JP2008066040A - 電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高負荷特性を有し、かつ高エネルギー密度を実現できる電池、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】正極11および負極12のいずれか一方は、導電性基材の長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿った所定の幅の領域に活物質未塗布領域である正極延長リード11cまたは負極延長リード12cを有し、活物質層の充填率は70%以上である。この正極延長リード11cまたは負極延長リード12cは、正極延長リード11cまたは負極延長リード12cの部分に保護部材を位置させた状態でローラプレス機62により圧縮処理することにより得られる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばリチウムイオン二次電池に適用される電池およびその製造方法に関する。
近年、カメラ一体型ビデオテープレコーダ、携帯電話、携帯用コンピュータ等のポータブル電子機器が数多く登場し、これら電子機器の小型、軽量化が図られている。それに伴い、これら電子機器のポータブル電源として用いられる電池に対して、高容量化・小型化、軽量化されることが要求されている。また、自動車及び電動ドリルなどのパワーツールに用いられる電池においては、瞬間的に大電流で充放電する高出力特性を有することが要求されている。このような要求に応える二次電池として、リチウムイオンのドープ・脱ドープを利用したリチウムイオン二次電池は非常に注目されている。
図16に、従来のリチウムイオン二次電池の断面構造を示す。このリチウムイオン二次電池は、一端部が閉鎖され他端部が開放された電池缶110の内部に、帯状の正極101と帯状の負極102とがセパレータ105を介して巻回された巻回電極体106を有している。正極には、例えばアルミニウム(Al)などよりなる正極リード103が接続されており、この正極リードは安全弁機構114に溶接されることにより電池蓋111と電気的に接続されている。また、負極には、例えばニッケル(Ni)などよりなる負極リード104が接続されており、この負極リードは電池缶110に溶接され電気的に接続されている。正極リード103および負極リード104は、図17Aおよび図17Bに示すように正極集電体101aおよび負極集電体102aの短尺方向と平行となる一方の側縁に形成された、正極活物質層101bおよび負極活物質層102bが設けられていない領域(以下、集電体において活物質が設けられていない領域を活物質未塗布領域と適宜称する)にそれぞれ設けられるのが通常である。
なお、この明細書において、正極および負極のうち特定の電極を示さない場合は電極と称する。同様に、正極リードおよび負極リードを集電リードと、正極集電体および負極集電体を電極集電体と、正極活物質および負極活物質を活物質と適宜称する。
ところで、このようなリチウムイオン二次電池では、電極の集電リードが設けられていない側の末端において得られる電子が集電リードに至るまでの距離が長くなるため、内部抵抗が比較的大きくなる。特に、電池を大型化させたときには電極の長さが長くなるので、内部抵抗が更に大きくなり、大電流を流したときに大きな電圧降下を起こしたり、抵抗発熱により電池の温度が上がり、寿命が短くなるという不都合があった。
そこで、下記の特許文献1〜特許文献7に記載のように、電極体に複数の集電リードを接続して多数の通電経路を確保することにより、電池の内部抵抗を小さくし、高出力化を実現させる検討が広く進められている。
特開2000−077053号公報 特開2000−243373号公報 特開2000−090977号公報 特開2000−133221号公報 特開2000−100395号公報 特開2000−138054号公報 特開2000−251927号公報
また、下記の特許文献8には、複数の集電リードを用いたリチウムイオン二次電池において、電池蓋を二枚配した構造の二次電池が提案されている。
特開20003−115285号公報
さらに、下記の特許文献9には、電極集電体の長尺方向と平行に設けられた活物質未塗布領域を延長させてリード片を形成させ、このリード片を集電リードとして用いる方法が提案されている。この方法によると、複数の集電リードを電極集電体とは別に設けなくても、高出力の電池を得ることができる。
特開平11−312517号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献8のように複数の集電リードを電極集電体に接続して用いる場合には、集電体を巻回あるいは積層した際、集電体と集電リードが重なる部分で集電リードの厚み分の容積が増加し、その結果、巻回あるいは積層できる電極の層数が減少することから、電池体積当たりのエネルギー密度が低下するという問題がある。
一方、特許文献9のように電極体の長尺方向と平行に活物質未塗布領域を設け、この活物質未塗布領域を集電リード片として用いる場合には、電極の密度を高めるために電極を厚さ方向に圧縮させる工程において、活物質未塗布領域である金属箔がダメージを受けるという問題があるため、集電リード片を設ける幅や間隔等が所定の条件を満たさなければ製造することができなかった。これは、ローラプレス機による圧縮は電極の長尺方向に行われるので、電極において活物質層が形成されている部分と活物質未塗布領域とに伸びの差が生じて活物質未塗布領域に彎曲や亀裂が生じたり、ローラプレス機と活物質未塗布領域とが直接的に接触することによって傷がつくことが原因である。したがって、このような構成の電極は、十分に圧縮させることによりエネルギー密度を高めることが困難であるため、実用化されていなかった。
このように、高出力特性を有する電池のエネルギー密度を向上させることは困難であることから、電池において、高出力特性および高エネルギー密度性を両立させることが望まれている。
したがって、この発明の目的は、高出力特性を有し、且つ高エネルギー密度化を実現できる電池、およびその製造方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、
導電性基材上に活物質層を有する正極および導電性基材上に活物質層を有する負極をセパレータを介して巻回された巻回電極体と、
巻回電極体の両端面からそれぞれ導出される正極リードおよび負極リードと、
電解質と、
巻回電極体および電解質を収容する外装材とを備え、
正極リードまたは負極リードのうちの少なくとも一方は、導電性基材の長尺方向と平行となる両側縁の一方を短尺方向に延長して形成された延長リードで、
活物質層の充填率が70%以上である
ことを特徴とする電池である。
第1の発明では、外装材は、両端が開放された電池缶と、電池缶の開放両端を閉塞するトップカバーおよびボトムカバーとからなり、延長リードは、電池缶とボトムカバーとの間に挟まれてかしめられることが好ましい。
第1の発明では、延長リードは、さらに溶接により外装材に接続されることが好ましい。
第1の発明では、ボトムカバーは、電池缶に対して端部が外側に向かうようにしてかしめられることが好ましい。
第1の発明では、接続される位置との距離に応じて導電性基材の長尺方向にしたがい延長リードの長さが変化することが好ましい。
第1の発明では、延長リードは、1ないし複数の切り欠きを有することが好ましい。
第1の発明では、延長リードは、上記活物質層の側縁部の近傍に絶縁材を有することが好ましい。
第2の発明は、
導電性基材上に活物質層を有する正極および導電性基材上に活物質層を有する負極をセパレータを介して複数積層された積層電極体と、
積層された複数の正極のそれぞれから導出される複数の正極リードと、
積層された複数の負極のそれぞれから導出される複数の負極リードと、
電解質と、
積層電極体および電解質を収容する外装材とを備え、
複数の正極リードおよび複数の負極リードは、積層電極体の異なる位置からそれぞれ導出され、
複数の正極リードまたは複数の負極リードのうちの少なくとも一方は、複数の導電性基材のそれぞれにおいて、活物質層の形成されていない拡張領域として設けられた複数の延長リードで、
活物質層の充填率が70%以上である
ことを特徴とする電池である。
第2の発明では、複数の延長リードの長さは、互いに異なるものとされることが好ましい。
第2の発明では、複数の延長リードは、1ないし複数の切り欠きを有することが好ましい。
第2の発明では、複数の延長リードは、上記活物質層の側縁部の近傍に絶縁材を有することが好ましい。
第2の発明では、複数の延長リードは、積層電極体の積層方向の一面側で束ねられ、積層方向の他面側に向かって折り返されるが好ましい。
第3の発明は、
導電性基材の長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿って所定の幅の活物質未塗布領域を形成するようにして活物質を塗布する工程と、
活物質未塗布領域に保護部材を位置させた状態で、活物質を有する導電性基材を長尺方向にローラプレス機によって圧縮処理して活物質層を形成させる工程と、
活物質未塗布領域から保護部材をとり除き、活物質未塗布領域を延長リードとする工程と、
正極および負極を外装材に収容する工程と、を有する
ことを特徴とする電池の製造方法である。
第3の発明では、活物質層の充填率が70%以上であることが好ましい。
この発明の第1および第2の発明では、電極集電体の一側縁を延長させた延長リードを集電リードとして用いることにより、電極集電体とは別に集電リードを接続させて用いる場合に比べ、電極を巻回あるいは積層した際の電極体の厚みを減らすことができる。また、このような構成の電極において、活物質層の充填率の高い電極を用いることができる。さらに、電極において電極集電体を流れる電子が延長リードに至るまでの距離を比較的短くすることができるので、電池の内部抵抗を小さくすることができると共に、集電性能を向上させることができる。
この発明の第3の発明では、電極集電体の長尺方向と平行に設けられた活物質未塗布領域に保護部材を設けてローラプレス機により圧縮処理することにより、電極集電体に強い圧縮力を加えても、電極集電体における活物質未塗布部のダメージを減らすことができる。
この発明によれば、電池において高出力特性を得ることができ、且つ高エネルギー密度化を実現することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
図1は、この発明の第1の実施形態による電池の断面構造を表している。この電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、外装材であるほぼ中空円柱状の電池缶20の内部に、帯状の正極11と帯状の負極12とがセパレータ13を介して巻回された巻回電極体10を有している。
