JP3240398U - 容器および容器蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容部の上面中央に突出した口部を有する容器本体を改造することがなく、使用の途中でも収容部に収容した材料が必要以上に消耗されることを防ぐ容器等を提供する。【解決手段】容器は、収容部12および口部15を有する容器本体10と、容器本体に口部を塞ぐように取り付けられる蓋20とを備え、蓋は、口部の上端に接触して口部を塞ぐ内蓋部25が下面に設けられた天板22と天板の下面で口部をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板23を有する外装体21と、口部の外周面に固定可能に装着され、外装体を側壁板よりも内側に設ける内壁部に係合して上下移動可能に保持する環状の保持体26とで構成されており、外装体を保持体に対して上方に移動させて内蓋部を口部の上端から離して口部を開放させた状態と、外装体を保持体に対して下方に移動させて内蓋部を口部の上端に接触させて口部を塞いだ状態に切り換え可能になっている。【選択図】図6

Description

本考案は、芳香剤等の用途に応じた材料が収容される容器および容器蓋に関するものである。
従来、芳香剤等の用途に応じた材料が収容される容器としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1には、芳香剤を収容し、上部口部の周りにネジ部が設けられている容器本体と、容器本体の前記ネジ部に螺合して前記上部口部を開閉可能に覆うキャップとからなる芳香剤容器が記載されている。
また、特許文献1には、前記芳香剤容器において、前記容器本体が、ネジ部の下方であって胴部の周りの複数箇所に外方に向けて突出した複数の凸部を備え、前記キャップが、該キャップの天部側から垂下して前記凸部に係脱可能に設けられた複数の垂れ壁を備えていることも記載されている。
さらに、特許文献1には、前記芳香剤容器において、前記キャップが前記容器本体の上部口部から離れて前記垂れ壁のそれぞれが前記凸部に係止して、キャップの天部の上方への離間により解放された上部口部から垂れ壁の間を経て外方に通じる芳香成分の放散経路が形成されるよう構成したことも記載されている。
特許第4126917号公報
本考案は、用途に応じた材料が収容される収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体を改造することなく、使用の途中でも、収容部に収容した材料が必要以上に消耗されることを防ぐことができる容器および容器蓋を提供するものである。
第1の考案は、
用途に応じた材料が収容される収容部と前記収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体と、
前記容器本体に前記口部を塞ぐよう取り付けられる蓋と、
を備え、
前記蓋は、前記口部の上端に接触して前記口部を塞ぐ内蓋部が下面に設けられた天板と前記天板の下面で前記口部をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板を有する外装体と、前記口部の外周面に固定可能に装着され、前記外装体を前記側壁板の内面の一部又は前記側壁板よりも内側に設ける内壁部に係合して上下移動可能に保持する環状の保持体とで構成されており、
前記外装体を前記保持体に対して上方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端から離して前記口部を開放した状態と、前記外装体を前記保持体に対して下方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端に接触させて前記口部を塞いだ状態とに切り換え可能になっている容器である。
第2の考案は、上記第1の考案の容器において、
前記外装体又は前記内壁部の内面の一部と前記保持体の外周面の一部とに、前記外装体を上下方向に沿って移動させるよう直線状に案内する直線ガイド溝と前記直線ガイド溝に差し込まれて案内される凸部とが分配されて設けられている容器である。
第3の考案は、上記第1の考案の容器において、
前記外装体又は前記内壁部の内面の一部と前記保持体の外周面の一部とに、前記外装体を上下方向と斜めに交差して移動させるよう螺旋状に案内する螺旋ガイド溝と前記螺旋ガイド溝に差し込まれて案内される凸部とが分配されて設けられている容器である。
第4の考案は、上記第1の考案の容器において、
