JP7339880B2 - ボールペン - Google Patents

ボールペン Download PDF

Info

Publication number
JP7339880B2
JP7339880B2 JP2019234153A JP2019234153A JP7339880B2 JP 7339880 B2 JP7339880 B2 JP 7339880B2 JP 2019234153 A JP2019234153 A JP 2019234153A JP 2019234153 A JP2019234153 A JP 2019234153A JP 7339880 B2 JP7339880 B2 JP 7339880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
ball
cylinder
outer cylindrical
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019234153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021102295A (ja
Inventor
巧 梶原
誠 大屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Corp filed Critical Pilot Corp
Priority to JP2019234153A priority Critical patent/JP7339880B2/ja
Publication of JP2021102295A publication Critical patent/JP2021102295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7339880B2 publication Critical patent/JP7339880B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Description

本発明は、ボールペンに関し、特には、希望に応じて線幅を変化させることが可能なボールペンに関する。
特許文献1には、希望に応じて線幅を変化させることが可能なボールペンが開示されている。
具体的には、図13に示すように、ボール102の後方端に当接する棒伸部材118(中芯)を支持するチップホルダーHと、小口内縁部105を有するチップTと、の軸方向の相対位置を調整して、小口内縁部105とボール102との間のインク供給隙間を調整することで、インキの吐出量を変化させて、線幅を変化させることが可能となっている。
チップホルダーHとチップTとは、互いに螺合されていて、互いに対して回転することで軸方向の相対位置が調整できるようになっている。
特開2004-001246
特許文献1に開示された構成では、チップホルダーHとチップTとの螺合部分が、インクの漏洩を防止するシール機能をも担っている。このため、チップホルダーHとチップTとを互いに回転させる際、ある程度の力を要する。(逆に、軽い力でも回転できる状態では、シール機能が不十分となる。)
本発明は、以上のような背景に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、希望に応じて線幅を変化させることが可能なボールペンであって、線幅の変更作業が容易であって、かつ、インクの漏洩が生じることがないボールペンを提供することである。
本発明は、軸筒と、前記軸筒の内部に収容されたチップホルダーと、前記チップホルダーに固定された内筒体と、前記内筒体の外側に装着され、前記内筒体に対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、前記外筒体の前方側に接続され、前方端においてボールを保持するチップと、前記ボールの後方端に当接可能な中芯と、を備え、前記内筒体の外面には、前記外筒体に対して軸方向に相対移動可能に装着するための係止部と、前記外筒体との間を気密にシールするための内筒体シール部と、が設けられており、前記外筒体の内面には、前記内筒体と係止するための被係止部と、前記内筒体との間を気密にシールするための外筒体シール部と、が設けられており、前記内筒体シール部と前記外筒体シール部との間に、気密シールが設けられていることを特徴とするボールペンである。
本発明によれば、内筒体と外筒体との間でシール機能を担う部分(内筒体シール部及び外筒体シール部)と内筒体と外筒体との装着を担う部分(係止部及び被係止部)とが、別個に設けられているため、軽い力で内筒体と外筒体とを互いに回転できる設計を採用しつつ、インクの漏洩を確実に防止することができる。
例えば、前記係止部は、雄ネジ部であり、前記被係止部は、雌ネジ部である。この場合、内筒体と外筒体との間でシール機能を担う部分(内筒体シール部及び外筒体シール部)と内筒体と外筒体との螺合を担う部分(雄ネジ部及び雌ネジ部)とが、別個に設けられているため、軽い力で内筒体と外筒体とを互いに回転できる設計を採用しつつ、インクの漏洩を確実に防止することができる。螺合構造の代わりに、カム構造(外筒体と内筒体の内面にカム突起とカム溝を設けて外筒体を内筒体に対して回転させることで外筒体を前後に移動させる構造等)、スライド構造(内筒体に対して外筒体を前後に押して係止させる構造等)、などが採用されてもよい。
例えば、前記気密シールは、Oリングであり、前記外筒体シール部は、円筒面状であり、前記内筒体シール部には、前記Oリングが収容される環状溝が設けられていることが好ましい。
これによれば、十分なシール機能を達成することができる。また、外筒体を内筒体から取り外した状態でも、Oリングが環状溝内に収容され続けるため、Oリングが転がって紛失してしまうことや、Oリングが部分的にねじれて破断してしまうおそれが小さい。
また、前記中芯を前記チップホルダーに対して前方側に付勢する弾性部材が更に設けられていることが好ましい。
これによれば、チップ先端のシール性が向上し、ペン先の乾燥を防止することができる。
