JP2015038414A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍機器、エアコン等の空調機器に備えられる熱交換器の製造方法。【解決手段】所定間隔に平行に並設する複数の放熱フィンと、これらの放熱フィンを略直角に貫通し内面に螺旋状の内面フィンが形成された伝熱管とを備えた熱交換器の製造方法であって、放熱フィンに形成された挿通孔に伝熱管を挿通した後、伝熱管の内径より大きい径を持つ拡管プラグを、伝熱管の中心軸に対し軸回転するように駆動させながら伝熱管の内部に挿入することで伝熱管を拡管し、放熱フィンと伝熱管を密着させることを特徴とする熱交換器の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍機器、エアコン等の空調機器に備えられる熱交換器の製造方法に関するものである。
一般に空調機や冷凍機のフィンチューブ式の熱交換器には冷媒を流すための伝熱管が使用されている。この伝熱管として、管内に螺旋状の微細な溝(内面溝)を形成した内面螺旋溝付伝熱管を使用することで、従来の平滑管と比較して管内伝熱特性が飛躍的に向上することが知られている。なお、管内に螺旋状の溝が形成されることは、管内に螺旋状の内面フィンが形成されることを意味する。
このような、内面螺旋溝付伝熱管の製造方法として、製造ライン上で巻き取り方向を軸に、その管の円周方向に回転ダイスを用いて捻りを加える方法や、高速回転するボールベアリングで管を管内溝付きプラグに押付け、管の内面に捻れ溝を転造しながら引抜く溝転造法等が知られている。
図13にフィンチューブ式の熱交換器の一例を示す。図13に示す熱交換器1は、薄い板状に加工された複数の放熱フィン5と、この複数の放熱フィン5を貫通して設けられた伝熱管2により構成されており、伝熱管2にはフロン系冷媒あるいはその代替冷媒等が流れ、冷媒の相変化を利用して熱交換を行う構成を有する。
放熱フィン5と伝熱管2は、拡管工程により一体化されて熱交換器に組み込まれる。このような拡管工程は、例えば、図14、及び図15に示すようにして行われる。まず、伝熱管2が通りやすい程度に伝熱管2の外径よりも直径が大きくされた放熱フィン5の挿通孔5a(図15参照)に、拡管前の伝熱管2を貫通させ、ついで、伝熱管2の内径よりも大きい外径を有する球状部6を備えた拡管ロッド7を、伝熱管2の内部に通過させることによって、伝熱管2を内部から押し広げて拡管し、上記挿通孔5aとの隙間をなくして、複数の放熱フィン5に伝熱管2を固着する。
このように、伝熱管を拡管することにより放熱フィンと一体化するための様々な方法が、開示されている(例えば特許文献1)。
実開平01−139938号公報
近年、エアコン性能の向上と消費電力の節約に伝熱管には更なる熱伝達性能の向上が要求されており、その中で、内面溝が高リード角で形成されたものや、溝間の距離が狭く、又深い内面溝を形成し、これにより幅が細く内面フィン高さの高いハイスリムフィンを有する内面溝形状が使用されている。
また、最近は高価な銅合金から軽量で安価なアルミニウム合金への代替要求が強く、アルミニウム合金の伝熱管が使用され始めているが、アルミニウム合金は銅合金に比べて強度に劣るため、耐圧強度の面から伝熱管の底肉厚を銅合金のそれに比べて厚くする必要があり、そのため、拡管時の拡管プラグに加わる拡管負荷が増大し拡管プラグロッドや伝熱管の座屈が発生し易く、また、高リード角やハイスリムフィン化するにつれて、拡管時に内面フィンが倒れやすくなる。
内面フィンの倒れが発生すると、伝熱管の伝熱特性が低下するのみならず、所定の拡管率を得ることができなくなり、伝熱管と放熱フィンとが十分に密着せず、熱交換器としての性能が大きく低下する。さらに、程度がひどい場合には、拡管時にプラグ支持体が座屈し、健全な熱交換器の製造が困難になるといった問題を生じる。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みなされたものであり、拡管時の拡管荷重の低減及び拡管による伝熱管や拡管支持体の座屈、及び内面フィンの倒れ等を抑制しつつ、熱交換特性に優れる熱交換器を製造することを目的とする。
本発明の熱交換器の製造方法は、所定間隔に平行に並設する複数の放熱フィンと、これらの放熱フィンを直角に貫通し内面に螺旋状の内面フィンが形成された伝熱管とを備えた熱交換器の製造方法であって、前記放熱フィンに形成された挿通孔に前記伝熱管を挿通した後、前記伝熱管の内径より大きい径を持つ拡管プラグを、前記伝熱管の中心軸に対し軸回転するように駆動させながら前記伝熱管の内部に挿入することで前記伝熱管を拡管し、前記放熱フィンと前記伝熱管を密着させることを特徴とする。
