JP2015066495A - ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法 - Google Patents

ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法を提供する。
【解決手段】回転軸4に固定された複数のディスク6を回転させ、外周面にろ過膜を有するディスク6の表面に付着する微粒子のソリッドAを剥離しながらろ過するディスク回転式膜ろ過装置10を使用し、微粒子のソリッドAと溶媒Bが混合された混合液のスラリーCにおいて、溶媒Bを新たな溶媒Dに置き換えるろ過方法は、混合液のスラリーCを前記ディスク6の外周面のろ過膜から内部に浸透させ、ろ過して溶媒Bをろ過室3外に排出し、微粒子のソリッドAの濃度を連続ろ過処理して高める濃縮工程と、新たな溶媒Dを供給して希釈し、溶媒Bをろ過室3外に排出し、新たな溶媒Dに置換する溶媒置換工程と、を含むことを特徴とするディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法に関する。
ろ過方法には、溶媒置換方法、電気伝導度低減操作方法、pH調整操作方法等が含まれる。溶媒置換方法は、微粒子のソリッドが溶媒に混合された混合液のスラリーの場合、このスラリーの溶媒を新たな溶媒に置換する置換方法をいう。この溶媒置換により、濃縮スラリーの成分構成の調整や、微粒子の性質を変化させることができる。そのため、溶媒置換方法の改善により、大きなイノベーション(技術革新)が期待されている。
従来のリスラリー法では、一旦ろ過して濃縮後、濃縮スラリーをスラリータンクに取り出し、置換溶媒を供給して希釈して再度ろ過して濃縮し、この濃縮スラリーをスラリータンクに取り出して、置換溶媒を供給して希釈し、再度ろ過して濃縮する溶媒置換操作を繰り返す方法が採用されている。また、従来のリスラリー法では、分離膜自体は静止状態でバッチ処理が行われている。
従来のリスラリー法による溶媒置換操作は、ろ過膜にろ過障害となる微粒子が堆積してできるケーキ層を適宜に剥離する必要があった。そこで、クロスフロー方式では、このケーキ層を常時剥離するように、ろ過膜と平行に流れる流れ(ろ過液の流れとスラリーの流れ方向が直交したクロスフロー)を作っているが、従来は、この流れをろ過装置外部で作るために、スラリータンクと、ポンプと、固定膜とを循環して濃縮するスラリーの循環システムを必要とする(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−57710号公報(段落0002、0005)
しかしながら、従来のリスラリー法では、例えば、溶媒を1/8へ希釈して溶媒置換する場合、溶媒の量に対して7倍(多量)の置換(希釈)溶媒が必要になるという問題があった。
さらに、濃縮液と置換溶媒(例えば、真水)とを攪拌する攪拌装置や大きなスラリータンクおよびポンプやその配管等が必要になり、設備コストが嵩み、さらに、これらの装置の占有スペースが大きい、という問題があった。
そこで、本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたものであり、多量の置換溶媒を必要とせず、また、小さな占有スペースの膜ろ過装置を使用したろ過方法を提供することを課題とする。
前記した課題の解決を達成するため、請求項1に記載のディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法の発明は、回転軸(4)に固定された複数のディスク(6)を回転させ、外周面にろ過膜を有する前記ディスク(6)の表面に付着する微粒子のソリッド(A)を剥離しながらろ過するディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用し、微粒子のソリッド(A)と溶媒(B)が混合された混合液のスラリー(C)において、前記溶媒(B)を新たな溶媒(D)に置き換えるろ過方法は、混合液のスラリー(C)を前記ディスク(6)の外周面のろ過膜から内部に浸透させ、ろ過して溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、微粒子のソリッド(A)の濃度を連続ろ過処理して高める濃縮工程と、前記新たな溶媒(D)を供給して希釈し、溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、新たな溶媒(D)に置換する溶媒置換工程と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法であって、前記ディスク回転式膜ろ過装置(10)は、前記複数のディスク(6)の間に配設され、前記ディスク(6)の一部に交差するように複数のバッフル部材(5)を配置したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、微粒子のソリッドと、溶媒が混合された混合液のスラリーにおいて、ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法は、混合液のスラリーをろ過して溶媒をろ過室外に排出し、微粒子のソリッドの濃度を高める濃縮工程と、新たな溶媒を供給して希釈し、元溶媒をろ過室外に排出し、新たな溶媒に置換する溶媒置換工程により、置換溶媒を従来のスラリー法に比べて1/2以下の量で溶媒置換ができる。また、ディスク回転式膜ろ過装置の容積は、ディスク回転式による高効率化のため、小さな占有スペースでコンパクトに構成できる。
請求項2に係る発明によれば、ディスク回転式膜ろ過装置は、複数個のディスクが一斉に回転すると、ディスクの表面に付着しようとする微粒子がディスクの回転により作用する遠心力とせん断力によって剥離され、さらに、複数のバッフル部材による攪拌の働きにより、ディスクの目づまりを起こし難くく、ろ過効率を高めることができる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置の全景を示す斜視図である。 本発明のろ過室の全景を示し、ディスクとバッフル部材を示す一部破断した斜視図である。 ディスク回転式膜ろ過装置のディスクを示す縦断面の模式図である。 回転軸とディスクおよびバッフル部材の配置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。
本願発明の「ろ過方法」を説明する前に、「ディスク回転式膜ろ過装置」の概要を説明する。図1は、ディスク回転式膜ろ過装置の全景を示す斜視図である。図2は、本発明のろ過室の全景を示し、ディスクとバッフル部材を示す一部破断した斜視図である。
