JP2015050982A - 充填豆腐の製造方法、及び充填豆腐 - Google Patents

充填豆腐の製造方法、及び充填豆腐 Download PDF

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Abstract

【課題】容器から直接食べ易い二層式の充填豆腐を効率良く生産する充填豆腐の製造方法の提供。
【解決手段】少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる味付食材106が豆腐104の上に積層された状態で容器102内に充填された二層式の充填豆腐100の製造方法であって、容器に凝固剤を混入した豆乳104aを所定の位置h1まで充填する充填工程(a)と、少なくとも豆乳の液面104a1が凝固するまで当該豆乳を加熱して豆腐を生成するボイル工程(b)と、ボイル工程の終了後に液面が凝固して生成された豆腐面104c上に味付食材106を開口部の縁部101aに至らない位置h2まで注入する注入工程(c)と、注入工程の終了後に容器の開口部を覆う蓋部材103を縁部に沿って貼着する貼着工程(d)と、貼着工程の終了後に容器に充填された豆腐及び味付食材を冷却する冷却工程とを含む製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、食品用ゲル化剤を配合してなるゲル化した調味組成物層等の調味料や具材等の固形食材を含む味付食材を積層させた豆腐とシート状の蓋部材との間に空気層を備えた充填豆腐の製造方法、及びその充填豆腐に関する。
豆腐は、その製法によって、豆乳を型枠の中で凝固させた後に水晒しする絹ごしや木綿等のいわゆるカット豆腐と、凝固剤を添加混合した豆乳を小型容器に満タン充填・シールしてから容器中で加熱凝固させて製造される充填豆腐に二大別される。充填豆腐は、加熱凝固させるため、カット豆腐に比べるとその保存性が格段に良く、また量産も可能なことから、その製法の工夫等に関して、様々な方法が試されている。
また、近年では、食生活や嗜好性の多様化に伴い、充填豆腐に調味タレや香辛料等の各種調味料、味付けを加えたものや、野菜類や海藻類等の固形物の具材等を加えて、味の多様化を図ったものが開発されている。特許文献1〜3には、調味タレをゲル化・ゾル化させたものを含む二層式の充填豆腐やその製造方法が開示されている。
特開昭63−87954号公報 特開平3−219852号公報 特開平3−180153号公報
食生活やライフスタイルの多様化に伴い、調味タレ等の調味料や具材等の固形食材を含む二層式の充填豆腐が入った容器から直接、当該充填豆腐を食べる消費者のニーズが高まっている。現在も小袋に入った別添えのタレをかける充填豆腐は有るが、空気層の無い満タン充填のためタレをかけると、調味タレが容器の周囲からこぼれて、指先や衣服等に付着して汚す虞があり、容器に入ったまま直接食べ難いという問題点があった。調味タレが容器の周囲からこぼれてないようにタレ溜りスペースを設けて、従来の方法で充填豆腐を製造すると、シートで密閉させた容器内に空気層が含まれるため、豆乳を温めた際に空気層が膨張し、当該シートが破裂する虞がある。また、通常、充填豆腐を製造する際に、豆乳を充填した容器が水平以外の角度に置かれてボイルされることが多く、容器内に空気層が含まれていると、容器内の内容物の液面が斜めになって凝固し、充填豆腐の製品の見栄えが劣化する。このため、従来では、充填豆腐を製造する際に、豆腐等の内容物を容器内に満タン充填する必要がある。
また、冷却ゲル化剤を使用して二層式の充填豆腐を製造する際には、豆乳と調味タレを入れた後に加熱して豆腐を固めるので、加熱した際の熱で調味タレがゾル化してしまい、豆腐層と調味タレが綺麗に二層化されず、完全に二層化された充填豆腐の製造に課題が残っていた。前述した特許文献1〜3に開示された充填豆腐やその製法は、全て満タン充填であり、そのうち上記特許文献3以外の充填豆腐は、容器から別の器に取り出して食べる事を前提としている。また、特許文献3の充填豆腐においても満タン充填のため、気温や電子レンジにおける過熱により調味タレがゾル化した場合に容器の周囲からタレがこぼれるという課題を残している。