JP2012061604A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により筆記体の先端部を軸筒先端から突出させる筆記具において、軸筒内に収容された筆記体の長さのばらつきに起因する不具合発生を防止する。
【解決手段】先端に口金4が設けられた軸筒2,3内に筆記体11を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により、前記筆記体の先端部を前記口金から突出させる筆記具1であって、前記口金は、先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に前記筆記体の先端部を挿通可能な先口部4aが形成された口金本体40と、前記口金本体の後端周面を覆うと共に、前記口金本体を筆軸に沿って移動自在に保持する円筒状の本体保持部41とを具備する。
【選択図】図4
【解決手段】先端に口金4が設けられた軸筒2,3内に筆記体11を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により、前記筆記体の先端部を前記口金から突出させる筆記具1であって、前記口金は、先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に前記筆記体の先端部を挿通可能な先口部4aが形成された口金本体40と、前記口金本体の後端周面を覆うと共に、前記口金本体を筆軸に沿って移動自在に保持する円筒状の本体保持部41とを具備する。
【選択図】図4
Description
本発明は、軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により筆記体の先端部を軸先から突出させる筆記具に関する。
従来、軸筒の中に一又は複数の筆記体を収容し、所定の繰り出し操作により、軸先から筆記体の先端部を突出させる構造の筆記具が広く用いられている。
例えば、軸筒に収容された複数の筆記体のうち、一つを選択的に繰り出す機構の方式としては、複数のノック操作部にそれぞれ固定された複数の筆記体を、軸内に設けた縦溝に沿って摺動自在とし、選択的に一つの筆記体の先端を軸先から突出させて係合させる所謂ノック方式が知られている。
尚、このノック方式において選択された筆記体の係合を解除する場合、他のいずれかの筆記体を突出させることにより解除され、筆記体は、所謂リターンスプリングの作用により軸筒内に収納される。
例えば、軸筒に収容された複数の筆記体のうち、一つを選択的に繰り出す機構の方式としては、複数のノック操作部にそれぞれ固定された複数の筆記体を、軸内に設けた縦溝に沿って摺動自在とし、選択的に一つの筆記体の先端を軸先から突出させて係合させる所謂ノック方式が知られている。
尚、このノック方式において選択された筆記体の係合を解除する場合、他のいずれかの筆記体を突出させることにより解除され、筆記体は、所謂リターンスプリングの作用により軸筒内に収納される。
また、軸筒内に収容された複数の筆記体の一つを選択的に繰り出す機構のうち、他の方式としては、先軸に対して後軸を回動させ、いずれかの筆記体の先端部を軸先から突出させる回転繰り出し方式も広く知られている。
尚、軸筒に収容される筆記体としては、特許文献1にも開示されるように、シャープペンシル筆記体、ボールペン筆記体等が用いられている。
尚、軸筒に収容される筆記体としては、特許文献1にも開示されるように、シャープペンシル筆記体、ボールペン筆記体等が用いられている。
ところで、軸筒内に収容される筆記体のうち、シャープペンシル筆記体にあっては、その内部において、ノック操作等に基づき前後動して芯の把持・開放を行うチャックを有する。このチャックにより芯を把持していない状態では、リターンスプリングの付勢力によってチャックが後退し、芯を把持している状態よりも筆記体の全長が所定長(例えば1mm)だけ長くなる。
しかしながら、そのようにチャックにより芯を把持せず全長が伸長したシャープペンシル筆記体にあっては、軸筒内に収容された際に、その先端が軸筒先端の内面(口金内面等)に接触してしまうという技術的課題があった。
即ち、シャープペンシル筆記体の先端が軸筒内面に接触することによって、繰り出し動作における負荷の発生、繰り出し機構における摩擦や変形、表装の剥がれ等の数々の不具合が生じる虞があった。
一方、シャープペンシル筆記体の先端と軸筒内面との接触を回避するために軸筒(或いは口金)をより長く形成すると、芯を把持した際のシャープペンシル筆記体の全長、及び他の筆記体(ボールペン筆記体等)の全長に対して軸筒が長すぎるという別の課題が生じていた。
