以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は撮影画像や編集済み画像を提供するゲーム機である。画像の提供は、シール紙に印刷した形で行われることもあるし、サーバに送信した画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にする形で行われることもある。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるが、主に、2人や3人以上等の複数人である。
写真シール作成装置1で遊ぶ利用者は、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像を、手書きの文字やスタンプ画像を合成して編集することにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、撮影画像や編集済みの画像である編集済み画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体とした撮影処理を行う装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル41Aにより構成され、左側面が側面パネル41B(図3)により構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の右側面を構成する側面パネル41Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aは、上部が板状の部材である連結部23Aによって連結され、下部が、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。撮影部21の左側面を構成する側面パネル41Bと背景部22の側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられ、上部において連結部23Bによって連結され、下部において、連結部23B’(図8)によって連結される。
撮影部21の側面パネル41A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、撮影部21の側面パネル41B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、撮影によって得られる撮影画像において利用者の背景に写る所定の色の背景カーテンが収納される。背景カーテンユニット25は、撮影と連動して、適宜、撮影空間内に、例えば緑色のクロマキー用のカーテン(以下、クロマキー用カーテンという)を下ろす。背景カーテンユニット25による背景カーテンの上げ下ろしは、例えば撮影コースに応じて行われる。
なお、クロマキー用カーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるようにしてもよい。クロマキー用カーテンを背景として撮影が行われる場合には、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理においてクロマキー処理を行うことで、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにする。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像の編集処理を行う装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。
図1に一部が見える編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集を行うことができるように、編集ユニット12の正面側と背面側には編集に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成される。斜面72には、編集作業に用いられる構成が設けられる。斜面72の右側には、照明装置74の一端を支持する柱状の支持部73Aが設けられる。斜面72の左側にも、照明装置74の他端を支持する柱状の支持部73B(図2)が設けられる。支持部73Aの右側には、編集ユニット12の側面を構成する板状のパネル73Cが設けられる。パネル73Cの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせることによって構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端にレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が撮影画像の編集を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1の他の斜視図である。
後に詳述するが、編集ユニット12の右側面には、タブレット内蔵モニタや印刷済みのシール紙が排出される排出口などが設けられる。編集ユニット12の側面に設けられるタブレット内蔵モニタは、画像の印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客機能を利用するときに用いられる。事後接客機能には、撮影画像や編集済み画像をサーバに送信する機能、ミニゲームの機能などが含まれる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、利用者が事後接客機能を利用する事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影を行う。出入り口G1は側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル41Bと側面パネル52Bの間の開口である。
撮影を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は撮影画像の編集を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集を行うことができる。
編集が終了した後、撮影画像や編集済み画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集空間A2−1での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客機能を利用する。また、編集空間A2−2での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動して事後接客機能を利用する。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42が、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル42の中央には、上底:下底の比を略1:5とし、下底の長さが正面パネル42の横幅と同じ長さの等脚台形を上下逆様にした面を有する凸部81が形成される。凸部81のほぼ中央にはカメラユニット91が設けられ、カメラユニット91の下にタッチパネルモニタ92が設けられる。カメラユニット91は、カメラ101と正面ストロボ102から構成される。
