JP2015064179A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸込口及び吹出口のうちの少なくとも一方の周囲の表面側の見栄えを向上させ得る送風装置を提供する。【解決手段】長手方向両端側に吸込口12及び吹出口13が設けられ、該吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口に向けて送風する送風器31を備えた送風装置1であって、少なくとも長手方向一方端が開口し、一側面部11の一方端側に前記吸込口及び前記吹出口のうちの一方を構成する第1通気口12を設けた筒状ダクト10と、該筒状ダクトの一方端の開口10aから差し込まれて前記第1通気口の裏面側に位置するように取り付けられ、前記第1通気口と前記筒状ダクト内の送風路19とを連通させる第1通気ユニット20と、前記一方端の開口を覆う第1蓋部29と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、住居等の建物内に設置される送風装置に関する。
従来より、住居等の建物内の空気の滞留を防止するためや空気を撹拌するため、脱臭や除菌等のために建物内に設置される送風装置が知られている。
例えば、下記特許文献1では、一対の通気開口部を上下に離間させて設けた送風機能付き内装パネル装置(送風装置)が提案されている。この送風装置は、吸気口を設けた下側外郭部及び排気口を設けた上側外郭部を、上下に長いダクト状の中間部の上下にそれぞれ接続した構成とされている。
特開2011−69563号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された送風装置では、ダクト状の中間部の上下に下側外郭部及び上側外郭部を接続した構成としているので、これらの継目が目立ち易くなるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、吸込口及び吹出口のうちの少なくとも一方の周囲の表面側の見栄えを向上させ得る送風装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る送風装置は、長手方向両端側に吸込口及び吹出口が設けられ、該吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口に向けて送風する送風器を備えた送風装置であって、少なくとも長手方向一方端が開口し、一側面部の一方端側に前記吸込口及び前記吹出口のうちの一方を構成する第1通気口を設けた筒状ダクトと、該筒状ダクトの一方端の開口から差し込まれて前記第1通気口の裏面側に位置するように取り付けられ、前記第1通気口と前記筒状ダクト内の送風路とを連通させる第1通気ユニットと、前記一方端の開口を覆う第1蓋部と、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記第1通気ユニットを、前記吸込口を構成する前記第1通気口の裏面側に沿うように配され、前記筒状ダクトに対して着脱自在とされたフィルター部を備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記筒状ダクトを、長手方向両端が開口し、前記一側面部の他方端側に前記吸込口及び前記吹出口のうちの他方を構成する第2通気口を設けた構成とし、前記筒状ダクトの他方端の開口から差し込まれて前記第2通気口の裏面側に位置するように取り付けられ、前記第2通気口と前記筒状ダクト内の送風路とを連通させる第2通気ユニットと、前記他方端の開口を覆う第2蓋部と、を備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの両方または一方に、前記送風器を設けてもよい。
また、本発明においては、前記第1蓋部及び前記第2蓋部の両方または一方の蓋部と該蓋部側の通気ユニットとを、一体状とされて前記筒状ダクトに取り付けられる構成とし、かつ該蓋部に、前記筒状ダクトの端面に当接される鍔状部を設けてもよい。
また、本発明においては、前記筒状ダクトに、当該筒状ダクトに差し込まれる前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットをガイドするガイド部を設け、前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットに、前記ガイド部に係合してガイドされる被ガイド部を設けてもよい。
また、本発明においては、前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの被ガイド部を、前記筒状ダクトの前記一側面部の裏面に沿うように配され、該一側面部の短手方向に沿う方向の両側に突出するように形成された被ガイド突片部とし、前記筒状ダクトのガイド部を、両側の被ガイド突片部をそれぞれに受け入れるガイド凹溝としてもよい。
また、本発明においては、前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの両方または一方の通気ユニットを、前記筒状ダクトの前記一側面部の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部を備えたものとしてもよい。
本発明に係る送風装置は、上述のような構成としたことで、吸込口及び吹出口のうちの少なくとも一方の周囲の表面側の見栄えを向上させることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る送風装置の一例を模式的に示し、(a)は、図2におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同送風装置を組み込んだ収納構造の一例を模式的に示す概略正面図である。 (a)、(b)は、いずれも同送風装置の一部破断概略斜視図である。 (a)は、図1(a)におけるY1−Y1線矢視に対応させた概略横断面図、(b)は、図1(a)におけるY2−Y2線矢視に対応させた概略横断面図である。 同送風装置の概略分解斜視図である。 (a)は、同送風装置が備える第1通気ユニットの一例を模式的に示す一部省略概略分解斜視図、(b)は、同送風装置が備える第2通気ユニットの一例を模式的に示す一部省略概略分解斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図6は、本実施形態に係る送風装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図1(a)では、本実施形態に係る送風装置を組み込んだ収納構造の戸体を閉鎖させた状態として図示し、図2では、該戸体を開放させた状態として図示している。また、図1(b)では、該送風装置に設けられた各機器やフィルター等を破断せずに図示している。
また、以下の実施形態では、該収納構造の収納空間に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向及び左右方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る送風装置1は、図1〜図3に示すように、長手方向両端側に吸込口12及び吹出口13を設けた構成とされている。また、送風装置1は、吸込口12から吸い込んだ空気を吹出口13に向けて送風する送風器31を備えている。このような構成とすれば、吸込口12から吸い込んだ空気を吹出口13から吹き出すことで、当該送風装置1が設置された空間の空気を撹拌させることができる。
本実施形態では、この送風装置1を、図1及び図2に示すように、一方向(前方)に開口する収納空間2の前方開口を開閉する戸体9を設けた収納構造に組み込んだ例を示しており、この収納空間2内を送風する構成としている。また、本実施形態では、図2に示すように、収納空間2に、コートや上着等の衣類や、靴等の履物や小物、ブーツ等の長尺物品等の収納を可能とし、玄関土間や玄関フロアー等に好適に設けられる玄関収納構造とした例を示している。
収納空間2は、図1(a)及び図2に示すように、収納空間2の内面を構成する天面4、底面4A、左右の内側面4B,4B及び奥側面5によって区画されている。これら天面4、底面4A、左右の内側面4B,4B及び奥側面5は、住居等の建物内の天井面や床面(玄関土間)、壁面等によって構成されたものとしてもよい。つまり、収納構造を、建物内に設けられた収納室(クローゼット)に適用するようにしてもよい。または、これら天面4、底面4A、左右の内側面4B,4B及び奥側面5のうちのいずれかを、板材によって構成する態様としてもよい。例えば、天面4、底面4A及び奥側面5を、それぞれ天井面、床面(玄関土間)及び壁面とし、左右の内側面4B,4Bの両方または一方を、縦仕切板(側板)等によって構成する態様等としてもよい。さらには、このような態様に代えて、天板、底板(地板)、左右の側板及び背板を備えた略箱形状とされた収納箱体の内面を、収納空間2を区画する天面4、底面4A、左右の内側面4B,4B及び奥側面5として把握するようにしてもよい。
