JP2008155508A - 多芯筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記体を軸筒内に6本以上収容した多芯筆記具であっても、軸筒の軸径をあまり太くすることなく、かつ軸筒にクリップを付設する際に、軸筒における位置の制約を受けることのない多芯筆記具を得ること。
【解決手段】軸筒の後端部内に、軸筒の壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受部を有した回転カム体とで構成した繰出機構を設ける。ノック体にノック体に対して回転可能な回転操作体を設ける。該回転操作体の前方に、回転操作体に連動して回転可能であって係合突起を有した押棒体を連接する。押棒体の外環に、一部に切欠溝を有した円周状突部を設けた内筒体を配設し、前記係合突起を切欠溝に係合させる。内筒体を保持する摺動ケースに形成した区画室に各々の筆記体を収容し、筆記体の後端に装着した摺動体に設けた挟持部を前記係合突起や円周状突部に挟持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸筒内に複数の筆記体を収容し、所望する筆記体の筆記先端部を選択して出没可能な多芯筆記具に関する。
従来より、軸筒内に複数の筆記体、例えば色の異なるインクを充填したボールペンレフィルを複数本収容し、任意に選択した筆記体を出没可能な多芯筆記具における繰出機構については種々のものが提案されており、例えば、
a)軸筒の壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受部を有した回転カム体とで構成され、ノック体の前方に回転カム体をカム受部をカム面に当接さて設けるとともに、ノック体及び回転カム体をカム溝に沿って摺動可能に配設し、ノック体を押圧することで回転カム体を前進させてその位置を保持する構造に加え、前方を自由端として反対側を回転カム体に連設した振子式押し棒を設けた構造で、所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させて保持したい場合は、その筆記体が下側になるように軸筒を傾けてノック体を押圧すると振子式押し棒の先端が下側に傾くので所望する筆記体の後端または筆記体の後端に設けた部材に当接して筆記体を前進させることができ、所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部から突出させることができるもので、前記筆記先端を軸筒の先端開口部から没入するには、構造の相違により鞘軸(後軸)を回転させることで前記筆記先端を軸筒の先端開口部から没入させる「ノック&ツイスト式」や、クリップ部分に形成したボタンを押圧することで前記筆記先端を軸筒の先端開口部から没入させる「ノック&ボタン式」の「ノック式」と言われているもの、
b)軸筒を胴軸(前軸とも呼ばれている)と該胴軸の後方に回転可能に連接した回転軸(後軸とも呼ばれている)とで構成し、回転軸を胴軸に対して回転して、回転軸内に形成したカム斜面により、所望する筆記体を前進させて、筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させて保持するいわゆる「回転式」と言われているもの、
c)筆記体の後端にスライド片を装着し、該スライド片に形成した隆起部を軸筒後端部に形成した摺動溝より外方に突出させて、所望する隆起部を軸筒の先端方向に押圧することでスライド片を前進させ、所望する筆記体を前進させて、筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させて保持するいわゆる「スライド式」と言われているもの
がある。
ところで、軸筒内に6本以上の筆記体を収容した多芯筆記具における繰出機構は、前記した「スライド式」のものばかりである。「回転式」だと、円周状に6本以上の筆記体を配置すると隣り合う筆記体の離間距離は少なく、回転軸を胴軸に対して回転して、回転軸内に形成したカム斜面により、所望する筆記体を前進させるには、回転軸に形成するカム斜面の角度を鋭角にする必要があるが、カム斜面の角度を鋭角にしすぎると操作性が悪くなるばかりか筆記体をスムーズに繰出すことができない。カム斜面の角度はどうしても一定の角度は必要となる。また、筆記先端が軸筒の先端開口部より難なく出没するには、他の筆記体の筆記先端が邪魔にならないようする必要があり、そのためには筆記体の前後動の際に他の筆記体が前後動しないように、隣合う筆記体がカム作用を受けないように周状において一定の距離離間していなければならなく、軸筒の軸径が太くならざるを得ない。従って、「回転式」の繰出機構は、軸筒内に多数の筆記体を収容した多芯筆記具における繰出機構としては不向きである。