図1に示すように、ディスク回転式膜ろ過装置10は、ろ過室3にスラリーの原液を供給し、複数のディスク6の外周面のろ過膜でろ過し、ディスク6の内部から連通した内孔を通して回転軸4の上端部からろ過液を排出する膜ろ過装置である。
ディスク回転式膜ろ過装置10は、円筒形の立形のろ過室3と、ディスク6を回転駆動するモータ7および回転駆動機構8と、これらを支持する支持部材であるベース1およびコラム2と、回転軸4の回転を制御する制御装置9等、を備えている。
本願発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した「ろ過方法」を説明する前に、「従来のろ過方法」から説明する。
従来のろ過方法の代表例として、リスラリー法を説明する。従来のリスラリー法において、例えば、初期濃度4%の酸1のスラリーを40%に濃縮した後、濃縮液を濃度1/8へ希釈して溶媒置換する場合、例えば、酸1バケット分の濃縮液量を黒塗りの四角■で表し、1バケット分の真水(置換溶媒)量を白抜きの四角□で表すと、大きなスラリータンクに7バケット分の真水□を入れて、この中に1バケット分の濃縮液■を入れて攪拌することにより、希釈して酸1の濃度を1/8に希釈できる。その後、ろ過・濃縮を繰り返すことにより、酸の溶媒を真水に置換することができる。つまり、酸1の濃度を1/8に希釈し、真水に溶媒置換するには、酸1に対して7倍の真水7バケットの分量(■+□+□+□+□+□+□+□)を用意すれば可能である。
これに対して、従来のリスラリー法によるバッチ処理を、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用してろ過工程と連続処理による溶媒置換をすると、大きな技術革新を図ることができる。例えば、4%の酸1を40%に濃縮し、この濃縮液に溶媒を供給して濃度を1/8に希釈し、溶媒置換する前記した同じ条件の場合を比較例として説明する。
<溶媒置換方法の比較例>
本発明のダイナフィルターと呼ばれるディスク回転式膜ろ過装置10を使用して、溶媒の濃度を1/8に希釈し、溶媒置換する方法を説明する。なお、黒の■を1バケット分の酸の濃縮液量とし、白の□を1バケット分の真水量とする。
<第1工程>
■+□=濃度1/2
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度は1/2になる。
<第2工程>
■+□=濃度1/4
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度1/2は濃度1/4になる。
<第3工程>
■+□=濃度1/8
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度1/4は濃度1/8になる。
このように、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用して連続処理すると、真水が少なくとも3バケットの分の量があれば、濃度を1/8に希釈し、酸1の溶媒を真水1に溶媒置換をすることができる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した溶媒置換のろ過方法は、ろ過・濃縮、希釈・置換をろ過室内で連続的に繰り返してリスラリー法によるバッチ処理よりはるかに少ない容量で溶媒置換ができる。
<溶媒置換方法の実施形態1>
例えば、12%の微粒子のソリッドAと、88%の有機溶剤Bから構成された混合液のスラリーCにおいて、有機溶剤Bをポリマー樹脂液Dに置き換えるディスク回転式膜ろ過装置10を使用した溶媒置換方法を具体的に説明する。
<1:濃縮工程> <2:溶媒置換工程> <3:乾燥工程> <結果>
・ソリッドA12%→20% 20% 20 →25%
・有機溶剤B88%→80%(減らす) 20%(残す) 0(揮発する)
・ポリマー樹脂液D − 60%(注入する) 60 →75%
<1:濃縮工程>
ディスク回転式膜ろ過装置10(図1参照)が起動すると、モータ7の起動によりろ過室3のディスク6が装着された回転軸4が回転を開始する。
図2に示すように、スラリー供給口3m(矢印α)から0.2MPaに加圧したスラリーCを所定量供給し、ソリッドAを20%、有機溶剤Bを80%までろ過して濃縮する。
図3に示すように、ディスク6の外周に対してスラリーを加圧供給する。
また、ディスク6の毎分1000回転により、ディスク6の上ディスク6aおよび下ディスク6b、に付着しかけた固形物k(図3参照)は、遠心力f2により飛ばされて剥離され、また、高速回転により発生した流れのせん断力f1により、ディスク6の上ディスク6aおよび下ディスク6bおよび外縁部に付着しかけた固形物kは付着し難くくなる。
加圧したスラリーは、ディスク6の微細孔6cから矢印α2方向から浸透を開始し、ディスク6の中空部の流路6dにろ過液が押し出される。そして、ろ過液は、矢印α3の方向へ、図示しない回転軸4に形成された小孔の連通孔4fを通り、回転軸4の貫通孔4gを通過してろ過室3外へ回収される(矢印α4参照)。
また、ディスク6の近傍に設けたバッフル部材5の働きにより、スラリーは攪拌され、ディスク6の微細孔6cに付着した微粒子は剥離され、スラリーからろ過液が高効率で回収される。
<2:溶媒置換工程>
図2に示すように、スラリー供給口3m(矢印α)から0.2MPaに加圧した新たなポリマー樹脂液Dを60%まで供給し、有機溶剤Bをろ過室外に排出し、有機溶剤Bの比率が80%から20%まで希釈する。
そうすると、溶媒置換操作によりソリッドAが20%、有機溶剤Bが20%、ポリマー樹脂溶媒Dが60%の比率になる。
<3:乾燥工程>
この後、真空乾燥を施すと、有機溶剤Bが揮発して0%になる。
この結果、20%のソリッドAと60%のポリマー樹脂液Dが残る。つまり、比率を100%で換算すると、ソリッドAが25%、75%のポリマー樹脂液Dとなり、当初、88%あった有機溶剤Bを75%のポリマー樹脂液Dに溶媒置換することができる。
つまり、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した溶媒置換のろ過方法において、微粒子のソリッドAスラリー12%を20%に濃縮するということは、溶媒をろ過によって抜き取ることを意味するから、ろ過室3の容積の約30%が空になる。その空になった空間に新たな異なる溶媒を供給することができる。そうすると、前の溶媒が薄まり、薄くなって外に排出される。この希釈、濃縮、希釈、濃縮を繰り返す。これにより、前の溶媒が薄まり、薄くなって外に排出、薄くなって外に排出される。これを連続的に繰り返すことにより、新たな溶媒が、従来の1/2以下という少ない溶媒の量で、かつ短い時間で前の溶媒と置き換えることができる。
≪ディスク回転式膜ろ過装置を使用した溶媒置換のろ過方法の効果≫
