JPH11329398A - 巻回電極電池 - Google Patents

巻回電極電池

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JPH11329398A
JPH11329398A JP10135116A JP13511698A JPH11329398A JP H11329398 A JPH11329398 A JP H11329398A JP 10135116 A JP10135116 A JP 10135116A JP 13511698 A JP13511698 A JP 13511698A JP H11329398 A JPH11329398 A JP H11329398A
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electrode
wound
current collector
battery
negative electrode
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JP10135116A
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Satoru Suzuki
覚 鈴木
Katsuki Itagaki
勝樹 板垣
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Denso Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウムイオン二次電池に対しても好適であ
りながら、より大きな放電出力を発揮することができる
巻回電極電池を提供すること。 【解決手段】 本発明の巻回電極電池は、芯棒1と巻回
電極2とケース3とからなるリチウムイオン二次電池で
ある。巻回電極2は、略帯状の正極21および負極22
と、両極21,22と共に巻かれている二枚の帯状のセ
パレータ23とからなる。両極21,22は、巻回軸長
方向の互いに背向する方向に突出し内周側から外周側へ
向かって徐々に突出長さが変化している各突出部21
3,223をそれぞれ有し、各突出部213,223の
直径方向全体に渡る先端部には、集電板214,224
が溶接されている。各集電板214,224が集電して
電流を外部電極端子13,14にそれぞれ流すので、電
池内の内部抵抗が小さくなり、大電流の出力時の発熱も
減って大出力を発揮できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻回電極電池の技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や携帯ビデオカメラ、携
帯情報端末などの電源として、容積当たりのエネルギー
密度および重量当たりのエネルギー密度が高いリチウム
イオン二次電池が主流となりつつあり、自動車用のバッ
テリーとしても注目を集めている。
【0003】しかし、リチウムイオン二次電池を自動車
用として使用する場合には、大電力を提供することが要
求されるので、通常に行われているタブによる電流の取
り出し方式では、電池の内部抵抗が大きくなるので発熱
の問題や出力不足の問題を生じる。すなわち、単一のタ
ブによる巻回電極からの集電によっては、高出力化への
対応は困難であり、逆に多数のタブを巻回電極に溶着し
ようとすると、多数のタブを巻回電極に溶着しつつ巻回
していくので、生産性が低いという不都合を生じる。ま
た、従来のタブレス方式の電流取りだし方式でも、大出
力化に十分には対応することができず、大電流を取り出
す場合には内部抵抗による発熱が大きい等の問題を生じ
て不都合である。
【0004】このような不都合を解消する目的で、特開
昭55−80269号公報には、ニッケル・カドミウム
電池に好適な従来技術としての巻回電極電池が開示され
ている。この巻回電極電池においては、巻回電極の金属
箔と活物質層とが共存しており突出長さが一定である突
出部の端面に対し、電極端面全体を覆う円盤状の集電体
が溶接されて外部電極端子との接続が行われている。同
公報の従来技術によれば、通常のタブ方式やタブレス方
式に比較して、巻回電極をもつニッケル・カドミウム電
池の放電特性がいくらか改善される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
ては、ニッケル・カドミウム電池を前提としているの
で、巻回電極の金属箔と活物質層とが共存しており突出
長さが一定である突出部の端面に対し、電極端面全体を
覆う円盤状の集電体を溶接することが可能である。しか
しながら、リチウムイオン二次電池においては、正極お
よび負極を形成する金属箔が数十μm程度の厚さしかな
く大変薄いので、溶接に必要な端面方向からの加圧力が
不足し、従来技術を適用することは困難である。また、
リチウムイオン二次電池においては、通常、正極は難溶
接材料であるアルミ箔によって形成されており、負極も
また難溶接材料である銅箔によって形成されている。そ
