JP2015030164A - クリップの軸筒への取付構造 - Google Patents

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【課題】本発明は軸筒の外径を太くすることなく、クリップが移動することのない取付構造を提供する。【解決手段】筒状の軸筒11の後端付近に設けられるクリップ40の軸筒への取付構造であって、前記クリップ40は、その後端に連設された筒状の抱き形状部41を備え、前記抱き形状部41の後端付近の少なくとも1箇所に、後端から前方にかけて、内方に向けて突出した内方突起43が設けられ、前記軸筒11の後端付近には、前記内方突起43に対応する数、又はそれ以上の数の切欠き33が設けられ、前記軸筒11の後端には、係止部材50が装着され、前記内方突起43と対応する前記切欠き33とが嵌合され、前記抱き形状部41は、前記係止部材50により、前記軸筒11と一体的に固定される。【選択図】図5

Description

本発明は軸筒とこの軸筒に取り付けるクリップとからなる筆記具に関する。
従来より、軸筒を回転させて筆記リフィールを繰り出す筆記具であって、クリップを有する筆記具があった。このうち、クリップの後端に設けられた円筒状の取付部を軸筒の後端付近に装着するクリップの取付構造の場合、軸筒から外側に突出したクリップに指を掛けて軸筒を回転させて筆記リフィールを繰り出すと、クリップの円筒状の取付部が軸筒の外周に沿って滑ることによりクリップだけが回転してしまい、筆記リフィールを軸筒の先端から突出させることができないことがあった。
そこで、軸筒に対するクリップの回転を軽減すべく、下記の特許文献1に開示する技術が提供されている。すなわち、筆記具の軸筒は、その後端付近の周方向に形成された周溝と、この周溝の後端から後方に向けて、この周溝と直行するように形成された切欠部とから構成されている。クリップは、その後端にリング状の取付環が形成されている。そして、この取付環の内面から内方にかけて周方向に突出形成された突条と、この突条の後端から後方に向けて、この突条と直行するように内面に突出形成された凸部とを備えている。
ここで、軸筒の後端に取付環を挿入してクリップを取り付けた際、クリップの前記凸部が、軸筒の前記切欠部と嵌合することで、クリップだけが回転することを防止している。また、クリップの前記突条が軸筒の前記周溝と嵌合しているため、前後方向に移動することもない。
特開平7−214988号公報
上記特許文献に開示された発明では、クリップを筆記具の軸筒に固定する際、回転方向だけでなく前後方向の移動が防止されている。この際、クリップの後端付近に設けられた突条を軸筒の後端付近に設けられた周溝に嵌合させることで前後方向の移動が防止されている。したがって、軸筒に周溝を形成する際には、周溝部分が肉薄にならないように軸筒全体の肉厚を確保する必要がある。このため、軸筒の外径は太くせざるを得ないため、複式筆記具や細軸の筆記具を実現することが困難となっていた。
そこで、本発明は軸筒の外径を太くすることなく、クリップが移動することのない取付構造を提供することを課題とする。
各発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、以下の点を特徴とする。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本願のうち第1の発明は、筒状の軸筒11の後端付近に設けられるクリップ40の軸筒への取付構造であって、前記クリップ40は、その後端に連設された筒状の抱き形状部41を備え、前記抱き形状部41の後端付近の少なくとも1箇所に、後端から前方にかけて、内方に向けて突出した内方突起43が設けられ、前記軸筒11の後端付近には、前記内方突起43に対応する数、又はそれ以上の数の切欠き33が設けられ、前記軸筒11の後端には、係止部材50が装着され、前記内方突起43と対応する前記切欠き33とが嵌合され、前記抱き形状部41は、前記係止部材50により、前記軸筒11と一体的に固定されることを特徴とする。
なお、本発明においては、筆記具の先端に向かう方向を前方とし、その反対側を後方とする。
本発明でいう「軸筒11」とは、筆記リフィール80を内蔵する筆記具又は、先端部に静電気式タッチペンや塗布具が装着される把持具の構造部分のことをいう。
「切欠き33」とは、軸筒11の後端から前方に向かって形成された開口部をいう。また、「抱き形状部41」とは、軸筒11の後端付近を抱えることができるように一部を切り欠いている筒状又は切欠きのない筒状に形成された部位をいう。さらに、「内方突起43」とは、抱き形状部41の後端から内方に向かって形成されかつ、切欠き33に対応する位置に形成された突出部位をいう。
