JPH0667678B2 - シヤ−プペンシル - Google Patents

シヤ−プペンシル

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JPH0667678B2
JPH0667678B2 JP60113140A JP11314085A JPH0667678B2 JP H0667678 B2 JPH0667678 B2 JP H0667678B2 JP 60113140 A JP60113140 A JP 60113140A JP 11314085 A JP11314085 A JP 11314085A JP H0667678 B2 JPH0667678 B2 JP H0667678B2
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安行 橋本
晴朗 山下
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Ancos Co Ltd
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Ancos Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筆記時に軸を握る自然の力を利用して、指の
位置を変えずに軸をつまむ力を加えたり緩めたりするだ
けで筆記中の芯の自動繰り出しを行ない連続筆記を可能
とする所謂芯の自動繰出機構と、筆記中の芯折れ防止と
不使用時、携帯時には芯パイプを口金内に完全に収納で
きる所謂芯パイプスライド機構を併せて有し、しかも芯
パイプ先端よりも露出可能に、繰り出すことができるの
で軽い筆圧で筆記ができるようにしたシヤープペンシル
に関する。
(従来の技術) 従来、芯の自動繰出しを目的とする各種のシヤープペン
シルが開発されてきた。まず、芯の磨耗に応じて筆圧で
スライダーが後退し、スライダー先端が口金先端に没入
するまでの間、芯を折ることなく筆記を続けられるとい
う、いわゆる芯パイプスライド機構を有するシヤープペ
ンシルが開発された。このものは、芯の磨耗につれてス
ライダーが後退するので、その間相対的に芯が繰出され
ることになり、しかもスライダーが絶えず芯をカバーし
ているので筆圧の強い欧米人でも芯を折ることなく筆記
を続けられるという大きな長所を持つていた。しかし、
口金先端から突出している芯パイプが後退し尽くした
ら、ノツク棒をノツクして芯とスライダーを一緒に繰り
出さねばならず、このノツク時に指を持ち変えるという
煩わしさがある。スライダーの先端パイプを口金の先端
から突出させている長さは、せいぜい3ミリ程度に過ぎ
ず、細い芯の場合芯の減りが早いので、ノツクもかなり
頻繁に行われねばならなかつた。
次に、芯の前進は許すが後退を阻止する芯挾持機構が開
発され、これに前記スライダーを組合せて、いわゆる芯
自動繰出式シヤープペンシルと称するものが市販されて
いる。このものは確かに、スライダーが芯の磨耗につれ
て後退しても、スライダー先端を紙面から離すと、スプ
リングの力でスライダーが前方に付勢されているのでス
ライダーがチヤツク内から芯を持ち出し、再びそのまま
で筆記が続けられるようになつている。しかしこのもの
は、芯を前進可能にゆるく挾持しているチヤツクから、
スライダーが前進して芯を持ち出すために、スライダー
内に設けた芯保持具の保持力はチヤツクの芯挾持力より
大きくなければならず、又スライダーを前進させるスプ
リングの力も芯挾持力より大きくなければならない。そ
のため、シヤープペンシルに強い筆圧をかけて筆記せね
ばならず、いわゆる書き味が悪い。又、スライダーの先
端から芯を出すためには必らずノツクを必要とし、スラ
イダーのスプリングによる前進だけでは芯を先端パイプ
の先から突出させることはできない。
一方、本出願人は、出願人がが“つまみ式”と自称する
一連のシヤープペンシルを開発してきた。これらのもの
は、筆記時に軸を握る自然の力を利用して芯を挾持する
とともに、芯パイプの先端からも芯を繰り出すことがで
きるようになつている。しかし、つまみ力による半径方
向への変位を軸方向に変位させる場合に十分なストロー
