JP2015066699A - サイドノック式筆記具のスライド部材、および、そのスライド部材を用いたサイドノック式筆記具 - Google Patents

サイドノック式筆記具のスライド部材、および、そのスライド部材を用いたサイドノック式筆記具 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のサイドノック式筆記具のスライド部材にあっては、中空の傾斜案内部と、その傾斜案内部の底部から後方に向かって形成された接続部と、筒状体とが一体的に形成されている。このため、スライド部材の樹脂成形の金型にあっては、キャビティとコアピンとの接触部において、コアピンのズレによる金型の磨耗や破損等の危険性があるため、金型の寿命が短くなってしまう恐れがあった。【解決手段】 軸筒の側面に開口部を形成し、その開口部にノック駒を配置すると共に、前記軸筒の内部に筆記体を配置し、前記ノック駒の押圧操作によってスライド部材を介して前記筆記体を前記軸筒より出没可能に配置したサイドノック式筆記具のスライド部材であって、前記スライド部材は略U字状の横断面で形成されると共に、前記スライド部材の内壁の一部から径方向に垂直に形成された段部を有することを特徴とするサイドノック式筆記具のスライド部材。【選択図】 図7

Description

本発明は、サイドノック式筆記具のスライド部材、および、そのスライド部材を用いたサイドノック式筆記具に関する。
軸筒の内部に配置されたシャープペンシルの芯やボールペンなどの筆記体を前記軸筒より出没可能な筆記具であり、前記軸筒の側壁に窓孔を形成し、その窓孔に前記軸筒の径方向に移動し得るノック駒を配置し、そのノック駒を押圧することで、前記筆記体に配置されたスライダーとともに前記筆記体が軸線方向に前進し、その筆記体が出没するサイドノック式筆記具の先行技術として、受け部材(スライダー)が、ノック部材に従動する傾斜案内部と、後端が閉塞された筒状部と、これら傾斜案内部と筒状体とを接続する接続部とからなり、その接続部が少なくともノック部材の脚部の下降を妨げる部分を欠除してなることを特徴とするものが知られている(特開2002−52891号公報(特許文献1))。
特開2002−52891号公報
前記特許文献1に記載の従来技術にあっては、受け部材はレフィール(筆記体)が貫通するための貫通孔が設けられた中空の前記傾斜案内部と、その傾斜案内部の底部から後方に向かって細長く形成された接続部と、前記接続部の後端に形成されており前記レフィールが挿入される後端が閉塞された前記筒状体とが一体的に形成されている。そして、前記接続部はノック部材の脚部の下降を妨げる部分を欠除している。このような形状の受け部材は樹脂材料から一般的に形成されるが、受け部材の樹脂成形の金型構造としては、傾斜案内部と筒状体と接続部を形成するキャビティと、傾斜案内部の貫通孔と筒状部のレフィールが挿入される部分を形成するコアピンが、ノック部材の脚部の下降を妨げる部分を欠除したところで直接接触し挟み込む構造となっている。その接触部において、コアピンのズレによる金型の磨耗や破損等の危険性があるため、金型の寿命が短くなってしまう恐れがあった。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、軸筒の側面に開口部を形成し、その開口部にノック駒を配置すると共に、前記軸筒の内部に筆記体を配置し、前記ノック駒の押圧操作によってスライド部材を介して前記筆記体を前記軸筒より出没可能に配置したサイドノック式筆記具のスライド部材であって、前記スライド部材は略U字状の横断面で形成されると共に、前記スライド部材の内壁の一部から径方向に垂直に形成された段部を有することを要旨とする。
本発明は、軸筒の側面に開口部を形成し、その開口部にノック駒を配置すると共に、前記軸筒の内部に筆記体を配置し、前記ノック駒の押圧操作によってスライド部材を介して前記筆記体を前記軸筒より出没可能に配置したサイドノック式筆記具のスライド部材であって、前記スライド部材は略U字状の横断面で形成されると共に、前記スライド部材の内壁の一部から径方向に垂直に形成された段部を有するため、金型の耐久性が良くなる。
