JPS59238Y2 - ダブルノック式シャ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は先端パイプを外ケースより突出させ、或は収納
するようにし、且つ先端パイプを外ケースより突出させ
た状態で、芯を繰出すようにしたダブルノック式シャー
プペンシルに係り、その目的とするところは先端パイプ
を簡単な構造で、且つ容易な操作で確実に外ケースより
突出させ、或は収納することができるようにし、しかも
芯を確実に繰出すことができるようにし、更には係止部
材の疲労を防止することができ、従って材料の選択を容
易に行うことができて経済性の向上を図ることができる
ようにするにある。

本考案はか・る目的を達成するため、内部機構における
芯繰出し機構のノックを行うことにより内部機構の先端
パイプを外ケースの先端より突出させ、或は収納するよ
うにし、先端パイプを外ケースより突出させた状態で芯
繰出し機構のノックを行うことにより芯を先端パイプよ
り繰出すようにしたダブルノック式シャープペンシルに
おいて外ケースの内側にノック筒を内部機構と一体に摺
動し得るように支持し、ノック筒には先端パイプ突出用
の窓と先端パイプ収納用の窓を形成し、且つ前記同窓の
間に係止部を設け、ノック筒若しくは外ケース内にはノ
ック筒及び芯繰出し機構の移動を許すように係止部材を
挿入し、且つ係止部材の可撓片の中間部に突設した押釦
をノック筒の先端パイプ突出用の窓及び外ケースの孔に
挿通して係止部材を外ケースに対し位置決めし、係止部
材の可撓片の先端に、ノック筒の先端パイプ突出用と先
端パイプ収納用の窓内に選択的に位置し、ノック筒の係
止部に対し選択的に保合、或は離脱し得る係止突起を設
けたことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基いて具体的に説明する
。

第１図乃至第４図に示すように外ケース１は先端に口金
部２を一体に備えた先軸３と、後方外側にクリップ４を
備えた後軸５と、連接筒６とにより成り、先軸３の後端
内側に連接筒６の一側が圧入、接着等の手段により固定
され、連接筒６の他側が後軸５の先端内側に螺着されて
いる。

この外ケース１の内側には内部機構７が摺動可能に支持
されている。

内部機構７は内口金８と、この内口金８の先端に取付け
られた先端パイプ９と内口金８の内側に嵌合された芯保
持具１０と、内口金８の基部内側に前側部が螺着された
支持筒１１と、芯繰出し機構１２とより戊る。

内口金８は先軸３の口金部２の内側に摺動可能に支持さ
れ、この内口金８が前後に移動することにより先端パイ
プ９が口金部２より突出され、或は口金部２内に収納さ
れ、先端パイプ９の前進限は内口金８の肩部が口金部２
の内側段部の内縁に当接することにより規制される。

芯繰出し機構１２は芯把持用の三つ割等のチャック１３
、締め具１４、中継パイプ１５、芯ケース１６等より戊
り、チャック１３の後端に中継パイプ１５が連結され、
中継パイプ１５の後端に芯ケース１６が連結されている
。

中継パイプ１５が前記支持筒１１の内側に摺動可能に嵌
合され、内口金８の摺動案内孔１７の内側にチャック１
３の先端チャック部１３ ａの外周にて締め具１４が嵌
合されている。

また芯ケース１６の後端内側には掃除棒１Ｂを有する止
め金２０に取付けられた消ゴム２１が着脱可能に嵌合さ
れ、芯ケース１６の後端外側にはノックカバー２２が着
脱可能に嵌合され、ノックカバー２２の内端が芯ケース
１６の外側に突設された鍔２３に当接されている。

この芯繰出し機構１２は支持筒１１と芯ケース１６との
間に介在された圧縮バネ２４により後方に附勢され、こ
の状態でチャック１３の先端チャック部１３ ａが支持
筒１１の先端面により後退を規制された締め具１４の内
側に引込まれて閉じている。

而してノックカバー２２を押圧し、芯繰出し機構１２を
前進させることにより、最初チャック１３が締め具１４
と共に前進し、締め具１４が摺動案内孔１７の前側の段
部２５に当持するとチャック１３が開放される。