本発明によれば、内方突起43が対応する切欠き33に嵌合するため、軸筒11の周方向に溝や段差を設けずにクリップ40を固定することができる。また、軸筒11の周方向に溝や段差が設けられていないため、軸筒11の肉厚が抑えられる。したがって、軸筒11の外径を太くする必要がなくなるとともに、全体を細くすることができるので、意匠性を向上させることができる。
また、内方突起43が対応する切欠き33に嵌合することで、抱き形状部41の軸筒11に対する前方向及び軸の回転方向の移動が防止される。さらに、係止部材50を軸筒11の後端に装着することで、内方突起43の先端は、常に切欠き33の先端に当接されるとともに、抱き形状部41の軸筒11に対する後方向への移動が防止される。すなわち、クリップ40は、軸筒11に一体的に固定されるため、移動が防止される。
本願のうち第2の発明は、上記第1の発明の特徴に加えて、前記内方突起43は複数設けられていることを特徴とする。
これにより、内方突起43と切欠き33の嵌合する箇所が増加するため、クリップ40の軸筒11に対する前方向及び軸の回転方向への移動をさらに防止することができる。
本願のうち第3の発明は、上記第1又は第2の発明の特徴に加えて、前記軸筒11の後端付近及び前記抱き形状部41の後端付近は、いずれも後端にかけて縮径するテーパー状に形成されていることを特徴とする。
このようにすることで、抱き形状部41は軸筒11の後端に覆い被さるように固定されるため、クリップ40の軸筒11に対する前方向への移動を確実に防止することができる。
本願のうち第4の発明は、上記第1、第2又は第3の発明の構成に加えて、前記抱き形状部41を金属製の抱きクリップにすることを特徴とする。
クリップ40の材料として金属を選択した場合においては、プレス加工により形成することができるため、製造コストを抑えることができる。
本願のうち第5の発明は、上記第4の発明の構成に加えて、前記内方突起43はクリップ40の後端を内向きに塑性変形させて形成されていることを特徴とする。
内方突起43は別体として抱き形状部41の内側に固定することができるが、抱き形状部41と一体に形成することで、内方突起43は、別体の突起部を抱き形状部41に組み付けるより、加工が容易となる。また、抱き形状部41と同時にプレス加工により形成することができるため、製造コストを抑えることができる。
本願のうち第6の発明は、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明の構成に加えて、前記軸筒11は回転式の筆記リフィール80の繰出機構35を有することを特徴とする。
本発明を回転式の筆記リフィール繰出機構を有する複式筆記具に採用した場合、クリップ40は、軸筒11に一体的に固定されるようにしたので、軸筒11から外側に突出したクリップ40に指を掛けて軸筒を回転させても、クリップ40だけが回転することがなく、筆記リフィール80を確実に繰り出すことができる。
以上のように構成されている本願の発明は、以下に記載されている効果を奏する。
すなわち、本発明のうち第1の発明によれば、内方突起が対応する切欠きに嵌合するため、軸筒の周方向に溝や段差を設けずにクリップを固定することができる。また、軸筒の周方向に溝や段差が設けられていないため、軸筒の肉厚が抑えられる。したがって、軸筒の外径を太くする必要がなくなるとともに、全体を細くすることができるので、意匠性を向上させることができる。
また、内方突起が対応する切欠きに嵌合することで、抱き形状部の軸筒に対する前方向及び軸の回転方向の移動が防止される。さらに、係止部材を軸筒の後端に装着することで、内方突起の先端は、常に切欠きの先端に当接されるとともに、抱き形状部の軸筒に対する後方向への移動が防止される。すなわち、クリップは、軸筒に一体的に固定されるため、移動が防止される。
また、本発明のうち第2の発明によれば、上記の効果に加えて、内方突起と切欠きの嵌合する箇所が増加するため、クリップの移動をさらに防止することができる。
また、本発明のうち第3の発明によれば、上記の効果に加えて、抱き形状部は軸筒の後端に覆い被さるように固定されるため、クリップの軸筒に対する前方向への移動を確実に防止することができる。
また、本発明のうち第4の発明によれば、上記の効果に加えて、クリップの材料として金属を選択した場合においては、プレス加工により形成することができるため、製造コストを抑えることができる。
また、本発明のうち第5の発明によれば、第4の発明の効果に加えて、内方突起は、別体の突起部を抱き形状部に組み付けるより、加工が容易となる。また、抱き形状部と同時にプレス加工により形成することができるため、製造コストを抑えることができる。
