JP2006043942A - ロール紙印字装置 - Google Patents

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公靖 水野
Wataru Futamura
渉 二村
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健二 中山
Hiroki Takahashi
宏毅 高橋
Takahiro Mizushina
隆広 水品
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Abstract

【課題】正常な用紙の状態と用紙切れエラーの状態が紛らわしくなく、未使用センサマークが無い未使用ロール紙であっても使用でき、装着初期に排出される用紙の廃棄作業が容易で、ユーザに誤解や不信感を与えないロール紙印字装置を提供する。
【解決手段】ロール紙印字装置75は用紙切れになるとロール紙支持コア53を矢印b方向に回転させてロール紙54の端部を用紙引き込み用グリップローラ56よりもロール紙支持コア53側に巻き戻してロール紙54が印字部に残って見えることがないようにする。また用紙を交換したとき未使用センサマークがあれば印刷枚数積算値を「0」クリアし、未使用センサマークが無いときは、用紙切れエラー中であれば任意の所定枚数に設定し、用紙切れエラー中でなければ印刷枚数積算値を「1」プラスする。また装着初期には印刷品質の劣化回避のために印刷時の不要余白部と同等の長さに切り分けてダストボックスに収容する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、写真ベンダー(vendor)として使用されるロール紙印字装置に関する。
近年、デジタルカメラで撮影した映像を印刷するためのデジタルカメラ用のプリンタの開発が盛んに行われている。そして、デジタルカメラの性能向上に伴い、これらプリンタの高画質化・高速印刷化が急速に進んできている。高速印刷化におけるひとつの手段としては、印刷する用紙をカット紙ではなく、ロール紙を使用することで、給紙動作の時間を短縮することができる。さらに、ロール紙を使用すると、印刷用紙一枚当たりのコストも下げられるという利点もある。
このようなロール紙を使用する写真印刷用のプリンタとしては、ロール紙とインクリボンとを着脱自在に備えて、ロール紙にインクリボンのインクを熱転写して印刷を行う印刷装置を複数台内蔵して、利用者が所望する写真等の印刷を有料で自動的に行って提供する街頭や店頭に立設型の写真印刷自動販売機が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
図20は、そのような従来のロール紙とインクリボンを用いたロール紙印字装置を内蔵した写真印刷自動販売機の外観構成を示す正面図である。同図に示すように、写真印刷自動販売機1には、装置正面に表示/操作部(ディスプレイ&タッチパネル)2、キー入力部3、記録メディアの挿入口4、LED5、料金表示部6、コイン投入口7、紙幣口8、返却レバー9、釣り銭口10、及びプリント取り出し口11が設けられている。また、写真印刷自動販売機1の左右の側面には、不図示の補助表示部が設けられている。
上記の表示/操作部2は、液晶ディスプレイの表示部と、液晶ディスプレイに表示されるキーや、ボタン、アイコン等を例えば指で操作する操作部で構成されている。表示/操作部2には、例えばデジタルカメラ等で撮影した画像情報がサムネイル表示され、有料モード又は無料モードの選択アイコン等も表示される。
ユーザは、表示/操作部2の上記表示に従ってサムネイル表示された画像情報を画面上で又はキー入力部3によって選択し、個別に印刷枚数の指定操作等を行うことができる。
また、記録メディアの挿入口4(4a〜4e)は、複数種類の記録メディアを挿入できる挿入口であり、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)の挿入口4a、スマートメディア(登録商標)の挿入口4b、メモリースティック(登録商標)の挿入口4c、PCカードの挿入口4d、フロッピー(登録商標)ディスクの挿入口4eである。
また、コイン投入口7、紙幣口8、及び釣り銭口10は、写真印刷自動販売機1を有料で使用する場合に使用する構成であり、紙幣口8から紙幣を挿入し、コイン投入口7から硬貨を投入する。このとき、入金された金額は料金表示部6に表示される。また、釣り銭口10には釣り銭の返却や利用者が途中で利用を中止したときに料金が返却される。
この写真印刷自動販売機1には、上記の外観に示される各装置の他、挿入口4に受け入れたメディアから画像データを読み出し、その読み出した写真画像を印刷するプリンタ部、印刷物の料金を精算するための課金装置などが内蔵されている。
利用者は、デジタルカメラや、カメラ付き携帯電話で撮影した画像データ、又はパーソナルコンピュータに取り込んだ画像データを、上記のような各種記録メディアの中のいずれかの記録メディアに保存し、この記録メディアを写真印刷自動販売機1まで持ってきて挿入口4に装着する。
写真印刷自動販売機1は、装着された記録メディアから画像データを読み取り、内蔵するプリンタ部によって印刷処理を行う。印刷物は、写真印刷自動販売機1のプリント取り出し口11に出力される。
図21(a),(b) は、上記外観構成の写真印刷自動販売機1の内部構造を説明する図である。同図(a) に示すように、写真印刷自動販売機1はフロントユニット12、ペーパーダクト13、及びリアユニット14から構成されている。
フロントユニット12は、写真印刷自動販売機1の全体的な制御を行うメインコントローラや前述の表示/操作部(タッチパネル&液晶ディスプレイ)2等により構成される。ペーパーダクト13は印刷された用紙をプリント取り出し口11へ導くための構成部である。また、リアユニット14は複数の着脱自在なロール紙印字装置15、及び不図示の電源ユニット等を備える。各ロール紙印字装置15はスライドレール16上をスライドしてリアユニット14の所定の位置へ装着される。
各ロール紙印字装置15において、プリント用ロール紙や熱転写インクリボン等の消耗品が無くなったときには、同図(b) に示すように、先ず、フロントユニット12及びペーパーダクト13を外側に開き、次に、消耗品の交換が必要なロール紙印字装置15を、横に並んでいる他のロール紙印字装置15と共に2台を手前に引き出し、そして消耗品の交換が必要なロール紙印字装置15の上蓋17を上後方に開き、前蓋18を手前下方に開いて、中空芯19の付いたロール紙21を交換し、熱転写インクリボン22を交換する。
図22は、上記写真印刷自動販売機1の内部に配置されるロール紙印字装置15の構成を示す側断面図である。図22に示すように、ロール紙印字装置15には図21(b) にも示した前蓋18と上部後方を覆う上蓋17が設けられている。
上蓋17は、閉成時には本体側の固定用フック23が上蓋側の止めピン24に係合することによって固定されており、開成時には固定用フック23の止めピン24との係合解除により、ヒンジ25を支点にして上後方(図の右上方)に回動して内部を開放する。その内部には、被記録媒体としての中空芯19付きのロール紙21が、用紙ホルダに支持されて収容されている。中空芯19付きのロール紙21からは用紙先端画像形成部21aが後述する印刷部方向に引き出されている。
他方、前蓋18は、閉成時には本体側の固定用フック26が前蓋側の図では定かに見えない止めピンに係合することによって固定されており、開成時には固定用フック26の止めピンとの係合解除により、ヒンジ27を支点にして手前下方(図の左下方)に回動して内部を開放する。この前蓋18に一体にサーマルヘッド28が配設されており、サーマルヘッド28は前蓋18の開成により前蓋18と共に手前下方外部に移動する。
前蓋18とサーマルヘッド28の移動によって開放された内部には、熱転写インクリボン22を捲着してその熱転写インクリボン22を印刷部に送り出す送出リール29と、その熱転写インクリボン22の印刷使用済み部分を巻き取る巻取リール31とが、上下2箇所に分かれている装着部にそれぞれ支持されて配置されている。
図22に示すように、前蓋18が閉成されると、送出リール29から引き出されて巻取リール31に掛け渡されているリボン引出し部22aが、サーマルヘッド28によって内部に押し込まれ、用紙先端画像形成部21aと重ね合わせられて、プラテンローラ32に押圧される。ロール紙21の用紙先端画像形成部21aと熱転写インクリボン22のリボン引出し部22aの通過経路の各所に複数の搬送ローラ対が配置されており、詳しくは後述するように印刷が実行される。
ロール紙21の配置部と熱転写インクリボン22の配置部のほぼ中間にモータ33が配置される。印刷の実行に際しては、モータ33は不図示のギア列等からなる駆動系を介して各部を回転駆動する。
印刷が終了して印刷後端部が排紙口34まで排出された用紙先端画像形成部21aは、裁断機構35によって用紙先端画像形成部21a本体側から切り離され、用紙切替案内部30に案内されて図20に示したプリント取り出し口11に排出(印刷出力)される。
図23は上記のロール紙印字装置15の記録用紙切断部近傍の具体的な構成を示す図である。同図に示すように、ロール紙印字装置15の記録用紙(ロール紙21の用紙先端画像形成部21a)を切断する切断機構35は、カッター35a、カッター駆動部35bで構成されている。この切断機構35で切断されたロール紙21の用紙先端画像形成部21aは、用紙搬送方向に沿って本体フレーム41に固設された案内板42に案内され、切断機構排紙口43から用紙切替案内部30に排出される。
一般に、インクリボンを用いた熱転写型のロール紙印字装置では、その印刷においては用紙にある程度の荷重をかけながら用紙を搬送しながら印刷を行う。従って、サーマルヘッド28よりも用紙搬送方向下流側に搬送用のローラ対を設置し、そのローラ対で用紙を挟持して引っ張りながら印刷を実行する。そのため用紙の先端には印刷開始初期時に搬送用のローラ対で挟持された未印刷部分(余白部分)が必ず発生する。したがって印刷仕上がりを全面印刷の形態にする場合には、用紙の先頭に生じた余白部分を、印刷後に切断する必要がある。
しかしながら、単に切断したままでは余白部分と印刷部分とが一緒になって取り出し口に排出されてしまうから、余白部分と印刷部分を分ける必要がある。そのように余白部分と印刷部分とを仕分けながら印刷済み用紙を切断する構成を上記の図23は示している。
