JP7454718B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
そして、上記筆記具は、ペン芯に対して大きな筆記荷重がかかるとスプリングの弾性作用によりペン芯が後方に移動するように形成されているため、ペン芯が折れたり潰れたりしないこととなっている。
このような技術として、下記の特許文献1、2及び3が開示されている。
そこで、本発明は、ペン芯に対して大きな筆記荷重がかかった際のペン芯の折れや潰れを防ぐことが可能な筆記具を提供することを課題とする。
本発明のうち第1の発明に係る筆記具1は、軸筒10と、前記軸筒10の内部に収容され、毛細管力によってインクを誘導可能なインク供給芯50と、前記インク供給芯50の外周を覆う芯周囲部材20とを備え、前記インク供給芯50及び前記芯周囲部材20の一部が前記軸筒10の先端から突出した筆記具1において、前記インク供給芯50の先端部分が前記芯周囲部材20の先端から突出しており、かつ、この突出している寸法が前記インク供給芯50の径の100%以上であり、前記インク供給芯50が加圧により前記芯周囲部材20に対して相対的に没入を開始する際に該インク供給芯50に加わるセット荷重が1N以上7N以下に形成され、前記インク供給芯50と前記芯周囲部材20との軸方向の位置関係を相対的に変えることができる変位部材30を備えたことを特徴とする。
ここで、インク供給芯50の外周の少なくとも一部を後述する被覆部材51で覆うことで、インク供給芯50の剛性や耐摩耗性を向上させることができる。そして、この被覆部材51とは、たとえば、インク供給芯50の外周の少なくとも一部をコーティングしたものなどである。
変位部材30は、インク供給芯50と芯周囲部材20との位置関係を相対的に変化させることを可能とする手段である。また、変位部材30には、インク供給芯50を芯周囲部材20に対して移動可能に形成してインク供給芯50が変位する場合と、芯周囲部材20をインク供給芯50に対し移動可能に形成して芯周囲部材20が変位する場合の双方を含む。なお、インク供給芯50の外周部分と芯周囲部材20の先端縁との間の距離は、最大0.05mmとすることが望ましい。
なお、インク供給芯50が加圧により芯周囲部材20に対して相対的に没入を開始するということは、当該加圧により生じる前記セット荷重がインク供給芯50に加わることで、該インク供給芯50が後退を開始することと、該芯周囲部材20が前進を開始することとの、両方を含む。
本発明のうち第2の発明は、前記した第1の発明の特徴に加え、前記変位部材30は、前記芯周囲部材20の後方に配置される弾性部材33を備え、前記弾性部材33が引張又は圧縮されることで、前記インク供給芯50と前記芯周囲部材20との位置関係を相対的に変えることができるものであり、前記インク供給芯50の前記芯周囲部材20からの突出部分を初期位置として、前記インク供給芯50の先端に荷重を加え前記弾性部材33が引張又は圧縮されることで、前記インク供給芯50が前記芯周囲部材20に対して相対的に後方へ移動することができるように形成されていることを特徴とする。
この弾性部材33は、自己の弾性作用に伴って、インク供給芯50と芯周囲部材20との相対的な位置関係を、インク供給芯50を芯周囲部材20に対し相対的に後方へ移動させた位置(以下、没入位置とする。)と、芯周囲部材20の先端からインク供給芯50を突出させた位置(以下、突出位置とする。)とに変化させることができる。
本発明のうち第3の発明は、前記した第1、第2の発明の特徴に加え、前記インク供給芯50の内部には、毛細管力が発生する間隙を有したインク供給空間が形成され、前記インク供給空間の毛細管力によりインクを誘導することを特徴とする。
本発明は、前記第1、第2の発明におけるインク供給芯50において、毛細管力の発生箇所を特定したものである。
第3の発明におけるインク供給空間は、インク供給芯50を押出成形によって形成する際に、内部に微細に管理された通路を残すことで、その通路を用いてインクを誘導するというものである。
本発明のうち第4の発明は、前記した第1、第2の発明の特徴に加え、前記インク供給芯50の外部には、毛細管力が発生する間隙を有したインク供給空間が形成され、前記インク供給空間の毛細管力によりインクを誘導することを特徴とする。