カメラ101は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット91の内部に取り付けられる。カメラ101はCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ101により取り込まれた動画像はタッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ101により取り込まれた静止画は撮影画像として保存される。
カメラ101の上に設けられた正面ストロボ102は、乳白アクリル板よりなる横長長方形の発光面を有する。正面ストロボ102は、カメラ101による撮影に合わせて発光することで、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
なお、正面ストロボ102の発光面として設けられる乳白アクリル板としては、透明度の高いものが用いられる。これにより、正面ストロボ102の発光による光の拡散度合いを、乳白アクリル板として透明度の低いものを用いた場合と比べて抑えることができ、利用者に対してより多くの光を照射することができる。
カメラユニット91の下に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ101により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ101により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や撮影画像が表示される。
カメラユニット91の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ111が設置される。上ストロボ111は、カメラ101による撮影に合わせて発光することで、上方から利用者を照射する。
ベース部43の中央には利用者の下半身および足元を照射する足元ストロボ112が設けられ、足元ストロボ112の垂直面の右側には、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口114が設けられる。
ベース部43の上面には、足元ストロボ112の上面を挟んでスペース113A,113Bが左右に形成される。スペース113A,113Bは、撮影を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル42の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側(図中、左側)の上方には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ121が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側(図中、右側)の上方には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ122が取り付けられる。
さらに、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、背面カーテン123が張り付けられる。背面カーテン123の色は、ファッション雑誌等のモデルの撮影が行われるスタジオ等と同様に、白色系の色とされる。これにより、撮影によって得られる撮影画像において、被写体の背景に影がつきやすくなり、立体感が強調されるようになる。ここで、白色系の色には、白色はもちろん、白色に近い色(具体的には、白色に近いグレーや、白色に近い青みがかったグレーなどといった色)も含まれるものとする。
本発明の写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームにおいては、クロマキー処理を施すための撮影(クロマキー撮影)と、クロマキー処理を施さない撮影とが行われるので、背面カーテン123の色とクロマキー用カーテンの色とを異なる色にすることで、それぞれの目的にあった撮影を行うことができる。
[編集ユニットの構成]
図6は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には例えば編集画面が表示される。編集画面は撮影画像の編集に用いられる画面である。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図7、図8は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161には、事後接客機能を利用するときに用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはシール紙排出口162が設けられる。シール紙排出口162の裏側にあたる編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられており、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口162から排出される。シール紙排出口162の下には、事後接客機能の案内音声、BGM、効果音等などを出力するスピーカ163が設けられる。
[写真シール作成装置の内部構成]
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209A、編集部209B、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報等を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば撮影画像や編集済み画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定のURLの記憶領域が割り当てられて保存され、アクセスしてきた携帯端末のディスプレイに表示される。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を行う。撮影部208は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ101、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口114に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201から供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25による背景カーテン(クロマキー用カーテン)の上げ下ろしを制御する。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21の正面ストロボ102、上ストロボ111、足元ストロボ112、背景部22の背面右ストロボ121、背面左ストロボ122が設けられる。
