JP2015056416A - n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法 - Google Patents

n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015056416A
JP2015056416A JP2013186934A JP2013186934A JP2015056416A JP 2015056416 A JP2015056416 A JP 2015056416A JP 2013186934 A JP2013186934 A JP 2013186934A JP 2013186934 A JP2013186934 A JP 2013186934A JP 2015056416 A JP2015056416 A JP 2015056416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric conversion
type thermoelectric
conversion material
raw material
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013186934A
Other languages
English (en)
Inventor
北川 裕之
Hiroyuki Kitagawa
裕之 北川
司 松浦
Tsukasa Matsuura
司 松浦
寿仁 加藤
Hisakimi Kato
寿仁 加藤
勤也 鎌田
Kinya Kamata
勤也 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimane University
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Shimane University
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimane University, Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Shimane University
Priority to JP2013186934A priority Critical patent/JP2015056416A/ja
Publication of JP2015056416A publication Critical patent/JP2015056416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】熱電特性に優れ、その経時変化が小さいn型熱電変換材料を提供する。【解決手段】n型熱電変換材料は、Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素とを含むn型熱電変換材料であって、さらに、Cuをドーパントとして含み、短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μm、アスペクト比が5以上である結晶粒を有することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、熱エネルギーと電気エネルギーとを相互に変換可能なn型熱電変換材料、熱電変換モジュール、及びn型熱電変換材料の製造方法に関する。
熱電変換材料として、BiTe、(Bi,Sb)Te、Bi(Te,Se)等のBiTe系材料は、常温から200℃の温度領域で高い熱電特性を示す材料として知られている。n型のBiTe系材料を作成する方法として、Bi、Te等の構成元素に対し、ドーパントとして、HgBrやSbI等のハロゲン化合物の形でハロゲン元素を添加することが、従来より知られている(例えば、特許文献1及び2)。また、ハロゲン化合物は、毒性が強く、潮解性を有し、取り扱い性に欠けるため、取り扱いが容易なCu、Ag等をドーパントとして用いる方法も提案されている。
ところで、BiTe系の熱電変換材料の作成方法としては、ブリッジマン法、引き上げ(CZ)法などによる溶製材を作製する方法がある。しかし、溶製材は、その製造工程が長いことや、機械的特性が悪いといった欠点があるため、近年ではBi、Te、Sb、Seからなる固溶体合金を粉砕して、ホットプレス法などによって加圧焼結して緻密な材料を作製する方法が知られている。しかし、Cuをドーパントとして添加した原料を加圧焼結によって作成した熱電変換材料は、溶製材と比較して、導電率が低く、その結果、出力因子が小さくなる傾向にある。また、この熱電変換材料は、熱電特性の変化の程度が大きく、製造プロセスの間でも経時変化することが知られている(例えば、特許文献3)。
特許第3319338号公報 特許第3909557号公報 特開2003−133597号公報
本発明は、熱電特性に優れ、その経時変化が小さいn型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の簡便な製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、下記n型熱電変換材料によれば、熱電特性に優れ、その経時変化が小さいことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の一態様は、
Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素とを含むn型熱電変換材料であって、
さらに、Cuをドーパントとして含み、
短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μm、アスペクト比が5以上である結晶粒を有することを特徴とするn型熱電変換材料である。