1.置換溶媒が有機溶剤のように価格が高い場合、必要とする溶媒は、従来の半分以下の容量で溶媒置換ができるため、コスト低減ができる。
2.ろ過性能が高いため、濃縮度を高めることができるので、置換溶媒の容量が少なくできる。
3.ろ過、濃縮から希釈、置換まで一貫して同一ろ過室内ででき、しかも操作がシンプルであり、置換する置換溶媒の容量も少ないため、ろ過の時間も短縮できる。
4.ろ過室内に設けたバッフル部材の作用である攪拌効果が付加され、より効率的に濃縮度を高めることができることから、従来のリスラリー法のように、濃縮液を外部のタンクに取り出して攪拌する攪拌装置が不要になり、大きな占有スペースが不要になり、ディスク回転式膜ろ過装置のような小さな装置でできる。
5.ディスクの回転とバッフル部材により、微粒子の付着を大幅に低減できるため、より長期間ろ過性能を高く維持することが可能である。
6.ろ過性能が高く、ろ過工程の時間が短いため、高効率である。
7.ろ過性能は従来に比べて大幅に改善されるため、膜ろ過分離装置の小型化、省スペース化が可能であり、モータの動力も小さくできるため、省エネが実現できる。
≪電気伝導度低減操作方法:実施例2≫
ろ過方法の二つ目の電気伝導度低減操作方法を説明する。
溶媒の微粒子の廻りに付着した溶媒の一部の成分の電気伝導度が高いと、この微粒子が乾燥した時に悪影響があるので、このまま使うことができない。そこで、例えば、純水で置換して洗うと、電気伝導度を下げることができる。そうすれば、品質を満足して使うことができる。
これを溶媒のリンス操作、または、固形物の洗浄操作という。このリンス、または、洗浄操作に、ディスク回転式膜ろ過装置10を使用することができる。
原液スラリー成分が金属イオンを溶解した水系溶媒と、微粒子で構成された高電気伝導度のスラリーを濃縮操作後、純水を供給・ろ過し、低電気伝導度の水系溶媒への置換操作を行う。さらに、次の乾燥工程で低電気伝導度の有価微粒子を回収する。つまり、前記操作は、回収工程と連結するための前処理操作として行われる。
<電気伝導度が半分に低下することを検証>
従来のリスラリー法の場合、濃縮したものを3倍の水の量でタンクに希釈し、そして、3回繰り返してろ過すると、電気伝導度が3万マイクロジーメンス(mS/ m)から、電気伝導度が8000マイクロジーメンス(26%)に低下できる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法で同様に3回ろ過すると、さらに、8000マイクロジーメンスに対してちょうど半分の4000マイクロジーメンスまでに低下できる。つまり、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10は、従来のリスラリー法よりもリンス効果が格段に優れていることが判る。
≪pH調整操作方法:実施例3≫
ろ過方法の三つ目のpH調整操作方法を説明する。
酸性はpH7より下をいい、中性はpH7、アルカリ性はpH7より上をいう。
例えば、pH9のアルカリ性を、中性のpH7にしたい場合、アルカリ性溶媒を一部純水で置換してpH7の中性にすることができる。
このようなpHの調整操作にディスク回転式膜ろ過装置10を使用することができる。
例えば、3%のスラリーを30%に濃縮した後、イオン交換水または蒸留水等の純水でろ過すると、酸とかアルカリの溶媒がディスク6の外周面から内部に押し出されて、しだいに純水に置換される。
つまり、原液スラリー成分が高水素イオンを溶解したアルカリ性溶媒と微粒子で構成されたアルカリ性スラリーは、濃縮操作後、純水を供給し、アルカリ性溶媒をろ過し、中性の水系溶媒への置換操作を行うことができる。
また、原液スラリー成分が塩基イオンを溶解した酸性溶媒と微粒子で構成された酸性スラリーは、濃縮操作後、純水を供給し、酸性溶媒をろ過し、中性の水系溶媒への置換操作を行うことができる。
ここで、本発明に係るディスク回転式膜ろ過装置10の主要部を説明する。
<ろ過室3の構成>
図2に示すように、ろ過室3は立形の円筒状に形成されており、ステンレス板製の外筒3aと内筒3bの二重構造になっている。
なお、ろ過室3は立形に限らず、横形としてもよい。また、円筒状を多角柱、その他の形状にしてもよい。さらに、材質は加圧と腐食に耐えられれば、ステンレス板に代わる材質、例えば、鋼板、AL等でもよく、鋳物の削り出しでもよい。また、二重構造は、加温または冷却ができるようにジャケット構造になっているが、必須ではない。
回転軸4は、ろ過室3内に回転自在に支持された中空管の回転軸である。
回転軸4は、ろ過室3の中心寄り(図4参照)に位置しており、複数枚のディスク6が例えば毎分1000回転の高速回転を行う。
回転軸4の中央には、ろ過液(浸透液)が流通する貫通穴4gが設けられている。回転軸4の貫通穴4gは、ディスク6の浸透液の流路となる中空部6d(図3参照)に連通している。
上部ケーシング3eのフランジ部3fには、加圧したスラリーを白抜きの矢印αから供給するスラリー供給口3mが配設されている。
下フランジ部3dの下部ケーシング3gの下端部には、白抜きの矢印θからろ過室3内の濃縮液を排出する濃縮液排出口3nが配設されている。
また、回転軸4の貫通孔4gの上端部(白抜きの矢印β)には、ディスク6を介してろ過したろ過液を機外へ排出するろ過液排出口3kが配設されている。
<バッフル部材5の構成>
図2に示すように、複数のバッフル部材5はポスト5pに固定されている。バッフル部材5の働きの一つ目は、バッフル部材5の縁にスラリーの固形物kを衝突させ、スラリーを攪拌してスラリーの濃縮を均一にする。
二つ目は、この衝突による固形物kの飛散によりディスク6の表面に付着する微粒子の付着を低減(軽減)し、ディスク6のろ過機能を高く維持する。
図4は、回転軸、ディスク、バッフル部材の配置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。図4に示すように、回転軸4の中心は、内筒3bの中心から、Lだけ右側にずらして偏心させている。これにより、内筒3bとディスク6の左側に広いスペースが生まれる。この広いスペースには、ポスト5pが配置され、スリーブ状のボス5cを介して37枚のバッフル部材5がボルト5bによってポスト5pに固定されている。なお、1枚のバッフル部材5と1個のスリーブ状のボス5cとは一体になっている。
バッフル部材5は、ディスク6とディスク6の隙間に配置されている。バッフル部材5は、円形の中心とポスト5pの中心とはLの間隔を確保することにより、ディスク6と干渉なく好適な配置になっている。
バッフル部材5の材質は、軽金属、高分子のプラスチック等からなり、形状は前記した2つの働きの効果が大きい円形とするが、多角形、楕円等その他の形状でもよい。
<ディスク6の構成>
図3は、ディスク回転式膜ろ過装置のディスクを示す縦断面の模式図である。
