JP4857890B2 - ロック装置及びこれを備えた操舵装置 - Google Patents

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Description

この発明は、固定部材に対する移動部材の移動を規制するロック状態と、固定部材に対する移動部材の移動を許容するロック解除状態とに切り替えることができるロック装置及びこれを備えた操舵装置に関する。
固定部材に対する移動部材の移動を規制するロック状態と、移動を許容するロック解除状態とに切り替えることができるロック装置を備えているものとして、例えば自動車におけるテレスコ機構を有した操舵装置がある。図14に示しているように、この操舵装置では、ステアリングロッド145を支持しているコラム(移動部材)141が、車体側の固定ブラケット(固定部材)142に対して車体前後方向に移動自在とされている。そして、ロック装置150によって、コラム141を固定ブラケット142に対してロック状態とロック解除状態に切り替えることができる。
このようなロック装置150は、コラム141と固定ブラケット142とを車幅方向に貫通したシャフト143と、このシャフト143に固定された操作部としての操作レバー144とを有し、操作レバー144を回動操作することにより、コラム141側の接触部と固定ブラケット142側の接触部との間に締め付け力を作用させ、相互間に摩擦力を生じさせることによって、固定ブラケット142に対するコラム141の移動を規制するロック状態としている。そして、摩擦力のみでは締め付け力が不足する場合、両接触部にラック歯を形成し、これらを噛合させる構造が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2001−55151号公報 特開2001−233222号公報
しかし、ラック歯を有する接触部を備えたロック装置において、コラムを移動させる際に、両ラック歯を引き離した状態としても、図13に示しているように、コラム側のラック歯51が固定ブラケット側のラック歯52に対して傾くことで、ラック歯51,52の角部J同士が引っ掛かり、コラムの移動を妨げるおそれがある。このため、スムーズにコラムを移動させることができない場合が生じるという問題点を有している。
そこでこの発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、ラック歯が噛合することで移動部材を固定部材に対して固定することができるロック装置において、移動部材を移動させる際に、両ラック歯が引っ掛かることを防止でき、移動部材を安定して移動させることができるロック装置、及び、これを備えた操舵装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明のロック装置は、固定部材に対する移動部材の移動を規制するロック状態と、固定部材に対する移動部材の移動を許容するロック解除状態とに切り替えるロック装置において、片面にラック歯を形成した第一ラック部材と、これに噛合するラック歯を形成し前記第一ラック部材に対して接離可能に対向している第二ラック部材と、前記第二ラック部材と一体に動作する操作ブロックと、前記第一ラック部材と前記第二ラック部材とを接近させる方向に付勢して両部材のラック歯を噛合させる弾性部材と、前記ラック歯の形成面に直交する軸線回りに回動可能とされ前記操作ブロックを動作させるシャフトと、このシャフトを回動させる操作部と、を備え、前記第一ラック部材と前記第二ラック部材のいずれか一方が前記移動部材と一体移動し、他方が前記移動部材の移動方向について前記固定部材に対してロック状態とされ、前記操作ブロックは、前記シャフトの正方向の回動を当該操作ブロックが前記第一ラック部材から離れる方向の動作に変換させることで、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第二ラック部材を前記第一ラック部材から離反させる方向変換手段と、前記シャフトの正方向の回動に連動させて前記操作ブロックを前記第二ラック部材と共に前記第一ラック部材に対して前記シャフトの軸線回りに所定角度回動させる回動手段とを有しているものである。
このロック装置によれば、弾性部材は、第一ラック部材と第二ラック部材と接近させる方向に付勢し両部材のラック歯を噛合させ、両部材が移動できない噛合状態とできる。これにより、第一ラック部材と第二ラック部材のいずれか一方と一体移動する移動部材は、固定部材に対して移動できないロック状態となる。
そして、シャフトをその軸線回りに正方向に回動させることで、操作ブロックの前記方向変換手段により、第二ラック部材を第一ラック部材から離反させることができる。これにより、両部材の両ラック歯の噛合を解くことができ、第一ラック部材と第二ラック部材のいずれか一方と一体移動する移動部材は、固定部材に対して移動可能なロック解除状態となる。
さらに、操作ブロックの前記回動手段により、シャフトをその軸線回りに正方向に回動させ、第二ラック部材を第一ラック部材に対して回動させることで、両ラック歯が相対的に回転した状態、つまり噛合できない状態(非噛合状態)が得られる。これにより、移動部材を移動させる際に、第一ラック部材と第二ラック部材との間において両ラック歯同士が引っ掛かることを防止でき、移動部材を安定して移動させることができる。
