JP2015016917A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】
屋内等のGPSを利用できないところでも、乗りかごから遠隔のエレベータの利用者との間で呼び登録及びキャンセルを実行できるようにするとともに、携帯端末側の送信出力の共通化や統一化を不要とする。
【解決手段】
エレベータシステム300は、エレベータ40と、エレベータの利用者に携帯されエレベータとの間で通信可能な携帯端末10とを備える。エレベータの近傍に携帯端末及び前レベータの双方に通信可能な無線送信機20および無線受信機30からなる無線通信手段を設ける。携帯端末が受信した無線送信機から発信される無線信号の受信信号強度を携帯端末から無線受信機に送信し、この送信された受信信号強度をエレベータに無線送信機が送信する。
【選択図】 図2

Description

本発明はエレベータシステムに係り、特に乗りかごから遠隔にいる利用者との間で呼び登録可能なエレベータシステムに関する。
従来のエレベータシステムの例が、特許文献1に開示されている。この公報に記載のエレベータシステムでは、GPS機能付の携帯電話によって、利用者の位置を把握し、利用者が乗りかごに乗ろうとして、ホール乗り場に近づいているとき、携帯電話機→無線ネットワーク→ビル内ネットワーク→エレベータ制御装置の経路で携帯電話の情報を伝達している。携帯電話の情報には、この携帯電話に記憶されているID情報、エレベータ利用階(行先階情報)、利用時間などの個人利用状況情報が含まれており、呼び情報及び行先情報などを自動的に登録するようにしている。
従来のエレベータの他の例が、特許文献2に開示されている。この公報に記載のエレベータ制御システムでは、エレベータからの距離により異なる少なくとも2つの通信エリアでの受信が可能なように受信強度を切換え、各エリアで乗客の個人情報端末からID情報を受信する受信装置を有している。この制御システムはさらに、受信装置が受信したID情報に基づいて個人情報端末を携帯する乗客の位置と移動情報を検出する乗客検出部と、位置及び移動情報に基づいてかご呼び登録をする予備登録部と、かご呼び登録に応じてエレベータの動作を制御するかご制御部とを有している。
特開2005−280906号公報 特開2003−226473号公報
上記特許文献1に記載のエレベータシステムでは、携帯電話に搭載されているGPS機能を用いて利用者の位置を把握している。そのため、ビルの谷間やビルの屋内等の衛星からの電波が到達しにくい領域では、GPSが正確に機能せず、利用者の位置を把握するのが困難になる。
また、特許文献2に記載のエレベータ制御システムでは、エレベータ側に設けた受信機が利用者の携帯端末から送信される電波の強度を判定している。そして、携帯端末が常時電波を送信しながら一定の電力、つまり受信信号強度を維持して、予め設定した受信信号強度と距離を関連付けたゾーンに一致させている。そのため、全ての携帯端末で送信性能の共通化および統一化が必要となっている。さらに、常時一定強度の電波を送信するので、バッテリが早く消費される。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、屋内等のGPSを利用できないところでも、乗りかごから遠隔にいるエレベータの利用者との間で呼び登録及びキャンセルを実行できるようにするとともに、携帯端末側の送信出力の共通化や統一化を不要とすることにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、エレベータと、このエレベータの利用者に携帯され前記エレベータとの間で通信可能な携帯端末とを備えたエレベータシステムにおいて、前記エレベータの近傍に前記携帯端末及び前記エレベータの双方に通信可能な無線送信機および無線受信機からなる無線通信手段を設け、前記携帯端末が受信した前記無線送信機から発信される無線信号の受信信号強度を前記携帯端末から前記無線受信機に送信し、この送信された受信信号強度を前記エレベータに前記無線送信機が送信することにある。
本発明によれば、エレベータ側にAP(アクセスポイント)を設け、APから送信される電波の電界強度マップに基づいて、エレベータ利用者の携帯端末の位置を推測したので、屋内でも利用者の位置を特定して利用者の動線を検知でき、エレベータの呼びの登録及びキャンセルをエレベータに乗りこむ前に実行できる。また、携帯端末側の送信出力の共通化や統一化が必要になる。