すなわち、特許文献1〜3に開示された充填豆腐やその製法は、それぞれ調味タレ等を含む二層式の充填豆腐やその製法に関しては言及しているものの、直接食べる場合における食べ易さや完全に二層化された充填豆腐を効率よく製造することに関しては課題が残る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容器から直接食べ易い二層式の充填豆腐をより効率よく確実に製造することの可能な新規かつ改良された充填豆腐の製造方法、及び充填豆腐を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる味付食材が豆腐上に積層された状態で容器内に充填された二層式の充填豆腐の製造方法であって、開口部を有する前記容器に凝固剤を混入した豆乳を所定の位置まで充填する充填工程と、少なくとも前記豆乳の液面が凝固するまで前記容器に充填された前記豆乳を加熱して豆腐を生成するボイル工程と、前記ボイル工程が終了した後に前記液面が凝固して生成された豆腐面上に前記味付食材を前記開口部の縁部に至らない位置まで注入する注入工程と、前記注入工程が終了した後に前記容器の前記開口部を覆うシート状の蓋部材を前記縁部に沿って貼着する貼着工程と、前記貼着工程が終了した後に前記容器に充填された前記豆腐及び前記味付食材を冷却する冷却工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、容器から直接食べ易い態様の豆腐と味付食材の二層に分かれた二層式の充填豆腐を効率的に製造できる。
このとき、本発明の一態様では、前記ボイル工程では、前記凝固剤を1〜1.5%混入した前記豆乳を温度80〜100度、ボイル時間5〜15分でボイルすることとしてもよい。
このようにすれば、ボイル工程により豆腐からの離水が起こらず容器と豆腐との間に隙間が出来ない状態となるので、効率的に豆腐と味付食材の二層に分かれた二層式の充填豆腐を製造できる。
また、本発明の一態様では、前記ボイル工程の終了後に前記豆腐の側面と前記容器の側壁との間に隙間を有する場合に、前記隙間に透明なゼラチン液を前記豆腐の前記豆腐面に到達するまで注入してから前記注入工程に移行することとしてもよい。
このようにすれば、隙間部への味付食材の浸入を未然に防げるので、より明確に豆腐と味付食材の二層に分かれた二層式の充填豆腐を確実に製造できる。
また、本発明の一態様では、前記注入工程では、所定温度に冷却した前記味付食材を注入することとしてもよい。
このようにすれば、ボイル工程後の豆腐と空気層とを味付食材で遮断できるので、空気層の膨張による蓋部材の変形を未然に防げる。
また、本発明の他の態様は、少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる味付食材が豆腐上に積層された状態で容器内に充填された二層式の充填豆腐であって、前記容器の開口部を覆うシート状の蓋部材と、前記味付食材の表面と前記蓋部材との間に有する空気層とを備え、前記容器の底面から順に前記豆腐、前記味付食材、及び前記空気層が積層されていることを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、味付食材と蓋部材との間に空気層を備える構成となっているので、容器から直接食べるときに蓋部材を外した際に味付食材等が容器の周囲からこぼれるリスクを低減できる。
以上説明したように本発明によれば、容器から直接食べ易い調味タレ等の調味料や具材等の固形食材を含む二層式の充填豆腐をより効率よく確実に製造することができる。
本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示すフローチャートである。 (a)乃至(d)は、本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示すフローチャートである。 (a)乃至(f)は、本発明の他の実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、本発明の本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態の二層式の充填豆腐100は、図1に示すように、豆腐104の上に味付食材106が積層された状態で容器102内に充填されている。容器102は、略直方体のポリプロピレン、ポリエチレン、又はポリスチレンを始めとするある程度の耐熱性と熱伝導性、剛性を有する合成樹脂や、表面を防水加工した紙等の材質から形成される。そして、容器102の開口部101には、フランジ状の縁部101aが形成され,ポリプロピレン等のヒートシールの可能な材質から形成されるシート状の蓋部材103が当該縁部101aに沿って、熱圧着・熱融着等により貼付され、開口部101を覆っている。
