JP5389422B2 - シャープペンシル - Google Patents

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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

この発明は、筆先に対する所定の押圧で芯を回転させることができるシャープペンシルに関するものである。
従来のシャープペンシルは、軸筒と、該軸筒の先端に装着された先具と、前記軸筒内に挿入された芯パイプと、該芯パイプの先端に連結されたリードチャックと、該リードチャックに遊嵌されたチャックリングと、前記先具内に嵌め込まれて前記チャックリングの軸方向移動を規制するスリーブと、該スリーブを介して前記チャックリングをリードチャック締付け方向に付勢するチャックスプリングと、前記先具の後部に固定されたクッションストッパーと、該クッションストッパーの前端と前記スリーブの後端との間に介在させたクッションスプリングとを備えた構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような従来のシャープペンシルでは、芯パイプの後端ノック部をノックすることにより、先具から芯が突出して筆記に供せられるが、その筆記時の芯はリードチャックにより強固に挟持されて周方向には回転しないようになっている。
実公昭58−37678号公報(第1頁右欄および図1)
従来のシャープペンシルでは、筆記時の芯が押圧に関係なく定位置に保持されて周方向には回転しないため、軸筒を同じ向きに把持したままの状態で紙面に筆記すると、芯先が擦り減って芯先の面積が広がることにより、いわゆる芯先の片減りが生じ、筆記時に軸筒を回さない限り芯先が常に尖った状態で筆記することができないという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、筆記に際して芯先に対する所定の押圧で芯を自動的に回転させて芯先の片減りを防止することができ、筆記時に軸筒を回さずとも芯先が常に尖った状態で筆記することができるシャープペンシルを提供することを目的とする。
また、この発明は、芯を自動的に回転させる芯回転機構を簡単な構造で実現できるシャープペンシルを提供することを目的とする。
さらに、この発明は、芯の回転量を大きくすることができるシャープペンシルを提供することを目的とする。
さらに、この発明は、クッションスプリングの座巻き抵抗による芯回転系統の回転不良を防止することができるシャープペンシルを提供することを目的とする。
さらに、この発明は、芯先が筆記位置に出ていない状態でもクッション圧によって芯先を筆記位置に回転させて突出させることができるシャープペンシルを提供することを目的とする。
この発明に係るシャープペンシルは、軸筒と、該軸筒の先端に装着された先具と、前記軸筒内に挿入された芯パイプと、該芯パイプの先端に連結されたリードチャックと、該リードチャックに遊嵌されたチャックリングと、前記芯パイプの先端部と前記リードチャックとに跨って軸方向に移動可能に配置され、前記チャックリングの後端に当接するスリーブと、前記スリーブの軸方向移動を一定範囲に規制するストッパーと、前記チャックリングをリードチャック締付け方向に付勢するチャックスプリングと、前記スリーブを前進方向に付勢するクッションスプリングとを備えたシャープペンシルにおいて、前記リードチャックで保持されて前記先具から突出した芯を所定の押圧で回転させる芯回転機構を設けたことを特徴とする。
この発明に係るシャープペンシルの芯回転機構は、スリーブ受けの内面に形成された第1のカム面と、ストッパーの先端面に形成され前記第1のカム面に対向する第2のカム面と、スリーブの外面に形成されて前記第1のカム面と前記第2のカム面との間に配置されたカム突起とからなり、押圧による芯の後退移動時に前記カム突起がクッションスプリングの付勢力に抗して前記第2のカム面に摺接することによりスリーブを介して芯を一定方向に所定の角度で回転させ、押圧解除時に前記クッションスプリングの付勢力により前記カム突起が前記第1のカム面に移行摺接して前記芯を所定の押圧による回転時と同一方向に所定の角度で回転させるようになっていることを特徴とする。
この発明に係るシャープペンシルの芯回転機構は、リードチャックで保持された芯に250g〜650gの押圧をかけることにより、スリーブが回転して芯が回転するようになっていることを特徴とする。
この発明に係るシャープペンシルは、スリーブの後端とクッションスプリングとの間にベアリングを配置したことを特徴とする。