また、前記ロック装置において、前記操作ブロックは、前記第二ラック部材が前記第一ラック部材に対して所定角度回動した状態となる前記シャフトの非ロック位置から、当該シャフトを逆方向に回動させ、前記第一と第二ラック部材の両ラック歯同士が噛合する噛合状態となる前記シャフトのロック位置に戻す途中において、前記操作ブロックを前記第二ラック部材と共に前記第一ラック部材から離反させた状態に維持する位置保持手段を有しているのが好ましい。
これによれば、シャフトをその軸線回りに逆方向に回動させて非ロック位置からロック位置に戻す途中において、シャフトを回動させる前記操作部から操作する人が手を離しても、前記位置保持手段によって、第一ラック部材と第二ラック部材とを離反させた状態に維持して両ラック歯が噛合してしまうことを防ぐことができる。つまり、前記弾性部材の弾性力に抗するために、手動で操作部(シャフト)を持っておく必要がない。
また、このロック装置において、前記操作ブロックは、前記シャフトから突出するピンと内周面が接触する異形ガイド孔を有し、前記方向変換手段、前記回動手段、及び、前記位置保持手段は、前記異形ガイド孔の内周面の各部分で形成され、回動する前記シャフトの前記ピンが前記異形ガイド孔の前記各部分に接触することで、前記操作ブロックが動作するように構成してもよい。
これによれば、方向変換手段、回動手段、及び、位置保持手段による機能を異形ガイド孔により構成することができ、簡単な構成により複数の機能を操作ブロックは備えることができる。
また、前記ロック装置において、前記操作ブロックは、前記シャフトを逆方向に回動させ前記ロック位置にすることで前記噛合状態とさせる際に、前記第二ラック部材のラック歯を前記第一ラック部材に対して前記シャフトの軸線回りに回動させながら当該第一ラック部材のラック歯に噛み合わせるハーフロック防止手段を有しているのが好ましい。
これによれば、シャフトを逆方向に回動させロック位置にする際に、第二ラック部材のラック歯を第一ラック部材に対して、シャフトの軸線回りに回動させながら両ラック歯を噛合させる動作が行われる。これにより、第二ラック部材のラック歯を第一ラック部材のラック歯にねじり入れて噛み合わせる動作を可能とし、両ラック歯の山部と山部とが接触して両者が噛み合わない状態となることを防止できる。
またこのロック装置において、前記操作ブロックは、前記シャフトから突出するピンと内周面が接触する異形ガイド孔を有し、前記方向変換手段、前記回動手段、前記位置保持手段、及び、前記ハーフロック防止手段は、前記異形ガイド孔の内周面の各部分で形成され、回動する前記シャフトの前記ピンが前記異形ガイド孔の前記各部分に接触することで、前記操作ブロックが動作するように構成してもよい。
これによれば、方向変換手段、回動手段、位置保持手段、及び、ハーフロック防止手段による機能を異形ガイド孔により構成することができ、簡単な構成により複数の機能を操作ブロックは備えることができる。
また、前記ロック装置において、前記シャフトを、ロック位置と非ロック位置とうちの少なくとも一方の回動位置に止定する位置決め部材をさらに備えているのが好ましい。
これによれば、シャフトをロック位置と非ロック位置とのうちの少なくとも一方の回動位置に止定することが可能となり、シャフトの回動位置について誤操作を防止できる。
また、この発明の操舵装置は、車体側に固定される固定ブラケットと、ステアリングロッドを支持し前記固定ブラケットに対して移動自在とさているコラム、とを備え、前記固定ブラケットが前記固定部材とされ、前記コラムが前記移動部材とされ、前記ロック装置を備えたものである。
これによればロック装置において、第一ラック部材と第二ラック部材との間において両ラック歯が相対的に回転した状態、つまり噛合できない状態(非噛合状態)とすることによって、ステアリングロッドを支持しているコラムが、車体に固定された固定ブラケットに対して移動可能となるロック解除状態が得られる。そして、この非噛合状態では、コラムを移動させる際に、第一ラック部材と第二ラック部材との間において両ラック歯同士が引っ掛かることを防止でき、コラムを安定して移動させることができる。
また、第一ラック部材と第二ラック部材との間を噛合状態とすることによって、コラムの固定ブラケットに対する移動が規制されたロック状態を得ることができる。そして、この噛合状態では、両ラック歯が噛み合ってコラムを固定ブラケットに強固に固定できる。