即ち、シャープペンシル筆記体の先端が軸筒内面に接触することによって、繰り出し動作における負荷の発生、繰り出し機構における摩擦や変形、表装の剥がれ等の数々の不具合が生じる虞があった。
一方、シャープペンシル筆記体の先端と軸筒内面との接触を回避するために軸筒(或いは口金)をより長く形成すると、芯を把持した際のシャープペンシル筆記体の全長、及び他の筆記体(ボールペン筆記体等)の全長に対して軸筒が長すぎるという別の課題が生じていた。
また、複数部品からなるシャープペンシル筆記体にあっては、量産組立後に全長がばらつくことがあり、特に、仕様よりも全長が長すぎる場合には、前記した課題に加え、シャープペンシル筆記体の先端が軸先端に干渉することによって、ノック動作後のチャックによる芯の把持状態が不十分となり、芯すべり等の不具合が生じる虞があった。
さらに、軸筒内に収容される複数の筆記体の長さにばらつきがあると、軸筒内の狭い空間で筆記体同士が互いに干渉しやすくなり、動作不良の原因となるという課題もあった。
さらに、軸筒内に収容される複数の筆記体の長さにばらつきがあると、軸筒内の狭い空間で筆記体同士が互いに干渉しやすくなり、動作不良の原因となるという課題もあった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により筆記体の先端部を軸筒先端から突出させる筆記具において、軸筒内に収容された筆記体の長さのばらつきに起因する不具合発生を防止することのできる筆記具を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る筆記具は、先端に口金が設けられた軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により、前記筆記体の先端部を前記口金から突出させる筆記具であって、前記口金は、先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に前記筆記体の先端部を挿通可能な先口部が形成された口金本体と、前記口金本体の後端周面を覆うと共に、前記口金本体を筆軸に沿って移動自在に保持する円筒状の本体保持部とを具備することに特徴を有する。
尚、前記口金本体の外周面と前記本体保持部の内周面とには、互いに面接触する領域が形成され、前記口金本体は、前記本体保持部により、筆軸に沿って摺動自在に保持されることが望ましい。
また、前記口金本体の後端外周縁には、所定幅のフランジが形成され、前記本体保持部の内周面には、周面に沿って所定幅の段差部が形成され、前記フランジと前記段差部との間に形成された間隙において、前記口金本体に捲装され、前記フランジと前記段差部とに両端が当接する弾性部材が設けられていることが望ましい。
また、前記軸筒内には一の筆記体のみが収容され、或いは、前記軸筒内に複数の筆記体が収容され、前記複数の筆記体のうち、いずれかの筆記体の先端部を前記口金から突出可能な繰り出し機構を具備する構成であってよい。
また、前記口金本体の後端外周縁には、所定幅のフランジが形成され、前記本体保持部の内周面には、周面に沿って所定幅の段差部が形成され、前記フランジと前記段差部との間に形成された間隙において、前記口金本体に捲装され、前記フランジと前記段差部とに両端が当接する弾性部材が設けられていることが望ましい。
また、前記軸筒内には一の筆記体のみが収容され、或いは、前記軸筒内に複数の筆記体が収容され、前記複数の筆記体のうち、いずれかの筆記体の先端部を前記口金から突出可能な繰り出し機構を具備する構成であってよい。
このような構成の筆記具によれば、軸筒先端に設けられた口金が、口金本体と、この口金本体を前後動自在に保持する本体保持部とにより構成されるため、例えば軸筒内に収容される複数の筆記体のうちの一つが、他の筆記体の全長よりも長い場合において、その筆記体の先端が口金本体の内周面に当接しても、口金本体が前方に移動し、筆記体及び口金、更には筆記体の繰り出し機構に加わる負荷を格段に低減することができる。
また、選択された筆記体が繰り出された際に、その筆記体の先端に対し、口金本体は弾性部材の付勢力により適切な位置に配置されるため、筆記体の長さのばらつきを吸収することができる。
したがって、軸筒内に収容された筆記体の長さのばらつきに起因する様々な不具合発生を防止することができる。