また、本発明の他の一態様は、
上記n型熱電変換材料から作られるn型熱電変換素子と、
前記n型熱電変換素子と電気的に接続されるp型熱電変換素子と、を備えることを特徴とする熱電変換モジュールである。
さらに、本発明の他の一態様は、
n型熱電変換材料の製造方法であって、
Bi及びSbのうちの少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうちの少なくとも一方の元素とを含む原料粉末に対し、前記熱電変換材料がn型半導体の特性を有するようCuを添加する工程と、
前記原料粉末及びCuを加熱溶融する工程と、
溶融した原料粉末及びCuを10分で400℃以上の降温速度で冷却する工程と、を備えることを特徴とする熱電変換材料の製造方法である。
本発明によれば、熱電特性に優れ、その経時変化を小さくできるn型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法が得られる。
本発明の一実施形態であるn型熱電変換材料を備える熱電変換モジュールを示す図である。 本発明の一実施形態であるn型熱電変換材料の製造方法を説明するフローチャートである。 前記製造方法で用いられる熱電変換材料製造装置の一例を示す概略構成図である。 図3に示す装置を用いてn型熱電変換材料を製造する手順を示す図である。 本発明のn型熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 本発明のn型熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 本発明のn型熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 本発明のn型熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 焼結法で作成した熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 焼結法で作成した熱電変換材料の結晶粒を示す電子顕微鏡写真である。 本発明のn型熱電変換材料のCu添加量と導電率σとの関係を示すグラフである。 本発明のn型熱電変換材料のCu添加量とゼーベック係数αとの関係を示すグラフである。 本発明のn型熱電変換材料のCu添加量と出力因子PFとの関係を示すグラフである。 本発明のn型熱電変換材料の製造後の経過日数と比抵抗との関係を示すグラフである。
(n型熱電変換材料)
以下、本発明のn型熱電変換材料について詳細に説明する。
本実施形態のn型熱電変換材料は、Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素とを含み、さらに、Cuをドーパントとして含み、短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μm、アスペクト比が5以上である結晶粒を有する。なお、本明細書において結晶粒とは、Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素とを含む結晶粒をいう。
本実施形態のn型熱電変換材料は、ドーパントを除く構成元素として、Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素、および、Te及びSeの少なくとも一方の元素を含むものであれば、Bi、Sb、Te、Seのうちの2種〜4種が含まれる。中でも、混晶化されることでBi、Sb間等の異種元素間で歪みが生じて、熱伝導率の小さいn型熱電変換材料が得られる点で、3種または4種の構成元素を含むものが好ましい。
n型熱電変換材料は、Bi2−xSbTe3−ySeで表される組成を含むことが好ましい。この組成において、xは0〜2、yは0〜3である。このような組成を有することにより、導電率σが高く、その結果、出力因子PF(Power factor)が高い、熱電特性の優れたn型熱電変換材料が得られる。出力因子PFは、下記式に従って算出される指標であり、この値が高いほど熱電特性に優れるとされる。
出力因子PF(W/m・K)=(ゼーベック係数α(μV/K))×導電率σ(S/m)
上記組成において、xは2未満であること、すなわち、Biが必ず含まれることが好ましい。xは、より好ましくは0以上1未満である。また、yは、n型の材料に適した組成としつつ結晶構造の歪みによる性能低下を防ぐ観点から、好ましくは0を超え0.3以下であり、より好ましくは0.1〜0.2である。n型熱電変換材料としては、例えば、Bi1.8Sb0.2Te2.85Se0.15、BiTe2.85Se0.15の組成を有するものが挙げられる。
Cuは、n型の熱電変換材料を得るためのドーパントとして含まれる。Cuの含有量は、導電率σが高く、出力因子PFの高い(例えば3.0×10−3W/m・K超)材料が得られる点で、Bi、Sb、Te、Seの各成分の合計に対し、5モル%以下であるのが好ましい。
n型熱電変換材料には、さらに、Cu以外の他のドーパントが含まれてもよい。これにより、後述するように製造プロセスでのCu元素の移動が抑えられ、熱電特性がさらに向上する。他のドーパントとしては、例えば、Agや、Cl、Br、I等のハロゲン元素、あるいは、これらの組み合わせが挙げられる。他のドーパントの含有量は、特に制限されないが、Cuを含む全てのドーパント中、例えば1〜50モル%である。
