JP2015030465A - 揮散容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバーキャップ5は、口部3の開口端縁が当接可能な天壁部41と、容器軸O方向から見た平面視において、天壁部41のうち、含浸体72と口部3との間に位置する部分に突設され、径方向の外側から口部3を取り囲む囲繞筒部64と、を有し、囲繞筒部64には、周方向で囲繞筒部64を分断する切欠き部66が形成され、カバーキャップ5の天壁部41には、天壁部41と口部3の開口端縁とが当接した状態で、口部3に対して径方向の内側と、囲繞筒部64に対して径方向の外側と、を連通させる連通路71が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図8
Description
カバーキャップの開口縁には、その周方向に沿って延在する帯状の切取部が弱化部を介して連設されており、これにより、容器本体とカバーキャップとの容器軸方向に沿う相対的な接近移動が規制されている。
また、揮散剤がカバーキャップの内側空間に大量に流出することで、カバーキャップの外部に揮散剤が漏出するおそれもある。
本発明に係る揮散容器は、揮散剤を収容する容器本体と、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側から前記容器本体の口部を覆う有頂筒状のカバーキャップと、前記カバーキャップ内に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備えた揮散容器において、前記カバーキャップは、前記口部の開口端縁が当接可能な天壁部と、容器軸方向から見た平面視において、前記天壁部のうち、前記含浸体と前記口部との間に位置する部分に突設され、容器軸に直交する径方向の外側から前記口部を取り囲む囲繞筒部と、を有し、前記囲繞筒部には、容器軸周りの周方向で前記囲繞筒部を分断する切欠き部が形成され、前記カバーキャップ側及び前記容器本体側のうち、少なくとも一方側には、前記天壁部と前記口部の開口端縁とが当接した状態で、前記口部に対して径方向の内側と、前記囲繞筒部に対して径方向の外側と、を連通させる連通路が形成されていることを特徴とする。
特に、含浸体が囲繞筒部に対して径方向の外側に配設されるとともに、口部に対して径方向の内側と、囲繞筒部に対して径方向の外側と、が連通路のみによって連通しているため、揮散剤が大量に含浸体に向けて流出するのを抑制できる。
これにより、カバーキャップ内に揮散剤が必要以上に流出するのを抑制できるので、揮散剤が大量に揮散するのを抑制できる。その結果、揮散効果を長期に亘って持続できるとともに、揮散剤がカバーキャップから漏出するのを防止できる。
この構成によれば、天壁部のうち、切欠き部内に位置する部分に連通路が形成されているため、カバーキャップを成形するための金型を簡素化することができる。その結果、更なる製造効率の向上を図るとともに、低コスト化を実現できる。
図1〜図3に示すように、本実施形態の揮散容器1は、揮散剤が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3(図2参照)を開放可能に閉塞する有底筒状の閉塞部4(図2参照)と、閉塞部4の外側から容器本体2を覆う有頂筒状のカバーキャップ5と、を備えている。
なお、容器本体2、閉塞部4、及びカバーキャップ5は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器本体2側を単に下側、カバーキャップ5側を単に上側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
まず、容器本体2の胴部12は、周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の主壁部22と、周方向で隣り合う主壁部22同士を連結する角部21と、を有している。角部21及び主壁部22は、径方向の外側に向けて突の円弧状に形成され、周方向に交互に4つずつ並設されている。なお、角部21及び主壁部22間の連結部分は、滑らかに連なっている。
図2、図4に示すように、拡径部23における上端縁のうち、各主壁部22に位置する部分には、上方に向けて膨出する係止突部25が各別に形成されている。係止突部25は、主壁部22における周方向の中央部に位置するとともに、上方に向けて突の円弧状に形成されている。
図3、図4に示すように、縮径部24のうち、各角部21に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する突部26が各別に形成されている。突部26は、胴部12を径方向から見た側面視で台形状とされ、径方向の外側に向かうに従い、容器軸O方向の中央部に向けて延在している。なお、図示の例において、突部26は、角部21における周方向に沿うほぼ全体に亘って形成されている。