また、選択された筆記体が繰り出された際に、その筆記体の先端に対し、口金本体は弾性部材の付勢力により適切な位置に配置されるため、筆記体の長さのばらつきを吸収することができる。
したがって、軸筒内に収容された筆記体の長さのばらつきに起因する様々な不具合発生を防止することができる。
本発明によれば、軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により筆記体の先端部を軸筒先端から突出させる筆記具において、軸筒内に収容された筆記体の長さのばらつきに起因する不具合発生を防止することのできる筆記具を得ることができる。
この発明にかかる筆記具について、図1に示す実施の形態に基づいて説明する。尚、図1(a)は筆記具の外観を示した正面図であり、図1(b)はその軸方向に沿って中央で破断した状態の断面図である。尚、図1(a)は収容するボールペン筆記体の先端部を軸筒先端(口金)から突出させた状態を示しており、図1(b)は全ての筆記体を軸筒内に収容した状態を示している。
また、図1(b)に示す状態において、その前半部を拡大して示した断面図が図2(a)に示されている。また、図2(a)に示す状態から、シャープペンシル筆記体の先端部を口金から突出させた状態を拡大して示した断面図が図2(b)に示されている。
また、図1(b)に示す状態において、その前半部を拡大して示した断面図が図2(a)に示されている。また、図2(a)に示す状態から、シャープペンシル筆記体の先端部を口金から突出させた状態を拡大して示した断面図が図2(b)に示されている。
筆記具1を構成する軸筒は、前軸2および後軸3により構成されている。即ち、前軸2の後端部に設けられた円筒状の連結螺子2aが、後軸3の前端部内周面に形成されたねじ部3aに螺合することで、前軸2および後軸3が結合されて軸筒を構成している。
前記前軸2には、当該前軸2の周側面のほぼ全体を覆うようにして、ゴム素材により形成されたグリップ部材5が捲装されている。また、前記前軸2の内径部には、内筒2bが圧入されている。
前記前軸2には、当該前軸2の周側面のほぼ全体を覆うようにして、ゴム素材により形成されたグリップ部材5が捲装されている。また、前記前軸2の内径部には、内筒2bが圧入されている。
また、前記前軸2の前端部側には、前記内筒2bの前端部に露出し、その露出した外径部に筆記体の先端が出没できる口金4が、例えば螺合や接着により装着されている。
図3(a)は、前記内筒2bに装着している状態における口金4の断面図、図3(b)はその外観を示す正面図である。図3(a)に示すように、口金4は、先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に先口部が形成された口金本体40と、口金本体40の後端周面を覆うと共に、口金本体40を前後方向(筆軸方向)に移動自在に保持する円筒状の本体保持部41とからなる。
尚、本実施形態においては、図示するように口金本体40の後端周面の所定領域が本体保持部41の内周面と面接触し、口金本体40が本体保持部41に対して摺動自在となされている。これにより口金本体40の軸心がずれることなく安定して保持されるが、口金本体40と本体保持部41とが必ずしも面接触している必要はない。
図3(a)は、前記内筒2bに装着している状態における口金4の断面図、図3(b)はその外観を示す正面図である。図3(a)に示すように、口金4は、先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に先口部が形成された口金本体40と、口金本体40の後端周面を覆うと共に、口金本体40を前後方向(筆軸方向)に移動自在に保持する円筒状の本体保持部41とからなる。
尚、本実施形態においては、図示するように口金本体40の後端周面の所定領域が本体保持部41の内周面と面接触し、口金本体40が本体保持部41に対して摺動自在となされている。これにより口金本体40の軸心がずれることなく安定して保持されるが、口金本体40と本体保持部41とが必ずしも面接触している必要はない。
また、図3(a)に示すように、口金本体40の後端外周縁には、円環状のフランジ40aが形成され、一方、本体保持部41の内周面には、周面に沿ってリング状に段差部41aが形成されている。そして、図示するように、前記フランジ40aと段差部41aとの間に形成された間隙に、口金本体40を捲装するようにリターンバネ42(弾性部材)が設けられている。前記フランジ40aと段差部41aとにはリターンバネ42の両端が当接している。尚、図4(a)に口金本体40が本体保持部41に対し前方に摺動した状態の断面図、図4(b)にその外観図を示す。