クが得がたく、又本体自身にスリツトを設けるため製作
が面倒で、且つ本体と先端パイプとのセンターが出しに
くい等の問題点を有している。
又、本出願人の“つまみ式”の一つを利用し、それに公
知の芯の前進は許すが後退は阻止する芯挾持機構を組合
せて、つまみにより押え部材のカム面でスライダーを後
退させ芯を芯保護管の先より突出させるようにしたもの
(実開昭60−60285号公報参照)、同様に、押え部材の
カム面でチヤツク装置を前進させて芯を芯保護管の先よ
り突出させるようにしたもの(実開昭60−60286号公報
参照)も開発されている。しかしこれらはいずれも、押
え部材に強い力を加えてスライダーやチヤツク装置を動
かさねばならず、又押え部材が径方向に変位する場合不
安定であり、更にストロークも得がたく、製造にも手間
がかかる。
(発明が解決しようとする問題点) 前記した、芯の自動繰出しを目的とする各種のシヤープ
ペンシルには、それぞれ次のような欠点がある。
(i) 単なる芯パイプスライド機構を有するシヤープ
ペンシルにおいては、芯が自動的に繰出される長さは短
い。すなわち、芯パイプのスライド距離分だけであり、
それ以上は手を持ち変えてのノツクによらなければ筆記
を続けることはできない。
(ii) 芯を前進可能、後退不可能に挾持する機構にス
ライダーを組合せたものでは、書き味が悪い。又スライ
ダーの先端より先に芯を出すことができない(ノツクに
よらなければ)。
(iii) 本出願人が“つまみ式”と自称するシヤープ
ペンシル及びそれを利用したものにおいては、つまみに
よる軸方向のストロークが十分に得がたく、又押え部材
をつまんだときの作動が不安定であり、且つ製作も面倒
で量産に適しない。本発明は、以上のような従来の芯自
動繰出式シヤープペンシルの有する欠点や問題点を解決
し、 (i) 筆記するときに軸を握る自然の力を利用して、
指の位置を変えずに、単につまむ力を強めたり弱めたり
するだけで確実に一定長の芯を繰出し、先端パイプの先
からも芯を繰出すことができ、 (ii) 書き味は通常の芯パイプスライド機構を有する
シヤープペンシルと同じか、更にそれよりも良く、 (iii) ノツク棒は、芯ケース内の最初の芯を早く芯
パイプの先端まで繰り出すときと、古い芯と新しい芯と
の交換をスムーズに行うときにのみノツクすればよく、
筆記中の芯繰出しのためにはノツクする必要が全くな
く、 (iv) 製作が容易で、確実にセンサーを出すことがで
き、 (v) 強い筆圧の人でも筆記中に芯を折ることがな
く、つまみ力を強めたり弱めたりする操作も必要に応じ
てでよく、芯自動繰出しと殆ど同じ効果が得られ、 (vi) 携帯時、不使用時には先端パイプを口金内に完
全に収納できるので安全であり、且つ芯パイプを傷めた
り、芯パイプの先でポケツトを破いたり、芯でポケツト
内を汚したりすることがない ことを技術的課題としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、弱い力で芯をチヤツクから引出すことはでき
るが、強い力を加えても芯がチヤツク内に後退しないよ
う常時芯をチヤツク、締め具、チヤツクスプリング等の
相互作用で挾持するとともに、ノツクにより芯の挾持を
解放してその後退を許す芯挾持機構及び芯パイプを一体
に取付けたスライダーからなる芯パイプスライド機構を
もつたシヤープペンシルにおいて、本体の筆記時に軸を
握る部分の外周に、つまみ力によつて径方向に変位し、
該径方向への変位を軸方向への変位に変える押え部材を
配置し、該押え部材につまみ力を加えることにより弾性
体の弾撥力に抗して摺動する摺動体を前記芯挾持機構の
前方に設け、該摺動体の中心部分にチヤツクから芯を引
出すに足る保持力を有する芯保持具を取付け、更に本体
の先端部分内部に、本体内への収納時には自重で落下し
ない程度の保持力を有するスライダー保持手段を設けた
スライダーを、該スライダーの先端部分が本体先端より
出没可能に配置したことを特徴としている。
上記スライダー保持手段として、スライダーの内部に、
芯の前進につれて前進し且つスライダーの自重で落下し
ない程度の保持力を有するスライダー保持具を嵌入した
もの、又はスライダーと口金との間に、スライダー先端
