JP2018202962A - ステアリングホイールの上下位置調節装置 - Google Patents

ステアリングホイールの上下位置調節装置 Download PDF

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Yoshifumi Kurokawa
祥史 黒川
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Abstract

【課題】ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができる構造を実現する。
【解決手段】クランプ状態で、調節ロッド17aの外周面に対し、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cに関しては、内面のうちの上面でのみ当接させ、下面との間には上下方向隙間41cを設ける。又、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dに関しては、下面でのみ当接させ、上面との間には上下方向隙間41dを設ける。この様に、調節ロッド17aの外周面に対する当接位置を、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cと幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dとで上下方向に関して逆側にする。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば自動車を操舵する為のステアリングホイールの上下位置を調節可能とする、ステアリングホイールの上下位置調節装置の改良に関する。
自動車用ステアリング装置は、図15に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、該入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、該ステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、該ステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、該中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。
上述の様なステアリング装置で、運転者の体格や運転姿勢に応じて、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構や、前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備える事が、従来から考えられている(例えば特許文献1参照)。図示の構造では、チルト機構を構成する為に、前記ステアリングコラム6の前端部に固定したハウジング10の上部前端部を車体11に対し、幅方向(幅方向とは、車体の幅方向を言い、左右方向と一致する。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に配置したチルト軸12により、揺動変位を可能に支持している。又、前記ステアリングコラム6の軸方向中間部下面に、変位ブラケット13を設けると共に、該変位ブラケット13を幅方向両側から挟む状態で、支持ブラケット14を設けている。そして、該支持ブラケット14に、上下方向に長いチルト調節用長孔15を、前記変位ブラケット13のうちで、該両チルト調節用長孔15の一部に整合する部分に前後方向(ステアリングコラム6の軸方向)に長いテレスコ調節用通孔16を、それぞれ形成している。そして、該チルト調節用長孔15及び該テレスコ調節用長孔16を幅方向に挿通する状態で、調節ロッド17を挿入している。又、これに合わせて、前記ステアリングシャフト5及びステアリングコラム6を伸縮可能な構造としている。そして、前記調節ロッド17の一端部に設けた図示しない調節レバーを操作する事で、前記支持ブラケット14により前記変位ブラケット13を幅方向両側から挟持する力を調節し、ステアリングホイール1の位置を上下及び前後に調節できる様にしている。
ステアリングホイールの位置調節装置を備えたステアリング装置のより具体的な構造に就いて、図16、17を参照しつつ説明する。
ステアリングコラム6は、後側に配置したアウタコラム18の前部と、前側に配置したインナコラム19の後部とを摺動可能に嵌合させて、全長を伸縮可能にしている。このうち、例えば軽合金をダイキャスト成形する事により造ったアウタコラム18の前部にスリット20を設けて、該前部の内径を弾性的に拡縮可能としている。又、該スリット20を左右両側から挟む部分に左右1対の被挟持板部21a、21bを設け、該両被挟持板部21a、21bにより変位ブラケット13を構成している。又、該両被挟持板部21a、21bには、前後方向に長いテレスコ調節用長孔16a、16bを形成している。又、支持ブラケット14に設けられた左右1対の支持板部22a、22bを、前記変位ブラケット13を左右両側から挟持する部分に配置すると共に、該両支持板部22a、22bにチルト軸12(図15参照)を中心とする部分円弧状で上下方向に長い、チルト調節用長孔15a、15bを形成している。そして、該両チルト調節用長孔15a、15b及び前記両テレスコ調節用長孔16a、16bに、調節ロッド17を幅方向に挿通している。
更に、前記調節ロッド17の軸方向一端部にスラストベアリング25を、軸方向他端部にナット24を、軸方向中間部一端寄り部分に調節レバー23、及び駆動側カム26と被駆動側カム27とにより構成されるカム装置28を、それぞれ設け、前記調節レバー23の揺動に基づいて前記両支持板部22a、22bの内側面同士の間隔を拡縮するロック機構を構成している。上述の様な調節ロッド17は、前記両チルト調節用長孔15a、15bに沿って昇降できるが、前記調節レバー23の揺動に伴って回転する事はない。
前記ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、前記調節レバー23を所定方向(一般的には下方)に揺動させて、前記駆動側カム26をアンロック方向に回転させる。そして、前記カム装置28の幅方向寸法を縮め、前記被駆動側カム27と前記ナット24との間隔を拡げる。この結果、前記両支持板部22a、22bの内側面と前記両被挟持板部21a、21bの外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失すると同時に、前記アウタコラム18の前端部の内径が弾性的に拡がり、該アウタコラム18の前端部内周面と前記インナコラム19の後端部外周面との当接部の面圧が低下する。そして、この様なアンクランプ状態で、前記調節ロッド17が前記両チルト調節用長孔15a、15b及び前記両テレスコ調節用長孔16a、16b内で動ける範囲で、前記ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置を調節可能となる。
