JPH0872478A - ノック式筆記具 - Google Patents

ノック式筆記具

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Publication number
JPH0872478A
JPH0872478A JP6213488A JP21348894A JPH0872478A JP H0872478 A JPH0872478 A JP H0872478A JP 6213488 A JP6213488 A JP 6213488A JP 21348894 A JP21348894 A JP 21348894A JP H0872478 A JPH0872478 A JP H0872478A
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JP
Japan
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core
knock
claw
rear end
movable part
Prior art date
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Pending
Application number
JP6213488A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Toyama
松平 外山
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Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
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Publication date
Application filed by Zebra Pen Corp filed Critical Zebra Pen Corp
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  • Clips For Writing Implements (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ノック機構の故障を防止し、筆記時にはクリ
ップ部を軸筒に、その表面とほぼ面一に収める。 【構成】 軸筒1後端に出没可能に組み込まれ、ペン芯
2をコイルバネ3に抗して前進押動するノック部12を有
する芯押出し可動部4-1 と、これに連繋して軸筒の後端
側に軸芯に対し交差方向へ出没可能に組み込まれ、芯押
出し可動部によるペン芯の前進押動を解除するクリップ
部9を有する芯戻し可動部4-2 とで、ノック機構4を構
成する。芯押出し可動部には、軸筒内に摺動可能に内装
する摺動体11の両壁部11a に後方傾斜部14-1と水平部14
-2から側面略への字形に切欠した爪案内溝14を設け、両
壁部間にノック部12から突出させた弾片部15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒の後端側に備えら
ているノック機構の一連のノック操作により軸筒内にコ
イルバネを介して内装されているペン芯を軸筒先端から
出没させるノック式筆記具、特にそのノック機構部の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているこの種のノック式
筆記具としては実公昭39−1736号公報,実開平4−9448
8 号公報に開示されているものが知られている。例えば
図15に例示した様に、軸筒30の先端側にコイルバネ31を
介して進退自在に内装されているペン芯32を、前記コイ
ルバネ31に抗して前進押動させるノック部33を軸筒30後
端より突出させ、このノック部33操作によりペン芯32を