が本体先端内に没したときにのみスライダーを口金内に
保持することのできるスライダー保持機構を設けたも
の、又はスライダー外周と口金内面のいずれかの側に、
常時スライダーが自重で落下しない程度の保持力を有す
るスライダー保持具を設けたものがある。
(作用) 本発明は、前記のように構成したことにより、軸を握つ
て筆記しているとき、押え部材をつまんだりゆるめたり
することにより摺動体がスプリングの力に抗して前進後
退する分、芯が芯保持具によつてチヤツク内から引き出
される。すなわち、ノツク棒をノツクしなくても、押え
部材をつまむ力を強くしたり弱くしたりするだけで芯保
持具の保持力が前進可能、後退不可能に挾持されている
芯挾持機構の芯挾持力より強いので一定長の芯が繰出さ
れる。そして芯はスライダーの先端に達し、更にそれよ
りも先に出る。筆記を始めると、まず芯パイプより出て
いる芯が磨耗し、次いで芯パイプ先端が紙面に触れてか
らは筆圧で芯の磨耗分だけスライダーが後退する。スラ
イダー内にはごく弱い保持力を有するスライダー保持具
を必要に応じて設けるため、スライダーの筆圧による後
退は軽く書き味がよい。スライダーが後退したら、つま
む力を加えたりゆるめたりの操作を繰り返すだけで芯は
又スライダー先端より出ることになる。
筆記が終つたらノツク棒を一ぱいにノツクすると締め具
内でチヤツクが前進し、芯の挾持を解放する。この状態
でスライダーの先端パイプを紙面等に押しつけるとまず
スライダーの先端から出ている芯がスライダー内に引つ
こみ、次にノツクをゆるめながらスライダーの先端を押
し続けるとスライダーは完全に口金内に没入する。そし
てノツクを放すと芯はチヤツクにより挾持されるので、
スライダー保持具又はスライダー保持機構によりスライ
ダーは収納状態で維持される。なお、芯ケース内の最初
の芯をスライダー先端から出すには、シヤープペンシル
の先端を下に向けて一ぱいにノツクすると、スライダー
は口金内の最前進位置に押し出される(スライダー保持
機構のないものは、自重で既に最前進位置にある)が、
チヤツクによる芯の挾持を解放された芯は摺動体内の芯
保持具に当つたところで止まる。そこでノツクを放す
と、芯を残したままチヤツクは開いたままで締め具とと
もに後退し、最後に締め具内を後退して芯を挾持する。
そこで再びノツクをすると、芯は後退不可能に挾持され
ているので締め具、チヤツク等とともに前進し、チヤツ
クが芯の挾持を解放するまでの距離を芯保持具の保持力
に抗して前進する。そこでチヤツクが開いてから又ノツ
クを放す。そして又ノツクをする。これにより芯はスラ
イダー先端に早く達し、更にその先からも突出する。短
かくなつた古い芯を芯ケース内の新しい芯と交換すると
きも、同じようにノツクとノツク解除を繰り返せばよ
い。
スライダーにスライダー保持具を設けず、代りにスライ
ダー収納時のスライダー保持機構を有するスライダーに
おいては、筆記中に芯が減つただけスライダーは筆圧で
後退するが、紙面から離すとスライダーは自重で落下す
る。このときは、つまみ力を加えたりゆるめたりすれば
芯はすぐにスライダーの先端まで達し、更にそれよりも
先に出るので何ら問題はない。すなわち、手を持ちかえ
てノツクするのと違い、軸を握つたままの指の位置でつ
まむ力を加えたり抜いたりするだけでよいので使用上の
煩わしさがない。又スライダーの後退距離は左様長くな
いので、つまんだりゆるめたりを何回もすることにはな
らない。
(実施例) 次に、本発明の実施例を図面とともに説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すシヤープペンシルの
縦断面図であつて、芯はチヤツク、ボール、締め具、チ
ヤツクスプリングにより前進可能、後退不可能にゆるく
挾持されており、芯の先端は口金内の最前進位置にある
スライダーの先端パイプの先と同一面上にあり、押え部
材がつままれていない、従つて摺動体が押されていない
状態を示している。
図において1aは先軸、1bは後軸、2は口金であり、それ
ぞれ螺合により一体とされており、本体1を形成してい
る。口金2の後方部分には2〜3条のスリツト3が設け
られており、このスリツト3を貫通する2〜3本の足を