なお、内径とは、伝熱管の横断面において内面フィンの頂点を繋いだ仮想的な面の直径を意味する。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、前記拡管プラグの挿入方向に対して、当該拡管プラグの軸回転方向が前記伝熱管の内面に形成された前記内面フィンの螺旋回転方向と同方向であることが好ましい。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、前記拡管プラグの最外径部が描く螺旋軌跡のリード角を、前記伝熱管の内面に形成された螺旋状の前記内面フィンのリード角に対し、0.2倍以上、2倍以下となるように前記拡管プラグの挿入速度及び軸回転速度を定めることが好ましい。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、前記拡管プラグを前記伝熱管に対し回転させながら挿入・拡管した後、前記拡管プラグを挿入時と同方向に回転させながら管から抜き取ることが好ましい。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、前記拡管プラグを軸回転するように駆動させてから、前記伝熱管の内部に挿入することが好ましい。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、前記伝熱管がアルミニウム合金からなるものであっても良い。
本発明によれば、拡管プラグを軸回転するように駆動させながら前記伝熱管の内部に挿入することで、拡管時に拡管荷重を低減することができ、伝熱管の座屈を防ぐことができる。また、拡管プラグをプラグ支持ロッドを介し押し込むように伝熱管の内部に挿入する場合においては、拡管荷重が低減されたことによって前記支持ロッドの座屈を抑制できる。
さらに、拡管プラグの挿入方向に対する軸回転方向を、前記伝熱管の内面フィンの螺旋回転方向と同方向とすることで、内面フィンの倒れを抑制することができる。これにより拡管率が向上し放熱フィンと伝熱管が十分に密着した熱交換器を製造することができる。
本発明の一実施形態である熱交換器の製造方法を示し、図1(a)は拡管プラグを押し込むように挿入する拡管工程であり、図1(b)は拡管プラグを引き抜く工程である。 本発明の一実施形態に係る内面螺旋溝付伝熱管を示し、図2(a)は側面図であり、図2(b)は縦断面図であり、図2(c)は内面フィンの部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る拡管具を示し、図3(a)は拡管具の側面図であり、図3(b)は拡管プラグの拡大図であり、図3(c)は支持ロッドと駆動伝達部材及び把持部材の接続部分の断面図である。 本発明の実施例において用いた伝熱管保持ジグと当該伝熱管保持ジグを用いた拡管試験の手順を示し、図4(a)は支持台とこれに固定された第1保持部材を示す斜視図であり、図4(b)は第1保持部材と第2保持部材を重ね合わせて固定した様子を示す斜視図であり、図4(c)は孔に内面螺旋溝付伝熱管を挿入した様子を示す斜視図であり、図4(d)は内面螺旋溝付伝熱管に拡管具を挿入した様子を示す斜視図である。 本発明の実施例において、内面螺旋溝付伝熱管に拡管プラグを挿入する際の、挿入ストロークに対する拡管荷重を示すグラフであり、図5(a)は拡管プラグを内面フィンの螺旋方向と逆方向に回転させた場合のグラフであり、図5(b)は拡管プラグを内面フィンの螺旋方向と同方向に回転させた場合のグラフである。 本発明の実施例において、図5(a)、(b)に示す結果から横軸に軸回転速度をとり、各軸回転速度に対応する拡管荷重の平衡値及び最大値をプロットしたグラフであり、図6(a)は拡管プラグを内面フィンの螺旋方向と逆方向に回転させた場合のグラフであり、図6(b)は拡管プラグを内面フィンの螺旋方向と同方向に回転させた場合のグラフである。 本発明の実施例において、軸回転速度と拡管率の関係を示すグラフである。 本発明の実施例において、拡管プラグを無回転で挿入し拡管工程を行った場合の内面フィンの拡大断面写真である。 本発明の実施例において、拡管プラグを7.5rpmで軸回転するように駆動させながら挿入し拡管工程を行った場合の内面フィンの拡大断面写真を示し、図9(a)は拡管プラグを軸回転方向を内面フィンの螺旋方向と逆方向とした場合の拡大写真であり、図9(b)は同方向とした場合の拡大写真である。 本発明の実施例において、拡管プラグを12rpmで軸回転するように駆動させながら挿入し拡管工程を行った場合の内面フィンの拡大断面写真を示し、図10(a)は拡管プラグを軸回転方向を内面フィンの螺旋方向と逆方向とした場合の拡大写真であり、図10(b)は同方向とした場合の拡大写真である。 