JP2015053134A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡を防止できる蓄電装置を提供する。
【解決手段】二次電池1は、正極10と、負極12と、正極10と負極12との間に配置されたセパレータ14とを備え、セパレータ14は、少なくとも第1絶縁部材50、第2絶縁部材52及び第3絶縁部材54が重ねられた複層の構造を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
従来の蓄電装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の蓄電装置は、正極、セパレータ、及び負極を有する電極組立体と、電極組立体に設けられた短絡部とを備えている。短絡部は、一対の電極箔と、電極箔間に設けられた絶縁体とを有している。
特開2001−68156号公報
上記蓄電装置では、釘刺しや圧壊時など外部から力が加えられたときに、電極組立体に先んじて短絡部の一対の電極箔が短絡することにより、安全性が確保されている。しかしながら、小型化等の観点から短絡部が設けられない場合もある。また、短絡部において一対の電極箔が確実に短絡しないおそれもある。このような場合には、釘等の金属棒が突き刺さったときに、電極組立体の正極と負極とが短絡するおそれがある。したがって、蓄電装置では、短絡を防止する構成について、更なる改善が求められている。
本発明は、短絡を防止できる蓄電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電装置は、正極と、負極と、正極と負極との間に配置されたセパレータとを備えた蓄電装置であって、セパレータは、少なくとも第1絶縁部材、第2絶縁部材及び第3絶縁部材が重ねられた複層の構造を有していることを特徴とする。
この蓄電装置では、少なくとも第1絶縁部材、第2絶縁部材及び第3絶縁部材が重ねられた複層の構造を有している。これにより、蓄電装置では、釘等の金属棒が突き刺されたときに、第1〜第3絶縁部材のうち、2つの絶縁部材の間に配置された絶縁部材が、金属棒の進入に伴って2つの絶縁部材間から引き出される。これにより、絶縁部材が金属棒と正極又は負極との間に介在するため、金属棒と正極及び負極との接触を防止できる。したがって、蓄電装置では、正極と負極との短絡を防止できる。
一実施形態においては、第3絶縁部材は、第1絶縁部材と第2絶縁部材との間に配置されており、第1絶縁部材及び第2絶縁部材に対して摺動可能とされていてもよい。これにより、蓄電装置では、金属棒が突き刺されたときに、第3絶縁部材が金属棒の進入に伴って第1及び第2絶縁部材の間から引き出され、金属棒と正極及び負極との間に第3絶縁部材が位置する。これにより、金属棒は、第3絶縁部材が介在することにより、正極及び負極との接触が防止される。その結果、蓄電装置では、正極と負極との短絡を防止することができる。
一実施形態においては、第3絶縁部材は、第1絶縁部材及び第2絶縁部材よりも伸長率が高くてもよい。これにより、蓄電装置では、金属棒が突き刺されたときに、第3絶縁部材が伸びるため、金属棒と正極及び負極との間に第3絶縁部材を良好に介在させることができる。
一実施形態においては、第3絶縁部材の表面は、第1絶縁部材及び第2絶縁部材の表面よりも摩擦抵抗が大きくてもよい。これにより、蓄電装置では、第3絶縁部材が金属棒に突き破られた後であっても、第3絶縁部材と金属棒との摩擦により、第3絶縁部材が金属棒に追従して引き出される。したがって、金属棒と正極又は負極との間に第3絶縁部材を良好に介在させることができるので、正極と負極との短絡をより一層防止できる。
一実施形態においては、第1絶縁部材及び第2絶縁部材は、同じ材料からなっていてもよい。これにより、蓄電装置では、部材の種類の増大を抑制でき、コストの低減を図れる。
一実施形態においては、第1絶縁部材、第2絶縁部材及び第3絶縁部材は、略同等の厚みを有していてもよい。
一実施形態においては、第1絶縁部材及び第2絶縁部材は、ポリプロピレンであり、第3絶縁部材は、ポリエチレンであってもよい。このような材料から絶縁部材を構成することにより、絶縁性及びイオン透過性を有する絶縁部材とすることができる。
一実施形態においては、該蓄電装置は二次電池であってもよい。
本発明によれば、短絡を防止することができる。
一実施形態に係る蓄電装置の分解斜視図である。 蓄電装置の断面構成を示す図である。 セパレータの構成を示す図である。 電極組立体に釘が突き刺された状態を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る蓄電装置の分解斜視図である。図2は、蓄電装置の断面構成を示す図である。各図に示される蓄電装置としての二次電池1は、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解二次電池である。図1及び図2に示すように、二次電池1は、ケース3と、ケース3に収容された電極組立体5と、短絡部7と、を備える。図1では、電極組立体5と短絡部7とが一体化され、その周囲に絶縁シート8が設けられている(図2では、絶縁シート8の図示を省略している)。ケース3は、電極組立体5を収容する空間を画成しており、例えばアルミニウム等の金属からなる。
