JP2015048050A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、吊り込み部の固定位置が安定し、吊り込み剛性の高い車両用シートを提供するとともに、薄型化に対応することが可能であり、吊り込み作業性が良い車両用シートを提供することにある。
【解決手段】複数のクッションパッドK1と、シートカバーK2と、を少なくとも備えた車両用シートSに関する。クッションパッドK1においてシートカバーK2が配設される面側から遠い面側であって、隣接するクッションパッドK1,K1間に形成される溝部に整合する位置には、被係止部材12が固定されており、この被係止部材12は、隣接するクッションパッドK1,K1の相対向する二つの側面を架橋するように、クッションパッドK1に固定され、シートカバーK2の一部を溝から被係止部材12に吊り込んで固定している。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、車両用シートの表面を被覆しているシートカバーの一部がクッション材内部に吊り込まれた車両用シートに関するものである。
従来より、車両用シートの表面を被覆しているシートカバーの吊り込み方法としては、シートカバー裏面やパッドに結束されたCリングに対し吊り込みワイヤを通して表皮の吊り込みを行う吊り込みワイヤ方法や、トリムゴムを表皮裏面等に結束されたCリングに通すトリムゴム方法や、ベルクロテープに表皮を貼り付けるベルクロテープ方法などが知られている。
例えば、図7(a)に示す従来例では、トリムコードに取付けたCリング100にインサートワイヤ200を通してシートカバーを吊り込む。
また、図7(b)に示す従来例では、引き布300をシートカバーに固定し、この引き布の他端部をクッションパッド内部に配設された取付プレート400に引き込んで固定することにより吊り込む。
また、シートカバーに埋設されたインサート部材を、クッションパッドの表面に配置された受け部材に係合させることにより吊り込む方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−045895号公報
しかし、図7(a)のように、Cリング100を使用する吊り込み方法によれば、吊り込み溝の底部において、所定のクッションパッド厚が必要となるという問題点があった。
このため、車両シートの薄型化を実現することが困難となる。
また、図7(b)や特許文献1の図5のように、引き布300で吊り込む方法によれば、クッションパッドの剛性によって吊り込み深さが不安定になるという問題点や吊り込み剛性に対しての問題点があった。
つまり、クッションパッドの剛性(硬さ)が低いと、吊り込みの際にクッションパッドが変形して、吊り込み深さが不安定になったり、吊り込み先の係止具が移動しやすくなるという問題点があった。
更に、特許文献1に記載の技術によれば、インサート部材をクッションパッドの表面に配置された受け部材に係合させることにより、簡易に吊り込みを行うことができるが、受け部材は、クッションバッド表面に載置された状態で、フィルムによって位置決めされている状態であるため、より強い取付剛性の実現が望まれていた。
換言すると、従来の技術においては、吊り込み剛性の問題、車両用シートの薄肉化に適用し難いという問題、吊り込み作業が煩雑であるという問題等があった。
また、固定位置が安定しないという問題点もあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、吊り込み部の固定位置が安定し、吊り込み剛性の高い車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、薄型化に対応することが可能であり、吊り込み作業性が良い車両用シートを提供することにある。
前記課題は、請求項1の車両用シートによれば、車両用シートの骨格に配設されるクッションパッドと、該クッションパッドを被覆するシートカバーと、を少なくとも備えた車両用シートであって、前記クッションパッドにおいて前記シートカバーが配設される面側から遠い面側であって、隣接する前記クッションパッド間に形成される溝部の後方には、被係止部材が固定されており、該被係止部材は、隣接する前記クッションパッドの相対向する二つの側面を架橋するように、前記クッションパッドに固定され、前記シートカバーの一部を前記溝部から前記被係止部材に吊り込んで固定していることにより解決される。
このように本発明によれば、被係止部材は、クッションパッドにおいてシートカバーが配設される面側から遠い面側で、クッションパッドに固定されている。
このため、吊り込み部の固定位置が安定するとともに、被係止部材がクッションパッドに固定されているため、吊り込み剛性が高くなり、吊り込み溝から抜ける方向への力が加わった際の被係止部材の移動(位置ずれ)等の発生を有効に抑制することができる。
また、従来のように、吊り込み溝の底部において、所定のクッションパッド厚は不要であるため、薄型化に対応することが可能であるとともに、被係止部材へシートカバーの一部を吊り込んで固定することができるため、吊り込み作業性が向上する。