前記ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、該ステアリングホイール1を所望位置に移動させた後、前記調節レバー23を逆方向(一般的には上方)に揺動させる。これにより、前記駆動側カム26を、ロック状態に切り替える際の回転方向であるロック方向に回転させる。そして、前記カム装置28の幅方向寸法を拡げ、前記両支持板部22a、22bの内側面同士の間隔を縮める。この結果、該両支持板部22a、22bの内側面と前記両被挟持板部21a、21bの外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、前記アウタコラム18の前端部の内径が弾性的に縮まり、該アウタコラム18の前端部内周面と前記インナコラム19の後端部外周面との当接部の面圧が上昇する。この為、この様なクランプ状態では、前記ステアリングホイール1を調節後の位置に保持可能となる。
ところで、上述の様な構成を有する従来構造のステアリングホイールの位置調節装置の場合、前記ステアリングホイール1の位置を保持可能としたクランプ状態に於いて、前記調節ロッド17の外周面と、前記両テレスコ調節用長孔16a、16bの内面(上面及び下面)との間に、図17に誇張して示す様な、上下方向隙間29a、29b、29c、29dをそれぞれ設けている。具体的には、前記調節ロッド17の外周面と幅方向片側(図17の左側)のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの上面及び下面との間に、それぞれ上下方向隙間29a、29bを設けると共に、前記調節ロッド17の外周面と幅方向他側(図17の右側)のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの上面及び下面との間に、それぞれ上下方向隙間29c、29dを設けている。
又、従来構造の場合には、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの上面と前記調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29aの大きさと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの上面と前記調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29cの大きさとが同じになる。又、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aの内面のうちの下面と前記調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29bの大きさと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bの内面のうちの下面と前記調節ロッド17の外周面との間の上下方向隙間29dの大きさとが同じになる。つまり、従来構造の場合には、前記調節ロッド17の外周面から内面のうちの上面及び下面までの上下方向隙間の大小関係が、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16aと幅方向他側のテレスコ調節用長孔16bとで同じになる。この為、クランプ状態に於いても、前記アウタコラム18は、前記調節ロッド17に対して、前記両上下方向隙間29a、29cの大きさ分だけ、実質的に下方への変位が可能になると共に、前記両上下方向隙間29b、29dの大きさ分だけ、実質的に上方への変位が可能になる。従って、前記ステアリングホイール1の支持剛性感を向上させて、運転者の操舵感を向上する面からは未だ改良の余地がある。
特開2009−227181号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上させて、運転者の操舵感を向上する事ができる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングホイールの上下位置調節装置は、1対の被挟持板部と、1対の通孔と、1対の支持板部と、1対のチルト調節用長孔と、調節ロッドと、1対の押圧部と、拡縮機構とを備える。
このうちの1対の被挟持板部は、前記ステアリングコラムの一部に幅方向に離隔した状態で設けられており、変位側ブラケットを構成する。
又、前記1対の通孔は、前記両被挟持板部に対し、幅方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記1対の支持板部は、車体に支持される支持ブラケットの一部に前記両被挟持板部を幅方向両側から挟む状態で設けられている。
又、前記1対のチルト調節用長孔は、それぞれ上下方向に長い長孔であり、前記両支持板部に対し、幅方向に貫通する状態で設けられている。
又、前記調節ロッドは、前記両通孔及び前記両チルト調節用長孔を幅方向に挿通する状態で設けられている。
又、前記1対の押圧部は、前記調節ロッドのうちで前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられている。
更に、前記拡縮機構は、例えばカム装置であり、前記両押圧部同士の間隔を拡縮する為のものである。
尚、本発明を実施する場合に、ステアリングホイールを上下方向だけでなく、前後方向にも位置調節可能とする場合には、前記各通孔を前後方向に長いテレスコピック調節用長孔とし、上下方向にのみ位置調節可能とする場合には、前記各通孔を単なる円孔とする。
特に、本発明のステアリングホイールの上下位置調節装置の場合には、前記両押圧部同士の間隔を拡げ、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持する力を解除したアンクランプ状態で、前記両通孔のうち一方の通孔の内面と他方の通孔の内面とを、前記調節ロッドの外周面に対し、それぞれ上下方向に関して何れか一方でのみ当接させる。
又、前記両押圧部同士の間隔を縮め、前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持したクランプ状態で、前記調節ロッドの外周面から前記一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせると共に、前記調節ロッドの外周面から前記他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせている。且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側{上下方向隙間がゼロ及びゼロ以下(締め代を有する状態)になる場合も含む}を、上下方向に関して逆側に位置させている。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とを、それぞれ水平方向(被挟持板部に対して直角方向)に配置した状態で、互いに上下方向にずらす事ができる。
或いは、前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とを、互いに一致させると共に、水平方向に対して上下方向に傾斜させる事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記各被挟持板部に形成した下孔に弾性材製で環状のスリーブを装着し、このスリーブの内面により、前記各通孔を構成する事ができる。
或いは、この様なスリーブなどの別部材を設けずに、前記各被挟持板部に形成した孔をそのまま、前記各通孔として利用する事もできる。言い換えれば、前記各被挟持板部に、前記各通孔を直接形成する事もできる。
又、上述した様な請求項3に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成した一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成した他方の下孔の中心軸とを、上下方向にずらす事ができる。