戸体9は、本実施形態では、蝶番等の回動連結部材によって回動自在に支持された開き戸9とされている。また、本実施形態では、互いに同様の構成とされた二枚の開き戸9,9によって収納空間2の前方開口を開閉する両開き(観音開き)とした例を示している。これら開き戸9,9は、それぞれの一側端部が左右の内側面4B,4Bの前方側部位に、回動連結部材を介して回動自在に連結されている。また、これら開き戸9,9は、閉鎖状態で互いの他側端部同士が近接または当接する構成とされている。
なお、これら開き戸9,9のうちの一方の開き戸9の他側端部に、他方の開き戸9の他側端部の戸当りとなる戸当り部を設けるようにしてもよい。また、収納空間2の天面4や底面4A等に、これら開き戸9,9の他側端部が当接する戸当り部を設けるようにしてもよい。
また、収納空間2の前方開口を開閉する開き戸9,9としては、両開きに限られず、一枚の開き戸9によって開閉する片開きとしてもよい。さらには、収納空間2の前方開口を開閉する戸体としては、このような回動連結部材を介して回動自在とされた開き戸9に限られない。例えば、戸体9を、引き違い状にスライド自在とされた複数枚の引戸としたり、複数枚の戸板を折り畳み展開自在に連結した折戸としたりしてもよい。なお、戸体9を、引戸とした場合には、後記する戸体9の閉鎖状態の背面は、開放状態の背面と収納空間2の奥行方向において同一平面状となり、また、引き違い状に複数の戸体9を設けた場合には、奥側の戸体9の背面として把握するようにしてもよい。また、上記のように、収納構造を、建物内に設けられた収納室(クローゼット)に適用した場合には、戸体9が建て付けられる戸枠等を適宜、設けるようにしてもよい。
また、収納空間2には、図2に示すように、この収納空間2を区画する仕切板7が設けられている。
本実施形態では、この仕切板7を、図1(a)に示すように、その前端と閉鎖状態の開き戸9,9の背面との間に空気流通空間を形成するように設けた構造としている。また、送風装置1の長手方向両端側の吸込口12及び吹出口13を、収納空間2の奥行方向(前後方向)における仕切板7の前端と閉鎖状態の開き戸9,9の背面との間において奥行方向に直交する方向に向けて開口するように設けた構造としている。
このような収納構造とすれば、送風装置1の長手方向両端側に吸込口12及び吹出口13を設けた簡易な構造でありながらも、収納空間2内の空気を効果的に循環させることができる。つまり、送風装置1の吹出口13から収納空間2の上記空気流通空間を含む前方開口側の領域(前方開口側領域)3に吹出された空気が前方開口側領域3において吸込口12から吸い込まれることとなる。これにより、吹出口13から吹出された気流及び吸込口12に向かう気流が収納物等によって遮られ難くなり、収納空間2の前方開口側領域3を効果的に循環させることができる。
この仕切板7の前端から閉鎖状態の開き戸9,9の背面までの前後方向に沿う寸法は、送風装置1による気流が収納空間2の前方開口側領域3をスムーズに循環するように、また、送風装置1の設置態様等に応じて適宜、設定するようにしてもよい。この仕切板7の前端から閉鎖状態の開き戸9,9の背面までの前後方向に沿う寸法(収納空間2の前方開口側領域3の前後寸法)が小さ過ぎれば、送風装置1による気流が収納空間2の前方開口側領域3をスムーズに循環し難くなる傾向がある。一方、この収納空間2の前方開口側領域3の前後寸法が大き過ぎれば、収納空間2内における収納効率が低下する傾向がある。
上記のような種々の観点等から、例えば、この収納空間2の前方開口側領域3の前後寸法を、30mm〜300mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、送風装置1を、収納空間2の内面4Bに沿って取り付けられた長尺筒状としている。このような構成とすれば、例えば、埋め込み状に送風装置を設けた構造と比べて構造の簡略化をより図ることができ、また、送風装置1のメンテナンス性等を向上させることができる。
また、本実施形態では、送風装置1を、長手方向を上下方向に沿わせて設けている。このような構成とすれば、収納空間2内の空気を上下に撹拌させるように効果的に循環させることができる。これにより、後記するように、送風装置1を、脱臭機能や除菌機能を有したものとすれば、収納空間2の前方開口側領域3の下方側領域や上方側領域において滞留する空気を循環させることができ、効果的に脱臭・除菌することができる。
つまり、本実施形態では、長尺筒状とされた送風装置1を、長手方向を上下方向に沿わせて収納空間2の左右を区画する一方の内側面4Bに沿って設けた構造としている。また、収納空間2の奥行方向に直交する方向となる他方の内側面4Bに向けて送風装置1の吸込口12及び吹出口13を開口させた構造としている。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、長尺筒状とされた送風装置1を、その全体が収納空間2の前方開口側領域3に位置するように、一方の内側面4Bに沿って設けた構造としている。
また、本実施形態では、送風装置1の吹出口13を、当該吹出口13から吹出された空気が収納空間2の天面4に直接的に吹き付けられないように、天面4との間に所定の空間を隔てて上端側に設けている。このような構成とすれば、吹出口13から吹出された空気が収納空間2内の天面4に直接的に吹き付けられるようなことを抑制することができる。これにより、吹出口13から吹出された空気を収納空間2内に効果的に拡散させ、循環させることができる。
この送風装置1の吹出口13から収納空間2の天面4までの上下方向に沿う寸法は、送風装置1の吹出口13の裏面側の内部構造や、収納空間2の収納間口寸法等に応じて適宜、設定するようにしてもよい。この吹出口13から天面4までの上下方向に沿う寸法が小さ過ぎれば、吹出口13から吹出された空気の大部分が他方の内側面4Bに至る前に天面4に直接的に吹き付けられて天面4に沿って他方の内側面4B側に向かう気流となる傾向がある。一方、吹出口13から天面4までの上下方向に沿う寸法が大き過ぎれば、吹出口13からの気流が前方開口側領域3の上方側領域に行き渡り難くなる傾向がある。
このような種々の観点等から、例えば、この送風装置1の吹出口13から収納空間2の天面4までの上下方向に沿う寸法を、100mm〜500mm程度としてもよい。なお、送風装置1の吸込口12から収納空間2の底面4Aまでの上下方向に沿う寸法についても上記同様の観点や、吸込口12の裏面側に設けられる後記するフィルター部21の構成等に応じて、上記寸法と同程度としてもよい。
また、本実施形態では、収納空間2内に、収納空間2の奥行方向に延び奥行方向にスライド自在とされた棒状の吊下部材8を設けている。このような構成とすれば、この吊下部材8に、コートや上着等の衣類を掛けたハンガー等の吊下具を吊下げることができる。また、吊下部材8が奥行方向に延び奥行方向にスライド自在とされているので、この吊下部材8を前方側に引き出すことで、衣類の掛け外し等を容易に行うことができ、また、吊下げられた衣類を、収納空間2の前方開口側領域3に位置させることができる。これにより、送風装置1からの気流を衣類に効果的に接触させることができ、後記するように、送風装置1を、脱臭機能や除菌機能を有したものとすれば、衣類を効果的に脱臭・除菌することができる。また、衣類を前後方向に向いた状態で掛けることができるので、例えば、吊下部材を収納間口方向(左右方向)に延びるように設けた構造と比べて、送風装置1の気流が衣類によって遮られ難く、収納空間2の前方開口側領域3を効果的に循環させることができる。
また、本実施形態では、収納空間2を上下に区画する厚さ方向を上下方向に沿わせた複数の棚板(横仕切板)7を、仕切板として設けている。また、本実施形態では、収納空間2の左右方向一方側空間及び他方側空間にそれぞれ複数の棚板7を設けた例を示している。図例では、これら左右方向一方側空間及び他方側空間の左右寸法(収納間口方向に沿う寸法)を互いに同寸法とした例を示している。
また、図例では、収納空間2の左右方向一方側空間の下方側領域を、比較的に上下に大きな収納スペースとし、ハンガー等に掛けたコートや上着等の複数枚の衣類を前後方向に並べて収納可能とした衣類収納スペースとしている。この衣類収納スペースの天面側を区画する棚板7の下方側に、上記した吊下部材8を設けた構造としている。
この吊下部材8は、図1(a)及び図2に示すように、棚板7の左右方向略中央の下面に固定された支持部材に対して前後方向にスライド自在に支持されている。このような吊下部材8としては、スライドハンガーレール等を採用するようにしてもよい。
なお、この吊下部材8は、支持部材を介して棚板7に支持されたものに限られず、収納空間2の天面4や、内側面4B、奥側面5等に適宜の支持部材を介して支持されたものとしてもよい。
また、図例では、収納空間2の左右方向他方側空間を、一方側空間よりも上下に細かく区画された小分けスペースとし、最下段に長尺物品収納スペースを設けた例を示している。また、この長尺物品収納スペースの天面側を区画する棚板7の下方側に、収納間口方向に延び、ブーツハンガー等のブーツ支持具が引っ掛けられる棒状の吊下部材8Aを設けた例を示している。なお、長尺物品収納スペースとしては、傘等の収納が可能とされたものとしてもよい。
