JP2009073378A - 位置調整式ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアリングコラムのボルト挿通用孔と締付ボルトとの寸法公差による隙間をなくし、運転者がステアリングホイールに上下方向の力を加えた際に発生するガタを抑える。
【解決手段】ステアリングシャフト3を回転自在に支持するステアリングコラム2と、該ステアリングコラム2を支持する一対の側板を有する車体側ブラケット21と、該車体側ブラケット21の一対の側板部間に当該側板部に形成されたボルト挿通用孔21fを通じ、前記ステアリングコラム2に形成されたボルト挿通用孔2o及び2pを貫通して橋架された締付ボルトと、該締付ボルトの両端に形成されて前記車体側ブラケット21を前記ステアリングコラム2に締付ける締付部材27とを備え、前記ステアリングコラム2のボルト挿通用孔2o及び2pと前記締付ボルト25との間に存在する寸法公差による隙間Gに、ガタ防止用の弾性体26a及び26bを介装した。
【選択図】図3
【解決手段】ステアリングシャフト3を回転自在に支持するステアリングコラム2と、該ステアリングコラム2を支持する一対の側板を有する車体側ブラケット21と、該車体側ブラケット21の一対の側板部間に当該側板部に形成されたボルト挿通用孔21fを通じ、前記ステアリングコラム2に形成されたボルト挿通用孔2o及び2pを貫通して橋架された締付ボルトと、該締付ボルトの両端に形成されて前記車体側ブラケット21を前記ステアリングコラム2に締付ける締付部材27とを備え、前記ステアリングコラム2のボルト挿通用孔2o及び2pと前記締付ボルト25との間に存在する寸法公差による隙間Gに、ガタ防止用の弾性体26a及び26bを介装した。
【選択図】図3
Description
本発明は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを車体側ブラケットに対して例えばチルト方向及びテレスコ方向の少なくとも一方に位置調整可能とした位置調整式ステアリング装置に関する。
この種の位置調整式ステアリング装置としては、例えばステアリングハンドルのシャフトの外側に配設され、ステアリングハンドルの上,下移動、前,後移動を許容すべく前記シャフトと共に下端側を中心にして上,下方向、前,後方向に揺動、伸縮可能としたコラムの外周に設けられ、ボルト挿通用の孔を備えるコラムブラケットと、車体に固定され、前記コラムの揺動方向に延在する長孔を備えた支持ブラケットと、前記コラムブラケットの孔と支持ブラケットの長孔とにわたして挿通され、ナットにて緊締、弛緩せしめるようにしたボルトとを有し、前記ボルトのボルトヘッド部には、その外周に凹溝が形成され、その凹溝に前記支持ブラケットの長孔の両端部と対向する環状の緩衝部材を設けると共に、前記ボルトの本体部には、その外周に前記長孔の側壁と対向する2箇所に平坦面が形成された凹溝が形成され、その凹溝に前記コラムハウジングの長孔の両端部と対向する環状の緩衝部材を設けたステアリングハンドルの位置調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平8−2023号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、操作レバーによる位置調整動作時に締付ボルトが車体側ブラケットに形成されたボルト挿通用孔の上下左右移動限において直接突き当たることを防止し不快な音を発生することがない利点を有するものであるが、組立上の問題で寸法公差を考慮するとステアリングコラムに形成されたボルト挿通用孔と締付ボルトとの間に隙間ができる構成とせざるを得ない。
このため、上記従来例のように、コラムブラケットの長孔の側壁と対向する部分において、ボルト本体部に緩衝部材を嵌め込んだボルトを断面でみると、ボルト本体部と緩衝部材とを面一とした場合には、操作レバーのロック状態に運転者がステアリングホイールに上下方向の力を加えると車体側ブラケットに形成されたボルト挿通用孔と締付ボルトとが接触するまでの間に、隙間分のガタが発生してしまうという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリングコラムのボルト挿通用孔と締付ボルトとの寸法公差による隙間をなくし、運転者がステアリングホイールに上下方向の力を加えた際に発生するガタを抑えることができる位置調整式ステアリング装置を提供することを目的としている。