この様な請求項4に記載した発明の場合には、前記一方の下孔に装着するスリーブと、前記他方の下孔に装着するスリーブとを同じとした場合にも、前記両通孔の中心軸を上下方向にずらす事ができる。
一方、請求項5に記載した発明の様に、記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成した一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成した他方の下孔の中心軸とを互いに一致させる。そして、前記一方の下孔に装着する一方のスリーブの内面により構成される一方の通孔の中心軸と、前記他方の下孔に装着した他方のスリーブの内面により構成される他方の通孔の中心軸とを、上下方向にずらす事もできる。
この様な請求項5に記載した発明を実施する場合には、例えば、前記一方のスリーブと前記他方のスリーブとで、上端部及び下端部の厚さ寸法が互いに異なるものを使用する事ができる。
又、上述した様な請求項3〜5に記載した発明の様に、前記各通孔を前記スリーブの内面により構成する場合には、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記クランプ状態で、何れかの通孔の内面と前記調節ロッドの外周面とを上下方向に関して締め代を有する状態で当接させる事ができる。
又、上述した請求項1〜5に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記クランプ状態で、前記一方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間を設けると共に、前記他方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間を設ける事ができる。言い換えれば、上述した請求項6に記載した発明の様に、前記各通孔の内面のうちの上下各面と前記調節ロッドの外周面とを、締め代を有する状態で当接させずに、上下何れの部分にも隙間を設ける事ができる。
更に、本発明を実施する場合には、例えば請求項8に記載した発明の様に、前記両支持板部のうち、一方の支持板部の曲げ剛性を、他方の支持板部の曲げ剛性よりも高くする事ができる。
又、前記両通孔のうち、幅方向に関して前記一方の支持板部側に配置された通孔の中心軸を、残りの通孔(他方の支持板部側に配置された通孔)の中心軸よりも上下方向に関して前記ステアリングコラムに近い側に配置する。そして、前記一方の支持板部側に配置された通孔の内面の上下各面のうち、上下方向に関して前記ステアリングコラムから遠い側の面に向け、前記調節ロッドの外周面を弾性部材により付勢する(前記遠い側の面に調節ロッドの外周面を押し付ける)事ができる。
上述の様に構成する本発明のステアリングホイールの上下位置調節装置によれば、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
即ち、本発明の場合には、クランプ状態で、調節ロッドの外周面から一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせると共に、前記調節ロッドの外周面から他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離を互いに異ならせている。且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側を、上下方向に関して逆側に位置させている。
この為、前述した従来構造の場合の様に、一方の通孔と他方の通孔とで、調節ロッドの外周面から内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離の大小関係を同じにした場合に比べて、前記調節ロッドに対しステアリングコラムが実質的に上下方向に変位可能となる距離(変位量)を小さく抑える事ができる。従って、ステアリングホイールの上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
又、本発明の場合には、アンクランプ状態では、前記両通孔のうち一方の通孔の内面と他方の通孔の内面とを、前記調節ロッドの外周面に対し、それぞれ上下方向に関して何れか一方でのみ当接させている為、上下方向に関して他方には上下方向隙間をそれぞれ設ける事ができる。この為、上述した様に、クランプ状態では、前記調節ロッドに対する前記ステアリングコラムの実質的な上下方向への変位を抑えられるのにもかかわらず、前記両通孔が前後方向に長いテレスコ調節用長孔である場合には、アンクランプ状態で、前記調節ロッドに対して前記ステアリングコラムを前後方向にスムーズに移動させる事が可能になり、ステアリングホイールの前後方向に関する位置調節作業の操作性を良好にできる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、ステアリング装置の部分側面図。 同じくアウタコラムを取り出して、該アウタコラムの中心軸に直交する仮想平面にて切断した状態を示す断面図。 同じく(A)は、アンクランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図。 同じく(A)は、クランプ状態での図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は(A)の部分拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図4の(B)に相当する図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図4の(B)に相当する図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、図2に相当する図。 本発明の実施の形態の第5例を示す、図3に相当する図。 同じく図4に相当する図。 本発明の実施の形態の第6例を示す、図2に相当する図。 本発明の実施の形態の第7例を示しており、(A)は、ステアリングコラムの部分側面図であり、(B)は、(A)のB−B断面図。 本発明の実施の形態の第8例を示す、図3に相当する図。 同じく、アンクランプ状態からクランプ状態へと切り替わる途中の状態を示しており、(A)は、図1のA−A断面に相当する図であり、(B)は、(A)の部分拡大図。 同じく図4に相当する図。 本発明の対象となるステアリング装置の1例を示す部分側面図。 ステアリングホイールの位置調節装置の具体的な構造を説明する為の部分側面図。 図16のC−C断面図。 本発明の実施の形態の変形例を示す、図3の(B)に相当する図。 同じく、図4の(B)に相当する図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜4を参照しつつ説明する。本例のステアリングホイールの上下位置調節装置を適用したステアリング装置は、車体に支持された円筒状のステアリングコラム6aの内側にステアリングシャフト5aを、図示しない複数の転がり軸受を介して、回転自在に支持している。そして、前記ステアリングコラム6aの後端開口よりも後方に突出した、前記ステアリングシャフト5aの後端部分に、ステアリングホイール1(図15参照)を固定する。
