JP2015055358A - 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

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【課題】原綿の層を減らさずに断熱性能を確保し、かつ放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上した真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫を提供することにある。【解決手段】積層した原綿を収納した外包材の一方の面に放熱用配管を収容する収容溝と、他方の面に収容溝に対応する隆起部とを形成し、収容溝の幅を隆起部の幅より大きく形成すると共に、隆起部を構成する側壁の勾配に対して収容溝を構成する側壁の勾配を小さくに形成した。これによれば、原綿の層を減らしていないので断熱性能が確保され、かつ、収容溝付近が変形し易いので真空断熱材の放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上することができるようになる。【選択図】図4

Description

本発明は食料品や飲料を冷蔵、或いは冷凍する冷蔵庫に係り、特に断熱箱体内に収納される真空断熱材、及び断熱箱体内に真空断熱材を固定してポリウレタンフォームを充填した冷蔵庫に関するものである。
地球温暖化を防止する社会の取り組みとして、二酸化炭素(CO)の排出抑制を図るため様々な分野で省エネルギー化が推進されている。例えば、近年の電気製品、特に冷熱関連の家電製品である冷蔵庫においても、消費電力量を低減する観点から断熱性能を向上した冷蔵庫が主流になってきている。そのためには、冷蔵庫内部の冷気が冷蔵庫の外部に逃げない構造が不可欠である。
冷蔵庫は冷蔵庫本体である断熱箱体と、その断熱箱体に設けられる貯蔵室の前面開口部を開閉する扉とで構成されている。そして、冷蔵庫内部の冷気が冷蔵庫の外部に逃げないようにするためには断熱箱体や断熱扉の断熱性能を向上することが有効である。このため断熱箱体や断熱扉にポリウレタンフォームを充填すると共に、このポリウレタンフォーム内部に真空断熱材を配置して熱の移動を抑制するようにしている。
一般的に、冷蔵庫の断熱箱体は鉄板で作られた外箱と合成樹脂で作られた内箱とで構成され、外箱と内箱の空間には外箱内壁面に固定された真空断熱材を覆うように気泡を有するポリウレタンフォームを用いた断熱材が充填されている。このポリウレタンフォームは、ポリオール成分とイソシアネート成分を発泡剤、反応触媒、及び整泡剤の存在下で反応させることにより得られるものである。
ところで、冷蔵庫に搭載される冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸発器の順に配管で接続されている。この冷凍サイクルにおいて、圧縮機から吐出された冷媒は高温であるため冷却して凝縮(液化)する必要があり、一般的な冷蔵庫では、凝縮器に接続された放熱用配管が鉄板を折り曲げて形成した外箱の内面に密着して固定されており、外箱を放熱用配管の放熱板として利用している。
このような凝縮器と接続された放熱用配管を外箱の内面に固定した例として、特開2008-64323号公報(特許文献1)や特開2012-82954号公報(特許文献2)等が知られている。これらの特許文献においては、放熱用配管の上から真空断熱材を密着するようにして被せ、更にこの上からポリウレタンフォームを充填するようにしている。
特許文献1では、放熱用配管が収納される収容溝の裏面側に収容溝よりも幅が広い凸部を形成することで、真空断熱材の厚みを一様に形成することが開示されている。また、このために収容溝の傾斜角度に対して凸部の傾斜角度を小さくして厚みを確保することが開示されている。また、特許文献2では、繊維積層体の上に放熱配管を収納する収容溝を形成するように繊維積層体を積み重ね、この状態で外包材に収納した後に真空引きして外包材の表面に収容溝を形成することで、プレス加工により芯材が切断されて、断熱性能の低下が生じるのを防止することが開示されている。
特開2008-64323号公報 特開2012-82954号公報
ところで、真空断熱材とウレタンフォームを併用した断熱材を内蔵した断熱箱体において、放熱用配管が配設された外箱の側壁内面に真空断熱材を貼り付ける場合、真空断熱材の芯材となる、グラスウール等からなる内包材は放熱用配管の配置形状に合わせて加工した収容溝を備えておく必要がある。この内包材はガラス等を原材料とし、溶融して繊維化した無機繊維の集合体で、バインダー(結合剤)を含まないホワイトウール(以下の説明では原綿と称する)であり、バインダーを含まないため或る程度の柔軟性を備えているものである。