前進させた後、その前進限にてペン芯32を保持する即ち
軸筒30の先端から突出させたそのペン先の突出状態を軸
筒30に穿設されている長尺窓34に対する掛止により保持
する掛止爪35、この掛止爪35の掛止状態を解除すべく同
掛止爪35を前記軸方向に対する交差方向へと押動させる
ノック解除部36を前記長尺窓34より外部に突出臨ませ、
前記ノック部33とノック解除部36との交互の操作により
ペン芯32のペン先32a を軸筒30の先端から出没させる構
成である(実公昭39−1736号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来のノック
式筆記具のノック機構は軸筒30に内設されているペン芯
32を後端側の上記したノック部33からなるノック操作部
により軸筒30先端から外部に突出させた後、同ペン芯の
ペン先を同軸筒30内に戻す操作を行う上記したノック解
除部36と、この解除部36の操作により軸筒30の長尺窓34
縁から離脱される掛止爪35とは上記した様に軸方向に対
する交差方向に弾性的に支持されて軸筒30の後端側に組
込み内設した構造である。即ち軸筒30の後端より突出す
るノック部33の筒内端面より軸方向に一体に延設させ且
つその途中で略U字形に折り返し湾曲させた分岐弾片部
37にノック解除部36と掛止爪35とを一体に設け、同弾片
部37の作用により弾性的に支持された構造であることか
ら、繰り返し行われるノック部33とノック解除部36との
交互の操作特にノック解除部36の操作により、その弾片
部37の弾性機能が短期間で衰え、最終的には弾片部37の
弾性が完全に無くなりペン先の出し入れが不能となる。
即ち掛止爪35の長尺窓34縁に対する掛止力が無くなりペ
ン先の軸筒30先端からの突出状態を保持することかでき
なくなると言ったノック式筆記具本来のノック機能が故
障してしまうものであった。
【0004】又、上記した従来筆記具と同様に実開平4
−94488 号公報に開示されているノック式筆記具の場合
はクリップ部38が軸筒30の外面に常時突出した状態で存
在することから、筆記時にはクリップ部38を避けた状態
にて軸筒30を掴持する傾向にある。然るに、従来の場
合、軸筒を掴む掴持状態に制約を受けることから、筆記
時には常にペン先32a の一部のみが筆記用紙と接触して
長期の使用によりペン先に片減りが生じ、筆記に不都合
な結果を引き起こす。
【0005】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、ペン芯の出し入れ操作を行うノック機構の故
障がなく、しかも筆記時にはクリップ部を軸筒に、その
筒表面と略面一に収める事ができる様に改良を加えたノ
ック式筆記具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、コイルバネにより軸後
方に付勢されたペン芯を、軸筒の後端側に備えらている
ノック機構の一連の操作により進退移動させて軸筒先端
からペン先を出没させる構成のノック式筆記具に於い
て、上記ノック機構を軸筒後端に軸方向に出没可能に組
み込まれ、ペン芯をコイルバネに抗して前進押動するノ
ック部を有する芯押出し可動部と、この芯押出し可動部
に係合連繋せしめて軸筒の後端側に設けた筒窓から同軸
筒内に軸芯に対して交差方向に出没可能に組み込まれ、
前記芯押出し可動部によるペン芯の前進押動を解除する
クリップ部を有する芯戻し可動部とで構成し、前記芯押
出し可動部は軸筒内に摺動可能に内装する断面形状を略
U字形に形成した摺動体の後端にノック部を一体に備
え、且つ摺動体の両壁部の軸方向前後位置又は中央位置
にその上縁面から根元に向けた後方傾斜部と水平部から
側面略への字形に切欠した爪案内溝を設けると共に、両
壁部間にはノック部から軸方向に向けて突出させた弾片
部を設ける一方、芯戻し可動部はクリップ部が収まる大
きさに開設されている軸筒の筒窓から前記摺動体の両壁