本発明の第1実施例を示す縦半断面図。 図1の前軸部1前方の拡大図。 図1のA−A断面図。 本発明の第1実施例の中軸ユニット9の縦半断面図。 本発明の第1実施例の前軸6の斜視図。 本発明の第1実施例の前軸6の縦半断面図。 本発明の第1実施例のテーパースライド部材7の斜視図。 本発明の第1実施例のノック駒8の側面図。 図8のB−B断面斜視図。 図1のノック駒8を押圧後の縦断面図。 図10のC−C断面図。 本発明の第1実施例の後軸部2の分解斜視図。 本発明の第2実施例を示す縦半断面図。 図13のD−D断面図。 本発明の第2実施例の前軸23の斜視図。 本発明の第2実施例のテーパースライド部材24の斜視図。 本発明の第2実施例のノック駒25の側面図。 図17のE−E断面斜視図。 図13のノック駒23を押圧後の縦断面図。 図19のF−F断面図。
作用について説明する。本発明は、軸筒の側面に開口部を形成し、その開口部にノック駒を配置すると共に、前記軸筒の内部に筆記体を配置し、前記ノック駒の押圧操作によってスライド部材を介して前記筆記体を前記軸筒より出没可能に配置したサイドノック式筆記具のスライド部材であって、前記スライド部材は略U字状の横断面で形成されると共に、前記スライド部材の内壁の一部から径方向に垂直に形成された段部を有することを特徴とするサイドノック式筆記具のスライド部材としている。
このため、スライド部材を形成するための金型の構造が、一方のキャビティがコアピンと一体となった、キャビティの分割構造とすることができ、比較的簡単な金型構造になり、コアピンをキャビティで直接接触し挟み込まない。そのため、スライド部材の金型のコアピンのズレによる金型の磨耗や破損等の危険性が減るので、金型の耐久性が良くなる。
本実施例の第1実施例を図1〜図12に示し、説明する。本実施例は、前軸部1と後軸部2から構成されている。
前軸部1はステンパイプ3、戻り止め4、先部材5、シャープペンシルの芯15、チャック10、チャックリング11、スプリング12、中子13、芯タンク14、前軸6、テーパースライド部材(スライド部材)7、ノック駒8の計12部品から構成されている。このうち、前記シャープペンシルの芯15、チャック10、チャックリング11、スプリング12、中子13、芯タンク14の計6部品により中軸ユニット(筆記体の繰り出しユニット)9が構成されている。
樹脂材質からなる先部材5の内径部には、金属材質からなるステンパイプ3とゴム状弾性体からなる戻り止め4が圧入・固定されている。また、先部材5の内面には、雌ねじ部5aが形成されており、前記前軸6の前端に形成された雄ねじ部6aと螺合されている。
前記中軸ユニット9について詳述する。
中軸ユニット9の構成は、中子13の内面に、ポリプロピレン(PP)や、ポリアセタール(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)、ポリエチレン(PE)などの樹脂材質からなる前記芯タンク14が軸線方向に摺動自在に内包されているが、その芯タンク14の軸線方向の前方には、チャック10が圧入などの手段によって固定されており、そのチャック10の前方にはチャックリング11が囲繞している。符号12はコイルスプリングなどの弾撥部材であり、前記中子13と芯タンク14の間に張設され、前記チャック10や芯タンク14などを後方に向けて付勢している。
前記チャックリング11は、中子13の前端面部よりも前方に位置しており、そのチャックリング11の前端部は、中子13の前端開口部よりも大径なツバ部11aが形成されている。そして、そのツバ部11aは、中子13の先端面13aと当接し、且つ、前記チャック10のテーパー面10aと前記チャックリング11の内径部11bとが当接しているため、前記チャック10や芯タンク14の中子13から後方へ向けての脱落が防止されている。
この時、前述したように、前記スプリング12は、圧入固定されて一体となったチャック10と芯タンク14を常に後方へ向けて付勢している。このように、前記中子13と芯タンク14の間にスプリング12が配置されているので、チャック10が前方へも脱落しないようになっている。
前軸部1の組立について説明すると共に、テーパースライド部材7やノック駒8について詳述する。
中軸ユニット9の中子13に設けられた先端の外ツバ部13bを先部材5の内段部5bと前軸6の前端面6bで挟み込むことで中軸ユニット9を固定し、前軸6の後方からテーパースライド部材7をその先端開口部7aから挿入し、テーパースライド部材7を中軸ユニット9の芯タンク14に被せる。テーパースライド7は横断面が略U字状のため、先端開口部が広くなっているので、芯タンク14に被せやすい。また、前軸6に先にテーパースライド部材7を入れた状態で、前軸6の先端から中軸ユニット9を入れる場合も、テーパースライド部材7の先端開口部が前軸6内にあり、目視出来ない状態だが、先端開口部が広くなっているので、中軸ユニット9の芯タンク14の後端面を挿入しやすい。