また、このとき、請求項2に記載のように、前記被係止部材は、前記クッションパッドと一体成形されているよう構成されていると、一層、吊り込み溝から抜ける方向への力が加わった際の被係止部材の移動(位置ずれ)が抑制されるため好適である。
また、一体成形されることにより、吊り込み作業において、被係止部材の固定作業が不要となり、吊り込み作業性が向上する。
更に、このとき、請求項3に記載のように、前記被係止部材には、貫通孔が形成されており、前記シートカバーの端部には、係止部材が取付けられており、該係止部材が前記貫通孔に係止されることにより、前記シートカバーの端部が吊り込まれていると好適である。
このように構成されていると、貫通孔が係止箇所となるため、目視確認が困難な吊り込み溝内において、シートカバーの吊り込み作業を行いやすい。
また、これに加えて、係止部材を被係止部材に係止することにより吊り込み作業を行えばよいため、作業性が向上する。
また、このとき、請求項4に記載のように、前記貫通孔は、前記溝部が延びる方向と沿った方向に延びていると、溝部の大型化を抑制することができるため好適である。
更に、請求項5に記載のように、前記被係止部材には、少なくとも一つのスリットが形成されていると、被係止部材とクッションパッドとの取付剛性が向上するため好適である。
つまり、一体形成される最に、このスリットにクッションパッドの一部が入り込むこととなり、この構成により、取付剛性が向上するものである。
また、このとき、請求項6に記載のように、前記スリットは、2個形成されており、2個の前記スリット間に前記貫通孔が形成されていると、被係止部材とクッションパッドとの取付剛性が高い部位に挟まれた場所にて吊り込みを行うことができるため、シートカバーの吊り込剛性が向上する。
更に、具体的には、請求項7のように、前記係止部材は、前記シートカバーの端部に取付けられるシート取付部と、前記被係止部材に係止される係止片と、を有して構成されており、該係止片は、前記シート取付部から前記被係止部材方向へと延出する連結部と、該連結部の前記被係止部材側端部に形成された断面矢先形状の挿入係止部と、を有して構成されており、前記挿入係止部は、前記連結部から外側方向に延出した後、前記係止部材方向に近接するに従い内側方向へと下る斜辺を有する断面三角形状に形成されており、前記連結部と、該連結部から外側方向に延出する部分と、で形成される入隅部が、前記貫通孔の外周縁の少なくとも一部に係止されることにより、前記シートカバーが吊り込まれている。
このような構成をとるため、係止部材を貫通孔に通過させやすくなるとともに、入隅部において確実に係止することができる。
この断面矢先形状の三角形とは、例えば、頂角を下方に向けるとともに、吊り込み溝の深さ方向に延びる正中線(頂角を構成する頂点を通る正中線)に対して線対称となる二等辺三角形状や、この正中線に対して二分割された直角三角形一個で形成された矢先形状の三角形であるとよい。
つまり、被係止部材方向に下るにつれて、その幅が小さく(つまり、尖る)ように構成されていればよく、このような構成であると、貫通孔に挿入係止部を挿入する作業が容易になる。
また、具体的には、請求項8のように、前記挿入係止部は、頂角が前記被係止部材に近接する位置に配設された二等辺三角形状であって、前記頂角を含んで前記溝部の深さ方向に切り込まれたスリット状の空間が形成されていると好適である。
このように構成されていると、挿入係止部を貫通孔に挿入する際には、このスリット状の空間が狭まって通過を容易にするとともに、通過後には、復元力によりこの空間が元の幅に復帰して係止剛性が向上する。
よって、吊り込み作業性が向上するとともに、吊り込み剛性を高くすることができる。
更に、請求項9のように、前記被係止部材には、少なくとも一つのスリットが形成されており、該スリットにおいて、前記溝部の長手方向と交差する方向の距離であるスリット幅は、前記貫通孔において、前記溝部の長手方向と交差する方向の距離である貫通孔幅よりも大きくなるよう構成されていると、被係止部材の一層安定した取付が可能となるため好適である。
また、請求項10のように、隣接する前記クッションパッドにおいて、前記被係止部材に対面する各々の側面の一部が、一つの前記スリットに入り込んでいると、被取付部材の一層安定した取付ができるため好適である。
つまり、一つのスリットにおいて、隣接するクッションパッドを(吊り込み溝を跨いで)双方固定できるように構成されているため、より一層安定した取付ができる。
請求項1の発明によれば、吊り込み部の固定位置が安定するとともに、吊り込み剛性が高くなり、吊り込み溝から抜ける方向への力が加わった際の被係止部材の移動(位置ずれ)等の発生を有効に抑制することができる。
また、薄型化に対応することが可能であるとともに、吊り込み作業性が向上する。
請求項2の発明によれば、吊り込み溝から抜ける方向への力が加わった際の被係止部材の移動(位置ずれ)が抑制される。
請求項3の発明によれば、目視確認が困難な吊り込み溝内において、シートカバーの吊り込み作業を行いやすい。