さらに、本発明のうち第6の発明によれば、上記の効果に加えて、本発明を回転式の筆記リフィール繰出機構を有する複式筆記具に採用した場合、クリップは、軸筒に一体的に固定されるようにしたので、軸筒から外側に突出したクリップに指を掛けて軸筒を回転させても、クリップだけが回転することがなく、筆記リフィールを確実に繰り出すことができる。
本発明の実施形態に係る筆記具の側面図(A)及び側面断面図(B)である。 本発明の実施形態の軸筒の一部組立図(A)及び組立断面図(B)である。 図2の部分組立図にクリップを嵌合し、係止部材を螺合した組立図(A)及び組立断面図(B)である。 本発明の実施形態のクリップの側面図(A)、側面断面図(B)及び正面図(C)である。 クリップと軸筒後部との接続状態を表す斜視図である。 本発明の実施形態の後部の拡大図(A)及び拡大断面図(B)である。 本発明の実施形態の操作部品の側面図(A)及び側面断面図(B)である。
本件筆記具10は、図1に示すように、中空となった筒状の軸筒11を備え、この軸筒11の内部に複数の筆記リフィール80を備える回転繰り出し式の複式筆記具である。軸筒11は、先端側の先軸20と、後端側の後軸30とに分割可能となったものである。すなわち、本件筆記具10は、筒状の先軸20と、先軸20に螺合された後軸30と、後軸30の後端付近の外周に配置されたクリップ40と、後軸30の後端に螺合することで、クリップ40を係止する係止部材50と、係止部材50の後端に螺合された操作部品60と、先軸20及び後軸30内部に収容される複数の筆記リフィール80とから構成されている。
先軸20は、筒状の先軸胴部21と、先軸胴部21の先端から先軸20の先端にかけて外径が縮径されている先軸テーパー部22と、先軸テーパー部22の先端に設けられた先端口23と、先軸20後端の内周に形成された先軸ネジ24から構成されている。
図2及び図3に示すように、後軸30は、筒状の後軸胴部31と、後軸胴部31の後端から後軸30の後端にかけて外径が縮径されている後軸テーパー部32と、後軸テーパー部32の後端に3箇所、周方向に等配され、かつ、後軸テーパー部32の後端から前方に向かって形成された切欠き33と、後軸30の内部に設けられた回転式の繰出機構35と、繰出機構35の後端部に螺合された中継筒36から構成されている。繰出機構35は、先軸ネジ24に螺合により固定されるガイド筒91とガイド筒91の後方に形成された図示しないガイド溝に収まる摺動コマ92と、後軸胴部31に内接し、摺動コマ92を摺動させる円筒カム93とから構成されている。ガイド筒91は、その先端が後軸胴部31より突出しており、その外周には先軸ネジ24と螺合する後軸ネジ34が形成されている。また、後軸ネジ34の後端近傍には、先軸20の後端と当接するリング部材12が装着されている。
中継筒36は、先端部の一端が閉じた筒状であり、その後端部は外径が後軸テーパー部32とほぼ同じ率で縮径されている。中継筒36は、その先端部の外周に円筒カム93の後端に設けられた雌ネジに螺合するための中継筒雄ネジ37と、その後端の開口部内面には係止部材50に螺合するための中継筒雌ネジ38とから構成されている。また、中継筒36は後端付近が後軸テーパー部32の後端部内面に当接しており、後軸テーパー部32から後方に抜け落ちることはない。なお、ガイド筒91は先軸ネジ24と後軸ネジ34が螺合されることで、先軸20に固定され、円筒カム93は中継筒36を介して、係止部材50と螺合されることで後軸30に固定されている。ここで、後軸30を先軸20に対して、一の方向に捻じって回転させると、円筒カム93が摺動コマ92を先端方向に摺動させる。摺動コマ92の先端には、筆記リフィール80が嵌着されており、筆記リフィール80の先端は先端口23から突出することとなる。
図4に示すように、クリップ40は、一部を切り欠いた円筒状に曲げ形成された抱き形状部41と、抱き形状部41から前方に向けて連設された挟持部42とを備えた、いわゆる抱きクリップである。抱き形状部41は、後端に向けて外径が縮径されるように形成されている。また、抱き形状部41の内周面は、後軸テーパー部32の外周面と同一曲率になるように形成されている。さらに、抱き形状部41の内面には、抱き形状部41の後端に3箇所、周方向に等配され、かつ、抱き形状部41の後端から前方に向けて形成された内方突起43が備えられている。挟持部42の先端付近には、その下面から後軸胴部31に向けて突出した突出部44が形成されている。この突出部44と後軸胴部31の外周面との間で衣服のポケット等が挟持できるようになっている。なお、内方突起43は、別体として抱き形状部41の内側に固定することもできるが、クリップ40を金属板材で製造する場合は、抱き形状部41と内方突起43はプレス加工により同時に、かつ、一体に形成することができる。
