WO2021100334A1

WO2021100334A1 - 電気脱臭機

Info

Publication number: WO2021100334A1
Application number: PCT/JP2020/037390
Authority: WO
Inventors: 康二難波; 美樹赤瀬
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2019-11-19
Filing date: 2020-10-01
Publication date: 2021-05-27
Also published as: CN114502890A; JP2021078725A

Abstract

本開示の電気脱臭機（１）は、吸気口（１１）と排気口（１２）と、吸気口（１１）から排気口（１２）に空気が通過できるように構成される流路部を有する筐体と、流路部内に、吸気口（１１）から筐体外部の空気を吸引する電動ファンを備える。さらに、電気脱臭機（１）は、吸引された空気から脱臭成分を生成する脱臭装置と、脱臭装置の制御用の第一の基板と、電動ファンの電源用の第二の基板を備える。そして、第２の基板は、電動ファンの排風方向に設けられる。これにより、小空間での消臭が可能な、小型で軽量の携帯タイプの電気脱臭機（１）を提供できる。

Description

電気脱臭機

　本開示は、電気脱臭機に関する。

　特許文献１は、脱臭物質発生器と送風ファンとを備えた脱臭機を開示する。脱臭機は、円筒状の筐体と、筐体に収容される、複数個の電極部、第一の開口部および第二の開口部を備える。複数個の電極部は、円筒状の筐体内に、コロナ放電によりオゾン風を発生させる。第一の開口部は、筐体内からオゾン風を外部に放出する。第二の開口部は、筐体内に外気を取り入れる。

　特許文献２は、繊維製品の脱臭、殺菌を行うことが可能な繊維製品メンテナンス装置を開示する。繊維製品メンテナンス装置は、ハンガーを中空構造体として形成される。ハンガーは、内部に、ファンと、ヒータと、タンクと、霧化装置と、吹出口と、を備える。

特開２０１８－１４３５８１号公報特開２０１７－８６１３６号公報

　本開示は、小空間での脱臭や、旅行や出張先での使用を目的とした小型軽量の携帯タイプの電気脱臭機を提供する。

　本開示における電気脱臭機は、吸気口と、排気口と、吸気口から排気口に空気が通過できるように構成された流路部を有する筐体と、流路部内に、吸気口から筐体外部の空気を吸引する電動ファンを備える。さらに、電気脱臭機は、吸引された空気から脱臭成分を生成する脱臭装置と、脱臭装置の制御用の第一の基板と、電動ファンの電源用の第二の基板を備える。そして、第二の基板は、電動ファンの排風方向に配設される。

　本開示の電気脱臭機は、小型軽量で、カバンなどに入れて持ち運びできる。そのため、電気脱臭機により、旅行や出張などの移動先で、室内や衣類の脱臭が可能となる。

図１は、実施の形態１における電気脱臭機の外観斜視図である。図２は、図１の電気脱臭機の他の変形例を示す外観斜視図である。図３は、図１の電気脱臭機の外観正面図である。図４は、図３の電気脱臭機の４－４線断面図である。図５は、図１の電気脱臭機の外観側面図である。図６は、図５の電気脱臭機の５－５線断面図である。図７は、実施の形態２における電気脱臭機の外観斜視図である。図８は、図７の電気脱臭機の外観正面図である。図９は、図８の電気脱臭機の９－９線断面図である。

　（本開示の基礎となった知見等）
　発明者らが本開示に想到するに至った当時、リビングや寝室などに設置し、家庭内の電源を用いて、オゾンなどの脱臭効果のある物質を生成し、ファンで放出することにより、室内空間を脱臭、消臭する技術があった。

　しかしながら、クローゼット、シューズボックス、食品収納庫などの小空間を、脱臭、消臭するには、設置スペースに余裕がなく、近くに電源コンセントもないため、脱臭、消臭する装置の設置が、困難であった。

　また、消臭成分をスプレー缶に充填して、ミスト化して室内空間や衣類などに吹き付ける技術があった。

　しかしながら、消臭、脱臭を持続させるためには、定期的に、消臭成分を吹き付けする必要がある。また、消臭対象物によっては、薬剤を吹き付けることができない場合があった。