一方、本実施の形態において、前記後軸3には、ノック方式の繰り出し機構が設けられている。具体的には、前記後軸3の後方側面に、図1(b)に示すように複数の縦溝6が形成されている。なお、この縦溝6は軸筒に収容されるシャープペンシル筆記体11などの数に対応して形成されているが、図においてはシャープペンシル筆記体11及びボールペン筆記体12にそれぞれ対応する縦溝6が示されている。
また、前記後軸3内にはスライド部材7が収容され、このスライド部材7の後端部に形成されたL状突出部7aが、前記縦溝6に沿って摺動可能となるように配置されている。そして、前記L状突出部7aに対して、クリップ部材8が取り付けられており、このクリップ部材8は、後軸3内に配置された前記スライド部材7と共に、後軸3の後方側面に沿って軸方向にスライドできるように構成されている。
また、前記スライド部材7の前端部には、芯ケース11aの後端部が取り付けられており、スライド部材7とシャープペンシル筆記体1とが結合されている。
前記後軸3の前端部における内周面には、バネ受け部材21が配置されており、前記バネ受け部材21には、前記芯ケース11aや他のボールベン筆記体等を通す複数の小孔21aが穿設されると共に、前記小孔21a内に形成された段部(図示せず)と前記スライド部材7の前端部との間には、前記芯ケース11aを捲装するようにしてリターンバネ22が配置されている。
前記後軸3の前端部における内周面には、バネ受け部材21が配置されており、前記バネ受け部材21には、前記芯ケース11aや他のボールベン筆記体等を通す複数の小孔21aが穿設されると共に、前記小孔21a内に形成された段部(図示せず)と前記スライド部材7の前端部との間には、前記芯ケース11aを捲装するようにしてリターンバネ22が配置されている。
前記した構成の筆記具1において、全ての筆記具を軸筒内に完全に収容した状態で、シャープペンシル筆記体11のチャックが芯を把持している場合(即ち、図1(b)、図2(a)に示す状態)、通常はシャープペンシル筆記体11の先端が口金本体40の内周面を押圧するほどに接することはない。このため、口金本体40は本体保持部41に対し前方に移動しない。
一方、全ての筆記具を軸筒内に完全に収容した状態で、シャープペンシル筆記体11のチャックが芯を把持していない場合、シャープペンシル筆記体11の全長が所定長さ(例えば1mm)だけ伸長するため、その先端が口金4における口金本体40の内周面に接触して押圧する。そして、シャープペンシル筆記体11の先端が、口金本体40を前方に押圧することによって、口金本体40は本体保持部41に対し前方に摺動する(即ち、口金4の全長が、図3(a)、図3(b)に示す長さL1から図4(a)、図4(b)に示す長さL2に伸長する)。
また、全ての筆記具が軸筒内に完全に収容された状態から前記クリップ部材8を前方に押し出すことで、クリップ部材8を支持するスライド部材7は後軸2内を前進する。そして、スライド部材7の一部が、後軸2内に形成されたリブの端部に係合して図2(b)に示す状態になされる。すなわち、スライド部材7の前進により芯ケース11aを介してシャープペンシル筆記体11が軸筒内を前進し、シャープペンシル筆記体11の先端部が、口金4の先口部4aより突出する。
尚、このときシャープペンシル筆記体11の全長が、(例えば、量産組立後のばらつき等の理由により)他の筆記体の全長よりも所定長(例えば1mm)長い場合、図2(b)に示すように、シャープペンシル筆記体11の先端が口金本体40を前方に押圧する。
これにより、口金本体40は本体保持部41に対し前方に摺動した状態となされる。
尚、このときシャープペンシル筆記体11の全長が、(例えば、量産組立後のばらつき等の理由により)他の筆記体の全長よりも所定長(例えば1mm)長い場合、図2(b)に示すように、シャープペンシル筆記体11の先端が口金本体40を前方に押圧する。
これにより、口金本体40は本体保持部41に対し前方に摺動した状態となされる。
また、この状態でクリップ部材8を軸方向の前方にノック操作した場合、シャープペンシル筆記体11の先端は、口金本体40の先口部4aに当接してその前進が阻まれる。このため、シャープペンシル筆記体内のチャックが締め具に対して前後動し、前記した筆記芯の繰出し動作がなされる。すなわち前記クリップ部材8は、シャープペンシル筆記体11のノック部材として機能する。