前述のとおり、切欠き33は後軸テーパー部32の後端に、また、内方突起43は抱き形状部41の後端に、いずれも、3箇所、周方向に等配されている。したがって、図5に示すように、抱き形状部41を後軸テーパー部32に被せることで、内方突起43と内方突起43に対応する切欠き33とが嵌合されて、クリップ40と後軸30とが軸回転方向及び前方に移動することを防ぐことができる。
係止部材50は、図6(B)に示すように、筒状の本体部51と、本体部51の後端の外周から外方に向かって突出形成されたフランジ52から構成されている。筒状の本体部51の外周には中継筒雌ネジ38と螺合するための係止部雄ネジ53が形成され、筒状の本体部51の内周には、係止部雌ネジ54が形成される。また、フランジ52の外径は、抱き形状部41の後端の外径よりわずかに大きく形成されており、フランジ52の前面が後軸テーパー部32及び抱き形状部41の後端に当接することで、クリップ40は後軸30の後端部に係止され、後方に移動することを防ぐことができる。
図7に示すように、操作部品60は、タブレット端末等を操作する静電容量方式のタッチペン操作部である。操作部品60は、ホルダー61と、ホルダー61に嵌合されるとともにホルダー61の後端に空間部74を介して半球状に覆うゴム70と、ゴム70の表面に植毛された導電繊維73から構成されている。ホルダー61は、筒状の先端部62と、先端部62の後端から外方に設けられたホルダーフランジ64と、ホルダーフランジ64後端に形成され、ホルダーフランジ64より外径の小さい半球状の後端部66と、後端部66の先端付近に形成された凹状のゴム固定溝65とから構成されている。また、ホルダー61には軸方向に貫通孔67が開けられている。先端部62の外周には、係止部雌ネジ54と螺合するためのホルダー雄ネジ63が形成されている。
ゴム70は、ゴム固定溝65の底部から外径方向に円盤状に形成された平面部71と平面部71の外周縁から、後端部66を覆い、かつ、後端部66の外径よりも内径が大きい半球状に形成されたゴム半球部72から構成されている。後端部66の外径とゴム半球部72の内径には差があり、この差によって、空間部74が形成されている。そして、ゴム半球部72の表面には、導電繊維73が植毛される。ゴム半球部72は、タッチペン操作時に強く押し付けられた際に、後端部66によって受け止められる。また、空間部74の空気は、貫通孔67を通して通気可能となっている。
操作部品60が本実施形態のように静電容量方式のタッチペン操作部である場合は、ゴム70は導電性ゴムで形成される。また、導電繊維73は導電性繊維を静電植毛することで形成される。さらに、先軸20及び後軸30を導電性のある材料、たとえば金属材、導電性樹脂材、金属粉末と混合された樹脂成型品等で形成される。このことにより、タッチペン操作部から手指までの導通が確保されるため、静電容量方式のタッチペンとして筆記が可能となる。
筆記リフィール80は、図1に示すように、図示されていないインクが収容される筒体81と、筒体81の先端に嵌合されるボールペンチップ82から構成されている。筒体81の後端は摺動コマ92に設けられた挿入突起部92aに嵌着されており、先軸20と後軸30を相対回転させることによって選択した一つの筆記リフィール80のボールペンチップ82が先端口23から突出し、筆記が可能となる。
次に、本実施の形態に係る筆記具の組立方法について説明する。
まず、繰出機構35と中継筒36とを螺合する。そして、繰出機構35及び中継筒36の後端を後軸30内部に前方から挿入すると図2の状態になる。そして、クリップ40の抱き形状部41を後軸テーパー部32の後端から覆い被せるとともに、各内方突起43を対応する切欠き33に嵌合させる。そして、係止部材50を中継筒36に螺合させると図3の状態になる。この結果、フランジ52の前面が後軸テーパー部32及び抱き形状部41の後端に当接されるとともに、内方突起43の先端は切欠き33の先端に当接される。
そして、係止部材50と操作部品60とを螺合し、繰出機構35に先軸20を螺合すると図1に示す筆記具10が完成する。
以上のように、本実施の形態によると、内方突起43が対応する切欠き33に嵌合するため、軸筒11の周方向に溝や段差を設けずにクリップ40を固定することができる。また、軸筒11の周方向に溝や段差が設けられていないため、軸筒11の肉厚が抑えられる。したがって、軸筒11の外径を太くする必要がなくなるとともに、全体を細くすることができるので、意匠性を向上させることができる。
また、内方突起43が対応する切欠き33に嵌合することで、抱き形状部41の軸筒11に対する前方向及び軸の回転方向の移動が防止される。さらに、係止部材50を軸筒11の後端に装着することで、内方突起43の先端は、常に切欠き33の先端に当接されるとともに、抱き形状部41の軸筒11に対する後方向への移動が防止される。すなわち、クリップ40は、軸筒11に一体的に固定されるため、移動が防止される。