又、前記ステアリングコラム6aの前端部に、補助力付与の為の動力源となる電動モータ30を、該ステアリングコラム6aの前端部に固定したハウジング10aに支持する事により設けている。そして、前記電動モータ30の出力トルク(補助力)を、前記ハウジング10a内に設けた減速機を介して、前記ステアリングシャフト5aに付与する。又、前記ハウジング10aは、上部に幅方向に配置した支持管31を挿通したチルト軸である図示しないボルトにより、車体の一部に揺動変位を可能に支持されている。
本例のステアリング装置は、運転者の体格や運転姿勢に応じて、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構、及び、前後位置を調節する為のテレスコピック機構を、それぞれ備えている。
このうちのテレスコピック機構を構成する為に、前記ステアリングコラム6aを、前方に配置したインナコラム19aの後端部に、後方に配置したアウタコラム18aの前端部を、軸方向に関する相対変位を可能に緩く嵌合して、全長を伸縮可能にしている。又、前記アウタコラム18aを、支持ブラケット14aに対し、前後方向に移動可能に支持している。又、前記ステアリングコラム6aの内側に回転自在に支持した前記ステアリングシャフト5aを、インナシャフト32とアウタシャフト33とをスプライン係合等により、トルク伝達可能に、且つ、伸縮可能に組み合わせた構造としている。尚、本例の場合、前記アウタコラム18a全体を、例えば軽合金をダイキャスト成形する事により構成している。
又、チルト機構を構成する為に、前記ステアリングコラム6aを車体に対して、幅方向に設置した前記チルト軸を中心とする揺動変位を可能に支持すると共に、前記アウタコラム18aを、前記支持ブラケット14aに対し、上下方向に移動可能に支持している。
又、前記アウタコラム18aを、前記支持ブラケット14aに対し、前後方向及び上下方向に移動可能に支持する為に、該アウタコラム18aの前端寄り部分の上部に、軸方向に伸長したスリット20aを形成している。これにより、前記アウタコラム18aの前端寄り部分を欠円筒に構成して、内径を弾性的に拡縮可能としている。そして、前記アウタコラム18aの前端寄り部分の上面で、前記スリット20aを幅方向両側から挟む部分に、変位ブラケット13aを構成する1対の被挟持板部21c、21dを設けている。又、これら両被挟持板部21c、21cには、幅方向に貫通すると共に前後方向(アウタコラム11aの軸方向)に伸長した、テレスコ調節用長孔16c、16dを設けている。本例の場合には、これら両テレスコ調節用長孔16c、16dが、特許請求の範囲に記載した1対の通孔に相当する。
これに対し、前記支持ブラケット14aは、鋼やアルミニウム系合金等の十分な剛性を有する金属板製で、取付板部34と、1対の支持板部22c、22dとを有している。このうちの取付板部34は、通常時には前記車体に対し支持されているが、衝突事故の際には、二次衝突の衝撃に基づいて前方に離脱し、前記アウタコラム18aの前方への変位を許容する。この為に、前記取付板部34の後端縁に開口する状態で、1対の切り欠き35、35を形成している。そして、これら両切り欠き35、35に、それぞれボルト又はスタッド等の固定部材により前記車体に固定された係止カプセル36を係止している。
前記両支持板部22c、22dは、前記取付板部34から下方に向けて垂下し、前記アウタコラム18aの前端寄り部分を幅方向両側から挟む状態で、互いに平行に設けられている。又、前記両支持板部22c、22dのうち、幅方向に関して対向する位置(互いに整合する位置)で、且つ、前記各テレスコ調節用長孔16c、16dの前後方向の一部と整合する部分に、それぞれ上下方向に長いチルト調節用長孔15c、15dを形成している。そして、前記各テレスコ調節用長孔16c、16dとこれら各チルト調節用長孔15c、15dとに、調節ロッド17aを幅方向に挿通している。又、本例の場合には、図3、4に示す様に、前記アウタコラム18aに形成したスリット20a内に、ゴム等の弾性材製で断面矩形状のガイド部材42を設けている。そして、該ガイド部材42の上面により、前記調節ロッド17aの幅方向中間部の下面を下方側から支持している。
又、前記調節ロッド17aの軸方向一端部(図3、4の左端部)に形成された頭部37と、前記両支持板部22c、22dのうちの幅方向片側(図3、4の左側)の支持板部22cとの間部分に、該支持板部22cの側から順に、カム装置28aを構成する被駆動側カム27a及び駆動側カム26aと、調節レバー23aとを配置している。一方、前記調節ロッド17aの軸方向他端部(図3、4の右端部)に形成された雄ねじ部に螺合されたナット24aと、前記両支持板部22c、22dのうちの幅方向他側(図1の右側)の支持板部22dとの間部分に、該支持板部22dの側から順に、押圧プレート38、スラストベアリング25aを配置している。これにより、この調節レバー23aの揺動操作に基づき、前記カム装置28aを構成する駆動側カム26aを被駆動側カム27aに対して相対回転させる事で、前記カム装置28aの幅寸法(軸方向寸法)を拡縮可能としている。
本例の場合、前記調節ロッド17aのうちで前記両支持板部22c、22dの外側面から突出した部分に設けられた、前記押圧プレート38及び前記被駆動側カム27aが、特許請求の範囲に記載した1対の押圧部に相当する。同様に、前記カム装置28aが、特許請求の範囲に記載した拡縮機構に相当する。
前記ステアリングホイール1の位置を調節する際には、前記調節レバー23aを所定方向(一般的には下方)に回動させて、前記カム装置28aの幅寸法を縮め、前記被駆動側カム27aと前記押圧プレート38との距離を拡げる。この結果、前記両支持板部22c、22dの内側面同士の距離が拡がり、これら両支持板部22c、22dの内側面と前記両被挟持板部21c、21dの外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する(外側面を挟持する力が解除される)。この状態で、前記変位ブラケット13aに対する前記支持ブラケット14aの支持力が低下乃至は喪失するので、前記調節ロッド17aが前記両テレスコ調節用長孔15c、15d及び前記両チルト調節用長孔16c、16d内で動ける範囲で、前記アウタコラム18aを変位させる事が可能になる。そして、この変位により、前記ステアリングホイール1の位置(上下位置と前後位置との一方又は双方)を調節する事が可能となる。
これに対し、前記ステアリングホイール1を所望位置に保持するには、前記調節レバー23aを、前記所定方向とは逆方向(一般的には上方)に回動させて、前記カム装置28aの幅寸法を拡げ、前記被駆動側カム27aと前記押圧プレート38との距離を縮める。この結果、前記両支持板部22c、22dの内側面と前記両被挟持板部21c、21dの外側面とが強く当接し、前記ステアリングホイール1の上下位置が固定される。同時に、前記両被挟持板部21c、21dが設けられた前記アウタコラム18aの前端寄り部分の直径が縮まり、前記アウタコラム18aの前端部内周面と前記インナコラム19aの後端部外周面とが強く当接する。そして、前記ステアリングコラム6aが伸縮不能になり、前記ステアリングホイール1の前後位置が固定される。この結果、前記ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持可能となる。
本例のステアリング装置の基本的な構成は、以上の通りである。次に、本例の特徴部分に就いて詳しく説明する。