従ってチャック１３により把持した芯ｌを締め具１４の
前進距離分、前進させることができる。

これとは逆にノックカバー２２の押圧力を解放し、芯繰
出し機構１２を後退させることにより、最初チャック１
３が開放した状態で後退し、途中より締め具１４を伴っ
て後退し、締め具１４が支持筒１１の先端面により後退
を規制されると、チャック１３の先端チャック部１３
ａが締め具１４に引込まれて閉じる。

従って芯ｌを前記把持位置より後方位置で把持すること
ができる。

この開窓Ｃは芯保持具１０により保持されるので後退す
ることはない。

前記外ケース１の後軸５の内側にはノック筒２６が摺動
可能に挿入され、ノック筒２６の前端と後端が芯ケース
１６の中間部外周に設けられた係止突起１６ ａと後方
の鍔２３とに夫々係合され、ノック筒２６は内部機構７
と一体に支持されている。

前記連接筒６の前端環状壁６ａとノック筒２６の前端面
との間には圧縮バネ２７が介在され、この圧縮バネ２７
の弾性によりノック筒２６及び内部機構７が後方に附勢
されている。

前記ノック筒２６の中間部には対向して窓２Ｂが穿設さ
れ、一方の先端パイプ突出用の窓２Ｂの前方には先端パ
イプ収納用の窓３０が穿設され、これらの窓３０と窓２
Ｂとの間に係止部３１が設けられている。

このノック筒２６の内側には係止部材３２が挿入されて
いる。

この係止部材３２は特に第５図で明らかなように筒体の
一端より軸心方向に沿って一対のＵ字状の切欠３３が形
成され、筒状の基部３４の前方に可撓片３５と支持片３
６が対向して設けられている。

可撓片３５の中間部外周には押釦３７が一体に突設され
、可撓片３５の先端部外側には先端に至るに従い外方へ
傾斜する係止突起３Ｂが一体に突設されている。

支持片３６の中間部外側には支持突起４０が一体に突設
されている。

この係止部材３２は前記の如くノック筒２６の内側に芯
ケース１６を挿通状態にして挿入され、支持片３６の支
持突起４０が窓２８を挿通して後軸５の内側面に接触さ
れ、可撓片３５の押釦３７が窓２Ｂを挿通して後軸５の
孔４１より突出されている。

而して係止部材３２の係止突起３８がノック筒２６の係
止部３１に係合した状態で、先端パイプ９が口金部２よ
り突出させ（第１図参照）、係止突起３８が係止部３１
より離脱し、窓３０内に位置した状態で、先端パイプ９
が口金部２内に収納されるように設定されている。

（第２図参照）。次に本考案の使用状態について説明す
る。

今、第２図に示すように先端パイプ９が口金部２内に収
納され、係止部材３２の係止突起３Ｂがノック筒２６の
窓３０内に位置されているとする。

この状態よりノックカバー２２を押圧し、ノック筒２６
及び内部機構７を圧縮バネ２７の弾性に抗して前進させ
る。

この前進により先端パイプ９が口金部２より突出して内
口金８の肩部が口金部２の段部内縁に当接される。

この間ノック筒２６の係止部３１が可撓片３５の弾性を
利用してその先端の係止突起３８を乗越える。

乗越えた後、可撓片３５が復元し、その先端の係止突起
３Ｂの先端面に係止部３１が係合され、ノック筒２６及
び内部機構７の後退が規制され、先端パイプ９は第１図
に示すように突出状態に保持される。

この状態で前記の如くノックカバー２２のノックを行い
、芯繰出し機構１２を圧縮バネ２４の弾性に抗して前進
させ、或は圧縮バネ２４の弾性により後退させることに
より芯ｌを順次繰出し、先端パイプ９より突出させるこ
とができる。

また不使用時には係止部材３２の押釦３７を押圧し、可
撓片３５の弾性を利用して係止突起３８をノック筒２６
の係止部３１より離脱させると、ノック筒２６及び内部
機構７は圧縮バネ２７の弾性により後退し、第２図に示
すように先端パイプ９を口金部２の内側に収納すること
ができる。