本発明に係るエレベータシステムの一実施例のブロック図である。 図1に示したエレベータシステムで実行される利用者認識の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベータシステムの他の実施例のブロック図である。 図3に示したエレベータシステムが備える携帯端末における受信信号強度送信処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示したエレベータシステムが備える携帯端末における受信信号強度取得の他の例を示すフローチャートである。 エレベータホール周りの受信信号強度分布を説明する図である。 動線による受信信号強度の変化を説明するグラフである。 本発明に係るエレベータにおける受信信号強度からメッシュ検索する例を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベータにおける受信信号強度のパターンマッチング処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベータが備える記憶手段に記憶される受信信号強度パターン例である。 本発明に係るエレベータにおける境界処理のフローチャートである。 図11に示した各境界処理の詳細フローチャートである。 本発明に係るエレベータシステムにおける呼び登録表示動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベータシステムでの呼び登録またはキャンセル動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るエレベータが備える記憶手段に記憶される受信信号強度分布データ例である。 本発明に係るエレベータにおける受信信号強度分布演算用メッシュ作成の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータシステム300の実施例を、図面を用いて説明する。図1は、エレベータシステム300のブロック図であり、携帯端末10を所持する乗客(利用者)が、エレベータ40に遠隔から呼び登録または呼び登録のキャンセルを指示する様子を示す図である。エレベータ40の近傍には無線送信機20と無線受信機30が設けられている。エレベータ40と無線送信機20および無線受信機30との間には、通信路45が設けられている。
携帯端末10は、無線送信機20から送信された無線を受信する。そとともに、携帯端末10から無線受信機30に無線が送信される。無線送信機20と無線受信機30は、通信路45を介してエレベータ40に接続されているので、無線送信機20と無線受信機30に関しては、設置場所の制限はない。
例えば、無線送信機20をエレベータ40が配設された建物の入口に、無線受信機30をエレベータホールに設置することもできる。無線受信機30と無線送信機20の配置を逆にして、無線受信機30を建物の入口に、無線送信機20をエレベータホールに設けてもよい。無線送信機20と無線受信機30の双方を、エレベータホールに設置することもできる。
上記構成のエレベータシステム300が備える各部の動作シーケンスを、以下に説明する。エレベータ40の近傍に配置した無線送信機20は、常時無線を送信し続ける(ステップS10)。利用者がエレベータ40に近づくと、利用者が携帯する携帯端末10は、無線送信機20から送信される無線を受信する(ステップS20)。
携帯端末10は、無線受信機30に接続済みか否かを確認する(ステップS30)。接続済みでない場合、携帯端末10は無線受信機30に接続要求を送信する(ステップS40)。無線受信機30は、携帯端末10から送信された接続要求を受付け(ステップS50)、携帯端末10に接続許可を送信する(ステップS60)。
携帯端末10は、自身が送信した接続要求が許可されたか否かを無線受信機30からの送信で確認し(ステップS70)、確認できなかった場合には、受信状態であるステップS20に戻る。接続要求の許可を確認した場合には、接続が成立したと判断する(ステップS80)。無線受信機30と接続されたので、携帯端末10は無線受信機30に受信した電波の強度を送信する(ステップS90)。送信が終了した携帯端末10は、ステップS20に戻り無線送信機20からの受信待ちとなる。
このとき無線受信機30は、携帯端末10から送信された受信信号強度を受信し(ステップS100)、受信した受信信号強度をエレベータ40に送信する(ステップS110)。送信が終了した無線受信機30は、ステップS100に戻り、携帯端10からの受信信号強度受信待ちとなる。一方エレベータ40は、無線受信機30から送信された受信信号強度を受信する(ステップS120)。
携帯端末10と無線送信機20、無線受信機30、エレベータ40間の情報の受け渡しシーケンスを図2に示すようにしたので、携帯端末10が受信した受信信号強度が無線接続を確立できる強度になった場合だけ、携帯端末10からエレベータ40に送信することが可能となる。したがって、無線送信を確実に実行できるときに、携帯端末10からエレベータ40に逐次受信信号強度を送信できる。
上記実施例では、無線送信機20と無線受信機30を別構成としているが、無線送信機20と無線受信機30を統合して、無線アクセスポイント(無線AP)50を用いることもできる。図3に、無線AP50を設けたエレベータシステム300のブロック図を示す。無線AP50では、無線送信機22と無線受信機32とが一体になっている。その他の構成は、図1の場合と同じである。
この図3で示した例では、無線AP50を使用することにより、無線送信機20と無線受信機30を別設置にした場合より設置の自由度は低下するが、設置が容易になる。なお、無線AP50をエレベータホールに設置すると、携帯端末10を所持した利用者がエレベータ40に近づくにつれて受信信号強度が強くなる。逆にエレベータから離れるほど受信信号強度が弱くなる。したがって、受信信号強度を監視すれば利用者の移動の方向が明確になる。