肩部13は、胴部12(縮径部24)の上端開口縁に連設され、上方に向かうに従い漸次縮径している。肩部13のうち、胴部12の各角部21に上方から連なる部分には、上方に向けて膨出する膨出部28が形成されている。各膨出部28は、上方に向けて突の円弧状に形成されるとともに、径方向の外側に向かうに従い周方向の幅が漸次拡大するように形成されている。膨出部28は、肩部13に複数形成され、容器軸Oを中心として放射状に配置されている。
口部3は、容器軸O方向に直交する断面視で円形状とされ、肩部13の上端開口縁から上方に向けて連設されている。なお、肩部13と口部3との間には、径方向の外側に向けて突出するネックリング27が全周に亘って形成されている。
装着筒31は、口部3に螺着されている。なお、装着筒31は、アンダーカット嵌合等により口部3に装着されていても構わない。
閉塞板34は、円板状に形成されるとともに、その外周縁全周が弱化部35を介してシール筒32の下端部に連結されている。これにより、口部3を通した容器本体2内外の連通が遮断されている。なお、図示の例において、閉塞板34は、口部3の上端縁よりも下方に位置している。
カバーキャップ5の周壁部42は、周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の主壁部45と、周方向で隣り合う主壁部45同士を連結する角部43と、を有している。角部43及び主壁部45は、径方向の外側に向けて突の円弧状に形成され、周方向に交互に4つずつ並設されている。
各舌片部48には、揮散容器1の後述する開封状態において、上述した容器本体2の突部26が係止される係止孔51が形成されている。係止孔51は、各舌片部48において、周方向に沿って延設されている。
さらに、各角部43のうち、上述した係止孔51よりも上方に位置する部分には、角部43を径方向に貫通する揮散窓53が容器軸O方向に間隔をあけて複数形成されている。
したがって、揮散容器1は、容器本体2の膨出部28がカバーキャップ5の収容凹部46内に収容された状態(規制状態)では、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への相対移動が規制され、膨出部28が収容凹部46から離脱した状態(規制解除状態)では、容器本体2とカバーキャップ5とが周方向に相対的に回転可能に構成されている。
また、開放部61のうち、周方向の一部には、開放部61を径方向に貫通する連通溝62が形成されている。連通溝62は、容器軸O方向に沿って開放部61の全体に亘って延びるスリット状とされている。図示の例において、連通溝62は、開放部61のうち、容器軸O方向に沿う長さが最も短い短尺部分に形成されている。
本実施形態の揮散容器1は、店舗での陳列時等の流通段階や、使用時等では、常に図5に示すような状態、すなわち図2の状態に対して上下反転した倒立姿勢で使用される。したがって、以下で説明する開封方法では、カバーキャップ5側が下側、容器本体2側が上側となる倒立姿勢とした状態で説明する。なお、未開封状態では、上述したようにカバーキャップ5の開口端縁のうち周壁部42の主壁部45に位置する部分と、容器本体2の肩部13のうち角部21に位置する部分が容器軸O方向に突き合わされているため、容器本体2とカバーキャップ5との容器軸O方向に沿う接近移動が規制されている。また、容器本体2の膨出部28がカバーキャップ5の収容凹部46内に収容された規制状態になっているため、容器本体2とカバーキャップ5との周方向への移動も規制されている。
特に、含浸体72が囲繞筒部64に対して径方向の外側に配設されるとともに、口部3に対して径方向の内側と、囲繞筒部64に対して径方向の外側と、が連通路71によって連通しているため、揮散剤が大量に含浸体72に向けて流出するのを抑制できる。
これにより、カバーキャップ5内に揮散剤が必要以上に流出するのを抑制できるので、揮散剤が大量に揮散するのを抑制できる。その結果、揮散効果を長期に亘って持続できるとともに、揮散剤が揮散窓53から直接漏出するのを防止できる。
例えば、上述した実施形態を採用する場合、容器本体2及びカバーキャップ5における容器軸O方向に直交する断面視形状は、上述した正方形状に限らず、非円形状であれば、適宜変更が可能である。例えば、三角形状、五角形状の角形状や、楕円形状や半円形状等でも構わない。すなわち、胴部12の外周面と、周壁部42の内周面と、の半径が全周に亘って同等となっていなければ構わない。また、容器本体2の肩部13と、カバーキャップ5の開口端縁と、の周方向における当接範囲も適宜設計変更が可能である。
この場合、例えば容器本体2とカバーキャップ5との間に、両者の容器軸O方向への相対移動を規制する規制部材を着脱可能や破断可能に設け、規制部材による規制が解除されたときに容器本体2をカバーキャップ5内に進入させるような構成が採用できる。また、カバーキャップ5内に、容器本体2の肩部13に当接するリブを設け、容器軸O方向に沿う容器本体2とカバーキャップ5との相対移動を規制する一方、カバーキャップ5と容器本体2とを周方向で回転させたときに、上述したリブを収容して、容器軸O方向に沿う容器本体2とカバーキャップ5との相対移動の規制を解除する収容部を容器本体2の胴部12及び肩部13に配設する構成としても構わない。
さらに、開放部61についても、筒状に限らず、十字状のリブ等、閉塞部4を押圧して除去することで、口部3が開放される形状であれば適宜設計変更が可能である。