本例の場合には、上述した様なクランプ状態で、前記ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する為に、前記両テレスコ調節用長孔16c、16dの内面のうちの上面及び下面と前記調節ロッド17aの外周面との間の上下方向隙間の関係を、前述した従来構造の場合とは異ならせている。この為に、本例の場合には、図2に示した様に、前記両テレスコ調節用長孔16c、16dのうち、前記調節レバー23aが配置される幅方向片側(図2の左側)のテレスコ調節用長孔16cの中心軸Ocを、幅方向他側(図2の右側)のテレスコ調節用長孔16dの中心軸Odよりも下方側にずらして配置している。
又、本例の場合には、前記両テレスコ調節用長孔16c、16dを、前記両被挟持板部21c、21dに対し直接形成するのではなく、これら両被挟持板部21c、21dに幅方向に貫通する状態で形成したテレスコ用下孔39a、39bのうちの幅方向外半部の内側に、弾性材製で環状のスリーブ40a、40bを装着する事で構成している。つまり、前記両テレスコ調節用長孔16c、16dを、前記両スリーブ40a、40bの内面により構成している。この為、本例の場合には、前記両テレスコ用下孔39a、39bのうち、幅方向片側のテレスコ用下孔39aを、幅方向他側のテレスコ用下孔39bよりも下方に形成している。又、前記両スリーブ40a、40bは、例えば、ゴムの如きエラストマーや、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリアセタール樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等の摺動性に優れた合成樹脂製で、厚さ寸法等の諸元が互いに同じである。
以上の様な構成を有する本例の場合、前記カム装置28aの幅寸法を縮め、前記両支持板部22c、22dにより前記被挟持板部21c、21dを挟持する力を解除したアンクランプ状態では、図3に示した様に、前記調節ロッド17aが、幅方向片端部に支持した前記調節レバー23aの重量に基づくモーメント力より、幅方向片端側が下方に且つ幅方向他端側が上方にそれぞれ変位する方向に傾く。この為、前記アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には比較的大きな上下方向隙間41aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には、比較的大きな上下方向隙間41bが存在する状態となる。尚、本例の場合には、前記調節ロッド17aを、前記調節レバー23aの重量により傾ける場合に就いて説明したが、例えば前記スリット20a内に配置した前記ガイド部材42の弾力を利用して、前記調節ロッド17aを傾ける事もできる。
これに対し、前記調節レバー23aの回動操作に基づき、上述した様なアンクランプ状態から、前記カム装置28aの幅寸法を拡げ、前記両支持板部22c、22dにより前記被挟持板部21c、21dを挟持したクランプ状態へと切り替えると、図4に示した様に、前記調節ロッド17aは、前記図3に示した状態から揺動し、前記両支持板部22c、22dに対して直交する向き(水平方向)に配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間41cが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間41dが存在する状態となる。
つまり、本例の場合には、クランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面は、前記調節ロッド17aの外周面に対し、上面が当接し(上面との間の上下方向隙間がゼロになり)、下面との間には前記上下方向隙間41cが存在する状態となる。又、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面は、前記調節ロッド17aの外周面に対し、下面が当接し(下面との間の上下方向隙間はゼロになり)、上面との間には前記上下方向隙間41dが存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例のステアリング装置によれば、前記ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
即ち、本例の場合には、前記クランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とを当接させると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とを当接させており、該調節ロッド17aの外周面に対する当接位置が、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cと幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dとで上下方向に関して逆側になる。この為、前述した従来構造の場合の様に、幅方向片側の通孔と幅方向他側の通孔とで、調節ロッドの外周面から内面うちの上面及び下面までの上下方向隙間の大小関係を同じとした場合に比べて、前記調節ロッド17aに対し前記アウタコラム18aが実質的に上下方向に変位可能となる距離(変位量)を小さく抑える事ができる。従って、前記ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を向上する事ができ、運転者の操舵感を向上する事ができる。
更に、本例の場合には、前記アンクランプ状態では、前記調節ロッド17aの外周面に対し、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cでは下面のみを当接させ、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dでは上面のみを当接させている。この為、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間に、比較的大きな上下方向隙間41aを設ける事ができると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間に、比較的大きな上下方向隙間41bを設ける事ができる。従って、上述した様に、クランプ状態では、前記調節ロッド17aに対する前記アウタコラム18aの実質的な上下方向への変位を抑えられるのにもかかわらず、アンクランプ状態では、前記調節ロッド17aに対して前記アウタコラム18aを前後方向にスムーズに移動させる事が可能になる。この結果、前記ステアリングホイール1の前後方向に関する位置調節作業の操作性を良好にする事もできる。