カメラ101は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を行う。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3にいる利用者を対象とした事後接客処理を行う。事後接客処理は、事後接客機能を利用者に提供する処理である。事後接客部210は、タブレット内蔵モニタ161、スピーカ163、およびプリンタ241から構成される。プリンタ241にはシール紙ユニット242が装着される。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、内蔵するヘッド251によって、撮影画像や編集済み画像をシール紙ユニット242に収納されているロール紙に印刷する。また、プリンタ241は、画像を印刷したロール紙を出力口に向けて送り、内蔵するカッター252によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口162に排出する。
[制御部の構成]
図10は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201においては、撮影処理部301、編集処理部302、印刷処理部303、および事後接客処理部304が実現される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御し、写真シール作成装置1を利用する際に投入される代金に関する処理を含む事前接客処理や撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209A、編集部209Bの各部を制御し、編集処理を行う。印刷処理部303は、事後接客部210のプリンタ241を制御し、印刷処理を行う。事後接客処理部304は、事後接客部210のタブレット内蔵モニタ161を制御するなどして事後接客処理を行う。
[印刷処理部の構成例]
図11は、印刷処理部303の機能構成例を示すブロック図である。
印刷処理部303は、印刷制御部311、カット位置設定部312、およびカット制御部313から構成される。
印刷制御部311は、印刷データを生成し、プリンタ241に内蔵されているヘッド251を制御することで、その印刷データに対応する画像を、シール紙ユニット242に収納されているロール紙に印刷させる。また、印刷制御部311は、プリンタ241を制御することで、画像が印刷されたロール紙を、プリンタ241の出力口に向けて送り出させる。
カット位置設定部312は、プリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙の送り量(送られた長さ)を監視することによって、ロール紙をカットすべき位置であるカット位置を設定する。
カット制御部313は、プリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙において、カット位置設定部312によって設定されたカット位置が、プリンタ241に内蔵されているカッター252の刃の位置に来たときに、ロール紙をカットするよう制御する。カットされたロール紙は、シール紙としてプリンタ241の出力口から出力され、シール紙排出口162に排出される。
[写真シール作成装置の動作]
次に、写真シール作成装置1の動作について説明する。
図12のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。このとき、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、写真シール作成ゲームのイメージ動画やガイダンスを流す事前接客処理を行うようにしてもよい。事前接客処理は、タッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は撮影処理を行う。撮影処理においては、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影が行われる。
撮影処理の詳細な説明は省略するが、撮影処理においては、利用者に選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。撮影コースとしては、利用者をかわいくきれいに写すためのbeautyコースと、利用者をよりおしゃれに写すためのedgyコースとが用意されている。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、タッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209Aまたは編集部209Bを制御して編集処理を行う。
編集処理の詳細な説明は省略するが、編集処理においては、最終的に出力されるシール紙のシールレイアウトが利用者に選択される。シールレイアウトは、シール紙自体の形状(大きさ)や、1枚のシール紙に配置される撮影画像や編集済み画像の枚数、位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。また、利用者により選択されたシールレイアウトに従って撮影画像や編集済み画像が配置されてなる画像、すなわち、最終的に出力されるシール紙に印刷される画像をレイアウト画像という。このレイアウト画像のイメージを表すシール紙イメージは、記憶部202に記憶される。
なお、利用者は、シールレイアウトを選択することによって、シール紙自体の形状や配置パターンを選択できる他、レイアウト画像において、撮影画像や編集済み画像が配置される領域(画像配置領域)以外の領域(つまり、シール紙全体のふちとなる領域)を装飾する色や図柄を選択することができる。この画像配置領域以外の領域の色を、以下、シールレイアウトの色という。
このシールレイアウトの色における微細な色合い(色味)は、撮影処理において選択された撮影コースに応じて変えられる。具体的には、撮影処理においてbeautyコースが選択された場合、シール紙全体がふんわりとした印象を持つように、シールレイアウトの色として、淡い色が設定される。また、撮影処理においてedgyコースが選択された場合、シール紙全体がくっきりとした印象を持つように、シールレイアウトの色として、濃い色が設定される。
ステップS5において、編集処理部302は、編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は印刷処理を行う。印刷処理により、撮影画像や編集済み画像が、利用者により選択されたシールレイアウトに従ってシール紙に印刷される。
ステップS7において、事後接客処理部304は、印刷が終わるのを待っている利用者に対する事後接客処理を行う。事後接客処理部304は、撮影画像や編集済み画像を携帯端末に送信する処理などを事後接客処理として行う。
印刷が終了した場合、ステップS8において、印刷処理部303は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口162から排出させ、処理を終了する。
[印刷処理の詳細]
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS6において行われる印刷処理の詳細について説明する。