そして、放熱用配管の配置形状に合わせた収容溝として、例えば特許文献2にあるように、2枚の原綿を重ねて形成した基布となる原綿に放熱用配管を避ける形状に更にもう1枚の原綿を重ね合わせて放熱用配管を収納する収容溝を作っていた。このような構造による真空断熱材では、放熱用配管が収納される領域(収容溝)以外の領域は3層の原綿であるのに対して、放熱用配管が収納される領域は2層の原綿となり、放熱用配管を収納する領域が他の領域より薄い真空断熱材となっていた。このため、原綿が2層の放熱用配管が収納される領域を介して放熱用配管の熱が庫内に侵入してしまい、断熱性能の低下を招くという課題があった。
このような観点から、本発明者等は特許文献1、2に記載されている放熱用配管が収納される収容溝を真空断熱材に形成して放熱用配管を覆い、この収容溝部分からの熱漏洩について観察した。即ち、特許文献1のように原綿の層を部分的に薄くして収容溝を形成した真空断熱材と、特許文献2のように真空断熱材の放熱用配管と対向する部分に、厚みが均一になるように金型を利用して収容溝を形成した真空断熱材とを用いて断熱性能の確認を行った。
その結果、特許文献1のように収容溝部分の原綿が他の部分の原綿より薄くなるものでは断熱性能が劣り、特許文献2のように放熱用配管に対向する収容溝部分の原綿の厚さがその他の部分の厚さと略同等となるものは断熱性能が良好であることが判明した。したがって、特許文献2のような構成の真空断熱材を使用する方が断熱性能の観点から有利である。しかしながら、特許文献2に示された構造の真空断熱材において、実際に製品として採用する場合は次に述べるような課題が新たに発現することが判明した。
放熱用配管を収納するための収容溝は、製造上の寸法ばらつきや組み立て作業上のばらつき、或いは放熱用配管の配置形状の複雑化によって、放熱用配管の寸法や配置形状に対して広い範囲に亘って寸法的に余裕をもたせた収容溝を形成する必要がある。一方、寸法的に余裕をもたせた収容溝を形成しない場合は、収容溝以外の領域と放熱用配管が干渉してポリウレタンフォームの充填が設計通りに行われない恐れがある。
このように、放熱用配管に対して寸法的に余裕をもった収容溝とした場合、真空断熱材の収容溝と外箱の内壁面、及び放熱用配管の間に比較的大きな隙間が形成された状態でウレタンフォームの充填、発泡を行うことになる。
そして、このような大きな隙間が存在すると、この隙間に空気が残留したり、ポリウレタンフォームが侵入して真空断熱材とは別の経路による熱の移動が発生することによって断熱性能の大幅な低下が生じる恐れがある。
また、場合よってはポリウレタンフォームが浸入して発泡(膨張)することで真空断熱材が所定の固定位置からずれるという現象や、ポリウレタンフォームの介在によって外箱による放熱用配管からの放熱性能の悪化が生じる恐れがある。いずれにしても、真空断熱材の収容溝と外箱の内壁面、及び放熱用配管の間に比較的大きな隙間が形成されると、上述したような一つ以上の課題が生じて好ましくない影響を与えるようになる。
したがって、この大きな隙間をできる限り小さくするためには、柔軟性を備えた真空断熱材を変形させて収容溝を放熱用配管に近づけるようにすれば良いことがわかる。しかしながら、放熱用配管の寸法や形状に対して広い範囲に亘って寸法的に余裕をもたせた収容溝を形成する場合、特許文献2に記載されているような構成では次に述べるような新たな課題が発現する。
すなわち、収容溝が形成された領域の断面の厚さは他の領域の断面の厚さとほぼ同じ厚さを持ち、しかも収容溝を形成する側壁の角度が、収容溝に対向する領域の凸部を形成する側壁の角度よりも大きいため、収容溝の剛性が強くなって変形しにくい構成となっている。このため、真空断熱材を固定する時、或いはポリウレタンフォームを発泡する時に強い力(大きな荷重)で隙間を無くすように真空断熱材を変形させると、収容溝の周辺の外包材や芯材を損傷することがあり、断熱性能を悪化させてしまう恐れがある。
本発明の目的は、原綿の層を減らさずに断熱性能を確保し、かつ放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上した真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫を提供することにある。
本発明の特徴は、積層した原綿を収納した外包材の一方の面に放熱用配管を収容する収容溝と、他方の面に収容溝に対応する隆起部とを形成し、収容溝の幅を隆起部の幅より大きく形成すると共に、隆起部を構成する側壁の勾配に対して収容溝を構成する側壁の勾配を小さくに形成した、ところにある。
本発明によれば、原綿の層を減らしていないので断熱性能が確保され、かつ、収容溝付近が変形し易いので真空断熱材の放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上することができるようになる。