この発明に係るシャープペンシルは、先具内に設けられた芯保持ガイドの先端に対する所定の押圧(クッション圧)により、芯と芯保持ガイドは連動して後退し、スリーブのカム突起が第2のカム面と摺接回転し、押圧解除時には芯保持ガイドは先具内に留まり、前記カム突起が第1のカム面に移行摺接回転し、回転した芯はクッションスプリングの付勢力により芯保持ガイドの先端から(クッション代の長さの)芯が繰り出されることを特徴とする。
この発明のシャープペンシルによれば、筆記に際して所定の押圧(クッション圧)で芯回転機構が動作して芯を自動的に回転させるので、芯先の片減りを防止することができ、芯先が常に尖った状態で筆記できるという効果がある。
また、この発明のシャープペンシルによれば、スリーブ受けの内面に第1のカム面を形成し、ストッパーの先端面に第2のカム面を形成し、スリーブの外面にカム突起を形成することによる簡単な構造の芯回転機構によって筆記時の芯を押圧で確実に回転させることができるという効果がある。
さらに、この発明のシャープペンシルによれば、リードチャックで保持された芯に250g〜650gの押圧をかけることによってスリーブが回転するので、これに伴って回転する芯の回転量を大きくすることができ、これによって芯先を効率よく尖鋭化できるという効果がある。
さらに、この発明のシャープペンシルによれば、スリーブの後端とクッションスプリングとの間にベアリングを配置したことにより、スリーブに対するクッションスプリングの座巻き抵抗を前記ベアリングで阻むことができ、このため、押圧およびクッションスプリングの付勢力によるスリーブの回転、および、これに伴う芯の回転をスムーズに遂行させることができるという効果がある。
さらに、この発明のシャープペンシルによれば、芯保持ガイドの先端に対する所定の押圧により、芯と芯保持ガイドが連動して後退し、スリーブのカム突起が第2のカム面と摺接回転し、押圧解除時には芯保持ガイドが先具内に留まり、前記カム突起が第1のカム面に移行摺接して回転し、回転した芯がクッションスプリングの付勢力により芯保持ガイドの先端から(クッション代の長さの)芯が繰り出されるので、例えば筆記の繰り返しで擦り減った芯先が芯保持ガイドから突出していない状態でも芯保持ガイドは突出しているので、その芯保持ガイドにクッション圧(押圧)をかけることによって、芯が回転しながら芯保持ガイドの先端から芯先が出てくるという効果がある。このため筆記を中断することなく書き続けることができるという効果がある。
実施の形態1.
図1(A)はこの発明の実施の形態1によるシャープペンシルを示す断面図、図1(B)は図1中の先具ユニットを示す拡大断面図、図2(A)は図1中の先具とストッパーとの連結構造を示す平面図、図2(B)は図2(A)の断面図、図3は先具の断面図である。
この実施の形態1によるシャープペンシルは、軸筒1と、この軸筒1の先端に装着された先具2と、前記軸筒1内に挿入された芯パイプ3と、この芯パイプ3の先端部に設けられた芯送出機構4とを備えており、以下に詳細な構造を説明する。
この実施の形態1において、前記軸筒1は、先軸1Aと後軸1Bとに二分割され、先軸1Aの後部と後軸1Bの前部とを着脱可能に連結した構造となっており、前記先軸1Aの先端部に前記先具2が着脱可能に螺合装着されている。前記先軸1Aの外周面には弾性材からなるグリッパー5が嵌着されている。また、前記後軸1Bの後端部にはクリップ6が尾冠7によって取り付けられている。
前記芯送出機構4は、前記芯パイプ3の先端に連結されたリードチャック8と、このリードチャック8に遊嵌されたチャックリング9と、前記芯パイプ3の先端部に設けられて軸方向に移動可能で且つ回転可能なスリーブ10と、前記芯パイプ3の前部外側と前記スリーブ10の後部外側に設けられ前記先具2の後部に連結固定されたストッパー13と、前記スリーブ10の内部に配置され該スリーブ10を介して前記チャックリング9をリードチャック8の締付け方向に付勢するチャックスプリング14と、前記ストッパー13の内部に配置されベアリング12を介してスリーブ10を前進方向に付勢するクッションスプリング15とを備えた構造となっている。
前記先具2の先端中心孔には、芯18を挿通させる芯保持ガイド16が先具2の先端から出没する方向へ移動自在に挿入されている。また、芯保持ガイド16の後方にはスライダー17が軸方向へ移動自在に設けられている。