本発明の実施例において、拡管プラグを30rpmで軸回転するように駆動させながら挿入し拡管工程を行った場合の内面フィンの拡大断面写真を示し、図11(a)は拡管プラグを軸回転方向を内面フィンの螺旋方向と逆方向とした場合の拡大写真であり、図11(b)は同方向とした場合の拡大写真である。 図8〜図11に示す拡大写真を基に計測した、内面フィンの倒れのグラフに拡管プラグを8.9rpmで軸回転するように駆動させながら挿入した場合の内面フィン11bの倒れの計測結果を追加したものであり、図12(a)は拡管プラグを軸回転方向を内面フィンの螺旋方向と逆方向とした場合のグラフであり、図12(b)は同方向とした場合のグラフである。 伝熱管と放熱フィンを示す概略図である。 伝熱管の拡管工程を説明するための概略図である。 伝熱管の拡管工程における放熱フィンの挿通孔の一例を示した概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
本実施形態の熱交換器の製造方法は、図1(a)、(b)に示すように、管内面に内面フィン11bが形成された内面螺旋溝付伝熱管11を、放熱フィン20の挿通孔20bに通し、内面螺旋溝付伝熱管11の内部に拡管プラグ12を挿入することにより内面螺旋溝付伝熱管11を拡管して前記放熱フィン20と前記内面螺旋溝付伝熱管11を密着させて図13に示すような熱交換器1を製造する方法である。
図2(a)、(b)に、本実施形態の熱交換器の製造方法に係る内面螺旋溝付伝熱管11の側面図及び縦断面図を示す。
内面螺旋溝付伝熱管11は、例えば、国際アルミニウム合金規格3000番台、例えばA3003、A3004合金などからなり、外径10mm以下、例えば、3〜10mm、凸型の内面フィン11bを複数、例えば、30〜60個、凹型の内面溝11aを複数、例えば、30〜60個有する。また、内面螺旋溝付伝熱管11において、内面フィン11bの高さ0.1〜0.3mm、内面フィン頂角8〜30°、底肉厚(内面溝底の位置における管の肉厚)0.3〜0.8mm、内面フィン11bのリード角θ15〜40°などとされている。なお、内面フィン11bのリード角θとは、軸方向に対する溝の角度を意味する。即ち、図2(b)に示すように内面螺旋溝付伝熱管11の縦断面を描いた場合、管の内側に表示される内面溝11a、又は内面フィン11bの直線状に描かれる部分の延長線Sと管の外面とのなす角度を示す。
より具体的には、リード角θは、内面螺旋溝付伝熱管11の溝底部内径をAとし、螺旋のピッチ(溝が円周方向に1回転さす際の長手方向(軸方向)に平行な長さ)をBとして、以下の式(1)を用いて算出することができる。
なお、溝底部内径とは、内面螺旋溝付伝熱管の横断面において内面溝11aの底面を繋いだ仮想的な面の直径を意味する。
図3(a)に内面螺旋溝付伝熱管の拡管試験を行うため工具の一例である拡管具14を示す。拡管具14は、支持ロッド13とその先端端部に一体となって構成される拡管プラグ12を有する。また、支持ロッド13の反対側の端部には、円盤状の駆動伝達部材22と把持部材21が接続され、これらによって支持ロッド13が支持されている。
図3(b)に、拡管プラグ12の拡大図を示す。拡管プラグ12は、端末面12dから徐々にその直径を大きくしていく第1拡径部12bと、直径が最大となる最外径部12aと、支持ロッド13との接続部にかけて徐々に直径を小さくしていく第2拡径部12cとから構成される。最外径部12aの直径は、内面螺旋溝付伝熱管11の内径より大きい径となっている。
この拡管プラグ12を内面螺旋溝付伝熱管11に押し込むように挿入する場合は、第1拡径部12b及び最外径部12aが、内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bに当接し内面螺旋溝付伝熱管11が徐々に外側に押し広げられる。また、拡管プラグ12を引き抜く(抜き取る)際には、第2拡径部12c及び最外径部12aが内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bに当接する。
本実施形態の拡管プラグ12は、支持ロッド13と一体物として形成されている。しかしながら、その表面に大きな摩擦力が加わる拡管プラグ12の材質を超硬合金から形成し、支持ロッド13と着脱可能に固定しても良い。
図3(c)に支持ロッド13と、駆動伝達部材22及び把持部材21の接続部分の断面図を示す。なお、図3(c)は、特徴となる部分を拡大して示している部分があり、各構成要素の寸法比率などが図3(a)と異なる部分がある。