以下の記載においては、無線送信機20と無線受信機30は、無線AP50に設けられているものとする。
次に、無線発信機20から送信された無線を受信した携帯端末10が、受信した無線の受信信号強度を、無線受信機30に送信するタイミングについて、図4を用いて説明する。図4は、無線AP50の送信機20が送信した信号の受信強度を、携帯端末10が一定時間間隔で無線受信機30に送信する処理を示すフローチャートである。
携帯端末10は、自己が有するタイマにより、受信開始状態になってからの経過時間を確認する(ステップS200)。予め定めた受信開始状態からの経過時間を過ぎていない場合には、タイマを更新し受信待ちとなる(ステップS210)。予め定めた経過時間を過ぎた場合には、送信機20から送信される無線を受信し(ステップS20)、受信信号強度を無線受信機30に送信する(ステップS90)。受信信号強度を送信し終えたら、携帯端末10はタイマをリセットして(ステップS220)、ステップS200に戻り経過時間を確認する。
上記予め定めた時間を決定するには、種々の方法が考えられる。例えばエレベータ40の利用者の移動距離変化をどのくらいの精度で推測するかによっても相違する。無線送信機20からの距離と送信される受信信号強度の変化、およびエレベータ40の利用者の移動速度の相関から決めるようにしてもよい。
次に、無線発信機20から送信された無線を受信した携帯端末10が、受信した無線の受信信号強度を、無線受信機30に送信する他のタイミングについて図5を用いて説明する。図4に示した例では一定タイミングで携帯端末10から無線受信機30に送信していたが、本例では受信信号強度に変化があったときだけ送信するいわゆるイベントドリブンの送信を実行している。図5は、受信した信号強度の変化に応じて、携帯端末10が無線装置30に受信信号強度を送信する処理のフローチャートである。
携帯端末10は、無線送信機20が送信した無線を受信し(ステップS20)、受信した無線の受信信号強度を自己が有する記憶手段に記憶する(ステップS230)。なお記憶手段には、前回の信号強度も記憶されている。そこで記憶された前回の受信信号強度と今回受信した受信信号強度とを比較し、変化分を演算する(ステップS240)。
予め定めた変化分の閾値を演算して求めた変化分が超えたか否かを確認する(ステップS250)。演算した変化分が閾値よりも小さい場合には、ステップS20に戻り、送信機20から送信される無線を受信し続ける。演算した変化分が閾値を超えている場合には、イベント発生として受信信号強度を無線受信機30に送信する(ステップS90)。
このように携帯端末10から無線受信機30への送信をイベントドリブンのシーケンスにしたので、一定間隔で受信信号強度を携帯端末10から無線受信機30に送信する場合と比較して、無線送信機30への送信回数を減らすことが可能となる。例えば、エレベータ40の利用者が1箇所に留まっている場合、つまり受信信号強度が大きく変化していない場合には、受信信号強度を送信せずに済み、無線受信機30との通信頻度を低減できる。
次に、無線送信機20から送信される無線の受信信号強度分布を利用して、エレベータ40に利用者が乗り込むまでの軌跡である動線を推定する方法について説明する。図6にエレベータ40の前面近傍に配置した無線送信機20から送信される電波の受信信号強度分布60とこの受信信号強度分布60を求める際に使用するマップ70の形状を示す。図6(a)は、エレベータ40周りの平面図に受信信号強度分布60を重ね書きした図であり、図6(b)はこの受信信号強度分布60を求める際に使用したマップ70の一例である。また、図6(c)は受信信号強度分布60と利用者の移動経路を重ね書きした図であり、図6(d)は受信信号強度分布60を求める際に使用する他のマップ71の形状である。
エレベータ40の前側の近傍には、無線送信機20が配置されている。無線送信機20のさらに前には、エレベータ40よりもやや幅広でほぼ矩形のエレベータホール42が形成されている。エレベータホール42の前側端部は、エレベータに乗りこむ利用者のための主通路が幅広に形成されている。エレベータホール42の右側の側部には、主通路に比べ幅狹の通路44が形成されている。
この様に無線送信機20及びエレベータホール42、通路42を配置・形成した場合において、実測した無線送信機20から送信される受信信号の強度または数値演算で求めた受信信号の強度分布60を、メッシュ状に分割してマップ70を得る。図6(b)に示すマップ70の場合には、エレベータホール42と通路42を、前後方向及び左右方向に等幅で分割したメッシュ72を形成し、各メッシュ72にそのメッシュ72付近の受信信号強度を割り当てている。
エレベータ40を利用するために携帯端末10を所持する利用者が移動すると、複数のメッシュ72を通過する。その結果、携帯端末10が受信する無線送信機20から送信された無線の受信信号強度は、携帯端末10が経由するメッシュ72により変化し、それとともに時間の推移につれて変化する。すなわち、携帯端末10の受信信号強度の変化を携帯端末10から無線受信機30に送信させることにより、利用者の移動状況をエレベータ40が把握できる。