電池缶20は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、両端部が開放された円筒状の形状である。電池缶20の一方の開放端部には、トップカバー50と、このトップカバー50の内側に設けられた安全弁機構40および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)44とが、ガスケット60を介してかしめられることにより取り付けられている。なお、図示はしないが、巻回電極体10と安全弁機構40との間に、巻回電極体10の巻回周面に対して垂直に絶縁板を設けてもよい。
図2は、安全弁機構40の半部の斜視図の一例である。安全弁機構40は、アルミニウム等からなる金属材料からなる安全弁41と、アルミニウム等の金属材料からなる支持ホルダ42とが絶縁ホルダ43を介して嵌合されることにより構成される。安全弁41は、底部の中心に巻回電極体10側に突出した突出部41aを有しており、突出部41aが支持ホルダ42の底部の中心に形成された開口42aに挿入される。突出部41aと開口42aとの間には、例えば正極11から導出される延長リード(以下、正極延長リード11cと称する)が挟まれ、安全弁41と支持ホルダ42とが一体化されることによりかしめられて安全弁41に接続されることが好ましい。このように正極延長リード11cが安全弁41に接続されることにより、トップカバー50と電気的に接続される。また、突出部41aに対して正極延長リード11cを溶接により接続させてもよい。安全弁41の外周には、PTC素子44を介在させて電池蓋50との電気的接続を確保するためのフランジ部41bが設けられ、支持ホルダ42には、側壁に複数の通気孔としての開口が形成されている。
安全弁機構40では、内部短絡あるいは外部などの加熱等によって電池の内圧が上昇して所定値に達すると、支持ホルダ42の開口42bを通じて上昇した内圧が安全弁41に伝えられる。安全弁41は、その内圧によりトップカバー50側に変形する。その結果、電池内圧が緩和されると共に、安全弁41と正極延長リード11cとの電気的接続が遮断され、トップカバー50と巻回電極体10との電気的接続が断たれる。PTC素子44は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット60は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
トップカバー50は、電池の正極端子として機能し、例えばニッケル(Ni)のめっきがされたステンレス鋼により構成される。
電池缶20の他方の開放端部には、ボトムカバー51が、負極12から延長される延長リード(以下、負極延長リード12cと称する)を介してかしめられることにより取り付けられている。このとき、電池缶20に対して例えばボトムカバー51の端部が外側に向かうようにしてかしめることにより、簡単に取り付けることができる。これにより、電池缶20と負極延長リード12cとが電気的に接続され、電池缶20は負極端子として機能する。ボトムカバー51は、例えば、電池缶20と同様の材料により構成されている。このように電池缶20の両端開口部は、トップカバー50およびボトムカバー51により閉塞され、電池缶20の内部は密閉される。
巻回電極体10は、帯状の正極11と負極12とがセパレータ13を介してセンターピン15を中心として巻回され、セパレータ13に液状の電解質である電解液が含浸されたものである。以下、正極11および負極12の構成について説明する。
[正極]
正極11は、導伝性基材である帯状の正極集電体11aと、この正極集電体11aの両面に形成された正極活物質層11bとからなる。なお、正極集電体11aの片面のみに正極活物質層11bが設けられた領域を有するようにしてもよい。
正極集電体11aは、例えばアルミニウム(Al)などからなる金属箔である。図3Aに示すように、正極集電体11aの長尺方向と平行となる両側縁の一方は短尺方向に延長され、活物質未塗布領域である正極延長リード11cを形成する。なお、図中の矢印は、正極11および負極12の巻回方向を示す。この正極延長リード11cは、正極11が巻回されて巻回電極体10を形成後に中央で束ねられ、安全弁41と接続される。正極延長リードの長さは、例えば正極活物質層11bの端部から安全弁41までの間を接続できる長さであればよく、電池の大きさ等に対応じて適宜設定される。
正極集電体11aの長尺方向と平行する一側縁部が正極延長リード11cとして機能することにより、正極リードを正極集電体とは別に設け、これらを溶接等により接続する必要がなくなり、製造工程の手間を削減することができる。また、正極11を巻回したときに、溶接等により設けられた正極リードの厚み分の容積を減らすことが可能となり、巻回電極体10において巻回できる層数が増えるため、電池のエネルギー密度を向上させることができる。また、正極11のいずれの位置においても正極延長リード11cまでの距離が比較的近くなるため、電池の内部抵抗が小さくなると共に集電性能が向上し、高出力の電池を得ることが可能となる。
正極活物質層11bは、例えば、正極活物質を含んでおり、必要に応じてグラファイトなどの導電剤と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤を含んでいてもよい。なお、正極活物質と、必要に応じて導電剤および決着剤とを合わせたものを、以下では正極合剤と適宜称する。
正極活物質としては、LixMO2(式中、Mは、一種以上の遷移金属を表し、xは、電池の充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10以下である)を主体とする、リチウムと遷移金属との複合酸化物が用いられる。リチウム複合酸化物を構成する遷移金属としては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)等が用いられる。
このようなリチウム複合酸化物として、具体的には、LiCoO2、LiNiO2、LiMn24、LiNiyCo1-y2(0<y<1)等が挙げられる。また、遷移金属元素の一部を他の元素に置換した固溶体も使用可能である。LiNi0.5Co0.52、LiNi0.8Co0.22等がその例として挙げられる。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度が優れたものである。さらに、正極活物質としてTiS2、MoS2、V25等のリチウムを有しない金属硫化物または酸化物を使用しても良い。
また、導電剤としては、例えばカーボンブラックあるいはグラファイトなどの炭素材料等が用いられる。また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等が用いられる。
ここで、正極活物質層11bの充填率は、70%以上である。正極活物質層11bの充填率とは、正極活物質層11bの体積当たりにおける正極合材の体積が占める割合で、以下の式1により求められる。充填率を70%以上と高くすることにより、電池のエネルギー密度を向上させることができる。また、充填率が70%未満である場合には、電池のエネルギー密度を向上させることが難しくなる。
(式1)
充填率[%]=(正極合剤の体積)/(正極活物質層の体積)×100
正極合剤の体積は、例えば正極活物質、導電剤および結着剤の重量をそれぞれの真密度で割り、それらを合算することにより求められる。
なお、正極活物質層11bの充填率が70%以上とは、正極活物質層11bの空隙率が30%未満のことであり、空隙率は以下の式2により求められる。
(式2)
空隙率[%]=100−充填率[%]
[負極]
負極12は、導伝性基材である帯状の負極集電体12aと、この負極集電体12aの両面に形成された負極活物質層12bとからなる。なお、負極集電体12aの片面のみに負極活物質層12bが設けられた領域を有するようにしてもよい。
負極集電体12aは、例えば銅(Cu)箔などからなる金属箔である。図3Bに示すように、負極集電体12aの長尺方向と平行となる両縁側の一方は短尺方向に延長され、活物質未塗布領域である負極延長リード12cを形成する。この負極延長リード12cは、負極12が巻回されて巻回電極体10を形成後、例えば電池缶20とボトムカバー51との間に挟まれてかしめられることにより電池缶20と接続されることが好ましい。また、負極延長リード12cが電池缶50に溶接により接続されてもよい。負極延長リードの長さは、例えば負極活物質層12bの端部から電池缶20の端部でかしめられる程度の長さであればよく、電池の大きさ等に応じて適宜設定される。
負極集電体12aの長尺方向と平行する一側縁が負極延長リード12cとして機能することにより、正極延長リード11cと同様に、負極リードを負極集電体12aとは別に設け、これらを溶接等により接続する必要がなくなり、製造工程の手間を削減することができる。また、電池のエネルギー密度を向上させることができると共に、電池の高出力化を図ることができる。
負極活物質層12bは、例えば、負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。なお、負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを合わせたものを、以下では負極合剤と適宜称する。
負極活物質としては、リチウム金属、リチウム合金またはリチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料または金属系材料と炭素系材料との複合材料が用いられる。具体的に、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料としてはグラファイト、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素等が挙げられ、より具体的には熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。さらに、リチウムをドープ、脱ドープできる材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を使用することができる。
また、リチウムを合金化可能な材料としては多様な種類の金属等が使用可能であるが、スズ(Sn)、コバルト(Co)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)およびこれらの合金がよく用いられる。金属リチウム(Li)を使用する場合は、必ずしも粉体を結着剤で塗布膜にする必要はなく、圧延したリチウム(Li)金属板でも構わない。