図3に示すように、ディスク6は、回転自在の回転軸4に装着されている。ディスク6は、多孔質セラミックス焼成体からなる中空の円盤状または皿状のろ過部材である。ディスク6の多孔質セラミック焼成体には、無数の微細孔6cが形成されている。微細孔6cの孔径は、0.5〜40μmであり、好ましくは、孔径4〜8μmである。
<回転駆動機構8の構成>
図2に示すように、立形のろ過室3の上部から突出する回転軸4にはプーリ8bが固定されている。図1に示すように、回転駆動機構(回転駆動手段)8は、モータ7のモータ軸に固定されたプーリ8a(図示せず)と、ろ過室3の回転軸4に固定されたプーリ8bとは、図示しない歯付きベルトにより連結されている。なお、これらの回転駆動機構8は、その他の構成を採用しても構わない。
<制御装置9の構成>
制御装置9は、ディスク6が装着された回転軸4の回転を制御する。
図1に示すように、コラム2の左側には、制御装置9が載置されている。制御装置9は、回転軸4の回転を制御するために、図示しない制御回路が設けられている。モータ7の回転数は、プーリ8bにより減速されており、ディスク6の回転数は、毎分1000回転で制御されている。
所定の溶媒置換運転等を実行した後、ディスク6のメンテナンスとしては、2〜4秒の短時間で、1〜3回の自己ろ過液を使用した断続的なパルス逆洗浄を定期的に実行してもよい。これにより、ディスク6の微細孔を塞ぐ微粒子が除去され、ろ過部材のリフレッシュができる。
<ディスク回転式膜ろ過装置10の動作>
制御装置9から、ディスク回転式膜ろ過装置10の起動信号が送信されると、モータ7の起動により回転駆動機構8を介して、ろ過室3内の回転軸4が回転し、回転軸4に固定される複数のディスク6が回転を開始する。
図3に示すように、スラリー供給口3m(図2参照)から加圧したスラリーが供給されると、ディスク6の上ディスク6a、下ディスク6b、外縁部6eでろ過され(矢印α1参照)、微細孔6cから矢印α2方向から浸透を開始し、ディスク6の中空室6dに浸透液がろ過液となって押し出され集液される。
ろ過液(浸透液)は、ディスク6と回転軸4のスリーブ4a、カラー4bによって形成された回収溝4d(図示せず)に回収され(矢印α3参照)、図4に示すように、スリーブ4aに形成された縦溝4eを経由して、回転軸4の小孔の連通孔4fを通り、連通孔4fから回転軸4の貫通孔4gに流入して、貫通孔4gを通過して(矢印α4参照)ろ過室3の外部へ回収される。
一方、図3に示すように、ディスク6の上ディスク6a、下ディスク6b、および外縁部6eに付着しかけた固形物kは、ディスク6の高速回転により、遠心力f2により飛ばされ、また、せん断力f1により、掻き取られる。さらに、固形物kを含むスラリーは、ディスク6の高速回転とバッフル部材5により、攪拌される。なお、せん断力f1は、図3の紙面に垂直方向に働くが見易くするため、横向きの白抜き矢印で示している。
このようにして、ディスク回転式膜ろ過装置10において、スラリーからろ過液が高効率、かつ、エネルギの消費が少なく、回収される。
ディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法は、コンパクトなろ過室3内で、中空の回転軸4に多段に固定され配列された多孔質セラミックス焼成体のディスク6を高速回転させ、ろ過室3内にスラリーを、加圧供給口3m(図1参照)から加圧して供給することで、動的なクロスフローを形成させる、言わば、ダイナミック(動的な)クロスフロー方式としている。
本方式により、ディスク6の膜表面のケーキ層(固形物)を剥離しつつ、ろ過液(浸透液)の回収が可能となる。また、従来と異なり、ろ過室3内の攪拌装置は不要となり、装置構成が簡素化でき、省電力運転も可能である。
なお、本発明はその技術的思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。
ろ過室は横形でもよく、円筒状以外の形状であっても構わない。
ディスク1のろ過膜は、セラミック膜とするが、有機膜、その他の膜であっても構わない。
本発明の適応分野は、有価物ナノ粒子の分離分野として、電子材料用微粒子、レアメタル、化粧品用ピグメント、機能性樹脂用フィラー等の濃縮回収があり、さらに、金属加工用クーラント、メッキ液のリサイクル、バイオ、食品、飲料分野での蛋白、菌体、細胞の分離精製、廃液・廃水・含油排水処理などへの適用にも好適である。
1 ベース
2 コラム
3 ろ過室
3k ろ過液排出口
3m スラリー供給口
3n 濃縮液排出口
4 回転軸
5 バッフル部材
5a 縁
5b ボルト
5c ボス
5p ポスト
6 ディスク
6d 中空部(流路)
7 モータ
8 回転駆動機構(回転駆動手段)
8a、8b プーリ
8c 安全カバー
9 制御装置(コントローラ)
10 ディスク回転式膜ろ過装置
本発明は、ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法に関する。
ろ過方法には、溶媒置換方法、電気伝導度低減操作方法、pH調整操作方法等が含まれる。溶媒置換方法は、微粒子のソリッドが溶媒に混合された混合液のスラリーの場合、このスラリーの溶媒を新たな溶媒に置換する置換方法をいう。この溶媒置換により、濃縮スラリーの成分構成の調整や、微粒子の性質を変化させることができる。そのため、溶媒置換方法の改善により、大きなイノベーション(技術革新)が期待されている。
従来のリスラリー法では、一旦ろ過して濃縮後、濃縮スラリーをスラリータンクに取り出し、置換溶媒を供給して希釈して再度ろ過して濃縮し、この濃縮スラリーをスラリータンクに取り出して、置換溶媒を供給して希釈し、再度ろ過して濃縮する溶媒置換操作を繰り返す方法が採用されている。また、従来のリスラリー法では、分離膜自体は静止状態でバッチ処理が行われている。
従来のリスラリー法による溶媒置換操作は、ろ過膜にろ過障害となる微粒子が堆積してできるケーキ層を適宜に剥離する必要があった。そこで、クロスフロー方式では、このケーキ層を常時剥離するように、ろ過膜と平行に流れる流れ(ろ過液の流れとスラリーの流れ方向が直交したクロスフロー)を作っているが、従来は、この流れをろ過装置外部で作るために、スラリータンクと、ポンプと、固定膜とを循環して濃縮するスラリーの循環システムを必要とする(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−57710号公報(段落0002、0005)
しかしながら、従来のリスラリー法では、例えば、溶媒を1/8希釈して溶媒置換する場合、溶媒の量に対して7倍(多量)の置換(希釈)溶媒が必要になるという問題があった。