また、各棚板7は、上下の配設位置の変更が可能とされたものとしてもよい。図例では、各棚板7の左右方向両端部を、収納空間2の内側面4B,4Bや縦仕切板等によって支持させた態様とせずに、上下に長尺とされた柱状(棒状)部材6,6にブラケット等の支持具を介して支持させた態様としている。このような構成とすれば、収納空間2を、左右方向に複数に区分することを可能としながらも、例えば、縦仕切板によって支持させたものと比べて、各棚板7によって上下に区画された各収納スペースに、送風装置1による気流を行き渡らせ易くすることができる。
図例では、3本の柱状部材6,6,6を、それぞれ収納空間2の奥側面5に沿わせて設けた例を示している。なお、このように、棚板7の後端側を左右の柱状部材6,6によって支持させた態様に限られず、棚板7の前後方向途中部位や複数個所を、左右の柱状部材6,6によって支持させた態様としてもよい。さらには、このような左右の柱状部材6,6によって支持させた態様に代えて、各棚板7を、収納空間2の内側面4B,4Bや縦仕切板等によって支持させた態様としてもよい。
また、複数枚の棚板7のうちの少なくとも一枚(または全て)を、例えば、厚さ方向(上下方向)に貫通する多数の孔を設けた多孔状とされたものとしてもよい。
送風装置1は、図1(b)及び図5に示すように、少なくとも長手方向一方端が開口し、一側面部11の一方端側に吸込口12及び吹出口13のうちの一方を構成する第1通気口としての吸込口12を設けた筒状ダクト10を備えている。また、送風装置1は、筒状ダクト10の長手方向一方端の開口10aから差し込まれて吸込口12の裏面側に位置するように取り付けられ、吸込口12と筒状ダクト10内の送風路19とを連通させる第1通気ユニットとしての吸込ユニット20を備えている。また、送風装置1は、一方端の開口10aを覆う第1蓋部29を備えている。このような構成とすれば、吸込口12及び吹出口13のうちの少なくとも一方の周囲の表面側の見栄えを向上させることができる。つまり、吸込口12及び吹出口13のうちの一方を構成する第1通気口としての吸込口12の周囲に継目等が形成されることがなく、筒状ダクト10の一側面部11の吸込口12の周囲の見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、吸込ユニット20を、吸込口12の裏面側に沿うように配されるフィルター部21を有したものとしている。このような構成とすれば、フィルター部21を別途に筒状ダクト10内に組み付ける構成とした場合と比べて、筒状ダクト10に対して容易に組み付けることができる。
また、本実施形態では、このフィルター部21を、筒状ダクト10に対して着脱自在としている。このような構成とすれば、吸込ユニット20を構成するフィルター部21のメンテナンス性を向上させることができる。なお、吸込ユニット20の具体的構成の一例については後述する。
また、本実施形態では、図1(b)及び図5に示すように、筒状ダクト10を、長手方向両端が開口されたものとし、一側面部11の他方端側に吸込口12及び吹出口13のうちの他方を構成する第2通気口としての吹出口13を設けた構成としている。また、送風装置1に、筒状ダクト10の他方端の開口10bから差し込まれて吹出口13の裏面側に位置するように取り付けられ、吹出口13と筒状ダクト10内の送風路19とを連通させる第2通気ユニットとしての吹出ユニット30を設けた構成としている。また、送風装置1に、他方端の開口10bを覆う第2蓋部39を設けた構成としている。このような構成とすれば、吸込口12及び吹出口13のうちの他方を構成する第2通気口としての吹出口13の周囲に継目等が形成されることがなく、筒状ダクト10の一側面部11の吹出口13の周囲の見栄えを向上させることができる。つまり、本実施形態では、筒状ダクト10の両端側に設けられた吸込口12及び吹出口13の周囲に継目等が形成されず、これらの周囲の表面側の見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、第1通気ユニット及び第2通気ユニットの一方としての吹出ユニット30に、送風器31を設けている。このような構成とすれば、例えば、送風器31を別途に筒状ダクト10内に組み付ける構成とした場合と比べて、筒状ダクト10に対して容易に組み付けることができる。なお、吹出ユニット30の具体的構成の一例については後述する。
また、本実施形態では、筒状ダクト10の長手方向他方端側を、吹出口13及びこの吹出口13に向かう送風路19から隔離するように筒状ダクト10内に隔離部34,35を設けた構成としている。また、筒状ダクト10内における隔離部34,35よりも他方端側に、送風器31に接続される電源部33を設けた構成としている。このような構成とすれば、筒状ダクト10の他方端の開口10bを介して電源部33を組み付けることができ、例えば、電源部33を筒状ダクト10の途中部位等に組み込むようなものと比べて、組付性を向上させることができる。また、この電源部33は、隔離部34,35によって隔離されて他方端側に設けられているので、当該電源部33が吹出口13に向かう気流の圧力損失要因となるようなことがなく、例えば、電源部33を筒状ダクト10の途中部位等に組み込んだものと比べて、送風効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、送風器31を、吹出口13に隣接させるように設けている。このような構成とすれば、例えば、送風器31を筒状ダクト10の途中部位や、吸込口12の近傍に設けたようなものと比べて、電源部33と送風器31とを接続するコードを短くすることができ、コードの引き回し性を向上させることができる。また、このようなコードを筒状ダクト10の送風路31内に配線することも考えられるが、このようなものと比べて、筒状ダクト10の送風路19内における配線による圧力損失等の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、筒状ダクト10を、長尺筒状に押出成形されたものとしている。このような構成とすれば、設置スペース(本実施形態では、収納空間2)の寸法(本実施形態では、上下寸法)等に応じて切断等によって寸法調整することで種々の設置スペースに容易に適用することができ、汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態では、筒状ダクト10の吸込口12が設けられた側の長手方向一端面から吸込口12までの長手方向に沿う寸法よりも、筒状ダクト10の吹出口13が設けられた側の長手方向他端面から吹出口13までの長手方向に沿う寸法を大きい寸法としている。このような構成とすれば、例えば、筒状ダクト10の長手方向を上下方向に沿わせ、吸込み側を下端側に配し、吹出し側を上端側に配して設置する設置態様とした場合に、吹出口13から吹出された空気が、収納空間2内の天面4に直接的に吹き付けられるようなことを抑制することができる。これにより、吹出口13から吹出された空気を収納空間2内に効果的に拡散させ、循環させることができる。また、筒状ダクト10が長尺筒状に押出成形されているので、設置スペース(収納空間2)の上下寸法等に応じて切断等によって寸法調整し、吸込口12及び吹出口13を適宜の位置に形成することができ、種々の設置スペースに容易に適用することができる。
この筒状ダクト10の一端面から吸込口12までの寸法と筒状ダクト10の他端面から吹出口13までの寸法との寸法比は、当該送風装置1の長さ寸法や当該送風装置1の設置スペースの寸法、筒状ダクト10の収容機器等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。例えば、筒状ダクト10の他端面から吹出口13までの寸法を、筒状ダクト10の一端面から吸込口12まで寸法の1.5倍〜5倍程度としてもよい。
筒状ダクト10は、本実施形態では、図3〜図5に示すように、略四角筒状とされており、その一側面部(図例では、収納空間2の他方の内側面4B側に向く面部)11の長手方向両端側に、吸込口12及び吹出口13を設けた構成とされている。この筒状ダクト10の内部空間が吸込口12と吹出口13とを連通させる送風路19を構成し、送風器31は、この送風路19内を送風するように設けられている。
これら吸込口12及び吹出口13は、略薄板状とされた筒状ダクト10の一側面部11を厚さ方向に貫通させて設けられている。これら吸込口12及び吹出口13は、筒状ダクト10の一側面部11を、打ち抜きや切削等することで形成されている。
また、本実施形態では、開口方向に見た状態における吸込口12の開口面積よりも、開口方向に見た状態における吹出口13の開口面積を小さい面積としている。このような構成とすれば、吹出口13から吹出される空気の流速を比較的に大きくすることができる。図例では、これら吸込口12及び吹出口13の一側面部11の幅方向(短手方向)に沿う寸法を互いに同寸法とし、吸込口12の一側面部11の長手方向に沿う寸法を、吹出口13の一側面部11の長手方向に沿う寸法よりも大きくした例を示している。なお、このような態様に代えて、吸込口12及び吹出口13の開口面積を互いに同面積等としてもよい。