この発明によれば、操作ブロックにより、第一ラック部材に対して離反した第二ラック部材を回動させ、両ラック歯が相対的に回転した位置となって噛合できない状態を得ることができるため、固定部材に対して移動部材を移動させる際に、第一ラック部材と第二ラック部材との両ラック歯同士が引っ掛かることを防止でき、移動部材を安定して移動させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明のロック装置を備えた自動車の操舵装置の概略構成を示している図である。この操舵装置はテレスコ機構を備えたものであり、端部にステアリングホイール40を取り付けたステアリングロッド45を回転可能に支持しているコラム41が、車体側に固定された固定ブラケット42に対して車両前後方向に移動自在とされている。そして、ロック装置50によって、固定ブラケット42に対するコラム41の移動を規制するロック状態と、固定ブラケット42に対するコラム41の移動を許容するロック解除状態とに切り替えることができる。なお、固定ブラケット42はその取付板47において車体側と固定される。図1の操舵装置は、図14に示した従来のものと全体構造は同様であるが、ロック装置において異なる。
図2は、操舵装置に取り付けられたこの発明のロック装置の構成を説明する図である。この図は、ロック装置50を図1の取付板47側から見た図であり、その取付板47を二点鎖線で示している。また、この図2において、右側がステアリングホイール40側である。
このロック装置50は、コラム41と固定ブラケット42とを車幅方向に貫通し軸線回りに回動可能なシャフト43と、このシャフト43の端部に固定され当該シャフト43を回動させる操作部としての操作レバー44と、コラム41側に固定の第一ラック部材1と、固定ブラケット42側に固定の第二ラック部材2と、第一ラック部材1に接離可能とされた第二ラック部材2を当該第一ラック部材1側へ接近させる方向に付勢する弾性部材4とを有している。このロック装置50は、図2に示している状態で、第一ラック部材1とこれに対向する第二ラック部材2との間に、弾性部材4によって締め付け力を作用させ、コラム41が固定ブラケット42に対して移動できないロック状態となっている。
図6は図2のVI−VI断面における図である。図2と図6において、第一ラック部材1は矩形の平板状部材とされており、その一面側がコラム41の一部である取付部材41aと固定されており、他面側の全長にわたってラック歯11を形成している。第二ラック部材2は円形の平板状部材とされており、その一面側の全長にわたって、第一ラック部材1のラック歯11に噛み合うラック歯12を形成している。これら両ラック歯11,12は、第一ラック部材1と第二ラック部材2のそれぞれにおいて、面に沿って一方向に凹凸が連続した波形として形成されている。また、第一ラック部材1のラック歯11の全長(図6における左右方向の長さ)は、第二ラック部材2のラック歯12の全長よりも長くされている。
図2において、第二ラック部材2の他面側に操作ブロック3が溶接などで固定されており、第二ラック部材2と操作ブロック3とは一体に動作することができるようになっている。
図2と図6に示しているように、第一ラック部材1及びコラム41の取付部材41aには、軸方向に延びる長孔6が貫通形成されている。また、第二ラック部材2の中央部には円形の貫通孔7が形成されている。操作ブロック3は図8に示しているように、小径の内筒部材8と、これより大径の外筒部材9とを有する二重筒構造とされている。このうち外筒部材9が第二ラック部材2に固定されている。そして、図2において、前記長孔6、前記貫通孔7、及び、前記操作ブロック3を、シャフト43が挿通している。
このシャフト43は、コラム41の他方側の取付部材41bに形成された長孔6aを挿通し、さらに、固定ブラケット42の左右壁部材42a,42bに形成された孔を挿通し、固定ブラケット42の外方まで直線的に延びている。シャフト43の一端部には前記操作レバー44が固定されており、他端部にはストッパ13が固定されている。このストッパ13と固定ブラケット42の一方の壁部材42aとの間に、弾性圧縮変形した弾性部材(圧縮コイルバネ)14が介在している。また、固定ブラケット42の他方の壁部材42bにはシャフト43の回動位置を定める位置決め部材10が固定されており、シャフト43はこの位置決め部材10に形成された貫通孔を挿通している。なお、シャフト43の軸線は、第一と第二ラック部材1,2の歯形成面に対して直交している。
前記位置決め部材10には谷部10a,10bが形成されており、シャフト43から径方向外方へ突出した位置決めピン15がこの谷部10a,10bの一方に係止している。前記ストッパ13、弾性部材14、位置決め部材10、及び、位置決めピン15により、シャフト43は固定ブラケット42に対して、その軸線方向について移動が制限されており、また、シャフト43は固定ブラケット42に軸線方向に直交する方向、つまり、コラム41の軸方向について固定されている。
さらに、このシャフト43に外嵌した状態となる第二ラック部材2及びこれに固定された操作ブロック3は、第一ラック部材1に対してシャフト43の軸線方向に沿って接近又は離反することができるが、当該軸線方向に直交する方向について、固定ブラケット42に固定された状態となる。
シャフト43の中間部にはフランジ板16が固定されており、フランジ板16と前記操作ブロック3との間に弾性圧縮変形された弾性部材(圧縮コイルバネ)4が介在している。シャフト43は、固定ブラケット42に対して軸線方向の移動が制限されていることから、弾性部材4は、当該操作ブロック3を介して第二ラック部材2を第一ラック部材1に接近させる方向に付勢することができ、第一ラック部材1と第二ラック部材2との両ラック歯11,12を噛合状態とできる。これにより、第一ラック部材1を固定しているコラム41は固定ブラケット42に対して固定される(図2の状態)。