味付食材106は、豆腐104の味付のバリエーションを増やすために加えられる調味料や具材等から構成されており、少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる。本実施形態の二層式充填豆腐100は、味付食材106として、例えば、調味料となる醤油ベースで魚介だし風味を加えた調味タレや、具材となるひき肉やネギ等の固形食材と中華調味料を含む麻婆ソース、具材となる肉や野菜等の固形食材と香辛料等の調味料を含むカレーソース、カット果物や果肉等の固形食材に果汁、甘味料、フルーツ風味のペースト、クリーム等の調味料を含むおやつ用・デザート用食材等が適用可能である。すなわち、二層式充填豆腐100の味付食材106として、豆腐104に辛さや甘さ等の各種味付けをするために加えられる食品用ゲル化剤を配合してなるゲル化した調味組成物層等を始めとする各種の調味料と、各種の具材や果物、果肉等の固形食材の少なくとも何れか一方を含むものが味付食材106として適用される。
また、本実施形態では、二層式の充填豆腐100は、図1に示すように、味付食材106の表面106aと蓋部材103との間に空気層108を有することを特徴とする。すなわち、本実施形態の二層式の充填豆腐100は、図1に示すように、容器102の底面102bから順に豆腐104、味付食材106、及び空気層108が積層されている。換言すると、二層式の充填豆腐100は、豆腐104と味付食材106が容器102に満タンに充填されてなく、味付食材106の表面106aと蓋部材103との間に空隙となる空気層108を有する構成となっている。
このため、容器102から直接に充填豆腐100を食べるときに、容器102からシート状の蓋部材103を外した際に、調味タレ等の味付食材106が容器102からこぼれるリスクを低減することができる。従って、容器102から直接に充填豆腐100を食べる際に、蓋部材103を外したときに、消費者の指先や衣服等に味付食材106の付着する虞が軽減され、容器102から直接、充填豆腐100を食べ易くなる。
さらに、本実施形態では、後述するように、少なくとも充填豆腐100の原料となる豆乳104aの液面104a1が凝固するまで容器102に充填された豆乳104aを加熱して豆腐104を生成してから、味付食材106を注入する。このため、味付食材106の状態や成分、密度の大きさを問わず、味付食材106が必ず容器102内で豆腐104の上に積層された状態にすることができる。従って、容器102から直接、充填豆腐100を食べる際に、箸やスプーン、フォーク等を用いて味付食材106を豆腐104に絡めながら一緒に食べ易くなり、消費者が気軽に味付食材106による各種味付の充填豆腐104の味をより堪能できるようになる。
また、本実施形態の二層式の充填豆腐100は、少なくとも豆乳104aの液面104a1が固まって豆腐104が出来てから、味付食材106を注入して製造される。このため、より豆腐104と味付食材106との境界がきれいに明確に分かれ、かつ、味付食材106が豆腐104と容器102との間に浸入して、味付食材106が豆腐104の周囲等に回り込んで、充填豆腐100の風味や見栄えを劣化させることを未然に防げる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法について、図面を使用しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示すフローチャートであり、図3(a)乃至(d)は、本発明の一実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示す断面図である。
本実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法は、二層に分かれた豆腐104と味付食材106が容器102の底面102bから順に豆腐104、味付食材106と積層された状態で充填された充填豆腐100を容器102から直接食べ易い態様として効率的に製造するものである。本実施形態では、まず、図3(a)に示すように、開口部101を有する容器102に1〜1.5%程度の凝固剤(にがり)を混入した豆乳104aを所定の位置(容器102の底面102bからの高さ)h1まで充填する(充填工程S11)。