また、本実施形態では、これら吸込口12及び吹出口13を、一側面部11の幅方向に細長い複数の桟状部を一側面部11の長手方向に沿って間隔を空けて設けたガラリ状の構成としている。換言すれば、これら吸込口12及び吹出口13を、複数のスリット状開口からなるものとしている。これら複数のスリット状開口は、一側面部11を、打ち抜きや切削等することで形成されている。つまりは、複数の桟状部は、一側面部11に一体的に形成されている。このような構成とすれば、吸込口12及び吹出口13やこれらの周囲の表面側の見栄えの向上が可能でありながらも、筒状ダクト10内への異物等の侵入を抑制することができる。なお、このような態様に代えて、これら吸込口12及び吹出口13を、単一の開口からなるものとしてもよい。この場合は、後記する各ユニット20,30に、桟状部を設けたような構成としてもよい。
また、本実施形態では、図1(b)、図3(b)及び図4に示すように、この筒状ダクト10の取付対象としての収納空間2の一方の内側面4Bに向く側に、一方の内側面4B側に向けて開口し長手方向に延びる配線用凹溝15を全長に亘って設けている。このような構成とすれば、筒状ダクト10の配線用凹溝15に、送風器31等の電源部33への商用電源からの電源コード(ケーブル)等を配線することができる。また、筒状ダクト10の取付対象側を一方の内側面4Bに沿わせて取り付けた状態では、配線用凹溝15及びこの配線用凹溝15に配線された電源コード等が露出し難くなり、見栄え良く配線することができる。また、配線が露出しないように筒状ダクト10内に配線することも考えられるが、このようなものと比べて、筒状ダクト10の送風路19内における配線による圧力損失等の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、筒状ダクト10を、長尺筒状に押出成形されたものとしているので、このような配線用凹溝15を全長に亘って容易かつ効率的に設けることができる。
本実施形態では、この配線用凹溝15を、吸込口12及び吹出口13を設けた一側面部11に略平行状とされ、一方の内側面4B側に向く面部となる他側面部14側に設けており、他側面部14自体の形状を凹溝形状として配線用凹溝15を設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、一側面部11に隣接する側面部側に配線用凹溝15を設けたような態様としたり、該側面部を構成する板部の厚さ内に配線用凹溝15を設けたような態様としたりしてもよい。
また、配線用凹溝15を、他側面部14の短手方向(幅方向)略中央部位に設けた例を示しており、他側面部14の配線用凹溝15の溝幅方向両側に、取付対象としての一方の内側面4Bに当接される部位を設けた例を示している。
また、この他側面部14の長手方向両端部に、当該送風装置1を取付対象(一方の内側面4B)に取り付けるための取付部14a,14bを設けた構成としている。図例では、他側面部14の長手方向両端部を、他の面部よりも長手方向外方側に延出させたような突片状の形状とし、当該部位を、取付部14a,14bとしている(図1(b)及び図3(b)参照)。これら長手方向両端側の取付部14a,14bには、当該送風装置1を取付対象に固定するためのねじや釘等の止具の挿通孔が設けられている。なお、送風装置1(筒状ダクト10)を取付対象に取り付けるための取付部14a,14bとしては、このような構成に限られず、その他、種々の取付部の採用が可能である。
また、本実施形態では、図1(b)及び図3(b)に示すように、筒状ダクト10の他側面部14に、電源部33が収容された部位と配線用凹溝15とを連通させる配線孔16を設けている。このような構成とすれば、例えば、筒状ダクト10の長手方向他方端の開口10bを介して電源コードを配線するようなものと比べて、電源コードを見栄え良く配線することができる。
この配線孔16は、他側面部14を厚さ方向に貫通させて設けられている。また、この配線孔16は、後記する隔離部34,35よりも長手方向他方端の開口10b側に設けられている。
また、本実施形態では、図4に示すように、筒状ダクト10に、吸込ユニット20及び吹出ユニット30に設けられた被ガイド部24,38が係合し、当該筒状ダクト10に差し込まれる各ユニット20,30をガイドするガイド部17を設けている。このような構成とすれば、筒状ダクト10のガイド部17に各ユニット20,30の被ガイド部24,38を係合させてガイドさせることができる。これにより、各ユニット20,30を筒状ダクト10に容易に組み付けることができる。
また、本実施形態では、筒状ダクト10が長尺筒状に押出成形されているので、このようなガイド部17を全長に亘って容易かつ効率的に設けることができる。
また、本実施形態では、各ユニット20,30の被ガイド部24,38を、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に沿うように配され、この一側面部11の幅方向に沿う方向の両側に突出するように形成された被ガイド突片部24,24,38,38としている。また、筒状ダクト10のガイド部17を、各ユニット20,30の両側の被ガイド突片部24,24,38,38をそれぞれに受け入れるガイド凹溝17,17としている。このような構成とすれば、各ユニット20,30の両側の被ガイド突片部24,24,38,38を筒状ダクト10のガイド凹溝17,17に係合させてガイドさせながら各ユニット20,30を筒状ダクト10に容易に取り付けることができる。また、一側面部11の裏面に沿わせながら各ユニット20,30を筒状ダクト10に取り付けることができるので、各ユニット20,30を各通気口(吸込口12及び吹出口13)12,13に効果的に近接または密接させることができる。
これら両側のガイド凹溝17,17は、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に沿って互いに向き合う方向に開口し、筒状ダクト10の全長に亘って設けられている。
また、図例では、筒状ダクト10の一側面部11の幅方向両側の裏面と、これに隣接する各対向側面部の内側面と、これら対向側面部の内側面から互いに向き合う方向に突出された突片部と、によって各ガイド凹溝17,17を区画した例を示している。また、図例では、各ガイド凹溝17,17を区画する突片部の先端部に、一側面部11の裏面に向けて突出する小突片部を設けた例を示している。このような構成とすれば、各突片部の変形等を抑制することができる。
また、本実施形態では、筒状ダクト10に、各ユニット20,30を取り付けるためのユニット取付部18,18を設けている。本実施形態では、ユニット取付部18,18を、互いに平行状に設けられた一側面部11及び他側面部14に対してそれぞれ直交状に設けられた残余の上記対向側面部の互いに対向する内側面側のそれぞれに設けた例を示している。また、これらユニット取付部18,18を、止具の止着部(止具孔状部)とし、筒状ダクト10の長手方向の全長に亘って設けている。なお、各ユニット20,30を筒状ダクト10に取り付けるためのユニット取付部18,18としては、このような構成に限られず、その他、種々のユニット取付部の採用が可能である。
吸込ユニット20は、本実施形態では、図1(b)及び図5に示すように、互いに別体とされ、一体状に組み付け可能とされたフィルター部21と第1蓋部としての吸込側蓋体29とを備えた構成とされている。また、吸込ユニット20は、吸込側蓋体29を筒状ダクト10に取り付けた状態で、これら吸込側蓋体29及び筒状ダクト10に対してフィルター部21を着脱自在とした構成とされている。なお、この場合、吸込側蓋体29を除くフィルター部21を吸込ユニット20として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、吸込ユニット20のフィルター部21を、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24aを設けた構成としている。このような構成とすれば、この吸込ユニット20のフィルター部21を、吸込口12に効果的に近接または密接させることができる。
吸込側蓋体29は、筒状ダクト10の長手方向一方端の開口としての下端開口10aを覆うようにこの下端開口10aよりも大きく形成されて、その外周縁部に、筒状ダクト10の長手方向一端面としての下端面に当接される鍔状部29aを設けた構成とされている。この吸込側蓋体29の鍔状部29aに、筒状ダクト10の取付対象側に配される他側面部14を除く周側面部の下端周縁部を覆う突片部を設けた構成としてもよい。
また、この吸込側蓋体29には、筒状ダクト10に設けられたユニット取付部18,18に応じた被取付部が設けられている。図例では、止着部(止具孔状部)とされたユニット取付部18,18に整合するように設けられた止具挿通孔を被取付部として吸込側蓋体29に設けた態様としている。この吸込側蓋体29に設けられた止具挿通孔に挿通させた止具を、筒状ダクト10のユニット取付部18,18に止着させて当該吸込側蓋体29が(フィルター部21とともに)筒状ダクト10に取り付けられる構成とされている。