れゆえ従来技術のように、突出長さが一定である突出部
の端面に対して電極端面全体を覆う円盤状の集電体を溶
接することは困難である。
【0006】そこで本発明は、リチウムイオン二次電池
に対しても好適でありながら、より大きな放電出力を発
揮することができる巻回電極電池を提供することを解決
すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは以下の手段を発明した。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の巻回
電極電池である。本手段では、巻回電極の正極および負
極のうち少なくとも一方は、巻回軸長方向に突出し内周
側から外周側へ向かって徐々に突出長さが変化している
突出部を有している。さらに本手段の巻回電極電池は、
正極や負極の上記突出部に複数箇所で接続され電極端子
に接続された集電板を有する。
【0008】それゆえ、本手段においては、上記集電板
が、正極や負極の突出部に対して垂直にではなく角度を
もって斜めに当接するので、集電板に適正な押圧力をか
けて突出部に当接させれば、集電板に対して突出部の先
端がほぼ平行に当接する。その結果、集電板に対して突
出部がある程度大きな当接面積をもって当接するので、
突出部と集電板とを溶接等で互いに接続する際に、接続
部の電気抵抗が小さく抑制される。そのうえ集電板は、
突出部に複数箇所で接続されているので、突出部が薄い
金属箔で形成されていても、集電板と突出部との間の電
気抵抗はより小さく抑制される。また、集電板は適正な
幅および厚さ(すなわち断面積)をもつ良導体で形成さ
れるのが普通であるから、集電板自体の電気抵抗も小さ
いだけではなく、集電板と電極端子との間の接続抵抗
も、溶接等の接続方法によれば小さく抑制される。その
結果、電池内で巻回電極から集電するための構成がもつ
電気抵抗が小さく抑制され、巻回電極電池全体の内部抵
抗が低減されて、大電力を充電および放電する際にも内
部抵抗による発熱が抑制される。
【0009】したがって本手段の巻回電極電池によれ
ば、より大きな充電回生および放電出力を発揮すること
ができるという効果がある。なお、本手段は、集電板と
薄い金属箔との接続を容易にするので、正極および負極
に薄い金属箔をもつリチウムイオン二次電池に対しても
好適である。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の巻回
電極電池である。
【0010】本手段では、突出部のうち少なくとも先端
部は、活物質を塗布されていない金属箔であるので、集
電板との接続が容易であるばかりではなく、接続抵抗も
小さく抑制される。集電板と突出部との接続が、溶接に
よる場合でも、押圧付勢して当接させる場合でも、ある
いはハンダ付けを含む鑞付けによる場合や、導電性接着
剤で接合する場合でも、活物質が突出部の先端部にまで
塗布されている構成よりも、接続が容易で接続抵抗が小
さくなる。
【0011】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、集電板と突出部との接続がより容易
であるばかりではなく、接続抵抗もより小さく抑制され
るという効果がある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載の巻回
電極電池である。
【0012】本手段では、集電板は、突出部および電極
端子に溶接されているので、接続部での電気抵抗が小さ
いだけはなく、最も強固に接合され振動等によって接続
部が剥離する故障が防止される。したがって本手段によ
れば、前述の第1手段の効果に加えて、巻回電極電池の
内部抵抗がより低減されるばかりではなく、巻回電極電
池の信頼性も向上するという効果がある。
【0013】(第4手段)本発明の第4手段は、請求項
4記載の巻回電極電池である。本手段では、集電板は、
突出部と同系の材料からなるので、集電板と突出部との
溶接がより容易になる。リチウムイオン二次電池では、
通常、正極は難溶接材料であるアルミ箔によって形成さ
れており、負極もまた難溶接材料である銅箔によって形
成されているので、集電板と突出部との溶接が容易にな
ることは特に大切なことである。
【0014】したがって本手段によれば、前述の第3手
段の効果に加えて、突出部が難溶接材の薄い箔からなる
リチウムイオン二次電池の場合でも、集電板と突出部と
の溶接がより容易になるという効果がある。 (第5手段)本発明の第5手段は、請求項5記載の巻回
電極電池である。
【0015】本手段は、巻回電極の巻回軸芯である芯棒
を有するので、本手段では、巻回電極をこの芯棒の周り
に巻回して形成すればよく、巻回電極の製造が容易にな
る。また、この芯棒は、巻回軸長方向のうち少なくとも
一方に電極端子をもつので、正極や負極の突出部と電極
端子との接続が、集電板を介して容易に行うことがで
き、その際、集電板を反転するほど折り返す必要もな
い。
【0016】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、巻回電極電池の製造がより容易にな