本発明が適用される冷蔵庫の正面図である。 図1に示す冷蔵庫の縦断面を示す断面図である。 断熱箱体の外箱に配設された放熱用配管を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態になる真空断熱材を放熱用配管に取り付けた場合の断面図である。 本発明の考え方を説明するために真空断熱材を外箱の内壁面に取付けた場合の断面図である。 本発明の第2の実施形態になる真空断熱材を発熱電気部品に取り付けた場合の正面図である。 図6に示す第2の実施形態になる真空断熱材を発熱電気部品に取り付けた場合の断面図である。 図7に示す実施形態の断面斜視図である。 第2の実施形態の変形例を示す断面斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、本発明が適用される間冷式冷蔵庫(以下、単に冷蔵庫という)の構成を図1及び図2に基づいて説明する。
図1は冷蔵庫の正面外観図であり、図2は図1の縦断面を示す断面図である。尚、図2においては製氷室の断面は示されていない。
図1、及び図2において、冷蔵庫1は、上方から冷蔵室2、製氷室3及び上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6を有する。ここで、製氷室3と上部冷凍室4は、冷蔵室2と下部冷凍室5との間に左右に並べて設けている。一例として、冷蔵室2はおよそ+3℃、野菜室6はおよそ+3℃〜+7℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室3、上部冷凍室4及び下部冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開き(いわゆるフレンチ型)の冷蔵室扉2a、2bを備えている。製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6は夫々引き出し式の製氷室扉3a、上部冷凍室扉4a、下部冷凍室扉5a、野菜室扉6aを備えている。
また、各扉の貯蔵室側の面には、各扉の外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン(図示せず)を設けており、各扉の閉鎖時、鉄板で形成された冷蔵庫外箱のフランジや後述の各仕切り鉄板に密着し貯蔵室内への外気の侵入、及び貯蔵室からの冷気の漏れを抑制する構成とされている。
ここで、図2に示すように冷蔵庫本体10の下部には機械室11が形成され、この中に圧縮機12が内蔵されている。冷却器収容室13と機械室11には水抜き通路14によって連通され、凝縮水が排出出来るようになっている。
図2に示すように、冷蔵庫本体10の庫外と庫内は、内箱と外箱との間に発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体15により隔てられている。また冷蔵庫本体10の断熱箱体15は複数の真空断熱材16を実装している。冷蔵庫本体10は、上側断熱仕切壁17により冷蔵室2と上部冷凍室4及び製氷室3(図1参照、図2中で製氷室3は図示されていない)とが区画され、下側断熱仕切壁18により下部冷凍室5と野菜室6とが区画されている。
また、下部冷凍室5の上部には横仕切部を設けている。横仕切部は、製氷室3及び上部冷凍室4と下部冷凍室5とを上下方向に仕切っている。また、横仕切部の上部には、製氷室3と上部冷凍室4との間を左右方向に仕切る縦仕切部を設けている。
横仕切部は、下側断熱仕切壁18の前面及び左右側壁前面と共に、下部冷凍室扉5aの貯蔵室側の面に設けたパッキン(図示せず)と接触する。製氷室扉3aと上部冷凍室扉4aの貯蔵室側の面に設けたパッキン(図示せず)は、横仕切部、縦仕切部、上側断熱仕切壁51及び冷蔵庫本体1の左右側壁前面と接することで、各貯蔵室と各扉との間での冷気の移動をそれぞれ抑制している。
図2に示すように、上部冷凍室4、下部冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの貯蔵室の前方に備えられた扉4a、5a、6aが取り付けられている。また、上部冷凍室4には上部冷凍貯蔵容器41が収容、配置され、下部冷凍室5には上段冷凍貯蔵容器61、下段冷凍貯蔵容器62が収容、配置されている。更に、野菜室6には上段野菜貯蔵容器71、下段野菜貯蔵容器72が収容、配置されている。
そして、製氷室扉3a、上部冷凍室扉4a、下部冷凍室扉5a及び野菜室扉6aは、それぞれ図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、製氷貯蔵容器3b(図示せず)、上部冷凍貯蔵容器41、下段冷凍貯蔵容器62、下段野菜貯蔵容器72が引き出せるようになっている。
詳しくは、下段冷凍貯蔵容器62は冷凍室扉内箱に取り付けられた支持アーム5dに下段冷凍貯蔵容器62の側面上部のフランジ部が懸架されており、冷凍室扉5aを引き出すと同時に下段冷凍貯蔵容器62のみが引き出される。上段冷凍貯蔵容器61は冷凍室5の側面壁に形成された凹凸部(図示しない)に載置されており前後方向にスライド可能になっている。