また、この場合、前記弾性部材は、コイルバネであり、前記内筒体内に収容されていることが好ましい。
これによれば、コイルバネにより安定した反発力を得ることができるとともにコイルバネの内部もインキが流通できるため、十分なインキ流通量を得ることができる。
あるいは、前記気密シールは、Oリングであり、前記外筒体シール部は、軸方向に対して所定角度をなして後方側を向いており、前記内筒体シール部は、軸方向に対して所定角度をなして前方側を向いていることが好ましい。
この場合も、十分なシール機能を達成することができる。
この場合、例えば、前記外筒体シール部は、軸方向に対して直角をなして後方側を向く平面状であり、前記内筒体シール部は、軸方向に対して直角をなして前方側を向く平面状である。
また、この場合、前記外筒体と前記チップとが一体化されていて、前記内筒体と前記中芯とが一体化されていてもよい。
これによれば、ボールペンの部品点数が低減されるため、ボールペンの製造が簡単化され得る。
また、本発明は、以上のボールペンのレフィルのみをも対象とするものである。すなわち、本発明は、軸筒の内部に交換可能に収容されるボールペン用レフィルであって、インク収容筒と、前記インク収容筒の一端に固定された内筒体と、前記内筒体の外側に装着され、前記内筒体に対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、前記外筒体の前方側に接続され、前方端においてボールを保持するチップと、前記ボールの後方端に当接可能な中芯と、を備え、前記内筒体の外面には、前記外筒体に対して軸方向に相対移動可能に装着するための係止部と、前記外筒体との間を気密にシールするための内筒体シール部と、が設けられており、前記外筒体の内面には、前記内筒体と係止するための被係止部と、前記内筒体との間を気密にシールするための外筒体シール部と、が設けられており、前記内筒体シール部と前記外筒体シール部との間に、気密シールが設けられていることを特徴とするボールペン用レフィルである。
本発明によれば、内筒体と外筒体との間でシール機能を担う部分(内筒体シール部及び外筒体シール部)と内筒体と外筒体との装着を担う部分(係止部及び被係止部)とが、別個に設けられているため、軽い力で内筒体と外筒体とを互いに回転できる設計を採用しつつ、インクの漏洩を確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態におけるボールペンの縦断面図である。 図1のボールペンのレフィルの前方部を示す縦断面図である。 図2のレフィルの前方部の概略斜視断面図である。 図2のレフィルの前方部の筆記時の状態を示す縦断面図である。 図4のボール近傍の拡大図である。 図2のレフィルの前方部を示す縦断面図であって、クリアランスを小さく変更した状態を示す図である。 図6のレフィルの前方部の筆記時の状態を示す縦断面図である。 図7のボール近傍の拡大図である。 本発明の第2実施形態におけるボールペンのレフィルの前方部を示す縦断面図である。 図9のボール近傍の拡大図である。 図9のレフィルの前方部を示す縦断面図であって、クリアランスを小さく変更した状態を示す図である。 図11のボール近傍の拡大図である。 特許文献1のボールペンの前方部を示す縦断面図である(特許文献1の図6に相当する図)。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるボールペン1の縦断面図であり、図2は、図1のボールペン1のレフィル3の前方部を示す縦断面図であり、図3は、図2のレフィル3の前方部の概略斜視断面図であり、図4は、図2のレフィル3の前方部の筆記時の状態を示す縦断面図であり、図5は、図4のボール40の近傍の拡大図であり、図6は、図2のレフィル3の前方部を示す縦断面図であって、クリアランスを小さく変更した状態を示す図であり、図7は、図6のレフィル3の前方部の筆記時の状態を示す縦断面図であり、図8は、図7のボール40の近傍の拡大図である。
図1に示す本実施形態のボールペン1は、出没式のボールペンであり、前端に開口を有する軸筒2を備えている。軸筒2の内部には、軸筒2の軸方向に移動可能なレフィル3が交換可能に収容されている。レフィル3は、図2に示すように、後方側にインク収容筒4を有しており、当該インク収容筒4の前方端に内筒体10が固定されている。内筒体10には、後述するように外筒体20を介してチップ30が接続されており、レフィル3の移動に伴って、軸筒2の開口から出没可能となっている。すなわち、内筒体10は、チップホルダーを兼ねている。
本実施形態の出没機構(不図示)は、回転カム機構を用いた後端ノック式出没機構である。当該出没機構は、軸筒2の後部内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つレフィル3の後端に当接する回転部材と、該回転部材に係合し且つ軸筒2の後端より突出する操作部5と、軸筒2内に収容され且つレフィル3を後方に付勢するコイルバネ(例えば圧縮コイルスプリング)と、からなる。また、本実施形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部である操作部5を前方に押圧操作するダブルノック式である。具体的には、レフィル3が没入している状態で操作部5が前方に移動されると、レフィル3が前方側に移動され、チップホルダー10の前方部が軸筒2の開口から突出する。そして、当該突出状態が、不図示のカム部と回転部材との係止作用によって維持される。
チップ30が突出している状態(図1の状態)で操作部5が前方に移動されると、カム部と回転部材との係止状態が解除される。これにより、不図示のバネの作用により、レフィル3が後方側に戻され、チップ30が軸筒2の開口から退没する。
続いて、図2乃至図8に示すように、内筒体10の前方部には、外筒体20が螺合(装着の一実施形態)されている。具体的には、内筒体10の外面に、外筒体20と螺合するための雄ネジ部10t(係止部の一実施形態)が設けられており、外筒体20の内面に、内筒体10と螺合するための雌ネジ部20t(被係止部の一実施形態)が設けられていて、当該雄ネジ部10t及び雌ネジ部20tが螺合されている。