前記テーパースライド部材7の後端側は、芯タンク14に被せた際に、芯タンク14の後端面14aで止まるように壁(段部)7bを設けているが、その壁7bには後軸部2を取り外して芯を入れるための芯挿通孔7cが設けられている。この芯挿通孔7cの形状はテーパースライド部材7の横断面のように略U字状であって、壁7bが芯タンク14の後端面14aで止まることが出来れば、大きさや形状は限定されない。本実施例では、テーパースライド部材7の後端面に壁7bを設けているが、壁7bは、後端面では無く、その前方に段部として設けても良い。内壁の一部から径方向に垂直に形成されていれば、テーパースライド部材7の後端面に壁7bを設けたものと同様に、コアピンが一体となったキャビティの分割構造で比較的簡単な金型構造とすることが出来る。尚、本実施例では、テーパースライド部材7の後端部内面にリブ7dを設けている。リブ7dが無くても、後述するノック駒8のカム面8cとテーパースライド部材7のカム面7eの接触によりテーパースライド部材7の移動が規制されているため、テーパースライド部材7が抜けてしまうことは無いので問題はないが、リブ7dを設け、芯タンク14の後端部とテーパースライド部材7とを嵌合させることで、テーパースライド部材7がより抜けにくく、さらにガタつき防止が出来る。
ここで、テーパースライド部材7にはその外周面にテーパー状のカム面7eが2つ設けられている。そして、それらテーパースライド部材7のカム面7eの後方には前軸6の内径部断面と略同形状で少し小さめのツバ部7fが設けられており、それぞれが異形となっている。このため、前軸6に対するテーパースライド部材7の回転を防止することが出来る。また、ツバ部7fを設けることで、芯を入れる際に前軸6とテーパースライド部材7の隙間に芯15を誤って入れてしまう恐れが無くなる。
前軸6の中間部の側面には、開口部6cが設けられ、その開口部6cに、断面形状がコ字型に形成されたノック駒8を、軸線方向に対して垂直な方向に移動可能に配置する。前記ノック駒8の側面部8aにはそれぞれ外ツバ部8bが形成されている。その外ツバ部8bが形成されている部分のノック駒8の幅は前記開口部6cの幅より大きく形成されており、前記ノック駒8が前記前軸6の開口部6cから外れないようになっている。前記前軸6の開口部6cの対向面には、前記ノック駒8を押圧した際に、前記ノック駒8の側面部8aが入り込むことが可能な貫通孔6dが形成されているが、貫通孔6dは外径の大きさなどに影響が無ければ、形成されていなくても、問題はない。前記ノック駒8の側面部8aの内側にはテーパー状の突部からなるカム面8cが前後の位置に施されており、前記前軸6内に摺動自在に配置されたテーパースライド部材7の前後に設けられたテーパー状のカム面7eと摺動可能に当接されている。また、前記ノック駒8は前後非対称となっているが、組立性を考慮して前後対称としても良い。即ち、ノック駒8を前後対称にすることによって、ノック駒8の前後の方向を気にすることなく、前軸6に組み付けることが可能になるのである。
以上により、前軸部1が組み立てられるが、その前軸部1に対して後軸部2を嵌合によって連結させることにより、シャープペンシルの組み立てが完了する。
尚、本実施例のように芯タンク14にテーパースライド部材7を被せる構成と同様の構成にすれば、中軸ユニット9を他の製品でも共通に使用できるため、芯を繰り出す部分の品質の安定化が図れる。
芯の繰り出し(出没)動作について説明する。ノック駒8を押圧すると、ノック駒8の側面部8aの内側に設けられたカム面8cを介して、テーパースライド部材7に設けられたカム面7eが押され、テーパースライド部材7を介して芯タンク14が前方へ移動する。
ここで、その芯タンク14の前方には、芯の把持・解放を行うコレット式のチャック10が圧入・固定されている。そのチャック10の前方には、チャック10の拡開・閉鎖を行うチャックリング11が囲繞している。スプリング12は前記チャック10やテーパースライド部材7を後方に向け付勢すると共に、チャック10を閉鎖せしめ芯15を保持させる。また、前軸6の前方に着脱自在に取り付けられた先部材5の内部には、芯15を軽く保持しその芯15の後退を規制するゴム材質からなる戻り止め4が配置されている。