又、本例の場合、二次衝突が発生し、前記アウタコラム18aに対し前方且つ上方に向いた力が作用した場合に、前記両テレスコ調節用長孔16c、16dのうち、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面により、前記調節ロッド17aの幅方向他端寄り部分が押圧される。この結果、該調節ロッド17aが傾く傾向(幅方向に関する、前記被駆動側カム27aと前記押圧プレート38との距離が狭まる傾向)となる為、これら両部材27a、28により、前記両支持板部22c、22dを幅方向両側から強く押圧する事ができる。従って、前記支持ブラケット14aによる前記変位ブラケット13aの保持力を増大する事ができる。この結果、二次衝突が発生した際に、前記支持ブラケット14aを車体から前方へと離脱させ易くする事が可能なり、運転者の保護充実を図る事が可能になる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図5を参照しつつ説明する。本例の特徴は、クランプ状態で、調節ロッド17aの外周面に対し、幅方向片側(図5の左側)のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面、及び、幅方向他側(図5の右側)のテレスコ調節用長孔16dの内面のうちの下面を、それぞれ締め代を有する状態で当接させる点にある。即ち、本例の場合には、アンクランプ状態からクランプ状態への切り替えに伴い、前記調節ロッド17aを揺動させた際に、該調節ロッド17aの外周面により、前記テレスコ調節用長孔16cを構成するスリーブ40cの内面のうちの上面、及び、前記テレスコ調節用長孔16dを構成するスリーブ40dの内面のうちの下面を、それぞれ押圧して、前記両スリーブ40c、40dをそれぞれ弾性変形させる様にしている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、前記調節ロッド17aに対しアウタコラム18aが上下方向により変位しにくくできる。この為、ステアリングホイール1の上下方向に関する剛性感をより向上させる事ができる。
その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図6を参照しつつ説明する。本例の特徴は、クランプ状態で、テレスコ調節用長孔16c、16dの内面のうちの上面及び下面と、調節ロッド17aの外周面との間に、それぞれ上下方向隙間を設ける点にある。
即ち、本例の場合には、アンクランプ状態からクランプ状態への切り替えに伴い、前記調節ロッド17aを揺動させた際に、幅方向片側(図6の左側)のテレスコ調節用長孔16cの内面のうち、下面と前記調節ロッド17aの外周面との間に比較的大きな上下方向隙間43aを設けると共に、上面と該調節ロッド17aの外周面との間に前記上下方向隙間43aよりも上下方向寸法の小さい上下方向隙間43bを設けている。又、幅方向他側(図6の右側)のテレスコ調節用長孔16dの内面のうち、上面と前記調節ロッド17aの外周面との間に比較的大きな上下方向隙間43cを設けると共に、下面と該調節ロッド17aの外周面との間に、前記上下方向隙間43cよりも上下方向寸法の小さい上下方向隙間43dを設けている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、前記調節ロッド17aに対しアウタコラム18aが上下方向に変位可能となる距離が大きくなるが、前述した従来構造に比べれば、その距離を十分に抑える事ができる。又、アンクランプ状態で、前記アウタコラム18aを前後方向に、よりスムーズに移動させる事が可能になる。
その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
本発明の実施の形態の第4例に就いて、図7を参照しつつ説明する。本例の特徴は、1対のテレスコ調節用長孔16c、16dの中心軸同士を、前記実施の形態の第1例とは別の構成によりずらした点にある。
即ち、本例の場合には、幅方向片側の被挟持板部21cに形成したテレスコ用下孔39cの中心軸と、幅方向他側の被挟持板部21dに形成したテレスコ用下孔39dの中心軸とを、上下方向にずらさずに、水平方向に配置した状態で互いに一致させている。これに対し、幅方向片側のテレスコ用下孔39cに装着するスリーブ40eと、幅方向他側のテレスコ用下孔39dに装着するスリーブ40fとで、上端部及び下端部に於ける厚さ寸法を互いに異ならせている。具体的には、上端部に於ける厚さ寸法(径方向寸法)を、幅方向片側に配置されるスリーブ40eで、幅方向他側に配置されるスリーブ40fよりも大きくし、下端部に於ける厚さ寸法を、幅方向片側に配置されるスリーブ40eで、幅方向他側に配置されるスリーブ40fよりも小さくしている。尚、本例の場合には、この様な寸法関係を得る為に、前記両スリーブ40e、40fとして、外周面に対し内周面が上下方向に偏心したものを使用すると共に、前記両スリーブ40e、40fを前記両テレスコ用下孔39c、39dに対し、位相を180度ずらした状態で(上下逆に)取り付ける様にしている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、幅方向片側のテレスコ用下孔39cと幅方向他側のテレスコ用下孔39dとを同軸上に形成する事ができる為、前記実施の形態の第1例の場合に比べて加工コストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
本発明の実施の形態の第5例に就いて、図8〜9を参照しつつ説明する。本例の特徴は、アンクランプ状態での、調節ロッド17aの傾きを、前記実施の形態の第1例の場合とは反対にした点にある。
即ち、本例の場合には、1対のテレスコ調節用長孔16e、16fのうち、幅方向片側(図8の左側)のテレスコ調節用長孔16eの中心軸Oeよりも、幅方向他側(図8の右側)のテレスコ調節用長孔16fの中心軸Ofを下方側にずらして配置している。この為に、本例の場合には、幅方向片側のテレスコ用下孔39eよりも、幅方向他側のテレスコ用下孔39fを下方に形成している。そして、この様なテレスコ用下孔39e、39fに、弾性材製で環状のスリーブ40a、40bを装着する事で、前記両テレスコ調節用長孔16e、16fを構成している。
以上の様な構成を有する本例の場合、アンクランプ状態では、図8に示した様に、前記調節ロッド17aが、幅方向片端側が上方に且つ幅方向他端側が下方にそれぞれ変位する方向に傾く。この為、前記アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には比較的大きな上下方向隙間44aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には、比較的大きな上下方向隙間44bが存在する状態となる。
これに対し、クランプ状態へと切り替えると、図9に示した様に、前記調節ロッド17aは、前記図8に示した状態から揺動し、前記両支持板部22c、22dに対して直交する向き(水平方向)に配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16eの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16cの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間44cが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16fの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間44dが存在する状態となる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第6例]
本発明の実施の形態の第6例に就いて、図10を参照しつつ説明する。本例の特徴は、1対のテレスコ調節用長孔16g、16hの中心軸同士を上下方向にずらさずに、これら両テレスコ調節用長孔16g、16hの内面のうちの上面及び下面と前記調節ロッド17a(図3、4等参照)の外周面との間の上下方向隙間の関係を、前述した従来構造の場合とは異ならせた点にある。