さらに、濃縮液と置換溶媒(例えば、真水)とを攪拌する攪拌装置や、大きなスラリータンクおよびポンプや、その配管等が必要になり、設備コストが嵩み、さらに、これらの装置の占有スペースが大きい、という問題があった。
そこで、本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたものであり、多量の置換溶媒を必要とせず、また、小さな占有スペースの膜ろ過装置を使用したろ過方法を提供することを課題とする。
前記した課題の解決を達成するため、請求項1に記載のディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法の発明は、回転軸(4)に固定された複数のディスク(6)を回転させ、外周面にろ過膜を有する前記ディスク(6)の表面に付着する微粒子のソリッド(A)を剥離しながらろ過するディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用し、微粒子のソリッド(A)と溶媒(B)が混合された混合液のスラリー(C)において、前記溶媒(B)を新たな溶媒(D)に置き換えるろ過方法は、混合液のスラリー(C)を前記ディスク(6)の外周面のろ過膜から内部に浸透させ、ろ過して溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、微粒子のソリッド(A)の濃度を連続ろ過処理して高める濃縮工程と、前記新たな溶媒(D)を供給して希釈し、溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、新たな溶媒(D)に置換する溶媒置換工程と、を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法であって、前記ディスク回転式膜ろ過装置(10)は、前記複数のディスク(6)の間に配設され、前記ディスク(6)の一部に交差するように複数のバッフル部材(5)を配置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、ディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法であって回転軸(4)に固定された複数のディスク(6)を回転させ、外周面にろ過膜を有する前記ディスク(6)の表面に付着する微粒子のソリッド(A)を剥離しながらろ過するディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用し、微粒子のソリッド(A)と溶媒(B)が混合された混合液のスラリー(C)において、前記ろ過室(3)内の前記スラリー(C)に対して、新たな溶媒(D)を前記ろ過室(3)に供給し、回転する前記複数のディスク(6)によって、前記溶媒(B)を前記複数のディスク(6)内にろ過液として抜き取り、前記溶媒(B)を新たな溶媒(D)に置換することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、ディスク回転式膜ろ過装置(10)であってスラリー供給口(3m)から、溶媒(B)を含むスラリーの原液が供給されるろ過室(3)と、前記ろ過室内に配置され、外周面のろ過膜で前記ろ過室内の前記スラリーの原液を内部にろ過する複数のディスク(6)と、回転軸(4)に固定された前記複数のディスク(6)を回転駆動する回転駆動手段(8)と、制御装置(9)と、前記複数のディスク(6)の内部のろ過液を排出する内孔と、を備え、前記ろ過室(3)内の前記スラリーの原液に対して、新たな溶媒(D)を前記ろ過室(3)に供給し、回転する前記複数のディスク(6)によって、前記溶媒(B)を前記複数のディスク(6)内に新たなろ過液として抜き取り、前記溶媒(B)を新たな溶媒(D)に置換することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のディスク回転式膜ろ過装置(10)であって、前記ディスク(6)と前記ディスク(6)の隙間に複数のバッフル部材(5)が干渉なく配置され、前記ディスク(6)に重なるように配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、微粒子のソリッドと、溶媒が混合された混合液のスラリーにおいて、ディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法は、混合液のスラリーをろ過して溶媒をろ過室外に排出し、微粒子のソリッドの濃度を高める濃縮工程と、新たな溶媒を供給して希釈し、元溶媒をろ過室外に排出し、新たな溶媒に置換する溶媒置換工程により、置換溶媒を従来のスラリー法に比べて1/2以下の量で溶媒置換ができる。また、ディスク回転式膜ろ過装置の容積は、ディスク回転式による高効率化のため、小さな占有スペースでコンパクトに構成できる。
請求項2に係る発明によれば、複数個のディスクが一斉に回転すると、ディスクの表面に付着しようとする微粒子がディスクの回転により作用する遠心力とせん断力によって剥離され、さらに、複数のバッフル部材による攪拌の働きにより、ディスクの目づまりを起こし難くく、ろ過効率を高めることができる。
請求項3に係る発明によればディスク回転式膜ろ過装置を使用したろ過方法でろ過室内の溶液に対して、新たな溶媒をろ過室に供給し、複数のディスクによって、古い溶媒をろ過液として抜き取り、古い溶媒を新たな溶媒に置換することにより、新たな溶媒が、従来の半分という少ない溶媒の量で、かつ短い時間で溶媒置換ができる
請求項4に係る発明によればディスク回転式膜ろ過装置は制御装置は、ろ過室内の溶液に対して、新たな溶媒をろ過室に供給し、複数のディスクによって、古い溶媒をろ過液として抜き取り、古い溶媒を新たな溶媒に置換する制御をすることにより、新たな溶媒が、従来の半分という少ない溶媒の量で、かつ短い時間で溶媒置換ができるため、ろ過性能が高く、ろ過工程の時間が短い、高効率なろ過ができる。
さらに、ろ過性能は従来に比べて大幅に改善されるため、膜ろ過分離装置の小型化、省スペース化が可能であり、モータの動力も小さくできるため、小さな占有スペースの膜ろ過装置を使用したろ過装置を提供できる
請求項5に係る発明によれば複数のバッフル部材は、バッフル部材5の縁にスラリーの固形物を衝突させ、スラリーを攪拌してスラリーの濃縮を均一にする。また、この衝突による固形物の飛散によりディスクの表面に付着する微粒子の付着を軽減し、ディスクのろ過機能を高く維持することができる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置の全景を示す斜視図である。 本発明のろ過室の全景を示し、ディスクとバッフル部材を示す一部破断した斜視図である。 ディスク回転式膜ろ過装置のディスクを示す縦断面の模式図である。 回転軸とディスクおよびバッフル部材の配置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。