結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、スチレンブタジエンゴム等が用いられる。
ここで、負極活物質層12bの充填率は、70%以上である。負極活物質層12bの充填率とは、負極活物質層12bの体積当たりにおける負極合材の体積が占める割合で、上述した正極活物質層11bにおいて求められた充填率と同様の方法で求められる。充填率を70%以上と高くすることにより、電池のエネルギー密度を向上させることができる。また、充填率が70%未満である場合には、電池のエネルギー密度を向上させることが難しくなる。
例えば、負極合剤10gに対して、黒鉛と気相成長黒鉛と結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を93:3:4の重量比で含む場合、黒鉛の真密度が約2.26cm3で、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)の真密度が約1.82cm3であることから、負極合剤の体積は以下の(例1)ようにして求められる。
(例1)
9.3/2.26+0.3/2.26+0.4/1.82≒4.467[cm3]
そして、このような負極合剤を含む負極活物質層12bの大きさが、例えば幅4cm、長さ15cm、厚み100μmであれば、負極活物質層12bの体積は6cm3であるので、充填率は以下の(例2)の式により求められる。
(例2)
充填率[%]=4.467/6×100=74.45[%]
[電解質]
電解質は、リチウムイオン電池に一般的に使用される電解質塩と非水溶媒が使用可能である。非水溶媒としては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、またはこれらの炭酸エステル類の水素をハロゲンに置換した溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし、複数種を所定の組成で混合してもよい。
電解質塩としては、上記非水溶媒に溶解するものが用いられ、カチオンとアニオンが組み合わされてなる。カチオンにはアルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl-、Br-、I-、SCN-、ClO4 -、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -等が用いられる。具体的には、LiPF6、LiBF4、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、LiClO4等が挙げられる。電解質塩濃度としては、上記溶媒に溶解することができる濃度であれば問題ないが、リチウムイオン濃度が非水溶媒に対して0.4mol/kg以上、2.0mol/kg以下の範囲であることが好ましい。
[セパレータ]
セパレータ13は、例えばポリプロピレン(PP)あるいはポリエチレン(PE)などのポリオレフィン系の材料よりなる多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンの多孔質フィルムが最も有効である。
一般的にセパレータ13の厚みは5〜50μmが好適に使用可能であるが、7〜30μmがより好ましい。セパレータ13は、厚すぎると活物質の充填量が低下して電池容量が低下するとともに、イオン伝導性が低下して電流特性が低下する。逆に薄すぎると、膜の機械的強度が低下する。
次に、この発明の第1の実施形態に適用可能な円筒型の電池の作製方法について説明する。
[正極作製工程]
上述の正極活物質、結着材、導電材を均一に混合して正極合剤とし、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶剤中に分散させて正極合剤スラリーとする。次に、この正極合剤スラリーを例えばドクターブレード法等により正極集電体11aに塗布する。その際、正極集電体11aの長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿った所定の幅の領域を除いて正極合剤スラリーを塗布し、正極集電体11aにおいて活物質未塗布領域を設けるようにする。その後、正極合剤スラリーの溶剤を乾燥させる。
次に、図4に示すように、正極集電体11aにおける活物質未塗布領域にテープ状の保護部材61を位置させた状態で、正極集電体11aの長尺方向にローラプレス機62により圧縮成型し、充填率が70%以上(空隙率30%未満)の正極活物質層11bを形成させる。その後保護部材61を活物質未塗布領域からとり除き、この活物質未塗布領域を正極延長リード11cとする。具体的には、例えばロール状に巻かれた保護部材61を活物質未塗布領域に位置するようにしてロールから繰り出し、正極11と保護部材61とを重ね合わせた状態でロールプレス62により圧縮させる。その後、保護部材61を再びロール状に巻きとることにより正極11から保護部材61がとり除かれ、正極延長リード11cが形成される。
正極11の圧縮工程では、正極活物質層11bの充填率をより高めるために、正極11とローラプレス機62のロールとの両方またはどちらか一方を温めた状態で圧縮処理される。したがって、保護部材61は耐熱性のある材質であることが好ましい。また、圧縮処理による線圧は非常に大きいことから、圧縮処理を繰り返しても変形し難く、柔軟性のある材質であることが好ましい。このような材質としては例えばフィルム性の材質が挙げられ、具体的にはチーグラー法により製造された超高分子量ポリエチレンフィルムが好適に用いられる。超高分子量ポリエチレンは分子量が100万以上であれば、耐衝撃性、耐磨耗性、自己潤滑性、非吸水性を発揮するのでさらに好ましい。一般には分子量が大きくなるにしたがい、耐衝撃性、耐磨耗性などの機械的性質が向上することが知られているが、使用する超高分子量ポリエチレンのコストとの兼合い等で決定されるものでもある。また、保護部材61は超高分子量ポリエチレンに限られるものではなく、超高分子タイプではない通常の高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンやフェノール積層材、ポリアセタールなどを用いることもできる。
上述のように正極11を圧縮処理することにより、正極11が高密度化および平滑化され、正極活物質層11bの充填率を70%以上(空隙率30%未満)とすることができる。したがって、電池のエネルギー密度を向上させることができる。また、保護部材61を活物質未塗布領域に位置させて正極11を圧縮処理することにより、活物質未塗布領域である正極延長リードの彎曲や亀裂等の破損を防止することができる。すなわちこの方法によれば、正極11の長尺方向と平行となる一側縁に正極延長リード11cを設けられ、かつ正極活物質層11bの充填率の高い正極11を容易に作製することができ、工業化を実現できる。
正極11に正極延長リード11cを設ける他の方法としては、正極集電体11aに正極活物質層11bを形成させ、圧縮処理により正極活物質層11bの充填率を70%以上とさせた後、溶媒槽に正極11をくぐらせ、正極11の長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿った所定の幅の領域を断続的に超音波照射することにより超音波洗浄する方法が挙げられる。溶剤にはN-メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いるのが好ましい。また、この超音波洗浄における超音波照射は300W以上の出力が好ましく、さらに、プローブ式を用いることにより正極11の所定の領域にのみ効率的に超音波の振動を伝えることができるので好ましい。この方法においても、正極11の長尺方向と平行となる一側縁に正極延長リード11cを設けられ、かつ正極活物質層11bの充填率の高い正極11を作製することができる。
[負極作製工程]
上述の負極活物質と結着材とを均一に混合して負極合剤とし、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの溶剤中に分散させて負極合剤スラリーとする。次に、この負極合剤スラリーを例えばドクターブレード法等により負極集電体12aに塗布する。その際、負極集電体12aの長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿った所定の領域を除いて負極合剤スラリーを塗布し、負極集電体12aにおいて活物質未塗布領域を設けるようにする。その後、負極合剤スラリーの溶剤を乾燥させる。
また、負極活物質層12bは、例えば、気相法、液相法、焼成法により形成してもよく、それらの2以上を組み合わせてもよい。なお、気相法としては、例えば、物理堆積法あるいは化学堆積法を用いることができ、具体的には、真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法、熱CVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長)法あるいはプラズマCVD法等が利用可能である。液相法としては電解鍍金あるいは無電解鍍金等の公知の手法が利用可能である。焼成法に関しても公知の手法が利用可能であり、例えば、雰囲気焼成法、反応焼成法あるいはホットプレス焼成法が利用可能である。
その後、正極11と同様に、負極集電体12aにおける活物質未塗布領域に保護部材61を位置させて、負極集電体12aとローラプレス機62のロールとの両方またはどちらか一方を熱した状態で負極集電体12aを長尺方向に圧縮処理後、成型し、負極活物質層12bの充填率を70%以上(空隙率30%未満)とする。その後保護部材61を活物質未塗布領域からとり除き、この活物質未塗布領域を負極延長リード12cとする。また、上述した超音波洗浄する方法により負極12に負極延長リード12cを設けてもよい。
[電池組み立て工程]
上述のような正極11と負極12とを、図5に示すように重ね合わせる位置をずらすことによって正極延長リード11cおよび負極延長リード12cが両端に現れるようにして、セパレータ13(図示せず)を介して積層して巻回することにより巻回電極体10が作製される。
次に、図6に示すように例えば正極延長リード11cを巻回電極体10の中央で束ね、折り返すことにより正極延長リード11cを一つにまとめる。その後、この正極延長リード11cの先端部を安全弁41と接続させる。これらを接続させる方法としては、例えば安全弁41の突出部41aと支持ホルダ42の開口42aとの間に挟んでかしめることにより、正極延長リード11cと安全弁41とを接続させることが好ましい。この時、正極延長リード11cと突出部41aとを溶接してもよい。この方法によれば、正極延長リード11cと安全弁41とを簡単に接続することができるため、電池の生産効率を向上させることができる。また、正極延長リード11cを安全弁41の突出部41aと支持ホルダ42の開口42aとの間に挟まず、正極リード部11cを突出部41aに溶接により接続させてもよい。