本発明は、前記第1、第2の発明におけるインク供給芯50において、毛細管力の発生箇所を特定したものである。
第4の発明におけるインク供給空間は、インク供給芯50を押出成形によって形成する際に、外部に微細に管理された通路を残すことで、その通路を用いてインクを誘導するというものである。
本発明に係る筆記具は、変位部材によりインク供給芯と芯周囲部材との相対的な位置関係を変化させることができる。そのため、インク供給芯が突出位置にある場合には、インク供給芯のみ筆記面に接触させることができるため、インク供給芯が保持しているインクによって描線を描くことができる。
一方、インク供給芯に対して大きな筆記荷重がかかり、インク供給芯が没入位置に移動した場合には、インク供給芯の代わりに芯周囲部材が筆記荷重を受けることとなるため、インク供給芯の折れや潰れを防ぐことができる。そのため、本発明は、特にインク供給芯の外径が1.0mm以下の細い描線を描く筆記具に適している。
弾性部材は、インク供給芯に対して大きな筆記荷重がかかるとその弾性作用に伴って、インク供給芯を没入位置に移動させることができる。一方、弾性部材は、インク供給芯への筆記荷重が減少すると弾性作用により初期の形状に戻り、それに伴ってインク供給芯を突出位置へ移動させることができる。
(全体構成)
第1の実施の形態に係る筆記具1は、図1(A)に示すように、先軸11及び後軸12を備えた軸筒10と、先軸11の前方側に固定された芯周囲部材20とを備えた外観を呈している。また、軸筒10の内部には、図1(B)に示すように先軸11の前方側から芯周囲部材20の先端にかけて筆記先端としてのインク供給芯50が収容されている。なお、図2(A)は、没入位置における筆記具1の外観を示した正面図であり、インク供給芯50の芯周囲部材20からの突出している寸法が図1(A)と比べて小さくなっている以外は、図1(A)と同様の構成となっている。また、図2(B)についても、インク供給芯50の芯周囲部材20からの突出している寸法が図1(B)と比べて小さくなっている以外は、図1(B)と同様の構成となっている。
本実施の形態に係る筆記具1の構造は、図1(B)に示すように、後端が閉鎖された筒形状のインクタンク13と、先端が先細り形状を呈している筒形状の先軸11と、後端を閉鎖された筒形状の後軸12とからなる。先軸11の後端の内周には、インクタンク13の先端が嵌入している。後軸12の先端の内周には先軸11の後端が嵌入している。
図1(B)に示すように、先軸11は、略筒状でその先端は先細り形状を呈している。先軸11の外周には、先軸11の後端から先軸11の全長の約1/4の距離を隔てた位置に先軸鍔部15が設けられている。先軸鍔部15の外径は後軸12の外径と略同径であり、後軸12の先端が当接している。また、先軸11は、先軸鍔部15を境にして、略円筒状を呈した後方側の先軸後部14と、先細り形状を呈した前方側の先軸前部16とを備える。
図1(B)に示すように、先軸前部16の内部には、ABS樹脂製のコレクター40が圧入されている。コレクター40には、複数枚の板状部材が軸方向に平行に配され、この板状部材間に図示しないインクが保留可能となっている。さらに、そのコレクター40の軸心には、繊維束体により形成されたコレクター芯41が貫装されている。また、コレクター40の前方には変位部材30が装着される。
図5(A)に示すように、変位部材30は、略筒状の中心部材31と、中心部材31の中間より後方寄りの外周においてコレクター40の先端の厚さ分の空隙部34を隔てて成形された略筒状の周辺部材32と、周辺部材32の先端から、中心部材31の中間より前方寄りの位置までを覆うように形成された弾性部材33とからなる。
図3(A)に示すように、中心部材31の内部には、後方からコレクター芯41が挿入され、前方からインク供給芯50が挿入される。インク供給芯50の後端はコレクター芯41の先端へ刺設されている。
図5(C)に示すように、中心部材31の内周には、コレクター芯41と略同径の後方挿入孔31aが中心部材31の後端から中間より先端寄りの位置にかけて設けられ、インク供給芯50と略同径の前方挿入孔31cがその前方に設けられている。