有する摺動体4が口金2と先軸1a先端間に配置されてい
る。摺動体4から内方へ伸びた足を介して口金2内に内
部円筒体4aが一体となつており、更にその内部には前進
可能にゆるく挾持されている芯をチヤツクから引き出す
に足る保持力を有する芯保持具5が嵌入されている。摺
動体4は口金段部2aとの間に介在された摺動体後退スプ
リング6により常時後方(図の右方)へ付勢されてい
る。先軸1aの握る部分の外周には押え部材7が配置され
ているが、この押え部材7はヒンジ部7aを有し、後端は
回転可能、後退不可能に固定リング8により先軸1a外周
の段部に係止されている。又、押え部材の先端は先軸1a
を先端外周に取付けた支持リング9の幅広いスリツトに
挿通されており、自由端となつている。押え部材7は複
数条の板状又は棒状のものを集合した状態に形成されて
おり、スリツト7bを有している。口金2内には先端に芯
パイプ10を一体に取付けたスライダー11が、前記摺動体
4の内部円筒体4aよりほぼ前方(図の左方)に設けられ
ており、その大径部が口金内面をがたつくことなく摺動
するよう設計されている。スライダー11の内部には、芯
が前進するときスライダーも芯に付いて前進し、又スラ
イダーを口金内に収納したときにはスライダーが自重で
芯から離れて落下しない程度の保持力を有するスライダ
ー保持具12が嵌入されている。そして上記芯パイプ10を
一体に取付けたスライダー11により、筆記中の芯折れ防
止と不使用時、携帯時には芯パイプを口金内に完全に収
納できるいわゆる芯パイプスライド機構を構成してい
る。スライダー11の大径部より後方には2〜3条のスリ
ツト11aが設けられ、このスリツト11aを通して摺動体4
の足が内部円筒体4aと一体になり、且つ摺動体4が前進
後退できるようになつている。スライダー11の後端は、
スライダーが口金内の最前進位置にあるときでも摺動体
4の足より後に位置するようになつており、その外周に
は補強リング11bを取付けている。この補強リング11b
は、スリツト入りのスライダー11後端部分を補強すると
ともに、締め具13がノツクにより前進するときその先端
がこの補強リングを押すようになつている。なお、口金
2のスリツト3は摺動体4の足を通した後は、その後方
部分を塞いでおくと口金2を先軸1aより外したときに摺
動体4やスライダー11が口金2から離れないのでよい。
又、芯保持具5、スライダー保持具12はいずれもゴム等
の弾性体で作成しているが、その後端は芯が入りやすい
ようテーパー状に作成してある。
次に、先軸1a、後軸1b内には、芯を前進可能、後退不可
能にゆるく挾持する公知の芯挾持機構と芯ケース等が挿
通されている。図中、13は締め具、13aは締め具の段
部、13bは締め具内面の凸部、13cはボール抜け出し防止
用のリング、14は先軸内面の段部に設けられた止めリン
グで、これにより締め具の段部13aを受けるようになつ
ている。又、15は芯ガイド、15aは支持部で、前記締め
具後方部分をチヤツクのスリツトと同様のスリツト15c
を介して摩擦係合で支持している。15bは支持部後端の
鍔部、15dは支持部の大径部、16は支持部後退スプリン
グで、この弾撥力は前記支持部の摩擦係合力より大であ
り、締め具の後退が止まつた後に支持部を締め具から引
離す役目をする。17はチヤツク、17aはチヤツクの頭
部、17bはチヤツクの後端大径部、18はチヤツクと締め
具間に介在するボール、19はチヤツクスプリングであ
り、締め具13、ボール18、チヤツク17、チヤツクスプリ
ング19の協同作業で芯を前進可能、後退不可能に常時ゆ
るく挾持している。なお、20は芯ケース、21はノツクキ
ヤツプ、22は消ゴム、23はクリーナーピン、24は芯を示
す。又、チヤツクの頭部17aの先端がテーパー状になつ
ているのは、ノツクキヤツプを一ぱいにノツクしたとき
(第5図)において、芯の挾持を解放したチヤツクの先
端がスライダー後端内面に当らないため(解放を妨げら
れないため)である。
次に第2図〜第5図により、第1図からの作業状態を説
明する。
第2図は、第1図の状態で押え部材7を押えたときの状
態を示す。押え部材7の自由端が伸びて摺動体4を押