また、この吸込側蓋体29には、フィルター部21が抜き差しされるフィルター開口29bが設けられている。このフィルター開口29bは、筒状ダクト10の長手方向と同方向とされた吸込側蓋体29の厚さ方向に貫通して設けられている。つまり、本実施形態では、吸込ユニット20のフィルター部21は、筒状ダクト10の下端側を覆う吸込側蓋体29に対して筒状ダクト10の長手方向に沿って抜き差しされて筒状ダクト10に着脱自在とされている。このような構成とすれば、例えば、筒状ダクト10の周側面部等にフィルター部21を抜き差しするための開口部を設けたようなものと比べて、周側面部の見栄えを向上させることができる。この吸込側蓋体29のフィルター開口29bは、後記するフィルター部21を平面視した状態における外郭形状に応じた形状とされている。
また、吸込側蓋体29には、筒状ダクト10の下端側の取付部14aを覆う取付覆い片部29cが設けられている。この取付覆い片部29cには、筒状ダクト10の取付部14aに設けられた止具の挿通孔に整合するように、止具の挿通孔が設けられている。なお、この吸込側蓋体29を、筒状ダクト10を取付対象に取り付けた後に、筒状ダクト10に組み付けられるものとしてもよい。この場合は、取付覆い片部29cに止具の挿通孔を設けないようにしてもよい。
フィルター部21は、図5及び図6(a)に示すように、フィルター27,28と、フィルター27,28を保持するフィルターホルダー22と、を備えている。本実施形態では、フィルター部21に、吸込口12側(一側面部11側、吸込上流側)に配されるプレフィルター27と、このプレフィルター27の吸込下流側に配される脱臭フィルター28と、を設けている。つまり、本実施形態に係る送風装置1は、脱臭機能を有している。
プレフィルター27としては、異物を捕捉するメッシュフィルター等や、これに代えて、または加えて、塵埃等の捕捉性を有した不織布等からなるシート状やプリーツ状の集塵フィルター等を採用するようにしてもよい。
脱臭フィルター28としては、多数のセル状通気孔を設けたハニカム状構造とされたものとしてもよい。このような脱臭フィルター28としては、臭気や各種ガス、オゾン等を吸着したり、分解したりするものとしてもよい。また、このような脱臭フィルター28としては、多数のセル状通気孔を形成するハニカム状基材に、種々の触媒や吸着剤、脱臭剤を添着、担持等させたものとしてもよい。例えば、ハニカム状基材を構成する段ボール原紙やクラフト紙質等の紙材や、各種繊維材料からなる不織布等の基布に、種々の触媒や吸着剤、脱臭剤を塗布したり、混抄したり、含浸させたりして担持させたものとしてもよい。また、触媒や吸着剤、脱臭剤としては、どのようなものでもよく、例えば、活性炭やゼオライト、オゾン分解触媒等としてもよい。
フィルターホルダー22は、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に沿うように配される吸込側板状部23と、この吸込側板状部23の裏面側(吸込下流側)に設けられ、各フィルター27,28が嵌め込まれるように収容保持される保持部25と、を備えている。保持部25は、一側面部11の厚さ方向に開口する短筒状とされ、その内周面には、各フィルター27,28を抜け止めする突片部等が適宜、設けられている。
吸込側板状部23は、筒状ダクト10の一側面部11の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされている。この吸込側板状部23には、筒状ダクト10に取り付けられた状態で、吸込口12とフィルター27,28の保持部25とを連通させるように、開口23aが設けられている。図例では、複数の桟状部によって区分された複数の開口23aを設けた例を示している。なお、プレフィルター27を、これら複数の開口23aのそれぞれの裏面側に設けられる複数のプレフィルターとしてもよい。
当該吸込ユニット20は、このフィルター部21の開口23a及びフィルター27,28を介して筒状ダクト10の吸込口12と送風路19とを連通させる構成とされている。
また、この吸込側板状部23の一側面部11の幅方向に沿う方向の両側端部が、図4(b)に示すように、吸込ユニット20(フィルター部21)の被ガイド突片部24,24を構成する。これら被ガイド突片部24,24を筒状ダクト10の両側のガイド凹溝17,17に挿入させ、当該吸込ユニット20(フィルター部21)を筒状ダクト10にガイドさせながら、当該吸込ユニット20(フィルター部21)を筒状ダクト10に差し込むことができる。本実施形態では、上記したように、吸込側蓋体29を筒状ダクト10に取り付けた状態で、この吸込側蓋体29のフィルター開口29bを介してフィルター部21を抜き差しすることができ、この際にも同様にガイドがなされる。なお、このようにフィルター部21を筒状ダクト10の下端側から抜き差し可能となるように、当該送風装置1の下方側にフィルター部21の抜き差しスペースを設けるように当該送風装置1を設置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、この吸込側板状部23の両側の被ガイド突片部24,24に、当該吸込ユニット20(フィルター部21)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24a,24aを設けている。これら付勢部24a,24aは、筒状ダクト10に差し込まれた当該フィルター部21の意図しない脱落等を抑制するように保持する保持部としても機能する。なお、筒状ダクト10に差し込まれた当該フィルター部21の意図しない脱落等を抑制する保持部としては、このような付勢部24a,24aとした態様に代えて、または加えて、例えば、フィルター部21に係合されてフィルター部21を保持する回動操作片等としてもよい。
これら被ガイド突片部24,24の付勢部24a,24aは、図6(a)に示すように、被ガイド突片部24,24に切り起こし状に形成されたばね片部24a,24aとされている。
これら両側のばね片部24a,24aは、一側面部11の厚さ方向に概ね沿う方向への弾性変形を伴い、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入される。また、これら両側のばね片部24a,24aは、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入された状態で、各ガイド凹溝17,17の他側面部14側を区画する突片部に弾性的に接触する。つまり、これら両側のばね片部24a,24aの復元力は、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入された状態で、フィルター部21を一側面部11の裏面に向けて押し付ける方向に作用する。なお、図4(b)では、これら両側のばね片部24a,24aの自然状態を、二点鎖線にて示している。
図例では、これら両側のばね片部24a,24aを、それぞれの自由端側が吸込側板状部23よりも吸込下流側(他側面部14側)に位置するように、片持ち状に各被ガイド突片部24,24に設けた構成としている。また、図例では、これら両側のばね片部24a,24aの固定端側を、フィルター部21の筒状ダクト10(吸込側蓋体29)への差し込み方向先側(上方側)に設けた例を示している。このような構成とすれば、フィルター部21の両側の被ガイド突片部24,24を筒状ダクト10のガイド凹溝17,17に挿入させる際に、両側のばね片部24a,24aが引っ掛かるようなことを抑制することができ、スムーズに挿入させることができる。
また、フィルター部21の両側の被ガイド突片部24,24に、筒状ダクト10の長手方向に沿って複数箇所(図例では3箇所)にばね片部24a,24aを設けた構成としている。
なお、吸込ユニット20(フィルター部21)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24aとしては、上記したような態様に限られない。例えば、フィルター部21の両側の被ガイド突片部24,24自体の一部をばね片部24a,24aとした態様に代えて、被ガイド突片部24,24の反一側面部側(他側面部14側)に適宜のばね部材等を設けた態様等としてもよい。また、吸込ユニット20(フィルター部21)側に付勢部を設けた態様に代えて、または加えて、筒状ダクト10の内面等に、吸込ユニット20(フィルター部21)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部を設けたような態様等としてもよい。
また、本実施形態では、フィルターホルダー22に、当該フィルター部21を吸込側蓋体29(筒状ダクト10)から抜き取る際に把持される把持部26を設けている。このような把持部26を設けることで、当該フィルター部21を吸込側蓋体29(筒状ダクト10)から容易に抜き取ることができる。図例では、吸込側板状部23の反挿入方向先側となる下端部側に、吸込側蓋体29のフィルター開口29bを塞ぐ片部を設け、この片部に差し込み方向逆側(下方側)に向けて突出させるように把持部26を設けた例を示している。