ステップS31において、印刷制御部311は、利用者により選択されたシールレイアウトのシール紙イメージを記憶部202から読み出し、読み出したシール紙イメージに基づいて印刷データを生成する。
ステップS32において、印刷制御部311は、ロール紙に、生成した印刷データに対応するレイアウト画像を印刷する。レイアウト画像は、利用者により選択されたシールレイアウトに従って撮影画像や編集済み画像が配置された画像である。以下では、レイアウト画像には編集済み画像が配置されるものとして説明する。レイアウト画像が印刷されたロール紙は、プリンタ241の出力口に向けて送り出される。
ステップS33において、カット位置設定部312は、プリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙において、第1のカット位置を設定する。そして、ステップS34において、カット制御部313は、カット位置設定部312によって設定された第1のカット位置で、ロール紙をカットする。
例えば、図14に示されるように、図中下方向に送り出されるロール紙340に、6枚の編集済み画像351−1乃至351−6が配置されてなるレイアウト画像352が印刷されているものとする。
レイアウト画像352は、6枚の画像が、横長の長方形領域に上下に3枚ずつ配置されるシールレイアウトが選択されることによって得られる。なお、6枚の編集済み画像351−1乃至351−6のうちの1枚(例えば、編集済み画像351−1)を、写真シール作成装置1の機種名を表す文字や撮影日時等の文字情報が所定の編集済み画像に重ねられた画像としてもよい。このとき、撮影処理により得られる撮影画像は5枚でよい。なお、レイアウト画像352のシールレイアウトは、これに限られるものではない。
さて、この場合、図14に示されるように、レイアウト画像352の送り方向の終端となる位置aと、レイアウト画像352に配置されている編集済み画像351−1乃至351−6の送り方向の終端となる位置bとの間に第1のカット位置C1が設定され、設定された第1のカット位置C1で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙は、シール紙としてプリンタ241の出力口から出力され、シール紙排出口162に排出される。
ここで、第1のカット位置C1は、位置aと第1のカット位置C1との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。例えば、プリンタ241におけるカット位置の誤差が±1mmである場合、第1のカット位置C1は、位置aより送り方向に1mm以上先方の位置に設定されるようにする。これにより、出力されるシール紙には、そのカットされた部分に何も印刷されていない余白領域が残ることがなくなる。なお、この場合、編集済み画像351−1乃至351−3がカットされないように、位置aと位置bとの間隔は、2mm以上必要とされる。
図13のフローチャートに戻り、ステップS35において、カット位置設定部312は、プリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙において、第2のカット位置を設定する。そして、ステップS36において、カット制御部313は、カット位置設定部312によって設定された第2のカット位置で、ロール紙をカットする。
具体的には、図14に示されるように、レイアウト画像352の送り方向の終端となる位置aより送り方向後方に第2のカット位置C2が設定され、設定された第2のカット位置C2で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙(第1のカット位置C1と第2のカット位置C2との間の部分)は、プリンタ241の出力口から出力されるが、シール紙排出口162には排出されない。
ここで、第2のカット位置C2は、位置aと第2のカット位置C2との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。例えば、プリンタ241におけるカット位置の誤差が±1mmである場合、第2のカット位置C2は、位置aより送り方向に1mm以上後方の位置に設定されるようにする。これにより、後に出力されるシール紙には、そのカットされた部分に先に出力されたシール紙のシールレイアウトの色が残ることがなくなる。
以上の処理によれば、カット位置にばらつきが生じた場合であっても、先に出力されたシール紙のふちの色が、後に出力されるシール紙に残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができ、利用者の満足度を向上させることができる。
以上においては、カット位置設定部312は、印刷制御部311の制御によってプリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙の送り量(送られた長さ)を監視することによって、カット位置を設定するものとしたが、さらに、ロール紙の送り量とシールレイアウトとを対応付けたテーブルを用意し、ロール紙の送り量を監視しなくとも、利用者に選択されたシールレイアウトに対応するロール紙の送り量に基づいて、カット位置を設定するようにしてもよい。また例えば、カット位置設定部312を色判別センサ等により構成するようにし、カット位置設定部312が、プリンタ241の出力口に向けて送り出されているロール紙に印刷されたレイアウト画像の色(具体的にはシールレイアウトの色)を認識することで、カット位置(特に、位置aと位置bとの間のカット位置C1)を設定するようにしてもよい。
また、以上においては、ロール紙に、1枚のシール紙に対応するレイアウト画像のみが印刷される場合の処理について説明したが、ロール紙に、送り方向に連続して複数のレイアウト画像が印刷される場合にも、上述した印刷処理を適用することができる。
[他の処理例1]
例えば、図15に示されるように、図中下方向に送り出されるロール紙340に、6枚の編集済み画像351−1乃至351−6が配置されてなるレイアウト画像352が印刷され、さらに、レイアウト画像352の送り方向後方に、6枚の編集済み画像361−1乃至361−6が配置されてなるレイアウト画像362が印刷されているものとする。レイアウト画像362は、レイアウト画像352と同一のシールレイアウトが選択されることによって得られる。
図15の例では、ロール紙340において、レイアウト画像352とレイアウト画像362とは、印刷位置の誤差を考慮して、隙間(余白領域)をもって印刷されており、それぞれのレイアウト画像352,362において、シールレイアウトの色は異なる色とされる。
なお、レイアウト画像352とレイアウト画像362とは、同じ組の利用者が写真シール作成ゲームをすることで得られた画像であってもよいし、別の組の利用者がそれぞれ写真シール作成ゲームをすることで得られた画像であってもよい。
この場合、レイアウト画像352の送り方向の終端となる位置aと、レイアウト画像352に配置されている編集済み画像351−1乃至351−6の送り方向の終端となる位置bとの間に第1のカット位置C1が設定され、設定された第1のカット位置C1で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙は、シール紙としてプリンタ241の出力口から出力され、シール紙排出口162に排出される。