図2に示すように、電極組立体5は、正極10と、負極12と、正極10と負極12との間に配置されたセパレータ14と、を備える。本実施形態では、電極組立体5は、最外部に負極12が配置されている。正極10及び負極12は、例えばシート状である。セパレータ14は、シート状である。複数の正極10及び複数の負極12が、セパレータ14を介して交互に配置されている。ケース3内には電解液Eが充填されている。電解液Eとしては、例えば有機溶媒系又は非水系の電解液等が挙げられる。
正極10は、正極金属箔16と、正極金属箔16の両面に設けられた正極活物質層18と、を備える。正極金属箔16は、例えばアルミニウム箔である。正極金属箔16の厚みは、特に限定されないが、例えば5〜25μm程度とすることができる。また、正極活物質層18の厚みは、特に限定されないが、例えば40〜100μm程度とすることができる。
正極活物質層18は、正極活物質とバインダとを含んでもよく、必要に応じて導電助剤を含むことができる。正極活物質は、リチウム二次電池用の正極活物質であれば特に限定されない。正極活物質は、例えばリチウム化合物である。リチウム化合物としては、例えば、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物などのリチウム金属複合酸化物などを用いることができる。
また、正極活物質としては、他の金属化合物、あるいは高分子材料を用いることもできる。他の金属化合物としては、例えば酸化チタン、酸化バナジウムあるいは二酸化マンガンなどの酸化物、又は、硫化チタンあるいは硫化モリブデンなどの二硫化物が挙げられる。高分子材料としては、例えばポリアニリンあるいはポリチオフェンなどの導電性高分子が挙げられる。
特に、正極活物質は、一般式:LiCoNiMn(p+q+r=1、0<p≦1、0≦q<1、0≦r<1)で表されるリチウム金属複合酸化物を含むことが好ましい。上記複合金属酸化物として、例えばLiCo1/3Ni1/3Mn1/3、LiNi0.6Co0.2Mn0.2、LiNi0.5CO0.2Mn0.3、LiCoO、LiNi0.8Co0.2、LiCoMnOを用いることができる。中でも、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3は、熱安定性の点で好ましい。
また、正極活物質は、一般式:LiCoNiMnDsO(p+q+r=1、0<p≦1、0≦q<1、0≦r<1、0<s<1)で表されるリチウム金属複合酸化物を含むことも好ましい。Dは、Al,Mg,Ti,Sn,Zn,W,Zr,Mo,Fe,Naから成る群から選択される少なくとも1つの元素である。
バインダは、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリノレ基含有樹脂等である。バインダの量は、活物質100質量部に対して、1〜30質量部とすることができる。
導電助剤は、例えばカーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック(登録商標)(KB)、気相法炭素繊維(Vapor Grown Carbon Fiber:VGCF)等の炭素系粒子である。これらは、単独で、又は二種以上組み合わせて添加することができる。導電助剤の使用量については、特に限定されないが、例えば、100質量部の活物質に対して、1〜30質量部とすることができる。
図1に示すように、正極10は、縁に形成されたタブ20を有している。タブ20には、正極活物質が担持されていない。図1では、タブ20は、各正極10の複数のタブ20が集約されて折り曲げられている。正極10は、タブ20を介して導電部材22に接続されている。タブ20と導電部材22とは、例えば超音波溶接により接合されている。導電部材22は、正極端子PEに接続される。正極端子PEは、絶縁リング24を介してケース3に取り付けられている。
負極12は、負極金属箔30と、負極金属箔30の両面に設けられた負極活物質層32と、を備える。負極金属箔30は、例えば銅箔である。負極金属箔30の厚みは、特に限定されないが、例えば5〜25μm程度とすることができる。また、負極活物質層32の厚みは、特に限定されないが、例えば40〜100μm程度とすることができる。
負極活物質層32は、負極活物質と上記バインダとを含んでもよく、必要に応じて上記の導電助剤を含んでもよい。負極活物質としては、例えば、リチウムを吸蔵、放出可能な炭素系材料、リチウムと合金化可能な元素、リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物、あるいは高分子材料である。
炭素系材料は、例えば難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭あるいはカーボンブラック類である。ここで、有機高分子化合物焼成体とは、フェノール類やフラン類などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。