前記内蓋部は、前記外装体とは別体からなる内蓋体を、前記天板の下面に固着して設けられている容器である。
第5の考案は、上記第1の考案の容器において、
前記内壁部は、前記側壁板から間隔をあけて存在するとともに前記保持体の外周面の一部と対向して存在するよう前記天板の下面から垂下して設けられている容器である。
第6の考案は、上記第1の考案の容器において、
前記収容部は、前記材料をしみ込ませる芯材が、その上端を前記口部から上方に突出させた状態になるよう収容されており、
前記内蓋部は、前記芯材の前記口部から突出する部分を覆う覆い部と、前記口部の上端に接触する接触部とを有する形状になっている容器である。
第7の考案は、上記第6の考案の容器において、
前記内蓋部は、前記外装体とは別体からなるとともに前記覆い部と接触部とを有する形状からなる内蓋体を、前記天板の下面に固着して設けられている容器である。
第8の考案は、
用途に応じた材料が収容される収容部と前記収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体に前記口部を閉じるよう取り付けられる蓋であって、
前記口部の上端に接触して前記口部を塞ぐ内蓋部が下面に設けられた天板と前記天板の下面で前記口部をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板を有する外装体と、前記口部の外周面に固定可能に装着され、前記外装体を前記側壁板の内面の一部又は前記側壁板よりも内側に設ける内壁部に係合して上下移動可能に保持する環状の保持体とで構成されており、
前記外装体を前記保持体に対して上方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端から離して前記口部を開放した状態と、前記外装体を前記保持体に対して下方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端に接触させて前記口部を塞いだ状態とに切り換え可能になっている容器蓋である。
上記第1の考案によれば、用途に応じた材料が収容される収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体を改造することがなく、使用の途中でも、収容部に収容した材料が必要以上に消耗されることを防ぐことができる。
上記第2の考案によれば、蓋の外装体を保持体に対して上下方向に沿うよう直線的に移動させる操作により、容器本体の口部を開放させた状態と塞いだ状態に容易に切り替えられる。
上記第3の考案によれば、蓋の外装体を保持体に対して上下方向と斜めに交差させるよう螺旋状に移動させる操作により、容器本体の口部を開放させた状態と塞いだ状態に容易に切り替えられる。
上記第4の考案によれば、外装体に内蓋部を設けた蓋を容易に製作することができる。
上記第5の考案によれば、蓋の外装体として、保持体との係合を考慮する必要がない構成からなる側壁板を有する外装体を採用することができる。
上記第6の考案によれば、容器本体として、収容部に芯材をその上端が口部から上方に突出する状態になるよう収容した容器本体でも採用することができる。
上記第7の考案によれば、外装体に内蓋部を設けた蓋を容易に製作することができる。
上記第8の考案によれば、用途に応じた材料が収容される収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体を改造することがなく、その容器本体の口部を塞ぐように容器蓋を取り付けることで、使用の途中でも、収容部に収容された材料が消耗することを防ぐことが可能な容器の提供が可能になる。
実施の形態1に係る容器の斜視図であって、(A)は未使用時又は非使用時の容器の斜視図、(B)は使用時の容器の斜視図である。 図1の容器を構成する容器本体および蓋の斜視図である。 図2の蓋を分解したときの斜視図である。 (A)は保持体を除く図2の蓋のIV-IV線に沿う断面図、(B)は保持体を除く図2の蓋の下面図である。 (A)は蓋の外装体と保持体の係止構造(直線ガイド溝と凸部)を示す概要図、(B)は(A)の蓋の外装体と保持体を係合させた状態を示す概要図である。 (A)は未使用時又は非使用時の容器の要部の断面図、(B)は使用時の容器の要部の断面図である。 (A)は蓋の外装体と保持体の他の係合構造(螺旋ガイド溝と凸部)を示す概要図、(B)は(A)の蓋の外装体と保持体を係合させた状態を示す概要図である。 蓋の他の構成例を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について説明する。
実施の形態1.