尚、口金本体40は、図2(b)に示すように、リターンバネ42の付勢力によってシャープペンシル筆記体11に対し適切に配置されるため、シャープペンシル筆記体11の全長が他の筆記体の全長より長い場合であっても、チャックにより芯を確実に把持することができ、芯すべり等の不具合を防止することができる。
尚、口金本体40は、図2(b)に示すように、リターンバネ42の付勢力によってシャープペンシル筆記体11に対し適切に配置されるため、シャープペンシル筆記体11の全長が他の筆記体の全長より長い場合であっても、チャックにより芯を確実に把持することができ、芯すべり等の不具合を防止することができる。
一方、シャープペンシル筆記体11と共に軸筒内に収容されたボールペン筆記体12についても、シャープペンシル筆記体11と同様に、スライド部材7およびL状突出部7aが備えられ、L状突出部7aが後軸3に形成された縦溝6内を摺動するように構成されている。
そして、例えば、図2(b)に示すようにシャープペンシル筆記体11の先端部が口金4から突出している状態で、ボールペン筆記体12に対応するL状突出部7aを縦溝6に沿って押し出すことで、シャープペンシル筆記体12を支持するスライド部材7は、後軸2内に形成された前記リブに対する係合が外され、シャープペンシル筆記体11はリターンバネ22の作用により軸筒内に収容される。そして、ボールペン筆記体12のスライド部材7が後軸2内に形成された前記リブに係合し、図1(a)に示すように、ボールペン筆記体12の先端部が口金4から突出した状態になされる。
なお、前記した筆記具1においては、前記したシャープペンシル筆記体11およびボールペン筆記体12以外にも、例えば筆記色の異なる他のボールペン筆記体なども軸筒内に収容されて構成されるが、前記した他のボールペン筆記体においても同様にL状突出部を備えたスライド部材に支持された構成になされる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、軸筒先端に設けられた口金4が、口金本体40と、この口金本体40を前後動自在に保持する本体保持部41とにより構成される。このため、例えば軸筒内に収容される複数の筆記体のうちの一つが、他の筆記体の全長よりも長い場合において、その筆記体の先端が口金本体40の内周面に当接しても、口金本体40が前方に移動し、筆記体及び口金4、更には筆記体の繰り出し機構に加わる負荷を格段に低減することができる。
また、選択された筆記体が繰り出された際に、その筆記体の先端に対し、口金本体40はリターンバネ42の付勢力により適切な位置に配置されるため、筆記体の長さのばらつきを吸収することができる。
したがって、この出願の発明にかかる筆記具によると、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの独自の作用効果を得ることができる。
また、選択された筆記体が繰り出された際に、その筆記体の先端に対し、口金本体40はリターンバネ42の付勢力により適切な位置に配置されるため、筆記体の長さのばらつきを吸収することができる。
したがって、この出願の発明にかかる筆記具によると、前記した発明の効果の欄に記載したとおりの独自の作用効果を得ることができる。
尚、前記実施の形態にあっては、図3、図4に示したように、口金4の先口部4aが軸筒の中心軸上に配置されるものとしたが、その構成に限定されるものではない。
例えば、図5(a)は、先口部4aの位置が軸筒の中心軸から所定距離偏心している構成の場合の断面図、図5(b)は、その外観を示す正面図である。また、図6は、図5(b)の構成を先端側からみた平面図である。
この図5、図6に示す口金4において、口金本体40は、本体保持部41に対し軸周りに回動自在に設けられている。
例えば、図5(a)は、先口部4aの位置が軸筒の中心軸から所定距離偏心している構成の場合の断面図、図5(b)は、その外観を示す正面図である。また、図6は、図5(b)の構成を先端側からみた平面図である。
この図5、図6に示す口金4において、口金本体40は、本体保持部41に対し軸周りに回動自在に設けられている。
したがって、このような構成の口金4にあっては、軸筒内において中心軸の周囲に配置された複数の筆記体のいずれかが繰り出された場合、その筆記体の先端が口金本体40の内周面に接触すると、口金本体40が回動し、先口部4aから筆記体先端が突出される。このとき、先口部4aは、軸筒内において、選択された筆記体が配置された方向に偏心しており、その筆記体を湾曲させることなく口金4から突出させることができ、筆記体及び繰り出し機構に加わる負荷をより軽減することができる。