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリングコラムのボルト挿通用孔と締付ボルトとの寸法公差による隙間をなくし、運転者がステアリングホイールに上下方向の力を加えた際に発生するガタを抑えることができる位置調整式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る位置調整式ステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、該ステアリングコラムを支持する少なくとも左右一対の側板を有する車体側ブラケットと、該車体側ブラケットの一対の側板部間に当該側板部に形成されたボルト挿通用孔を通じ、前記ステアリングコラムに形成されたボルト挿通用孔を貫通して橋架された締付ボルトと、該締付ボルトの両端に形成されて前記車体側ブラケットを前記ステアリングコラムに締付ける締付部材とを備えた位置調整式ステアリング装置であって、前記ステアリングコラムのボルト挿通用孔と前記締付ボルトとの間に存在する寸法公差による隙間に、ガタ防止用の弾性体を介装したことを特徴としている。
また、請求項2に係る位置調整式ステアリング装置は、前記ステアリングコラムは、軸方向に相対移動可能なインナコラム及びアウタコラムで構成され、前記アウタコラムは前記車体側ブラケットに対向する部位がスリットを形成して開環状に形成されると共に、前記スリットを挟んで対向する一対のクランプ部を有し、該一対のクランプ部に夫々前記ボルト挿通用孔が形成され、該ボルト挿通用孔と前記締付ボルトとの間に前記弾性体が介装されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る位置調整式ステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記締付ボルトは前記ボルト挿通用孔に対向する外周面に前記弾性体の一部を嵌合させる嵌合溝を有することを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る位置調整式ステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記弾性体はOリングで構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る位置調整式ステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記弾性体はOリングで構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ステアリングコラムに形成したボルト挿通用孔と締付ボルトとの間に存在する隙間にガタ防止用の弾性体を介装したので、ボルト挿通用孔と締付ボルトとの間の寸法公差による隙間をなくすことができ、運転者がステアリングホイールに上下方向の力を加えた際に発生するガタと、操作レバーのロック解除状態の位置調整動作の際にステアリングコラムに形成したボルト挿通用孔と締付ボルトとが接触するまでの間に発生するガタとを確実に抑えることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す全体構造図、図2は位置調整式ステアリング装置の側面図、図3は図2のA−A線上の断面図、図4は図3の要部の拡大断面図である、図5は締付ボルトの側面図である。
図1において、位置調整式ステアリング装置10は、ステアリングシャフト3を回動自在に支持するステアリングコラム2を有する。ステアリングシャフト3には、その車両後方端にステアリングホイール1が装着され、車両前方端にユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5が連結されている。中間シャフト5にはその車両前方端にユニバーサルジョイント6を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギア7が連結されている。このステアリングギア7の出力軸がタイロッド8を介して図示しない転舵輪に連結されている。
図1は本発明の一実施形態を示す全体構造図、図2は位置調整式ステアリング装置の側面図、図3は図2のA−A線上の断面図、図4は図3の要部の拡大断面図である、図5は締付ボルトの側面図である。
図1において、位置調整式ステアリング装置10は、ステアリングシャフト3を回動自在に支持するステアリングコラム2を有する。ステアリングシャフト3には、その車両後方端にステアリングホイール1が装着され、車両前方端にユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5が連結されている。中間シャフト5にはその車両前方端にユニバーサルジョイント6を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギア7が連結されている。このステアリングギア7の出力軸がタイロッド8を介して図示しない転舵輪に連結されている。