内方突起43は別体として抱き形状部41の内側に固定することができるが、図4のように抱き形状部41と一体に形成すると、内方突起43は、別体の突起部を抱き形状部41に組み付けるより、加工が容易となる。また、抱き形状部41と同時にプレスにて加工するできるため、製造コストを抑えることができる。
さらに、クリップ40は、軸筒11に一体的に固定されるようにしたので、軸筒11から外側に突出したクリップ40に指を掛けて軸筒を回転させても、クリップ40だけが回転することがなく、筆記リフィール80を確実に繰り出すことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。
たとえば、筆記リフィール80は、ボールペンに限らず、シャープペンシル、サインペン、消しゴム等の棒状体であっても構わない。また、軸筒11は回転式の繰出機構を有する複式筆記具でなくてもよい。たとえば、軸筒11の先端部に静電気式タッチペンや塗布具が装着される把持具であっても差し支えない。
また、クリップ40は、金属でなくてもよい。たとえば、プラスチック樹脂で形成しても構わない。また、クリップ40は抱きクリップでなくてもよい。すなわち、抱き形状部41は一部を切り欠いていることなく、円筒状であっても構わない。
内方突起43と対応する切欠き33は実施形態では3箇所となっているが、少なくとも1箇所以上あればよい。また、切欠き33は対応する内方突起43の数以上の数を設けてもよい。
さらに、円筒カム93と中継筒36、及び、中継筒36と係止部材50はネジによる固定になっているが、接着、溶着、凹凸による螺合等、使用や保管等によって外れることがなければ、固定方法は特に指定しない。
さらに、操作部品60は、静電容量方式のタッチペン操作部に限らず、消しゴム、熱変色インク用の消去具であっても差し支えない。
本発明は、ボールペン、シャープペンシル、複式筆記具、万年筆、フェルトペンなどの筆記具及び、静電気式タッチペンや塗布具が装着される把持具への利用に適している。
10 筆記具 11 軸筒 12 リング部材
20 先軸 21 先軸胴部 22 先軸テーパー部
23 先端口 24 先軸ネジ
30 後軸 31 後軸胴部 32 後軸テーパー部
33 切欠き 34 後軸ネジ 35 繰出機構
36 中継筒 37 中継筒雄ネジ 38 中継筒雌ネジ
40 クリップ 41 抱き形状部 42 挟持部
43 内方突起 44 突出部
50 係止部材 51 本体部 52 フランジ
53 係止部雄ネジ 54 係止部雌ネジ
60 操作部品 61 ホルダー 62 先端部
63 ホルダー雄ネジ 64 ホルダーフランジ 65 ゴム固定溝
66 後端部 67 貫通孔
70 ゴム 71 平面部 72 ゴム半球部
73 導電繊維 74 空間部
80 筆記リフィール 81 筒体 82 ボールペンチップ
91 ガイド筒 92 摺動コマ 92a 挿入突起部
93 円筒カム

Claims (6)

  1. 筒状の軸筒の後端付近に設けられるクリップの軸筒への取付構造であって、
    前記クリップは、その後端に連設された筒状の抱き形状部を備え、
    前記抱き形状部の後端付近の少なくとも1箇所に、後端から前方にかけて、内方に向けて突出した内方突起が設けられ、
    前記軸筒の後端付近には、前記内方突起に対応する数、又はそれ以上の数の切欠きが設けられ、
    前記軸筒の後端には、係止部材が装着され、
    前記内方突起と対応する前記切欠きとが嵌合され、
    前記抱き形状部は、前記係止部材により、前記軸筒と一体的に固定されることを特徴とするクリップの軸筒への取付構造。
  2. 前記内方突起は複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のクリップの軸筒への取付構造。
  3. 前記軸筒の後端付近及び前記抱き形状部の後端付近は、いずれも後端にかけて縮径するテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のクリップの軸筒への取付構造。
  4. 前記クリップは金属製の抱きクリップであることを特徴とする請求項1、2又は3記載のクリップの軸筒への取付構造。
  5. 前記内方突起はクリップの後端を内向きに塑性変形させて形成されていることを特徴とする請求項4記載のクリップの軸筒への取付構造。
  6. 前記軸筒は回転式の筆記リフィール繰出機構を有することを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載のクリップの軸筒への取付構造。
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