すなわち、上記の用紙切替案内部30は、回動案内板44と、この回動案内板44を保持する保持部45からなり、保持部45は支持軸46に支持されて、この支持軸46を支点にして図の破線位置と実線位置とに、図の両方向矢印で示すように回動する。
図24(a),(b),(c),(d) は、上記構成の切断機構35と用紙切替案内部30の動作を説明する図である。図24(a) は、カッター35aを駆動し、ロール紙21の用紙先端画像形成部21a(画像形成部)の先頭に位置する余白部21a−1を切断する状態を示しており、同図(b) は、やや角度を変えて見た斜視図である。この状態のとき回動案内板44は、支持部45により支持軸46を支点に同図(a) の反時計回り方向に回動しており、余白部21a−1の自然落下を妨げない位置にあり、切断された余白部分(切れ端)21a−1は、同図(a) の矢印で示す方向に落下してダストボックス47に回収される。
次に、回動案内板44は、支持部45により支持軸46を支点に時計回り方向に回動して、同図(c),(d) に示すように、ロール紙21の用紙先端画像形成部21aの排出路に沿った位置に設定される。ロール紙21の先端部21aの搬送が行われ、回動案内板44の案内によって、ロール紙21の用紙先端画像形成部21aは斜め下方の図21(a) に示したペーパーダクト13を介して取り出し口11方向に案内される。
その後、ロール紙21の用紙先端画像形成部21aの終端がカッター35aの位置に達すると搬送が停止され、カッター35aが再び駆動される。ロール紙21本体から切断された用紙先端画像形成部21aは、そのまま斜め下方に落下し、ペーパーダクト13を介して取り出し口11に排出される。
ところで、ロール紙を作る生産工程では、樹脂などでできているコア(芯)に用紙の一端を粘着テープ等で固定し、その後、長尺の用紙をコアに巻きつけるようにしている。そのため、一般的にこのようなロール紙を用いるプリンタ(ロール紙印字装置、以下同様)では、ロールの終端ギリギリまでの印刷を行うことができないし、通常のプリンタの動作としては、印刷品質の観点から、この粘着テープの部分にまで印刷を行ってプリント出力をすることは行わない。
また、プリンタの構造上の観点から見た場合、粘着テープの部分がプリンタ内部にまで引き込まれてしまうと、粘着テープの部分がプリンタの用紙駆動機構(用紙送りグリップローラやピンチローラなど)に絡み付いてしまい、最悪の場合には、故障に至る可能性がある。
そこで、ロール紙の所定枚数の印刷が十分にできるように、所定枚数よりも多めに用紙を巻いておくようにしてある。そして、プリンタには、粘着テープの部分にまで印刷を行うことを回避するために、未使用のロール紙が装着されたときから、そのロール紙での印刷枚数を積算しておき、所定枚数に達したときに多少の余裕を持って用紙が終了したと判定して、ユーザに用紙交換を促すような仕組みが設けられている。すなわち、プリンタは、所定枚数印字した段階で「用紙切れエラー」の状態になり、ユーザにロール紙の交換を促す報知を行うようになっている。
このように用紙が終了したとプリンタが判断した後に、ユーザが未使用のロール紙を装着すると、プリンタは未使用のロール紙が装着されたことを認識し、この認識に基づいて印刷枚数の積算値をクリアし、再びそれ以降の印刷枚数の積算を行う。
ところで、未使用のロール紙が装着されたことをプリンタに認識させる方法としては、例えば、(1)ロール紙のコアに用意した電子回路からプリンタがデータを読み取ることで認識する方法、(2)ユーザがプリンタのスイッチを操作することで、未使用のロール紙をセットしたことをプリンタに認識させる方法、(3)未使用のロール紙の先頭部分に予めセンサマークを設けて、このセンサマークをプリンタに認識させる方法などがある。
(1)の方法は、ロール紙のコストアップになるという欠点がある。(2)の方法は、未使用のロール紙の装着時にユーザが操作をし忘れる、未使用でないロール紙の場合に誤ってスイッチ操作をしてしまう可能性があるなどの問題点が挙げられる。それに対して(3)の方法は、(1)の方法に比べてコストアップは少なく、かつ(2)の方法のようなユーザによる操作ミスが少ないという利点がある。
図25は、上記従来の(3)の方法により未使用ロール紙を認識するプリンタの構成を模式的に示す図である。図25において、プリンタ50は、サーマルヘッド51とプラテンローラ52を中心にして、用紙搬送方向上流側には、ロール紙支持コア53に巻回されたロール紙54、用紙引き込み用ピンチローラ55、用紙引き込み用グリップローラ56、印刷のための染料等が塗布されたインクリボン57を捲着した供給側リボンコア58が配設されている。
そして、用紙搬送方向下流側には、インクリボンセンサ59、使用済みインクリボン57´を巻き取る巻取り側リボンコア61、用紙送りピンチローラ62、用紙送りグリップローラ63、紙先センサ64、カッターユニット65、スリット66、及びスリット開閉蓋67が配設されている。
このプリンタ50で印刷を行うと、インクリボン57は、供給側リボンコア58から巻取り側リボンコア61に順次巻き取られていく。インクリボンセンサ59は、インクリボン57の位置合わせを行うために使用される。サーマルヘッド51は、対向するプラテンローラ52との間に、ロール紙54とインクリボン57を挟み込むようにして、インクリボン57に塗布された染料をロール紙54に転写する。
ロール紙54は、その一端を、樹脂などでできているロール紙支持コア53に接着されて固定されており、他端を引き出すようにして、用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56の間を通り、サーマルヘッド51とプラテンローラ52の間を通り、用紙送りピンチローラ62と用紙送りグリップローラ63の間を通り、さらに、カッターユニット65を通る。
用紙送りピンチローラ62と用紙送りグリップローラ63は、サーマルヘッド51とプラテンローラ52との間で、3色又は4色のインクを重ねて転写するために、ロール紙54を図の矢印aで示す印刷方向に送り出したり、矢印bで示す紙戻し方向に戻したりするためのものである。
用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56は、用紙送りピンチローラ62と用紙送りグリップローラ63の回転方向と回転速度に同期して動作する。また、ユーザが新品の又は使用中であって一旦取り外したロール紙54をプリンタ50に装着した際に、その用紙先端をプリンタ内部に引き込む役割も持っている。
カッターユニット65は、使用したロール紙54を所定のサイズに切断するためのものである。紙先センサ64は、切断位置や印刷位置を把握するためのものである。また、紙先センサ64は、ロール紙54が未使用のロール紙であることを示す用紙先端部分のセンサマークを読み取るときにも使用される。
また、上記の印刷中、インクリボン57は、印刷し終わった部分を常に巻き取るように所定のテンションがかかるようになっている。また、インクリボン57の供給側リボンコア58にもトルクリミッタが取り付けられており、インクリボン57に皺が寄らないようにテンションがかかるようになっている。
図26は、上記プリンタ50の制御回路のブロック図である。同図に示すように、プリンタ50の制御回路は、CPU(central processing unit)68と、このCPU68にシステムバス69を介して接続された印刷画像メモリ71、印刷制御回路72、機構制御回路73、通信制御回路74等からなる。
CPU68は、プリンタ50全体の制御を行っているものである。印刷画像メモリ71は、プリンタ50が印刷する画像を格納しておくメモリである。印刷制御回路72は、印刷画像メモリ71から画像データを読み出しつつ、図25のサーマルヘッド51を制御して画像の印刷を行うものである。機構制御回路73は、CPU68からの制御にしたがって、プリンタ50の各種モータを動作させたり、センサ(インクリボンセンサ59、紙先センサ64等)の状態を読み取ったりするものである。また、通信制御回路74は、プリンタ50と接続された外部機器(例えばパーソナルコンピュータ)との通信を行って、印刷する画像データを受信し、印刷画像メモリ71に保存するための回路である。
尚、ここでは図示を省略しているが、システムバス69には、印刷制御回路72によって印刷枚数の積算値をカウントアップするためのカウンタ回路が接続されている。
ここで、このようなプリンタ50において、用紙切れエラーが発生した場合を考える。
図27は、上記プリンタ50における、用紙切れエラー発生までの処理の流れを示すフローチャートである。プリンタ50の印刷制御回路72は、1ページ分の印刷が終了すると(S01)、カウンタに設定されている印刷枚数の積算値をカウントアップして、そのカント値をCPU68に通知する(S02)。
CPU68は、印刷制御回路72から通知された印刷枚数の積算値が所定枚数つまり未使用のロール紙で印刷できる所定の枚数に達したか否かを判定する(S03)。そして、所定枚数に達していない場合には(S03がN)、次の印刷開始まで待機状態となる。
一方、印刷枚数の積算値が所定枚数になった場合には(S03がY)、用紙切れエラー表示を行い、ユーザに用紙交換を促す(S04)。
図28は、上記プリンタ50におけるエラー状態から復帰するまでの処理の流れを示すフローチャートである。プリンタ50においては、用紙切れエラー以外にも、用紙ジャムエラーやインクリボン破断エラーなども発生する。そのようなエラーから復帰する場合にも、同一のフローを使用する。
エラーから復帰させるためには、ユーザはエラーに対する処置(例えば用紙切れエラーならば未使用のロール紙をプリンタにセットし、用紙ジャムエラーならばジャム用紙を取り除いて残るロール紙を改めてプリンタにセットする等)を行った後、用紙引き込みボタンを押す(S101)。用紙引き込みボタンは、特には図示しないが、図25に示した用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56との手前にあるロール紙54の先端をプリンタ50内部へと引き込ませるためのボタンである。
プリンタ50は、用紙引き込みボタンが押されると、ロール紙54の引き込みを開始して(S102)、ロール紙54の先端を紙先センサ64が認識するまで引き込む(S103、判別がN)。