下段野菜貯蔵容器72も同様にフランジ部が野菜室扉6aの内箱に取り付けられた支持アーム6dに懸架され、上段野菜貯蔵容器71は野菜室側面壁の凹凸部に載置されている。また、この野菜室6には断熱箱体15に固定された電熱ヒーター6Cが設けられており、この電熱ヒーター6Cによって野菜室6の温度が冷やし過ぎにならないように、野菜の貯蔵に適した温度になるようにしている。尚、この電熱ヒーター6Cは必要に応じて設けられれば良いものであるが、本実施例では野菜の貯蔵がより上手く行えるように電熱ヒーター6Cを設けるようにしている。
次に本実施形態の冷蔵庫の冷却方法について説明する。冷蔵庫本体1には冷却器収容室13が形成され、この中に冷却手段として冷却器19を備えている。冷却器19(一例として、フィンチューブ熱交換器)は、下部冷凍室5の背部に備えられた冷却器収容室13内に設けられている。また、冷却器収容室13内であって冷却器19の上方には送風手段として送風機20(一例として、プロペラファン)が設けられている。
冷却器19で熱交換して冷やされた空気(以下、冷却器19で熱交換した低温の空気を「冷気」と称する)は、送風機20によって冷蔵室送風ダクト21、冷凍室送風ダクト22、及び図示しない製氷室送風ダクトを介して、冷蔵室2、製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6の各貯蔵室へそれぞれ送られる。
各貯蔵室への送風は、冷蔵温度帯の冷蔵室2への送風量を制御する第一の送風制御手段(以下、冷蔵室ダンパ23という)と、冷凍温度帯の冷凍室4、5への送風量を制御する第二の送風量制御手段(以下、冷凍室ダンパ24という)とにより制御される。ちなみに、冷蔵室2、製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、及び野菜室6への各送風ダクトは、図3に破線で示すように冷蔵庫本体1の各貯蔵室の背面側に設けられている。具体的には、冷蔵室ダンパ23が開状態、冷凍室ダンパ24が閉状態のときには、冷気は、冷蔵室送風ダクト21を経て多段に設けられた吹き出し口25から冷蔵室2に送られる。
また、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられた冷蔵室戻り口26から冷蔵室−野菜室連通ダクト27を経て、下側断熱仕切壁18の下部右奥側に設けた野菜室吹き出し口28から野菜室6へ送風される。野菜室6からの戻り冷気は、下側断熱仕切壁18の下部前方に設けられた野菜室戻りダクト入口29から野菜室戻りダクト30を経て、野菜室戻りダクト出口から冷却器収容室13の下部に戻る。尚、別の構成として冷蔵室−野菜室連通ダクト27を野菜室6へ連通せずに、図3において冷却器収容室12の上面から見て、右側下部に戻す構成としてもよい。この場合の一例として、冷蔵室−野菜室連通ダクト27の前方投影位置に野菜室送風ダクトを配置して、冷却器19で熱交換した冷気を、野菜室吹き出し口28から野菜室6へ直接送風するようになる。
図には詳細に示していないが、冷蔵庫に搭載される冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸発器の順に配管で接続されている。この冷凍サイクルにおいて、圧縮機から吐出された冷媒は高温であるため冷却して凝縮(液化)する必要があり、一凝縮器に接続された放熱用配管が鉄板を折り曲げて形成した外箱の内面に密着して固定されており、外箱を放熱用配管の放熱板として利用している。
図3に外箱15Aの内壁面に固定した放熱用配管の実装例を示している。図3において、外箱15Aは鋼板を折り曲げて形成されたものである。この外箱15Aの内面には凝縮器の放熱用配管80、81が粘着テープ(本実施例では粘着テープを使用したが、これに限定されるものではなくホットメルト等の接着剤であっても良い)で貼り付けられている。この放熱用配管80、81は少なくとも冷蔵庫本体10の両側面と背面に設けられている。例えば、両側面に設けられた放熱用配管80は前面開口側に第1の放熱用配管80A、中央部に第2の放熱用配管80B、奥側に第3の放熱用配管80Cが並列に配列されており、これらは一本の放熱用配管80を蛇行して折り曲げて形成したものである。
図3にあるように、放熱用配管80(図3では太い破線で表示)は、断熱箱体15の両側面及び天井面を構成する外箱15Aの内箱との間であって、外箱15Aの内壁面に接するように配置されている。外箱15Aは鋼板製であるので外箱15Aの外表面から庫外空気に良好に放熱がなされるようになっている。また、放熱用配管81(図3中に細い点線で表示)は、断熱箱体15の背面の外箱15Aと内箱との間であって、外箱15A面に接するように配置されている。断熱箱体15の背面は、設置時に台所等の壁に近接又は接するようにして設置される。