本実施形態のn型熱電変換材料は、短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μm、アスペクト比が5以上である結晶粒を有する。このようにサイズが比較的大きく、長尺状である結晶粒を有するn型熱電変換材料は、例えば焼結法により作成された、平均粒径が1〜数十μm、アスペクト比が約1である結晶粒を有するn型熱電変換材料と比べ、導電率、出力因子が高く、これら熱電特性の経時変化が小さい。この理由は、結晶粒のサイズが大きく、長尺状であることによって、n型熱電変換材料の製造プロセスにおいてドーパントであるCu元素が材料中の空孔を介して移動する速度(拡散速度)が抑制され、この結果、n型熱電変換材料の性能が向上するためであると考えられる。
結晶粒の短辺長さは、結晶粒の最大長さである長辺長さ(以下、単に長さともいう)と直交する方向の最大長さ(以下、幅ともいう)をいう。結晶粒の短辺長さは好ましくは30〜80μmであり、長辺長さは好ましくは600〜1000μmである。アスペクト比は、短辺長さと長辺長さとの比であり、好ましくは10以上である。アスペクト比の上限値は、特に制限されず、例えば30である。
本実施形態のn型熱電変換材料は、短辺長さ、長辺長さ、アスペクト比の範囲が上記範囲と異なる他の結晶粒を有してもよい。この場合、他の結晶粒のn型熱電変換材料に占める割合は、c軸と直交する方向を含む断面における面積比で、50%未満であることが好ましく、10%未満であることがより好ましい。
本実施形態のn型熱電変換材料は、例えば、後で説明するn型熱電変換材料の製造方法によって作成できる。
(熱電変換モジュール)
次に、本発明の熱電変換モジュールについて説明する。
図1に、本実施形態の熱電変換モジュール11の概念図を示す。
熱電変換モジュール11は、上述したn型熱電変換材料から作られるn型熱電変換素子13(以下、n型素子13、単に素子13ともいう)と、n型熱電変換素子13と電気的に接続される複数のp型熱電変換素子15(以下、p型素子15、単に素子15ともいう)と、をそれぞれ複数備える。n型素子13とp型素子15とは、交互に直列に並ぶよう接続される。具体的には、n型素子13とp型素子15はそれぞれ銅電極17に接続されて、電気的に接続される。銅電極17は、後述する絶縁基板19上に形成されたパターン電極である。
n型熱電変換素子13は、上述のn型熱電変換材料を所定のサイズ、形状に切削加工して作られる。素子13のサイズ、形状は、特に制限されず、例えば縦2mm×横2mm×高さ3mmの直方体形状である。素子13の高さ方向の断面積は、取り出す電圧の大きさに応じて適宜定められる。
素子13の上面及び底面は、後述するスライド方向と直交するよう切削加工されることが好ましい。これにより、モジュール1に組み込まれたときの素子13に対する通電方向と、素子13中の結晶粒のc軸の多くがそろう方向と垂直な方向とがほぼ一致して、n型熱電変換材料が高い性能を示す。また、素子13の上面及び底面(2mm×2mmの領域の部分)には、銅電極17中のCuの素子13中への拡散を防止する等の観点から、図示されないめっき層が形成されることが好ましい。めっき層には、例えば無電解ニッケルが用いられる。
p型熱電変換素子15は、p型の熱電変換材料から作られる。p型の熱電変換材料の種類は、特に制限されず、公知のものを用いることができる。接続されるn型素子13との間で熱膨張率、導電率の差が大きいと、モジュール11に組み込みにくいことから、構成元素がn型素子13の材料と同種であることが好ましい。n型素子13の材料と同種のものとする点から、p型熱電変換材料もBiTe系のものが好ましく、上記したBi2−xSbTe3−ySeで表される組成を有するものがより好ましく用いられる。p型熱電変換素子15が上記組成を有する場合、x、yの値は、n型熱電変換素子13の組成における各値と等しくてもよく、異なってもよい。2つの素子13,15の有する組成の組み合わせとしては、例えば、n型熱電変換素子13のBiTe2.85Se0.15に対して、p型熱電変換素子15のBi0.5Sb1.5Teが挙げられる。
p型熱電変換素子15の作成方法は、特に制限されず、材料作成時に、例えばn型の材料作成時と同様の条件で冷却が行われる。p型熱電変換素子15の結晶粒の形態は、特に制限されず、例えばn型熱電変換素子13に含まれる結晶粒と同様のものが挙げられる。p型熱電変換素子15のゼーベック係数α、導電率σは、特に制限されないが、n型熱電変換素子13のゼーベック係数α、導電率σとの差が小さいことが望ましい。p型熱電変換素子15のサイズ、形状は、特に制限されず、例えばn型素子13と同様である。
本実施形態の熱電変換モジュール11において、n型熱電変換素子13とp型熱電変換素子15とは、図1に示すように、隣接する2つの素子13,15の上面同士又は底面同士が銅電極17にハンダ付けされることで接続され、接続された素子13,15の組の複数がさらに直列に接続されている。モジュール11に組み込まれる素子13,15の組の数は、取り出す電圧の大きさに応じて適宜定められ、例えば4〜64組である。
素子13,15は、上方及び下方の両側から絶縁基板19に挟み込まれている。絶縁基板19は、例えばアルミナ製である。絶縁基板19の実装面には熱伝導性樹脂の層が設けられ、その上に、複数の銅電極パターンが形成されている。このように絶縁基板19で挟み込む構造によって、熱電変換モジュール11を発電に利用した場合に、熱源を介した電極の短絡を防止できる。
なお、図1では、説明の便宜のため、素子13,15を一方向に並べた態様を示すが、複数の素子13,15は、絶縁基板19の延在方向に沿って並べられていればよく、複数の素子13,15が繋がってなる経路が、モジュール11を上面視したときに適宜屈曲していてもよい。
本実施形態の熱電変換モジュール11は、2つの絶縁基板19に対し温度差が生じるよう熱を与えることにより、熱エネルギーが電気エネルギーに変換され、電圧が取り出される。これを利用して、例えば、地熱、温泉等での排熱利用発電、特に、常温から200℃程度までの温度範囲での排熱利用発電に、熱電変換モジュール11を用いることができる。