次に、この巻回電極体10を電池缶20の内部に収納し、ボトムカバー51と電池缶20の一方の開口端部との間に例えば負極リード部12cを挟んで、ボトムカバー51の端部が例えば電池缶20の外側に向かうようにしてかしめることにより、ボトムカバー51および負極延長リード12cを固定することが好ましい。この時、負極延長リード12cの先端部をさらに溶接してもよい。この方法によれば、負極延長リード12cと電池缶20とを簡単に接続することができるため、電池の生産効率を向上させることができる。負極延長リード12cを電池缶20とボトムカバー51との間に挟まず、ボトムカバー51あるいは電池缶20に溶接により接続させてもよい。
次に、電解液を電池缶20の内部に注入し、電解液をセパレータ13に含浸させる。次に、電池缶20の他方の開口端部にトップカバー50、安全弁機構40および熱感抵抗素子44を、ガスケット60を介してかしめることにより固定し、第1の実施形態による電池が作製される。
第1の実施形態による電池は、以下の効果を得ることができる。正極集電体11aまたは負極集電体12aの長尺方向と平行となる両側縁の一方を短尺方向に延長させて正極延長リード11cまたは負極延長リード12cが形成されるので、電池の内部抵抗が小さくなると共に集電性能が向上し、電池の高出力化を実現できる。
また、電極の短尺方向と平行となる一側縁に活物質未塗布領域を設けて集電リードを溶接する従来の電池に比べて、溶接された集電リードの分の厚みを減らすことができ、巻回電極体20の巻回数を増やすことができる。また、電極の短尺方向と平行に活物質未塗布領域を設ける必要がないので、活物質層を形成させる面積を増やすことができる。さらに、このような構成の正極11および負極12において、正極活物質層11bおよび負極活物質層12bの充填率を70%以上と高くすることができる。したがって、電池のエネルギー密度を向上させることができる。
(2)第2の実施形態
次に、図7および図8を参照しながら、この発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の電池は、上述した第1の実施形態と同様の巻回形の電池である。なお、上述の第1の実施形態と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する
図7Aに示すように、正極集電体11aの長尺方向と平行となる両側縁の一方は短尺方向に延長され、活物質未塗布領域である正極延長リード11c’が形成される。この正極延長リード11c’の長さは、正極延長リード11c’の接続される位置との距離が長い場合には長くされ、接続される位置との距離が短い場合には短くされるように、正極集電体11aの長尺方向にしたがって長さが徐々に変化する。すなわち正極延長リード11c’では、例えば巻回方向の内側から外側にしたがい、正極延長リード11c’の長さが長くなっていることが好ましい。これにより、巻回電極体20を形成した際、巻回電極体20の内側の層から導出される正極延長リード11c’が外側の層から導出される正極延長リード11c’よりも短くなり、正極延長リード11c’を中央で束ねやすくなる。また、束ねた際に生じる正極延長リード11c’の余分な厚みを減らすことができる。なお、図中の矢印は、正極11の巻回方向を示す。
正極延長リード11c’において、正極活物質層11bの側縁部の近傍に、すなわち正極活物質層11bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。絶縁材17は、例えば絶縁性のテープを用いることができる。絶縁材17を設けることにより、巻回電極体10において隣接する巻回層の間が絶縁され、内部短絡を防止することができる。
図7Bに示すように、負極集電体12aの長尺方向と平行となる両側縁の一方は短尺方向に延長され、負極延長リード12c’が形成される。この負極延長リード12c’の長さは、負極延長リード11c’の接続される位置との距離が長い場合には長くされ、接続される位置との距離が短い場合には短くされるように、負極集電体12aの長尺方向にしたがって徐々に変化する。すなわち負極延長リード12c’では、例えば巻回方向の内側から外側にしたがい、負極延長リード12c’の長さが短くなっていることが好ましい。これにより、巻回電極体20を形成した際、巻回電極体20の内側の層から導出される負極延長リード12c’が外側の層から導出される負極延長リード12c’よりも長くなり、負極延長リード12c’を束ねて電池缶20とボトムカバー51との間でかしめやすくなる。また、負極延長リード11c’を電池缶20とボトムカバー51との間に挟んでかしめた際に生じる余分な厚みを減らすことができる。なお、図中の矢印は、負極12の巻回方向を示す。
正極11と同様に、負極延長リード12c’において、負極活物質層12bの側縁部の近傍に、すなわち負極活物質層12bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
第2の実施形態による電池は、以下の方法により作製される。まず、上述の第1の実施形態と同様の方法によって作成された正極11および負極12について、長尺方向と平行となる一側縁に設けられた活物質未塗布領域を、長尺方向にしたがって長さが徐々に変化するようにそれぞれカットして調整し、正極延長リード11c’および負極延長リード部12c’とする。その後、正極延長リード11c’および負極延長リード12c’における活物質層の側縁部の近傍に、絶縁材17を設けてもよい。
次に、図8に示すように正極延長リード11c’および負極延長リード12c’がそれぞれ両端から現れるようにして、正極11と負極12とをセパレータ13(図示せず)を介して積層し、巻回することにより、巻回電極体10が作製される。その後、第1の実施形態と同様の方法により、第2の実施形態による電池が作製される。
この発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。正極延長リード11c’および負極延長リード12c’の長さが正極11および負極12の長尺方向にしたがって徐々に変化するので、これらを束ねた際の厚みを減らすことができる。したがって、絶縁材17を設けることによる厚みの増加を防止でき、さらに電池のエネルギー密度をより高めることも可能となる。
(3)第3の実施形態
次に、図9および図10を参照しながら、この発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の電池は、上述した第1の実施形態と同様の巻回形の電池である。なお、上述の第1の実施形態と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する
図9Aに示すように、正極集電体11aの長手方向と平行となる両側縁の一方には、切り欠きを有する正極延長リード11c’’が設けられる。この正極延長リード11c’’は、正極集電体11aの活物質未塗布領域である。正極延長リード11c’’の切り欠きの形状および大きさは特に限定されず、例えば矩形の切り欠きを設けることができる。また、正極延長リード11c’’の切り欠きの数は特に限定されるものではなく、1個設けられても複数個設けられてもよい。また、切り欠きが形成される間隔も特に限定されるものではなく、均等な間隔に設けられても不均等な間隔に設けられてもよい。このように切り欠きの設けられた正極延長リード11c’’を用いることにより、巻回電極体20を形成した際、正極延長リード11c’’を中央で束ねやすくなる。また、束ねた際に生じる正極延長リード11c’’の厚みを減らすことができる。
正極延長リード11c’’において、正極活物質層11bの側縁部の近傍に、すなわち正極活物質層11bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
図9Bに示すように、負極集電体12aの長尺方向と平行となる両側縁の一方には、切り欠きを有する負極延長リード12c’’が設けられる。この負極延長リード12c’’は、負極集電体12aの活物質未塗布領域である。正極延長リード11c’と同様に、負極延長リード12c’’の切り欠きの形状および大きさは特に限定されず、例えば矩形の切り欠きを設けることができる。また、負極延長リード12c’’切り欠きの数は特に限定されるものではなく、1個設けられても複数個設けられてもよい。また、切り欠きが形成される間隔も特に限定されるものではなく、均等な間隔に設けられても不均等な間隔に設けられてもよい。このように切り欠きの設けられた負極延長リード12c’’を用いることにより、負極延長リード12c’’を束ねて電池缶20とボトムカバー51との間に挟んでかしめやすくなる。また、束ねた際に生じる負極延長リード12c’’の厚みを減らすことができる。
正極11と同様に、負極延長リード12c’’において、負極活物質層12bの側縁部の近傍に、すなわち負極活物質層12bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
第3の実施形態による電池は、以下の方法により作製される。まず、上述の第1の実施形態と同様の方法によって作製された正極11および負極12について、長尺方向と平行となる一側縁に設けられた活物質未塗布領域に1ないし複数の例えば矩形の切り欠きを設け、残部を正極延長リード11c’’および負極延長リード12c’’とする。その後、正極延長リード11c’’および負極延長リード12c’’における活物質層の側縁部の近傍に、絶縁材17を設けてもよい。
次に、図10に示すように正極延長リード11c’’および負極延長リード12c’’がそれぞれ両端から現れるようにし、正極11と負極12とをセパレータ13(図示せず)を介して積層し、巻回することにより、巻回電極体10が作製される。その後、第1の実施形態と同様の方法により、第3の実施形態による電池が作製される。
この発明の第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。正極延長リード11c’’および負極延長リード12c’’が切り欠きを有することから、正極延長リード11c’’および負極延長リード12c’’を束ねた際の厚みを第2の実施形態における電池よりもさらに減らすことができる。したがって、絶縁材17を設けることによる厚みの増加を防止でき、また、電池のエネルギー密度をより高めることも可能となる。さらに、切り欠きの数を必要に応じて減少させたり、切り欠きの大きさを小さくしたりすることにより、高出力特性を有する電池を作製することができる。