以上のような構成の冷蔵庫において、次に本発明の第1の実施形態について図4、図5を用いて説明する。ここで、図4は断熱箱体15の一方の側面壁の前面開口側を切り取った断面を示している。
図4にあるように、冷蔵庫本体10を形成する外箱15Aと内箱15Bとの間には断熱空間82が形成されている。外箱15Aの内壁面には放熱用配管80A、80Bが図3に示したような配置形状で貼り付け固定されている。尚、ここでは放熱用配管80Cは表示していない。この放熱用配管80A、80Bは真空断熱材16で覆われており、放熱用配管80A、80B及び真空断熱材16は断熱空間82内に配置されている。
また、真空断熱材16の外箱15Aの内壁面に向き合う外側面16Aには放熱用配管80A、80Bを収容する収容溝83A、83Bが形成されている。もちろん、放熱用配管80Cを収容する収容溝83Cも同様に設けられているものである。
一方、真空断熱材16の外箱15Aの内壁面に向き合う外側面16Aとは反対側の内側面16Bには収容溝83Bの形成領域に対応するように隆起部84Bが形成されている。同様に、図示しない収容溝83Cの形成領域に対応するように隆起部84Cが形成されている。しかしながら、収容溝83Aの形成領域に対応する部分には隆起部は形成されていないものである。これらの収容溝83と隆起部84の詳細については図5に基づいて説明する。
真空断熱材16は原綿とゲッター剤(乾燥剤)を袋状の金属箔より構成された外包材内に収納し、この外包材内を減圧した後に密封して板状に形成したものである。本実施例では原綿は外箱15Aの内壁面に近い側からの第1の原綿85A、第2の原綿85B、及び第3の原綿85Cの3層からなっている。但し、本発明ではこれに限ることなく3層以外の積層数でも構わないものである。
ここで、本実施例では外箱15Aの内壁面に近い側の第1の原綿85Aの幅方向の長さは第2、第3の原綿85B、85Cよりも短くし、この部分で収容溝83Aを形成するようにしている。つまり、図4にあるように、断熱箱体15の前面開口側はその厚さが薄くなっている。これは内箱15Bの前面開口側の間口を大きくして食品の取り出し、収納を容易にするためである。このため、断熱箱体15の前面開口側はその厚さが薄くなっているので、前面開口側の第1の放熱用配管80Aを収容する収容溝83A、及びこれに対応した隆起部84Aを、他の収容溝83B、隆起部84B、収容溝83C、隆起部84Cのように3層の原綿85A、85B、85Cから形成すると、真空断熱材16と内箱15Bとの間の隙間が短くなり、ポリウレタンフォーム86の流動性に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。
したがって、本実施例では前面開口側の第1の放熱用配管80Aについては、原綿85Bと原綿85Cを用い、原綿85Aを短くした部分に前面開口側の第1の放熱用配管80Aを収容する収容溝83Aを形成し、隆起部84Cを省略するようにしている。これによって、真空断熱材16と内箱15Bとの間の隙間を十分確保することができ、ポリウレタンフォームの流動性に悪影響を及ぼすことが無くなるものである。
もちろん、前面開口側の第1の放熱用配管80Aを収容する収容溝83A、及びこれに対応した隆起部を、他の収容溝83B、隆起部84B、収容溝83C、隆起部84Cのように3層の原綿85A、85B、85Cから形成しても、ポリウレタンフォームの流動性に悪影響を及ぼさなければ、このような構成を採用することは必要ないことは明らかである。
そして、外包材内を減圧した後に密封して板状に形成した真空断熱材16に収容溝83B、83C、隆起部84B、84Cを形成する方法は次のようにして行うことができる。例えば、真空引きされて完成された真空断熱材16は、上金型及び下金型によってプレス加工される。すなわち、上金型には収容溝83B、83Cを形成する凸部が設けられ、下金型には凸部に対向するように、隆起部84B、84Cを形成する溝部が設けられている。したがって、真空断熱材16を上金型及び下金型に挟み込んでプレスすることによって、所望の形状の収容溝83B、83C及び隆起部84B、84Cを得ることができるようになる。
以上の説明は断熱箱体15の両側面に用いられる真空断熱材についての説明であったが、背面についても同様のものであるので説明を省略する。以下も同様である。
次に、収容部83B、83Cと隆起部84B、84Cについて図5を用いて詳細に説明するが、この図5では代表して収容部83Bと隆起部84Bについて説明する。図5において、外箱15Aの内壁面には放熱用配管80Bが伝熱可能なように接触して固定されている。この放熱用配管80Bを覆うように真空断熱材16が外箱15Aの内壁面に固定されている。この固定方法は両面テープを使用して真空断熱材16と外箱15Aの内壁面とを接着するようにしている。