　発明者らは、これらを解決するために、本開示の主題を構成するに至った。

　つまり、本開示は、容易な脱臭、消臭が可能な、小型軽量の携帯タイプの電気脱臭機を提供する。

　以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

　なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

　（実施の形態１）
　以下、本開示の実施の形態１における電気脱臭機１について、図１から図６を用いて、説明する。

　図１は、実施の形態１における電気脱臭機１の一例を示す外観斜視図である。

　なお、以下では、図１などに示す、後述する、電気脱臭機１の吊り具２側を上方、給電コネクタ３側を下方、操作スイッチ４側を右方として、説明する。さらに、図１の手前側を前方、背面側を後方として、説明する。

　図１に示すように、実施の形態１の電気脱臭機１は、略直方体の薄型の箱体で形成される筐体と、筐体に取り付けられる、吊り具２、給電コネクタ３などを備える。筐体は、十分な強度を有する、例えば、ＡＢＳなどの樹脂で構成される。筐体である、箱体の上面隅部６、および箱体の下面隅部７の四隅は、曲面で形成される。吊り具２は、電気脱臭機１の筐体の上端面に取り付けられる。吊り具２は、例えばクローゼット内のフック（図示せず）に引っ掛けて使用される。これにより、電気脱臭機１で、クローゼット内の衣類などを脱臭できる。吊り具２は、例えば紐などの柔軟性のある材料で形成される。そのため、持ち運びの際に、吊り具２を電気脱臭機１に巻き付けることにより、携帯性を高めることができる。

　以上のように、実施の形態１の電気脱臭機１は構成される。

　以下、実施の形態１における電気脱臭機１の他の変形例について、図２を用いて、説明する。

　図２は、図１の電気脱臭機の他の変形例を示す外観斜視図である。

　通常、吊り具２は、図１に示すように、電気脱臭機１の上端面に固定して取り付けられる。

　一方、他の変形例に係る電気脱臭機１は、図２に示すように、筐体と、吊り具２とが、別体で構成される。つまり、吊り具２は、使用者の押圧操作により、アタッチメント８などの連結具を介して、筐体の取り付け部９と連結解除可能に取り付けられる。これにより、さらなる収納性などの向上が可能となる。

　また、吊り具２は、電気脱臭機１の筐体である箱体の上面および下面が床面に対して水平にした状態で、電気脱臭機１の重心を通る鉛直線上で、筐体の取り付け部９に取り付けられる。これにより、電気脱臭機１を吊り下げた際における、筐体の傾斜を防止できる。

　電気脱臭機１は、側面部の、例えば右側面に設けられる、ボタン式の操作スイッチ４と、ＬＥＤ表示ランプ５などを備える。操作スイッチ４は、使用者の押下操作により、電気脱臭機１が作動する。このとき、ＬＥＤ表示ランプ５が点灯して、電気脱臭機１が稼働状態になっていることを使用者に知らせる。

　さらに、電気脱臭機１の稼働中に、使用者が、再度、操作スイッチ４を押下操作すると、電気脱臭機１の動作が停止する。そして、ＬＥＤ表示ランプ５が消灯して、電気脱臭機１が停止状態になったことを使用者に知らせる。

　また、電気脱臭機１は、筐体の下部である下端面に設けられる、外部から電源を供給するための給電コネクタ３を備える。給電コネクタ３は、例えば電源コネクタや、ＵＳＢコネクタなどである。電源コネクタは、家庭用ＡＣ電源に接続されるＡＣ／ＤＣ変換アダプタ（図示せず）のＤＣ出力端子と接続可能に構成され、電源が供給される。ＵＳＢコネクタは、ＵＳＢケーブルと接続され、ＵＳＢ電源アダプタ（図示せず）やモバイルバッテリー（図示せず）などから電源が供給される。