図5に示す、周辺部材32の内径は、コレクター40の先端部の外径と略同径である。また、図5(C)に示すように、周辺部材32の内周面32aの中間より後端寄りの箇所に、円環状に形成された周辺部材内方突起32bが設けられている。なお、周辺部材内方突起32bは、コレクター40の先端部を周辺部材32と中心部材31とで挟持すべく設けられている。
周辺部材前方外周部32eの先端付近には、円環状の周辺部材外方突部32fが設けられている。
図5(C)に示すように、弾性部材33は、周辺部材32の周辺部材前方外周部32eを覆い、その外径が周辺部材中間外周部32dの径と略同径であって略円筒状を呈する弾性部材後方円柱部33aと、弾性部材後方円柱部33aに連設し、中心部材鍔部31eの後方寄りの位置までを覆い、段階的に蛇腹状に縮径する連結部33bと、連結部33bに連設し、中間円柱部31gの後方側部分までを覆い、なだらかな先細な円錐形状を呈する弾性部材前方円錐部33cとからなる。
ここで、弾性部材33の内周は、中心部材31及び周辺部材32の外周に密着するように形成され、連結部33bの後端側の内径は、周辺部材32の内径と同一である。また、連結部33bの前方側の内径は段階的に縮径している。
変位部材30は、二色成形により成形された部品であり、中心部材31及び周辺部材32を一次成形で成形し、これら中心部材31及び周辺部材32に対し弾性部材33を二次成形により一体成形している。弾性部材33は、連結部33bにおいて、撓りをもたせるため、弾性樹脂材料によって形成される。
また、弾性樹脂材料としては、成型工程において、金型を用いて、高温下で行うため熱可塑性エラストマーが望ましい。なお、一次成形体である中心部材31及び周辺部材32の材質は、弾性部材33より剛性の高いPBT樹脂等の硬質樹脂が望ましい。
以下、図3を用いて、インク供給芯50に対して大きな筆記荷重がかかった際に突出位置から没入位置へと移動する過程について説明する。
上述のように、本実施の形態における変位部材30は弾性部材33が弾性樹脂材料により形成されているため、インク供給芯50に対して大きな筆記荷重がかかった際に弾性部材33が弾性変形することで撓みが生ずる。
図3(A)に示すように、芯周囲部材20は、円筒状の芯周囲部材固定部21と、芯周囲部材固定部21に対し段部をもって一旦拡径して連設する略円錐形状の芯周囲部材テーパー部22とからなる。芯周囲部材テーパー部22の先端には、面取りされた芯周囲部材先端部23が設けられている。ここで、本実施の形態における芯周囲部材20はポリアセタールで形成されている。
また、芯周囲部材20には、その後端から先端にかけて孔が貫通している。具体的には、芯周囲部材固定部21から芯周囲部材テーパー部22への段部を超えた箇所までの内周が後部挿入孔24であり、その先の芯周囲部材テーパー部22の内周が、段階的に縮径した前部挿入孔25である。
図4(A)に示すインク供給芯50は、ポリアセタール等の樹脂素材を押出成形することにより形成される。押出成形時には、毛細管現象によりインク供給芯50の先端までインクを誘導するための通路、すなわちインク供給空間が形成されている。また、図4(B)に示すように、インク供給芯50の外周は、被覆部材51により覆われている。なお、被覆部材51とは、インク供給芯50の外周を覆うものであればよく、本実施の形態のように独立した筒状の樹脂製の部材であってもよいし、インク供給芯50の外周を樹脂などでコーティングしたものであってもよい。そして、インク供給芯50は被覆部材51によってその外周を覆われていることから、変位部材30への挿入の際にインク供給芯50の外周が他の部材に引っかかりにくくなるため、変位部材30への挿入が容易となり、かつ、インク供給芯50の強度を保つことができる。なお、インク供給芯50は、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種若しくは2種以上の組み合わせからなる並行繊維束やフェルト等の繊維束を加工若しくはこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、又は、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)としてもよい。