ノック駒8を押圧し、テーパースライド部材7が前方へ移動すると、一緒にチャック10が前方へ移動する。チャック10はチャックリング11が囲繞しているため、芯15を把持したまま前進する。さらにノック駒8を押圧するとチャックリング11のツバ部11aが先部材5の段部5cにぶつかり前進を止められるが、押圧と共にチャック10は前進するため、チャック10はチャックリング11の囲繞から解放され、芯15を解放する。芯15が解放された後、ノック駒8の押圧を解除すると、芯タンク14の後退と共にチャック10も後退する。この際、チャック10は再びチャックリング11が囲繞されるまで後退するが、芯15は先部材5の内部に配置されている戻り止め4に軽く保持されているため、芯15の後退が規制され、その結果、芯15が繰り出される。
本実施例では、テーパースライド部材7のカム面7eの後方側の一部を側壁(連結部)7gによって連結しており、そのテーパースライド部材7のカム面7eの後方の側壁7gの高さを、芯タンク14にテーパースライド部材7を被せた状態で、芯タンク14の外径以下の高さとしているため、芯タンク14の外径までノック駒8を押圧することが出来る。そのため、前軸から出るノックの高さを小さくすることが出来る。
また、前述の通り、前記前軸6の開口部6cの対向面には、前記ノック駒8を押圧した際に、ノック駒8の側面部8aが入り込む空間として貫通孔6dが形成されている。このため、前記ノック駒8のノックストロークを大きくすることが出来、前記ノック駒8の動きが前記前軸6の内壁により制限されることなく、前記ノック駒8を押圧することが出来る。ノック駒8の側面部8aが入り込む空間を貫通孔とすることで、前軸6の肉厚分をすべてノックストロークに使用できる。ここで、本実施例では前記前軸6の貫通孔6dをノック駒8の側面部8aに対応する位置に2か所設けたが、1つの大きな貫通孔としても良い。
また、本実施例にあっては、芯タンク14にテーパースライド部材7を被せる2重構造のため、テーパースライド部材7の径が太くなり、ノック駒8の幅も大きくなるが、前軸6の開口部6cの対向面には、前記貫通孔6dが形成されているため、前軸6の内径の拡大を抑えつつ、ノックストロークを大きくすることが出来る。
尚、ノックストロークを大きく出来るため、前軸の外径を変えることなく、前記テーパースライド部材7のカム面7eとノック駒8のカム面8cの軸線に対する傾斜角度を大きくして、ノック圧が小さいサイドノック式シャープペンシルとすることができる。
また、傾斜角度を変えない場合、同じ前軸6の外径でノックストロークを大きくすることが出来るため、ノックストロークが本構成のステンパイプ固定式より必要なステンパイプが収納可能なスライド式でも前軸6の外径を太くすることなく対応可能となる。
この他、ノック駒8には、テーパースライド部材7のカム面7eの頂部7hが入り込む溝8dを設けているため、上記のようにノック駒8を最後まで押圧することが出来る(図9〜図11)。
本実施例では、筆記体がシャープペンシルの芯の場合で説明しているが、シャープペンシルの芯に限らず、例えばボールペンやタッチペンなどの筆記体でも良い。ボールペンの場合には、そのリフィルが本実施例の中軸ユニットに該当する。
前記後軸部2の後軸16の外周には、クリップ受け部16aが形成されており、そのクリップ受け部16aにはクリップ17が固定されている。また、回転軸18は後軸16に内包され、前記後軸16の後端面16bと前記回転軸18の段部18aが当接し、且つ、前記後軸16の係止部16cと回転軸18の凹部18bの係合により前後不動で回転自在に配置されている。回転軸18には、長手方向の対向する位置に案内溝18dが形成されており、また、後軸16の内面には、螺旋溝部16eが形成されている。
さらに、前記回転軸18の下方には、凸部18cが形成されており、その凸部18cは後軸16の内径部16dに対して軽く圧入されている。つまり、回転軸18と後軸16との相対的な回転は、前記凸部18cの内径部16dに対する軽圧入により摩擦抵抗が付与された状態での回転動作となるのである。この摩擦抵抗が付与されることによって、字消し時、消しゴム19が容易には没入しないようになっている。消しゴム受け20は回転軸18に内包され、且つ、前記回転軸18の案内溝18dには消しゴム受け20の凸部20aが摺動可能に嵌り込んでいる。
前記消しゴム受け20に形成されている突起部20bは、前記後軸16の螺旋溝部16eに嵌り込まれている。また、前記消しゴム19は前記消しゴム19の端部に形成されている係止部19aと前記消しゴム受け20の内径部に形成されている係止部20cにより固定されているが、前記消しゴム19が弾性変形することによって着脱が可能となっている。
そして、前記前軸6と前記回転軸18とを相対的に回転させることによって、消しゴム受け20は螺旋状に回転しながら軸線方向を摺動し、前記消しゴム19が出没することが可能となる。