リチウムと合金化可能な元素は、例えば、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ti、Ag、Zn、Cd、Al、Ga、1n、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Biである。中でも、リチウムと合金化可能な元素は、珪素(Si)又は錫(Sn)であるとよい。
リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物は、例えばZnLiAl、AlSb、SiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、CoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi、SiC、Si、SiO、SiOv(0<v≦2)、SnOw(0<w≦2)、SnSiO、LiSiOあるいはLiSnOである。リチウムと合金化反応可能な元素を有する元素化合物の例は、珪素化合物又は錫化合物であることがよい。珪素化合物は、SiOx(0.5≦x≦1.5)であることがよい。錫化合物は、例えば、スズ合金(Cu−Sn合金、Co−Sn合金等)などが使用できる。高分子材料は、例えばポリアセチレン、ポリピロールである。
図1に示すように、負極12は、縁に形成されたタブ34を有している。タブ34には、負極活物質が担持されていない。図1では、タブ34は、各負極12の複数のタブ34が集約されて折り曲げられている。負極12は、タブ34を介して導電部材36に接続されている。タブ34と導電部材36とは、例えば超音波溶接により接合されている。導電部材36は、負極端子NEに接続される。負極端子NEは、絶縁リング38を介してケース3に取り付けられている。
続いて、セパレータ14について説明する。図3は、セパレータの構成を示す図である。図3に示すように、セパレータ14は、第1絶縁部材50と、第2絶縁部材52と、第3絶縁部材54と、を有している。セパレータ14は、第1絶縁部材50、第3絶縁部材54及び第2絶縁部材52がこの順で重ねられており、3層の構造を有している。セパレータ14の厚みは、例えば28μm程度とすることができる。
第1絶縁部材50と第2絶縁部材52とは、同様の構成を有している。以下の説明では、第1絶縁部材50を例に具体的に説明する。第1絶縁部材50は、例えばポリプロピレン(PP)からなるシート状の多孔質フィルムである。ポリプロピレンを採用することにより、第1絶縁部材50では、耐熱性を確保できる。第1絶縁部材50の厚みは、特に限定されないが、例えば5μm程度とすることができる。第1絶縁部材50の厚みは、設計に応じて適宜設定すればよく、例えば電解液Eの保液性を確保する場合には、厚みを大きくしてもよい。
第1絶縁部材50の一面は、正極10の正極活物質層18又は負極12の負極活物質層32と接触しており、他面は、第3絶縁部材54と接触している。第1絶縁部材50の他面の摩擦抵抗は、一面の摩擦抵抗(摩擦係数)よりも小さいことが好ましい。摩擦抵抗は、例えば第1絶縁部材50の表面に処理を施す(例えば、表面の空孔率を変化させる)ことにより調整できる。
第3絶縁部材54は、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52との間に配置されている。第3絶縁部材54は、例えばポリエチレン(PE)からなるシート状の多孔質フィルムである。第3絶縁部材54の厚みは、特に限定されないが、例えば18μm程度とすることができる。なお、第1〜第3絶縁部材50,52,54は、略同等の厚みを有していてもよい。第3絶縁部材54の伸長率は、第1及び第2絶縁部材50,52の伸長率以上であることが好ましく、例えば第1及び第2絶縁部材50,52の伸長率の200%以上とすることが好ましい。第3絶縁部材54の伸長率は、例えばフィルムの部材、フィルムの厚み、フィルムの空孔率等により調整することができる。
第3絶縁部材54は、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52と接着されていない。すなわち、第1〜第3絶縁部材50,52,54は、独立して配置されている。これにより、第3絶縁部材54は、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52との間において、第1及び第2絶縁部材52に対して摺動可能とされている。第3絶縁部材54の表面は、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52の表面(他面)よりも摩擦抵抗が大きいことが好ましい。これにより、後述する釘Nと接触したときの追従性の向上を図ることができる。また、第1及び第2絶縁部材50,52の他面の摩擦抵抗が小さいため、第3絶縁部材54は、その表面の摩擦抵抗が大きい場合であっても、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52との間で摺動可能とされている。