即ち、本例の場合には、前記両テレスコ調節用長孔16g、16hのうち、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの中心軸Ogと、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの中心軸Ohとを、互いに一致させると共に、水平方向に対して上下方向にα度だけ傾斜させている。この為に、本例の場合にも、幅方向片側のテレスコ用下孔39gと、幅方向他側のテレスコ用下孔39hとを、水平方向に対して角度αだけ傾斜した状態で、同軸上に形成している。そして、この様なテレスコ用下孔39g、39hに、弾性材製で環状のスリーブ40g、40hを装着する事で、前記両テレスコ調節用長孔16g、16hを構成している。
以上の様な構成を有する本例の場合、アンクランプ状態では、前記調節ロッド17aが、幅方向片端部に支持した調節レバー23a(図3、4等参照)の重量に基づくモーメント力より、幅方向片端側が下方に且つ幅方向他端側が上方にそれぞれ変位する方向に傾く。この為、前記アンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には比較的大きな上下方向隙間が存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には、比較的大きな上下方向隙間が存在する状態となる。
これに対し、クランプ状態へと切り替えると、前記調節ロッド17aは、支持板部22c、22d(図3、4等参照)に対して直交する向きに配置された状態で固定される。そして、この様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16gの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間が存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16hの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間が存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記両テレスコ用下孔39g、39hを同軸上に形成している為、これら両テレスコ用下孔39g、39hの加工コストを、前記実施の形態の第1例の場合に比べて抑える事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第7例]
本発明の実施の形態の第7例に就いて、図11を参照しつつ説明する。本例の特徴は、ステアリングホイール1(図15参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備えずに、上下位置を調節する為のチルト機構のみを備えた点にある。
この為に、本例の場合には、アウタコラム18aの前端寄り部分の下方に設けた1対の被挟持板部21e、21fに対し、幅方向に貫通する状態で、単なる円孔45a、45bを形成している。更に、幅方向片側の円孔45aの中心軸O45a を、幅方向他側の円孔
45bの中心軸O45b よりも上方側にずらして配置している。
以上の様な構成を有する本例の場合にも、前記実施の形態の第1例の場合と同様に、クランプ状態で、前記両円孔45a、45bを幅方向に挿通した調節ロッド17a(図3、4等参照)に対し前記アウタコラム18aが実質的に上下方向に変位可能となる距離を小さく抑える事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第8例]
本発明の実施の形態の第8例に就いて、図12〜14を参照しつつ説明する。本例の場合には、支持ブラケット14bを構成する1対の支持板部22e、22f同士の間で、幅方向に関する曲げ剛性を異ならせている。即ち、幅方向片側の支持板部22eの板厚を、幅方向他側の支持板部22fの板厚よりも大きくする事で、幅方向片側の支持板部22eの曲げ剛性を、幅方向他側の支持板部22fの曲げ剛性よりも高くしている。又、本例の場合には、1対のテレスコ調節用長孔16i、16jのうち、曲げ剛性の高くなった支持板部22eが配置された幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの中心軸Oiを、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの中心軸Ojよりも、アウタコラム18aの中心軸に近い下方側にずらして配置している。そして、本例の場合には、前記アウタコラム18aのスリット20a内に設けた弾性材製のガイド部材42aにより、前記調節ロッド17aの外周面のうちの下面を上方に向けて弾性的に押圧している。
以上の様な構成を有する本例の場合、前記調節ロッド17aが、前記ガイド部材42aによる押圧力によって上方に向けて押し上げられる。この為、図12に示したアンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接すると共に、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には比較的大きな上下方向隙間46aが存在する状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には、比較的大きな上下方向隙間46bが存在する状態となる。
これに対し、上述した様なアンクランプ状態からクランプ状態へと切り替えていくと、図12→図13→図14に示した順に、前記調節ロッド17aは、曲げ剛性の高い支持板部22eが配置された幅方向片側部分を起点として、水平方向に向けて揺動する。そして、図14に示した様なクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接したまま、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面とが当接する。又、この状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの下面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間46aが存在したままの状態となり、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面のうちの上面と前記調節ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間46cが存在する状態となる。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記アンクランプ状態から前記クランプ状態に切り替える際に、前記調節ロッド17aを、曲げ剛性の高い前記支持板部22eが配置された幅方向片側部分を起点として、水平方向に向けて揺動させる事ができる為、前記調節ロッド17aの外周面のうちの幅方向片端側部分を、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面のうちの上面に当接させたままにする事ができる。この為、前記クランプ状態に移行する際に、前記調節ロッド17aの外周面が、前記テレスコ調節用長孔16iの内面(スリーブ40aの内面)に対して強く当接する事を防止できる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の変形例]