前軸部1と後軸部2は、前軸6の後方の内径部に形成された凸状の4点リブ6eと後軸16の前方に形成された全周凹部16fとの嵌合によって連結されているものの、着脱が自在になっている。尚、芯15を補充する場合には、前記後軸部2を後方へ引き抜き、次いで、芯15を芯タンク14の内径部14bに挿入・補充すれば良い。前記後軸部2を前軸部1へ再び嵌合させたい場合には、前軸6の4点リブ6eと後軸16の全周凹部16fを嵌合させればよい。
前記芯15は中軸ユニット9の芯タンク14に複数本内蔵されている。その芯15は芯タンク14の内径部14bの前方部を経てチャック10の内径部10bに達している。そして、そのチャック10が芯15の外周面15aを把持しているが、その把持動作は前記スプリング12がチャック10を後方に付勢することにより、チャック10がチャックリング11によって閉鎖せしめられることによってなされる。
組立時や芯を補充する時など、チャック10の内径部10bに芯15が把持されていない場合、その把持されていない分、前記チャック10のテーパー面10aの外径が若干、小さくなり、その小さくなった分、前記チャック10と一体になっているテーパースライド部材7がスプリング12の力により軸線方向で後退してしまう。
それと同時に前記テーパースライド部材7のカム面7eと当接しているノック駒8のカム面8cによって前軸6の開口部6cに沿ってノック駒8が軸線方向から垂直方向へ移動する。芯が把持されて無い状態で、ノック駒8が軸線方向から垂直方向へ移動する分を考慮して、ノックストロークを大きくとると前軸6の外径が太くなってしまうが、本実施例にあっては、前軸6の開口部6cの対向面に、前記貫通孔6dが形成されているため、前軸6の内径の拡大を抑えつつ、ノックストロークを大きくすることが出来る。
本実施例のテーパースライド部材7は、ポリアセタール(POM)や、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーネート(PC)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)などの樹脂材質からなる樹脂材質からなる成形品で形成されている。そのテーパースライド部材7は、コアピンが一体となったキャビティの分割構造となるように、ノック駒8がテーパースライド部材7に被さる面側(上側)を長手方向に削り取って横断面を略U字状の形状としているので、コアピンをキャビティで直接接触し挟み込まない(図7)。そのため、テーパースライド部材7の金型のコアピンのズレによる金型の磨耗や破損等の危険性が減るので、金型の耐久性が良くなる。
ここで、テーパースライド部材7の後端側は芯タンク14に被せた際に、芯タンク14の後端面14aで止まるように壁7bが設けられており、本実施例にあっては、その壁7bには後軸部2を取り外して芯を入れるための芯挿通孔7cが設けられているが、芯挿通孔7cも金型を上下の分割構造と出来るように、上側を削り取った形状としている。尚、本実施例では、筆記体がシャープペンシルの芯の場合で説明しているが、シャープペンシルの芯に限らず、例えばボールペンやタッチペンなどの筆記体でも良く、ボールペンやタッチペンの場合は芯を補充する必要がないため、芯挿通孔は無くても良い。
第2実施例を図13〜図20に示し説明する。本実施例は、前軸部21と後軸部22から構成されている。尚、第1実施例と同様の構成については、その記載を省略する。
前軸部21はステンパイプ3、戻り止め4、先部材5、シャープペンシルの芯15、チャック10、チャックリング11、スプリング12、中子13、芯タンク14、前軸23、テーパースライド部材(スライド部材)24、ノック駒25の計12部品から構成されている。このうち、前記シャープペンシルの芯15、チャック10、チャックリング11、スプリング12、中子13、芯タンク14の計6部品により中軸ユニット(筆記体の繰り出しユニット)9が構成されている。前記ステンパイプ3、戻り止め4、先部材5は、前記第1実施例と同様の構成となっている。
後軸部22は、第1実施例の後軸部2と同様に、後軸16、クリップ17、回転軸18、消しゴム受け20、消しゴム19の計5部品から構成されている。また、テーパースライド部材24の形状以外の組立、作動方法も第1実施例と同様である。