支持ロッド13は、把持部材21の先端に設けられたロッド保持穴21aに複数のボールベアリング24を介し回転自在に取り付けられている。また、支持ロッド13は、駆動伝達部材22の嵌着孔22cに嵌合され固定されている。駆動伝達部材22と把持部材21の間には、スラストベアリング23が介装され、支持ロッド13に圧縮方向の力を加えながら、駆動伝達部材22と把持部材21を相対的に回転させることができるよう構成されている。一例として、駆動伝達部材22の外周部22aに駆動プーリと接続された無端ベルトを巻きかけ、駆動プーリを回転させることで、拡管具14を回転させるように構成できる。
この拡管具14は、把持部材21を固定し、駆動伝達部材22の外周部22aに拡管具14を軸回転させる駆動力を印加することで、軸回転させることができる。即ち、把持部材21を固定した状態で、支持ロッド13にトルクを印加し軸回転させることができる。
次に図1(a)を基に本発明の本実施形態の熱交換器の製造方法について説明する。
まず、放熱フィン20を所定間隔に平行に併設し、放熱フィン群20Aを形成する。各放熱フィン20には、内面螺旋溝付伝熱管11を挿通するための挿通孔20bが設けられている。また、当該挿通孔20bは、それぞれ同一方向に屈曲された縁部20aが形成されている。なお、放熱フィン群20Aにおいて、各放熱フィン20に形成された挿通孔20bは、その位置が一致している。
次に、この挿通孔20b、に長手方向中央部をU字曲げした内面螺旋溝付伝熱管11を挿入する。なお、図1(a)、(b)において、U字曲げ部分の図示を省略した。
上述したように、前記放熱フィン群20Aの各挿通孔20bは、位置が一致しているため、内面螺旋溝付伝熱管11を一括して挿入することができる。この時、内面螺旋溝付伝熱管11を放熱フィン群20Aに完全に貫通させ、内面螺旋溝付伝熱管11の第1端部11d及び第2端部11eが、それぞれ放熱フィン群20Aの外部に配置させる。なお、第2端部11eの先には、U字曲げ部分が形成されている。
次に、この内面螺旋溝付伝熱管11の第1端部11d及び第2端部11eをクランプして、第1端部11d側から、拡管プラグ12を軸回転するように駆動させながら挿入する。上述したように、この拡管プラグ12は、支持ロッド13によって支持されている。この支持ロッド13を介し、拡管プラグ12を内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11cに対し軸回転するように駆動させ、さらにこの中心軸11cに沿って押し込むように挿入する。これによって内面螺旋溝付伝熱管11を拡管し、放熱フィン群20Aと内面螺旋溝付伝熱管11を密着させ、固定することができる。
以上の工程によって、所定間隔に平行に並設する放熱フィン群20Aと、この放熱フィン群20Aを略直角に貫通する内面螺旋溝付伝熱管11とを備えた熱交換器(図13に熱交換器1として一例を示す)を製造することができる。
以上のような内面螺旋溝付伝熱管11の拡管工程においては、拡管プラグ12を押し込むために要する拡管荷重は、内面螺旋溝付伝熱管11を変形させる(拡管する)ための力と内面螺旋溝付伝熱管11の内周面と拡管プラグ12の摩擦力の合力のうち、内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11c方向の成分とみなすことができる。
この拡管荷重は、上述したように、支持ロッド13を介し拡管プラグ12を押し込むように挿入する場合においては、支持ロッド13に加わる圧縮力となる。したがって、拡管荷重が高まると支持ロッド13が座屈しやすくなる。
拡管プラグ12を回転させずに挿入する場合においては、内面螺旋溝付伝熱管11を変形させる力と前記摩擦力が何れも、内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11cと同方向であって挿入方向と逆方向に作用する。
しかしながら、拡管プラグ12を回転させることで、前記摩擦力の作用方向が、拡管プラグ12と内面螺旋溝付伝熱管11の内面が当接する軌跡である螺旋状に変化し、内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11cに対して傾きをもつことになり、拡管荷重を低減できる。
拡管プラグ12の挿入速度を一定とした場合、軸回転速度が速くなるにつれて摩擦力が作用する方向の、内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11cに対する傾きは大きくなり、当該摩擦力の中心軸11c方向の成分は低減される。これによって、拡管荷重を抑制することができる。