なお、図示はしないが、第2の実施形態のように延長リードの長さが長尺方向にしたがって徐々に変化する電極に、切り欠きを設ける構成としてもよい。
(4)第4の実施形態
次に、この発明の第4の実施形態について説明する。図11に示すように、この電池は、積層電極体70を防湿性ラミネートフィルムからなる外装材79に収容し、積層電極体70の周囲を溶着することにより封止してなる。積層電極体70には、正極端子75および負極端子76が備えられ、これらの端子は、外装材79に挟まれて外部へと引き出される。正極端子75および負極端子76のそれぞれの両面には、外装材79との接着性を向上させるために樹脂片77および樹脂片78が被覆されている。
[外装材]
外装材79は、例えば、接着層、金属層、表面保護層を順次積層した積層構造を有する。接着層は高分子フィルムからなり、この高分子フィルムを構成する材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)が挙げられる。金属層は金属箔からなり、この金属箔を構成する材料としては、例えばアルミニウム(Al)が挙げられる。また、金属箔を構成する材料としては、例えばアルミニウム(Al)以外の金属を用いることも可能である。表面保護層を構成する材料としては、例えばナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。なお、接着層側の面が、積層電極体70を収納する側の収納面となる。
積層電極体70は、例えば矩形の正極71と、矩形の負極72とを矩形のセパレータ73を介して複数積層されており、正極71および負極72の表面には、図示しないゲル状電解質が形成されている。積層電極体70の一方の端面側には、それぞれの正極71から導出される正極延長リード71cが束ねられ、正極端子77と接続される。積層電極体70の他方の端面側には、それぞれの負極72から伸びた負極延長リード72cが束ねられ、負極端子78と接続される。正極端子77の材料としては、例えばアルミニウム(Al)等の金属を用いることができ、負極端子77の材料としては、例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)等を用いることができる。正極端子77および負極端子78のそれぞれの両面には、上述した外装材79との接着性を向上させるために樹脂片77および78が被覆されている。
正極71は、正極集電体71aと、この正極集電体71aの両面に形成された正極活物質層71bとからなる。正極集電体71aの一側縁には、正極活物質層71bの形成されていない拡張領域が正極延長リード71cとして設けられる。正極延長リード71cの長さは、例えば複数の正極延長リード71cを一つに束ねられる長さであればよく、電池の大きさ等に応じて適宜設定される。
負極72は、負極集電体72aと、この負極集電体72aの両面に形成された負極活物質層72bとからなる。負極集電体72aの一側縁には、負極活物質層72bの形成されていない拡張領域が負極延長リード72cとして設けられる。負極延長リード72cの長さは、例えば複数の負極延長リード72cを一つに束ねられる長さであればよく、電池の大きさ等に応じて適宜設定される。
正極集電体71a、正極活物質層71b、負極集電体71a、および負極活物質層72bは、上述の第1の実施形態における正極集電体11a、正極活物質層11b、負極集電体12a、および負極活物質層12bと同様である。また、セパレータ73も、上述の第1の実施形態におけるセパレータ13と同様である。
ゲル状電解質は、電解液と、この電解液を保持する保持体となる高分子化合物とを含む。ゲル状電解質は高いイオン伝導率を得ることができるとともに、電池の漏液を防止できるので好ましい。電解液の構成(すなわち液状の溶媒、および電解質塩)は、第1の実施形態と同様である。
高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレンあるいはポリカーボネートを挙げることができる。特に電気化学的な安定性の点からは、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレンあるいはポリエチレンオキサイドが好ましい。
次に、この発明の第4の実施形態による電池の製造方法について説明する。まず、上述の第1の実施形態と同様の方法により作製した正極71および負極72を所定の大きさに切り出し、正極延長リード71cおよび負極延長リード72cとして一側縁部に活物質の形成されていない拡張領域を有する正極71および負極72を作製する。次に、溶媒と、電解質塩と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成する。
次に、ゲル状電解質が形成された正極71と負極72とを、図12に示すように重ね合わせる位置をずらすことによって正極延長リード71cおよび負極延長リード72cが積層電極体の異なる位置からそれぞれ現れるようにして、セパレータ73(図示せず)を介して積層し、積層電極体70とする。正極延長リード71cおよび負極延長リード72cは、例えば積層電極体70の対向する両端面から導出される。
次に、正極延長リード71cおよび負極延長リード72cの束ね方の一例を、図13A〜図13Cに示す積層電極体70の一部の断面図を用いて説明する。まず、図13Aに示すように積層電極体70の対向する両端面からそれぞれ導出された正極延長リード71cおよび負極延長リード72cを、積層電極体70の積層方向の一面側で重ねて集める。その後、図13Bに示すように正極延長リード71cおよび負極延長リード72cを積層電極体70の積層方向に沿わせて束ねる。この時、正極リード部71cに正極端子75を、負極リード部72cに負極端子76をスポット溶接または超音波溶接などにより接続してもよい。次に、束ねた正極延長リード71cおよび負極延長リード72cを、図13Cに示すように積層電極体70の積層方向の他面側に向かって折り返す。このように、正極延長リード71および負極延長リードを束ねて折り返すことにより、これらを束ねたときの厚みを減少させることができるため、電池のエネルギー密度の向上を図ることができる。なお、正極延長リード71cおよび負極延長リード72cの束ね方は上述の方法に限られず、例えば正極延長リード71cおよび負極延長リード72cを折り返さなくてもよいし、また正極延長リード71cおよび負極リード部72cを積層電極体70のどの位置で束ねてもよい。
次に、ラミネートフィルムからなる外装材79を深絞り加工することで凹部79aを形成し、積層電極体70をこの凹部79aに挿入し、外装材79の未加工部分を凹部79a上部に折り返し、凹部79aの外周部分を熱溶着し密封する。以上により、第4の実施形態による電池が作製される。
なお、電解液を用いた電池の場合は、外装材79を熱溶着によって封止する前に電解液を注液する。積層電極体70の周辺部の三辺を熱溶着した後、残る開口部から所定量の電解液を注液し、最後にこの開口部を熱溶着する。
第4の実施形態による電池は、以下の効果を得ることができる。正極集電体71aまたは負極集電体72aの一側縁に活物質層の形成されていない拡張領域を設けることによって正極延長リード71cまたは負極延長リード72cが形成されるので、電池の内部抵抗が小さくなると共に集電性能が向上し、電池の高出力化を実現できる。
また、複数の電極の一端部にそれぞれ複数の集電リードを溶接する従来の積層型の電池に比べて、溶接された集電リード分の厚みを減らすことができ、積層電極体70の積層数を増やすことができる。また、このような構成の正極71および負極72において、活物質層の充填率を70%以上と高くすることができる。したがって、電池のエネルギー密度を向上させることができる。
(5)第5の実施形態
次に、図14を参照しながら、この発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の電池は、上述した第4の実施形態と同様の積層形の電池である。なお、上述の第4の実施形態と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する
図14に示すように、積層される複数の正極71の正極集電体71aの一側縁には、正極活物質層71bの形成されていない拡張領域が設けられ、この拡張領域が複数の正極延長リード71c’とされる。この複数の正極延長リード71c’の長さは互いに異なり、例えば積層電極体70の積層方向の上から下に向かって正極延長リード71c’の長さが徐々に長くなるように順次積層されることが好ましい。すなわち、束ねる位置からの距離が長い位置にある層ほど、正極延長リード71c’および負極延長リード72c’の長さが長くされることが好ましい。これにより、積層電極体を積層方向の一面側で束ね、他面側に向かって折り返した際に生じる正極延長リード71c’の厚み減らすことができる。
正極延長リード71c’において、正極活物質層71bの側縁部の近傍に、すなわち正極活物質層71bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。絶縁材17を設けることにより、積層電極体70の端部において隣接する積層間が絶縁され、内部短絡を防止することができる。
正極71と同様に、積層される複数の負極72のそれぞれの負極集電体72aの一側縁には、負極活物質層72bの形成されていない拡張領域が設けられ、複数の負極延長リード72c’とされる。この複数の負極延長リード72c’の長さは互いに異なり、例えば積層電極体70の積層方向の上から下に向かって負極延長リード72c’の長さが徐々に長くなるように順次積層されることが好ましい。
負極延長リード72c’において、負極活物質層72bの側縁部の近傍に、すなわち負極活物質層72bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
第5の実施形態による電池は、以下の方法により作製される。まず、上述の第4の実施形態と同様の方法により正極71および負極72を作製する。その際、複数の正極延長リード71c’の長さが互いに異なるようにする。同様に、複数の負極延長リード72c’の長さが互いに異なるようにする。
次に、図14に示すように正極延長リード71cおよび負極延長リード72cが例えば積層電極体70の対向する両端側から引き出されるようにして、正極71と負極72とをセパレータ73(図示せず)を介して積層する。この時、例えば正極延長リード71c’および負極延長リード72c’の長さが長いものから短いものに向かって順次積層するようにする。次に、積層電極体70の積層方向における正極延長リード71c’および負極延長リード72c’の長さが短い方の一面側で集めて束ね、正極延長リード71c’および負極延長リード72c’の長さが長い方の他面側に折り返す。その後、第4の実施形態と同様の方法により、第5の実施形態による電池が作製される。