さらに、レイアウト画像362の送り方向の始端となる位置dと、レイアウト画像362に配置されている編集済み画像361−1乃至361−6の送り方向の始端となる位置eとの間に第2のカット位置C2が設定され、設定された第2のカット位置C2で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙(第1のカット位置C1と第2のカット位置C2との間の部分)は、プリンタ241の出力口から出力されるが、シール紙排出口162には排出されない。
ここで、第1のカット位置C1は、位置aと第1のカット位置C1との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。これにより、先に出力されるシール紙には、そのカットされた部分に何も印刷されていない余白領域が残ることがなくなる。
また、第2のカット位置C2は、位置dと第2のカット位置C2との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。例えば、プリンタ241におけるカット位置の誤差が±1mmである場合、第2のカット位置C2は、位置dより送り方向に1mm以上後方の位置に設定されるようにする。これにより、後に出力されるシール紙には、そのカットされた部分に、何も印刷されていない余白領域が残ることがなくなる。
なお、レイアウト画像362の送り方向後方に、他のレイアウト画像がさらに印刷されている場合には、上述した処理が繰り返され、レイアウト画像362の送り方向後方に、他のレイアウト画像がさらに印刷されていない場合には、レイアウト画像362が印刷されたロール紙340が、図14の例と同様にカットされる。
上述した例においても、カット位置にばらつきが生じた場合であっても、先に出力されたシール紙のふちの色が、後に出力されるシール紙に残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができる。
[他の処理例2]
図15の例では、ロール紙340において、レイアウト画像352とレイアウト画像362とは、隙間(余白領域)をもって印刷されるものとしたが、図16に示されるように、レイアウト画像352とレイアウト画像362とが隙間なく印刷されるようにしてもよい。
なお、図16の例では、図15の例と同様、それぞれのレイアウト画像352,362において、シールレイアウトの色は異なる色とされる。
この場合、レイアウト画像352の送り方向の終端であり、レイアウト画像362の送り方向の始端となる位置aと、レイアウト画像352に配置されている編集済み画像351−1乃至351−6の送り方向の終端となる位置bとの間に第1のカット位置C1が設定され、設定された第1のカット位置C1で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙は、シール紙としてプリンタ241の出力口から出力され、シール紙排出口162に排出される。
さらに、位置aと、レイアウト画像362に配置されている編集済み画像361−1乃至361−6送り方向の始端となる位置eとの間に第2のカット位置C2が設定され、設定された第2のカット位置C2で、ロール紙340がカットされる。カットされたロール紙(第1のカット位置C1と第2のカット位置C2との間の部分)は、プリンタ241の出力口から出力されるが、シール紙排出口162には排出されない。
ここで、第1のカット位置C1は、位置aと第1のカット位置C1との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。これにより、先に出力されるシール紙には、そのカットされた部分に後に出力されるシール紙のシールレイアウトの色が残ることがなくなる。
また、第2のカット位置C2は、位置aと第2のカット位置C2との間隔が、プリンタ241におけるカット位置の誤差より大きくなるような位置に設定されることが好ましい。これにより、後に出力されるシール紙には、そのカットされた部分に先に出力されたシール紙のシールレイアウトの色が残ることがなくなる。
上述した例においても、カット位置にばらつきが生じた場合であっても、先に出力されたシール紙のふちの色が、後に出力されるシール紙に残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができる。
なお、ロール紙に、複数のレイアウト画像が隙間なく印刷される場合、図16を参照して説明した処理は、隣接して印刷されるレイアウト画像それぞれのシールレイアウトの色が異なる場合にのみ、実行されるようにしてもよい。
なお、隣接して印刷されるレイアウト画像それぞれのシールレイアウトの色が同じ場合には、図17に示されるように、レイアウト画像352に配置されている編集済み画像351−1乃至351−6の送り方向の終端となる位置bと、レイアウト画像362に配置されている編集済み画像361−1乃至361−6の送り方向の始端となる位置eとの間に1つのみのカット位置Cが設定され、設定されたカット位置Cで、ロール紙340がカットされるようにする。
このように、ロール紙に、複数のレイアウト画像が隙間なく印刷され、さらに、隣接して印刷されるレイアウト画像それぞれのシールレイアウトの色が同じ場合には、カット位置にばらつきが生じたことにより、先に出力されたシール紙のレイアウトの色が、後に出力されるシール紙に残ったり、後に出力されるシール紙のレイアウトの色が、先に出力されたシール紙に残っても不自然にはならないため、1回のカットのみで済む。
すなわち、カットの回数を減らすことができるので、プリンタに内蔵されているカッターの使用頻度を削減することができ、カッターの刃の劣化を抑制することができる。また、ロール紙のシール紙排出口162には排出されない部分を減らすことができるので、出力されるシール紙の1枚あたりの大きさを大きくすることができ、利用者の満足度をより向上させることができる。
また、複数のレイアウト画像が隙間なく印刷される場合で、その複数のレイアウト画像の中に、シールレイアウトの色が同じであるレイアウト画像が存在する場合、このシールレイアウトの色が同じであるレイアウト画像が連続して印刷されるように、印刷の順番が変更されるようにしてもよい。
例えば、直前に出力されるシール紙に印刷されるレイアウト画像のシールレイアウトの色が、その次に出力される編集処理を終えたばかりの1組の利用者U1,U2それぞれに対して出力される2枚のシール紙に印刷されるレイアウト画像のうちのいずれかのシールレイアウトの色と同じである場合、直前に出力されるシール紙に印刷されるレイアウト画像のシールレイアウトの色と同じ色のシールレイアウトを有するレイアウト画像が先に印刷されるようにする。
この場合も、カットの回数を減らすことができるので、プリンタに内蔵されているカッターの使用頻度を削減することができ、カッターの刃の劣化を抑制することができる。また、ロール紙のシール紙排出口162には排出されない部分を減らすことができるので、出力されるシール紙の1枚あたりの大きさを大きくすることができ、利用者の満足度をより向上させることができる。