(n型熱電変換材料の製造方法)
次に、本発明のn型熱電変換材料の製造方法について説明する。
図2に、本実施形態のn型熱電変換材料の製造方法を説明するフローチャートを示す。
この製造方法は、原料調整工程(S10)と、加熱溶融工程(S20)と、急冷工程(S30)と、を備える。原料調整工程(S10)では、Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素、および、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素を含む原料粉末に対し、前記熱電変換材料がn型半導体特性を有するようCuを添加する。加熱溶融工程(S20)では、前記原料粉末及びCuを加熱溶融する。急冷工程(S30)では、溶融した原料粉末及びCuを10分で400℃以上の降温速度で冷却する。
本実施形態の製造方法は、例えば、特開2012−235017号公報に記載された熱電変換材料製造装置を用いるスライドボート法により行うことができる。ここで、図3及び図4を参照して、この装置1の構成を説明する。図3は、装置1を示す概略構成図である。図4は、装置1を用いてn型熱電変換材料が製造される工程を示す図である。装置1は、n型熱電変換材料の溶融された原料である溶融原料を原料収納部から凝固部に流入させ、凝固部に流入した前記溶融原料を冷却して凝固させることにより、n型熱電変換材料を製造する。なお、ここではn型熱電変換材料の原料としてBiTeを用いる例について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、n型熱電変換材料の原料としてBiTeとSbTeの固溶体、或いはBiTeとBiSeの固溶体を用いてもよい。
熱電変換材料製造装置1は、石英管2と、ガス供給管3と、排出管4と、製造容器10とを備える。
石英管2の内部空間には、不活性ガスや水素ガス等のガスの雰囲気又は真空が形成される。なお、不活性ガスや水素ガス等のガスの雰囲気又は真空を内部空間に形成可能であれば、他の部材を用いてもよい。
石英管2の長手方向一端側(図中左側)には、不活性ガスや水素ガス等のガスを石英管2の内部に供給するためのガス供給管3が設けられる。ガス供給管3は、石英管2の長手方向一端側に設けられたガス供給口(図示省略)に接続されている。
また、石英管2の長手方向他端側(図中右側)には、石英管2の内部に供給されたガスを石英管2の外部に排出するための排出管4が設けられている。排出管4は、石英管2の長手方向他端側に設けられたガス排出口(図示省略)に接続されている。
さらに、石英管2の内部には、石英管2の長手方向に延びるように形成された黒鉛からなる製造容器10が設けられている。製造容器10は、図4に示すように、上部カバー20と、上部保持部30と、摺動部材40と、下部保持部50とを含む。
上部カバー20は、上部保持部30の上面を閉鎖するように形成されている。また、上部カバー20の下面には、上部カバー20の長手方向に延びる凹型の連通部21が形成されている。
上部保持部30は、摺動部材40の上方において、摺動部材40を摺動自在に保持する。また、上部保持部30には、揮発性材料収容部31と原料収納部32とが設けられている。揮発性材料収容部31は、上面が開口した凹型に形成されている。また、揮発性材料収容部31には、揮発性材料Bが収納されている。揮発性材料Bは、n型熱電変換材料の原料が溶融されたときに溶融原料Aから分離する揮発性成分と同じ性質を有する材料である。ここでは、BiTeがn型熱電変換材料の原料として用いられているため、Teが揮発性材料Bとして用いられている。なお、他の原料が用いられる場合には、他の原料の揮発性成分に応じた揮発性材料Bを用いてよい。
原料収納部32は、上部保持部30を上下方向に貫通するように形成されている。また、原料収納部32の下面は、摺動部材40の上面によって閉鎖されている。原料収納部32のサイズは、例えば、長さ10mm×幅10mm×高さ10mmである。原料収納部32には、n型熱電変換材料の原料が固体の状態で収納される。また、原料収納部32は、上部カバー20の連通部21を介して揮発性材料収容部31と連通するようになっている。
摺動部材40は、上部保持部30と下部保持部50との間を、石英管2の長手方向に沿って摺動可能に形成されている。摺動部材40の上面には、原料収納部32から流入した溶融原料Aを冷却して凝固させるための凝固部41が設けられている。凝固部41は、直方体形状の凹型に形成されており、摺動部材40が所定の位置まで移動すると、原料収納部32と連通するようになっている。凝固部41のサイズは、例えば、長さ10mm×幅10mm×高さ2mmである。凝固部41は、摺動部材40を上下方向に貫通するように形成されてもよい。凝固部41の底部には、凝固した原料の取り出しやすさのために、サファイア等からなる基板が配されてもよい。
下部保持部50は、摺動部材40の下方において、摺動部材40を摺動自在に保持する。以上が本実施形態のn型熱電変換材料製造装置1の概略構成である。
n型熱電変換材料の製造方法の説明に戻り、原料調整工程(S10)において、原料粉末には、例えば、ブリッジマン法等を用いて作成された、Bi、Sb、Te、Seを含む溶製材を粗粉砕したものが用いられる。粉末の大きさ、形態は、特に制限されず、例えば、粒径が数百μmのものであってもよく、数mm角のサイズに粗粉砕したものであってもよい。原料粉末は、Bi、Sbの合計量とTe、Seの合計量とが元素比で2:3となるよう定められたBi、Sb、Te、Seの各量が秤量される。