部間に摺動可能に適合内装させる断面形状が同摺動体の
断面開口とは逆向きの略逆U字形に形成した移動体の表
面にクリップ部を一体に備え、且つ前記爪案内溝と対向
する移動体の両壁部の外面には同爪案内溝に係合させる
爪片を突設したことを特徴とする。
【0007】
【作 用】而して、上記した本発明の技術的手段によ
れば、軸筒後端より突出する芯押出し可動部のノック部
をコイルバネに抗して軸方向に押動せしめて同芯押出し
可動部全体を前進移動せしめると、その前進に伴い同可
動部の摺動体の爪案内溝に係合している爪戻し可動部の
爪片が後方に向けて傾斜する同案内溝の傾斜部、その傾
斜下端より水平に連設する水平部へと案内移動される。
爪片が爪案内溝に沿って移動すると、爪戻し可動部の移
動体が芯押出し可動部の両壁部間に摺動没入する様に爪
戻し可動部全体が軸筒の軸芯に対する交差方向に摺動さ
れて行く。それにより、爪戻し可動部全体はそのクリッ
プ部を軸筒の筒窓に同軸筒外面と略面一に収めた状態で
軸筒内部に内在される。そして、爪案内溝の水平部へと
案内移動せしめた爪戻し可動部の爪片は同水平部の爪係
止部に前記弾片部により弾圧係止せしめられて芯押出し
操作部をその前進限に保持する。即ち、芯押出し可動部
と共に軸筒先端側に向けて前進せしめたペン芯はそのペ
ン先を軸筒の先端から突出させた前進限に保持されて筆
記可能な状態になる。
【0008】そして、軸筒の外面と略面一にある芯戻し
可動部のクリップ部を芯押出し可動部の弾片部に抗して
軸芯に対する交差方向に押動せしめると、芯押出し可動
部の爪案内溝の爪係止部に係止している芯戻し可動部の
爪片の係止状態が解除される。係止状態が解除される
と、芯押出し可動部全体がコイルバネにより後退移動さ
れると共にペン芯のペン先は軸筒の先端内部に没入戻さ
れる。この時、芯押出し可動部の後退に伴い同可動部の
摺動体の爪案内溝の水平部から傾斜部の傾斜上端に向け
て爪戻し可動部の爪片が案内移動され、爪戻し可動体全
体はそのクリップ部を軸筒の筒窓から突出させる様に軸
筒の軸芯に対する交差方向に摺動されて行く。それによ
り、芯押出し可動部のノック部が軸筒後端から当初の突
出状態に戻されると共に、爪戻し可動部のクリップ部は
軸筒の筒窓から当初の突出状態に戻される。
【0009】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1は縦断面図を示し、1は軸筒、2は
コイルバネ3により軸後方へ弾発された状態で軸筒1内
に装填されているペン芯であり、このペン芯2の後端は
軸筒1の後端側に装着されているノック機構4に接続支
持されており、このノック機構4の一連の操作によりペ
ン芯2を進退移動させて同ペン芯2のペン先2aを軸筒1
の先端から出没させる。即ち、ペン先2aを突出させて筆
記状態とし、不使用時には没入させる様になっている。
【0010】軸筒1は、ペン芯2をコイルバネ3により
軸後方へ弾発させた状態で進退自在に内装する先端筒部
1-1 と、ノック機構4を組み込み備える後端筒部1-2 と
でねじ込み又は圧入や接着等により接続自在に構成さ
れ、先端筒部1-1 はその内面にコイルバネ3の一端を係
止する段部5が設けられており、又、その外面には凹み
6を設けて合成樹脂やゴム等からなるグリップ7が備え
られおり、筆記時に掴持する指先等が滑らない様にして
ある。他方、後端筒部1-2 の内面形状はノック機構4の
後述する芯押出し可動部4-1 を周方向に回転不能とし、
且つ軸方向に対しては摺動可能に嵌装着し得る断面形状
に形成されており(図3乃至図8参照)、又その筒壁に
はノック機構4の後述する芯戻し可動部4-2 を軸芯に対
する交差方向に装着する筒窓8が開設されている。
【0011】筒窓8は、ノック機構4の芯戻し可動部4-
2 を軸筒1の後端筒部1-2 に、同筒部1-2 の後端開口か
ら同筒内に挿入組み込まれるノック機構4の芯押出し可
動部4-1 に対して係合連繋せしめる様に組み込み装着す
