JP2020179633A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インク誘導芯の先端側が過剰な筆圧により損傷するのを防ぐ。【解決手段】 軸筒10と、軸筒10に進退可能に挿通されて軸筒前端から前方へ突出する筒状のスライダー20と、スライダー20の前端から筆記部31を前方へ突出させてスライダー20に進退可能に挿通されるとともに後端側が軸筒10内に支持されたインク誘導芯30と、スライダー20を軸筒10に対し後方へ付勢する第一の付勢部材27とを備え、軸筒10とスライダー20のうち、その一方にカム斜面21aを設けるとともに他方にはカム斜面21aに摺接する摺接部11aを設け、インク誘導芯30からスライダー20に伝達される径方向の力成分によりカム斜面21aを摺接部11aに摺接させて、スライダー20をインク誘導芯30及び軸筒10に対し前進させるようにした。【選択図】 図6

Description

本発明は、インク収容部に収容されたインクを前方へ導いてインク誘導芯の前端側から吐出するようにした筆記具に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるように、軸筒と、軸筒内に支持された長尺軸状のインキ吸蔵体と、このインキ吸蔵体の前端側に接続されて先端部を軸筒の前端から前方へ突出するペン体(インク誘導芯)とを備え、インキ吸蔵体に含浸されたインキを毛細管力により前方へ導きペン体の前端側から吐出するようにしたサインペンやマーカーペン等の筆記具がある。
そして、このような筆記具のペン体は、毛細管力によりインクを前方へ導くように、例えば、繊維集束体や、多孔質の合成樹脂材料等から形成される。
特開2000−79787号公報
上記従来技術によれば、筆記動作によりペン体であるインク誘導芯を筆記面に繰り返し当接したり押し付けたりするため、その際の筆圧が大きすぎると、インク誘導芯の先端側に変形や摩耗を生じたり、インク誘導芯を構成する繊維がばらけたり等、インク誘導芯の先端側に何らかの損傷を生じるおそれがある。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
軸筒と、前記軸筒に進退可能に挿通されて軸筒前端から前方へ突出する筒状のスライダーと、前記スライダーの前端から筆記部を前方へ突出させて前記スライダーに進退可能に挿通されるとともに後端側が前記軸筒内に支持されたインク誘導芯と、前記スライダーを前記軸筒に対し後方へ付勢する第一の付勢部材とを備え、前記軸筒と前記スライダーのうち、その一方にカム斜面を設けるとともに他方には前記カム斜面に摺接する摺接部を設け、前記インク誘導芯から前記スライダーに伝達される径方向の力成分により前記カム斜面を前記摺接部に摺接させて、前記スライダーを前記インク誘導芯及び前記軸筒に対し前進させるようにしたことを特徴とする筆記具。
本発明は、以上説明したように構成されているので、インク誘導芯の先端側が過剰な筆圧により損傷するのを防ぐことができる。
本発明に係る筆記具の一例を示す半断面図である。 同筆記具の要部拡大全断面図である。 前軸の前端側部分を示す斜視図である。 インク収容部におけるケース部の前端側部分を示す斜視図である。 同筆記具の作用を示す全断面図であり、(a)は通常の使用状態を示し、(b)はスライダーを前進させた状態を示し、(c)はインク誘導芯を後退させた状態を示す。なお、(b)(c)のハッチングは、(a)の状態に対し、前進又は後退した部分を示す。 (a)は通常の筆記状態を示し、(b)はインク誘導芯に加わる径方向の力によりスライダーを前進させた状態を示す。なお、(b)のハッチングは、(a)の状態に対し、前進した部分を示す。 (a)はインク誘導芯を被筆記面に対し略垂直に接触させた状態を示し、(b)はインク誘導芯が過剰な略垂直方向の力により後退した状態を示す。なお、(b)のハッチングは、(a)の状態に対し、相対的に後退した部分を示す。
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第1の特徴は、軸筒と、前記軸筒に進退可能に挿通されて軸筒前端から前方へ突出する筒状のスライダーと、前記スライダーの前端から筆記部を前方へ突出させて前記スライダーに進退可能に挿通されるとともに後端側が前記軸筒内に支持されたインク誘導芯と、前記スライダーを前記軸筒に対し後方へ付勢する第一の付勢部材とを備え、前記軸筒と前記スライダーのうち、その一方にカム斜面を設けるとともに他方には前記カム斜面に摺接する摺接部を設け、