なお、このフィルター部21の吸込口12の開口方向に沿う寸法(厚さ寸法)は、本実施形態のように、吸込口12の真裏側にフィルター27,28を配した構成とした場合には、これらによる圧力損失を抑制する観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、このフィルター部21の厚さ寸法を、筒状ダクト10の送風路19の吸込口12の開口方向に沿う寸法の2/3以下程度としてもよく、好ましくは、1/2以下程度としてもよい。図例では、フィルター部21の厚さ寸法を、筒状ダクト10の送風路19の吸込口12の開口方向に沿う寸法の1/3程度とした例を示している。なお、このような態様に代えて、吸込ユニット20に、吸込口12から吸い込んだ空気を吹出口13側に向けてガイドするガイド送風路を設けた構成とし、その下流側にフィルター27,28を設けたような構成等としてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10に取り付けられた吸込側蓋体29に対してフィルター部21を抜き差し可能とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、フィルター部21と吸込側蓋体29とを一体とした吸込ユニット20とし、この吸込ユニット20を、筒状ダクト10に対して着脱自在に組み付け可能とした構成としてもよい。このような構成とすれば、第1蓋部としての吸込側蓋体29とこの蓋部側の通気ユニットとしての吸込ユニット20とを、筒状ダクト10に容易に組み付けることができる。その他、吸込ユニット20の具体的構成としては、上記した例に限られず、種々の構成の採用が可能である。
吹出ユニット30は、本実施形態では、第2蓋部39と一体状とされて筒状ダクト10に取り付けられる構成とされている。また、第2蓋部39に、筒状ダクト10の長手方向他端面に当接される鍔状部39aを設けている。このような構成とすれば、第2蓋部39とこの蓋部側の通気ユニットとしての吹出ユニット30とを、筒状ダクト10に容易に組み付けることができる。
本実施形態では、この吹出ユニット30を、図1(b)及び図5に示すように、互いに別体とされ、一体状に組み付け可能とされたユニット本体部と第2蓋部としての吹出側蓋体39とを備えた構成としている。
吹出側蓋体39は、上記した吸込側蓋体29を概ね上下反転させたような構成とされている。この吹出側蓋体39は、筒状ダクト10の長手方向他方端の開口としての上端開口10bを覆うようにこの上端開口10bよりも大きく形成されて、その外周縁部に、筒状ダクト10の長手方向他端面としての上端面に当接される鍔状部39aを設けた構成とされている。この吹出側蓋体39の鍔状部39aに、筒状ダクト10の取付対象側に配される他側面部14を除く周側面部の上端周縁部を覆う突片部を設けた構成としてもよい。
また、この吹出側蓋体39には、筒状ダクト10に設けられたユニット取付部18,18に応じた被取付部が設けられている。図例では、止着部(止具孔状部)とされたユニット取付部18,18に整合するように設けられた止具挿通孔を被取付部として吹出側蓋体39に設けた態様としている。この吹出側蓋体39に設けられた止具挿通孔に挿通させた止具を、筒状ダクト10のユニット取付部18,18に止着させて当該吹出側蓋体39が(ユニット本体部とともに)筒状ダクト10に取り付けられる構成とされている。
また、この吹出側蓋体39には、上記したフィルター開口29bに代えて、ユニット本体部が固定される固定部39bが設けられている。この固定部39bには、後記するユニット本体部の吹出側板状部37の固定片部37bが当接され、ねじ等の止具によってユニット本体部が締結、固定される(図3、図5及び図6(b)参照)。
また、吹出側蓋体39には、筒状ダクト10の上端側の取付部14bを覆う取付覆い片部39cが設けられている。この取付覆い片部39cには、筒状ダクト10の取付部14bに設けられた止具の挿通孔に整合するように、止具の挿通孔が設けられている。なお、上記同様、この吹出側蓋体39を、筒状ダクト10を取付対象に取り付けた後に、筒状ダクト10に組み付けられるものとしてもよい。この場合は、取付覆い片部39cに止具の挿通孔を設けないようにしてもよい。
また、吹出ユニット30(ユニット本体部)は、送風器31と、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生部32と、を備えている。つまり、本実施形態に係る送風装置1は、除菌機能を有している。また、吹出ユニット30(ユニット本体部)は、これら送風器31及びイオン発生部32を収容する機器ケース34と、これら送風器31及びイオン発生部32に駆動電源を供給する電源部33と、を備えている。また、吹出ユニット30(ユニット本体部)は、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に沿うように配され、電源部33及び機器ケース34に固定される吹出側板状部37を備えている。
本実施形態では、この吹出ユニット30に、電源部33を吹出口13及びこの吹出口13に向かう送風路19から隔離する隔離部34,35を設けている。また、この隔離部34,35を、筒状ダクト10の内周面に圧縮変形を伴い当接するように配される軟質発泡体35を含んだものとしている。このような構成とすれば、送風器31と電源部33とを接続するコードの配線による隙間や、後記するように、機器ケース34の外周と筒状ダクト10の内周との間に形成される隙間を、軟質発泡体35によって効果的に塞ぐことができる。これにより、吹出口13に向かう気流を、長手方向他方端側(上端側)により分散させ難くすることができ、送風効率をより向上させることができる。
送風器31は、本実施形態では、図1(b)、図4(a)及び図6(b)に示すように、その吹出部の吹出方向が吸込口12と吹出口13との並設方向(図例では上下方向)に沿う方向となるように送風路19内に設けられている。また、本実施形態では、送風器31を、送風路19内における吸込口12と吹出口13との間に位置するように設けている。図例では、送風器31を、送風路19を空気流通方向(上下方向)に区分するように筒状ダクト10内における吹出口13の吸込口12側に隣接させて設けた例を示している。
この送風器31は、その吸込部を、当該送風器31によって区分された送風路19の吸込口12側に向け、その吹出部を、当該送風器31によって区分された送風路19の吹出口13側に向けて配設されている。
このような送風器31としては、軸方向を筒状ダクト10の長手方向(上下方向)に沿わせた軸流ファンとしてもよい。なお、送風器31としては、軸流ファンに限られず、シロッコファンやクロスフローファン等としてもよく、この場合には、適宜、配設位置等を変形するようにしてもよい。また、図例では、単一の送風器31を配設した例を示しているが、複数の送風器31を配設するようにしてもよい。例えば、吸込ユニット20側にも送風器を設けたような態様としてもよい。
機器ケース34は、図1(b)及び図6(b)に示すように、筒状ダクト10の一側面部11側及び筒状ダクト10の長手方向一方端側(下端側)に向けて開口した略箱形状とされている。
この機器ケース34の吸込口12側の端部には、送風器31を収容する収容部が設けられている。また、この送風器31の収容部の吹出側(下流側)に、送風器31の吹出部と筒状ダクト10の吹出口13とを連通させ、送風器31から吹出された気流を吹出口13側に向けて変更するようにガイドするガイド送風路34aを設けている。このガイド送風路34aには、筒状ダクト10の他側面部14の裏面に沿うように設けられた奥側壁部と吹出口13の反吸込口側(図示上側)縁部とを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部を構成するガイド壁部34bが設けられている。このガイド壁部34bは、一側面部11の幅方向に沿う方向に見て、吹出口13の吸込口側(図示下側)縁部近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
また、本実施形態では、このガイド送風路34aに、このガイド送風路34aを複数に区画し、送風器31から吹出された気流を吹出口13側に向けて変更するようにガイドするガイド壁部34c,34cを設けている。図例では、複数のガイド壁部34c,34cを設けた例を示している。これらガイド壁部34c,34cは、上記同様、一側面部11の幅方向に沿う方向に見て、吹出口13の吸込口側縁部近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
このようなガイド壁部34b(及びガイド壁部34c,34c)を設けた構成とすれば、送風器31の吹出部から吹き出された空気をスムーズに吹出口13に向けてガイドすることができる。これにより、筒状ダクト10の送風路19内における送風器31の吹出側の圧力損失を低減することができ、送風効率を向上させることができる。