請求項4の発明によれば、溝部の大型化を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、被係止部材とクッションパッドとの取付剛性が向上する。
請求項6の発明によれば、シートカバーの吊り込み剛性が向上する。
請求項7の発明によれば、貫通孔に挿入係止部を挿入する作業が容易になり、吊り込み作業性が向上する。
請求項8の発明によれば、貫通孔に挿入係止部を挿入する作業が容易になり、吊り込み作業性が向上するとともに、吊り込み剛性を高くすることができる。
請求項9及び請求項10の発明によれば、被取付部材の取付を一層安定化することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。 本発明の一実施形態に係る吊り込みユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り込みユニットの使用状態説明図である。 図1のZ視平面図である。 図4のA−A線断面図である。 改変例を示す説明図である。 従来例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シートについて、図1乃至図5を参照しながら説明する。
以下、吊り込みの一例としてシートバックに適用した場合について説明するが、吊り込み部分は、これに限定されるものではなく、シートクッションであってもよく、適宜変更することができる。
図1乃至図5は、本発明の一実施形態を示すものであって、図1は車両用シートの外観図、図2は吊り込みユニットの斜視図、図3は吊り込みユニットの使用状態説明図、図4は図1のZ視平面図、図5は図4のA−A線断面図である。
なお、図6は改変例を示す説明図である。
本実施の形態に係る車両用シートSは、図1で示すように、シートバックS1、シートクッションS2、図示しないヘッドレスト(ヘッドレスト固定部S3)より構成されている。
図1により、車両用シートSの全体構造について簡単に説明する。
図示は省略するが、車両用シートSの中には、骨格となるシートフレームが設けられている。このシートフレームは、シートバックS1のフレームであるシートバックフレームと、シートクッションS2のフレームであるシートクッションフレームとから構成されている。シートクッションフレームとシートバックフレームとは、リクライニング機構を介して連結されている。シートバックフレーム及びシートクッションフレームの外側には、クッションパッドK1及びシートカバーK2が配設されており、これらによりシートバックS1及びシートクッションS2が構成されている。
また、図示しないヘッドレストは、公知のヘッドレストであり、シートバックフレームの上方部に形成されたヘッドレスト固定部S3に固定されており、シートバックS1の上方において乗員の頭部を支持する。
図2により、本実施形態に係る吊り込みユニット1の構成を説明する。
なお、シートカバーK2の端部には、その端辺を被覆するようにトリムコードK21が配設されている。
本実施形態に係る吊り込みユニット1は、クリップ11と、プレート12と、を有して構成されている。
クリップ11は、シート把持部11Aとプレート被係止部11Bとを有して構成されている。
シート把持部11Aは、上部に開口有する断面略コ字形状に形成されている。
つまり略矩形平板状の底部11aと、この底部11aの相対向する2辺から上方に起立する断面略L字形状に形成された把持爪11b,11bを有して構成されている。
この把持爪11bは、底部11aから起立する立上り部111と、この立上り部111の上端部から内側方向に略90°屈曲して延びる把持端部112により断面略L字形状に形成されている。
この立上り部111,111は水平方向に相対向して平行に配置されており、把持端部112,112の自由端部が内側方向へ配設されるよう各々延びている。
つまり、把持端部112,112の自由端部が近づくように伸びている。
なお、立上り部111,111間の距離t1は、トリムコードK21の幅と整合するように構成されているとともに、把持端部112,112間の距離t2は、トリムコードK21の幅よりも小さくなるように(好ましくは、シートカバーK2の厚みと整合する程度となるように)構成されている。
この構成により、立上り部111,111間にトリムコードK21を配設した状態で、トリムコードK21上部のシートカバーK2を、把持端部112,112により挟むことが可能となる。
また、プレート被係止部11Bは、係止片11c,11cを有して構成されている。
係止片11cは、底部11aから下方(立上り部111が起立する側と反対方向側)に立下がる部分であり、連結部113と、挿入係止部114とを有して構成されている。
連結部113は、底部11aから下方(立上り部111が起立する側と反対方向側)に立下がる矩形平板の壁部であり、挿入係止部114は、連結部113の下端側に形成されている断面略三角形状の矢先状の部分である。
つまり、挿入係止部114は、連結部113の下部から外側方向に延出したのち、この延出部分の最外部から、当該部分よりも内側へ配設される最下部へ向けて延びる斜面により矢先状に形成される。