なお、図1において、9はステアリングシャフト3に操舵補助力を与える操舵補助機構9である。
そして、運転者がステアリングホイール1を操舵すると、ステアリングシャフト3、ユニバーサルジョイント4及び6、中間シャフト5を介してその回転力がステアリングギア7に伝達され、ステアリングギア7を構成するラックアンドピニオン機構で回転運動が車幅方向の直線運動に変換されてタイロッド8を介して図示しない転舵輪を転舵する。
そして、運転者がステアリングホイール1を操舵すると、ステアリングシャフト3、ユニバーサルジョイント4及び6、中間シャフト5を介してその回転力がステアリングギア7に伝達され、ステアリングギア7を構成するラックアンドピニオン機構で回転運動が車幅方向の直線運動に変換されてタイロッド8を介して図示しない転舵輪を転舵する。
また、ステアリングコラム2は、図2及び図3に示すように、車両後方側(図2で右側)に配置されたアウタコラム2Aと、このアウタコラム2Aに摺動可能に嵌合されて車両前方側(図2で左側)に配設されたインナコラム2Bとで構成されている。同様に、ステアリングコラム2に回転自在に支持されているステアリングシャフト3も図示しないが中間部で分割されて両者がスプライン結合又はセレーション結合されて軸方向には摺動するが回転方向には拘束されるように連結されている。
そして、アウタコラム2Aは、その車両前方側端部が車体側ブラケット21によってチルト動作可能に支持され、インナコラム2Bは、その車両前方側端部がステアリングシャフト3に操舵補助トルクを付与するウォーム減速機11に形成されたピボット軸23を介して上下方向に揺動可能に支持されている。
ここで、車体側ブラケット21は、図3に示すように、車体側部材19に取り付けられる車体側取付板部21aと、この車体側取付板部21aの底面から所定距離保って平行に垂設された一対の締付側板21b及び21cと、これら締付側板21b及び21cの前後端部における上端から中端部までの間に外方延長して形成された車体側取付板部21aに達する補強板部21d及び21eとが形成された車体側ブラケット21を有する。ここで、一対の締付側板21b及び21cの夫々には、前述したピボット軸23を中心とする円弧状のボルト挿通用孔21fが形成されている。
ここで、車体側ブラケット21は、図3に示すように、車体側部材19に取り付けられる車体側取付板部21aと、この車体側取付板部21aの底面から所定距離保って平行に垂設された一対の締付側板21b及び21cと、これら締付側板21b及び21cの前後端部における上端から中端部までの間に外方延長して形成された車体側取付板部21aに達する補強板部21d及び21eとが形成された車体側ブラケット21を有する。ここで、一対の締付側板21b及び21cの夫々には、前述したピボット軸23を中心とする円弧状のボルト挿通用孔21fが形成されている。
また、アウタコラム2Aは、車体側ブラケット21に対向する部位に、図3に示すように、インナコラム2Bを内嵌する下端部にスリット2sを形成して開放した開環状筒部2cと、この開環状筒部2cの図3で見て上端から上方に突出する肉厚部2dと、開環状筒部2cの下端のスリット2sを挟む左右位置から車体側ブラケット21の締付側板21b及び21cに沿って下方に延長する一対のクランプ部2e及び2fと、開環状筒部2cの外周面における上下方向の中心部から水平方向に突出し、車体側ブラケット21の左右一対の締付側板21b及び21cに当接する当接部2g及び2hと、クランプ部2e及び2fの左右側面における下端部に外方に突出形成された左右一対の締付側板21b及び21cに当接する当接部2i及び2jと、これら当接部2g及び2hと2i及び2jとの間に形成され凹部2m及び2nとで構成されている。
そして、クランプ部2e及び2fには、インナコラム2Bの軸方向と直交して水平方向に延長するボルト挿通用孔2o及び2pが貫通形成されている。
さらに、アウタコラム2Aの軸方向略中央部に、図2に示すように、ステアリングロック装置24が取り付けられている。このステアリングロック装置24は、車両の駐停車時に、図示しないイグニッションキーを引き抜くと、ロック用ピン24aがステアリングシャフト3のロック用溝24bに嵌入することにより、ステアリングシャフト3をアウタコラム2Aに対して回転しないようにロックする機能を有し、車両の盗難を防止することができる。
さらに、アウタコラム2Aの軸方向略中央部に、図2に示すように、ステアリングロック装置24が取り付けられている。このステアリングロック装置24は、車両の駐停車時に、図示しないイグニッションキーを引き抜くと、ロック用ピン24aがステアリングシャフト3のロック用溝24bに嵌入することにより、ステアリングシャフト3をアウタコラム2Aに対して回転しないようにロックする機能を有し、車両の盗難を防止することができる。