前記インク誘導芯から前記スライダーに伝達される径方向の力成分により前記カム斜面を前記摺接部に摺接させて、前記スライダーを前記インク誘導芯及び前記軸筒に対し前進させるようにした(図1〜図6参照)。
第2の特徴は、前記スライダーが前記前進しながら傾き、この傾きに伴って前記インク誘導芯が弾性的に撓むようにした(図5(b)及び図6参照)。
第3の特徴は、前記カム斜面と前記摺接部のうち、少なくともその一方に軸筒内外に連通する通気溝を設け、前記筆記部からインクが吐出されるのに伴って、外気が前記通気溝を通って軸筒内に流入するようにした(図2〜図4参照)。
第4の特徴として、前記インク誘導芯の後端側には、前記インク誘導芯へインクを供給する前記インク収容部が、前記インク誘導芯と一体的に進退するように接続され、前記インク収容部は、前進位置と後退位置との間で所定量進退するように前記軸筒内に支持され、前記軸筒内には、前記インク収容部を前方へ付勢する第二の付勢部材が設けられている(図5(c)及び図7参照)。
第5の特徴として、前記インク収容部は、前端開口部に前記インク誘導芯を挿通した筒状のケース部と、該ケース部の後端側を有底状に閉鎖する尾栓部と、前記ケース部内にて前記インク誘導芯の後端側に接続されたインク含浸体とを具備し、前記軸筒の内周面と前記ケース部の外周面との間には、前記インク収容部を進退可能にする隙間が確保され、前記軸筒の内周部と、前記ケース部の外周部との間には、前後方向に圧接されて前記隙間をその前端側で密閉するシール部が構成されている(図1〜図5参照)。
第6の特徴として、前記スライダーは、前記カム斜面の前端側に、軸筒前端の開口内縁部よりも径方向外側へ突出して前記軸筒の前端面に当接可能な鍔部を有する(図2参照)。
なお、後述する実施態様では、以下の構成要件のみを必須とした発明も開示している。
すなわち、この発明の一つは、軸筒と、前記軸筒に進退可能に挿通されて軸筒前端から前方へ突出する筒状のスライダーと、前記スライダーの前端から筆記部を前方へ突出させて前記スライダーに進退可能に挿通されるとともに後端側が前記軸筒内に支持された筆記芯と、前記スライダーを前記軸筒に対し後方へ付勢する第一の付勢部材とを備え、前記軸筒と前記スライダーのうち、その一方にカム斜面を設けるとともに他方には前記カム斜面に摺接する摺接部を設け、前記筆記芯から前記スライダーに伝達される径方向の力成分により前記カム斜面を前記摺接部に摺接させて、前記スライダーを前記筆記芯及び前記軸筒に対し前進させるようにした筆記具であって、前記スライダーは、前記カム斜面の前端側に、軸筒前端の開口内縁部よりも径方向外側へ突出して前記軸筒の前端面に当接可能な鍔部を有することを特徴とする。
ここで、前記筆記芯には、フェルトペンのインク誘導芯や、ボールペン用リフィール、シャープペンシルの鉛芯等を含む。
この発明によれば、前記スライダーが後退して前記軸筒の前端開口部内に食い込んでしまうようなことを防ぐことができる。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
筆記具1は、軸筒10と、軸筒10に進退可能に挿通されて軸筒10の前端から前方へ突出する筒状のスライダー20と、スライダー20を軸筒10に対し後方へ付勢する第一の付勢部材27と、スライダー20の前端から筆記部31を前方へ突出させてスライダー20に進退可能に挿通されるとともに後端側が軸筒10内に支持されたインク誘導芯30と、インク誘導芯30の後端側にインク誘導芯30と一体的に進退するように接続されたインク収容部40と、軸筒10内でインク収容部40を前方へ付勢する第二の付勢部材47とを備え、インク誘導芯30前端側の筆記部31を被筆記面xに接してインクを転写するフェルトペン(サインペンやマーカーペン、マーキングペン等を含む)を構成している。
この筆記具1は、インク誘導芯30からスライダー20に伝達される径方向の力成分によりスライダー20側のカム斜面21aを軸筒10側の摺接部11aに摺接させて、スライダー20をインク誘導芯30及び軸筒10に対し前進させる。
軸筒10は、略筒状の前軸11及び後軸12を前後に接続して構成される。
なお、軸筒10の他例としては、単一の筒状部材からなる態様や、三以上の筒状部材を接続してなる態様とすることも可能である。
前軸11は、前後端部に開口部を有する長尺円筒状に形成され、その前端側の開口部の内縁を、後述するカム斜面21aに摺接させるための摺接部11aにしている。
詳細に説明すれば、図2に示すように、前軸11の前端側の内縁には、C面取り部が形成され、このC面取り部と、前軸11前端側の内周面とが交差する角部分が、摺接部11aである。この摺接部11aは、前軸11内周面に沿って略環状に設けられる。