上述の拡管工程において、拡管プラグ12を、内面螺旋溝付伝熱管11の内部に挿入前から軸回転駆動させておき、軸回転させながら、第1端部11dに挿入していくことが好ましい。
拡管荷重は、拡管プラグ12を、内面螺旋溝付伝熱管11に挿入する際に最大荷重を示す。拡管プラグ12の挿入前から軸回転を開始することで、挿入する際の最大荷重を低減させることができる。
また、内面螺旋溝付伝熱管11に対する拡管プラグ12の挿入方向に対して、拡管プラグ12の軸回転方向は、内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋回転方向と同方向であることが好ましい。即ち、例えば、内面フィン11bが拡管プラグ12の挿入方向に対して右回転するように螺旋状に形成されている場合においては、拡管プラグ12は、その挿入方向に対して右回転させることが好ましい。同様に、内面フィン11bが拡管プラグ12の挿入方向に対して左回転するように螺旋状に形成されている場合においては、拡管プラグ12は、その挿入方向に対して左回転させることが好ましい。
図2(c)に示すように、内面フィン11bは、内面螺旋溝付伝熱管11の長手方向に沿って螺旋状に形成されている。したがって、この内面フィン11bの頂部11hも同様に、螺旋回転をして形成されている。また、内面フィン11bの両側面11f、11fは、奥行き方向に沿って螺旋状に傾斜していく。即ち、内面フィン11bの側面11fは、3次元的に螺旋方向に傾斜する。
拡管プラグ12を内面フィン11bの螺旋回転方向と同方向に回転しながら挿入することで、拡管プラグ12と頂部11hの当接面に働く摩擦力のうち、内面フィン11bを一方の側面11f側に倒そうとする摩擦力が軽減できる。これにより、内面フィン11bの倒れを抑制できる。したがって、内面フィン11bの螺旋形状に沿って(リード角を一致させて)拡管プラグ12を挿入する場合に、内面フィン11bの倒れ抑制効果が最も高まる。
また、拡管工程においては、内面螺旋溝付伝熱管11の内部に拡管プラグ12を挿入することで、最初に内面フィン11bが潰れ加工硬化した後、力が外周厚肉部11gに伝わり外径が拡管される。その際、内面フィン11bに倒れが生じると、それによって内面フィン11bの高さが低くなるため、拡管プラグ12の力が外周厚肉部11gに十分に伝わらず、外径を十分に広げることが出なくなる。したがって、内面フィン11bの倒れが生じると、拡管率が減少する。換言すると、内面フィン11bの倒れを抑制することで、拡管率を上昇させることができる。
拡管率を増加させることで、内面螺旋溝付伝熱管11と放熱フィン群20Aを密着させ、これらを確実に固定することができる。
また、拡管プラグ12の軸回転速度は、当該軸回転速度と、当該拡管プラグ12の最外径部12aの直径、及び挿入速度との関係から導かれる最外径部12aが描く螺旋軌跡のリード角ψが、前記内面螺旋溝付伝熱管11の内面に形成された螺旋状の前記内面フィンのリード角θに対し、0.2倍以上、2倍以下となるように定めることが好ましい。
拡管プラグ12の最外径部12aが描く螺旋軌跡のリード角ψは、拡管プラグ12の最外径部12aの直径をD、挿入速度をv(例えば単位としてmm/min)、軸回転速度をs(例えば単位としてrpm)としたときに、以下の式(2)から導くことができる。
図1(a)に、この最外径部12aの描く螺旋軌跡を曲線Lとして示す。螺旋軌跡のリード角ψは、曲線Lと内面螺旋溝付伝熱管11の中心軸11cとの交点における曲線Lの傾きの角度として表される。
最外径部12aの螺旋軌跡のリード角ψを、内面螺旋溝付伝熱管11の内面に螺旋状に形成される内面フィン11bのリード角θに対して、0.2〜2倍とすることによって、この内面フィン11bの倒れを抑制することができる。
最外径部12aの螺旋軌跡のリード角ψが、内面フィン11bのリード角θに対し、2倍を超える場合においては、内面フィン11bの先端部に回転方向の摩擦力に起因する応力が過剰に加わり、内面フィン11bが逆方向に倒れてしまう。
また、最外径部12aの螺旋軌跡のリード角ψが、内面フィン11bのリード角θに対し、0.2倍に満たない場合においては、拡管荷重の低減効果が小さい。
なお、最外径部12aの螺旋軌跡のリード角ψを、内面螺旋溝付伝熱管11の内面に螺旋状に形成される内面フィン11bのリード角θと一致させる場合に最も内面フィン11bの倒れ抑制効果が高まる。