そして、紙先センサ64がロール紙54の先端を検出すると(S103がY)、その後所定時間経過後、用紙引き込みを終了する(S104)。この処理における所定時間は、紙先センサ64がロール紙54の先端を検出した後、未使用センサマークがあるものとすれば、その未使用センサマークが、紙先センサ64上に来るまでの時間である。
用紙引き込みを所定時間行った後は、ロール紙54に未使用センサマークがあるか否かを紙先センサ64で判別する(S105)。そして、未使用センサマークがあった場合には(S105がY)、カウンタの印刷枚数の積算値をクリアし(S106)、ロール紙54の先端部分(この部分には未使用センサマークも含まれる)を切断し、廃棄して(S107)、次の印刷開始まで待機状態となる。
他方、未使用センサマークがない場合には(S105がN)、1枚分の印刷に対応する長さの用紙を切断、廃棄して(S108)、カウンタの印刷枚数の積算値をカウントアップする(S109)。そして、その印刷枚数の積算値が所定の枚数に達していないかを判定し(S110)、所定枚数に達していたら(S110がY)、用紙切れエラー表示を行う。また、所定枚数に達していない場合には(S110がN)、通常の印刷待機状態になる。
なお、未使用センサマークがなかった場合に1枚分の印刷に対応する長さの用紙を切断、廃棄するのは、用紙ジャムやインクリボンエラーは印刷途中で発生する場合がほとんどであり、したがって、エラー処理を行っているときのロール紙の先端部分は、ジャムなどのエラーが発生したときに失敗した印刷が残っているので、それを廃棄するために行われる処理である。また、印刷枚数の積算値をカウントアップさせるのは、その廃棄した分をロール紙54の使用分として積算するためである。
特開2001−283323号公報([要約]、図1)
ここで、用紙切れエラーになった直後のプリンタ50の状態を考えることにする。
図29は、用紙切れエラーになった直後のプリンタ50の状態を示する図である。図29に示すように、確かにロール紙54の後端には、もはやロール紙支持コア53に巻回されている部分は1頁分が有るか無きかの状態であり、すなわち、用紙切れの状態である。
この状態で停止したプリンタ50の用紙引き込み用ピンチローラ55及び用紙引き込み用グリップローラ56と、用紙送りピンチローラ62及び用紙送りグリップローラ63との間には、これ以上の使用が不可となったロール紙54がプラテンローラ52を覆うようにして張り渡されている。つまり、このようなプリンタ装置では、ロール紙はやや多めに巻いてあるため、この用紙切れエラーの状態でも、上述したようにロール紙は少し残っている状態であり、一見ではプリンタ50は正常にロール紙54がセットされているような状態になっている。
ユーザが、プリンタ50からの「用紙切れエラー」の報知に基づいて、用紙切れのロール紙支持コア53を未使用の新たなロール紙54を捲着したロール紙支持コア53と交換すべく、先ずサーマルヘッド51とインクリボンセンサ59を退避位置に退避させ、続いて、インクリボン57を供給側リボンコア58及び巻取り側リボンコア61と共に取り除いたとき、用紙交換をしようとしたユーザから見ると、プリンタ50には、まだロール紙が十分残っていて、そのロール紙が正常に印刷位置にセットされているように見えてしまう。そのため、ユーザは、プリンタ50の動作がおかしい、つまり、プリンタは「用紙切れエラー」の報知を発しているが、本当はプリンタが故障したのではないか、といった疑問を持たせてしまうことになる。
そうすると、用紙交換が直ちには行われず、ユーザがプリンタを種々検分して、やっと、ロール紙が正常にあるように見えるが実際にはもう使用できない状態にあることが判って、用紙交換を行うということになる。このように正常な状態と用紙切れエラーの状態が紛らわしく、確認に手数が掛かるのでは、ユーザがプリンタに対して不信感を持ってしまうという不具合があった。
また、従来は、上述したように印刷枚数の積算値が所定枚数に達した後は、未使用センサマークがある場合のみ、印刷枚数の積算値をクリアして、続きの印刷を行うようになっていた。したがって、印刷枚数の積算値が所定枚数に達してプリンタから「用紙交換」の要求が出されてユーザが用紙交換を行うときに、使用途中で取り外しておいたロール紙をセットした場合や、用紙先端部分が破損して未使用センサマークが無くなっている場合などでは、本来は印刷を行うことができる状態であるにも拘わらず、未使用センサマークが無いためにプリンタ側では未使用のロール紙であると認識できず、このため印刷枚数の積算値をクリアすることができず、ユーザに用紙交換を要求し続ける状態となり、そのようなロール紙を使った印刷が全くできない状態になってしまう。そして、このような状態に遭遇したユーザは、プリンタの動作がおかしい、つまり、プリンタが故障したのではないかと考えてしまう。
また、ユーザが新品又は一旦取り外しておいたロール紙をプリンタにセットする際には、ロール紙の印刷面に手を触れざるを得ない又は触れ易い。しかしながら印刷面に手を触れると、皮脂などが印刷面に付着し、印刷品質を著しく劣化させてしまうという問題がある。このような問題の発生を避けるために、セットされたロール紙の外周部分、つまり1周分程度を印刷開始前に切断して廃棄する処理をするのが一般的である。
この廃棄する操作は、ユーザがロール紙をプリンタにセットした後、例えばユーザの操作により行われる。この操作が行われると、プリンタは自動的に1周分程度のロール紙を切断して、その排出を行う。排出された用紙の廃棄はユーザの手に委ねられる。
この廃棄される用紙は、ロール紙の円周に相当する長さであるから、例えば外径が30cmを越えるロール紙であると1m近い一続きの長い用紙となって切断され廃棄されることになる。そのため、プリンタを使用するユーザにとっては、そのような長い用紙をプリンタ装置のダストボックスから取り出して廃棄処分するときに、手に絡んだりして取り扱いにくく廃棄作業がとても煩わしいという問題も有していた。
このように、未使用のロール紙が装着されたことをプリンタに認識させる方法としては上記の(3)の方法が好ましいとして実用化されてはきたが、この(3)の方法においても上記のような問題点が依然存在する。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、正常な用紙の状態と用紙切れエラーの状態が紛らわしくなく用紙状態の確認が容易であり、未使用センサマークが無い未使用ロール紙であっても使用でき、装着初期に印刷品質の劣化回避のために排出される一連の用紙の廃棄作業が容易で、ユーザに誤解や不信感を与えることのないロール紙印字装置を提供することである。
先ず、第1の発明のロール紙印字装置は、装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送操作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、上記ロール紙の残量を検知する用紙残量検知手段と、該用紙残量検知手段の検知結果に基き所定サイズの印字が不能と判断された際に、繰り出されているロール紙部分を引き戻すべく上記ロール紙支持コアを用紙巻き取り方向に回転制御するロール回転制御手段と、を備えて構成される。
次に、第2の発明のロール紙印字装置は、装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送操作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、上記ロール紙による印字枚数を係数し積算する印字枚数係数積算手段と、上記ロール紙の新品か否かを検知するロール紙新旧検知手段と、上記ロール紙の交換を含む内部点検を警告表示するエラー警告表示手段と、該エラー警告表示手段による警告表示に基いて内部点検後のエラー復帰時に上記ロール紙新旧検知手段の検知結果に応じて上記印字枚数係数積算手段による積算値を所定の規則に従って書き換える積算値書き換え手段と、該積算値書き換え手段の検知結果に基いて、上記エラー復帰時の上記ロール紙が旧品且つ所定サイズの印字が可能な用紙残量であると判断した時にエラー警告表示を解除させる制御手段と、を備えて構成される。
上記所定の規則は、未使用のロール紙がセットされたときは印刷枚数の積算値を「0」にし、未使用でないロール紙がセットされ且つ印刷枚数の積算値が所定枚数以上であったときは印刷枚数の積算値を任意の値に設定し、未使用でないロール紙がセットされ且つ印刷枚数の積算値が所定枚数未満であったとき印刷枚数の積算値を「1」インクリメントすることである。
更に、第3の発明のロール紙印字装置は、装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送換作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、上記ロール紙を装置本体に装着した直後に、外周部分に相当する長さのロール紙を、上記カッター手段を複数回作動させて所定サイズの複数片に切断するカッター手段作動制御手段と、を備えて構成される。
この場合、上記所定サイズの複数片の各片の大きさは、通常の印刷動作の際に切断して廃棄される不要余白部の長さと同程度であることが好ましい。
本発明によれば、用紙切れとなったとき使用できない残りの用紙を例えばプラテンローラが露出するところまで巻き戻すので、正常な用紙の状態と用紙切れエラーの状態が紛らわしくなく用紙状態の確認が容易となって便利である。
また、ロール紙が交換されたとき、たとえ未使用センサマークが無い場合でも印刷枚数の積算値が所定枚数に達していれば積算値をクリアして印刷を開始するので、未使用センサマークが無い未使用ロール紙であっても使用できて便利である。
また、装着初期に印刷品質の劣化回避のために排出される一連の用紙を切断する際に、比較的短い所定の長さで複数片に切断するので、ユーザによる廃棄作業が容易となって便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1におけるロール紙印字装置(以下、プリンタという)の構成を模式的に示す図である。尚、図1では、簡単のため主要部のみを図示している。また、本例におけるプリンタ75の図1に示す主要部のハード構成は、図25に示したプリンタ50のハード構成と同様であるので、比較し易いように図25と同一の構成部分には図25と同一の番号を付与して示している。