本願発明の「ろ過方法」を説明する前に、「ディスク回転式膜ろ過装置」の概要を説明する。図1は、ディスク回転式膜ろ過装置の全景を示す斜視図である。図2は、本発明のろ過室の全景を示し、ディスクとバッフル部材を示す一部破断した斜視図である。
図1に示すように、ディスク回転式膜ろ過装置10は、ろ過室3にスラリーの原液を供給し、複数のディスク6の外周面のろ過膜でろ過し、ディスク6の内部から連通した内孔を通して回転軸4の上端部からろ過液を排出する膜ろ過装置である。
ディスク回転式膜ろ過装置10は、円筒形の立形のろ過室3と、ディスク6を回転駆動するモータ7および回転駆動機構8と、これらを支持する支持部材であるベース1およびコラム2と、制御装置9を備えている
本願発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した「ろ過方法」を説明する前に、「従来のろ過方法」から説明する。
従来のろ過方法の代表例として、リスラリー法を説明する。従来のリスラリー法において、例えば、初期濃度4%の酸「1」(量を示す、以下、同様)のスラリーを40%に濃縮した後、濃縮液を濃度1/8希釈して溶媒置換する場合、例えば、酸「1」バケット分の濃縮液量を黒塗りの四角■で表し、1バケット分の真水(置換溶媒)量を白抜きの四角□で表すと、大きなスラリータンクに7バケット分の真水□を入れて、この中に1バケット分の濃縮液■を入れて攪拌することにより、希釈して酸「1」の濃度を1/8に希釈できる。その後、ろ過・濃縮を繰り返すことにより、酸の溶媒を真水に置換することができる。つまり、酸「1」の濃度を1/8に希釈し、真水に溶媒置換するには、酸「1」に対して7倍の真水「7」バケットの分量(■+□+□+□+□+□+□+□)を用意すれば可能である。
これに対して、従来のリスラリー法によるバッチ処理を、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用してろ過工程と連続処理による溶媒置換をすると、大きな技術革新を図ることができる。例えば、4%の酸「1」を40%に濃縮し、この濃縮液に溶媒を供給して濃度を1/8に希釈し、溶媒置換する前記した同じ条件の場合を比較例として説明する。
<溶媒置換方法の比較例>
本発明のダイナフィルターと呼ばれるディスク回転式膜ろ過装置10を使用して、溶媒の濃度を1/8に希釈し、溶媒置換する方法を説明する。なお、黒の■を1バケット分の酸の濃縮液量とし、白の□を1バケット分の真水量とする。
<第1工程>
■+□=濃度1/2
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度は1/2になる。
<第2工程>
次に、濃度が1/2になった酸を■で示す。
■+□=濃度1/4
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度1/2は濃度1/4になる。
<第3工程>
次に、濃度が1/4になった酸を■で示す。
■+□=濃度1/8
濃縮液■に同量の真水□を加えて希釈し、その後、ろ過・濃縮し、溶媒の半分を排出すると、濃度1/4は濃度1/8になる。
このように、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用して連続処理すると、真水が少なくとも3バケットの分の量があれば、濃度を1/8に希釈し、酸「1」の溶媒を真水「1」に溶媒置換をすることができる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した溶媒置換のろ過方法は、ろ過・濃縮、希釈・置換をろ過室内で連続的に循環させることを繰り返してリスラリー法によるバッチ処理よりはるかに少ない容量で溶媒置換ができる。
<溶媒置換方法の実施形態1>
例えば、12%の微粒子のソリッドAと、88%の有機溶剤Bから構成された混合液のスラリーCにおいて、有機溶剤Bをポリマー樹脂液Dに置き換えるディスク回転式膜ろ過
装置10を使用した溶媒置換方法を具体的に説明する。
<1:濃縮工程> <2:溶媒置換工程> <3:乾燥工程> <結果>
・ソリッドA12%→20% 20% 20 →25%
・有機溶剤B88%→80%(減らす) 20%(残す) 0(揮発する)
・ポリマー樹脂液D − 60%(注入する) 60 →75%
<1:濃縮工程>
ディスク回転式膜ろ過装置10(図1参照)が起動すると、モータ7の起動によりろ過室3のディスク6が装着された回転軸4が回転を開始する。
図2に示すように、スラリー供給口3m(矢印α)から0.2MPaに加圧したスラリーCを所定量供給し、ソリッドAを20%、有機溶剤Bを80%までろ過して濃縮する。
図3に示すように、ディスク6の外周に対してスラリーを加圧供給する。
また、ディスク6の毎分1000回転により、ディスク6の上ディスク6aおよび下ディスク6b、に付着しかけた固形物k(図3参照)は、遠心力f2により飛ばされて剥離され、また、高速回転により発生した流れのせん断力f1により、ディスク6の上ディスク6aおよび下ディスク6bおよび外縁部に付着しかけた固形物kは付着し難くくなる。
加圧したスラリーは、ディスク6の微細孔6cから矢印α2方向から浸透を開始し、ディスク6の中空部の流路6dにろ過液が押し出される。そして、ろ過液は、矢印α3の方向へ、図示しない回転軸4に形成された小孔の連通孔4fを通り、回転軸4の貫通孔4gを通過してろ過室3外へ回収される(矢印α4参照)。
また、ディスク6の近傍に設けたバッフル部材5の働きにより、スラリーは攪拌され、ディスク6の微細孔6cに付着した微粒子は剥離され、スラリーからろ過液が高効率で回収される。
<2:溶媒置換工程>
図2に示すように、スラリー供給口3m(矢印α)から0.2MPaに加圧した新たなポリマー樹脂液Dを60%まで供給し、有機溶剤Bをろ過室外に排出し、有機溶剤Bの比率が80%から20%まで希釈する。
そうすると、溶媒置換操作によりソリッドAが20%、有機溶剤Bが20%、ポリマー樹脂溶媒Dが60%の比率になる。
<3:乾燥工程>
この後、真空乾燥を施すと、有機溶剤Bが揮発して0%になる。
この結果、20%のソリッドAと60%のポリマー樹脂液Dが残る。つまり、比率を100%で換算すると、ソリッドAが25%、75%のポリマー樹脂液Dとなり、当初、88%あった有機溶剤Bを75%のポリマー樹脂液Dに溶媒置換することができる。