Cuには、塊状または粉末状の純銅が用いられる。Cu添加量は、上述のように、熱電変換材料がn型半導体特性を有するような量であり、例えば、原料粉末に対して、0.5モル%以上である。Cuの原料粉末に対する添加量は、元素比で、5モル%以下であることが好ましい。例えば、n型熱電変換材料が上記した組成を有する場合は、この組成の構成元素の元素比の合計5に対して、0.25以下である。Cuの添加量は、出力因子PFのより高い材料が得られる点で、5モル%以下であるのが好ましい。一方、Cu添加量は、さらに、導電率σの高い材料を得る観点から、1.5モル%以上であることが好ましい。
秤量されたCuは、原料粉末と混合され、原料収納部32に入れられる。なお、Cuは、原料収納部32に入れる代わりに、原料粉末を作成する際に添加されてもよい。その後、石英管2内は不活性ガスや水素ガス等のガスで置換される。なお、この工程とは別に、溶融原料Bとして揮発性原料を揮発性材料収容部31に入れておく。
溶融工程(S20)では、原料粉末及びCuが原料収納部32に収納された状態において、石英管2の外部に設けられたヒータ(図示省略)を用いて石英管2を加熱する。このとき、原料収納部32に収納された原料粉末及びCuは、約700℃で加熱されることにより溶融する。原料粉末及びCuは、700℃で10分間保温される。また、揮発性材料収容部31に収納されている揮発性材料Bも溶融される。ここで、揮発性材料Bから発生した揮発性成分の蒸気は、連通部21を介して原料収納部32に流入する。これにより、原料が溶融される際に揮発性成分が分離した溶融原料Aに対して、揮発性材料Bから発生した揮発性成分が補われる。
急冷工程(S30)では、700℃で10分保温後、凝固部41が原料収納部32の下方に配置されるまで、摺動部材40を移動させる(図4中、矢印で示すスライド方向)。そして、凝固部41が原料収納部32の下方に配置されると、摺動部材40の移動を所定時間(例えば60〜600秒)停止する。このとき、図4(a)に示すように、原料収納部32に収納された、Cuを含む溶融原料Aは、凝固部41に流入する。
次に、図4(b)に示すように、摺動部材40を石英管2の長手方向他端側に移動させる。また、凝固部41内の、Cuを含む溶融原料Aの上面が上部保持部30の下方に接している状態で、摺動部材40の移動を停止する。そして、石英管2の外部に設けられたヒータの駆動を停止して、石英管2を冷却する。凝固部41内の、Cuを含む溶融原料Aは、石英管2内で自然放冷されることで冷却され、凝固する。このとき、Cuを含む溶融原料Aは10分間で300℃未満の温度まで冷却される。このような降温速度で冷却されることによって、上記の長辺長さ、短辺長さ、アスペクト比を有する結晶粒を有するn型熱電変換材料を得ることができる。特に、上記装置1を用いてこのような急冷を行うことにより、摺動部材30のスライド方向と平行な方向の、Cuを含む溶融原料の端部から結晶化が始まる。このため、スライド方向と垂直な方向にc軸がそろうように結晶が成長し、上記範囲のサイズ、アスペクト比を備えた結晶粒が得られやすくなる。
以上の急冷の後、さらに、常温付近まで徐冷された後、石英管2から成形装置10を取り出して、解体し、凝固部41からn型熱電変換材料を取り出す。得られたn型熱電変換材料は、必要に応じて研磨、切削加工等が行われる。
以上の製造方法によれば、所定の降温速度で急冷を行うことにより、結晶サイズ、アスペクト比の比較的大きい結晶粒を有するn型熱電変換材料が得られる。特にスライドボート法を用いることで、簡単な操作で所定の降温速度で急冷を行うことができ、所望のサイズ、アスペクト比を有する結晶粒のn型熱電変換材料を得ることができる。
以上、スライドボート法を用いてn型熱電変換材料を製造する方法を説明したが、上記降温速度で冷却が行われるのであれば、スライドボート法以外の方法によってn型熱電変換材料が作成されてもよい。
(実施例)
本発明の効果を確認するために、サンプル1〜13、および、参考用のサンプルAを製造した。サンプル1〜4、7〜13およびサンプルAはスライドボート法により作成し、サンプル5,6は焼結法により作成した。
スライドボート法では、秤量した原料粉末、及び、サンプルによって添加されるCu粉末を混合して、上記装置の原料収納部32に収納した。原料粉末として、サンプル1、7〜13およびサンプルAには、BiTe2.85Se0.15の組成となる合金の粉末を用い、サンプル2〜4には、Bi0.5Sb1.5Teの組成となる合金の粉末を用いた。Cu粉末は、サンプル8〜13およびサンプルAにのみ添加し、それぞれ表2に示す添加量を用いた。なお、サンプル1およびサンプルAには、他のドーパントとして所定の量の臭化水銀(HgBr)粉末を用いた。サンプルAは、Cu粉末およびHgBr粉末を用いて作成したものである。なお、HgBrは、原料収納部32に収納せず、上記原料粉末を作成する際に添加した。サンプル1のHgBr添加量は0.2モル%の量であった。サンプルAのHgBr添加量は表2に示す。
次いで、石英管2内をアルゴンガスで置換した後、140℃/分の昇温速度で下部保持部50の温度が700℃となるまで加熱し、その後10分間700℃で保温した後に、黒鉛製の摺動部材40を移動させて、溶融原料Aを凝固部41に流入させた。保温後の冷却(急冷)では、10分間に300℃以上の速度で冷却した。なお、サンプルの製造プロセスにおける各温度は、下部保持部50の測定用穴(図示しない)に挿入した熱電対からなる温度センサによって測定した温度である。なお、これら各温度は、有限要素法による伝熱解析により、石英管2内の製造容器10を構成する各部材の温度がほぼ等しいものであることを確認した。
焼結法では、秤量した原料粉末をジルコニア製のポット内にジルコニア製の小径ボール多数とともに充填し、ポットを高速回転することでメカニカルアロイング法により合金粉末化し、この粉末を焼結法により約400℃にて約10分間の焼結成型を行なって各サンプルを作成した。