本実施形態の熱交換器の製造方法において、支持ロッド13を介して、拡管プラグ12を押し込むように内面螺旋溝付伝熱管11に挿入した後に(図1(a)参照)、押し込んだ拡管プラグ12を引き抜く(抜き取る)際には(図1(b)参照)、拡管プラグ12の軸回転方向は、押し込む際の軸回転方向と逆方向であることが好ましい。これにより、引抜きの際においても、内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋回転方向と同方向に拡管プラグ12を回転させることができる。
以下、実施例を示しつつ本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(拡管試験)
まず、表1に示す各部寸法及び溝形状を有する3003アルミニウム合金からなる内面螺旋溝付伝熱管を用意した。
また、この内面螺旋溝付伝熱管に対して400℃×4hの熱処理を行った。以下の拡管試験は、上述した熱処理後の内面螺旋溝付伝熱管を用いて行う。
拡管試験を行った後に内面螺旋溝付伝熱管11を容易に取り出すことができる様に構成された拡管試験用の伝熱管保持ジグ30と、当該伝熱管保持ジグ30を用いた拡管試験の手順を図4(a)〜(d)に示す。
伝熱管保持ジグ30は、支持台34、第1保持部材31、並びに第2保持部材32から概略構成されている。図4(a)に示すように、支持台34は、この伝熱管保持ジグ30を設置する設置面に固定されており、当該支持台34に、ブロック状の第1保持部材31が固定されている。また、図4(b)に示すように、第2保持部材32は、第1保持部材31と同様にブロック状に形成され、第1保持部材31に着脱自在に重ね合わせ可能に構成されている。
第1保持部材31及び第2保持部材32には、それぞれ断面形状が半円の溝31A、32Aが鉛直方向に延びるように形成されている。第1保持部材31と第2保持部材32を重ね合わせると、これらの溝31A、32Aが一つの孔33を構成する。
支持台34には、第1保持部材31及び、第2保持部材32の幅と一致するスライド溝34aが形成されており、このスライド溝状に第1保持部材31及び第2保持部材32を載置することによって、これらの幅方向の位置合わせが可能となる。即ち、第1保持部材31、及び第2保持部材32に設けられた溝31A、32A同士の位置合わせは、前記スライド溝34aにより容易に行うことができる。
図4(a)に示すように、第1保持部材31には、螺子孔31aが設けられている。図4(b)に示すように、第2保持部材32を重ね合わせた後に第2保持部材側から、前記螺子孔31aに固定ボルト32aを螺着することで、第1保持部材31と第2保持部材32を固定することができる。
この拡管試験用の伝熱管保持ジグ30を用いて行う拡管試験の手順を説明する。まず、図4(a)、(b)に示すように、第1保持部材31と第2保持部材32を重ね合わせて固定する。これにより、第1保持部材31と第2保持部材32の境界部に孔33が形成される。
次に図4(c)に示すように、前記孔33に内面螺旋溝付伝熱管11を挿入する。なお、前記孔33の内径は、内面螺旋溝付伝熱管11の外径よりも十分に大きく形成されており、上方から容易に挿入することができる。
次に図4(d)に示すように、拡管具14を挿入することで、内面螺旋溝付伝熱管11を拡管する。
最後に、固定ボルト32aを取り外し、第1保持部材31と第2保持部材32を開くことで、拡管された内面螺旋溝付伝熱管11を取り出し、これを観察する。
上述した内面螺旋溝付伝熱管11及び拡管プラグ12と、図3に示す伝熱管保持ジグ30を用いて、拡管試験を行った。なお、今回の拡管試験において用いる拡管プラグ12の最外径部12aの直径は、5.9mmのものを用いた。また、拡管プラグ12は、超硬合金からなるものを用いる。
また、拡管プラグ12の挿入速度は、285mm/minとした。
内面螺旋溝付伝熱管11に拡管プラグ12を挿入する際の、拡管プラグ12の軸回転駆動に関しては、内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋方向に対し同方向の軸回転を付加する場合と、逆方向の軸回転を付加する場合と、軸回転を付加しない場合とをそれぞれ行った。
拡管プラグ12の軸回転速度は、7.5rpm、12rpm、30rpmに設定して、それぞれの軸回転方向に対して試験を行った。なお、当然のことながら、回転を付加しない場合においては、軸回転速度は0rpmである。
また、内面螺旋溝付伝熱管11の内周面と拡管プラグ12との潤滑油として、エヌ・エス ルブリカンツ株式会社製のRF−520を使用した。
拡管を行う内面螺旋溝付伝熱管11の長さは100mmであり、このうち95mmを拡管ストロークとして拡管試験を行った。