つまり、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用した溶媒置換のろ過方法において、微粒子のソリッドAスラリー12%を20%に濃縮するということは、溶媒をろ過によって抜き取ることを意味するから、ろ過室3の容積の約30%が空になる。その空になった空間に新たな異なる溶媒を供給することができる。そうすると、前の溶媒が薄まり、薄くなって外に排出される。この希釈、濃縮、希釈、濃縮を繰り返す。これにより、前の溶媒が薄まり、薄くなって外に排出、薄くなって外に排出される。これを連続的に繰り返すことにより、新たな溶媒が、従来の1/2以下という少ない溶媒の量で、かつ短い時間で前の溶媒と置き換えることができる。
≪ディスク回転式膜ろ過装置を使用した溶媒置換のろ過方法の効果≫
1.置換溶媒が有機溶剤のように価格が高い場合、必要とする溶媒は、従来の半分以下の容量で溶媒置換ができるため、コスト低減ができる。
2.ろ過性能が高いため、濃縮度を高めることができるので、置換溶媒の容量が少なくできる。
3.ろ過、濃縮から希釈、置換まで一貫して同一ろ過室内ででき、しかも希釈と濃縮を繰り返す操作がシンプルであり、置換する置換溶媒の容量も少ないため、ろ過の時間も短縮できる。
4.ろ過室内に設けたバッフル部材の作用である攪拌効果が付加され、より効率的に濃縮度を高めることができることから、従来のリスラリー法のように、濃縮液を外部のタンクに取り出して攪拌する攪拌装置が不要になり、大きな占有スペースが不要になり、ディスク回転式膜ろ過装置のような小さな装置でできる。
5.ディスクの回転とバッフル部材により、微粒子の付着を大幅に低減できるため、より長期間ろ過性能を高く維持することが可能である。
6.ろ過性能が高く、ろ過工程の時間が短いため、高効率である。
7.ろ過性能は従来に比べて大幅に改善されるため、膜ろ過分離装置の小型化、省スペース化が可能であり、モータの動力も小さくできるため、省エネが実現できる。
≪電気伝導度低減操作方法:実施形態2≫
ろ過方法の二つ目の電気伝導度低減操作方法を説明する。
溶媒の微粒子の廻りに付着した溶媒の一部の成分の電気伝導度が高いと、この微粒子が乾燥した時に悪影響があるので、このまま使うことができない。そこで、例えば、純水で置換して洗うと、電気伝導度を下げることができる。そうすれば、品質を満足して使うことができる。
これを溶媒のリンス操作、または、固形物の洗浄操作という。このリンス、または、洗浄操作に、ディスク回転式膜ろ過装置10を使用することができる。
原液スラリー成分が金属イオンを溶解した水系溶媒と、微粒子で構成された高電気伝導度のスラリーを濃縮操作後、純水を供給・ろ過し、低電気伝導度の水系溶媒への置換操作を行う。さらに、次の乾燥工程で低電気伝導度の有価微粒子を回収する。つまり、前記操作は、回収工程と連結するための前処理操作として行われる。
<電気伝導度が半分に低下することを検証>
従来のリスラリー法の場合、濃縮したものを3倍の水の量でタンクに希釈し、そして、3回繰り返してろ過すると、電気伝導度が3万マイクロジーメンス(μS/m)から、
電気伝導度が8000マイクロジーメンスの26%に低下できる。
本発明のディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法で同様に3回ろ過すると、さらに、8000マイクロジーメンスに対してちょうど半分の4000マイクロジーメンスまでに低下できる。つまり、本発明のディスク回転式膜ろ過装置10は、従来のリスラリー法よりもリンス効果が格段に優れていることが判る。
≪pH調整操作方法:実施形態3≫
ろ過方法の三つ目のpH調整操作方法を説明する。
酸性はpH7より下をいい、中性はpH7、アルカリ性はpH7より上をいう。
例えば、pH9のアルカリ性を、中性のpH7にしたい場合、アルカリ性溶媒を一部純水で置換してpH7の中性にすることができる。
このようなpHの調整操作にディスク回転式膜ろ過装置10を使用することができる。
例えば、3%のスラリーを30%に濃縮した後、イオン交換水または蒸留水等の純水でろ過すると、酸とかアルカリの溶媒がディスク6の外周面から内部に押し出されて、しだいに純水に置換される。
つまり、原液スラリー成分が高水素イオンを溶解したアルカリ性溶媒と微粒子で構成されたアルカリ性スラリーは、濃縮操作後、純水を供給し、アルカリ性溶媒をろ過し、中性の水系溶媒への置換操作を行うことができる。
また、原液スラリー成分が塩基イオンを溶解した酸性溶媒と微粒子で構成された酸性スラリーは、濃縮操作後、純水を供給し、酸性溶媒をろ過し、中性の水系溶媒への置換操作を行うことができる。
ここで、本発明に係るディスク回転式膜ろ過装置10の主要部を説明する。
<ろ過室3の構成>
図2に示すように、ろ過室3は立形の円筒状に形成されており、ステンレス板製の外筒3aと内筒3bの二重構造になっている。
なお、ろ過室3は立形に限らず、横形としてもよい。また、円筒状を多角柱、その他の形状にしてもよい。さらに、材質は加圧と腐食に耐えられれば、ステンレス板に代わる材質、例えば、鋼板、AL等でもよく、鋳物の削り出しでもよい。また、二重構造は、加温または冷却ができるようにジャケット構造になっているが、必須ではない。
回転軸4は、ろ過室3内に回転自在に支持された中空管の回転軸である。
回転軸4は、ろ過室3の中心寄り(図4参照)に位置しており、複数枚のディスク6が例えば毎分1000回転の高速回転を行う。
回転軸4の中央には、ろ過液(浸透液)が流通する貫通穴4gが設けられている。回転軸4の貫通穴4gは、ディスク6の浸透液の流路となる中空部6d(図3参照)に連通し
ている。
上部ケーシング3eのフランジ部3fには、加圧したスラリーを白抜きの矢印αから供給するスラリー供給口3mが配設されている。
下フランジ部3dの下部ケーシング3gの下端部には、白抜きの矢印θからろ過室3内の濃縮液を排出する濃縮液排出口3nが配設されている。
また、回転軸4の貫通孔4gの上端部(白抜きの矢印β)には、ディスク6を介してろ過したろ過液を機外へ排出するろ過液排出口3kが配設されている。
<バッフル部材5の構成>
図2に示すように、複数のバッフル部材5はポスト5pに固定されている。バッフル部材5の働きの一つ目は、バッフル部材5の縁にスラリーの固形物kを衝突させ、スラリーを攪拌してスラリーの濃縮を均一にする。
二つ目は、この衝突による固形物kの飛散によりディスク6の表面に付着する微粒子の付着を低減(軽減)し、ディスク6のろ過機能を高く維持する。
図4は、回転軸、ディスク、バッフル部材の配置を示し、図2に示すA−A線の断面図である。図4に示すように、回転軸4の中心は、内筒3bの中心から、Lだけ右側にずらして偏心させている。これにより、内筒3bとディスク6の左側に広いスペースが生まれる。この広いスペースには、ポスト5pが配置され、スリーブ状のボス5cを介して37枚のバッフル部材5がボルト5bによってポスト5pに固定されている。なお、1枚のバッフル部材5と1個のスリーブ状のボス5cとは一体になっている。