るための開口であり、芯戻し可動部4-2 のクリップ部9
と後述する移動体10とが収まる開口形状にて後端筒部1-
2 に開設する。詳しくは芯押出し可動部4-1 の後述する
略U字形摺動体11の開口と対向する後端筒部1-2 の筒壁
に前記クリップ部9並びに移動体10が夫々収まる開口形
状にて開設する。
【0012】ノック機構4は、軸筒1の後端筒部1-2 内
にその後端開口から軸方向に出没摺動可能に組み込ま
れ、ペン芯2をコイルバネ3に抗して前進押動するノッ
ク部12を有する芯押出し可動部4-1 と、この芯押出し可
動部4-1 に係合連繋せしめて後端筒部1-2 の筒窓8から
同筒内に軸芯に対する交差方向に出没摺動可能に組み込
まれ、前記芯押出し可動部4-1 によるペン芯2の前進押
動状態を解除するクリップ部9を有する芯戻し可動部4-
2 とで構成され、芯押出し可動部4-1 のノック部12を軸
方向に押す操作と、芯戻し可動部4-2 のクリップ部13を
前記交差方向に押す操作との交互操作により、ペン芯2
のペン先2aを先端筒部1-1 の先端開口から外部に突出、
そしてペン先2を先端筒部1-1 内に没入させるものであ
る。
【0013】芯押出し可動部4-1 並びに芯戻し可動部4-
2 は、ブロー成形や射出成形等による一体成形品であ
り、芯押出し可動部4-1 はペン芯2を前進押動せしめて
そのペン先2aを先端筒部1-1 の先端開口から突出させる
と共に、ペン先2aの突出状態をコイルバネ3の弾発力と
芯戻し可動部4-2 との係合連繋により保持する役目を成
すもので、後端筒部1-2 内に摺動可能に内装する断面形
状を略U字形に形成した摺動体11の後端にノック部12を
一体に設けると共に、同摺動体11の両壁部11a には爪案
内溝14を設け、両壁部11a 間にはノック部12から軸方向
に向けて突出させた弾片部15を設ける。
【0014】摺動体11は、後端筒部1-2 の長さと略同程
度の長さで同筒部1-2 内に適合内在し得る断面形状の略
U字形に形成され、その後端に後端筒部1-2 の後端開口
より一部を突出させた状態で同開口に摺動自在に挿着す
るノック部12を一体に設けると共に、その両壁部11a の
軸方向前後位置に爪案内溝14を設け、更に前端部位の両
壁部11a 間にはペン芯2の抜き差し自在に支持させる芯
支持部16を設ける。
【0015】爪案内溝14は、爪戻し可動部4-2 の後述す
る爪片17を芯押出し可動部4-1 の軸方向前後の動きに合
わせて案内移動せしめることで、芯戻し可動部4-2 を軸
芯に対する交差方向に出没移動させる役目を成すもの
で、摺動体11の壁部11a の筒方向前後2カ所にその上縁
面から根元に向けた後方傾斜部14-1と水平部14-2から側
面略への字形に設ける。又、壁部11a の上縁面(傾斜部
14-1の傾斜上端)にはペン芯2が軸筒1内に戻されてい
る時に爪片17を後端筒部1-2 の筒窓8縁との間で係合待
機させておく段差部18を傾斜部14-1の傾斜一辺に連設さ
せて設けると共に、傾斜部14-1との連設基部における水
平部14-2の一辺には爪片17を爪係止突起19を設けて、こ
の爪係止突起19に対する爪片17の係止により、芯押出し
可動部4-1を軸方向摺動前進限に、そして芯戻し可動部4
-2 をそのクリップ部9が後端筒部1-2 の筒窓8に外面
略面一に収められたその没入位置に保持する。即ち、ペ
ン芯2を前進移動せしめてそのペン先2aを先端筒部1-1
の先端開口から外部に突出させたその突出状態が保持さ
れるものである(図2参照)。
【0016】上記弾片部15は、芯戻し可動部4-2 が芯押
出し可動部4-1 の軸方向への摺動前進に伴い後端筒部1-
2 内に摺動没入されるその没入過程で同芯戻し可動部4-
2 との衝合により弾発力を発揮せしめて、同可動部4-2
を突出方向へと弾発的に保持する役目を成す。即ち爪戻
し可動部4-2 の爪片17を芯押出し可動部4-1 の爪係止突
起19に対して弾発的に係止せしめて、前述した様にペン