　以下、電気脱臭機１の筐体の外観構成について、図３および図４を用いて、説明する。

　図３は、図１の電気脱臭機１の外観正面図である。図４は、図３の電気脱臭機１の４－４線断面図である。

　図４に示すように、筐体の、上下方向および左右方向の側面は、全周に亘って凹部形状で形成される凹部からなる溝部１０を有する。

　電気脱臭機１は、筐体の上面隅部６の溝部１０に形成される、上面から左右の側面にかけて開口する吸気口１１を備える。さらに、筐体の下面隅部７の溝部１０に形成される、下面から左右の側面にかけて開口する排気口１２を備える。

　つまり、上記吸気口１１および排気口１２は、電気脱臭機１のコーナー部に設けられる。これにより、電気脱臭機１は、脱臭する空間において、広範囲の空間から空気を吸引し、脱臭された空気を広範囲の空間に放出できる。

　また、上記吸気口１１および排気口１２は、それぞれ溝部１０に形成される。これにより、例えば、衣類などが電気脱臭機１の筐体と接触しても、溝部１０と衣類との間で空隙が保たれる。そのため、吸気口１１からの空気の吸引、および排気口１２からの空気の放出を、空隙を介して、十分に行うことができる。

　以下、電気脱臭機１の筐体の内部構成について、図５および図６を用いて、説明する。

　図５は、電気脱臭機１の外観側面図である。図６は、図５の電気脱臭機１の６－６線断面図である。

　図６に示すように。電気脱臭機１の筐体内部は、吸気口１１と排気口１２の間に形成される流路部１３を備える。吸気口１１の下方側の流路部１３内には、電動ファン１４、脱臭装置１７が、順に、鉛直方向（上下方向）に配置される。脱臭装置１７の左方側には、脱臭装置１７の制御用の、第一の基板を構成する制御基板１８が配置される。脱臭装置１７の右方側には、電動ファン１４の電源用の、第二の基板を構成する電源基板１９が配置される。つまり、制御基板１８と電源基板１９とは、流路部１３を挟んで、左右に配置される。

　使用者が操作スイッチ４を押下すると、電源基板１９に電源が供給され、電動ファン１４が回転する。これにより、吸気口１１および排気口１２を介して、吸引および排出などの送風が開始される。また、操作スイッチ４の押下操作により、制御基板１８に脱臭動作を開始させるための信号が送信される。これにより、制御基板１８は、脱臭装置１７を動作させるように制御する。

　ここで、本実施の形態の電動ファン１４は、例えば、ダクト１５を有するシロッコファンで構成される。そのため、電気脱臭機１の筐体を薄型化できるとともに、静音化を図ることができる。

　具体的には、電動ファン１４が回転すると、吸気口１１から取り込まれた空気は、電動ファン１４の軸方向上面から吸引されて、ダクト１５から放出される。このとき、ダクト１５の開口端面１６は、鉛直面から傾斜して形成される。そして、開口端面１６に相対する方向に、つまり、電動ファン１４からの空気の排風方向の位置に、第二の基板を構成する電源基板１９が配置される。そのため、ダクト１５から放出された空気が、直接、電源基板１９に当たる。これにより、電源基板１９を空冷して、電源基板１９で発生する熱の上昇を、効果的に抑制できる。

　ダクト１５から放出された空気は、流路部１３を流れて、脱臭装置１７に取り込まれる。これにより、脱臭装置１７で脱臭成分を含んだ空気が生成され、排気口１２から外部に放出される。

　つまり、脱臭装置１７は、臭いが付着した衣類や靴、カバンなどを脱臭する脱臭成分を生成する。脱臭成分の例は、帯電微粒子水、オゾン、ラジカル、空気イオンなどである。脱臭成分が帯電微粒子水の場合、脱臭装置１７は、放電電極（図示せず）から、空気に対して放電して、脱臭成分を生成する。なお、脱臭装置１７は、ペルチェ素子（図示せず）を備える構成が好ましい。この場合、脱臭装置１７は、ペルチェ素子で空気を冷却して、空気中に含まれる水分を凝縮させて、結露水を生成する。そして、脱臭装置１７は、生成した結露水を静電霧化して、脱臭成分を生成する。

　また、脱臭装置１７の下流側の流路部１３の流路断面積は、上流側の流路部１３の流路断面積と、同等もしくは大きくなるように構成される。そのため、流路部１３を流れる空気の通風抵抗が小さくなる。これにより、排気口１２から放出される脱臭成分の量が減少しない。その結果、衣類などに付着した臭いを、効率的に脱臭できる。