前記先具2とストッパー13の連結手段としては、図2(A)に示すように先具2の後部に軸方向の係止孔2aを設けると共に、ストッパー13には係止突起13aを設け、この係止突起13aを前記係止孔2aに嵌め込み係止させている。また、前記ベアリング12は、前記スリーブ10の後端とクッションスプリング15の前端との間に配置され、前記スリーブ10に対するクッションスプリング15の座巻き抵抗を阻んで前記スリーブ10を含む芯回転系統の回転に支障を来さないようにするものである。
このような構造の芯送出機構4には、前記芯パイプ3内に収納されて前記リードチャック8で挟持され、且つ前記スライダー17を介して芯保持ガイド16から突出する芯18を所定の押圧で回転させる芯回転機構20が設けられている。
この実施の形態1において、前記芯回転機構20は、前記先具2をスリーブ受けとして該先具2の内面に形成されている第1のカム面21と、前記ストッパー13の前端面に形成されて前記第1のカム面21に離間対向する第2のカム面22と、前記スリーブ10の中間部外周面に形成されて第1のカム面21と第2のカム面22との間に配置されたカム突起23とからなっている。
図4は、先具2の内面に形成された第1のカム面21と、ストッパー13の先端面に形成された第2のカム面22と、スリーブ10のカム突起23との関連構成を説明するための概略的な展開図である。
ここで、第1のカム面21および第2のカム面22は、それぞれ連続V形状に形成されたカム溝からなっており、第1のカム面21と第2のカム面22とでは、それぞれのカム溝を図4に示すように位置ずれ(第1のカム面21のカム溝の底部に第2のカム面22のカム山が向くように位置ずれ)するように形成されている。
一方、前記カム突起23は、第1のカム面21と第2のカム面22のそれぞれのカム溝傾斜面に選択的に摺接する傾斜面を有した平面三角形状に形成されている。
そして、前記芯回転機構20は、リードチャック8で保持された芯18に通常の押圧以上となる250g〜650gのクッション圧(押圧)をかけることにより、スリーブ10が回転し、これに伴って芯18が回転するように構成されている。
このように構成された芯回転機構20は、所定の押圧による芯18の後退移動時に前記カム突起23がクッションスプリング15の付勢力に抗して前記第2のカム面22に摺接することによりスリーブ10を介して芯18を一定方向に所定の角度で回転させ、押圧解除時に前記クッションスプリング15の付勢力により前記カム突起23が前記第1のカム面21に移行摺接して前記芯18を押圧による回転方向と同一方向に所定の角度で回転させるようになっている。
なお、前記芯パイプ3の後端部には消しゴム25を保持する消しゴム受け台26が着脱可能に取り付けられ、該消しゴム受け台26には消しゴムカバー27が着脱可能に被嵌してある。
次に動作について説明する。図5は動作説明図である。
芯保持ガイド16および芯18が先具3内に退没した状態において、芯パイプ3後端の消しゴムカバー27をノックすると、芯パイプ3が前進することにより、リードチャック8で保持された芯18とスライダー17と芯保持ガイド16が共に前進し、芯保持ガイド16が先具3から突出すると共に、芯18が芯保持ガイド16から突出して筆記可能状態となる(図5(A)参照)。
この状態の筆記後、芯18が芯保持ガイド16の先端まで使用された状態で、芯18を収容している芯保持ガイド16に所定の押圧を加えると、芯18に作用するクッション圧で芯18と共にリードチャック8およびスリーブ10がクッションスプリング15の付勢力に抗して所定の距離(第1のカム面21と第2のカム面22間のカム突起23の軸方向後退移動の距離)だけ後退移動する。この移動距離(クッション代)は1mm程度が望ましい。そして、前記スリーブ10の後退移動により、該スリーブ10と一体のカム突起23の傾斜面が前記ストッパー13のカム面(第2のカム面)22のカム溝の片側傾斜面に摺接し(図5(B)参照)、該片側傾斜面に沿って前記カム突起23が誘導されることにより、前記スリーブ10が所定の角度で一定方向に回転する。このときのスリーブ10の回転量は、前記第2のカム面22を形成するカム溝の片側傾斜面の長さ分に相当する。
このように回転するスリーブ10の先方には、リードチャック8を締め付けているチャックリング9が圧接しているので、そのチャックリング9を介して前記リードチャック8と芯パイプ3が前記スリーブ10と一体的に回転する。したがって、前記リードチャック8で保持された芯18が前記スリーブ10と共に一体回転する。