内面螺旋溝付伝熱管11に拡管プラグ12を挿入する際の、挿入ストロークに対する拡管荷重を図5(a)、(b)に示す。また、図5(a)、(b)に示す結果から、横軸に軸回転速度をとり、各軸回転速度に対応する拡管荷重の平衡値及び最大値をプロットしたグラフを図6(a)、(b)に示す。図5、及び図6において、(a)に示すグラフは、拡管プラグ12を内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋方向と逆方向に回転させた場合のものである。また、(b)に示すグラフは、同方向に回転させた場合のものである。
なお、平衡値とは、拡管荷重が安定して推移する部分の平均値である。
図5、図6を参照すると、拡管プラグ12を無回転(0rpm)で内面螺旋溝付伝熱管11に挿入する場合は、拡管荷重の最大値は231Nであり、平衡値(ストローク50〜92mmの平均値)は198Nであった。これに対し、何れの方向に軸回転駆動させた場合であっても、軸回転速度が高くなるにつれて拡管荷重が抑制されていることがわかる。即ち、拡管プラグ12を回転させながら内面螺旋溝付伝熱管11に挿入することで、拡管荷重を抑制できることが確認された。また、拡管プラグ12の軸回転速度を上昇させることで、拡管荷重抑制の効果が高まることが分かった。
また、拡管プラグ12の軸回転方向を内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋方向と逆方向とした場合(図5(a)、図6(a)参照)と、同方向とした場合(図5(b)、図6(b)参照)を比較すると、最大値、平衡値ともに、逆方向とした場合の方が、わずかに拡管荷重が低くなっている。
なお、拡管プラグ12の軸回転方向を内面フィン11bの螺旋方向と逆方向とした場合では、軸回転速度30rpmにおいて、拡管荷重の最大値は148N、平衡値は129Nを示し、無回転に比べて約35%の拡管荷重抑制の効果を得ることが出来た。
また、拡管前後の内面螺旋溝付伝熱管11の外径から各サンプルの拡管率を算出した。図7に軸回転速度と拡管率の関係を、拡管プラグ12が無回転の場合(0rpm)を中心に、内面フィン11bの螺旋方向と同方向に回転させた場合、及び逆方向に回転させた場合の軸回転速度を横軸にとり図示した。
図7から、内面フィン11bの螺旋方向と同方向に回転させることで、拡管率が上昇することがわかる。また、また、螺旋方向と同回転の方向への軸回転速度を増加させるにしたがって、拡管率も上昇することがわかる。
これは、内面フィン11bの螺旋方向に対して、同方向に拡管プラグ12を回転させることで、内面フィン11bが倒れにくくなり、これによって、拡管プラグ12の拡管荷重が、外周厚肉部11gに十分に伝わるためであると考えられる。なお、このことは、後段において説明する図12のグラフと合わせて読み取ることができる。
図8に、拡管プラグ12を無回転で挿入し、拡管工程を行った場合の内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの拡大断面写真を示す。
また、図9〜図11に、拡管プラグ12を軸回転速度7.5rpm、12rpm、30rpmで回転させた場合の拡大写真を示す。なお、図9〜図11において、(a)に示す拡大写真は、拡管プラグ12の軸回転方向を内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋方向と逆方向とした場合のものである。また、(b)に示す拡大写真は、同方向とした場合のものである。
これらの拡大写真から、拡管プラグ12の軸回転方向を内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋方向と同方向にして拡管工程を行ったサンプルの内面フィン11bの倒れ(図9〜図11の各(b)の拡大写真)に対して、無回転の場合(図8の拡大写真)及び、逆方向の場合(図9〜図11の各(a)の拡大写真)は、内面フィン11bの倒れが顕著になっている。
拡大写真を基に、内面フィン11bの倒れを計測し、これを図12(a)、(b)にまとめた。さらに、軸回転速度8.9rpmで拡管プラグ12を内面フィン11bの螺旋方向と同方向又は逆方向に回転させた場合の内面フィン11bの倒れの計測結果を、これに追加した。
なお、図12(a)に示すグラフは、拡管プラグ12を内面フィン11bの螺旋方向と逆方向に回転させた場合のものであり、図12(b)に示すグラフは、同方向に回転させた場合のものである。
図12(a)から、拡管プラグ12を内面フィン11bの螺旋方向と逆方向に回転させた場合においては、軸回転速度が増すにしたがって、内面フィン11bの倒れが顕著になることがわかる。