バッフル部材5は、ディスク6とディスク6の隙間に配置されている。バッフル部材5は、円形の中心とポスト5pの中心とはLの間隔を確保することにより、ディスク6と干渉なく好適な配置になっている。
バッフル部材5の材質は、軽金属、高分子のプラスチック等からなり、形状は前記した2つの働きの効果が大きい円形とするが、多角形、楕円等その他の形状でもよい。
<ディスク6の構成>
図3は、ディスク回転式膜ろ過装置のディスクを示す縦断面の模式図である。
図3に示すように、ディスク6は、回転自在の回転軸4に装着されている。ディスク6は、多孔質セラミックス焼成体からなる中空の円盤状または皿状のろ過部材である。ディスク6の多孔質セラミック焼成体には、無数の微細孔6cが形成されている。
<回転駆動機構8の構成>
図2に示すように、立形のろ過室3の上部から突出する回転軸4にはプーリ8bが固定されている。図1に示すように、回転駆動機構(回転駆動手段)8は、モータ7のモータ軸に固定されたプーリ8a(図示せず)と、ろ過室3の回転軸4に固定されたプーリ8bとは、図示しない歯付きベルトにより連結されている。なお、これらの回転駆動機構8は、その他の構成を採用しても構わない。
<制御装置9の構成>
制御装置9は、ディスク6が装着された回転軸4を回転させるモータ7を制御する。
図1に示すように、コラム2の左側には、制御装置9が載置されている。制御装置9は、回転軸4の回転を制御するために、図示しない制御回路が設けられている。モータ7の回転数は、プーリ8bにより減速されており、ディスク6の回転数は、毎分1000回転で制御されている。
所定の溶媒置換運転等を実行した後、ディスク6のメンテナンスとしては、2〜4秒の短時間で、1〜3回の自己ろ過液を使用した断続的なパルス逆洗浄を定期的に実行してもよい。これにより、ディスク6の微細孔を塞ぐ微粒子が除去され、ろ過部材のリフレッシュができる。
<ディスク回転式膜ろ過装置10の動作>
制御装置9から、ディスク回転式膜ろ過装置10の起動信号が送信されると、モータ7の起動により回転駆動機構8を介して、ろ過室3内の回転軸4が回転し、回転軸4に固定された複数のディスク6が回転を開始する。
図3に示すように、スラリー供給口3m(図2参照)から加圧したスラリーが供給されると、ディスク6の上ディスク6a、下ディスク6b、外縁部6eでろ過され(矢印α1参照)、微細孔6cから矢印α2方向から浸透を開始し、ディスク6の中空室6dに浸透液がろ過液となって押し出され集液される。
ろ過液(浸透液)は、ディスク6と回転軸4のスリーブ4a、カラー4bによって形成された回収溝(図示せず)に回収され(矢印α3参照)、図4に示すように、スリーブ4aに形成された縦溝4eを経由して、回転軸4の小孔の連通孔4fを通り、連通孔4fから回転軸4の貫通孔4gに流入して、貫通孔4gを通過して(矢印α4参照)ろ過室3の外部へ回収される。
一方、図3に示すように、ディスク6の上ディスク6a、下ディスク6b、および外縁部6eに付着しかけた固形物kは、ディスク6の高速回転により、遠心力f2により飛ばされ、また、せん断力f1により、掻き取られる。さらに、固形物kを含むスラリーは、ディスク6の高速回転とバッフル部材5により、攪拌される。なお、せん断力f1は、図3の紙面に垂直方向に働くが見易くするため、横向きの白抜き矢印で示している。
このようにして、ディスク回転式膜ろ過装置10において、スラリーからろ過液が高効率、かつ、エネルギの消費が少なく、回収される。
ディスク回転式膜ろ過装置10を使用したろ過方法は、コンパクトなろ過室3内で、中空の回転軸4に多段に固定され配列された多孔質セラミックス焼成体のディスク6を高速回転させ、ろ過室3内にスラリーを、加圧供給口3m(図1参照)から加圧して供給することで、動的なクロスフローを形成させる、言わば、ダイナミック(動的な)クロスフロー方式としている。
本方式により、ディスク6の膜表面のケーキ層(固形物)を剥離しつつ、ろ過液(浸透液)の回収が可能となる。また、従来と異なり、ろ過室3内の攪拌装置は不要となり、装置構成が簡素化でき、省電力運転も可能である。
なお、本発明はその技術的思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。
ろ過室は横形でもよく、円筒状以外の形状であっても構わない。
ディスク1のろ過膜は、セラミック膜とするが、有機膜、その他の膜であっても構わない。
本発明の適応分野は、有価物ナノ粒子の分離分野として、電子材料用微粒子、レアメタル、化粧品用ピグメント、機能性樹脂用フィラー等の濃縮回収があり、さらに、金属加工用クーラント、メッキ液のリサイクル、バイオ、食品、飲料分野での蛋白、菌体、細胞の分離精製、廃液・廃水・含油排水処理などへの適用にも好適である。
1 ベース
2 コラム
3 ろ過室
3k ろ過液排出口
3m スラリー供給口
3n 濃縮液排出口
4 回転軸
5 バッフル部材
5a 縁
5b ボルト
5c ボス
5p ポスト
6 ディスク
6d 中空部(流路)
7 モータ
8 回転駆動機構(回転駆動手段)
8a、8b プーリ
8c 安全カバー
9 制御装置(コントローラ)
10 ディスク回転式膜ろ過装置
A ソリッド
B 溶媒
C スラリー
D 新たな溶媒

Claims (2)

  1. 回転軸(4)に固定された複数のディスク(6)を回転させ、外周面にろ過膜を有する前記ディスク(6)の表面に付着する微粒子のソリッド(A)を剥離しながらろ過するディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用し、
    微粒子のソリッド(A)と溶媒(B)が混合された混合液のスラリー(C)において、
    前記溶媒(B)を新たな溶媒(D)に置き換えるろ過方法は、
    混合液のスラリー(C)を前記ディスク(6)の外周面のろ過膜から内部に浸透させ、ろ過して溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、微粒子のソリッド(A)の濃度を連続ろ過処理して高める濃縮工程と、
    前記新たな溶媒(D)を供給して希釈し、溶媒(B)をろ過室(3)外に排出し、新たな溶媒(D)に置換する溶媒置換工程と、
    を含むことを特徴とするディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法。
  2. 前記ディスク回転式膜ろ過装置(10)は、
    前記複数のディスク(6)の間に配設され、前記ディスク(6)の一部に交差するように複数のバッフル部材(5)を配置したことを特徴とするディスク回転式膜ろ過装置(10)を使用したろ過方法。
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