るという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の巻回電極電池の実施の形
態については、当業者に実施可能な理解が得られるよ
う、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。 [実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としての巻回電極
電池は、図1に示すように、大きく分けて両端に正電極
端子13および負電極端子14をもつ芯棒1と、正極2
1、負極22および二枚のセパレータ23からなる巻回
電極2と、ケース3とから構成されている。
【0018】芯棒1は、巻回電極2の巻回軸芯であり、
巻回軸長方向の両端に互いに背向してケース3から突出
して外部に電力を供給する正負一対の正電極端子13お
よび負電極端子14を有する。すなわち芯棒1は、正電
極端子13と、負電極端子14と、両電極端子13,1
4の間に介在し両電極端子13,14を絶縁して連結す
る絶縁性の連結ピン15とから構成されている。
【0019】正電極端子13は、有底略中空円筒状の金
属部材であり、中間部に形成されケース3の内側に位置
するフランジ11と、外周面に雄ねじが形成された有底
の先端部とを有する。負電極端子14は、正電極端子1
3と同様の構成の部材である。連結ピン15は、合成樹
脂製の略円筒状部材であり、中間部に正電極端子13と
負電極端子14とを分離する大径部を有し、両電極端子
13,14に嵌合して両者13,14を連結する。
【0020】巻回電極2は、略帯状の正極21および負
極22と、両極21,22の間にそれぞれ介在し両極2
1,22とともに巻かれている二枚の帯状のセパレータ
23とからなる。すなわち巻回電極2は、正極21およ
び負極22と二枚のセパレータ23とが、芯棒1を軸と
してその周りに巻回されて構成されている。図2に示す
ように、正極21は、突出部213を形成する一辺がテ
ーパーした略帯状のアルミニウム箔からなる集電体21
1と、集電体211の両面の矩形の領域に塗布されたリ
チウムマンガン酸化物等の正極活物質層212とからな
る。同様に負極22は、突出部223を形成する一辺が
テーパーした略帯状の銅箔からなる集電体221と、集
電体211の両面の矩形の領域に塗布されたカーボン等
の負極活物質層222とからなる。二枚のセパレータ2
3は、平面形が帯状に形成されたポリエチレン(ポリプ
ロピレン等でも良い)製の薄い樹脂シートである。
【0021】正極21の突出部213と負極22の突出
部223とは、巻回軸長方向(図2中の上下方向)に対
して互いに反対側に形成されており、巻回中心側(図中
左側)から巻回外周側(図中右側)に向かって斜めに短
くなっている。ここで、両突出部213,223は、活
物質212,222を塗布されていない裸の金属箔であ
り、活物質212,222は、正極21および負極22
の集電体211,221のうち、それぞれセパレータ2
3によって分離される矩形の領域にしか塗布されていな
い。
【0022】すなわち、再び図1に示すように、正極2
1は、巻回軸長方向の一方に突出し内周側から外周側へ
向かって徐々に突出長さが短く変化している突出部21
3を有している。一方、負極22は、巻回軸長方向の他
方に突出し内周側から外周側へ向かって徐々に突出長さ
が短く変化している突出部223を有している。正極2
1の突出部213は、一方(図中上側)に突出してお
り、求心方向から遠心方向に向かって突出高さが減少し
ている。一方、負極22の突出部223は、他方(図中
下側)に突出しており、求心方向から遠心方向に向かっ
て突出高さが減少している。そして二枚のセパレータ2
3は、正極21および負極22のうちそれぞれ活物質2
12,222が塗布された領域を互いに分離している。
【0023】本実施例の巻回電極電池は、巻回電極2の
正極21の突出部213に半径方向の全ての箇所で接続
されているとともに正電極端子13に接続された二枚の
集電板214(図1には一枚のみを表示)を有する。正
極21用の集電板214は、正極21の突出部213を
形成するアルミニウム箔と同系の材料であるアルミニウ
ム板からなり、厚さ1mm程度の矩形のテープ状の導電
部材である。集電板214は、ほぼ全体に渡って正極2
1の突出部213の先端部に半径方向の全ての箇所で抵
抗溶接されているとともに、求心方向の端部で正電極端
子13にも抵抗溶接されている。
【0024】なお、突出部213の各先端部と集電板2
14とを抵抗溶接する際には、扇状の電極を集電板21
4の先端部に広く当接させて通電するか、もしくは幅の
ある櫛の歯状の電極集合体を突出部213の各部の間に
挿入して通電する。この溶接方法は、後述のように負極
22の突出部223と集電板224との抵抗溶接をする
際にも、同様に行われる。
【0025】ここで、図3に模式的に示すように、巻回
された正極21の突出部213は、螺旋状に巻回されて
