JP2015048108A - 揮散容器 - Google Patents
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Abstract
Description
カバーキャップの開口縁には、その周方向に沿って延在する帯状の切取部が弱化部を介して連設されており、これにより、容器本体とカバーキャップとの容器軸方向に沿う相対的な接近移動が規制されている。
本発明に係る揮散容器は、内部に揮散剤を収容する容器本体と、前記容器本体の口部を開放可能に閉塞する閉塞部と、容器軸方向に沿う前記容器本体の外側から前記口部を覆うとともに、前記容器本体に対して容器軸方向に接近移動可能に配設されたカバーキャップと、前記カバーキャップ内に配設され、前記揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、前記カバーキャップには、このカバーキャップと前記容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、前記閉塞部を容器軸方向に押圧して前記口部を開放する開放部が設けられた揮散容器であって、前記カバーキャップに対して径方向の外側に配置された操作部と、前記操作部から、前記カバーキャップに形成された第1挿通孔を通して前記カバーキャップの内側に向けて突出し、この揮散容器を、前記口部が下側を向く倒立姿勢にした状態で、前記容器本体を支持するストッパ部と、を備えていることを特徴とする。
この揮散容器を開封するときには、この揮散容器を倒立姿勢にするとともに、操作部をカバーキャップから径方向の外側に向けて引き離す。このとき、ストッパ部がカバーキャップから第1挿通孔を通して引き抜かれ、容器本体を下降させることが可能になり、カバーキャップと容器本体とを容器軸方向に相対的に接近移動させることができる。これにより、開放部が、閉塞部を容器軸方向に押圧して容器本体の口部を開放し、この口部から流出した揮散剤が含浸体に含浸されて揮散される。
この揮散容器によれば、単に、操作部をカバーキャップから引き離してストッパ部をカバーキャップから引き抜くといった簡便な作業で、カバーキャップと容器本体との容器軸方向の接近移動の規制を解除して容器本体の口部を開放することが可能になり、この揮散容器の操作性を向上させることができる。
肩部18は、縮径部17bの上端開口縁に連設され、上方に向かうに従い漸次、縮径している。口部12は、肩部18の上端開口縁から上方に向けて連設されている。口部12の上部は、下部よりも小径に形成されていて、この上部には、径方向の外側に向けて突出するネックリング12aが形成されている。
装着筒19は、口部12に外側から装着され、図示の例では、口部12に外側から嵌合されている。閉塞板22は、円板状に形成されていて、閉塞板22の外周縁は、シール筒20の下端部に、弱化部23を介して周方向の全周にわたって連結されている。閉塞板22は、口部12の上端縁よりも下方に位置している。
係止部24a、24bは、互いに乗り越え可能に係止し合うことで、カバーキャップ14の下降を規制する。係止部24a、24bには、容器本体11の外周面に設けられた第1係止部24aと、カバーキャップ14の内周面に設けられた第2係止部24bと、が備えられている。
開放部26は、このカバーキャップ14と容器本体11との容器軸O方向に沿う相対的な接近移動に伴い、閉塞部13を容器軸O方向に押圧して容器本体11の口部12を開放する。開放部26は、弱化部23を破断して口部12を開放する。開放部26は、カバーキャップ14の天壁部14aのうち、閉塞部13の弱化部23と容器軸O方向で対向する部分に設けられている。
リング部38の中心軸は、短軸方向Yに延びている。リング部38は、このリング部38の正面視において、周方向に長い楕円形状に形成されている。リング部38の上端部は、ヒンジ部40を介してベース部37の周方向の中央部に連結されている。リング部38は、ヒンジ部40回りに回動可能に形成されている。
この揮散容器10は、店舗での陳列時等の流通段階や、使用時等では、図1および図3に示したような、容器本体11の口部12が上方を向き、底部16が下方を向く正立姿勢ではなく、図4および図5に示すような、口部12が下方を向き、底部16が上方を向く倒立姿勢にされる。
容器本体11から流出した揮散剤は、連通路33内に流入し、連通路33において、連通凹部32内に位置する部分である径方向の外側の端部から、毛細管現象等によって含浸体15に含浸される。そして、含浸体15に含浸された揮散剤は、揮発しながらカバーキャップ14の揮散窓34を通して外部に導出される。
さらに、囲繞壁部27のうち、連通凹部32が位置する部分に上述した連通路33が形成されているため、カバーキャップ14を成形するための金型を簡素化することができる。その結果、更なる製造効率の向上を図るとともに、低コスト化を実現できる。
この揮散容器50では、カバーキャップ14の外周面に、操作部35が配置される配置凹部51が設けられている。配置凹部51は、カバーキャップ14の周壁部14bにおいて短軸方向Yを向く部分に形成されていて、上方に向けて開口している。配置凹部51の底面には、前記揮散窓34が設けられている。