尚、本例のプリンタ75の詳細はハード構成は、図22に示したロール紙印字装置15のハード構成と同様であり、本例のプリンタ75の制御回路の構成は図26に示した回路構成と同様であるので改めての図示は省略する。但し、本例では、CPU68による制御の方法、特に用紙切れエラー時の制御の方法が、図22及び図26の場合と異なるように構成されている。
図2は、本例のプリンタ75において、CPU68により行われる用紙切れエラー発生までの処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すフローチャートにおいて、本例のプリンタ75による印刷が実行され1頁分の印刷が完了すると(S201)、CPU68は、総印刷枚数をカウントアップする(S202)。
そして、総印刷枚数が所定枚数、つまり新品のロール紙で最後まで印刷できる枚数に達したか否かを判別する(S203)。この判別で、総印刷枚数が所定枚数に達していない場合には(S203がN)、次の印刷開始まで待機状態となる。
他方、総印刷枚数が所定枚数になった場合には(S203がY)、CPU68は、用紙を紙戻し方向へ送る(S204)。この処理では、CPU68は、用紙送りピンチローラ62と用紙送りグリップローラ63及び用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56を、それぞれ紙戻し方向に回転させる。また、ロール紙支持コア53を図1の矢印bで示す巻取り方向(紙戻し方向)に回転させる。
そして、所定時間が経過したかを判別し(S205)、所定時間が経過するのを待つ(S205がN)。この処理において所定時間とは、ロール紙54が紙戻し方向に送られて、用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56の間から抜けるのに十分な時間である。
そして、CPU68は、所定時間が経過すると(S205がY)、用紙の紙戻し方向への送りを終了する、すなわち停止する(S206)。そして、例えば図20の表示/操作部2を介して「用紙切れエラー」の表示を行い(S207)、ユーザによってエラー処理が行われるのを待機する。
本例のプリンタ75の図1に示した状態は、上記の「用紙切れエラー」の表示を行ったときの内部の状態を示している。本例では、用紙切れエラーの表示を行った時点では、図1に示すように、すでにロール紙54の使用が不可となった後端部分は用紙引き込み用ピンチローラ55及び用紙引き込み用グリップローラ56よりも用紙搬送方向上流側すなわちロール紙支持コア53方向へ巻き戻されているので、用紙送りピンチローラ62及び用紙送りグリップローラ63と用紙引き込み用ピンチローラ55及び用紙引き込み用グリップローラ56との間にはロール紙54は存在しない。換言すれば、サーマルヘッド51とプラテンローラ52が対向して印字部を形成しているプリンタ内部にはロール紙54は存在しない。
これにより、「用紙切れエラー」に対処するためにユーザがプリンタ内部を見たときにプリンタ内部にロール紙54は存在しないので、つまりロール紙54が正常にセットされている状態ではなくなっているので、従来のように正常な状態か用紙切れエラーの状態か紛らわしくてユーザに誤解を与えるということがなくなる。
このように、本発明のプリンタ75の実施形態1では、所定枚数の印刷が終了して用紙切れとなった場合に、ロール紙をプリンタ内部に残さないようにするので、ユーザに対して紛れることなく「用紙切れエラー」であることを確実に認識させることができる。
尚、ロール紙によっては、ロール紙の終端近傍、つまりロール紙支持コア53に固定されている側に、用紙の終端を示すためのマーキングをしているものがある。このマーキングとしては、予め用紙に孔を開けたり、用紙に帯状の印刷をしておいたりする方法がよく使われている。
プリンタ側では、この用紙の終端を示すマーキングを常にセンサ等で監視しておき、それを検出した場合に「用紙切れエラー」と判定するようにしているものもある。このようなプリンタに、本発明を適用する場合には、用紙の終端を検出したら、紙戻し方向に用紙を送るように制御すればよい。
また、プリンタによっては「印刷方向」と「紙戻し方向」とが、図1とは逆の場合もあるが、そのようなプリンタの場合は、用紙切れエラーになったら「印刷方向」に用紙を送るようにすればよい。また、ロール紙には、ロール紙支持コアのない形式のものも存在するが、そのようなロール紙が使われるプリンタにおいても、本発明は適用できる。
また、ロール紙支持コアのないタイプの場合には、用紙終端を示すマーキングを用意せず、本当の用紙の終端をセンサで検出するようにしているプリンタもあるが、そのような場合でも、本発明は適用できる。
(実施形態2)
図3は、本発明のプリンタ75における実施形態2としてのCPU68により行われるエラー状態から復帰するまでの処理の流れを示すフローチャートである。本例のプリンタ75においても、用紙切れエラー以外のエラーから復帰する場合にもこの図3に示すフローチャートの処理と同一の処理を行う。
図3に示すフローチャートにおいて、先ず、エラーから復帰させるための処理S301〜S308は、図28に示したエラーからの復帰処理S101〜S108と同一である。本例においては、処理S305で未使用センサマークがなく(S305がN)、1枚分の印刷に対応する長さのロール紙54を切断して廃棄した処理S308からの処理が図28の場合と異なる。
すなわち、処理S308に続いて、先ず、カウンタの印刷枚数の積算値が所定枚数に達しているか否かを判別する(S309)。ここで、印刷枚数の積算値が所定枚数に達している場合は(S309がY)、印刷枚数の積算値をクリアする(S310)。
このように、本例では印刷枚数の積算値が初期化されるので、以後、印刷に応じてカウンタの値を「1」インクリメントしていくことができ(S311)、これにより、従来であれば使用可能なロール紙がプリンタに装着されたにも拘わらず用紙切れエラーの報知が繰り返されるという不具合が解消される。
尚、処理S309の判別で、積算値が所定枚数に達していない場合には(S309がN)、印刷枚数の積算値のクリアは行わずに、直ちに処理S311に進み、そのまま印刷に応じてカウンタの値を「1」インクリメントしながら印刷を実行する。
そして、カウントアップ後の印刷枚数の積算値が所定の枚数に達しているかを判定し(S312)、所定枚数に達していたら(S312がY)、用紙切れエラー表示を行う(S131)。また、所定枚数に達していない場合には(S312がN)、通常の印刷待機状態になる。
図4は、以上にように、ロール紙を使用するプリンタにおけるエラー処理後のカウンタの印刷枚数の積算値を決定するフローチャートである。同図に示すように、エラーからの復帰処理において、未使用の又は使用可能なロール紙がセットされたとき、先ず、用紙先端部に未使用センサマークがあるか否かが判別され(S401)、未使用センサマークがある場合には(S401がY)、カウンタの印刷枚数の積算値が無条件にクリアされて「0」になる(S402)。
他方、未使用センサマークがなかった場合には(S401がN)、続いて用紙切れエラー中であるか、つまりカウンタの印刷枚数の積算値が所定枚数以上であるかが判別され(S403)、用紙切れエラーであったときは、上記未使用センサマークが無いのは、未使用センサマークの部分が何らかの理由で欠損したのか使用途中で一旦取り除かれた使用可能なロール紙がセットされたのであり、この場合はカウンタの印刷枚数の積算値が任意の所定枚数に設定される(S404)。
また、処理S403で用紙切れエラーではない、つまり印刷枚数の積算値が所定枚数未満であったときは(S403がN)、これは用紙ジャム等のエラーであった場合であり、ジャムを引き起こした1頁分の用紙枚数を計数するために、カウンタの直前の印刷枚数の積算値が「1」インクリメントされる(S404)。
このように処理して、プリンタの印刷枚数の積算値を常に監視しておけば、エラーから復帰したときに、未使用ロール紙がセットされたのか否かが判断できるようになる。これは、本発明を適用したプリンタが、プリント自販機などに内蔵されるような場合において、プリント自販機の操作をユーザが正常に行うことが出来ているかどうかを調査するための情報にもなりうる。
つまり、印刷枚数の積算値が所定枚数に達した後に、0枚になるのか所定枚数に設定され直されるのか、積算値が1枚分追加されたのかによって、どのような操作をしたかを推測できるという利点が得られる。
本発明は、以上のように印刷枚数の積算値を制御することにより、従来であれば使用可能なロール紙がプリンタに装着されたにも拘わらず用紙切れエラーの報知が繰り返されるという不具合が解消される。
また、本例では、図4に示したように、用紙切れエラーで、かつ未使用センサマークがなかった場合には、印刷枚数の積算値を所定枚数に設定しているが、これは、例えば、未使用のロール紙で印刷できる所定枚数の半分にしたり、所定枚数の3/4倍の値にしたりもできる。このような値にすることにより、ロール紙の終端部分の粘着テープがプリンタ内部にまで引き込まれてしまうことにより故障に至る可能性を低くすることができる。
このように、本例によれば、ロール紙を使用するプリンタにおいて、エラー復帰のためにロール用紙がセットされたときに、ロール用紙の状態(未使用か否か)およびエラーの状態(用紙切れエラーか否か)により、印刷枚数の積算値のカウントを制御することで、プリンタの運用が簡単になる。
尚、上記の実施例では、ロール紙の先頭部分に未使用ロール紙であることを示すセンサマークをつける例を説明した。ところで、ロール紙とインクリボンは一緒になって同時に交換されるということを考慮すると、インクリボンの先頭部分に未使用を示すセンサマークをつけることも考えられる。本発明は、そのような場合にも適用できる。
(実施形態3)
続いて、ロール紙を使用し、通常の印刷動作の際に発生する余白部分を画像印刷部分から切断して分離する機構を備え、且つユーザがロール紙をセットした後に、用紙外周に相当する長さの表面が新鮮でない部分のロール紙を廃棄するプリンタにおいて、切断廃棄されたロール紙のユーザによる廃棄作業を容易にする機能を備えたプリンタについて説明する。
図5は、本発明のプリンタ75における実施形態3としての初期の状態を模式的に示す図である。尚、図5では、図1と同様に簡単のため主要部のみを図示している。また、本例におけるプリンタ75の図5に示す主要部のハード構成及び詳細なハード構成は、図1で説明した通りである。