そして、シャフト43は操作ブロック3をも挿通しており、シャフト43から径方向に突出したコントロールピン17と操作ブロック3とは接触している。これにより、シャフト43の回動によってコントロールピン17が操作ブロック3を押圧し、当該操作ブロック3を動作させることができる。後にその動作を詳しく説明するが、シャフト43の回動によって操作ブロック3を動作させることで、この操作ブロック3に固定した第二ラック部材2は移動でき、例えば、前記弾性部材4の弾性力に抗して第二ラック部材2を第一ラック部材1から離反させ、さらに、第二ラック部材2を第一ラック部材1に対して回転させ、両ラック歯11,12が噛み合わない非噛合状態を得ることができる(図4の状態)。
また、前記位置決め部材10について説明すると、その操作レバー44側の面には、二つの谷部10a,10bとこれらの間の一つの山部を有する凹凸面が、180°の位相差をもって二組形成されている。谷部10aから山部、この山部から谷部10bはそれぞれ滑らかな傾斜面で連続しており、前記弾性部材14による軸線方向の弾性力がシャフト43に作用することで、このシャフト43から径方向外方へ突出した位置決めピン15は、斜面を滑り、谷部10a,10bのうちのいずれか一方に自動的に止定される。
そして、前記位置決めピン15が一つの前記谷部10aに係止された状態(図2の状態)で、シャフト43は、第一ラック部材1と第二ラック部材2とが前記噛合状態となるロック位置に位置固定される。また、操作レバー44によってシャフト43を90°回動させることによって、前記弾性部材14の弾性力に抗して前記位置決めピン15が山部を乗り越え、他の谷部10bに係止された状態(図4の状態)となり、この状態で、シャフト43は、第一ラック部材1と第二ラック部材2とが前記非噛合状態となる非ロック位置に位置固定される。このように、位置決め部材10は、シャフト43の回動位置を定めることができる。
この位置決め部材10により、シャフト43をロック位置又は非ロック位置に止定することが可能となり、シャフト43の回動位置について誤操作を防止できる。
次に、操作ブロック3の構造について説明する。図9(a)は、操作ブロック3を構成する小径の内筒部材8を展開した図であり、図9(b)は大径の外筒部材9を展開した図である。
図8と図9において、内筒部材8には180°離れて第一、第二の孔18a,18bが形成されている。第一の孔18aは、隅部がアール形状とされた略矩形とされ、かつ、その一辺に孔中央に向かって突出したカム部21を有している異形状とされている。第二の孔18bは隅部がアール形状とされた略矩形とされている(図9(a)参照)。
外筒部材9には180°離れて第三、第四の孔19a,19bが形成されている。第三の孔19aは、隅部がアール形状とされた略矩形とされている。第四の孔19bは凹凸部のある異形状とされている(図9(b)参照)。
第一の孔18aにおいて、弾性部材4側(図2参照)の辺から第二ラック部材2側へ突出している台形のカム部21が形成されている。このカム部21は、シャフト43の軸線に直交する面に沿った頂部32と、傾斜した斜辺部31とを有している。
第四の孔19bにおいて、弾性部材4側(図2参照)の隅部から順に、コントロールピン17bが嵌合する円弧形状の第一凹部26、第二ラック部材2側へ突出している突起部27、第二ラック部材2側へ傾斜している傾斜部28、コントロールピン17bが嵌合する半円形状の第二凹部29、そして、傾斜部28に対向した辺が介在して凹形状の曲線部30が形成され、この曲線部30は前記第一凹部26と滑らかに連続している。
また、内筒部材8には内ピン23が径方向外方へ突出して形成されており、このピン内23を挿通させる長孔24及び外ピン25が外筒部材9に形成されている。内ピン23と外ピン25との間には弾性部材22(図8)が介在しており、内ピン23は外筒部材9の長孔24にガイドされ、内筒部材8と外筒部材9とは前記弾性部材22に抗して相対的に回動できる。なお、内筒部材8は外筒部材9に対して軸線方向について拘束された状態とされており、内筒部材8と外筒部材9とは軸線方向について一体的に移動する。
また、図8において、前記シャフト43には180°離れて第一のコントロールピン17aと第二のコントロールピン17bとが固定されている。そして、内筒部材8及び外筒部材9からなる二重筒構造の操作ブロック3において、第一の孔18aと第三の孔19aとを第一のコントロールピン17aが挿通し、第二の孔18bと第四の孔19bとを第二のコントロールピン17bが挿通した状態にある。これにより、シャフト43をその軸線回りに回動させることで、第一と第二のコントロールピン17a,17bのそれぞれが、第一から第四の孔18a,18b,19a,19bにおける各部分に接触し、内筒部材8及び外筒部材9を動作させることができる。そして、外筒部材9は第二ラック部材2と固定されており、外筒部材9が動作することによって第二ラック部材2も一体として動作することができる。