続いて、短絡部7について説明する。図2に示すように、短絡部7は、電極組立体5の正極10、負極12及びセパレータ14の配置方向において、電極組立体5の外側で且つケース3との間に、電極組立体5を両側から挟んで一対配置されている。短絡部7は、正極金属箔40と、負極金属箔42と、絶縁層44と、を有している。短絡部7では、ケース3側から電極組立体5側に向かって正極金属箔40、絶縁層44及び負極金属箔42がこの順に配置されており、負極金属箔42は負極活物質層32に対向している。短絡部7は、釘Nが突き刺されたときや圧壊時など外部から力が加えられたときに、電極組立体5に先んじて正極金属箔40と負極金属箔42とが短絡する。
続いて、本実施形態に係る二次電池1の作用効果について説明する。図4は、電極組立体に釘が突き刺された状態を模式的に示す図である。図4では、セパレータ14、正極10、セパレータ14及び負極12がこの順で配置されている。
図4に示すように、電極組立体5に釘Nが突き刺されると、セパレータ14、正極10、セパレータ14及び負極12の順に釘Nが貫通する。このとき、セパレータ14では、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52が突き破られる。第3絶縁部材54は、第1及び第2絶縁部材50,52よりも伸長率が高いため、釘Nの進入と伴に伸びると共に、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52との間をスライドして引き出される。そして、第3絶縁部材54は、釘Nにより突き破られると、釘Nの進入に追従して引き出され、釘Nと正極10又は負極12との間に位置する(図4では、釘Nと正極10の間に第3絶縁部材54が位置している)。このとき、第3絶縁部材54は、正極10又は負極12の厚み分程度引き出される。これにより、釘Nと正極10又は負極12との間に第3絶縁部材54が介在しているため、釘Nと正極10及び負極12との接触が抑制される。したがって、釘Nにより正極10と負極12とが電気的に導通することを防止できるため、短絡を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態では、セパレータ14は、第1〜第3絶縁部材50,52,54が重ねられた3層の構造を有している。第3絶縁部材54は、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52との間に配置され、第1及び第2絶縁部材50,52に対して摺動可能とされている。これより、二次電池1では、電極組立体5に例えば釘Nが突き刺されたときに、セパレータ14において第3絶縁部材54が釘Nの進入に伴って第1及び第2絶縁部材50,52の間を摺動して引き出され、釘Nと正極10及び負極12との間に第3絶縁部材54が位置する。これにより、釘Nは、正極10及び負極12との間に第3絶縁部材54が介在することにより、正極10及び負極12との接触が防止される。その結果、二次電池1では、正極10と負極12との短絡を防止することができる。これにより、万が一、短絡部7において正極金属箔40と負極金属箔42とが短絡しなかった場合であっても、短絡が防止されるため、安全性を確保することができる。
ここで、従来の二次電池として、電極の間にセパレータが配置されていると共に、セパレータと電極との間に伸長率が高い被覆層が配置された構成を有しているものがある。このような従来の構成では、釘等の金属棒が突き刺されたときに、被覆層を伸長させて電極と釘との間に被覆層を介在させ、正極と負極との短絡の防止を図っている。しかしながら、従来の構成では、以下のような問題がある。すなわち、従来の構成では、被覆層が電極の活物質と接触しているため、被覆層が移動(摺動)すると、活物質が削られて導電性粉末が釘付近に拡散するおそれがある。また、被覆層と電極とが接触しているため、その摩擦により被覆層の移動(伸び)が阻害され、被覆層が電極と釘との間に良好に介在しないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、セパレータ14において、第3絶縁部材54が第1及び第2絶縁部材50,52の間を摺動して引き出される構成とされている。つまり、正極10又は負極12と接触する第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52は、ほとんど移動しない。これにより、例えば正極10における正極活物質層18の表面が摩擦により削られて、導電性粉末が釘N付近に拡散することを抑制できる。また、正極10及び負極12の表面に配置された活物質層等を保護することができる。さらに、第3絶縁部材54が正極10及び負極12の表面と接触しないため、第3絶縁部材54の摺動が阻害されない。そのため、第3絶縁部材54がスムーズに引き出され、釘Nと正極10又は負極12との間に第3絶縁部材54を良好に介在させることができる。
本実施形態では、第3絶縁部材54の伸長率は、第1及び第2絶縁部材50,52の伸長率よりも高い。これにより、釘Nが突き刺されたときに、第3絶縁部材54が伸びるため、釘Nと正極10及び負極12との間に第3絶縁部材54を良好に介在させることができる。なお、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52は、強度の高い部材であることが好ましい。これにより、釘Nが突き刺されたときに、第1絶縁部材50及び第2絶縁部材52が突き破られることを抑制できる。