ここで、本実施の形態においては、インク供給芯50の外周部分と芯周囲部材先端部23との間の距離は、最大0.05mmとなるように形成されている。このように、インク供給芯50の外周部分と芯周囲部材先端部23との間の距離を極力少なくすることで、インク供給芯50に斜め方向から筆記荷重がかかった場合であってもインク供給芯50の後方への移動を容易に行うことができることとなる。
本実施の形態に係る筆記具1は、変位部材30が3部材からなっており、その特性として周辺部材32と中心部材31とが、同一の一次成形体でありながら、互いに一次成形体としては連続していないため、弾性部材33の連結部33b付近が変形し、変位部材30が撓りやすい構造となっている。
そのため、図3(B)に示すように、筆記圧によって変位部材30を撓ませることでインク供給芯50と芯周囲部材20との相対的な位置関係が変位し、インク供給芯50を没入位置へと移動させることができる。
また、インク供給芯50に対して大きな筆記荷重がかかり、インク供給芯50を没入位置に移動させた場合には、インク供給芯50の代わりに芯周囲部材20が筆記荷重を受けることとなるため、インク供給芯50の折れや潰れを防ぐことができる。さらに、インク供給芯50は芯周囲部材20で覆われている為、筆記具1をぶつけてしまったり、落下により筆記具1に衝撃が加わったりしてもインク供給芯50が破損して筆記不能になることがない。
(全体構成)
第2の実施の形態に係る筆記具1は、図6(A)に示すように、略円筒形状の軸筒10と、軸筒10の後端に装着される尾栓19と、軸筒10の先端から一部が突出している芯周囲部材20と、芯周囲部材20の先端から一部が突出しているインク供給芯50を備えた外観を呈している。なお、軸筒10の先端側は段階的に縮径した軸筒先端縮径部10aとなっており、この部分には図示しないキャップが装着可能である。
本実施の形態に係る筆記具1では、図6(B)に示すように、軸筒10の内部空間がインクタンク13となっていて、その中にポリエステルファイバー製の中綿18が充填されている。中綿18には水性のインクが浸潤している。インクタンク13の先端には、中心に貫通孔のある略円盤状の芯貫通部材60が係止している。尾栓19は軸筒10の後端から挿入される。尾栓19の先端は中綿18の後端と当接している。すなわち、中綿18は、先端が芯貫通部材60で、後端が尾栓19の先端でそれぞれ支持されている。芯貫通部材60の前方には変位部材30が位置し、さらにその前方には芯周囲部材20が位置している。芯周囲部材20の一部は、上述の通り軸筒10の先端から露出している。変位部材30は、略円筒形状の移動部材36と、これに外挿されるスプリングで構成される弾性部材33とからなる。芯周囲部材20及び変位部材30の構造の詳細については後述する。中綿18の先端側部分には棒状のインク供給芯50が刺設されている。このインク供給芯50は、芯貫通部材60の貫通孔を通り、変位部材30及び芯周囲部材20の内部空間を通過して、先端が芯周囲部材20の先端から露出している。
図7に示すように、芯周囲部材20は、円筒状の後方円柱部26と、その前方に位置とともに外方に拡径する中間フランジ部27と、その前方に位置するとともに段階的に縮径する先端縮径部28とからなる。中間フランジ部27は、より詳しくは、前方に向かってテーパー状に拡径する後向テーパー面27aと、この前方に位置するとともに前方に向かってテーパー状に縮径する前向テーパー面27bとからなる。また、先端縮径部28は、より詳しくは、前方に向かって緩慢に縮径する第1縮径部28aと、その前方に位置するとともに前方に向かってより急激に縮径する第2縮径部28bと、その前方に位置するとともに前方に向かって先端まで再び緩慢に縮径する第3縮径部28cとからなる。また、芯周囲部材20の側面において軸心を挟んで対向する2箇所が、第1縮径部28aの後方部分を平面上に削ぎ落とすとともに中間フランジ部27及び後方円柱部26を切り欠いた通気溝29として形成されている。インク供給芯50が突出位置にある状態では、この通気溝29と軸筒10の先端開口との間で生じた隙間29aによって軸筒10の内外の通気が可能となっている(図10参照)。ここで、この芯周囲部材20はポリアセタールで形成されている。