また、前記実施の形態においては、軸筒内に複数の筆記体が収容され、ノック式の繰り出し機構によって、いずれか一つの筆記体が口金4から突出する構成を示したが、本発明に係る筆記具のあっては、他の繰り出し方式(例えば回転繰り出し方式)を採用した筆記具においても適用することができる。
また、前記実施の形態においては、軸筒内に複数の筆記体が収容される複式筆記具を例に説明したが、本発明に係る筆記具の特徴ある構成要素である口金4を、軸筒内に一の筆記体(一般にボールペン筆記体)のみを収容した所謂カーン式ノック機構の筆記具に適用してもよい。
カーン式ノック機構とは、ノックボタンを一度押すことによりペン先が突出し、もう一度押すことにより没入する構成のものであるが、従来にあっては、筆記体を前後動させるためのカム山の高さ分、予め軸筒長さを長く形成しておく必要があった。
しかしながら、軸筒先端に前記口金4を設けることにより、カム山により筆記体が前方に移動した際、口金本体40を前方に移動させ、筆記具先端と口金との干渉を回避することができる。このため、従来のようにカム山の高さ分を、予め軸筒長さにより確保する必要が無く、筆記具全長を短縮することができる。
カーン式ノック機構とは、ノックボタンを一度押すことによりペン先が突出し、もう一度押すことにより没入する構成のものであるが、従来にあっては、筆記体を前後動させるためのカム山の高さ分、予め軸筒長さを長く形成しておく必要があった。
しかしながら、軸筒先端に前記口金4を設けることにより、カム山により筆記体が前方に移動した際、口金本体40を前方に移動させ、筆記具先端と口金との干渉を回避することができる。このため、従来のようにカム山の高さ分を、予め軸筒長さにより確保する必要が無く、筆記具全長を短縮することができる。
1 筆記具
2 前軸(軸筒)
3 後軸(軸筒)
4 口金
4a 先口部
11 シャープペンシル筆記体(筆記体)
12 ボールペン筆記体(筆記体)
40 口金本体
41 本体保持部
2 前軸(軸筒)
3 後軸(軸筒)
4 口金
4a 先口部
11 シャープペンシル筆記体(筆記体)
12 ボールペン筆記体(筆記体)
40 口金本体
41 本体保持部
Claims (4)
- 先端に口金が設けられた軸筒内に筆記体を収容し、前記筆記体の繰り出し操作により、前記筆記体の先端部を前記口金から突出させる筆記具であって、
前記口金は、
先端に向けてテーパ状に縮径され、その先端に前記筆記体の先端部を挿通可能な先口部が形成された口金本体と、前記口金本体の後端周面を覆うと共に、前記口金本体を筆軸に沿って移動自在に保持する円筒状の本体保持部とを具備することを特徴とする筆記具。 - 前記口金本体の外周面と前記本体保持部の内周面とには、互いに面接触する領域が形成され、前記口金本体は、前記本体保持部により、筆軸に沿って摺動自在に保持されることを特徴とする請求項1に記載された筆記具。
- 前記口金本体の後端外周縁には、所定幅のフランジが形成され、
前記本体保持部の内周面には、周面に沿って所定幅の段差部が形成され、
前記フランジと前記段差部との間に形成された間隙において、前記口金本体に捲装され、前記フランジと前記段差部とに両端が当接する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された筆記具。 - 前記軸筒内には、複数の筆記体が収容され、前記複数の筆記体のうち、いずれかの筆記体の先端部を前記口金から突出可能な繰り出し機構を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された筆記具。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020090039A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
-
2010
- 2010-09-14 JP JP2010205091A patent/JP2012061604A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020090039A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
JP7165571B2 (ja) | 2018-12-06 | 2022-11-04 | ゼブラ株式会社 | 出没式筆記具 |
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