本実施形態では、第3絶縁部材54の表面の摩擦抵抗が第1及び第2絶縁部材50,52の表面の摩擦抵抗よりも大きい。これにより、第3絶縁部材54が釘Nに突き破られた後であっても、第3絶縁部材54と釘Nとの摩擦により、第3絶縁部材54が釘Nに追従して引き出される。したがって、第3絶縁部材54を釘Nと正極10又は負極12との間に良好に介在させることができるので、正極10と負極12との短絡をより一層防止できる。
本実施形態では、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52とが同様の構成を有している。これにより、部材の種類の増大を減らすことができるため、コストの低減を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、セパレータ14が第1絶縁部材50、第2絶縁部材52及び第3絶縁部材54の3層の構造を有している構成を一例に説明したが、セパレータ14の構成は、これに限定されない。例えば、セパレータは、第1絶縁部材と第2絶縁部材との間に、複数の絶縁部材が配置されていてもよい。
上記実施形態では、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52とを同様の構成としているが、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52とは異なる構成を有していてもよい。例えば、第1絶縁部材50と第2絶縁部材52とは、厚みが異なっていてもよいし、材料が異なっていてもよい。
上記実施形態では、第1及び第2絶縁部材50,52をポリプロピレン、第3絶縁部材54をポリエチレンとしているが、各絶縁部材50,52,54は他の材料から構成されてもよい。
上記実施形態では、電極組立体5の外側に短絡部7が設けられた構成を一例に説明したが、短絡部7は必ずしも設けられていなくてもよい。
また、積層型の電極組立体5に代えて巻回型の電極組立体が用いられてもよい。巻回型の電極組立体は、帯状の正極10、負極12及びセパレータ14を軸線の周りに巻回することによって作製される。
蓄電装置として、二次電池1の他に、例えば電気二重層キャパシタ等が挙げられる。
例えば二次電池1等の蓄電装置は、車両に搭載されてもよい。車両としては、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、電気車椅子、電動アシスト自転車、電動二輪車等が挙げられる。
1…蓄電装置、10…正極、12…負極、14…セパレータ、50…第1絶縁部材、52…第2絶縁部材、54…第3絶縁部材。

Claims (8)

  1. 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを備えた蓄電装置であって、
    前記セパレータは、少なくとも第1絶縁部材、第2絶縁部材及び第3絶縁部材が重ねられた複層の構造を有していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記第3絶縁部材は、前記第1絶縁部材と前記第2絶縁部材との間に配置されており、前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材に対して摺動可能とされていることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記第3絶縁部材は、前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材よりも伸長率が高いことを特徴とする請求項2記載の蓄電装置。
  4. 前記第3絶縁部材の表面は、前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材の表面よりも摩擦抵抗が大きいことを特徴とする請求項2又は3記載の蓄電装置。
  5. 前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材は、同じ材料からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の蓄電装置。
  6. 前記第1絶縁部材、前記第2絶縁部材及び前記第3絶縁部材は、略同等の厚みを有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の蓄電装置。
  7. 前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材は、ポリプロピレンであり、
    前記第3絶縁部材は、ポリエチレンであることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項記載の蓄電装置。
  8. 二次電池であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の蓄電装置。
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