真空断熱材16の外箱15Aの内壁面に向き合う外側面16Aには放熱用配管80Bを収容する収容溝83Bが形成されている。この収容溝83Bは上壁部83B-Uと、この上壁部83B-Uの両側に形成された側壁部83B-Sとから構成されている。この収容溝83Bは放熱用配管80Bに沿って連続して形成されている。
一方、真空断熱材16の外箱15Aの内壁面に向き合う外側面16Aとは反対側の内側面16Bには収容溝83Bの形成領域に対応するように隆起部84Bが形成されている。この隆起部84Bは上面部84B-Uと、この上面部84B-Uの両側に形成された側壁部84B-Sとから構成されている。この隆起部84Bも放熱用配管80Bに沿って連続して形成されている。このような収容溝83Bと隆起部84Bとは上述したようにプレス加工によって形成することができる。
そして、本実施例では収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配と、隆起部84Bの側壁部84B-Sの勾配と、これらの勾配の開始点の関係が重要な意味を持つことになる。上述したように、原綿の層を減らさないで断熱性能を確保することを前提として、収容溝83B付近を変形し易い形状にして、真空断熱材16が放熱用配管80Bや外箱15Aの内壁面へ密着するように変形させることが本実施例の狙いである。
このため、本実施例では第1に、真空断熱材16の外箱15Aの内壁面に向き合う外側面16Aから側壁部83B-Sが立ち上がる点Pと、側壁部83B-Sが上壁部83B-Uで終了する終了点Qの間の領域R内に、隆起部84Bの側壁部84B-Sの立ち上がる点Sが位置するようにしたことである。尚、本実施例では、側壁部84B-Sが隆起部84Bの上面部84B-Uで終了する終了点Tも領域R内に位置するように形成してある。
つまり、収容溝83Bの形成領域を真空断熱材16の内側面16Bに投影した投影領域に隆起部84Bが内包されるようになっていることである。すなわち、収容溝83Bの両側にある側壁部83B-Sが立ち上がる立ち上がり開始点Pの間の幅内に、隆起部84Bの両側にある側壁部84B-Sが立ち上がる立ち上がり開始点Sの間の幅が内包されている構成になっている。
加えて、収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配が存在する領域R内に、隆起部84Bの側壁部84B-Sの立ち上がり開始点Sが位置していることである。これによって、側壁部84B-Sの立ち上がり開始点Sと収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配部分との距離が他の領域に比べて短くなり、変形を生じ易くすることができる。
更に、本実施例では、隆起部84Bの側壁部84B-Sが立ち上がり開始点Sは、収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配が存在する領域Rのほぼ中央付近に来るように決められている。このように、側壁部84B-Sの立ち上がり開始点Sが領域Rのほぼ中央付近に来るようにすると、立ち上がり開始点S付近に加わる荷重によって、収容溝83Bの側壁部83B-Sが外箱15Aの内壁部、及び放熱用配管80Bに向けて変形し易くなり、更に密着性を高めることができるようになる。
第2に、収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配の角度θ1を、隆起部84Bの側壁部84B-Sの勾配の角度θ2に対して小さくしていることである。このように、隆起部84Bの側壁部84B-Sの勾配の角度θ2を大きくすると、隆起部84Bの側壁部84B-Sは上側からの荷重(隆起部84Bから収容溝83Bに向けた荷重)に対して剛性が大きくなる。これに対して、収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配の角度θ1は小さいため、収容溝83Bの側壁部83B-Sは上側からの荷重に対して剛性が小さく変形し易くなる。
本実施例では、収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配の角度θ1を30°に設定し、隆起部84Bの側壁部84B-Sの勾配の角度θ2を60°に設定してプレス加工してこの角度を得るようにしている。この角度は下金型の溝部と上金型の凸部の角度を調整することで、適切な値に設定することができる。
したがって、真空断熱材16の密着性を高めるために、真空断熱材16を取り付ける時、或いはポリウレタンフォームを発泡させる時に隆起部84Bに加わる荷重に対して、隆起部84Bの側壁部84B-Sは剛性が大きいので変形しづらく、収容溝83Bの側壁部83B-Sは剛性が小さく変形し易いので、大きな荷重を加えることなく容易に収容溝83Bを変形させることができる。