いるだけではなく求心方向から遠心方向に向かって突出
長さが短くなっており、突出部213の先端は円錐面状
に配設されている。それゆえ集電板214は、突出部2
13に対して垂直にではなく角度をもって斜めに当接す
るので、集電板214に適正な押圧力をかけて突出部2
13に当接させれば、図4に示すように、集電板214
に対して突出部213の先端部がほぼ平行に当接する。
その結果、突出部213が集電板214に対してある程
度大きな当接面積をもって当接するので、突出部213
の各先端部と集電板214との抵抗溶接にあたって、必
要な接合面積が確保されている。
【0026】本実施例の巻回電極電池はまた、再び図1
に示すように、巻回電極2の負極22の突出部223に
半径方向の全ての箇所で接続されているとともに負電極
端子14に接続された二枚の集電板224(図1には一
枚のみを表示)を有する。負極22用の集電板224
は、負極22の突出部223を形成する銅箔と同系の材
料である銅板からなり、厚さ1mm程度の矩形のテープ
状の導電部材である。集電板224は、ほぼ全体に渡っ
て負極22の突出部223の先端部に半径方向の全ての
箇所で抵抗溶接されているとともに、求心方向の端部で
負電極端子14にも抵抗溶接されている。
【0027】ここで、再び図3に模式的に示すように、
巻回された負極22の突出部223は、螺旋状に巻回さ
れているだけではなく求心方向から遠心方向に向かって
突出長さが短くなっており、突出部223の先端は円錐
面状に配設されている。それゆえ集電板224は、突出
部223に対して垂直にではなく角度をもって斜めに当
接するので、集電板224に適正な押圧力をかけて突出
部223に当接させれば、図4と同様に、集電板224
に対して突出部223の先端部がほぼ平行に当接する。
その結果、突出部223が集電板224に対してある程
度大きな当接面積をもって当接するので、突出部223
の各先端部と集電板224との抵抗溶接にあたって、必
要な接合面積が確保されている。
【0028】ケース3は、再び図1に示すように、金属
製の筒部31と、筒部31の両端の開口部を封止する二
枚の円盤状の蓋部32とから構成されている。両蓋部3
2には中央部に貫通孔が形成されており、同貫通孔から
正電極端子13および負電極端子14の突部12がそれ
ぞれ突出していて、両突部12にそれぞれ平ワッシャ状
のナット34が螺合して各電極端子13,14をそれぞ
れ各蓋部32に固定している。なお、各電極端子13,
14およびナット34とケース3の各蓋部32との間に
は、それぞれ絶縁パッキング33が配設されてケース3
を気密にシールしているとともに、各電極端子13,1
4とケース3とを絶縁している。
【0029】(実施例1の作用効果)本実施例の巻回電
極電池は、以上のように構成されているので、以下のよ
うな作用効果を発揮する。すなわち本実施例の巻回電極
電池では放電する際に、再び図4に示すように、正極2
1の突出部213の各先端部から集電板214に電流が
流れて集電され、二枚の集電板214を介して正電極端
子13に正電荷が集電されて外部に出力される。
【0030】その際、二枚の集電板214が、巻回電極
2の直径に沿って突出部213の全体に渡って溶接され
て接続されているので、正極21の中を巻回周方向に長
距離に渡って電流が流れることがなく、短距離で電流が
集電板214に達する。それゆえ、正極21を形成する
集電体211の中で電流が長距離に渡って流れず、正極
21の内部抵抗が低減されるので、正極21の集電体2
11での発熱が抑制される。
【0031】そのうえ、ある程度の面積をもって突出部
213の各先端部が集電板214に溶接されており、各
溶接部での接続抵抗も小さい。そのうえ、突出部213
には正極活物質層212が塗布されておらず、突出部2
13と集電体211とが同じアルミニウム材料からなる
ので、溶接部の導電性が良く、各溶接部での接続抵抗が
さらに小さく抑制されている。また、各集電体211が
必要な断面積をもって形成されているので、各集電体2
11の内部抵抗も小さい。さらに、二枚の集電体211
の一端が正電極端子13に溶接されているので、集電体
211と正電極端子13との間での接続抵抗も小さい。
【0032】したがって、正極21から集電体211を
介して正電極端子13に至るまで、より小さな電気抵抗
をもって接続されている。この事情は、同様の構成を取
っている負極22の側でも同様であり、負極22から集
電体221を介して負電極端子14に至るまで、より小
さな電気抵抗をもって接続されている。その結果、本実
施例の巻回電極電池によれば、内部抵抗が従来技術より
も小さく抑制されているので大電流の放電時および充電
時にも発熱が少なく、より大出力での運用が可能なリチ
ウムイオン二次電池を提供することができるという効果
がある。
【0033】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、図5に示すように、正極21の突出部2
13の長さが、実施例1とは逆に求心方向から遠心方向
に向かって徐々に長くなっている構成の巻回電極電池の