尚、本例のプリンタ75は、カッターユニット65より外側に、開口部をスリット開閉蓋67で開閉可能なスリット66が用意されており、プリンタ75は、印刷実行時において不要な余白部分を切断して廃棄する際には、上記のスリット66を開けてから、不要余白部分の用紙送りとその切断を行う。またプリントした部分を排出する時にはスリット66を閉めてから、プリント部分の用紙送りとその切断を行う。
そして、本例では、CPU68による制御の方法、特に未使用のロール紙がセットされて印刷を開始する前における用紙先端部分を切断して廃棄する処理の方法が、図22及び図26の場合と異なるように構成されている。
図6は、本発明のプリンタ75における実施形態3としてのCPU68により行われる未使用ロール紙がセットされて印刷開始前の用紙先端部分切断の処理の流れを示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、先ず、ユーザはロール紙支持コア53に巻回された未使用のロール紙54をプリンタ75の用紙装着部に装着し(図5参照)、用紙引き込み用ピンチローラ55と用紙引き込み用グリップローラ56の間に挟みこむようにセットする。そして、ユーザは用紙セットボタンを押す(S501)。
用紙セットボタンが押されると、プリンタ75のCPU68は、ロール紙54を用紙送り方向に送ってプリンタ内部に引き込み(S502)、紙先センサ64が用紙先端を検出するまで送り続ける(S503、判別がN)。
そして、紙先センサ64がロール紙54先端を検出したら(S503がY)、さらに所定時間だけ用紙送り(用紙引き込み)を行った後、停止する(S504)。続いて、スリット開閉蓋67を開成してスリット66を開けてから(S505)、ロール紙54の先端がカッターユニット65の直前に来るまでロール紙54を送る(S506)。
そして、この位置を基準位置として、所定時間、用紙送り方向にロール紙54を送って停止する(S507)。この上記基準位置からの用紙送り時間は、ロール紙54の短い長さの先端部54−1がカッターユニット65から用紙送り方向に出る程度の送り時間である。また、この短い長さの先端部54−1の長さは、例えば印刷実行時に発生して切り捨てる不要な余白部の長さとほぼ同程度の長さである。
続いて、カッターユニット65のカッターで、ロール紙54の先端部54−1を切断する(S508)。そして、この先端部54−1の切断を所定回数繰り返したか否かを判別する(S509)。ここで判別する所定回数は、切断される先端部54−1の合計の長さが、ロール紙54の1外周に相当する長さ以上になる回数である。
この判別で、先端部54−1の切断が所定回数に達していないときは(S509がN)、処理S507〜S509を繰り返す。そして、先端部54−1の切断が所定回数に達したときは(S509がY)、スリット66を閉める(S510)。
このように、まず始めにスリット66を開けてから、カッターユニット65直前までロール用紙54を送る。その後、所定時間、用紙送りと切断を繰り返す。したがって、用紙送りと切断を繰り返している間はスリット66は開放のままとなる。そして、所定回数の繰り返しが完了したら、スリット66を閉めて、動作終了となる。
これにより、新品のロール紙54の1外周に相当する長さの用紙先端部分を切断して廃棄することができる。さらに、廃棄する用紙が細かく裁断されているので、この廃棄用紙をユーザがプリンタ機構のダストボックス47(図24参照)から取り出して外部に廃棄する際に、長いロール紙が手などに絡まるなどの不具合がなくなり、廃棄作業においてユーザに煩わしさを感じさせないで済むようになる。
(実施形態4)
図7は、実施形態4のロール紙印字装置(プリンタ)を内蔵する写真印刷自動販売機の外観構成を示す斜視図である。同図に示すように、写真印刷自動販売機76には、装置正面に表示/操作部(ディスプレイ&タッチパネル)77、記録メディア挿入部78、コイン投入口79、紙幣投入口80、釣り銭口81、レシート出力部82、及びプリント取り出し口83が設けられている。
上記の記録メディア挿入部78には、CF(compact flash:サンディスク・コーポレイションの登録商標)カードカートリッジ84、SD(Secure Digital)メモリカードカートリッジ85、PCカード(パソコン用カード型周辺機器の規格)カートリッジ86、スマートメディア(SmartMedia:株式会社東芝の登録商標)カートリッジ87、及びメモリースティック(登録商標)カートリッジ88が配設されており、それぞれ、画像データが記録されたCFカード、SDメモリカード、PCカード、スマートメディア、メモリースティックの挿入・装着が可能である。
上記の表示/操作部77は、図20の写真印刷自動販売機1の表示/操作部2と同様の機能を有している。また、コイン投入口79、紙幣投入口80、釣り銭口81、及びプリント取り出し口83も、図20の写真印刷自動販売機1のコイン投入口7、紙幣口8、釣り銭口10、プリント取り出し口11と同様の機能を有している。尚、本例の写真印刷自動販売機76に備えられるレシート出力部82は、利用者がコイン投入口79から支払った写真印刷代金の領収書を発行するものである。
図8(a),(b) は、上記外観構成の写真印刷自動販売機76の内部構造を説明する図である。同図(a) に示すように、写真印刷自動販売機76は、本体部90と前扉部91とで構成されている。本体部90は、上方のほぼ2/3が縦仕切板92によって左右に仕切られており、広く仕切られている左側の仕切り部は上下三段に更に仕切られている。
三段の仕切りの上段と中段には4台のロール紙印字装置93(93a、93b)が、それぞれ2台ずつ横に並んで手前方向に引き出し自在に配置されている。上段のロール紙印字装置93aはL判専用のロール紙印字装置であり、中段のロール紙印字装置93bは2L判専用のロール紙印字装置である。そして三段の仕切りの下段には切り屑受け入れ箱94が配置されている。
また、縦仕切板92の右側仕切り部には、メインコントローラ95が配設されている。メインコントローラ95からは、前扉部91の各部を制御するための信号/電源線96、97が前扉部91に配線されている。そして、縦仕切板92の上端部にメンテナンススイッチ98が設けられている。メンテナンススイッチ98は、消耗品の交換や釣銭の補充などのメンテナンスを行うときに入力操作されるスイッチである。
本体部90の下1/3の仕切り部、つまり最下部には、電源部99が配設されており、電源部99の前面には電源スイッチ101が設けられている。電源部99からはメインコントローラ95を介して各部に電源が供給される。
他方、前扉部91には、図7に示した各部の内部装置を保護するカバーが配設されている。料金表示部カバー102には、これと一体に紙幣スタッカー103が設けられている。また、表示/操作部カバー104の下に配置されている記録メディア挿入部カバー105には、これと一体に受け入れ切り屑中継部106が形成されており、発生した切り屑は、この受け入れ切り屑中継部106を介して、上述した切り屑受け入れ箱94に回収される。
上記の記録メディア挿入部カバー105を、同図(b) に示すように開成すると、コインメックカセット107と記録メディア挿入部78の内側装置108が露出し、これらのメンテナンスが可能となる。コインメックカセット107は、図7に示したコイン投入口79と釣り銭口81とに対応して硬貨を収納したり払い出したりする装置であり、その下方には硬貨箱109が備えられている。この硬貨箱109の下方にレシートプリンタ111が配設されている。レシートプリンタ111は、小型ロール紙112に領収金額を印字して印字部分(領収書)を切り離し、その領収書を図7に示したレシート出力部82に出力する。
図9は、上記ロール紙印字装置93の外観正面図である。同図に示すように、ロール紙印字装置93には正面から上部手前側約1/2を開閉する前蓋113が設けられている。前蓋113には多数の冷却用換気孔114が形成されている。左側側部前面には、ステータスランプ115、通信ランプ116、エラーランプ117、エラー解除スイッチ118、印刷可スイッチ119、テストモードスイッチ121が設けられている。
これらのランプやスイッチは、保守作業者によるロール紙印字装置93のメンテナンスのときに観察され、操作されるものであり、ステータスランプ115は、ロール紙印字装置93の状態を示すランプであって、ロール紙や熱転写インクリボンが無くなったとき、例えばオレンジ色等に点灯する。通信ランプ116は、ロール紙印字装置93とメインコントローラ95との通信状態を示すランプであって通信中は、例えば緑色等に点灯する。エラーランプ117は、エラーの発生を示すランプであって、ロール紙や熱転写インクリボンが無くなったとき、例えば一定回数の点滅を間歇的に行う。点滅回数はエラーの内容によって異なる。
また、エラー解除スイッチ118は、ロール紙や熱転写インクリボンを交換した後や、用紙詰まりの回復処置をした後などに押されるスイッチである。印刷可スイッチ119は、全てのメンテナンスの処理が終って印刷が可能な状態にするときに押されるスイッチである。テストモードスイッチ121は、ロール紙や熱転写インクリボンの交換時にトラブルが発生したときなどに使用されるスイッチである。
尚、このロール紙印字装置93で使用されるロール紙は、実施形態1〜3のロール紙印字装置75の場合と異なり、ロール紙支持コアの無いつまり芯無しのロール紙である。
図10は、上記構成のロール紙印字装置93において芯なしロール紙の着脱方法を説明する図である。同図に示すように、先ず、前蓋113を矢印aで示すように手前下方に開成し、次に上蓋122を矢印bで示すように上後方に開成する。
図11(a),(b) は、上記に続いて、実際に芯なしロール紙を着脱する方法を説明する図である。尚、同図(a),(b) は、図10に示すロール紙印字装置93から内部のフレーム及びロール紙着脱部の構成のみを取り出して、フレームの一部を切り欠いて示している。
同図(a),(b) に示すように、ロール紙着脱部123は、装着された芯なしロール紙124を保持する用紙ホルダー125、この用紙ホルダー125を上蓋122の開閉に連動して上下動させるレバー126を備えている。