また、アウタコラム2Aは、位置調整機構20によって、上下方向即ちチルト方向及び軸方向即ちテレスコ方向の位置が調整される。
この位置調整機構20は、車体側ブラケット21に形成されたボルト挿通用孔21f並びにステアリングコラムのボルト挿通用孔2o及び2pに挿通される締付ボルト25と、車体側ブラケット21内において車体側ブラケット21の締付側板21b及び21cを介してアウタコラム2Aの当接部2g及び2hと2i及び2jとを挟んでロック及びロック解除する締付部材としてのクランプ機構27とを備えている。
この位置調整機構20は、車体側ブラケット21に形成されたボルト挿通用孔21f並びにステアリングコラムのボルト挿通用孔2o及び2pに挿通される締付ボルト25と、車体側ブラケット21内において車体側ブラケット21の締付側板21b及び21cを介してアウタコラム2Aの当接部2g及び2hと2i及び2jとを挟んでロック及びロック解除する締付部材としてのクランプ機構27とを備えている。
締付ボルト25は、図5で拡大図示するように、右端部に形成された車体側ブラケット21の締付側板21cのボルト挿通用孔21fと係合して回転を阻止される頭部25aと、この頭部25aに連設された車体側ブラケット21の締付側板21b及び21cに形成されたボルト挿通用孔21fとステアリングコラム2のクランプ部2e及び2fに形成されたボルト挿通用孔2o及び2pとを貫通する所定長さのボルト軸部25bと、左端部に形成された後述するナット30を螺合させる雄ねじ部25cとを備えている。
ここで、締付ボルト25のボルト軸部25bの外径は、図4で拡大図示するように、ステアリングコラム2のクランプ部2e及び2fに形成されたボルト挿通用孔2o及び2pの内径に対して小さく選定されて、ボルト軸部25bの外周面とボルト挿通用孔2o及び2pの内周面と間に組立て時の寸法公差を考慮した隙間Gが形成されている。
そして、締付ボルト25のボルト軸部25bには、図4及び図5で拡大図示するように、後述するように締付ボルト25を締付側板21b及び21cとクランプ部2e及び2fとを貫通させて装着した状態で、クランプ部2e及び2fに形成されたボルト挿通用孔2o及び2pの外側寄り位置に対向する外周面位置に環状の凹部でなる嵌合溝25e及び25fが形成されている。これら、嵌合溝25e及び25fには弾性体としてのOリング26a及び26bが嵌合されている。これら、Oリング26a及び26bは、内径が嵌合溝25e及び25fの内径と略等しく選定されると共に、外径がステアリングコラム2のクランプ部2e及び2fに形成されたボルト挿通用孔2o及び2pの内径と等しいか又は僅かに大きく選定されて、ボルト挿通用孔2o及び2pと締付ボルト25との間に存在する隙間Gをなくすガタ防止用として設けられている。
また、クランプ機構27は、図3に示すように、締付側板21bのボルト挿通用孔21fから突出する締付ボルト25に外嵌されたカムロック機構28で構成されている。
カムロック機構28は、締付ボルト25の締付側板21bより突出したボルト軸部25bに外嵌された外側及び内側の第1カム部材28a及び第2カム部材28bと、第1カム部材28aをロック位置及びロック解除位置に回動させる操作レバー29と、締付ボルト25の雄ねじ部25cに螺合して第1カム部材28aの軸方向外側への摺動を規制するナット30とを備えている。
カムロック機構28は、締付ボルト25の締付側板21bより突出したボルト軸部25bに外嵌された外側及び内側の第1カム部材28a及び第2カム部材28bと、第1カム部材28aをロック位置及びロック解除位置に回動させる操作レバー29と、締付ボルト25の雄ねじ部25cに螺合して第1カム部材28aの軸方向外側への摺動を規制するナット30とを備えている。
第1カム部材28aは、右端側に第2カム部材28bと係合する山部又は谷部でなるカム面を有すると共に、操作レバー29によって回動される。
第2カム部材28bは、左端側に第1カム部材28aの右端側に形成されたカム面と係合するカム面が形成され、右端面に締付側板21bのボルト挿通用孔21fと係合して回転が規制される係合部28cが突出形成され、さらに締付ボルト25のボルト軸部25bに対して軸方向に移動可能とされている。
第2カム部材28bは、左端側に第1カム部材28aの右端側に形成されたカム面と係合するカム面が形成され、右端面に締付側板21bのボルト挿通用孔21fと係合して回転が規制される係合部28cが突出形成され、さらに締付ボルト25のボルト軸部25bに対して軸方向に移動可能とされている。
操作レバー29は、締付ボルト25の軸方向に挿通孔29aが形成された基部29bと、この基部29bにから締付側板21bに沿う方向に連設された把手部29cとを有し、ロック位置及びロック解除位置間で回動可能とされている。この操作レバー29は、その基部29bの挿通孔29a内に、第1カム部材28aが嵌合されていると共に、基部29bの右端面が締付側板21bに近接対向されている。