芯2のペン先2aを先端筒部1-1 の先端開口から外部に突
出させたその突出状態が保持する役目を成すもので、摺
動体11の両壁部11a 間のノック部12端面より芯戻し可動
部4-2 との係合連繋が行われる後側爪案内溝14が存在す
る両壁部11a 間に向けた軸芯線上に適宜の肉厚で平板状
に突設され、その突端には球形状に突出させた衝合部20
を有し、この衝合部20に対して芯戻し可動部4-2 が後端
筒部1-2 の筒窓8から同筒内の没入する過程でその移動
体10が衝合する様になっている。
【0017】芯戻し可動部4-2 は、クリップ部9を芯押
出し可動部4-1 の弾片部15に抗して軸芯に対する交差方
向に押動せしめることで、同可動部4-1 の爪案内溝14の
爪係止突起19に係止する爪片17を同突起19から離脱せし
め(図11参照)、それにより、芯押出し可動部4-1 をペ
ン芯2を弾圧するコイルバネ3により後退摺動せしめて
ペン芯2のペン先2aを先端筒部1-1 内に没入させて戻す
役目を成すもので、後端筒部1-2 の筒窓8から前記摺動
体11の両壁11a 間に出没摺動可能に適合内在する断面形
状を同摺動体11の断面開口とは逆向きの略逆U字形に形
成した移動体10の後端側表面にクリップ部9を一体に設
けると共に、前記爪案内溝14と対向する同移動体10の両
壁部10a の外面には同爪案内溝14に係合連繋させる爪片
17を設ける。
【0018】移動体10は、後端筒部1-2 の筒窓8の開口
形状と略同形状で芯押出し可動部4-2 の摺動体11の両壁
部11a 間に出没内在し得る断面形状が同摺動体11の断面
開口とは逆向きの略逆U字形に形成され、その後端表面
から同表面を覆う様に略同一形状のクリップ部9を一体
に設けると共に、その両壁部10a の軸方向前後位置にお
ける前記摺動体11の前後爪案内溝14と対向する外面には
爪片17を突設する。尚、この移動体10の両壁部10a は爪
片17を突設する前後部位を除いてその間が切欠されてお
り、それにより、両壁部10a には適度の弾性が付与され
て移動体10を筒窓8から後端筒部1-2 内に組み込み内在
させる際、同両壁部10a を互いに接近する内側に押え付
けることで、爪片17を筒窓8縁に引っ掛けることなく組
み込み内在し得る様にしてある。即ち爪片17を筒窓8の
内側縁に係止させる事で、爪片17を芯押出し可動部4-2
の爪案内溝14に係合連繋させた状態で爪戻し可動部4-2
を後端筒部1-2 に脱落することなく組み込み内在し得る
様にしてある(図4参照)。
【0019】爪片17は、芯押出し可動部4-1 の爪案内溝
14に対する係合連繋により、芯押出し可動部4-1 の軸方
向前後の動きに対して芯戻し可動部4-2 を軸芯に対する
交差方向に出没追動させる役目を成すもので、移動体10
の両壁部10a の外面に菱形形状にて突設備えられる。
【0020】ちなみに、後端筒部1-2 に対する芯押出し
可動部4-1 と芯戻し可動部4-2 との組み込み方は図12に
示した様に、先端筒部1-1 を接続する後端筒部1-2 の接
続口から同後端筒部1-2 内に治具21を挿入セットした後
(図12(ロ)の状態)、後端筒部1-2 の後端口から同筒
部1-2 内に、摺動体11の前端が前記治具21に当接するま
で芯押出し可動部4-1 を押し込み挿入せしめてまず始め
に芯押出し可動部4-1を後端軸筒1-2 内に組み込み内在
させる(図12(ハ)の状態)。これにより、摺動体11の
前後の爪案内溝14が筒窓8の開口範囲におけるその前後
位置に内在することから、芯戻し可動部4-2 を筒窓8か
ら後端筒部1-2 に組み込む際、その位置合わせが不要と
なる。然る後、芯戻し可動部4-2 の移動体10を筒窓8か
ら後端筒部1-2 内に押し込む。すると、移動体10の前後
爪片17は前記爪案内溝14の傾斜部14-1上端の段差部18と
筒窓8の内側縁との間に係合せしめられて、芯戻し可動
部4-2 は後端筒部1-2 の筒窓8に組み込まれて同筒内に