この発明の第5の実施形態によれば、第4の実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。複数の正極延長リード71c’および複数の負極延長リード72c’の長さが互いに異なるため、これらを折り返して束ねた際の厚みを減らすことができる。したがって、絶縁材17を設けることによる厚みの増加を防止でき、さらに電池のエネルギー密度をより高めることも可能となる。
(6)第6の実施形態
次に、図15を参照しながら、この発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の電池は、上述した第4の実施形態と同様の積層形の電池である。なお、上述の第4の実施形態と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する
図15に示すように、積層される複数の正極71の正極集電体71aの一側縁には、正極活物質層71bの形成されていない拡張領域がそれぞれ設けられ、さらにこの拡張領域に切り欠きが設けられることにより、複数の正極延長リード71c’’とされる。この複数の正極延長リード71c’’は、積層される各正極71ごとに互いに異なる長さであり、例えば積層電極体70の積層方向の上から下に向かって正極延長リード71c’’の長さが徐々に長くなるように順次積層されることが好ましい。これにより、積層電極体を積層方向の一面側で束ね、他面側に向かって折り返して束ねた際の厚みを減らすことができる。また、正極延長リード71c’’に設けられる切り欠きの位置は、積層される各正極71ごとに異なる位置に設けられることが好ましい。これにより、複数の正極延長リード71c’’を束ねた際の重なり部分が減少し、厚みがより減少されるからである。なお、一つの正極71当たりに設けられる切り欠きの形状および大きさは特に限定されるものではなく、例えば矩形の切り欠きを設けることができる。また、切り欠きの数も特に限定されるものではなく、一つの正極71当たりに1個設けられても複数個設けられてもよい。また、切り欠きが形成される間隔も特に限定されるものではなく、均等な間隔に設けられても不均等な間隔に設けられてもよい。
正極延長リード71c’’において、正極活物質層71bの側縁部の近傍に、すなわち正極活物質層71bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
積層される複数の負極72の負極集電体72aの一側縁には、負極活物質層72bの形成されていない拡張領域がそれぞれ設けられ、さらにこの拡張領域に切り欠きが設けられることにより、複数の負極延長リード72c’’とされる。この複数の負極延長リード72c’’は、正極延長リード71c’’と同様に、積層される各負極72ごとに互いに異なる長さであり、例えば積層電極体70の積層方向の上から下に向かって負極延長リード72c’’の長さが徐々に長くなるように順次積層されることが好ましい。また、負極延長リード72c’’に設けられる切り欠きの位置は、積層される各負極72ごとに異なる位置に設けられることが好ましい。なお、一つの負極72当たりに設けられる切り欠きの形状および大きさは特に限定されるものではなく、例えば矩形の切り欠きを設けることができる。また、切り欠きの数も特に限定されるものではなく、一つの負極72当たりに1個設けられても複数設けられてもよい。また、切り欠きが形成される間隔も特に限定されるものではなく、均等な間隔に設けられても不均等な間隔に設けられてもよい。
正極71と同様に、負極延長リード72c’’において、負極活物質層72bの側縁部の近傍に、すなわち負極活物質層72bに沿うように絶縁材17を設けてもよい。
第6の実施形態による電池は、以下の方法により作製される。まず、上述の第5の実施形態と同様の方法により作製された正極71および負極72について、正極71および負極72の一側縁に形成された活物質未塗布領域に一ないし複数の切り欠きを設け、残部を正極延長リード71c’’および負極延長リード72c’’とする。その後、第5の実施形態と同様の方法により、第6の実施形態による電池が作製される。
この発明の第6の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。切り欠きの設けられた正極延長リード71c’’および負極延長リード72c’’を用いることにより、これらを束ねた際の重なり部分が減少し、第5の実施形態における電池よりも、厚みをより減らすことができる。したがって、電池のエネルギー密度をより向上させることが可能となる。また、切り欠きの数を必要に応じて減少させたり、切り欠きの大きさを小さくしたりすることにより、高出力特性を有する電池を作製することができる。
なお、図示はしないが、各正極71および各負極72に設けられた正極延長リード71cおよび負極延長リード72cの長さを互いに異なる長さとせず、切り欠きを設けるだけの構成としてもよい。
この発明の具体的実施態様を以下に実施例をもって述べるが、この発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
実施例1では、電極集電体の長尺方向と平行となる両側縁の一方を延長リードとして用いる巻回形の電池についてそれぞれ検討した。以下、実施例1−1〜実施例1−8、比較例1−1〜比較例1−3について説明する。
<実施例1−1>
[正極の作製]
活物質であるコバルト酸リチウム(LiCoO2)粉末100重量部と、導電剤としてケッチェンブラック1重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)2重量部とを混合し、正極合剤を調整した。次に、この正極合剤を溶剤であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて正極合剤スラリーとし、厚み16μmの帯状アルミニウム箔よりなる正極集電体の両面に均一に塗布した。この時、正極集電体の長尺方向と平行となる両側縁の一方に、幅30mmの活物質未塗布領域を設けた。続いて乾燥工程を経た後、活物質未塗布領域に超高分子量ポリエチレンフィルムを位置させて、ローラプレス機で活物質の塗布された正極集電体を厚さ方向に圧縮して正極活物質層を形成させた後、超高分子量ポリエチレンフィルムをとり除き、活物質未塗布領域を正極延長リードとした。その後、この正極を裁断する事により、正極活物質層の占める大きさが560mm×56mmで、正極の長尺方向と平行に設けられた正極延長リードの長さが30mmである実施例1−1の正極を作製した。なお、プレス後の正極活物質層の密度は、約3.5g/cm3であった。また、上述の式1により求められる正極活物質層の充填率が70%であることを確認した。
[負極の作製]
負極活物質としてメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)96重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)4重量部とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて負極合剤スラリーとし、厚み12μmの帯状銅箔よりなる負極集電体の両面に均一に塗布した。その後乾燥工程を経てローラプレス機で活物質の塗布された負極集電体を厚さ方向に圧縮して負極活物質層を形成させた後、610mm×58mmの大きさに裁断して実施例1−1の負極を作製した。なお、プレス後の負極活物質層の密度は、約1.58g/cm3であった。また、上述の式1により求められる負極活物質層の充填率が70%であることを確認した。その後、負極集電体の一端部にニッケル(Ni)製の負極リードを接続した。
[電池組み立て工程]
以上のようにして作製した正極と、負極とをセパレータとして多孔性ポリエチレンフィルムを介して多数回巻回し、巻回電極体を作製した。次に、この巻回電極体を両端面が開放されている鉄製の電池缶に収納した。次に、正極延長リードを安全弁と支持ホルダとの間に挟んでかしめ、正極延長リードと安全弁とを接続した。また、負極リードを負極集電体から導出させてボトムカバーに溶接し、電池缶およびボトムカバーをかしめることにより固定した。その後、電池缶の内部に電解液を注入し、ガスケットを介して電池缶をかしめることにより、安全弁機構、熱感抵抗素子およびトップカバーを固定し、外径18mm、高さ650mmの実施例1−1の電池を作製した。電解液には、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを1:1の体積比で混合した溶媒に、電解質塩としてLiPF6を1.0mol/lとなるように溶解させたものを用いた。
<実施例1−2>
実施例1−1において、正極延長リードを安全弁と支持ホルダとの間に挟まず、正極延長リードと安全弁とを溶接のみにより接続した。その他は実施例1−1と同様にして、実施例1−2の電池を作製した。
<実施例1−3>
実施例1−1において、正極延長リードを安全弁と支持ホルダとの間に挟んでかしめ、さらに溶接することにより正極延長リードと安全弁機構とを接続した。その他は実施例1−1と同様にして、実施例1−3の電池を作製した。
<実施例1−4>
実施例1−3において、正極延長リードの長さを巻回電極体の巻回方向にしたがい徐々に長くなるようにカットして調節した。その他は実施例1−3と同様にして、実施例1−4の電池を作製した。
<実施例1−5>
実施例1−4において、正極延長リードに矩形の切り欠きを設け、20個の矩形の切り欠き残部からなる正極延長リードとした。その他は実施例1−4と同様にして、実施例1−5の電池を作製した。
<実施例1−6>
実施例1−5において、正極活物質層の充填率を75%とし、負極活物質層の充填率を85%とした。その他は実施例1−5と同様にして、実施例1−6の電池を作製した。
<実施例1−7>
実施例1−6の正極において、正極集電体に活物質未塗布領域を設けずに正極合剤を塗布し、これを乾燥工程を経た後ローラプレス機により圧縮し、560mm×56mmの大きさに裁断した。その他は実施例1−6の正極と同様にして、実施例1−7の正極を作製した。その後、正極集電体の一端部にアルミニウム(Al)製の正極リードを接続した。
実施例1−6の負極において、負極集電体の長尺方向と平行となる両側縁の一方に、幅30mmの活物質未塗布領域を設け、活物質未塗布領域に超高分子量ポリエチレンフィルムを位置させて、ローラプレス機により圧縮した。その後、超高分子量ポリエチレンフィルムをとり除き、活物質未塗布領域を巻回電極体の巻回方向にしたがい徐々に短くなるようにカットして調節し、さらに矩形の切り欠きを設け、20個の矩形の切り欠き残部からなる負極延長リードとした。負極集電体の一端部にはニッケル(Ni)製の負極リードを接続しなかった。その他は実施例1−6の負極と同様にして、実施例1−7の負極を作製した。