図1には、実施の形態1に係る容器1が未使用時又は非使用時の状態と使用時の状態とで示されている。図2には、容器1が容器本体と蓋に分解された状態で示されている。
容器1は、用途に応じた材料19(図6参照)が収容される収容部12(図6参照)とその収容部12を外部に開放するよう開口した口部15を有する容器本体10と、容器本体10に口部15を塞ぐよう取り付けられる蓋20とを備えている。
容器本体10は、外観が円筒、角柱等の所要の形状からなり、内部に空洞の収容部12が設けられた部分である。実施の形態1における容器本体10は、図1等に示されるように、外観形状、例えば六角柱における六角形の上面部と六角形の下面部をその中心を支点にして所要の角度だけ捩じって上下でずらした位置関係になるよう変形させた特殊な外観形状で構成されている。
収容部12は、容器本体10の外観形状とほぼ相似する形状からなる内部空間として形成された部分である。収容部12は、用途に応じた材料19を所要の量で所要の状態で収容することができるものであれば、その形状や容積等については特に制約されない。
口部15は、収容部12の上面12aの中央(上面中央)から上方へ筒状に突出した部分である。口部15は円筒状の形状で形成されており、その上端15aは円形状に開口している。
上記用途に応じた材料19としては、例えば、液状の芳香剤が適用される。
また、容器本体10は、図2や図6に示されるように、材料19である液状の芳香剤をしみ込ませる芯材17が、その上端17aを口部15から上方に突出させた状態になるよう収容されている。
芯材17は、例えば細長い円柱状の部材である。また、芯材17は、図6に例示されるように、口部15の内部との間に隙間埋め材18が装着されて保持されている。
蓋20は、図2から図3等に示されるように、外装体21と保持体26とで構成されている。この蓋20は、容器本体10に適用可能な容器蓋ともいえる。
外装体21は、図3,図4,図6等に示されるように、口部15の上端15aに接触して口部15を塞ぐ内蓋部25が下面22bに設けられた天板22と、天板22の下面22bで口部15をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板23を有する構造体である。
天板22は、正六角形からなる板として構成されている。側壁板23は、正六角形の天板22における6つの各辺から捩じられるように傾斜して垂下する6つの側壁板として構成されている。
内蓋部25は、図3等に示されるように、外装体21とは別体からなる内蓋体250により構成されている。内蓋体250は、上端が塞がれた円筒からなる覆い部250aと、覆い部250aの下端から外側に突出して口部15の上端15aに接触して口部15を塞ぐ接触部250bとを有する形状の蓋体である。
内蓋部25は、内蓋体250の覆い部250aの上面を、外装体21の天板22の下面22bに接着剤等により固着することで形成されている。
保持体26は、口部15の外周面15bに固定可能に装着される環状の構造体である。
実施の形態1における保持体26は、容器本体10の口部15の外径よりも大きい内径からなる円筒体として構成されている。
また、保持体26は、図3等に示されるように、その上端に内側に曲がってせり出す上端縁26aと、上端縁26aの内側に円形の開口26bを有している。
さらに、保持体26は、口部15に固定する手段16(図6参照)の一方として、例えば、その内周面に、図示しないねじ山とかみ合う凸部や、ねじ山等が設けられている。また、保持体26が固定可能に装着される口部15には、保持体26を固定する手段16(図6参照)の他方として、例えば、その外周面15bに、図示しないねじ山や、ねじ山とかみ合う凸部等が設けられている。
また、保持体26は、外装体21を側壁板23よりも内側に設ける内壁部24に係合して上下移動可能に保持する構造体でもある。
保持体26には、外装体21を上下移動可能に保持するよう内壁部24に係合する手段として、図3や図5に示されるように、保持体26の外周面26cに、外装体21を上下方向に沿って移動させるよう直線状に案内する直線ガイド溝31が設けられている。
これに対応して、外装体21における内壁部24には、直線ガイド溝31に差し込まれて案内される凸部32が設けられている。凸部32としては、例えば横長の長方体からなる部分として形成されている。
直線ガイド溝31の下端部には、図5に網点を付して示されるように、上下方向と直交する一方向に延長された引き込み溝34が追加して設けられている。引き込み溝34は、凸部32を上下方向と直交する一方向に移動させることで受け入れて凸部32の上下方向への移動を制止するようになっている。
一方、外装体21における内壁部24は、図4(B)に示されるように、側壁板23よりも内側に離れて存在するよう3つに分割された壁として設けられている。
3つの内壁部24は、保持体26の外周面26cの曲面と対向して接触し得るよう対応した曲面を有する板状の壁になっている。また、3つの内壁部24は、外装体21の天板22の下面22bから垂下して保持体26の外周面26cを外側から取り囲むよう延びるよう形成されている。
そして、3つの内壁部24の内面には、図4や図5に示されるように、その下端の中央に上記凸部32が設けられている。
また、蓋20においては、図1から図3等に示されるように、外装体21における6つの側壁板23に、上下方向に傾いて延びるスリット状の複数(3つ)の開口部27がそれぞれ設けられている。
(蓋の組み立て)
蓋20は、内蓋部25を有する外装体21に対してその下方から保持体26を嵌め入れるようにして取り付ける。
この際、外装体21における3つの内壁部24にある凸部32を外装体21における3つの直線ガイド溝31にそれぞれ差し込む。
これにより、蓋20は、外装体21と保持体26が一体化されて組み立てられる。また、蓋20は、この段階において外装体21が保持体26に対して直線ガイド溝31に沿うかたりで上下に移動させることが可能である。