上蓋122は、上蓋支持軸127−1、127−2により、右フレーム128−1及び左フレーム128−2に支持されて、同図(b) の矢印A及び矢印Bで示すように、上下方向に開閉される。
レバー126は、一方ではレバー支持軸129により上蓋122に支持されており、他方ではホルダー軸131を介して用紙ホルダー125を支持している。用紙ホルダー125には、その両端部に、芯なしロール紙124の内径よりも小さな外径のホルダギア132がそれぞれ配設されている。
同図(b) に示すように、上蓋122が矢印Aで示すように上に開成され、これに連動して上方向に回動したレバー126により用紙ホルダー125が上に持ち上げられて外部に露出すると、用紙ホルダー125に僅かに残されていた芯なしロール紙124を同図(b) の矢印Bで示すように取り除き、新たな芯なしロール紙124を同図(b) の矢印Cで示すように用紙ホルダー125に差し込んで、同図(b) の二点鎖線で示すように取り付けることができる。
この後、同図(b) の矢印Dで示すように、上蓋122を閉成すると、右フレーム128−1及び左フレーム128−2にそれぞれ配設されているホルダ軸受133に、用紙ホルダー125のホルダー軸131が係合する。そして、用紙ホルダー125の両端にあるホルダギア132が、右フレーム128−1及び左フレーム128−2にそれぞれ配設されているリンクギア134に噛合する。これにより、用紙ホルダー125がロール紙印字装置93の駆動系に連結される。
このように、本例ではプリンタ本体のロール紙支持部を、開閉蓋の回動に連動させて本体外部に露出するように移動させるので、ロール紙の交換を容易に行うことができるようになり、ロール紙交換の操作性が向上する。
(実施形態5)
なお、交換作業の操作性を向上させる必要のある消耗部材はロール紙と限るものではない。通常はロール紙と同時にインクリボンも交換するので、このインクリボンの交換作業の操作性も向上させる必要がある。これを実施形態5として以下に説明する。
図12(a),(b) は、実施形態5に係わるロール紙印字装置におけるインクリボンの交換着脱方法を説明する図である。尚、同図(a),(b) もロール紙印字装置内部のフレーム及びインクリボン着脱部の構成のみを取り出して、フレームの一部を切り欠いて示している。また、全体の構成は、図11の構成とはやや異なるが、基本的にはほぼ同様である。
図12(a),(b) において、インクリボン着脱部135は、右フレーム136と左フレーム137に配置される前蓋138と、この前蓋138の同図(b) の矢印Aに示す前下方向への開成に連動して、開成した前蓋138と右フレーム136及び左フレーム137の前部(図では左端部)との中間に回動して外部に露出する二本のホルダーシャフト139を備えている。
ホルダーシャフト139は、支持レバー141に回転可能に保持されており、支持レバー141は、下端部と下のホルダーシャフト139の支持部の中間で支持軸142により左フレーム137に回動自在に軸支されている。それより下の支持レバー141の最下端部は上に鉤型に曲がっており、その鉤型の端部が左フレーム137に形成されているストッパ143に当接することにより、支持レバー141が開成した前蓋138と右フレーム136及び左フレーム137の前部との中間位置まで回動して停止し、これにより、上述したように、二本のホルダーシャフト139が開成した前蓋138と右フレーム136及び左フレーム137の前部との中間位置で停止し外部に露出する。
この外部に露出した二本のホルダーシャフト139には、使用済みのインクリボン144を捲着した中空型のボビン145が装着されており、図の矢印Bで示すように図の手前に抜き出して取り除かれる。
代わって同図(b) の矢印Cで示すように、新しいインクリボン144が捲着された送出し側のボビン145が供給リール146に係合するホルダーシャフト139に装着され、その新しいインクリボン144の始端が固定されている巻取り側のボビン145が巻取りリール147に係合するホルダーシャフト139に装着される。
この後、前蓋138が閉成されると、二本のホルダーシャフト139の図の手前側端部が、右フレーム136の内壁に形成されている2つのボビン軸受148にそれぞれ係合し、送出し側のボビン145に供給リール146と共に一体に係合する供給リンクギア149が本体装置の不図示の駆動系に係合し、同じく巻取り側のボビン145に巻取りリール147と共に一体に係合する巻取りリンクギア151が本体装置の不図示の駆動系に係合する。
このように、本例ではプリンタ本体のインクリボン支持部を、開閉蓋の回動に連動させて本体外部に露出するように移動させるので、インクリボンの交換を容易に行うことができるようになり、インクリボン交換の操作性が向上する。
(実施形態5)
ところで、図7に示したような写真印刷自動販売機76では、新しい記録メディアに対応する場合、記録メディア挿入部78の改造とメインコントローラ95のファームアップが必要であり、サービスエンジニアが一店ずつ回って、その保守に当たっている。
このように新しい記録メディアが開発される度ごとに、サービスエンジニアが対応しているのでは、膨大な費用と時間がかかってしまう。そこで、新しい記録メディアを誰でも交換できるようにすると費用と時間がかからず便利である。これを実施形態5として以下に説明する。
図13(a) 〜(f) は、実施形態5としての写真印刷自動販売機76の記録メディア挿入部78に交換自在に取り付けられる記録メディアの種類の例を示す図である。図7で説明したように、写真印刷自動販売機76の記録メディア挿入部78には、図13に示す5個の記録メディア、すなわち、図13(a) に示すCF(登録商標)カードカートリッジ84、同図(b) に示すメモリースティック(登録商標)カートリッジ88、同図(c) に示す
PCカードカートリッジ86、同図(d) に示すSDメモリカードカートリッジ85、及び同図(e) に示すスマートメディア(登録商標)カートリッジ87が配設されている。
ここで、スマートメディアに代わってxD(eXtreme Digital)ピクチャーカードを使用できるように変更する必要が生じたとする。この場合は記録メディアのスロットをスマートメディアカートリッジ87に代ってxDピクチャーカードカートリッジ152に変更しなければならない。
先ず、図13(f) に示すxDピクチャーカードカートリッジ152を用意する。xDピクチャーカードカートリッジ152内には、メディア名、メディア画像等、必要なメディア情報が記録されている(これらの点は他のメディアカートリッジについても同様である)。
図14(a) 〜(d) は、メディアカートリッジ交換の手順を示す図である。同図(a) に示す写真印刷自動販売機76における記録メディア挿入部78において、先ず、スマートメディアカートリッジ85を図の矢印eで示すように抜き出す。そして、そこにxDピクチャーカードカートリッジ152を図の矢印fで示すように挿し込む。すると写真印刷自動販売機76側において、xDピクチャーカードカートリッジ152のカートリッジ情報を認識し、表示/操作部77の表示画像153のメディア表示、及びメディア名がスマートメディアからxDピクチャーカードに変更される。また、プログラム上関係する内容もすべて変更される。変更作業は以上で終了する。
このように、写真印刷自動販売機における記録メディア挿入部のメディア挿入口を取り外し可能なカートリッジタイプにしたことにより、使用できるメディアの種類を誰でもカートリッジを交換するだけで簡単に変更することができるようになり、また、カートリッジ内部にメディア情報を入れておくことにより、カートリッジを挿入するだけで本体側に情報を送って選択画面やログ情報等に反映させることが可能となるので、誰でも迅速かつ安価に使用する記録メディアの交換作業ができるようになって便利である。また、店舗の担当者で自由にカスタム設定ができるようになるため、その土地、時期、店舗等の事情にあった記録メディアで写真印刷自動販売機が運営できるようになる。
(実施形態6)
ところで、一般に、写真印刷自動販売機では、複数台(図7の写真印刷自動販売機76では図8(a) に示すようにロール紙印字装置93は4台)のロール紙印字装置を備えているが、それぞれのインクリボンの種類については発色が同じインクリボンが使用され、特定色を目立つように、つまり鮮やかに発色させる等のことは考慮されていない。
しかしながら異なる種類のインクリボンはそれぞれ異なった発色特性を持っているものであり、例えば、イエローをより鮮やかに再現できるインクリボン、ブルーをより鮮やかに再現できるインクリボン、或いは肌の色をより鮮やかに再現できるインクリボンなどがある。
折角このような異なった発色特性を持つインクリボンがありながら、これらそれぞれ特性の異なるインクリボンの内、1種類しか使用できないとなると、例えば、イエローをより鮮やかに再現できるインクリボンを使用していると、ある画像はブルーをより鮮やかに再現したほうが良い場合でも、ブルーをより鮮やかに再現することができない等、印刷する画像に合わせてインクリボンを選ぶことができないといった不満が発生する虞がある。
そこで複数台のロール紙印字装置が搭載された写真印刷自動販売機において、2種類以上の異なる発色特性を持つインクリボンを備えたロール紙印字装置を搭載して、上記の不満を解消する。これを実施形態6として以下に説明する。
図15は、実施形態6としての写真印刷自動販売機に搭載された4台のロール紙印字装置を模式的に示す図である。同図に示す4台のロール紙印字装置93(93−1、93−2、93−3、93−4)のうち、上2台のロール紙印字装置93−1及び93−2は、イエローをより鮮やかに再現できるインクリボンAを装着し、下2台のロール紙印字装置93−3及び93−4は、ブルーをより鮮やかに再現できるインクリボンBを装着している。
尚、4台のロール紙印字装置93にそれぞれ示す印刷物排出口154から排出される印刷物は、図7に示すプリント取り出し口83に排出される。
図16は、インクリボンA、インクリボンBの色再現範囲を表した模式図であり、Lab色空間のab値を表している。同図に示すように、インクリボンAの色再現範囲155はイエロー方向Yの再現範囲が広く、他方、インクリボンBの色再現範囲156はブルー方向Bの色再現範囲が広くなっている。したがって、インクリボンAの方がイエローをより鮮やかに再現でき、また、インクリボンBの方がブルーをより鮮やかに再現できる。