なお、隣接して印刷されるレイアウト画像それぞれのシールレイアウトの色が異なるか否かは、編集処理においてシールレイアウトが選択される際に記憶部202に記憶されるシール紙イメージに基づいて、印刷処理部303が判定するようにしてもよいし、カット位置設定部312が、ロール紙に印刷されているレイアウト画像の色を認識する構成であれば、カット位置設定部312が判定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態の写真シール作成ゲームにおいては、図14乃至図17に示されるシールレイアウトに限られず、他のシールレイアウトが選択可能とされる。
[他のシールレイアウトの例]
図18は、他のシールレイアウトのレイアウト画像が印刷された場合の印刷処理の例について説明する図である。
図18の例では、図中下方向に送り出されるロール紙370に、5枚の編集済み画像381−1乃至381−5が配置されてなるレイアウト画像382が印刷され、さらに、レイアウト画像382の送り方向後方に、5枚の編集済み画像391−1乃至391−5が配置されてなるレイアウト画像392が印刷されている。
レイアウト画像382,392は、5枚の画像が、横一列に並んで配置されるシールレイアウトが選択されることによって得られる。図18の例では、レイアウト画像382において、編集済み画像381−1のみが、他の4枚の編集済み画像381−2乃至381−5より大きく印刷され、レイアウト画像392において、編集済み画像391−1のみが、他の4枚の編集済み画像391−2乃至391−5より大きく印刷されている。
図18の例では、ロール紙370において、レイアウト画像382とレイアウト画像392とは、隙間(余白領域)をもって印刷されており、それぞれのレイアウト画像382,392において、シールレイアウトの色は異なる色とされる。
なお、レイアウト画像382とレイアウト画像392とは、同じ組の利用者が写真シール作成ゲームをすることで得られた画像であってもよいし、別の組の利用者がそれぞれ写真シール作成ゲームをすることで得られた画像であってもよい。
この場合、第1のカット位置C1および第2のカット位置C2の設定と、それぞれのカット位置でのカットは、図15の例と同様にして行われる。
また、レイアウト画像382とレイアウト画像392とが隙間なく印刷されるようにした場合には、第1のカット位置C1および第2のカット位置C2の設定と、それぞれのカット位置でのカットは、図16の例と同様にして行われる。さらに、それぞれのレイアウト画像382,392において、シールレイアウトの色が同じ色である場合には、カット位置Cの設定と、そのカット位置でのカットが、図17の例と同様にして行われる。
なお、以上においては、ロール紙は、第1のカット位置C1でカットされた後、第2のカット位置C2でカットされるものとしたが、第2のカット位置C2でカットされた後に、第1のカット位置C1でカットされるようにしてもよい。具体的には、例えばロール紙の送り量が監視されることによって、第2のカット位置C2が設定され、その第2のカット位置C2でロール紙がカットされ、その後、ロール紙がカットされた第2のカット位置C2を基準として、第2のカット位置C2から送り方向先方に第1のカット位置C1が設定され、その第1のカット位置C1でロール紙がカットされるようにする。
上述した本発明の印刷処理においては、1枚のシール紙の出力の際に、ロール紙に対して2回のカットが行われるが、2回目のカットにより生じる、ロール紙の第1のカット位置C1と第2のカット位置C2との間の部分は廃棄される。以下においては、この廃棄される部分(以下、廃棄部分という)を蓄積する構造について説明する。
[シール紙排出口の裏側の構成例]
図19および図20は、シール紙排出口162の裏側の構成例を示す図である。
図7を参照して説明したように、シール紙排出口162の裏側にあたる編集ユニット12の内部にはプリンタ241が設けられており、プリンタ241の出力口から出力されたシール紙が、シール紙排出口162から排出される。
編集ユニット12の右側面で、シール紙排出口162が設けられる部分は、図19に示される、片側開閉可能な扉状部401として構成されている。図19は、扉状部401の、シール紙排出口162が設けられる側とは反対側(裏側)の構成を示す斜視図であり、図20は、プリンタ241を含む、扉状部401の裏側の構成を示す側面図である。
扉状部401の裏側(プリンタ241が設けられる側)には、プリンタ241の出力口241aから出力されたシール紙を、シール紙排出口162に導くための誘導部410が設けられている。
誘導部410は、正面部411、側面部412,413、および背面部414から構成される。正面部411は、その下端を固定した状態で、鉛直方向に対して所定の角度を有するように形成されている。側面部412,413は、扉状部401の面に対して垂直になるように形成され、正面部411と当接する部分に設けられた折り返し片412a,413aによって、正面部411の左右を支持している。背面部414は、正面部411より扉状部401に近い側に、正面部411と略平行になるように形成されている。背面部414もまた、その左右は、側面部412,413により固定され支持されている。
誘導部410の上部には、正面部411、側面部412,413、および背面部414に囲まれる開口410Hが、プリンタ241の出力口241aに向かって形成されている。誘導部410において、開口410Hの反対側の開口にはシール紙排出口162が設けられており、プリンタ241の出力口241aから出力されたシール紙は、この開口410Hからシール紙排出口162に導かれて排出される。
また、誘導部410において、開口410Hの下方であって、正面部411の上部には、蓄積部415が設けられている。蓄積部415は、厚さの薄い直方体上に形成され、正面部411のなす面に平行に設けられている。蓄積部415の上部には、開口415hが上面に向かって形成されている。開口415hは、2回目のカットにより生じるロール紙の廃棄部分の面積より若干大きく形成されており、プリンタ241の出力口241aから出力された廃棄部分は、この開口415hから蓄積部415に蓄積される。
なお、開口415hは、シール紙排出口162に排出されるシール紙の大きさ(面積)より十分小さく形成されているため、シール紙が開口415hに落下することはない。
また、蓄積部415の、正面部411に当接する面は、蓄積部415として構成される直方体の面より左右方向に広く形成されており、その部分は、鍔状部415a,415bとして構成されている。鍔状部415a,415bはそれぞれ、その下端が、側面部412,413の折り返し片412a,413aの上端によって支持され、その面の略全体が、折り返し片412a,413aの一部として形成された、折り返し片412b,413bによって支持されている。
このような構造により、蓄積部415は、正面部411の面に沿って上下方向にスライドさせることで、誘導部410に着脱可能に構成されている。
