔の中心軸とが、上下方向にずれている、請求項4に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  7. 前記クランプ状態で、前記両通孔のうちの何れかの通孔の内面と、前記調節ロッドの外周面とが、上下方向に関して締め代を有する状態で当接している、請求項4〜6のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  8. 前記クランプ状態で、前記一方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間が設けられており、且つ、前記他方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間が設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  9. 前記両支持板部のうち、一方の支持板部の曲げ剛性が他方の支持板部の曲げ剛性よりも高く、
    前記両通孔のうち、幅方向に関して前記一方の支持板部側に配置された通孔の中心軸が、残りの通孔の中心軸よりも上下方向に関して前記ステアリングコラムに近い側に配置されており、
    前記一方の支持板部側に配置された通孔の内面の上下各面のうち、上下方向に関して前記ステアリングコラムから遠い側の面に向けて、前記調節ロッドの外周面を弾性部材により付勢している、請求項3〜8のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
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