図17は、上記4台のロール紙印字装置93を備えた写真印刷自動販売機76により実際に印刷を行う場合のフローチャートである。
同図に示すフローチャートにおいて、先ず画像データが読み込まれる(S601)。そして、その画像データにおいて、イエロー領域の方がブルー領域よりも多いか否かを判別する(S602)。
そして、イエロー領域の方が多ければ(S602がYES)、ロール紙印字装置93−1又は93−2で印刷を行い(S603)、他方、ブルー領域の方が多い場合は(S602がNO)、ロール紙印字装置93−3又は93−4で印刷を行う(S604)。
このように、本例によれば、画像の彩色特性に応じた発色特性のインクリボンを選んで印刷を行うので、より色鮮やかな画像を印刷することができるので、利用者の満足を得ることができる。
ところで、上記の方式でブルーよりも、イエローの範囲の方が多い画像ばかりを複数枚印刷しようとしたときなどでは、ロール紙印字装置93−3及び93−4のみで印刷が行われてしまい、印刷時間が長くなってしまうという虞がある。
図18は、そのような発色特性による印刷時間の偏りを解消するように印刷を行う場合のフローチャートである。尚、以下の説明では、ロール紙印字装置93−1、93−2、93−3又は93−4を簡略にそれぞれプリンタA、B、C又はDということにする。
同図に示すフローチャートにおいて、先ず、印刷していない、つまり使用可能なプリンタがあるか否かを判別する(S701)。そして、使用可能なプリンタがなければ(S701がNO)、いずれかのプリンタが使用可能となるまで待機し、使用可能なプリンタがあれば(S701がYES)、画像データを読み込む(S702)。
そして、その読み込んだ画像データにおいて、イエロー領域の方がブルー領域よりも多いか否かを判別し(S703)、イエロー領域の方が多ければ(S703がYES)、更に、プリンタA又はプリンタBが使用中か否かを判別する(S704)。
そして、プリンタA又はプリンタBが使用中でなければ(S704がNO)、プリンタA又はプリンタBで印刷を行い(S705)、他方、プリンタA又はプリンタBが使用中であれば(S704がYES)、プリンタC又はプリンタDで印刷を行う(S707)。すなわち、発色特性の合っているプリンタA又はプリンタBの使用を断念して、すぐに使用できる他のプリンタC又はDを用いて待ち時間を無くして印刷時間を短縮する。
また、上記処理S703の判別で、ブルー領域の方が多ければ(S703がNO)、この場合も更に、プリンタC又はプリンタDが使用中か否かを判別し(S706)、そして、プリンタC又はプリンタDが使用中でなければ(S706がNO)、プリンタC又はプリンタDで印刷を行い(S707)、他方、プリンタC又はプリンタDが使用中であれば(S706がYES)、プリンタA又はプリンタBで印刷を行う(S705)。すなわち、この場合も発色特性の合っているプリンタC又はプリンタDの使用を断念して、すぐに使用できる他のプリンタA又はBを用いて待ち時間を無くして印刷時間を短縮する。
(実施形態7)
ところで、一般に、上記のようにインクリボンを使用するサーマル式のプリンタでは、インクリボンに対して適切なテンションを与えるようにして、インクリボンに皺が寄らないようにしている。
しかし、従来の方法では、インクリボンの供給コアの軸に係合するトルクリミッタによってトルクを一定にするようにしていたため、多くのインクリボンを巻いた新品の状態から、印刷により使用量が進んでインクリボンの巻き径が小さくなっていく変化で、インクリボンのテンションが変化してしまい、適切なテンションの状態から外れてしまうという不具合があった。
もっとも、インクリボン供給コアの軸に繋がったトルクリミッタのトルクを連続的に変化できるようにして、インクリボンのテンションを巻き径に関係なく一定にするようにしたものもあるにはあるが、そのような従来のトルク可変型のトルクリミッタは、磁性体と電磁石によるもので構造が複雑であり、トルクの割りには大型になってしまい、価格も非常に高いものとなってしまうという問題を有していた。
本例のプリンタでは、簡単で安価な構成のトルク可変型のトルクリミッタを備えているが、これを実施形態7として以下に説明する。
図19(a) は、実施形態7としてのプリンタの主要部の構成を示す図、同図(b) は、このプリンタに備えられているトルクリミッタの外観斜視図、同図(c) は、その内部構成を示す断面図、同図(d) は、その分解斜視図である。
同図(a) に示す本例のプリンタ157は、図示の形態はやや異なるが、図1及び図5に示したプリンタ(ロール紙印字装置75)とほぼ同様の構成であり、したがって、図1及び図5の機能・構成と同一の機能・構成部分には図1及び図5と同一の番号を付与して示している。
また、同図(a) には、図1及び図5では図示を省略していたが、用紙送りグリップローラ63を駆動するステッピングモータ158、サーマルヘッド51を揺動自在に支持して回動するヘッド昇降アーム159、このヘッド昇降アーム159に配設され、サーマルヘッド51を下方に押圧付勢するヘッド加圧スプリング161を図示している。
また、同図(a) には、更に、本例の特徴となる構成であるトルクリミッタ162を示している。同図(a) において、トルクリミッタ162はギア163を介して供給側リボンコア58の回転軸に係合している。また、トルクリミッタ162は、トルク可変レバー164を備え、このトルク可変レバー164の先端に、レバー軸に直角方向(同図(a) の紙面奥行き方向手前側)に突設されたテンションアイドラー165を備え、このテンションアイドラー165が供給側リボンコア58から送り出されるインクリボン57の面に当接して、インクリボン57に所定のテンションを加えている。
トルクリミッタ162は、同図(b) 〜(c) に示すように(尚、同図(b) 〜(c) にはテンションアイドラー165の図示を省略している)、最外側のケース166、このケース166の内部に挿通されたハブ167、このハブ167の下部のフランジ167−1に支持され、ケース166の下部内径内に収容されるリング168、このリング168の外周部から放射方向に突設された同図(a) にも示すトルク可変レバー164、リング168上面のトルク可変レバー164の付け根近傍に突設されたスプリング押え169、及びこのスプリング押え169とケース166の上部内壁面に形成されているスプリング押えとに両端部を当接させ、ハブ167に外嵌し、ハブ167とケース166との間に介装されたスプリング171とで構成されている。
上記の構成を更に説明すると、ハブ167に対して回転自在なリング168に、トルク可変レバー164とスプリング押え169が設けられている。ハブ167にはスリップトルクを発生させるためのスプリング171が巻きつけらている。
スプリング171の一方の端部はスプリング押え169に、他方の端部はケース166の内部にあるスプリング押さえに当たるようになっている。スプリング171とケース166は回転自在にはなっていない。
上記のトルクリミッタ162を実際に動作させると、ハブ167とケース166は回転自在ではないので、ハブ167とスプリング171の間で滑るようになる。その結果、ハブ167とケース166が相対的に回転するようになる。
そのときの、スリップトルクは、スプリング171の張力によってハブ167がどの程度締め付けられているかで決まる。トルク可変レバー164を図の矢印R方向に回転させると、回転量によってスプリング171の一方の端部(図では下端部)をスプリング171の張力に逆らうように押し開くように動作する。このようにすると、連続的にトルク可変レバー164の移動量を調節することで、スリップトルクを連続的に減少させることが出来るようになる。
このような、トルク可変のトルクリミッタ162を、同図(a) に示すように、プリンタ157のトルクリミッタとして供給側リボンコア58にギア163を介して取り付ける。トルク可変レバー164の先には、インクリボン57に接触するように、テンションアイドラー165が回転自由に取り付けてある。
この構成において、インクリボン57の巻き径により、トルクを調整することが出来る。インクリボン57のテンションが上がりすぎると、テンションアイドラー165により、トルク可変レバー164が回転(回動)する。すると、トルクリミッタ162のスプリング171がわずかに緩み、トルクが下がる。したがって、インクリボンのテンションは下がり、適正なテンションで釣り合うようになる。
また、インクリボンテンションが下がると、テンションアイドラー165によりトルク可変レバー164は、トルクリミッタ162のスプリング171の力で、トルクがかかる方向に回転(回動)し、トルクが上がり、適正なテンションで釣り合うよぅになる。このようにして、インクリボンの残量によらず、インクリボンのテンションが一定になるようにトルクを調整することが出来る。
このように、わずか4つの部品で、トルク可変が可能なトルクリミッタを構成でき、全体としてのコストダウンに貢献することが可能となる。
尚、上記各実施例では、写真印刷自動販売機、熱転写プリンタを例として説明したが、これに限ることなく、一般事務用に使用されるプリンタ装置でもよく、またプリンタとしては、例えばインクジェットプリンタの場合でも適用できることは言うまでもない。