本実施形態では、容器102は、例えば、厚さが0.5〜2mm、容量が100〜180cc程度の略直方体のポリプロピレン、ポリエチレン、又はポリスチレンを始めとするある程度の耐熱性と熱伝導性、剛性を有する合成樹脂や、表面を防水加工した紙等の材質から形成される。また、容器102に充填する豆乳104aの量は、例えば、80〜150cc程度と容器102の容積の5〜8割を目安に充填する。豆乳104aの充填量は、注入される味付食材106の種類、成分、及び注入量等に基づいて、適宜、調整される。なお、容器102の形状は、豆乳102aを充填するための開口部101を有する構成であれば、略直方体以外にも略立方体、略楕円柱、略円柱、お椀型、円錐台型等の他の形状としてもよい。
次に、図3(b)に示すように、容器102に充填された豆乳104aを加熱して豆腐104を生成する(ボイル工程S12)。本実施形態のボイル工程S12では、凝固剤(にがり)を1〜1.5%程度を混入した豆乳104aを温度80〜100度、ボイル時間5〜15分でボイルする。本実施形態では、容器102の開口部101に蓋部材103が貼着していない開いたままの状態でボイルするので、充填された豆乳104aがこぼれないようにするために、液面104a1を水平に保つ必要があるので、容器102を水平に置く必要がある。
具体的なボイル方法としては、スチームボイルや湯せんによるボイルが適用され、スチームボイルの場合では、100度くらいまで温度を上げて、豆乳104aを5〜15分程度ボイルする。一方、湯せんによるボイルの場合では、豆乳104aを凝固して豆腐104を作るためには、豆乳104aが沸騰しない程度の温度で温める必要があるので、豆乳104aを80〜90度で5〜15分くらい温める。なお、ボイル工程12における豆乳104aのボイル時間は、豆乳104aに混入した凝固剤の濃度や容器102の厚さによっても変動される。
また、本実施形態では、ボイル工程S12で少なくとも豆乳104aの液面104a1が凝固するまでボイルするために、豆乳104aのボイル時間を5〜15分と15分以内とすることを特徴とする。すなわち、ボイル工程S12で少なくとも豆乳104aの液面104a1が凝固して、味付食材106を注入する次工程S14に移る。すなわち、本実施形態では、少なくとも豆乳104aの液面104a1を凝固させて中身がゲル状程度になってから、調理タレ等の味付食材106を注入する。
もし、ボイル時間を例えば20分と15分以上にすると、豆乳104aが確実に凝固して豆腐104が出来上がるものの、容器102と豆腐104との間に隙間が発生してしまう虞がある。このような隙間が生じると、次工程S14で味付食材106を注入した際に、当該隙間に味付食材106が浸入してしまい、味付食材106と豆腐104の境界が綺麗に二層に分かれた充填豆腐100とならず、見栄えが悪い二層式の充填豆腐100となってしまう。このため、本実施形態では、効率よく確実に綺麗な二層に分かれた二層式の充填豆腐100を作るために、ボイル時間を5〜15分と15分以下にして、豆腐104からの離水が起こらず容器102と豆腐104との間に隙間が出来ない状態としている。なお、容器102と豆腐104との間に隙間を生成させないボイル時間は、豆乳104aに混入した凝固剤の濃度によっても変動される。
ボイル工程S12が終了したら、次に、図3(c)に示すように、液面104a1が凝固して生成された豆腐104の頂部側に有する豆腐面104cの上に味付食材106を注入する(注入工程S14)。本実施形態では、味付食材106を容器102の開口部101の縁部101aに至らない位置となる高さh2まで注入する。このような位置(高さh2)まで味付食材106を注入することによって、本実施形態の二層式の充填豆腐100が最上層に空気層108を有する構成とすることができる。なお、空気層108の大きさは、蓋部材103を外した際に、味付食材106が直ぐにこぼれにくいスペースを確保するために、例えば、容器102の容量の1割程度の大きさとする。