(結晶粒の測定)
得られたサンプルのうち、サンプル1〜6の切削した断面(凝固部における横、高さ方向の断面)のSEM写真をそれぞれ図5〜図10に示す。また、各サンプルについて、1つのSEM画像中に任意に引いた直線と直交する別の直線上に存在する結晶粒の中から選択した10個の結晶粒につき、幅、長さ、アスペクト比を測定した。下記表1に、幅、長さ、アスペクト比の範囲を示す。
Figure 2015056416
図5〜図8に示されるように、サンプル1〜4は、短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μmの範囲内にあり、アスペクト比が5以上である結晶粒を有することが確認された。これに対し、図9、図10に示されるように、サンプル5,6は、結晶粒のサイズが0.5〜5μmの範囲内にあり、アスペクト比は約1であることが確認された。なお、ドーパントを含むサンプル1において、サイズが大きく長尺状の結晶粒が得られていることからも理解できるように、サンプル中の結晶粒の大きさ、形状は、ドーパントの有無によって実質的に影響を受けない。また、結晶粒の大きさ、形状は、当該サンプルがn型であるかp型であるかによっても実質的に影響を受けない。
(熱電特性の測定)
次に、サンプル7〜13およびサンプルAを、上面及び底面が、上記熱電変換材料製造装置におけるスライド方向と直交するように、縦3.5mm×横2mm×高さ8〜10mmのサイズにダイシングしたものを用いて、熱電特性として、ゼーベック係数α、導電率σを測定し、出力因子PFを計算した。測定は、サンプル作成後24時間の間に行った。ゼーベック係数αは、サンプルの両端に温度差を発生させ熱起電力を測定した(定常直流法)。導電率σは、サンプルに直流の定電流を流して測定した(直流4端子法)。ゼーベック係数α、導電率σの測定は、熱電特性測定装置(アルバック理工株式会社製、ZEM−3)を用いて約43℃にて行った。出力因子PFは、ゼーベック係数α、導電率σの値から、下記式に従って計算した。結果を下記表2に示す。また、サンプル7〜13についての結果を図11〜図13に示す。図13において、縦軸の0より上方の領域は、n型の材料(ゼーベック係数αが負の値である場合)の出力因子を示し、縦軸の0より下方の領域は、p型の材料(ゼーベック係数αが正の値である場合)の出力因子を示す。
出力因子PF(W/m・K)=(ゼーベック係数α(μV/K))×導電率σ(S/m)
Figure 2015056416
表2から分かるように、Cuの添加量が5モル%以下である場合は(サンプル9〜11)、導電率σが200×10S/mを超え、出力因子PFが3.0×10−3W/m・Kを超えていた。また、出力因子PFの値を無次元性能指数ZTに換算すると、例えばサンプル10においては97〜230℃の温度範囲において0.9を上回り、高い性能を示すことが分かった。ここでの無次元性能指数ZTは、熱伝導率を1.6W/m・Kとして計算した。
また、Cu添加量が所定量以上である場合(サンプル8〜13)は、ゼーベック係数が負の値であり、n型の材料であることが確認された。一方、Cu添加量が0である熱電変換材料(サンプル7)は、ゼーベック係数が正の値であり、p型の材料であることが確認された。
さらに、ドーパントとしてCuとHgBrを併用した場合は(サンプルA)、導電率σが200×10S/mを超えるとともに、同程度のCu添加量であるサンプル12と比べても熱電特性に優れていた。また、n型の材料であることも確認された。
(比抵抗、および、その経時変化の測定)
次に、サンプル9、12を、常温で保管し、所定のタイミングで取り出して、熱電特性として比抵抗(導電率の逆数)を測定した。測定には、上記熱電特性測定装置を用いて行った。結果を図14に示す。図14は、各サンプルの比抵抗と日数との関係を示すグラフである。なお、図14には、比較のため、サンプル7、および、参考用のサンプルB、Cの比抵抗を併せて示す。サンプルB、Cはそれぞれ、下記文献に記載された、焼結法により作成された熱電変換材料である。図14において、◆はサンプル9、□はサンプル12、▲はサンプル7、■はサンプルB、●はサンプルCのプロットをそれぞれ示す。各サンプルについて、比抵抗が6.00×10−4Ωm以下である場合に、比抵抗が低く、導電率が十分に高いと評価した。
サンプルB:Wei-Shu Liu, Qinyong Zhang, Yucheng Lan, Shuo Chen, Xiao Yan, Qian Zhang, Hui Wang, Dezhi Wang, Gang Chen, and Zhifeng Ren, “Thermoelectric Property Studies on Cu-Doped n-type CuxBi2Te2.7Se0.3Nanocomposites”, Advanced Energy Materials 2011, 1, 577-587(非特許文献1)に記載されたサンプルであって、BiTe2.7Se0.3の組成となる原料に、Cu0.01BiTe2.7Se0.3となる割合のCu粉末を混合して合金を作成し、さらにこの合金を粉砕して作成した粉末を用いて、焼結法により作成したもの。
サンプルC:Shinichi Fujimoto, Seijirou Sano, Tsuyoshi Kajitani, “Protections of the again of n-type Bi-Te thermoelectric materials doped with Cu or Cu-halide” Journal of Alloys and Compounds 443, (2007) 182-190(非特許文献2)に記載されたサンプルであって、BiTeの組成となる原料に、Cu粉末0.0618at%およびGe粉末2.5at%を混合して合金を作成し、さらにこの合金を粉砕して作成した粉末を用いて、焼結法により作成したもの。