　（実施の形態２）
　以下、本開示の実施の形態２における電気脱臭機１について、図７から図９を用いて、説明する。

　図７は、実施の形態２に係る電気脱臭機１の外観側面図である。図８は、図７の電気脱臭機１の外観正面図である。図９は、図８の電気脱臭機１の９－９線断面図である。

　実施の形態２の電気脱臭機１は、充電装置２０を、さらに備える点において実施の形態１の電気脱臭機１と相違する。その他の点において、実施の形態２の電気脱臭機１は、実施の形態１の電気脱臭機１と実質的に同じ構成を備えるため、説明を省略する場合がある。

　図９に示すように、実施の形態２の電気脱臭機１は、後方側の筐体内に設けられる、ホルダー部２１を備える。ホルダー部２１は、充電装置２０と充電装置２０が組み込まれる。ホルダー部２１は、隔壁２２によって、流路部１３などと分離される。充電装置２０は、電源基板１９とリード線（図示せず）によって接続される。そして、給電コネクタ３から電源が供給されている時、電源基板１９と充電装置２０に、電源が供給される。一方、給電コネクタ３から電源が供給されてない時、充電装置２０から電源基板１９に、電源が供給されるように制御される。

　これにより、何らかの要因で、外部から電源が供給されない場合でも、予め充電された充電装置２０から電源が供給される。そのため、充電装置２０により、一定時間、電気脱臭機１の稼働を継続させることができる。

　本発明の電気脱臭機は、小型かつ軽量で携帯性に優れため、衣類や小空間などの脱臭に利用可能である。

　１　　電気脱臭機
　２　　吊り具
　３　　給電コネクタ
　４　　操作スイッチ
　５　　ＬＥＤ表示ランプ
　６　　上面隅部
　７　　下面隅部
　８　　アタッチメント
　９　　取り付け部
　１０　　溝部（凹部）
　１１　　吸気口
　１２　　排気口
　１３　　流路部
　１４　　電動ファン
　１５　　ダクト
　１６　　開口端面
　１７　　脱臭装置
　１８　　制御基板（第一の基板）
　１９　　電源基板（第二の基板）
　２０　　充電装置
　２１　　ホルダー部
　２２　　隔壁

Claims

吸気口と排気口と、前記吸気口から前記排気口に空気が通過できるように構成される流路部を有する筐体と、
前記流路部内に、
前記吸気口から前記筐体の外部の空気を吸引する電動ファンと、
吸引された空気から脱臭成分を生成する脱臭装置と、
前記脱臭装置の制御用の第一の基板と、前記電動ファンの電源用の第二の基板と、を備え、
前記第二の基板は、前記電動ファンの排風方向の位置に設けられる、
電気脱臭機。
前記流路部は、前記脱臭装置の下流側の流路断面積が、上流側の流路断面積と同等もしくは大きくなるように構成される、
請求項１に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、前記筐体の外周部に設けられる凹部を備え、
前記吸気口と前記排気口は、前記凹部に設けられる、
請求項１または請求項２のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、実質的に直方体の箱体で形成され、
前記吸気口および前記排気口は、前記箱体の四隅に設けられる、
請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、
前記筐体の上部に設けられる吊り具と、
前記筐体の下部に設けられる、前記第一の基板および第二の基板に給電するための給電コネクタと、を備える、
請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、前記筐体の側面部に設けられる、前記電動ファンおよび前記脱臭装置を作動させる操作スイッチと、稼働状態を表示する表示部と、を備える、
請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、前記吊り具を取り付ける取り付け部が、前記筐体の重心を通る鉛直線上に設けられる、
請求項５または請求項６のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記吊り具は、ひもで構成される、
請求項５から請求項７のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記吊り具と前記筐体は、脱着可能な連結具で固定される、
請求項５から請求項８のいずれか１項に記載の電気脱臭機。
前記筐体は、前記筐体の内部に、充電装置を備える、
請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の電気脱臭機。