実施形態1のロール紙印字装置(プリンタ)の構成を模式的に示す図である。 実施形態1のロール紙印字装置(プリンタ)CPUにより行われる用紙切れエラー発生までの処理のフローチャートである。 実施形態2のロール紙印字装置(プリンタ)のCPUにより行われるエラー状態から復帰するまでの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2のロール紙印字装置(プリンタ)におけるエラー処理後のカウンタの印刷枚数の積算値を決定するフローチャートである。 実施形態3のロール紙印字装置(プリンタ)における初期の状態を模式的に示す図である。 実施形態3のロール紙印字装置(プリンタ)のCPUにより行われる未使用ロール紙がセットされて印刷開始前の用紙先端部分切断の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態4のロール紙印字装置(プリンタ)を内蔵する写真印刷自動販売機の外観構成を示す斜視図である。 (a),(b) は実施形態4に係わる写真印刷自動販売機の内部構造を説明する図である。 実施形態4に係わる写真印刷自動販売機に内蔵されるロール紙印字装置の外観正面図である。 実施形態4に係わるロール紙印字装置における芯なしロール紙の着脱方法を説明する図(その1)である。 (a),(b) は実施形態4に係わるロール紙印字装置における芯なしロール紙の着脱方法を説明する図(その2)である。 (a),(b) は実施形態5に係わるロール紙印字装置におけるインクリボンの着脱方法を説明する図である。 (a) 〜(f) は実施形態5としての写真印刷自動販売機の記録メディア挿入部に交換自在に取り付けられる記録メディアの種類の例を示す図である。 (a) 〜(d) は実施形態5としての写真印刷自動販売機の記録メディア挿入部におけるメディアカートリッジ交換の手順を示す図である。 実施形態6としての写真印刷自動販売機に搭載された4台のロール紙印字装置を模式的に示す図である。 実施形態6としての写真印刷自動販売機に搭載されたロール紙印字装置に備えられる異なる発色特性の2種類のインクリボンの色再現範囲を表した模式図である。 実施形態6としての異なる発色特性の2種類のインクリボンを備えた4台のロール紙印字装置を搭載した写真印刷自動販売機により実際に印刷を行う場合のフローチャートである。 実施形態6の写真印刷自動販売機において発色特性による印刷時間の偏りを解消するように印刷を行う場合のフローチャートである。 (a) は実施形態7としてのプリンタの主要部の構成を示す図、(b) はこのプリンタに備えられているトルクリミッタの外観斜視図、(c) はその内部構成を示す断面図、(d) はその分解斜視図である。 従来のロール紙とインクリボンを用いたロール紙印字装置を内蔵した写真印刷自動販売機の外観構成を示す正面図である。 (a),(b) は従来のロール紙とインクリボンを用いたロール紙印字装置を内蔵した写真印刷自動販売機の内部構造を説明する図である。 従来の写真印刷自動販売機の内部に配置されるロール紙印字装置の構成を示す側断面図である。 従来のロール紙印字装置の記録用紙切断部近傍の具体的な構成を示す図である。 (a),(b),(c),(d) は従来のロール紙印字装置の切断機構と用紙切替案内部の動作を説明する図である。 従来の未使用のロール紙の先頭部分に予め設けられたセンサマークを認識する方法により未使用ロール紙を認識するプリンタの構成を模式的に示す図である。 従来のセンサマークを認識する方法により未使用ロール紙を認識するプリンタの制御回路のブロック図である。 従来のセンサマークを認識する方法により未使用ロール紙を認識するプリンタにおける用紙切れエラー発生までの処理の流れを示すフローチャートである。 従来のセンサマークを認識する方法により未使用ロール紙を認識するプリンタにおけるエラー状態から復帰するまでの処理の流れを示すフローチャートである。 従来の用紙切れエラーになった直後のプリンタの状態を示する図である。
符号の説明
1 写真印刷自動販売機
2 表示/操作部
3 キー入力部
4 挿入口
5 LED
6 料金表示部
7 コイン投入口
8 紙幣口
9 返却レバー
10 釣り銭口
11 プリント取り出し口
12 フロントユニット
13 ペーパーダクト
14 リアユニット
15 ロール紙印字装置
16 スライドレール
17 上蓋
18 前蓋
19 中空芯
21 ロール紙
21a 用紙先端画像形成部
21a−1 余白部分
22 熱転写インクリボン
22a リボン引出し部
23 固定用フック
24 止めピン
25 ヒンジ
26 固定用フック
27 ヒンジ
28 サーマルヘッド
29 送出リール
30 用紙切替案内部
31 巻取リール
32 プラテンローラ
33 モータ
34 排紙口
35 切断機構
35a カッター
35b カッター駆動部
41 本体フレーム
42 案内板
43 切断機構排紙口
44 回動案内板
45 保持部
46 支持軸
47 ダストボックス
50 プリンタ
51 サーマルヘッド
52 プラテンローラ
53 ロール紙支持コア
54 ロール紙
54−1 用紙先端部
55 用紙引き込み用ピンチローラ
56 用紙引き込み用グリップローラ
57 インクリボン
57´ 使用済みインクリボン
58 供給側リボンコア
59 インクリボンセンサ
61 巻取り側リボンコア
62 用紙送りピンチローラ
63 用紙送りグリップローラ
64 紙先センサ
65 カッターユニット
66 スリット
67 スリット開閉蓋
68 CPU(central processing unit)
69 システムバス
71 印刷画像メモリ
72 印刷制御回路
73 機構制御回路
74 通信制御回路
75 プリンタ
76 写真印刷自動販売機
77 表示/操作部
78 記録メディア挿入部
79 コイン投入口
81 釣り銭口
82 レシート出力部
83 プリント取り出し口
84 CF(compact flash:登録商標)カードカートリッジ
85 SD(Secure Digital)メモリカードカートリッジ
86 PCカードカートリッジ
87 スマートメディア(SmartMedia:登録商標)カートリッジ
88 メモリースティック(登録商標)カートリッジ
90 本体部
91 前扉部
92 縦仕切板
93(93a、93b、93−1〜93−4) ロール紙印字装置
94 切り屑受け入れ箱
95 メインコントローラ
96、97 信号/電源線
98 メンテナンススイッチ
99 電源部
101 電源スイッチ
102 料金表示部カバー
103 紙幣スタッカー
104 表示/操作部カバー
105 記録メディア挿入部カバー
106 受け入れ切り屑中継部
107 コインメックカセット
108 内側装置
109 硬貨箱
111 レシートプリンタ
112 小型ロール紙
113 前蓋
114 冷却用換気孔
115 ステータスランプ
116 通信ランプ
117 エラーランプ
118 エラー解除スイッチ
119 印刷可スイッチ
121 テストモードスイッチ
122 上蓋
123 ロール紙着脱部
124 芯なしロール紙
125 用紙ホルダ
126 レバー
127−1、127−2 上蓋支持軸
128−1 右フレーム
128−2 左フレーム
129 レバー支持軸
131 ホルダー軸
132 ホルダギア
133 ホルダ軸受
134 リンクギア
135 インクリボン着脱部
136 右フレーム
137 左フレーム
138 前蓋
139 ホルダーシャフト
141 支持レバー
142 支持軸
143 ストッパ
144 インクリボン
145 ボビン
146 供給リール
147 巻取りリール
148 ボビン軸受
149 供給リンクギア
151 巻取りリンクギア
152 xDピクチャーカードカートリッジ
153 表示画像
154 印刷物排出口
155、156 色再現範囲
157 プリンタ
158 ステッピングモータ
159 ヘッド昇降アーム
161 ヘッド加圧スプリング
162 トルクリミッタ
163 ギア
164 トルク可変レバー
165 テンションアイドラー
166 ケース
167 ハブ
167−1 フランジ
168 リング
169 スプリング押え
171 スプリング

Claims (5)

  1. 装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送操作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、
    前記ロール紙の残量を検知する用紙残量検知手段と、
    該用紙残量検知手段の検知結果に基き所定サイズの印字が不能と判断された際に、繰り出されているロール紙部分を引き戻すべく前記ロール紙支持コアを用紙巻き取り方向に回転制御するロール回転制御手段と、
    を備えることを特徴とするロール紙印字装置。
  2. 装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送操作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、
    前記ロール紙による印字枚数を係数し積算する印字枚数係数積算手段と、
    前記ロール紙の新品か否かを検知するロール紙新旧検知手段と、
    前記ロール紙の交換を含む内部点検を警告表示するエラー警告表示手段と、
    該エラー警告表示手段による警告表示に基いて内部点検後のエラー復帰時に前記ロール紙新旧検知手段の検知結果に応じて前記印字枚数係数積算手段による積算値を所定の規則に従って書き換える積算値書き換え手段と、
    該積算値書き換え手段の検知結果に基いて、前記エラー復帰時の前記ロール紙が旧品且つ所定サイズの印字が可能な用紙残量であると判断した時にエラー警告表示を解除させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするロール紙印字装置。
  3. 前記所定の規則は、未使用のロール紙がセットされたときは印刷枚数の積算値を「0」にし、未使用でないロール紙がセットされ且つ印刷枚数の積算値が所定枚数以上であったときは印刷枚数の積算値を任意の値に設定し、未使用でないロール紙がセットされ且つ印刷枚数の積算値が所定枚数未満であったとき印刷枚数の積算値を「1」インクリメントすることである、ことを特徴とする請求項2記載のロール紙印字装置。
  4. 装置本体に着脱自在なロール紙支持コアに巻回されたロール紙を印字部に対し繰り出しおよび引き戻す搬送換作中に印字手段により該ロール紙上に印字を行い、カッター手段により所定サイズに切断して排紙部に排出するロール紙印字装置において、
    前記ロール紙を装置本体に装着した直後に、外周部分に相当する長さのロール紙を、前記カッター手段を複数回作動させて所定サイズの複数片に切断するカッター手段作動制御手段と、
    を備えることを特徴とするロール紙印字装置。
  5. 前記所定サイズの複数片の各片の大きさは、通常の印刷動作の際に切断して廃棄される不要余白部の長さと同程度である、ことを特徴とする請求項4記載のロール紙印字装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015055802A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 フリュー株式会社 写真シール作成装置およびその印刷方法、並びにプログラム

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