摺接部11aには、軸筒10の内外に連通する通気溝11dが、周方向に間隔を置いて複数設けられる(図2及び図3参照)。
各通気溝11dは、前軸11の前端部を部分的に切欠した切欠部11d1と、この切欠部11d1に連通するとともに前軸11内周面に沿って後方へ延設された凹溝部11d2とから構成される。
この通気溝11dは、筆記部31からインクが吐出されるのに伴って、外気を軸筒10内へ流入する。
また、前軸11内周面には、スライダー20よりも後側に、前方へ向かって縮径する環状の段部が設けられる。そして、この段部の内縁部11bは、全周にわたる縦断面凸曲面状に形成され(図2参照)、後述するシール部aを構成する。
後軸12は、後方を底部とした有底筒状に形成され、前軸11の後端側に周知の接続手段(例えば、螺合や嵌合等)によって接続される。
なお、図2中、符号11cは、前軸11内周面に形成され、第一の付勢部材27の前端部を受ける段状の係止部である。
また、図1中、符号13は、前軸11の前端側に気密に被せられ、筆記部31を保護するとともにインクの揮発を防ぐキャップである。このキャップ13は、前方を底部とした有底筒状に形成される。
また、スライダー20は、スライダー本体部21と、スライダー本体部21の後側に接続された受け部22との二部材から一体的に構成される。これら部材は、単一の部材とすることも可能である。
スライダー本体部21の外周面には、カム斜面21aと、カム斜面21aの前端側で軸筒10前端の開口内縁部よりも径方向外側へ突出する環状の鍔部21bとが設けられる。
カム斜面21aは、前方へ行くにしたがって徐々に拡径する環状の傾斜面である。このカム斜面21aは、スライダー20に径方向の力成分が加わった際に、軸筒10側の摺接部11aに摺接して、スライダー20を前方へ動かす運動方向変換手段として機能する。
鍔部21bは、スライダー20の軸心に対し略直角な後端面21b1(図2参照)を有し、この後端面21b1を、軸筒10の前端面に当接可能にしている。
そして、上記構成のスライダー20は、第一の付勢部材27によって、後方へ付勢されている。
第一の付勢部材27は、図示例によれば圧縮コイルスプリングであり、その前端部を、軸筒10内の係止部11cに係止するとともに、後端部を受け部22に係止して、スライダー20を後方へ付勢している。
インク誘導芯30は、多数の合成樹脂繊維(例えばアクリル繊維等)を棒状に束ねた繊維集束体であり、後方側のインク含浸体43から供給されるインクを毛細管現象により前方へ導き、前端側の筆記部31から吐出する。筆記部31は、図示例によれば、砲弾状(もしくは縦断面放物線状)に形成される。
このインク誘導芯30の外周面には、後部側を縮径するようにして環状の段部32が形成される。この段部32は、インク収容部40の前端部に当接する。
インク収容部40は、前進位置(図5(a)(b)参照)と後退位置(図5(c)参照)との間で所定量進退するように軸筒10内に支持される。
このインク収容部40は、長尺円筒状のケース部41と、このケース部41の後端側を有底状に覆う尾栓部42と、インク誘導芯30の後端側に接続されるとともにケース部41内に収容されたインク含浸体43とを具備している。
そして、インク収容部40の外周面と軸筒10の内周面との間には、インク収容部40の進退を可能にする隙間sが、前後方向にわたる筒状に確保される。
また、軸筒10の内周部と、ケース部41の外周部との間には、前後方向に圧接されて隙間sをその前端側で密閉するシール部aが構成される。
シール部aは、図2に示すように、軸筒10内周面における環状段部の内縁部11bと、ケース部41外周部における環状傾斜面41aとを圧接させて構成され、この圧接の箇所よりも後側の隙間sを密閉している。
また、ケース部41は、長尺な略円筒状に形成され、シール部aよりも前側に位置する長尺円筒状の小径筒部41bと、この小径筒部41bの後部側を環状に囲む大径筒部41cと、大径筒部41cよりも後側でインク含浸体43を収容する収容室41eと、収容室41eを軸筒10内前端側の空間に連通する通気路41dとを有する。
小径筒部41bは、インク誘導芯30外周の段部32の後端側に環状に嵌り合っている。この小径筒部41bの外周には、弾性部材45が環状に嵌め合わせられている。
大径筒部41cは、小径筒部41bの外周面との間に環状の隙間41d2を置いて筒状に設けられ、その前端側に、周方向に間隔を置いて複数の切欠部41d1を有する。隙間41d2及び切欠部41d1は、後述する通気路41dの一部分として機能する。