この間、押釦３７を解放すると可撓片３５は復元し、そ
の係止突起３８が窓３０内に位置される。

また芯ｌの補給は芯ケース１６が外ケース１の後方に突
出されているので、ノックカバー２２及び消ゴム２１等
を外すことにより容易に行うことができる。

第６図は本考案の他の実施例を示すものである。

本実施例においてはノック筒２６を前方に延長してその
先端部を支持筒１１の環状溝１１ ａに対しカシメ加工
を行い、ノック筒２６を支持筒１１とのみ固定関係に支
持し、また圧縮バネ２７を圧縮バネ２４より強いバネ力
に設定し、先端パイプ９の収納状態よりノックカバー２
２を押圧して芯ケース１６の後端をノック筒２６に当接
させ、更にノックカバー２２を押圧することにより先端
パイプ９を口金部２より突出させるようにしたものであ
り、その他の構成は前記実施例と同様である。

尚、係止部材３２はノック筒２６の先端パイプ突出用の
窓２８を大きく形成して、この窓２８内にて外ケース１
の内側に挿入するようにしてもよく、外ケース１とノッ
ク筒２６に股って挿入するようにしてもよい。

以上より明らかなように本考案によれはフック筒の係止
部と係止部材の可撓片の係止突起の係合、離脱により先
端パイプを外ケースより突出、或は収納するようにして
いるので、構造が簡単であり、しかも前記の如くノック
筒の係止部に係止部材の可撓片の係止突起を選択的に保
合若しくは離脱させた状態で、可撓片の復元により係止
突起をノック筒の係止部の後側と前側に形成した先端パ
イプ突出用と収納用の窓内に位置させるようにしている
ので、保合、離脱作業時にのみ可撓片を弾性変形させれ
ばよく、可撓片の疲労を防止することができる。

従って係止突起を係止部に確実に係合させ、先端パイプ
の突出、収納作業を確実に行うことができる。

また材料の選択を容易に行うことができ、経済性の向上
を図ることができる。

また芯の繰出し作業も確実に行うことができる。

また内部機構の押圧操作と係止部材の押釦の押圧操作に
より先端パイプを突出させ、或は収納するので、操作が
容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案のダブルノック式シャープペ
ンシルの一実施例を示し、第１図は先端パイプの突出状
態の縦断面図、第２図は先端パイプの収納状態の縦断面
図、第３図は先端パイプの突出状態の側面図、第４図は
第１図のＩＶ−ＩＶ矢視断面図、第５図は本考案に用い
る係止部材の斜視図、第６図は本考案の他の実施例を示
す縦断面図である。 １・・・外ケース、７・・・内部機構、８・・・内口金
、９・・・先端パイプ、１０・・・芯保持具、１１・・
・支持筒、１２・・・芯繰出し機構、１３・・・チャッ
ク、１４・・・締め具、１５・・・中継パイプ、１６・
・・芯ケース、２１・・・消ゴム、２２・・・ノックカ
バー、２６・・・ノック筒、３１・・・係止部、３２・
・・係止部材、３５・・・可撓片、３１・・・押釦、３
Ｂ・・・係止突起、■・・・芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部機構における芯繰出し機構のノックを行うことによ
   り内部機構の先端パイプを外ケースの先端より突出させ
   、或は収納するようにし、先端パイプを外ケースより突
   出させた状態で芯繰出し機構のノックを行うことにより
   芯を先端パイプより繰出すようにしたダブルノック式シ
   ャープペンシルにおいて、外ケースの内側にノック筒を
   内部機構と一体に摺動し得るように支持し、ノック筒に
   は先端パイプ突出用の窓と先端パイプ収納用の窓を形威
   し、且つ前記同窓の間に係止部を設け、ノック筒または
   （及び）外ケース内にはノック筒及び芯繰出し機構の移
   動を許すように係止部材を挿入し、且つ係止部材の可撓
   片の中間部に突設した押釦をノック筒の先端パイプ突出
   用の窓及び外ケースの孔に挿通して係止部材を外ケース
   に対し位置決めし、係止部材の可撓片の先端に、ノック
   筒の先端パイプ突出用と先端パイプ収納用の窓内に選択
   的に位置し、ノック筒の係止部に対し選択的に係合、或
   は離脱し得る係止突起を設けたことを特徴とするダブル
   ノック式シャープペンシル。