し、摺動体後退スプリング6を縮めて、摺動体4の前端
が口金2の外周の段部2bに当るところまで、すなわち距
離lだけ摺動体が前進する。このとき、摺動体の内部円
筒体4aに嵌入されている芯保持具5もチヤツク17から芯
を引き出して前進するが、スライダー11は既に口金内の
最前進位置にあるので、芯はスライダー保持具12の中を
滑つて芯パイプ10の先から長さlだけ突出する。
第3図は、第2図の状態から押え部材7のつまみをゆる
め、押え部材7、摺動体4が第1図の状態に復元したま
ま筆記を続けてスライダー11が筆圧で少し後退した状態
を示している。この場合は摺動体後退スプリング6の力
が強いので、押え部材7が復元した状態で筆記を続けら
れるのであるが、もし摺動体後退スプリング6の力が弱
い場合は、押え部材7は第2図の状態になつたままで筆
記が続けられ、スライダー11は筆圧で少し後退した図と
なる。すなわち、押え部材7が伸び、摺動体4も前進し
た状態で筆記が続けられるからである。
第4図は、第3図の状態で更に筆記を続け、芯パイプ10
が口金2内に完全に没入するまでスライダー11が後退し
尽くした状態を示している。この場合も、摺動体後退ス
プリング6の力が強いので、押え部材7、摺動体4が復
元した状態で押え部材7を持つて筆記を続けられたので
あるが、もし摺動体後退スプリング6の力が弱ければ、
押え部材7、摺動体4は第2図の状態となつており、ス
ライダー11だけが第4図に示す状態となる。
第5図は、第4図の状態から更に筆記を続けるためにノ
ツクキヤツプを一ぱいにノツクした状態を示している。
この場合も押え部材7を押えてノツクしているが、摺動
体後退スプリング6の力が強いので押え部材7は伸びて
いない。もし摺動体後退スプリング6の力が弱ければ、
押え部材7、摺動体4は第2図の状態となつている。第
5図の状態では、ノツクキヤツプ21のノツクにより芯ケ
ース20、芯ガイド15、支持部15aを介して、支持部15aと
摩擦係合している締め具13が、ボール18、チヤツク17と
ともに芯24を後退不可能に挾持したまま前進し、従つて
芯は芯保持具5の保持力に抗して前進し、スライダー11
は芯の前進につれてスライダー保持具12により前進させ
られ、最前進位置まで来ている。しかし更にノツクが続
けられて、締め具13の前端がスライダー11の後端の補強
リング11bを押してもスライダー11は前進できないの
で、支持部15aの大径部15dが支持部後退スプリング16を
縮めて前進し、芯ガイド15の前端面がチヤツク17の後端
大径部17bを押し、チヤツクスプリング19を縮めて締め
具13内でチヤツク17を前進させ、チヤツク頭部17aによ
る芯の挾持を完全に解放している。この第5図の状態で
ノツクを解除すると、チヤツク17が芯の挾持を解放した
第5図の状態のまま芯を置いて後退し、締め具13の後退
が止めリング14によつて阻止されてから支持部後退スプ
リング16の力で支持部15aが締め具13に対して後退させ
られ、そこでチヤツク17も締め具13内を後退し、第1図
の状態に戻つて芯を挾持することになる。
なお、第5図の状態で芯パイプ10の先端を紙面等に押し
つけながらノツクを解除すると、第4図のスライダー内
蔵状態となる。この状態では、芯がチヤツク17によりゆ
るく挾持されており、又芯保持具5によつても保持され
ているので、スライダー保持具12があるためスライダー
11は自重で落下することはなく、従つて芯パイプ10は口
金2内に完全に収縮されたままの状態を維持する。すな
わち、第4図は、筆記を続けてスライダー11が後退し尽
くした状態を示すとともに、ノツクをして芯の挾持を解
放した後、芯パイプ10の先端を紙面等に押しつけてスラ
イダー11を完全に口金2内に収納した状態をも示してい
る。
第6図、第7図は本発明の第2実施例を示す縦断面図で
あつて、第6図はスライダー11が最前進位置にある状
態、第7図はスライダー11を口金内に完全に収納した状
態を示すものである。
この実施例では、スライダー11内にスライダー保持具を
設けておらず、代りにスライダーの大径部の後方にOリ
ング25を取りつけ、又芯パイプ10が口金2内に完全に没
入したときの前記Oリング25の来る位置の口金内に、ス