天壁部111は、容器軸O方向に沿う平面視で円形状とされている。天壁部111のうち、支持筒112よりも径方向の内側に位置する部分には、下方に向けて突出する囲繞筒部113が形成されている。
また、カバーキャップ110の天壁部111のうち、各切欠き部117内に位置する部分には、上方に向けて窪む連通路119が形成されている。連通路119は、径方向に沿って延びる長溝であり、径方向の内側端部が口部3内に位置し、径方向の外側端部が囲繞筒部113よりも外側に位置している。
次に、容器本体101の口部3にカバーキャップ110の囲繞筒部113をアンダーカット嵌合する。このとき、容器本体101における口部3の開口端縁が、カバーキャップ110の天壁部111に当接した状態で、容器本体101とカバーキャップ110とがアンダーカット嵌合される。
また、囲繞筒部113が切欠き部117によって周方向に分断されているため、容器本体101の口部3に囲繞筒部113をアンダーカット嵌合させる際、容器本体101の係止突起105に倣って囲繞筒部113を弾性変形させることができる。これにより、容器本体101とカバーキャップ110との組付性を向上させることができる。
さらに、含浸体72の厚さが、囲繞筒部113と支持筒112との間隔に比べて薄い場合であっても、上述した実施形態と同様に囲繞筒部113を径方向に弾性変形させながら、含浸体72をセットすることで、含浸体72の取付作業をより簡単に行うことができる。
内筒132は、内径が容器本体101の口部3の外径よりも大きくなっている。内筒132の内周面には、容器本体101の口部3に形成された雄ねじ部135が螺着される雌ねじ部132aが形成されている。
また、図示の例において、連通路139は、径方向の内側端部が内筒132内に位置し、径方向の外側端部が囲繞筒部131(外筒133)よりも外側に位置している。なお、囲繞筒部131の内筒132、外筒133、連結環134のうち、切欠き部137内に露出する端縁部分は、それぞれが接続されることで閉塞されている(図15参照)。
また、流通段階等において、シュリンクラベルやストレッチラベル等のラベルを揮散容器に装着したり、揮散容器を箱等に収納したりしても構わない。
さらに、上述した実施形態では、倒立姿勢で流通する場合について説明したが、少なくとも使用時において倒立姿勢であれば、正立姿勢で流通しても構わない。
さらに、上述した実施形態では、切欠き部が囲繞筒部における容器軸O方向に沿う全体に亘って形成されている構成について説明したが、これに限らず、切欠き部の容器軸O方向に沿う長さや形状等は適宜設計変更が可能である。
2,101…容器本体
3…口部
5,110,130…カバーキャップ
41,111…天壁部
64,113,131…囲繞筒部
66,117,137…切欠き部
71,119,139…連通路
72…含浸体
O…容器軸
Claims (2)
- 揮散剤を収容する容器本体と、
容器軸方向に沿う前記容器本体の外側から前記容器本体の口部を覆う有頂筒状のカバーキャップと、
前記カバーキャップ内に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備えた揮散容器において、
前記カバーキャップは、
前記口部の開口端縁が当接可能な天壁部と、
容器軸方向から見た平面視において、前記天壁部のうち、前記含浸体と前記口部との間に位置する部分に突設され、容器軸に直交する径方向の外側から前記口部を取り囲む囲繞筒部と、を有し、
前記囲繞筒部には、容器軸周りの周方向で前記囲繞筒部を分断する切欠き部が形成され、
前記カバーキャップ側及び前記容器本体側のうち、少なくとも一方側には、前記天壁部と前記口部の開口端縁とが当接した状態で、前記口部に対して径方向の内側と、前記囲繞筒部に対して径方向の外側と、を連通させる連通路が形成されていることを特徴とする揮散容器。 - 前記切欠き部は、前記囲繞筒部の突端縁から前記天壁部に至る前記囲繞筒部における容器軸方向に沿う全体に亘って延在し、
前記連通路は、前記天壁部のうち、前記切欠き部内に位置する部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載の揮散容器。
Priority Applications (1)
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JP2003514146A (ja) * | 1999-11-02 | 2003-04-15 | ジェイズ グループ リミティド | 液体分配装置 |
JP2008162650A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 芳香剤放散容器 |
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2013
- 2013-07-31 JP JP2013159076A patent/JP6093669B2/ja active Active
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