また、回転カムを有する「ノック式」の繰出機構は、振子式押し棒による構造から、軸筒内に6本以上の筆記体を収容した多芯筆記具においては、確実に所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没できるかという点で難がある。
こうした点から多芯筆記具における繰出機構は、構造が簡単であり、所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部より出没させる際の動作性も確実である「スライド式」が採用されている。こうした「スライド式」の多芯筆記具として、軸筒内に8本のボールペン単芯を収納し、各々のボールペン単芯の上端部に各別に挿入固着されて上部が前記頭頂部の対応するそれぞれの該縦長孔に案内されて上下動可能に設けられた数個の繰り出し用ノック棒を内部のスプリングの力に杭して充分に押し下げることにより軸筒の先端開口部よりボールペン単芯のペン先部を繰り出す多芯ボールペンが、特開平3−87290号により開示されている。
こうした「スライド式」の多芯筆記具においても、軸筒内に6本以上の筆記体を収容した多芯筆記具の軸径は太くなり、現実問題として使い難くいという欠点がある。こうした問題を解決するために、例えば筆記体であるボールペンレフィルの外径を細くした(樹脂のレフィルφ3.1mmを細径の金属レフィルφ2.3mm)としても、軸筒内にボールペンレフィルの没入を維持したりするために後方へ付勢させるコイルスプリングが各ボールペンレフィルに挿着してあり、ボールペンレフィルの前後への摺動の際の他の部品(他のボールペンレフィル、軸筒内壁面等)との摩擦抵抗に打ち勝つだけの弾発力(0.1N)が必要となるために、できるだけ細いコイルスプリングを設計してもそのコイルスプリングの外径はφ3.0mmが限界であり、軸筒の外径を細くするには限界がある。
また、前記の「多芯ボールペン」においては、下部外軸2の貫通孔6(先端開口部)よりボールペン単芯7のペン先部15を繰り出すには、繰り出し用ノック棒8を押し下げる必要があるが、軸筒内に8本以上のボールペン単芯を収納した多芯筆記具では、ほぼ軸筒の全周に縦長溝や繰り出し用ノック棒を配設することになるので、軸筒にクリップを付設しようとすると、繰り出し用ノック棒の押し下げ操作の邪魔にならないような位置に付設する必要が生じ、おのずとその位置は前記縦長溝より軸筒の先端開口部側の前方位置に制約を受けるという問題がある。
特開平3−87290号公報
軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具において、従来よりある多芯筆記具の軸筒の軸径よりは細くなるように、収容された各筆記体を後方へ付勢するための筆記体と同数のコイルスプリングを必要としない、簡単な操作で所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させることが可能で、かつ軸筒にクリップを付設する際に、軸筒における位置の制約を受けることのない多芯筆記具を得ることにある。
本発明は、
「1.軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具であって、軸筒の後端にノック体を押圧することで軸筒の先端開口部より筆記体の筆記先端部を突出させるノック式の繰出機構を設けるとともに、一部を軸筒外に露出して軸筒に対して回転可能にかつノック体に連動して前進可能に回転操作体を配設し、回転操作体又は回転操作体に連動して前進及び回転可能に連接した部材に、筆記体に連接した摺動体に係止可能な係止部を設け、回転操作体を回転することで、少なくともノック体を押圧した際に前記係止部が所望した筆記体の摺動体に係止可能とし、ノック体の押圧により回転操作体も前進して、係止部が係止した摺動体の筆記体のみが前進することで、所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出可能としたことを特徴とする多芯筆記具。