これにより、内筒体10と外筒体20とは、互いに対して回転することで、軸方向の相対位置が調整できるようになっている。
また、内筒体10の外面には、外筒体20との間を気密にシールするための内筒体シール部10sが設けられていて、外筒体20の内面には、内筒体10との間を気密にシールするための外筒体シール部20sが設けられていて、両者の間に気密シールが設けられている。
本実施形態では、内筒体シール部10s及び外筒体シール部20sは、それぞれ、雄ネジ部10t及び雌ネジ部20tの後方側に位置していて、外筒体シール部20sは円筒面状で、内筒体シール部10sには環状溝が設けられていて、当該環状溝内に気密シールとしてニトリルゴム製のOリング50が設けられている。
そして、外筒体20の前方側には、前方端においてボール40を保持するチップ30が接続されている。
チップ30は、当該チップ30の前端部において、ボール40の前方側の一部に対して環状に当接可能な内筒縮径部を有している。これにより、チップ30は、ボール40を保持するホルダーとして機能するようになっている。内筒縮径部のサイズ及び形状は、ボール40のサイズに合わせて選択され、本実施形態では、ボール40の直径がφ0.5mmであるため、内筒縮径部の先端内径(最狭径)はφ0.485mmとなっている。また、内筒縮径部の内面は、切頭円錐面状となっている。
また、ボール40の後方側に当接する中空管71(インク連通のため多孔状の部材である)が、チップ30の軸心に沿って延びており、ジョイント筒72を介して、コイルバネ60(弾性部材の一例)と常時当接している。コイルバネ60は、内筒体10の内部に収容されていて、軸方向に延在している。これにより、ボール40はコイルバネ60の反発力で前方に付勢されることから、チップ30の先端とボール40との間のシール性が向上し、筆記先端部(ペン先)のインクの乾燥を防止することができる。
ここで、コイルバネ60の前方端に当接可能なジョイント筒72のフランジ部72fの後方面と内筒体10の前方端との間には、クリアランスが残存されている。そして、図1の状態では、その大きさが比較的大きくなっている(0.10mm)。このクリアランスは、筆記時の筆圧によって中空管71及びジョイント筒72が後退することで消滅する(図4参照)。この際、コイルバネの適度な反発力により、ジョイント筒72を介して、中空管71の先端部でボール40が円周状に安定して支持されるため、良好な筆記感を提供することができる。
コイルバネ60は、例えば、線径φ0.16mm、コイル平均径φ1.92mm、コイル長さ10mmである。コイルバネ60の後方端は、内筒体10内に固定支持されている。中空管71は、例えば、外径φ0.45mm、内径φ0.27mm、長さ12mmであり、中空管71の材料は、例えばステンレス材である。ジョイント筒72は、例えば、外径φ1.3mm(フランジ部72fを除く)、内径φ0.3mm、長さ2.9mmであり、ジョイント筒72の材料は、例えば黄銅である。中空管71とジョイント筒72とは、長さ2.0mmだけ互いに嵌合されている。
内筒体10、外筒体20及びチップ30の内部の空間が、ボール40に至るインク供給路となっている。特に、内筒体10は、インク収容筒4の内部から外筒体20の内部に至るインク連通路15を有しており、当該インク連通路15内にコイルバネ60を収容している。
以上のような構成のボールペン1は、以下のように作用する。
図4に示すように、ボール40が筆記時の筆圧を受けると、これに応じて、コイルバネ40の反発力に抗してボール40が中空管71及びジョイント筒72を後退させ、ジョイント筒72のフランジ部72fと内筒体10との間のクリアランスが消滅する(両者が当接する)。この際、コイルバネの適度な反発力により、ジョイント筒72を介して、中空管71の先端部でボール40が円周状に安定して支持されるため、良好な筆記感を提供することができる。
ここで、クリアランスの大きさが比較的大きく調整されていたことにより、ボール40は、チップ30の前端部の内筒縮径部に対して、比較的深い位置にまで入り込む。このことにより、ボール40と内筒縮径部との間に形成されるインク供給隙間が大きくなり、比較的太い線幅での筆記がなされる。
希望に応じて、クリアランスの大きさを変えることで、ボール40と内筒縮径部との間に形成されるインク供給隙間を変えることができ、これに応じて、線幅を変えることができる。
具体的には、外筒体20(チップ30を伴う)を内筒体10に対して回転して、雄ネジ部10tと雌ネジ部20tとの螺合状態(螺合位置)を変更することで、クリアランスの大きさを変えることができる。
図5の状態では、その大きさが比較的小さくなっている(0.02mm)。このクリアランスも、筆記時の筆圧によって中空管71及びジョイント筒72が後退することで消滅する(図6参照)。この際、コイルバネ60の適度な反発力により、ジョイント筒72を介して、中空管71の先端部でボール40が円周状に安定して支持されるため、良好な筆記感を提供することができる。
但し、クリアランスの大きさが比較的小さく調整されていたことにより、ボール40は、チップ30の前端部の内筒縮径部に対して、比較的浅い位置までしか入り込まない。このことにより、ボール40と内筒縮径部との間に形成されるインク供給隙間が小さくなり、比較的細い線幅での筆記がなされる。
以上のような本実施形態のボールペン1によれば、内筒体10と外筒体20との間でシール機能を担う部分(内筒体シール部10s及び外筒体シール部20s)と内筒体10と外筒体20との螺合を担う部分(雄ネジ部10t及び雌ネジ部20t)とが、別個に設けられているため、軽い力で内筒体10と外筒体20とを互いに回転できる設計を採用しつつ、インクの漏洩を確実に防止することができる。