そして、芯18の押圧を解除すると、クッションスプリング15の付勢力でスリーブ10が前進移動し、該スリーブ10のカム突起23が先具3内面のカム面(第1のカム面)21に移行して該カム面21のカム溝の片側傾斜面に摺接することにより、前記スリーブ10が前述のような押圧による回転方向と同一方向にさらに回転し、これによりチャックリング9およびリードチャック8と芯18が前記スリーブ10と一体的に回転する(図5(C)参照)。
以上説明した実施の形態1によれば、芯回転機構20として、先具2の内面に第1のカム面21を形成し、且つ、ストッパー13の先端面に第2のカム面22を形成すると共に、スリーブ10の外面にカム突起23を形成して該カム突起23を前記第1のカム面21と第2のカム面22との間に配置しただけの簡単な構造により、筆記に際し、芯パイプ3の後端ノックにより先具2の先端から突出させた芯18に所定の押圧を加えることで、スリーブ10が後退移動することによる芯回転機構20のカム作用によって、スリーブ10とリードチャック8および芯18を所定の角度だけ自動的に回転させることができる。また、芯先の押圧解除時においても、クッションスプリング15の付勢力でスリーブ10が前進移動することによる芯回転機構20のカム作用で同様に前記芯18を自動的にさらに回転させることができる。
このように、所定の押圧および押圧解除によって芯18が自動的に同一方向へ間欠回転することにより、芯先の片減りを防止することができ、芯先が常に尖った状態で筆記することができるという効果がある。
また、芯18に250g〜650gのクッション圧(押圧)をかけることによる芯回転機構20のカム作用でスリーブ10を45度の角度で1/8ずつ間欠回転させることができるので、これに伴って回転する芯18の回転量を大きくすることができ、これによって芯先を効率よく尖鋭化でき、クッション代を確保し、回転角度を大きくすることで軸筒1内に操作不良を起こすことなく芯18をスムーズに回転させることができるという効果がある。この場合、前記芯回転機構20における第1のカム面21と第2のカム面22のそれぞれの傾斜面を長く形成すれば、スリーブ10および芯18の回転量を、例えば60度以上にさらに大きくできるという効果がある。

さらに、前記実施の形態1によれば、芯18を挿通させる芯保持ガイド16を先具2から出没する方向に移動自在に取り付けたので、例えば筆記の繰り返しで擦り減った芯先が芯保持ガイド16から突出していない状態でも芯保持ガイド16は先具2から突出しているので、その芯保持ガイド16にクッション圧(押圧)をかけることによって、芯18が回転しながら芯保持ガイド16から芯先が出てくるという効果がある。このため筆記を中断することなく書き続けることができるという効果がある。
さらには、前記スリーブ10の後端とクッションスプリング15の前端との間にベアリング12を配置してクッションスプリング15の前端がスリーブ10の後端に直に当接しないようにしたので、クッションスプリング15の座巻き抵抗によってスリーブ10の回転に支障を来すようなことがなく、このため、スリーブ10を含む芯回転系統を芯回転機構20のカム作用によってスムーズに回転させることができるという効果がある。
実施の形態2.
図6(A)はこの発明の実施の形態2によるシャープペンシルを示す断面図、図6(B)は図6(A)中の先軸ユニットを示す断面図、図7(A)から(C)は図6(A)の動作を示す断面図であり、図1から図5と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
前記実施の形態1では、先具2をスリーブ受けとして該先具2に芯送出機構4を組み込んでユニット化すると共に、芯回転機構20の第1のカム面21を先具2の内面に形成したが、この実施の形態2では、軸筒1の先軸1Aをスリーブ受けとして該先具2に芯送出機構4を組み込んで図6(B)に示す状態にユニット化すると共に、前記先軸1Aの内面に第1のカム面21Aを形成したものであり、その他の構造は前記実施の形態1と同じである。
このように先軸1Aの内面に第1のカム面21Aを形成した場合であっても、前記実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
また、この実施の形態2では、先軸1Aに芯送出機構4をユニット化したことにより、先軸1Aから先具2を取り外すと、図6(B)に示すようにリードチャック8の先端部およびチャックリング9が先軸1Aの先端から突出するので、芯詰まり等の際の折れ芯除去やリードチャック8内の掃除等を容易に行うことができるという効果がある。
実施の形態3.