2.前記ノック式の繰出機構を、軸筒の壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成し、
前記回転操作体を、ノック体内および回転カム体内に挿通する棒状軸部を形成してノック体の軸筒後端より突出した後端部に配設し、
前記棒状軸部の先端部を、回転カム体の前端部に形成した係止凹部に後端部を回転カム体の回転に連動して回転することなく遊嵌して配設した押棒体に、該押棒体が回転操作体の回転に連動して回転及び前進可能に連接し、
押棒体を、外周面に設けた軸心方向に延びた係止溝に連通する切欠溝を有した軸径方向に突出した円周状突部を設けた内筒体に、押棒体に設けた前記係止部となる軸径方向に突出した係合突起を切欠溝に係合させて押棒体が前後に摺動可能に挿着し、
内筒体を、軸筒内に前後に摺動不能および回転不能に固定した、底板に挿通孔を周状に複数有した摺動ケースに、内筒体の押棒体に連動した回転を阻害することなく収容し、
押棒体をコイルスプリングによりノック体側に付勢し、
前記円周状突部および係止突起を挟持可能な挟持部を有した摺動体を装着した複数の筆記体ホルダーの各々を摺動ケースに設けた各々の挿通孔に挿通し、摺動体の挟持部を内筒体の円周状突部または押棒体の係止突起に挟持して摺動ケース内に配設し、各々の筆記体ホルダーに筆記体を挿着して軸筒内に収容し、
回転操作体を回転することにより押棒体及び内筒体が連動して回転し、ノック体を押圧することにより回転操作体及び棒体が連動して前進し、押棒体の係止部に挟持した摺動体の筆記体のみを前進可能とした、前記1項に記載の多芯筆記具。」
である。
本発明は前述したような構造なので、軸筒内に4本の筆記体を収容した多芯筆記具における筆記体の軸筒の軸径と同寸法の筆記体を10本収容しても、従来市販されている多芯筆記具の軸筒の軸径より細くでき、またクリップを軸筒の所望する位置に付設することができ、位置の制約を受けることがない。またさらに、各々の筆記体を後方へ付勢する必要がないために、従来の構造の多芯筆記具に比べて、必要とするスプリングの数を減少でき、コスト面でも有利であるという利点がある。
本発明は、軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具において、所望する筆記体の筆記先端部を選択して出没させるのに、所望した筆記体の前後への摺動は、公知の技術である、例えば、軸筒の外周壁面に設けた係止孔とノック体に設けた前記係止孔に係止する係止突起とで構成され、ノック体を押圧することでノック体が前進して前記係止孔に係止突起が係止することで、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出してその状態を維持する繰出機構や、軸筒の壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成した繰出機構を用いる。ノック体を押圧することにより所望した筆記体のみを前進させるには、回転操作体をノック体に連接し、該回転操作体に回転操作体の回転及び前進にともなって回転可能及び前進可能に連接した部材に、筆記体に連接した摺動体に係止可能な係止部を設ける。係止部としては軸径方向に突出した係止突起とし、該係止突起を筆記体に連接した摺動体に設けた挟持部に係止することで、ノック体の押圧に応じて係止突起が係止した挟持部の摺動体の筆記体のみが前進して筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出するようにする。
本実施例では、8本のボールペンレフィルを軸筒内に収容した多芯筆記具を例にあげて説明を行うが、筆記体がボールペンレフィルであり、軸筒内に8本収容した多芯筆記具にに限定するものではない。
図1は、本実施例の多芯筆記具における、要部の構造を示した縦断面図である。図2は、図1における要部の構造の拡大断面図である。図3は、図1における多芯筆記具において、所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部から突出させた状態を示す図である。図4は、本実施例における、押棒体の拡大斜視図である。図5は、本実施例における、内筒体の拡大斜視図である。図6は、本実施例における、摺動ケースの拡大斜視図である。図7は、所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部から突出させるための構造を示し、摺動ケースに内筒体、押棒体、筆記体ホルダーをセットした状態を示す拡大斜視図である。図8は、図1におけるA−A線部分の拡大端面図である。図9は、本実施例における、筆記体ホルダーの拡大斜視図である。図10は、図1におけるB−B線部分の拡大端面図である。図11は、図7において、押棒体を押圧して操作した際の状態を示す図である。