収容室41eは、大径筒部41c内の隙間41d2との間に仕切壁41fを置くようにして、その後方側に、インク含浸体43を収容する長尺円筒状の空間を確保している。仕切壁41fには、周方向に間隔を置いて複数の貫通孔41d3が設けられる。これら貫通孔41d3は、後述する通気路41dの一部分として機能する。
通気路41dは、上述した切欠部41d1、隙間41d2、貫通孔41d3によって形成される空気通路であり、軸筒10内前端側の空間と、収容室41eとを連通している。
また、弾性部材45は、合成ゴム等の弾性材料からなるOリングである。この弾性部材45は、受け部22の後端と、大径筒部41cの前端との間に挟まれて弾性変形する。
また、尾栓部42は、後端を底部とした有底筒状に形成される。この尾栓部42は、ケース部41の後端開口を塞ぐようにして、ケース部41の後端側に着脱可能に接続される。この接続手段は、例えば、螺合又は嵌合等とすればよい。
この尾栓部42の外周には、ケース部41の後端部に当接するとともに、後述する第二の付勢部材47の前端部を受ける環状の係止突部42aが設けられる。
また、インク含浸体43は、多数の合成樹脂繊維を円柱軸状に構成し、インクを含浸させたものである。
このインク含浸体43は、前端部をケース部41内の段部に当接するとともに、後端部を尾栓部42に嵌め合わせて、ケース部41及び尾栓部42に対し進退不能に装着される。
なお、インク含浸体43の他例としては、略円筒状のタンク内に直接インクを封入した態様等とすることも可能である。
第二の付勢部材47は、軸筒10の内部後端側に装着された圧縮コイルスプリングである。この第二の付勢部材47は、尾栓部42の外周に環状に嵌め合わせられて、その前端部を尾栓部42の係止突部42aに当接させるとともに、後端部を後軸12の底部に当接させて、インク収容部40を、軸筒10に相対し前方へ付勢している。
この第二の付勢部材47の付勢力は、筆記部31に過剰な後方向きの力が加わった際に、筆記部31及びインク収容部40等を、軸筒10に相対し後退させるように、適宜に設定される。
次に上記構成の筆記具1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
図6(a)に示すように、筆記部31が適宜な筆記角度で被筆記面xに接すると、筆記部31から吐出されるインクが被筆記面xに転写される。
この筆記に伴うインクの消耗に伴い、軸筒10内には外気が取り入れられる。詳細に説明すれば、外気は、図2に二点鎖線で示す経路のように、前軸11前端側の通気溝11d、前軸11内前端側の空間、及びケース部41前端側の通気路41dを通って、収容室41e内へ進入する。
そして、筆記中に筆記部31が被筆記面xに斜めに強く押し付けられる等して、筆記部31に径方向の力が過剰に加わった場合には、スライダー20のカム斜面21aが摺接部11aに摺接して、スライダー20が前方へ移動する(図5(b)及び図6(b)参照)。このため、前進したスライダー20によって筆記部31を覆って保護することができる。
前記前進の際、スライダー20は前進しながら若干傾くが、この傾きに追従するようにして、インク誘導芯30の前端側が弾性的に撓む(図6(b)参照)。このため、スライダー20がインク誘導芯30から受ける抵抗を小さくして、スライダー20の前進をスムーズに行うことができる。
また、前記径方向の力が除去された際には、スライダー20が第一の付勢部材27の付勢力により後退し、筆記部31がスライダー20の前端から突出した初期状態(図5(a)及び図6(a)参照)に戻る。
なお、前記後退の際、スライダー20の後端部が弾性部材45に当接するため、その後退に伴う騒音等を軽減することができる。
また、例えば、筆記部31が被筆記面xに略垂直に強く押し付けられる等した際に、軸方向に沿う後方向きの力が過剰に加わった場合には、インク誘導芯30、インク収容部40及び弾性部材45等が、第二の付勢部材47の付勢力に抗して後退し、筆記部31がスライダー20内に没入する(図7(b)参照)。よって、過剰な後方への押圧力により、インク誘導芯30の繊維が解れたり、筆記部31が型崩れしたりするようなことを防ぐことができる。
また、前記垂直方向の力が除去された際には、インク誘導芯30、インク収容部40及び弾性部材45等が、第二の付勢部材47の付勢力により前進し、筆記部31がスライダー20の前端から突出した初期状態(図5(a)及び図6(a)参照)に戻る。
なお、前記前進の際には、弾性部材45が、スライダー20の後端部に当接するため、その前進に伴う騒音を軽減することができる。
また、上記構成の筆記具1によれば、軸筒10内に残存する空気により筆記部31が乾燥してしまうようなことを防ぐことができる。