また、機器ケース34のガイド送風路34aの反吸込口側(筒状ダクト10の長手方向他方端側(上端側))に、イオン発生部32を収容する機器収容空間34dを設けている。この機器収容空間34dは、機器ケース34の一側面部11の幅方向に沿う方向の両側の壁部、反吸込口側壁部、他側面部14側の奥側壁部及びガイド壁部34bによって区画され、一側面部11の裏面に向けて開口している。
なお、図6(b)において、符号36は、機器収容空間34dの開口側を覆うように配される絶縁シートである。
また、この機器収容空間34d等に、送風器31やイオン発生部32を制御する各種回路等を内蔵した制御部を設けるようにしてもよい。
イオン発生部32は、図1(b)に示すように、そのイオン吹出部が、送風器31の吹出部と概ね対向するように設けられている。本実施形態では、このイオン発生部32のイオン吹出部を、ガイド面部を構成するガイド壁部34bにおいて開口させるように設けている。ガイド壁部34bには、このイオン吹出部をガイド送風路34aにおいて開口させるように開口が設けられている(図6(b)も参照)。
また、このイオン発生部32は、本実施形態では、除菌・消臭作用を有する帯電微粒子水を放出する静電霧化装置32とされている。
この静電霧化装置32は、詳細な図示は省略しているが、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水をイオン吹出部から放出する構成とされている。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5nm〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
なお、イオン発生部32としては、このような静電霧化装置に限られず、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生器や、マイナスイオンを放出するマイナスイオン発生器等を採用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、機器ケース34の反吸込口側端部の外周に沿って隔離部を構成する軟質発泡体35を設けている。本実施形態では、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に沿って配される吹出側板状部37側となる開口側を除く機器ケース34の外周に沿って軟質発泡体35を設けた構成としている。つまり、この軟質発泡体35は、図4(a)に示すように、機器ケース34の開口側を除く外周と、筒状ダクト10の他側面部14及びこれに隣接する両側の対向側面部の内面と、の間に形成される隙間を塞ぐように機器ケース34の外周に設けられている(図6(b)も参照)。
このような構成により、機器ケース34と軟質発泡体35とによって、吹出口13及びこの吹出口13に向かう送風路19(ガイド送風路34a)から電源部33を隔離する構成としている。
この軟質発泡体35としては、適度に圧縮変形し得るものであればよく、例えば、軟質ウレタンフォームやポリエチレンフォーム、ゴムスポンジ等の発泡材料で製されたものとしてもよい。
なお、この軟質発泡体35を、機器ケース34の他の部位の外周に沿って設けたり、筒状ダクト10の長手方向に間隔を空けて、機器ケース34の複数箇所の外周に設けたりしてもよい。また、この軟質発泡体35を、吹出ユニット30(ユニット本体部)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部として把握するようにしてもよい。
さらには、このような軟質発泡体35を設けずに、例えば、機器ケース34の外郭形状を、筒状ダクト10の内周形状に応じた形状とし、この機器ケース34を、隔離部として把握するようにしてもよい。
電源部33は、機器ケース34の反吸込口側壁部の上端開口10b側に隣接して設けられている。
この電源部33としては、送風器31のモーター等の駆動部や、イオン発生部32に、商用電源を整流等して給電する電源ユニットとしてもよい。この電源部33と送風器31及びイオン発生部32とは、図示を省略しているが、適宜のコードを介して接続されている。また、この電源部33には、上記した筒状ダクト10の他側面部14に設けられた配線孔16を介して、商用電源からの電源コードが接続される。
吹出側板状部37は、筒状ダクト10の一側面部11の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされており、機器ケース34の開口側を覆うように配される。また、この吹出側板状部37の筒状ダクト10の長手方向に沿う寸法は、電源部33及び機器ケース34の固定が可能なように、これらの筒状ダクト10の長手方向に沿う寸法を足し合わせた寸法に応じた寸法とされている。
この吹出側板状部37には、図1(b)及び図6(b)に示すように、筒状ダクト10に取り付けられた状態で、吸込口13と機器ケース34のガイド送風路34aとを連通させるように、開口37aが設けられている。当該吹出ユニット30は、この吹出側板状部37の開口37a及び機器ケース34(ガイド送風路34a)を介して筒状ダクト10の送風路19と吹出口13とを連通させる構成とされている。
また、この吹出側板状部37の一側面部11の幅方向に沿う方向の両側端部が、図4(a)に示すように、吹出ユニット30の被ガイド突片部38,38を構成する。これら被ガイド突片部38,38を筒状ダクト10の両側のガイド凹溝17,17に挿入させ、当該吹出ユニット30を筒状ダクト10にガイドさせながら、当該吹出ユニット30を筒状ダクト10に差し込むことができる。
また、吹出側板状部37には、電源部33及び機器ケース34に設けられた止具の止着部に整合する止具の挿通孔が設けられている。この吹出側板状部37の挿通孔を介して電源部33及び機器ケース34に止着された止具によって電源部33及び機器ケース34が吹出側板状部37に固定され、ユニット本体部が組み付けられる。
また、この吹出側板状部37の反吸込口側端部(上端開口10b側端部)には、吹出側蓋体39の固定部39bに固定される固定片部37bが設けられている。この固定片部37bは、一側面部11に沿わせられる吹出側板状部37の反吸込口側端部から他側面部14側に向けて突出するように形成されている。この固定片部37bには、吹出側蓋体39の固定部39bに設けられた止具の挿通孔に整合する止着部が設けられている。
なお、この吹出側板状部37の両側の被ガイド突片部38,38に、上記した軟質発泡体35に代えて、または加えて、吹出ユニット30(ユニット本体部)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する上記同様の付勢部を設けるようにしてもよい。また、このような態様に代えて、または加えて、筒状ダクト10の内面等に、吹出ユニット30(ユニット本体部)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部を設けたような態様等としてもよい。その他、吹出ユニット30の具体的構成としては、上記した例に限られず、種々の構成の採用が可能である。
また、この吹出ユニット30に設けられた送風器31等の作動状態を示す表示部等を設けるようにしてもよい。例えば、筒状ダクト10の一側面部11の一部に、透光窓部を設け、この透光窓部の裏面側に、作動状態に応じて点灯する発光部等を表示部として設けたような態様等としてもよい。この場合は、この発光部を、上記した機器収容空間34dに収容させ、吹出側板状部37に、透光窓部に応じた開口を設けるようにしてもよい。
また、筒状ダクト10の適所や他の部位(例えば、収納空間2の内面や他の壁面)等に、送風器31やイオン発生部32をON/OFF操作する操作部を設けるようにしてもよい。また、これら送風器31及びイオン発生部32は、個別にON/OFF操作が可能とされたものとしてもよく、または、同期してON/OFFされるものとしてもよい。また、当該送風装置1の吸込側の適所等に、臭いセンサーや埃センサー等の検出部を設け、該検出部の検出に基づいて送風器31やイオン発生部32のON/OFF制御がなされるものとしてもよい。また、操作部にタイマー等を設け、送風器31やイオン発生部32をタイマー駆動可能とする態様としてもよい。
上記構成とされた送風装置1においては、送風器31及びイオン発生部32を起動させれば、吸込口12から吸い込んだ空気が、吸込ユニット20のフィルター部21を通過し、集塵、脱臭等される。また、このフィルター部21を経た空気は、筒状ダクト10の送風路19を吹出口13側に向けて送風され、イオン発生部32から放出されたイオンとともに、吹出口13から設置スペース(収納空間2)に向けて吹出される。
なお、本実施形態に係る送風装置1が組み込まれる収納構造の収納空間2の区画態様としては、上記したような態様に限られず、種々の区画態様とされたものとしてもよい。
また、収納空間2を区画する仕切板としては、棚板7のような横仕切板に代えて、収納空間2を左右に区画する厚さ方向を左右方向に沿わせた縦仕切板等としてもよい。