ナット30は、第1カム部材28aの左端側に突出する締付ボルト25の雄ねじ部25cに螺合され、操作レバー29をロック解除位置とした状態で、第1カム部材28a及び第2カム部材28bが接触した状態で、第2カム部材28bの右端面が締付側板21bと接するか又は僅かな隙間を生じるように第1カム部材28a及び第2のカム部材28bの位置を規制している。このナット30は、締付ボルト25のボルト軸部25bの締付側板21bより突出した位置に第2カム部材28b及び操作レバー29に嵌合された第1カム部材28bを挿通した後、操作レバー29の挿通孔29aを通じて締付ボルト25の雄ねじ部25cに螺合される。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
先ず、位置調整機構20を組立てるには、締付ボルト25のボルト軸部25bに形成された嵌合溝25e及び25fにOリング26a及び26bを嵌合させておく。そして、車体側ブラケット21の締付側板21b及び21c間に、アウタコラム2Aを、そのクランプ部2e及び2fのボルト挿通用孔2o及び2pが締付側板21b及び21cのボルト挿通用孔21fと対向するように装着する。
この状態で、Oリング26a及び26bを装着した締付ボルト25を、その雄ねじ部25cを締付側板21cの右端側に対向させてから、締付側板21cのボルト挿通用孔21f、ボルト挿通用孔2p、2o及び締付側板21bのボルト挿通用孔21fの順に挿通して、ボルト軸部25bの左端側及び雄ねじ部25cを締付側板21bの左端面より突出させる。
先ず、位置調整機構20を組立てるには、締付ボルト25のボルト軸部25bに形成された嵌合溝25e及び25fにOリング26a及び26bを嵌合させておく。そして、車体側ブラケット21の締付側板21b及び21c間に、アウタコラム2Aを、そのクランプ部2e及び2fのボルト挿通用孔2o及び2pが締付側板21b及び21cのボルト挿通用孔21fと対向するように装着する。
この状態で、Oリング26a及び26bを装着した締付ボルト25を、その雄ねじ部25cを締付側板21cの右端側に対向させてから、締付側板21cのボルト挿通用孔21f、ボルト挿通用孔2p、2o及び締付側板21bのボルト挿通用孔21fの順に挿通して、ボルト軸部25bの左端側及び雄ねじ部25cを締付側板21bの左端面より突出させる。
このとき、締付ボルト25のボルト軸部25bに形成された嵌合溝25e及び25fにOリング26a及び26bの内周側を嵌合しているので、締付ボルト25がステアリングコラム2のボルト挿通用孔2o及び2pを挿通する際の抵抗によって、Oリング26a及び26bの挿通位置が不定となることがなく、Oリング26a及び26bがクランプ部2eのボルト挿通用孔2oの左側寄り位置及びクランプ部2fのボルト挿通用孔2pの右より位置に正確に装着される。このため、Oリング26a及び26bによって、締付ボルト25のボルト軸部25bの外周面とボルト挿通用孔2o及び2pの内周面との間の隙間Gが確実に閉塞される。しかも、クランプ部2e及び2fのボルト挿通用孔2o及び2pと締付ボルト25のボルト軸部25bとの間に組付時の寸法公差を考慮した隙間Gが形成されているので、締付ボルト25の挿通を容易に行うことができる。
次いで、締付側板21bから突出した締付ボルト25のボルト軸部25bに第2カム部材28bを係合部28c側から挿通してから操作レバー29に嵌合された第1カム部材28aを挿通し、最後に操作レバー29の挿通孔29aを通じて締付ボルト25の雄ねじ部25cにナット30を螺合させて、第1カム部材28a及び第2カム部材28bの軸方向位置を規制することにより、位置調整機構20の組立てが完了する。
このように、位置調整機構20の組立てが完了した後に、ステアリングコラム2のチルト位置を調整するには、クランプ機構27の操作レバー29をロック解除位置とし、このロック解除位置では、第1カム部材28a及び第2カム部材28bのカム面が接触しているが、両者間の間隔が最小状態となり、第2カム部材28bの右側面が締付側板21bに接触するか又は僅かな隙間を空けて対向する状態となり、締付側板21b及び21cには内側に締付ける締付力が作用しない状態となる。したがって、このロック解除位置で、車体側ブラケット21に対してステアリングコラム2をピボット軸23を中心として上下に移動させることができ、ステアリングコラム2を所望のチルト位置に移動させた状態で、操作レバー29をロック位置に回動させることにより、所望のチルト位置がロックされる。
すなわち、操作レバー29をロック解除位置からロック位置に回動させると、これに応じて第1カム部材28aが回動してカム面が円周方向に移動するが、第2のカム部材28bは係合部28cが締付側板21bのボルト挿通用孔21fに係合しているので回動することはなく、両者のカム面の作用によって第2カム部材28bが締付側板21b側に移動される。