本実施形態では、注入工程S14において、ボイル工程後の豆腐104と空気層108を遮断し温度伝導を少なくするために、例えば20度以下の所定温度に冷却した味付食材106を注入することを特徴とする。このように、注入工程S14で20度以下に冷やした味付食材106を注入することによって、ボイル工程S12で80度程度の高温に温まった状態の豆腐104を味付食材106で冷却できるので、次工程S15で貼着された蓋部材103が空気層108の膨張によって変形することを未然に防ぐことができる。すなわち、充填豆腐100の容器102の頂部側に空気層108を設けても、当該空気層108の膨張による蓋部材103の変形を防止できる。このため、外装も含めて見栄えのいい二層式の充填豆腐100をより確実に作ることができる。
注入工程S14が終了したら、次に、図3(d)に示すように、容器102の開口部101を覆うシート状の蓋部材103を開口部101の縁部101aに沿って貼着する(貼着工程S15)。本実施形態では、蓋部材103は、ポリプロピレン等のヒートシールの可能な材質から形成されるシート部材であり、容器102の開口部101の縁部101aに沿って、熱圧着・熱融着等により貼付される。
貼着工程S15が終了したら、次に、容器102に充填された豆腐104及び味付食材106を容器102ごと10度以下に冷却する(冷却工程S16)。このように、本実施形態では、豆乳104aを凝固させてから、ゾル化した調理タレ等の味付食材106を注入して冷却するので、当該味付食材106を確実にゲル化することができる。
以上説明したように、本実施形態では、容器102内で豆乳104aを温めて凝固させてから、味付食材106を容器102に注入するので、豆腐104と味付食材106の2層が綺麗に分離するようになる。このため、豆腐104の風味を損なうことなく、新鮮な食感を得ることができる。
また、本実施形態では、豆乳104aを固めて豆腐104が生成されてから、味付食材106を注入するので、味付食材106の状態や比重に関係なく、必ず容器102内で豆腐104の上に味付食材106が積層された二層式の充填豆腐100を確実に製造できる。このため、二層式の充填豆腐100の味付のバリエーションの選択肢を増やすことが可能となり、また、容器102から直接、充填豆腐100を食べる際に、箸やスプーン、フォーク等を用いて味付食材106を豆腐104に絡めながら一緒に食べ易くなる。
さらに、本実施形態では、蓋部材103をシールする前に、豆乳104aをボイルして固めてから、冷却した味付食材106を注入するので、充填豆腐100の容器102の頂部側に空気層108を設ける構成としても、蓋部材103が空気層108の膨張によって変形することを未然に防げる。このため、外装面も含めて綺麗に二層に分かれた見栄えの良い二層式の充填豆腐100を効率よく確実に製造することができる。また、蓋部材103の直下に空気層108が設けられているので、容器102から直接に充填豆腐100を食べる際に、味付食材106がこぼれにくく、食べ易い二層式の充填豆腐100を効率的に製造可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法について、図面を使用しながら説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示すフローチャートであり、図5(a)乃至(f)は、本発明の他の実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法の動作例を示す断面図である。
本実施形態に係る二層式の充填豆腐の製造方法は、容器202と豆腐204との間に隙間205が生成された場合でも、二層に分かれた豆腐204と味付食材206が容器202の底面202bから順に豆腐204、味付食材206と積層された状態で充填された充填豆腐200を容器202から直接食べ易い態様として効率的に製造するものである。また、本実施形態では、特に、豆腐204と味付食材206が確実に綺麗に二層に分かれた二層式充填豆腐200を効率的に製造することに主眼を置いている。
本実施形態では、まず、図5(a)に示すように、開口部201を有する容器202に1〜1.5%程度の凝固剤(にがり)を混入した豆乳204aを所定の位置(容器202の底面202bからの高さ)h1まで充填する(充填工程S21)。なお、本実施形態における、容器202の容積、形状、材質、及び豆乳204aの充填量は、前述した第1の実施形態と同様とする。