シャフト43の回動による内筒部材8及び外筒部材9の動作について説明する。
図10は、内筒部材8及び外筒部材9、これらに接触する第一と第二のコントロールピン17a,17bの動作を説明するものであり、内筒部材8及び外筒部材9について展開した状態での説明図である。なお、この図は径方向外側から外筒部材9を見た図である。つまり、図10では外筒部材9の裏に内筒部材8が隠れた状態である。
図10の(a)の状態は図2及び図3の状態に対応している。なお、図3は図2のロック装置50を反対側から見た断面図である。この状態では、第一ラック部材1と第二ラック部材2との両ラック歯11,12が噛合状態にある。つまり、操作レバー44がロック位置とされ、コラム41が固定ブラケット42に固定されたロック状態である。なお、図10(a)に示している仮想の基準線Lと操作ブロック3(外筒部材9)との間の隙間g1は、第一ラック部材1と第二ラック部材2との噛合状態にある両ラック歯11,12の隙間(図7(a)参照)に対応している。
この状態では、第二のコントロールピン17bは、第四の孔19bの第一凹部26に嵌合している。また、第一凹部26の端部に前記突起部27が形成されており、この第四の孔19bにおける第一凹部26及び突起部27は、第二のコントロールピン17bを第一凹部26内に位置保持させるレバー保持手段として機能している。
また、外筒部材9に固定された第二ラック部材2は第一ラック部材1と両ラック歯11,12において噛合状態にあるため(図2と図3参照)、外筒部材9はシャフト43の軸線回りの回動できない状態にある。この状態からシャフト43を正方向(矢印r0方向)に回動させることで、図10(b)に示しているように、第二のコントロールピン17bは外筒部材9に対して周方向に回動移動し、この第二のコントロールピン17bは前記突起部27を乗り越え、第四の孔19bの傾斜部28に沿って移動する。
第二のコントロールピン17bが傾斜部28に沿って移動することで、外筒部材9(操作ブロック3)は第一ラック部材1から離れる軸線方向に移動する。これにより、外筒部材9と固定の第二ラック部材2は前記弾性部材4の弾性力に抗して第一ラック部材1から離れる動作をし、前記隙間g1は大きくなり隙間g2となり、この隙間は徐々に大きくなる。
つまり、前記傾斜部28は、シャフト43の正方向の回動を外筒部材9(操作ブロック3)が第一ラック部材1から離れる方向の動作に変換する方向変換手段として機能し、第二ラック部材2を第一ラック部材1から離反させることができる。
なお、前記正方向の回動は、操作レバー44側から操作ブロック3方向をシャフト43の軸線方向に見て反時計回りに行われる回動としている。
この際、図10(b)に示しているように、第一のコントロールピン17aは、内筒部材8に形成されているカム部21の斜辺部31と接触し、このカム部21を押し、内筒部材8は弾性部材22(図8参照)の弾性力に抗して外筒部材9に対して回動する。
そして、第二のコントロールピン17bが傾斜部28に沿って移動し、図10(c)から(d)に示しているように、第二凹部29に到達することで、第一ラック部材1と第二ラック部材2とは離反して両ラック歯11,12の噛合が解けた状態となる。この状態では、仮想の基準線Lと操作ブロック3との間は最大の隙間g4となる。また、図10(a)から(d)までは、外筒部材9は回動方向について位置変化せず初期位置のままにある。
第二凹部29に到達した第二のコントロールピン17bは、シャフト43をさらに所定角度だけ回動させることで、第二凹部29を押圧し、図10(e)に示しているように、外筒部材9を、回動方向についての前記初期位置から、所定の回動移動量R1だけ回動させる。また、この回動は前記弾性部材4のねじり弾性力に抗して行われる。これにより、外筒部材9は第二ラック部材2と共に、噛合が解けている第一ラック部材1に対して前記回動移動量R1だけ回動した状態となる。この状態では、第一ラック部材1のラック歯11と第二ラック部材2のラック歯12とは、シャフト43の軸線を中心として位相が異なった状態(図12(b)参照)となり、たとえ第二ラック部材2が第一ラック部材1に接近したり、第二ラック部材2が第一ラック部材1側へ傾いたりしても、両ラック歯11,12同士が従来のように角部において引っ掛かることを阻止できる。
このように前記第二凹部29は、シャフト43の正方向の回動に連動させて外筒部材9を第二ラック部材2と共に第一ラック部材1に対して所定角度回動させることができる回動手段として機能し、第一ラック部材1と第二ラック部材2との両ラック歯11,12を非噛合状態に維持することができる(図12(b)参照)。
また、この状態では、図4と図5に示しているように、位置決め部材10の谷部10bにシャフト43から突出した位置決めピン15が係止した状態とされており、シャフト43は非ロック位置に保持されており、この状態が維持されている。つまり、第一ラック部材1のラック歯11と第二ラック部材2のラック歯12とはシャフト43の軸線を中心として位相が異なった状態のままとされている。