8本のボールペンレフィルを軸筒内に収容する本実施例の多芯筆記具1は、図1及び図3に示すように、軸筒2が先端開口部3を有した前軸2aと後軸2bとで構成され、前軸2aは後軸2bに固着した接続筒4に着脱自在に螺着してある。後軸2bの後方内部には、後軸2bの後端部の内壁面に形成したカム溝5と、先端に山型状の凹凸からなるカム面(図示せず)を有したノック体6と、前記カム面に噛合うカム受部(図示せず)を有した回転カム体7とで構成される、従来より知られているノック式の繰出機構を設けてある。周知のように、回転カム体7およびノック体6はカム溝5に沿って摺動可能に配設してあり、ノック体6および回転カム体7を円筒状に形成して回転カム体7に形成した軸部7aをノック体6の内部にノック体6に対して摺動可能に遊嵌してある。
後軸2bの後端部より突出したノック体6の後端部に、ノック体6に対して回転可能に回転操作体8を、該回転操作体8に形成した棒状軸部9をノック体6内および回転カム体7内を挿通させて配設してある。前記棒状軸部9の先端部分には、押棒体10を、該押棒体10の後端部に形成した嵌合孔11に前記棒状軸部9の先端部分を、前後に摺動可能にかつ棒状軸部9の回転に連動して回転可能に挿着して連接してある。押棒体10が前記棒状軸部9に連動して回転可能とするために、本実施例では前記棒状軸部9の先端部分を断面が四角形の形状としてあり、前記嵌合孔11も断面が四角形の形状としてある(図4を参照)。図4に示すように、押棒体10は、断面が円形状の軸本体部10aと小径な摺動軸部10bとで構成されており、前記軸本体部10aの外周には横断面形状が円を8等分した形状の係合突起12を設けてある。押棒体10の後端部は、回転カム体7の前端部に形成した係止凹部13に遊嵌して支持してある。回転カム体7は押棒体10に阻害されることなく回転可能であり、押棒体10は回転カム体7に連動して回転することはない。
押棒体10の外環には、図5に示すような、外周面に軸心方向に延びた係止溝14と前記係合突起12が係合可能でほぼ同形状の切欠溝15を有した軸径方向に突出した円周状突部16を設けた内筒体17を、前記切欠溝15に押棒体10に形成した係合止突起12を係合させ、該係合突起12が係止溝14を摺動可能にかつ押棒体10が内筒体17内を前後に摺動可能に配設してある。
後軸2bの内部には、図6に示すような、円板状の底板18と、円周を8つに区画した区画室19と、前記内筒体17を収納する収納部20を有した摺動ケース21が後軸2bの内壁面に螺着した固定用円筒体22に後端を支持されて配設してある。内筒体17には、図2に示すように、内筒体17の先端部17aを小径とすることで形成された段部23(図5を参照)に一端を当接し、他端を摺動ケース21の底板18に当接して配設したコイルスプリング24によりノック体6側に付勢し、前記先端部17aに 摺動ケース21の底板18に形成した支持突起25(図5を参照)を遊嵌して、内筒体17を摺動ケース21の収納部20に収容してある。内筒体17の内部に収容されている押棒体10の摺動軸部10bは、前記支持突起25に貫通して形成された支持孔26に挿通してある。その結果、押棒体10は、後端を回転カム体7により前端を摺動ケース21により支持されているので、前後の摺動の際に左右に振れることが無くスムースに摺動する。
内筒体17の後端には、図5に示すように、軸径方向に突出した後軸2bの内壁面に当接可能な当接部27を有した回転抑制爪28が対向して2箇所の位置に設けてあり、この回転抑制爪28に対向した後軸2bの内壁面には、図8に示すように、軸心方向に延びた8個の線条突起29を設けてある。これは、回転抑制爪28の当接部27が線条突起29に当接することで、不用意に前記回転操作体8及び該回転操作体8に連接した押棒体10や内筒体17が回転しないようにするためであり、回転の際の若干重たい操作感を出すためのものである。また、摺動ケース21の底板18と反対側の後端を、前記線状突起29の前方端面に当接させてあり、摺動ケース21がノック体6側に移動不能にしてある。摺動ケース21の底板18には、挿通孔30が周状に8つ設けてある(図6を参照)。