挿入内在されている芯押出し可動部4-1 との連繋が行わ
れる(図12(ニ)の状態)。従って、後端筒部1-2 内に
所定の長さにて適合嵌挿し得る太さ・長さ寸法を有する
挿入部21a を大径軸部21b から同軸状に突設した治具21
を用いる事で、筒窓8から芯戻し可動部4-2 の移動体10
を同筒内に押し込むと行った組み込み作業にて同移動体
10が芯押出し可動部4-1 の摺動体11の両壁部11a 間に適
合内在されると共に同両壁部10a の爪案内溝14に対して
爪片17が係合されて芯押出し可動部4-1 に対する芯戻し
可動部4-2 の連繋が行われることから、その組み込みを
簡単且つ迅速に行うことができ、組立て作業性の向上を
図り得る。
【0021】又、本実施例では図13に示した様に、上記
した治具21を使わずに、後端筒部1-2 に対する芯押出し
可動部4-1 と芯戻し可動部4-2 との連繋組み込みを可能
にしてある。然るに、斯る実施例の後端筒部1-2 に対す
る芯押出し可動部4-1 と芯戻し可動部4-2 との組み込み
方によれば、まず、芯押出し可動部4-1 の摺動体11前端
に設けた突起22が筒窓8の短辺縁部8aを越えて後端筒部
1-2 の先端筒部1-1との接続口側に至るまで芯押出し可
動部4-1 を一旦後端筒部1-2 内に押し込み挿入せしめた
後(図13(イ)の二点鎖線の状態)、突起22の垂直面が
短辺縁部8aに衝合するまで芯押出し可動部4-1 を引き戻
した状態で同可動部4-1 を後端筒部1-2 内に組み込み内
在させる(図13(イ)の実線の状態)ことで、前述した
様に摺動体11の前後の爪案内溝14が筒窓8の開口範囲に
おけるその前後位置に内在することから、爪案内溝14に
対する爪片17の位置合わせを行うことなく芯戻し可動部
4-2 の移動体10を筒窓8から後端筒部1-2 内に押し込む
ことによって、芯戻し可動部4-2 を後端筒部1-2 内に挿
入内在されている芯押出し可動部4-1 に連繋させる事が
できる(図13(ロ)の状態)。
【0022】次に、以上の如く構成した本実施例のノッ
ク式筆記具の使用例を説明すると、軸筒1内に装填され
ているペン芯2のペン先2aを先端から突出させる場合に
は軸筒1後端より突出する芯押出し可動部4-1 のノック
部12をコイルバネ3に抗して軸方向に通常のノック操作
の如く押動せしめて同芯押出し可動部4-1 全体を前進移
動せしめる。この時、図10に図示した様に芯押出し可動
部4-1 の前進に伴い同可動部4-1 の摺動体11の爪案内溝
14に係合している爪戻し可動部4-2 の爪片17が後方に向
けて傾斜する傾斜部14-1上端の段差部18から同傾斜部14
-1に沿って筒窓8が開設されている筒内面側から反対側
の筒内面側へと案内移動されると共に、その傾斜下端よ
り水平に連設する水平部14-2へと案内移動される。爪片
17が爪案内溝14に沿って移動すると、爪戻し可動部4-2
の移動体10が芯押出し可動部4-1の両壁部11a 間に摺動
没入する様に爪戻し可動部4-2 全体が軸筒1の軸芯に対
する交差方向に摺動されて行く。それにより、爪戻し可
動部4-2 全体はそのクリップ部9を軸筒1の筒窓8に筒
外面と略面一に収めた状態で軸筒1内部に内在されると
共に、爪案内溝14の水平部14-2へと案内移動された爪片
17は同水平部14-2の爪係止突起19に弾片部15により弾圧
係止せしめられて芯押出し操作部4-1 をその前進限に、
そして芯戻し可動部4-2 をその没入限に保持する(図2
参照)。即ち、芯押出し可動部4-1 の前進移動と共に軸
筒1先端側に向けて前進せしめられたペン芯2はそのペ
ン先2aを軸筒1の先端から突出させた前進限に保持され
て筆記可能な状態になる。
【0023】そして、突出するペン先2aを軸筒1内に戻
す場合には筒窓8に収められて軸筒1の外面と略面一に
ある芯戻し可動部4-2 のクリップ部9を芯押出し可動部
4-1の弾片部15に抗して軸芯に対する交差方向に押動せ