なお、連結部113と、ここから外側へ延出する部分と、で形成される入隅部分を「入隅部D」と記す。
本実施形態においては、係止片11c,11cは、所定の間隔t3を有した状態で平行に配設されており、挿入係止部114,114は、上下方向正中線に対して線対称となるように配置される。
つまり、挿入係止部114,114は、下方にいくにつれ幅が狭まり、断面が矢先形状となるように構成される。
本実施形態に係るプレート12は、略矩形状平板であり、その中央部には、略矩形状に穿たれたクリップ係止孔12aが形成されている。
また、プレート12には、このクリップ係止孔12aを挟むように略矩形状に穿たれた2個の成形孔12b,12bが形成されている。
この成形孔12bは、クリップ係止孔12aの長手方向と略垂直となる方向に長辺が延びるように穿たれている。
次いで、図3乃至図5により、吊り込みユニット1の使用方法について説明する。
なお、プレート12は、各吊り込み位置において(図4参照)、クッションパッドK1を発泡成形する際に一体的にインサート成形されている。
本実施形態においては、図5に示すように、クッションパッドK1の内側面(つまり、シートカバーK2が配設される面と反対側の面側)に沿う位置にインサート成形されている。
この際、クッションパッドK1を構成するクッション材は、プレート12に形成されている成形孔12b,12bに入り込んだ状態で成形されることとなり、よって、クッションパッドK1とプレート12との固定剛性が向上する。
また、本例においては、クリップ係止孔12aは、成形孔12b,12bに挟まれた位置に形成されている。
このため、クッションパッドK1に対する取付剛性が高い位置にて、吊り込みを行うことができるため、吊り込み剛性が向上する。
また、図4に示すように、クッションパッドK1は複数のクッションパッド片K11を組合わせて構成されており、プレート12が配設される吊り込み位置とは、隣接するクッションパッド片K11,K11の境界部分である。
つまり、この隣接するクッションパッド片K11,K11の間には、「吊り込み溝G」という空間が形成されており、シートカバーK2の吊り込みは、当該吊り込み溝Gにおいて実施される。
よって、本例においては、プレート12は、この吊り込み溝G部分を跨ぐように配設される。
換言すれば、隣接するクッションパッド片K11,K11の相が対向する2個の側壁(この2個の側壁の間の間隙が吊り込み溝Gとなる)を架橋するように配設されている。
このとき、プレート12に形成されたクリップ係止孔12aは、吊り込み溝Gが走る方向に沿うように(つまり、長手方向が吊り込み溝Gが走る方向沿うように)配設される。
これにより、吊り込み溝部Gの大型化を有効に抑制することができる。
まず、図3に示すように、トリムコードK21を立上り部111,111に係止することによって、クリップ11をトリムコードK21に取付ける。
次いで、プレート12に形成されたクリップ係止孔12aに、クリップ11を構成する挿入係止部114,114を圧入して係止することにより、プレート12が固定された位置までシートカバーK2を吊り込むことができる。
つまり、前述の通り、係止片11c,11cとの間には、間隔t3の空間が介在している。
よって、挿入係止部114,114を、プレート12のクリップ係止孔12aに圧入する際には、挿入係止部114,114がクリップ係止孔12aの長手方向内壁部から内側に押圧力を受けて間隔t3が狭まり、クリップ係止孔12aが上方から下方へ向けて通過可能となる。
そして、挿入係止部114,114がクリップ係止孔12aを通過すると、挿入係止部114,114がクリップ係止孔12aの長手方向内壁部から受けていた押圧力が解除されるため、復元力により挿入係止部114,114間の距離は間隔t3に復元する。
このため、図5に示すように、入隅部Dにより、挿入係止部114,114は、クリップ係止孔12aの裏側に係止されることとなる。
このように、本実施形態によればクリップ11を使用することにより、シートカバーK2をプレート12の固定位置まで、簡易に吊り込むことができる。
また、クリップ係止孔12aは貫通孔であるため、目視確認が困難な吊り込み溝G内においても、吊り込み作業を容易に実施することができる。
なお、このとき(図5参照)、クリップ11の先端部(つまり、挿入係止部114,114)は、プレート12に対してクッションパッドK1内側に突き抜けている。
つまり、クリップ係止孔12aを貫通孔としてクリップ11の挿入係止部114,114を貫通させるため、作業時に目視確認ができ、取付作業性が向上する。
また、このような構成のため、挿入係止部114,114をプレート12側に押し返すことにより、クリップ11の取外し作業を補助することができる。
よって、クリップ11の取り換え等の作業性が向上する。
なお、通常使用時には、クッションパッド内側は閉鎖空間となっているため、当該箇所に不要な力が付加されることはなく、当該構成が吊り込み状態に影響を与えることはない。
次いで、図6により、改変例について説明する。