図14に示されるように、Cuをドーパントとして添加し、溶融原料を急冷して凝固させた場合は(サンプル9、12)、比抵抗が6.00×10−4Ωm以下であるとともに、その後の目立った経時変化は見られなかった。このことから、サンプル9、12では、比抵抗が低く、導電率が十分に高いとともに、その経時劣化が小さくなっていることが分かる。また、初期の導電率が十分に高いことから、初期の出力因子も十分に高く、その経時劣化も小さくなっているといえる。一方、Cuをドーパントとして添加し、焼結法によりn型熱電変換材料を作った場合は(サンプルB、C)、比抵抗が6.00×10−4Ωmを超えていた。このことから、サンプルB、Cでは、比抵抗が高く、導電率が十分でないことが分かる。なお、出力因子に関して、上記非特許文献1には、焼結法で作成したサンプルBでは、概ね2〜3×10−3W/m・Kの範囲内となることが記載されている。
以上、本発明のn型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
S10 原料調整工程
S20 加熱溶融工程
S30 急冷工程
11 熱電変換モジュール
13 n型熱電変換素子
15 p型熱電変換素子

Claims (4)

  1. Bi及びSbのうち少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうち少なくとも一方の元素とを含むn型熱電変換材料であって、
    さらに、Cuをドーパントとして含み、
    短辺長さが10〜150μm、長辺長さが300〜1000μm、アスペクト比が5以上である結晶粒を有することを特徴とするn型熱電変換材料。
  2. 請求項1に記載のn型熱電変換材料から作られるn型熱電変換素子と、
    前記n型熱電変換素子と電気的に接続されるp型熱電変換素子と、を備えることを特徴とする熱電変換モジュール。
  3. n型熱電変換材料の製造方法であって、
    Bi及びSbのうちの少なくとも一方の元素と、Te及びSeのうちの少なくとも一方の元素とを含む原料粉末に対し、前記熱電変換材料がn型半導体の特性を有するようCuを添加する工程と、
    前記原料粉末及びCuを加熱溶融する工程と、
    溶融した原料粉末及びCuを10分で400℃以上の降温速度で冷却する工程と、を備えることを特徴とするn型熱電変換材料の製造方法。
  4. 前記Cuを添加する工程では、前記原料粉末に対し、Cuを5モル%以下添加する請求項3に記載のn型熱電変換材料の製造方法。
JP2013186934A 2013-09-10 2013-09-10 n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法 Pending JP2015056416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186934A JP2015056416A (ja) 2013-09-10 2013-09-10 n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013186934A JP2015056416A (ja) 2013-09-10 2013-09-10 n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015056416A true JP2015056416A (ja) 2015-03-23

Family

ID=52820647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013186934A Pending JP2015056416A (ja) 2013-09-10 2013-09-10 n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015056416A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016171346A1 (ko) * 2015-04-21 2016-10-27 희성금속 주식회사 저항 발열체를 이용한 Bi-Te계 열전 재료의 제조 방법
JP2016213343A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 三菱マテリアル株式会社 熱電変換材料の製造方法及び熱電変換素子の製造方法
WO2017069304A1 (ko) * 2015-10-22 2017-04-27 희성금속 주식회사 열전 재료의 제조방법 및 이로부터 제조된 열전 재료
JP2017112308A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 トヨタ自動車株式会社 N型熱電変換材料の製造方法
CN111304492A (zh) * 2020-03-12 2020-06-19 中南大学 一种低温n型热电材料及其制备方法
CN113016083A (zh) * 2019-03-26 2021-06-22 松下知识产权经营株式会社 热电转换材料和使用它的热电转换元件
CN113764566A (zh) * 2020-06-01 2021-12-07 西华大学 复合热电材料晶锭及其制备方法与应用
CN115521146A (zh) * 2022-08-25 2022-12-27 上海申和投资有限公司 碲化铋热电棒材的制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10112558A (ja) * 1996-08-09 1998-04-28 Yamaha Corp 熱電材料の製造方法及び熱電変換素子