本発明の実施の形態の変形例に就いて、図18、図19を参照しつつ説明する。本例の場合には、図18のアンクランプ状態で、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面の上面及び下面と調節用ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間48a及び48bが存在し、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面の上面及び下面と調節用ロッド17aの外周面との間には上下方向隙間48c及び48dが存在している。これに対し、調節レバー23aの回動操作に基づき、アンクランプ状態からクランプ状態へと切り替えると、図19に示した様に、幅方向片側のテレスコ調節用長孔16iの内面の上面の図において右側とテレスコ調節用長孔16iの内面の下面の左側が調節用ロッド17aの外周面に当接した状態となる。また、幅方向他側のテレスコ調節用長孔16jの内面の上面の左側とテレスコ調節用長孔16jの内面の下面の右側が調節用ロッド17aの外周面に当接した状態となる。本例の場合には、合計4箇所の位置においてスリーブ40a、40bと調節用ロッド17aの外周面とが当接するので、ステアリングホイール1の上下方向に関する支持剛性感を更に向上する事ができ、運転者の操舵感をより向上することができる。
本発明を実施する場合に、1対の通孔(テレスコ調節用長孔)の上下方向に関するずれ量、ずれ方向、及び、水平方向に対する中心軸の傾斜角度(実施の形態の第6例の場合)は、前述した実施の形態の各例の構造に限定されずに実施する事ができる。又、実施の形態の各例の構造は、適宜組み合わせて実施する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10、10a ハウジング
11 車体
12 チルト軸
13 変位ブラケット
14、14a、14b 支持ブラケット
15a、15b チルト調節用長孔
16a〜16j テレスコ調節用長孔
17、17a 調節ロッド
18、18a アウタコラム
19、19a インナコラム
20、20a スリット
21a〜21f 被挟持板部
22a〜22f 支持板部
23、23a 調節レバー
24、24a ナット
25、25a スラストベアリング
26、26a 駆動側カム
27、27a 被駆動側カム
28、28a カム装置
29a〜29d 上下方向隙間
30 電動モータ
31 支持管
32 インナシャフト
33 アウタシャフト
34 取付板部
35 切り欠き
36 係止カプセル
37 頭部
38 押圧プレート
39a〜39f テレスコ用下孔
40a〜40f スリーブ
41a、41b 上下方向隙間
42、42a ガイド部材
43a〜43d 上下方向隙間
44a〜44d 上下方向隙間
45a、45b 円孔
46a〜46c 上下方向隙間
48a〜48d 上下方向隙間

Claims (8)

  1. ステアリングコラムの一部に幅方向に離隔した状態で設けられた1対の被挟持板部と、
    前記両被挟持板部に幅方向に貫通する状態で設けられた1対の通孔と、
    車体に支持される支持ブラケットの一部に前記両被挟持板部を幅方向両側から挟む状態で設けられた1対の支持板部と、
    前記両支持板部に幅方向に貫通する状態で設けられたそれぞれが上下方向に長いチルト調節用長孔と、
    前記両通孔及び前記両チルト調節用長孔を幅方向に挿通する状態で設けられた調節ロッドと、
    前記調節ロッドのうちで前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられた1対の押圧部と、
    前記両押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構とを備え、
    前記両押圧部同士の間隔を拡げ前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持する力を解除したアンクランプ状態で、前記両通孔のうち一方の通孔の内面と他方の通孔の内面とが、前記調節ロッドの外周面に対しそれぞれ上下方向に関して何れか一方でのみ当接し、
    前記両押圧部同士の間隔を縮め前記両支持板部により前記両被挟持板部を挟持したクランプ状態で、前記調節ロッドの外周面から前記一方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なると共に、前記調節ロッドの外周面から前記他方の通孔の内面のうちの上面及び下面までの上下方向距離が互いに異なっており、且つ、前記一方の通孔と前記他方の通孔とで、前記調節ロッドの外周面から内面までの上下方向距離が小さくなる側が、上下方向に関して逆側に位置している
    事を特徴とするステアリングホイールの上下位置調節装置。
  2. 前記一方の通孔の中心軸と前記他方の通孔の中心軸とが上下方向にずれている、請求項1に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  3. 前記各通孔が、前記各被挟持板部に形成された下孔に装着した弾性材製で環状のスリーブの内面により構成されている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  4. 前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成された一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成された他方の下孔の中心軸とが、上下方向にずれている、請求項3に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  5. 前記両被挟持板部のうち、一方の被挟持板部に形成された一方の下孔の中心軸と、他方の被挟持板部に形成された他方の下孔の中心軸とが一致しており、前記一方の下孔に装着した一方のスリーブの内面により構成される一方の通孔の中心軸と、前記他方の下孔に装着した他方のスリーブの内面により構成される他方の通孔の中心軸とが、上下方向にずれている、請求項3に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  6. 前記クランプ状態で、前記両通孔のうちの何れかの通孔の内面と、前記調節ロッドの外周面とが、上下方向に関して締め代を有する状態で当接している、請求項3〜5のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  7. 前記クランプ状態で、前記一方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間が設けられていると共に、前記他方の通孔の内面の上下両面と前記調節ロッドの外周面との間にそれぞれ大きさの異なる上下方向隙間が設けられている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
  8. 前記両支持板部のうち、一方の支持板部の曲げ剛性が他方の支持板部の曲げ剛性よりも高くなっており、
    前記両通孔のうち、幅方向に関して前記一方の支持板部側に配置された通孔の中心軸が、残りの通孔の中心軸よりも上下方向に関して前記ステアリングコラムに近い側に配置されており、前記一方の支持板部側に配置された通孔の内面の上下各面のうち、上下方向に関して前記ステアリングコラムから遠い側の面に向け、前記調節ロッドの外周面を弾性部材により付勢している、請求項2〜7のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの上下位置調節装置。
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