図7に、図6の線分A−A’及び折れ線B−B’で示した移動経路を利用者がたどる場合の、携帯端末10が受信する無線の受信信号強度を、グラフで示す。横軸は経過時間であり、縦軸は受信信号強度である。利用者の移動に伴う受信信号強度のグラフは、動線82、84である。主通路から真っ直ぐにエレベータ40に利用者が向かった場合(A−A’)の動線82は、エレベータ40に近づくにつれ、エレベータ40からの距離に応じてほぼ直線的に増大している。これに対して、側面の通路44からエレベータ40に利用者が向かう場合には、側部の通路での受信信号強度が低いため、初めのうちは受信信号強度が小さい値になっている。なお、上記図6、7の例では、エレベータホール42及び通路44が2次元であるのでマップ70を二次元空間としたが、3次元空間の場合にも同様に取り扱える。
次に、携帯端末10から繰り返し送信される受信信号強度に基づいて、動線80を逐次推定する方法について、図8を用いて説明する。図8は、マップ70から動線80を逐次的に検索する例を示すフローチャートであり、図8(a)はエレベータ40内の処理を示す図であり、図8(b)はその処理中の経路探索処理(ステップS330)の内容を詳細に示した図である。
エレベータ40は、携帯端末10が送信した電波を受信信号強度Et0として受信し(ステップS300)、マップ70上において受信した電波の受信信号強度Et0に近い値を有するメッシュ72を検索する(ステップS310)。検索して抽出されたメッシュ72の位置(メッシュ番号)と受信信号強度Et0を、自己が備える記憶手段に一時保存する(ステップS320)。複数のメッシュ72が抽出されたときには、抽出された各メッシュ72において、以下に詳述する経路探索(ステップS330)の処理を実行する。
新たに携帯端末10が送信した受信信号強度をエレベータ40が受信する(ステップS340)。このときの新たな受信信号強度をEt1とする。エレベータ40は、マップ70上において先に受信し記憶されている受信信号強度Et0を有する複数のメッシュ72の各々を起点として、新たに受信した受信信号強度Et1に近い値のメッシュ72を探査する(ステップS350)。この探査においては、利用者が移動可能な範囲にあるメッシュ72だけを検索する。
この様な探査条件を満たすメッシュ72があるか否かを確認する(ステップS360)。条件を満たすメッシュ72が見つかった場合には、先に受信し記憶手段に記憶してある受信信号強度Et0を新たに受信した受信信号強度Et1に更新する。すなわち、電界強度Et0のメッシュ72を電界強度Et1のメッシュ72で置き換える(ステップS370)。
2つの電解強度Et0およびEt1のそれぞれに相当するメッシュ72が存在することが分かったので、これらのメッシュ72から受信信号強度の傾き(受信信号強度の差をメッシュ間の距離で割った値)を算出する(ステップS380)。一方、上記探査条件を満たすメッシュ72が見つからなかった場合には、利用者の動線候補とはみなせないので、起点としたメッシュ72を削除する(ステップS370)。受信信号強度の傾きに近い傾きとなるメッシュ72の組合せを探索する(ステップS400)。
本例では、受信信号の電界強度の値そのものによる探索と、受信信号の電界強度の傾きによる探索の、2つの探索を並行して実行する。このようにして複数の起点から複数の動線が得られる。そこで、何れかの動線が予め定めたエレベータ40に相当するメッシュ72に到着したと見なせるか否かを、エレベータ40が判断する(ステップS410)。メッシュ72に到着している判断したときには、動線80の推定を終了する(ステップS390)。まだエレベータ40に到着していないと判断したときには、ステップS330の経路探索を続行する。
受信信号強度は無線送信機20に接近するほど強くなり、逆に立ち去れば弱くなる。したがって、受信信号強度の変化の傾きが急峻な場合には、携帯端末10を持つ利用者の移動速度が速いと推測でき、エレベータ40の利用者は急いでいると推測できる。この場合、エレベータ40の呼びを実施するメッシュ72に利用者が到達していなくても、エレベータ40のコントローラは乗り場呼びを実行して、乗りかごの到着を早め利用者の乗り込みに間に合わせることが可能となる。なお、無線送信機20が出力一定で送信しても、エレベータ40の利用者が所持する携帯端末10の受信性能によって受信信号強度は大きく変化する可能性が高い。そのため、受信信号強度の検索においては、尤度が必要である。
図8に示した動線の推定方法では、携帯端末10からエレベータ40に送信される電波の受信信号強度とその傾きとから動線を推定していた。その方法に代えて、図9に示すように、携帯端末10が繰り返し送信する受信信号強度のパターンに基づいて、動線80を推定することも可能である。図9に、エレベータ40が予め特徴的な受信信号強度の変化パターンに基づいて動線80を推測する例を、フローチャートで示す。