改変例においては、クリップ11の形状が異なる。
図6(a)は、係止片11cを、前例に比して片方の形状のみとした例である。
当該構成の場合には、挿入係止部114をある程度(クリップ係止孔12aを通過可能な程度)弾性を有する素材とするとよい。
また、プレート12のクリップ係止孔12aを孔とせずに、端部に形成された切欠きとした構成としてもよい。
また、図6(b)は、係止片11c,11c間の間隙を無くした例である。
当該構成においても、挿入係止部114をある程度(クリップ係止孔12aを通過可能な程度)弾性を有する素材とするとよい。
また、また、プレート12のクリップ係止孔12aを孔とせずに、端部に形成された切欠きとした構成としてもよい。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト固定部
K1 クッションパッド
K11 クッションパッド片
K2 シートカバー
K21 トリムコード
G 吊り込み溝
1 吊り込みユニット
11 クリップ(係止部材)
11A シート把持部(シート取付部)
11a 底部
11b 把持爪
111 立上り部
112 把持端部
11Bプレート係止部
11c 係止片
113 連結部
114 挿入係止部
D 入隅部
12 プレート(被係止部材)
12a クリップ係止孔(貫通孔)
12b 成形孔

Claims (10)

  1. 車両用シートの骨格に配設されるクッションパッドと、該クッションパッドを被覆するシートカバーと、を少なくとも備えた車両用シートであって、
    前記クッションパッドにおいて前記シートカバーが配設される面側から遠い面側であって、隣接する前記クッションパッド間に形成される溝部の後方には、被係止部材が固定されており、
    該被係止部材は、隣接する前記クッションパッドの相対向する二つの側面を架橋するように、前記クッションパッドに固定され、前記シートカバーの一部を前記溝部から前記被係止部材に吊り込んで固定していることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記被係止部材は、前記クッションパッドと一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記被係止部材には、貫通孔が形成されており、
    前記シートカバーの端部には、係止部材が取付けられており、
    該係止部材が前記貫通孔に係止されることにより、前記シートカバーの端部が吊り込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記貫通孔は、前記溝部が延びる方向と沿った方向に延びていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記被係止部材には、少なくとも一つのスリットが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記スリットは、2個形成されており、2個の前記スリット間に前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記係止部材は、前記シートカバーの端部に取付けられるシート取付部と、前記被係止部材に係止される係止片と、を有して構成されており、
    該係止片は、前記シート取付部から前記被係止部材方向へと延出する連結部と、該連結部の前記被係止部材側端部に形成された断面矢先形状の挿入係止部と、を有して構成されており、
    前記挿入係止部は、前記連結部から外側方向に延出した後、前記係止部材方向に近接するに従い内側方向へと下る斜辺を有する断面三角形状に形成されており、
    前記連結部と、該連結部から外側方向に延出する部分と、で形成される入隅部が、前記貫通孔の外周縁の少なくとも一部に係止されることにより、前記シートカバーが吊り込まれていることを特徴とする請求項3乃至請求項6いずれか一項に記載の車両用シート。
  8. 前記挿入係止部は、頂角が前記被係止部材に近接する位置に配設された二等辺三角形状であって、前記頂角を含んで前記溝部の深さ方向に切り込まれたスリット状の空間が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート。
  9. 前記被係止部材には、少なくとも一つのスリットが形成されており、
    該スリットにおいて、前記溝部の長手方向と交差する方向の距離であるスリット幅は、前記貫通孔において、前記溝部の長手方向と交差する方向の距離である貫通孔幅よりも大きくなるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか一項に記載の車両用シート。
  10. 隣接する前記クッションパッドにおいて、前記被係止部材に対面する各々の側面の一部が、一つの前記スリットに入り込んでいることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
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