これにより、第一ラック部材1は第二ラック部材2に対して前記長孔6によって移動自在となり、第一ラック部材1に固定されたコラム41が、固定ブラケット42に対して移動可能とされたロック解除状態となるとともに、コラム41を移動させる際に、第一ラック部材1と第二ラック部材2との間でラック歯11,12が引っ掛かることを防止でき、コラム41を安定して移動させることができる。
なお、第二ラック部材2の第一ラック部材1に対する回動角度θ(図12(b)参照)、つまり前記回動移動量R1に相当する回動角度θは、第二ラック部材2のラック歯12における一条の歯が、第一ラック部材1のラック歯11における隣り合う二条の歯に跨って存在できる角度とされており、例えばθ=8°〜15°程度とすることができる。
そして、このロック解除状態で、固定ブラケット42に対してコラム41を移動させ、所望の位置においてコラム41を固定ブラケット42に固定させるロック動作を、このロック装置50で行う。
図11がこのロック動作を説明する図である。なお、図11(e)は図10(e)と同じ状態である。なお、第二コントロールピン17bが第二凹部29に達すると、第一のコントロールピン17aと内筒部材8のカム部21とは離れた状態となり、弾性部材22(図8)の弾性復元力によって内筒部材8は回りに回動し、外筒部材9に対してもとの位置に戻る。
図4と図5の状態から、操作レバー44を操作し、非ロック位置にあるシャフト43を時計回り(矢印r1方向)に回動させると第一のコントロールピン17aが回動し、弾性部材4の回転方向の弾性復元力によって、図11(e)の状態から、外筒部材9は回動移動量R1について戻る方向に回動し、当該外筒部材9は回動方向の前記初期位置に戻る。この初期位置では、第一ラック部材1と第二ラック部材2とは離れた状態(隙間g4)であるが、両部材1,2はシャフト43の軸線を中心とした位相が同じ状態(図12(a)の状態)に戻り、両ラック歯11,12は噛合可能となる相対角度位置にある。い11,12において説明ルピン17aは前記カム部21の斜面
さらに、シャフト43の回動を続けると、図11の(f)に示しているように、第一のコントロールピン17aは内筒部材8側に形成された第一の孔18aのカム部21の頂部32に接触した状態でスライド移動する。これにより、反対側にある第二のントロールピン17bは傾斜部28から離れた状態が維持される。この状態は、第一のコントロールピン17aがカム部21の頂部32に接触している範囲について、つまり、当該頂部32の長さに対応した距離を第一のコントロールピン17aが移動するまで(図11(g)まで)維持される。この状態では、仮想の基準線Lと外筒部材9(操作ブロック3)との間は最大である前記隙間g4が保たれた状態にある。
すなわち、前記カム部21は、第一ラック部材1と第二ラック部材2とが非噛合状態であるシャフト43の非ロック位置(図4と図5の状態)から、当該シャフト43を時計回り方向に回動させ、第一ラック部材1と第二ラック部材2とを両ラック歯11,12において噛合状態とさせるシャフト43のロック位置(図2と図3)に戻す途中において、操作ブロック3を第二ラック部材2と共に第一ラック部材1から離反させた状態に維持する位置保持手段として機能している。これにより、シャフト43を非ロック位置からロック位置に戻す途中において、第一ラック部材1と第二ラック部材2との両ラック歯11,12は離反した状態にあり、両者が噛合することを防ぐことができる。
そして、操作レバー44及びシャフト43を時計回りに回動させてロック位置とする手前で、第二のコントロールピン17bは、第四の孔19bに凹形に形成されている曲線部30に接触する。そして、操作レバー44及びシャフト43をロック位置まで回動させる際に、次の動作が行われる。
シャフト43をロック位置まで回動させることで、図11(g)から(i)のように、第二のコントロールピン17bが前記曲線部30を押圧し、回動方向についての前記初期位置にあった外筒部材9を時計回りに僅かに回動させ、第二ラック部材2を第一ラック部材1に対して最大として回動移動量R2だけ回動させた状態を得ている。これと共に、図11(g)において仮想の基準線Lとの間で最大の隙間g4が保たれた状態にあった操作ブロック3は、図11(h)から(i)のように、第一のコントロールピン17aが前記カム部21の頂部32と外れで斜辺部31と接触することで、前記弾性部材4の弾性力によって操作ブロック3は第一ラック部材1に接近する方向へ移動し、仮想の基準線Lとの間の隙間が小さくされ(隙間g5)、最終的に、第一ラック部材1と第二ラック部材2との噛合状態にある両ラック歯11,12の隙間(g1)となる。
つまり、シャフト43を時計回りに回動させロック位置にすることで第一ラック部材1と第二ラック部材2とを噛合状態とさせる際に、前記曲線部30は、第二ラック部材2のラック歯12を第一ラック部材1に対して(回動移動量R2を最大として)回動させながら当該第一ラック部材1のラック歯11に噛み合わせる動作を行う。この動作によれば、第二ラック部材2のラック歯12を第一ラック部材1のラック歯11にねじり入れて噛み合わせる動作が可能となり、両ラック歯11,12の山部と山部とが接触して両者が噛み合わない状態となる、いわゆるハーフロックを防止できる。このように曲線部30においてはハーフロック防止手段としての機能を有している。