建築物の曲り角等の構造や壁面の材質によって、受信信号強度変化に特徴的なパターンが生じる。受信信号強度変化のパターンを、変化パターン90と呼ぶ。受信信号強度の変化から、曲り角や壁面に対応づけた変化パターン90を抽出し、具体的な地点を特定する。特定地点に対応するメッシュ72と変化パターン90の組み合わせテーブル形式でエレベータ40は自己が有する記憶手段に記憶する。
このテーブルの例を、図10に示す。受信強度の時間的な変化パターン90とその変化パターンが生じる特定地点のメッシュ72の位置との組合せをテーブル110形式で保存する。例えば、メッシュ位置(10,30)では、受信信号強度が時間経過とともにピークを生じる変化パターンが現れ、メッシュ位置(50,50)では受信信号強度が時間経過とともにS字状に変化するパターンが生じている。
図9に戻り、エレベータ40では、受信した受信信号強度が時系列データとして記憶手段に記憶されている。エレベータ40は、携帯端末10が新たに送信した受信信号強度を受信し(ステップS430)、受信した受信信号強度で時系列データを更新する(ステップS440)。次いでエレベータ40は、時系列受信信号強度データから、特徴パターンを抽出する(ステップS450)。時系列データの特徴パターンと変化パターン90をパターンマッチングする(ステップS460)。マッチングした変化パターン90が存在するか否かを確認する(ステップS470)。
マッチするパターンがあれば、そのパターンに対応付けられた特定地点のメッシュ位置を決定する(ステップS480)。特定地点が決定したので、マップ70上に決定したメッシュ72を描けば動線80が導き出される。マッチするパターンがない場合には、現時点での時系列データから抽出できるパターンでは不十分と判断して、ステップS430に戻り、新たな受信信号強度のデータの受信を待つ受信待機状態となる。
複数の通路と接続された見通しの良い広いエレベータホールなどの場合には、電波伝搬が良いため受信信号強度の変化分が、曲り角等の構造物や壁面材質の変化でしか検出できないことがある。図10に示すような受信信号強度が特徴的に変化する特定位置と、その特定位置における受信信号強度の時間推移による変化パターン90とを予め求めておくことにより、この様な場所でも動線80を推定することが可能となる。
エレベータ40の利用者の動線80を推定できたので、エレベータ40の呼び、もしくはキャンセルをエレベータ40のかご内や乗り場からではなく、エレベータ40に利用者が乗りこむ前に遠隔から登録可能になる。図11及び図12を用いて、推定した動線80に基づいてエレベータ40の呼びまたはキャンセルをエレベータ40が登録する方法を説明する。図11は、マップ70上の所定のメッシュ72の位置に利用者が接近または立ち去るのに応じて、エレベータ40の呼びやキャンセルを登録する際のフローチャートである。図12は、図11に示した登録処理における呼び境界処理S550、キャンセル境界処理S560、乗り境界処理S570の詳細を示すフローチャートである。
エレベータ40が、呼びやキャンセルの登録を判断する場合には、エレベータ40の利用者が呼びを発生させる位置と、乗りが確実な位置と、キャンセルが確実な位置の3つの位置を想定するのが便利である。これらの位置を、呼び境界110、乗り境界120、キャンセル境界130と呼ぶ。各境界110〜130からエレベータ40までの距離は、(呼び境界110からエレベータ40までの距離)>(キャンセル境界130からエレベータ40までの距離)>(乗り境界120からエレベータ40までの距離)と仮定する。ここで、エレベータ40は、呼びが登録されているか、キャンセルされたかの情報を管理する。また、呼び登録タイマで呼び発生からの時間を計測している。
エレベータ40は、上記いずれかの動線推定方法により動線80を推定して、エレベータ40の利用者の進行方向と現在位置を得る。そして、利用者の進行方向と現在位置の情報に基づいて、現在位置に相当するメッシュ72を決定する(ステップS500)。決定したメッシュ72が、呼び境界110または乗り境界120、キャンセル境界130の何れかに一致するか否かを確認する(ステップS510)。
利用者がどの境界にもいない場合には、呼び登録タイマを確認する(ステップS520)。これは呼びの発生がいつの時点かを確認するためである。呼び登録タイマがタイムオーバーしている場合には、その呼びはかなり以前の呼びであり、現在の乗りかごの昇降では無効になっている可能性が高いので、呼び登録タイマをキャンセルし、キャンセル状態を記憶する(ステップS530)。その後、新たな呼びに備えてステップS500に戻り、受信信号強度受信待ちする。
エレベータ40の利用者が、呼び境界110と乗り境界120とキャンセル境界130のいずれかに居る場合には、例えば図9に示した手順に従って、そのメッシュ位置を決定する(ステップS480)。次に、利用者が上記3境界のいずれに居るかを確認する(ステップ540)。
エレベータ40の利用者が呼び境界110にいると推定または判断された場合には、呼び境界処理を実行する(ステップS550)。この場合エレベータ40は、動線の変化から利用者の進行方向を確認する(ステップS551)。エレベータ40に接近する方向であれば、呼びを登録するとともに呼び登録状態を記憶する(ステップS554)。エレベータ40は、呼び登録タイマによるカウントを開始して、利用者が実際にエレベータ40を利用するのに備える(ステップS555)。