しめる。すると、芯押出し可動部4-1 の爪案内溝14の爪
係止突起19に係止している芯戻し可動部4-2 の爪片17が
同爪係止突起19から離脱せしめてその係止状態が解除さ
れる(図11の状態)。爪片17の係止状態が解除される
と、芯押出し可動部4-1 全体がコイルバネ3により後退
移動されると共にペン芯2のペン先2aは軸筒1の先端内
部に没入戻される。この時、芯押出し可動部4-1 の後退
に伴い同可動部4-1 の摺動体11の爪案内溝14の水平部14
-2から傾斜部14-1の傾斜上端に向けて爪戻し可動部4-2
の爪片17が案内移動され、爪戻し可動体4-2 全体はその
クリップ部9を軸筒1の筒窓8から突出させる軸芯に対
する交差方向に摺動されて行く。それにより、芯押出し
可動部4-1 のノック部12が軸筒1後端から当初の突出状
態に戻されると共に、爪戻し可動部4-2 のクリップ部9
は軸筒1の筒窓8から当初の突出状態に戻される(図1
参照)。
【0024】図14は他の実施例を示し、斯る実施例は上
記した芯押出し可動部4-1 の摺動体11に設ける爪案内溝
14、そしてこの爪案内溝14に対向させて芯戻し可動部4-
2 の移動体10に設ける爪片17を軸方向中央部位1カ所に
夫々設けて、その中央部1カ所の爪案内溝14に対する爪
片17の係合により芯押出し可動部4-1 に対する芯戻し可
動部4-2 の連繋、そして芯押出し可動部4-1 の軸方向前
後の動きに追動させて芯戻し可動部4-2 を軸芯に対する
交差方向に出没摺動させる様に構成したものである。軸
筒1、芯押出し可動部4-1 及び芯戻し可動部4-2 は上記
した実施例詳述のものと基本的に同じ構成である事から
同じ構成部分に同じ符号を用いる事でその構成説明は省
略する。
【0025】
【発明の効果】本発明のノック式筆記具は叙上の如く構
成してなるから、下記の作用効果を秦する。軸筒後端よ
り突出する芯押出し可動部のノック部をコイルバネに抗
して軸方向に通常のノック操作の如く押動せしめること
で、ペン芯のペン先を軸筒先端から突出させる事がで
き、同時に芯押出し可動部の前進移動に追動させて爪戻
し可動部を、そのクリップ部を軸筒の筒窓に筒外面と略
面一に収める軸芯に対する交差方向に没入摺動させる事
ができる。そして、筒窓に収められて軸筒の外面と略面
一にある芯戻し可動部のクリップ部を弾片部に抗して軸
芯に対する交差方向に押動せしめることで、芯押出し可
動部の爪案内溝の爪係止部に係止している芯戻し可動部
の爪片を同爪係止部から離脱解除せしめて芯押出し可動
部をコイルバネにより後退移動されてペン芯のペン先を
軸筒の先端内部に没入戻すことができ、同時に芯押出し
可動部の後退移動に追動させて爪戻し可動部を、そのク
リップ部を軸筒の筒窓から突出させる軸芯に対する交差
方向に突出摺動させる事ができる。
【0026】従って、本発明のノック式筆記具によれ
ば、ノック機構を軸筒後端に軸方向に出没可能に組み込
まれるノック部を有する芯押出し可動部と、この芯押出
し可動部に係合連繋せしめて軸筒の後端側に設けた筒窓
より同軸筒内に軸芯に対する交差方向に出没可能に組み
込まれるクリップ部を有する芯戻し可動部とで構成し、
芯押出し可動部と芯戻し可動部との個々のノック操作
(追動連繋動作)によりペン芯の出し入れ操作を行う様
にしてなることから、従来筆記具の弾性部材により一体
に連繋させている構成に比べてノック機構の故障がな
く、しかも長期に亘りそのノック操作を安定させること
ができる。又、ペン先を軸筒先端から突出させての筆記
時にはクリップ部を軸筒に、その筒表面と略面一に収め
る事ができることから、従来の様に軸筒を掴む掴持状態
に制約を受けることがない。よって、ペン先の片減りを
防ぐ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ノック式筆記具の実施の一例を示した
縦断正面図で、ペン芯のペン先を軸筒内に戻した状態を
示す