テーパースライド部材24は、第1実施例と同様に上側を長手方向に削り取り、壁(段部)24a及び芯挿通孔24bを設けた形状であり、2つのカム面24cの後方側の一部を連結部24eによって連結している。また、カム面24cの後方に空間部24dを設けており、連結部24eの幅が中軸ユニット9の芯タンク14の外径と略同等かそれ以下の幅となっている。このような形状にすることで、前軸23の内径の拡大を抑えつつ、ノック駒25の幅を小さく出来る。
ここで、テーパースライド部材24を樹脂材質からなる成形品で形成されている。そのテーパースライド部材24は、コアピンが一体となったキャビティの分割構造となるように、ノック駒25がテーパースライド部材24に被さる面側(上側)を長手方向に削り取って横断面を略U字状の形状としているので、コアピンをキャビティで直接接触し挟み込まない(図16)。そのため、テーパースライド部材24の金型のコアピンのズレによる金型の磨耗や破損等の危険性が減るので、金型の耐久性が良くなる。
本実施例にあっても、第1実施例と同様に、前記前軸23の開口部23aの対向面には、前記ノック駒25を押圧した際に、ノック駒25の側面部25bが入り込む空間として貫通孔23bが形成されている。このため、前記ノック駒25のノックストロークを大きくすることが出来、前記ノック駒25の動きが前記前軸23の内壁により制限されることなく、前記ノック駒25を押圧することが出来るが、前軸23の外径の大きさなどに影響がなければ、前記貫通孔23bは必ずしも形成されていなくてもよい。尚、前記貫通孔23bを形成した場合、本実施例では前記前軸23の貫通孔23bをノック駒25の側面部25bに対応する位置に2か所設けたが、1つの大きな貫通孔としても良い。
この他、空間部24dに挟まれたカム面24cの頂部24fは芯タンク14の外周面より高く形成されているが、ノック駒25を押圧した際にカム面24cの頂部24fが入り込む溝25aをノック駒25に設けているため、上記のようにノック駒25を最後まで押圧することが出来る(図18〜図20)。
本実施例では、筆記体がシャープペンシルの芯の場合で説明しているが、シャープペンシルの芯に限らず、例えばボールペンやタッチペンなどの筆記体でも良い。ボールペンの場合には、そのリフィルが本実施例の中軸ユニットに該当する。
1 前軸部
2 後軸部
3 ステンパイプ
4 戻り止め
5 先部材
5a 雌ねじ部
5b 内段部
5c 段部
6 前軸
6a 雄ねじ部
6b 前端面
6c 開口部
6d 貫通孔
6e 4点リブ
7 テーパースライド部材(スライド部材)
7a 先端開口部
7b 壁(段部)
7c 芯挿通孔
7d リブ
7e カム面
7f ツバ部
7g 側壁(連結部)
7h 頂部
8 ノック駒
8a 側面部
8b 外ツバ部
8c カム面
8d 溝
9 中軸ユニット
10 チャック
10a テーパー面
10b 内径部
11 チャックリング
11a ツバ部
11b 内径部
12 スプリング
13 中子
13a 先端面
13b 外ツバ部
14 芯タンク
14a 後端面
14b 内径部
15 芯
15a 外周面
16 後軸
16a クリップ受け部
16b 後端面
16c 係止部
16d 内径部
16e 螺旋溝部
16f 全周凹部
17 クリップ
18 回転軸
18a 段部
18b 凹部
18c 凸部
18d 案内溝
19 消しゴム
19a 係止部
20 消しゴム受け
20a 凸部
20b 突起部
20c 係止部
21 前軸部
22 後軸部
23 前軸
23a 開口部
23b 貫通孔
24 テーパースライド部材(スライド部材)
24a 壁(段部)
24b 芯挿通孔
24c カム面
24d 空間部
24e 連結部
24f 頂部
25 ノック駒
25a 溝
25b 側面部

Claims (3)

  1. 軸筒の側面に開口部を形成し、その開口部にノック駒を配置すると共に、前記軸筒の内部に筆記体を配置し、前記ノック駒の押圧操作によってスライド部材を介して前記筆記体を前記軸筒より出没可能に配置したサイドノック式筆記具のスライド部材であって、前記スライド部材は略U字状の横断面で形成されると共に、前記スライド部材の内壁の一部から径方向に垂直に形成された段部を有することを特徴とするサイドノック式筆記具のスライド部材。
  2. 前記スライド部材は、その外周面に形成されたカム面の後方に空間部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のサイドノック式筆記具のスライド部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスライド部材を有するサイドノック式筆記具。
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