なお、蓄積部415に蓄積された廃棄部分は、写真シール作成装置1が設置されている店舗等の従業員によって、例えば、シール紙ユニット242に収納されているロール紙を交換する等のタイミングで回収され廃棄される。このとき、蓄積部415は、正面部411の面に沿って上下方向にスライドさせるだけで着脱可能になされているので、店舗の従業員は、簡単に廃棄部分の回収作業を行うことができる。
また、上述したタイミング等にかかわらず、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分がいっぱいになったときに、店舗の従業員にその旨を報知するようにすることもできる。
[印刷処理部の他の構成例]
図21は、印刷処理部303の他の機能構成例を示すブロック図である。
図21の印刷処理部303は、印刷制御部311、カット位置設定部312、カット制御部313、および報知制御部451を備えている。図21において、図11の印刷処理部303と同一の機能を有する部分には同一符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
報知制御部451は、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えた場合に、その旨を報知する制御を行う。
[報知処理の例]
次に、図22のフローチャートを参照して、図21の印刷処理部303によって実行される報知処理について説明する。
ステップS61において、報知制御部451は、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたか否かを判定する。例えば、誘導部410に、蓄積部415の重量を検知する重量センサを設け、検知された重量が所定値を超えたか否かに応じて、蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたか否かが判定される。また、蓄積部415の内部の高さ方向の所定位置に、赤外線センサ等の対物センサを設け、その高さまで廃棄部分が蓄積されたか否かに応じて、蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたか否かが判定されるようにしてもよい。
ステップS61においては、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたと判定されるまで、処理が繰り返され、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたと判定されると、処理はステップS62に進む。
ステップS62において、報知制御部451は、蓄積部415に蓄積されている廃棄部分がいっぱいになった旨を報知する制御を行う。具体的には、撮影部208のタッチパネルモニタ92や、編集部209のタブレット内蔵モニタ131、事後接客部210のタブレット内蔵モニタ161、撮影ユニット11の側面に設けられる事前接客用のモニタ等に、蓄積されている廃棄部分がいっぱいになった旨のメッセージを表示させる。これにより、撮影空間や編集空間、事後接客空間にいる利用者や順番待ちをしている利用者が、そのメッセージを確認し、店舗の従業員にその旨を伝えることで、店舗の従業員に、廃棄部分の回収作業を行わせることができる。また、編集ユニット12の右側面(事後接客空間)に設けられるエラーランプを点灯・点滅させたり、シール紙排出口162の上方や、撮影ユニット11の側面上部、編集ユニット12の上部に、回転灯やLED表示灯を設け、これらを点灯・点滅させるようにしてもよい。この場合、写真シール作成装置1から離れた位置にいる店舗の従業員にも、廃棄部分がいっぱいになった旨を認識させることができる。
以上の処理によれば、店舗の従業員に、確実に廃棄部分の回収作業を行わせることができるようになる。
なお、廃棄部分を蓄積する構造は、上述したものに限られない。
[シール紙排出口の裏側の他の構成例]
図23は、扉状部401の裏側の構成の他の例を示す側面図である。
なお、図23において、図20の構成と同一の機能を有する部分には同一符号を付してあり、その説明は適宜省略する。すなわち、図23の構成は、蓄積部415に代えて蓄積部461が設けられ、さらに、編集ユニット12の底面に、大容量蓄積部462が載置されている。
蓄積部461の構成は、基本的には蓄積部415と同様であるが、蓄積部461は、その底面が開閉可能な構造を有する。また、大容量蓄積部462は、蓄積部461の底面の鉛直下方に載置され、その容量は、蓄積部461の容量と比較して十分大きい。
すなわち、プリンタ241の出力口241aから出力された廃棄部分は、開口461hから蓄積部461に一旦蓄積される。そして、所定のタイミング(例えば、図22のステップS61と同様に、蓄積されている廃棄部分の量が所定量を超えたと判定されたタイミング等)で、蓄積部461の底面が開放され、蓄積部461に蓄積された廃棄部分が落下し、大容量蓄積部462に蓄積される。
このような構成によれば、図21の構成より廃棄部分を多く蓄積することができるので、店舗の従業員による回収作業の回数を減らすことができる。また、廃棄部分の回収作業においては、編集ユニット12の内部に載置されている大容量蓄積部462を回収するだけで済むので、蓄積部415を着脱する手間を省くことができ、廃棄部分の回収作業の効率を高めることができる。
また、図24に示されるように、蓄積部471を、正面部411の面に沿って下方に延ばし、その下端部を鉛直方向に屈曲させ、さらに、その屈曲部分の直下に、大容量蓄積部472を設けるようにしてもよい。図24の構成において、蓄積部471は、その底面が開閉可能な構造を有するようにしてもよいし、その底面が開口されていてもよい。また、大容量蓄積部472は、正面部411の下部に当接するように設けられている。
このような構成によれば、図23の構成と比較して、蓄積部の底面と大容量蓄積部との距離が短くなるので、廃棄部分は、蓄積部の底面から落下した後、大容量蓄積部の周囲に散らばったりすることなく、確実に大容量蓄積部472に蓄積されるようになる。
さらに、図25に示されるように、正面部411の上端部に、プリンタ241の出力口241aから出力されるシール紙の出力方向に沿った面を設け、その面の一部に、シール紙481の大きさよりも十分小さく、かつ、廃棄部分482が落下可能な大きさのスリットを設けるようにしてもよい。スリットから落下した廃棄部分482は、開口415hに達し、蓄積部415に蓄積される。
このような構成によれば、シール紙を、確実にシール紙排出口へ誘導させるとともに、廃棄部分を、確実に蓄積部に蓄積させることができる。
[その他の例]
ところで、図15を参照して説明した印刷処理においては、ロール紙340において、レイアウト画像352とレイアウト画像362とが隙間をもって印刷されるようにしたが、この場合、廃棄部分には、その隙間となる余白部分も含まれるため、レイアウト画像352とレイアウト画像362とが隙間なく印刷される場合と比較して、廃棄部分が大きくなり、無駄になるロール紙340の量が増えてしまう。
そこで、レイアウト画像352とレイアウト画像362との間の余白領域をある程度確保した上で、その余白領域に、所定のキャラクタや図柄等を並べて印刷し、レイアウト画像352およびレイアウト画像362が印刷された2枚のシール紙とともに、おまけシール紙として出力されるようにしてもよい。