そして、シャフト43をロック位置(図2と図3)とすると、位置決め部材10の谷部10aにシャフト43から突出した位置決めピン15が係止するによって、この状態は保持される。
また、この状態では図11(i)に示しているように、第二のコントロールピン17bは第一凹部26内にあり、突起部27は当該第二のコントロールピン17bの位置を保持している(レバー保持手段)。なお、この図11(i)は図10(a)の状態と同じである。
以上のように図10と図11において、内筒部材8における第一の孔18a及び外筒部材9における第三の孔19bはそれぞれ、内周に凹凸部などを有した異形ガイド孔とされており、この異形ガイド孔の内周面にシャフト43から突出した第一と第二のコントロールピン17a,17bが接触する。そして、回動するシャフト43の第一と第二のコントロールピン17a,17bが、前記異形ガイド孔の各部分に接触することで、操作ブロック3は第二ラック部材2を一体として様々な動作を行う。
すなわち、操作ブロック3は、第一の孔18a及び第三の孔19bにより、外筒部材9に固定された第二ラック部材2を各種動作させる機能を有しており、具体的には前記のとおりである。このように、第三の孔19bにおいて、第一の凹部26と突起部27とによるレバー保持手段、前記傾斜部28による方向変換手段としての機能、及び、前記第二の凹部29による回動手段、並びに、第一の孔18aにおいて、前記カム部21による位置保持手段、及び、前記曲線部30によるハーフロック防止手段としての機能を、操作ブロック3は備えている。
これらレバー保持手段、方向変換手段、回動手段、位置保持手段、及び、ハーフロック防止手段が、異形ガイド孔とされた第一の孔18a及び第三の孔19bのそれぞれの内周面の各部分で形成されていることにより、操作ブロック3は簡単な構成により複数の機能を備えたものとなる。
以上の構成を備えたロック装置よれば、操作レバー44の操作によってシャフト43をロック位置(図2と図3の状態)とすることで、弾性部材4が、第一ラック部材1と第二ラック部材2と接近させる方向に付勢し両部材1,2のラック歯11,12を噛合させ、両部材1,2が移動できない状態とできる。これにより、コラム41に固定の第一ラック部材1と、固定ブラケット42に対してシャフト43の軸線方向に直交する方向について固定とされた第二ラック部材2との両ラック歯11,12が噛合状態(図7(a))にあることで、コラム41は、固定ブラケット42に対して移動できないロック状態となる。
そして、操作レバー44の操作によってシャフト43を非ロック位置(図4と図5の状態)とすることで、両ラック歯11,12との噛合が解け、さらに、両ラック歯11,12が所定角度で回動した非噛合状態となり、第一ラック部材1及びコラム41の長孔6がシャフト43にガイドされて、第一ラック部材1及びコラム41は、長孔6の長手方向に沿って移動することができる。
以上のロック装置を備えた車両用の操舵装置によれば、ロック装置において、操作レバー44の操作によってシャフト43を回動させ、第一ラック部材1と第二ラック部材2との間を非噛合状態とすることによって、ステアリングロッド45を支持しているコラム41が、車体に固定された固定ブラケット42に対して移動可能となるロック解除状態が得られる。また、操作レバー44の操作によってシャフトを逆に回動させ、第一ラック部材1と第二ラック部材2との間を噛合状態とすることによって、コラム41が固定ブラケット42に対して移動が規制されたロック状態が得られる。
そして、前記非噛合状態では、コラム41を移動させる際に、第一ラック部材1と第二ラック部材2との間において両ラック歯11,12同士は相互離れた状態で、所定の回動角度を有して位相が異なった状態(図12(b))とされているため、両ラック歯11,12同士が従来のように角部で引っ掛かることを防止できる。これにより、コラム41を安定して移動させることができる。以上のように、コラム41を長孔6の範囲内で前後変位させることで、テレスコピック調整が可能となる。そしてロック装置において両ラック歯11,12を噛合状態とすれば、両ラック歯11,12が噛合してコラム41を固定フランジ42に強固に固定できる。
また、本発明のロック装置は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良く、前記の実施の形態ではテレスコ機構におけるロック装置として説明したが、チルト機構におけるロック装置とすることもできる。この場合、図2において、例えば、第一ラック部材1と第二ラック部材2とにおけるラック歯11,12の歯の長手方向の向きを90°変更し、さらに、長孔6の長手方向を90°変更したものを形成すればよい。