エレベータ40の利用者の進行方向が、エレベータ40から立ち去る方向ならば、呼び登録状態を確認する(ステップS552)。ステップS554による呼び登録状態であればその登録をキャンセルし、キャンセル状態を記憶する(ステップS553)。
ステップS540における境界確認で、利用者がキャンセル境界130に居ると推定または判断された場合には、キャンセル境界処理を実行する(ステップS560)。この場合エレベータ40は、動線の変化から利用者の進行方向を確認する(ステップS561)。エレベータ40から立ち去る方向であれば、ステップS554の呼び登録があるか否かを確認する(S562)。既に呼び登録されていたならばこれを取り消し、キャンセル状態を記憶する(ステップS563)。呼び登録をキャンセルしたので、呼び登録タイマもリセットし、新たな呼び登録に備える(ステップS564)。
エレベータ40の利用者の進行方向がエレベータ40に接近する方向ならば、ステップS554における呼び登録があるか否かを確認する(ステップS565)。呼びが登録されていれば、利用者はエレベータ40に乗りこむ可能性が高いので、このまま呼び登録を有効として維持する。呼びが登録されていない場合、利用者がエレベータ40に近づいているのでエレベータ40に乗りこむ可能性が高いとみなし、図8や図9で示した方法に従い、動線を再推測する(ステップS620)。
図11のステップS540で、エレベータ40の利用者が乗り境界120に入り込んだと確認されたら、エレベータ40は乗り場境界処理を実行する(ステップS570)。乗り場境界に利用者がいる場合は、ほぼ確実に利用者がエレベータ40に乗りこむことが予想される。そこでエレベータ40は、ステップS554の呼び登録がなされているかいないかを確認する(ステップS571)。呼び登録がなされていれば、呼び登録タイマをリセットして利用者がエレベータへ乗りこむのを確認できるようにする(ステップS573)。ステップS554の呼び登録がなされておらずキャンセル状態(S553)であれば、図8や図9で示した方法に従い動線を再推定して、エレベータ40に乗り込む人か立ち去る人かの判断材料とする(ステップS572)。
このようにエレベータ40の利用者の居る位置に応じて3個の境界を設け、利用者の動線80から利用者がエレベータに接近して搭乗するか、単にエレベータ付近を通っただけなのか等を、エレベータが簡易に判断することができる。その結果、エレベータ40が、自動的に呼び登録及び呼び登録のキャンセルすることができる。
上記例では、乗りかごの呼び登録についてだけ説明した。しかしながら、携帯端末10に予め利用者が利用する行先階を登録しておけば、例えば携帯端末10と無線受信機30の接続時に、行先階の情報をエレベータ40に送信するだけで、呼び登録だけでなく行先階登録も同時に実行できる。
上記手順によりエレベータ40は、乗客の動線80を推定して自動で呼び登録もしくは呼び登録のキャンセルを実行できる。しかしながら、エレベータ40側での挙動はエレベータ40の利用者にはまだ知らされていない。そのため利用者は乗り場ボタン等を押して利用階と登録する等の無駄な動作が必要となる。そこで、エレベータ40の呼び登録及びそのキャンセルを、利用者が所持する携帯端末10に通知する。この利用者への通知の方法を、図13に示したフローチャートを用いて説明する。図13に、エレベータ40が、無線送信機20を経由して呼び登録した旨のメッセージを、携帯端末10に通知する例を示す。
携帯端末10に呼び登録または呼び登録のキャンセルを通知するために、初めにエレベータ40は、呼び登録を実行する(ステップS700)。そしてエレベータ40は、呼び登録を実施した旨のメッセージを通信路45で接続された無線受信機30を介して無線送信機20に送信する(ステップS710)。一方、無線送信機20は、エレベータ40が送信したメッセージを受信し(ステップS720)、携帯端末10にメッセージを送信する(ステップS730)。
メッセージ通信が必ず応答を求めるシーケンスの場合、応答のタイムアウトが定められている。携帯端末10が応答を返さないためにタイムアウトが発生した場合、無線送信機20は、通信不可をエレベータ40に送信する(ステップS740)。この場合、エレベータ40は「通信失敗」のメッセージを確認する(ステップS750)。エレベータ40は、通信結果を確認する(ステップS760)。通信失敗の場合は、利用者に呼び登録状況を知らせることができない。そこで、利用者が乗り場側呼びを登録してエレベータ40を停止させるようにするために、ステップS554で登録した呼びをキャンセルする(S760)。
以上の動作の間に、携帯端末10が無線送信機20から送られてきたメッセージを受信できたら(ステップS770)、送信されたメッセージを自己が有する表示手段に表示する(ステップS772)。そして、携帯端末10は無線送信機20にメッセージの応答を送信する(ステップS774)。