実施例1−7の正極および実施例1−7の負極を用いて、巻回電極体を作製し、電池缶に収納した。次に、正極リードを正極集電体から導出させて、安全弁に溶接して接続した。また、負極延長リードを電池缶の開放部とボトム部との間に挟んでかしめ、さらに溶接することにより負極延長リードと電池缶とを接続させた。その他は実施例1−1における電池組み立て工程と同様にして、実施例1−7の電池を作製した。
<実施例1−8>
実施例1−6の正極と、実施例1−7の負極とを用いて巻回電極体を作製し、電池缶に収納した。次に、正極延長リードを安全弁と支持ホルダとの間に挟んでかしめ、さらに溶接することにより、正極延長リードと安全弁とを接続した。また、負極延長リードを電池缶の開放部とボトム部との間に挟んでかしめ、さらに溶接することにより負極延長リードと電池缶とを接続させた。その他は実施例1−1における電池組み立て工程と同様にして、実施例1−8の電池を作製した。
<比較例1−1>
実施例1−7の正極において、正極活物質層の充填率を70%とした。その他は実施例1−7における正極と同様にして比較例1−1の正極を作製した。
比較例1−1の正極と、実施例1−1の負極とを用いて巻回電極体を作製し、電池缶に収納した。正極リードを正極集電体から導出させて安全弁に溶接した。その他は実施例1−1における電池組み立て工程と同様にして、比較例1−1の電池を作製した。
<比較例1−2>
実施例1−1において、正極活物質層の充填率を69%とした。その他は実施例1−1と同様にして、比較例1−2の電池を作製した。
<比較例1−3>
実施例1−7の負極において、負極延長リードの長さの調節を行わず、負極延長リードに切り欠きを設けなかった。また、負極活物質層の充填率を69%とした。その他は実施例1−7の負極と同様にして、比較例1−3の負極を作製した。
比較例1−1の正極と、比較例1−3の負極とを用いて、巻回電極体を作製し、電池缶に収納した。次に、正極リードを正極集電体から導出させて、安全弁に溶接して接続した。また、負極延長リードを電池缶の開放部とボトム部との間に挟んでかしめることにより、負極延長リードと電池缶とを接続させた。その他は実施例1−1における電池作製工程と同様にして、比較例1−3の電池を作製した。
評価
以上のように作製した電池について、下記の方法により(a)定格エネルギー密度、(b)負荷特性、および(c)生産タクトを求めた。
(a)定格エネルギー密度
上述の実施および比較例の電池のそれぞれについて、23℃の雰囲気下で500mAで定電流充電を行い、充電電圧が4.2Vに達した時点で定電圧充電に切り替え、総充電時間が10時間に達するまで充電を行った。次に、500mAでの放電を行い、電圧が2.5Vとなった時点で放電を終了して初期放電容量を測定し、定格容量とした。続いて、以下の式3により定格エネルギー密度を求めた。
(式3)
定格エネルギー密度[Wh/l]=平均放電電圧[V]×定格容量[mAh]/電池体積[l]
(a)負荷特性
上述の実施例および比較例の電池のそれぞれについて、500mAで定電流充電を行い、充電電圧が4.2Vに達した時点で定電圧充電に切り替え、総充電時間が10時間に達するまで充電を行った。その後、25℃の雰囲気下で10Cでの定電流条件で放電を行い、電圧が2.5Vとなった時点で放電を終了して放電容量を測定し、10Cでの放電容量とした。続いて、以下の式4により維持率を測定した。なお、1Cとは電池の定格容量を1時間で放電させる電流値のことであり、10Cとは定格容量を6分で放電させる電流値である。
(式4)
維持率[%]=10Cでの放電容量[mAh]/定格容量[l]×100
(c)生産タクト
生産タクトとして、正極および負極を圧縮成形後から、巻回電極体を作製して電池缶に収容し、電池として完成するまでの、電池1個当たりに要する時間を測定した。なお、延長リードの長さを調節したり切り欠きを設ける場合は、その作業工程の時間も含めるものとする。
なお、巻回形の電池において、定格エネルギー密度は570Wh/l以上、負荷特性は70%以上、生産タクトは40秒以下を良品とした。
測定結果を表1に示す。なお、表1において、延長リードの長さの調節とは、延長リードを長尺方向にしたがって徐々に変化するようにしたものを示す。また、接続方法とは、正極延長リードまたは負極延長リードをそれぞれ安全弁または電池缶に接続させて導電性を持たせた際に用いられた方法を示す。
Figure 2008066040
表1に示すように、実施例1−1、実施例1−3〜実施例1−8の電池は、定格エネルギー密度、負荷特性、および生産タクトのいずれの結果においても優れた値を示した。したがって、正極または負極のいずれか一方において延長リードを用いることで、定格エネルギー密度が高く、かつ高負荷特性を有する電池が得られ、さらにこの電池は生産効率も優れていることがわかった。実施例1−2の結果より、正極延長リードを溶接のみにより接続する場合は生産タクトが大きくなることから、正極延長リードを安全弁と支持ホルダとの間に挟んでかしめることにより、電池の生産性を向上させることができることがわかった。また、実施例1−3〜実施例1−5の結果より、延長リードの長さを調節すると定格エネルギー密度が向上し、さらに延長リードに切り欠きを設けると定格エネルギー密度がより向上することがわかった。また、実施例1−6〜実施例1−8の結果から、正極および負極の両方に延長リードを用いることにより、定格エネルギー密度および負荷特性がより向上し、生産タクトも低い値であることから生産効率も優れていることがわかった。
一方比較例1−1は、定格エネルギー密度が低く、特に負荷特性において低い値を示した。また、生産タクトも高い値であることから、実施例の電池に比べて生産効率が劣ることがわかった。また、比較例1−2および比較例1−3より、延長リードを用いた電池でも、電極の充填率が70%以下の場合は、定格エネルギー密度も低く、負荷特性も劣ることが分かった。
以上の結果より、正極または負極のいずれか一方において、電極集電体の長尺方向と平行となる両側縁の一方を短尺方向に延長させて形成された延長リードを用い、且つ活物質層の充填率を70%以上とすることにより、定格エネルギー密度および高負荷特性に優れ、さらに生産効率のよい電池を得られることがわかった。
実施例2
実施例2では、電極集電体において活物質層未塗布領域である拡張領域を延長リードとする積層形の電池についてそれぞれ検討した。以下、実施例2−1〜実施例2−7、比較例2−1〜比較例2−3について説明する。
<実施例2−1>
[正極の作製]
上述の実施例1−1と同様の方法で作製した正極を、正極活物質層の占める大きさが32mm×43mmで、正極の一側縁に設けられる延長リードの長さが30mmの矩形にそれぞれ裁断し、10枚の実施例2−1の正極を作製した。
[負極の作製]
上述の実施例1−1と同様の方法で作製した負極を34mm×45mmの矩形にそれぞれ裁断し9枚の負極を作製した。また、大きさは同様であるが両面塗布により作成した上述の9枚の負極とは別に、片面側のみ塗布した2枚の負極を用意した。その後、それぞれの負極集電体の一端部には、ニッケル(Ni)製の負極リードを溶接した。
[ゲル電解質]
実施例1−1で用いた電解液をヘキサフルオロプロピレン(HFP)が7%の割合で共重合されたポリフッ化ビニリデン(PVdF)をマトリクスポリマーとして、ポリマー:電解液=1:6の重量比で混合し、溶剤としてジメチルカーボネート(DMC)を用いてゾル状の電解質を作製した。これを、正極および負極上に塗布した後、溶剤を揮発させて、ゲル電解質層を形成した。
[電池組み立て工程]
以上のようにして作製した正極と、負極とをセパレータとして多孔性ポリエチレンフィルムを介して積層し、積層電極体を作製した。この時、片面側のみ塗布した2枚の負極を、塗布した部分を内側にして積層始めと積層終わりのそれぞれに用いた。また、正極延長リードおよび負極リードが積層電極体の対向する両端面からそれぞれ導出されるようにした。
次に、この積層電極体をラミネートフィルムにて外装し、電池素子の周囲を封止して実施例2−1の電池を作製した。
<実施例2−2>
実施例2−1において、複数の正極のそれぞれに形成される複数の正極延長リードを、互いに異なる長さとした。その他は実施例2−1と同様にして、実施例2−2の電池を作製した。
<実施例2−3>
実施例2−2において、正極延長リードに切り欠きを設け、20個の矩形の切り欠き残部からなる正極延長リードとした。その他は実施例2−2と同様にして、実施例2−3の電池を作製した。
<実施例2−4>
実施例2−3において、正極延長リードの長さが積層電極体の積層方向の上から下に向かって長さが徐々に長くなるように積層させた。その後、正極延長リードを、積層電極体の積層方向における正極延長リードの短い一面側で集めて束ね、その後積層電極体の積層方向における正極延長リードの長い他面側に向かって折り返して外装した。その他は実施例2−3と同様にして、実施例2−4の電池を作製した。
<実施例2−5>
実施例2−4において、正極活物質層の充填率を75%とし、負極活物質層の充填率を85%とした。その他は実施例2−4と同様にして、実施例2−5の電池を作製した。
<実施例2−6>
実施例2−5の正極において、正極延長リードを設けず、32mm×43mmの大きさに裁断した。その他は実施例2−5と同様にして、実施例2−6の正極を作製した。
それぞれの正極集電体の一端部に、アルミニウム(Al)製の正極リードを溶接した。
上述の実施例1−7と同様の方法で作製した負極を、負極活物質層の占める大きさが34mm×45mmで、負極の一側縁に設けられる負極延長リードの長さが互いに異なる長さとして矩形にそれぞれ裁断した。負極延長リードにさらに矩形の切り欠きを設け、20本の切り欠き残部からなる負極延長リードとした。その他は実施例2−5と同様にして、実施例2−6の負極を作製した。
実施例2−6の正極および実施例2−6負極を用いて、正極延長リードの長さが積層電極体の積層方向の上から下に向かって長さが徐々に長くなるように積層させた。負極延長リードを積層電極体の積層方向における負極延長リードの短い一面側で集めて束ね、その後積層電極体の積層方向における正極延長リードの長い他面側に向かって折り返した。その他は実施例2−1における電池作製工程と同様にして、実施例2−6の電池を作製した。
<実施例2−7>
実施例2−5の正極および実施例2−6の負極を用いて、正極延長リードおよび負極延長リードの長さが積層電極体の積層方向の上から下に向かって長さが徐々に長くなるように積層させた。正極延長リードおよび負極延長リードを積層電極体の積層方向における延長リードの短い一面側で集めて束ね、その後積層電極体の積層方向における延長リードの長い他面側に向かってそれぞれ折り返した。その他は実施例2−1における電池作製工程と同様にして、実施例2−7の電池を作製した。