図8はこの実施の形態3によるシャープペンシルの先軸をスリーブとストッパーとの関連で示す断面図であり、図1から図7と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態3では、前記実施の形態2における先軸1Aの中間内周面に多面形状の係合部28と内向きリブ29を軸方向に離して形成すると共に、ストッパー13の外周面には前記係合部28に整合させる多面形状の係合部30と、前記内向リブ29に係合させる外向きリブ31とを軸方向に離して形成したものである。
このような構造とした先軸1Aとストッパー13によれば、先軸1Aの係合部28にストッパー13の係合部30を嵌め込み整合させることにより、先軸1Aの内面に形成された第1のカム面21Aとストッパー13の先端面に形成された第2のカム面22とを、これらのカム面21A,22間にスリーブ10のカム突起23を介在させて所定位置に位置決めすることができるという効果がある。また、前記係合部28,30はそれぞれ多面形状に形成されているので、両者の係合によりストッパー13の回り止め効果も得られる。さらに、前記係合部28,30同士の係合位置では、先軸1Aの内向きリブ29とストッパー13の外向きリブ31とが係合することにより、ストッパー13を先軸1A内の所定位置に確実に固定できるという効果がある。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4によるシャープペンシルの後端ノック部を示す断面図である。
この実施の形態4のシャープペンシルは、芯回転機構20のカム作用によりスリーブ10と一体的に回転する芯パイプ3の回転が、ノック部材を兼ねる消しゴム受け台26によって阻害されないノック部構造としたものである。
すなわち、図9に例示したシャープペンシルでは、後軸1Bの後部内側に設けられた筒状のノックガイド33に対して消しゴム受け台26に形成された筒状の脚部26aをスライド自在に挿入し、該脚部26aの先端には前記ノックガイド33の先端に係脱させる抜け止め部26bを形成し、前記ノックガイド33と前記消しゴム受け台26との間にリターンスプリング32を介在させている。そして、前記消しゴム受け台26の脚部26a内に芯パイプ3の後部を、該芯パイプ3の回転が消しゴム受け台(ノック部材)26で干渉されないように回転自在に挿入したノック部構造としている。
このような構造とした実施の形態4のシャープペンシルによれば、芯パイプ3の回転が消しゴム受け台26によって阻害されないので、前記実施の形態1または前記実施の形態2のシャープペンシルにおける芯回転機構20のカム作用によってスリーブ10および該スリーブ10に連動する芯パイプ3と芯送出機構4と芯18をスムーズに回転させることができるという効果がある。
なお、前記各実施の形態では、軸筒1が先軸1Aと後軸1Bとに二分割されたものについて説明したが、前記軸筒1は一本軸であっても同様の作用効果が得られる。また、前記実施の形態1,2における芯保持ガイド16は軸筒1または先具2と一体的に固定されたものであってもよい。さらに、前記実施の形態1では先具2をスリーブ受けとし、前記実施の形態2では先軸1Aをスリーブ受けとしたが、軸筒1が中軸を有する場合には該中軸をスリーブ受けとしてもよい。
図1(A)はこの発明の実施の形態1によるシャープペンシルを示す断面図、図1(B)は図1中の先具ユニットを示す拡大断面図である。 図2(A)は図1中の先具とストッパーとの連結構造を示す平面図、図2(B)は図2(A)の断面図である。 先具の断面図である。 先具内面に形成された第1のカム面とストッパーの先端面に形成された第2のカム面とスリーブに形成されたカム突起との関連構成を説明するための概略的な展開図である。 図5(A)から図5(C)は動作説明図である。である。 図6(A)はこの発明の実施の形態2によるシャープペンシルを示す断面図、図6(B)は図6(A)中の先軸ユニットを示す断面図である。 図7(A)から(C)は図6(A)の動作を示す断面図である。 この発明の実施の形態3によるシャープペンシルの先軸をスリーブとストッパーとの関連で示す断面図である。 この発明の実施の形態4によるシャープペンシルの後端ノック部を示す断面図である。
符号の説明
1 軸筒
1A 先軸
1B 後軸
2 先具
2a 係止孔