携帯端末10への送信に対する応答が携帯端末10から無線受信機30に送られてきたら、無線送信機20は通信路45で接続された無線受信機30を介してメッセージ応答を確認する(ステップS742)。そして、メッセージ応答をエレベータ40に「通信成功」として送信する(ステップS744)。エレベータ40は、ステップS750においてメッセージを確認する。そして、通信結果を判断し(ステップS760)、通信が成功であるからそのまま処理を継続する。
なお、携帯端末10に呼び登録または呼び登録のキャンセルを表示させる上記手順において、携帯端末10に、利用者が利用する行先階についての情報を記憶させ、ステップS774で示した携帯端末10のメッセージ応答から、ステップS750で示したエレベータ40のメッセージ確認の手順を踏むことにより、行先階情報を伝達させることも可能である。その場合、「通信成功」であればエレベータ40が行先階も登録することが可能となり、さらなる自動化を達成することができる。
次に、上記のように、エレベータ40がエレベータ40の利用者の動線80を推定し、自動で呼び登録もしくは呼び登録をキャンセルし、そのことを利用者が所持する携帯端末10に通知した後の、利用者の対応について、図14を用いて以下に説明する。図14は、エレベータ40が、無線送信機20を経由して、呼び登録した旨のメッセージ及びこのメッセージに対する指示を携帯端末10に送信したときに、携帯端末10が指示要求に応答する例をフローチャートで示したものである。
携帯端末10は、無線送信機20からメッセージを受信する(ステップS770)と、メッセージを自己の表示手段に表示し(ステップS772)、メッセージに対するコマンドおよび行先階の入力を、エレベータ40の利用者に促す表示をする(ステップS780)。ここで、コマンドは「呼び登録」および「呼び登録のキャンセル」である。
利用者が入力したコマンドと行先階を、携帯端末10はコマンド応答として、無線送信機20に送信する。無線送信機20は、無線受信機30を介して携帯端末10が送信したコマンドを確認する(ステップS782)。無線送信機20は、コマンドと行先階をエレベータ40に送信する(ステップS784)。エレベータ40は、無線送信機20が送信したコマンド及び行先階を確認する(ステップS786)。
次いでエレベータ40は、送信されたコマンド及び行先階を解析し(ステップS788)、コマンドが「呼び登録」の場合には利用者が指定した行先階を登録する(ステップS790)。コマンドが「呼び登録のキャンセル」の場合には、既に登録されている呼び登録をキャンセルする(ステップS762)。
このようにエレベータ40の利用者の動線に基づいて、エレベータ40が自動で実行した呼び登録に対して、携帯端末10を所持する利用者の意向を、利用者がエレベータ40に乗り込む前に、呼び登録に反映させることができる。必要のない呼び登録がなされている場合には、キャンセルによりエレベータ40の運行効率を向上させることができる。
上記の実施例ではエレベータ30の近傍に設けた送信機20からの送信レベルを一定としたが、送信レベルが一定なだけでは必ずしも同一位置にある携帯端末10との間で一定レベルの受信信号強度は得られない。例えば、建築物にドアが設けられ、そのドアを開閉すれば、受信信号強度は大幅に変化する。
ドアの開閉により受信信号強度が急激に変化する場合に、メッシュ72を検索する例を、図15及び図16を用いて説明する。図15は、受信信号強度変化を記述するドア開閉受信強度変化テーブル200の地位例を示すものであり、図16は、建屋入口と建屋内とにドアを設けた時の受信信号強度の変化を考慮した動線作成手順を示すフローチャートである。メッシュ72検索する例である。
エレベータ40が備える記憶手段には、ドア開閉受信強度変化テーブル200が設けられている。このドア開閉受信強度変化テーブル200は、ドアを設けたメッシュ72の位置において、ドア開時の受信信号強度210と、ドア閉時の受信信号強度212とを併記して格納している。例えば、建物内部に設けたドア(20,30)位置では、ドアを開放するとそのドア位置に携帯端末10があれば、携帯端末10の受信信号強度210は60%である。それに対して、同じ位置(20,30)でドアを閉じたときの携帯端末10の受信信号強度212は20%である。同様に、外部との境界をなすドア位置(100,50)では、ドアを開放したときの携帯端末10の受信信号強度は15%であるのに対し、ドアを閉じたときの受信信号強度は切断(0%)である。
この様な情報を有するドア開閉受信強度変化テーブル200を用いた動線探索を、図16を用いて説明する。探索エリアすなわちマップ70上のドアの有無を検索する手順である。エレベータ40は、送信機30から送信される無線の受信信号強度を受信する(ステップS800)と、以前のドア開閉受信強度変化テーブル200の検索において、ドア候補があったか無かったかを確認する(ステップS810)。以前の検索においてドア候補となるメッシュ72が見つからなかった場合には、ドア開閉受信強度変化テーブル200の受信信号強度に合うメッシュ72を検索し (ステップS820)、ドア候補を記憶する(ステップS830)。今回の検索においてもドア候補が無かった場合には、そのままドア候補無とする。