次に、図5(b)に示すように、容器202に充填された豆乳204aを加熱して豆腐204を生成する(ボイル工程S22)。本実施形態のボイル工程S22では、温度を80〜100度、ボイル時間を例えば15分以上で豆乳204aをボイルする。本実施形態では、容器202の開口部201に蓋部材203が貼着していない開いたままの状態でボイルするので、充填された豆乳204aがこぼれないようにするために、容器102を水平に保つように置く必要がある。
具体的なボイル方法としては、スチームボイルや湯せんによるボイルが適用され、スチームボイルの場合では、100度くらいまで温度を上げて豆乳204aをボイルする。一方、湯せんによるボイルの場合では、豆乳204aを凝固して豆腐204を作るためには、豆乳204aが沸騰しない程度の温度で温める必要があるので、豆乳204aを80〜90度で温める。
また、本実施形態では、ボイル工程S22で確実に豆乳204aが凝固するまでボイルするために、豆乳204aのボイル時間を15分以上とすることを特徴とする。すなわち、ボイル時間を例えば20分とすることによって、豆乳204aが確実に凝固して豆腐204が生成されてから(工程S23)、次工程に移行する。なお、ボイル工程S22、S23における豆乳204aのボイル時間は、豆乳204aに混入した凝固剤の濃度や容器202の厚さによっても変動される。
しかしながら、豆乳204aを15分以上ボイルすると、図5(c)に示すように、容器202の側壁202aと豆腐204の側面204bとの間に隙間205が発生してしまう。この状態で第1の実施形態のように、味付食材206を注入すると、当該隙間205に味付食材206が浸入して、豆腐204の周りに味付食材206が回り込んでしまい、味付食材206と豆腐204の境界204cが綺麗に二層に分かれた充填豆腐200とならない。すなわち、外見的に見栄えが悪い二層式の充填豆腐200となってしまう。
このため、本実施形態では、ボイル工程S22の終了後に豆腐204の側面204bと容器202の側壁202aとの間に隙間205を有することを確認したら(工程S24)、図5(d)に示すように、当該隙間205にゾル化した透明なゼラチン液207を豆腐204の頂部側に有する豆腐面204cに到達するまで注入する(工程S25)。すなわち、ボイル工程S22を経てから豆腐204の側面204bと容器202の側壁202aとの間に隙間205が生じたら、透明なゼラチン液207によって当該隙間205の埋め合わせをする。
そして、味付食材206が豆腐面204cの上に積層するように、図5(e)に示すように、当該味付食材206を注入する(工程S26)。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、味付食材206を容器202の開口部201の縁部201aに至らない位置となる高さh2まで注入する。このような位置(高さh2)まで味付食材206を注入することによって、本実施形態の二層式の充填豆腐200が最上層に空気層208(図5(f)参照)を有する構成とすることができる。なお、空気層208の大きさは、蓋部材203を外した際に、味付食材206が直ぐにこぼれにくいスペースを確保するために、例えば、容器202の容量の1割程度の大きさとする。
このように、本実施形態では、ボイル工程S22、S23の終了後に豆腐204の側面204bと容器202の側壁202aとの間に隙間205を有する場合に、当該隙間205に透明なゼラチン液207を豆腐204の頂部側に有する豆腐面204cに到達するまで注入してから、味付食材206を注入する注入工程S26に移行する。このため、ボイル工程S22、S23が終了後に 豆腐204の側面204bと容器202の側壁202aとの間に隙間205が発生しても、当該隙間205にゾル化した透明なゼラチン液207を注入するので、かかる隙間207に味付食材106の浸入を未然に防げる。
また、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、注入工程S26において、ボイル工程後の豆腐204と空気層208を遮断し温度伝導を少なくするために、例えば20度以下の所定温度に冷却した味付食材206を注入する。このように、注入工程S26で20度以下に冷やした味付食材206を注入することによって、ボイル工程S22で80度程度の高温に温まった状態の豆腐204を味付食材206で冷却できるので、次工程S27で貼着された蓋部材203が空気層208の膨張によって変形するのを未然に防ぐことができる。このため、外装も含めて見栄えのいい二層式の充填豆腐200をより確実に作ることができる。