この発明のロック装置を備えた自動車の操舵装置の概略構成を示している図である。 操舵装置に取り付けられたロック装置の構成を説明する図であり、噛合状態の図である。 図2のロック装置を反対側から見た断面図である。 操舵装置に取り付けられたロック装置を説明する図であり、非噛合状態の図である。 図4のロック装置を反対側から見た断面図である。 図2のVI−VI断面における図である。 第一ラック部材と第二ラック部材の両ラック歯における噛合を説明する図である。 操作ブロックにおける断面図である。 操作ブロックを構成する小径の内筒部材及び大径の外筒部材をそれぞれ展開した図である。 ロック解除動作について、内筒部材と外筒部材、及び、これらに接触する第一と第二のコントロールピンを説明するものであり、展開した状態の説明図である。 ロック動作について、内筒部材と外筒部材、及び、これらに接触する第一と第二のコントロールピンを説明するものであり、展開した状態の説明図である。 ロック装置の機能を説明する図であり、第一ラック部材と第二ラック部材との位置関係を示す図である。 従来技術の課題を説明する説明図である。 従来のロック装置を備えた自動車の操舵装置の概略構成を示している図である。
符号の説明
1 第一ラック部材
2 第二ラック部材
3 操作ブロック
4 弾性部材
6 長孔
8 内筒部材
9 外筒部材
10 位置決め部材
11 ラック歯
12 ラック歯
17a,17b コントロールピン
41 コラム(移動部材)
42 固定ブラケット(固定部材)
43 シャフト
44 操作レバー(操作部)
45 ステアリングロッド
50 ロック装置

Claims (7)

  1. 固定部材に対する移動部材の移動を規制するロック状態と、固定部材に対する移動部材の移動を許容するロック解除状態とに切り替えるロック装置において、
    片面にラック歯を形成した第一ラック部材と、これに噛合するラック歯を形成し前記第一ラック部材に対して接離可能に対向している第二ラック部材と、前記第二ラック部材と一体に動作する操作ブロックと、前記第一ラック部材と前記第二ラック部材とを接近させる方向に付勢して両部材のラック歯を噛合させる弾性部材と、前記ラック歯の形成面に直交する軸線回りに回動可能とされ前記操作ブロックを動作させるシャフトと、このシャフトを回動させる操作部と、を備え、前記第一ラック部材と前記第二ラック部材のいずれか一方が前記移動部材と一体移動し、他方が前記移動部材の移動方向について前記固定部材に対してロック状態とされ、
    前記操作ブロックは、前記シャフトの正方向の回動を当該操作ブロックが前記第一ラック部材から離れる方向の動作に変換させることで、前記弾性部材の付勢力に抗して前記第二ラック部材を前記第一ラック部材から離反させる方向変換手段と、前記シャフトの正方向の回動に連動させて前記操作ブロックを前記第二ラック部材と共に前記第一ラック部材に対して前記シャフトの軸線回りに所定角度回動させる回動手段と、を有していることを特徴とするロック装置。
  2. 前記操作ブロックは、前記第二ラック部材が前記第一ラック部材に対して所定角度回動した状態となる前記シャフトの非ロック位置から、当該シャフトを逆方向に回動させ、前記第一と第二ラック部材の両ラック歯同士が噛合する噛合状態となる前記シャフトのロック位置に戻す途中において、前記操作ブロックを前記第二ラック部材と共に前記第一ラック部材から離反させた状態に維持する位置保持手段を有している請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記操作ブロックは、前記シャフトから突出するピンと内周面が接触する異形ガイド孔を有し、前記方向変換手段、前記回動手段、及び、前記位置保持手段は、前記異形ガイド孔の内周面の各部分で形成され、
    回動する前記シャフトの前記ピンが前記異形ガイド孔の前記各部分に接触することで、前記操作ブロックが動作する請求項2に記載のロック装置。
  4. 前記操作ブロックは、前記シャフトを逆方向に回動させ前記ロック位置にすることで前記噛合状態とさせる際に、前記第二ラック部材のラック歯を前記第一ラック部材に対して前記シャフトの軸線回りに回動させながら当該第一ラック部材のラック歯に噛み合わせるハーフロック防止手段を有している請求項2に記載のロック装置。
  5. 前記操作ブロックは、前記シャフトから突出するピンと内周面が接触する異形ガイド孔を有し、前記方向変換手段、前記回動手段、前記位置保持手段、及び、前記ハーフロック防止手段は、前記異形ガイド孔の内周面の各部分で形成され、
    回動する前記シャフトの前記ピンが前記異形ガイド孔の前記各部分に接触することで、前記操作ブロックが動作する請求項4に記載のロック装置。
  6. 前記シャフトを、ロック位置と非ロック位置とうちの少なくとも一方の回動位置に止定する位置決め部材をさらに備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載のロック装置。
  7. 車体側に固定される固定ブラケットと、ステアリングロッドを支持し前記固定ブラケットに対して移動自在とさているコラム、とを備え、前記固定ブラケットが前記固定部材とされ、前記コラムが前記移動部材とされ、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロック装置を備えたことを特徴とする操舵装置。
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