ライダー保持リング26を設け、これらのOリング25とス
ライダー保持リング26によってスライダー保持機構を構
成している。その他はすべて第1実施例と同じになつて
いる。
この実施例のものは、筆圧によつて芯が減つただけスラ
イダー11は後退するが、スライダー保持具がないので、
芯パイプ先端を紙面から離すとスライダーが自重で落下
する。そのときは、すぐに押え部材につまみ力を加えた
りゆるめたりして芯を繰出せばよい。スライダー保持具
がないので、筆圧に抗するものはスライダーの自重だけ
であり、従つて書き味は大変良い。しかし、携帯時、不
使用時に芯パイプを口金内に収納する必要があるので、
スライダーを後退させ尽くした時にはOリング25がスラ
イダー保持リング26内に入りこんで口金内で保持される
ようにしてある。そのため、保持リング26の前端は内面
をややラツパ状にして、Oリング25の入りやすいように
してある。Oリング25と保持リング26は、スライダーと
口金のどちら側に設けてもよい。この保持を外すには、
ノツクキヤツプ21をノツクすればよく、ノツクにより第
7図の状態にあるスライダー11の後端を締め具13が押す
ので、Oリング25と保持リング26との嵌合をすぐ外すこ
とができる。ただこの実施例のものは、芯パイプ10が口
金2内に完全に没入するまでもスライダーを使用できな
い。すなわち、Oリング25と保持リング26との嵌合分の
長さは、スライダーとして使用できない。
第8図は本発明の第3実施例を示す縦断面図であつて、
第1実施例における第1図と同様の状態を示している。
この実施例においては第2実施例と同じくスライダー11
の内部にスライダー保持具を設けていないが、外部に、
常時口金内面と軽く接する弾性体のスライダー保持具27
を取付けている。これによりスライダー11は絶えず口金
2内に軽く保持される。筆記時には筆圧がかかり、スラ
イダー保持具27の保持力に抗してスライダー11は芯の磨
耗につれて後退し、後退し尽くしたときは芯パイプ内蔵
状態でスライダー11が口金2内に保持される。ただ、こ
の実施例では、第1実施例のように、つまみ7による摺
動体4の摺動によつてはスライダー11を前進させること
ができない。すなわち、芯のみは前進するが、スライダ
ーはそのままの位置で動かない。そこでノツクキヤツプ
をノツクすることにより、はじめてスライダー11を口金
2内の最前進位置へ持つてゆくことができる。しかしス
ライダー11が多少後退した状態でも、つまみ7を強めた
り弱めたりする操作で芯が繰出されるので筆記を続ける
ことができ、ノツクキヤツプを頻繁にノツクする必要は
必ずしもない。スライダー保持具27は口金側に設けても
よい。なお、図中、4bは内部円筒体4aに一体に連接され
たガイドパイプで、芯パイプ10の後端部を案内してい
る。
なお、以上の実施例では押え部材を押えると押え部材が
伸びるものを示したが、反対に縮むものとしてもよい。
この場合は、摺動体を常時前進方向に付勢しておき、押
え部材を押えたときに摺動体が後退し、チヤツクにより
後退を阻止されている芯を滑つて芯保持具も後退する
が、つまみをゆるめて摺動体が前進するときに芯保持具
によつて前進可能に挾持されている芯をチヤツクから引
出すことになる。又、つまみ力を加えて伸びたり縮んだ
りするものとしては、以上に示した実施例のものに限ら
ず、例えば空気や液体を弾性体の袋状のものに入れてお
き、押えることにより全長が伸びるものなどを採用する
こともできる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば次のような効果が
奏される。
(i) 軸を握る指の位置を変えないで、軸を握つたり
緩めたりするだけで芯パイプの先から一定長の芯を繰り
出すことができるため、芯パイプの先端が筆記面、特に
ざらざらした面と摩擦することによる筆記時の不愉快さ
がなく、極めて便利である上、筆記部先端をぶれさせな
いで芯を繰り出し、筆記を続けることができる。
(ii) 書き味は通常の芯パイプスライド式シヤープペ
ンシルと同じか、更にそれ以上によい。
(iii) ノツク棒は、芯ケース内の最初の芯を早く芯
パイプの先端まで繰り出すときと、古い芯と新しい芯と