注入工程S26が終了したら、次に、図5(f)に示すように、容器202の開口部201を覆うシート状の蓋部材203を開口部201の縁部201aに沿って貼着する(貼着工程S27)。本実施形態では、蓋部材203は、ポリプロピレン等のヒートシールの可能な材質から形成されるシート部材であり、容器202の開口部201の縁部201aに沿って、熱圧着・熱融着等により貼付される。
貼着工程S27が終了したら、次に、容器202に充填された豆腐204及び味付食材206を容器202ごと冷却装置等で10度以下に冷却する。(冷却工程S28)。このようにして、本実施形態では、隙間部207への味付食材206の浸入を未然に防ぐことによって、外装面も含めて見栄えの良い二層式の充填豆腐200を効率よく確実に製造することができる。
なお、上記のように本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、充填豆腐の構成、及び充填豆腐の製造方法の動作も本発明の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100、200 二層式の充填豆腐、101、201 開口部、
101a、201a 縁部、102、202 容器、102b、202b 底面、
103、203 蓋部材、104、204 豆腐、104a、204a 豆乳、
104a1 液面、104c、204c 豆腐面、106、206 味付食材、
106a、206a 表面、108、208 空気層、202a 側壁、204b 側面、
205 隙間、207 ゼラチン液、
S11、S21 充填工程、S12、S22 ボイル工程、S14、S26 注入工程、
S15、S27 貼着工程、S16、S28 冷却工程

Claims (5)

  1. 少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる味付食材が豆腐上に積層された状態で容器内に充填された二層式の充填豆腐の製造方法であって、
    開口部を有する前記容器に凝固剤を混入した豆乳を所定の位置まで充填する充填工程と、
    少なくとも前記豆乳の液面が凝固するまで前記容器に充填された前記豆乳を加熱して豆腐を生成するボイル工程と、
    前記ボイル工程が終了した後に前記液面が凝固して生成された豆腐面上に前記味付食材を前記開口部の縁部に至らない位置まで注入する注入工程と、
    前記注入工程が終了した後に前記容器の前記開口部を覆うシート状の蓋部材を前記縁部に沿って貼着する貼着工程と、
    前記貼着工程が終了した後に前記容器に充填された前記豆腐及び前記味付食材を冷却する冷却工程と、
    を含むことを特徴とする充填豆腐の製造方法。
  2. 前記ボイル工程では、前記凝固剤を1〜1.5%混入した前記豆乳を温度80〜100度、ボイル時間5〜15分でボイルすることを特徴とする請求項1に記載の充填豆腐の製造方法。
  3. 前記ボイル工程の終了後に前記豆腐の側面と前記容器の側壁との間に隙間を有する場合に、前記隙間に透明なゼラチン液を前記豆腐の前記豆腐面に到達するまで注入してから前記注入工程に移行することを特徴とする請求項1に記載の充填豆腐の製造方法。
  4. 前記注入工程では、所定温度に冷却した前記味付食材を注入することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の充填豆腐の製造方法。
  5. 少なくとも調味料及び固形食材の何れか一方が含まれる味付食材が豆腐上に積層された状態で容器内に充填された二層式の充填豆腐であって、
    前記容器の開口部を覆うシート状の蓋部材と、
    前記味付食材の表面と前記蓋部材との間に有する空気層とを備え、
    前記容器の底面から順に前記豆腐、前記味付食材、及び前記空気層が積層されていることを特徴とする二層式の充填豆腐。
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