またこの揮散容器50では、操作部35に、前記ベース部37を設けさせるのに代えて、リング部38から周方向に突出する突出部52が設けられている。突出部52は、リング部38を周方向に挟んで一対設けられている。そしてストッパ部36は、突出部52からカバーキャップ14の内側に向けて突出していて、このストッパ部36をカバーキャップ14から引き抜くときには、例えばリング部38に指をかける等して、突出部52とストッパ部36とが連結される部分を弾性変形させながら、操作部35をカバーキャップ14から引き離す。
この場合、カバーキャップ14の外周面に、配置凹部51が設けられているので、操作部35がカバーキャップ14から径方向の外側に張り出すのを抑えることができる。これにより、例えば、カバーキャップ14の外周面上の凹凸を低減することが可能になり、このカバーキャップ14の外周面上にシュリンクフィルムを、外観性を確保しつつ巻き付けること等ができる。
また前記実施形態では、ストッパ部36は、前記直交面に沿って延びているが、本発明はこれに限られない。例えば、ストッパ部が、前記直交面に対して傾斜していてもよい。
さらに本発明では、ストッパ部36が一対設けられていなくてもよい。例えば、ストッパ部が1つであったり、3つ以上であったりしてもよい。
さらに本発明では、含浸体15は、前記実施形態に示したものに限られない。
さらに前記実施形態では、揮散容器10、50が倒立姿勢で流通するが、本発明はこれに限られない。例えば揮散容器10、50を、少なくとも使用時において倒立姿勢にし、正立姿勢にした状態で流通させる等してもよい。
11 容器本体
12 口部
13 閉塞部
14 カバーキャップ
14b 周壁部
15 含浸体
26 開放部
35 操作部
36 ストッパ部
51 配置凹部
O 容器軸
X 長軸方向(第2方向)
Y 短軸方向(第1方向)
Claims (7)
- 内部に揮散剤を収容する容器本体と、
前記容器本体の口部を開放可能に閉塞する閉塞部と、
容器軸方向に沿う前記容器本体の外側から前記口部を覆うとともに、前記容器本体に対して容器軸方向に接近移動可能に配設されたカバーキャップと、
前記カバーキャップ内に配設され、前記揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、
前記カバーキャップには、このカバーキャップと前記容器本体との容器軸方向に沿う相対的な接近移動に伴い、前記閉塞部を容器軸方向に押圧して前記口部を開放する開放部が設けられた揮散容器であって、
前記カバーキャップに対して径方向の外側に配置された操作部と、
前記操作部から、前記カバーキャップに形成された第1挿通孔を通して前記カバーキャップの内側に向けて突出し、この揮散容器を、前記口部が下側を向く倒立姿勢にした状態で、前記容器本体を支持するストッパ部と、を備えていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1記載の揮散容器であって、
前記ストッパ部のうち、前記操作部に連結された基端部の反対側に位置する突端部は、前記カバーキャップに形成された第2挿通孔に挿通されるとともに、この揮散容器を前記倒立姿勢にした状態で、前記カバーキャップにおける前記第2挿通孔の開口周縁部により支持されることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1または2に記載の揮散容器であって、
前記ストッパ部は、第1方向に沿って延びるとともに、前記操作部が前記カバーキャップから前記第1方向に沿って引き離されることで前記カバーキャップから前記第1挿通孔を通して引き抜かれることを特徴とする揮散容器。 - 請求項3記載の揮散容器であって、
前記カバーキャップ内には、容器軸方向および前記第1方向の両方向に直交する第2方向への前記ストッパ部の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項3または4に記載の揮散容器であって、
この揮散容器を容器軸方向から見た平面視において、前記ストッパ部は、前記容器本体を、容器軸方向および前記第1方向の両方向に直交する第2方向に挟んで一対設けられていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の揮散容器であって、
前記カバーキャップには、容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて延び、この揮散容器を前記倒立姿勢にした状態で、前記ストッパ部を支持する支持部が設けられていることを特徴とする揮散容器。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の揮散容器であって、
前記カバーキャップの外周面には、前記操作部が配置される配置凹部が設けられていることを特徴とする揮散容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015195868A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 株式会社吉野工業所 | 揮散容器 |
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-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013179977A patent/JP6527302B2/ja active Active
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