摺動ケース21の各区画室19には、図9に示すように、パイプ31の後端に前記押棒体10の係合突起12または内筒体17の円周状突部16を挟持可能な挟持部32を有した摺動体33を固着した筆記体ホルダー34が、図7に示すように、前記挟持部32を係合突起12または円周状突部16に挟持し、パイプ31を挿通孔30に挿通して設けてある。各筆記体ホルダー34には、例えば黒色、赤色、青色、緑色、黄色、茶色、オレンジ色、紫色のインキを充填したボールペンレフィル35を挿着することで、図10に示すように軸筒2内に8本のボールペンレフィル35を収容してある。
前記押棒体10は、押棒体10の軸本体部10aと小径な摺動軸部10bとで形成される段部36(図4を参照)と摺動ケース21の支持突起25(図6を参照)の端面との間に、座金37を介してコイルスプリング38を付設して(図2を参照)、押棒体10をノック体6側に付勢し、押棒体10の後端部を回転カム体7の係止凹部13から離間することがないようにしてある。
図示してないが、後軸2bの後端面2baには、前記各色のボールペンレフィル35が配設された位置に対応してその充填されたインキの色と同色で、ドット状の表示マークが形成してあり、回転操作体8の外周面には回転操作体8に連接した押棒体10に形成した係合突起12と周上の同位置に、僅かに突出した軸心方向に延びた線状の指示マークが形成してある。
図面中、符号39はノック体6と回転カム体7との間に配設したコイルスプリングであり、回転カム体7がカム溝5に沿って前進して回転カム体7とノック体6が離間した際に、ノック体6が前後に摺動するのを抑えるためのものである。当然に、押棒体10に付設したコイルスプリング38の付勢力より小さな付勢力としてある。
所望する色のインキが充填されたボールペンレフィル35のチップ先端部(筆記先端部)40を軸筒2の先端開口部3より突出させるには、先ず回転操作体8を回転し、前記指示マークを前記色と同色の表示マークに合わせる。これにともない回転操作体8の回転伴い連動して押棒体10も回転し、押棒体10に形成した係合突起12が所望する色のインキが充填されたボールペンレフィル35の筆記体ホルダー34の摺動体33の挟持部32に係合する。他のボールペンレフィル35の摺動体33の挟持部32は、内筒体17の円周状突部16に係合する。その状態で、回転操作体8およびノック体6を押圧すると軸筒2の内壁面に形成したカム溝5とノック体6と回転カム体7とで構成される従来より知られている「ノック式」の繰出機構の作用により、回転カム体7は前進した状態で維持され(図3を参照)、回転カム体7に連接した押棒体10も連動して内筒体16内を前進し、その状態で維持され、係合突起12に係合した摺動体33の筆記体ホルダー34(図11を参照)に挿着したボールペンレフィル35のみが前進してチップ先端部40を前軸2aの先端開口部3より突出した状態で維持される。
先端開口部3より突出したボールペンレフィル35のチップ先端部40を前軸2a内に没入させるには、従来の「ノック式」の繰出機構と同様に、回転操作体8およびノック体6を押圧すると、従来の「ノック式」の繰出機構におけるノック体6と回転カム体7のカム溝5に対するカム作用によりノック体6と回転カム体7が後退し、それに伴いコイルスプリング38の後方への付勢力により押棒体10も後退するので、係合突起12に係合した挟持部32の摺動体33の筆記体ホルダー34に装着したボールペンレフィル35も連動して後退し、チップ先端部40は前軸2a内に没入する。
内筒体16は、コイルスプリング24によりノック体6側に付勢されており、そのために円周状突部16に摺動体33を挟持した7本の筆記体ホルダー34は円筒体16によりつり上げられた状態となり、各々の筆記体ホルダー34に装着した筆記体の筆記先端部が前軸2aの先端開口部3より突出しないようにしてある。また、内筒体17の前方端面と摺動ケース21の底板18との間に隙間を形成することにより、筆記体ホルダー34を、該筆記体ホルダー34の摺動体33の挟持部32を内筒体17の円周状突部16に挟持して取付ける際に、前方へ摺動させて取付けやすいようにしてある。