そして、この蓋20は、上記収容部12および口部15を有する容器本体10の口部15に(保持体26が)取り付け可能であれば、そのような容器本体10に対して任意に適用できる独立した容器蓋として使うこともできる。
(容器の組み立て)
次に、容器1は、用途に応じた材料19である芳香剤が収容された容器本体10の口部15に対して蓋20を取り付けることで組み立てられる。これにより、図1に示されるように、容器本体10に蓋20が取り付けられて一体化された容器1が得られる。
この際、蓋20は、図6(A)に示されるように、保持体26を容器本体10の口部15にねじ等の固定する手段16を介して固定することで取り付けられる。またこの際、保持体26は、その上端縁26aが口部15の上端15aに接触した状態になる。
(容器の使用)
そして、容器1は、未使用のときには、図6(A)に示されるように、蓋20の外装体21を保持体26に対して下方に移動させて内蓋部25である内蓋体250を口部15の上端15aに接触させた状態とし、これにより口部15を塞いだ状態に保つ。図1(A)には、未使用時の状態にある容器1が示されている。
この際、蓋20は、外装体21における内壁部24の凸部32が、口部15に固定されている保持体26における直線ガイド溝31の下端側に達するよう直線状に移動させた状態にすることで、容器本体10の口部15を塞いだ状態にすることができる。このとき、内蓋部25である内蓋体250の接触部250bは、保持体26の開口26bを通過して口部15の上端15aに接触した状態になる。また、内蓋体250の覆い部250aは、芯材17の口部15から突出する部分を覆って外部と遮断した状態にできる。
またこの際、容器1は、蓋20の外装体21を上下方向と直交する一方向に少し回して、凸部32を直線ガイド溝31の引き込み溝34に嵌め入れる。これにより、蓋20を容器本体10に対して上下方向に移動しにくい状態に保つことができる。
したがって、容器1は、未使用のときには、蓋20の内蓋部25で容器本体10の口部15が塞がれた状態に保たれているので、容器本体10の収容部12が外部とは閉ざされた状態になる。この結果、未使用時の容器1では、容器本体10の収容部12に収容されている材料19である芳香剤が、芯材17及び口部15を通して収容部12の外部に揮散することがない。
続いて、容器1は、使用するときには、図6(B)に示されるように、蓋20の外装体21を保持体26に対して上方に移動させて内蓋部25である内蓋体250を口部15の上端15aから離し、これにより口部15が開放された状態になる。図1(B)には、使用時の状態にある容器1が示されている。
この際、蓋20は、外装体21における内壁部24の凸部32を、口部15に固定されている保持体26における直線ガイド溝31の上端側に達するよう移動させた状態にすることにより、内蓋部25である内蓋体250の接触部250bと口部15の上端15aの間に隙間ができるので口部15を開放した状態にすることができる。
またこの際、容器1の未使用時に、凸部32が直線ガイド溝31の引き込み溝34に嵌め入れられている場合には、蓋20の外装体21を上下方向と直交する一方向とは逆方向に回した後に、上方に移動させることになる。
したがって、容器1は、使用するときには、蓋20の内蓋部25が容器本体10の口部15を開放した状態に保たれるので、容器本体10の収容部12が外部とつながった状態になる。この結果、使用時の容器1では、容器本体10の収容部12に収容されている材料19である芳香剤が、芯材17および口部15を通して収容部12の外部に揮散するようになる。
このとき、芳香剤は、図6に矢付きの想像線で例示されるように、蓋20の側壁板23における開口部27を通して外部に放散されるとともに、蓋20の側壁板23と保持体26との間の隙間と側壁板23の下端と容器本体10の収容部12の上面12aとの間の隙間を通して外部にそれぞれ放散される。これにより、容器1は、その設置する場所において芳香剤を徐々に放つように使用される。
また、この容器1においては、使用開始してから途中の段階で使用する必要がない非使用の状況が生じたときには、口部15を塞いだ状態に切り換えることができる。すなわち、このときは、蓋20の外装体21を保持体26に対して下方に移動させて内蓋部25である内蓋体250を口部15の上端15aに接触させた状態にして、口部15を塞いだ状態にすることができる。つまり、容器1は、図1(A)や図6(A)に示されるような未使用時の状態に似た状態に変更することが可能である。
この非使用時の状態にした容器1では、図6(A)に示されるように、蓋20の内蓋部25で容器本体10の口部15が塞がれた状態に保たれて容器本体10の収容部12が外部とは閉ざされた状態になるので、その収容部12に収容されている用途に応じた材料19である芳香剤が、芯材17及び口部15を通して収容部12の外部に揮散することがない。
したがって、容器1によれば、上記収容部12および口部15を有する容器本体10を改造することがなく、使用の途中であっても非使用に時期に、収容部12に収容した材料19(例えば芳香剤)が必要以上に消耗されることを防ぐことができる。
具体的には、芳香剤を収容する容器1を自動車等の乗り物の車内や建物の中(部屋、廊下など)に設置して使用する場合、その自動車や建物の中の一部をしばらく使用しない時期があるとき、その容器1を使用時の状態から非使用時の状態に切り換えることが可能である。
このため、容器1は、その使用の途中において非使用時の状態に切り換えることにより、芳香剤の必要以上に揮散して浪費されることを回避できる。
また自動車の車内等にあっては、夏場のような比較的高温の環境下で容器1を使用時の状態のままで放置し続けると、芳香剤の揮散が少し活発になって芳香剤の減りが早くなるが、そのような高温の環境下で容器1を非使用時の状態に切り替えることにより芳香剤の不要な減りを抑制することできる。
変形例.