実施が可能である。本変形態様では、正極21の突出部
213に対して集電板214が遠心方向へ向かって斜め
に押圧されて当接した状態で抵抗溶接されている。この
ような構成は、負極22の側でも全く同様であり変わる
ところがない。
【0034】本変形態様の巻回電極電池によっても、前
述の実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。 (実施例1の変形態様2)本実施例の変形態様2とし
て、図6に示すように、正極21の突出部213の長さ
が、上記変形態様1と同様に求心方向から遠心方向に向
かって徐々に長くなっている構成の巻回電極電池の実施
が可能である。しかし、上記変形態様1とは逆に、本変
形態様では、正極21の突出部213に対して集電板2
14が求心方向へ向かって斜めに押圧されて当接した状
態で溶接されている。それゆえ、突出部213がより大
きく屈曲し、より広い接合面積をもって集電板214に
溶接されているとともに、集電板214の長さも少し短
くなっており、内部抵抗がより低減されている。このよ
うな構成は、負極22の側でも全く同様であり変わると
ころがない。
【0035】したがって、本変形態様の巻回電極電池に
よっても、前述の実施例1と同様の作用効果が得られ
る。 (実施例2のその他の変形態様)前述の実施例1および
その変形態様1,2において、突出部213,223の
各先端部と集電板214,224とをそれぞれ超音波溶
接で接合する変形態様の実施も可能である。また、各集
電板214,224の端部と正負の電極端子13,14
との溶接までも、超音波溶接によることも可能である。
【0036】超音波溶接によれば、難溶接材の溶接も容
易になるので、実施例1のリチウムイオン二次電池の正
極21および負極22の難溶接材からなる突出部21
3,223の各先端部と集電板214,224とをそれ
ぞれ溶接するのが容易になる。そればかりではなく、超
音波溶接では発熱が少ないので、正極21および負極2
2への熱ダメージを防止できるという効果もある。
【0037】あるいは、前述の実施例1およびその変形
態様1,2において、突出部213,223の各先端部
と集電板214,224とをそれぞれレーザー溶接で接
合する変形態様の実施も可能である。また、各集電板2
14,224の端部と正負の電極端子13,14との溶
接までも、レーザー溶接によることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての巻回電極電池の全体構成を
示す断面斜視図
【図2】 実施例1の巻回電極の構成を示す分解展開図
【図3】 実施例1の巻回電極と集電板等とを模式的に
示す側面図
【図4】 実施例1としての巻回電極電池の要部構成を
示す断面図
【図5】 実施例1の変形態様1の巻回電極電池の要部
構成を示す断面図
【図6】 実施例1の変形態様2の巻回電極電池の要部
構成を示す断面図
【符号の説明】
1:芯棒 13:正電極端子 11:フランジ 12:突部 14:負電極端子 15:連結ピン 2:巻回電極 21:正極 211:集電体(アルミニウム箔) 212:正極活
物質層 213:突出部 22:負極 221:集電体(銅箔) 222:負極活物質層 223:突出部 23:セパレータ(二枚の樹脂シート) 214:集電板(アルミニウム製) 224:集電板
(銅製) 3:ケース 31:筒部 32:蓋部 33:絶縁パッキング
34:ナット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/04 H01M 10/04 W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略帯状の正極および負極と、該正極および
    該負極の間にそれぞれ介在し該正極および該負極ととも
    に巻かれている帯状のセパレータとからなる巻回電極
    と、 外部に電力を供給する正負一対の電極端子とを有する巻
    回電極電池において、 前記正極および前記負極のうち少なくとも一方は、巻回
    軸長方向に突出し内周側から外周側へ向かって徐々に突
    出長さが変化している突出部を有し、 該突出部に複数箇所で接続され前記電極端子に接続され
    た集電板を有することを特徴とする巻回電極電池。
  2. 【請求項2】前記突出部のうち少なくとも先端部は、活
    物質を塗布されていない金属箔である、 請求項1記載の巻回電極電池。
  3. 【請求項3】前記集電板は、前記突出部および前記電極
    端子に溶接されている、 請求項1記載の巻回電極電池。
  4. 【請求項4】前記集電板は、前記突出部と同系の材料か
    らなる、 請求項3記載の巻回電極電池。
  5. 【請求項5】前記巻回電極の巻回軸芯であり前記巻回軸
    長方向のうち少なくとも一方に前記電極端子をもつ芯棒
    を有する、 請求項1記載の巻回電極電池。
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