本実施例の多芯筆記具1においてボールペンレフィル35の交換は、前軸2aを後軸2bから取り外し、交換するボールペンレフィル35を前方(チップ先端部40側に向かって)引っ張ることにより、筆記体ホルダー34から容易に引き抜くことができるので、そこに新たなボールペンレフィル35を挿着すればよい。
本発明は、軸筒の軸径がどうしても太くなってしまう、特に6本以上の筆記体を収容した多芯筆記具に好適である。
本実施例の多芯筆記具における、要部の構造を示した縦断面図である。 図1における要部の構造の拡大断面図である。 図1における多芯筆記具において、所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部から突出させた状態を示す図である。 本実施例における、押棒体の拡大斜視図である。 本実施例における、内筒体の拡大斜視図である。 本実施例における、摺動ケースの拡大斜視図である。 所望する筆記体の筆記先端を軸筒の先端開口部から突出させるための構造を示し、摺動ケースに内筒体、押棒体、筆記体ホルダーをセットした状態を示す拡大斜視図である。 図1におけるA−A線部分の拡大端面図である。 本実施例における、筆記体ホルダーの拡大斜視図である。 図1におけるB−B線部分の拡大端面図である。 図7において、押棒体を押圧して操作した際の状態を示す図である。
符号の説明
1 多芯筆記具
2 軸筒
2a 前軸
2b 後軸
5 カム溝
6 ノック体
7 回転カム体
8 回転操作体
9 棒状軸部
10 押棒体
12 係合突起
14 係止溝
15 切欠溝
16 円周状突部
17 内筒体
18 底板
21 摺動ケース
30 挿通孔
32 挟持部
33 摺動体
34 筆記体ホルダー
35 ボールペンレフィル
38 コイルスプリング

Claims (2)

  1. 軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具であって、軸筒の後端にノック体を押圧することで軸筒の先端開口部より筆記体の筆記先端部を突出させるノック式の繰出機構を設けるとともに、一部を軸筒外に露出して軸筒に対して回転可能にかつノック体に連動して前進可能に回転操作体を配設し、回転操作体又は回転操作体に連動して前進及び回転可能に連接した部材に、筆記体に連接した摺動体に係止可能な係止部を設け、回転操作体を回転することで、少なくともノック体を押圧した際に前記係止部が所望した筆記体の摺動体に係止可能とし、ノック体の押圧により回転操作体も前進して、係止部が係止した摺動体の筆記体のみが前進することで、所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出可能としたことを特徴とする多芯筆記具。
  2. 前記ノック式の繰出機構を、軸筒の壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成し、
    前記回転操作体を、ノック体内および回転カム体内に挿通する棒状軸部を形成してノック体の軸筒後端より突出した後端部に配設し、
    前記棒状軸部の先端部を、回転カム体の前端部に形成した係止凹部に後端部を回転カム体の回転に連動して回転することなく遊嵌して配設した押棒体に、該押棒体が回転操作体の回転に連動して回転及び前進可能に連接し、
    押棒体を、外周面に設けた軸心方向に延びた係止溝に連通する切欠溝を有した軸径方向に突出した円周状突部を設けた内筒体に、押棒体に設けた前記係止部となる軸径方向に突出した係合突起を切欠溝に係合させて押棒体が前後に摺動可能に挿着し、
    内筒体を、軸筒内に前後に摺動不能および回転不能に固定した、底板に挿通孔を周状に複数有した摺動ケースに、内筒体の押棒体に連動した回転を阻害することなく収容し、
    押棒体をコイルスプリングによりノック体側に付勢し、
    前記円周状突部および係止突起を挟持可能な挟持部を有した摺動体を装着した複数の筆記体ホルダーの各々を摺動ケースに設けた各々の挿通孔に挿通し、摺動体の挟持部を内筒体の円周状突部または押棒体の係止突起に挟持して摺動ケース内に配設し、各々の筆記体ホルダーに筆記体を挿着して軸筒内に収容し、
    回転操作体を回転することにより押棒体及び内筒体が連動して回転し、ノック体を押圧することにより回転操作体及び棒体が連動して前進し、押棒体の係止部に挟持した摺動体の筆記体のみを前進可能とした、請求項1に記載の多芯筆記具。
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