詳細に説明すれば、通常の筆記具では軸筒の前端側にキャップを装着した状態でも軸筒内の残存空気により筆記部及びインク誘導芯等の乾燥が徐々に進む。しかしながら、本実施の形態の筆記具1によれば、軸筒10内後端側の隙間sが、シール部aにより密閉されるため、隙間sの残存空気が軸筒10内を前方へ流れるのを阻むことができ、ひいては、筆記部31及びインク誘導芯30等の乾燥を防ぐことができる。
また、上記構成の筆記具1によれば、スライダー20に過剰な後方への力を受けた場合、スライダー本体部21の鍔部21bの後端面21b1が、軸筒10の前端面に当接するため、スライダー本体部21が後退して軸筒10内に食い込んでしまうようなことを防ぐことができる。
なお、上記実施態様によれば、スライダー20側にカム斜面21aを設けるとともに軸筒10側に摺接部11aを設けたが、他例としては、軸筒10側にカム斜面を設け、このカム斜面に摺接する摺接部をスライダー20側に設けることも可能である。
また、上記実施態様によれば、軸筒10内外を連通する通気溝11dを摺接部11aに設けたが、他例としては、同様に作用する通気溝をカム斜面21aに設けることも可能である。
また、上記実施態様によれば、筆記具1をフェルトペンとして構成したが、他例としては、筆記具1をボールペンとして構成することも可能である。この場合には、インク誘導芯30及びインク収容部40等をボールペン用リフィールに置換すればよい。
また、本発明は上述した実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:筆記具
10:軸筒
11a:摺接部
20:スライダー
21a:カム斜面
27:第一の付勢部材
30:インク誘導芯
31:筆記部
40:インク収容部
41:ケース部
42:尾栓部
43:インク含浸体
47:第二の付勢部材
s:隙間

Claims (6)

  1. 軸筒と、前記軸筒に進退可能に挿通されて軸筒前端から前方へ突出する筒状のスライダーと、前記スライダーの前端から筆記部を前方へ突出させて前記スライダーに進退可能に挿通されるとともに後端側が前記軸筒内に支持されたインク誘導芯と、前記スライダーを前記軸筒に対し後方へ付勢する第一の付勢部材とを備え、
    前記軸筒と前記スライダーのうち、その一方にカム斜面を設けるとともに他方には前記カム斜面に摺接する摺接部を設け、
    前記インク誘導芯から前記スライダーに伝達される径方向の力成分により前記カム斜面を前記摺接部に摺接させて、前記スライダーを前記インク誘導芯及び前記軸筒に対し前進させるようにしたことを特徴とする筆記具。
  2. 前記スライダーが前記前進しながら傾き、この傾きに伴って前記インク誘導芯が弾性的に撓むようにしたことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 前記カム斜面と前記摺接部のうち、少なくともその一方に軸筒内外に連通する通気溝を設け、前記筆記部からインクが吐出されるのに伴って、外気が前記通気溝を通って軸筒内に流入するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 前記インク誘導芯の後端側には、前記インク誘導芯へインクを供給する前記インク収容部が、前記インク誘導芯と一体的に進退するように接続され、
    前記インク収容部は、前進位置と後退位置との間で所定量進退するように前記軸筒内に支持され、
    前記軸筒内には、前記インク収容部を前方へ付勢する第二の付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の筆記具。
  5. 前記インク収容部は、前端開口部に前記インク誘導芯を挿通した筒状のケース部と、該ケース部の後端側を有底状に閉鎖する尾栓部と、前記ケース部内にて前記インク誘導芯の後端側に接続されたインク含浸体とを具備し、
    前記軸筒の内周面と前記ケース部の外周面との間には、前記インク収容部を進退可能にする隙間が確保され、
    前記軸筒の内周部と、前記ケース部の外周部との間には、前後方向に圧接されて前記隙間をその前端側で密閉するシール部が構成されていることを特徴とする請求項4記載の筆記具。
  6. 前記スライダーは、前記カム斜面の前端側に、軸筒前端の開口内縁部よりも径方向外側へ突出して前記軸筒の前端面に当接可能な鍔部を有することを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の筆記具。
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