これに対して、図12(b)から、拡管プラグ12を内面フィン11bの螺旋方向と同方向に回転させた場合においては、無回転の状態から軸回転速度を増加させるにしたがって、内面フィン11bの倒れが抑制され、8.9rpm付近で最小を示し、それ以上では増加することがわかる。また、30rpmを超えると、内面フィン11bの倒れが大きくなり、拡管プラグ12を無回転で挿入した場合の倒れ量に近づく。
ところで、拡管プラグ12が描く螺旋軌跡のリード角ψは、上段に示した式(2)から導くことができる。今回の拡管試験において、拡管プラグ12の最外径部12aの直径は5.9mm、挿入速度を285mm/min、軸回転速度を7.5rpm、12rpm、30rpmで行っている。式(2)により、それぞれの軸回転速度で行った拡管プラグ12の螺旋軌跡のリード角ψは、軸回転速度が7.5rpmの場合に約26°、8.9rpmの場合に約30°、12rpmの場合に約38°、30rpmの場合に約63°となる。
内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋形状のリード角θは、30°である。図12(b)に示すように、軸回転速度8.9rpm(リード角ψが約30°)の場合に、内面フィン11bの倒れが最小となっていることから、拡管プラグ12が描く螺旋軌跡のリード角ψが内面フィン11bのリード角θと略一致する場合に、最も内面フィン11bの倒れ抑制効果が高まることが確認された。
上述したように、拡管プラグ12の軸回転速度30rpm(螺旋軌跡のリード角ψに換算して63°)を超えると、内面フィン11bの倒れが大きくなってしまう。内面螺旋溝付伝熱管11の内面フィン11bの螺旋形状のリード角θは、30°であるため、この2倍を超えるリード角ψとなるように、拡管プラグ12を軸回転させると、内面フィン11bの倒れが、逆に多くなってしまうことが確認された。
また、図12(b)から、軸回転速度が7.5rpm以上、20rpm以下(即ち、拡管プラグ12の螺旋軌跡のリード角ψが26°以上、52°以下)の場合に、内面フィン11bの倒れを2.5°以下とできることが読み取れる。このことから、内面フィン11bのリード角θに対して、0.86倍以上、1.74倍以下であることがより好ましいことがわかる。
1…熱交換器、11…内面螺旋溝付伝熱管(伝熱管)、11a…内面溝、11b…内面フィン、11c…中心軸、11f…側面、11g…外周厚肉部、12…拡管プラグ、12a…最外径部、13…支持ロッド、14…拡管具、15…当接部、20…放熱フィン、20A…放熱フィン群、20b…挿通孔、L…曲線(螺旋軌跡)、θ、ψ…リード角

Claims (6)

  1. 所定間隔に平行に並設する複数の放熱フィンと、これらの放熱フィンを略直角に貫通し内面に螺旋状の内面フィンが形成された伝熱管とを備えた熱交換器の製造方法であって、
    前記放熱フィンに形成された挿通孔に前記伝熱管を挿通した後、
    前記伝熱管の内径より大きい径を持つ拡管プラグを、前記伝熱管の中心軸に対し軸回転するように駆動させながら前記伝熱管の内部に挿入することで前記伝熱管を拡管し、前記放熱フィンと前記伝熱管を密着させることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 前記拡管プラグの挿入方向に対して、当該拡管プラグの軸回転方向が前記伝熱管の内面に形成された前記内面フィンの螺旋回転方向と同方向であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
  3. 前記拡管プラグの最外径部が描く螺旋軌跡のリード角を、前記伝熱管の内面に形成された螺旋状の前記内面フィンのリード角に対し、0.2倍以上、2倍以下となるように前記拡管プラグの挿入速度及び軸回転速度を定めることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器の製造方法。
  4. 前記拡管プラグを前記伝熱管に対し回転させながら挿入、拡管した後、前記拡管プラグを挿入時と同方向に回転させながら管から抜き取ることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  5. 前記拡管プラグを軸回転するように駆動させてから、前記伝熱管の内部に挿入することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  6. 前記伝熱管がアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の熱交換器の製造方法。
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