<比較例2−1>
実施例2−6において、正極活物質層の充填率を70%とした。その他は実施例2−6における正極と同様にして比較例2−1の正極を作製した。
比較例2−1の正極と、実施例1−1の負極とを用いて、実施例2−1における電池組み立て工程と同様にして、比較例2−1の電池を作製した。
<比較例2−2>
実施例2−1において、正極活物質層の充填率を69%とした。その他は実施例2−1と同様にして、比較例2−2の電池を作製した。
<比較例2−3>
実施例2−6の負極において、負極延長リードの長さをそれぞれ同じ長さとし、負極延長リードに切り欠きを設けなかった。また、負極活物質層の充填率を69%とした。その他は実施例2−6と同様にして、比較例2−3の負極を作製した。
比較例1−1の正極と、比較例1−3の負極とを用いて、実施例2−1における電池組み立て工程と同様にして、比較例2−3の電池を作製した。
評価
以上のように作製した電池について、上述の実施例1と同様の方法により(a)定格エネルギー密度、(b)負荷特性、および(c)生産タクトを求めた。ただし、(a)定格エネルギー密度、(b)負荷特性において、実施例1では充放電における電流値を500mAとして求めたものを、実施例2−1〜実施例2−7、比較例2−1〜比較例2−3ではそれぞれ200mAとして求めた。また、生産タクトは、正極および負極を圧縮成形後から、積層電極体を作製して外装材に収容し、電池として完成するまでに要する電池1個当たりの時間を測定した。実施例1と同様に、延長リードに切り欠きを設ける場合は、その作業工程の時間も含めるものとする。
なお、積層形の電池において、定格エネルギー密度は490Wh/l以上、負荷特性は70%以上、生産タクトは40秒以下を良品とした。
測定結果を表2に示す。なお、表2において、延長リードの長さの調節とは、複数の延長リードの長さが互いに異なるものを示す。また、折り返しありとは、延長リードを束ねた際に折り返したものを示す。
Figure 2008066040
表2に示すように、実施例2−1〜2−7の電池は、定格エネルギー密度、負荷特性、および生産タクトのいずれの結果においても優れた値を示した。したがって、正極または負極のいずれか一方に延長リードを用いることで定格エネルギー密度が高く、かつ高負荷特性を有する電池が得られ、さらにこの電池は生産効率も優れていることがわかった。実施例2−2〜実施例2−4の結果より、延長リードに切り欠きを設けることにより定格エネルギー密度が向上し、さらに延長リードを折り返して外装材に収容することにより、定格エネルギー密度がより向上することがわかった。また、実施例2−5〜実施例2−7の結果から、正極および負極の両方に延長リードを用いることにより、定格エネルギー密度および負荷特性がさらに向上し、生産タクトも低い値であることから生産効率も優れていることがわかった。
一方比較例2−1は、定格エネルギー密度および負荷特性において低い値を示した。また、生産タクトが大きいことから、実施例の電池に比べて生産効率が劣ることがわかった。また、比較例2−2および比較例2−3より、延長リードを用いた電池でも、電極の充填率が70%以下の場合は、定格エネルギー密度も低く、負荷特性も劣ることが分かった。
以上の結果より、正極または負極のいずれか一方を、電極集電体において活物質層の形成されていない拡張領域である延長リードとして用い、且つ活物質層の充填率を70%以上とすることにより、定格エネルギー密度および高負荷特性に優れ、さらに生産効率のよい電池を得られることがわかった。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、その形状においては、特に限定されず、巻回電極体を角型の缶に収容してもよい。また、積層電極体の形状を多角形や円型にすることも可能である。
また、上述した第1〜第6の実施形態では、この発明をリチウムイオン二次電池またはリチウムイオンポリマー二次電池に適用した場合について説明したが、この発明を他の非水電解質二次電池等にも適用可能である。加えて、この発明を二次電池に限らず、一次電池に適用してもよい。
また、上述した第1および第3の実施形態において、活物質層の側縁部の近傍に絶縁材を設ける構成としてもよい。
この発明の第1の実施形態による円筒形リチウムイオン二次電池の一例の断面図である。 リチウムイオン二次電池における安全弁機構の構成部品の一例の斜視図である。 この発明の第1の実施形態による正極および負極の概略図である。 電極を作製する様子を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による巻回電極体を作製する様子を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による延長リードを束ねる様子を示す模式図である。 この発明の第2の実施形態による正極および負極の概略図である。 この発明の第2の実施形態による巻回電極体を作製する様子を示す模式図である。 この発明の第3の実施形態による正極および負極の概略図である。 この発明の第3の実施形態による巻回電極体を作製する様子を示す模式図である。 この発明の第4の実施形態によるリチウムイオン二次電池の構造の一例を示す模式図である。 この発明の第4の実施形態による正極および負極の積層される様子を示す模式図である。 この発明の第2の実施形態による延長リードを束ねる様子を示す模式図である。 この発明の第5の実施形態による正極および負極の積層される様子を示す模式図である。 この発明の第6の実施形態による正極および負極の積層される様子を示す模式図である。 従来の円筒形リチウムイオン二次電池の一例の断面図である。 従来の正極および負極の概略図である。
符号の説明
10、106・・・・巻回電極体
11、71、101・・・・正極
11a、71a、101a・・・正極集電体
11b、71b、101b・・・正極活物質層
11c、71c・・・正極延長リード
12、72、102・・・負極
12a、72a、102a・・・負極集電体
12b、72b、102b・・・負極活物質層
12c、72c・・・負極延長リード
13・・・・セパレータ
15・・・センターピン
17・・・絶縁材
20、110・・・電池缶
40・・・安全弁機構
41・・・安全弁
42・・・絶縁ホルダ
51・・・トップカバー
52・・・ボトムカバー
60・・・ガスケット
61・・・保護部材
70・・・積層電極体
103・・・正極リード
104・・・負極リード

Claims (14)

  1. 導電性基材上に活物質層を有する正極および導電性基材上に活物質層を有する負極をセパレータを介して巻回された巻回電極体と、
    上記巻回電極体の両端面からそれぞれ導出される正極リードおよび負極リードと、
    電解質と、
    上記巻回電極体および上記電解質を収容する外装材とを備え、
    上記正極リードまたは上記負極リードのうちの少なくとも一方は、上記導電性基材の長尺方向と平行となる両側縁の一方を短尺方向に延長して形成された延長リードで、
    上記活物質層の充填率が70%以上である
    ことを特徴とする電池。
  2. 上記外装材は、両端が開放された電池缶と、該電池缶の開放両端を閉塞するトップカバーおよびボトムカバーとからなり、
    上記延長リードは、上記電池缶と上記ボトムカバーとの間に挟まれてかしめられる
    ことを特徴とする請求項1記載の電池。
  3. 上記延長リードは、さらに溶接により上記外装材に接続される
    ことを特徴とする請求項2記載の電池。
  4. 上記ボトムカバーは、上記電池缶に対して端部が外側に向かうようにしてかしめられる
    ことを特徴とする請求項2記載の電池。
  5. 接続される位置との距離に応じて上記導電性基材の長尺方向にしたがい上記延長リードの長さが変化する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池。
  6. 上記延長リードは、1ないし複数の切り欠きを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池。
  7. 上記延長リードは、上記活物質層の側縁部の近傍に絶縁材を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池。
  8. 導電性基材上に活物質層を有する正極および導電性基材上に活物質層を有する負極をセパレータを介して複数積層された積層電極体と、
    積層された複数の上記正極のそれぞれから導出される複数の正極リードと、
    積層された複数の上記負極のそれぞれから導出される複数の負極リードと、
    電解質と、
    上記積層電極体および上記電解質を収容する外装材とを備え、
    上記複数の正極リードおよび上記複数の負極リードは、上記積層電極体の異なる位置からそれぞれ導出され、
    上記複数の正極リードまたは上記複数の負極リードのうちの少なくとも一方は、複数の上記導電性基材のそれぞれにおいて、上記活物質層の形成されていない拡張領域として設けられた複数の延長リードで、
    上記活物質層の充填率が70%以上である
    ことを特徴とする電池。
  9. 上記複数の延長リードの長さは、互いに異なるものとされる
    ことを特徴とする請求項8記載の電池。
  10. 上記複数の延長リードは、1ないし複数の切り欠きを有する
    ことを特徴とする請求項8記載の電池。
  11. 上記複数の延長リードは、上記活物質層の側縁部の近傍に絶縁材を有する
    ことを特徴とする請求項8記載の電池。
  12. 上記複数の延長リードは、上記積層電極体の積層方向の一面側で束ねられ、積層方向の他面側に向かって折り返される
    ことを特徴とする請求項8記載の電池。
  13. 導電性基材の長尺方向と平行となる両側縁の一方に沿って所定の幅の活物質未塗布領域を形成するようにして活物質を塗布する工程と、
    上記活物質未塗布領域に保護部材を位置させた状態で、上記活物質を有する導電性基材を長尺方向にローラプレス機によって圧縮処理して活物質層を形成させる工程と、
    上記活物質未塗布領域から保護部材をとり除き、該活物質未塗布領域を延長リードとする工程と、
    上記正極および上記負極を外装材に収容する工程と、を有する
    ことを特徴とする電池の製造方法。
  14. 上記活物質層の充填率が70%以上である
    ことを特徴とする請求項13記載の電池の製造方法。
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