JP2001250990A (ja) * 1996-07-03 2001-09-14 Yamaha Corp 熱電材料及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001250990A (ja) * 1996-07-03 2001-09-14 Yamaha Corp 熱電材料及びその製造方法
JPH10112558A (ja) * 1996-08-09 1998-04-28 Yamaha Corp 熱電材料の製造方法及び熱電変換素子

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016171346A1 (ko) * 2015-04-21 2016-10-27 희성금속 주식회사 저항 발열체를 이용한 Bi-Te계 열전 재료의 제조 방법
JP2016213343A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 三菱マテリアル株式会社 熱電変換材料の製造方法及び熱電変換素子の製造方法
WO2017069304A1 (ko) * 2015-10-22 2017-04-27 희성금속 주식회사 열전 재료의 제조방법 및 이로부터 제조된 열전 재료
JP2017112308A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 トヨタ自動車株式会社 N型熱電変換材料の製造方法
CN113016083A (zh) * 2019-03-26 2021-06-22 松下知识产权经营株式会社 热电转换材料和使用它的热电转换元件
CN111304492A (zh) * 2020-03-12 2020-06-19 中南大学 一种低温n型热电材料及其制备方法
CN111304492B (zh) * 2020-03-12 2021-07-06 中南大学 一种低温n型热电材料及其制备方法
CN113764566A (zh) * 2020-06-01 2021-12-07 西华大学 复合热电材料晶锭及其制备方法与应用
CN115521146A (zh) * 2022-08-25 2022-12-27 上海申和投资有限公司 碲化铋热电棒材的制备方法
CN115521146B (zh) * 2022-08-25 2023-10-13 上海申和投资有限公司 碲化铋热电棒材的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015056416A (ja) n型熱電変換材料、熱電変換モジュール、n型熱電変換材料の製造方法
CN1969354B (zh) 制造锰铝铜强磁性合金、半锰铝铜强磁性合金、填充式方钴矿基合金的方法以及利用它们的热电转换系统
JP5636419B2 (ja) 自己組織化熱電材料
JP2005072391A (ja) N型熱電材料及びその製造方法並びにn型熱電素子
US8753529B2 (en) Clathrate compound, thermoelectric material, and method for producing thermoelectric material
JP2005116746A (ja) 熱電変換材料及びこれを用いた熱電変換素子
KR20060125789A (ko) 고성능 열전 물질 인듐-코발트-안티몬의 제조 방법
CN108238796A (zh) 铜硒基固溶体热电材料及其制备方法
JP4374578B2 (ja) 熱電材料及びその製造方法
Søndergaard et al. Thermoelectric properties of the entire composition range in Mg 2 Si 0.9925− x Sn x Sb 0.0075
Nemoto et al. Characteristics of a pin–fin structure thermoelectric uni-leg device using a commercial n-type Mg 2 Si source
JP5686417B2 (ja) 熱電変換モジュールの製造方法及び熱電変換モジュール
CN113421959B (zh) 一种n型碲化铋基室温热电材料及其制备方法
JP5281308B2 (ja) 熱電材料及びその製造方法
JP6082663B2 (ja) 熱電変換材料およびその製造方法
JP2016066795A (ja) ケイ素及びテルルをドープしたスクッテルダイト熱電変半導体、その製造方法及びそれを用いた熱電発電素子
JP3929880B2 (ja) 熱電材料
JP4467584B2 (ja) 熱電材料の製造方法
JP7291461B2 (ja) 熱電変換材料、熱電変換素子、及び、熱電変換モジュール
JP6632218B2 (ja) クラスレート化合物ならびに熱電変換材料およびその製造方法
JP2013161989A (ja) Bi2Te3結晶と3d遷移金属とを含む結晶組成物の製造方法
JP2018078219A (ja) p型熱電半導体、その製造方法及びそれを用いた熱電発電素子
JP2008227321A (ja) 熱電変換材料及びこれを用いた熱電変換モジュール
JP6082617B2 (ja) 熱電変換材料およびその製造方法
KR102562659B1 (ko) 최고효율 온도가 200도 이상인 비스무스-안티몬-텔루륨계 열전재료의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170627