3 芯パイプ
4 芯送出機構
5 グリッパー
6 クリップ
7 尾冠
8 リードチャック
9 チャックリング
10 スリーブ
12 ベアリング
13 ストッパー
13a 係止突起
14 チャックスプリング
15 クッションスプリング
16 芯保持ガイド
17 スライダー
18 芯
20 芯回転機構
21,21A 第1のカム面
22 第2のカム面
23 カム突起
25 消しゴム
26 消しゴム受け台
26a 脚部
26b 抜け止め部
27 消しゴムカバー
28 係合部
29 内向きリブ
30 係合部
31 外向きリブ
32 リターンスプリング
33 ノックガイド

Claims (5)

  1. 軸筒と、前記軸筒の先端に装着された先具と、前記軸筒内に挿入された芯パイプと、前記芯パイプの先端に連結されたリードチャックと、前記リードチャックに遊嵌されたチャックリングと、前記リードチャックの外周に設けられたチャックスプリングと、前記芯パイプの先端部に設けられると共に前記チャックスプリングの外周に跨って配置されスリーブと、前記スリーブの後端が挿入されており、前記スリーブの軸方向移動を一定範囲に規制するストッパーと、前記ストッパー内に設けられており、前記スリーブを前進方向に付勢するクッションスプリングと、前記リードチャック保持された芯を所定の押圧で回転させる芯回転機構とを備えたシャープペンシルにおいて、
    前記スリーブの外周には、径方向外方に突出した複数のカム突起が形成され、
    前記先具または前記軸筒のいずれか一方には、前記ストッパーの先端が挿入された状態で前記ストッパーが固定され、
    該一方の内周には、前記スリーブの前記カム突起を受けるスリーブ受けが形成され、
    前記スリーブ受けの後端面と前記ストッパーの先端面との間には、前記カム突起を配置可能な間隙が形成され、
    前記芯回転機構は、前記スリーブ受けの後端面に形成された第1のカム面と、前記ストッパーの先端面に形成されて前記第1のカム面に対向する第2のカム面と、前記第1のカム面と前記第2のカム面との間に配置された前記カム突起とを備え、
    前記リードチャックの保持する前記芯への押圧により前記クッションスプリングの付勢力に抗して前記リードチャック及び前記スリーブが後退移動するときに、前記カム突起が前記第2のカム面に摺接することにより前記スリーブが一定方向に回転すると共に前記リードチャック及び前記芯も同一方向に回転し、前記押圧の解除により前記クッションスプリングの付勢力で前記スリーブ及び前記リードチャックが前進移動するときに、前記カム突起が前記第1のカム面に摺接することにより前記スリーブが一定方向に回転すると共に前記リードチャック及び前記芯も同一方向に回転することを特徴とするシャープペンシル。
  2. 前記軸筒の後端部にはノック部材が設けられ、
    前記ノック部材には、前記芯パイプの後端部が周方向に回転自在に挿入されたことを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 各前記カム突起における先端側の部分には、前記第1カム面のカム溝に対応する一の傾斜面が形成され、各前記カム突起における後端側の部分には、前記第2カム面のカム溝に対応する一の傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシャープペンシル。
  4. 前記スリーブと前記クッションスプリングとの間にはベアリングが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャープペンシル。
  5. 前記芯を挿通させる芯保持ガイドが、前記先具内にその先端から出没可能に設けられ、
    前記先具から突出すると共に前記芯を収容する前記芯保持ガイドの先端に対する所定の押圧により、前記芯と前記芯保持ガイドとが後退して前記芯が一定方向に回転し押圧解除により前記クッションスプリングの付勢力により前記筆記芯が前進しながら一定方向に回転するものの、前記芯保持ガイドは前記先具内に留まことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のシャープペンシル。
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