このように、上述した収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配と、隆起部84Bの側壁部84B-Sの勾配と、これら両勾配の開始点の関係が決められた真空断熱材16を用いることによって、原綿の層を減らさないで断熱性能を確保することができ、更に収容溝83B付近を変形し易くして真空熱材16を放熱用配管80Bや外箱15Aの内壁面へ密着するように変形させることができるようになる。
例えば、断熱箱体の背面を上にした状態で、背面の注入孔からポリウレタンフォームを注入して発泡させる場合を考える。このポリウレタンフォームの発泡に際して真空断熱材16の隆起部84Bに発泡圧が作用する。
この発泡圧によって、側壁部84B-Sの立ち上がり開始点Sと収容溝83Bの側壁部83B-Sの勾配部分との距離が他の領域に比べて短いので、この薄い部分を起点に変形を生じ易くなり、更に隆起部84Bの側壁部84B-Sに対して収容溝83Bの側壁部83B-Sは剛性が小さく変形し易いので、容易に収容溝83Bを変形させることができる。
これらの相互の作用によって、大きな荷重を必要としないで真空断熱材16の収容溝83B付近を放熱用配管80B、及び外箱15Aの内壁面に押し付けて変形させることができるようになる。この結果、真空断熱材16と放熱用配管80B、外箱15Aの内壁面との密着性を高めることができる。また、大きな荷重を作用させないので真空断熱材16の損傷を予防することが可能となる。
以上の説明はポリウレタンフォームの発泡時に真空断熱材16を変形させる場合であるが、外箱15Aの内壁面に真空断熱材16を固定する際に、手作業で真空断熱材16を変形させる場合も同様の作用、効果を得ることが可能である。
尚、剛性が低い原綿を用いて変形形性をより高めると密着性を更に高めることが可能となる。これによれば、放熱配管を含め他の周辺部品の形状が複雑で密着性が得にくい形状の場合に有利となる。
以上の通り、本実施例によれば原綿の層を減らさないで断熱性能を確保することができ、かつ、収容溝付近が変形し易いので真空断熱材の放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上することができるようになる。
更には、真空断熱材と放熱用配管の間の隙間に空気が残留したり、ポリウレタンフォームが侵入して断熱性能が低下するのを抑制でき、また、ウレタンフォームが浸入して発泡(膨張)することによる真空断熱材のずれを抑制できるようになる。
尚、放熱用配管が複雑な配置形状で配置された場合に本実施例は更に有利である。放熱用配管の配置形状をなぞった収容溝を真空断熱材に形成するのが困難な場合、従来の方法では放熱配管を設置していない部分も含めた広い範囲に溝部を形成することになる。このため、収容溝を形成する隙間は配管の長さに比例して大きくなり、断熱性能が悪化することが考えられる。
これに対して、本実施例においては、収容溝付近が大きな荷重を加えることなく変形し易いため、放熱用配管の配置形状に追従して放熱用配管及び外箱の内壁面に密着させることができる。このため、外箱からの放熱性を向上させると同時に、放熱用配管の配置形状の自由度を高くすることができ、かつ高い断熱性能を得ることができるようになる。
更に、冷蔵庫としてみた場合では断熱性能を向上できるので、冷蔵庫内部の冷気が冷蔵庫の外部に逃げない構造とすることができて、消費電力量を低減することが期待できるものである。
次に本発明の第2の実施形態について図6乃至図8に基づき説明する。第1の実施形態が放熱用配管80、81を真空断熱材16で覆うものであったが、本実施形態では放熱用配管80、81ではなく、発熱する電気部品、或いは電子部品(以下、まとめて発熱部品という)を外箱15Aの内壁面に固定して放熱するようにしたものである。もちろん、真空断熱材16は断熱性能を高めるため、発熱部品を覆うようにして取り付けられるものである。更に、発熱部品を収容する真空断熱材16の収容部88、隆起部89は基本的に図5に示す形状に決められているものである。
図6乃至図8において、外箱15Aの内壁面には発熱部品86が伝熱できるように接触して固定されている。発熱部品86の周囲には真空断熱材16が位置し、発熱部品86を全周囲から覆うようになっている。更に、発熱部品86にはガス抜き孔87が連通されており、これはポリウレタンフォームを充填する時に、収容部88の空気抜きを行う機能を備えている。真空断熱材16の外側面16Aと内側面16Bには実施例1で説明したような収容溝83及び隆起部84と同様の機能を備えた、上面から見た形状が矩形の収容部88と隆起部89が形成されている。