また、本実施形態のボールペン1によれば、気密シールとしてOリング50が用いられており、外筒体シール部20sは、円筒面状であり、内筒体シール部10sにはOリング50が収容される環状溝が設けられているため、十分なシール機能を達成することができる。また、外筒体20を内筒体10から取り外した状態でも、Oリング50が環状溝内に収容され続けるため、Oリング50が転がって紛失してしまうことや、Oリングが部分的にねじれて破断してしまうおそれが小さい。
また、本実施形態のボールペン1によれば、中空管71を内筒体10に対して前方側に付勢するコイルバネ60が設けられているため、筆記時にチップ30の先端のシール性が向上し、筆記先端部(ペン先)の乾燥を防止することができる。
また、本実施形態のボールペン1によれば、コイルバネ60が内筒体10のインク連通路15内に収容されているため、安定した反発力を得ることができるとともにコイルバネ60の内部もインクが流通できるため、十分なインク流通量を得ることができる。
(第2実施形態)
なお、少なくとも本願出願時の本発明において、コイルバネ(弾性部材)を設けることは必須ではない。
図9は、本発明の第2実施形態におけるボールペンのレフィル204の前方部を示す縦断面図であり、図10は、図9のボール240の近傍の拡大図であり、図11は、図9のレフィル204の前方部を示す縦断面図であって、クリアランスを小さく変更した状態を示す図であり、図12は、図11のレフィル204のボール240の近傍の拡大図である。
図9至図12に示すように、内筒体210の前方部には、外筒体220が螺合されている。具体的には、内筒体210の外面に、外筒体220と螺合するための雄ネジ部210tが設けられており、外筒体220の内面に、内筒体210と螺合するための雌ネジ部220tが設けられていて、当該雄ネジ部210t及び雌ネジ部220tが螺合されている。
これにより、内筒体210と外筒体220とは、互いに対して回転することで、軸方向の相対位置が調整できるようになっている。
また、内筒体210の外面には、外筒体220との間を気密にシールするための内筒体シール部210sが設けられていて、外筒体220の内面には、内筒体210との間を気密にシールするための外筒体シール部220sが設けられていて、両者の間に気密シールが設けられている。
本実施形態では、内筒体シール部210s及び外筒体シール部220sは、それぞれ、雄ネジ部210t及び雌ネジ部220tの前方側に位置していて、外筒体シール部220sは、軸方向に対して直角をなして後方側を向く平面状で、内筒体シール部210sは、軸方向に対して直角をなして前方側を向く平面状で、両者の間に気密シールとしてニトリルゴム製のOリング250が挟持されている。
そして、外筒体220の前方側に、前方端においてボール240を保持するチップ230が一体的に形成されている。
チップ230は、当該チップ230の前端部において、ボール240の前方側の一部に対して環状に当接可能な内筒縮径部を有している。これにより、チップ230は、ボール240を保持するホルダーとして機能するようになっている。内筒縮径部のサイズ及び形状は、ボール240のサイズに合わせて選択され、本実施形態では、ボール240の直径がφ1.0mmであるため、内筒縮径部の先端内径(最狭径)はφ0.97mmとなっている。
また、ボール240の後方側に当接する中空管270が、チップ230の軸心に沿って延びるように、内筒体210の前方側に一体的に形成されている。内筒体210及び中空管270の内部の空間が、ボール240に至るインク供給路となっている。
本実施形態では、外筒体220(チップ230を伴う)を内筒体210に対して回転して、雄ネジ部210tと雌ネジ部220tとの螺合状態(螺合位置)を変更することで、ボール240と内筒縮径部との間に形成される軸方向のインク供給隙間の大きさ(ボール240の軸方向の移動可能量)を、直接的に変更することができる。
図9及び図10の状態では、その大きさが比較的大きくなっている(0.10mm)。このため、比較的太い線幅での筆記がなされる。
一方、図11及び図12の状態では、その大きさが比較的小さくなっている(0.03mm)。このため、比較的細い線幅での筆記がなされる。
本実施形態のボールペンによっても、内筒体210と外筒体220との間でシール機能を担う部分(内筒体シール部210s及び外筒体シール部220s)と内筒体210と外筒体220との螺合を担う部分(雄ネジ部210t及び雌ネジ部220t)とが、別個に設けられているため、軽い力で内筒体210と外筒体220とを互いに回転できる設計を採用しつつ、インクの漏洩を確実に防止することができる。
また、本実施形態のボールペンによれば、気密シールとしてOリング250が用いられており、外筒体シール部220sは軸方向に対して直角(他の角度でもよい)をなして後方側を向く平面状(あるいは切頭円錐面状)であり、内筒体シール部210sは軸方向に対して直角(他の角度でもよい)をなして前方側を向く平面状(あるいは切頭円錐面状)であるため、十分なシール機能を達成することができる。
また、本実施形態のボールペンによれば、外筒体220とチップ230とが一体化されており、内筒体210と中空管270とが一体化されているため、ボールペンの部品点数が少なく、ボールペンの製造が簡単化される。
なお、本実施形態におけるボールペンレフィル204は、特にキャップ式の筆記具に用いられることが好適である。また、本実施形態におけるボールペンのレフィル204は、弾性部材を有していないが、ボールを常時前方に付勢する弾性部材を備えてもよい。
1 ボールペン
2 軸筒
3 レフィル
4 インク収容筒
5 操作部
6 尾栓
10 内筒体
10s 内筒体シール部
10t 雄ネジ部
15 インク連通路
20 外筒体
20s 外筒体シール部
20t 雌ネジ部
30 チップ
40 ボール
50 Oリング
60 コイルバネ
71 中空管
72 ジョイント筒
72f フランジ部
102 ボール
105 小口内縁部
118 棒伸部材
H チップホルダー
T チップ
204 レフィル
210 内筒体
210s 内筒体シール部
210t 雄ネジ部
220 外筒体
220s 外筒体シール部
220t 雌ネジ部
230 チップ
240 ボール
250 Oリング
270 中空管