本考案は、上記実施の形態1の構成例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変更や改変をすることが可能である。
実施の形態1では、蓋20における凸部32を外装体21の内壁部24に設ける場合を例示したが、凸部32は外装体21における側壁板23の内面に設けるよう構成してもよい。
このように構成する場合は、外装体21に内壁部24を設けない代わりに、例えば、凸部32を設ける側壁板23の肉厚を他の側壁板23よりも厚くしたうえで凸部32を形成するか、あるいは、側壁板23の内面に保持体26の外周面26cに接近するように突出した長さ(高さ)の凸部32を形成すればよい。
また、実施の形態1では、蓋20における保持体26に直線ガイド溝31を設ける場合を例示したが、その直線ガイド溝31に代えて、図7に示されるように、外装体26を上下方向と斜めに交差して移動させるよう螺旋状に案内する螺旋ガイド溝33を設けてもよい。
この螺旋ガイド溝33を採用する場合においても、図7に示されるように螺旋ガイド溝33の下端部に引き込み溝34を追加して設けるように構成してもよい。
螺旋ガイド溝33を採用した場合は、蓋20の外装体21が保持体26に対して螺旋ガイド溝33に沿って螺旋状に上下移動するようになる。
さらに、蓋20は、外装体21を保持体26に対して上下移動させるとき、凸部32が直線ガイド溝31および螺旋ガイド溝33の上端部および下端部のいずれか一方に移動して停止する構成に限らず、凸部32が直線ガイド溝31および螺旋ガイド溝33の上端部と下端部の間の途中の位置(単数又は複数の位置)で停止できるように移動する構成にしてもよい。
このように構成した場合の容器1又は蓋20は、外装体21を上下移動させるときの停止位置を任意に選択することができ、これにより容器本体10の口部15の開放させる程度(多少)を調節することが可能になる。
また、蓋20においては、直線ガイド溝31および螺旋ガイド溝33を外装体21側に設け、凸部32を保持体26側に設けるようにしても構わない。
また、実施の形態1では、蓋20の外装体21における6つの側壁面23のすべてにスリット状の開口部27を設ける場合を例示したが、図8に示されるように、6つの側壁面23の一部の側壁面だけに開口部27を設けるように構成してもよい。図8では、開口部27を設けた側壁板23Aと、開口部27を設けない側壁板23Bとを示している。
また、蓋20は、側壁面23に開口部27をまったく設けないように構成してもよい。開口部27を設けない蓋20とする場合は、その蓋20を上方に移動させて容器本体10の口部15を開放させた状態にしたときに、側壁面23と保持体26の間と、側壁面23の下端と容器本体10の収容部12の上面12aの間に双方に、芳香剤等の材料19が通過し得る隙間が形成されるように設計すればよい。
さらに、実施の形態1では、蓋20における内蓋部25として外装体21とは別体からなる内蓋体250を用いて構成した場合を例示したが、内蓋部25は外装体21における天板22の下面22bに一体成型して設けたものであってよい。
内蓋部25は、例えば容器本体10の収容部12に芯材17を口部15から突出させない状態で収容する場合や芯材17を収容させない場合には、覆い部(250a)がなく接触部(250b)のみを有する形状のものであってよい。
容器本体10は、その外観形状や収容部12の形状等については実施の形態1で例示した形状等に限定されず、所要の形状等に変更してもよい。
蓋20は、外装体21の天板22および側壁板23の形状等については実施の形態1で例示した形状等に限定されず、所要の形状等に変更してもよい。また、蓋20における外装体21を容器本体10における口部15に固定可能に固定する手段16としては、ねじ山と凸部を組み合わせる手段に限らず、他の手段を採用してもよい。
容器1の収容部12に収容される用途に応じた材料19としては、芳香剤に限らず、容器1を利用して使用できる材料であればよい。他の用途に応じた材料19としては、例えば、消臭剤、防虫用忌避剤、防カビ剤、除菌剤等が挙げられる。また材料19としては、主に液状の材料が適用されるが、粒状物等の形態からなる材料を適用してもよい。