以前のドア開閉受信強度変化テーブル200の検索においてドア候補が見つかっている場合には、ドア開閉受信強度変化テーブル200を検索する(ステップS840)。ステップS800で受信した受信信号強度変化にマッチングするドア部分のメッシュ72を探す(ステップS850)。ドアに相当するメッシュ72が見つからないときは、ドア候補を消去する(ステップS860)。ドアに相当するメッシュ72が見つかったら、利用者がドア近辺に存在する確率が高いものとして、利用者位置を決定する(ステップS870)。
上記実施例では、マップ70について均一にメッシュ72を作成していたが、図6(a)に示すように、受信信号強度の変化には精粗があるので、メッシュをこの精粗に応じて作成すれば、より正確な動線決定が可能になる。そこで、図6(d)に示すように、受信信号強度の変化に応じた不均一なメッシュ74、76を有するマップマップ70を作成する。
なお、図6(a)のマップ70では、メッシュ72を均一にしたので、メッシュ72の記憶容量が膨大となるとともに、検索に時間を要している。本例では、受信信号強度の変化が局所的に急激な部分だけ微小なメッシュ74を作成し、変化が小さい部分は広大なメッシュ76としたので、マップ71の記憶容量を小さくするとともに、検索時間の短縮を図れる。
以上説明したように、本実施例及び変形例によれば、エレベータ40の乗りかごから遠隔に居るエレベータ40の利用者が有する携帯端末の受信強度の変化から、利用者の動線を推定できる。また、動線を推定したことにより、エレベータ側で利用者がエレベータに乗り込む前に呼び登録及び呼び登録のキャンセルができ、エレベータの運用効率が向上する。
また、エレベータに無線アクセスポイント(AP)を設置し、APから送信される電波の電界強度マップに基づいて、エレベータ利用者の動線を電界強度マップ上の電界強度変化より推測できるので、エレベータへの搭乗の可能性が高くなった場合だけ呼びを登録できる。それとともに、携帯端末は受信強度をエレベータ側に返すだけなので、携帯端末側の送信出力の共通化や統一化が不要になる。
なお、上記実施例及び変形例において、頻度の高い動線を予め登録する手段を設ければ、同線の推定に要する時間を短縮できる。
10…携帯端末、20、22…無線送信機、30、32…無線受信機、40…エレベータ、42…エレベータホール、44…通路、45…通信路、50…無線アクセスポイント(無線AP)、60…受信信号強度分布、70…マップ、71…不均一マップ、72…メッシュ、74…微小メッシュ、76…広大メッシュ、82…A−A’動線、84…B−B’動線、90…受信信号強度変化パターン、110…変化パターンテーブル、200…ドア開閉受信信号強度変化パターンテーブル、210…ドア開受信信号強度、212…ドア閉受信信号強度、300…エレベータシステム。

Claims (6)

  1. エレベータと、このエレベータの利用者に携帯され前記エレベータとの間で通信可能な携帯端末とを備えたエレベータシステムにおいて、
    前記エレベータの近傍に前記携帯端末及び前記エレベータの双方に通信可能な無線送信機および無線受信機からなる無線通信手段を設け、前記携帯端末が受信した前記無線送信機から発信される無線信号の受信信号強度を前記携帯端末から前記無線受信機に送信し、この送信された受信信号強度を前記エレベータに前記無線送信機が送信することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記無線通信手段は前記無線送信機と前記無線受信機とが一体になった無線アクセスポイントであり、前記無線アクセスポイントから前記エレベータに送信される前記携帯端末が受信した受信信号強度に基づいて、前記エレベータが前記携帯端末の位置及び動線を推測可能としたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記エレベータが、前記携帯端末の位置及び動線から、エレベータの呼び登録もしくは呼び登録のキャンセルを前記エレベータの利用者が前記エレベータに乗りこむ前に実行可能としたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記エレベータは、前記携帯端末に記憶された行先階情報を受信したら行先階を特定してかご呼び登録を行うことを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  5. 前記携帯端末は、前記エレベータからの呼び登録を受信したときにこの携帯端末を携帯する利用者に報知する報知手段を有することを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
  6. 前記エレベータの近傍に設けられた入口のドアの開閉による受信信号強度の変化パターンを記憶する記憶手段を前記エレベータに設け、この記憶手段に記憶された受信信号強度の変化パターンを用いて、前記携帯端末の位置及び動線を推測可能としたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム。
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