Claims (9)

  1. 軸筒と、
    前記軸筒の内部に収容されたチップホルダーと、
    前記チップホルダーに固定された内筒体と、
    前記内筒体の外側に装着され、前記内筒体に対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、
    前記外筒体の前方側に接続され、前方端においてボールを保持するチップと、
    前記ボールの後方端に当接可能な中芯と、
    を備え、
    前記内筒体の外面には、前記外筒体に対して軸方向に相対移動可能に装着するための係止部と、前記外筒体との間を気密にシールするための内筒体シール部と、が設けられており、
    前記外筒体の内面には、前記内筒体と係止するための被係止部と、前記内筒体との間を気密にシールするための外筒体シール部と、が設けられており、
    前記内筒体シール部と前記外筒体シール部との間に、気密シールが設けられている
    ことを特徴とするボールペン。
  2. 前記係止部は、雄ネジ部であり、
    前記被係止部は、雌ネジ部である
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  3. 前記気密シールは、Oリングであり、
    前記外筒体シール部は、円筒面状であり、
    前記内筒体シール部には、前記Oリングが収容される環状溝が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のボールペン。
  4. 前記中芯を前記チップホルダーに対して前方側に付勢する弾性部材
    が更に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のボールペン。
  5. 前記弾性部材は、コイルバネであり、前記内筒体内に収容されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のボールペン。
  6. 前記気密シールは、Oリングであり、
    前記外筒体シール部は、軸方向に対して所定角度をなして後方側を向いており、
    前記内筒体シール部は、軸方向に対して所定角度をなして前方側を向いている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のボールペン。
  7. 前記外筒体シール部は、軸方向に対して直角に後方側をなして平面状であり、
    前記内筒体シール部は、軸方向に対して直角に前方側をなして平面状である
    ことを特徴とする請求項6に記載のボールペン。
  8. 前記外筒体と前記チップとが、一体化されており、
    前記内筒体と前記中芯とが、一体化されている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のボールペン。
  9. 軸筒の内部に交換可能に収容されるボールペン用レフィルであって、
    インク収容筒と、
    前記インク収容筒の一端に固定された内筒体と、
    前記内筒体の外側に装着され、前記内筒体に対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、
    前記外筒体の前方側に接続され、前方端においてボールを保持するチップと、
    前記ボールの後方端に当接可能な中芯と、
    を備え、
    前記内筒体の外面には、前記外筒体に対して軸方向に相対移動可能に装着するための係止部と、前記外筒体との間を気密にシールするための内筒体シール部と、が設けられており、
    前記外筒体の内面には、前記内筒体と係止するための被係止部と、前記内筒体との間を気密にシールするための外筒体シール部と、が設けられており、
    前記内筒体シール部と前記外筒体シール部との間に、気密シールが設けられている
    ことを特徴とするボールペン用レフィル。