の交換を円滑に行なうときのみノツクすればよく、筆記
中の芯繰出しのためにはノツクする必要が全くない。
(iv) 強い筆圧の人でも筆記中に芯を折ることがな
く、つまみ力を強めたり弱めたりする操作も、芯パイプ
の先から出ている芯がなくなつたときなど必要に応じて
なせばよく、芯自動繰出しと殆んど同じ効果が得られ、
またスライダーが働くので、芯パイプの先で紙面を傷つ
けるという心配も不要となる。
(v) 押え部を軽く押えて芯を出し、そのまま書くよ
うにすることも、また押え部を強く押えて芯を出し、普
通の握り力に戻して書くようにすることもできるので、
使用者の好みに合つた製品を供給できる。
(vi) 芯パイプスライド機構を有しているので、筆記
中、芯折れが防止され、また携帯時、不使用時には、芯
パイプを完全に口金内に収納できるので、安全であり、
且つ芯パイプを傷めたり、芯パイプの先でポケツトを破
つたり、汚したりすることがない。
(vii) 製作が容易で、確実にセンターを出すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例を示すシヤー
プペンシルの縦断面図で、第2図ないし第5図は異つた
作動状態を示す要部縦断面図、第6図及び第7図は本発
明の第2実施例の異つた作動状態を示す要部縦断面図、
第8図は本発明の第3実施例を示す縦断面図である。 1……本体、2……口金、3……スリツト、4……摺動
体、5……芯保持具、6……摺動体後退スプリング、7
……押え部材、10……芯パイプ、11……スライダー、12
……スライダー保持具、13……締め具、15……芯ガイ
ド、15a……支持部、16……支持部後退スプリング、17
……チヤツク、18……ボール、19……チヤツクスプリン
グ、24……芯、25……Oリング、26……スライダー保持
リング、27……スライダー保持具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弱い力で芯をチャックから引出すことはで
    きるが、強い力を加えても芯がチャック内に後退しない
    よう常時芯をチャック、締め具、チャックスプリング等
    の相互作用で挾持するとともに、ノックにより芯の挾持
    を解放してその後退を許す芯挾持機構及び芯パイプを一
    体に取付けたスライダーからなる芯パイプスライド機構
    をもったシャープペンシルにおいて、本体の筆記時に軸
    を握る部分の外周に、つまみ力によって径方向に変位
    し、該径方向への変位を軸方向への変位に変える押え部
    材を配置し、該押え部材につまみ力を加えることにより
    弾性体の弾撥力に抗して摺動する摺動体を前記芯挾持機
    構の前方に設け、該摺動体の中心部分にチャックから芯
    を引出すに足る保持力を有する芯保持具を取付け、更に
    本体の先端部分内部に、本体内への収納時には自重で落
    下しない程度の保持力を有するスライダー保持手段を設
    けたスライダーを、該スライダーの先端部分が本体先端
    より出没可能に配置したことを特徴とするシャープペン
    シル。
  2. 【請求項2】前記スライダー保持手段が、スライダーの
    内部に、芯の前進につれて前進し且つスライダーの自重
    で落下しない程度の保持力を有するスライダー保持具を
    嵌入したものである特許請求の範囲第1項記載のシャー
    プペンシル。
  3. 【請求項3】前記スライダー保持手段が、スライダーと
    口金との間に、スライダー先端が本体先端内に没したと
    きにのみスライダーを口金内に保持することのできるス
    ライダー保持機構を設けたものである特許請求の範囲第
    1項記載のシャープペンシル。
  4. 【請求項4】前記スライダー保持手段が、スライダー外
    周と口金内面のいずれかの側に、常時スライダーが自重
    で落下しない程度の保持力を有するスライダー保持具を
    設けたものである特許請求の範囲第1項記載のシャープ
    ペンシル。
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