なお、レイアウト画像352とレイアウト画像362とは、同じ組の利用者が写真シール作成ゲームをすることで得られた画像であるものとする。
この場合、おまけシール紙には、レイアウト画像352のシールレイアウトの色と、レイアウト画像352のシールレイアウトの色が残るが、あくまで「おまけ」であるので、利用者の満足度を損なうことはなく、シール紙に加え、おまけシール紙を提供することで、むしろ利用者の満足度を高めることが可能となる。さらに、本来、ロール紙において廃棄部分となっていた部分を無駄にせず、有効に利用することがが可能となる。
また、以上においては、利用者によりシールレイアウトが選択されることで、レイアウト画像におけるシールレイアウトの色が選択、決定されるものとしたが、利用者に選択されたシールレイアウトにかかわらず、レイアウト画像におけるシールレイアウトの色を、特定の色のみとして、レイアウト画像が印刷されるようにしてもよい。
これにより、隣接して印刷されるレイアウト画像それぞれのシールレイアウトの色が同じになるので、特に、複数のレイアウト画像が隙間なく印刷される場合には、カットの回数を減らすことができる上に、ロール紙の廃棄される部分を減らすことができ、さらに、1枚のシール紙の大きさを大きくすることができる。
また、以上においては、ロール紙は、レイアウト画像が印刷された後にカットされるものとしたが、印刷されるレイアウト画像のサイズに応じてロール紙がカットされた後に、レイアウト画像が印刷されるようにしてもよい。この場合、カットされたロール紙毎にレイアウト画像が印刷されるので、カット位置にばらつきが生じた場合であっても、他のレイアウト画像のシールレイアウトの色が残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができる。
さらに、以上においては、シール紙ユニット242には、ロール紙のみが収納されているものとして説明してきたが、ロール紙とともに、予めカットされているカット紙が収納されるようにしてもよい。なお、カット紙としては、各種のシールレイアウトに対応した形状、大きさのカット紙が収納されるものとする。
この場合、レイアウト画像は、選択的に、ロール紙またはカット紙に印刷されるようにする。例えば、複数のレイアウト画像が連続して印刷される際に、それぞれのレイアウト画像のシールレイアウトの色が異なる場合には、カット紙に印刷されるようにし、それぞれのレイアウト画像のシールレイアウトの色が同じ場合には、ロール紙に印刷されるようにする。これにより、いずれの場合でも、他のレイアウト画像のシールレイアウトの色が残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができる。さらに、カットの回数を減らすことができるので、プリンタに内蔵されているカッターの使用頻度を削減することができ、カッターの刃の劣化を抑制することができる。
また、以上においては、プリンタ241が内蔵するカッター252の刃は1枚であるものとし、第1のカット位置C1でのカットと、第2のカット位置C2でのカットの、2回目のカットが行われるものとした。そこで、プリンタ241が内蔵するカッター252の刃を2枚とするようにしてもよい。この場合、第1のカット位置C1でのカットと、第2のカット位置C2でのカットを同時に行わせるようにする。これにより、実質1回のカットで、上述した処理と同様の効果を奏することが可能となる上に、処理にかかる時間を短縮することが可能となる。
さらに、以上においては、プリンタ241が内蔵するカッター252の刃は、ロール紙の送り方向に直交する向きに備えられているものとして説明してきたが、このカッターの刃に加え、ロール紙の送り方向と同じ向きに備えられるカッターの刃が、プリンタ241に内蔵されるようにしてもよい。
この場合、ロール紙を、送り方向の第1のカット位置および第2のカット位置に加え、送り方向に直交する方向の第3のカット位置でカットすることができる。
例えば、図26に示されるように、図中下方向に送り出されるロール紙520に、送り方向に直交する方向に並列して、6枚の編集済み画像531−1乃至531−6が配置されてなるレイアウト画像532と、6枚の編集済み画像541−1乃至541−6が配置されてなるレイアウト画像542とが印刷されているものとする。
レイアウト画像532,542は、6枚の画像が、縦長の長方形領域に縦に2枚ずつ配置されるシールレイアウトが選択されることによって得られる。
この場合、図26に示されるように、レイアウト画像532,542の送り方向の終端となる位置aと、レイアウト画像532に配置されている編集済み画像531−1乃至531−6(またはレイアウト画像542に配置されている編集済み画像541−1乃至541−6)の送り方向の終端となる位置bとの間に第1のカット位置C1が設定され、設定された第1のカット位置C1で、ロール紙520がカットされる。このとき、カットされたロール紙は、まだプリンタ241の出力口から出力されず、ロール紙が送り出される搬送路上に保持されるものとする。
さらに、図26に示されるように、レイアウト画像532,542の送り方向の終端となる位置aより送り方向後方に第2のカット位置C2が設定され、設定された第2のカット位置C2で、ロール紙520がカットされる。
さらにまた、図26に示されるように、ロール紙が送り出される搬送路上に保持されている、レイアウト画像532,542が印刷されてカットされたロール紙に対して、レイアウト画像532,542の送り方向に直交する方向の第3のカット位置C3(例えば、レイアウト画像532,542同士の境界に沿った位置)が設定され、設定された第3のカット位置C3で、ロール紙がカットされる。カットされたロール紙は、2枚のシール紙としてプリンタ241の出力口から出力され、シール紙排出口162に排出される。
なお、図26の例では、第3のカット位置C3でカットされた後に、第2のカット位置C2でカットされるようにしてもよい。
上述した例においては、カット位置にばらつきが生じた場合であっても、先に出力されたシール紙のレイアウトの色が、後に出力されるシール紙に残ることはなく、1枚のシール紙としての見た目をきれいにすることができる上に、様々なシールレイアウトに対応したシール紙を出力することが可能となる。
なお、上述した例において、レイアウト画像532,542それぞれのシールレイアウトの色が異なる場合には、第1のカット位置C1および第2のカット位置C2と同様に、レイアウト画像532,542同士の境界を挟むように2つのカット位置が設定されるようにしてもよい。
また、本発明の印刷処理において、印刷されるレイアウト画像に応じて、予めロール紙にミシン目を入れるようにし、そのミシン目に応じて、レイアウト画像を印刷するようにしてもよい。これにより、特に、4人以上の利用者が写真シール作成ゲームを行った場合でも、出力された1枚のシール紙をミシン目に沿って切り分けることができるようになる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。