JP2019234153A 2019-12-25 2019-12-25 ボールペン Active JP7339880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234153A JP7339880B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 ボールペン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234153A JP7339880B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 ボールペン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021102295A JP2021102295A (ja) 2021-07-15
JP7339880B2 true JP7339880B2 (ja) 2023-09-06

Family

ID=76754616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019234153A Active JP7339880B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 ボールペン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7339880B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013252655A (ja) 2012-06-07 2013-12-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペン

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004001246A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Pentel Corp ボールペン
EP3375625A4 (en) * 2015-11-09 2019-06-19 Mitsubishi Pencil Company, Limited PEN

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013252655A (ja) 2012-06-07 2013-12-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021102295A (ja) 2021-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5558908B2 (ja) 加圧式筆記具
JP2010125715A (ja) 液体供給具
JP7339880B2 (ja) ボールペン
JP2012091468A (ja) 出没式筆記具
WO2022230918A1 (ja) ボールペン
JP2019089272A (ja) 繰出式筆記具
JP7048268B2 (ja) 回転繰出式筆記具
JP2016163936A (ja) ボールペンチップ及び該ボールペンチップを具備した筆記具
JP7469139B2 (ja) ボールペン
JP2001191684A (ja) ノック式筆記具
JP6494432B2 (ja) ノック式ボールペン
JP7374732B2 (ja) 筆記具
JP2022160763A (ja) ボールペン
JP2005053038A (ja) 回転繰出式筆記具
JP2022160764A (ja) ボールペン
JP5798770B2 (ja) 筆記具
JP7252287B2 (ja) ノック式ボールペン
JP2012011705A (ja) 液体供給具
JP2021102296A (ja) ボールペン
JP7100642B2 (ja) 筆記具
JP2021088155A (ja) ボールペン
JP2020179633A (ja) 筆記具
JP2022026958A (ja) ボールペン
JP6564629B2 (ja) 筆記具
JPWO2019026935A1 (ja) 筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221020

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7339880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150