図6(B)に示すように、変位部材30は、略円筒形状の移動部材36と、これに外挿される弾性部材33で構成される。図8に示すように、移動部材36は円筒形状の中間円柱部36bと、中間円柱部36bの後端がフランジ状に拡径した後端フランジ部36cと、中間円柱部36bの先端側が縮径した先端円柱部36aとからなる。後端フランジ部36cの円周において軸心を挟んで対向する2箇所の円弧部分が切り欠かれた切欠部36dとなっている。
突出状態においては、図9に示すように、弾性部材33によって移動部材36が後方に付勢され、後端フランジ部36cが芯貫通部材60に当接している。これにより、移動部材36に固定されている芯周囲部材20も後方へ付勢され、中間フランジ部27の後向テーパー面27aが軸筒先端孔10eの先端縁と当接している。この状態を斜視図で示したのが図10であり、インク供給芯50の先端は芯周囲部材20に対して相対的に突出した状態を保っている。
なお、上記第2の実施の形態では弾性部材33としてのスプリングは筆記先端への加圧によって圧縮されることとなっているが、それには限られない。たとえば、図9に示す突出状態において、移動部材36と芯貫通部材60とが離間した位置を保つとともに、これらの部材が、これらの間に介在する、弾性部材33としての自然長のスプリングで連結されるようにすることができる。このようにすることで、筆記先端に何らの力もかかっていない状態では、移動部材36が常に弾性部材33によって後方に引きつけられているようにすることができる。そして、インク供給芯50が加圧された際には、弾性部材33が引っ張られて延伸することを除けば、第2の実施の形態に示すのと同様に芯周囲部材20を挙動させることが可能である。
10 軸筒
10a 軸筒先端縮径部 10b 変位部材収容部
10c 段差 10d 軸筒縮径部
10e 軸筒先端孔
11 先軸 12 後軸
13 インクタンク 14 先軸後部
15 先軸鍔部
16 先軸前部
16a 先軸前部縮径孔 16b 芯周囲部材挿入孔
17 グリップ部材 18 中綿
19 尾栓
20 芯周囲部材 21 芯周囲部材固定部
22 芯周囲部材テーパー部 23 芯周囲部材先端部
24 後部挿入孔 25 前部挿入孔
26 後方円柱部
27 中間フランジ部
27a 後向テーパー面 27b 前向テーパー面
28 先端縮径部
28a 第1縮径部 28b 第2縮径部
28c 第3縮径部
29 通気溝 29a 隙間
30 変位部材
31 中心部材
31a 後方挿入孔 31c 前方挿入孔
31d 後方円柱部後部 31e 中心部材鍔部
31f 後方円柱部前部 31g 中間円柱部
31h 前方円柱部
32 周辺部材
32a 内周面 32b 周辺部材内方突起
32c 周辺部材後方外周部 32d 周辺部材中間外周部
32e 周辺部材前方外周部 32f 周辺部材外方突部
33 弾性部材
33a 弾性部材後方円柱部 33b 連結部
33c 弾性部材前方円錐部
34 空隙部 35 内方突起
36 移動部材
36a 先端円柱部 36b 中間円柱部
36c 後端フランジ部 36d 切欠部
40 コレクター 41 コレクター芯
50 インク供給芯 51 被覆部材
60 芯貫通部材
Claims (1)
- 軸筒と、
前記軸筒の内部に収容され、毛細管力によってインクを誘導可能なインク供給芯と、
前記インク供給芯の外周を覆う芯周囲部材とを備え、前記インク供給芯及び前記芯周囲部材の一部が前記軸筒の先端から突出した筆記具において、
前記インク供給芯の先端部分が前記芯周囲部材の先端から突出しており、かつ、この突出している寸法が前記インク供給芯の径の100%以上であり、
前記インク供給芯が加圧により前記芯周囲部材に対して相対的に没入を開始する際に該インク供給芯に加わるセット荷重が1N以上7N以下に形成され、
中心部材、周辺部材、及び、前記インク供給芯と前記芯周囲部材との軸方向の位置関係を相対的に変えることができるとともに前記中心部材と前記周辺部材との間に介在する弾性部材、からなる変位部材を備えるとともに、前記中心部材の外周から内側に形成された内方突起により前記インク供給芯と前記変位部材が固定され、
前記セット荷重が前記インク供給芯に加わることで該インク供給芯と該変位部材が共に後退を開始することを特徴とする筆記具。
Applications Claiming Priority (3)
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