1 …容器
10…容器本体
12…収容部
12a…上面
15…口部
15a…上端
17…芯材
19…用途に応じた材料(一例としての芳香剤)
20…蓋(容器蓋の一例)
21…外装体
22…天板
22b…下面
23…側壁板
24…内壁部
25…内蓋部
26…保持体
26c…外周面
31…直線ガイド溝
32…凸部
33…螺旋ガイド溝
250…内蓋体
250a…覆い部
250b…接触部

Claims (8)

  1. 用途に応じた材料が収容される収容部と前記収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体と、
    前記容器本体に前記口部を塞ぐように取り付けられる蓋と、
    を備え、
    前記蓋は、前記口部の上端に接触して前記口部を塞ぐ内蓋部が下面に設けられた天板と前記天板の下面で前記口部をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板を有する外装体と、前記口部の外周面に固定可能に装着され、前記外装体を前記側壁板の内面の一部又は前記側壁板よりも内側に設ける内壁部に係合して上下移動可能に保持する環状の保持体とで構成されており、
    前記外装体を前記保持体に対して上方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端から離して前記口部を開放した状態と、前記外装体を前記保持体に対して下方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端に接触させて前記口部を塞いだ状態とに切り換え可能になっている容器。
  2. 前記外装体又は前記内壁部の内面の一部と前記保持体の外周面の一部とに、前記外装体を上下方向に沿って移動させるよう直線状に案内する直線ガイド溝と前記直線ガイド溝に差し込まれて案内される凸部とが分配されて設けられている請求項1に記載の容器。
  3. 前記外装体又は前記内壁部の内面の一部と前記保持体の外周面の一部とに、前記外装体を上下方向と斜めに交差して移動させるよう螺旋状に案内する螺旋ガイド溝と前記螺旋ガイド溝に差し込まれて案内される凸部とが分配されて設けられている請求項1に記載の容器。
  4. 前記内蓋部は、前記外装体とは別体からなる内蓋体を、前記天板の下面に固着して設けられている請求項1に記載の容器。
  5. 前記内壁部は、前記側壁板から間隔をあけて存在するとともに前記保持体の外周面の一部と対向して存在するよう前記天板の下面から垂下して設けられている請求項1に記載の容器。
  6. 前記収容部は、前記材料をしみ込ませる芯材が、その上端を前記口部から上方に突出させた状態になるよう収容されており、
    前記内蓋部は、前記芯材の前記口部から突出する部分を覆う覆い部と、前記口部の上端に接触する接触部とを有する形状になっている請求項1に記載の容器。
  7. 前記内蓋部は、前記外装体とは別体からなるとともに前記覆い部と接触部とを有する形状からなる内蓋体を、前記天板の下面に固着して設けられている請求項6に記載の容器。
  8. 用途に応じた材料が収容される収容部と前記収容部の上面中央から筒状に突出した口部を有する容器本体に前記口部を閉じるよう取り付けられる蓋であって、
    前記口部の上端に接触して前記口部を塞ぐ内蓋部が下面に設けられた天板と前記天板の下面で前記口部をその外側から間隔をあけて囲むように垂下する側壁板を有する外装体と、前記口部の外周面に固定可能に装着され、前記外装体を前記側壁板の内面の一部又は前記側壁板よりも内側に設ける内壁部に係合して上下移動可能に保持する環状の保持体とで構成されており、
    前記外装体を前記保持体に対して上方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端から離して前記口部を開放した状態と、前記外装体を前記保持体に対して下方に移動させて前記内蓋部を前記口部の上端に接触させて前記口部を塞いだ状態とに切り換え可能になっている容器蓋。
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