このため、第2のカム部材28bと締付ボルト25の頭部25aとの間の距離が狭められることにより、締付側板21b及び21cによってアウタコラム2Aのクランプ部2e及び2fが挟持される。
このため、第2のカム部材28bと締付ボルト25の頭部25aとの間の距離が狭められることにより、締付側板21b及び21cによってアウタコラム2Aのクランプ部2e及び2fが挟持される。
このとき、当接部2g及び2hはロック状態時の起点として変形することもなくアウタコラム2Aでインナコラム2Bを挟持するが、当接部2i及び2jはアウタコラム2Aのクランプ部2e及び2fに形成されているので、クランプ部2e及び2f間にスリット2sを有することから、当接部2i及び2jを介してクランプ部2e及び2fがスリット2sを狭めるように変形し、アウタコラム2Aでインナコラム2Bを確実に挟持すると共に、締付側板21b及び21cでアウタコラム2Aを確実に挟持してロック状態とすることができる。
このロック状態で、運転者がステアリングホイール1に上下方向の力を加えた際に、ステアリングコラム2に形成されたボルト挿通用孔2o及び2pと締付ボルト25との間のガタを発生させる隙間GがOリング26a及び26bによって塞がれているので、ボルト挿通用孔2o及び2p及び締付ボルト25との間でガタが発生することはなく、異音の発生も抑制することができる。
このロック状態から、クランプ機構27の操作レバー29をロック解除位置に操作すると、カムロック機構28の第2カム部材28bが軸方向左側に移動し、締付側板21b及び21cとアウタコラム2Aのクランプ部2e及び2fの締付が解除されて、ステアリングコラム2の上下方向の移動が可能となる。
このとき、締付ボルト25のボルト軸部25bとクランプ部2e及び2fのボルト挿通用孔2o及び2pとの間の隙間GがOリング26a及び26bによって塞がれるので、ステアリングコラム2の上下方向の移動時にガタついたり、異音を発したりすることを確実に抑制することができる。
このとき、締付ボルト25のボルト軸部25bとクランプ部2e及び2fのボルト挿通用孔2o及び2pとの間の隙間GがOリング26a及び26bによって塞がれるので、ステアリングコラム2の上下方向の移動時にガタついたり、異音を発したりすることを確実に抑制することができる。
また、位置調整機構20には、ロック解除状態では、インナコラム2Bのアウタコラム2Aに対する軸方向の摺動を可能となるので、ステアリングコラム2の軸方向長さを調整するテレスコ位置調整も同時に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、本発明をチルト機構及びテレスコ機構を有する位置調整式ステアリング装置10に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、チルト機構及びテレスコ機構の一方を省略した位置調整式ステアリング装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明をチルト機構及びテレスコ機構を有する位置調整式ステアリング装置10に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、チルト機構及びテレスコ機構の一方を省略した位置調整式ステアリング装置にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、締付ボルト25のボルト軸部25bにステアリングコラムに形成されたボルト挿通用孔2o及び2pに対向する外周面に弾性体としてのOリング26a及び26bを嵌合させる嵌合溝25e及び25fを有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、嵌合溝25e及び25fを省略して、ボルト挿通用孔2o及び2p内に嵌合溝を形成することもでき、嵌合溝そのものを省略することもできる。
さらに、上記実施形態においては、ステアリングコラム2に形成されたボルト挿通用孔2o及び2pと締付ボルト25との間に存在する隙間Gに弾性体としてのOリング26a及び26bを介装した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、Oリング26a及び26bに代えてばね部材や弾性を有する合成樹脂部材等の任意の弾性体を適用することができ、断面形状も円形に限らず三角形、四角形、多角形等の任意の断面形状とすることができる。
さらにまた、上記実施形態においては、本発明を操舵補助機構9を有する位置調整式ステアリング装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操舵補助機構9を省略した位置調整式ステアリング装置に本発明を適用することもできる。