【図2】 同縦断正面図で、ペン芯のペン先を軸筒先端
から突出させた状態を示す
【図3】 図1の III−III 線に沿わせた断面図
【図4】 図1のIV−IV線に沿わせた断面図
【図5】 図1のV−V線に沿わせた断面図
【図6】 図1のVI−VI線に沿わせた断面図
【図7】 図1の VII−VII 線に沿わせた断面図
【図8】 図1のVIII−VIII線に沿わせた断面図
【図9】 芯押出し可動部と芯戻し可動部とを示した斜
視図
【図10】 ノック部のノック操作による芯押出し可動部
の前進移動に伴う爪片の爪案内溝に沿う移動過程を示し
た概略図
【図11】 クリップ部のノック操作により爪係止突起か
ら爪片を離脱させた状態を示した要部の縦断正面図
【図12】 芯押出し可動部と芯戻し可動部との軸筒に対
する組み込み方の一例を示した概略図
【図13】 他の実施例を示した同概略図
【図14】 本発明ノック式筆記具の他の実施例を示した
要部の縦断正面図
【図15】 従来のノック式筆記具を示した縦断正面図
【符号の説明】
1…軸筒 1-1 …先端筒部 1-2 …後端筒部 2…ペン芯 2a…ペン先 3…コイルバネ 4…ノック機構 4-1 …芯押出し可動
部 4-2 …芯戻し可動部 8…筒窓 9…クリップ部 10…移動体 10a …移動体の壁部 11…摺動体 11a …摺動体の壁部 12…ノック部 14…爪案内溝 14-1…傾斜部 14-2…水平部 15…弾片部 17…爪片 19…爪係止突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルバネにより軸後方に付勢されたペ
    ン芯を、軸筒の後端側に備えらているノック機構の一連
    の操作により進退移動させて軸筒先端からペン先を出没
    させる構成のノック式筆記具に於いて、 上記ノック機構を軸筒後端に軸方向に出没可能に組み込
    みまれ、ペン芯をコイルバネに抗して前進押動するノッ
    ク部を有する芯押出し可動部と、この芯押出し可動部に
    係合連繋せしめて軸筒の後端側に設けた筒窓より同軸筒
    内に軸芯に対する交差方向に出没可能に組み込まれ、前
    記芯押出し可動部によるペン芯の前進状態を解除するク
    リップ部を有する芯戻し可動部とで構成し、前記芯押出
    し可動部は軸筒内に摺動可能に内装する断面形状を略U
    字形に形成した摺動体の後端にノック部を一体に備え、
    且つ摺動体の両壁部の軸方向前後位置又は中央位置にそ
    の上縁面から根元に向けた後方傾斜部と爪係止部を有す
    る水平部から側面略への字形に切欠した爪案内溝を設け
    ると共に、両壁部間にはノック部から軸方向に向けて突
    出させた弾片部を設ける一方、芯戻し可動部はクリップ
    部が収まる大きさに開設されている軸筒の筒窓から前記
    摺動体の両壁部間に出没摺動可能に適合内在させる断面
    形状が同摺動体の断面開口とは逆向きの略逆U字形に形
    成した移動体の表面にクリップ部を一体に備え、且つ前
    記爪案内溝と対向する移動体の両壁部の外面には同爪案
    内溝に係合させる爪片を突設したことを特徴とするノッ
    ク式筆記具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100431851C (zh) * 2002-08-19 2008-11-12 斑马株式会社 书写用具
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CN110936755A (zh) * 2019-12-22 2020-03-31 杭州简弈科技有限公司 一种可拆滑动笔
CN110962491A (zh) * 2019-12-22 2020-04-07 杭州简弈科技有限公司 一种按压滑动笔

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