この収容部88は上壁部88-Uと、この上壁部88-Uの四方側に形成された側壁部88-Sとから構成されている。一方、収容部88の形成領域に対応するように隆起部89が形成されている。この隆起部89は上面部89-Uと、この上面部89-Uの四方側に形成された側壁部89-Sとから構成されている。図5に示すものは放熱用配管80,81に沿った収容溝83であったが、本実施例では発熱部品86であるため、収容部88は発熱部品86を内包するようになっている。したがって、収容部88を真空断熱材16の内側面に投影させた投影領域に隆起部89が存在するようになっている。これらの収容部88と、隆起部89の関係、及びその作用、効果は図5に示すものと同様のものなので、ここでは説明を省略する。
図9は上述した実施例2の変形例であり、実施例2の収容部88と隆起部89の形状が上面から見ると矩形であるのに対し、この変形例では上面から見た形状が円形、或いは楕円形の収容部90と隆起部91が形成されている点で異なっている。
図9において、真空断熱材16の外側面16Aと内側面16Bには実施例1で説明したような収容溝83及び隆起部84と同様の機能を備えた、上面から見た形状が円形、或いは楕円形の収容部90と隆起部91が形成されている。これ以外の構成は基本的に実施例1、実施例2と同様なので、その作用、効果については説明を省略する。
以上の通り、本発明によれば、積層した原綿を収納した外内包材の一方の面に放熱用配管を収容する収容溝と、他方の面に収容溝に対応する隆起部とを形成し、収容溝の幅を隆起部の幅より大きく形成すると共に、隆起部を構成する側壁の勾配に対して収容溝を構成する側壁の勾配を小さくに形成するようにした。これによれば、原綿の層を減らしていないので断熱性能が確保され、かつ、収容溝付近が変形し易いので真空断熱材の放熱用配管や外箱の内壁面への密着性を向上することができるようになる。
更に、実施例2にあるように、放熱用配管に代えて発熱部品に適用しても同様の作用効果を得られるものである。
10…冷蔵庫本体、2…冷蔵室、3…製氷室、4…上部冷凍室、5…下部冷凍室、6…野菜室、12…冷却器収納室、15…断熱箱体、15A…外箱、16…真空断熱材、19…冷却器、18…断熱仕切壁、20…送風機、80、81…放熱用配管、82…断熱空間、83A,83B…収容溝、83B-U…上壁部、83-S…側壁部、84…隆起部、84B-U…上面部、84-S…側壁部、85…原綿。

Claims (6)

  1. 断熱性を備えた原綿を積層し、これを外包材に収納した後に減圧して得られる真空断熱材において、
    前記真空断熱材の一方の面に放熱用配管を収容する収容溝と、他方の面に前記収容溝に対応する隆起部とを形成し、前記収容溝の幅を前記隆起部の幅より大きく形成すると共に、前記隆起部を構成する側壁の勾配に対して、前記収容溝を構成する側壁の勾配を小さく形成するようにしたことを特徴とする真空断熱材。
  2. 請求項1に記載の真空断熱材において、
    前記収容溝に形成した側壁部を前記真空断熱材の他方の面に投影した領域内に、前記隆起部に形成した側壁の立ち上がり点が位置するようにしたことを特徴とする真空断熱材。
  3. 請求項2に記載の真空断熱材において、
    前記収容溝に形成した側壁部を前記真空断熱材の他方の面に投影した領域内に、前記隆起部に形成した側壁の終了点が位置するようにしたことを特徴とする真空断熱材。
  4. 断熱箱体を形成する外箱と内箱の間の断熱空間に、前記外箱の内壁面に密着して放熱用配管を固定し、この放熱用配管を覆うように真空断熱材を前記外箱の内壁面に固定して前記断熱空間にポリウレタンフォームを充填した冷蔵庫において、
    前記真空断熱材は、断熱性を備えた原綿を積層し、これを外包材に収納した後に減圧して得られるものであって、更に、前記真空断熱材の一方の面に放熱用配管を収容する収容溝と、他方の面に前記収容溝に対応する隆起部とを形成し、前記収容溝の幅を前記隆起部の幅より大きく形成すると共に、前記隆起部を構成する側壁の勾配に対して、前記収容溝を構成する側壁の勾配を小さく形成すると共に、
    前記真空断熱材の前記収納溝が前記放熱用配管を覆うように固定して前記ポリウレタンフォームを充填したことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項4に記載の冷蔵庫において、
    前記放熱用配管は前記外箱の両側面に蛇行しながら固定されており、前記外箱の前面開口部側の前記放熱用配管に対応する前記真空断熱材の前記収容溝は、前記原綿の積層枚数が減らされる共に、前記隆起部が形成されていないものであることを特徴とする冷蔵庫。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の真空断熱材、或いは冷蔵庫において、
    前記放熱用配管に代えて、発熱する電気部品、或いは電子部品が前記外箱の内壁面に固定されていることを特徴とする真空断熱材、或いは冷蔵庫。
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