また、送風装置1の設置態様としては、上記した態様に限られず、例えば、収納空間2の内面としての天面4や底面4Aに沿わせて設置した態様等としてもよい。つまり、送風装置1を、長手方向を左右方向に沿わせて設けた態様等としてもよい。また、送風装置1を、埋め込み状に設けた態様等としてもよい。
また、送風装置1の吸込口12及び吹出口13を、前方開口側領域3において前後方向に直交する方向に向けて開口するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、送風装置1の吸込口12及び吹出口13を、前後方向に向けて開口するように設けた態様としてもよい。
さらには、送風装置1を、収納構造に組み込んだ態様に限られず、例えば、住居等の建物内の他のスペース(寝室や和室、リビング、キッチン、洗面、トイレ、玄関等)に設置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、送風装置1(筒状ダクト10)の長手方向一方端側に吸込口12を設けた構成としているが、長手方向一方端側に吹出口13を設けた構成としてもよい。つまりは、吹出口13が設けられた側を、送風装置1(筒状ダクト10)の長手方向一方端側として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10に、配線用凹溝15及び配線孔16を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けないようにしてもよい。また、筒状ダクト10のガイド部17及び各ユニット20,30の被ガイド部24,38としては、上記した態様に限られず、種々の構成の採用が可能である。さらには、このようなガイド部17及び被ガイド部24,38を、筒状ダクト10及び各ユニット20,30に設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、両ユニット20,30の両方または一方の通気ユニットの少なくとも一部を、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24a,24aを設けた例を示しているが、このような付勢部を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、フィルター部21を設けた吸込ユニット20と送風器31を設けた吹出ユニット30とを、筒状ダクト10の長手方向のそれぞれの開口10a,10bから差し込み、取り付け可能とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これらのうちの一方を、ユニット化されたものとせずに、個別に筒状ダクト10に取り付けられるものとしてもよい。さらには、吸込口12及び吹出口13の一方の通気口を、筒状ダクト10に設けずに、一方の通気口が設けられたユニットを、筒状ダクトの一方の端部に接続して組み付ける態様とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10を、押出成形されたものとした例を示しているが、射出成形や鋳造成形等によって上記形状とされたものとしてもよい。さらには、このように成形されたものに限られず、複数部材を溶接等によって接合して上記形状とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10内に隔離部34,35を設け、筒状ダクト10内における隔離部34,35よりも他方端側(上端側)に、送風器31に接続される電源部33を設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、このような隔離部34,35を設けないようにしてもよく、さらには、電源部33を、筒状ダクト10の途中部位等に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、脱臭性を有した脱臭フィルター28と、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生部32と、を送風装置1に脱臭機能部材として設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これら脱臭フィルター28及びイオン発生部32のうちのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。また、このように、送風装置1に脱臭機能部材を設け、送風装置1を脱臭装置1とした態様に限られない。例えば、送風装置1にヒーター等の温風機能部材を設け、送風装置1を乾燥装置1としたり、送風装置1に除湿器や除湿材などの除湿機能部材を設け、送風装置1を除湿装置1としたりしてもよい。また、送風装置1に、これら脱臭機能部材、温風機能部材、除湿機能部材のうちの2つ以上を組み合わせて設け、送風装置1を、多機能送風装置1としてもよい。
1 送風装置
10 筒状ダクト
10a 下端開口(長手方向一方端の開口)
10b 上端開口(長手方向他方端の開口)
11 一側面部
12 吸込口(第1通気口)
13 吹出口(第2通気口)
17 ガイド凹溝(ガイド部)
20 吸込ユニット(第1通気ユニット)
21 フィルター部
24 被ガイド突片部(被ガイド部)
24a ばね片部(付勢部)
29 吸込側蓋体(第1蓋部)
29a 鍔状部
30 吹出ユニット(第2通気ユニット)
31 送風器
38 被ガイド突片部(被ガイド部)
39 吹出側蓋体(第2蓋部)
39a 鍔状部

Claims (8)

  1. 長手方向両端側に吸込口及び吹出口が設けられ、該吸込口から吸い込んだ空気を前記吹出口に向けて送風する送風器を備えた送風装置であって、
    少なくとも長手方向一方端が開口し、一側面部の一方端側に前記吸込口及び前記吹出口のうちの一方を構成する第1通気口を設けた筒状ダクトと、該筒状ダクトの一方端の開口から差し込まれて前記第1通気口の裏面側に位置するように取り付けられ、前記第1通気口と前記筒状ダクト内の送風路とを連通させる第1通気ユニットと、前記一方端の開口を覆う第1蓋部と、を備えていることを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1通気ユニットは、前記吸込口を構成する前記第1通気口の裏面側に沿うように配され、前記筒状ダクトに対して着脱自在とされたフィルター部を備えていることを特徴とする送風装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記筒状ダクトは、長手方向両端が開口し、前記一側面部の他方端側に前記吸込口及び前記吹出口のうちの他方を構成する第2通気口を設けた構成とされており、
    前記筒状ダクトの他方端の開口から差し込まれて前記第2通気口の裏面側に位置するように取り付けられ、前記第2通気口と前記筒状ダクト内の送風路とを連通させる第2通気ユニットと、前記他方端の開口を覆う第2蓋部と、を備えていることを特徴とする送風装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの両方または一方に、前記送風器を設けていることを特徴とする送風装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記第1蓋部及び前記第2蓋部の両方または一方の蓋部と該蓋部側の通気ユニットとは、一体状とされて前記筒状ダクトに取り付けられる構成とされ、かつ該蓋部には、前記筒状ダクトの端面に当接される鍔状部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項において、
    前記筒状ダクトには、当該筒状ダクトに差し込まれる前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットをガイドするガイド部が設けられ、前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットには、前記ガイド部に係合してガイドされる被ガイド部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  7. 請求項6において、
    前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの被ガイド部は、前記筒状ダクトの前記一側面部の裏面に沿うように配され、該一側面部の短手方向に沿う方向の両側に突出するように形成された被ガイド突片部とされ、前記筒状ダクトのガイド部は、両側の被ガイド突片部をそれぞれに受け入れるガイド凹溝とされていることを特徴とする送風装置。
  8. 請求項3乃至7のいずれか1項において、
    前記第1通気ユニット及び前記第2通気ユニットの両方または一方の通気ユニットを、前記筒状ダクトの前記一側面部の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部を備えていることを特徴とする送風装置。
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