なおさらに、上記実施形態においては、締付側板21b側にクランプ機構27を設け、締付側板21c側に締付ボルト25の頭部25aを設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、締付側板21b側に締付ボルトの頭部25aを設け、締付側板21c側にクランプ機構27を設けることもできる。
なおさらに、上記実施形態においては、締付側板21b側にクランプ機構27を設け、締付側板21c側に締付ボルト25の頭部25aを設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、締付側板21b側に締付ボルトの頭部25aを設け、締付側板21c側にクランプ機構27を設けることもできる。
1…ステアリングホイール、2…ステアリングコラム、2A…アウタコラム、2B…インナコラム、2o,2p…ボルト挿通用孔、3…ステアリングシャフト、4,6…ユニバーサルジョイント、5…中間シャフト、7…ステアリングギア、8…タイロッド、9…操舵補助機構、10…位置調整式ステアリング装置、11…ウォーム減速機、20…位置調整機構、21…車体側ブラケット、21f…ボルト挿通用孔、23…ピボット軸、24…ステアリングロック装置、25…締付ボルト、25e,25f…嵌合溝、26a,26b…Oリング、27…クランプ機構、28…カムロック機構、29…操作レバー、30…ナット、G…隙間
Claims (4)
- ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、該ステアリングコラムを支持する少なくとも左右一対の側板を有する車体側ブラケットと、該車体側ブラケットの一対の側板部間に当該側板部に形成されたボルト挿通用孔を通じ、前記ステアリングコラムに形成されたボルト挿通用孔を貫通して橋架された締付ボルトと、該締付ボルトの両端に形成されて前記車体側ブラケットを前記ステアリングコラムに締付ける締付部材とを備えた位置調整式ステアリング装置であって、
前記ステアリングコラムのボルト挿通用孔と前記締付ボルトとの間に存在する寸法公差による隙間に、ガタ防止用の弾性体を介装したことを特徴とする位置調整式ステアリング装置。 - 前記ステアリングコラムは、軸方向に相対移動可能なインナコラム及びアウタコラムで構成され、前記アウタコラムは前記車体側ブラケットに対向する部位がスリットを形成して開環状に形成されると共に、前記スリットを挟んで対向する一対のクランプ部を有し、該一対のクランプ部に夫々前記ボルト挿通用孔が形成され、該ボルト挿通用孔と前記締付ボルトとの間に前記弾性体が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の位置調整式ステアリング装置。
- 前記締付ボルトは前記ボルト挿通用孔に対向する外周面に前記弾性体の一部を嵌合させる嵌合溝を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の位置調整式ステアリング装置。
- 前記弾性体はOリングで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の位置調整式ステアリング装置。
Priority Applications (1)
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JP2007245248A JP2009073378A (ja) | 2007-09-21 | 2007-09-21 | 位置調整式ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102700599A (zh) * | 2011-03-28 | 2012-10-03 | 株式会社山田制作所 | 方向盘装置 |
WO2017094877A1 (ja) * | 2015-12-03 | 2017-06-08 | 日本精工株式会社 | ステアリングホイールの上下位置調節装置 |
-
2007
- 2007-09-21 JP JP2007245248A patent/JP2009073378A/ja active Pending
Cited By (4)
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JPWO2017094877A1 (ja) * | 2015-12-03 | 2018-04-26 | 日本精工株式会社 | ステアリングホイールの上下位置調節装置 |
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